JP2001025912A - ボールエンドミル - Google Patents
ボールエンドミルInfo
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- JP2001025912A JP2001025912A JP11202229A JP20222999A JP2001025912A JP 2001025912 A JP2001025912 A JP 2001025912A JP 11202229 A JP11202229 A JP 11202229A JP 20222999 A JP20222999 A JP 20222999A JP 2001025912 A JP2001025912 A JP 2001025912A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cutting blade
- end mill
- arc
- outer peripheral
- cutting edge
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B23—MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B23C—MILLING
- B23C5/00—Milling-cutters
- B23C5/02—Milling-cutters characterised by the shape of the cutter
- B23C5/10—Shank-type cutters, i.e. with an integral shaft
- B23C5/1009—Ball nose end mills
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B23—MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B23C—MILLING
- B23C2210/00—Details of milling cutters
- B23C2210/54—Configuration of the cutting part
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Milling Processes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】剛性の向上、切屑の排出容易化、食い付き性の
向上を図り、撓みや振動の防止、切削加工精度の向上、
工具の破損防止などを図ること。 【解決手段】ボールエンドミルは、先端部に円弧状切刃
２を有し、円弧状切刃２の自由端ａから外周部切刃３が
延在する略円柱状をしている。円弧状切刃２の掬い面２
ａは、その掬い角が、円弧状切刃２の先端ａから自由端
ｄに至る間、連続的に増大する負角となるよう形成され
ている。
向上を図り、撓みや振動の防止、切削加工精度の向上、
工具の破損防止などを図ること。 【解決手段】ボールエンドミルは、先端部に円弧状切刃
２を有し、円弧状切刃２の自由端ａから外周部切刃３が
延在する略円柱状をしている。円弧状切刃２の掬い面２
ａは、その掬い角が、円弧状切刃２の先端ａから自由端
ｄに至る間、連続的に増大する負角となるよう形成され
ている。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、主に鍛造型、プレ
ス型、ダイキャスト型、プラスチック型などの金型のプ
ロフィル加工に用いられる、全体形状が略円柱状をして
おり先端部が球状をしているボールエンドミルに関す
る。
ス型、ダイキャスト型、プラスチック型などの金型のプ
ロフィル加工に用いられる、全体形状が略円柱状をして
おり先端部が球状をしているボールエンドミルに関す
る。
【０００２】
【発明が解決しようとする課題】ボールエンドミルは、
先端部に円弧状切刃を有し、該円弧状切刃の自由端から
外周部切刃が延在して構成され、従来、円弧状切刃の掬
い面は正の掬い角で構成されていた。このため、先端部
の横断面の断面積が小さく剛性が比較的低かった。
先端部に円弧状切刃を有し、該円弧状切刃の自由端から
外周部切刃が延在して構成され、従来、円弧状切刃の掬
い面は正の掬い角で構成されていた。このため、先端部
の横断面の断面積が小さく剛性が比較的低かった。
【０００３】また、外周部切刃の掬い面も円弧状切刃と
同様正の掬い角で構成され溝形状をしていた。このた
め、外周部の剛性も低く、しかも切屑が溝から排出され
にくく、切屑が原因で切刃が欠損し易かった。
同様正の掬い角で構成され溝形状をしていた。このた
め、外周部の剛性も低く、しかも切屑が溝から排出され
にくく、切屑が原因で切刃が欠損し易かった。
【０００４】本発明は、上記のような従来のボールエン
ドミルの問題点を解決し、剛性の向上、切屑の排出容易
化、食い付き性の向上を図り、撓みや振動の防止、切削
加工精度の向上、工具の破損防止などを図ることを目的
とする。
ドミルの問題点を解決し、剛性の向上、切屑の排出容易
化、食い付き性の向上を図り、撓みや振動の防止、切削
加工精度の向上、工具の破損防止などを図ることを目的
とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明のボールエンドミ
ルは、先端部に円弧状切刃を有し、該円弧状切刃の自由
端から外周部切刃が延在する略円柱状のボールエンドミ
ルにおいて、前記円弧状切刃の掬い面の掬い角が、円弧
状切刃の先端から前記自由端に至る間、連続的に増大す
る負角となるよう、当該円弧状切刃の掬い面が形成され
ることを特徴とする。
ルは、先端部に円弧状切刃を有し、該円弧状切刃の自由
端から外周部切刃が延在する略円柱状のボールエンドミ
ルにおいて、前記円弧状切刃の掬い面の掬い角が、円弧
状切刃の先端から前記自由端に至る間、連続的に増大す
る負角となるよう、当該円弧状切刃の掬い面が形成され
ることを特徴とする。
【０００６】ここで、前記円弧状切刃と前記外周部切刃
との接続点において、前記円弧状切刃の掬い面の掬い角
と前記外周部切刃の掬い面の掬い角とが一致していると
ともに、前記円弧状切刃の掬い面と前記外周部切刃の掬
い面とが同一の曲率を有している。
との接続点において、前記円弧状切刃の掬い面の掬い角
と前記外周部切刃の掬い面の掬い角とが一致していると
ともに、前記円弧状切刃の掬い面と前記外周部切刃の掬
い面とが同一の曲率を有している。
【０００７】また、前記外周部切刃の掬い面は、当該ボ
ールエンドミルの横断面において、該横断面の中心点と
該外周部切刃の先端とを結んだ仮想直線に対し負の掬い
角をもつ直線又は直線に近い大きな半径の円弧により構
成されている。
ールエンドミルの横断面において、該横断面の中心点と
該外周部切刃の先端とを結んだ仮想直線に対し負の掬い
角をもつ直線又は直線に近い大きな半径の円弧により構
成されている。
【０００８】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の一
実施形態を説明する。
実施形態を説明する。
【０００９】図１（Ａ）、（Ｂ）は、本実施形態に係る
ボールエンドミルの側面図及び底面図を示す。また、図
２は、同ボールエンドミルの円弧状切刃のａ〜ｄ点にお
ける掬い角を断面図として描いた円弧状切刃の掬い面の
構成図を示す。また、図３は、図１図示矢印III 方向か
ら見たときの切刃部の側面図を示す。また、図４
（Ａ）、（Ｂ）は、図１（Ａ）に示すボールエンドミル
の切刃部の拡大側面図及び図４（Ａ）図示Ｂ−Ｂ断面図
を示す。また、図５は、同ボールエンドミルの斜視図を
示す。
ボールエンドミルの側面図及び底面図を示す。また、図
２は、同ボールエンドミルの円弧状切刃のａ〜ｄ点にお
ける掬い角を断面図として描いた円弧状切刃の掬い面の
構成図を示す。また、図３は、図１図示矢印III 方向か
ら見たときの切刃部の側面図を示す。また、図４
（Ａ）、（Ｂ）は、図１（Ａ）に示すボールエンドミル
の切刃部の拡大側面図及び図４（Ａ）図示Ｂ−Ｂ断面図
を示す。また、図５は、同ボールエンドミルの斜視図を
示す。
【００１０】図１〜図５において、本実施形態に係るボ
ールエンドミルは、全体形状が略円柱状をしている。
ールエンドミルは、全体形状が略円柱状をしている。
【００１１】ボールエンドミルは切刃部１とシャンク部
（柄部）５を有し、切刃部１は、先端部の円弧状切刃２
と、この円弧状切刃２の自由端ｄから延在する外周部切
刃３とを有する。
（柄部）５を有し、切刃部１は、先端部の円弧状切刃２
と、この円弧状切刃２の自由端ｄから延在する外周部切
刃３とを有する。
【００１２】円弧状切刃２の掬い面２ａは、図２に断面
で示すように、円弧状切刃２の先端ａから自由端（円弧
状切刃２と外周部切刃３との接続点）ｄに至る間、掬い
角が連続的に増大する負角となるよう形成されている。
すなわち、円弧状切刃２のａ点、ｂ点、ｃ点、ｄ点にお
ける各掬い角ａ°、ｂ°、ｃ°、ｄ°は負角であり、か
つ、ａ°＜ｂ°＜ｃ°＜ｄ°に設定されている。
で示すように、円弧状切刃２の先端ａから自由端（円弧
状切刃２と外周部切刃３との接続点）ｄに至る間、掬い
角が連続的に増大する負角となるよう形成されている。
すなわち、円弧状切刃２のａ点、ｂ点、ｃ点、ｄ点にお
ける各掬い角ａ°、ｂ°、ｃ°、ｄ°は負角であり、か
つ、ａ°＜ｂ°＜ｃ°＜ｄ°に設定されている。
【００１３】円弧状切刃２の掬い面２ａの掬い角と外周
部切刃３の掬い面３ａの掬い角は、図３に示すように、
円弧状切刃２と外周部切刃３との接続点ｄにおいて一致
している。また、円弧状切刃２の掬い面２ａと外周部切
刃３の掬い面３ａは、図３に示すように、円弧状切刃２
と外周部切刃３との接続点ｄにおいて同一の曲率を有し
ている。
部切刃３の掬い面３ａの掬い角は、図３に示すように、
円弧状切刃２と外周部切刃３との接続点ｄにおいて一致
している。また、円弧状切刃２の掬い面２ａと外周部切
刃３の掬い面３ａは、図３に示すように、円弧状切刃２
と外周部切刃３との接続点ｄにおいて同一の曲率を有し
ている。
【００１４】また、外周部切刃３の掬い面３ａは、図４
（Ｂ）に示すように、ボールエンドミルの横断面におい
て、横断面の中心点Ｏと外周部切刃３の先端ｄとを結ん
だ仮想直線Ｌに対し負の掬い角αをもつ直線４又は直線
に近い大きな半径の円弧４’により構成されている。
（Ｂ）に示すように、ボールエンドミルの横断面におい
て、横断面の中心点Ｏと外周部切刃３の先端ｄとを結ん
だ仮想直線Ｌに対し負の掬い角αをもつ直線４又は直線
に近い大きな半径の円弧４’により構成されている。
【００１５】以上説明したように、本実施形態に係るボ
ールエンドミルは、円弧状切刃２の掬い面２ａの掬い角
が、円弧状切刃２の先端ａから自由端ｄに至る間、連続
的に増大する負角となるよう、円弧状切刃２の掬い面２
ａが形成されているため、先端部の横断面の断面積が増
大しボールエンドミルの先端部の剛性が向上する。ま
た、円弧状切刃２の先端ａに向かって食い付き性が増大
し、ボールエンドミルの回転時に外周側への逃げが減少
し求心性が向上する。
ールエンドミルは、円弧状切刃２の掬い面２ａの掬い角
が、円弧状切刃２の先端ａから自由端ｄに至る間、連続
的に増大する負角となるよう、円弧状切刃２の掬い面２
ａが形成されているため、先端部の横断面の断面積が増
大しボールエンドミルの先端部の剛性が向上する。ま
た、円弧状切刃２の先端ａに向かって食い付き性が増大
し、ボールエンドミルの回転時に外周側への逃げが減少
し求心性が向上する。
【００１６】また、円弧状切刃２と外周部切刃３との接
続点ｄにおいて、円弧状切刃２の掬い面２ａの掬い角と
外周部切刃３の掬い面３ａの掬い角とが一致していると
ともに、円弧状切刃２の掬い面２ａと外周部切刃３の掬
い面３ａとが同一の曲率を有しているため、円弧状切刃
２と外周部切刃３との接続点ｄに角や段が生じない滑ら
かな切刃稜線となる。
続点ｄにおいて、円弧状切刃２の掬い面２ａの掬い角と
外周部切刃３の掬い面３ａの掬い角とが一致していると
ともに、円弧状切刃２の掬い面２ａと外周部切刃３の掬
い面３ａとが同一の曲率を有しているため、円弧状切刃
２と外周部切刃３との接続点ｄに角や段が生じない滑ら
かな切刃稜線となる。
【００１７】さらに、外周部切刃３の掬い面３ａは、ボ
ールエンドミルの横断面において、横断面の中心点Ｏと
外周部切刃３の先端ｄとを結んだ仮想直線に対し負の掬
い角αをもつ直線４又は直線に近い大きな半径の円弧
４’により構成されているため、ボールエンドミルの回
転によってこの掬い面３ａ上の切屑が外側に向かって勢
いよく排出されるようになり、切り屑の排出が容易にな
りしかも切屑による切刃の欠損を防止することができ
る。また、外周部切刃３の掬い面３ａに従来からの断面
Ｖ字状の溝が形成されていないため、横断面の断面積
の増大により剛性が向上し、円弧状切刃２の稜線２ｂ
を、ボールエンドミルの先端部の前方から見て、曲率の
大きなＳ字曲線を描くように形成させることが可能にな
り、同一径の従来のボールエンドミルと比べ円弧状切刃
２の稜線２ｂの全長を増大させ、円弧状切刃２の切削抵
抗力の分散により切刃寿命が長くなる。
ールエンドミルの横断面において、横断面の中心点Ｏと
外周部切刃３の先端ｄとを結んだ仮想直線に対し負の掬
い角αをもつ直線４又は直線に近い大きな半径の円弧
４’により構成されているため、ボールエンドミルの回
転によってこの掬い面３ａ上の切屑が外側に向かって勢
いよく排出されるようになり、切り屑の排出が容易にな
りしかも切屑による切刃の欠損を防止することができ
る。また、外周部切刃３の掬い面３ａに従来からの断面
Ｖ字状の溝が形成されていないため、横断面の断面積
の増大により剛性が向上し、円弧状切刃２の稜線２ｂ
を、ボールエンドミルの先端部の前方から見て、曲率の
大きなＳ字曲線を描くように形成させることが可能にな
り、同一径の従来のボールエンドミルと比べ円弧状切刃
２の稜線２ｂの全長を増大させ、円弧状切刃２の切削抵
抗力の分散により切刃寿命が長くなる。
【００１８】図６、図７及び図８は、それぞれ、本発明
によるボールエンドミル（コーティング付き）及びその
比較例としての他社製超硬ボールエンドミル（コーティ
ング付き）の切削試験データを示すグラフである。
によるボールエンドミル（コーティング付き）及びその
比較例としての他社製超硬ボールエンドミル（コーティ
ング付き）の切削試験データを示すグラフである。
【００１９】図６に示すグラフは、下記の条件によるも
のである。
のである。
【００２０】 ・使用ボールエンドミル寸法 φ１２mmＸ６Ｒ ・エンドミル刃数 二枚刃 ・被削材 炭素鋼Ｓ５０Ｃ（硬度２２０〜２５０ＨＢ） ・回転数 ３２００ｒｐｍ ・切削速度（周速） １２０ｍ／min ・送り量 ０．１６mm／一刃 １０２４mm／min ・切り込み量 軸方向 ０．５mm 径方向（ピックフィード） ０．５mm この切削試験において、他社製超硬ボールエンドミル
は、切削距離３００ｍにて摩耗幅が０．３mmになり切削
続行不能になったのに対し、本発明のボールエンドミル
は、切削距離４００ｍにおいても摩耗幅が０．１３mmと
なり切削続行が可能であった。
は、切削距離３００ｍにて摩耗幅が０．３mmになり切削
続行不能になったのに対し、本発明のボールエンドミル
は、切削距離４００ｍにおいても摩耗幅が０．１３mmと
なり切削続行が可能であった。
【００２１】また、図７に示すグラフは、下記の条件に
よるものである。
よるものである。
【００２２】 ・使用ボールエンドミル寸法 φ１２mmＸ６Ｒ ・エンドミル刃数 二枚刃 ・被削材 ＮＡＫ５５（硬度ＨＲＣ３５） ・回転数 ３２００ｒｐｍ ・切削速度（周速） １２０ｍ／min ・送り量 ０．１２mm／一刃 ６３０mm／min ・切り込み量 軸方向 １．０mm 径方向（ピックフィード） １．０mm この切削試験において、他社製超硬ボールエンドミル
は、切削距離２００ｍにて摩耗幅が０．３mmになり切削
続行不能になったのに対し、本発明のボールエンドミル
は、切削距離３５０ｍにおいても摩耗幅が０．２３mmと
なり切削続行が可能であった。
は、切削距離２００ｍにて摩耗幅が０．３mmになり切削
続行不能になったのに対し、本発明のボールエンドミル
は、切削距離３５０ｍにおいても摩耗幅が０．２３mmと
なり切削続行が可能であった。
【００２３】また、図８に示すグラフは、下記の条件に
よるものである。
よるものである。
【００２４】 ・使用ボールエンドミル寸法 φ１０mmＸ６Ｒ ・エンドミル刃数 二枚刃 ・被削材 ＳＫＤ６１（硬度ＨＲＣ４６〜４７） ・回転数 ２６００ｒｐｍ ・切削速度（周速） ８１．６ｍ／min ・送り量 ０．１１mm／一刃 ５８０mm／min ・切り込み量 軸方向 １．０mm 径方向（ピックフィード） １．０mm この切削試験において、他社製超硬ボールエンドミル
は、切削距離１７０ｍにて摩耗幅が０．３mmになり切削
続行不能になったのに対し、本発明のボールエンドミル
は、切削距離２８０ｍにおいても摩耗幅が０．２５mmと
なり切削続行が可能であった。
は、切削距離１７０ｍにて摩耗幅が０．３mmになり切削
続行不能になったのに対し、本発明のボールエンドミル
は、切削距離２８０ｍにおいても摩耗幅が０．２５mmと
なり切削続行が可能であった。
【００２５】
【発明の効果】本発明のボールエンドミルは、円弧状切
刃の掬い面の掬い角が、円弧状切刃の先端から自由端に
至る間、連続的に増大する負角となるよう、円弧状切刃
の掬い面が形成されている。このため、先端部の横断面
の断面積が増大しボールエンドミルの先端部の剛性が向
上する。また、円弧状切刃の先端に向かって食い付き性
が増大し、ボールエンドミルの回転時に外周側への逃げ
が減少し求心性が向上する。
刃の掬い面の掬い角が、円弧状切刃の先端から自由端に
至る間、連続的に増大する負角となるよう、円弧状切刃
の掬い面が形成されている。このため、先端部の横断面
の断面積が増大しボールエンドミルの先端部の剛性が向
上する。また、円弧状切刃の先端に向かって食い付き性
が増大し、ボールエンドミルの回転時に外周側への逃げ
が減少し求心性が向上する。
【００２６】また、円弧状切刃と外周部切刃との接続点
において、円弧状切刃の掬い面の掬い角と外周部切刃の
掬い面の掬い角とが一致しているとともに、円弧状切刃
の掬い面と外周部切刃の掬い面とが同一の曲率を有して
いるため、円弧状切刃と外周部切刃との接続点に角や段
が生じない滑らかな切刃稜線となる。
において、円弧状切刃の掬い面の掬い角と外周部切刃の
掬い面の掬い角とが一致しているとともに、円弧状切刃
の掬い面と外周部切刃の掬い面とが同一の曲率を有して
いるため、円弧状切刃と外周部切刃との接続点に角や段
が生じない滑らかな切刃稜線となる。
【００２７】さらに、外周部切刃の掬い面は、ボールエ
ンドミルの横断面において、横断面の中心点と外周部切
刃の先端とを結んだ仮想直線に対し負の掬い角をもつ直
線又は直線に近い大きな半径の円弧により構成されてい
るため、ボールエンドミルの回転によってこの掬い面上
の切屑が外側に向かって勢いよく排出されるようにな
り、切り屑の排出が容易になりしかも切屑による切刃の
欠損を防止することができる。また、外周部切刃の掬い
面に従来からのＶ字状溝が形成されないため、横断面
の断面積の増大により剛性が向上し、円弧状切刃の稜
線を、ボールエンドミルの先端部の前方から見て、曲率
の大きなＳ字曲線を描くように形成させることが可能に
なり、同一径の従来のボールエンドミルと比べ円弧状切
刃の稜線の全長を増大させ、円弧状切刃の切削抵抗力の
分散により切刃寿命が長くなる。
ンドミルの横断面において、横断面の中心点と外周部切
刃の先端とを結んだ仮想直線に対し負の掬い角をもつ直
線又は直線に近い大きな半径の円弧により構成されてい
るため、ボールエンドミルの回転によってこの掬い面上
の切屑が外側に向かって勢いよく排出されるようにな
り、切り屑の排出が容易になりしかも切屑による切刃の
欠損を防止することができる。また、外周部切刃の掬い
面に従来からのＶ字状溝が形成されないため、横断面
の断面積の増大により剛性が向上し、円弧状切刃の稜
線を、ボールエンドミルの先端部の前方から見て、曲率
の大きなＳ字曲線を描くように形成させることが可能に
なり、同一径の従来のボールエンドミルと比べ円弧状切
刃の稜線の全長を増大させ、円弧状切刃の切削抵抗力の
分散により切刃寿命が長くなる。
【００２８】このように、本発明によると、剛性が向上
し、切屑の排出が容易になり、しかも食い付き性が向上
し、撓みや振動を防止でき、切削加工精度の向上、工具
の破損防止などを図ることができる。
し、切屑の排出が容易になり、しかも食い付き性が向上
し、撓みや振動を防止でき、切削加工精度の向上、工具
の破損防止などを図ることができる。
【図１】図１（Ａ）、（Ｂ）は、一実施形態に係るボー
ルエンドミルの側面図及び底面図を示す。
ルエンドミルの側面図及び底面図を示す。
【図２】図２は、同ボールエンドミルの円弧状切刃２の
ａ〜ｄ点における掬い角を断面図として描いた円弧状切
刃２の掬い面の構成図を示す。
ａ〜ｄ点における掬い角を断面図として描いた円弧状切
刃２の掬い面の構成図を示す。
【図３】図３は、図１図示矢印III 方向から見たときの
切刃部１の側面図を示す。
切刃部１の側面図を示す。
【図４】図４（Ａ）、（Ｂ）は、図１（Ａ）に示すボー
ルエンドミルの切刃部１の拡大側面図及び図４（Ａ）図
示Ｂ−Ｂ断面図を示す。
ルエンドミルの切刃部１の拡大側面図及び図４（Ａ）図
示Ｂ−Ｂ断面図を示す。
【図５】同ボールエンドミルの斜視図である。
【図６】本発明によるボールエンドミル及びその比較例
としての他社製超硬ボールエンドミルの切削試験データ
を示すグラフである。
としての他社製超硬ボールエンドミルの切削試験データ
を示すグラフである。
【図７】同じく本発明によるボールエンドミル及びその
比較例としての他社製超硬ボールエンドミルの切削試験
データを示すグラフである。
比較例としての他社製超硬ボールエンドミルの切削試験
データを示すグラフである。
【図８】同じく本発明によるボールエンドミル及びその
比較例としての他社製超硬ボールエンドミルの切削試験
データを示すグラフである。
比較例としての他社製超硬ボールエンドミルの切削試験
データを示すグラフである。
２ 円弧状切刃 ２ａ 掬い面 ａ 円弧状切刃２の先端 ｄ 円弧状切刃２の自由端（円弧状切刃２と外周部切
刃３との接続点、外周部切刃３の先端） ２ｂ 稜線 ３ 外周部切刃 ３ａ 掬い面 Ｏ ボールエンドミルの横断面の中心点 ４ 負の掬い角αをもつ直線 ４’ 負の掬い角αをもつ直線に近い大きな半径の円弧
刃３との接続点、外周部切刃３の先端） ２ｂ 稜線 ３ 外周部切刃 ３ａ 掬い面 Ｏ ボールエンドミルの横断面の中心点 ４ 負の掬い角αをもつ直線 ４’ 負の掬い角αをもつ直線に近い大きな半径の円弧
Claims (3)
- 【請求項１】 先端部に円弧状切刃を有し、該円弧状切
刃の自由端から外周部切刃が延在する略円柱状のボール
エンドミルにおいて、 前記円弧状切刃の掬い面の掬い角が、円弧状切刃の先端
から前記自由端に至る間、連続的に増大する負角となる
よう、当該円弧状切刃の掬い面が形成されることを特徴
とするボールエンドミル。 - 【請求項２】 請求項１において、前記円弧状切刃と前
記外周部切刃との接続点において、前記円弧状切刃の掬
い面の掬い角と前記外周部切刃の掬い面の掬い角とが一
致しているとともに、前記円弧状切刃の掬い面と前記外
周部切刃の掬い面とが同一の曲率を有していることを特
徴とするボールエンドミル。 - 【請求項３】 請求項１又は２において、前記外周部切
刃の掬い面は、当該ボールエンドミルの横断面におい
て、該横断面の中心点と該外周部切刃の先端とを結んだ
仮想直線に対し負の掬い角をもつ直線又は直線に近い大
きな半径の円弧により構成されていることを特徴とする
ボールエンドミル。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11202229A JP2001025912A (ja) | 1999-07-15 | 1999-07-15 | ボールエンドミル |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11202229A JP2001025912A (ja) | 1999-07-15 | 1999-07-15 | ボールエンドミル |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001025912A true JP2001025912A (ja) | 2001-01-30 |
Family
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-
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