JP5987787B2 - シールド電線製造装置及びシールド電線製造方法 - Google Patents

シールド電線製造装置及びシールド電線製造方法 Download PDF

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Description

この発明は、シールド電線を製造する技術に関する。
電線のシールド層を形成する技術として、特許文献1に開示のものがある。特許文献1の編組線製造装置では、ボビンから繰り出される導電線(以下、素線)が筒状に編まれることによって編組線が製造される。そして、空心の編組線の内側にシールド対象となる電線(以下、コア線)を通すことによって、シールド電線が形成される。
特開2012−238423号公報
ところで、特許文献1の編組線製造装置では空心の編組線を製造しているが、コア線を供給しつつ当該コア線の外周を覆う形態で素線を編んで編組線を形成してシールド電線を製造することもある。このようなシールド電線製造装置においては、編組線によってコア線の外周を覆った形態で、所定の外径のシールド電線を成形するために、コア線が内側に配設された編組線を編組ダイスに挿通させることがある。
しかしながら、編組線内に挿通されているコア線が供給途中で中心軸に直交する方向に振れてしまうと、コア線の周りに形成された編組線が編組ダイスに当接して乱れてしまう恐れがある。
そこで、本発明は、コア線を覆う編組線の乱れを抑制することを目的とする。
第1の態様は、複数の素線を編んでコア線の外周を覆う筒状の編組線を形成するシールド電線製造装置であって、前記コア線を供給経路上に供給可能なコア線供給部と、前記複数の素線を前記コア線の外周を覆う筒状の網形態に編んで前記編組線を形成可能な編組機構部と、前記編組線を挿通可能で前記コア線の前記供給経路の周りを囲う環状内周面が形成された編組ダイスと、前記編組ダイスの手前に配設され、前記コア線を少なくとも前記供給経路に直交する3方向から移動規制可能なコア線規制部(内側を通る絶縁芯線を所定外径と所定外径精度に成形するものを除く)とを備える。
第2の態様は、第1の態様に係るシールド電線製造装置であって、前記コア線規制部には、前記コア線を挿通可能なコア線挿通孔部が形成されている。
第3の態様は、第2の態様にかかるシールド電線製造装置であって、前記コア線挿通孔部の最小孔径は、前記コア線の外径の1.0〜1.1倍に設定されている。
第4の態様は、第2又は第3の態様に係るシールド電線製造装置であって、前記コア線挿通孔部の最小孔径部分のうち最も前記編組ダイスに近い部分が前記編組ダイスから10cm以下の位置に設定されている。
第5の態様は、第2から第4のいずれか一態様にかかるシールド電線製造装置であって、前記コア線挿通孔部のうち少なくとも前記編組ダイスとは反対側の端部を含む部分は、前記編組ダイス側に向けて徐々に孔径が小さくなるテーパ状に形成されている。
第6の態様は、第1の態様に係るシールド電線製造装置であって、前記コア線規制部は、前記コア線をその周囲4方向から押えて移動規制する2組の対のローラを備えるものである。
第7の態様は、コア線の外周を筒状の編組線で覆ったシールド電線を製造するシールド電線製造方法であって、第1〜第6のいずれか1つの態様に係るシールド電線製造装置において実行される工程として、(a)前記コア線を供給経路上に供給する工程と、(b)前記複数の素線を前記コア線の外周を覆う筒状の網形態に編んで前記編組線を形成する工程と、(c)前記コア線の前記供給経路の周りを囲う環状内周面が形成された編組ダイスに前記編組線を挿通する工程と、(d)前記編組ダイスの手前で、前記コア線を少なくとも前記供給経路に直交する3方向から移動規制する工程とを備える。
第1〜第6の態様に係るシールド電線製造装置によると、編組ダイスの手前にコア線を供給経路に直交する3方向から移動規制可能なコア線規制部が配設されているため、編組ダイスの位置でコア線の振れが規制される。これにより、コア線を覆う編組線の乱れを抑制することができる。
第2の態様によると、コア線規制部にコア線を挿通可能なコア線挿通孔部が形成されているため、簡易な構成で効果的にコア線を移動規制することができる。
第3の態様によると、コア線挿通孔部の最小孔径がコア線の外径の1.0〜1.1倍に設定されているため、より効果的にコア線を移動規制することができる。
第4の態様によると、コア線挿通孔部の最小孔径部分のうち最も編組ダイスに近い部分が編組ダイスから10cm以下の位置に設定されているため、編組ダイスの位置でコア線が振れることをより確実に抑制することができる。
第5の態様によると、コア線挿通孔部がテーパ状部分を有しているため、コア線にかかる負担を小さくしつつコア線を移動規制することができる。
第7の態様によると、編組ダイスの手前でコア線を供給経路に直交する3方向から移動規制するため、編組ダイスの位置でコア線の振れが規制される。これにより、コア線を覆う編組線の乱れを抑制することができる。
シールド電線を示す概略図である。 シールド電線製造装置を示す正面図である。 シールド電線製造装置を示す平面図である。 図2のIV−IV線断面図である。 コア線規制部の第1の変形例を示す図である。 コア線規制部の第2の変形例を示す図である。 同上の第2の変形例を示す図である。
以下、第1実施形態に係るシールド電線製造装置20及びシールド電線10の製造方法について説明する。
<シールド電線製造装置>
図1はシールド電線10を示す概略図である。シールド電線10は、コア線18の外周を筒状の編組線11で覆った配線材である。編組線11は、複数の線材である素線12を、空心の筒状(ここでは円筒状)に編んで形成されている。素線12としては、銅線又は銅合金線等を撚り合わせて形成された線材が用いられる。コア線18は、芯線周りに樹脂等による絶縁被覆を施したものであり、編組線11に外周を覆われた状態で、電磁的にシールドされる。シールド線10は、例えば、自動車等における電力供給線として用いられる。なお、シールド電線10は、通常、図1に示すように編組線11の外周を絶縁被覆部13によって覆われた形態で用いられるが、ここではコア線18の外周を編組線11によって覆ったものとして説明する。
図2はシールド電線製造装置20を示す正面図であり、図3はシールド電線製造装置20を示す平面図である。シールド電線製造装置20は、複数の素線12を編んでコア線18の外周を覆う筒状の編組線11を形成することによりシールド電線10を製造する装置である。シールド線製造装置20は、編組機構部30と、編組ダイス38と、キャプスタン装置40と、コア線供給部50と、巻取収納部60と、コア線規制部70とを備えている。
コア線供給部50は、コア線18を供給経路上に供給可能に構成されている。より具体的には、コア線18の供給経路とは、編組ダイス38の内側を通る経路、すなわち編組機構部30によって編まれる複数の素線12の内周側を通る経路であり、ここでは鉛直方向に沿うように設定されている。このコア線供給部50は、装置台22に対して支持されているとよい(図1では支持態様を省略)。より具体的には、コア線供給部50は、コア線18が格納されているコア線格納部52と、コア線格納部26から供給されるコア線18を供給経路上に案内するコア線案内部54とを備えている。
コア線格納部52は、中心軸周りに回転可能なドラム状に形成され、コア線18が巻き付けて格納されている。このコア線格納部52は、編組機構部30の側方且つ下方に配設されている。そして、コア線格納部52が回転することにより、順次コア線18が繰り出される。コア線案内部54は、中心軸周りに回転可能なプーリー状に形成され、コア線18が外周部に引っ掛けられることにより、コア線格納部52から繰り出されるコア線18コア線18を供給経路上に案内する。
編組機構部30は、複数の素線12をコア線18の外周を覆う筒状の網形態に編んで編組線11を形成可能に構成されている。ここでは、編組機構部30は、装置台22上に設けられた走行ベース32と、当該走行ベース32上を走行可能に設けられた複数の走行部34と、複数の走行部34それぞれに設けられたボビン36とを備えている。なお、複数の走行部34を区別するため、下記の説明及び図3等において、走行部34(1)、34(2)、34(3)、34(4)と表記する場合がある。
走行ベース32は、円盤状に形成されており、その上面に2つの走行路33A、33Bを有している。各走行路33A、33Bは、半円弧状の部分が所定の軸(ここでは走行ベース32の中心軸)回りの周方向に連なってサインカーブを描くように形成されている。また、2つの走行路33A、33Bは、それぞれの外周側に凸となる半円弧状部分と内周側に凸となる半円弧状部分とが走行ベース32の中心軸回りの周方向において交互に一致する状態(サインカーブで捉えると半周期ずれた状態)で相互に交わっている。すなわち、走行路33Aの外周側に凸(凹)となる半円弧状部分と、走行路33Bの外周側に凹(凸)となる半円弧状部分とが連なって円形を形成している。
上記走行部34は、素線12を巻回収容したボビン36を回転可能に支持するように構成されている。そして、本ボビン36より繰出される素線12が、走行部34の走行によって筒状の網形態に編まれつつキャプスタン装置40に巻取られるようになっている。
すなわち、上記複数の走行部34のうちの半数の走行部34は、一方の走行路33Aを走行可能に設けられ、残りの半数の走行部34は他方の走行路33Bを走行可能に設けられている。走行ベース32内には、モータ、走行ベルト等を用いた走行駆動機構が組込まれており、この走行駆動機構によって、それぞれの走行路33A、33Bにおいて、走行部34が走行駆動される。具体的には、一方の走行路33Aでは、複数の走行部34は走行ベース32周りの一方側の回転方向に向けて間隔をあけて走行駆動され、他方の走行路33Bでは、複数の走行部34は走行ベース32周りの他方側の回転方向に向けて間隔をあけて走行駆動される。そして、それぞれの走行路33A、33Bにおいて、走行部34が互いに内外周の位置を入れ替えつつ、互いに逆方向に回転走行する。図3において、走行路33A、33Bが交差する一つのポイントPに着目して説明すると、走行路33Aを走行する走行部34(1)が右回りでかつ外周側から内周側に向けてポイントPを通過した後、走行路33Bを走行する走行部34(2)が左周りでかつ外周側から内周側に向けてポイントPを通過する。この後、走行路33Aを走行する走行部34(3)が右回りでかつ外周側から内周側に向けてポイントPを通過し、さらにこの後、走行路33Bを走行する走行部34(4)が左周りでかつ外周側から内周側に向けてポイントPを通過する。これにより、走行路33Aを走行する走行部34に支持されたボビン36より繰出される素線12と、走行路33Bを走行する走行部34に支持されたボビン36より繰出される素線12とが、内周側及び外周側に入れ替わるように配設されつつ、所定の軸周りに外周側より供給され、走行路33A、33Bの中心軸上で集合して筒状の網形態に編まれる。
編組ダイス38は、編組機構部30によって編まれた編組線11が挿通される環状内周面を有する形状に形成されている(図2〜図4参照)。この編組ダイス38は、装置台22上に立設された支柱24によって、走行ベース32の上方に支持されている。ここでは、編組ダイス38は、自身の中心軸を走行路33A、33Bの中心軸延長上に一致させる位置に設けられている。この編組ダイス38の内径は、最小径部分が編組線11の仕上がり外径に(ここではコア線18の外径より僅かに大きく)設定されている。そして、複数の素線12が網形態に編まれて形成された編組線11が編組ダイス38の内側を通過すると、当該筒体の外周部が編組ダイス38の内周面に接触することによって所定の直径に成形される。
また、編組ダイス38の上方(走行ベース32の反対側)には、環状の断線検出部16が設けられている(図2参照)。素線12が途中で切れて断線検出部16に接触すると、その接触によって素線12の断線が検出されるように構成されている。この断線検出部16も支柱によって支持されているとよい。
また、上記コア線案内部54は、編組ダイス38の直下の位置で走行ベース32の下方の位置に配設されている。なお、コア線18はコア線案内部54によって編組ダイス38の直下の位置に案内されるため、編組ダイス38の直下に位置する走行ベース32の中央には、コア線18を供給するための貫通孔が形成されている。
そして、コア線供給部50から供給されるコア線18の外周を覆う形態で、編組機構部30によって編組線11が編まれ、編組ダイス38を通過することにより、シールド電線10が形成される。このように形成されたシールド電線10は、キャプスタン装置40によって巻取られて巻取収納部60に巻回収容される。すなわち、上記編組機構部30の上方にキャプスタン装置40が設けられると共に、キャプスタン装置40の側方に巻取収納部60が設けられている。
キャプスタン装置40は、ボビン36から素線12が連続的に引出されるように、シールド電線10を巻取ると共に、巻取ったシールド電線10を巻取収納部60に送出可能に構成されている。キャプスタン装置40は、キャプスタンローラ42を備えている。
キャプスタンローラ42は、円盤状の全体形状を有しており、一端側から他端側に向けて順次縮径するテーパ状外周面43を有すると共に、その小径側の端部に外周側に向けて張出すつば部44が形成されている。ここでは、テーパ状外周面43のうちのもっとも小径となった部分から鍔部44に向けてやや拡径する部分が形成されている。もっとも、この形状は必須ではない。例えば、キャプスタンローラ42の外周面は、その軸方向において同一径部分が連続する形状であってもよい。
このキャプスタンローラ42は、装置台22に設けられた支柱24によって、走行ベース32上で自身の中心軸(回転軸)回りに回転可能に支持されている。この支持状態では、キャプスタンローラ42は、回転軸が水平方向に沿うと共に編組線11の巻取方向である上下方向に対して直交する姿勢で設けられている。また、走行路33A、33Bの中心軸延長線が、キャプスタンローラ42の軸方向においてテーパ状外周面43の最も小径となる部分よりも大径側の位置で、テーパ状外周面43に接するようになっている。これにより、シールド電線10が、そのまま真上に引上げられ、テーパ状外周面43の最小径部分より大径側の部分を巻取開始点として巻取られる。
また、キャプスタンローラ42の回転軸部46の一端部には、モータ等の回転駆動機構48が設けられている。この回転駆動機構48によって、キャプスタンローラ42がシールド電線10を巻取る方向に回転駆動される。
なお、本シールド電線製造装置20において、シールド電線10に対してさらに張力を付与する別のキャプスタン、或は、余長吸収等を行うアキュームレータ等が組込まれていてもよい。
巻取収納部60は、シールド電線10を巻回収容可能なリール状に形成され、キャプスタンローラ42の側方位置で、支持フレーム26によって回転可能に支持されている。また、キャプスタンローラ42の回転軸部46に取付けられたプーリー46aと、巻取収納部60の回転軸部62に取付けられたプーリー62aとに、環状ベルト64が巻掛けられており、回転軸部46の回転が環状ベルト64を介して回転軸部62に伝達されるようになっている。これにより、キャプスタンローラ42と同期して巻取収納部60が回転される。
そして、回転駆動機構48によってキャプスタンローラ42及び巻取収納部60が回転すると、シールド電線10がキャプスタンローラ42によって巻取られつつ、巻取収納部60に送られて、当該巻取収納部60に巻回収容されるようになっている。
コア線規制部70は、コア線18の供給経路に直交する方向における位置を規制するように設けられている。コア線供給部50によって供給経路上に供給されるコア線18は、供給の状態、形成されたシールド線10のキャプスタン装置40による巻き取り及び外的な振動等により、供給経路に直交する方向に振れることもある。例えば、コア線18が編組ダイス38付近で振れると、コア線18の周りの編組線11(素線12)が編組ダイス38の内周縁部に押し当てられて編組線11が乱れてしまう恐れがある。そこで、本シールド電線製造装置20は、コア線規制部70を設けてコア線18の振れを抑制可能に構成されている。
コア線規制部70は、編組ダイス38の手前(換言すると、編まれる複数の素線12の集合部分の手前、コア線18の送給方向の上流側)に配設され、コア線18を少なくとも供給経路に直交する3方向から移動規制可能に構成されている。ここでは、コア線規制部70には、コア線18を挿通可能なコア線挿通孔部72が形成されている。すなわち、コア線規制部70は、コア線を供給経路に直交する全方向において移動規制可能である。コア線挿通孔部72の軸方向に直交する面における断面形状は円形状であることが好ましい。このコア線挿通孔部72の最小孔径は、コア線18の外径の1.0〜1.1倍に設定されていることが好ましい。すなわち、コア線挿通孔部72の最小孔径は、供給経路上を通って供給されるコア線18を通過可能な程度に大きくかつコア線18の供給経路に直交する方向における移動をなるべく無くすように小さく設定されているとよい。
このコア線規制部70は、コア線挿通孔部72の最小孔径部分のうち最も編組ダイス38に近い部分(ここでは編組ダイス38側の端部)が編組ダイス38から20cm以下の位置に設定されている。図2に示すように、コア線規制部70は、装置台22に設けられた支柱28によって支持されているとよい。コア線規制部70の最小孔径部分のうち最も編組ダイス38に近い部分は、好ましくは編組ダイス38から10cm以下に配設されることが好ましい。また、より好ましくは、コア線規制部70のうち編組ダイス38に最も近い部分は、編組ダイス38に対して素線12を供給する最小限の隙間をあけた位置に配設されているとよい。なお、コア線規制部70は、編組ダイス38とコア線案内部54との真ん中の位置等に配設されていてもよい。
また、コア線挿通孔部72のうち少なくとも編組ダイス38とは反対側の端部を含む部分は、編組ダイス38側に向けて徐々に孔径が小さくなるテーパ状に形成されていてもよい。ここでは、コア線挿通孔部72は、全体的に編組ダイス38側ほど孔径が小さくなるテーパ状に形成されている。
このコア線規制部70は、金属材料、合成樹脂材料又はカーボン素材により形成されているとよい。
<動作>
次に、シールド電線製造装置20の動作について説明する。
まず、編組機構部30の各ボビン36より繰出される素線12は、各走行路33A、33Bの中心軸延長上で集合されて筒状の網形態に編まれる。
また、コア線供給部50からコア線18が供給経路上に供給される。この際、コア線規制部70によってコア線18が供給経路に直交する方向に移動規制される。より具体的には、コア線18は、コア線挿通孔部72を通過する際に供給経路に直交する方向に振れようとしても、当該コア線挿通孔部72の内周面に当接することによって移動規制される。すなわち、コア線18はコア線挿通孔部72によって周囲全方向から押え込まれるように移動規制される。
そして、複数の素線12がコア線18の外周を覆う形態で編まれて形成された編組線11が編組ダイス38の内側を通過することにより、所定の外径に成形されたシールド電線10が形成される。
その後、形成されたシールド電線10は、キャプスタン装置40によって巻取られて、巻取収納部60に巻回収納される。より具体的には、キャプスタンローラ42のテーパ状外周面43に達したシールド電線10は、複数回巻付けられ、つば部44に巻付けられた部分から外方に引出されて巻取収納部60に導かれる。シールド電線10がテーパ状外周面43に複数回巻付けられることで、テーパ状外周面43とシールド電線10との滑りが抑制され、キャプスタンローラ42の回転駆動力がシールド電線10を巻取る力としてより確実に伝達される。
<効果>
以上のように構成されたシールド電線製造装置20及びシールド電線製造方法によると、編組ダイス38の手前に、コア線18を供給経路に直交する3方向から移動規制可能なコア線規制部70が配設されているため、編組ダイス38の位置でコア線18の振れが規制される。これにより、コア線18が編組線11を押圧して編組線11が編組ダイス38に当接してしまうことを抑制し、コア線18を覆う編組線11の乱れを抑制することができる。
また、コア線規制部70にコア線18を挿通可能なコア線挿通孔部72が形成されているため、簡易な構成で効果的にコア線18を移動規制することができる。
また、コア線挿通孔部72の最小孔径がコア線18の外径の1.0〜1.1倍に設定されているため、より効果的にコア線18を移動規制することができる。
また、コア線挿通孔部72の最小孔径部分のうち最も編組ダイス38に近い部分が編組ダイス38から20cm以下の位置に設定されているため、編組ダイス38の位置でコア線18が振れることをより確実に抑制することができる。
また、コア線挿通孔部72がテーパ状部分を有しているため、コア線18にかかる負担を小さくしつつコア線18を移動規制することができる。
<変形例>
図5は、第1の変形例に係るコア線規制部170を示す図である。コア線規制部170は、円筒状に形成され、装置台22上に立設されている。より具体的には、コア線規制部170は、上記実施形態にかかるコア線規制部70と同様に、中心軸が編組ダイス38の中心軸及び走行路33A、33Bの中心軸と一致する位置に設けられている。また、コア線規制部170のコア線挿通孔部172は、コア線18の外径の1.0〜1.1倍の孔径に設定されているとよい。コア線規制部170の出口部分の内径がその手前部分の内径よりも小さくなるように設定されていてもよい。また、コア線規制部170の先端部の位置は、編組ダイス38から20cm以内(好ましくは10cm以内、より好ましくは素線12を供給する最小限の隙間をあけた位置)に設定されているとよい。
図6、図7は、第2の変形例に係るコア線規制部270を示す図である。コア線規制部270は、2組の対のローラー272、274を備えている。各対のローラー272、274は、それぞれ中心軸をコア線18の供給経路に直交する方向(ここでは水平方向)に沿わせる姿勢で支持されている。また、各対のローラー272、274は、コア線18の供給経路を挟んでコア線18を通過可能な間隔をあけた位置に設けられている。ここでは、各対のローラー272、274は、対ごとに中心軸を平行にする姿勢で支持されている。また、一方の対のローラー272と他方の対のローラーとは、互いに中心軸を直交させる姿勢で、コア線18の供給経路に沿った方向に間隔をあけて設けられている。そして、各対のローラー272、274は、例えば、装置台22に立設された支柱に対して中心軸周りに回転可能に支持されているとよい。
対のローラー272の間隔及び対のローラー274の間隔は、それぞれの対において2方向からコア線18の移動規制を行える程度の寸法であることが好ましく、例えば、コア線18の外径の1.0〜1.1倍に設定されていることが好ましい。かかる2組の対のローラー272、274が設けられることによって、コア線18をその周囲4方向から押えて移動規制することができる。
なお、図6、図7では、中心軸方向に長尺なローラーを用いているためコア線18の供給経路に沿った方向に間隔をあけて各対のローラー272、274を設けているが、中心軸方向の寸法が比較的小さい場合、2組のローラーを各中心軸が供給経路に直交する同平面上に位置するように配設してもよい。
以上のようにこの発明は詳細に説明されたが、上記した説明は、すべての局面において、例示であって、この発明がそれに限定されるものではない。例示されていない無数の変形例が、この発明の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。
10 シールド電線
11 編組線
12 素線
18 コア線
20 シールド電線製造装置
30 編組機構部
38 編組ダイス
50 コア線供給部
70 コア線規制部
72 コア線挿通孔部

Claims (7)

  1. 複数の素線を編んでコア線の外周を覆う筒状の編組線を形成するシールド電線製造装置であって、
    前記コア線を供給経路上に供給可能なコア線供給部と、
    前記複数の素線を前記コア線の外周を覆う筒状の網形態に編んで前記編組線を形成可能な編組機構部と、
    前記編組線を挿通可能で前記コア線の前記供給経路の周りを囲う環状内周面が形成された編組ダイスと、
    前記編組ダイスの手前に配設され、前記コア線を少なくとも前記供給経路に直交する3方向から移動規制可能なコア線規制部(内側を通る絶縁芯線を所定外径と所定外径精度に成形するものを除く)と、
    を備える、シールド電線製造装置。
  2. 請求項1記載のシールド電線製造装置であって、
    前記コア線規制部には、前記コア線を挿通可能なコア線挿通孔部が形成されている、シールド電線製造装置。
  3. 請求項2記載のシールド電線製造装置であって、
    前記コア線挿通孔部の最小孔径は、前記コア線の外径の1.0〜1.1倍に設定されている、シールド電線製造装置。
  4. 請求項2又は請求項3に記載のシールド電線製造装置であって、
    前記コア線挿通孔部の最小孔径部分のうち最も前記編組ダイスに近い部分が前記編組ダイスから10cm以下の位置に設定されている、シールド電線製造装置。
  5. 請求項2〜請求項4のいずれか1つに記載のシールド電線製造装置であって、
    前記コア線挿通孔部のうち少なくとも前記編組ダイスとは反対側の端部を含む部分は、前記編組ダイス側に向けて徐々に孔径が小さくなるテーパ状に形成されている、シールド電線製造装置。
  6. 請求項1記載のシールド電線製造装置であって、
    前記コア線規制部は、前記コア線をその周囲4方向から押えて移動規制する2組の対のローラを備える、シールド電線製造装置。
  7. コア線の外周を筒状の編組線で覆ったシールド電線を製造するシールド電線製造方法であって、
    請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載のシールド電線製造装置において実行される工程として、
    (a)前記コア線を供給経路上に供給する工程と、
    (b)前記複数の素線を前記コア線の外周を覆う筒状の網形態に編んで前記編組線を形成する工程と、
    (c)前記コア線の前記供給経路の周りを囲う環状内周面が形成された編組ダイスに前記編組線を挿通する工程と、
    (d)前記編組ダイスの手前で、前記コア線を少なくとも前記供給経路に直交する3方向から移動規制する工程と、
    を備える、シールド電線製造方法。
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