JP2015000467A - ボールエンドミル - Google Patents
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(1)円弧状切れ刃に形成している放射方向すくい角α、β及びγをいずれも負角とし、かつ、前記放射方向すくい角α値、β値、γ値の絶対値を、それぞれ|α|、|β|、|γ|としたとき、|γ|≦|α|<|β|となるように設定しているので、円弧状切れ刃の全切れ刃領域にわたって切れ刃強度が強化される。このため、硬さが45HRC以上の高硬度材料を被削材とした切削加工においても、切れ刃の耐欠損性が改善される。特に、外周切れ刃近傍は切れ刃強度が強化される。一方、工具軸心近傍においては切削抵抗の低減効果と切屑排出性を良くするための配慮がなされ、すくい角α値の絶対値は小さく設定している。その結果、ビビリ振動の発生も抑制されるので、主として被削材の3次元仕上げ加工に適した2枚刃からなるボールエンドミルを提供することができる。
本発明は、軸方向すくい角をこのように設定していることにより、円弧状切れ刃が被削材と接触する最初の領域が最突出部Qとなり、その後、切れ刃の回転により、被削材との接触領域は、切れ刃の最先端部と最外周部Sの両方へ広がっていく。そして、負の値を持った放射方向すくい角の絶対値を、円弧状切れ刃の最先端部から最突出部Qにかけて小さい値に設定させていることにより、軸方向すくい角が負の値であっても、切削抵抗の低減をはかることができる。
また、円弧状切れ刃の軸方向すくい角を、最外周部S近傍において正値(+20°程度)としているので、被削材の傾斜面を最外周部S近傍の円弧状切れ刃により切削加工を行っても、切屑は円弧状切れ刃の回転軌跡の接線と垂直な方向へ放出され、切屑排出性が良好となって切屑詰りの発生も抑制されるので、被削材の傾斜面の仕上げ加工の面粗さを良好にすることができる。
図1に示すように、刃先交換式ボールエンドミル(1)は、エンドミル本体(2)と、エンドミル本体(2)の後端側に、このエンドミル本体(2)と一体に形成されているシャンク部(3)と、エンドミル本体(2)の先端部(2a)からエンドミル本体(2)の後方に向けて形成されたインサート取付座(4)(図4参照)に着脱自在に装着され、切れ刃を備えたインサート(5)と、インサート取付座(4)にインサート(5)をネジ締付けにより固定するためのクランプネジ(6)から構成されている。エンドミル本体(2)とシャンク部(3)は、例えば、SKD61等の合金工具鋼から製造されている。
また、一方の先端半体部(9a)を通って、他方の先端半体部(9b)内に達するインサート固定用ネジ穴(10)の内周面には、インサートクランプネジ(6)の雄ネジ部とネジ嵌合させるための雌ネジ部が刻設されている。
切れ刃を備えているインサート(5)の構成例を、図2及び図6を参照して説明する。なお、図6(a)、(b)及び(c)は、それぞれ図2に示すインサート(5)の平面図、正面図及び側面図である。
なお、以下の説明において、これら円弧状の切れ刃(5i1)と(5i2)のことを、単に円弧状切れ刃(5i1)、及び円弧状切れ刃(5i2)と記載する。
なお、図6(a)に示すインサート(5)の平面図において、ねじれ形状を有する外周切れ刃(5k1、5k2)は直線状となり、直線L1とねじれ形状を有する外周切れ刃(5k1、5k2)との関係は、平行な直線関係である。これにより、インサート取付座(4)にインサート(5)を装着して刃先交換式ボールエンドミル(1)を軸線L回りにR方向に回転させると、一対の円弧状の切れ刃(5i1、5i2)の回転軌跡は略半円状をなし、一対の外周切れ刃(5k1、5k2)の回転軌跡は略円筒状をなすことになる。
本発明の実施形態を示す刃先交換式エンドミル(1)は、エンドミル本体(2)の先端部(2a)に形成したインサート取付座(4)に、クランプネジ(6)を用いてインサート(5)を着脱自在に固定している。図7、図8、図9は、それぞれ図3、図4、図5に対応させて、エンドミル本体(2)のインサート取付座(4)に一つのインサート(5)を装着して固定したときの状態を示す図面である。
そして、インサート取付座(4)にインサート(5)を装着して固定したときには、
インサート(5)の最先端部(5a)は軸線L上に沿ってインサート取付座(4)から突出させ、さらに、一対の円弧状の切れ刃(5i1、5i2)、一対の外周切れ刃(5k1、5k2)、及び第2横側面部(5b1、5b2)、第3横側面部(5c1、5c2)もインサート取付座(4)から外側方向に若干突出している。
図11に示すように、円弧状の切れ刃(5i1、5i2)の接線と外周切れ刃(5k1、5k2)とは、軸線Lに対して傾斜させた設定にしている。この傾斜している状態を「ねじれ形状を有する」と表現している。
続いて、本発明のボールエンドミルが備えている構成上の特徴となる、円弧状切れ刃(5i1、5i2)のすくい角について説明する。本発明において、この円弧状切れ刃のすくい角とは、「放射方向すくい角」と「軸方向すくい角」の2種のすくい角を示す。
このうち、「放射方向すくい角」とは、円弧状切れ刃(5i1、5i2)の円弧中心点Oからこの円弧状切れ刃に向かって放射状に延びる直線(放射直線)に対するすくい面(d)の角度を示す。なお、この「放射方向すくい角」のことを「法線方向のすくい角」と呼ばれる場合もある。
また、「軸方向すくい角」とは、円弧状切れ刃(5i1、5i2)の側面視において、円弧状切れ刃(5i1、5i2)上の接線がボールエンドミルの軸線Lとなす角度を示す。
ここで「軸方向すくい角」が正の値とは、図11に示すように、円弧状切れ刃(5i1)のすくい面の傾斜角度が、回転軸線Lに対して、工具回転R方向とは反対の方向に設定されているときを、「軸方向すくい角」が正の値とする。一方、「軸方向すくい角」が負の値とは、上記と逆に設定されているときのことを言う。
円弧状切れ刃の最先端部(5a)近傍となる放射角度5°における「放射方向すくい角」をαとし、円弧状切れ刃の最外周部Sとなる放射角度90°における「放射方向すくい角」をβとし、円弧状切れ刃が回転方向Rの前方側に最も突出している最突出部Qにおける「放射方向すくい角」をγとしたときに、「放射方向すくい角」α、β及びγは、いずれも負角に設定し、かつ、前記放射方向すくい角α値、β値、γ値の絶対値を、それぞれ|α|、|β|、|γ|としたとき、|γ|≦|α|<|β|、となるように設定している。
円弧状切れ刃の「放射方向すくい角」の絶対値は、円弧状切れ刃の最先端部(5a)近傍から最突出部Qの間に最小値となる箇所が設定されている。また「放射方向すくい角」の絶対値は、この最突出部Qから最外周部Sにかけて連続的に増大するように設定している。
円弧状切れ刃の最先端部(5a)近傍となる放射角度5°(5度)における「放射方向すくい角」αは、−6°≦α≦−0.5°に、放射角度が90°になる円弧状切れ刃の最外周部Sにおける「放射方向すくい角」βは、−10°≦β≦−2°に、最突出部Qにおける「放射方向すくい角」γは、−6°≦γ≦−0.5°を満足するように設定している。また、「放射方向すくい角」γの値は−6°以上に設定するようにしている。
円弧状切れ刃が回転方向Rの前方側に最も突出している最突出部Qの位置は、放射角度が30°から47°に相当する円弧状切れ刃の位置に設定している。
最突出部Qを基準として、最突出部Qから最外周部近傍Sまでの間におけるいずれかの放射方向すくい角をθ1とし、最突出部Qから最先端部(5a)近傍までの間におけるいずれかの放射方向すくい角をθ2としたときに、前記放射方向すくい角θ1値、θ2値の絶対値を、それぞれ|θ1|、|θ2|としたとき、|θ1|>|θ2|、を満足するように設定している。
ボールエンドミルの軸方向すくい角は、円弧状切れ刃の最先端部(5a)から最突出部Qに達するまでは負の値(負角)とし、最突出部Qを超えて最外周部Sまでは正の値(正角)にし、最突出部Qにおいては0にしている。さらに、最先端部(5a)から最突出部Qまでは負の軸方向すくい角を、漸次、正方向に増加させるように変化させ、最突出部Qを超えて最外周部Sまでは、正の軸方向すくい角を漸次増加させるように変化させている。
また、図13に示すように、円弧状切れ刃の最先端部(5a)近傍における軸方向すくい角は−70°〜−80°程度、最外周部Sにおける軸方向すくい角は+20°程度に設定するようにしている。
なお、非接触式3次元デジタイザ等を用いて円弧状切れ刃の放射方向すくい角と軸方向すくい角の値を、高精度に測定することが困難な場合があるので、上記最先端部(5a)の位置を、最先端部(5a)から放射角度5°をなす円弧状切れ刃の位置としてもよい。
本発明のボールエンドミルは、エンドミル本体の先端部に、着脱自在の円弧状の切れ刃を有するインサートが装着され、ボールエンドミルの正面図において、インサートは、回転軸線対象の位置に少なくとも2つのクーラント用流路の出口を有し、クーラント用流路は、円弧状の切れ刃の逃げ面部から底側面部(5f)へ貫通し、エンドミル本体へ連通している。
本発明のボールエンドミルは、着脱自在インサートが装着され、クーラント用流路は、回転軸線に対して傾斜角度を有している。
また、最突出部Qの位置を前記したように放射角度が30°から47°となる円弧状切れ刃の位置に設定することにより、軸方向すくい角が正の値となる領域を広くすることができ、円弧状切れ刃の強度を維持しつつも、切屑の排出を良好に保つことができる。
(b)軸方向すくい角を最先端部(5a)の近傍において、負値(−70°〜−80°程度)とすることにより、被削材に対する切削加工時の応力は回転軸線L方向のエンドミル本体(2)側に作用するので、エンドミル本体(2)の回転軸線のたわみを低減することができる。但し、負側に大きすぎる値のときは、切屑排出性が困難となるが、−70°〜−80°程度であれば、困難性は問題ない程度である。軸方向すくい角が、−80°よりも負側に大きいときは、切屑排出性が困難となる。
本発明のボールエンドミルは、特に高硬度材料を被削材とした切削加工に適用するため、インサートにクーラント用流路を設けて切削加工時のインサート温度の上昇を回避する対策を施すことができる。これによって、超硬合金製インサートの塑性変形に対する抵抗力の低下を妨げたり、硬度の低下を回避することができる。
続いて、本発明のボールエンドミルの一実施形態を示す刃先交換式ボールエンドミルに装着するインサート(5)の製造方法について説明する。WC基超硬合金製のインサート(5)は、例えば、次の手順(1)〜(4)に基づいて製造することができる。
炭化タングステン粉末とコバルト粉末と、必要に応じて添加物を加えて作製した混合造粒粉末を、従来から広く採用されている金型を用いた粉末成形法などの製造技術を用いて、インサートの成形体を成形する。この金型成形時において、ネジ挿通穴の原形となる穴を形成する。インサート(5)の成形体を焼結すると20%〜30%収縮するので、これを考慮したインサート(5)の成形体を金型成形により製造する。
続いて、金型成形により成形したインサート(5)の成形体を、所定の温度(1300℃〜1400℃程度)に加熱した加熱炉に装入して焼結(焼成)処理を行う。
続いて、焼結したインサート(5)の成形体に、NC制御による3次元研削(研磨)加工機などを用いて必要とする各部位に研削加工を行う。この研削加工としては、焼結したインサート(5)の円弧状の切れ刃(5i1、5i2)、ねじれ形状を有する外周切れ刃(5k1、5k2)について、ダイヤモンド砥粒を有する回転砥石を用いて研削加工を行う。また、焼結したインサート(5)の底側面部(5f)にも仕上げ加工を行う。
なお、円弧状切れ刃に前記した、放射角度に対応した放射方向すくい角、及び軸方向すくい角の形成は、薄板形状からなるダイヤモンド回転砥石等を用いたNC制御の加工により実施する。
研削加工が完了したインサート(5)について、ネジ挿通穴を除いた表面に、耐摩耗性と耐熱性を付与するための被膜をコーティングする。この被膜の材質は、例えば、Ti−Al系窒化物、Ti−Si系窒化物、Ti−B系窒化物などからなる被膜のいずれかとし、例えば、PVD法により被膜を形成する。
続いて、本発明のボールエンドミルの一実施形態となる刃先交換式ボールエンドミルを製作してマシニングセンタに取付け、冷間ダイス鋼(SKD11材(60HRC))からなる被削材について切削加工を実施して、円弧状の切れ刃の損傷状態について評価してみた。
エンドミル本体は、その基体部を超硬合金材とし、先端部にSKD61相当材をロウ付けによって接合したものを使用した。また、NC加工機にチャッキング固定するためのシャンク部は超硬合金材とし、研磨加工により仕上げた。エンドミル本体の先端部のインサート着座面などは、SKD61相当材を旋盤加工により外観形状を整えて表面硬度HRC38から40に調質した後、マシニングセンタにてフライス加工により形成した。
(1)平面加工における切削条件
加工方法 :乾式切削(エアーブロー)
切削速度(Vc) :400[m/min]
回転数(n) :4244[min−1]
送り速度(Vf) :2550[mm/min]
1刃当たりの送り量(fz):0.3[mm/tooth]
軸方向切込み量(ap) :0.3[mm]
径方向切込み量(ae) :0.5[mm]
工具突き出し量(OH) :120[mm]
(2)傾斜角度85°壁面加工における切削条件
加工方法 :乾式切削(エアーブロー)
切削速度(Vc) :400[m/min]
回転数(n) :4244[min−1]
送り速度(Vf) :2550[mm/min]
1刃当たりの送り量(fz):0.3[mm/tooth]
径方向切込み量(ae) :0.1[mm]、0.3[mm]
ピックフィード(pf) :0.3[mm]
工具突き出し量(OH) :120[mm]
上記径方向切込み量(ae)については、ae=0.1[mm]と、ae=0.3[mm]に設定した2種の切削加工を実施した。
(2)ソリッド型のボールエンドミルにおける回転軸線近傍の円弧状切れ刃は、芯上がり量を適宜、適正な値に設定することによって、先端部の強度と切屑排出性が良好になるといった効果を有する。
2:エンドミル本体
2a:エンドミル本体の先端部
3:シャンク部
4:インサート取付座
5:インサート
5a:最先端部、
5b1、5b2:第2側面部、
5c1、5c2:第3側面部、
5d:すくい面部、
5e:逃げ面部、
5f:底側面部、
5g:外側面部、
5h:外側面部、
5i1、5i2:円弧状の切れ刃、
5k1、5k2:ねじれ形状を有する外周切れ刃、
5p:ネジ挿通穴、
6:クランプネジ、
7:傾斜縮径部、
8:インサート嵌合溝、
8a、8b:内側面部、
8c:底面部、
9a、9b:先端半体部、
10:インサート固定用ネジ穴、
F1:放射方向すくい角の変化状態を示す曲線、
F2:軸方向すくい角の変化状態を示す曲線、
K:円弧中心点Oと最突出部Qとを結んだ直線、
L:回転軸線(軸線)、
L1:インサートの先端部(5a)と円弧中心点Oとを通る直線、
L2:直線L1と平行な直線、
M:円弧状の切れ刃の円弧中心点を通り、回転軸線と直交する直線、
O:円弧状切れ刃の円弧中心点、
Q:円弧状切れ刃の最突出部、
S:直線Mと円弧状切れ刃とが交差する点(繋ぎ部S、又は最外周部S)、
T:インサートの厚さ。
Claims (8)
- 回転軸線回りに回転方向Rで回転されるエンドミル本体の先端部に、前記エンドミル本体の平面視で、前記エンドミル本体の最先端部から最外周部へ延びる円弧状切れ刃を備え、前記円弧状切れ刃は、前記回転軸線方向からの正面視でS字形状をなし、前記円弧状切れ刃は、前記回転方向Rの前方側に形成された前記円弧状切れ刃のすくい面を備えたボールエンドミルにおいて、前記円弧状切れ刃の放射方向すくい角は、前記円弧状切れ刃の円弧中心点から前記円弧状切れ刃に向かって放射状に延びる放射直線が、前記円弧状切れ刃と交差する位置において前記放射直線と前記円弧状切れ刃の前記すくい面とがなす角度と定義し、また、前記回転軸線を基準として、前記回転軸線と前記放射直線とがなす角度を放射角度と定義したとき、前記放射角度が5度(°)における前記放射方向すくい角をα、前記放射角度が90度(°)における前記放射方向すくい角をβ、前記S字形状をなす円弧状切れ刃が前記回転方向Rの前方側に最も突出する位置となる最突出部における前記放射方向すくい角をγとしたときに、前記放射方向すくい角α、前記放射方向すくい角β、及び前記放射方向すくい角γはいずれも負角であり、前記放射方向すくい角α値、β値、γ値の絶対値を、それぞれ|α|、|β|、|γ|としたとき、
|γ|≦|α|<|β|、
となるように設定されていることを特徴とするボールエンドミル。 - 前記放射方向すくい角の絶対値は、前記円弧状切れ刃の前記最先端部から前記最突出部の間に最小値となる箇所が設定され、前記最小値は、前記放射角度が15度から30度の位置にあって、前記放射方向すくい角の絶対値は、前記最突出部から前記最外周部にかけて連続的に増大するように設定されていることを特徴とする請求項1に記載のボールエンドミル。
- 前記放射方向すくい角α、前記放射方向すくい角β及び前記放射方向すくい角γは、
−6°≦α≦−0.5°、
−10°≦β≦−2°、
−6°≦γ≦−0.5°、
を満足するように設定されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のボールエンドミル。 - 前記放射角度が30°から47°となる前記円弧状切れ刃の位置に、前記最突出部が形成されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載のボールエンドミル。
- 前記最突出部を基準として、前記最突出部から前記最外周部近傍までの放射方向すくい角をθ1とし、前記最突出部から前記最先端部近傍までの放射方向すくい角をθ2としたときに、前記放射方向すくい角θ1値、θ2値の絶対値を、それぞれ|θ1|、|θ2|としたとき、
|θ1|>|θ2|、
を満足するように設定されていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載のボールエンドミル。 - 前記ボールエンドミルの側面視において、前記円弧状切れ刃上の接線が前記回転軸線となす角度を軸方向すくい角としたときに、
前記軸方向すくい角は、前記円弧状切れ刃の前記最先端部から前記最突出部に達するまでは負の値に設定され、前記最突出部を超えて前記最外周部までは正の値に設定されている、
ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載のボールエンドミル。 - 請求項1に記載のボールエンドミルにおいて、前記ボールエンドミルは、前記エンドミル本体(2)の先端部に、着脱自在の円弧状の切れ刃を有するインサートが装着され、前記ボールエンドミルの正面図において、前記インサートは、回転軸線対象の位置に少なくとも2つのクーラント用流路の出口を有し、前記クーラント用流路は、円弧状の切れ刃(5i1、5i2)の逃げ面部(5e)から底側面部(5f)へ貫通し、前記エンドミル本体(2)へ連通していること、を特徴とするボールエンドミル。
- 前記クーラント用流路は、回転軸線に対して傾斜角度を有していることを特徴とする請求項7に記載のボールエンドミル。
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