JP2015001599A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2015001599A
JP2015001599A JP2013125712A JP2013125712A JP2015001599A JP 2015001599 A JP2015001599 A JP 2015001599A JP 2013125712 A JP2013125712 A JP 2013125712A JP 2013125712 A JP2013125712 A JP 2013125712A JP 2015001599 A JP2015001599 A JP 2015001599A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image forming
timer
recording material
unit
state
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2013125712A
Other languages
English (en)
Inventor
大輔 籾山
Daisuke Momiyama
大輔 籾山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2013125712A priority Critical patent/JP2015001599A/ja
Publication of JP2015001599A publication Critical patent/JP2015001599A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】 装置内に収容されている用紙の状態に応じて、画像形成条件を制御することで、高品位な画像を得ることができる画像形成装置を提供する。【解決手段】 記録材に画像を形成するための画像形成手段を有し、記録材を収容する収容手段が着脱可能である画像形成装置において、収容手段が画像形成装置に装着されているか否かを検知する着脱検知手段と、収容手段に収容された記録材の枚数を検知する枚数検知手段と、第1のタイマと、第1のタイマを制御する制御手段を有し、制御手段は、着脱検知手段によって記録材が収容されている収容手段が画像形成装置に装着されていない第1の状態を検知した後、再度装着された第2の状態を検知して、枚数検知手段が検知した枚数が第1の状態の前と第2の状態の後で異なる場合に、第1のタイマをスタートさせ、第1のタイマで測定した時間に基づいて、画像形成手段の画像形成条件を制御することを特徴とする。【選択図】 図4

Description

本発明は記録材上に画像を形成する画像形成装置に関するものである。
従来から用紙に含まれる水分量が変化すると、形成する画像に影響が出ることが知られている。例えば、用紙の水分量が多くなると用紙の抵抗値が低下するので、所定の転写電圧を印加しても、像担持体から用紙へのトナー像の転写が適切に行われない転写不良が発生する。また、定着を行った際に用紙に含まれていた水分が蒸発し、その水蒸気がローラの表面で結露することにより、後続の用紙を搬送する際に用紙がスリップすることもある。そのため、装置内に収容されている用紙に含まれる水分量を予測し、その水分量に基づいて転写電圧や定着温度などの画像形成条件を制御する画像形成装置が提案されている。
特許文献1では、用紙が給紙カセット内に収容されている時間に応じて、用紙の水分量を予測し、転写電圧を変更する制御を行っている。
特開平06−266247
しかし、特許文献1では、給紙カセットが装置本体から取り外されて所定時間経過した場合に、用紙の収容時間をリセットしている。そのため、給紙カセットが取り外されてもカセット内の用紙が取り替えられていない場合や、用紙が補充された場合などについて正確に用紙の収容時間を測定できていないという問題があった。その結果、画像形成条件が適切に制御されず、高品位な画像を得られないという問題が発生していた。
そこで、本発明の目的は、装置内に収容されている用紙の状態に応じて、画像形成条件を制御することで、高品位な画像を得ることができる画像形成装置を提供することである。
上記目的を達成する為の本発明の画像形成装置は、記録材に画像を形成するための画像形成手段を有し、記録材を収容する収容手段が着脱可能である画像形成装置において、前記収容手段が前記画像形成装置に装着されているか否かを検知する着脱検知手段と、前記収容手段に収容された記録材の枚数を検知する枚数検知手段と、第1のタイマと、前記第1のタイマを制御する制御手段を有し、前記制御手段は、前記着脱検知手段によって記録材が収容されている前記収容手段が前記画像形成装置に装着されていない第1の状態を検知した後、再度装着された第2の状態を検知して、前記枚数検知手段が検知した前記枚数が前記第1の状態の前と前記第2の状態の後で異なる場合に、前記第1のタイマをスタートさせ、前記第1のタイマで測定した時間に基づいて、前記画像形成手段の画像形成条件を制御することを特徴とする。
本発明によれば、装置内に収容されている用紙の状態に応じて、高品位な画像を得ることができる画像形成装置を提供することができる。
全ての実施例における、画像形成装置の概略構成図である。 全ての実施例における、給紙カセットの概略構成図である。 全ての実施例における、画像形成装置の制御ブロック図である。 実施例1における、用紙の収容時間を測定するフローチャートである。 用紙の水分量と収容時間、収容位置との関係を示す実験データである。 実施例1における、用紙の水分量を予測するフローチャートである。 全ての実施例における、水分量と収容時間の関係を示した図である。 全ての実施例における、用紙補充があった際の水分量と収容時間の関係を示した図である。 給紙カセットに用紙が補充された際の様子を示す図である。 全ての実施例における、水分量と転写電圧・温調時間の関係を示した図である。 実施例2における、用紙の収容時間を測定するフローチャートである。 実施例2における、用紙の水分量を予測するフローチャートである。
(実施例1)
(レーザビームプリンタの構成)
本実施例における画像形成装置の概略構成図を図1に示す。なお、本実施例ではレーザビームプリンタの例を示している。
レーザビームプリンタ101は、ビデオコントローラ(不図示)からプリント指示を受けると、記録材としての用紙Sは収容手段である給紙カセット102から給紙される。給紙カセット102(図2に詳細を示す)から用紙Sを給紙する際に、ピックアップローラ103を駆動し、用紙Sを搬送路へと送り出す。給紙された用紙Sはトップセンサ104に到達する。トップセンサ104にて用紙Sの先端を検出すると、用紙Sは画像形成部105へ搬送される。画像形成部105は像担持体である感光体ドラム106、転写ローラ107、帯電ローラ108、現像部109を備える。感光体ドラム106は帯電ローラ108によって均一な帯電がなされた後、レーザ露光部110によって画像信号に対応したレーザ光Lが照射されることにより表面に静電潜像が形成される。このように形成された静電潜像は現像部109によってトナーが付着させられてトナー像として可視化される。感光体ドラム106が回転して転写位置までトナー像が搬送され、感光体ドラム106の回転に同期して用紙Sも転写位置に搬送される。ここで転写位置とは、感光体ドラム106と転写ローラ107で形成されるニップ部のことである。転写位置においては転写ローラ107にトナーと逆極性の電圧が印加されることで、感光体ドラム106上のトナー像が用紙Sに転写される。トナー像が転写された用紙Sは、定着部111へ搬送され、そこで加熱・加圧されて、用紙Sにトナー像が定着される。トナー像が定着された用紙Sは、排紙ローラ112によって搬送され、排紙トレイ113に排紙される。以上で一連のプリント動作が終了する。なお、これら一連のプリント動作は後述するエンジン制御部301(図3に記載)によって制御される。
(給紙カセットの構成)
次に、本実施例における給紙カセット102の構成について図2を用いて説明する。給紙カセット102はレーザビームプリンタ101に対して着脱可能な構成になっている。給紙カセット102において、用紙Sは積載部201の上に収容される。202は収容した用紙Sの後端側を規制する後端規制板である。ここで後端とは、給紙カセット102から用紙を搬送する方向(図2の矢印方向)において上流側の端部である。また本実施例では、後端規制板202と紙サイズ検知センサ205は連動している。ユーザが使用する用紙サイズに応じて後端規制板202の位置を移動することで、紙サイズ検知センサ205の出力を変化させることができる。紙サイズ検知センサ205は給紙カセット102側の突起部(205a)とレーザビームプリンタ101側のセンサ部(205b)からなる。そして、給紙カセット102側に設けられた突起部205aの形状をレーザビームプリンタ101側に設けられたセンサ205bが検知することで用紙のサイズに対応する情報を出力する仕組みになっている。この突起部205aの形状(不図示)が後端規制板202の位置と連動して変化するようになっている。また、本実施例では、給紙カセット102をレーザビームプリンタ101から引き出したことを検知する場合にも、紙サイズ検知センサ205を用いる。
紙有無検知センサ203は積載部201のリフトアップ時に給紙カセット内に用紙Sがあるかどうかを判定するためのセンサであり、紙面検知センサ204は用紙Sが給紙可能な位置に到達したことを判定するためのセンサである。本実施例においては、紙有無検知センサ203と紙面検知センサ204はどちらもフラグとフォトインタラプタによって構成され、リフトアップされた用紙Sがフラグを移動させることでONとOFFが切り替わる。図2においては、紙有無検知センサ203が用紙Sを検知すると、フォトインタラプタの光を通過させるOFF状態が検知される。また、紙面検知センサ204が用紙Sの給紙可能な位置への移動を検知すると、フォトインタラプタの光を遮るON状態が検知される。また、紙面検知センサ204は給紙を行うピックアップローラ103付近に、紙有無検知センサ203は紙面検知センサ204から50mmほど離れた位置に設置されている。積載部201には紙有無検知センサ203と対向する位置に穴が設けられており、給紙カセット102に用紙Sが収容されていない状態でリフトアップが行われた場合、紙有無検知センサ203がその穴を通過するような構成となっている。リフトアップは給紙カセット102をレーザビームプリンタ101に装着した時に実施される。押し上げ板206は図2においては不図示のリフトアップモータによって駆動され、積載部201を用紙の積載方向にリフトアップさせる。その際、積載部201は軸207を中心に回転する。リフトアップ動作は紙面検知センサ204がONに変化した時に終了する。給紙カセット102内に用紙Sが存在するかどうかは、リフトアップ終了後に紙有無検知センサ203の出力により判定する。リフトアップ完了時に給紙カセット102内に用紙Sがある場合、紙有無検知センサ203は用紙SよってONとなる。リフトアップ完了時に給紙カセット102内に用紙Sがない場合、紙有無検知センサ203は積載部201の穴を通過するためOFFのまま変化しない。また、記録材検知手段である紙有無検知センサ203と紙面検知センサ204はどちらか一方が他方の役割も果たすよう、1つのセンサで構成してもよい。
(制御部の構成)
本実施例における画像形成装置の制御ブロック図を図3に示す。レーザビームプリンタ101は、エンジンの動作を制御するエンジン制御部301を有している。エンジン制御部301は、CPUであり、その内部に演算処理回路、ROM、RAM等を有し、ROMに予め書き込まれたプログラムに基づいて動作が実現される。エンジン制御部301は、図3で示す通り、紙サイズ検知手段303、着脱検知手段304、枚数検知手段305、収容時間測定手段306、水分量予測手段307から構成される。また、エンジン制御部301には、紙有無検知センサ203、紙面検知センサ204、紙サイズ検知センサ205、リフトアップモータ302が接続される。紙サイズ検知手段303は、紙サイズ検知センサ205の出力結果から、用紙のサイズを決定する。着脱検知手段304は、紙サイズ検知センサ205の出力結果から、給紙カセット102の着脱状態を検知する。枚数検知手段305は、リフトアップモータ302を駆動してから、紙面検知センサ204で用紙Sを検知するまでに要したリフトアップ時間から給紙カセット内の収容枚数を推測する。例えば、給紙カセット102が満載の時のリフトアップ時間を基準として、その時間と検知された時間を比較することで、収容枚数を推測することができる。収容枚数が多い場合、検知されるリフトアップ時間は短くなり、収容枚数が少ない場合、検知されるリフトアップ時間は長くなる。収容時間測定手段306に接続されたタイマ1とタイマ2は収容時間を測定する際に用いられる。具体的な測定方法については後述する。水分量予測手段307は収容時間測定手段306で測定された用紙の収容時間に基づいて、給紙カセット102に収容されている用紙に含まれている水分量を予測する。具体的な予測方法については後述する。エンジン制御部301は得られた水分量の情報に基づいて、画像形成部105や定着部111を制御する。また、エンジン制御部301は、1つのCPUが各手段に対応するプログラムに基づいて制御する構成でもいいし、それぞれの手段毎にASICなどの回路を別途設けて制御する構成でもいい。
(収容時間の測定方法)
図4は本実施例における給紙カセット102内の用紙の収容時間を測定する方法を示したフローチャートである。なお、図4のフローチャートに基づく制御は、図3で説明した収容時間測定手段306がROMに記憶されているプログラムに基づいて実行する。本実施例では、給紙カセット102に用紙が収容されていない状態からの例を示す。
ステップ401(以下単にS401のように示す)で、紙サイズ検知センサ205の出力結果から、給紙カセット102が装着されたことを検知すると、S402に進む。S402では、用紙の収容時間を測定するためのタイマ1をスタートし、S403に進む。S403では、リフトアップに要した時間から収容された枚数C1を推定し、記憶する。その後、ユーザによって給紙カセット102がレーザビームプリンタ101から引き出され、再度装着されると、収容時間測定手段306は紙サイズ検知センサ205の出力結果からこれを検知する(S404、S405)。カセットの再装着後、S406ではS403と同様に、リフトアップに要した時間から収容された枚数C2を推定し、記憶する。S407では、収容枚数C1とC2を比較することで、用紙が補充されたかを確認する。C1とC2が同値であった場合は、収容枚数に変化がないと判断し、収容時間の測定タイマ1のカウントを継続する。また、C1よりもC2の枚数の方が少ない場合、用紙が一部取り出されたと判断し、この場合もタイマ1のカウントを継続する。C1よりもC2の枚数の方が多い場合、用紙が補充されたと判断し、新たに用紙の収容時間を測定するためのタイマ2をスタートする(S408)。また、図4には記載されていないが、C1よりもC2の枚数の方が少ない場合、S408に進みタイマ2をスタートさせる構成にしてもよい。この理由については後述する。次にプリント開始指示を受信すると(S409)、収容時間測定手段306はタイマ1とタイマ2のカウントをストップさせる。タイマ2をそもそもスタートさせていない場合は、タイマ1のみをストップさせる。以上のフローによって得られた収容時間に基づいて水分量を予測する(S411)。水分量を予測するフローについては後述する。
(水分量の予測方法)
用紙に含まれる水分量を予測する上で、用紙の収容時間と水分量との関係について実験を行った。その結果を図5に示す。図5は高温高湿(本実施例においては温度30℃、湿度80%)の環境において、給紙カセット102に用紙を300枚収容して数日間放置した時の水分量を示している。ここで図5における水分量は(実際に測定した用紙の重さ)/(規格上の用紙の重さ)×100で定義している。用紙の枚数は紙束の表層位置(ピックアップローラ103によって給紙される側)から数えた枚数である。また、包装紙から開封した直後の用紙の水分量は5.4%であった。図5によれば、給紙カセット102に収容されている時間が長くなるほど水分量が増加する傾向がある。さらに、紙束の表層位置に近い位置に収容されている用紙であればあるほど、短い時間で水分量が増加する傾向がある。この理由は、紙束の表層位置に近い用紙ほど、周囲環境の影響を強く受けるためである。以上の実験結果をふまえて水分量の予測を行う。
図6は本実施例における水分量を予測する方法を示したフローチャートである。なお、図6のフローチャートに基づく制御は、図3で説明した水分量予測手段307がROMに記憶されているプログラムに基づいて実行する。
まず水分量予測手段307は用紙の補充があったかを確認する(S601)。用紙の補充が無かった場合には、タイマ1のカウント値に基づいて水分量を予測する(S606)。本実施例では、図7に示すような水分量予測カーブ1を予めROMに記憶しておくことで、収容時間から水分量を予測することができる。水分量予測カーブ1において初期水分量V0は、包装紙から開封された直後の状態を基準にしており、この情報はROMに記憶されているものとする(以下、本実施例において同様の定義とする)。また、用紙の補充があった場合には、今回プリントするプリント枚数を検知する(S602)。ここで、今回プリントするプリント枚数C3が補充された分の枚数C2−C1以下である場合は(S603)、タイマ2のカウント値に基づいて水分量を予測する(S605)。一方で、今回プリントするプリント枚数C3が補充された分の枚数C2−C1を上回る場合は(S603)、補充された分の用紙についてはタイマ2のカウント値に基づいて水分量を予測する(S604)。そして、残りの用紙についてはタイマ1とタイマ2のカウント値に基づいて水分量を予測する(S607)。ここで、2つのタイマのカウント値に基づいて水分量を予測する方法について説明する。図5の実験結果によって示したように、用紙の水分量の増加度合いは用紙が収容された位置によって変化する。すなわち、図8に示すように表層位置に近い用紙(例えば図5における1枚目の用紙)の水分量変化カーブ2と表層位置から遠い用紙(例えば図5における300枚目の用紙)の水分量変化カーブ3では、単位時間あたりの増加分が異なる。この2つの水分量変化カーブを用いて、図9の用紙Aに含まれる水分量を予測することを考える。図9は予め枚数C1の紙束が収容されていたカセットに用紙を補充し、収容枚数がC2に増加した状態を示している。用紙Aはカセットに枚数C1の紙束が収容されていた時には一番上に収容されていたが、用紙が補充されたことにより紙束に対する相対的な位置関係が表層位置から遠くなっている。つまり、用紙Aは用紙が補充される前までは表層位置に最も近い位置に収容されていたので、図8の水分量変化カーブ2に従って水分量が増加する。そして、用紙が補充されると用紙Aは表層位置から遠い位置に収容されることになるので、水分量の増加度合いが小さくする。すなわち、水分量変化カーブ3に従って水分量が増加する。以上より、用紙Aは水分量変化カーブ4に従って水分量が増加する。実際に水分量変化カーブ4から水分量を予測する際は、タイマ1のカウント値T1、タイマ2のカウント値T2を使用する。T1−T2の時間は水分量変化カーブ2に従って水分量が増加し、T2の時間は水分量変化カーブ3に従って水分量が増加するので、それぞれ得られた水分量を加算することで予測水分量V2を取得することができる。また、図6には記載がないが、図4において用紙が一部取り出されたと判断された時(C1>C2)にタイマ2をスタートさせる構成とした場合、タイマ1のカウント値から得られる水分量に補正をかけてもよい。すなわち、取り出された一部の用紙が表層位置に近い側の用紙であったと考え、それまで表層位置から遠い位置に収容されていた用紙が途中から表層位置に近い位置に収容されることになったとする。つまり、図8のグラフにおいては、水分量変化カーブ3に従って水分量が増加した後、水分量変化カーブ2に従って水分量が増加すると考える。これによって、より正確に用紙に含まれる水分量を予測することができる。
(画像形成条件の制御)
本実施例では、予測した水分量に従って、エンジン制御部301が転写ローラ107に印加する転写電圧や、定着部111の加熱時間を変更する。用紙に含まれる水分量が多い場合は用紙の抵抗値が低下し、転写不良が起こりやすくなるので、図10(a)に示すように予測した水分量に応じて転写の電圧値を制御する。すなわち、水分量が多い場合は少ない場合に比べて転写電圧を下げる。これにより、用紙の抵抗値が小さい状態でも転写不良の影響を抑えて、適切に用紙に画像を転写することができる。また、用紙に含まれる水分量が多い場合は、定着部111によって加熱された際に発生する水蒸気の量が増加する。この水蒸気が冷えたローラ(加熱部材とニップ部を形成するローラ)の表面で結露することがスリップの原因である。そのため、このスリップの影響を低減するために、エンジン制御部301は予測した水分量に応じて、図11のように定着部111のプリント前加熱時間を制御する。すなわち、水分量が多い場合は少ない場合に比べてプリント前加熱時間を長くする。もしくは、定着温度を制御する方法をとってもよい。すなわち、水分量が多い場合は少ない場合に比べて定着温度を高くする。これにより、冷えたローラが加熱部材によって温められ、結露自体が発生しにくくなる。よって、定着部111におけるスリップの影響を抑えて、適切に用紙を搬送することができる。
以上、本実施例によれば、用紙の補充が行われた場合であっても、装置内に収容されている用紙の状態に応じて、画像形成条件を制御することで、高品位な画像を得ることができる。
なお、本実施例では、用紙が補充された場合でもタイマ1のカウントを継続させていたが、これをストップさせエンジン制御部301に含まれるROMに記憶しておく構成でもよい。この構成において水分量変化カーブ4から水分量を予測する場合、用紙が補充される前の分の水分量は水分量変化カーブ2に従って記憶した時間T1’から予測する。そして、用紙が補充された後の分の水分量は水分量変化カーブ3に従ってタイマ2のカウント値T2から予測する。
(実施例2)
実施例1では用紙を補充した際に収容時間を正確に測定する制御について説明した。本実施例では、用紙の枚数だけでなく、用紙のサイズも考慮して収容時間を測定する制御について説明する。主な部分の説明は実施例1と同様であり、ここでは実施例1と異なる部分のみを説明する。
(収容時間の測定方法)
図11は本実施例における給紙カセット102内の用紙の収容時間を測定する方法を示したフローチャートである。なお、図11のフローチャートに基づく制御は、図3で説明した収容時間測定手段306がROMに記憶されているプログラムに基づいて実行する。本実施例では、給紙カセット102に用紙が収容されていない状態からの例を示す。
S1101において給紙カセット102が装着されたことを検知した後、用紙の収容時間を測定するためのタイマ1をスタートさせる点は実施例1と同じである。本実施例では水分量を予測するために、S1103において、用紙の収容枚数だけでなく用紙のサイズの検知結果も利用している。用紙のサイズは紙サイズ検知センサ205の出力結果によって得られる。また給紙カセット102がレーザビームプリンタ101から引き出され(S1104)、再度装着された(S1105)際にも、同様に用紙のサイズを検知する(S1106)。次に、S1107では、S1103によって得られたサイズとS1106によって得られたサイズを比較する。比較した結果が異なる場合、用紙サイズが変更されたと判断し、タイマ1のカウント値をリセットし、再スタートさせる(S1109)。比較した結果が同一であった場合、用紙サイズが同一であると判断して、S1108に進む。S1108以降の処理は実施例1と同じなので省略する。
(水分量の予測方法)
図12は本実施例における水分量を予測する方法を示したフローチャートである。なお、図12のフローチャートに基づく制御は、図3で説明した水分量予測手段307がROMに記憶されているプログラムに基づいて実行する。
まず水分量予測手段307は用紙のサイズが変更されているかを確認する(S1201)。用紙のサイズが変更されていた場合は、タイマ1のカウント値に基づいて水分量を予測する。リスタートしたカウント値に基づいて水分量を予測する理由は、用紙のサイズの変更に伴って、給紙カセット102を引き出した際に、収容されていた用紙が別の用紙に取り替えられたからである。本実施例においても同様に、図7に示すような水分量予測カーブ1を予めROMに記憶しておくことで、収容時間から水分量を予測することができる。用紙のサイズが変更されていない場合は、S1202に進む。S1202以降の処理は実施例1と同じなので省略する。
以上、本実施例によれば、用紙のサイズの変更を検知することにより、用紙の入れ替えが行われたことを検知した。従って、装置内に収容されている用紙の状態に応じて、画像形成条件を制御することで、高品位な画像を得ることができる。
なお、本実施例では、用紙のサイズを検知するセンサとして後端規制板202と連動する紙サイズ検知センサ205を用いたが、他の方式のセンサによって用紙のサイズを検知してもよい。例えば、搬送路上に設けられたフラグ式のセンサを用いて、用紙の搬送速度とそのセンサが用紙を検知している時間に基づいて、用紙の搬送方向の長さを検知することもできる。
(変形例)
上記の実施例においては、初期水分量V0が包装紙から開封した直後の状態であることを前提に水分量の予測を行ってきた。しかし、給紙カセット102に収容される用紙が常に開封した直後であるとはかぎらない。そのため、初期値を決定するために、給紙カセット102から用紙を転写位置へ搬送し、所定の転写電圧を印加することで用紙に流れる転写電流値から用紙の水分量を検知する構成をとってもよい。この場合、初期水分量V0はその処理によって実際に検知された水分量であり、タイマをスタートさせるタイミングはその処理によって水分量を検知したタイミングである。
また、枚数検知手段305による収容枚数の検知精度を高めるために、装置内に用紙の厚さを検知するセンサを設け、その厚みに関する情報をフィードバックする構成をとってもよい。厚みを検知するセンサとしては、用紙に光を照射してその透過光の光量を検知するセンサなどがある。さらに、厚みに関連する情報として、用紙の坪量を検知するセンサを用いることも可能である。坪量とは、1平方メートル当たりの重量(単位g/m)である。坪量を検知するセンサとしては超音波センサが知られており、超音波を用紙に照射し、用紙を介して減衰した超音波を受信することで坪量を検知することができる。
また、上記の実施例においては、用紙の収容時間から含まれる水分量を予測し、その水分量に基づいて、画像形成条件を制御していた。しかし、水分量の予測を行わず、用紙の収容時間から直接的に画像形成条件を制御できるよう、エンジン制御部301のROMに収容時間毎に対応した画像形成条件のデータをテーブルなどで記憶させておき、その情報に基づいて制御を行う構成であってもよい。
また、上記の実施例においては、プリントが開始されるまでに、用紙の補充が1度あるケースについて説明したが、用紙の補充が複数回ある場合は、その都度収容時間の測定タイマの数を増やすことで、用紙が収容されていた時間を正確に測定することができる。
また、上記の実施例においては、レーザビームプリンタの例を示したが、本発明を適用する画像形成装置はこれに限られるものではなく、インクジェットプリンタ等、他の印刷方式のプリンタ、又は複写機でも良い。
101 レーザビームプリンタ
102 給紙カセット
105 画像形成部
111 定着部
301 エンジン制御部
304 着脱検知手段
305 枚数検知手段
306 収容時間測定手段

Claims (12)

  1. 記録材に画像を形成するための画像形成手段を有し、
    記録材を収容する収容手段が着脱可能である画像形成装置において、
    前記収容手段が前記画像形成装置に装着されているか否かを検知する着脱検知手段と、
    前記収容手段に収容された記録材の枚数を検知する枚数検知手段と、
    第1のタイマと、
    前記第1のタイマを制御する制御手段を有し、
    前記制御手段は、前記着脱検知手段によって記録材が収容されている前記収容手段が前記画像形成装置に装着されていない第1の状態を検知した後、再度装着された第2の状態を検知して、前記枚数検知手段が検知した前記枚数が前記第1の状態の前と前記第2の状態の後で異なる場合に、前記第1のタイマをスタートさせ、前記第1のタイマで測定した時間に基づいて、前記画像形成手段の画像形成条件を制御することを特徴とする画像形成装置。
  2. 第2のタイマを有し、
    前記収容手段に記録材が収容されていない状態で前記第1のタイマをスタートさせる前に、前記制御手段は、前記着脱検知手段によって記録材が収容されている前記収容手段が前記画像形成装置に装着された状態を検知すると、前記第2のタイマをスタートさせ、少なくとも前記第1のタイマと前記第2のタイマどちらか一方で測定した時間に基づいて、前記画像形成手段の画像形成条件を制御することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記制御手段は、前記枚数検知手段が検知した前記枚数が前記第1の状態の前よりも第2の状態の後の方が多い場合、前記第2の状態の後に増加した分の記録材に画像を形成する時は、前記第1のタイマで測定した時間に基づいて前記画像形成手段の画像形成条件を制御し、前記第1の状態の前から収容されていた記録材に画像を形成する時は、前記第1のタイマと前記第2のタイマで測定した時間に基づいて、前記画像形成手段の画像形成条件を制御することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記制御手段は、前記枚数検知手段が検知した前記枚数が前記第1の状態の前よりも第2の状態の後の方が少ない場合、前記第1のタイマと前記第2のタイマで測定した時間に基づいて、前記画像形成手段の画像形成条件を制御することを特徴とする請求項2又は3に記載の画像形成装置。
  5. 前記制御手段は、前記枚数検知手段が検知した前記枚数が前記第1の状態の前と第2の状態の後で同じ場合、前記第2のタイマで測定した時間に基づいて、前記画像形成手段の画像形成条件を制御することを特徴とする請求項2乃至4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記収容手段に収容された記録材のサイズを検知するサイズ検知手段を有し、
    前記制御手段は、前記着脱検知手段によって記録材が収容されている前記収容手段が前記画像形成装置に装着されていない第1の状態を検知した後、再度装着された第2の状態を検知して、前記サイズ検知手段が検知した前記サイズが前記第1の状態の前と前記第2の状態の後で異なる場合に、前記第2のタイマをリセットし再スタートさせ、前記第2のタイマで測定した時間に基づいて、前記画像形成手段の画像形成条件を制御することを特徴とする請求項2乃至5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  7. 記録材の厚みを検知する厚み検知手段を有し、
    前記制御手段は、前記厚み検知手段によって得られた記録材の厚みの情報に基づいて、前記枚数検知手段によって検知された枚数を補正することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  8. 前記収容手段は、記録材を積載し、その積載方向に移動が可能な積載部と、前記積載部に積載された記録材を検知する記録材検知手段を有し、
    前記枚数検知手段は、前記積載部が積載方向に移動を開始してから、前記記録材検知手段が前記積載部に積載された記録材を検知するまでの時間に基づいて、前記収容手段に収容されている記録材の枚数を検知することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  9. 前記制御手段は、少なくとも前記第1のタイマと前記第2のタイマどちらか一方で測定した時間に基づいて、前記収容手段に収容されている記録材に含まれる水分量を予測することを特徴とする請求項2乃至8のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  10. 前記画像形成手段は像担持体から記録材に画像を転写する転写手段を含み、
    前記制御手段は、記録材に画像を転写する時の前記転写手段に流れる電流値によって記録材に含まれる水分量を検知し、前記転写手段に流れる電流値を検知したタイミングで、前記第1のタイマ又は第2のタイマをリセットし再スタートさせ、少なくとも前記第1のタイマと前記第2のタイマどちらか一方で測定した時間と、前記検知した水分量に基づいて、前記画像形成手段の画像形成条件を制御することを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置。
  11. 前記画像形成手段は像担持体から記録材に画像を転写する転写手段を含み、
    前記画像形成条件とは、前記転写手段に印加する電圧値であることを特徴とする請求項9又は10に記載の画像形成装置。
  12. 前記画像形成手段は記録材に転写された画像を定着する定着手段を含み、
    前記画像形成条件とは、記録材に画像形成を開始するまでの前記定着手段の加熱時間であることを特徴とする請求項9又は10に記載の画像形成装置。
JP2013125712A 2013-06-14 2013-06-14 画像形成装置 Pending JP2015001599A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013125712A JP2015001599A (ja) 2013-06-14 2013-06-14 画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013125712A JP2015001599A (ja) 2013-06-14 2013-06-14 画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2015001599A true JP2015001599A (ja) 2015-01-05

Family

ID=52296157

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013125712A Pending JP2015001599A (ja) 2013-06-14 2013-06-14 画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2015001599A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10120322B2 (en) 2016-07-04 2018-11-06 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus
JP2020001865A (ja) * 2018-06-26 2020-01-09 キヤノン株式会社 画像形成装置
JP2020052388A (ja) * 2018-09-25 2020-04-02 富士ゼロックス株式会社 画像形成システム
US10743444B2 (en) 2015-08-25 2020-08-11 Fuji Corporation Feeder maintenance device and control method thereof

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10743444B2 (en) 2015-08-25 2020-08-11 Fuji Corporation Feeder maintenance device and control method thereof
US10120322B2 (en) 2016-07-04 2018-11-06 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus
JP2020001865A (ja) * 2018-06-26 2020-01-09 キヤノン株式会社 画像形成装置
JP7134736B2 (ja) 2018-06-26 2022-09-12 キヤノン株式会社 画像形成装置
JP2020052388A (ja) * 2018-09-25 2020-04-02 富士ゼロックス株式会社 画像形成システム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4799317B2 (ja) 画像形成装置
US9195196B2 (en) Image forming apparatus
US8632155B2 (en) Image forming apparatus
US8757617B2 (en) Sheet feed timing
JP2015001599A (ja) 画像形成装置
US20090267294A1 (en) Image forming apparatus and method for conveying recording material
JP6292848B2 (ja) 画像形成装置
JP6463090B2 (ja) 画像形成装置及び記録材判別ユニット
JP2006071803A (ja) 画像形成装置及び画像形成方法
JP7131129B2 (ja) 画像形成装置、プログラム及び寿命判断方法
JP5590736B2 (ja) 画像形成装置
JP2017203876A (ja) 画像形成装置
JP2020015565A (ja) 給紙装置および画像形成装置
JP4230484B2 (ja) 画像形成装置
JP2019002987A (ja) 画像形成装置
JP2004021085A (ja) 用紙搬送装置および画像形成装置
JP2003276874A (ja) 画像形成装置
JP2010217299A (ja) 画像形成装置
JP5251386B2 (ja) 画像形成装置、画像形成制御方法、画像形成制御プログラム及び記録媒体
JP5109729B2 (ja) 画像形成装置、画像形成装置の制御方法、および画像形成装置の制御プログラム
JP2015030620A (ja) 画像形成システム及びシート処理装置
JP4749276B2 (ja) 画像形成装置
JP2010173817A (ja) 搬送装置、特定装置、および特定プログラム
JP5624965B2 (ja) 画像形成装置
JP5899783B2 (ja) 定着装置、画像形成装置及び定着制御方法