JP2015001129A - 湾曲状プレキャスト部材相互の連結方法及びその連結構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】比較的大きなセグメントに分割された複数の湾曲状プレキャスト部材を、少ない連結部において一体となる連結手段により連結して、大規模な曲面型構造物を構築できる連結方法及び連結構造を提供する。
【解決手段】第1、第2湾曲状プレキャスト部材1a,1bの端部に埋設された第1、第2鉄筋継手8a,8bと,第3湾曲状プレキャスト部材1cの端部に埋設された第3鉄筋継手9a,9bとが,各々の端部相互が対向一致する位置で固定され、鉄筋継手の内側の一端部は湾曲状プレキャスト部材中の補強鉄筋6a,6b,6cが挿入固定され、開口側の他端部は第1、第2鉄筋継手8a,8bと第3鉄筋継手9a,9b間に跨って短手鉄筋10が架け渡され、短手鉄筋10及び第1、第2、第3鉄筋継手8a,8b、9a,9bの空間内に充填されたグラウト剤15とにより鉄筋継手相互が連結される。
【選択図】図4(d)

Description

本発明は、複数に分割された湾曲状のプレキャスト部材を連結し、アーチカルバートのような曲面型構造物を構築するための連結方法及びその連結構造に関する。
従来より、複数に分割された湾曲状のプレキャスト部材を連結してアーチカルバートのような曲面型構造物を構築する際、プレキャスト部材相互の連結部も湾曲を呈しているため当該箇所を強固に連結するには複雑な連結手段を選択しなければならなかった。例えば、プレキャスト部材の端部の一部を切欠し、両者に跨るプレートとボルトとによるボルト継手よりなる連結手段が知られているが、連結部が複雑であった。また、そのような連結手段の場合、当該部分に応力が集中し易く、当該部分からプレキャスト部材のひび割れやコンクリートの剥離等が生じる問題点もあった。
更に、特許文献1のように、プレキャスト部材の長手方向となる互いの継手面に凹凸状の嵌合部及び複数のボルト挿通孔を設け、該ボルト挿通孔毎に設けられているボルトボックスを利用して該ボルト挿通孔へのC形ボルト継手の挿通及び緊締により両者を連結する連結手段が知られている。
この場合は、プレキャスト部材の継手面に凹凸嵌合部を設け、且つ該プレキャスト部材の端部にボルト挿通のための比較的大きなボルトボックスを設けているので、所定の連結強度は得られるが、該ボルトボックスを形成しなくてはならず、また、上記同様、ボルト連結により当該部分において欠損が生じるおそれがあった。
更に、特許文献2のように、複数のリングセグメントの周方向に連結材や継手となる雌雄嵌合等により楕円形やアーチ型のプレキャスト部材相互を連結して湾曲状の壁体構造物を構築する技術が知られているが、比較的大きなコンクリートセグメントの連結には適しておらず、且つ連結部において一体性のある構造物が得られるものでもなかった。
上記従来技術や特許文献1、2では、連結部において欠損の生じない大きな強度と安定した連結とを兼ねる曲面型構造物を得ることができなかったので、図7(a)に示す特許文献3のように、基礎A側から立ち上げた鉄筋Bに一部材となる半円状のプレキャストアーチ部材Cを据え付けることにより連結部のない強度の得られる曲面型構造物が採用されていた。この曲面型構造物の構築方法は、該プレキャストアーチ部材Cの基礎A側の両端部に埋設した鉄筋継手Dの空間内に該鉄筋Bを挿入し、当該箇所にモルタル充填することにより一体的で強度のある曲面型構造物を一度に得る方法である。
しかし、アーチカルバートのような大きな曲面型構造物を得る場合、一部材としての該プレキャストアーチ部材Cは大規模な大きさを必要とし、その運搬や設置のための移動は困難であった。例えば、図7(b)の平面図に示すように、トレーラー移送の場合、荷台幅となる2.75m以内に該プレキャストアーチ部材Cの部材高を抑える必要があり、それ以上に高さのある曲面型構造物を運搬することはできなかった。
また、その設置には、大きなプレキャストアーチ部材Cを一度に吊り上げて設置する必要があるし、基礎A側から鉄筋Bを垂直方向に立ち上げているので該鉄筋Bに対して真上方向から吊り下げて設置するしかなく、それ以外の設置方法は選択できなかった。
他方、運搬することが不可能な規模以上の曲面型構造物をプレキャストアーチ部材で構築する場合、図8(a)に示すように、複数に分割した湾曲状プレキャスト部材Eを採用し、それらを組み合わせ、該湾曲状プレキャスト部材Eの両端部に予め埋め込んだ鉄筋継手Fを連結手段として利用する方法がある。
湾曲状プレキャスト部材Eの鉄筋継手F内に先に設置した他の湾曲状プレキャスト部材Eの端部から突出した主筋Gを挿入して組み合わせることが考えられるが、先に設置した左右の湾曲状プレキャスト部材E、Eの各々の上端部から突出した主筋Gは各々が内側に向かって突出しているため、それらの各々に連結しようとする該湾曲状プレキャスト部材Eの両端部の該鉄筋継手Fを挿入させて該湾曲状プレキャスト部材Eを設置することはできなかった。
また、図8(b)に示すように、先に設置した湾曲状プレキャスト部材Hの両端部に設けた鉄筋継手I内に、後から設置する湾曲状プレキャスト部材Hの両端部から突出した主筋Jを挿入して組み合わせることも、上記と同様の理由により、不可能であった。
特許第2727419号公報 特許第4707308号公報 特開2004−19100号公報
本発明は、上記各欠点を解決したもので、比較的大きなセグメントに分割された複数の湾曲状プレキャスト部材を採用し、それらを少ない連結部において一体となる連結手段により連結して強度を有する大規模な曲面型構造物を構築することができ、且つ該湾曲状プレキャスト部材を上方からのみではなく斜め上方や側方から移動させて組み立てすることを可能とし、上方側に余裕のない施工現場であっても効率よく設置施工することができ、且つ相互の連結は簡単な手段により一体的で強固な連結を得ることのできる連結方法が可能で、また、その連結方法により強度のある連結構造を得ることができる湾曲状プレキャスト部材相互の連結方法及びその連結構造を提供するものである。
分割された複数個の湾曲状プレキャスト部材相互を連結することにより曲面型構造物を構築するための連結方法において、
1.連結側となる端部に埋設した第1、第2鉄筋継手の開放端が各々露出するようにして第1、第2湾曲状プレキャスト部材を、該第1、第2鉄筋継手側を上にして所定位置に設置する工程、
2.連結側となる端部に埋設した第3鉄筋継手の開放端が露出するようにし、且つ該第3鉄筋継手内に移動自在の短手鉄筋を仮置きした第3湾曲状プレキャスト部材を、該第3鉄筋継手側を下にして先の工程で設置した第1、第2湾曲状プレキャスト部材上へ上方、斜め上方或いは側方より移動する工程、
3.第1、第2鉄筋継手と第3鉄筋継手の各々の両開放端相互が対向一致する位置で第3湾曲状プレキャスト部材の移動を停止し、先に設置した第1、第2湾曲状プレキャスト部材に該第3湾曲状プレキャスト部材を仮固定する工程、
4.第3鉄筋継手内に仮置きした短手鉄筋を、その仮置き手段を解除することによりその約半分の長さに相当する短手鉄筋が該第3鉄筋継手の開放端より第1、第2鉄筋継手内に各々移動する工程、
5.第1、第2鉄筋継手及び第3鉄筋継手の空間内にグラウト剤を注入する工程、
6.必要に応じて上記工程を他の湾曲状プレキャスト部材においても繰り返す工程、
の各工程を特徴とする湾曲状プレキャスト部材相互の連結方法。
また、分割された複数個の湾曲状プレキャスト部材相互を連結することにより曲面型構造物を構築するための連結方法において、
1.連結側となる端部に埋設した第1、第2鉄筋継手の開放端が各々露出するようにし、且つ該第1、第2鉄筋継手内に移動自在の短手鉄筋を各々仮置きした第1、第2湾曲状プレキャスト部材を、該第1、第2鉄筋継手側を上にして所定位置に設置する工程、
2.連結側となる端部に埋設した第3鉄筋継手の開放端が露出するようにして第3湾曲状プレキャスト部材を、該第3鉄筋継手側を下にして先の工程で設置した第1、第2湾曲状プレキャスト部材上へ上方、斜め上方或いは側方より移動する工程、
3.第1、第2鉄筋継手と第3鉄筋継手の各々の両開放端相互が対向一致する位置で第3湾曲状プレキャスト部材の移動を停止し、先に設置した第1、第2湾曲状プレキャスト部材に該第3湾曲状プレキャスト部材を仮固定する工程、
4.第1、第2鉄筋継手内に仮置きした短手鉄筋を、その仮置き手段を解除することによりその約半分の長さに相当する短手鉄筋が該第1、第2鉄筋継手の開放端より第3鉄筋継手内に各々移動する工程、
5.第1、第2鉄筋継手及び第3鉄筋継手の空間内にグラウト剤を注入する工程、
6.必要に応じて上記工程を他の湾曲状プレキャスト部材においても繰り返す工程、
の各工程を特徴とする湾曲状プレキャスト部材相互の連結方法。
更に、上記グラウト剤の鉄筋継手への注入は、第1鉄筋継手、第2鉄筋継手、第3鉄筋継手…によって連結される複数個の湾曲状プレキャスト部材相互において、外部より同時に行う湾曲状プレキャスト部材相互の連結方法を特徴とする。
また、一方の第1、第2湾曲状プレキャスト部材の端部に埋設された第1、第2鉄筋継手と、他方の第3湾曲状プレキャスト部材の端部に埋設された第3鉄筋継手とにより連結される湾曲状プレキャスト部材相互の連結構造において、第1、第2鉄筋継手と第3鉄筋継手とが各々の端部相互が対向一致する位置で該鉄筋継手の内側の一端部は湾曲状プレキャスト部材中の補強鉄筋が挿入固定され、開口側の他端部は第1、第2鉄筋継手と第3鉄筋継手間に跨って短手鉄筋が架け渡され、該短手鉄筋及び該第1、第2、第3鉄筋継手の空間内に充填されたグラウト剤とにより該鉄筋継手相互が連結されてなる湾曲状プレキャスト部材相互の連結構造を特徴とする。
更に、湾曲状プレキャスト部材を3個以上の複数部材とした湾曲状プレキャスト部材相互の連結構造を特徴とする。
また、上記短手鉄筋は、その両端部に膨出部が形成されてなる湾曲状プレキャスト部材相互の連結構造を特徴とする。
本発明は、比較的規模の大きな湾曲状プレキャスト部材相互をそれらの端部に埋め込み固定した鉄筋継手内を移動する短手鉄筋とその後のグラウト剤の充填とにより強固に連結することが可能となった。
また、複数に分割した湾曲状プレキャスト部材とすることによりトレーラー等の運搬手段により各々を運搬できる大きさに抑えることができ、それらを施工現場において組み立てることで規模の大きな曲面型構造物を構築することが可能となった。
更に、比較的規模の大きな湾曲状プレキャスト部材相互により曲面型構造物を構築することができるので、連結部を少なくすることができ、且つ簡単な施工を可能とし、それらにより完成に必要な施工時間を大幅に短縮することが可能となった。
また、連結手段となる短手鉄筋は、湾曲状プレキャスト部材相互の設置後に一方の湾曲状プレキャスト部材より隣接する他の湾曲状プレキャスト部材へその約半分を移動させることができるので、後から設置する湾曲状プレキャスト部材は上方、斜め上方或いは側方のいずれからでも設置することが可能となった。更に、施工現場の状況に合わせ、多様な施工方法を採用することが可能となった。
分割された湾曲状プレキャスト部材を連結する工程を示す概略側断面図。 湾曲状プレキャスト部材相互の連結部の詳細断面図。 分割された湾曲状プレキャスト部材を連結した状態を示す概略側断面図。 湾曲状プレキャスト部材相互の連結部の連結工程を示す詳細断面図。 (a)分割された湾曲状プレキャスト部材を連結する工程を示す他の実施例の概略側断面図、(b)同連結部の詳細断面図。 湾曲状プレキャスト部材相互の連結部の連結工程を示す他の実施例の詳細断面図。 (a)従来の湾曲状プレキャスト部材を設置した曲面型構造物の概略側断面図、(b)同部材をトレーラーに載置した状態を示す平面図。 (a)、(b)分割された湾曲状プレキャスト部材の連結不可能な工程を示す概略側断面図。
以下、図面を参考に本発明を実施するための最良の形態についてその実施例に基づいて説明する。
図1は、土木構造物となるアーチカルバートのような大型の曲面型構造物を構築するための湾曲状プレキャスト部材1の連結方法及びその連結構造を示すもので、該曲面型構造物は、湾曲状プレキャスト部材1を3分割し、先に離間設置する2個の湾曲状プレキャスト部材1a、1bとその両者間に架け渡すようにして設置する湾曲状プレキャスト部材1cとより構成している。
該湾曲状プレキャスト部材1となる分割された各湾曲状プレキャスト部材1a、1b、1cを組み合わせて曲面型構造物を完成することになるが、先ず、第1、第2湾曲状プレキャスト部材1a、1bを基礎や設置版等の基盤2上へ両者間に所定間隔Hを有して各々設置する。該第1湾曲状プレキャスト部材1aの基盤2側の一端部3aには設置側鉄筋継手4aをその端部が一端部3aの端面と面一となるように該第1湾曲状プレキャスト部材1a中に埋設固定している。
該設置側鉄筋継手4aは、基盤2側より立設した主たる鉄筋5をその一端部の開口側より挿入し、その他端部となる開口側は、該第1湾曲状プレキャスト部材1a中に配筋した補強鉄筋6aの端部を挿入して予め固定している。
該第1湾曲状プレキャスト部材1aの他の湾曲状プレキャスト部材1cと連結する側となる他端部7aには、連結側第1鉄筋継手8aがその端部を他端部7a面と面一となるように予め埋設固定している。
該第1鉄筋継手8aは、その一端部には部材1a中に配筋した該補強鉄筋6aの端部を挿入固定し、他端部はその開口側の空間が露出した状態で予め埋設固定している。
所定間隔Hを隔てて基盤2に設置された他方の第2湾曲状プレキャスト部材1bも、該第1湾曲状プレキャスト部材1aと同様、基盤2側の一端部3bに設置側鉄筋継手4bがその端部を一端部3bと面一となるように該第2湾曲状プレキャスト部材1b中に埋設固定している。
該設置側鉄筋継手4bは、その一端部の開口側より基盤2より立設した鉄筋5を挿入し、その他端部の開口側は、該第2湾曲状プレキャスト部材1b中に配筋した補強鉄筋6bの端部を挿入して予め固定している。
該第2湾曲状プレキャスト部材1bの他方側となる他端部7bには、連結側第1鉄筋継手8bがその端部を他端部7b面と面一となるように予め埋設固定している。
該第2鉄筋継手8bは、その一端部には第2湾曲状プレキャスト部材1b中に配筋した該補強鉄筋6bの端部が挿入固定され、他端部はその開口側の空間が露出した状態で予め埋設固定している。
上記該第1、第2湾曲状プレキャスト部材1a、1bの所定間隔H間を閉塞するように設置する第3湾曲状プレキャスト部材1cは、連結側となる両端部7c、7dに各々その開口側が露出するように第3鉄筋継手9a、9bを予め埋設固定している。
該第3湾曲状プレキャスト部材1cには、その部材中に補強鉄筋6cを配筋し、その両端部の第3鉄筋継手9a、9bには、該補強鉄筋6cの両端部が該第3鉄筋継手9a、9bの埋設内側となる一端部から各々を挿入固定している。
該第3鉄筋継手9a、9bの空間部中には、図2に示すように、該空間内を移動自在とした短手鉄筋10を該第3鉄筋継手9a、9bより脱落しないように落下防止冶具11によりその露出側端部を押える仮置きした状態で挿入している。第3湾曲状プレキャスト部材1cの製造、移動及び設置時に至るまで該第3鉄筋継手9a、9bより突出或いは脱落しないように仮止め状態で該第3鉄筋継手9a、9b内に挿入配置している。
該短手鉄筋10は、該補強鉄筋6cと同様の太さを有し、該第3鉄筋継手9a、9bの空間部内に納まる長さの強度の有る鉄筋で形成し、その両端部は必要に応じて膨張部10aを形成している。該膨張部10aにより設置後において該空間部内に充填されるグラウト剤との定着力を増加させることが可能となる。
該落下防止冶具11は、図4(a)に示すように、フランジ11aとウェッブ11bよりなるL字型形状とし、そのフランジ11aを第3湾曲状プレキャスト部材1c側壁面へのボルトによる取着手段とし、他方のウェッブ11bを該短手鉄筋10の落下防止手段としている。
ボルトを該第3湾曲状プレキャスト部材1cの側壁面に設けた凹部等へ嵌合させることにより強固に取着された落下防止冶具11は、短手鉄筋10の露出側端部が該ウェッブ11bに当接することにより該第3鉄筋継手9a、9bより脱落しないようにすることができる。
該第3湾曲状プレキャスト部材1cの両端部は、その設置時に該落下防止冶具11が邪魔とならないように必要に応じてウェッブ11bの厚み寸法分を切欠し、該落下防止冶具11の取着部とすることができる。
また、該第3湾曲状プレキャスト部材1cの所定位置への設置後に、該落下防止冶具11の取り外しを簡単とするために該落下防止冶具11に予め取り除き用把持手段11cを外方へ突出した状態で形成しておくことができる。
該取り除き用把持手段11cを外方へ引くことにより該短手鉄筋10の約半分が該第1、第2湾曲状プレキャスト部材1a、1bの第1、第2鉄筋継手8a、8b内に移動し、図3に示す大型の曲面型構造物の外形を完成させることができる。
また、必要に応じて該第1、第2又は第3湾曲状プレキャスト部材1a、1b、1cの端部に止水及び弾力保持のためのパッキン12を配設しておくことができる。
以下、図4(a)乃至(d)により湾曲状プレキャスト部材1相互の連結方法について説明する。
上記第3湾曲状プレキャスト部材1cを、先の工程で離間設置した第1、第2湾曲状プレキャスト部材1a、1b上へ該第3鉄筋継手9a、9bを埋設固定した側を下にして適宜吊り下げ移動手段によりその上方、斜め上方或いは側方より移動させる。
図4(a)に示すように、第1、第2鉄筋継手8a、8bと第3鉄筋継手9a、9bの開口側端部相互が対向一致する位置で移動を停止し、先に設置した第1、第2湾曲状プレキャスト部材1a、1bに該第3湾曲状プレキャスト部材1cを仮固定する。
その後、図4(b)に示すように、落下防止冶具11を固定していたボルトを側壁面より外し、取り除き用把持手段11cを外側へ引くことにより該落下防止冶具11を該第3湾曲状プレキャスト部材1cより取り除くことができる。それにより第3鉄筋継手9a、9b内に仮置きしていた短手鉄筋10は、図4(c)に示すように、該第3鉄筋継手9a、9bの各々の開口側端部よりその自重により落下することになる。落下した短手鉄筋10、10は、本体の約半分の長さとなる部分が対向する第1、第2鉄筋継手8a、8bの空間内に移動することになる。
移動した該短手鉄筋10、10は、該第1、第2鉄筋継手8a、8b或いは第3鉄筋継手9a、9bの内側に形成した本体の約半分が移動できる位置に予め設定した凸部や係止部等の係止手段により所定位置で停止することになる。
該短手鉄筋10、10の長手方向中央部に、長手方向の所定寸法幅を有してその周囲に該短手鉄筋10、10の色とは異なる色の塗布やテープ手段等によりセンターマーキング13を形成しておくことで該短手鉄筋10、10が正規な位置まで移動したかどうかを仮固定した第1、第2湾曲状プレキャスト部材1a、1bと第3湾曲状プレキャスト部材1cとの間隙14より目視することで確認することが可能となる。
その後、図4(d)に示すように、該間隙14を封塞し、該第1、第2鉄筋継手8a、8b内及び第3鉄筋継手9a、9b内の補強鉄筋6a、6b、6cの周囲及び短手鉄筋10、10の周囲に形成されている空間に外方よりグラウト剤15を注入する。
グラウト剤15の注入手段は、該第1、第2鉄筋継手8a、8bの補強鉄筋6a、6bが挿入される側の端部側に形成したグラウト剤注入口16a、16bに注入用ホース17a、17bを取着し、他方、第3鉄筋継手9a、9bの補強鉄筋6cが挿入される側の端部側に形成したグラウト剤排出口18a、18bに排出用ホース19a、19bを取着することのできる構成となっている。
該注入用ホース17a、17bよりグラウト剤15を注入することにより上記空間全体を充填し、該グラウト剤排出口18a、18bより排出用ホース19a、19bを通じてグラウト剤15が外部へ排出されることで全体に充填されたことを確認することができる。
上記グラウト剤15の注入は、両端部の第1、第3鉄筋継手8a、9a、及び第2、第3鉄筋継手8b、9b或いは隣接する位置の他の鉄筋継手相互に対し個別に行ってもよいし、上記注入用ホース17a、17b及び排出用ホース19a、19bの複数を予め連結しておくことにより一気にまとめて注入を行うことも可能である。
上記実施例では、湾曲状プレキャスト部材1を3分割した実施態様を説明したが、これに限定されることなく、4分割、5分割…でも同様の連結方法及び連結構造を採用することができ、また、それにより更に大型の曲面型構造物を構築することが可能となる。
なお、上記実施例では、第1、第2、第3湾曲状プレキャスト部材1a、1b、1cの各々に補強鉄筋6a、6b、6cがダブルで配筋した例を示したが、部材厚や強度等の必要性に応じて適宜本数とすることができる。また、その各部材の長手方向における連結分の間隔も必要性に応じて適宜選択することができる。
図5(a)、(b)は、土木構造物となるアーチカルバートのような大規模な曲面型構造物を構築するための湾曲状プレキャスト部材21の他の実施例の連結方法及びその連結構造を示すもので、実施例1と同様、該湾曲状プレキャスト部材21を3分割し、先に離間設置する2個の湾曲状プレキャスト部材21a、21bとその両者間に設置する湾曲状プレキャスト部材21cとより構成している。
第1湾曲状プレキャスト部材21a、21bを基礎や設置版等の基盤22上へ両者間に所定間隔Hを有して各々設置し、該第1湾曲状プレキャスト部材21aの基盤22側の一端部23aには設置側鉄筋継手24aをその端部が一端部23aの端面と面一となるように該第1湾曲状プレキャスト部材21a中に埋設固定している。
該設置側鉄筋継手24aは、基盤22側より立設した主たる鉄筋25をその一端部の開口側より挿入し、その他端部となる開口側は、該第1湾曲状プレキャスト部材21a中に配筋した補強鉄筋26aの端部を挿入して予め固定している。
該第1湾曲状プレキャスト部材21aの他の湾曲状プレキャスト部材21cと連結する側となる他端部27aには、連結側第1鉄筋継手28aがその端部を他端部27a面と面一となるように予め埋設固定している。
該第1鉄筋継手28aは、その一端部には部材21a中に配筋した該補強鉄筋26aの端部を挿入固定し、他端部はその開口側の空間が露出した状態で予め埋設固定している。
所定間隔Hを隔てて基盤22に設置された他方の第2湾曲状プレキャスト部材21bも、該第1湾曲状プレキャスト部材21aと同様、基盤22側の一端部23bに設置側鉄筋継手24bがその端部を一端部23bと面一となるように該第2湾曲状プレキャスト部材21b中に埋設固定している。
該設置側鉄筋継手24bは、その一端部の開口側の基盤22より立設した鉄筋25を挿入し、その他端部の開口側は、該第2湾曲状プレキャスト部材21b中に配筋した補強鉄筋26bの端部を挿入して予め固定している。
該第2湾曲状プレキャスト部材21bの他方側となる他端部27bには、連結側第2鉄筋継手28bがその端部を他端部27b面と面一となるように予め埋設固定している。
該第2鉄筋継手28bは、その一端部には第2湾曲状プレキャスト部材21b中に配筋した該補強鉄筋26bの端部を挿入固定し、他端部はその開口側の空間が露出した状態で予め埋設固定している。
上記該第1、第2湾曲状プレキャスト部材21a、21bの所定間隔H間を閉塞するように設置する第3湾曲状プレキャスト部材21cは、連結側となる両端部に各々その開口側が露出するように第3鉄筋継手29a、29bを予め埋設固定している。
該第3湾曲状プレキャスト部材21cには、その部材中を補強鉄筋26cを配筋し、その両端部の第3鉄筋継手29a、29bには、該補強鉄筋26cの両端部が該第3鉄筋継手29a、29bの埋設内側となる一端部から各々を挿入固定している。
該第1湾曲状プレキャスト部材21aの該第1鉄筋継手28aの空間部中には、図5(b)に示すように、該空間内を移動自在とした短手鉄筋30を仮置きした状態で挿入している。第1湾曲状プレキャスト部材21aの製造、移動及び設置時に至るまで、該短手鉄筋30が該第1鉄筋継手28aより突出或いは落下しないように仮止め状態で該第1鉄筋継手28a内に挿入配置している。
該第2湾曲状プレキャスト部材21bの他端部27bも、上記同様、第2鉄筋継手28bの空間部中に、移動自在とした短手鉄筋30を仮置きした状態で挿入している。該第2湾曲状プレキャスト部材21bの製造、移動及び設置時に至るまで、該短手鉄筋30が該第2鉄筋継手28bより突出或いは落下しないように仮止め状態で該第2鉄筋継手28a、28b内に挿入配置している。
第1、第2鉄筋継手28a、28bの補強鉄筋26a、26bと短手鉄筋30、30との間には螺旋状のバネ体や高反発力のある弾性体等の弾発体31を圧縮した状態で挿入配置し、該弾発体31は、それが伸張したときに該短手鉄筋30、30の長さの約半分以上を上方へ押し上げる弾発力を有しているものを採用する。
該第3湾曲状プレキャスト部材21cの両端部に埋設固定した第3鉄筋継手29a、29bの空間内或いは第1、第2鉄筋継手28a、28b内に該短手鉄筋30、30が移動したとき、本体の約半分の移動でその先端部が係止することのできる凸部や係止部等の係止手段を予め形成しておくことにより所定位置で停止させることが可能となる。
該弾発体31をその弾発力に抗して圧縮させた状態で該短手鉄筋30の露出側に短手鉄筋30の突出防止冶具32を取着する。該突出防止冶具32の形状は、実施例1の落下防止冶具11と同一のものである。また、その取着方法及び脱着方法も同様である。突出防止のために側壁面側に凹部を設け、その凹部にボルト先端側を嵌合させることにより強固に固定できるようにしておく。
該短手鉄筋30にはその中央部にセンターマーキング33を付与しておくことも実施例1と同様である。
以下、図6(a)乃至(d)により湾曲状プレキャスト部材21相互の連結方法について説明する。
上記第3湾曲状プレキャスト部材21cを、先の工程で離間設置した第1、第2湾曲状プレキャスト部材21a、21b上へ該第3鉄筋継手29a、29b側を下にして適宜吊り下げ移動手段によりその上方、斜め上方或いは側方より移動させる。
図6(a)に示すように、第1、第2鉄筋継手28a、28bと第3鉄筋継手29a、29bの開口側端部相互が対向一致する位置で移動を停止し、先に設置した第1、第2湾曲状プレキャスト部材21a、21bに該第3湾曲状プレキャスト部材21cを仮固定する。また、必要に応じて該第1、第2又は第3湾曲状プレキャスト部材21a、21b、21cの端部に止水及び弾力保持のためのパッキンを配設しておくことができる。
その後、図6(b)に示すように、突出防止冶具32を固定していたボルトを側壁面より外し、取り除き用把持手段32aを外側へ引くことにより該突出防止冶具32を該第1、第2湾曲状プレキャスト部材21a、21bより取り除くことができる。それにより第1、第2鉄筋継手28a、28b内に仮置きしていた短手鉄筋30、30は、図6(c)に示すように、該第1、第2鉄筋継手28a、28bの各々の開口側端部より弾発体31の弾発力により上方側へ突出することになる。突出した短手鉄筋30、30は、係止手段により停止し、予め設定した本体の約半分の長さが対向する第3鉄筋継手29a、29bの空間内に移動することになる。
移動した該短手鉄筋30、30は、一端部は弾発体31により上方側へ押され、他端部は該第3鉄筋継手29a、29b或いは第1、第2鉄筋継手28a、28bの内側に形成した凸部や係止部等の係止手段により係止し、強く押された状態で安定的に所定位置に停止することになる。
該短手鉄筋30、30の長手方向中央部に、長手方向の所定寸法幅を有してその周囲に該短手鉄筋30、30の色とは異なる色の塗布やテープ手段等によりセンターマーキング33を形成しておくことで該短手鉄筋30、30が正規な位置まで移動したかどうかを仮固定した第1、第2湾曲状プレキャスト部材21a、21bと第3湾曲状プレキャスト部材21cとの間隙34より目視することで確認することが可能となる。
その後、図6(d)に示すように、該間隙34を封塞し、該第1、第2鉄筋継手28a、28b内及び第3鉄筋継手29a、29b内の補強鉄筋26a、26b、26cの周囲及び短手鉄筋30、30の周囲に形成されている空間に外方よりグラウト剤35を注入する。
グラウト剤35の注入手段は、上記実施例1と同様、該第1、第2鉄筋継手28a、28bの補強鉄筋26a、26bが挿入される側の端部側に形成したグラウト剤注入口36a、36bに注入用ホース37a、37bを取着し、他方、第3鉄筋継手29a、29bの補強鉄筋26cが挿入される側の端部側に形成したグラウト剤排出口38a、38bに排出用ホース39a、39bを取着することのできる構成となっている。
該注入用ホース37a、37bよりグラウト剤35を注入することにより上記空間全体を充填し、該グラウト剤排出口38a、38bより排出用ホース39a、39bを通じてグラウト剤35が外部へ排出されることで全体に充填されたことを確認することができる。
上記グラウト剤35の注入は、両端部の第1、第3鉄筋継手28a、29a、及び第2、第3鉄筋継手28b、29b或いは隣接する位置の他の鉄筋継手相互に対し個別に行ってもよいし、上記注入用ホース37a、37b及び排出用ホース39a、39bの複数を予め連結しておくことにより一気にまとめて注入を行うことも可能である。
なお、第1、第2鉄筋継手28a、28b内に挿入配置した弾発体31は伸張した状態で当該箇所に留まり、それらはグラウト剤35の注入によりその空間中に埋設固定されることになる。特に、螺旋状のバネ体等の場合は、バネ体間にグラウト剤35が回り込み、空間内の強固な固定手段として有効な連結構造となる。
上記実施例では、湾曲状プレキャスト部材21を3分割した実施態様を説明したが、これに限定されることなく、4分割、5分割…でも同様の連結方法及び連結構造を採用することができ、また、それにより更に大型の曲面型構造物を構築することが可能となる。
なお、上記実施例1と同様、補強鉄筋や鉄筋継手等の数は、湾曲状プレキャスト部材21の部材厚や強度等の必要性に応じて適宜選択することができる。そのことは、その部材21の長手方向においても同様である。
本発明は、上記実施例に限定されるものでないことはいうまでもない。
1、21 湾曲状プレキャスト部材
1a、21a 第1湾曲状プレキャスト部材
1b、21b 第2湾曲状プレキャスト部材
1c、21c 第3湾曲状プレキャスト部材
2、22 基盤
3a、3b、23a、23b 一端部
4a、4b、24a、24b 設置側鉄筋継手
5、25 鉄筋
6a、6b、6c、26a、26b、26c 補強鉄筋
7a、7b、7c、7d、27a、27b 他端部
8a、28a 第1鉄筋継手
8b、28b 第2鉄筋継手
9a、9b、29a、29b 第3鉄筋継手
10、30 短手鉄筋
11 落下防止冶具
12 パッキン
13、33 センターマーキング
14、34 間隙
15、35 グラウト剤
16a、16b、36a、36b グラウト剤注入口
17a、17b、37a、37b 注入用ホース
18a、18b、38a、38b グラウト剤排出口
19a、19b、39a、39b 排出用ホース
31 弾発体
32 突出防止冶具

Claims (6)

  1. 分割された複数個の湾曲状プレキャスト部材を連結することにより曲面型構造物を構築するための連結方法において、
    1.連結側となる端部に埋設した第1、第2鉄筋継手の開放端が各々露出するようにして第1、第2湾曲状プレキャスト部材を、該第1、第2鉄筋継手側を上にして所定位置に設置する工程、
    2.連結側となる端部に埋設した第3鉄筋継手の開放端が露出するようにし、且つ該第3鉄筋継手内に移動自在の短手鉄筋を仮置きした第3湾曲状プレキャスト部材を、該第3鉄筋継手側を下にして先の工程で設置した第1、第2湾曲状プレキャスト部材上へ上方、斜め上方或いは側方より移動する工程、
    3.第1、第2鉄筋継手と第3鉄筋継手の各々の両開放端相互が対向一致する位置で第3湾曲状プレキャスト部材の移動を停止し、先に設置した第1、第2湾曲状プレキャスト部材に該第3湾曲状プレキャスト部材を仮固定する工程、
    4.第3鉄筋継手内に仮置きした短手鉄筋を、その仮置き手段を解除することによりその約半分の長さに相当する短手鉄筋が該第3鉄筋継手の開放端より第1、第2鉄筋継手内に各々移動する工程、
    5.第1、第2鉄筋継手及び第3鉄筋継手の空間内にグラウト剤を注入する工程、
    6.必要に応じて上記工程を他の湾曲状プレキャスト部材においても繰り返す工程、
    の各工程を特徴とする湾曲状プレキャスト部材相互の連結方法。
  2. 分割された複数個の湾曲状プレキャスト部材を連結することにより曲面型構造物を構築するための連結方法において、
    1.連結側となる端部に埋設した第1、第2鉄筋継手の開放端が各々露出するようにし、且つ該第1、第2鉄筋継手内に移動自在の短手鉄筋を各々仮置きした第1、第2湾曲状プレキャスト部材を、該第1、第2鉄筋継手側を上にして所定位置に設置する工程、
    2.連結側となる端部に埋設した第3鉄筋継手の開放端が露出するようにして第3湾曲状プレキャスト部材を、該第3鉄筋継手側を下にして先の工程で設置した第1、第2湾曲状プレキャスト部材上へ上方、斜め上方或いは側方より移動する工程、
    3.第1、第2鉄筋継手と第3鉄筋継手の各々の両開放端相互が対向一致する位置で第3湾曲状プレキャスト部材の移動を停止し、先に設置した第1、第2湾曲状プレキャスト部材に該第3湾曲状プレキャスト部材を仮固定する工程、
    4.第1、第2鉄筋継手内に仮置きした短手鉄筋を、その仮置き手段を解除することによりその約半分の長さに相当する短手鉄筋が該第1、第2鉄筋継手の開放端より第3鉄筋継手内に各々移動する工程、
    5.第1、第2鉄筋継手及び第3鉄筋継手の空間内にグラウト剤を注入する工程、
    6.必要に応じて上記工程を他の湾曲状プレキャスト部材においても繰り返す工程、
    の各工程を特徴とする湾曲状プレキャスト部材相互の連結方法。
  3. グラウト剤の鉄筋継手への注入は、第1鉄筋継手、第2鉄筋継手、第3鉄筋継手…によって連結される複数個の湾曲状プレキャスト部材相互において、外部より同時に行うことを特徴とする請求項1又は2記載の湾曲状プレキャスト部材相互の連結方法。
  4. 一方の第1、第2湾曲状プレキャスト部材の端部に埋設された第1、第2鉄筋継手と、他方の第3湾曲状プレキャスト部材の端部に埋設された第3鉄筋継手とにより連結される湾曲状プレキャスト部材相互の連結構造において、第1、第2鉄筋継手と第3鉄筋継手とが各々の端部相互が対向一致する位置で該鉄筋継手の内側の一端部は湾曲状プレキャスト部材中の補強鉄筋が挿入固定され、開口側の他端部は第1、第2鉄筋継手と第3鉄筋継手間に跨って短手鉄筋が架け渡され、該短手鉄筋及び該第1、第2、第3鉄筋継手の空間内に充填されたグラウト剤とにより該鉄筋継手相互が連結されてなることを特徴とする湾曲状プレキャスト部材相互の連結構造。
  5. 湾曲状プレキャスト部材を3個以上の複数部材としたことを特徴とする請求項4記載の湾曲状プレキャスト部材相互の連結構造。
  6. 短手鉄筋は、その両端部に膨出部が形成されてなることを特徴とする請求項4又は5記載の湾曲状プレキャスト部材相互の連結構造。
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