JP2007108364A - 画像形成システム - Google Patents

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Abstract

【課題】画像形成システムを大型化させず、且つ、画像形成システムの設置場所に大きな投資を必要としなくても、周辺環境が変動する場合においても常時最適な画像の形成を可能にする。
【解決手段】画像形成システムにおいて、搬送手段と、画像形成手段と、ジョブ投入手段と、画像形成動作制御電圧設定手段と、環境センサと、画像形成手段の制御電圧を前記環境センサの検知値に基づいて変更する画像形成動作制御電圧再設定手段と、前記環境センサの検知値と前記画像形成動作制御電圧設定手段の組み合わせに基づいて前記画像形成動作制御電圧再設定手段による前記画像形成手段の制御電圧の変更の可否を判断する画像形成動作制御電圧再設定可能範囲判断手段を備え、前記画像形成動作制御電圧再設定可能範囲判断手段での判断結果が前記画像形成手段の制御電圧の変更を不可であった時に、前記ジョブ投入手段によるプリントジョブの開始を禁止する。
【選択図】図1

Description

本発明は、主に複写機、プリンタ等の画像形成システムに関する。
複写機、プリンタ等の画像形成システムでは、温度や湿度等の変化によって形成される画像の濃度変動を起こすため、その濃度変動の要因を予め測定しておいて、この測定値に応じた最適な画像形成条件を設定することで安定した画像を常に得られるようにした画像形成装置が提案されている(特許文献1参照)。
特開平09−311510号公報
しかしながら、設置場所の温度、 湿度、空気中の水分量、気圧といった周辺環境の変動範囲は決して狭いものではなく、如何なる周辺環境においても最適な画像を形成するべく画像形成条件を最適値にするのは容易ではない。よって、画像形成システムの設置可能条件のうち、周辺環境に対する対応可能範囲の上下限付近ではその周辺環境における最善の値でしかなく、画像形成システムが本来持っている性能を発揮できず、画像の品位としては所望のレベルに対して到達しない可能性がある。又、このことは画像形成条件に限らず、画像形成対象のシートの給送動作においても、周辺環境によっては吸湿等のシート特性の変化によってシート収納トレイからの給送を困難にすることもある。
このため、常にシートを正確に給送し、そのシート上に最適の画像を形成するには周辺環境の対応可能範囲を狭めることが有効であるが、そのために空調装置を画像形成システムに含むことは画像形成システムを大型化させる原因となるため、如何なる画像形成システムにも対応できる訳ではない。又、画像形成システムに対するプリントジョブの種類によっては、画像形成対象のシートの特性等によって最適な画像を形成できる範囲が変わることもあり、画像形成システムを設置するために空調装置によって常時所望の周辺環境を維持させる専用の部屋を用意するのも有効ではあるものの効果に対する投資という面では大掛かり過ぎる。
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、その目的とする処は、周辺環境が変動しても常時最適な画像のみの形成を可能とする画像形成システムを提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、画像形成システムにおいて、シートを搬送するための搬送手段と、前記搬送手段によって搬送されたシート上に画像形成を行う画像形成手段と、前記搬送手段によって搬送されたシート上に前記画像形成手段によって画像形成を行うプリントジョブの内容を設定し、設定されたプリントジョブを開始させるジョブ投入手段と、前記画像形成手段の制御電圧を複数備え、前記ジョブ投入手段によって設定された内容に従って前記画像形成手段の制御電圧を選択する画像形成動作制御電圧設定手段と、画像形成システム周辺の環境特性値を検知する環境センサと、前記画像形成動作制御電圧設定手段によって設定された前記画像形成手段の制御電圧を前記環境センサの検知値に基づいて変更する画像形成動作制御電圧再設定手段と、前記環境センサの検知値と前記画像形成動作制御電圧設定手段の組み合わせに基づいて前記画像形成動作制御電圧再設定手段による前記画像形成手段の制御電圧の変更の可否を判断する画像形成動作制御電圧再設定可能範囲判断手段を備え、前記画像形成動作制御電圧再設定可能範囲判断手段での判断結果が前記画像形成手段の制御電圧の変更を不可であった時に、前記ジョブ投入手段によるプリントジョブの開始を禁止することを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の画像形成システムのうち前記画像形成動作制御電圧再設定可能範囲判断手段での判断結果が前記画像形成手段の制御電圧の変更を不可であった時に、画像形成システムのオペレータに対してプリントジョブの開始が不可能であることの通知だけでなく画像形成システム周辺の環境特性値の改善を要求することを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1又は2記載の画像形成システムのうち前記ジョブ投入手段によって開始されたプリントジョブの実行中において、前記環境センサの検知値に応じて前記画像形成動作制御電圧再設定手段が実行中のプリントジョブの前記画像形成手段の制御電圧を変更する時に、前記画像形成動作制御電圧再設定可能範囲判断手段での判断結果によって前記画像形成手段の制御電圧の変更が不可である場合には実行中のプリントジョブを停止することを特徴とする。
請求項4の発明は、画像形成システムにおいて、シートを搬送するための搬送手段と、前記搬送手段によって搬送されたシート上に画像形成を行う画像形成手段と、前記搬送手段によって搬送されたシート上に前記画像形成手段によって画像形成を行うプリントジョブの内容を設定し、設定されたプリントジョブを開始させるジョブ投入手段と、前記搬送手段の制御電圧を複数備え、前記ジョブ投入手段によって設定された内容に従って前記搬送手段の制御電圧を選択する搬送動作制御電圧設定手段と、画像形成システム周辺の環境特性値を検知する環境センサと、前記搬送動作制御電圧設定手段によって設定された前記搬送手段の制御電圧を前記環境センサの検知値に基づいて変更する搬送動作制御電圧再設定手段と、前記環境センサの検知値と前記搬送動作制御電圧設定手段の組み合わせに基づいて前記搬送動作制御電圧再設定手段による前記搬送手段の制御電圧の変更の可否を判断する搬送動作制御電圧再設定可能範囲判断手段を備え、前記搬送動作制御電圧再設定可能範囲判断手段での判断結果が前記搬送手段の制御電圧の変更を不可であった時に、前記ジョブ投入手段によるプリントジョブの開始を禁止することを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項4記載の画像形成システムのうち、前記搬送動作制御電圧再設定可能範囲判断手段での判断結果が前記搬送手段の制御電圧の変更を不可であった時に、画像形成システムのオペレータに対してプリントジョブの開始が不可能であることの通知だけでなく画像形成システム周辺の環境特性値の改善を要求することを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項4又は5記載の画像形成システムのうち前記ジョブ投入手段によって開始されたプリントジョブの実行中において、前記環境センサの検知値に応じて前記搬送動作制御電圧再設定手段が実行中のプリントジョブの前記搬送手段の制御電圧を変更する時に、前記搬送動作制御電圧再設定可能範囲判断手段での判断結果によって前記搬送手段の制御電圧の変更が不可である場合には実行中のプリントジョブを停止することを特徴とする。
請求項7の発明は、請求項1〜6の何れかに記載の画像形成システムのうち、環境特性値として、温度、湿度、水分量、気圧のうちの少なくとも1つ以上であることを特徴とする。
本発明によれば、画像形成システムを大型化させず、且つ、画像形成システムの設置場所に対しても大きな投資を必要としなくても、環境センサの検知値とプリントジョブの内容の組み合わせから画像形成手段の制御電圧の設定可否を判断し、設定不可の場合ではプリントジョブを実行しないことで、周辺環境が変動しても常時最適な画像のみの形成を可能にする。
以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
<実施の形態1>
本発明に従って構成されたデジタル複写機を一例に挙げて説明する。
図1は本発明を適用したデジタル複写機の機能構成を示す。
101はデジタル複写機の全ての制御を行うCPUであり、102はCPU101が実行すべき制御内容を格納したROMである。103はCPU101がデジタル複写機の制御を行うのに必要な作業領域として使うRAMであり、このRAMにはCPUの作業領域以外にも原稿読取部106が原稿を読み取ることで得られるデジタル画像や外部I/F110を経由することでデジタル複写機の外部から送られてきたデジタル画像等も格納している。104はデジタル複写機に対してオペレータが実行させたいプリントジョブを設定するための操作部であり、操作部104以外にも外部I/F110を経由してプリントジョブを実行することも可能である。
105は環境センサであり、デジタル複写機周辺の温度及び湿度を検知することができ、CPU101はこの検知された値をROM102に格納された変換テーブルで参照することで水分量を算出している。106は原稿読取部であり、操作部104からの設定によりデジタル複写機の原稿台に載置された原稿の画像を読み取ってデジタル化し、RAM103に格納する。107はデジタル複写機に格納したシートを給紙する給紙部であり、給紙部107によって給紙されたシートは搬送部108によって画像形成部109に搬送される。
画像形成部109ではRAM103に格納されたデジタル画像からトナー像を形成し、このトナー像を搬送部108によって搬送されたシート上に転写して定着させる。その後、シートは搬送部108にてデジタル複写機の外に排出される。110は外部I/Fであり、TCP/IP等のネットワークと接続されており、ネットワークに接続されたコンピュータからのプリントジョブの実行指示を受け取ったり、逆にデジタル複写機内部の情報をコンピュータに通知することができる。
図2にデジタル複写機の一般的な構成を示す。
図中、100はデジタル複写機本体、280は自動原稿送り装置(DF)である。201は原稿載置台としてのプラテンガラスで、202はスキャナであり、原稿照明ランプ203や走査ミラー204等で構成される。不図示のモータによりスキャナが所定方向に往復走査されて原稿の反射光が走査ミラー204〜206を介してレンズ207を透過し、イメージセンサ部208内のCCDセンサに結像する。
209はレーザやポリゴンスキャナ等で構成された露光制御部で、イメージセンサ部208で電気信号に変換され、後述する所定の画像処理が行われた画像信号に基づいて変調されたレーザ光219を感光体ドラム211に照射する。感光体ドラム211の周りには、1次帯電器212、現像器213、転写帯電器216、前露光ランプ214、クリーニング装置215が装備されている。画像形成部210において、感光体ドラム211は不図示のモータにより図に示す矢印の方向に回転しており、1次帯電器212により所望の電位に帯電された後、露光制御部209からのレーザ光219が照射され、静電潜像が形成される。感光体ドラム211上に形成された静電潜像は、現像器213により現像されて、トナー像として可視化される。
一方、右カセットデッキ221、左カセットデッキ222、上段カセット223或は下段カセット224からピックアップローラ225,226,227,228により給紙された記録紙は、給紙ローラ229,230,231,232により本体に送られ、レジストローラ233により転写ベルトに給送され、可視化されたトナー像が転写帯電器216により記録紙に転写される。転写後の感光体ドラムは、クリーナー装置215により残留トナーが清掃され、前露光ランプ214により残留電荷が消去される。転写後の記録紙は、分離帯電器217によって感光体ドラムから分離され、転写ベルト234によって定着器235に送られる。定着器では加圧、加熱により定着され、排出ローラ236により本体100の外に排出される。
本体100には、例えば4000枚の記録紙を収納し得るデッキ250が装備されている。デッキ250のリフタ251は、ピックアップローラ252に記録紙が常に当接するように記録紙の量に応じて上昇し、記録紙は給紙ローラ253によって本体に送られる。又、100枚の記録紙を収容し得る、マルチ手差し254が装備されている。
更に、図2において、237は排紙フラッパであり、搬送パス238側と排出パス243側の経路を切り替える。240は下搬送パスであり、排紙ローラ236から送り出された記録紙を、反転パス239を介し記録紙を裏返して再給紙パス241に導く。左カセットデッキ222から給紙ローラ230により給紙された記録紙も、再給紙パス241に導かれる。242は記録紙を画像形成部210に再給紙する再給紙ローラである。244は排紙フラッパ237の近傍に配置されて、この排紙フラッパ237により排出パス243側に切り替えられた記録紙を機外に排出する排出ローラである。
両面記録(両面複写)時には、排紙フラッパ237を上方に上げて、複写済みの記録紙を搬送パス238、反転パス239、下搬送パス240を介して再給紙パス241に導く。このとき、反転ローラ245によって記録紙の後端が搬送パス238から全て抜け出し、且つ、反転ローラ245に記録紙が噛んだ状態の位置まで反転パス239に引き込み、反転ローラ245を逆転させることによって搬送パス240に送り出す。本体から記録紙を反転して排出する時には、排紙フラッパ237を上方へ上げ、反転ローラ245によって記録紙の後端が搬送パス238に残った状態の位置まで反転パス239に引き込み、反転ローラ245を逆転させることによって、記録紙を裏返して排出ローラ244側に送り出す。
290は本体100から排出した記録紙を揃えて閉じる排紙処理装置であり、1枚毎に排出される記録紙を処理トレイ294で積載して揃える。一部の画像形成の排出が終了したら、記録紙束をステイプルして排紙トレイ292、又は、293に束で排出する。排紙トレイ293は、不図示のモーターで上下に移動制御され、画像形成動作開始前に処理トレイ294の位置になるように移動し、以降排出された記録紙が積載されていくと紙面の高さが処理トレイ294の位置になるように移動する。
更に、298は排紙トレイ293の下限を検知するトレイ下限センサであり、排紙トレイ293に約2000枚の記録紙が積載された時に検知するようになっている。291は排出された記録紙の間に挿入する区切り紙を積載する用紙トレイで、295は排出された記録紙をZ折りにするZ折り機である。又、296は排出された記録紙の一部をまとめてセンター折りしステイプルを行うことによって製本を行う製本機であり、製本された紙束は排出トレイ297に排出される。
続いて、本実施の形態の特徴である、プリントジョブに応じて画像形成動作制御電圧を設定し、環境センサの検知値に応じて設定された画像形成動作制御電圧を変更するだけではなく、環境センサの検知値によっては画像形成動作制御電圧の変更を不可にしてプリントジョブの開始を禁止する部分について説明を行う。
図3は操作部104にて、両面原稿からA4サイズの厚紙への両面印刷を行う内容でプリントジョブを設定し、実行する時の処理のフローチャートを示している。尚、このデジタル複写機には以下の内容で用紙が収納されている。
右カセットデッキ:普通紙(64g/m2 )用紙サイズ=A4
左カセットデッキ:厚紙(157g/m2 )用紙サイズ=A4
上段カセット :OHPシート 用紙サイズ=A4
下段カセット :第二原図 用紙サイズ=A3
デッキ :光沢紙(209g/m2 )用紙サイズ=A4
先ず、オペレータはコピー対象の両面原稿を、DF280にセットする(S301)。次に、操作部104に表示されているコピー標準画面から給紙段の設定を選択する(S302)。選択すると操作部104上の表示が図4に示される内容に切り替わり(S303)、オペレータは表示された給紙段の中からコピー対象の用紙としてA4サイズの厚紙を収納している左カセットデッキ(図4中の”2”)を選択する(S304)。次に、コピーの内容について片面/両面の設定を選択する(S306)。この選択により操作部104上の表示が図5に示される内容に切り替わり(S307)、オペレータは所望のモードとして“両面原稿→両面印刷モード”を設定(図5中の”両面→両面”)する(S308)。設定が完了した時点で、プリントジョブの内容に応じて転写帯電器216の出力を設定する(S309)。
設定において、先ず用紙の種類ごとに必要な転写電流量が異なっている。これは用紙の転写帯電器216周りの構成における電気抵抗値が異なるためにトナーに働く電界が異なるためである。更に、両面印刷モードであるため、2面目の画像形成時においては転写電流を下げて設定する必要がある。これは1面目の画像形成動作において一度定着器235を通過する際に用紙が乾燥するためであり、用紙が乾燥することで電気抵抗値が変化し、それにより同じ転写電流量でもトナーへの帯電量が増えてしまうからである。もし、この状態で1面目と同じ量だけ転写電流を流そうとするとトナーの帯電量が多過ぎ、一度転写したトナーが感光体ドラム211に戻ってしまうことになり、画像を悪化させてしまう。
このように厚紙、両面印刷モードに合わせた転写電流を設定した後に、続いて環境センサの検知値を参照し、空気中の水分量を算出する(S310)。空気中の水分量によって用紙の含水率が変わり、含水率が低い場合には先ほどと同じように転写電流を下げ、逆に高い時には転写電流を上げる必要がある。
これまで述べてきたように、用紙の種類、印刷モードに応じた転写電流を設定し、且つ、空気中の水分量に応じて設定された転写電流を変更することで(S311)、操作部104にて設定されたプリントジョブの内容に対応した転写帯電器の出力を設定することができる。
ところが、この転写帯電器の出力は如何なる範囲にあっても理想的な出力ができるかというと残念ながらそのようなことはない。それは転写帯電器の出力に接続されたトランス等の高圧出力部の出力可能範囲の中であっても製造時の精度のばらつき、出力可能範囲の上下限付近での要求精度の低さや長期間使用による出力の変動といった理由による。更には、転写だけでなくそれ以前の画像形成プロセスである帯電、露光、現像の段階でも同様の理由により如何なる出力範囲であっても理想的な出力を保証する、ということが不可能であるため、最終的な用紙上のトナー像の品位においても常に最高の状態にすることは不可能である。
そこで、この問題を解決するべく転写帯電器の出力を全ての印刷モード、全ての周辺環境、全ての用紙種類において出力される範囲全てに渡って最高の精度を保証できるように作るのではなく、逆に最適な画像形成を可能とする精度が保証できる範囲を転写帯電器の出力の設定可能範囲とし、そこから外れた場合においてオペレータに警告を出すように構成している。
つまり、フローチャートとしては空気中の水分量に応じて転写電流を変更した後の値に対して転写帯電器の出力が最適な画像形成を可能とする精度が保証できる範囲と比較し(S312)、予測される転写帯電器の出力範囲が最適な画像形成を可能とする精度が保証できる範囲の中に入っていれば(S312−Yes)そのままプリントジョブの設定を有効にし(S313)、操作部104からのプリントジョブの実行指示を受けてプリントジョブを実行する(S314)。逆に予測される転写帯電器の出力範囲が最適な画像形成を可能とする精度が保証できる範囲を外れる場合(S312−No) には、プリントジョブの設定を無効にする(S315)。その後、現在のプリントジョブの設定のままでも転写帯電器の出力範囲が最適な画像形成を可能とする精度が保証できる範囲に収まるようにするべく、
“室温が低すぎます。20℃以上になるようにして下さい”
等の警告を操作部104上に表示し(S316)、オペレータに温度や湿度の変化を要求することで水分量を変化させようとする。
この空気中の水分量に応じた転写帯電器の出力設定の変更と最適な画像形成を可能とする精度が保証できる範囲の比較について具体的な例を挙げて説明する。
実施の形態1のデジタル複写機の転写帯電器への高圧出力の性能として最適な画像形成を可能とする精度が保証できる範囲は400V〜3000Vとなっている。逆に言えば、良く使用するのは400V〜3000Vの範囲であり、この範囲における高圧出力は高い精度になるように部品を構成し、且つ、製造時の調整を行っている。
これに対し、画像形成対象となる用紙に対して、図6に示されるテーブルがROM102上に用意されており、様々な用紙の種類に対して片面印刷、両面印刷の転写電流基準値と実施の形態1のデジタル複写機の構造から得られる標準的な電気抵抗値が用意されている。これにより、必要とする電流値とその時に掛かる抵抗値から転写帯電器の出力電圧に変換することができる。更に、図7に示される空気中の水分量に対する転写電流の変更量を表すテーブル、そして、図示しないが室温と湿度から空気中の水分量を算出するテーブルも用意されている。
そこで、
a)室温が20℃、湿度が50%、普通紙、両面印刷
b)室温が35℃、湿度が80%、光沢紙、片面印刷
の2つの条件にて判断を行ってみると、a)は普通紙の両面印刷であるから図6から1面目の電流は20μA、2面目の電流は18μAであることが分かる。これに対して、室温及び湿度の検知値から不図示のテーブルを参照することで水分量は約7.5gであることが分かり、水分量に応じて変更した後の転写電流量は1面目は20μA、2面目は18μAになる。これに対して図6中の標準的な電気抵抗値(普通紙は25×10の6乗Ω)を掛け合わせると1面目に必要となるであろう転写電圧は500V、2面目は400Vになるため、最適な画像形成が可能とする精度が保証できる範囲であり、a)のプリントジョブは実行可能である。
一方、b)は光沢紙の片面印刷であるから図6より電流は8μAである。これに対して室温及び湿度から算出される水分量は約29gであるため、図7より必要な電流量は8×180%=14μAになる。この結果、図6中の標準的な電気抵抗値(光沢紙は241×10の6乗Ω)と掛け合わせると、必要だと推定される電圧は約3400Vになって高圧出力部の性能の上限を上回っている。よって、最適な画像形成が不可能なことが予想されるため、b)のプリントジョブは実行されない。このとき、このプリントジョブを実行できるための条件を求めると、3000V÷(241×(10の6乗))Ω÷8μA=155%であることから水分量が増加しても最適な画像形成が可能な限度が55%であると分かる。これを満たす水分量は図7から29g以下なら60%増、26g以下なら40%増なので、26℃と判断される。この水分量を現在の湿度80%を維持したままで達成される温度は不図示のテーブルより32℃であるため、操作部104に対して現時点の温度では当該プリントジョブの実行はできないことの警告に加え、
“室温が高すぎます。32℃以下になるようにして下さい”
という追加のメッセージを表示する。
以上説明してきたように、環境センサの検知値とプリントジョブの内容の組み合わせから画像形成手段の制御電圧の設定可否を判断し、変更が不可の場合にはプリントジョブを実行しないことで、周辺環境が変動しても最適な画像のみの形成を可能とする。
<実施の形態2>
実施の形態2のデジタル複写機の基本構成は既述の実施の形態1と同様につき説明を省略する。
本実施の形態では、実施の形態1の内容に加えてプリントジョブ中にも環境センサの検知値を参照する部分が追加されているので、その部分について説明を行う。
プリントジョブの開始の時点では実施の形態1と同様にプリントジョブの内容とその時の環境センサの検知結果としての水分量の組み合わせでプリントジョブを実行して良いか判断する。
しかし、プリントジョブによっては長時間継続するものもあり、その間に画像形成システムが動作することによって発生する熱等の影響によって周辺環境が変動し、場合によっては最適の画像形成が出来ない状態に陥る可能性も十分考えられる。よって、プリントジョブ中でも用紙毎に転写帯電器の出力を環境センサの検知結果も含めた内容で設定することで、全ての用紙に対してその時点での水分量に応じた転写帯電器の出力を最適にすることができる。
つまり、この時設定される転写帯電器の出力によって最適な画像を形成することができるか否かを全ての用紙ごとに判断することで、常に最適な画像のみを出力することが可能になる。用紙の給紙開始のタイミングで環境センサの検知を行い、その結果によってプリントジョブを中断させて最適ではない、画像が形成されることを防ぐだけでなく、環境センサの検知結果の参照を画像形成の直前に行うことで既に給紙された用紙に対する画像形成が不可避となる構成においても、環境センサの検知結果によって最適な画像が出力できないと判断した時に画像形成された用紙は本来の排出先とは異なる排出トレイに排出することで、本来の排出先に不適切な用紙が混入することを防げば良いのは言うまでもない。
以上説明してきたように、プリントジョブ実行中においても現在実行しているプリントジョブの内容と現時点での環境センサの検知値に応じて、画像形成手段の制御電圧の設定可否を最適な画像が形成できるかの判断基準にて判断し、設定が不可と判断された時にはそれ以降のプリントジョブの継続をしないことでプリントジョブの実行中において周辺環境が変動した場合でも最適な画像のみの形成を可能とする。
本発明の実施の形態1のデジタル複写機の機能構成である。 本発明の実施の形態1のデジタル複写機を示す断面図である。 プリントジョブの設定時のフローチャートである。 操作部に現れる給紙段設定の画面を示す図である。 操作部に現れる片面/両面設定の画面を示す図である。 用紙種類別の転写電流基準値及び電気抵抗値を示す図である。 転写電流値の水分量によって変化する割合を示す図である。
符号の説明
100 デジタル複写機本体
101 CPU
102 ROM
103 RAM
104 操作部
105 環境センサ
106 原稿読取部
107 給紙部
108 搬送部
109 画像形成部
110 外部I/F
210 画像形成部
211 感光体ドラム
212 1次帯電器
213 現像器
214 前露光ランプ
215 クリーニング装置
216 転写帯電器

Claims (7)

  1. 画像形成システムにおいて、シートを搬送する為の搬送手段と、前記搬送手段によって搬送されたシート上に画像形成を行う画像形成手段と、前記搬送手段によって搬送されたシート上に前記画像形成手段によって画像形成を行うプリントジョブの内容を設定し、設定されたプリントジョブを開始させるジョブ投入手段と、前記画像形成手段の制御電圧を複数備え、前記ジョブ投入手段によって設定された内容に従って前記画像形成手段の制御電圧を選択する画像形成動作制御電圧設定手段と、画像形成システム周辺の環境特性値を検知する環境センサと、前記画像形成動作制御電圧設定手段によって設定された前記画像形成手段の制御電圧を前記環境センサの検知値に基づいて変更する画像形成動作制御電圧再設定手段と、前記環境センサの検知値と前記画像形成動作制御電圧設定手段の組み合わせに基づいて前記画像形成動作制御電圧再設定手段による前記画像形成手段の制御電圧の変更の可否を判断する画像形成動作制御電圧再設定可能範囲判断手段を備え、前記画像形成動作制御電圧再設定可能範囲判断手段での判断結果が前記画像形成手段の制御電圧の変更を不可であった時に、前記ジョブ投入手段によるプリントジョブの開始を禁止することを特徴とする画像形成システム。
  2. 前記画像形成動作制御電圧再設定可能範囲判断手段での判断結果が前記画像形成手段の制御電圧の変更を不可であった時に、画像形成システムのオペレータに対してプリントジョブの開始が不可能であることの通知だけでなく画像形成システム周辺の環境特性値の改善を要求することを特徴とする請求項1記載の画像形成システム。
  3. 前記ジョブ投入手段によって開始されたプリントジョブの実行中において、前記環境センサの検知値に応じて前記画像形成動作制御電圧再設定手段が実行中のプリントジョブの前記画像形成手段の制御電圧を変更する時に、前記画像形成動作制御電圧再設定可能範囲判断手段での判断結果によって前記画像形成手段の制御電圧の変更が不可である場合には実行中のプリントジョブを停止することを特徴とする請求項1又は2記載の画像形成システム。
  4. 画像形成システムにおいて、シートを搬送するための搬送手段と、前記搬送手段によって搬送されたシート上に画像形成を行う画像形成手段と、前記搬送手段によって搬送されたシート上に前記画像形成手段によって画像形成を行うプリントジョブの内容を設定し、設定されたプリントジョブを開始させるジョブ投入手段と、前記搬送手段の制御電圧を複数備え、前記ジョブ投入手段によって設定された内容に従って前記搬送手段の制御電圧を選択する搬送動作制御電圧設定手段と、画像形成システム周辺の環境特性値を検知する環境センサと、前記搬送動作制御電圧設定手段によって設定された前記搬送手段の制御電圧を前記環境センサの検知値に基づいて変更する搬送動作制御電圧再設定手段と、前記環境センサの検知値と前記搬送動作制御電圧設定手段の組み合わせに基づいて前記搬送動作制御電圧再設定手段による前記搬送手段の制御電圧の変更の可否を判断する搬送動作制御電圧再設定可能範囲判断手段を備え、前記搬送動作制御電圧再設定可能範囲判断手段での判断結果が前記搬送手段の制御電圧の変更を不可であった時に、前記ジョブ投入手段によるプリントジョブの開始を禁止することを特徴とする画像形成システム。
  5. 前記搬送動作制御電圧再設定可能範囲判断手段での判断結果が前記搬送手段の制御電圧の変更を不可であった時に、画像形成システムのオペレータに対してプリントジョブの開始が不可能であることの通知だけでなく画像形成システム周辺の環境特性値の改善を要求することを特徴とする請求項4記載の画像形成システム。
  6. 前記ジョブ投入手段によって開始されたプリントジョブの実行中において、前記環境センサの検知値に応じて前記搬送動作制御電圧再設定手段が実行中のプリントジョブの前記搬送手段の制御電圧を変更する時に、前記搬送動作制御電圧再設定可能範囲判断手段での判断結果によって前記搬送手段の制御電圧の変更が不可である場合には実行中のプリントジョブを停止することを特徴とする請求項4又は5記載の画像形成システム。
  7. 環境特性値として、温度、湿度、水分量、気圧のうちの少なくとも1つ以上であることを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載の画像形成システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2020052388A (ja) * 2018-09-25 2020-04-02 富士ゼロックス株式会社 画像形成システム

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