JP2015000522A - 環状同芯撚りコードの製造装置それに用いるカセット - Google Patents

環状同芯撚りコードの製造装置それに用いるカセット Download PDF

Info

Publication number
JP2015000522A
JP2015000522A JP2013126007A JP2013126007A JP2015000522A JP 2015000522 A JP2015000522 A JP 2015000522A JP 2013126007 A JP2013126007 A JP 2013126007A JP 2013126007 A JP2013126007 A JP 2013126007A JP 2015000522 A JP2015000522 A JP 2015000522A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cassette
annular core
reel
annular
guide hole
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013126007A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5743292B2 (ja
Inventor
幸広 中村
Yukihiro Nakamura
幸広 中村
忠 杉山
Tadashi Sugiyama
忠 杉山
佐藤 伸一
Shinichi Sato
伸一 佐藤
東雄 小林
Haruo Kobayashi
東雄 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Electric Tochigi Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Tochigi Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Electric Tochigi Co Ltd filed Critical Sumitomo Electric Tochigi Co Ltd
Priority to JP2013126007A priority Critical patent/JP5743292B2/ja
Priority to CN201320588454.6U priority patent/CN203552803U/zh
Priority to KR1020130112724A priority patent/KR102056220B1/ko
Publication of JP2015000522A publication Critical patent/JP2015000522A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5743292B2 publication Critical patent/JP5743292B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21FWORKING OR PROCESSING OF METAL WIRE
    • B21F37/00Manufacture of rings from wire
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29DPRODUCING PARTICULAR ARTICLES FROM PLASTICS OR FROM SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE
    • B29D30/00Producing pneumatic or solid tyres or parts thereof
    • B29D30/06Pneumatic tyres or parts thereof (e.g. produced by casting, moulding, compression moulding, injection moulding, centrifugal casting)
    • B29D30/48Bead-rings or bead-cores; Treatment thereof prior to building the tyre

Abstract

【課題】側線ワイヤを円滑に繰り出すことができる環状同芯撚りコードの製造装置を提供する。【解決手段】環状同芯撚りコードの製造装置は、環状コア1を周方向に回転させるコア回転機構10と、カセット50を環状コア1の輪の外側と内側とに移動させる第一カセット移動機構20と、環状コア1の輪の内側において環状コア1の回転軸の一方側から他方側へカセット50を移動させ、環状コア1の輪の外側において環状コア1の回転軸の他方側から一方側へカセット50を移動させる、第二カセット移動機構30とを備える。カセット50において、リール51の回転軸D方向から見て、ガイド孔53aがリール51の回転軸Dよりも、カセット50が環状コア1から遠ざかる方向の側に位置する。【選択図】図6

Description

本発明は、環状同芯撚りコードの製造装置およびそれに用いるカセットに関する。
環状コアの周囲に側線ワイヤを螺旋状に巻き付けて、環状同芯撚りコードを得る製造方法および製造装置が特許文献1に知られている。
特許文献1に記載の製造装置では、カセットの外周壁に巻き出し孔を形成し、この巻き出し孔から側線ワイヤが環状コアの巻き付け点に向かって引き出されている。
この製造装置においては、カセットを環状コアに近づけて環状コアの輪の内側に移動させ、環状コアの回転軸の一方側から他方側へ通過させ、環状コアから遠ざけて環状コアの輪の外側に移動させ、環状コアの回転軸の他方側から一方側へ移動させる、という一連の動きを繰り返しながら、側線ワイヤを環状コアに巻き付けている。ここで、以降の説明においては、カセットが環状コアに近づく方向を前方、カセットが環状コアから遠ざかる方向を後方と呼ぶ。
特許第3657599号公報
ところで特許文献1の装置では、巻き出し孔はリールの回転軸よりも前方側に設けられている。しかし、このように巻き出し孔がリールの回転軸よりも前方側に位置していると、カセットから側線ワイヤを円滑に繰り出すことができなかったり、あるいは、巻き出し孔によって側線ワイヤに意図せぬ線くせが付与されてしまって所望の形状のコードが得られないことがある。
そこで本発明は、側線ワイヤを円滑に繰り出すことができる環状同芯撚りコードの製造装置およびそれに用いるカセットを提供することを目的とする。
上記課題を解決することのできる本発明の環状同芯撚りコードの製造装置は
環状コアを周方向に回転させるコア回転機構と、
側線ワイヤを収容したカセットを環状コアの輪の外側と内側とに移動させる第一カセット移動機構と、
環状コアの輪の内側において環状コアの回転軸の一方側から他方側へ前記カセットを移動させ、環状コアの輪の外側において環状コアの回転軸の他方側から一方側へ前記カセットを移動させる、第二カセット移動機構と、を備え、
周方向に回転する環状コアの輪の内側と外側とに前記カセットを移動させて、前記カセットから引き出した側線ワイヤを環状コアに螺旋状に巻き付けて環状同芯撚りコードを製造する環状同芯撚りコードの製造装置であって、 前記カセットは、外周に側線ワイヤが巻き付けられるリールと、前記リールを回転可能に収容するケースと、を有し、
前記ケースには、前記リールから繰り出された側線ワイヤを環状コアへガイドするガイド孔が設けられ、
前記リールの回転軸方向から見て、前記ガイド孔が前記リールの回転軸よりも、前記カセットが環状コアから遠ざかる方向の側に位置する。
また本願発明は、上記製造装置に用いられるカセットである。
本発明によれば、カセットが環状コアの内側に位置するときでも側線ワイヤを円滑に繰り出すことができる環状同芯撚りコードの製造装置が提供される。
本発明の実施形態に係る環状同芯撚りコードの製造装置の正面図である。 図1に示した製造装置の上面図である。 図1に示した製造装置による環状同芯撚りコードの製造工程を示す模式図である。 図1に示した製造装置のカセットの断面図である。 図4のV−V線での断面図である。 第一カセット移動機構によって環状コアに対して移動するカセットの様子を示す模式図である。 カセットが環状コアの輪の内側に位置するときの側線ワイヤの挙動を示す模式図である。
<本願発明の実施形態の説明>
最初に本願発明の実施形態の内容を列記して説明する。
本願発明の実施形態は、
(1) 環状コアを周方向に回転させるコア回転機構と、
側線ワイヤを収容したカセットを環状コアの輪の外側と内側とに移動させる第一カセット移動機構と、
環状コアの輪の内側において環状コアの回転軸の一方側から他方側へ前記カセットを移動させ、環状コアの輪の外側において環状コアの回転軸の他方側から一方側へ前記カセットを移動させる、第二カセット移動機構と、を備え、
周方向に回転する環状コアの輪の内側と外側とに前記カセットを移動させて、前記カセットから引き出した側線ワイヤを環状コアに螺旋状に巻き付けて環状同芯撚りコードを製造する環状同芯撚りコードの製造装置であって、 前記カセットは、外周に側線ワイヤが巻き付けられるリールと、前記リールを回転可能に収容するケースと、を有し、
前記ケースには、前記リールから繰り出された側線ワイヤを環状コアへガイドするガイド孔が設けられ、
前記リールの回転軸方向から見て、前記ガイド孔が前記リールの回転軸よりも、前記カセットが環状コアから遠ざかる方向の側に位置する、環状同芯撚りコードの製造装置。
本実施形態に係る製造装置によれば、ガイド孔がリールの回転軸よりもカセットが環状コアから遠ざかる方向の側に位置する。このため、カセットが環状コアの輪の内側に位置しても、側線ワイヤが環状コアに巻きつけられる巻き付け点とガイド孔との離間距離を確保することができる。ゆえに、ガイド孔で側線ワイヤが曲げられることなく、カセットから巻き付け点に向けて側線ワイヤが直線的に繰り出されるので、側線ワイヤは円滑に繰り出される。
(2) 前記リールの回転軸方向から見て、前記リールの回転軸と前記ガイド孔とを結ぶ線分が、前記第一カセット移動機構による前記カセットの移動方向と直交する方向となす角度が、0度以上90度未満とされていてもよい。
本実施形態に係る製造装置によれば、ガイド孔と巻き付け点との離間距離を大きく確保できるので、より円滑にガイド孔から側線ワイヤを繰り出すことができる。
(3) 前記ケースは、前記ガイド孔よりも前記カセットの環状コアから遠ざかる方向の側に、前記リールから引き出された側線ワイヤを前記ガイド孔に向かって繰り出すスリットを有していてもよい。
本実施形態に係る製造装置によれば、スリットで側線ワイヤがたるむことができ、側線ワイヤを環状コアに精度良く巻き付けることができる。
(4) 前記ガイド孔の開口面積は前記スリットの開口面積よりも小さくされていてもよい。
本実施形態に係る製造装置によれば、ガイド孔が小さく設定されているので、カセットの中の一定の点から側線ワイヤが繰り出される。このため、第一カセット移動機構および第二カセット移動機構によりカセットが移動したときに、巻き付け点から見て側線ワイヤが常に一定の動きを繰り返す。これにより、環状コアに対して側線ワイヤを規則正しく巻き付けることができ、巻き付け精度の高い環状同芯撚りコードを製造できる。
また本願発明の実施形態は、
(5) 上述した環状同芯撚りコードの製造装置に用いられるカセットである。上記のカセットを上述した製造装置に用いると、カセットが環状コアの内側に位置するときでも側線ワイヤを円滑に繰り出すことができる。
<全体構造>
以下に、本発明の実施形態に係る環状同芯撚りコードの製造装置(以下、単に製造装置とよぶ)を図面を用いて説明する。
図1は本実施形態に係る製造装置の正面図である。
図1に示したように、本実施形態に係る製造装置は、環状コア1を周方向に回転させるコア回転機構10と、第一カセット移動機構20と、第二カセット移動機構30と、側線ワイヤ2を収容したカセット50と、を備えている。
(コア回転機構)
コア回転機構10は、円環状の環状コア1の中心軸Bが水平方向を向く姿勢で、環状コア1を回転させる。つまり環状コア1は、図1のように正面視で輪をなす姿勢で、回転軸Bを中心にして反時計回りに周方向に回転される。コア回転機構10は、筐体11と、クランプ部12と、二対のピンチローラ部13,14と、押えローラ15とを備えている。
クランプ部12は筐体11に取り付けられている。クランプ部12は、環状コア1の最も高い位置で環状コア1に接触する、クランプ部12は、回転軸が上下方向を向き、互いに対向するように配置された二つのローラ12a,12bを備えている。このローラ12a,12bの間に環状コア1および側線ワイヤ2が挿通され、カセット50から引き出された側線ワイヤ2が環状コア1に合流する。以降の説明ではこのクランプ部12が環状コア1および側線ワイヤと接触する点を、巻き付け点Aと呼ぶ。
ピンチローラ部13,14は互いに離間した位置で、筐体11に回転可能に取り付けられている。ピンチローラ部13,14はそれぞれ、内側ローラ13a,14aおよび外側ローラ13b,14bを備えている。内側ローラ13a,14aは、ローラ駆動モータ18によって駆動される。内側ローラ13a,14aは環状コア1および側線ワイヤ2に接触し、環状コア1および側線ワイヤ2を回転させる。外側ローラ13b,14bは環状コア1および側線ワイヤ2に接触し、環状コア1および側線ワイヤ2の回転に伴って回転される。
筐体11には、回転可能にアーム16が取り付けられている。アーム16の一端には、押えローラ15が回転可能に取り付けられている。アーム16の他端は、バネ17を介して筐体11に支持されている。この押えローラ15は、下側のピンチローラ部14の下方で環状コア1に接触する。押えローラ15は、回転中に生じる環状コア1のぶれを抑制する。
(第一カセット移動機構)
図1に示したように、第一カセット移動機構20は、リンク機構21と、リンク機構21の一方側に接続された移動機構駆動モータ22と、リンク機構21の他方側に固定されたカセット連結部23とを備えている。モータ23の回転によって、リンク機構21の他方側は左右方向に移動し、正面視でカセット50を環状コア1の輪の外側と内側とに移動させる。
(第二カセット移動機構)
図1に示したように第二カセット移動機構30は、カセット連結部23の上部に設けられている。
図2は図1に示した製造装置の上面図である。図2に示したように、カセット連結部23は、環状コア1の回転面Cに対して環状コア1の回転軸Bの一方側と他方側とに設けられている。これら一対のカセット連結部23のそれぞれに、第二カセット移動機構30が設けられている。第二カセット移動機構30は、環状コア1の回転面Cに対して環状コア1の回転軸B方向の一方側から他方側へ、他方側から一方側へとカセット50を移動させる。第二カセット移動機構30には、互いに突き出すピン24が設けられている。このピン24によって、第二カセット移動機構30に対して相対回転不可能にカセット50が支持される。
(カセット)
図1に示したようにカセット50は、その外周に側線ワイヤ2が巻き付けられたリール51と、リール51を収容して側線ワイヤ2の外周側を覆うケース52と、ケース52の外周に設けられたガイドブロック53とを備えている。ガイドブロック53にはガイド部53aが設けられ、リール51に巻き付けられた側線ワイヤ2はこのガイド部53aにガイドされて環状コア1側に引き出される。本実施形態ではこのガイド部53aは貫通孔として形成されている。
ケース52の外周面の一部には、スリット54が設けられている。このスリット54に、リール51からガイド部53aに向かって延びる側線ワイヤ2が貫通する。
(製造装置の動作)
上述のようにして構成される製造装置は、周方向に回転する環状コア1の輪の内側と外側とにカセット50を移動させて、カセット50から引き出した側線ワイヤ2を環状コア1に螺旋状に巻き付けて環状同芯撚り線コードを製造する。以下に詳しく説明する。
図3は、本実施形態に係る製造装置による環状同芯撚りコードの製造工程を示す模式図である。
まず図3の(a)の状態では、カセット50は環状コア1の輪の外側で環状コア1の回転面Cの一方側に位置している。このとき、側線ワイヤ2はクランプ部12で環状コア1の外周に沿わされている。回転するクランプ部12のローラにより、環状コア1の回転とともに側線ワイヤ2がカセット50から引き出され、環状コア1側に引き込まれる。
図3の(a)の状態から、ピンチローラ部13,14により環状コア1を周方向に回転させつつ、第一カセット移動機構20によりカセット50を環状コア1の輪の内側に移動させる。これにより図3の(b)の状態となる。
さらに、図3の(b)の状態から、環状コア1を周方向に回転させつつ、第二カセット移動機構20によりカセット50を環状コア1の回転面Cの他方側に移動させる。これにより図3の(c)の状態となる。すると、クランプ部12において、側線ワイヤ2は環状コア1の半周分だけ螺旋状に巻き付けられる。
そして図3の(c)の状態から、環状コア1を周方向に回転させつつ、第一カセット移動機構20によりカセット50を環状コア1の輪の外側に移動させる。これにより図3の(d)の状態となる。
さらに図3の(d)の状態から、環状コア1を周方向に回転させつつ、第二カセット移動機構20によりカセット50を環状コア1の回転面Cの一方側に移動させる。これにより図3の(a)の状態となる。すると、クランプ部12において、側線ワイヤ2はさらに環状コア1の半周分螺旋状に巻き付けられる。これにより、側線ワイヤ2は環状コア1に対して一周することになる。
図3の(a)〜(d)の工程を繰り返し、環状コア1を回転させながらカセット50を移動させると、環状コア1の外周に側線ワイヤが螺旋状に巻き付けられる。なお、場合によっては図3の(a)〜(d)の工程を逆に繰り返すことにより、(a)〜(d)の工程を順に繰り返して得られる撚り方向とは逆の撚り方向で、側線ワイヤ2を環状コア1に巻き付けることができる。例えば、図3の(a)〜(d)の工程を順方向に繰り返して一層目の側線ワイヤ2をS巻きで環状コア1に巻き付け、工程を逆方向に繰り返して二層目の側線ワイヤ2をZ巻きで環状コア1に巻き付けてもよい。
(カセットの詳細)
図4はカセット50の縦断面図である。以下の説明において、図4において右側を一方側、左側を他方側と定義する。また、リール51の回転軸Dに近い側(図4の上下方向中央部)を内周側、リール51の回転軸Aから遠い側(図4の上下方向端部)を外周側と呼ぶ。
図4に示すように、リール51は、外周部に巻き付け凹部51aが形成されている。この巻き付け凹部51aに側線ワイヤ2が規則正しく配列されて巻きつけられている。リール51の内周部がケース52に対して回転可能に取り付けられている。
ケース52は、内周部61、外周部(カバー)62、一方側側壁部63、他方側側壁部64とを備えている。内周部61、外周部62、一方側側壁部63、他方側側壁部64で囲まれた内部空間Sの中に、リール51が回転可能に収容されている。
外周部62はリール51に巻き付けられた側線ワイヤ2の外周側を覆う。内周部61の外周側には軸受65を介してリール51が回転可能に取り付けられている。これにより、リール51はケース52に対して回転可能とされている。
また内周部61には、二本の支持孔66がリール51の回転軸D方向に延びるように形成されている。これらの支持孔66には、カセット連結部23のピン24がそれぞれ挿通可能とされている。このように、カセット50はカセット連結部23に二点で支持されているので、カセット50はカセット連結部23に対して相対回転不可能とされている。
ケース52の内部空間Sには、回転するリール51と干渉しない位置に磁石67が設けられている。この磁石67は一方側側壁部63に固定されている。リール51の他方側には、磁性体68が固定されている。磁石67と磁性体68とが磁力により引き合うことにより、リール51の一方側の面51bがカバー52の一方側側壁部63の内壁面63aに押し付けられている。これにより、リール51のケース52に対する相対回転に対して制動力を付与することができる。なお、この磁石67はリール51に取り付けて、金属製のケース52に対してリール51の回転に対する制動力を作用させてもよい。
図5は図4のV−V線断面図である。図5に示したように、ケース52の外周部62には、ガイドブロック53と、スリット54とが設けられている。ガイドブロック53は、リール51の回転軸D方向からみて、リール51の回転軸Dよりも環状コア1から遠ざかる方向の側に設けられている。より具体的には、リール51の回転軸D方向から見て、リール51の回転軸Dとガイド孔53aとを結ぶ線分が第一カセット移動機構によるカセットの移動方向と直交する方向となす角度θが、0度以上90度未満となる位置に、ガイド孔53aが設けられている。
スリット54はガイドブロック53よりも環状コア1から遠ざかる方向の側に設けられている。またガイド部53aの環状コア1側の開口面積s1は、スリット54の開口面積s2よりも小さくされている。
(カセットの詳細)
図6は、第一カセット移動機構20によって環状コア1に対して移動するカセット50の様子を示す模式図である。図6に示したように、本実施形態に係る製造装置においては、リール51から繰り出される側線ワイヤ2は下側から環状コア1と遠い側を通って上側に向かい、スリット54、ガイド孔53aを通過して、環状コア1と合流する巻き付け点Aに到達する。
このような製造装置において、ガイド孔53aは、リール51の回転軸方向から見て、リール51の回転軸よりもカセット50が環状コア1から遠ざかる方向の側に位置している。本実施形態に係る製造装置においては、リール51の回転軸D方向から見て、リールの回転軸Dとガイド孔53aとを結ぶ線分が、第一カセット移動機構によるカセット50の移動方向と直交する方向Fとなす角度θが、0度以上90度未満とされている。
カセット50が環状コア1の輪の外側に位置している場合には、巻き付け点Aとガイド孔53aとの距離が離れている。このため、リール51から繰り出される側線ワイヤ2の向きがガイド孔53aにおいて変化しにくく、側線ワイヤ2はガイド孔53aから円滑に環状コア1側に繰り出される。
しかしカセット50が環状コア1の輪の内側に位置した場合には、巻き付け点Aとガイド孔53aとの距離が近くなる。このため、リール51から巻き付け点Aに向かう側線ワイヤ2がガイド孔53aにおいて大きく屈曲される虞がある。
そこで本実施形態に係る製造装置においては、ガイド孔53aが巻き付け点Aから遠い位置に設けられている。このため、カセット50が環状コア1の輪の内側に位置した場合であってもガイド孔53aと巻き付け点Aとの離間距離を大きく確保でき、側線ワイヤ2がリール51からガイド孔53aに向かう経路と、側線ワイヤ2がガイド孔53aから巻き付け点Aに向かう経路とが大きく変化しにくい。そのため、リール51から繰り出された側線ワイヤ2は直線的に巻き付け点Aに向かうことができる。これにより、側線ワイヤ2は、ガイド孔53aで極端にその向きが変えられず、巻き付け点Aに向かって円滑に繰り出される。
また本実施形態に係る製造装置において、カセット50のケース52には、リール51から引き出された側線ワイヤ2をガイド孔53aに向かって繰り出すスリット54が設けられている。このスリット54は、ガイド孔53aよりもカセット50の環状コア1から遠ざかる方向の側に設けられている。このため、リール51から引き出された側線ワイヤ2がスリット54でたるむことができ、ガイド孔53aに対して小さな進入角度で進入することができる。側線ワイヤ2が十分にたるむことができるように、このスリット54の開口s2は、リール51の回転軸Dに対して20度以上の大きさに形成されていることが好ましい。
また、ガイド孔53aの開口面積s1はスリットの開口面積s2よりも小さいことが好ましい。これにより、常にカセット50の中の一定の点(ガイド孔53a)から側線ワイヤ2が繰り出されることになる。このため、第一カセット移動機構20および第二カセット移動機構30によりカセット50が移動すると、巻き付け点Aから見て側線ワイヤ2は常に一定の動きを繰り返す。これにより、環状コア1に対して側線ワイヤ2を規則正しく巻き付けることができ、巻き付け精度の高い環状同芯撚りコードを製造できる。
(本実施形態に係る製造装置の効果)
上述した本実施形態に係る製造装置の効果を、図7を用いて詳細に説明する。図7は、カセット50が環状コア1の輪の内側に位置するときの側線ワイヤ2の様子を示す模式図である。
図7の(a)は本実施形態に係る製造装置における側線ワイヤ2の様子を示し、図7の(c)は(a)で示した製造装置で用いたカセットよりも大径のカセット50Aを用いたときの側線ワイヤ2の様子を示す。図7の(b)は参考例に係る製造装置における側線ワイヤ2の様子を示し、図7の(d)は(b)で示した製造装置で用いたカセットよりも大径のカセット50Aを用いたときの側線ワイヤ2の様子を示す。
図7の(a)に示したように、本実施形態に係る製造装置においては、ガイド孔53aがリール51の回転軸Dよりもカセット50が環状コア1から遠ざかる方向の側に位置している。このため、ガイド孔53aで側線ワイヤ2の向きが大きく変化しにくく、側線ワイヤ2をリール51から巻き付け点Aに向かって直線的に繰り出すことができる。これにより、側線ワイヤ2を円滑に繰り出すことができる。
これに対して図7の(b)に示す参考例に係る製造装置においては、ガイド孔53aはリール51の回転軸Dに対して環状コア1に近い側に設けられている。このため、カセット50が環状コア1の輪の内側に位置したときには、巻き付け点Aとガイド孔53aとの距離が近く、リール51から繰り出された側線ワイヤ2の角度がガイド孔53aで急激に変化している。これにより、側線ワイヤ2はガイド孔53aに強くこすり付けられ、側線ワイヤ2が円滑にカセット50から繰り出されない虞がある。さらには、ガイド孔53aによって側線ワイヤ2に意図しない線くせが付与されてしまい、環状同芯撚りコードの巻き付け形状が劣化する虞がある。
このような問題はカセット50が小型の場合には、カセット50を巻き付け点Aから離れた場所に位置させることにより、解決することができる。しかし、次に図7の(c)および(d)を用いて説明するように、大型のカセット50を用いる場合には参考例の構成では問題が解消しない。
求められる環状同芯撚りコードの種類によっては、環状コア1の外周に大量の側線ワイヤ2を巻き付ける必要がある。この場合、長い側線ワイヤ2を収容するために大径のカセットが必要になる。大径のカセット50Aを用いると、図7の(c)や(d)に示すように、リール51の回転軸D方向から見て、リール51の回転軸Dが巻き付け点Aに向かって近づく。
しかし本実施形態に係る製造装置においては、図7の(c)に示したように、ガイド孔53aはリール51の回転軸Dよりも巻き付け点Aの反対側に位置している。このため、巻き付け点Aとガイド孔53aとの離間距離を確保することができ、ガイド孔53aで側線ワイヤ2が大きく屈曲することがなく、側線ワイヤ2を円滑に繰り出すことができる。
一方、図7の(d)に示した参考例に係る製造装置においては、ガイド孔53aは巻き付け点Aを通り越している。そのため、側線ワイヤ2は、リール51から繰り出されてガイド孔53aを通過した後、戻るように屈曲して巻き付け点Aに向かうことになる。このように参考例に係る製造装置では、側線ワイヤ2はガイド孔53aで大きく屈曲し、側線ワイヤ2が円滑に繰り出されない。
このように本実施形態に係る製造装置においては、大径のカセットを採用した場合であっても、ガイド孔53aと巻き付け点Aとの離間距離を確保することができ、カセット50から側線ワイヤ2を円滑に環状コア1側に繰り出すことができる。これにより、側線ワイヤ2の巻き付け量が多い環状同芯撚りコードであっても、高い巻き付け精度で製造することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
また上述した実施形態においては、ガイド孔53aとともにスリット54をカセット50に設けた例を挙げて説明したが、カセット50にスリット54のみを、リール51の回転軸D方向から見てリール51の回転軸Dよりもカセット50が環状コア1から遠ざかる方向の側に、設けても良い。このようにガイド孔53aを有するガイドブロック53を設けなくても、スリット54が巻き付け点Aから離間していれば、巻き付け点Aとスリット54との間で側線ワイヤ2が大きく屈曲することなく、側線ワイヤ2を円滑にカセット50から繰り出すことができる。
もっとも、ガイド孔53aとともにスリット54がカセット50に設けられていると、ガイド孔53aからリール51との間で側線ワイヤ2はスリット54で大きく屈曲することができる。このため、カセット50を環状コア1の輪の内側に移動させた場合でも、巻き付け点Aとガイド孔53aとの間では側線ワイヤ2を直線的に繰り出し、ガイド孔53aとリール51との間では側線ワイヤ2を大きく撓ませることにより、側線ワイヤ2をカセット50から常に円滑に繰り出すことができる。
例えば上述の実施形態においては、第一カセット移動機構20によりカセット50を直線状に平行移動させる例を挙げて説明したが、本発明はこれに限られない。例えば第一カセット移動機構20はカセット50を、振り子のように円弧状の軌跡を描くように移動させても良い。
1:環状コア
2:側線ワイヤ
10:コア回転機構
11:筐体
12:クランプ部
13,14:ピンチローラ部
15:押えローラ
20:第一カセット移動機構
23:カセット支持部
30:第二カセット移動機構
50:カセット
51:リール
52:ケース
53:ガイドブロック
53a:ガイド孔
54:スリット
A:巻き付け点
B:環状コアの回転軸
C:環状コアの回転面
D:リールの回転軸

Claims (5)

  1. 環状コアを周方向に回転させるコア回転機構と、
    側線ワイヤを収容したカセットを環状コアの輪の外側と内側とに移動させる第一カセット移動機構と、
    環状コアの輪の内側において環状コアの回転軸の一方側から他方側へ前記カセットを移動させ、環状コアの輪の外側において環状コアの回転軸の他方側から一方側へ前記カセットを移動させる、第二カセット移動機構と、を備え、
    周方向に回転する環状コアの輪の内側と外側とに前記カセットを移動させて、前記カセットから引き出した側線ワイヤを環状コアに螺旋状に巻き付けて環状同芯撚りコードを製造する環状同芯撚りコードの製造装置であって、
    前記カセットは、外周に側線ワイヤが巻き付けられるリールと、前記リールを回転可能に収容するケースと、を有し、
    前記ケースには、前記リールから繰り出された側線ワイヤを環状コアへガイドするガイド孔が設けられ、
    前記リールの回転軸方向から見て、前記ガイド孔が前記リールの回転軸よりも、前記カセットが環状コアから遠ざかる方向の側に位置する、環状同芯撚りコードの製造装置。
  2. 前記リールの回転軸方向から見て、前記リールの回転軸と前記ガイド孔とを結ぶ線分が、前記第一カセット移動機構による前記カセットの移動方向と直交する方向となす角度が、0度以上90度未満とされている、請求項1に記載の環状同芯撚りコードの製造装置。
  3. 前記ケースは、前記ガイド孔よりも前記カセットの環状コアから遠ざかる方向の側に、前記リールから引き出された側線ワイヤを前記ガイド孔に向かって繰り出すスリットを有している、請求項1また2に記載の環状同芯撚りコードの製造装置。
  4. 前記ガイド孔の開口面積は前記スリットの開口面積よりも小さい、請求項3に記載の環状同芯撚りコードの製造装置。
  5. 請求項1から4に記載の環状同芯撚りコードの製造装置に用いられるカセット。
JP2013126007A 2013-06-14 2013-06-14 環状同芯撚りコードの製造装置それに用いるカセット Active JP5743292B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013126007A JP5743292B2 (ja) 2013-06-14 2013-06-14 環状同芯撚りコードの製造装置それに用いるカセット
CN201320588454.6U CN203552803U (zh) 2013-06-14 2013-09-23 环状同芯绞合线的制造装置及其所使用的线盒
KR1020130112724A KR102056220B1 (ko) 2013-06-14 2013-09-23 환상 동심 꼬임 코드의 제조 장치 및 그에 이용하는 카세트

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013126007A JP5743292B2 (ja) 2013-06-14 2013-06-14 環状同芯撚りコードの製造装置それに用いるカセット

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015000522A true JP2015000522A (ja) 2015-01-05
JP5743292B2 JP5743292B2 (ja) 2015-07-01

Family

ID=50470884

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013126007A Active JP5743292B2 (ja) 2013-06-14 2013-06-14 環状同芯撚りコードの製造装置それに用いるカセット

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP5743292B2 (ja)
KR (1) KR102056220B1 (ja)
CN (1) CN203552803U (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6171103B2 (ja) * 2014-09-03 2017-07-26 矢崎総業株式会社 電線対撚り機及びツイスト電線の製造方法

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4899272A (ja) * 1973-02-23 1973-12-15
WO2004018187A1 (ja) * 2002-08-20 2004-03-04 Niwa Syoukou Co. 撚回状ビードワイヤの製造方法及び製造装置
JP3657599B1 (ja) * 2004-06-01 2005-06-08 住友電工スチールワイヤー株式会社 環状同芯撚りビードコードの製造方法及び製造装置
US8080120B2 (en) * 2006-12-11 2011-12-20 Sumitomo (Sei) Steel Wire Corp. Method and apparatus of manufacturing annular concentric stranded bead cord
JP2013039675A (ja) * 2011-08-11 2013-02-28 Bridgestone Corp ケーブルビードの製造方法とその装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4899272A (ja) * 1973-02-23 1973-12-15
WO2004018187A1 (ja) * 2002-08-20 2004-03-04 Niwa Syoukou Co. 撚回状ビードワイヤの製造方法及び製造装置
JP3657599B1 (ja) * 2004-06-01 2005-06-08 住友電工スチールワイヤー株式会社 環状同芯撚りビードコードの製造方法及び製造装置
US8080120B2 (en) * 2006-12-11 2011-12-20 Sumitomo (Sei) Steel Wire Corp. Method and apparatus of manufacturing annular concentric stranded bead cord
JP2013039675A (ja) * 2011-08-11 2013-02-28 Bridgestone Corp ケーブルビードの製造方法とその装置

Also Published As

Publication number Publication date
KR20140145919A (ko) 2014-12-24
KR102056220B1 (ko) 2019-12-16
JP5743292B2 (ja) 2015-07-01
CN203552803U (zh) 2014-04-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6171103B2 (ja) 電線対撚り機及びツイスト電線の製造方法
JP6025205B2 (ja) フラットケーブル巻取装置
JP6161033B2 (ja) 給電装置
JP2008169003A (ja) 線条体収束機構とそれを備えたテープ巻き装置及びテープ巻き方法
CN102823082B (zh) 旋转连接器装置
JP2014136839A (ja) 多芯ケーブルの製造装置及びその製造方法
JP6602525B2 (ja) 電線配索構造
JP5743292B2 (ja) 環状同芯撚りコードの製造装置それに用いるカセット
JP5830825B2 (ja) 環状同芯撚りコードの製造装置およびそれに用いるカセット
WO2015126323A1 (en) Conductor twisting apparatus
CN204465199U (zh) 马达
JP5987787B2 (ja) シールド電線製造装置及びシールド電線製造方法
JP2008018475A (ja) 旋回部の配線又は配管機構
JP5700344B2 (ja) 環状同芯撚りコードの製造装置
JP2007242309A (ja) ツイスト線製造方法及び製造装置
JP5830824B2 (ja) 環状同芯撚りコードの製造装置
JP2020174026A (ja) テープ巻付機
JP4116751B2 (ja) 線材供給部材と線材の巻線方法及びその装置
JP5830826B2 (ja) 環状同芯撚りコードの製造装置
JP2012057364A (ja) ロールシェード
JP2000188025A (ja) 電線の製造装置
JP2006217730A (ja) 回転コネクタ
JPH06302238A (ja) 編組機
JP2003344736A (ja) テープスロット型ケーブルの製造方法および製造装置
JP2006032012A (ja) 回転コネクタ

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150331

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150424

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5743292

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250