JP2020052388A - 画像形成システム - Google Patents

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健 保田
豊 木内
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豊 木内
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大介 中井
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Abstract

【課題】複数の画像形成装置で記録媒体に画像を形成するにあたり、前段の画像形成装置で画像が形成されてから後段の画像形成装置で画像を形成するまでの記録媒体の特性変化を考慮しない場合に比較して、記録媒体に形成される画像の画質を向上させる。【解決手段】記録媒体G上に画像を形成する第1画像形成装置2と、第1画像形成装置で画像が形成された前記記録媒体上に画像を形成する第2画像形成装置3と、第1画像形成装置で画像が形成されてから第2画像形成装置で画像が形成されるまでの記録媒体の特性変化に関する情報に応じて、第2画像形成装置の画像形成動作を制御する制御手段と、を備える。【選択図】図1

Description

この発明は、画像形成システムに関する。
従来、画像形成装置としては、有色トナーを用いて画像を形成する画像形成手段と、透明トナーを用いて画像を形成する画像形成手段など、複数の画像形成手段で同一の記録媒体に画像を形成するように構成したものがある。かかる画像形成装置に関連する技術として、例えば、特許文献1や特許文献2等に開示されたものが既に提案されている。
特許文献1は、有色トナー画像のトナー量に関する値、及び記録材の温度に応じて、有色トナー画像に透明トナーを重ねる部分の透明トナーのトナー量を補正するように構成したものである。
特許文献2は、下地画像が印刷された記録紙を給紙して追い刷り画像を印刷する場合、下地画像に対応する定着器の通過回数情報の示す回数に応じた縮小率で縮小部に縮小させた追い刷り画像を印刷させるように構成したものである。
特開2012−048059号公報 特開2018−026758号公報
この発明の目的は、複数の画像形成装置で記録媒体に画像を形成するにあたり、前段の画像形成装置で画像が形成されてから後段の画像形成装置で画像を形成するまでの記録媒体の特性変化を考慮しない場合に比較して、記録媒体に形成される画像の画質を向上させることにある。
請求項1に記載された発明は、記録媒体上に画像を形成する第1画像形成装置と、
前記第1画像形成装置で画像が形成された前記記録媒体上に画像を形成する第2画像形成装置と、
前記第1画像形成装置で画像が形成されてから前記第2画像形成装置で画像が形成されるまでの前記記録媒体の特性変化に関する情報に応じて、前記第2画像形成装置の画像形成動作を制御する制御手段と、
を備える画像形成システムである。
請求項2に記載された発明は、前記第1及び第2画像形成装置の画像形成動作を制御するサーバー装置を備える請求項1に記載の画像形成システムである。
請求項3に記載された発明は、前記制御手段は、前記サーバー装置に配置されている請求項2に記載の画像形成システムである。
請求項4に記載された発明は、前記記録媒体の特性変化に関する情報は、前記第1画像形成装置で画像が形成されてから前記第2画像形成装置で画像の形成が開始されるまでの経過時間である請求項1から3のいずれかに記載の画像形成システムである。
請求項5に記載された発明は、前記制御手段は、前記経過時間に応じて前記第2画像形成装置の二次転写電圧を制御する請求項4に記載の画像形成システムである。
請求項6に記載された発明は、前記制御手段は、前記経過時間に応じて前記第2画像形成装置における画像形成動作の開始の可否を判断する請求項4に記載の画像形成システムである。
請求項7に記載された発明は、前記制御手段は、前記第1画像形成装置における画像形成動作の内容及び/又は前記記録媒体の種類に応じて前記第2画像形成装置の画像形成条件を決定する請求項1から6のいずれかに記載の画像形成システムである。
請求項8に記載された発明は、環境条件を検知する環境検知手段を備え、
前記制御手段は、前記環境検知手段の検知結果に応じて前記第2画像形成装置の画像形成条件を決定する請求項1から7のいずれかに記載の画像形成システムである。
請求項9に記載された発明は、前記第2画像形成装置は、二次転写電圧を予め定められた範囲内にわたり調整可能な電圧調整手段を備え、
前記制御手段は、当該制御手段が決定した前記二次転写電圧が前記電圧調整手段で調整可能な値となるまで、前記第2画像形成装置における画像形成動作の開始を待機するよう制御する請求項1から8のいずれかに記載の画像形成システムである。
請求項10に記載された発明は、前記電圧調整手段が調整可能な二次転写電圧か否かをユーザーに報知する報知手段を備える請求項9に記載の画像形成システムである。
請求項11に記載された発明は、前記制御手段は、前記電圧調整手段が調整可能な二次転写電圧となったとき、前記第2画像形成装置における画像形成動作を自動的に開始する請求項9に記載の画像形成システムである。
請求項12に記載された発明は、前記制御手段は、前記経過時間に応じて前記第2画像形成装置が前記記録媒体上に形成する画像の倍率を制御する請求項4に記載の画像形成システムである。
請求項13に記載された発明は、前記制御手段は、前記記録媒体の坪量、前記記録媒体の紙目、前記第1画像形成装置における定着回数、前記第1画像形成装置における定着動作が前記記録媒体に与える熱量のうち少なくとも1つ以上に基づいて、前記第2画像形成装置が前記記録媒体上に画像を形成する際の倍率を補正する請求項12に記載の画像形成システムである。
請求項14に記載された発明は、前記制御手段は、予め定められた前記経過時間が経過するまで前記第2画像形成装置における画像形成動作を禁止する旨をユーザーに報知する報知手段を備える請求項12に記載の画像形成システムである。
請求項15に記載された発明は、前記制御手段は、予め定められた前記経過時間が経過したとき、前記第2画像形成装置における画像形成動作を自動的に開始する請求項12に記載の画像形成システムである。
請求項1に記載された発明によれば、複数の画像形成装置で記録媒体に画像を形成するにあたり、前段の画像形成装置で画像が形成されてから後段の画像形成装置で画像を形成するまでの記録媒体の状態変化を考慮しない場合に比較して、記録媒体に形成される画像の画質を向上させることができる。
請求項2に記載された発明によれば、第1及び第2画像形成装置の画像形成動作を制御するサーバー装置を備えない場合に比較して、2つ画像形成装置をサーバー装置からの処理に基づいて制御できる。
請求項3に記載された発明によれば、制御手段は、サーバー装置に配置されていない場合に比較して、2つ画像形成装置をサーバー装置からの処理に基づいて制御できる。
請求項4に記載された発明によれば、記録媒体の特性変化に関する情報が、第1画像形成装置で画像が形成されてから第2画像形成装置で画像の形成が開始されるまでの経過時間でない場合に比較して、記録媒体の特性変化を確実に反映させることができる。
請求項5に記載された発明によれば、制御手段は、経過時間に応じて第2画像形成装置の二次転写電圧を制御しない場合に比較して、記録媒体の画質をより一層向上させることができる。
請求項6に記載された発明によれば、制御手段は、経過時間に応じて第2画像形成装置における画像形成動作の開始の可否を判断しない場合に比較して、記録媒体に形成される画像の画質を向上させることができる。
請求項7に記載された発明によれば、制御手段は、第1画像形成装置における画像形成動作の内容及び/又は記録媒体の種類に応じて第2画像形成装置の画像形成条件を決定しない場合に比較して、第1画像形成装置における画像形成動作の内容及び/又は記録媒体の種類の変化に対応することができる。
請求項8に記載された発明によれば、制御手段は、環境検知手段の検知結果に応じて第2画像形成装置の画像形成条件を決定しない場合に比較して、環境の変化に対応することができる。
請求項9に記載された発明によれば、制御手段は、制御手段が決定した二次転写電圧が調整手段で調整可能な値となるまで、第2画像形成装置における画像形成動作の開始を待機しない場合に比較して、二次転写電圧を適正な値に調整することが可能となる。
請求項10に記載された発明によれば、電圧調整手段が調整可能な二次転写電圧か否かをユーザーに報知する報知手段を備えない場合に比較して、ユーザーが第2画像形成装置で画像形成動作を待機している情報を取得することができる。
請求項11に記載された発明によれば、電圧調整手段が調整可能な二次転写電圧となったとき、第2画像形成装置における画像形成動作を自動的に開始しない場合に比較して、操作性を向上させることができる。
請求項12に記載された発明によれば、制御手段は、経過時間に応じて第2画像形成装置が記録媒体上に形成する画像の倍率を制御しない場合に比較して、経過時間に応じて記録用紙の収縮率が変化した場合でも画像の位置精度を向上させることができる。
請求項13に記載された発明によれば、制御手段は、記録媒体の坪量、記録媒体の紙目、第1画像形成装置における定着回数、第1画像形成装置における定着動作が記録媒体に与える熱量のうち少なくとも1つ以上に基づいて、第2画像形成装置が記録媒体上に画像を形成する際の倍率を補正しない場合に比較して、画像の位置精度を向上させることができる。
請求項14に記載された発明によれば、制御手段は、予め定められた経過時間が経過するまで第2画像形成装置における画像形成動作を禁止する旨をユーザーに報知する報知手段を備えない場合に比較して、記録媒体上に形成する画像の倍率を制御する複雑な制御を行うことなく、画像の位置精度を向上させることができる。
請求項15に記載された発明によれば、制御手段は、予め定められた経過時間が経過したとき、第2画像形成装置における画像形成動作を自動的に開始しない場合に比較して、ユーザーの利便性が向上する。
この発明の実施の形態1に係る画像形成システムを示す構成図である。 この発明の実施の形態1に係る画像形成システムのカラー画像形成装置の全体の概要を示す構成図である。 この発明の実施の形態1に係る画像形成システムのカラー画像形成装置の制御装置を示すブロック図である。 この発明の実施の形態1に係る画像形成システムの特色画像形成装置の全体の概要を示す構成図である。 この発明の実施の形態1に係る画像形成システムの特色画像形成装置の制御装置を示すブロック図である。 放置時間と記録用紙の含水率及び体積抵抗率との関係を示すグラフである。 記録用紙の体積抵抗率の違いによる二次転写の状態をそれぞれ示す模式図である。 この発明の実施の形態1に係る画像形成システムのサーバー装置を示すブロック図である。 放置時間に対する記録用紙の体積抵抗率と適正な二次転写バイアス電圧との関係を示すグラフである。 環境湿度に対する放置時間と適切な二次転写バイアス電圧との関係を示すグラフである。 通常環境下における放置時間と適切な二次転写バイアス電圧との関係を示すグラフである。 高湿環境下における放置時間と適切な二次転写バイアス電圧との関係を示すグラフである。 低湿環境下における放置時間と適切な二次転写バイアス電圧との関係を示すグラフである。 高湿環境下における放置時間に対する適切な二次転写バイアス電圧の求め方を示すグラフである。 高湿環境下において記録用紙を長時間放置した場合の二次転写の状態を示す模式図ある。 高湿環境下において記録用紙を短時間放置した場合の二次転写の状態を示す模式図ある。 この発明の実施の形態2に係る画像形成システムの記録用紙の種類が異なる場合における放置時間に対する適正な二次転写バイアス電圧の関係を示すグラフである。 この発明の実施の形態2に係る画像形成システムの記録用紙の種類が異なる場合における放置時間に対する適正な二次転写バイアス電圧の関係を示すグラフである。 この発明の実施の形態3に係る画像形成システムの放置時間に対する適正な二次転写バイアス電圧の関係を示すグラフである。 この発明の実施の形態4に係る画像形成システムの放置時間に対する適正な二次転写バイアス電圧の可変範囲を示すグラフである。 この発明の実施の形態5に係る画像形成システムにおける記録用紙の放置時間の求め方を示す模式図である。 この発明の実施の形態5に係る画像形成システムの特色画像形成装置を示す構成図である。 この発明の実施の形態6に係る画像形成システムにおけるサーバー装置の操作部を示す構成図である。 この発明の実施の形態7に係る画像形成システムのカラー画像形成装置を示す構成図である。 この発明の実施の形態8に係る画像形成システムのカラー画像形成装置を示す構成図である。 この発明の実施の形態8に係る画像形成システムのカラー画像形成装置の異なる態様を示す構成図である。 この発明の実施の形態9に係る画像形成システムを示す概略構成図である。 この発明の実施の形態9に係る画像形成システムの第2画像形成装置を示す構成図である。 放置時間と記録用紙の含水率及び伸縮率の関係を示すグラフである。 この発明の実施の形態9に係る画像形成システムの第2画像形成装置の制御装置を示すブロック図である。 画像処理部を示すブロック図である。 放置時間と画像補正倍率の関係を示すグラフである。 この実施の形態9に係る画像形成システムにおける記録用紙の伸縮状態及び画像形成倍率の補正状態を示す説明図である。 この発明の実施の形態10に係る画像形成システムにおける記録用紙の放置時間と画像補正倍率の関係を示すグラフである。 この実施の形態10に係る画像形成システムにおける記録用紙の伸縮状態を示す説明図である。 この実施の形態10に係る画像形成システムにおける画像形成倍率の補正状態を示す説明図である。 この発明の実施の形態11に係る画像形成システムのカラー画像形成装置の異なる態様を示す構成図である。 この発明の実施の形態12に係る画像形成システムを示す概略構成図である。 この発明の実施の形態14に係る画像形成システムの表示部を示す構成図である。
以下に、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
[実施の形態1]
図1乃至図5は、実施の形態1に係る画像形成システムを示すものである。図1はその画像形成システムの全体の概要を示し、図2はカラー画像形成装置の全体の概要を示し、図3はそのカラー画像形成装置の制御装置を示し、図4は特色画像形成装置の全体の概要を示し、図5はその特色画像形成装置の制御装置を示している。
<画像形成システムの構成>
画像形成システム1は、図1に示されるように、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及びブラック(K)の有色トナーを用いて画像を形成する第1画像形成装置の一例としてのカラー画像形成装置2と、白色、金や銀等の金属色、カスタムカラーあるいは透明トナーなどの特色トナーを用いて画像を形成する第2画像形成装置の一例としての特色画像形成装置3と、これらカラー画像形成装置2及び特色画像形成装置3を制御するサーバー装置4とを備えている。カラー画像形成装置2、特色画像形成装置3及びサーバー装置4は、通信回線5を介して相互に通信可能に接続されている。通信回線5は、LAN(local area network)や電話回線、インターネット等で構成されている。カラー画像形成装置2及び特色画像形成装置3は、ユーザーが作業するオフィス内などに設置される。
ここで、特色トナーとは、カラー画像形成装置2で通常使用されるイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及びブラック(K)の基本色(プロセスカラーともいう)以外のトナーをいう。特色トナーには、透明トナーや発泡トナーなども含むものである。また、カスタムカラーとは、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及びブラック(K)等の所謂カラートナー以外の単色として作成された色をいう。カスタムカラーには、オレンジやグリーン、あるいはブルーなどのパステルカラーや蛍光色が含まれる。
この画像形成システム1は、カラー画像形成装置2で記録媒体の一例としての記録用紙6に画像を形成した後、当該記録用紙6を特色画像形成装置3にセットし、特色画像形成装置3によってカラー画像形成装置2では形成することができない白色、金や銀等の金属色、あるいはカスタムカラーなどの特色トナーからなる画像を形成する場合等に使用される。
なお、画像形成システム1において記録用紙6に画像を形成する順序は、カラー画像形成装置2から特色画像形成装置3の順に限定されるものではなく、先に特色画像形成装置3で記録用紙6に画像を形成した後に、カラー画像形成装置2で画像を形成しても良い。
<カラー画像形成装置の構成>
実施の形態1に係るカラー画像形成装置2は、例えばカラープリンタとして構成されたものである。このカラー画像形成装置2は、図2に示されるように、装置本体2aの内部空間において水平方向に沿って1列に並べた状態で配置される4つの作像装置20を備えている。4つの作像装置20は、イエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C)及びブラック(K)の各色に対応したカラートナー像をそれぞれ専用に形成する作像装置20Y,20M,20C,20Kからなる。
各作像装置20(Y,M,C,K)は、図2に示されるように、基本的に同様に構成されている。各作像装置20(Y,M,C,K)は、矢印Aで示す方向に沿って回転する像保持手段の一例としての感光体ドラム21と、感光体ドラム21の像形成が可能な周面(像保持面)を所要の電位に帯電させる帯電装置22と、感光体ドラム21の帯電された周面に画像の情報(信号)に基づく光LBを照射して電位差のある(各色用の)静電潜像を形成する露光手段の一例としての露光装置23と、その静電潜像を対応する色(Y,M,C,K)の現像剤のトナーで現像してトナー像にする現像手段の一例としての現像装置24(Y,M,C,K)と、その各トナー像を中間転写装置30に転写する一次転写手段の一例としての一次転写装置25と、一次転写後における感光体ドラム21の像保持面に残留して付着するトナー等の付着物を取り除いて清掃するドラム清掃装置26等を備えている。なお、図2中の破線は、装置本体2aの内部において記録用紙6が搬送される主な搬送経路を示す。
各作像装置20(Y,M,C,K)の下方の位置には、中間転写装置30が配置される。中間転写装置30は、各作像装置20(Y,M,C,K)の感光体ドラム21の下方に位置する一次転写位置T1を通過しながら矢印Bで示す方向に循環移動する中間転写手段の一例としての中間転写ベルト31を備えている。一次転写位置T1においては、一次転写装置25(一次転写ロール)が中間転写ベルト31を介して感光体ドラム21の周面に接触している。一次転写装置25には、感光体ドラム21上のトナー像と逆極性の一次転写バイアス電圧が図示しない高圧電源により印加される。中間転写ベルト31は、複数のベルト支持ロール32〜37によってその内周から所望の状態に保持して循環移動可能に支持されている。複数のベルト支持ロール32〜37は、駆動ロールとしてのベルト支持ロール32と、中間転写ベルト31の走行位置などを保持する従動ロールとしてのベルト支持ロール33,35と、張力付与ロールとしてのベルト支持ロール34と、二次転写のバックアップロールとしてのベルト支持ロール36と、ベルト清掃装置38の支持ロールとしてのベルト支持ロール37から構成されている。
ベルト支持ロール36に支持されている中間転写ベルト31の外周面(像保持面)には、中間転写ベルト31上のトナー像を記録用紙6に二次転写させる二次転写装置40が配置されている。二次転写装置40は、二次転写位置T2において中間転写ベルト31を支持するベルト支持ロール36と、当該ベルト支持ロール36に支持されている中間転写ベルト31の外周面部分に接触して回転するよう配置される二次転写ロール41とを備えた接触型の転写装置が採用される。この実施の形態では、二次転写ロール41が接地処理されている。また、ベルト支持ロール36には、トナーの帯電極性と同極性であるマイナス極性の所要の二次転写バイアス電圧が、バイアス印加ロール39を介して図示しない高圧電源から供給される。中間転写ベルト31の二次転写装置40を通過した下流側には、その表面に残留して付着するトナー、紙粉等の付着物を取り除いて清掃するベルト清掃装置38が配置されている。なお、この実施の形態では、二次転写ロール41を接地処理し、ベルト支持ロール36にトナーの帯電極性と同極性であるマイナス極性の所要の二次転写バイアス電圧を印加するように構成したが、これに限定されるものではなく、ベルト支持ロール36を接地処理し、二次転写ロール41にトナーの帯電極性と逆極性であるプラス極性の所要の二次転写バイアス電圧を印加するように構成しても良い。
定着装置50は、図2に示されるように、表面温度が予め定められた温度に保持されるよう加熱手段(熱源)によって加熱されるロール形態又はベルト形態の加熱用回転体51と、この加熱用回転体51に所要の圧力で接触して回転するロール形態又はベルト形態の加圧用回転体52などを配置して構成されたものである。この定着装置50では、加熱用回転体51と加圧用回転体52が接触する接触部が所要の定着処理(加熱及び加圧)を行う定着処理部となる。
給紙装置60は、中間転写装置30の下方の位置に存在するよう配置される。この給紙装置60は、所望のサイズ、種類等の記録用紙6を積載した状態で収容する単数(又は複数)の用紙収容体61と、用紙収容体61から記録用紙6を1枚ずつ送り出す送出装置62とで主に構成されている。用紙収容体61は、例えば、装置本体2aの正面(使用者が操作時に向き合う側面)側に引き出すことができるように取り付けられている。
記録用紙6としては、例えば、電子写真方式の複写機、プリンタ等に使用される普通紙やトレーシングペーパー等の薄紙、あるいは合成樹脂(PETなど)製の透明なフィルム状の媒体からなるOHPシート等が挙げられる。定着後における画像表面の平滑性をさらに向上させるには、記録用紙6の表面もできるだけ平滑であることが好ましく、例えば、普通紙の表裏両面又は表面を樹脂等でコーティングしたコート紙、印刷用のアート紙等の坪量が相対的に大きい所謂厚紙なども好適に使用することができる。また、記録用紙6としては、用紙を構成する繊維そのものが黒色である黒紙なども用いられる。
用紙収容体61から供給される記録用紙6の種類は、画像形成動作を指示するサーバー装置4やカラー画像形成装置2の操作部によって選択されるか、あるいは用紙収容体61に設けられた図示しない検知手段によって判別される。検知手段は、用紙収容体61に収容される記録用紙6の種類に応じた信号を後述する制御装置200に出力するものであれば良い。
給紙装置60と二次転写装置40との間には、給紙装置60から送り出される記録用紙6を二次転写位置T2まで搬送する単数(又は複数)の用紙搬送ロール対63〜66や図示しない搬送ガイド材で構成される給紙搬送路67が設けられている。給紙搬送路67において二次転写位置T2の直前の位置に配置される用紙搬送ロール対66は、例えば記録用紙6の搬送時期を調整するロール(レジストロール)として構成されている。
また、二次転写装置40と定着装置50との間には、二次転写装置40から送り出される記録用紙6を定着装置50まで搬送する複数(又は単数)の用紙搬送ベルト68,69,70で構成される用紙搬送路71が設けられている。
定着装置50の下流側には、定着装置50によりトナー像が定着された記録用紙6を、装置本体2aの側面に配置された排出収容部72に排出するための用紙排出ロール73を備えた排出搬送路74が設けられている。
排出搬送路74の途中には、記録用紙6の表裏を反転させる反転搬送路75が下方へ向けて分岐されている。排出搬送路74の分岐位置には、記録用紙6の搬送方向を切り替える図示しない切替部材が設けられている。反転搬送路75には、回転方向が正転方向と逆転方向に切り替え可能な反転ロール対76が配置されている。反転搬送路75には、反転ロール対76の上部から左方に分岐した両面搬送路77が接続されている。両面搬送路77には、表裏が反転された記録用紙6を給紙搬送路67へと搬送する複数の両面搬送ロール対78〜81や図示しない搬送ガイド材等が配置されている。
図2中、符号200はカラー画像形成装置2の制御装置を示している。
図3はこの実施の形態1に係る画像形成システム1におけるカラー画像形成装置2の制御装置を示すブロック図である。
制御装置200は、制御部201と、記憶部202と、操作部203と、通信部204とを備えている。
制御部201は、記憶部202に記憶されたプログラムを実行するとともに、サーバー装置4から送られる制御信号に応じてカラー画像形成装置2の画像形成部205を制御する。また、制御部201は、記憶部202や操作部203、あるいは通信部204を制御するとともに、通信部204を介してサーバー装置4及び特色画像形成装置3と通信を行う。なお、特色画像形成装置3との通信は直接行わなくても、サーバー装置4を介して特色画像形成装置3の情報を取得したり、カラー画像形成装置2の情報を送信したりするものでもかまわない。
操作部203は、ユーザーが記録用紙6の種類やプリント枚数、片面又は両面プリント、フルカラーモードやモノクロモードなどの画像形成モードなどを入力するとともに、開始ボタンにより画像形成動作の開始を指示する入力部203aと、入力部203aで入力された画像形成条件やカラー画像形成装置2の状態などを表示する表示部203bを備えている。
<カラー画像形成装置の動作>
以下、カラー画像形成装置2による基本的な画像形成動作について説明する。
ここでは、前記4つの作像装置20(Y,M,C,K)を使用して、4色(Y,M,C,K)のトナー像を組み合わせて構成されるカラー画像を形成するときの画像形成動作について説明する。
カラー画像形成装置2は、サーバー装置4から画像形成動作(プリント)の要求の指令情報を受けると、制御装置200の制御によって、4つの作像装置20(Y,M,C,K)、中間転写装置30、二次転写装置40、定着装置50等が始動する。
そして、各作像装置20(Y,M,C,K)においては、まず各感光体ドラム21が矢印Aで示す方向に回転し、各帯電装置22が各感光体ドラム21の表面を所要の極性(実施の形態1ではマイナス極性)及び電位に帯電させる。続いて、露光装置23が、帯電後の感光体ドラム21の表面に対し、カラー画像形成装置2に入力される画像の情報を各色成分(Y,M,C,K)に変換して得られる画像の信号に基づいて発光される光を照射し、その表面に所要の電位差で構成される各色成分の静電潜像をそれぞれ形成する。
続いて、各現像装置24(Y,M,C,K)が、感光体ドラム21に形成された各色成分の静電潜像に対し、所要の極性(マイナス極性)に帯電された対応する色(Y,M,C,K)のトナーをそれぞれ供給して静電的に付着させて現像を行う。この現像により、各感光体ドラム21に形成された各色成分の静電潜像は、その対応する色のトナーでそれぞれ現像された4色(Y,M,C,K)のトナー像として顕像化される。
続いて、各作像装置20(Y,M,C,K)の感光体ドラム21上に形成された各色のトナー像が一次転写位置T1まで搬送されると、一次転写装置25が、その各色のトナー像を中間転写装置30の矢印Bで示す方向に回転する中間転写ベルト31に対して順番に重ね合わせるような状態で一次転写させる。
また、一次転写が終了した各作像装置20では、ドラム清掃装置26が付着物を掻き取るように除去して感光体ドラム21の表面を清掃する。これにより、各作像装置20は次の作像動作が可能な状態にされる。
続いて、中間転写装置30では、中間転写ベルト31の回転により一次転写されたトナー像を保持して二次転写位置T2まで搬送する。一方、給紙装置60では、作像動作に合わせて所要の記録用紙6を給紙搬送路67に送り出す。給紙搬送路67では、レジストロールとしての用紙搬送ロール対66が記録用紙6を転写時期に合わせて二次転写位置T2に送り出して供給する。
二次転写位置T2においては、二次転写ロール41が、中間転写ベルト31上のトナー像を記録用紙6に一括して二次転写させる。また、二次転写が終了した後の中間転写装置30では、ベルト清掃装置38が、二次転写後の中間転写ベルト31の表面に残留したトナー等の付着物を取り除いて清掃する。
続いて、トナー像が二次転写された記録用紙6は、中間転写ベルト31と二次転写ロール41から剥離された後に3連の搬送ベルト68,69,70によって定着装置50まで搬送される。定着装置50では、回転する加熱用回転体51と加圧用回転体52との間の接触部に二次転写後の記録用紙6を導入して通過させることにより、必要な定着処理(加熱及び加圧)をして未定着のトナー像を記録用紙6に定着させる。
定着処理が終了した後の記録用紙6は、排出搬送路74を介して用紙排出ロール73により、カラー画像形成装置2の側面に設けられた排出収容部72に排出される。
また、カラー画像形成装置2において、記録用紙6の両面に画像を形成する場合は、片面に画像が形成された記録用紙6を用紙排出ロール73によって排出収容部72へ排出せずに、図示しない切替部材によって記録用紙6の搬送路が排出搬送路74から反転搬送路75へと切り替えられる。反転搬送路75へ導かれた記録用紙6は、反転ロール対76が記録用紙6の後端を挟持したままの状態で、当該反転ロール対76の回転方向が正転方向から逆転方向に切り替えられ、表裏が反転された状態で両面搬送路77へと搬送される。両面搬送路77へ搬送された記録用紙6は、複数の用紙搬送ロール対78〜81によって給紙搬送路67へ搬送され、中間転写ベルト31から裏面にトナー像が転写される。その後、記録用紙6は、定着装置50まで搬送されて、裏面に転写されたトナー像に対して定着装置50により定着処理(加熱及び加圧)が施され、排出搬送路74を経由して用紙排出ロール73により排出収容部72へ排出される。
以上の動作が行われることにより、4色のトナー(Y,M,C,K)からなるトナー像を組み合わせて形成されるフルカラー画像が記録用紙6の片面又は両面に形成される。また、複数枚の画像形成動作の要求指令を受けた場合は、その枚数分だけ上記画像形成動作が同様に繰り返して行われる。なお、上述したように、フルカラー画像以外に、1乃至3つの作像装置においてトナー像を形成することにより、1乃至3色のトナー像を適宜組み合わせた画像も、同様の画像形成動作によって記録用紙6上に形成される。
<特色画像形成装置の構成>
図4はこの発明の実施の形態1に係る画像形成システム1の特色画像形成装置3を示す構成図である。
実施の形態1に係る特色画像形成装置3は、例えば特色プリンタとして構成されたものである。この特色画像形成装置3は、図4に示されるように、形成するトナー像の色が異なる以外は、基本的にカラー画像形成装置2と同様に構成されており、同一の部材には同一の符号を付して詳細な説明を省略する。特色画像形成装置3は、互いに異なる特色トナー像を形成する4つの作像装置20を備えている。
4つの作像装置20は、大別して、透明トナー(CT)で現像される透明トナー像を形成する作像装置20CTと、カスタムカラー(CU)のトナーで現像されるトナー像を形成する作像装置20CUと、金属色の一例として銀色(SI)のトナーで現像されるトナー像を形成する作像装置20SIと、白色(W)のトナーで現像される白色トナー像を形成する作像装置20Wで構成されている。これらの4つの作像装置20は、装置本体3aの内部空間において水平方向に沿って1列に並べた状態で配置されている。なお、透明トナー像を形成する作像装置20CTは、中間転写ベルト31の移動方向に沿った最も上流側に配置されている。
各作像装置20(CT,CU,SI,W)は、カラー画像形成装置2の各作像装置20(Y,M,C,K)と同様に構成されている。
二次転写装置40は、カラー画像形成装置2と同様、二次転写位置T2において中間転写ベルト31を支持するベルト支持ロール36と、当該ベルト支持ロール36に支持されている中間転写ベルト31の外周面部分に接触して回転するよう配置される二次転写ロール41とを備えた接触型の転写装置が採用される。
ベルト支持ロール36には、トナーの帯電極性と同極性であるマイナス極性の所要の二次転写バイアス電圧を印加するバイアス印加ロール39が接触するよう配置されている。バイアス印加ロール39には、電圧調整手段としての機能を備えた高圧電源306から二次転写バイアス電圧が供給される。
特色画像形成装置3は、図4に示されるように、装置本体3aの左側面に外部給紙手段の一例としての外部給紙装置90を備えている。外部給紙装置90は、給紙装置60と同様に、所望のサイズ、種類等の記録用紙6を積載した状態で収容する単数(又は複数)の用紙収容体91と、用紙収容体91から記録用紙6を1枚ずつ送り出す送出装置92とで主に構成されている。なお、外部給紙装置90としては、所謂手差しトレイを用いても良い。
特色画像形成装置3は、装置本体3a内の外部給紙装置90の近傍に、環境条件としての湿度を検知する環境検知手段の一例としての環境センサ95を備えている。環境センサ95によって検知された湿度情報は、予め定められた時間毎に後述する制御装置300を介してサーバー装置4に送られる。
外部給紙装置90は、給紙装置60から供給される以外の記録用紙6を給紙することが可能なことは勿論のこと、他の画像形成装置の一例であるカラー画像形成装置2で片面又は両面に既に画像が形成された記録用紙6を用紙収容体91に収容することにより、送出装置92によって用紙収容体91から既に画像が形成された記録用紙6を1枚ずつ送り出して供給することが可能となっている。
外部給紙装置90は、補助給紙搬送路93を介して給紙搬送路67と接続されている。 外部給紙装置90から供給された記録用紙6は、補助給紙搬送路93を介して給紙搬送路67に配置された用紙搬送ロール対65,66により中間転写装置30の二次転写位置T2へと搬送される。
図4中、符号300は特色画像形成装置3の制御装置を示している。
図5はこの実施の形態1に係る画像形成システム1における特色画像形成装置3の制御装置を示すブロック図である。
制御装置300は、制御部301と、記憶部302と、操作部303と、通信部304とを備えている。
制御部301は、記憶部302に記憶されたプログラムを実行するとともに、サーバー装置4から送られる制御信号に応じて特色画像形成装置3の画像形成部305を制御する。また、制御部301は、記憶部302や操作部303、あるいは通信部304を制御するとともに、通信部304を介してサーバー装置4及びカラー画像形成装置2と通信を行う。環境センサ95の検知結果は、制御部301の制御動作に応じて通信部304を介してサーバー装置4に送られる。なお、カラー画像形成装置2との通信は直接行わなくても、サーバー装置4を介してカラー画像形成装置2の情報を取得したり、特色画像形成装置3の情報を送信したりするものでもかまわない。
操作部303は、ユーザーが記録用紙6の種類やプリント枚数、片面又は両面プリント、特色トナーの選択などを入力するとともに、開始ボタンにより画像形成動作の開始を指示する入力部303aと、入力部303aで入力された画像形成条件や特色画像形成装置3の状態などを表示する表示部303bを備えている。
<特色画像形成装置の動作>
特色画像形成装置3による画像形成動作は、基本的に、カラー画像形成装置2と同様である。
特色画像形成装置3は、外部給紙装置90の用紙収容体91にカラー画像形成装置2で既に画像が形成された記録用紙6を収容した状態で、サーバー装置4から画像形成動作(プリント)の要求の指令情報を受けるか、又は特色画像形成装置3の操作部303が操作されて画像形成動作(プリント)の要求の指令情報を受けると、制御装置300の制御によって、4つの作像装置20(CT,CU,SI,W)、中間転写装置30、二次転写装置40、定着装置50等が始動する。
そして、透明トナー(CT)、カスタムカラー(CU)のトナー、銀色(SI)のトナー及び白色(W)のトナーの作像装置20(CT,CU,SI,W)のうち、少なくとも1つ以上の作像装置において、それぞれ対応する色のトナー像が形成される。
続いて、作像装置20(CT,CU,SI,W)の感光体ドラム21上に形成された色のトナー像が一次転写位置T1まで搬送されると、一次転写装置25が、その色のトナー像を中間転写装置30の矢印Bで示す方向に回転する中間転写ベルト31に対して一次転写させる。
続いて、中間転写装置30では、中間転写ベルト31の回転により一次転写されたトナー像を保持して二次転写位置T2まで搬送する。一方、外部給紙装置90では、作像動作に合わせて記録用紙6を補助給紙搬送路93を介して給紙搬送路67に送り出す。給紙搬送路67では、レジストロールとしての用紙搬送ロール対66が記録用紙6を転写時期に合わせて二次転写位置T2に送り出して供給する。
二次転写位置T2においては、二次転写ロール41が、中間転写ベルト31上のトナー像を記録用紙6に一括して二次転写させる。また、二次転写が終了した後の中間転写装置30では、ベルト清掃装置38が、二次転写後の中間転写ベルト31の表面に残留したトナー等の付着物を取り除いて清掃する。
続いて、トナー像が二次転写された記録用紙6は、中間転写ベルト31と二次転写ロール41から剥離された後に3連の搬送ベルト68,69,70によって定着装置50まで搬送される。定着装置50では、回転する加熱用回転体51と加圧用回転体52との間の接触部に二次転写後の記録用紙6を導入して通過させることにより、必要な定着処理(加熱及び加圧)をして未定着のトナー像を記録用紙6に定着させる。
定着処理が終了した後の記録用紙6は、排出搬送路74を介して用紙排出ロール73により、特色画像形成装置3の側面に設けられた排出収容部72に排出される。
また、特色画像形成装置3において、記録用紙6の両面に画像を形成する場合は、片面に画像が形成された記録用紙6を排出収容部72へ排出せずに、図示しない切替部材によって排出搬送路74から反転搬送路75へと搬送路が切り替えられることで、記録用紙6の両面に画像が形成される。
以上の動作が行われることにより、4色のトナー(Y,M,C,K)からなるフルカラーのトナー像などが形成された記録用紙6の片面又は両面に、透明トナー(CT)、カスタムカラー(CU)のトナー、銀色(SI)トナー及び白色(W)トナーの少なくとも1色以上の特色トナー(CT,CU,SI,W)からなるトナー像が形成される。また、複数枚の画像形成動作の要求指令を受けた場合は、その枚数分だけ上記画像形成動作が同様に繰り返して行われる。
<画像形成システムの特徴部分の構成>
ところで、この実施の形態1に係る画像形成システム1では、図1に示されるように、例えば、カラー画像形成装置2において記録用紙6にフルカラー等の画像を形成した後、同一の記録用紙6に特色画像形成装置3で透明トナー(CT)や銀色トナー(SI)、カスタムカラートナー(CU)あるいは白色トナー(W)の少なくとも1色からなる特色トナーの画像が形成される。
特色画像形成装置3において透明トナー(CT)や銀色トナー(SI)、カスタムカラートナー(CU)あるいは白色トナー(W)からなる特色トナーの画像を形成するに際しては、図4に示されるように、カラー画像形成装置2でフルカラー等の画像が形成された記録用紙6を、ユーザーが特色画像形成装置3の外部給紙装置90にセットした後、当該特色画像形成装置3において画像形成動作を開始する必要がある。
その際、カラー画像形成装置2でカラー等の画像が形成された記録用紙6を、ユーザーが特色画像形成装置3の外部給紙装置90にセットして特色画像形成装置3で画像形成動作を開始する時期は、ユーザーが特色画像形成装置3の外部給紙装置90に記録用紙6をセットするという動作が介在するため、ユーザー等の諸事情により区々となる。すなわち、カラー画像形成装置2でフルカラー等の画像を記録用紙6に形成した後、直ちに、特色画像形成装置3で同一の記録用紙6に画像形成動作が開始される場合もあれば、カラー画像形成装置2でフルカラー等の画像を形成してから、数分あるいは数10分、更には数時間という時間が経過した後に特色画像形成装置3で画像形成動作が開始される場合もある。
そのため、カラー画像形成装置2でフルカラー等の画像が形成された記録用紙6は、直ちに特色画像形成装置3で画像形成動作が開始される場合以外、特色画像形成装置3で画像形成動作が開始されるまでの間、カラー画像形成装置2や特色画像形成装置3等において放置された状態となる。
すると、カラー画像形成装置2でフルカラー等の画像が形成された記録用紙6は、特色画像形成装置3で画像形成動作が開始されるまでの経過時間や環境条件等に応じて、当該記録用紙6の特性が変化する。経過時間とは、後述するようにカラー画像形成装置2からユーザーが特色画像形成装置3の外部給紙装置90に記録用紙6をセットするという動作に際して、放置された放置時間や準備期間を含み、以下では、準備期間を含んで便宜上、放置時間Tとして説明する。
ここで、記録用紙6の特性とは、記録用紙6に画像を形成する上で影響を与える特性をいう。具体的には、特色画像形成装置3では、中間転写ベルト31上に形成されたトナー像を二次転写装置40によって記録用紙6に二次転写することで画像が形成される。そのため、記録用紙6に画像を形成する上で影響を与える特性とは、記録用紙6に二次転写電圧(二次転写電界)を作用させた際にトナー像の転写を左右する記録用紙6の体積抵抗率や体積抵抗率に直接影響を与える含水率などを指す。
図6は画像形成直後の普通紙からなる記録用紙6を高湿環境(80%RH)下に放置した場合における放置時間Tと記録用紙6の含水率及び体積抵抗率の関係を示したグラフである。画像形成直後の記録用紙6は、カラー画像形成装置2の定着装置50により加熱及び加圧される定着処理を受けているため、含水率は低い値となっている。
図6から明らかなように、普通紙からなる記録用紙6を高湿環境下において放置した場合には、放置時間Tに応じて含水率が急激に上昇した後、所要の含水率の値に収斂するように変化することが判る。また、普通紙からなる記録用紙6の体積抵抗率は、放置時間Tに応じて含水率とは逆に急激に低下した後、所要の値に収斂するように変化する。
その結果、カラー画像形成装置2でフルカラー等の画像が形成された記録用紙6に対して、特色画像形成装置3において特色トナーからなる画像を形成する場合には、当該特色画像形成装置3において放置時間Tにかかわらず一定の画像形成条件(二次転写電圧)で画像を形成すると、放置時間Tに応じた記録用紙6の体積抵抗率等の特性変化に対応することができない。
よって、カラー画像形成装置2において記録用紙6にフルカラー等の画像を形成した直後に、特色画像形成装置3において特色トナーからなる画像を形成した場合など、記録用紙6は、カラー画像形成装置2で定着処理(加熱及び加圧処理)を既に受けており、含水率が大幅に低く体積抵抗率が高い状態にある。そのため、特色画像形成装置3においては、図7(a)に示されるように、二次転写装置40に印加する二次転写バイアス電圧を通常の値に設定すると、体積抵抗率が高い状態にある記録用紙6に印加される二次転写電圧が不足する。
その結果、特色画像形成装置3では、中間転写ベルト31上に転写されたトナー像を記録用紙6に二次転写する際に、中間転写ベルト31上に未転写トナーが残る転写不良を発生する虞れがある。
一方、カラー画像形成装置2においてフルカラー等の画像を形成してから高湿環境下に記録用紙6を長時間放置した後、特色画像形成装置3において特色トナーからなる画像を形成した場合、記録用紙6は、高湿環境下に長時間放置されているため含水率が上昇し体積抵抗率が大幅に低下した状態となる。そのため、特色画像形成装置3においては、図7(b)に示されるように、二次転写装置40に印加する二次転写バイアス電圧を通常の値に設定すると、体積抵抗率が低下した状態にある記録用紙6に印加される二次転写電圧が過剰となる。
その結果、特色画像形成装置3では、二次転写ニップ部より上流側に電界がはみ出し中間転写ベルト31と記録用紙6間のギャップが大きい不安定な状態で転写を開始(トナーが空中を飛翔)し、像乱れを発生する虞れがあるなど、さまざまな不具合が発生する(以下、一例としてこの現象を用いてメカニズムを説明し、場合によってGAP転写と表現する。)。
そこで、この実施の形態1に係る画像形成システム1では、カラー画像形成装置2で画像が形成されてから特色画像形成装置3で画像が形成されるまでの記録用紙6の特性変化に関する情報に応じて、特色画像形成装置3の画像形成動作を制御する制御手段としての機能をサーバー装置4が備えるように構成されている。特色画像形成装置3の画像形成動作の一例としては、二次転写バイアス電圧が挙げられる。
ここで、記録用紙6の特性変化に関する情報とは、記録用紙6に画像を形成する上で影響を与える特性(体積抵抗率など)の変化に関係する情報をいう。記録用紙6の特性変化に関する情報の一例としては、記録用紙6の放置時間Tが挙げられる。ただし、この記録用紙6の特性変化に関する情報は、直接計測される記録用紙6の放置時間Tに限定されるものではなく、記録用紙6に対するカラー画像形成装置2の画像形成動作の終了時刻及び特色画像形成装置3の画像形成動作の開始時刻を、記録用紙6の一枚目に付加されるヘッダー用紙に記録し、当該ヘッダー用紙に記録された画像形成動作の終了時刻及び開始時刻を画像読取装置で読み取ることにより間接的に求められる放置時間や、ユーザーが操作部の入力部を操作することによって入力される放置時間なども含むものである。
図8はこの実施の形態1に係る画像形成システム1におけるサーバー装置4を示すブロック図である。
サーバー装置4は、図8に示されるように、制御手段の一例としての制御部401と、記憶部402と、操作部403と、通信部404とを備えている。
制御部401は、CPU401aやRAM401bを有している。制御部401は、記憶部402に記憶されたプログラムを実行し、記憶部402や操作部403、あるいは通信部404を制御するとともに、通信部404を介してカラー画像形成装置2及び特色画像形成装置3を制御する。
また、制御部401は、ソフトウエアやハードウエア等からなる計時手段の一例としての時計機能を備えている。制御部401は、カラー画像形成装置2及び特色画像形成装置3においてそれぞれ画像形成動作を開始した開始時刻及び画像形成動作を終了した終了時刻を計時する。計時されたカラー画像形成装置2及び特色画像形成装置3における画像形成動作の開始時刻及び終了時刻は、RAM401bや記憶部402等に記憶される。
カラー画像形成装置2において画像形成動作を開始した開始時刻は、制御部401がカラー画像形成装置2に対して画像形成動作の開始信号を出力した時刻や、カラー画像形成装置2の操作部203の入力部203aに設けられた画像形成動作の開始ボタンが操作された時刻などとして求められる。また、カラー画像形成装置2において画像形成動作を終了した終了時刻は、当該カラー画像形成装置2において一連の画像形成動作における最後の記録用紙6が排出収容部72に排出された時刻として計時される。ここで、最後の記録用紙6が排出収容部72に排出された時刻としては、例えば、カラー画像形成装置2の制御部201が最後の記録用紙6を排出する排出シーケンスを終了した時刻、つまり用紙排出ロール73の駆動を停止した時刻として求められる。カラー画像形成装置2における画像形成動作の開始時刻及び終了時刻は、サーバー装置4から出力された信号に基づくものを除いて、当該カラー画像形成装置2の制御部201からサーバー装置4に送信される。また、終了時刻は、開始時刻と画像形成動作に要する時刻をジョブ数から換算される見込み終了時刻を用いても良い。
また、特色画像形成装置3において画像形成動作を開始した開始時刻は、カラー画像形成装置2で画像が形成された記録用紙6が外部給紙装置90の用紙収容体91に収容された状態で、サーバー装置4から特色画像形成装置3に画像形成動作の開始信号が送信された時刻や、特色画像形成装置3の操作部303の入力部303aに設けられた画像形成動作の開始ボタンが操作された時刻などとして求められる。また、特色画像形成装置3において画像形成動作を終了した終了時刻は、当該特色画像形成装置3において一連の画像形成動作における最後の記録用紙6が排出収容部72に排出された時刻として計時される。ここで、最後の記録用紙6が排出収容部72に排出された時刻としては、例えば、特色画像形成装置3の制御部301が最後の記録用紙6を排出する排出シーケンスを終了した時刻、つまり用紙排出ロール73の駆動を停止した時刻として求められる。特色画像形成装置3における画像形成動作の開始時刻及び終了時刻は、サーバー装置4から出力された信号に基づくものを除いて、当該特色画像形成装置3の制御部301からサーバー装置4に送信される。
制御部401は、次に示すように、環境情報取得手段、放置時間算出手段、二次転写電圧算出手段及び二次転写電圧制御手段としての機能を有する。
環境情報取得手段
環境情報取得手段は、特色画像形成装置3に設置された環境センサ95の検知結果である湿度情報を取得する機能である。
放置時間算出手段
放置時間算出手段は、RAM401b又は記憶部402に記憶されたカラー画像形成装置2における画像形成動作の終了時刻と、特色画像形成装置3における画像形成動作の開始時刻に基づいて、開始時刻から終了時刻を減算することにより放置時間Tを算出する。放置時間Tは、例えば、秒を単位として計測されるが、時分を単位としても勿論良い。
二次転写バイアス電圧算出手段
カラー画像形成装置2で画像が形成された記録用紙6は、特色画像形成装置3で画像を形成するにあたり、当該記録用紙6が放置された放置時間T及び放置された環境の湿度に応じて特色画像形成装置3の二次転写装置40に印加すべき適正な二次転写バイアス電圧の値が異なる。なお、ここで、二次転写装置40に印加される二次転写バイアス電圧とは、二次転写装置40を構成するベルト支持ロール36に印加される電圧である。
そこで、二次転写バイアス電圧算出手段は、環境情報取得手段によって取得された湿度情報と、放置時間算出手段によって取得された放置時間Tとに基づいて適正な二次転写バイアス電圧を算出する。
適正な二次転写バイアス電圧を算出するには、図9に示されるような特性曲線が用いられる。図9は、記録用紙6を通常湿度下に放置した場合に、放置時間Tに応じて記録用紙6の体積抵抗率がどのように変化するかを示した体積抵抗率の特性曲線501と、記録用紙6の体積抵抗率に応じて二次転写装置40に印加すべき適正な二次転写バイアス電圧を示す二次転写バイアス電圧の特性曲線502の双方を示したものである。記録用紙6の体積抵抗率が高い場合には、二次転写バイアス電圧が不足するのを補うため、二次転写バイアス電圧を相対的に高い値に設定する必要がある。一方、記録用紙6の体積抵抗率が低い場合には、二次転写バイアス電圧が過剰となりGAP転写が発生するのを抑制するため、二次転写バイアス電圧を相対的に低い値に設定する必要がある。体積抵抗率の特性曲線501と二次転写バイアス電圧の特性曲線502は、放置時間Tに対して略同一の変化特性を有している。
また、記録用紙6の放置時間Tに対する二次転写バイアス電圧の特性曲線502は、環境条件によって異なる。そのため、この実施の形態では、図10に示されるように、通常湿度環境に対する特性曲線502N以外に、高湿環境並びに低湿環境に対応した特性曲線502H,502Lを備えている。
ここで、高湿環境とは、環境センサ95によって検知された湿度が70%RHを超える場合をいい、通常湿度環境とは、環境センサ95によって検知された湿度が40%RH以上70%RH以下の場合をいい、低湿環境とは、環境センサ95によって検知された湿度が40%RH未満の場合をいう。
二次転写バイアス電圧算出手段は、図10に示されるように、環境情報取得手段によって取得された湿度情報に基づいて、高湿環境、通常湿度環境あるいは低湿環境のいずれであるかを判別し、記憶部402に記憶された3つの特性曲線502N,502H,502Lから判別された湿度環境に応じた特性曲線を選択する。
二次転写バイアス電圧算出手段は、図11に示されるように、選択された特性曲線502(502H,502L)に基づいて二次転写バイアス電圧を算出する。特性曲線502は、放置時間Tを複数(又は単数)の閾値T1,T2によって複数の領域に区分し、各区分毎に異なる直線L1〜L3で近似される。放置時間Tの第1区分においては、特性曲線502(502H,502L)が第1の直線L1で近似され、第2区分においては、特性曲線502(502H,502L)が第2の直線L2で近似され、第3区分においては、特性曲線502(502H,502L)が第3の直線L3で近似される。特性曲線502(502H,502L)は、第1乃至第3の区分に応じて第1乃至第3の直線L1〜L3を示す回帰式として記憶部402に予め記憶されている。なお、横軸の放置時間Tは、例えば、秒を単位とした対数目盛が使用される。図9における縦軸の体積抵抗率は、体積抵抗率の対数をとった値LogΩcmが使用される。
図12は、高湿環境における特性曲線502Hを示したグラフである。特性曲線502Hは、放置時間Tを複数(又は単数)の閾値TH1,TH2,TH3によって複数の領域に区分し、各区分毎に異なる4本の直線LH1〜LH4で近似している。特性曲線502Hは、第1乃至第4の区分に応じて第1乃至第4の直線LH1〜LH4を示す回帰式として記憶部402に予め記憶されている。
図13は、低湿環境における特性曲線502Lを示したグラフである。低湿環境における特性曲線502Lは、放置時間Tに応じて記録用紙6の含水率が更に低下して体積抵抗率が上昇し、適正な二次転写バイアス電圧が上昇する傾向を示す。特性曲線502Lは、放置時間Tを複数(又は単数)の閾値TL1,TL2によって複数の領域に区分し、各区分毎に異なる3本の直線LL1〜LL3で近似している。特性曲線502Lは、第1乃至第3の区分に応じて第1乃至第3の直線LL1〜LL3を示す回帰式として記憶部402に予め記憶されている。
二次転写バイアス電圧制御手段
二次転写バイアス電圧制御手段は、二次転写バイアス電圧算出手段により算出されてRAM401bに一時的に記憶された二次転写バイアス電圧Vに基づいて、当該二次転写バイアス電圧Vを特色画像形成装置3のベルト支持ロール36に印加するよう二次転写バイアス電圧を出力する高圧電源306を制御する。
<画像形成システムの動作>
この実施の形態1に係る画像形成システム1では、次のようにして、カラー画像形成装置2及び特色画像形成装置3における画像形成動作が実行される。
ここでは、カラー画像形成装置2において記録用紙6に画像を形成した後、当該記録用紙6を特色画像形成装置3の外部給紙装置90にセットし、特色画像形成装置3によってカラー画像形成装置2では形成することができない白色、金や銀等の金属色、あるいはカスタムカラーなどの特色トナーからなる画像を形成する場合の動作について説明する。
ユーザーは、図示しないパーソナルコンピュータ等を操作して、カラー画像形成装置2及び特色画像形成装置3において形成すべき画像情報を画像形成条件ととともにサーバー装置4に送信する。画像情報及び画像形成条件の送信は、カラー画像形成装置2及び特色画像形成装置3に対して個別に行っても良い。
画像形成条件としては、例えば、カラー画像形成装置2において画像を形成する記録用紙6の種類、画像形成枚数、片面モードや両面モード、フルカラーモードあるいはモノクロモードなどが挙げられる。また、特色画像形成装置3における画像形成条件としては、例えば、特色画像形成装置3において画像を形成する記録用紙6の種類、画像形成枚数、片面モードや両面モード、特色トナーの指定などが挙げられる。
なお、カラー画像形成装置2において画像を形成した記録用紙6に対して、特色画像形成装置3で特色トナーからなる画像を形成する場合には、特色画像形成装置3において記録用紙6の種類や画像形成枚数の設定などは不要である。
サーバー装置4は、カラー画像形成装置2及び特色画像形成装置3において形成すべき画像情報及び画像形成条件を受信すると、カラー画像形成装置2に対して当該カラー画像形成装置2で形成すべき画像情報及び画像形成条件を送信する。
カラー画像形成装置2の制御装置200は、サーバー装置4又はユーザーのパーソナルコンピュータ等から画像情報及び画像形成条件を受信すると、所要の記録用紙6に対してフルカラー等の画像形成動作を開始する。
そして、カラー画像形成装置2は、記録用紙6へのフルカラー等の画像形成動作が終了すると、カラー画像形成装置2の制御部201は、サーバー装置4に対して画像形成動作が終了した旨を通知する。
サーバー装置4の制御部401は、カラー画像形成装置2の制御装置200から画像形成動作の終了通知を受信すると、画像形成動作の終了時刻を計時してRAM401b又は記憶部402に記憶する。また、サーバー装置4の制御部401は、当該サーバー装置4の操作部403の表示部403a及びカラー画像形成装置2の操作部203の表示部203aの少なくとも一方に、フルカラー等の画像が形成された記録用紙6を特色画像形成装置3の外部給紙装置90にセットし、特色画像形成装置3において画像形成動作を開始するようユーザーに促すメッセージを表示する。
ユーザーは、カラー画像形成装置2において記録用紙6にフルカラー等の画像を形成する動作が終了すると、フルカラー等の画像が形成された記録用紙6を特色画像形成装置3の外部給紙装置90に収容(セット)し、特色画像形成装置3の操作部303の入力部303a等を操作することにより画像形成動作の開始を指示する。
特色画像形成装置3の制御部301は、サーバー装置4又はユーザーのパーソナルコンピュータ等から画像情報及び画像形成条件を受信した後、画像形成動作の開始指示を受けて画像形成動作を開始する。
このとき、カラー画像形成装置2でフルカラー等の画像が形成された記録用紙6を、ユーザーが特色画像形成装置3の外部給紙装置90にセットして特色画像形成装置3で画像形成動作を開始する時期は、ユーザー等の諸事情により区々となる。
カラー画像形成装置2でフルカラー等の画像を記録用紙6に形成した後、直ちに、特色画像形成装置3で同一の記録用紙6に画像形成動作が開始される場合もあれば、カラー画像形成装置2でフルカラー等の画像を形成してから、数分あるいは数10分、更には数時間という時間が経過した後に特色画像形成装置3で画像形成動作が開始される場合もある。そのため、カラー画像形成装置2でフルカラー等の画像が形成された記録用紙6は、直ちに特色画像形成装置3で画像形成動作が開始される場合以外、特色画像形成装置3で画像形成動作が開始されるまでの間、カラー画像形成装置2や特色画像形成装置3等において放置された状態となる。
特色画像形成装置3の制御部301は、外部給紙装置90にセットされた記録用紙6に対して画像形成動作を開始するにあたり、サーバー装置4の制御部401に対して画像形成動作を開始する旨を通知する。
サーバー装置4の制御部401は、特色画像形成装置3の制御部301から画像形成動作を開始する旨の通知を受信すると、画像形成動作の開始時刻を計時してRAM401b又は記憶部402に記憶する。
その後、サーバー装置4の制御部401は、当該制御部401が放置時間算出手段として機能し、カラー画像形成装置2における画像形成動作の終了時刻と、特色画像形成装置3における画像形成動作の開始時刻に基づいて、開始時刻から終了時刻を減算することにより記録用紙6の放置時間Tを算出する。
また、サーバー装置4の制御部401は、特色画像形成装置3が設置された環境情報として、環境センサ95の検知結果である湿度情報を取得する。
すると、サーバー装置4の制御部401は、算出された放置時間Tと、環境センサ95から取得された湿度情報に基づいて、特色画像形成装置3の二次転写装置40に印加すべき二次転写バイアス電圧を算出する。
サーバー装置4の制御部401は、図10に示されるように、環境センサ95から取得した湿度情報に基づいて、高湿環境、通常湿度環境あるいは低湿環境のいずれであるかを判別し、記憶部402に記憶された3つの特性曲線502N,502H,502Lから判別された湿度環境に応じた特性曲線を選択する。
いま、サーバー装置4の制御部401は、湿度環境が高湿環境であると判別すると、記憶部402に記憶された特性曲線のうち高湿環境に対応した特性曲線502Hを選択する。そして、サーバー装置4の制御部401は、図14に示されるように、選択された特性曲線502Hに基づいて二次転写装置40に印加すべき二次転写バイアス電圧を算出する。
その際、サーバー装置4の制御部401は、算出された記録用紙6の放置時間Tに応じて、放置時間Tが閾値TH1,TH2,TH3に対して特性曲線502Hのどの区分に属するかを判別し、判別された区分に対応した第1乃至第4の直線LH1〜LH4の回帰式を記憶部402から読み出す。
例えば、サーバー装置4の制御部401は、算出された記録用紙6の放置時間T10が約1時間と大幅に長い時間である場合、放置時間Tが特性曲線502Hの第4の区分に属すると判定し、第4の区分に対応した第4の直線LH4の回帰式を記憶部402から読み出す。
そして、サーバー装置4の制御部401は、算出された記録用紙6の放置時間Tに基づいて第4の直線LH4の回帰式から特色画像形成装置3の二次転写装置40に印加すべき二次転写バイアス電圧Vの値VH4を算出し、RAM401bに一時的に記憶する。
さらに、サーバー装置4の制御部401は、RAM401bに一時的に記憶された二次転写バイアス電圧VH4に基づいて、当該二次転写バイアス電圧VH4を特色画像形成装置3のベルト支持ロール36に印加するよう二次転写電圧を出力する高圧電源306を制御する。
その際、サーバー装置4の制御部401は、特色画像形成装置3の制御部301に対して算出された二次転写バイアス電圧VH4をベルト支持ロール36に印加するよう制御する制御信号を送信する。
そのため、特色画像形成装置3の二次転写装置40には、高湿環境下において長時間放置されて体積抵抗率が大幅に低下した記録用紙6に対して、体積抵抗率の低下に対応した適正な二次転写バイアス電圧VH4が印加される。
その結果、特色画像形成装置3では、図15に示されるように、二次転写ニップ部寄り上流に電界がはみ出し中間転写ベルト31と記録用紙6間のギャップが大きい不安定な状態で転写を開始(トナーが空中を飛翔)し、像乱れを発生することが回避される。
一方、サーバー装置4の制御部401は、図14に示されるように、算出された記録用紙6の放置時間T11が1分程度と大幅に短い時間である場合、放置時間T11が特性曲線502Hの第1の区分に属すると判定し、第1の区分に対応した第1の直線L1の回帰式を記憶部402から読み出す。
そして、サーバー装置4の制御部401は、算出された記録用紙6の放置時間Tに基づいて第1の直線L1の回帰式から特色画像形成装置3の二次転写装置40に印加すべき二次転写バイアス電圧の値VH1を算出し、RAM401bに一時的に記憶する。
さらに、サーバー装置4の制御部401は、RAM401bに一時的に記憶された二次転写バイアス電圧VH1に基づいて、当該二次転写バイアス電圧VH1を特色画像形成装置3のベルト支持ロール36に印加するよう二次転写電圧を出力する高圧電源306を制御する。
そのため、特色画像形成装置3の二次転写装置40には、高湿環境下においても放置時間が1分程度と大幅に短く体積抵抗率が高い状態にある記録用紙6に対して、高い体積抵抗率に対応した適正な二次転写バイアス電圧が印加される。
その結果、特色画像形成装置3では、図16に示されるように、中間転写ベルト31上に転写されたトナー像を記録用紙6に二次転写する際に、二次転写装置40に十分に高い二次転写バイアス電圧VH1が印加され、中間転写ベルト31上に未転写トナーが残る転写不良を発生することが抑制される。
このように、上記実施の形態に係る画像形成システム1では、図1に示されるように、カラー画像形成装置2及び特色画像形成装置3で同一の記録用紙6に画像を形成するにあたり、カラー画像形成装置2で画像が形成されてから特色画像形成装置3で画像を形成するまでの記録用紙6の放置時間T及び環境条件を考慮しない場合に比較して、記録用紙6に形成される画像の画質を向上させることができる。
[実施の形態2]
図17及び図18は、実施の形態2に係る画像形成システムを示すものである。この実施の形態2では、制御手段が、第1画像形成装置における記録媒体の種類に応じて第2画像形成装置の画像形成条件を決定するように構成されている。更に説明すると、この実施の形態2では、サーバー装置が放置時間Tに応じて二次転写バイアス電圧を制御する際に、記録用紙6の種類に応じて画像形成条件の一例としての二次転写バイアス電圧が異なるように制御する。
すなわち、この実施の形態2では、サーバー装置4の制御部401が記録用紙6の種類を判別する判別手段としての機能を備えている。サーバー装置4の制御部401は、ユーザーが図示しないパーソナルコンピュータ等を操作することによって、当該サーバー装置4に送信されるカラー画像形成装置2及び特色画像形成装置3において形成すべき画像形成条件として、記録用紙6の種類を指定する情報を取得して判別する。
記録用紙6の種類としては、図17及び図18に示されるように、普通紙、コート紙A、コート紙B、厚紙、薄紙あるいは黒紙等が挙げられる。コート紙Aは、基材層の表裏両面をコーティングした用紙である。コート紙Bは、基材層の表面のみをコーティングした用紙である。また、普通紙は、坪量が52g/m以上105g/m以下の用紙をいい、厚紙は、坪量が105g/mを超え且つ350g/m以下の用紙をいい、薄紙は、坪量が52g/m未満の用紙をいう。
コート紙Aは、基材層の表裏両面がコーティングされており、普通紙に比較して吸湿し難い。そのため、コート紙Aは、放置時間Tに応じて記録用紙6が吸湿して体積抵抗率が低下する割合が普通紙に比較して大幅に小さい。また、コート紙Bは、基材層の表面のみがコーティングされており、普通紙に比較して吸湿し難いが、コート紙Aよりは吸湿し易い特性を有している。そのため、コート紙Bは、放置時間Tに応じて記録用紙6が吸湿して体積抵抗率が低下する割合がコート紙Aに比較して大きく且つ普通紙より小さい。
同様に、厚紙は、普通紙に比較して坪量が大きく、吸湿した場合における体積抵抗率が低下する割合が普通紙よりも小さい。一方、薄紙は、普通紙に比較して坪量が小さく、吸湿した場合における体積抵抗率が低下する割合が普通紙よりも大きい。
さらに、黒紙は、用紙を構成する繊維そのものが黒色である。黒紙は、黒色の顔料としてカーボンブラック等を含んでおり、体積抵抗率が普通紙等に比較して大幅に低く、且つ放置時間Tにかかわらず体積抵抗率が略一定である。
図17及び図18は、各種の記録用紙6を通常湿度環境(55%RH)下に放置した場合における放置時間Tと、各種の記録用紙6にトナー像を二次転写する際における適正な二次転写バイアス電圧との関係である特性曲線を示すグラフである。
各種の記録用紙6に対応した特性曲線は、上述した実施の形態1と同様に回帰式としてサーバー装置4の記憶部402に予め記憶されている。
サーバー装置4の制御部401は、ユーザーが指摘した記録用紙6に対応した特性曲線を記憶部402から読み出して、記録用紙6の種類及び放置時間Tに応じて特色画像形成装置3の二次転写装置40に印加する二次転写バイアス電圧を制御する。
この実施の形態2では、記録用紙6の種類に応じて二次転写バイアス電圧を算出する際の特性曲線502が異なるため、記録用紙6の吸湿特性に基づく体積抵抗率の変化に応じて二次転写バイアス電圧を適正に制御することができる。
このように、上記実施の形態に係る画像形成システム1では、記録用紙6の種類を考慮しない場合に比較して、記録用紙6の種類が異なる場合においても当該記録用紙6に形成される画像の画質を向上させることができる。
[実施の形態3]
図19は、実施の形態3に係る画像形成システムを示すものである。
この実施の形態3では、カラー画像形成装置2において当該カラー画像形成装置2における画像形成動作の内容の一例としての記録用紙6の片面に画像を形成する場合と記録用紙6の両面に画像を形成する場合とで、放置時間Tに応じて二次転写装置40に印加する二次転写バイアス電圧を異ならせるよう構成されている。
すなわち、この実施の形態3では、図19に示されるように、第1の画像形成装置であるカラー画像形成装置2において記録用紙6の片面に画像を形成する場合と記録用紙6の両面に画像を形成する場合とで、放置時間Tに対して二次転写バイアス電圧を変化させる特性曲線502D,502Sを異ならせている。
カラー画像形成装置2で画像を形成する記録用紙6の種類が同一であっても、カラー画像形成装置2において、記録用紙6の片面に画像を形成する場合と、記録用紙6の両面に画像を形成する場合では、記録用紙6が定着装置50を通過することにより、当該定着装置50によって加熱並びに加圧される回数が異なる。
記録用紙6の両面に画像を形成する場合は、記録用紙6が定着装置50を2回通過するため、カラー画像形成装置2における画像形成直後の記録用紙6は、図19に示されるように、片面に画像を形成する場合に比較して含水率が低く、体積抵抗率が高くなっている。
その後、記録用紙6の体積抵抗率は、放置時間Tの経過とともに低下して同じ値に収斂する。したがって、カラー画像形成装置2において、記録用紙6の片面に画像を形成する場合と、記録用紙6の両面に画像を形成する場合では、画像形成直後の記録用紙6の体積抵抗率に応じて適切な二次転写バイアス電圧の値が異なる。
そこで、この実施の形態3では、図19に示されるように、サーバー装置4の記憶部402にカラー画像形成装置2において記録用紙6の片面に画像を形成する場合に対応した特性曲線502Sと、記録用紙6の両面に画像を形成する場合に対応した特性曲線502Dとを有している。
サーバー装置4の制御部401は、カラー画像形成装置2において、記録用紙6の片面に画像を形成するか、又は記録用紙6の両面に画像を形成するかを判別し、記録用紙6の片面又は両面に画像を形成したかに応じて、異なる特性曲線502S,502Dに基づいて適正な二次転写バイアス電圧の値を算出して、特色画像形成装置3の二次転写装置40に印加するよう構成されている。
この実施の形態3では、カラー画像形成装置2において記録用紙6の片面又は両面に画像形成を行う場合のいずれでも、記録用紙6の含水率の変化に伴う体積抵抗率の変化に対応することができ、特色画像形成装置3において記録用紙6に画像形成を行う際に画質を向上させることが可能となる。
[実施の形態4]
図20は、実施の形態4に係る画像形成システムを示すものである。
特色画像形成装置3では、二次転写装置40に二次転写バイアス電圧を印加するにあたり、特色画像形成装置3で使用される電圧調整手段の一例としての二次転写バイアス電圧用の高圧電源306に応じて、二次転写バイアス電圧の制御可能な範囲が異なる。すなわち、高圧電源306によっては、制御可能な二次転写バイアス電圧の上限値と下限値が限定されている。
そのため、特色画像形成装置3では、高圧電源306の二次転写バイアス電圧の制御可能な範囲に応じて、特色画像形成装置3において二次転写バイアス電圧を制御する際に、二次転写バイアス電圧の電圧値が高圧電源306の制御可能な範囲外となる場合がある。
そこで、この実施の形態4では、図20に示されるように、サーバー装置4の制御部401又は特色画像形成装置3の制御部301によって、特色画像形成装置3における高圧電源306の二次転写バイアス電圧の制御が可能な範囲に応じて、特色画像形成装置3の画像形成動作を制御するよう構成されている。特色画像形成装置3の画像形成動作を制御する内容としては、例えば、二次転写バイアス電圧を制御する際に算出された二次転写バイアス電圧の値が制御可能な範囲であるか否かの可否を判断して、算出された二次転写バイアス電圧の値が制御可能な範囲となるまで、特色画像形成装置3において画像形成動作の開始を禁止したり、算出された二次転写バイアス電圧の値が制御可能な範囲となった場合に自動的に画像形成動作を開始する場合が挙げられる。
そして、サーバー装置4の制御部401は、算出された二次転写バイアス電圧の値が高圧電源306の制御可能な範囲となったことを判別すると、特色画像形成装置3の操作部403の表示部403bにおいてユーザーに対して画像形成動作が可能である旨を報知するメッセージを表示する。
その後、ユーザーが特色画像形成装置3の操作部403の入力部403aを操作することによって、画像形成動作を開始する。なお、サーバー装置4の制御部401は、算出された二次転写バイアス電圧の値が高圧電源306の制御可能な範囲となったことを判別すると、特色画像形成装置3において画像形成動作を自動的に開始しても良い。
また、サーバー装置4の制御部401は、再度、算出された二次転写バイアス電圧の値が高圧電源306の制御不可能な範囲となったことを判別すると、特色画像形成装置3の操作部403の表示部403bにおいて、ユーザーに対して画像形成動作を禁止する旨を報知するメッセージを表示する。
その際、サーバー装置4の制御部401は、高圧電源306が制御可能な二次転写バイアス電圧の下限値が、図7(b)に示されるように、GAP転写により発生する像乱れが画質上問題とならないレベルであれば、ユーザーに対して画像形成動作を許可するように構成しても良い。
この実施の形態では、二次転写バイアス電圧の制御可能な範囲が限られている場合においても、サーバー装置4の制御部401は、特色画像形成装置3において画像形成動作が可能か否かを判別して、二次転写バイアス電圧の制御可能な範囲外である場合に、特色画像形成装置3において画像形成動作が実行されて、記録用紙6に形成される画像の画質が低下することが回避される。
[実施の形態5]
図21は、実施の形態5に係る画像形成システムの特色画像形成装置を示すものである。
この実施の形態6では、カラー画像形成装置2で画像が形成されてから特色画像形成装置3で画像が形成されるまでの記録媒体の特性変化に関する情報として、カラー画像形成装置2から送信される終了時刻を用いるのではなく、カラー画像形成装置2において記録用紙6に画像を形成する際に、図22に示されるように、記録用紙6の1枚目に付加されるヘッダー用紙601を備え、当該ヘッダー用紙にカラー画像形成装置2における画像形成動作の終了時刻を記録するように構成したものである。
カラー画像形成装置2において複数枚の記録用紙6にフルカラー等の画像を形成する場合には、記録用紙6の1枚目に付加されるヘッダー用紙601に画像を形成する時刻と、最終枚の記録用紙6に画像を形成する時刻が異なる。この場合、カラー画像形成装置2は、最終枚の記録用紙6に画像を形成する終了時刻を予測して、ヘッダー用紙601に終了時刻を記録する。
ヘッダー用紙601に記録する終了時刻としては、終了時刻を時間、分及び秒としてそのまま記録しても良いし、画像読取装置で読取可能な時刻であれば、バーコード等の記号として記録しても良い。
また、特色画像形成装置3は、図21に示されるように、外部給紙装置90から供給されるヘッダー用紙の画像を読み取るインライン型の画像読取装置96を備えている。
特色画像形成装置3の制御部301は、画像読取装置96で読み取られた文字情報等を認識する文字認識機能を有している。
この実施の形態5では、カラー画像形成装置2がヘッダー用紙601に画像形成動作の終了時刻を記録すればよく、記録用紙6の放置時間Tは、特色画像形成装置3側でヘッダー用紙601の終了時刻を読み取るとともに、特色画像形成装置3における画像形成動作の開始時刻で管理することができ、サーバー装置4の制御プログラムを簡略化することができる。
[実施の形態6]
図23は、実施の形態6に係る画像形成システムを示すものである。
この実施の形態6では、第1画像形成装置で画像が形成されてから第2画像形成装置で画像が形成されるまでの記録媒体の特性変化に関する情報として、記録媒体が放置された放置時間を用いるが、サーバー装置が放置時間を検出するのではなく、ユーザーが放置時間を直接入力するように構成されている。
すなわち、この実施の形態6では、図23に示されるように、特色画像形成装置3において画像形成動作を開始するにあたり、ユーザーがサーバー装置4の操作部403又は特色画像形成装置3の操作部303等を操作することによって放置時間を直接入力するように構成されている。
サーバー装置4の操作部403は、図23に示されるように、その表示部403bが入力部403aとしての機能を備えたタッチパネル等から構成されている。サーバー装置4の操作部403は、ユーザーが放置時間の入力機能410を選択することにより、図23(b)に示されるように、放置時間の入力画面411が表示部403bに表示される。ユーザーは、放置時間の入力画面411において、テンキー412を操作して放置時間413を入力する。その際、ユーザーは、入力した放置時間に設置する場合は設定キー415を、入力した放置時間に解除する場合はクリアキー414を操作する。
この実施の形態6では、ユーザーが記録用紙6の放置時間をサーバー装置4の操作部403等を操作することによって放置時間を直接入力すればよく、放置時間の演算等に必要なプログラムを簡略化することができる。また、特色画像形成装置3が画像形成動作の開始時刻を予約可能な装置である場合などに有効である。
[実施の形態7]
図24は、実施の形態7に係る画像形成システムを示すものである。この実施の形態7に係る画像形成システム1は、第1及び第2画像形成装置を同一のカラー画像形成装置2から構成したものである。
すなわち、この実施の形態7に係る画像形成システム1は、図24に示されるように、第1及び第2画像形成装置としての1つのカラー画像形成装置2が、イエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C)及びブラック(K)の各色に対応した4つの作像装置20(Y,M,C,K)と、特色トナーとして白色トナー(W)からなる作像装置20Wを備え、白色トナー(W)からなる作像装置20Wを中間転写ベルト31の移動方向に沿った最も上流側に位置するよう配置したものである。
このカラー画像形成装置2では、例えば、イエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C)及びブラック(K)からなるフルカラーの画像を形成した後に、白色トナー(W)からなる画像を追い刷りするような場合、中間転写ベルト31に対する作像装置20(Y,M,C,K,W)の配列に応じて一度に形成可能な画像の順序が限定されてしまうことになる。
更に説明すると、このカラー画像形成装置2では、例えば、イエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C)及びブラック(K)からなるフルカラーの画像を記録用紙6に形成した後、同一の記録用紙6を外部給紙装置90に配置して、白色トナー(W)の作像装置20Wのみを作動させて白色トナー(W)からなる画像を追い刷りする場合などがある。
そこで、この実施の形態7に係る画像形成システム1では、カラー画像形成装置2において、例えば、イエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C)及びブラック(K)からなるフルカラーの画像を記録用紙6に形成した後、同一のカラー画像形成装置2で同一の記録用紙6に白色トナー(W)からなる画像等を追い刷りする際に、記録用紙6の放置時間Tに応じて2回目の画像形成工程における二次転写バイアス電圧の値を制御するよう構成されている。
このように、この実施の形態7に係る画像形成システム1は、第1及び第2の画像形成装置が同一のカラー画像形成装置2からなる場合にも適用することができるものである。
なお、この実施の形態7に係る画像形成システム1では、サーバー装置4は必ずしも必要ではなく、カラー画像形成装置2の制御装置200が制御手段としての機能を備えていれば良い。
[実施の形態8]
図25は、実施の形態8に係る画像形成システムを示すものである。
この実施の形態8に係る画像形成システム1では、図25に示されるように、第1及び第2画像形成装置として、1つのカラー画像形成装置2及び交換可能な画像形成ユニット20CU,20W等を備えている。
更に説明すると、この実施の形態7に係る画像形成システム1では、1つのカラー画像形成装置2がイエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C)及びブラック(K)の各色に対応した4つの作像装置20(Y,M,C,K)を備えている。
これらの4つの作像装置20(Y,M,C,K)のうち少なくとも一部の作像装置20は、露光装置23を除いてカラー画像形成装置2の装置本体2aに対して着脱可能に構成されており、交換可能な画像形成ユニットとして構成されている。また、カラー画像形成装置2は、予備の画像形成ユニットとしてカスタムカラー(CU)のトナーや白色(W)トナー等を用いた作像装置20(CU,W)などを有している。
ユーザーは、カラー画像形成装置2において、イエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C)及びブラック(K)等のフルカラーの画像を形成した後、図26に示されるように、作像装置20をカスタムカラー(CU)のトナーや白色(W)トナー等を用いた作像装置20(CU,W)と交換することにより、同じ記録用紙6にカスタムカラー(CU)や白色等の画像を形成することが可能となっている。
そこで、この実施の形態8では、作像装置20を交換するのに要した時間を含めた放置時間Tが経過した後、作像装置20を交換した後のカラー画像形成装置2において画像を形成するにあたり、放置時間T及び環境条件に応じて第2画像形成装置である作像装置20を交換後のカラー画像形成装置2における二次転写バイアス電圧を制御するように構成されている。
このように、第1画像形成装置と第2画像形成装置は、異なる画像形成装置として構成した場合以外に、第1画像形成装置及び第2画像形成装置は、作像装置を交換することによって結果的に構成が異なる画像形成装置を含むものである。
[実施の形態9]
図27は、実施の形態9に係る画像形成システムを示すものである。
画像形成システム1は、図27に示されるように、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及びブラック(K)の有色トナーを用いて画像を形成する第1画像形成装置2Aと、透明トナー(CT)や銀色トナー(SI)、カスタムカラートナー(CU)あるいは白色トナー(W)等の特色トナーを用いて画像を形成する第2画像形成装置3Aと、これら第1画像形成装置2A及び第2画像形成装置3Aを制御するサーバー装置4とを備えている。第1画像形成装置2A、第2画像形成装置3A及びサーバー装置4は、通信回線5を介して相互に通信可能に接続されている。通信回線5は、LAN(local area network)や電話回線、インターネット等で構成されている。第1画像形成装置2A及び第2画像形成装置3Aは、ユーザーが作業するオフィス内などに設置される。
第1画像形成装置2Aは、図2に示されるように、装置本体2aの内部空間において水平方向に沿って1列に並べた状態で配置される4つの作像装置20を備えている。4つの作像装置20は、イエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C)及びブラック(K)の各色に対応したカラートナー像をそれぞれ専用に形成する作像装置20Y,20M,20C,20Kからなる。
一方、第2画像形成装置3Aは、図28に示されるように、装置本体3aの内部空間において水平方向に沿って1列に並べた状態で配置される4つの作像装置20を備えている。4つの作像装置20は、透明トナー(CT)や銀色トナー(SI)、カスタムカラートナー(CU)及び白色トナー(W)の各色に対応した特色トナー像をそれぞれ専用に形成する作像装置20CT,20CU,20SI,20Wからなる。
なお、第1画像形成装置2Aは、イエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C)及びブラック(K)のカラートナー像を形成するものに限らず、カラートナー像に加えて特色トナー像を形成するものであっても特色トナー像を専用に形成するものであっても良く、第2画像形成装置3Aは、透明トナー(CT)や銀色トナー(SI)、カスタムカラートナー(CU)及び白色トナー(W)の各色に対応した特色トナー像を形成するものに限らず、特色トナー像に加えてイエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C)及びブラック(K)のカラートナー像を形成するものであっても、カラートナー像を専用に形成するものであっても良い。
ところで、この実施の形態9に係る画像形成システム1では、図27に示されるように、例えば、第1画像形成装置2Aにおいて記録用紙6にフルカラー等の画像を形成した後、同一の記録用紙6に第2画像形成装置3Aで透明トナー(CT)や銀色トナー(SI)、カスタムカラートナー(CU)あるいは白色トナー(W)の少なくとも1色以上からなる特色トナーの画像が形成される。
かかる画像形成システム1では、例えば、第1画像形成装置2Aにおいて記録用紙6にフルカラー等の画像を形成した後、同一の記録用紙6に第1画像形成装置2Aで形成された画像に加えて、第2画像形成装置3Aにおいてコーポレートカラーからなるカスタムカラートナー(CU)の画像を重ねて形成する場合などがある。
このような場合などには、第1画像形成装置2Aで記録用紙6に形成された画像と、同一の記録用紙6に第2画像形成装置3Aで形成される画像との間に高い位置合わせ精度が要求される。
第1画像形成装置2Aにおいて画像が形成された記録用紙6は、図29に示されるように、第1画像形成装置2Aの定着装置50により加熱及び加圧されて画像が定着された直後、含水率が低い値となって収縮しているのに対して、第2画像形成装置3Aで画像が形成されるまでの経過時間(放置時間)に応じて放置環境下において吸湿し、含水率が放置時間とともに上昇する傾向がある。なお、図29は、第1画像形成装置2Aにおいて画像を形成した直後の普通紙からなる記録用紙6を高湿環境(80%RH)下に放置した場合における放置時間Tと記録用紙6の含水率及び収縮率の関係を示したグラフである。
記録用紙6は、放置環境下において吸湿し含水率が上昇するに伴って伸縮率が大きくなり、画像形成直後に比べ放置時間Tに応じて縦方向及び横方向に沿ったサイズが変化(増加)する。なお、記録用紙6の縦方向及び横方向の伸縮率は等しいものとする。
その結果、第1画像形成装置2Aで画像が形成された記録用紙6に対して第2画像形成装置3Aで画像を形成するにあたり、放置時間Tに応じて記録用紙6のサイズが変化するため、第1画像形成装置2Aで形成された画像と第2画像形成装置3Aで形成された画像との間に、放置時間Tに応じて位置ずれ(レジずれ)が発生する虞れがある。この第1画像形成装置2Aで形成された画像と第2画像形成装置3Aで形成された画像との間に生じる位置ずれは、図29に示されるように、放置時間Tが長くなるほど増加する傾向にある。
そこで、この実施の形態9に係る画像形成システム1では、第2画像形成装置3Aの制御手段の一例としての制御装置300が、放置時間Tに応じて第2画像形成装置3Aが記録媒体6上に形成する画像の倍率を制御(補正)するよう構成されている。この第2画像形成装置3Aにおける記録用紙6上に画像を形成する際の倍率制御は、第1画像形成装置2Aで形成された画像との位置ずれを抑制するように実行される。
また、放置時間Tに応じて記録用紙6のサイズが変化する割合は、第2画像形成装置3Aが設置された環境湿度(相対湿度)等によって変化する。この実施の形態9に係る画像形成システム1は、第2画像形成装置3Aが設置された環境の湿度(相対湿度)等の環境条件を検知するため、図28に示されるように、第2画像形成装置3Aの装置本体3aの内部における外部給紙装置90の近傍に、湿度(相対湿度)等の環境条件を検知するための環境センサ95を備えている。
図30はこの実施の形態9に係る画像形成システム1における第2画像形成装置の制御装置を示すブロック図である。
制御装置300は、図30に示されるように、制御手段の一例としての制御部310と、記憶部320と、画像処理部330と、操作部340と、通信部350とを備えている。
制御部310は、CPU(Central Processing Unit)などから構成される。制御部310は、記憶部320に記憶されたプログラムを実行するとともに、サーバー装置4から送られる制御信号に応じて第2画像形成装置3Aの画像形成部305を制御する。また、制御部310は、記憶部320や操作部340、あるいは通信部350を制御するとともに、通信部350を介してサーバー装置4及び第1画像形成装置2と通信を行う。
制御部310は、第1画像形成装置2Aで記録用紙6に画像を形成してから第2画像形成装置3Aで画像を形成するまでの放置時間Tに応じて、第2画像形成装置3Aの画像形成部305で画像を形成する際の倍率を制御する機能を有している。
画像処理部330は、第2画像形成装置3Aの画像形成部305で画像を形成する際に、外部のサーバー装置4から入力される画像情報に対して所要の画像処理を施す。画像処理部330が施す所要の画像処理には、画像形成部305が形成する画像の倍率の制御(補正)が含まれる。
環境センサ95の検知結果は、第2画像形成装置3Aの制御部310に送られる。なお、第2画像形成装置3は、第1画像形成装置2と直接通信を行わなくても、サーバー装置4を介して第1画像形成装置2Aの情報を取得したり、第2画像形成装置3の情報をサーバー装置4を介して第1画像形成装置2Aに送信するものでもかまわない。
図31は第2画像形成装置3の制御装置300の画像処理部330を示す機能ブロック図である。
画像処理部330は、第2画像形成装置3Aにおいて記録用紙6に形成する透明トナー(CT)や銀色トナー(SI)、カスタムカラートナー(CU)あるいは白色トナー(W)の少なくとも1色以上からなる特色画像の画像情報(データ)331を取得する取得手段の一例としての画像取得部332と、画像取得部332により取得された画像データ331を展開する画像展開部333と、画像展開部333において展開された画像データに対して倍率補正を行う倍率補正部334と、倍率補正部334によって倍率補正を施した画像データを補正画像データ336として出力する画像出力部335と備えている。倍率補正部334は、例えば、主走査方向と副走査方向に沿って画像の倍率をそれぞれ1%単位で画補正する。その際、倍率補正部334は、基本的に、主走査方向と副走査方向に沿った画像の倍率を等しく補正するが、主走査方向と副走査方向に沿った画像の倍率をそれぞれ個別に補正することも可能となっている。
また、画像処理部330は、倍率補正部334によって倍率補正を行う補正量を算出する補正量算出部337と、補正量算出部337で補正量を算出するために必要な情報を予め記憶した記憶手段の一例としてのテーブル338とを備えている。テーブル338は、主として第1画像形成装置2の定着装置50で生じる記録用紙6の伸縮率の変化に伴う画像形成倍率の補正情報(補正データ)を記憶している。
画像取得部332は、サーバー装置4から送られてくる多値又は2値の網点成分を有する画像データ331(例えば、1bitのTiff(Tagged Image file format)画像データ)を受け付ける通信部350(図30参照)から構成され、取得した画像データ331を画像展開部333へ出力する。画像取得部332は、必要に応じて、取得した画像データ331を記憶部320(図30参照)に一時的に記憶する。
画像展開部333は、画像取得部332から送られてくる画像データ331を予め定められた領域毎に展開する。画像展開部333が画像を展開する領域は、副走査方向に沿った複数のラインからなる領域、あるいは主走査方向及び副走査方向に沿って予め定められた複数の画素数(M×Nドット)からなる領域などに設定される。
倍率補正部334は、画像展開部333において展開された画像データに対して倍率補正を行う。この倍率補正は、例えば、画像データ中の画素の間引きや補間等により実行される。倍率補正部334は、補正量算出部337によって算出された倍率情報に基づいて補正動作を実行する。
補正量算出部337には、図32に示されるように、環境センサ95によって検知された第2画像形成装置3が設置された環境の湿度に基いて、放置時間Tに応じて画像の補正倍率の収縮情報を記憶したテーブル338から画像補正倍率の情報が入力される。
<画像形成システムの動作>
この実施の形態9に係る画像形成システム1では、次のようにして、第1画像形成装置2A及び第2画像形成装置3Aにおいて画像形成動作が実行される。
ここでは、第1画像形成装置2Aにおいて記録用紙6に画像を形成した後、当該記録用紙6を第2画像形成装置3Aの外部給紙装置90にセットし、第2画像形成装置3Aによって第1画像形成装置2Aとは異なる透明トナー(CT)や銀色トナー(SI)、カスタムカラートナー(CU)あるいは白色トナー(W)の少なくとも1色以上からなる特色トナーからなる画像を形成する場合の動作について説明する。
ユーザーは、図示しないパーソナルコンピュータ等を操作して、第1画像形成装置2A及び第2画像形成装置3Aにおいて形成すべき画像情報を画像形成条件ととともにサーバー装置4に送信する。画像情報及び画像形成条件の送信は、第1画像形成装置2A及び第2画像形成装置3Aに対して個別に行っても良い。
画像形成条件としては、例えば、第1画像形成装置2Aにおいて画像を形成する記録用紙6の種類、画像形成枚数、片面モードや両面モード、フルカラーモードあるいはモノクロモードなどが挙げられる。また、第2画像形成装置3Aにおける画像形成条件としては、例えば、第2画像形成装置3Aにおいて画像を形成する記録用紙6の種類、画像形成枚数、片面モードや両面モード、特色トナーの指定などが挙げられる。
なお、第1画像形成装置2Aにおいて画像を形成した記録用紙6に対して、第2画像形成装置3Aで特色トナーからなる画像を形成する場合には、第2画像形成装置3Aにおいて記録用紙6の種類や画像形成枚数の設定などは不要である。
サーバー装置4は、第1画像形成装置2A及び第2画像形成装置3Aにおいて形成すべき画像情報及び画像形成条件を受信すると、第1画像形成装置2Aに対して当該第1画像形成装置2Aで形成すべき画像情報及び画像形成条件を送信する。
第1画像形成装置2Aの制御装置200は、サーバー装置4又はユーザーのパーソナルコンピュータ等から画像情報及び画像形成条件を受信すると、所要の記録用紙6に対してフルカラー等の画像形成動作を開始する。
そして、第1画像形成装置2Aは、記録用紙6へのフルカラー等の画像形成動作が終了すると、第1画像形成装置2Aの制御部201は、サーバー装置4に対して画像形成動作が終了した旨を通知する。
サーバー装置4の制御部401は、図8に示されるように、第1画像形成装置2Aの制御装置200から画像形成動作の終了通知を受信すると、画像形成動作の終了時刻を計時してRAM401b又は記憶部402に記憶する。また、サーバー装置4の制御部401は、当該サーバー装置4の操作部403の表示部403a及び第1画像形成装置2Aの操作部203の表示部203aの少なくとも一方に、フルカラー等の画像が形成された記録用紙6を第2画像形成装置3Aの外部給紙装置90にセットし、第2画像形成装置3において画像形成動作を開始するようユーザーに促すメッセージを表示する。
ユーザーは、第1画像形成装置2Aにおいて記録用紙6にフルカラー等の画像を形成する動作が終了すると、フルカラー等の画像が形成された記録用紙6を第2画像形成装置3Aの外部給紙装置90に収容(セット)し、第2画像形成装置3の操作部303の入力部303a等を操作することにより画像形成動作の開始を指示する。
第2画像形成装置3Aの制御部301は、サーバー装置4又はユーザーのパーソナルコンピュータ等から画像情報及び画像形成条件を受信した後、画像形成動作の開始指示を受けて画像形成動作を開始する。
このとき、第1画像形成装置2Aでフルカラー等の画像が形成された記録用紙6を、ユーザーが第2画像形成装置3Aの外部給紙装置90にセットして第2画像形成装置3Aで画像形成動作を開始する時期は、ユーザー等の諸事情により区々となる。
第1画像形成装置2Aでフルカラー等の画像を記録用紙6に形成した後、直ちに、第2画像形成装置3Aで同一の記録用紙6に画像形成動作が開始される場合もあれば、第1画像形成装置2Aでフルカラー等の画像を形成してから、数分あるいは数10分、更には数時間という時間が経過した後に第2画像形成装置3Aで画像形成動作が開始される場合もある。そのため、第1画像形成装置2Aでフルカラー等の画像が形成された記録用紙6は、直ちに第2画像形成装置3Aで画像形成動作が開始される場合以外、第2画像形成装置3Aで画像形成動作が開始されるまでの間、第1画像形成装置2Aや第2画像形成装置3A等において放置された状態となる。
第2画像形成装置3Aの制御部310は、外部給紙装置90にセットされた記録用紙6に対して画像形成動作を開始するにあたり、サーバー装置4の制御部401(図8参照)に対して画像形成動作を開始する旨を通知する。
サーバー装置4の制御部401は、第2画像形成装置3の制御部301から画像形成動作を開始する旨の通知を受信すると、画像形成動作の開始時刻を計時してRAM401b又は記憶部402に記憶する。
その後、サーバー装置4の制御部401は、当該制御部401が放置時間算出手段として機能し、第1画像形成装置2Aにおける画像形成動作の終了時刻と、第2画像形成装置3Aにおける画像形成動作の開始時刻に基づいて、開始時刻から終了時刻を減算することにより記録用紙6の放置時間Tを算出する。サーバー装置4の制御部401は、算出した放置時間Tの情報を第2画像形成装置3へ送信する。
第2画像形成装置3Aの制御部310は、第2画像形成装置3が設置された環境情報として、環境センサ95の検知結果である湿度情報を取得する。
すると、第2画像形成装置3Aの制御部310は、サーバー装置4から送信された放置時間Tと、環境センサ95から取得された湿度情報に基づいて、第2画像形成装置3Aで画像を形成する際の画像補正倍率を算出する。
第2画像形成装置3Aの制御部310は、図32に示されるように、環境センサ95から取得した湿度情報に基づいて、高湿環境、通常湿度環境あるいは低湿環境のいずれであるかを判別し、記憶部320に記憶された3つの特性曲線601N,601H,601Lから判別された湿度環境に応じた特性曲線を選択する。
いま、第2画像形成装置3Aの制御部310は、湿度環境が高湿環境であると判別すると、記憶部402に記憶された特性曲線のうち高湿環境に対応した特性曲線601Hを選択する。そして、第2画像形成装置3Aの制御部310は、図32に示されるように、選択された特性曲線601Hに基づいて画像形成部で形成すべき画像の補正倍率を算出し、記憶部320に一時的に記憶する。
第2画像形成装置3Aの制御部310は、記憶部320に一時的に記憶された画像の補正倍率に基づいて、当該画像形成部305による画像形成時の画像倍率を制御する。
その結果、第1画像形成装置2Aで画像が形成された後の放置時間Tに応じて記録用紙6の伸縮率が変化した場合であっても、図33に示されるように、第2画像形成装置3Aの画像形成部305では、放置時間Tに応じて制御された画像補正倍率で画像を形成することができ、同一の記録用紙6において第1画像形成装置2Aで画像が形成された画像と第2画像形成装置3Aで形成された画像との間に位置ずれが生じることが抑制される。
このように、実施の形態9に係る画像形成システムでは、制御装置300は、放置時間Tに応じて第2画像形成装置3Aが記録用紙6上に形成する画像の倍率を制御しない場合に比較して、放置時間1Tに応じて記録用紙6の収縮率が変化した場合でも画像の位置精度を向上させることができる。
[実施の形態10]
図34は、実施の形態10に係る画像形成システムを示すものである。
この実施の形態10に係る画像形成システム1では、図34に示されるように、第2画像形成装置3Aの制御装置300が、記録媒体の一例としての記録用紙6の紙目に基づいて、当該記録用紙6上に画像を形成する際の縦方向及び横方向の倍率をそれぞれ補正するように構成されている。
記録用紙6は、図35に示されるように、抄紙機でパルプを一定方向に流しながら製紙される。そのため、記録用紙6は、製紙する際の進行方向に沿って繊維が揃いやすく、繊維の配向方向である紙目が生じる。紙目が記録用紙6の長手方向に沿って存在する場合は、縦目(T目)と呼ばれ、紙目が記録用紙6の長手方向と交差する方向に沿って存在する場合は、横目(Y目)と呼ばれる。縦目(T目)の記録用紙6のサイズは、210×297mmのように、小さい方の数値を先に記載し、横目(Y目)の記録用紙6のサイズは、297×210mmのように、大きい方の数値を先に記載する。画像の形成に使用する記録用紙6が縦目(T目)であるか横目(Y目)かは、第1及び第2画像形成装置2,3の給紙装置60及び外部給紙装置90に設けられた図示しない紙目方向検知手段によって判別されるか、制御装置300の紙目方向検知手段として機能する操作部340aによってユーザーが指定することで判別される。
記録用紙6は、第1画像形成装置2Aの定着装置50において加熱及び加圧され定着処理を受けると収縮するが、紙目の方向に応じて伸縮率が異なる。記録用紙6の伸縮率は、例えば、横目(Y目)の方が縦目(T目)より約30%程度大きい。記録用紙6としてA3サイズ等の大サイズのものを使用した場合など、第2画像形成装置3Aにおいて画像を形成する際の倍率を一様に制御すると、記録用紙6の紙目の方向に沿った伸縮率の違いが画像の位置ずれとして現れることがある。
そこで、この実施の形態10では、図34に示されるように、第2画像形成装置3Aの制御装置300が放置時間Tに応じて画像を形成する際の倍率を制御する際に、紙目方向検知手段の検知結果に基づいて、記録用紙6の横目(Y目)方向(紙目に対して平行方向)に沿った画像の倍率を縦目(T目)の方向(紙目に対して交差方向)に沿った倍率より大きく設定するよう構成されている。
具体的には、記録用紙6の紙目に対して交差する方向である横目(Y目)方向は、図34に示されるように、第1画像形成装置2Aにおける画像形成後の記録用紙6の収縮率が大きい。そのため、第2画像形成装置3Aの制御装置300は、第1画像形成装置2Aにおいて画像が形成された記録用紙6の放置時間Tに応じて画像を形成するときの倍率を制御するが、画像の形成倍率を制御するにあたり、記録用紙6の紙目に対して交差する方向である横目(Y目)方向の画像の倍率を、放置時間Tが短いときには大幅に小さく設定し、放置時間Tが増加するに伴って急激に大きくなるよう設定する。
これに対して、記録用紙6の紙目に対して平行な方向である縦目(T目)方向は、図35に示されるように、第1画像形成装置2Aにおける画像形成後の記録用紙6の収縮率が小さい。そのため、第2画像形成装置3Aの制御装置300は、図36に示されるように、第1画像形成装置2Aにおいて画像が形成された記録用紙6の放置時間Tに応じて画像を形成するときの倍率を制御するが、画像の形成倍率を制御するにあたり、記録用紙6の紙目に平行な方向である縦目(T目)方向の画像の倍率を、放置時間Tが短いときであっても比較的小さな値に設定し、放置時間Tが増加するに伴って徐々に大きくなり、その後は略一定値に収斂するよう設定する。
このように、上記実施の形態10では、図34に示されるように、記録用紙6の紙目の方向に応じて画像を制御する際の倍率を異ならせるように構成されているので、記録用紙6の紙目の方向に沿った伸縮率の大小に応じて画像の形成倍率を異ならせて画像を形成することができ、記録用紙6の縦方向及び横方向ともに伸縮率に応じた画像を形成することが可能となり、より一層高画質の画像が形成される。
その他の構成及び作用は前記実施の形態と同様であるので、その説明を省略する。
[実施の形態11]
図37は、実施の形態11に係る画像形成システムを示すものである。この実施の形態2では、制御手段が、第1画像形成装置における記録媒体の種類に応じて第2画像形成装置の画像の倍率を決定するように構成されている。
すなわち、この実施の形態11では、サーバー装置4の制御部401が記録用紙6の種類を判別する判別手段としての機能を備えている。サーバー装置4の制御部401は、ユーザーが図示しないパーソナルコンピュータ等を操作することによって、当該サーバー装置4に送信される第1画像形成装置2A及び第2画像形成装置3Aにおいて形成すべき画像形成条件として、記録用紙6の種類を指定する情報を取得して判別する。
記録用紙6の種類としては、図37に示されるように、普通紙、厚紙あるいは薄紙等が挙げられる。普通紙は、坪量が52g/m以上105g/m以下の用紙をいい、厚紙は、坪量が105g/mを超え且つ350g/m以下の用紙をいい、薄紙は、坪量が52g/m未満の用紙をいう。
厚紙は、普通紙に比較して坪量が大きく、含水率の変化に伴う伸縮率の変化が普通紙よりも小さい。一方、薄紙は、普通紙に比較して坪量が小さく、含水率の変化に伴う伸縮率の変化が普通紙よりも大きい。
図37は、第1画像形成装置2において画像を形成した直後の各種の記録用紙6を通常湿度環境(55%RH)下に放置した場合における放置時間Tと、各種の記録用紙6の伸縮率に応じた画像の補正倍率との関係である特性曲線を示すグラフである。
各種の記録用紙6に対応した特性曲線は、上述した実施の形態1と同様に回帰式としてサーバー装置4の記憶部402に予め記憶されている。
サーバー装置4の制御部401は、ユーザーが指摘した記録用紙6に対応した特性曲線を記憶部402から読み出して、記録用紙6の種類及び放置時間Tに応じて第2色画像形成装置3における画像形成時の画像の倍率を制御する。
この実施の形態11では、記録用紙6の種類に応じて画像形成時の画像の補正倍率を算出する際の特性曲線502が異なるため、記録用紙6の吸湿特性に基づく伸縮率の変化に応じて画像の形成倍率を適正に制御することができる。
このように、上記実施の形態に係る画像形成システム1では、記録用紙6の種類を考慮しない場合に比較して、記録用紙6の種類が異なる場合においても当該記録用紙6に形成される画像の画質を向上させることができる。
その他の構成及び作用は前記実施の形態と同様であるので、その説明を省略する。
[実施の形態12]
図38は、実施の形態12に係る画像形成システムを示すものである。
この実施の形態12では、カラー画像形成装置2において当該カラー画像形成装置2Aにおける画像形成動作の内容の一例としての記録用紙6の片面に画像を形成する場合と記録用紙6の両面に画像を形成する場合とで、放置時間Tに応じて画像の形成倍率を異ならせるよう構成されている。
すなわち、この実施の形態12では、図38に示されるように、第1画像形成装置2Aにおいて記録用紙6の片面に画像を形成する場合と記録用紙6の両面に画像を形成する場合とで、放置時間Tに対して画像の形成倍率を変化させる特性曲線601S,601Dを異ならせている。
第1画像形成装置2で画像を形成する記録用紙6の種類が同一であっても、第1画像形成装置2において、記録用紙6の片面に画像を形成する場合と、記録用紙6の両面に画像を形成する場合では、記録用紙6が定着装置50を通過することにより、当該定着装置50によって加熱並びに加圧される回数が異なる。
記録用紙6の両面に画像を形成する場合は、記録用紙6が定着装置50を2回通過するため、第1画像形成装置2Aにおける画像形成直後の記録用紙6は、片面に画像を形成する場合に比較して含水率が低く、収縮率が大きくなっている。
その後、記録用紙6の収縮率は、放置時間Tの経過とともに増加して略同じ値に収斂する。したがって、第1画像形成装置2Aにおいて、記録用紙6の片面に画像を形成する場合と、記録用紙6の両面に画像を形成する場合では、画像形成直後の記録用紙6の収縮率の違いに応じて適切な画像の形成倍率が異なる。
そこで、この実施の形態12では、図38に示されるように、サーバー装置4の記憶部402に第1画像形成装置2Aにおいて記録用紙6の片面に画像を形成する場合に対応した特性曲線601Sと、記録用紙6の両面に画像を形成する場合に対応した特性曲線601Dとを有している。
サーバー装置4の制御部401は、第1画像形成装置2Aにおいて、記録用紙6の片面に画像を形成するか、又は記録用紙6の両面に画像を形成するかを判別し、記録用紙6の片面又は両面に画像を形成したかに応じて、異なる特性曲線502S,502Dに基づいて適正な画像の形成倍率の値を算出して、第2画像形成装置3における画像の形成倍率を制御するよう構成されている。
この実施の形態12では、第1画像形成装置2Aにおいて記録用紙6の片面又は両面に画像形成を行う場合のいずれでも、記録用紙6の含水率の変化に伴う収縮率の変化に対応することができ、第2色画像形成装置3Aにおいて記録用紙6に画像形成を行う際に画質を向上させることが可能となる。
なお、この実施の形態12では、第1画像形成装置2Aにおいて記録用紙6の片面又は両面に画像形成を行うかに応じて、第2色画像形成装置3Aにおける画像の形成倍率を制御するように構成したが、これに限定されるものではなく、第1画像形成装置2Aにおける定着動作が記録用紙6に与える熱量に応じて、第2画像形成装置3Aにおける画像の形成倍率を制御するように構成しても良い。ここで、第1画像形成装置2Aにおける定着動作が記録用紙6に与える熱量は、定着装置50の定着温度及び定着速度に応じて決定される。
その他の構成及び作用は前記実施の形態と同様であるので、その説明を省略する。
[実施の形態13]
図5は、実施の形態13に係る画像形成システムをも示すものである。
この実施の形態13では、第2画像形成装置3Aの制御装置300が、予め定められた経過時間が経過するまで当該第2画像形成装置3Aにおける画像形成動作を禁止する旨をユーザーに報知する報知手段を備えるよう構成されている。
また、この実施の形態13では、制御手段300が、予め定められた経過時間が経過したとき、第2画像形成装置3Aにおける画像形成動作を自動的に開始するよう構成されている。
すなわち、この実施の形態13では、第2画像形成装置3Aの制御装置300が放置時間Tに応じて、予め定められた経過時間が経過するまで当該第2画像形成装置3Aにおける画像形成動作を禁止するよう構成されている。ここで、予め定められた経過時間は、図29に示されるように、記録用紙6の伸縮率の影響が画像上に表れ難くなる時間、例えば、記録用紙6の伸縮率が99%に達するまでの時間に設定される。
このとき、第2画像形成装置3の制御装置300は、図5に示されるように、報知手段の一例としての操作部340の表示部340bにおいて、予め定められた経過時間が経過するまで画像形成動作を禁止する旨のメッセージを表示し、ユーザーに報知する。
また、第2画像形成装置3Aの制御装置300は、予め定められた経過時間が経過したとき、第2画像形成装置3Aにおける画像形成動作を自動的に開始するよう構成されている。
このように、第2画像形成装置3Aの制御装置300は、第1画像形成装置2Aにおいて記録用紙6に画像が形成された後、予め定められた経過時間が経過するまで画像形成動作を禁止することにより、記憶用紙6の収縮率の変化に伴って第1画像形成装置2Aで形成された画像と、第2画像形成装置3Aで形成された画像との間に生じる位置ずれが抑制される。
また、この実施の形態13では、第2画像形成装置3Aの制御装置300において画像の倍率を制御する必要がなく、画像の倍率制御を行うためのコストアップを招くことがない。
その他の構成及び作用は前記実施の形態と同様であるので、その説明を省略する。
[実施の形態14]
図39は、実施の形態14に係る画像形成システムを示すものである。
この実施の形態14では、サーバー装置4の制御装置400において、ユーザーが第2画像形成装置3における画像補正倍率を任意に設定する設定手段を備えるよう構成されている。
すなわち、この実施の形態14では、サーバー装置4の制御装置400において、ユーザーが設定手段の一例としての操作部403を操作することにより「紙目に基く倍率補正」420を選択し、第2画像形成装置3Aにおける記録用紙6の縦方向(副走査方向:X)及び横方向(主走査方向:Y)の画補正倍率を任意に設定するよう構成されている。
その他の構成及び作用は前記実施の形態と同様であるので、その説明を省略する。
なお、前記実施の形態では、第1画像形成装置の一例としてのカラー画像形成装置2を、第2画像形成装置の一例としての特色画像形成装置3を挙げて説明したが、これに限定されるものではなく、第1画像形成装置が特色画像形成装置であり、第2画像形成装置がカラー画像形成装置であっても良いし、第1及び第2画像形成装置が共に形成する画像の色が異なるカラー画像形成装置や特色画像形成装置などから構成しても良い。
また、前記実施の形態では、二次転写バイアス電圧を算出するに際して回帰式を用いた場合について説明したが、これに限定されるものではなく、テーブルなどを用いても勿論良い。
さらに、前記実施の形態では、環境条件として湿度が異なる場合と記録媒体の種類が異なる場合について異なる実施の形態として説明したが、記録媒体の種類に対応した回帰式を異なる湿度環境毎に備え、環境条件として湿度及び記録媒体の種類の方向が異なる場合に対応可能とすることが望ましい。
また、前記実施の形態では、環境条件として湿度のみを用いた場合について説明したが、これに限定されるものではなく、環境条件として温度及び湿度の双方を用いても良い。
また、前記実施の形態では、制御手段が、記録媒体の坪量、記録媒体の紙目、第1画像形成装置における定着回数、第1画像形成装置における定着動作が前記記録媒体に与える熱量のうちいずれかに1つに基づいて、第2画像形成装置が前記記録媒体上に画像を形成する際の倍率を補正する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、記録媒体の坪量、記録媒体の紙目、第1画像形成装置における定着回数、第1画像形成装置における定着動作が記録媒体に与える熱量のうち、いずれか任意の2つ以上の組み合せに基づいて、第2画像形成装置が記録媒体上に画像を形成する際の倍率を補正するよう構成しても良い。
1…画像形成システム
2…カラー画像形成装置
3…特色画像形成装置
4…サーバー装置
400…制御装置
401…制御部
402…記憶部
403…操作部
6…記録用紙
95…環境センサ

Claims (15)

  1. 記録媒体上に画像を形成する第1画像形成装置と、
    前記第1画像形成装置で画像が形成された前記記録媒体上に画像を形成する第2画像形成装置と、
    前記第1画像形成装置で画像が形成されてから前記第2画像形成装置で画像が形成されるまでの前記記録媒体の特性変化に関する情報に応じて、前記第2画像形成装置の画像形成動作を制御する制御手段と、
    を備える画像形成システム。
  2. 前記第1及び第2画像形成装置の画像形成動作を制御するサーバー装置を備える請求項1に記載の画像形成システム。
  3. 前記制御手段は、前記サーバー装置に配置されている請求項2に記載の画像形成システム。
  4. 前記記録媒体の特性変化に関する情報は、前記第1画像形成装置で画像が形成されてから前記第2画像形成装置で画像の形成が開始されるまでの経過時間である請求項1から3のいずれかに記載の画像形成システム。
  5. 前記制御手段は、前記経過時間に応じて前記第2画像形成装置の二次転写電圧を制御する請求項4に記載の画像形成システム。
  6. 前記制御手段は、前記経過時間に応じて前記第2画像形成装置における画像形成動作の開始の可否を判断する請求項4に記載の画像形成システム。
  7. 前記制御手段は、前記第1画像形成装置における画像形成動作の内容及び/又は前記記録媒体の種類に応じて前記第2画像形成装置の画像形成条件を決定する請求項1から6のいずれかに記載の画像形成システム。
  8. 環境条件を検知する環境検知手段を備え、
    前記制御手段は、前記環境検知手段の検知結果に応じて前記第2画像形成装置の画像形成条件を決定する請求項1から7のいずれかに記載の画像形成システム。
  9. 前記第2画像形成装置は、二次転写電圧を予め定められた範囲内にわたり調整可能な電圧調整手段を備え、
    前記制御手段は、当該制御手段が決定した前記二次転写電圧が前記電圧調整手段で調整可能な値となるまで、前記第2画像形成装置における画像形成動作の開始を待機するよう制御する請求項1から8のいずれかに記載の画像形成システム。
  10. 前記電圧調整手段が調整可能な二次転写電圧か否かをユーザーに報知する報知手段を備える請求項9に記載の画像形成システム。
  11. 前記制御手段は、前記電圧調整手段が調整可能な二次転写電圧となったとき、前記第2画像形成装置における画像形成動作を自動的に開始する請求項9に記載の画像形成システム。
  12. 前記制御手段は、前記経過時間に応じて前記第2画像形成装置が前記記録媒体上に形成する画像の倍率を制御する請求項4に記載の画像形成システム。
  13. 前記制御手段は、前記記録媒体の坪量、前記記録媒体の紙目、前記第1画像形成装置における定着回数、前記第1画像形成装置における定着動作が前記記録媒体に与える熱量のうち少なくとも1つ以上に基づいて、前記第2画像形成装置が前記記録媒体上に画像を形成する際の倍率を補正する請求項12に記載の画像形成システム。
  14. 前記制御手段は、予め定められた前記経過時間が経過するまで前記第2画像形成装置における画像形成動作を禁止する旨をユーザーに報知する報知手段を備える請求項12に記載の画像形成システム。
  15. 前記制御手段は、予め定められた前記経過時間が経過したとき、前記第2画像形成装置における画像形成動作を自動的に開始する請求項12に記載の画像形成システム。
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