JP2014532284A - バナジウムフローセル - Google Patents

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Abstract

バナジウム化学フローセル電池システムが記載される。電解液の形成方法、電解液の配合組成、及び前記電解液を利用するフローシステムが開示される。電解液の製造は、化学的還元及び電気化学的還元の組み合わせを含む。【選択図】図3A

Description

本明細書に開示される実施形態は、一般的には、バナジウム系フローセル電池に関する。
新規且つ革新的な蓄電システムに対する需要が高まっている。レドックスフローセル電池は、係る蓄電システムにとって魅力的な手段になりつつある。ある用途において、レドックスフローセル電池は、1個以上のレドックスフローセルを有してもよい。レドックスフローセルのそれぞれは、異なる半電池コンパートメント内に配置された正極及び負極を有してもよい。2つの半電池は、レドックス反応の際にイオンがそれを通して移動する多孔質膜又はイオン選択性膜により分離されていてもよい。レドックス反応が起こる際には、多くの場合外部ポンプ輸送システムにより、半電池を通して電解液(アノード液及びカソード液)を流動させる。このように、レドックスフローセル電池内の前記膜は、水性電解液環境中で作動する。
安定したエネルギー供給を提供するためには、レドックスフローセル電池システムの構成要素の多くが、適正に稼働していることが重要である。レドックスフローセル電池の性能は、例えば、充電状態、温度、電解質液面、電解質濃度、並びに、漏洩、ポンプの不具合、及び給電電子装置への電力供給の停止等の障害の状況といったパラメータに基づいて変動し得る。
かねてから、バナジウム系フローセルシステムが提案されている。しかしながら、経済的に実施可能であろうバナジウム系システムの開発には多くの課題がある。これらの課題としては、例えば、バナジウム電解液の高いコスト、適合する膜の高いコスト、希薄な電解液の低エネルギー密度、熱管理、バナジウム中の不純物レベル、不安定な性能、スタックの漏洩、汚れ等の膜性能、剥離及び酸化等の電極性能、再均衡(rebalance)セル技術、並びにシステム監視及び運転が挙げられる。
一つのグループが、HSO中のバナジウム/バナジウム電解液を研究している。その成果において、V+V+HSOがVOSOを生成する。V+HSOの電気化学的還元によってもVOSOを生成することができる。しかし、電解液の調製が困難であり、非実用的であることが判っている。別なグループが、HCl中にVOSOを溶解させることによるHSOとHClとの混合物を試している。しかし、ここでも、電解液が高価であり、硫酸塩を含まない配合組成を調製するには非実用的であることが判っている。
したがって、より良いレドックスフローセル電池システムに対するニーズが存在する。
本発明の実施形態は、バナジウム系フローセルシステムを提供する。本発明に係る電解質溶液を提供する方法は、酸性のV5+溶液/懸濁液を化学的に還元して還元された溶液を形成するステップと、前記還元された溶液を電気化学的に還元して電解液を形成するステップとを含む。
本発明のいくつかの実施形態に係るフローセル電池システムは、正極バナジウム電解液と、負極バナジウム電解液と、複数のセルを有するスタックであって、それぞれのセルが2つの電極の間に形成され、多孔質膜により分離され、前記正極バナジウム電解液を受け入れる正極セルと、前記負極バナジウム電解液を受け入れる負極セルとを有する上記スタックとを備える。
本発明のこれらの実施形態又は他の実施形態を、次の図に関して以下さらに述べる。
システムにおける本発明のいくつかの実施形態に係るバナジウム系レドックスフローセルを示す図である。 バナジウム電解液を提供する方法を説明する図である。 本発明のいくつかの実施形態に係る平衡化(balanced)電解液の製造を説明する図である。 本発明のいくつかの実施形態に係る電解液の製造を説明する図である。
図面において可能な場合は、同様の機能を有する要素は同一の符号を有する。
本発明は特定の装置又は方法に限定されず、当然変更し得ることが理解されるべきである。また、本明細書で用いられる用語は、特定の実施形態を記述することのみを目的とし、限定することを意図するものではないことも理解されるべきである。
図1は、本発明のいくつかの実施形態に係るバナジウム系フローシステム100を図解する。図1に示すように、システム100は、電源102と負荷104との間に連結される。電源102は、AC送電網、再生可能発電装置(太陽発電、風力発電、水力発電等)、燃料発電機、又は任意のその他の電源等を含む任意の電源を表すことができる。負荷104は、送電網、建物、又は任意のその他の負荷装置等の任意の電力消費体を表すことができる。
図1に示すように、レドックスフローシステム100は、レドックスフローセルスタック126を備える。フローセルスタック126は、膜116で分離された2つの半電池108及び110を備える単一のセルを図解するが、ほとんどの実施形態においては、多数の個々のセルの集合体である。電解液128は、半電池108を通って流通され、電解液130は、半電池110を通って流通される。半電池108及び110は、それぞれ電解質128及び130と接触する電極120及び118をそれぞれ備えており、その結果、電極120又は118の表面でレドックス反応が起こる。いくつかの実施形態において、多数のレドックスフローセル126は、より高い電圧を得るためには直列、又はより高い電流を得るためには並列のいずれかで、電気的に連結(例えば、集積)されてもよい。集積されたセル126は、集合的に電池スタックと呼ばれ、フローセル電池は、単一セル又は電池スタックを意味することができる。図1に示すように、電極120及び118は電力変換器106を挟んで連結され、これを通して、電解液128及び130は、充電又は放電のいずれかがなされる。
電解液が充填される場合、レドックスフローセル100の半電池110はアノード液130を含み、もう一方の半電池108はカソード液128を含み、アノード液及びカソード液は、集合的に電解液と呼ばれる。反応物質である電解液は、異なる貯留器124及び122にそれぞれ貯蔵され、セルの注入口/排出口(I/O)に連結される導管を介して、半電池108及び110に分配されてもよい。いくつかの実施形態において、レドックスフローセルへ及びレドックスフローセルから電解液を移送するために、外部ポンプ輸送システムが用いられる。
それぞれの半電池108及び110中の電極120及び118の少なくとも一つは、そこでレドックス反応が起こる、そしてそこから電荷が移送される表面を提供する。レドックスフローセルシステム100は、充電又は放電の際に、その構成成分の酸化状態を変化させることにより作動する。2つの半電池108及び110は、導電性電解液により直列に結合され、一方がアノード反応、他方がカソード反応である。運転中に(例えば、充電中又は放電中に)、電解液126及び124は、半電池108及び110を通して流通される。
電解液、正極電解液が、ポンプ112によって保持槽124から半電池108を通って流通される。電解液、負極電解液が、ポンプ114によって保持槽122から半電池110を通って流通される。運転中、保持槽122は、V2+及びV3+種から形成される電解液を保持する一方で、保持槽124は、V5+及びV4+種から形成される電解液を保持する。後に議論するように、平衡化電解液(V3+及びV4+の比が1:1)から出発して、最初の充電によって、槽122中のV3+はV4+に転化され、槽122中のV4+はV3+に転化される。最初の充電の後、今度は、フローセル100の充電により、槽124中に貯蔵される正極電解液中のV4+がV5+に転化され、槽122中に貯蔵される負極電解液中のV3+がV2+に転化される。フローセル100の放電により、槽124中ではV5+がV4+に転化され、槽122中ではV2+がV3+に転化される。
レドックスフローセル100が充電又は放電するときに、正イオン又は負イオンは、2つの半電池108及び110を分離する透過性膜116を通過する。反応物質である電解液は、必要に応じて、制御された形で半電池108及び110を通して流通され、電力変換器106を介して電力を供給するか又は充電される。膜106として好適な膜材としては、それらに限定されるものではないが、水性環境中に置かれたときに、水分を吸収し膨張する材料が挙げられる。いくつかの実施形態において、膜106は、(共押出等の)不均一な方法、又は(照射グラフト等の)均一な方法のいずれかによって組み込まれた、樹脂等の活性イオン交換材料又は官能基を有する、製織された又は不織のプラスチックのシートを含んでもよい。いくつかの実施形態において、膜106は、高いボルタ効率(voltaic efficiency)Ev及び高いクーロン効率を有する多孔質膜であってもよく、イオン移動を円滑にしたまま、当該膜を通しての物質移動を最小にまで制限するように設計されてもよい。いくつかの実施形態において、膜106は、ポリオレフィン材料又はフッ素化ポリマーから製造されてもよく、特定の厚さ及び細孔径を有してもよい。これらの膜及び開示される実施形態に合致する他の膜を製造する能力を有する製造者は、Daramic Microporous Products, L.P., N. Community House Rd., Suite 35, Charlotte, NC28277である。ある実施形態において、膜106は、これもまたDaramic Microporous Products, L.P.により製造される、非選択的ミクロ多孔質プラスチック分離膜であってもよい。係る膜から形成されたフローセルが、参照により本明細書に組み込まれる、2008年7月1日出願の米国特許出願公開第2010/0003586号明細書に開示される。
一般的に、膜116は、流体間、例えば電気化学的半電池108及び110(例えば、アノードコンパートメント及びカソードコンパートメント)の間に障壁を形成する任意の材料とすることができる。代表的な膜としては、選択的透過性であってよく、イオン選択性の膜を挙げることができる。代表的な膜は、1つ以上の層であって、該各層が特定の種(例えばイオン)に対する選択的透過性を示す、及び/又は特定の種の通過に影響を与える前記層を備えてもよい。
図1に示すように、バナジウム化学に関する電解反応は、半電池110におけるV3++e→V2+及びVO (V5+)+2H+e→VO2+(V4+)+HOである。その場合、スタック126のそれぞれのセルの開回路電圧は1.25V(半電池110から−0.25V及び半電池108から1.00V)である。図1に示すように、イオンH及びCl(又は硫酸塩)は、反応に際して膜116を横断し得る。
いくつかの実施形態において、多数のレドックスフローセルは集積され、レドックスフロー電池システムを形成してもよい。フローセルスタック電池システムの構成は、参照により本明細書に組み込まれる、2009年10月9日出願の、「共通モジュールスタック要素設計」(”Common Module Stack Component Design”)と題する米国特許出願第12/577,134号に記載される。
レドックスフローセル電池システムの詳細のさらなる記載が、以下の米国特許出願に見ることができ、これらの全てが参照により本明細書に組み込まれる:2007年2月12日出願の、「レドックスフロー電池における充電状態の測定装置及び方法」(”Apparatus and Methods of Determination of State of Charge in a Redox Flow Battery”)と題する米国特許出願第11/674,101号、2008年2月28日出願の、「電池充電装置」(”Battery Charger”)と題する米国特許出願第12/074,110号、2008年7月1日出願の、「レドックスフローセル」(”Redox Flow Cell”)と題する米国特許出願第12/217,059号、2009年10月8日出願の、「磁気電流収集装置」(”Magnetic Current Collector”)と題する米国特許出願第12/576,235号、2009年10月9日出願の、「電池の充電状態の測定方法及び装置」(”Method and Apparatus for Determining State of Charge of a Battery”)と題する米国特許出願第12/576,242号、2009年10月9日出願の、「フローセル電池の熱制御」(”Thermal Control of a Flow Cell Battery”)と題する米国特許出願第12/577,127号、2009年10月9日出願の、「溶媒を使用する多孔質柔軟膜の接合方法」(”Methods for Bonding Porous Flexible Membranes Using Solvent”)と題する米国特許出願第12/577,131号、2009年10月9日出願の、「共通モジュールスタック要素設計」(”Common Module Stack Component Design”)と題する米国特許出願第12/577,134号、2009年10月9日出願の、「導電性液体の液面検出器」(”Level Sensor for Conductive Liquids”)と題する米国特許出願第12/577,147号、2010年5月28日出願の、「フローセル電池の制御システム」(”Control System for a Flow Cell Battery”)と題する米国特許出願第12/790,793号、2010年5月28日出願の、「水素塩素濃度検出器」(”Hydrogen Chlorine Level Detector”)と題する米国特許出願第12/790,794号、2010年5月28日出願の、「光学的漏洩検出器」(”Optical Leak Detection Sensor”)と題する米国特許出願第12/790,749号、2010年5月28日出願の、「昇降圧制御回路」(”Buck-Boost Control Circuit”)と題する米国特許出願第12/790,783号、及び2010年5月28日出願の、「フローセル再均衡化」(”Flow Cell Rebalancing”)と題する米国特許出願第12/790,753号。
本明細書に開示される本発明の実施形態は、レドックスフローセルにおいてバナジウムの化学を利用することに関係する多くの課題を解決しようと試みる。それ故、本開示は3つの項に分かれる。I.電解液の調製、II.電解液の配合組成、及びIII.フローセル電池システムである。
I.電解液の調製
バナジウム電解液は、調製するのに非常に高価となり得る。以前の試みにおいて、電解液の調製のための出発原料としてVOSOが利用される。しかしながら、VOSOは入手するのに非常に高価であり、VOClは市販されていない。バナジウムレドックスフロー電池のための出発原料としての正確なバナジウムの酸化状態は、正極側がV4+及び負極側がV3+、又は両側共にV4+とV3+との1:1混合物であり、該混合物はしばしばV3.5+又は「平衡化電解液」と呼ばれる。本発明の態様に従って、電解液物質はV等のV5+化合物から生成することができる。Vは入手するのにVOSOよりも大幅に価格が低く、大幅に容易に入手可能である。次に電解液は、VのV5+の酸化状態よりもより低い酸化状態で形成される。
本発明に従って、V5+源から、還元剤及び酸を添加することによってバナジウム電解液が形成される。バナジウム系電解液の製造方法は、図2に示される操作200に図解される。図2に示すように、ステップ202は、バナジウム及び酸の溶液及び/又は懸濁液を作製するステップを含む。一般的に、前記溶液又は懸濁液はV5+を含む。V5+は、例えば化合物V、MVO、又はMVO(ここで、MはNH 、Na、K、又はその他の何らかのカチオンとすることができる)から得ることができる。ただし、これらの化合物のいくつかは、電解液中に不純物及び好ましくないイオンを残す。前記酸は、HSO、HCl、HPO、CHSOH、又はこれらの酸の混合物とすることができる。いくつかの実施形態において、前記酸はHSO及びHClの混合物である。いくつかの場合、HClのみが利用される。かつては、電解液においてHSOが酸として利用されてきた。しかし、HClとHSOとの組み合わせ又は全HClを、いくつかの実施形態において利用することができる。
ステップ204において、ステップ202において形成されたバナジウム含有酸溶液に、還元剤が添加される。概括的な反応は、
5++還元剤+酸→V(5−n)+
(ここで、n=1、2、又は3である)によって与えられる。前記還元剤は、有機還元剤又は無機還元剤とすることができる。有機還元剤としては、炭素数1の反応剤、炭素数2の反応剤、炭素数3の反応剤、及び炭素数4以上の反応剤が挙げられる。
炭素数1の還元剤としては、メタノール、ホルムアルデヒド、ギ酸、及びアセトアミド等の窒素含有官能基又はメチルメルカプタン等のイオウ含有官能基又はリン官能基が挙げられる。例えば、係る反応の一つは、例えば、メタノールによって次のように開始される。
Figure 2014532284
この反応において、メタノールのホルムアルデヒドへの転化、ホルムアルデヒドからギ酸への転化によりV5+が還元され、その結果COが放出される。電子がバナジウムの電荷状態を還元するように働く。この反応は、ホルムアルデヒド又はギ酸又はそれらの任意の混合物によっても開始することができる。
炭素数2の還元剤としては、エタノール、アセトアルデヒド、酢酸、エチレングリコール、グリコールアルデヒド、オキサアルデヒド、グリコール酸、グリオキサル酸、シュウ酸、2−アミノエタノール等の窒素含有官能基、エチレンジチオール等のイオウ含有官能基が挙げられる。係る反応の一つは、エチレングリコールによって開始し、ここでもCOで終わる。
Figure 2014532284
エチレングリコールC(OH)は、10個の電子を提供し、最終生成物が気体状の二酸化炭素であるため、還元剤として非常に有用である。
炭素数3の還元剤も用いることができる。係る還元剤としては、1−プロパノール、2−プロパノール、1,2−プロパンジオール、1,3−プロパンジオール、グリセリン、プロパナール、アセトン、プロピオン酸並びにヒドロキシ、カルボニル、カルボン酸、窒素含有官能基、イオウ含有官能基、及びリン官能基の任意の組み合わせが挙げられる。これらの中でも、グリセリンが、エチレングリコールにように作用する、電子の大きな供給源である。唯一の副生成物が気体状の二酸化炭素であり、グリセリンは14個の電子を還元反応に提供する。グリセリンを利用する化学的還元は、以下のように記述することができる。
HOCH−HCOH−HCOH+14VO+14H→14VO2++11HO+3CO
ヒドロキシ、カルボニル、カルボン酸、窒素含有官能基、イオウ含有官能基、又はリン官能基の任意の組み合わせを有する炭素数4以上の有機分子を利用することができる。例えば、糖(例えば、グルコース又は他の糖)を利用できる。
前記有機還元剤のそれぞれの結果としては、得られる電解液に高い濃度の不純物化合物を添加することなく、V5+をV(5−n)+(ここで、n=1、2、3(主としてn=1)である)に還元するものである。これらの還元剤(例えば、メタノール、グリセリン、糖、エチレングリコール)の多くは、副生成物として二酸化炭素、水素及び水を生成しつつ、多数の電子を還元反応に提供する。
上述の有機反応剤に加えて、無機還元剤も利用することができる。無機還元剤としては、例えば、イオウ及び二酸化イオウが挙げられる。任意の硫化物、亜硫酸塩、又はチオ硫酸塩もまた利用することができる。イオウ化合物は、特に最終的な配合組成中に硫酸塩が所望である場合に、大いに役立つ。しかしながら、プロセスが完了した時点において、得られる溶液は、より高い硫酸濃度を有することとなり得る。硫化物塩が利用でき、プロセスの終了時において溶液中に存在する、添加されたイオンとなる。加えて、バナジウム金属が利用できる。バナジウム金属は、容易に4個の電子を放出してV4+を生成する。
少量添加することができる二次還元剤としては、任意のリン酸、次亜リン酸、シュウ酸及びそれらの関連する塩を挙げることができる。任意の窒素系還元剤を利用することができる。さらに、例えばアルカリ金属、アルカリ土類金属、及びZn及びFe等のいくつかの遷移金属等の金属を挙げることができる。
図2のステップ204に概略を述べた還元プロセスは、加熱によって促進することができ、あるいは、室温において進行してもよい。反応剤は、バナジウムイオン濃度が所望する範囲で低下するまで添加される。ステップ206において、得られるバナジウム電解液の酸性度は、水又はさらに酸を添加することによって調整することができる。
図3Aは、本発明のいくつかの実施形態に係るバナジウム系電解液の製造の操作300を図解する。最初の状態302において、V5+の出発調合剤(例えば、Vの酸性溶液/懸濁液)が、上述のようにして調製される。上記に議論した操作200中に図解されるような化学的還元反応が実施され、上記に議論したようにVの還元から調製される、V4+の酸性溶液304を準備する。上記に議論したように、溶液304は、例えばV(5−n)+である、任意のV5+の還元体を含んでもよいが、説明のために、溶液304は、主としてV4+の酸性溶液とすることができる。
溶液304は、次に、電気化学的セルの保持槽を満たすために利用される。前記電気化学的セルは、例えば、図1に図解したフローセルシステム100と類似したものとすることができる。いくつかの実施形態において、操作300は、単一の電気化学的セルを備える、図1に図解するようなフローセル100を利用することができる。いくつかの実施形態において、個々の多数のセルを備えるスタック126を、操作300において利用することができる。
いくつかの実施形態において、前記電気化学的セルは、参照により本明細書に組み込まれる、2010年5月28日出願の、「フローセル再均衡化」と題する米国特許出願第12/790,753号に記載される再均衡セルのような、光化学的セルとすることができる。係るセルは、V5+から低原子価のバナジウム種を生成させるために利用することができる。前記再均衡セルは、両端の2つの電極及び負極側及び正極側を提供する前記2つの電極間の膜を有するレドックス反応セルである。正極側は、HCl溶液の生成を促進する光源を備える。再均衡セルの負極側では、V5+をV2+に還元することができ、又は還元をV4+もしくはV3+の酸化状態で止めることができる。正極側では、HClが電気化学的にClガスに酸化されることとなり、又はHの添加により、光化学チャンバ内で再結合されてHClを再生することとなる。
ステップ306において、溶液304を収容する電気化学的セルが充電される。電気化学的な充電は公称の充電状態まで進行することができる。これにより、例えば、フローセル100の槽124中の溶液308がV5+を含み、例えば、フローセル100の槽122中の溶液310がV3+を含むこととなる。いくつかの実施形態において、溶液310がV3+とV4+との比が1:1である(例えばSOCが50%)平衡化電解液に達した時点で、反応を止めてもよい。図3Aに示すように、溶液310は、次に、図1に図解されるフローセル100等のフローセル電池の正極側及び負極側の両方で、平衡化電解液として用いることができる。図3Aに図解するように、電気化学的な充電306により、電気化学的セルの正極からはV5+を含む溶液308、電気化学的セルの負極からはV3+を含む溶液310がもたらされる。溶液308は、プロセス200においてさらに化学的還元を受け、次に溶液304に組み入れることができる。図3Bは、本発明のいくつかの実施形態に係る電解液の製造のための操作320を図解する。操作320は、図3Aに図解される操作300と類似する。しかし、操作320においては、電気化学的な充電反応306が、より高い充電状態、場合により100%に近い充電状態まで進行することができる。この場合、フローセル電池において、溶液310を負極電解液として用いることができ、溶液304を正極電解液として用いることができる。
図3Aに概説される操作300又は図3Bに図解される操作320のいずれが利用されるかに拘わらず、フローセル電池の正極側の電解質溶液は、充電においてV5+を生成し、フローセル電池の負極側は、充電においてV2+を生成することとなる。放電においては、電解液がその貯蔵したエネルギーを放出し、未充電状態へと戻る。さらに、溶液302は、酸の任意の組み合わせを利用して形成することができる。例えば、溶液302は、HClから形成することができ、イオウ不含(すなわち、HSOを含まない)とすることができ、HCl及びHSOの混合物とすることができ、又は、HSOから形成することができる。得られる電解液は、場合により、イオウなしとすることができる。
II.電解液の配合組成
いくつかの実施形態において、全て塩化物(硫酸塩不含)の電解液が、4N HCl中2.5モル濃度のVO2+を用いて調製された。全酸モル濃度は1〜9モル濃度、例えば1〜6モル濃度とすることができる。バナジウム濃度は、0.5〜3.5MのVO2+、例えば1.5M、2.5M、又は3MのVOClとすることができる。より高いバナジウム濃度が調製され(例えば、HCl中、3.0Mバナジウム)、セル100等のフローセルにおいて利用されている。HCl及び硫酸中での混合された電解液もまた調製され、セル100等のフローセルにおいて利用されている。硫酸アニオンはバナジウム種の溶解度を低下させるため、全て塩化物(硫酸塩を用いない、すなわち硫酸塩なしの電解液)は、より高い温度及びより低い温度において最も溶解性が高く、安定した電解液である。硫酸塩系溶液が40℃で沈殿するのに対して、全て塩化物の溶液は65℃まで加熱でき、65℃で長時間維持することができる。硫酸塩及び塩化物の異なる比が調製できる。全酸モル濃度は1〜9モル濃度、例えば1〜3モル濃度とすることができる。バナジウム濃度は、1〜3.5M VOSOとすることができる。
電解液に触媒を添加することもできる。いくつかの実施形態において、5ppmのBi3+、例えば塩化ビスマス又は酸化ビスマスを添加することができる。この濃度は、1ppm〜100ppmの範囲とすることができる。利用可能なその他の触媒としては、鉛、インジウム、スズ、アンチモン、及びタリウムが挙げられる。
一つの例としての溶液304の調製において、テフロン被覆機械式攪拌機及びテフロン被覆熱電対を備える400Lのポリエチレン製反応槽に、脱イオン水(22L)、グリセリン(5.0L)及び12M HCl(229L)を仕込んだ。V(75.0kg)を2.5時間かけて6回に分けて添加し、その間、不均一な混合液は自己発熱によって60〜70℃に加熱された。反応の進行を、異なる時間間隔での吸光分光分析(紫外線−可視光)により監視した。4時間の撹拌の後、青色の溶液を、それぞれ5ミクロン及び1ミクロンのフィルタを通してろ過した。紫外線−可視光分光分析によりV4+の濃度を3.0Mと測定し、滴定により酸濃度を4Mと測定した。溶液の容量は275Lであった。
第2の例としての溶液304の調製において、テフロン被覆機械式攪拌機及びテフロン被覆熱電対を備える400Lのポリエチレン製反応槽に、脱イオン水(69L)、グリセリン(3.05L)及び12M HCl(167L)を仕込んだ。V(45.0kg)を2.0時間かけて3回に分けて添加し、その間、不均一な混合液は自己発熱によって60〜70℃に加熱された。反応の進行を、異なる時間間隔での吸光分光分析(紫外線−可視光)により監視した。3.5時間の撹拌の後、脱イオン水(100L)及び12M HCl(50L)を混合物に添加した。青色の溶液を、それぞれ5ミクロン及び1ミクロンのフィルタを通してろ過した。紫外線−可視光分光分析によりV4+の濃度を1.25Mと測定し、滴定により酸濃度を4Mと測定した。溶液の容量は400Lであった。
これらの例としての溶液304の調製のどちらからも、図3A及び3Bに図解されるような電解液の調製を行うことができる。電気化学的プロセスは、電流一定の形式で行った。
III.フローセルシステム
フローセルシステム100は、参照により本明細書に組み込まれる出願中に一般的に記載される。これらのシステムはFe/Crの化学の文脈で記載されるが、フローセルシステム100は、本明細書に述べるバナジウムの化学によっても同様に十分に作動する。槽122及び124はそれぞれ200Lの槽とすることができ、電解液は1.15M VOSO/4.0M HClから形成することができる。スタック126は、22個の個々のセルを備え、全体として2250cmの反応面積を有する。スタック126は、Nippon3mm高密度フェルト、Daramic膜、グラファイトフォイルバイポーラー板、Ti集電器を利用することができる。再均衡セルはなく、メッキ操作はない。150A以上の充電が利用できる。
この記載に鑑みて、当業者には、本発明の種々の態様のさらなる修正及び代わりとなる実施形態が明らかとなる。従って、この記載は、例証することのみのためのものであると解されるべきであり、本発明を実施するための一般的な方法を当業者に教示することを目的とする。本明細書に示され及び記載される発明の形態は、実施形態の例と解されるべきであると理解されるべきである。本発明のこの明細書の利点を得た後の当業者に全てが明らかとなったときには、要素及び材料は、本明細書に説明及び記載されたものから置換されてもよく、部分及びプロセスは逆転されてもよく、本発明の特定の特徴は、独立に利用されてもよい。以下の特許請求の範囲に記載される本発明の趣旨及び範囲から逸脱しない限りにおいて、本明細書に記載される要素における変更がなされてもよい。
100 システム
102 電源
104 負荷
106 電力変換器
108 半電池
110 半電池
112 ポンプ
114 ポンプ
116 膜
118 電極
120 電極
122 保持槽
124 保持槽
126 フローセルスタック
128 電解液
130 電解液

Claims (26)

  1. 酸性のV5+溶液/懸濁液を化学的に還元して還元された溶液を形成するステップと、
    前記還元された溶液を電気化学的に還元して電解液を形成するステップと
    を含む、電解質溶液を提供する方法。
  2. 前記化学的に還元するステップが、
    5+の水性酸性溶液/懸濁液を用意するステップと、
    5+を還元してV(5−n)+(ここで、n=1、2、又は3である)を得るステップと、
    前記溶液の酸性度を調整して、前記還元された溶液を得るステップと、
    を含む、請求項1に記載の方法。
  3. 前記水性酸性溶液がHSO及びHClの混合物を含む、請求項2に記載の方法。
  4. 前記水性酸性溶液中のHSOの濃度が実質的に0%である、請求項2に記載の方法。
  5. 前記水性酸性溶液中のHClの濃度が実質的に0%である、請求項2に記載の方法。
  6. 前記V5+を還元するステップが有機還元剤を添加することを含む、請求項1に記載の方法。
  7. 前記有機還元剤が、メタノール、ホルムアルデヒド、ギ酸、エタノール、アセトアルデヒド、酢酸、エチレングリコール、グリコールアルデヒド、オキサアルデヒド、グリコール酸、グリコール酸、グリオキサル酸、シュウ酸、1−プロパノール、2−プロパノール、1,2−プロパンジオール、1,3−プロパンジオール、グリセリン、プロパナール、アセトン、及びプロピオン酸からなる群の1種以上である、請求項6に記載の方法。
  8. 還元プロセスの間にCOが放出される請求項6に記載の方法。
  9. 前記V5+を還元するステップが無機還元剤を添加することを含む、請求項1に記載の方法。
  10. 前記無機還元剤が、イオウ、二酸化イオウ、亜硫酸、硫化物塩、亜硫酸塩、チオ硫酸塩、及びバナジジウム金属からなる群の1種以上である、請求項9に記載の方法。
  11. 電気化学的に還元するステップが、
    電気化学的セルの貯蔵槽を前記還元された溶液で満たすステップと、
    前記電気化学的セルを充電して、電解質溶液を得るステップと、
    を含む、請求項1に記載の方法。
  12. 前記電気化学的セルが電気光化学的セルである、請求項1に記載の方法。
  13. 前記電解質溶液がV3+及びV4+を含む、請求項11に記載の方法。
  14. 前記電解質溶液が正極電解質溶液であり、前記還元された溶液が負極電解質溶液である、請求項11に記載の方法。
  15. 前記電気化学的セルの正極側に水素ガスを添加して、HClを生成させるステップをさらに含む、請求項11に記載の方法。
  16. 前記溶液の酸性度を調整するステップが、約4M HCl中概略2.5M VOClの溶液をもたらす、請求項2に記載の方法。
  17. 前記溶液の酸性度を調整するステップが、VO2+濃度が1〜3.5モル濃度、酸濃度が1〜8モル濃度となり得る、HCl中VO2+溶液をもたらす、請求項2に記載の方法。
  18. 前記酸性水性溶液に触媒を添加するステップをさらに含む、請求項2に記載の方法。
  19. 前記触媒が約1ppm〜約100ppmのビスマス(III)塩である、請求項18に記載の方法。
  20. 前記触媒が、鉛、インジウム、スズ、アンチモン、及びタリウムからなる群より選択される、請求項18に記載の方法。
  21. 正極バナジウム電解液と、
    負極バナジウム電解液と、
    複数のセルを有するスタックであって、それぞれのセルが2つの電極の間に形成され、多孔質膜により分離され、前記正極バナジウム電解液を受け入れる正極セルと、前記負極バナジウム電解液を受け入れる負極セルとを有する上記スタックと、
    を備える、フローセル電池システム。
  22. 前記正極及び負極がHClの溶液中のVO2+である、請求項21に記載のシステム。
  23. 前記正極及び負極が4.0M HCl中の2.5M VOClである、請求項21に記載のシステム。
  24. 前記正極及び負極が3.0M HCl中の3.0M VOClである、請求項21に記載のシステム。
  25. 前記正極及び負極がHCl及びHSOの溶液中のVO2+である、請求項21に記載のシステム。
  26. 前記正極及び負極がHSOの溶液中のVOSOである、請求項21に記載のシステム。
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