JP5830826B2 - 環状同芯撚りコードの製造装置 - Google Patents

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Description

本発明は、環状同芯撚りコードの製造装置に関する。
環状同芯撚りコードの製造装置として特許文献1に記載の装置が知られている。特許文献1の製造装置においては、エアシリンダでカセットを押すことにより、一方のガイドロッドに装着されたカセットを他方のガイドロッドに移し変えている。
特許第3657599号公報
しかしこの装置においては、例えばカセットを一方側から他方側へ移し変えた際に、他方側の壁に押されてカセットが跳ね返ってしまう虞がある。とくに製造速度を上げるためにカセットの移し変え速度を上げると、エアシリンダによりカセットに大きな力を作用させる必要があるが、カセットを大きな力で押すと、カセットの他方側での跳ね返りが大きくなってしまい、製造速度を高められない原因の一つとなっていた。
そこで本発明は、カセットの跳ね返りが抑制された環状同芯撚りコードの製造装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決することのできる本発明の環状同芯撚りコードの製造装置は、
環状コアを周方向に回転させるコア回転機構と、
側線ワイヤを収容したカセットを環状コアの輪の外側と内側とに移動させる第一カセット移動機構と、
環状コアの輪の内側において環状コアの回転軸の一方側から他方側へ前記カセットを移動させ、環状コアの輪の外側において環状コアの回転軸の他方側から一方側へ前記カセットを移動させる、第二カセット移動機構と、を備え、
周方向に回転する環状コアの輪の内側と外側とに前記カセットを移動させて、前記カセットから引き出した側線ワイヤを環状コアに螺旋状に巻き付けて環状同芯撚りコードを製造する環状同芯撚りコードの製造装置であって、
前記第二カセット移動機構は、
前記カセットを環状コアの回転軸の一方側および他方側のそれぞれで保持する一対の保持部と、
前記カセットを一方側から他方側の前記保持部に向かって押し付ける押付機構と、
他方側の前記押付機構によって一方側の前記保持部に前記カセットが押し付けられたときに前記カセットが他方側へ跳ね返ることを抑制する跳ね返り抑制機構と、を有する、環状同芯撚りコードの製造装置。
本発明によれば、カセットの跳ね返りが抑制された環状同芯撚りコードの製造装置が提供される。
本発明の実施形態に係る環状同芯撚りコードの製造装置の正面図である。 図1に示した製造装置の上面図である。 第二カセット移動機構の上面図である。 図1に示した製造装置による環状同芯撚りコードの製造工程を示す模式図である。 本発明の第二実施形態に係る製造装置の第二カセット移動機構の拡大図である。 本発明の第三実施形態に係る製造装置の第二カセット移動機構の拡大図である。
<本願発明の実施形態の説明>
最初に本願発明の実施形態の内容を列記して説明する。
本願発明の実施形態は、
(1)環状コアを周方向に回転させるコア回転機構と、
側線ワイヤを収容したカセットを環状コアの輪の外側と内側とに移動させる第一カセット移動機構と、
環状コアの輪の内側において環状コアの回転軸の一方側から他方側へ前記カセットを移動させ、環状コアの輪の外側において環状コアの回転軸の他方側から一方側へ前記カセットを移動させる、第二カセット移動機構と、を備え、
周方向に回転する環状コアの輪の内側と外側とに前記カセットを移動させて、前記カセットから引き出した側線ワイヤを環状コアに螺旋状に巻き付けて環状同芯撚りコードを製造する環状同芯撚りコードの製造装置であって、
前記第二カセット移動機構は、
前記カセットを環状コアの回転軸の一方側および他方側のそれぞれで保持する一対の保持部と、
前記カセットを一方側から他方側の前記保持部に向かって押し付ける押付機構と、
他方側の前記押付機構によって一方側の前記保持部に前記カセットが押し付けられたときに前記カセットが他方側へ跳ね返ることを抑制する跳ね返り抑制機構と、を有する、環状同芯撚りコードの製造装置。
上記実施形態に係る環状同芯撚りコードの製造装置によれば、跳ね返り抑制機構によってカセットの跳ね返りが抑制されているので、跳ね返りを生じさせずに第二カセット移動機構によるカセットの移動を高速化することができる。これにより、側線ワイヤの環状コアへの巻き付け精度を高く保ったまま製造速度を高めることができる。
(2) 前記跳ね返り抑制機構は、前記カセットとの間に磁力を生じさせて前記カセットの跳ね返りを抑制してもよい。
(3) 前記磁石は永久磁石であって、
前記永久磁石によって前記カセットとの間に生じる磁力が、前記押付機構によって前記カセットへ与える押付力より小さく、前記押付機構によって前記カセットに生じる反力より大きく設定されていてもよい。
(4) 前記跳ね返り抑制機構は、負圧によって前記カセットを吸着して、前記カセットの跳ね返りを抑制してもよい。
このような本実施形態に係る製造装置によれば、複雑な機械的構成で跳ね返り抑制機構を構成する場合と比べて、軽量で簡単な構成で確実にカセットの跳ね返りを防止できる跳ね返り抑制機構を構成できる。
(5) 前記カセットは、その外周に側線ワイヤが巻き付けられるリールを有し、
一対の前記保持部は、前記カセットの前記リールの回転軸に沿って互いに近づく方向に突出し、前記カセットに設けられた支持孔に挿入可能なガイドピンを備え、
前記ガイドピンは、根元側から先端側に向かって先細り形状とされており、
前記跳ね返り抑制機構は前記ガイドピンの外周面であってもよい。
本実施形態に係る製造装置によれば、カセットが保持部へ押し付けられたときに生じる反力を、ガイドピンの外周面がリールの回転軸と交差する方向へ分散させることができる。これによりカセットに生じる反力を抑制し、カセットの跳ね返りを抑制できる。つまり本実施形態に係る製造装置によれば、特別な機構を搭載することなく、安価にカセットに生じる反力を抑制できる。
(6) 前記カセットは、その外周に側線ワイヤが巻き付けられるリールを有し、
一対の前記保持部は、前記カセットの前記リールの回転軸に沿って互いに近づく方向に突出し、前記カセットに設けられた支持孔に挿入可能なガイドピンを備え、
前記跳ね返り抑制機構は、前記保持部に前記カセットが押し付けられた際に、前記保持部に設けられた前記ガイドピンの外周面から突出して前記カセットの前記支持孔に突き当てられる当接部であってもよい。
本実施形態に係る製造装置によれば、保持部にカセットが押し付けられたときにガイドピンから突き出す当接部が支持孔が突き当たることにより、カセットの跳ね返りが抑制される。
(7) 前記カセットの前記支持孔には、前記当接部の先端に対応する形状の凹部が形成されていてもよい。
本実施形態に係る製造装置によれば、当接部の先端を支持孔の凹部に当接させることにより、確実にカセットの跳ね返りを抑制できる。
<全体構造>
以下に、本発明の実施形態に係る環状同芯撚りコードの製造装置(以下、単に製造装置とよぶ)を図面を用いて説明する。
図1は本実施形態に係る製造装置の正面図である。
図1に示したように、本実施形態に係る製造装置は、環状コア1を周方向に回転させるコア回転機構10と、第一カセット移動機構20と、第二カセット移動機構30と、側線ワイヤ2を収容したカセット50と、を備えている。
(コア回転機構)
コア回転機構10は、円環状の環状コア1の軸方向Bが水平方向を向く姿勢で、環状コア1を回転させる。つまり環状コア1は、図1のように正面視で輪をなす姿勢で、回転軸Bを中心にして反時計回りに周方向に回転される。コア回転機構10は、筐体11と、クランプ部12と、二対のピンチローラ部13,14と、押えローラ15とを備えている。
クランプ部12は筐体11に取り付けられている。クランプ部12は、環状コア1の最も高い位置で環状コア1に接触する。クランプ部12は、回転軸が上下方向を向き、互いに対向するように配置された二つのローラ12a,12bを備えている。このローラ12a,12bの間に環状コア1および側線ワイヤ2が挿通され、カセット50から引き出された側線ワイヤ2が環状コア1に合流する。以降の説明ではこのクランプ部12が環状コア1および側線ワイヤと接触する点を、巻き付け点Aと呼ぶ。
ピンチローラ部13,14は互いに離間した位置で、筐体11に回転可能に取り付けられている。ピンチローラ部13,14はそれぞれ、内側ローラ13a,14aおよび外側ローラ13b,14bを備えている。内側ローラ13a,14aは、ローラ駆動モータ18によって駆動される。内側ローラ13a,14aは環状コア1および側線ワイヤ2に接触し、環状コア1および側線ワイヤ2を回転させる。外側ローラ13b,14bは環状コア1および側線ワイヤ2の回転に伴って回転される。
筐体11には、回転可能にアーム16が取り付けられている。アーム16の一端には、押えローラ15が回転可能に取り付けられている。アーム16の他端は、バネ17を介して筐体11に固定されている。この押えローラ15は、下側のピンチローラ部14の下方で環状コア1に接触する。押えローラ15は、回転中に生じて環状コア1のぶれを抑制する。
(第一カセット移動機構)
図1に示したように、第一カセット移動機構20は、リンク機構21と、リンク機構21の一方側に接続されたモータ22と、リンク機構21の他方側に固定されたカセット連結部23とを備えている。移動機構駆動モータ23によって、リンク機構21の他方側は左右方向に移動し、正面視でカセット50を環状コア1の輪の外側と内側とに移動させる。
(カセット)
図1に示したようにカセット50は、その外周に側線ワイヤ2が巻き付けられたリール51と、リール51を収容して側線ワイヤ2の外周側を覆うケース52と、ケース52の外周に設けられたガイドブロック53とを備えている。ガイドブロック53にはガイド部53aが設けられ、リール51に巻き付けられた側線ワイヤ2はこのガイド部53aにガイドされて環状コア1側に引き出される。本実施形態ではこのガイド部53aは貫通孔として形成されている。ケース52の外周面の一部には、スリット54が設けられている。このスリット54を、リール51からガイド部53aに向かって延びる側線ワイヤ2が貫通する。
(第二カセット移動機構)
図1に示したように第二カセット移動機構30は、カセット連結部23の上部に設けられている。
図2は図1に示した製造装置の上面図である。図2に示したように、カセット連結部23は、環状コア1の回転面Cに対して環状コア1の回転軸Bの一方側と他方側とに設けられている。これら一対のカセット連結部23の上部のそれぞれに、第二カセット移動機構30が設けられている。第二カセット移動機構30は、環状コア1の回転面Cに対して環状コア1の回転軸B方向の一方側から他方側へ、他方側から一方側へとカセット50を移動させる。
図3は、第二カセット移動機構の上面図である。なお図3において、右側を一方側、左側を他方側と呼ぶ。図3に示したように、環状コア1の回転面Cの一方側と他方側とにそれぞれ第二カセット移動機構30a,30bが設けられている。これら第二カセット移動機構30a,30bは左右反転して配置された同一の構造を持った機構である。以降の説明において、一方側の第二カセット移動機構30aおよび他方側の第二カセット移動機構30bを区別無く呼ぶ場合は、単に第二カセット移動機構30と呼ぶ。
第二カセット移動機構30は、カセット支持部23の上部に固定されたフレーム31を有している。このフレーム31には、押付機構としてのエアシリンダ33と、跳ね返り抑制機構としての磁石34とが設けられている。磁石34は、カセット50の金属製のケース52に対して磁力を作用させる。
フレーム31は、カセット50の側面(リール51の回転軸Dに対して垂直な面)50aに対して平行なカセット受け面31aを備えている。このカセット受け面31aから互いの第二カセット移動機構30に向かって突き出すように、二条のガイドピン32a,32bが設けられている。これらガイドピン32a,32bはカセット50の支持孔66に挿通される大きさとされている。二条のガイドピン32a,32bを支持孔66に挿通させることにより、第二カセット移動機構30はカセット50を第二カセット移動機構30に対して回転不能に支持する。
一方側の第二カセット移動機構30aに設けられたエアシリンダ33は、環状コア1の回転面Cの他方側に向かって突き出すスライドピン33aを備えている。このスライドピン33aが他方側に向かって突き出すとカセット50の側面50aを押し、カセット50を他方側のカセット移動機構30bに向かって移動させる。
(製造装置の動作)
上述のようにして構成される製造装置は、周方向に回転する環状コア1の輪の内側と外側とにカセット50を移動させて、カセット50から引き出した側線ワイヤ2を環状コア1に螺旋状に巻き付けて環状同芯撚り線コードを製造する。以下に詳しく説明する。
図4は、本実施形態に係る製造装置による環状同芯撚りコードの製造工程を示す模式図である。
まず図4の(a)の状態では、カセット50は環状コア1の輪の外側で環状コア1の回転面Cの一方側に位置している。このとき、側線ワイヤ2はクランプ部12で環状コア1の外周に沿わされている。回転するクランプ部12のローラにより、環状コア1の回転とともに側線ワイヤ2がカセット50から引き出され、環状コア1側に引き込まれる。
図4の(a)の状態から、ピンチローラ部13,14により環状コア1を周方向に回転させつつ、第一カセット移動機構20によりカセット50を環状コア1の輪の内側に移動させる。これにより図4の(b)の状態となる。
さらに、図4の(b)の状態から、環状コア1を周方向に回転させつつ、第二カセット移動機構30によりカセット50を環状コア1の回転面Cの他方側に移動させる。これにより図4の(c)の状態となる。すると、クランプ部12において、側線ワイヤ2は環状コア1の半周分だけ螺旋状に巻き付けられる。
そして図4の(c)の状態から、環状コア1を周方向に回転させつつ、第一カセット移動機構20によりカセット50を環状コア1の輪の外側に移動させる。これにより図4の(d)の状態となる。
さらに図4の(d)の状態から、環状コア1を周方向に回転させつつ、第二カセット移動機構30によりカセット50を環状コア1の回転面Cの一方側に移動させる。これにより図4の(a)の状態となる。すると、クランプ部12において、側線ワイヤ2はさらに環状コア1の半周分螺旋状に巻き付けられる。これにより、側線ワイヤ2は環状コア1に対して一周することになる。
図4の(a)〜(d)の工程を繰り返し、環状コア1を回転させながらカセット50を移動させると、環状コア1の外周に側線ワイヤが螺旋状に巻き付けられる。なお、場合によっては図4の(a)〜(d)の工程を逆に繰り返すことにより、(a)〜(d)の工程を順に繰り返して得られる撚り方向とは逆の撚り方向で、側線ワイヤ2を環状コア1に巻き付けることができる。例えば、図4の(a)〜(d)の工程を順方向に繰り返して一層目の側線ワイヤ2をS巻きで環状コア1に巻き付け、工程を逆方向に繰り返して二層目の側線ワイヤ2をZ巻きで環状コア1に巻き付けてもよい。
図4の(b)で示したように、カセット50が環状コア1の輪の外側に位置するときに、第二カセット移動機構30は、カセット50を環状コア1の回転面Cに対して一方側から他方側に移動させる。一方側の第二カセット移動機構30aは、図3を用いて説明したように、スライドガイドピン32a,32bをカセット50の側面50aに突き当てて、カセット50を他方側に移動させる。すると、カセット50は他方側の第二カセット移動機構30bのカセット受け面31aに衝突する。
カセット受け面31aに衝突すると、カセット50にはカセット受け面31aからの反力が作用する。これにより、カセット50は再び一方側の第二カセット移動機構30a側に跳ね返ろうとする。しかし本実施形態に係る製造装置によれば、他方側の第二カセット移動機構30bに設けられた跳ね返り抑制機構としての磁石34が、カセット50を引き寄せるように磁力を発生させている。このため、磁石34がカセット50が一方側に跳ね返ることを抑制する。
ところで、上述のように跳ね返り抑制機構が設けられていない場合には、カセットが第二カセット移動機構により移動されたときに跳ね返りが生じてしまう。すると、カセットを高速で移動させるために、カセットに一方側から他方側に向けて大きな押付力を作用させると、大きな反力が他方側の第二カセット移動機構で生じる。その結果、他方側の第二カセット移動機構においてカセットの挙動が安定せず、最悪の場合にはピンからカセットが脱落してしまう。カセットの挙動が不安定であると、カセットから繰り出す側線ワイヤが環状コアに対して一定の軌道で巻かれず、巻き付け精度が低下してしまう。このため、第二カセット移動機構によるカセットの移動速度を高めることができなかった。
しかし本実施形態に係る製造装置によれば、上述の如く磁石34がカセットの跳ね返りを抑制している。このため、一方側の第二カセット移動機構30aのエアシリンダ33が一方側から他方側に向かって大きな押付力を作用させて、カセット50を高速で移動させても、他方側の第二カセット移動機構30bが安定してカセット50を受け取ることができる。これによりカセット50の移動速度を高めて、側線ワイヤ2の環状コア1への巻き付け精度を高く保ったまま、環状同芯撚りコードの製造速度を高めることができる。
なお上述の説明では、カセット50が一方側の第二カセット移動機構30aから他方側の第二カセット移動機構30bに移動するときに、他方側の第二カセット移動機構30bの磁石34が跳ね返りを抑制する例を挙げて説明したが、一方側の第二カセット移動機構30aに設けられた磁石34も同様に作用する。環状コア1の輪の内側において他方側の第二カセット移動機構30bが環状コア1の回転面Ayの他方側から一方側にカセット50を移動させる際、カセット50が一方側のカセット移動機構30aのカセット受け面31aに衝突して、他方側に跳ね返ろうとする反力が生じる。しかし、一方側の第二カセット移動機構30aに設けられた磁石34がこの反力を押さえ込んで、カセット50の跳ね返りを抑制する。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
例えば上述の実施形態では、跳ね返り抑制機構を磁石34で構成した例を挙げたが、本発明はこの例に限られない。例えば、跳ね返り抑制機構をポンプなどの負圧源で構成し、負圧によってカセット50を第二カセット移動機構30に吸着させ、カセット50の跳ね返りを抑制させてもよい。あるいは、次に説明するように第二実施形態および第三実施形態のように構成してもよい。
<第二実施形態>
図5は、本発明の第二実施形態に係る製造装置の第二カセット移動機構の拡大図である。図5に示したように、第二カセット移動機構30のガイドピン132は、カセット50のリール51の回転軸Dに沿って互いに近づく方向に突出するように形成されている。このガイドピン132はカセット50に設けられた支持孔66に挿入可能とされている。このガイドピン132は、根元側から先端側に向かって先細り形状とされている。またガイドピン132の外周面132aは、なめらかな曲面で構成され、リール51の回転軸Dに対して傾斜した傾斜面とされている。
本実施形態においては、以下のようにガイドピン132が跳ね返り抑制機構として機能する。
一方側から他方側にカセット50が移動してきたときに、カセット50の支持孔66の縁66aがガイドピン132の外周面132に衝突する。外周面132は傾斜面とされているので、カセット50にはリール51の回転軸Dに対して傾斜した方向に反力Rが生じる。この反力Rは、リール51の回転軸Dに沿う方向の成分R1とリール51の回転軸Dと直交する方向の成分R2を含む力である。ガイドピン132の外周面132aが傾斜していない場合には、反力Rは成分R1のみとなり、カセット50は大きく跳ね返ってしまう。
しかし本実施形態に係る製造装置によれば、ガイドピン132が根元側から先端側に向かって先細り形状となり、その外周面132aが傾斜しているので、反力Rのうちカセット50の跳ね返りに影響する成分R1が小さくされている。このようにしてガイドピン132はカセット50の跳ね返りを抑制し、跳ね返り抑制機構として機能している。本実施形態によれば、上述の第一実施形態やその変形例のように磁石や負圧源などを搭載することなく、簡素な構成で、カセット50の跳ね返りを抑制することができる。
<第三実施形態>
図6は、本発明の第三実施形態に係る製造装置の第二カセット移動機構の拡大図である。図6に示したように、本実施形態に係る製造装置のカセット50の貫通穴266には、カセット50の幅方向(リール51の回転軸Dに沿う方向)の中央部に拡径部261が設けられ、幅方向の両側部には小径部262が設けられている。拡径部261と小径部262は傾斜部263によって接続されている。この貫通穴266にはガイドピン230が挿入可能とされている。
他方側の第二カセット移動機構30は、カセット50のリール51の回転軸Dに沿って互いに近づく方向に突出するガイドピン230が形成されている。ガイドピン230は、内部に収容部231が設けられた中空の部材である。
ガイドピン230の外周部237にはねじ部238が設けられている。ねじ部238が第二カセット移動機構30に設けられたねじ孔に噛み合い、さらにねじ部238にロックナット239をねじ込むことにより、ガイドピン230は第二カセット移動機構30に固定されている。
ガイドピン230の外周面には穴234が設けられている。ガイドピン230の収容部231には圧縮バネ233、押し部材235、玉部材236が設けられている。玉部材236は穴234よりも大きく形成されており、玉部材236はガイドピン230の外側に脱落することがない。
圧縮バネ233は、押し部材234をバネ力によりガイドピン230の先端側に押圧している。押し部材234の先端面は先細り形状となっている。押し部材234の先端面が玉部材236に径方向外側に向かう力を作用させている。これにより、玉部材2356は常に径方向外側に向かって押されている。
玉部材236とカセット受け面31aとの離間距離は、カセット50の側面50aと大径部261との離間距離と等しくされている。これにより、カセット50の側面がカセット受け面31aに当接した際には、玉部材236は大径部261に位置することになる。
カセット50が一方側の第二カセット移動機構30aにより他方側の第二カセット移動機構30bのカセット受け面31aに移動するとき、玉部材236が小径部262を通過する際は圧縮バネ233が縮んで玉部材236は内径側に引っ込む。さらにカセット50が他方側の第二カセット移動機構30b側に移動し、カセット50の側面50aがカセット受け面41aに当接する。すると、玉部材236は大径部261に対向する位置に到達しバネ力に押されて外側に出っ張り、玉部材236は大径部261に当接する。
ここで、カセット50がカセット受け面31aに衝突してカセット50に跳ね返ろうとする反力が作用すると、大径部261と小径部262の間の傾斜部263が、玉部材236にガイドピン230の内側に押し戻そうとする力を作用させる。しかし、圧縮バネ233のバネ力は、この反力により生じる玉部材236を内側に押し戻そうとする力よりも大きく設定されている。このようにして、カセット50が一方側に跳ね返ることを阻止している。
なお、他方側のカセット移動機構30bから一方側の第二カセット移動機構30aへ向けてカセット50が移動する際にも、エアシリンダ33がカセット50を押すと、同様に傾斜部263が玉部材236を内側に押し戻そうとする力を作用させる。しかし圧縮バネ233のバネ力は、このときのエアシリンダ33によって生じた玉部材236を内側に押し戻そうとする力よりも弱く設定されている。このため、玉部材236および圧縮バネ233は、エアシリンダ33によりカセット50を移動させようとする動作を妨げることがない。
なお、圧縮バネ233のバネ力は、ガイドピン230の根元側に設けられた調整ネジ237により調整することができる。調整ネジ237をガイドピン237に向かってねじ込むことにより、ガイドピン230の収容部231の長さを狭めてバネ力を大きく設定できる。また、調整ネジ237を緩めると、収容部231の長さを拡げてバネ力を小さくできる。このようにして重量が異なるカセット50を用いる場合でも、簡単にバネ力を調整できるようにされている。
このように、本実施形態に係る製造装置においては、カセットが他方側の第二カセット移動機構に押し付けられたときに、ガイドピン230の玉部材236がカセット50の貫通孔266に突き当てられて、カセット50の跳ね返りを抑制する。このような構成によってもカセット50の跳ね返りが抑制されて、巻き付け精度の高い環状同芯撚りコードを製造できる。
またこのとき、カセット50の支持孔66には、玉部材236の球形の先端形状に対応する凹部としての大径部261が形成されている。これにより、カセット50が他方側の第二カセット移動機構30bに移動したときに、玉部材236が大径部261にはまり込み、確実にカセット50の跳ね返りを防止できる。
1:環状コア
2:側線ワイヤ
10:ア回転機構
11:筐体
12:クランプ部
13,14:ピンチローラ部
15:押えローラ
16:ローラ駆動モータ
20:第一カセット移動機構
21:リンク機構
22:移動機構駆動モータ
23:カセット連結部
30:第二カセット移動機構
30a:一方側の第二カセット移動機構
30b:他方側の第二カセット移動機構
50:カセット
51:リール
52:ケース
53:ガイドブロック
53a:ガイド孔
54:スリット
61:内周部
62:外周部
63:一方側側壁部
64:他方側側壁部
S:内部空間
65:軸受
66:支持孔66
67:磁石
68:磁性体
230:ガイドピン
231:収容部
233:圧縮バネ
234:穴
235:押し部材
236:玉部材
266:貫通穴
261:大径部
262:小径部
263:段差部

Claims (7)

  1. 環状コアを周方向に回転させるコア回転機構と、
    側線ワイヤを収容したカセットを環状コアの輪の外側と内側とに移動させる第一カセット移動機構と、
    環状コアの輪の内側において環状コアの回転軸の一方側から他方側へ前記カセットを移動させ、環状コアの輪の外側において環状コアの回転軸の他方側から一方側へ前記カセットを移動させる、第二カセット移動機構と、を備え、
    周方向に回転する環状コアの輪の内側と外側とに前記カセットを移動させて、前記カセットから引き出した側線ワイヤを環状コアに螺旋状に巻き付けて環状同芯撚りコードを製造する環状同芯撚りコードの製造装置であって、
    前記第二カセット移動機構は、
    前記カセットを環状コアの回転軸の一方側および他方側のそれぞれで保持する一対の保持部と、
    前記カセットを一方側から他方側の前記保持部に向かって押し付ける押付機構と、
    他方側の前記押付機構によって一方側の前記保持部に前記カセットが押し付けられたときに前記カセットが他方側へ跳ね返ることを抑制する跳ね返り抑制機構と、を有する、環状同芯撚りコードの製造装置。
  2. 前記跳ね返り抑制機構は、前記カセットとの間に磁力を生じさせて前記カセットの跳ね返りを抑制する、請求項1に記載の環状同芯撚りコードの製造装置。
  3. 前記磁石は永久磁石であって、
    前記永久磁石によって前記カセットとの間に生じる磁力が、前記押付機構によって前記カセットへ与える押付力より小さく、前記押付機構によって前記カセットに生じる反力より大きく設定されている、請求項2に記載の環状同芯撚りコードの製造装置。
  4. 前記跳ね返り抑制機構は、負圧によって前記カセットを吸着して、前記カセットの跳ね返りを抑制する、請求項1に記載の環状同芯撚りコードの製造装置。
  5. 前記カセットは、その外周に側線ワイヤが巻き付けられるリールを有し、
    一対の前記保持部は、前記カセットの前記リールの回転軸に沿って互いに近づく方向に突出し、前記カセットに設けられた支持孔に挿入可能なガイドピンを備え、
    前記ガイドピンは、根元側から先端側に向かって先細り形状とされており、
    前記跳ね返り抑制機構は前記ガイドピンの外周面である、請求項1に記載の環状同芯撚りコードの製造装置。
  6. 前記カセットは、その外周に側線ワイヤが巻き付けられるリールを有し、
    一対の前記保持部は、前記カセットの前記リールの回転軸に沿って互いに近づく方向に突出し、前記カセットに設けられた支持孔に挿入可能なガイドピンを備え、
    前記跳ね返り抑制機構は、前記保持部に前記カセットが押し付けられた際に、前記保持部に設けられた前記ガイドピンの外周面から突出して前記カセットの前記支持孔に突き当てられる当接部である、請求項1に記載の環状同芯撚りコードの製造装置。
  7. 前記カセットの前記支持孔には、前記当接部の先端に対応する形状の凹部が形成されている、請求項6に記載の環状同芯撚りコードの製造装置。
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