JP2000248639A - 取付物の結合方法および結合装置 - Google Patents

取付物の結合方法および結合装置

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JP2000248639A
JP2000248639A JP11056665A JP5666599A JP2000248639A JP 2000248639 A JP2000248639 A JP 2000248639A JP 11056665 A JP11056665 A JP 11056665A JP 5666599 A JP5666599 A JP 5666599A JP 2000248639 A JP2000248639 A JP 2000248639A
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slope
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slope portion
locking
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Masatsugu Yonemura
正継 米村
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Yamax Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は取付物の結合方法および結合装置に
関し、土木資材として排水溝ブロックにおけるコンクリ
ート製の側溝ブロック、U形溝ブロックとそれらの上面
に被冠する蓋や大型の暗渠ブロック等の幾つかに分割さ
れた構成ブロック材、また柱材、梁材、スラブ等の建築
用材よりなる被取付物と取付物とのコンクリート二次製
品を相互に結合するのに使用する。 【解決手段】 被取付物Nおよび取付物Pに設けられる
略筒状の第1、第2のインサート部材2A,2Bと、先
端側には第1の加圧斜面部5aを設け該加圧斜面部から
所望距離l1 を隔てて第2の加圧斜面部5bを設けた係
止ピン体5と、係止ピン体の第1段階の打撃により第1
の加圧斜面部からの加圧力を受圧して第1のインサート
部材に係止可能に一端側が拡大し変形される第1の受圧
斜面部6cを内部に設け第2段階の係止ピン体の打撃に
より第2の前記加圧斜面部の加圧力を受圧部6dにて受
圧して第2のインサート部材に係止可能に他端側が拡大
し変形される係止筒体6とから形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は取付物の結合方法お
よび結合装置に関し、例えば土木資材として排水溝ブロ
ックにおけるコンクリート製の側溝ブロック、U形溝ブ
ロック、雨水ブロック、水路ブロックとそれらの上面に
被冠する蓋と、大型の暗渠ブロックや擁壁ブロック等の
幾つかに分割された構成ロック材等の被取付物と取付物
とよりなるコンクリート二次製品を相互に結合したり、
また建築用材として柱材、梁材、スラブ、外壁パネルや
内壁パネル等の被取付物と取付物を相互に結合するのに
最適に使用される。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば土木資材として例えば排水
を行うのに、コンクリート製の道路に敷設するコンクリ
ート二次製品として側溝ブロック、U形溝ブロック、雨
水ブロック、水路ブロック、暗渠ブロック等があった。
また、例えば大型の暗渠ブロックには、製作上、また成
形上、施工上の便宜等から工場において上下左右の周囲
を囲む壁部を幾つかのコンクリート製の構成ブロック材
に分割して製作し、施工現場においてこれらの構成ブロ
ック材を組付けるようにしたものがある。すなわち、図
21に示すようにコンクリート製の大型の暗渠ブロック
は、暗渠ブロック本体aを上下対向して端面略コ字状の
半体ブロックa1 ,a2 に分割して設け、該半体ブロッ
クa1 ,a2 の上面または下面に定着凹部b,b;b,
bを対応して設け、これらの定着凹部b,b;b,b間
を連通可能に設けた孔c,c内に鋼棒d,dを挿通す
る。そして、この鋼棒d,dの上端または下端に設けた
ねじ部d1 ,d2 にナットeを螺合することにより緊結
して上下の半体ブロックa1 ,a2 相互を結合する構造
である。そして、施工には工場において上下2つの半体
ブロックa1 ,a2 に分割して製作される2つのコンク
リート製の半体ブロックa1 ,a2 をトラック等の車両
に載置して施工現場まで運搬する。そして、半体ブロッ
クa1 ,a2 に対応して設けた孔c,c内に挿通される
鋼棒d,dの上下に設けたねじ部d1 ,d2 に、ナット
eを螺合して緊結することによりコンクリート製の大型
の暗渠ブロックを組付けていた。また大型の暗渠ブロッ
ク本体を工場において分割して製作するほかの従来例と
して例えば図22に示すものがある。すなわち、工場に
おいて大型の暗渠ブロック本体a′を長手方向X′に交
又する方向Y′において幾つか図22では断面ロ字状の
5個の構成ブロック材a′1,a′2 ,a′3
a′4 ,a′5 に分割して製作する。そして、施工現場
での組付は、これらの5個の構成ブロック材a′1
a′2 ,a′3 ,a′4 ,a′ 5 相互を長手方向X′に
連続して並設する。次いで、構成ブロック材a′1
a′2 ,a′3 ,a′4 ,a′5 の上下左右の四隅に長
手方向X′に重合可能に設けた孔b′,b′;b′,
b′内に鋼棒c′を挿通する。そして、この鋼棒c′の
前端または後端に設けたねじ部c′1 ,c′2 にナット
d′を螺合することにより緊結して各構成ブロック材
a′1 ,a′2 ,a′3 ,a′4 ,a′5 相互を結合し
て大型の暗渠ブロックを形成するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図21
に示す上記従来の大型の暗渠ブロックは、端面略コ字状
のコンクリート製の半体ブロックa1 ,a2 相互を結合
する鋼棒d,dを挿通するための孔c,cを上下に対向
して配置される半体ブロックa1 ,a2 に開設するのに
手間と時間を多く必要とする。また、半体ブロック
1 ,a2 相互の組付けには、鋼棒d,dを半体ブロッ
クa1 ,a2 に設けた孔c,c内に挿入した後に、この
鋼棒d,dの上端または下端に設けたねじ部d1 ,d2
にナットeを螺合し、緊締する。しかも施工後にはセメ
ントモルタルやグラウト剤を鋼棒d,dが挿通された孔
c,c内に充填しなければならない。従って施工現場で
の施工および組付けに多くの時間と手間が必要となり、
作業能率が低かった。またこの従来の大型の暗渠ブロッ
クは、半体ブロックa1 ,a2 の組付に要する部品、お
よび資材が多くなり、製作コストおよび資材費が高価に
なっていた。また、図22に示す上記従来の大型の暗渠
ブロックでは、長手方向X′に分割された複数個の構成
ブロック材a′1 ,a′2 ,a′3 ,a′4 ,a′5
四隅に重合可能に設けた孔b′,b′,b′,b′内に
鋼棒c′を挿入してその前端または後端に設けたねじ部
c′1 ,c′2 にナットd′により緊結するのに、手間
と時間とを多く必要とする。しかも、鋼棒c′とナット
d′とを用いて複数個の構成ブロック材a′1
a′2 ,a′3 ,a′4 ,a′5 を結合し、組付けるこ
とによって大型の暗渠ブロックとして一体的な剛結性を
もたせようとすると、強大な緊張力が必要になり、完全
な剛結合は期待できない。また、複数個の構成ブロック
材a′1 ,a′2 ,a′3 ,a′4 ,a′5 を複数本の
鋼棒c′,c′,c′,c′,c′を用いて一度結合し
てしまうと、敷設後に構成ブロック材a′1 ,,
a′2 ,a′3 ,a′4 ,a′5 は地盤変動に応動する
という追従性に欠ける。また、構成ブロック材a′1
a′2 ,a′3 ,a′4 ,a′5 相互の接続端面相互間
の止水性に欠けるという不都合があった。これに対して
本発明は、上記従来の大型の暗渠ブロックのようなコン
クリート二次製品の不都合を解決し、製品を例えば幾つ
かの構成ブロック材に分割することによって製作および
運搬を簡素化し、また施工現場では被取付物に取付物を
迅速に結合して施工の作業能率を向上するとともに構造
堅牢に構成ブロック材相互を確実に結合し、さらには部
品点数が少なく資材費、設備費が低廉で製作コスト、組
付コストを安価にするという取付物の結合方法および結
合装置を提供しようとする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題に鑑み
なされ、その請求項1は被取付物と取付物の内部に第1
のインサート部材と第2のインサート部材に対応して設
け、係止ピン体に第1段階の打撃を加えることにより該
係止ピン体の先端側に設けた第1の加圧斜面部により係
止筒体の内部に設けた第1の受圧斜面部に加圧力を与え
て係止筒体の一端側を第1のインサート部材内に拡大変
形し、第2段階の打撃を係止ピン体に加えることにより
第1の加圧斜面部から所望距離を隔てて係止ピン体に設
けた第2の加圧斜面部により他端側を第2のインサート
部材内に拡大変形することにより衝合端側が小径であり
奥に行くにつれて径大となした断面先拡大形状の取付孔
の係止斜面部に拡張斜面部を面接触させて係止すること
により第1のインサート部材および第2のインサート部
材に係止筒体を介して被取付物に取付物を取付けるとい
う手段を採用した。
【0005】また本発明の請求項2は、請求項1におい
て係止ピン体の先端側に設けた第1の加圧斜面部により
係止筒体の内部に設けた第1の受圧斜面部に加圧力を与
えて半径方向に拡大変形される係止筒体の第1のインサ
ート部材に対する断面は、衝合端側が小径であり奥に行
くにつれて径大に変形される断面先拡大形状の拡張斜面
部に形成されるという手段を採用した。
【0006】また本発明の請求項3は、請求項1におい
て係止ピン体の先端側から所望距離を隔てて設けられる
第2の加圧斜面部により拡大される係止筒体の第2のイ
ンサート部材に対する断面は、衝合端側が小径であり奥
に行くにつれて径大に変形される断面先拡大形状の拡張
斜面部に形成されることを特徴とするという手段を採用
した。
【0007】また本発明の請求項4は、請求項1におい
て係止ピン体の先端側に設けた第1の加圧斜面部により
係止筒体の内部に設けた第1の受圧斜面部に与えられて
拡大される係止筒体の第1のインサート部材に対する断
面と係止ピン体の先端側から所望距離を隔てて設けられ
る第2の加圧斜面部により拡大される係止筒体の第2の
インサート部材に対する断面は、第1のインサート部材
と第2のインサート部材との衝合端側が相互に小径であ
り奥に行くにつれて径大に変形される断面先拡大形状の
拡張斜面部に形成されることを特徴とするという手段を
採用した。
【0008】また本発明の請求項5は、被取付物および
取付物に対応して設けられ略筒状の第1のインサート部
材および第2のインサート部材と、先端側には第1の加
圧斜面部を設け該加圧斜面部から所望距離を隔てて第2
の加圧斜面部を設けた係止ピン体と、該係止ピン体の第
1段階の打撃により第1の前記加圧斜面部からの加圧力
を受圧して第1のインサート部材に係止可能に一端側が
拡大し変形される第1の受圧斜面部を内部に設け第2段
階の係止ピン体の打撃により第2の前記加圧斜面部の加
圧力を受圧して第2のインサート部材に係止可能に他端
側が拡大し変形される係止筒体とから形成されるという
手段を採用した。
【0009】また本発明の請求項6は、請求項5におい
て係止ピン体の先端側に設けた第1の加圧斜面部により
係止筒体の内部に設けた第1の受圧斜面部に与えられ半
径方向に拡大変形される係止筒体の第1のインサート部
材に対する断面は、衝合端側が小径であり奥に行くにつ
れて径大に変形される断面先拡大形状の拡張斜面部に形
成されることを特徴とするという手段を採用した。
【0010】また本発明の請求項7は、請求項5におい
て係止ピン体の先端側から所望距離を隔てて設けられる
第2の加圧斜面部により係止筒体に設けた第2の受圧部
に与えて拡大し変形される係止筒体の第2のインサート
部材に対する断面は、衝合端側が小径であり奥に行くに
つれて径大に変形される断面先拡大形状の拡張斜面部に
形成されることを特徴とするという手段を採用した。
【0011】また本発明の請求項8は、請求項5におい
て係止ピン体の先端側に設けた第1の加圧斜面部により
係止筒体の内部に設けた第1の受圧斜面部に与えられて
拡大される係止筒体の第1のインサート部材に対する断
面と係止ピン体の先端側から所望距離を隔てて設けられ
る第2の加圧斜面部により係止筒体に設けた第2の受圧
部に加圧力を与えて拡大される係止筒体の第2のインサ
ート部材に対する断面は、第1のインサート部材と第2
のインサート部材との衝合端が小径であり奥に行くにつ
れて径大に変形される断面先拡大形状の拡張斜面部に形
成されることを特徴とするという手段を採用した。
【0012】また本発明の請求項9は、請求項8におい
て係止ピン体の第2段階の打撃を受圧して拡大する第2
の受圧斜面部を係止筒体の内部に第1の受圧斜面部から
所望距離を隔てて形成したことを特徴とするという手段
を採用した。
【0013】また本発明の請求項10は、請求項5にお
いて第1の前記インサート部材または第2のインサート
部材には、接続されるべき棒状体相互が、螺挿された
り、またはナットを用いた螺着されたり、溶接、接着剤
を用いた接着等の何れかの固着手段により長手方向に対
向端相互が取付けられ結合されることを特徴とするとい
う手段を採用した。
【0014】また本発明の請求項11は、請求項5にお
いて係止筒体の一端または他端の外周には前記係止ピン
体の第1の加圧斜面部と第2の加圧斜面部とにより対応
して半径方向に加圧可能になる数条の割溝が軸長方向に
形成されたことを特徴とするという手段を採用した。
【0015】また本発明の請求項12は、請求項5にお
いて係止筒体の一端または他端の外周には、略環状をな
した数条の抜け防止条が形成されたことを特徴とすると
いう手段を採用した。
【0016】また本発明の請求項13は、請求項5にお
いて係止ピン体に設けられる第1の加圧斜面部は先端に
配設される先鋭錘部に形成され、第2の加圧斜面部は第
1の加圧斜面部から所望距離を隔てて形成されたことを
特徴とするという手段を採用した。
【0017】また本発明の請求項14は、請求項10に
おいて取付物または被取付物は土木資材または建築用材
等のコンクート二次製品に形成され、前記棒状体は該コ
ンクリート二次製品に配筋される鉄筋であることを特徴
とするという手段を採用した。
【0018】
【発明の実施の形態】以下図面に従って本発明の実施の
形態の具体例を説明する。図1ないし図11は大型の暗
渠ブロックをコンクリートにより形成した場合の本発明
の取付物の結合装置の一実施例を示したものである。図
において、1は大型の暗渠ブロックであり、この暗渠ブ
ロック1は数個の略板状の構成ブロック材としての天板
部1Aと、この天板部1Aに上下対向する底板部1B
と、左右に対向する側板部1C,1Dとから成形され
る。これらの天板部1A、底板部1B、側板部1C,1
Dは工場においてコンクリートにより略板状に形成され
ることにより成形型を単純な形状になして成形型の製作
費を安価にするとともに成形型からの離型を迅速かつ確
実にするほか、倉庫等での保管を重ね積みする等して嵩
張ることなくコンパクト化して多量に収納が行え、また
工場から出荷し、施工現場までの運搬を容易に行い、さ
らには施工現場における組付を迅速に行えるようにする
等の作業性の向上をはかるようにした。このうち、左右
の側板部1C,1Dは、施工現場における組付時には被
取付物Nとして使用され、また天板部1Aと底板部1B
とは左右の前記側板部1C,1Dに対して取付物Pとし
て使用される。
【0019】2Aは被取付物Nと取付物Pとを組付ける
場合に、取付物Pに対向して被取付物Nに設けられる略
筒状の第1のインサート部材である。2Bは同じく被取
付物Nに対向して取付物Pに設けられる略筒状の第2の
インサート部材である。これらのインサート部材2A,
2Bは、金属または合成樹脂により形成され、外径には
大径の食込段部2A1 ,2B1 が各々形成されることに
より第1のインサート部材2Aと第2のインサート部材
2Bに埋込んだ際に抜けを防止するようにしている。そ
して、これらのインサート部材2A,2Bの内部には被
取付物Nまたは取付物P相互の衝合端側m1 ,m2 が小
径φ1 ,φ2 であり奥に行くにつれて径大φ′1 ,φ′
2 となす断面先拡大形状の係止斜面部3a,4aを有す
る取付孔3,4が形成される。
【0020】5は先端側に第1の加圧斜面部5aを設け
て該加圧斜面部5aから所望距離l 1 を隔てて第2の加
圧斜面部5bを外周に設けた係止ピン体であり、この係
止ピン体5は剛性を有する構造堅牢な材料、例えば金属
により形成される。そして、この係止ピン体5は第1の
インサート部材2Aおよび第2のインサート部材2Bの
取付孔3,4内に挿入される係止筒体6を第1段階の打
撃と第2段階の打撃とがハンマー等の打撃を用いてが加
えられることにより係止筒体6の一端側6aと他端側6
bとを半径方向rに拡大して変形する。この結果、係止
筒体6を第1のインサート部材2Aと第2のインサート
部材2Bとの内部に設けた取付孔3,4に係止して被取
付物Nに取付物Pを結合するようにしている。
【0021】前記係止筒体6は金属製であり、この係止
筒体6は係止ピン体5に第1段階の打撃を加えることに
より係止ピン体5の先端側に設けた第1の加圧斜面部5
aにより加圧力が与えられて半径方向rに拡大される第
1の受圧斜面部6cとこの第1の受圧斜面部6cから所
望距離l2 を隔てて係止ピン体5の外周に設けられた第
2の加圧斜面部5bにより加圧力が与えられて半径方向
rに拡大される第2の受圧部6dとを連通して内部に設
けている。この係止筒体6は、一端側(先端側)6aに
係止ピン体5の先鋭な先鋭錘部5a1 が圧入される小孔
6e1 を有する端壁部6eが設けられた有底筒状に形成
されることが望ましい。そして、被取付物Nと取付物P
とを結合するのに際し係止ピン体5の先端側に設けた第
1の加圧斜面部5aにより係止筒体6の内部に設けた第
1の受圧斜面部6cに加圧力が与えられて拡大される係
止筒体6の第1のインサート部材2Aに対する断面S1
と係止ピン体5の先端側から所望距離l1 を隔てて設け
られた第2の加圧斜面部5bにより係止筒体6の内部に
設けた第2の受圧部6dに加圧力を与えて拡大される係
止筒体6の第2のインサート部材2Bに対する断面S2
は、第1のインサート部材2Aと第2のインサート部材
2Bとの衝合端側m1 ,m 2 が小径φ1 ,φ2 であり奥
に行くにつれて断面先拡大形状に拡大変形される拡張斜
面部6f,6gに形成される。そして、この断面先拡大
形状の拡張斜面部6f,6gは、第1のインサート部材
2Aと第2のインサート部材2Bとの衝合端側m1 ,m
2 を境に図では上下略対称形状に形成されることにより
引張や圧縮等の応力に対して抜け出しや緩みが防止さ
れ、高強度に第1のインサート部材2Aと第2のインサ
ート部材2Bとは結合される(図2、図3参照)。
【0022】図8において6h,6iは係止筒体6の一
端(先端)または他端(打撃側)の外周に数条、この実
施例では4本づつが長手方向Xに形成された割溝であ
り、この割溝6h,6iは、係止筒体6の内部に係止ピ
ン体5が打撃により圧入される時に、係止ピン体5の第
1の加圧斜面部5aと所望距離l1 を隔てて設けられた
第2の加圧斜面部5bとの加圧力により半径方向rに加
圧されて容易に拡大し、変形可能になるように対応する
外周に形成される。この実施例では、割溝6h,6iは
図8に示すように係止筒体6の全長l3 の略半分弱の長
さまで係止筒体6の一端または他端から形成されるが、
割溝6h,6iの長さや設置個数の増減変更はこれに限
らない。しかも、これらの割溝6h,6iは、図9およ
び図10に示すように4本づつが略45°づつ周方向に
位相をづらして形成されることが係止筒体6の一端6a
または他端6bが拡張し易くなるのと、第1のインサー
ト部材2Aと第2のインサート部材2Bに対する係止作
用を確実になすために望ましい。このようにして割溝6
h,6iが係止筒体6の一端または他端に形成されるの
で、第1段階および第2段階の打撃力を係止ピン体5に
与えることにより、係止筒体6に対する係止ピン体5の
圧入を抵抗が少なく迅速かつ確実に行うことができると
ともに係止筒体6による結合を確実になした。6jは係
止筒体6の一端または他端の外周に数条、例えば4本が
設けられた略環状をなした抜け防止条であり、この抜け
防止条6jは被取付物Nと取付物Pとの結合時に拡大
し、変形された係止筒体6の一端と他端との抜けを防止
するためのものである。
【0023】本発明の結合装置の第1実施例は以上の構
成からなり、以下作用とともに取付物の結合方法を工程
順に説明する。本実施例での大型の暗渠ブロック1は、
工場において略板状をなした単純形状の上方部に配置さ
れる天板部1Aと、この天板部1Aに対向して下方に配
置する底板部1Bと、左右に対向する側板部1C,1D
との数個の構成ブロック材に分割されてコンクリートに
より形成される。こようにして製作される構成ブロック
材としての天板部1Aと、底板部1Bと、左右の側板部
1C,1Dとは略板状に形成されるので、重ね積みされ
る等して倉庫に嵩張ることなく、しかも多くの面積を占
めることなく、小面積にて多量の保管が行える。また天
板部1A、底板部1B、左右の側板部1C,1Dは略板
状に分割して形成されるので、軽量になり、運搬および
組付時等の取扱が容易に行える。
【0024】そして、施工現場において本実施例の大型
の暗渠ブロック1に組付けを行うには、被取付物Nとし
ての対向する左右の側板部1C,1Dの上面および下面
に取付物Pとしての天板部1Aと底板部1Bとを組付け
る。この組付は、先ず第1工程として被取付物Nとして
の左右の側板部1C,1Dの上面または下面の長手方向
に所望間隔にて第1のインサート部材2Aを設け、また
天板部1Aと底板部1Bとに第2のインサート部材2B
とを対応して設ける。この第1のインサート部材2Aと
第2のインサート部材2Bとは、予め工場において天板
部1Aと底板部1Bと、左右の側板部1C,1Dとを形
成する場合に所定個所に埋込むようにして設置してもよ
いし、または穿孔具を用いて収容孔を天板部1Aと底板
部1Bと左右の側板部1C,1Dとに開設した後にセメ
ントモルタル、接着剤を介して第1のインサート部材2
Aと第2のインサート部材2Bに埋込んで固定するよう
にしてもよい。
【0025】次いで、被取付物Nとしての対向する左右
の側板部1C,1Dの上面または下面に設けられた第1
のインサート部材2Aの取付孔3内に係止筒体6を挿入
する。その後この係止筒体6内の係止ピン体5に第1段
階の打撃をハンマー等を用いて加えて係止筒体6内に圧
入させることにより係止ピン体5の先端側に設けた第1
の加圧斜面部5aにより係止筒体6の内部に設けた第1
の受圧斜面部6cに加圧力を与えて係止筒体6の一端側
(先端側)を第1のインサート部材2A内に半径方向r
に拡大し変形させて係止する。
【0026】それから、第2段階の打撃をハンマー等を
用いて単一の係止ピン体5に加えることにより係止ピン
体5の先端側に設けた第1の前記加圧斜面部5aから所
望距離l1 を隔てて設けた第2の加圧斜面部5bにより
係止筒体6の内部に設けた第2の受圧部6dに加圧力を
与えて係止筒体6の他端側(打撃側)を半径方向rに拡
大し変形させ係止する。このように、被取付物Nとして
の左右の側板部1C,1Dの上面または下面に対応して
設けた第1のインサート部材2Aに、第1段階の打撃を
係止ピン体5に加えて係止筒体6の一端側6aを拡大し
て係止させる。また、第2段階の打撃を係止ピン体5に
加えることにより他端側6bが拡大される係止筒体6を
取付物Pとしての天板部1Aに対応して設けた第2のイ
ンサート部材2Bの取付孔4内に落とし込むことにより
圧入し、係止筒体6の他端側6bをさらに拡大し変形さ
せて第2のインサート部材2Bの取付孔4内に係止す
る。この際、底板部1Bに対して左右の側板部1C,1
Dの荷重をかけて係止筒体6を第2のインサート部材2
Bの取付孔4内に落とし込んで荷重をかけるか、さらに
は左右の側板部1C,1Dに対して天板部1Aまたは底
板部1Bにハンマー等の打撃を加えることにより底板部
1Bまたは天板部1Aの対応位置に設けた第2のインサ
ート部材2Bに対して前述のように打撃側が拡大された
係止筒体6を取付孔4内に圧入して係止させることによ
り側板部1C,1Dの上面または下面に天板部1Aまた
は底板部1Bを結合することもできる。このような操作
を側板部1C,1Dの上面または下面と天板部1Aおよ
び底板部1Bとの複数個所において行って側板部1C,
1Dと、天板部1Aと、底板部1Bとを一体に結合して
大型の暗渠ブロック1を施工現場において容易且つ迅速
に組付けを行う。
【0027】このようにして組付けられた大型の暗渠ブ
ロック1は、係止ピン体5に第1段階の打撃を加えるこ
とにより係止ピン体5の先端側に設けた第1の加圧斜面
部5aが係止筒体6の内部に設けた第1の受圧斜面部6
cを押圧して係止筒体6の一端側6aを拡大、変形させ
て被取付物Nの衝合端側m1 側において小径φ1 であ
り、奥に行くにつれて径大φ′1 に形成される断面先拡
大形状の取付孔3の係止斜面部5aを通じて係止筒体6
と第1のインサート部材2Aとを結合させる。しかも係
止ピン体5に第2段階の打撃を加えることにより係止ピ
ン体5の第1の加圧斜面部5aから所望距離l1 を隔て
て設けられた第2の加圧斜面部5bが係止筒体6内に設
けた第2の受圧部6dを加圧して係止筒体6の他端側6
bを拡大し、変形させて取付物Pの衝合端側m2 が小径
φ2 であり奥に行くにつれて径大φ′2 に拡大される第
2のインサート部材2Bの断面先拡大形状の取付孔4の
係止斜面部4aに拡張斜面部6gを係止させることによ
り係止筒体6と第2のインサート部材2Bとを結合させ
るので、第1のインサート部材2Aおよび第2のインサ
ート部材2Bに衝合端側m1 ,m2 が小径φ1 ,φ2
あり奥に行くにつれて径大φ′1 ,φ′2 となした断面
先拡大形状の取付孔3,4の拡張斜面部6f,6gが収
容されて面接触することにより大きな係止力を発揮する
とともに抜け難い構造の係止筒体6を介して被取付物N
に取付物Pを結合することができる。
【0028】上記のような結合方法を採用して被取付物
Nと取付物Pとを結合する結合方法について図3を参照
しながら応力を考察すると、被取付物Nに引張力V1
働くと、この被取付物N内に埋込む等して設けた第1の
インサート部材2Aには伝達力V2 が働く。そして係止
ピン体5に第1段階の打撃を加えることにより衝合端側
1 が小径φ1 であり、奥に行くのにつれて径大φ′1
に拡大された係止斜面部3aを有する取付孔3が内部に
設けられた第1のインサート部材2Aに対して内部の第
1の受圧斜面部6cが係止ピン体5の先端側に形成する
第1の加圧斜面部5aに加圧されることによって一端側
6aが拡大されて断面先拡大形状に変形をなす係止筒体
6の拡張斜面部6fが前記係止斜面部3aに面接触して
係止することにより係止筒体6には伝達力V3 が働く。
こうして、係止筒体6に伝達力V 3 が作用して伝達が行
われる。また、図3においてA点、B点、F点、E点に
より囲まれる係止筒体6の断面は、断面先拡大形状の左
右対称形に形成されて衝合端側m1 が小径φ1 であり、
奥に行くのにつれて径大φ′1 となした断面先拡大形状
の拡張斜面部6fが第1のインサート部材2A内に設け
た取付孔3の係止斜面部3aと面接触して密接されるの
で、A点からF点への方向へ、またF点からA点の方向
へ押圧縮力として係止ピン体5へ力の伝達がなされる。
このように、第1のインサート部材2Aと係止筒体6と
係止ピン体5とに伝達された引張力V 1 および伝達力V
2 ,V3 は、被取付物Nに結合される取付物P側では、
第2のインサート部材2Bには引張力V6 になって体現
し、第2のインサート部材2Bには伝達力V5 が伝達さ
れる。しかもこの第2のインサート部材2Bの内部に衝
合端側m2 が小径φ2 であり奥に行くにつれて径大φ′
2 となした断面先拡大形状に開設した取付孔4の内周の
係止斜面部4aに、係止ピン体5に第2段階の打撃を加
えることにより第1の加圧斜面部5aから所望距離l1
離れた係止ピン体5の第2の加圧斜面部5bが係止筒体
6の第2の受圧部6dを加圧して係止筒体6の他端側6
bは外形状が拡大されて変形した拡張斜面部6gが面接
触して係合するので、被取付物Nに取付物Pは構造堅牢
に結合される。すなわち、被取付物N内に設けられた第
1のインサート部材2Aと取付物P内に設けられた第2
のインサート部材2Bとの衝合端側m1 ,m2 が小径φ
1 ,φ 2 であり奥に行くにつれて径大φ′1 ,φ′2
なした断面先拡大形状の取付孔3,4の内周に形成され
る係止斜面部3a,4aに合致するように単一の係止ピ
ン体5に第1段階の打撃と第2段階の打撃とが加えられ
ることにより係止筒体6は衝合端側m1 ,m2 (図にお
いて略中央部)が小径φ1,φ2 であり、被取付物Nに対
して一端側6aおよび取付物Pに対して他端側6bが径
大に拡大し、変形された断面先拡大形状の拡張斜面部6
f,6gに形成されることにより引張や圧縮に対して係
止筒体6は抜け出しや緩みがなく高強度に被取付物Nと
取付物Pとを結合する。このように、単一の係止ピン体
5に第1段階の打撃と第2段階の打撃とを加えることに
より簡単な取扱操作により迅速に係止ピン体5を係止筒
体6に圧入することによって上下の一端側6aと他端側
6bとが拡張される係止筒体6が第1のインサート部材
2Aと第2のインサート部材2Bとにそれぞれ面接触す
ることにより係止するので、引張や圧縮に対して係止筒
体6は抜け出しや緩みがなく高強度に被取付物Nと取付
物Pとを結合する。
【0029】図12に示すものは本発明の第2実施例で
ある。この実施例においては、前記第1実施例とは異な
り被取付物Nがコンクリート二次製品としての側溝ブロ
ック本体20であり、また取付物Pが側溝ブロック本体
20に被冠される蓋21である。そして、この蓋21は
厚みtを同じくする同断面形状または図には示さないが
厚みtが異なる異断面形状をなした平面略矩形にコンク
リートにより工場において成形され、長手方向X′に伸
びるスリット22を介して左右の両側に平行に配置され
る2枚の蓋構成板23,23と、前記スリット22内に
嵌合され長手方向X′に交又する方向Yには前記蓋構成
板23,23を支持可能に突設した複数の支持杆24を
所望間隔kに有するグレーチング部材25とから形成さ
れる。グレーチング部材25は金属板等により形成され
る。また、側溝ブロック本体20に蓋21を被冠して組
付けを行うための結合装置は前記実施例と同様に、被取
付物Nとしての側溝ブロック本体20の左右に対向する
側板部1C,1Dの対応位置に設けられた略筒状の第1
のインサート部材2Aと、蓋21の左右の下面に前記第
1のインサート部材2Aに対応して設けられる略筒状の
第2のインサート部材2Bと、先端側には第1の加圧斜
面部5aを設け該加圧斜面部5aから所望距離l1 を隔
てて第2の加圧斜面部2bを外周に設けた係止ピン体5
と、該係止ピン体5の第1段階の打撃により前記第1の
加圧斜面部5aからの加圧力を受圧して第1のインサー
ト部材2Aに係止可能に一端側6aが拡大し、変形され
る第1の受圧斜面部6cを内部に設け、第2段階の係止
ピン体5の打撃により第2の加圧斜面部5bの加圧力を
受圧して第2のインサート部材2Bに係止可能に他端側
6bが拡大し、変形される係止筒体6とから形成される
点は前記実施例と同様な構成である。
【0030】そして、施工現場において蓋21を側溝ブ
ロック本体20に被冠して結合するのには、先ず側溝ブ
ロック本体20の左右に対向する側板部1C,1Dの対
応位置に設けられた略筒状のインサート部材2A内に係
止筒体6の一端側6aを挿入する。次いで、係止ピン体
5にハンマー等を用いて第1段階の打撃を加えると、係
止ピン体5の先端側に形成された第1の加圧斜面部5a
が係止筒体6の内部に設けた受圧斜面部6cを加圧して
係止筒体6は第1のインサート部材2Aの内部に形成さ
れる取付孔3の衝合端側m1 が小径φ1 であり奥に行く
につれて径大φ′1 となす断面先拡大形状の係止斜面部
3aに合致するように一端側6aが拡大し、変形されて
面接触する。その後、係止ピン体5に第2段階の打撃を
加えると、係止ピン体5に設けた第2の加圧斜面部5b
により係止筒体6の受圧部6dを加圧して係止筒体6の
他端側は拡大して変形することにより第2のインサート
部材2Bの衝合端側m2 が小径φ2 であり奥に行くにつ
れて径大φ′2 となす断面先拡大形状の取付孔4の内の
係止斜面部4aに面接触するので、係止筒体6は引張ま
たは圧縮に対して取付孔3,4から抜け出したり、緩み
が生ずることなく高強度に被取付物Nに取付物Pを結合
する。
【0031】また図13ないし図18に示すものは本発
明の第3実施例である。この実施例では、内部に棒状体
30,30′を備えた被取付物Nと取付物Pとを相互を
結合する場合に有益に使用されるものである。具体的に
は、例えば被取付物Nとこれに結合される取付物Pとが
コンクリート二次製品、例えばコンクリート建築物にお
ける柱材相互、また柱材と梁材、梁材相互、橋の橋梁と
橋桁等があり、これらの被取付物Nと取付物Pの内部に
鉄筋31,31′を備えたものを結合したり、鉄筋3
1,31′が輸送中に破断したものを結合するのに最適
に使用される。すなわち、被取付物Nに設けられる第1
のインサート部材2Aまたは取付物Pに設けられる第2
のインサート部材2Bに棒状体としての鉄筋31,3
1′を適宜な固着手段Tを採用して固着した被取付物N
と取付物Pとを相互に結合する。また、この実施例では
鉄筋31,31′を第1のインサート部材2Aと第2の
インサート部材2Bとに固着する固着手段Tとして、第
1のインサート部材2Aと第2のインサート部材2Bと
に鉄筋31,31′の対向端に設けたねじ部32,32
を螺挿する雌ねじ部33,33を形成したものが図示さ
れている。このほか、鉄筋31,31′を第1のインサ
ート部材2Aと第2のインサート部材2Bに固着するた
めのほかの固着手段Tとして図19および図20に示す
ように接着剤34を用いて鉄筋31,31′を第1のイ
ンサート部材2Aと第2のインサート部材2Bとに接着
したり、図には示さないがナット等の結合部品を用いて
鉄筋31,31′を第1のインサート部材2Aと第2の
インサート部材2Bとに螺着したり、さらには溶接する
等して取付けられるようにしてもよい。
【0032】そして、この実施例でも例えばコンクリー
ト建築物における柱材相互、柱材と梁材、梁材相互、柱
材の橋梁と橋桁等の被取付物Nと取付物Pとを施工現場
において結合するには、前記実施例と同様に被取付物N
に設けた第1のインサート部材2Aの取付孔3内に係止
筒体6を挿入する。また、係止ピン体5に第1段階の打
撃を加えることにより係止ピン体5の先端側に設けた第
1の加圧斜面部5aにより係止筒体6の内部に設けた第
1の受圧斜面部6cに加圧力を与えて係止筒体6の一端
側6aを第1のインサート部材2Aの取付孔3内に拡大
し、変形する。また第2段階の打撃を係止ピン体5に加
えることにより係止ピン体5の第1の加圧斜面部5aか
ら所望距離l1 を隔てて設けた第2の加圧斜面部5bに
より係止筒体6の他端側6bを第2のインサート部材2
Bの取付孔4内に拡大し、変形して係止筒体6の内断面
を衝合端側m1 ,m2 が小径φ1 ,φ2 であり奥に行く
につれて径大φ′1 ,φ′2 となした断面先拡大形状に
拡大し、変形することにより被取付物Nに取付物Pを引
張りや圧縮に対して抜け出しや緩みを生ずることなく高
強度に結合する。しかも第1のインサート部材2Aと第
2のインサート部材2Bには柱状体30,30′として
の鉄筋31,31′が図13および図14に示すように
それらの対向端に設けたねじ部32,32を雌ねじ部3
3,33内に螺挿したり、図19および図20に示すよ
うに接着剤34を用いて接着する等の適宜の固着手段T
を採用して固着されているので、鉄筋31,31′相互
を結合することができる。なお、鉄筋31,31′を結
合する場合に、取付物Pを被取付物Nに対して近接する
のにジャッキ、ターン・バックル、チェーン・ブロック
等の機器を用いて被取付物Nに取付物Pを近接したり、
上下の取付位置を調整する。従って鉄筋31,31′を
内部に備えた例えばコンクリート二次製品相互の被取付
物Nと取付物P相互を結合することができるとともに鉄
筋31,31′を結合して配筋することができ、またコ
ンクリート二次製品内に配筋した鉄筋31,31′が運
搬中や作業中に切断された場合等の鉄筋31,31′相
互の結合が、施工現場において迅速かつ確実に行え結合
作業は効率的に行える等の利点がある。
【0033】また上記第1実施例では被取付物Nが左右
の側板部1C,1Dであり、また取付物Bが天板部1A
および底板部1Bよりなる数個の構成ブロック材を施工
現場にて組付可能に形成される大型の暗渠ブロックであ
る場合を、また第2実施例では被取付物Nが側溝ブロッ
ク本体20であり、取付物Pが蓋21であるコンクリー
ト二次製品について説明したが、被取付物Nおよび取付
物Pはこれに限ることなく、排水溝ブロックとしてのU
形溝ブロック、雨水ブロック、水路ブロック等とその蓋
のような土木資材があり、また建築用材として取付物P
または被取付物Nが柱材と梁材、柱材相互、柱材と外壁
パネルまたは内壁パネル等があり、さらには橋梁と橋桁
等があり、これらの被取付物に取付物を固定するのに最
適である。
【0034】なお、上記各実施例では被取付物Nおよび
取付物Pに対応して設けられた略筒状の第1のインサー
ト部材2Aおよび第2のインサート部材2Bに対して係
止ピン体5の第1の加圧斜面部5aと第2の加圧斜面部
5bとの加圧力により係止筒体6の受圧斜面部6cと受
圧部6dをそれぞれ半径方向rに一端側を拡大し変形し
て取付孔3,4内に面接触させて係止するようにしてい
るが、このように面接触により係止を確実にするのに限
らず第1のインサート部材2Aおよび第2のインサート
部材2Bに対して係止筒体6の抜けを防止するのと、係
止筒体6に対して係止ピン体5の抜けを防止して確実に
係止するために、第1のインサート部材2Aおよび第2
のインサート部材2Bに対して係止筒体6の、また係止
筒体6に対して係止ピン体5の各々の部品の対向面にロ
ーレット加工面を施したり、密疎面を加工することによ
り接触面積をさらに増加させて一層強い係止力を発揮さ
せたり、さらには係止突部と該係止突部が係合する係止
凹部とを対向面に形成することにより係止力を増大する
ようにすることもできる。
【0035】
【発明の効果】以上のように本発明は、被取付物および
取付物に対応して設けられ略筒状の第1のインサート部
材および第2のインサート部材と、先端側には第1の加
圧斜面部を設け該加圧斜面部から所望距離を隔てて第2
の加圧斜面部を設けた係止ピン体と、係止ピン体の第1
段階の打撃により第1の前記加圧斜面部からの加圧力を
受圧して第1のインサート部材に係止可能に一端側が拡
大し、変形される第1の受圧斜面部を内部に設け第2段
階の係止ピン体の打撃により第2の加圧斜面部の加圧力
を受圧して第2のインサート部材に係止可能に他端側が
拡大し、変形される係止筒体とから形成されるので、幾
つかの構成ブロック材に製品を分割して被取付物と取付
物に分担することによって製作および運搬を簡素化し、
また施工現場では被取付物に取付物を迅速に作業能率が
良く構造堅牢に確実に結合することができる。さらには
部品点数は第1、第2のインサート部材と係止筒体と係
止ピン体との小数で済み、少ないので、資材費、設備費
は低廉で製作コスト、組付コストは安価になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の取付物の結合装置の第1実施例を示
し、被取付物に取付物を結合する状態の断面図である。
【図2】同じく本実施例において被取付物に取付物を結
合した状態の断面図である。
【図3】同じく本実施例において被取付物と取付物とを
結合した場合の応力関係を説明する図2の拡大断面図で
ある。
【図4】同じく本実施例の取付物の結合装置を適用して
大型の暗渠ブロックを組付ける状態を示す分解斜視図で
ある。
【図5】同じく大型の暗渠ブロックの組付状態を示す斜
視図である。
【図6】同じく本実施例の結合装置を構成する第1のイ
ンサート部材を示す断面図である。
【図7】本実施例の結合装置を構成する第2のインサー
ト部材を示す断面図である。
【図8】同じく本実施例の結合装置を構成する係止筒体
を示す半断面図である。
【図9】図8に示す係止筒体の上部の水平拡大断面図で
ある。
【図10】同じく図8に示す係止筒体の下部の水平拡大
断面図である。
【図11】本実施例を構成する係止ピン体を示す側面図
である。
【図12】本発明の第2実施例を示し、結合装置を用い
て側溝ブロックを組付ける場合の分解斜視図である。
【図13】本発明の第3実施例を示し、第1のインサー
ト部材および第2のインサート部材に棒状体を固着して
被取付物および取付物を介して棒状体を結合する場合の
断面図である。
【図14】同じく被取付物および取付物を介して棒状体
相互を結合した組付時の断面図である。
【図15】同じく第3実施例を構成する第1のインサー
ト部材を示す断面図である。
【図16】同じくこの実施例を構成する第2のインサー
ト部材を示す断面図である。
【図17】同じくこの実施例を構成する係止筒体を示す
半断面図である。
【図18】同じくこの実施例を構成する係止ピン体を示
す側面図である。
【図19】本発明の第4実施例を示し、係止筒体に係止
ピン体を挿入した状態の断面図である。
【図20】同じく被取付物に取付物を結合した組付時の
断面図である。
【図21】従来の大型の暗渠ブロックの組付状態を示す
分解斜視図である。
【図22】同じく他の大型の暗渠ブロックの組付状態を
示す斜視図である。
【符号の説明】 1 暗渠ブロック 1A 天板部 1B 底板部 1C 側板部 1D 側板部 2A 第1のインサート部材 2B 第2のインサート部材 3 取付孔 3a 係止斜面部 4 取付孔 4a 係止斜面部 5 係止ピン体 5a 第1の加圧斜面部 5b 第2の加圧斜面部 6 係止筒体 6c 受圧斜面部 6d 受圧部 6f 拡張斜面部 6g 拡張斜面部 6h 割溝 6i 割溝

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被取付物と取付物の内部に第1のインサ
    ート部材と第2のインサート部材を対応して設け、係止
    ピン体に第1段階の打撃を加えることにより該係止ピン
    体の先端側に設けた第1の加圧斜面部により係止筒体の
    内部に設けた第1の受圧斜面部に加圧力を与えて係止筒
    体の一端側を第1のインサート部材内に拡大変形し、第
    2段階の打撃を係止ピン体に加えることにより第1の加
    圧斜面部から所望距離隔てて係止ピン体に設けた第2の
    加圧斜面部により他端側を第2のインサート部材内に拡
    大変形することにより衝合端側が小径であり奥に行くに
    つれて径大となした断面先拡大形状の取付孔の係止斜面
    部に拡張斜面部を面接触させて係止することにより第1
    のインサート部材および第2のインサート部材に係止筒
    体を介して被取付物に取付物を取付けることを特徴とす
    る取付物の結合方法。
  2. 【請求項2】 係止ピン体の先端側に設けた第1の加圧
    斜面部により係止筒体の内部に設けた第1の受圧斜面部
    に加圧力を与えて半径方向に拡大変形される係止筒体の
    第1のインサート部材に対する断面は、衝合端側が小径
    であり奥に行くにつれて径大に変形される断面先拡大形
    状の拡張斜面部に形成されることを特徴とする請求項1
    に記載の取付物の結合方法。
  3. 【請求項3】 係止ピン体の先端側から所望距離を隔て
    て設けられる第2の加圧斜面部により拡大される係止筒
    体の第2のインサート部材に対する断面は、衝合端側が
    小径であり奥に行くにつれて径大に変形される断面先拡
    大形状の拡張斜面部に形成されることを特徴とする請求
    項1に記載の取付物の結合方法。
  4. 【請求項4】 係止ピン体の先端側に設けた第1の加圧
    斜面部により係止筒体の内部に設けた第1の受圧斜面部
    に与えられて拡大される係止筒体の第1のインサート部
    材に対する断面と係止ピン体の先端側から所望距離を隔
    てて設けられる第2の加圧斜面部により拡大される係止
    筒体の第2のインサート部材に対する断面は、第1のイ
    ンサート部材と第2のインサート部材との衝合端側が相
    互に小径であり奥に行くにつれて径大に変形される断面
    先拡大形状の拡張斜面部に形成されることを特徴とする
    請求項1に記載の取付物の結合方法。
  5. 【請求項5】 被取付物および取付物に対応して設けら
    れ略筒状の第1のインサート部材および第2のインサー
    ト部材と、先端側には第1の加圧斜面部を設け該加圧斜
    面部から所望距離を隔てて第2の加圧斜面部を設けた係
    止ピン体と、該係止ピン体の第1段階の打撃により第1
    の前記加圧斜面部からの加圧力を受圧して第1のインサ
    ート部材に係止可能に一端側が拡大し変形される第1の
    受圧斜面部を内部に設け第2段階の係止ピン体の打撃に
    より第2の前記加圧斜面部の加圧力を受圧して第2のイ
    ンサート部材に係止可能に他端側が拡大し変形される係
    止筒体とから形成されたことを特徴とする取付物の結合
    装置。
  6. 【請求項6】 係止ピン体の先端側に設けた第1の加圧
    斜面部により係止筒体の内部に設けた第1の受圧斜面部
    に与えられ半径方向に拡大変形される係止筒体の第1の
    インサート部材に対する断面は、衝合端側が小径であり
    奥に行くにつれて径大に変形される断面先拡大形状の拡
    張斜面部に形成されることを特徴とする請求項5に記載
    の取付物の結合装置。
  7. 【請求項7】 係止ピン体の先端側から所望距離を隔て
    て設けられる第2の加圧斜面部により係止筒体に設けた
    第2の受圧部に与えて拡大し変形される係止筒体の第2
    のインサート部材に対する断面は、衝合端側が小径であ
    り奥に行くにつれて径大に変形される断面先拡大形状の
    拡張斜面部に形成されることを特徴とする請求項5に記
    載の取付物の結合装置。
  8. 【請求項8】 係止ピン体の先端側に設けた第1の加圧
    斜面部により係止筒体の内部に設けた第1の受圧斜面部
    に与えられて拡大される係止筒体の第1のインサート部
    材に対する断面と係止ピン体の先端側から所望距離を隔
    てて設けられる第2の加圧斜面部により係止筒体に設け
    た第2の受圧部に加圧力を与えて拡大される係止筒体の
    第2のインサート部材に対する断面は、第1のインサー
    ト部材と第2のインサート部材との衝合端側が小径であ
    り奥に行くにつれて径大に変形される断面先拡大形状の
    拡張斜面部に形成されることを特徴とする請求項5に記
    載の取付物の結合装置。
  9. 【請求項9】 係止ピン体の第2段階の打撃を受圧して
    拡大する第2の受圧斜面部を係止筒体の内部に第1の受
    圧斜面部から所望距離を隔てて形成したことを特徴とす
    る請求項8に記載の取付物の結合装置。
  10. 【請求項10】 第1の前記インサート部材または第2
    の前記インサート部材には、接続されるべき棒状体相互
    が、螺挿されたり、またはナットを用いて螺着された
    り、溶接、接着剤を用いた接着等の何れかの固着手段に
    より長手方向に対向端相互が取付けられ結合されること
    を特徴とする請求項5に記載の取付物の結合装置。
  11. 【請求項11】 係止筒体の一端または他端の外周には
    前記係止ピン体の第1の加圧斜面部と第2の加圧斜面部
    とに対応して半径方向に加圧可能になる数条の割溝が軸
    長方向に形成されたことを特徴とする請求項5に記載の
    取付物の結合装置。
  12. 【請求項12】 係止筒体の一端または他端の外周に
    は、略環状をなした数条の抜け防止条が形成されたこと
    を特徴とする請求項5に記載の取付物の結合装置。
  13. 【請求項13】 係止ピン体に設けられる第1の加圧斜
    面部は先端に配設される先鋭錘部に形成され、第2の加
    圧斜面部は第1の加圧斜面部から所望距離を隔てて形成
    されたことを特徴とする請求項5に記載の取付物の結合
    装置。
  14. 【請求項14】 取付物または被取付物は土木資材また
    は建築用材等のコンクート二次製品に形成され、前記棒
    状体は該コンクリート二次製品に配筋される鉄筋である
    ことを特徴とする請求項10に記載の取付物の結合装
    置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015001129A (ja) * 2013-06-18 2015-01-05 日本スプライススリーブ株式会社 湾曲状プレキャスト部材相互の連結方法及びその連結構造
KR102473812B1 (ko) * 2022-03-04 2022-12-05 주식회사 자인이씨엘 조립식 pc암거
KR102488318B1 (ko) * 2022-08-27 2023-01-12 전성호 휨 부재 분절단에서 조립 가능한 소켓장치

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