(発明の詳細な説明)
I.本発明の化合物
第1の態様において、本発明は、式(I):
(I)
[式中:
環Aは、C
3−6炭素環であり;
Lは、−CHR
10CHR
10−、−CR
10=CR
10−、−C≡C−、−CHR
10NH−、−NHCHR
10−、−SCH
2−、−CH
2S−、−SO
2CH
2−、−CH
2SO
2−、−NHCH
2−および−CH
2NH−からなる群から選択され;
R
1は、各々、H、ハロ、C
1−6アルキル、C
1−4アルコキシ、C
1−4アルキルチオ、OH、SH、CHF
2、CF
3、OCF
3、CN、NH
2、COC
1−4アルキル、CO
2(C
1−4アルキル)、−CH
2CO
2H、−CH
2CO
2(C
1−4アルキル)、−CH
2NH
2、−CONH
2、−CONH(C
1−4アルキル)、−NHCO(C
1−4アルキル)、−NHCO
2(C
1−4アルキル)、−NHSO
2(C
1−4アルキル)、−SO
2NH
2および−C(=NH)NH
2からなる群から選択され;
R
2は、H、ハロ、CN、OH、C
1−6アルキル、C
1−4アルコキシ、C
1−6ハロアルキル、C
1−6ハロアルコキシ、CO(C
1−4アルキル)、CONH
2、CO
2H、CH
2NH
2、ならびに炭素原子およびN、NR
c、OおよびS(O)pから選択される1〜4個のヘテロ原子を含む5〜7員ヘテロ環からなる群から選択されるものであって、前記ヘテロ環は、0〜2個のR
2aで置換されているものであり;
R
2aは、各々、H、ハロ、C
1−4アルキル、−CH
2OH、C
1−4アルコキシ、OH、CF
3、OCF
3、CN、NH
2、CO
2H、CO
2(C
1−4アルキル)、CO(C
1−4アルキル)、−CONH
2、−CH
2OH、−CH
2OC
1−4アルキル、−CH
2NH
2−、CONH(C
1−4アルキル)、−CON(C
1−4アルキル)
2、−SO
2(C
1−4アルキル)、−SO
2NH
2、−SO
2NH(C
1−4アルキル)および−SO
2N(C
1−4アルキル)
2からなる群から選択され;
R
3は、1〜3個のR
3aで置換されたC
1−6アルキル、0〜3個のR
3aで置換された−(CH
2)
n−C
3−10炭素環、ならびに炭素原子およびN、NR
7、OおよびS(O)
pからなる群から選択される1〜4個のヘテロ原子を含有する−(CH
2)
n−5〜10員ヘテロ環からなる群から選択されるものであって;前記ヘテロ環は、0〜3個のR
3aで置換されているものあり;
R
3aは、各々、H、ハロ、C
1−4アルキル、−OH、C
1−4アルコキシ、−CN、−NH
2、−NH(C
1−4アルキル)、−N(C
1−4アルキル)
2、−CO
2H、−CH
2CO
2H、−CO
2(C
1−4アルキル)、−CO
2−C
1−4アルキレン−O(C
1−4アルキル)、−CO
2−C
1−4アルキレン−N(C
1−4アルキル)
2、−CO
2−C
1−4アルキレン−O−C
1−4アルキレン−N(C
1−4アルキル)
2、−CO
2−C
1−4アルキレン−O−C
1−4アルキレン−O(C
1−4アルキル)、−CONH
2、−CONH(C
1−6アルキル)、−CON(C
1−4アルキル)
2、−CONH−C
1−4アルキレン−CO
2(C
1−4アルキル)、−CONHCO
2C
1−4アルキル、−CONH−C
1−4アルキレン−NHCO(C
1−4アルキル)、−CONH−C
1−4アルキレン−CONH
2、−NHCOC
1−4アルキル、−NHCO
2(C
1−4アルキル)、R
c、−CONHR
cおよび−CO
2R
cからなる群から選択され;
R
4は、各々、H、ハロおよびC
1−4アルキルからなる群から選択され;
R
5は、各々、ハロ、0〜2個のR
eで置換されたC
1−4アルキル、0〜2個のR
eで置換されたC
2−4アルケニル、0〜2個のR
bで置換されたC
2−4アルキニル、OH、CN、NH
2、−N(C
1−4アルキル)
2、NO
2、C
1−4アルコキシ、−OCO(C
1−4アルキル)、−O−C
1−4アルキレン−O(C
1−4アルキル)、−O−C
1−4アルキレン−N(C
1−4アルキル)
2、−CO
2H、−CO
2(C
1−4アルキル)、−CONH
2、−(CH
2)
2CONH
2、−CONR
9(C
1−4アルキル)、−CONR
9−C
1−4アルキレン−O(C
1−4アルキル)、−CON(C
1−4アルキル)
2、−CONR
9−C
1−4アルキレン−N(C
1−4アルキル)
2、−CON(C
1−4アルキル)−C
1−4アルキレン−O(C
1−4アルキル)、−CONR
9−C
1−4アルキレン−CO
2(C
1−4アルキル)、−NR
9COC
1−4アルキル、−NR
9CO
2C
1−4アルキル、−NR
9CONH(C
1−4アルキル)、−NR
9CONR
9−C
1−4アルキレン−CO
2C
1−4アルキル、−NR
9−C
1−4アルキレン−N(C
1−4アルキル)
2、R
8、−OR
8、−O−C
1−4アルキレン−R
8、−COR
8、−CO
2R
8、−CONR
9R
8、−NR
9COR
8、−NR
9CO
2R
8および−NR
9CONR
9R
8からなる群から選択され;
R
7は、各々、H、C
1−4アルキル、COC
1−4アルキル、CO
2(C
1−4アルキル)、CO
2Bn、−CONH−C
1−4アルキレン−CO
2C
1−4アルキル、フェニル、ベンジルおよび−CO
2−C
1−4アルキレン−アリールからなる群から選択され;
R
8は、各々、−(CH
2)
n−C
3−10炭素環、ならびに炭素原子およびN、NR
a、OおよびS(O)
pからなる群から選択される1〜4個のヘテロ原子を含有する−(CH
2)
n−5〜10員ヘテロ環からなる群から選択されるものであって;前記炭素環またはヘテロ環は、0〜3個のR
bで置換されているものであり;
R
9は、各々、HおよびC
1−4アルキルからなる群から選択され;
R
10は、各々、H、ハロ、OHおよびC
1−4アルキルからなる群から選択され;
R
aは、H、C
1−4アルキル、−(CH
2)
nOH、CO(C
1−4アルキル)、COCF
3、CO
2(C
1−4アルキル)、−CONH
2、−CONH−C
1−4アルキレン−CO
2(C
1−4アルキル)、C
1−4アルキレン−CO
2(C
1−4アルキル)、R
c、CO
2R
cおよびCONHR
cからなる群から選択され;
R
bは、=O、ハロ、C
1−4アルキル、C
1−4アルコキシ、OCF
3、NH
2、NO
2、N(C
1−4アルキル)
2、CO(C
1−4アルキル)、CO(C
1−4ハロアルキル)、CO
2(C
1−4アルキル)、CONH
2、−CONH(C
1−4アルキル)、−CON(C
1−4アルキル)
2、−CONH−C
1−4アルキレン−O(C
1−4アルキル)、−CONH−C
1−4アルキレン−N(C
1−4アルキル)
2、−CONH−C
1−4アルキレン−N
+(C
1−4アルキル)
2−C
1−4アルキレン−O−P(O)(OH)
2、−NHCO
2(C
1−4アルキル)、−R
c、COR
c、CO
2R
cおよびCONHR
cからなる群から選択され;
R
cは、各々独立して、−(CH
2)
n−C
3−6シクロアルキル、−(CH
2)
n−フェニル、ならびに炭素原子およびN、NH、N(C
1−4アルキル)、OおよびS(O)
pからなる群から選択される1〜4個のヘテロ原子を含有する−(CH
2)
n−5〜6員ヘテロ環からなる群から選択されるものであって;各環部分は、0〜2個のR
dで置換されているものであり;
R
dは、=O、ハロ、−OH、C
1−4アルキル、NH
2、NH(C
1−4アルキル)、N(C
1−4アルキル)
2、C
1−4アルコキシおよび−NHCO(C
1−4アルキル)、ならびに炭素原子およびN、NH、N(C
1−4アルキル)、OおよびS(O)
pからなる群から選択される1〜4個のヘテロ原子を含有するヘテロ環からなる群から選択され;
nは、各々、0、1、2、3および4から選択され;ならびに
pは、各々、0、1および2から選択される]
の化合物、あるいはその立体異性体、互変異性体、医薬的に許容される塩または溶媒和物を提供する。
第2の態様において、本発明は、第1の態様の範囲内である式(II)
[式中:
Lは、単結合、−CHR
10CHR
10−、−CR
10=CR
10−および−C≡C−からなる群から選択され;
R
1は、各々、H、ハロ、C
1−2アルキル、−O(C
1−4アルキル)、CN、−CH
2NH
2および−C(=NH)NH
2からなる群から選択され;
R
4a、R
4b、R
4cおよびR
4dは、独立して、H、FおよびC
1−4アルキルからなる群から選択され;
R
5は、ハロ、0〜2個のR
bで置換されたC
1−4アルキル、0〜2個のR
bで置換されたC
2−4アルケニル、−OH、−CN、−N(C
1−4アルキル)
2、−O−C
1−4アルキレン−O(C
1−4アルキル)、−O−C
1−4アルキレン−N(C
1−4アルキル)
2、−CO
2H、−CO
2(C
1−4アルキル)、−CON(C
1−4アルキル)
2、−CONR
9−C
1−4アルキレン−O(C
1−4アルキル)、−CONR
9−C
1−4アルキレン−CO
2(C
1−4アルキル)、−NR
9COC
1−4アルキル、NR
9CO
2C
1−4アルキル、−NR
9CONR
9−C
1−4アルキレン−CO
2C
1−4アルキル、−NHSO
2(C
1−4アルキル)、R
8、C
2−4アルケニレン−R
8、−OR
8、−COR
8、C
2−4アルケニレン−COR
8、−CONR
9R
8、−NR
9COR
8および−NR
9CONR
9R
8からなる群から選択される]
の化合物、あるいはその立体異性体、互変異性体、医薬的に許容される塩を提供する。
第3の態様において、本発明には、第2の態様の範囲内である式(III):
(III)
[式中:
R
1aは、H、ハロ、C
1−2アルキルおよびメトキシからなる群から選択され;
R
1bは、Hおよびハロからなる群から選択され;
R
2は、H、F、CN、OH、C
1−4アルコキシ、−CHF
2、−CF
3、−CH
2NH
2、−OCHF
2、−CO(C
1−4アルキル)、−CONH
2、−COOH、R
2aで置換されたトリアゾールおよびR
2aで置換されたテトラゾールからなる群から選択され;
R
3は、1〜2個のR
3aで置換されたフェニル、1〜2個のR
3aで置換されたC
3−6シクロアルキルおよび1〜2個のR
3aで置換されたヘテロ環からなる群から選択されるものであって;前記ヘテロ環は、ピペリジニル、ピリジル、インドリルおよびインダゾリルからなる群から選択されるものであり;
R
3aは、各々、H、ハロ、−OH、−O(C
1−4アルキル)、−CN、−CO
2H、−CONH
2、−CO
2(C
1−4アルキル)、−CO
2−C
1−4アルキレン−O(C
1−4アルキル)、−CO
2−C
1−4アルキレン−N(C
1−4アルキル)
2、−CO
2−C
1−4アルキレン−O−C
1−4アルキレン−N(C
1−4アルキル)
2、−CO
2−C
1−4アルキレン−O−C
1−4アルキレン−O(C
1−4アルキル)、−NHCO
2(C
1−4アルキル)、R
cおよび−CO
2R
cからなる群から選択され;
R
5は、R
8、C
2−4アルケニレン−R
8、−OR
8、COR
8、C
2−4アルケニレン−COR
8、−CONHR
8およびNHCONHR
8からなる群から選択され;
R
8は、各々、−(CH
2)n−C
3−6シクロアルキル、−(CH
2)n−フェニル、ならびに炭素原子およびN、NR
a、OおよびS(O)
pからなる群から選択される1〜4個のヘテロ原子を含有する−(CH
2)
n−5〜10員ヘテロ環からなる群から選択されるものであって;前記シクロアルキル、フェニルおよびヘテロ環は、0〜3個のR
bで置換されているものであり;
R
aは、各々、H、C
1−4アルキル、−(CH
2)
nOH、CO(C
1−4アルキル)、COCF
3、CO
2(C
1−4アルキル)、−CONH−C
1−4アルキレン−CO
2(C
1−4アルキル)、C
1−4アルキレン−CO
2(C
1−4アルキル)、R
cおよびCO
2R
cからなる群から選択され;
R
bは、各々、ハロ、C
1−4アルキル、C
1−4アルコキシ、OCF
3、NH
2、NO
2、CO
2(C
1−4アルキル)、CONH
2、−CONH(C
1−4アルキル)、−CON(C
1−4アルキル)
2、−CONH−C
1−4アルキレン−O(C
1−4アルキル)、−CONH−C
1−4アルキレン−N(C
1−4アルキル)
2、−CONH−C
1−4アルキレン−CO
2(C
1−4アルキル)、−CONH−C
1−4アルキレン−N
+(C
1−4アルキル)
2−C
1−4アルキレン−O−P(O)(OH)
2、−NHCO
2(C
1−4アルキル)、R
c、COR
cおよびCONHR
cからなる群から選択され;ならびに
R
cは、各々、−(CH
2)n−C
3−6シクロアルキル、−(CH
2)
n−フェニル、ならびに炭素原子およびN、NH、OおよびS(O)
pからなる群から選択される1〜4個のヘテロ原子を含有する−(CH
2)
n−5〜6員ヘテロ環からなる群から選択されるものであって;各環部分は、0〜2個のR
dで置換されている]
の化合物、あるいはその立体異性体、互変異性体、医薬的に許容される塩または溶媒和物が含まれる。
第4の態様において、本発明には、第3の態様の範囲内である式(III)の化合物、あるいはその立体異性体、互変異性体、医薬的に許容される塩または溶媒和物が含まれるものであって、式中:
R1aが、Clであり;
R1bが、HおよびFからなる群から選択され;
R2が、H、F、CF3、COC1−4アルキルおよびテトラゾリルからなる群から選択され;
R3が、1〜2個のR3aで置換されたフェニル、1〜2個のR3aで置換されたC3−6シクロアルキルおよび1〜2個のR3aで置換されたインダゾリルからなる群から選択され;
R3aが、各々、H、ハロ、−OH、−O(C1−4アルキル)、−CN、−CO2H、−CONH2、−CO2(C1−4アルキル)、−CO2−(CH2)1−4−O(C1−4アルキル)、−CO2−(CH2)1−4−N(C1−4アルキル)2、−CO2−(CH2)1−4−O−(CH2)1−4−N(C1−4アルキル)2、−CO2−(CH2)1−4−O−(CH2)1−4−O(C1−4アルキル)、−NHCO2(C1−4アルキル)、Rcおよび−CO2Rcからなる群から選択され;ならびに
R8が、各々、フェニル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、モルホリン、チアモルホリン、−(CH2)0−2−ピペリジン、テトラヒドロキノリン、ピペラジン、ピリジン、ベンゾジオキソリル、ピラゾリルおよびインダゾリルからなる群から選択されるものである。
第5の態様において、本発明には、第4の態様の範囲内である、式(III)の化合物:あるいはその立体異性体、互変異性体、医薬的に許容される塩または溶媒和物が含まれるものであって、式中:
R
2が、H、F、CF
3、C(O)Meおよびテトラゾリルからなる群から選択され;
R
3が、1〜2個のR
3aで置換されたフェニル、1〜2個のR
3aで置換されたC
3−6シクロアルキルおよび1〜2個のR
3aで置換されたピリジル、
からなる群から選択され;
R
3aが、各々、F、−OH、−OMe、−OEt、−CN、−CO
2H、−CONH
2、−CO
2Me、−CO
2Et、−CO
2(t−ブチル)、−CO
2(CH
2)
2OMe、−CO
2(CH
2)
2N(C
1−4アルキル)
2、−CO
2(CH
2)
2O(CH
2)
2N(C
1−4アルキル)
2、−CO
2(CH
2)
2O(CH
2)
2OMe、−NHCO
2Me、R
cおよび−CO
2R
cからなる群から選択され;
R
5が、各々、
からなる群から選択され;
R
aが、H、Me、Et、−(CH
2)
3OH、COCF
3、COMe、CO
2Me、CO
2Et、CO
2(t−ブチル)、−CONH(CH
2)
2CO
2(C
1−4アルキル)、R
cおよびCO
2R
cからなる群から選択され;
R
bが、各々独立して、Me、Et、Cl、OMe、OCF
3、NO
2、NH
2、N(Me)
2、CO
2Me、CO
2Et、CONH
2、−CONH(C
1−4アルキル)、−CON(C
1−4アルキル)
2、−CONH(CH
2)
1−2O(C
1−4アルキル)、−CONH(CH
2)
1−2N(C
1−4アルキル)
2、−CONH(CH
2)
1−2N
+(C
1−4アルキル)
2(CH
2)
1−2−O−P(O)(OH)
2、−NHCO
2(C
1−4アルキル)、−R
c、COR
c、CONHR
cからなる群から選択され;ならびに
R
cが、各々独立して、−(CH
2)
n−C
3−6シクロアルキル、−(CH
2)
n−フェニル、および−(CH
2)
0−2−モルホリン、メチルピペラジン、=Oで適宜置換されていてもよいピロリジンおよびピラゾールからなる群から選択されるものである。
第6の態様において、本発明には、第5の態様の範囲内である、式(IV):
(IV)
[式中:
R
1bは、HまたはFであり;
R
2は、独立して、H、F、CF
3、C(O)Meおよびテトラゾールからなる群から選択され;
R
3は、独立して、1〜2個のR
3aで置換されたフェニル、1〜3個のR
3aで置換されたシクロヘキシル、
からなる群から選択され;
R
3aは、各々独立して、Fおよび−CO
2Hからなる群から選択され;
R
7は、HおよびC
1−4アルキルからなる群から選択され;
R
bは、各々独立して、Cl、OMe、OCF
3、NO
2、CONH
2、−CONHMe、−CONHEt、−CON(Me)
2、−CON(Et)
2、−CONH(CH
2)
1−2O(C
1−4アルキル)、−CONH(CH
2)
1−2N(C
1−4アルキル)
2、−CONH(CH
2)
1−2N
+(C
1−4アルキル)
2(CH
2)
1−2−O−P(O)(OH)
2、NHCO
2Me、NHCO
2EtおよびCOR
cからなる群から選択され;ならびに
R
cは、各々独立して、−(CH
2)
n−C
3−6シクロアルキル、−(CH
2)
n−フェニル、および−(CH
2)
0−2−モルホリン、メチルピペラジン、=Oで適宜置換されていてもよいピロリジンおよびピラゾールからなる群から選択される]
の化合物、あるいはその立体異性体、互変異性体、医薬的に許容される塩または溶媒和物が含まれる。
第7の態様において、本発明には、第2の態様の範囲内である、式(II)の化合物:あるいはその立体異性体、互変異性体、医薬的に許容される塩が含まれるものであって、式中:
R2が、H、F、CF3、C(O)Meおよびテトラゾリルからなる群から選択され;
R3が、1〜2個のR3aで置換されたフェニルおよび1〜2個のR3aで置換されたピリジルからなる群から選択され;
R5が、ハロ、0〜2個のRbで置換されたC1−4アルキル、0〜2個のRbで置換されたC2−4アルケニル、−OH、−N(C1−4アルキル)2、−O−C1−4アルキレン−O(C1−4アルキル)、−O−C1−4アルキレン−N(C1−4アルキル)2および−NHSO2(C1−4アルキル)からなる群から選択され;
R3aが、各々、Fおよび−CO2Hからなる群から選択され;
Rbが、各々、CONH2、CO2(C1−4アルキル)、RcおよびCORcからなる群から選択され;
Rcが、各々、イミダゾール、メチルピペラジン、0〜2個のRdで置換されたピロリジンおよび0〜2個のRdで置換されたピペリジンからなる群から選択され;ならびに
Rdが、各々、NH2およびピロリジンからなる群から選択されるものである。
第8の態様において、本発明には、第2の態様の範囲内である、式(V):
(V)
[式中:
R
1bは、HおよびFからなる群から選択され;
R
3は、1〜2個のR
3aで置換されたフェニル、
からなる群から選択され;
R
3aは、各々、H、ハロ、CN、CO
2H、−CO
2(C
1−4アルキル)、−CO
2(CH
2)
1−2O(C
1−4アルキル)、−CO
2(CH
2)
1−2CON(C
1−4アルキル)
2、−CONH
2、−CONH(C
1−4アルキル)、−NHCO
2(C
1−4アルキル)、−CO
2(C
3−6シクロアルキル)、−CO
2(CH
2)
1−2Phおよび−CO
2(CH
2)
1−2トリアゾールからなる群から選択され;
R
4a、R
4b、R
4cおよびR
4dは、独立して、Hおよびメチルからなる群から選択され;
R
5は、ハロ、0〜2個のR
bで置換されたC
1−4アルキル、0〜2個のR
bで置換されたC
2−4アルケニル、−OH、−CN、−N(C
1−4アルキル)
2、−O−C
1−4アルキレン−O(C
1−4アルキル)、−O−C
1−4アルキレン−N(C
1−4アルキル)
2、−CO
2H、−CO
2(C
1−4アルキル)、−CONR
9(C
1−4アルキル)
2、−CONR
9−C
1−4アルキレン−O(C
1−4アルキル)、−CONR
9−C
1−4アルキレン−N(C
1−4アルキル)
2、−CON(C
1−4アルキル)
2、−CONR
9−C
1−4アルキレン−CO
2(C
1−4アルキル)、−NR
9COC
1−4アルキル、NR
9CO
2C
1−4アルキル、−NR
9CONR
9−C
1−4アルキレン−CO
2C
1−4アルキル、−NR
9SO
2(C
1−4アルキル)、R
8、C
2−4アルケニレン−R
8、−OR
8、−COR
8、−CO
2R
8、C
2−4アルケニレン−COR
8、−CONR
9R
8、−NR
9COR
8および−NR
9CONR
9R
8からなる群から選択され;
R
7は、各々、Hおよびメチルからなる群から選択され;
R
8は、各々、C
3−6シクロアルキル、フェニル、ならびに炭素原子およびN、NR
a、OおよびS(O)
pからなる群から選択される1〜4個のヘテロ原子を含有する5〜10員ヘテロ環からなる群から選択されるものであって;前記シクロアルキル、フェニルおよびヘテロ環は、0〜3個のR
bで置換されているものであり;
R
aは、各々、H、C
1−4アルキル、−(CH
2)
nOH、CO(C
1−4アルキル)、COCF
3、CO
2(C
1−4アルキル)、−CONH−C
1−4アルキレン−CO
2(C
1−4アルキル)、R
cおよびCO
2R
cからなる群から選択され;
R
bは、各々、ハロ、C
1−4アルコキシ、OCF
3、NH
2、NO
2、CO
2(C
1−4アルキル)、CONH
2、−CONH(C
1−4アルキル)、−CON(C
1−4アルキル)
2、−CONH−C
1−4アルキレン−O(C
1−4アルキル)、−CONH−C
1−4アルキレン−N(C
1−4アルキル)
2、−CONH−C
1−4アルキレン−CO
2(C
1−4アルキル)、−CONH−C
1−4アルキレン−N
+(C
1−4アルキル)
2−C
1−4アルキレン−O−P(O)(OH)
2、−NHCO
2(C
1−4アルキル)、R
c、COR
cおよびCONHR
cからなる群から選択され;
R
cは、各々、−(CH
2)
n−C
3−6シクロアルキル、−(CH
2)
n−フェニル、ならびに炭素原子およびN、NR
c、OおよびSからなる群から選択される1〜4個のヘテロ原子を含有する−(CH
2)
n−5〜6員ヘテロ環からなる群から選択されるものであって;各環部分は、0〜2個のR
dで置換されているものであり;ならびに
R
dは、各々、=O、N(C
1−4アルキル)
2、炭素原子およびN、NH、N(C
1−4アルキル)、OおよびSからなる群から選択される1〜4個のヘテロ原子を含有するヘテロ環からなる群から選択される]
の化合物、あるいはその立体異性体、互変異性体、医薬的に許容される塩または溶媒和物が含まれる。
第9の態様において、本発明には、第8の態様の範囲内である、式(V)の化合物:あるいはその立体異性体、互変異性体、医薬的に許容される塩または溶媒和物が含まれるものであって、式中:
R
5が、0〜2個のR
bで置換されたC
1−4アルキル、0〜2個のR
bで置換されたC
2−4アルケニル、−N(Me)
2、−O(CH
2)
2N(Me)
2、O(CH
2)
2OMe、CONH(CH
2)
2N(Me)
2、−NHSO
2Me、
からなる群から選択されるものであって、前記環部分は、0〜3個のR
bで置換されているものであり;
R
3aが、各々、F、CN、CO
2H、CO
2Me、CO
2Et、CO
2(i−Bu)およびNHCO
2Meからなる群から選択され;
R
aが、各々、H、メチル、−(CH
2)
0−3OH、COMe、COCF
3、CO
2Me、R
cおよびCO
2R
cからなる群から選択され;
R
bが、各々、HCl、OMe、OCF
3、NO
2、NH
2、−N(Me)
2、−CO
2Me、−CO
2Et、CONH
2、−CONHMe、−CONHEt、−CON(Me)
2、−CONH(CH
2)
2OMe、−CONH(CH
2)
2N(Me)
2、−CONH(CH
2)
2N
+(Me)
2CH
2−OP(O)(OH)
2、−NHCO
2Et、−NHCO
2Me、R
c、COR
cおよびCONHR
cからなる群から選択され;
R
cが、各々、−(CH
2)
0−1フェニル、0〜2個のR
dで置換されたピロリジン、ピラゾール、イミダゾール、−(CH
2)
0−2モルホリン、0〜2個のR
dで置換されたピペリジン、メチルピペリジンおよびメチルピペラジンからなる群から選択され;ならびに
R
dが、各々、=O、ピロリジンおよびN(Me)
2からなる群から選択されるものである。
別の実施態様において、環Aは、フェニルである。
別の実施態様において、環Aは、
[式中、R
1は、各々独立して、ハロゲン、C
1−4アルキル、OH、C
1−4アルコキシ、CO(C
1−4アルキル)、CN、CH
2F、CHF
2、OCHF
2および−CH
2NHCO
2(C
1−4アルキル)からなる群から選択され;R
2は、炭素原子およびN、NR
c、OおよびS(O)
pから選択される1〜4個のヘテロ原子を含む5〜7員ヘテロ環であって、前記ヘテロ環は、0〜2個のR
2aで置換されているものである]
である。
別の実施態様において、環Aは、
であって、独立して、
からなる群から選択されるものである。
別の実施態様において、Lは、独立して、単結合、−CH2CH2−、−CH=CH−、−C(Me)=CH−、−C≡C−および−CH2NH−からなる群から選択されるものである。
別の実施態様において、Lは、独立して、単結合、−CH2CH2−、−CH=CH−および−C(Me)=CHからなる群から選択されるものである。
別の実施態様において、Lは、独立して、単結合、−CH2CH2−および−CH=CH−からなる群から選択されるものである。
別の実施態様において、Lは、−CH=CH−である。
別の実施態様において、R5は、置換フェニルである。
別の実施態様において、R3は、R3aで置換されたC1−4アルキルである。
別の実施態様において、R3は、R3aで置換されたフェニルである。
別の実施態様において、R3は、R3aで置換されたシクロヘキシルである。
別の実施態様において、R
3は、R
3aで置換され、
から選択されるヘテロ環である。
別の実施態様において、R
3は、R
3aで置換された
である。
別の実施態様において、本発明は、例示される実施例から選択される化合物、あるいはその立体異性体、互変異性体、医薬的に許容される塩または溶媒和物を提供する。
別の実施態様において、本発明は、例示される実施例の範囲内の化合物の一部の記載から選択される化合物、あるいはその立体異性体、互変異性体、医薬的に許容される塩または溶媒和物を提供する。
別の実施態様において、本発明の化合物は、第XIa因子 Ki値≦10μMを有する。
別の実施態様において、本発明の化合物は、第XIa因子 Ki値≦1μMを有する。
別の実施態様において、本発明の化合物は、第XIa因子 Ki値≦0.5μMを有する。
別の実施態様において、本発明の化合物は、第XIa因子 Ki値≦0.1μMを有する。
II.本発明の他の実施態様
別の実施態様において、本発明は、少なくとも1つの本発明の化合物、あるいはその立体異性体、互変異性体、医薬的に許容される塩または溶媒和物を含む組成物を提供する。
別の実施態様において、本発明は、医薬的に許容される担体および少なくとも1つの本発明化合物、あるいはその立体異性体、互変異性体、医薬的に許容される塩または溶媒和物を含む医薬組成物を提供する。
別の実施態様において、本発明は、医薬的に許容される担体および治療上有効な量の少なくとも1つの本発明化合物、あるいはその立体異性体、互変異性体、医薬的に許容される塩または溶媒和物を含む医薬組成物を提供する。
別の実施態様において、本発明は、本発明化合物の製造方法を提供する。
別の実施態様において、本発明は、本発明化合物を製造するための中間体を提供する。
別の実施態様において、本発明は、さらなる治療剤をさらに含む医薬組成物を提供する。好ましい態様において、本発明は、さらなる治療剤が抗血小板薬またはその組み合わせである医薬組成物を提供する。好ましくは、抗血小板薬は、クロピドグレルおよび/またはアスピリン、あるいはこれらの組み合わせである。
別の実施態様において、本発明は、治療上有効な量の少なくとも1つの本発明の化合物、あるいはその立体異性体、互変異性体、医薬的に許容される塩または溶媒和物を治療および/または予防を必要とする患者に投与することを特徴とする、血栓塞栓性障害の治療および/または予防方法を提供する。
別の実施態様において、本発明は、治療に用いるための本発明の化合物、あるいはその立体異性体、互変異性体、医薬的に許容される塩または溶媒和物を提供する。
別の実施態様において、本発明は、血栓塞栓性障害の治療および/または予防のための療法に用いるための本発明の化合物、あるいはその立体異性体、互変異性体、医薬的に許容される塩または溶媒和物を提供する。
別の実施態様において、本発明はまた、血栓塞栓性障害の治療剤および/または予防剤の製造のための本発明の化合物、あるいはその立体異性体、互変異性体、医薬的に許容される塩または溶媒和物の使用を提供する。
別の実施態様において、本発明は、治療上有効な量の第1の治療薬および第2の治療薬を患者に投与することを特徴とし、第1の治療薬が、本発明の化合物、あるいはその立体異性体、互変異性体、医薬的に許容される塩または溶媒和物であり、第2の治療薬が、第2の第Xa因子阻害剤、抗凝固薬、抗血小板薬、トロンビン阻害薬、血栓溶解剤、および線維素溶解薬から選択される少なくとも1つの薬剤である、血栓塞栓性障害の治療および/または予防方法を提供する。好ましくは、第2の治療薬は、ワルファリン、未分画ヘパリン、低分子量ヘパリン、合成5糖類、ヒルジン、アルガトロバン、アスピリン、イブプロフェン、ナプロキセン、スリンダク、インドメタシン、メフェナム酸塩、ドロキシカム、ジクロフェナク、スルフィンピラゾン、ピロキシカム、チクロピジン、クロピドグレル、チロフィバン、エプチフィバチド、アブシキシマブ、メラガトラン、デスルファトヒルジン、組織プラスミノーゲンアクチベーター、改変型組織プラスミノーゲンアクチベーター、アニストレプラーゼ、ウロキナーゼ、およびストレプトキナーゼから選択される少なくとも1つの薬剤である。好ましくは、第2の治療薬は、少なくとも1つの抗血小板薬である。好ましくは、該抗血小板薬は、クロピドグレルおよび/またはアスピリン、あるいはこれらの組み合わせである。
血栓塞栓性障害には、動脈性心血管系血栓塞栓性障害、静脈性心血管系血栓塞栓性障害、脳動脈血栓塞栓性障害、および脳静脈血栓塞栓性障害が含まれる。血栓塞栓性障害の例としては、以下に限定されないが、不安定狭心症、急性冠症候群、心房細動、最初の心筋梗塞、再発性心筋梗塞、虚血性突然死、一過性脳虚血発作、脳卒中、アテローム動脈硬化症、末梢性閉塞性動脈疾患、静脈血栓症、深部静脈血栓症、血栓性静脈炎、動脈塞栓症、冠血栓、大脳動脈血栓症、脳塞栓症、腎塞栓症、肺塞栓症、および血液が血栓症を促進する人工表面に曝されるような医療インプラント、装置または手法から引き起こされる血栓症である。
別の実施態様において、本発明は、炎症性障害の治療および/または予防方法であって、治療上有効な量の少なくとも1つの本発明の化合物、あるいはその立体異性体、互変異性体、医薬的に許容される塩または溶媒和物を患者に投与することを特徴とする方法を提供する。炎症性障害の例としては、例えば、下記に限定されないが、敗血症、急性呼吸窮迫症候群および全身性炎症反応症候群が挙げられる。
別の実施態様において、本発明は、同時に、別々にまたは連続して治療に用いるための、本発明の化合物およびさらなる治療薬の組み合わせ製剤を提供する。
別の実施態様において、本発明は、同時に、別々にまたは連続して血栓塞栓性障害の治療および/または予防に用いるための、本発明の化合物およびさらなる治療薬の組み合わせ製剤を提供する。
本発明は、その精神および本質から逸脱することなく別の特定の形態に具体化することができる。本発明は、本明細書中に記載される本発明の全ての好ましい態様の組み合わせを包含する。本発明の任意および全ての実施態様が任意の他の実施態様と組み合わされてさらなる実施態様が記載され得ることは明らかである。実施態様のそれぞれの個々の要素がそれ自体の独立した実施態様であることも理解されるべきである。さらに、実施態様の任意の要素が任意の実施態様の任意および全ての別の要素と組み合わされ、さらなる実施態様が記載されると理解される。
III.化学
本明細書中および付属の請求項を通し、付与される化学式または化学名には、存在する全ての立体異性体ならびに光学異性体およびそれらのラセミ体が包含される。特に断らない限り、全てのキラル(エナンチオマーおよびジアステレオマーの)およびラセミ体の形態が本発明の範囲に包含される。C=C二重結合、C=N二重結合、環基などの多くの幾何異性体もまた、本発明の化合物に存在し得、全てのかかる安定な異性体が本明細書中に包含されるものと理解される。本発明の化合物のシス−およびトランス−(またはE−およびZ−)幾何異性体も開示され、異性体の混合物または別々の異性体の形態として単離することができる。本発明の化合物は光学的に活性な形態またはラセミ体の形態で単離することができる。光学的に活性な形態は、ラセミ体の分割または光学的に活性な出発物質からの合成により製造することができる。本発明の化合物を製造するために用いられる全ての工程およびそこで製造される全ての中間体は、本発明の一部分であるものとされる。エナンチオマーまたはジアステレオマー生成物が製造される場合、それらは一般的な手法、例えば、クロマトグラフィーまたは分別再結晶により分離することができる。処理条件に応じて、本発明の最終生成物は遊離(中性)または塩の形態で得られる。これらの最終生成物の遊離型および塩の両方が本発明の範囲に包含される。必要であれば、化合物の一方の形態を他の形態に変換することができる。遊離塩基または酸は塩に変換することができ;塩は遊離化合物または別の塩に変換することができ;本発明の異性体の混合物は個々の異性体に分離することができる。本発明の化合物、その遊離型および塩は、水素原子が該分子の他の部分に置き換わり、前記分子の原子間の化学結合がそれに伴って再編成された複数の互変異性体型で存在していてもよい。全ての互変異性体型は、存在しうる限り、本発明に包含されることは明らかである。
用語「立体異性体」は、空間におけるそれらの原子の配置が異なる同じ組成の異性体を意味する。エナンチオマーおよびジアステレオマーは立体異性体の例である。用語「エナンチオマー」は、それぞれが鏡像体であり重ね合わせることができない分子種のペアーの一方を意味する。用語「ジアステレオマー」は、鏡像体ではない立体異性体を意味する。用語「ラセミ体」または「ラセミ混合物」は、2つのエナンチオマー種の等モル量からなる組成物を意味するものであって、前記組成物は光学活性を有さない。
記号「R」および「S」は、不斉炭素原子周囲の置換基の配置を表す。異性体の記述子「R」および「S」は、本明細書中で用いられるように、コア分子に対する相対的な原子配置を示すために用いられ、文献(IUPAC Recommendations 1996, Pure and Applied Chemistry, 68:2193−2222 (1996))で定義されるように用いられることが意図される。
用語「キラル」は、一方をその鏡像体に重ね合わせることができない分子の構造的特徴を意味する。用語「ホモキラル」は、エナンチオマー純度の状態を意味する。用語「光学活性」は、ホモキラル分子またはキラル分子の非ラセミ混合物が偏光面を回転させる程度を意味する。
本明細書で用いられるように、用語「アルキル」または「アルキレン」には、特定の炭素原子数を有する分枝鎖および直鎖の両方の飽和脂肪族炭化水素基が含まれるものとされる。例えば、「C1からC10アルキル」または「C1−10アルキル」(またはアルキレン)には、C1、C2、C3、C4、C5、C6、C7、C8、C9およびC10アルキル基が含まれるものとされる。さらに、例えば、「C1からC6アルキル」または「C1−C6アルキル」は、1から6個の炭素原子を有するアルキルを意味する。アルキル基は、置換されていなくてもよく、あるいは少なくとも1つの水素原子が別の1つの化学基で置換されていてもよい。アルキル基の例としては、以下に限定されないが、メチル(Me)、エチル(Et)、プロピル(例えば、n−プロピルおよびイソプロピル)、ブチル(例えば、n−ブチル、イソブチル、t−ブチル)およびペンチル(例えば、n−ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル)が挙げられる。「C0アルキル」または「C0アルキレン」が用いられる場合、それは直接結合を示すものとされる。
「アルケニル」または「アルケニレン」は、特定の炭素原子数、ならびに鎖内の安定な位置に存在し得る1つまたはそれ以上、好ましくは1から2個の炭素−炭素二重結合を有する直鎖または分枝鎖の配置の炭化水素鎖を意味するものとされる。例えば、「C2からC6アルケニル」または「C2−6アルケニル」(またはアルケニレン)には、C2、C3、C4、C5、およびC6アルケニル基が含まれるものとされる。アルケニルの例としては、例えば、以下に限定されないが、エテニル、1−プロペニル、2−プロペニル、2−ブテニル、3−ブテニル、2−ペンテニル、3−ペンテニル、4−ペンテニル、2−ヘキセニル、3−ヘキセニル、4−ヘキセニル、5−ヘキセニル、2−メチル−2−プロペニルおよび4−メチル−3−ペンテニルが挙げられる。
「アルキニル」または「アルキニレン」は、鎖内の安定な位置に存在し得る1つまたはそれ以上、好ましくは1から3個の炭素−炭素三重結合を有する直鎖または分枝鎖のいずれかの配置の炭化水素鎖が含まれるものとされる。例えば、「C2からC6アルキニル」または「C2−6アルキニル」(またはアルキニレン)には、C2、C3、C4、C5およびC6アルキニル基;例えば、エチニル、プロピニル、ブチニル、ペンチニルおよびヘキシニルが含まれるものとされる。
用語「アルコキシ」または「アルキルオキシ」は、−O−アルキル基を意味する。「C1からC6アルコキシ」または「C1−6アルコキシ」(またはアルキルオキシ)には、C1、C2、C3、C4、C5、およびC6アルコキシ基が含まれるものとされる。アルコキシ基の例としては、以下に限定されないが、メトキシ、エトキシ、プロポキシ(例えば、n−プロポキシおよびイソプロポキシ)、およびt−ブトキシが挙げられる。同様に、「アルキルチオ」または「チオアルコキシ」は、表示の炭素原子数が硫黄架橋を介して結合した上記で定義されるアルキル基、例えば、メチル−S−およびエチル−S−を表す。
「ハロ」または「ハロゲン」には、フルオロ、クロロ、ブロモおよびヨードが含まれる。「ハロアルキル」には、特定の炭素原子数を有し、1つまたはそれ以上のハロゲンで置換された分枝鎖または直鎖の両方の脂肪族炭化水素基が含まれるものとされる。ハロアルキルの例としては、以下に限定されないが、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、トリクロロメチル、ペンタフルオロエチル、ペンタクロロエチル、2,2,2−トリフルオロエチル、ヘプタフルオロプロピルおよびヘプタクロロプロピルが挙げられる。ハロアルキルの例にはまた、特定の炭素原子数を有し、1つまたはそれ以上のフッ素原子で置換された分枝鎖および直鎖の両方の脂肪族炭化水素基が含まれるものとされる「フルオロアルキル」も含まれる。
「ハロアルコキシ」または「ハロアルキルオキシ」は、表示の炭素原子数が酸素架橋を介して結合した上記で定義されるハロアルキル基を表す。例えば、「C1からC6ハロアルコキシ」または「C1−6ハロアルコキシ」はに、C1、C2、C3、C4、C5およびC6ハロアルコキシ基が含まれるものとされる。ハロアルコキシの例としては、以下に限定されないが、トリフルオロメトキシ、2,2,2−トリフルオロエトキシおよびペンタフルオロエトキシが挙げられる。同様に、「ハロアルキルチオ」または「チオハロアルコキシ」は、表示の炭素原子数が硫黄架橋を介して結合した上記に定義されるハロアルキル、例えば、トリフルオロメチル−S−およびペンタフルオロエチル−S−を表す。
用語「シクロアルキル」は、環化されたアルキル基を意味し、単環式、二環式または多環式環基が含まれる。「C3からC7シクロアルキル」または「C3−7シクロアルキル」には、C3、C4、C5、C6およびC7シクロアルキル基が含まれるものとされる。シクロアルキル基の例としては、以下に限定されないが、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルおよびノルボルニルが挙げられる。分枝のシクロアルキル基、例えば、1−メチルシクロプロピルおよび2−メチルシクロプロピルは、「シクロアルキル」の定義に含まれる。
本明細書で用いられるように、「炭素環」または「炭素環基」は、いずれの安定な3、4、5、6、7または8員の単環式または二環式、あるいは7、8、9、10、11、12または13員の二環式または三環式の炭化水素環を意味するものとされ、そのいずれもが、飽和、部分的に不飽和、不飽和または芳香族であってもよい。このような炭素環の例としては、例えば、以下に限定されないが、シクロプロピル、シクロブチル、シクロブテニル、シクロペンチル、シクロペンテニル、シクロヘキシル、シクロヘプテニル、シクロヘプチル、シクロヘプテニル、アダマンチル、シクロオクチル、シクロオクテニル、シクロオクタジエニル、[3.3.0]ビシクロオクタン、[4.3.0]ビシクロノナン、[4.4.0]ビシクロデカン(デカリン)、[2.2.2]ビシクロオクタン、フルオレニル、フェニル、ナフチル、インダニル、アダマンチル、アントラセニルおよびテトラヒドロナフチル(テトラリン)が挙げられる。上記に示されるように、架橋された環もまた、炭素環の定義に含まれる(例えば、[2.2.2]ビシクロオクタン)。好ましい炭素環は、特に特定されていない限り、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、フェニルおよびインダニルである。用語「炭素環」が用いられる場合、それは「アリール」が含まれるものとされる。架橋された環は、1つまたはそれ以上の炭素原子が2つの隣接していない炭素原子と連結する際に生じる。好ましい架橋は、1または2個の炭素原子である。架橋により、常に単環式環が三環式環に変換されることに留意すべきである。環が架橋されると、環について記載される置換基は、架橋上にも存在し得る。
本明細書で用いられるように、用語「二環式炭素環」または「二環式炭素環基」は、2つの縮合環を含有し、炭素原子からなる安定な9または10員炭素環を意味するものとされる。この2つの縮合環のうち、一方の環は、2つ目の環に縮合したベンゾ環であり;この2番目の環は、飽和され、部分的に不飽和であり、または不飽和である5または6員の炭素環である。二環式炭素環基は、いずれかの炭素原子でそのペンダント基に結合し、その結果として安定な構造となりうる。本明細書に記載される二環式炭素環基は、その生じた化合物が安定であれば、いずれの炭素で置換されていてもよい。二環式炭素環基の例としては、以下に限定されないが、ナフチル、1,2−ジヒドロナフチル、1,2,3,4−テトラヒドロナフチルおよびインダニルが挙げられる。
「アリール」基は、単環式または多環式芳香族炭化水素(例えば、フェニル、ナフチルおよびフェナントラニル(phenanthranyl)が含まれる)を意味する。アリール部分は周知であり、例えば、Hawley’s condensed Chemical Dictionary (13th Ed.), Lewis, R.J., ed., J. Wiley & Sons, Inc., New York (1997)に記載される。「C6またはC10アリール」または「C6−10アリール」は、フェニルおよびナフチルを意味する。特に断らない限り、「アリール」、「C6またはC10アリール」または「C6−10アリール」または「芳香族基」は、置換されていなくてもよく、または1から5個の基、好ましくは、1から3個の基、OH、OCH3、Cl、F、Br、I、CN、NO2、NH2、N(CH3)H、N(CH3)2、CF3、OCF3、C(=O)CH3、SCH3、S(=O)CH3、S(=O)2CH3、CH3、CH2CH3、CO2HおよびCO2CH3で置換されていてもよい。
用語「ベンジル」は、本明細書で用いられるように、水素原子の1つがフェニル基で置き換えられたメチル基を意味し、該フェニル基は、1から5個の基、好ましくは、1から3個の基、OH、OCH3、Cl、F、Br、I、CN、NO2、NH2、N(CH3)H、N(CH3)2、CF3、OCF3、C(=O)CH3、SCH3、S(=O)CH3、S(=O)2CH3、CH3、CH2CH3、CO2HおよびCO2CH3で適宜置換されていてもよい。
本明細書で用いられるように、用語「ヘテロ環」または「ヘテロ環基」は、飽和され、部分的に不飽和であり、または不飽和であり、炭素原子およびN、OおよびSからなる群から独立して選択される1、2、3または4個のヘテロ原子を含有する安定な3、4、5、6、または7員の単環式もしくは二環式または7、8、9、10、11、12、13または14員の多環式ヘテロ環基を意味するものとされ、上記に定義されるヘテロ環式基のいずれかがベンゼン環に縮合されているいずれの多環式基が含まれる。窒素および硫黄ヘテロ原子は、適宜酸化されていてもよい(すなわち、N→OおよびS(O)p[ここで、pは0、1または2である])。窒素原子は、置換されていてもよく、または置換されていなくてもよい(すなわち、NまたはNR[ここで、定義するならば、Rは、Hであるか、または別の置換基である])。ヘテロ環は、いずれかのヘテロ原子または炭素原子でそのペンダント基と結合し、安定な構造となりうる。本明細書に記載されるヘテロ環は、その生じた化合物が安定であれば、炭素または窒素原子で置換されていてもよい。ヘテロ環内の窒素は、適宜四級化されていてもよい。ヘテロ環内のSおよびO原子の総数が1を超える場合、これらのヘテロ原子は互いに隣接していないことが好ましい。ヘテロ環内のSおよびO原子の総数は1を超えないことが望ましい。用語「ヘテロ環」が用いられる場合、それはヘテロアリールを含むものとされる。
ヘテロ環の例としては、下記に限定されないが、アクリジニル、アゼチジニル、アゾシニル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾフラニル、ベンゾチオフラニル、ベンゾチオフェニル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾオキサゾリニル、ベンズチアゾリル、ベンズトリアゾリル、ベンズテトラゾリル、ベンゾイソオキサゾリル、ベンゾイソチアゾリル、ベンゾイミダゾリニル、カルバゾリル、4aH−カルバゾリル、カルボリニル、クロマニル、クロメニル、シンノリニル、デカヒドロキノリニル、2H,6H−1,5,2−ジチアジニル、ジヒドロフロ[2,3−b]テトラヒドロフラン、フラニル、フラザニル、イミダゾリジニル、イミダゾリニル、イミダゾリル、1H−インダゾリル、イミダゾロピリジニル、インドレニル、インドリニル、インドリジニル、インドリル、3H−インドリル、イサチノイル、イソベンゾフラニル、イソクロマニル、イソインダゾリル、イソインドリニル、イソインドリル、イソキノリニル、イソチアゾリル、イソチアゾロピリジニル、イソオキサゾリル、イソオキサゾロピリジニル、メチレンジオキシフェニル、モルホリニル、ナフチリジニル、オクタヒドロイソキノリニル、オキサジアゾリル、1,2,3−オキサジアゾリル、1,2,4−オキサジアゾリル、1,2,5−オキサジアゾリル、1,3,4−オキサジアゾリル、オキサゾリジニル、オキサゾリル、オキサゾロピリジニル、オキサゾリジニルペリミジニル、オキソインドリル、ピリミジニル、フェナントリジニル、フェナントロリニル、フェナジニル、フェノチアジニル、フェノキサチイニル、フェノキサジニル、フタラジニル、ピペラジニル、ピペリジニル、ピペリドニル、4−ピペリドニル、ピペロニル、プテリジニル、プリニル、ピラニル、ピラジニル、ピラゾリジニル、ピラゾリニル、ピラゾロピリジニル、ピラゾリル、ピリダジニル、ピリドオキサゾリル、ピリドイミダゾリル、ピリドチアゾリル、ピリジニル、ピリミジニル、ピロリジニル、ピロリニル、2−ピロリドニル、2H−ピロリル、ピロリル、キナゾリニル、キノリニル、4H−キノリジニル、キノキサリニル、キヌクリジニル、テトラゾリル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロイソキノリニル、テトラヒドロキノリニル、6H−1,2,5−チアジアジニル、1,2,3−チアジアゾリル、1,2,4−チアジアゾリル、1,2,5−チアジアゾリル、1,3,4−チアジアゾリル、チアントレニル、チアゾリル、チエニル、チアゾロピリジニル、チエノチアゾリル、チエノオキサゾリル、チエノイミダゾリル、チオフェニル、トリアジニル、1,2,3−トリアゾリル、1,2,4−トリアゾリル、1,2,5−トリアゾリル、1,3,4−トリアゾリルおよびキサンテニルが挙げられる。例えば、上記のヘテロ環を含有する縮合環およびスピロ化合物も包含される。
5から10員ヘテロ環の例としては、下記に限定されないが、ピリジニル、フラニル、チエニル、ピロリル、ピラゾリル、ピラジニル、ピペラジニル、ピペリジニル、イミダゾリル、イミダゾリジニル、インドリル、テトラゾリル、イソオキサゾリル、モルホリニル、オキサゾリル、オキサジアゾリル、オキサゾリジニル、テトラヒドロフラニル、チアジアジニル、チアジアゾリル、チアゾリル、トリアジニル、トリアゾリル、ベンゾイミダゾリル、1H−インダゾリル、ベンゾフラニル、ベンゾチオフラニル、ベンズテトラゾリル、ベンゾトリアゾリル、ベンゾイソオキサゾリル、ベンゾオキサゾリル、オキソインドリル、ベンゾオキサゾリニル、ベンズチアゾリル、ベンゾイソチアゾリル、イサチノイル、イソキノリニル、オクタヒドロイソキノリニル、テトラヒドロイソキノリニル、テトラヒドロキノリニル、イソオキサゾロピリジニル、キナゾリニル、キノリニル、イソチアゾロピリジニル、チアゾロピリジニル、オキサゾロピリジニル、イミダゾロピリジニルおよびピラゾロピリジニルが挙げられる。
5から6員のヘテロ環の例としては、下記に限定されないが、ピリジニル、フラニル、チエニル、ピロリル、ピラゾリル、ピラジニル、ピペラジニル、ピペリジニル、イミダゾリル、イミダゾリジニル、インドリル、テトラゾリル、イソオキサゾリル、モルホリニル、オキサゾリル、オキサジアゾリル、オキサゾリジニル、テトラヒドロフラニル、チアジアジニル、チアジアゾリル、チアゾリル、トリアジニルおよびトリアゾリルが挙げられる。例えば、上記のヘテロ環を含有する縮合環およびスピロ化合物もまた、包含される。
本明細書で用いられるように、用語「二環式ヘテロ環」または「二環式ヘテロ環基」は、2つの縮合環を含有し、炭素原子およびN,OおよびSからなる群から独立して選択される1、2、3、または4個のヘテロ原子からなる、安定な9または10員のヘテロ環環を意味するものとされる。2つの縮合環のうち、一方の環は、5員のヘテロアリール環、6員のヘテロアリール環またはベンゾ環を含む5または6員の単環式芳香環であり、それぞれが第2の環に縮合されている。第2の環は、飽和され、部分的に不飽和であり、または不飽和である5または6員の単環式環であり、5員のヘテロ環、6員のヘテロ環または炭素環を含む(ただし、第1の環は、第2の環が炭素環である場合、ベンゾではない)。
二環式ヘテロ環基は、いずれかのヘテロ原子または炭素原子でそのペンダント基に結合し、安定な構造となりうる。本明細書に記載される二環式ヘテロ環基は、その生じた構造が安定であれば、炭素または窒素原子で置換されていてもよい。ヘテロ環内のSおよびO原子の総数が1を超える場合、これらのヘテロ原子は互いに隣接していないことが好ましい。ヘテロ環内のSおよびO原子の総数は1を超えないことが望ましい。
二環式ヘテロ環基の例としては、例えば、下記に限定されないが、キノリニル、イソキノリニル、フタラジニル、キナゾリニル、インドリル、イソインドリル、インドリニル、1H−インダゾリル、ベンゾイミダゾリル、1,2,3,4−テトラヒドロキノリニル、1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリニル、5,6,7,8−テトラヒドロ−キノリニル、2,3−ジヒドロ−ベンゾフラニル、クロマニル、1,2,3,4−テトラヒドロ−キノキサリニルおよび1,2,3,4−テトラヒドロ−キナゾリニルが挙げられる。
本明細書で用いられるように、用語「芳香族ヘテロ環基」または「ヘテロアリール」は、硫黄、酸素または窒素などの少なくとも1つのヘテロ原子環員を含む安定な単環式および多環式芳香族炭化水素を意味するものとされる。ヘテロアリールとしては、下記に限定されないが、ピリジル、ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、トリアジニル、フリル、キノリル、イソキノリル、チエニル、イミダゾリル、チアゾリル、インドリル、ピロイル、オキサゾリル、ベンゾフリル、ベンゾチエニル、ベンズチアゾリル、イソオキサゾリル、ピラゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、インダゾリル、1,2,4−チアジアゾリル、イソチアゾリル、プリニル、カルバゾリル、ベンゾイミダゾリル、インドリニル、ベンゾジオキソラニルおよびベンゾジオキサンが挙げられる。ヘテロアリール基は、置換または非置換である。窒素原子は、置換または非置換である(すなわち、NまたはNR[ここで、RはHであるか、定義される場合、別の置換基である]である)。窒素および硫黄原子は適宜酸化されていてもよい(すなわち、N→OおよびS(O)p[ここで、pは0、1または2である])。
架橋された環もまた、ヘテロ環の定義に包含される。架橋された環は、1つまたはそれ以上の原子(すなわち、C、O、N、またはS)が2つの隣接していない炭素原子または窒素原子を連結する場合に生じる。架橋された環としては、下記に限定されないが、1個の炭素原子、2個の炭素原子、1個の窒素原子、2個の窒素原子および炭素−窒素基が挙げられる。架橋により常に単環式環が三環式環に変換されることに留意すべきである。環が架橋されると、該環について記載される置換基は、架橋上にも存在し得る。
用語「対イオン」は、負に帯電したもの、例えば、塩素、臭素、ヒドロキシド、酢酸、および硫酸を表すために用いられる。
環構造内で点線の環が用いられる場合、これは、この環構造が飽和され、部分的に飽和され、または不飽和であってもよいことを意味する。
本明細書で言及されるように、用語「置換された」は、少なくとも1つの水素原子が水素原子ではない基で置き換えられていることを意味するが、ただし、通常の原子価が維持され、置換により安定な化合物を生じるものとする。置換基がケト(即ち、=O)である場合、該原子上の2個の水素が置き換えられる。ケト置換基は芳香族部分には存在していない。環基(例えば、炭素環またはヘテロ環)がカルボニル基または二重結合で置換されると記載される場合、それは、カルボニル基または二重結合が該環の一部分(すなわち、該環内)であることを意味するものとされる。環の二重結合は、本明細書で用いられるように、2つの隣接する環原子間で形成される二重結合である(例えば、C=C、C=NまたはN=N)。
本発明の化合物に窒素原子が存在する場合(例えば、アミン類)、これらは、本発明の他の化合物を生成するために、酸化剤(例えば、mCPBAおよび/または過酸化水素)で処理することによりN−オキシドに変換されてもよい。それゆえ、表示され、および請求される窒素原子は、表示される窒素およびそのN−オキシド(N→O)誘導体をも包含するものと考えられる。
任意の変数が化合物の構成中または式中で1回以上現れる場合、各出現におけるその定義は、他のそれぞれの出現における定義とは独立しているものとする。よって、例えば、基が0〜3個のR基で置換されると示される場合、該基は最大3個のR基で適宜置換されていてもよく、各出現におけるRは、Rの定義から独立して選択されるものとする。また、置換基および/または変数の組み合わせは、このような組み合わせにより安定な化合物が得られる場合においてのみ許容される。
置換基への結合が環の2つの原子を連結する結合と交差して示される場合、かかる置換基は環上のいずれかの原子に結合していてもよい。置換基が、このような置換基が一定の式で示される化合物の残りの部分に結合する原子を示すことなく示される場合、かかる置換基の任意の原子により結合されてもよい。置換基および/または変数の組み合わせは、このような組み合わせにより安定な化合物が得られる場合においてのみ許容される。
本明細書で用いられる用語「医薬的に許容される」は、妥当な医学的判断の範囲内において、合理的な利益/リスクの均整がとれ、過度の毒性、刺激、アレルギー反応または他の問題もしくは合併症を伴うことなく患者の組織と接触して用いるのに適しており、それらの目的の用途に対して有効であるこれらの化合物、物質、組成物および/または製剤を意味する。
本明細書で用いられるように、「医薬的に許容される塩」は、親化合物がその酸または塩基の塩を形成するように修飾された本開示の化合物の誘導体を意味する。医薬的に許容される塩の例としては、下記に限定されないが、アミンなどの塩基性基の鉱酸または有機酸塩;およびカルボン酸などの酸性基のアルカリまたは有機塩が挙げられる。医薬的に許容される塩には、例えば、無毒な無機酸または有機酸から形成される親化合物の一般に無毒な塩または4級アンモニウム塩が含まれる。例えば、このような一般に無毒な塩としては、塩酸、臭化水素酸、硫酸、スルファミン酸、リン酸および硝酸などの無機酸に由来する塩;および酢酸、プロピオン酸、コハク酸、グリコール酸、ステアリン酸、乳酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、アスコルビン酸、パモ酸、マレイン酸、ヒドロキシマレイン酸、フェニル酢酸、グルタミン酸、安息香酸、サリチル酸、スルファニル酸、2−アセトキシ安息香酸、フマル酸、トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、エタンジスルホン酸、シュウ酸およびイセチオン酸などの有機酸から生じる塩が挙げられる。
本発明の医薬的に許容される塩は、従来の化学的方法により、塩基性または酸性部位を含む親化合物から合成することができる。一般に、このような塩は、これらの化合物の遊離の酸または塩基の形態を化学論量の適当な塩基または酸と水中または有機溶媒中、もしくはそれら2つの混合物中で反応させることにより調製することができ;一般に、非水性の媒体、例えば、エーテル、酢酸エチル、エタノール、イソプロパノールまたはアセトニトリルが好ましい。適切な塩のリストは、Remington’s Pharmaceutical Sciences, 18th Edition, Mack Publishing Company, Easton, PA (1990)に記載され、その開示は出典明示により本明細書に取り込まれるものである。
さらに、式(I)の化合物は、プロドラッグの形態であってもよい。インビボで変換されて生物学的に活性な薬剤(すなわち、式(I)の化合物)を提供する全ての化合物は、本発明の範囲および精神に包含されるプロドラッグである。プロドラッグの様々な形態が当該技術分野で周知である。このようなプロドラッグ誘導体の例は、以下を参照されたい:
a)Design of Prodrugs, Bundgaard, H., ed., Elsevier (1985)およびMethods in Enzymology, 112:309-396, Widder, K. et al., eds., Academic Press (1985);
b)Bundgaard, H., Chapter 5: "Design and Application of Prodrugs," A Textbook of Drug Design and Development, pp. 113-191, Krosgaard-Larsen, P. et al., eds., Harwood Academic Publishers (1991);
c)Bundgaard, H., Adv. Drug Deliv. Rev., 8:1-38 (1992);
d)Bundgaard, H. et al., J. Pharm. Sci., 77:285 (1988);および
e)Kakeya, N. et al., Chem. Pharm. Bull., 32:692 (1984).
カルボキシル基を含有する化合物は、体内で加水分解され、それ自体が式(I)の化合物となることによりプロドラッグとして用いられる生理的に加水分解されるエステルを生成することができる。多くの例において、加水分解は、主に、消化酵素の影響下で起こるため、このようなプロドラッグは、好ましくは経口投与される。非経口投与は、エステルそのものが活性である場合または加水分解が血中で起こる場合に用いられる。式(I)の化合物の生理的に加水分解されるエステルの例としては、C1−6アルキル、C1−6アルキルベンジル、4−メトキシベンジル、インダニル、フタリル、メトキシメチル、C1−6アルカノイルオキシ−C1−6アルキル(例えば、アセトキシメチル、ピバロイルオキシメチルまたはプロピオニルオキシメチル)、C1−6アルコキシカルボニルオキシ−C1−6アルキル(例えば、メトキシカルボニル−オキシメチルまたはエトキシカルボニルオキシメチル、グリシルオキシメチル、フェニルグリシルオキシメチル、(5−メチル−2−オキソ−1,3−ジオキソレン−4−イル)−メチル)、ならびに、例えば、ペニシリンおよびセファロスポリンの分野で用いられる他の周知な生理的に加水分解されるエステルが挙げられる。このようなエステルは、当該技術分野で公知の従来技術により製造することができる。
プロドラッグの製造は当該分野で周知であり、例えば、Medicinal Chemistry: Principles and Practice, King, F.D., ed. The Royal Society of Chemistry, Cambridge, UK (1994); Testa, B. et al., Hydrolysis in Drug and Prodrug Metabolism. Chemistry, Biochemistry and Enzymology, VCHA and Wiley-VCH, Zurich, Switzerland (2003); The Practice of Medicinal Chemistry, Wermuth, C.G., ed., Academic Press, San Diego, CA (1999)に記載される。
本発明は、本発明の化合物に存在する全ての原子の同位体を包含するものとされる。同位体には、同じ原子番号を有するが異なる質量数である原子が含まれる。一般的な例であって、限定されるものではないが、水素の同位体には、重水素およびトリチウムが含まれる。炭素の同位体には、13Cおよび14Cが含まれる。本発明の同位体標識化合物は、一般に、他で用いられていない非標識試薬の代わりに適当な同位体標識試薬を用いて、当業者に公知の従来技術により、または本明細書に記載される方法と類似の方法により製造することができる。このような化合物は、例えば、標的タンパク質または受容体に結合する可能性のある医薬化合物の能力を測定する際、あるいはインビボまたはインビトロで生物学的受容体に結合する本発明の化合物を可視化するための標準物質および試薬として、様々な利用可能性を有する。
「安定な化合物」および「安定な構造」は、反応混合物から有用な純度での単離および有効な治療薬への製剤化に耐えるために十分に強固である化合物を意味する。本発明の化合物は、N−ハロ、S(O)2HまたはS(O)H基を含有しないことが望ましい。
用語「溶媒和物」は、無機溶媒または有機溶媒にかかわらず、1つまたはそれ以上の溶媒分子を有する本発明の化合物の物理学的会合を意味する。この物理学的会合には、水素結合が含まれる。ある例において、溶媒和物は、例えば、1つまたはそれ以上の溶媒分子が結晶固形物の結晶格子に取り込まれる場合に単離可能となる。溶媒和物中の溶媒分子は、規則的な配置および/または不規則な配置で存在し得る。溶媒和物は、化学量論量または非化学量論量の溶媒分子を含み得る。「溶媒和物」は、液相および分離可能な溶媒和物の両方を包含する。典型的な溶媒和物としては、以下に限定されないが、水和物、エタノレート、メタノレートおよびイソプロパノレートが挙げられる。溶媒和の方法は、当該技術分野で公知である。
本明細書で用いられる略語は、以下のように定義する:1回を「1x」、2回を「2x」、3回を「3x」、摂氏を「℃」、当量を「eq」、グラムを「g」、ミリグラムを「mg」、リットルを「L」、ミリリットルを「mL」、マイクロリットルを「μL」、規定度を「N」、モルを「M」、ミリモルを「mmol」、分を「min」、時間を「h」、室温を「rt」、保持時間を「RT」、大気圧を「atm」、ポンド毎平方インチを「psi」、濃度を「conc.」、飽和を「sat」または「sat’d」、分子量を「MW」、融点を「mp」、鏡像体過剰率を「ee」、質量分析を「MS」または「Mass Spec」、エレクトロスプレーイオン化質量分析を「ESI」、高解像度を「HR」、高解像度質量分析を「HRMS」、液体クロマトグラフィー質量分析を「LCMS」、高圧液体クロマトグラフィーを「HPLC」、逆相HPLCを「RP HPLC」、薄層クロマトグラフィーを「TLC」または「tlc」、核磁気共鳴分光法を「NMR」、核オーバーハウザー効果分光法を「nOe」、プロトンを「
1H」、デルタを「δ」、一重線を「s」、二重線を「d」、三重線を「t」、四重線を「q」、多重線を「m」、広域を「br」、ヘルツを「Hz」、ならびに「α」、「β」、「R」、「S」、「E」および「Z」は当業者に周知の立体記号である。
本発明の化合物は、有機合成分野の当業者に公知の多くの経路により製造することができる。本発明の化合物は、以下に記載される方法を合成有機化学の分野で公知の合成方法と共に用いることにより、あるいは当業者によりなされるその改変した方法により合成することができる。好ましい方法には、以下に限定されないが、下記に記載される方法が含まれる。反応は、用いられる試薬および材料に適当であり、行われる変換に適切な溶媒または溶媒の混合物中において行われる。分子上に存在する官能性が推奨される変換に適合することは、有機合成分野の当業者には明らかであろう。このことは、本発明の目的化合物を得るために、合成工程の順序の変更すること、または特定のプロセスのスキームを他のものに替えて選択することの判断を要することもある。
この分野の任意の合成経路の計画で主に考慮すべき他の点は、本明細書に記載される化合物に存在する反応性官能基の保護に用いられる保護基の妥当な選択であることも明らかであろう。熟練した実施者のために多くの選択肢を記載する権威ある文献は、Greene et al. (Protective Groups in Organic Synthesis, 3th Ed., Wiley-Interscience (1999))である。
IV.生物学
血液凝固は、生物の止血を調節するのに不可欠である一方、それはまた多くの病的状態に関与している。血栓症において、血餅または血栓が形成され、循環を局所的に妨げ、虚血および臓器損傷を引き起こし得る。あるいは、塞栓症として知られている過程において、血餅は、遊離し、その後遠位血管中で捕捉され、そこで再び虚血および臓器損傷を引き起こし得る。異常な血栓形成から引き起こされる疾患は、血栓塞栓性障害と総称され、急性冠動脈症候群、不安定狭心症、心筋梗塞、心室内血栓症、虚血性脳卒中、深部静脈血栓症、末梢閉塞性動脈疾患、一過性脳虚血発作および肺塞栓症が含まれる。さらに、血栓症は、カテーテル、ステント、および人工心臓弁を含む、血液と接触する人工表面上で起こる。
いくつかの条件は、血栓症を発症するリスクの一因となる。例えば、血管壁の変化、血流の変化および血管構築物の組成物の変化である。これらのリスク因子は、ウィルヒョウの三徴と総称される。(Hemostasis and Thrombosis, Basic Principles and Clinical Practice, 5th Ed., p.853, Colman, R.W. et al., eds., Lippincott Williams & Wilkins (2006))
抗血栓剤は、閉塞性血栓の形成を予防(一次予防)するために、ウィルヒョウの三徴からの1つまたはそれ以上の生じやすいリスク因子が存在するため、血栓塞栓性疾患を発症させるリスクのある患者に与えられることがよくある。例えば、整形外科手術の状況(例えば、股関節置換および膝関節置換)において、外科的処置の前に抗血栓剤を投与することが多い。抗血栓剤は、血流変化(うっ血)、潜在的な外科的血管壁傷害および手術に関連する急性相応答による血液組成の変化によってもたらされるプロトロンビン刺激を相殺する。一次予防のための抗血栓剤の使用の別の例は、血栓性心血管疾患を発症するリスクがある患者において血小板活性化阻害剤であるアスピリンを投与することである。この状況におけるよく認識されているリスク因子としては、年齢、男性であること、高血圧、真性糖尿病、脂質変化および肥満が挙げられる。
抗血栓剤はまた、最初の血栓性エピソードに続く二次予防に適用される。例えば、第V因子の変異(第V因子ライデン変異としても知られている)およびさらなるリスク因子(例えば、妊娠)を有する患者は、静脈血栓症の再発を予防するために抗凝血剤が投与される。別の例としては、急性心筋梗塞または急性冠動脈症候群の病歴を有する患者における心血管事象の二次予防を伴うものである。臨床現場において、アスピリンおよびクロピドグレル(または他のチエノピリジン)の組み合わせは、第2の血栓性事象を予防するために用いられ得る。
抗血栓剤はまた、病態が既に発症した後に(すなわち、その発症を抑止させることによって)その病態を治療するために投与される。例えば、深部静脈血栓症にかかっている患者は、静脈閉塞のさらなる発症を予防するために、抗凝血剤(すなわち、ヘパリン、ワルファリンまたはLMWH)で治療される。時間の経過と共に、これらの薬剤は、プロトロンビン因子と抗凝血性/線維素溶解促進性経路との間の均衡を後者に有利に変化させるため、病態の退行をもたらす。動脈血管床上における例には、血管閉塞のさらなる発達を予防し、最終的に血栓性閉塞の退行をもたらすためのアスピリンおよびクロピドグレルによる急性心筋梗塞または急性冠動脈症候群を有する患者の治療が含まれる。
よって、抗血栓剤は、血栓塞栓性障害の一次予防および二次予防(すなわち、予防またはリスク軽減)、ならびに既存の血栓性過程の治療のために幅広く用いられている。血液凝固を阻害する薬物または抗凝血剤は、「血栓塞栓性障害の予防および治療のための中心的な薬剤」である(Hirsh, J. et al., Blood, 105:453-463 (2005))。
凝固開始の別の経路は、血液が人工表面に暴露されている間(例えば、血液透析、「オンポンプ」心臓血管手術、血管移植片、細菌性敗血症の間)、細胞表面、細胞受容体、細胞片、DNA、RNAおよび細胞外マトリックス上で作用する。この過程はまた、接触活性化と称される。第XII因子の表面吸収は、第XII因子分子の立体配座の変化を生じ、それによりタンパク質分解活性を有する第XII因子分子(第XIIa因子および第XIIf因子)の活性化が促進される。第XIIa因子(またはXIIf)は、血漿プレカリクレインおよび第XI因子を含む多くの標的タンパク質を有する。活性化した血漿カリクレインは、第XII因子をさらに活性化し、接触活性化の増幅をもたらす。あるいは、セリンプロテアーゼプロリルカルボキシルペプチダーゼは、細胞およびマトリックスの表面上で形成された多タンパク質複合体中で高分子量キニノーゲンと複合体化した血漿カリクレインを活性化することができる(Shariat-Madar et al., Blood, 108:192-199 (2006))。接触活性化は、血栓症および炎症の制御に部分的に関与する表面介在過程であり、少なくとも部分的に、線維素溶解性経路、補体経路、キニノーゲン/キニン経路および他の体液性および細胞性経路によって介在される(概説としては、Coleman, R., "Contact Activation Pathway", Hemostasis and Thrombosis, pp.103-122, Lippincott Williams & Wilkins (2001);Schmaier A.H., "Contact Activation", Thrombosis and Hemorrhage, pp.105-128 (1998))。血栓塞栓性疾患についての接触活性化系の生物学的関連性は、第XII因子欠失マウスの表現型によって支持されている。より具体的には、第XII因子欠失マウスは、いくつかの血栓症モデルおよび脳卒中モデルにおいて血栓性血管閉塞から保護され、第XII因子欠失マウスの表現型は、第XI因子欠失マウスと同一であった(Renne et al., J. Exp. Med., 202:271-281(2005);Kleinschmitz et al., J. Exp. Med., 203:513-518 (2006))。第XI因子が第XIIa因子の下流であるという事実は、XIIおよびXI欠損マウスの表現型が同一であることと合わせると、接触活性化系がインビボで第XI因子活性化において大きな役割を果たすことができることを示唆する。
第XI因子は、トリプシン様セリンプロテアーゼのチモーゲンであり、比較的低濃度で血漿中に存在する。内部のR369−I370結合におけるタンパク質分解活性は、重鎖(369アミノ酸)および軽鎖(238アミノ酸)を生じる。後者は、典型的なトリプシン様触媒トライアド(H413、D464およびS557)を含有する。トロンビンによる第XI因子の活性化は、負に帯電している表面上、可能性が最も高いのは、活性化した血小板の表面上で起こると考えられている。血小板は、活性化した第XI因子に対する高い親和性(0.8nM)の特異的部位(130〜500/血小板)を含有する。活性化後、第XIa因子は、表面に結合した状態でその通常の巨大分子基質としての第IX因子を認識する。(Galiani, D., Trends Cardiovasc. Med., 10:198-204 (2000))。
上記のフィードバック活性化メカニズムに加えて、トロンビンは、フィブリン上のC末端リジンおよびアルギニン残基を切断する血漿カルボキシペプチダーゼであるトロンビン活性化線溶阻害剤(TAFI)を活性化し、フィブリンが組織型プラスミノーゲンアクチベーター(tPA)依存性プラスミノーゲン活性化を増強する能力を減少させる。FXIaに対する抗体の存在下で、血餅溶解は、血漿TAFI濃度とは関係なくより急速に生じうる(Bouma, B.N. et al., Thromb. Res. 101:329-354(2001))。よって、第XIa因子の阻害剤は、抗凝血性および線維素溶解促進性であることが期待される。
第XI因子を標的とする抗血栓塞栓性効果のさらなる証拠は、第XI因子を欠失したマウスから得られる。完全なfXI欠失は、マウスを塩化第二鉄(FeCl3)誘発頸動脈血栓症から保護することを示した(Rosen et al., Thromb. Haemost., 87:774-777(2002);Wang et al., J. Thromb. Haemost., 3:695-702(2005))。また、第XI因子欠失は、完全なプロテインC欠乏による出生時の致死表現型をレスキューした(Chan et al., Amer. J. Pathology, 158:469-479(2001))。さらに、ヒヒ交差反応性のヒト第XI因子抗体を遮断する機能は、ヒヒ動脈−静脈シャント血栓症から保護する(Gruber et al., Blood, 102:953-955(2003))。第XIa因子の小分子阻害剤の抗血栓性効果についての証拠はまた、公開された米国特許出願第US2004/0180855A1に開示されている。まとめると、これらの研究により、第XI因子を標的とすることは、血栓性および血栓塞栓性疾患に対する傾向を減少させることが示唆される。
遺伝学的知見により、第XI因子は、正常な恒常性に必要ではなく、競合する抗血栓性メカニズムと比較して第XI因子機序の優れた安全プロファイルを示すことが示される。血友病A(第VIII因子欠失)または血友病B(第IX因子欠失)とは対照的に、第XI因子欠失(血友病C)をもたらす第XI因子遺伝子の変異は、主に、術後出血または外傷後出血であるが、稀に自発性出血によって特徴付けられる軽度から中程度の出血性素因のみをもたらす。術後出血は、高濃度の内因性線維素溶解活性を有する組織(例えば、口腔および泌尿生殖器系)において大部分が起こる。症例の大部分は、出血の前病歴を伴うことなく手術前のaPTT(内因系)の延長によって偶発的に同定される。
抗凝固療法としてのXIa阻害の安全性の高さは、検出可能な第XI因子タンパク質を有していない第XI因子ノックアウトマウスが、正常に発生し、通常の寿命を有するという事実によってさらに支持される。自発性出血に関する証拠は確認されていない。aPTT(内因系)は、遺伝子量に依存した様式で延長される。興味深いことに、凝固系の重篤な刺激(尾の切断)の後でさえ、出血時間は、野生型およびヘテロ接合体同腹子と比較して顕著に長引くことはない(Gailani, D., Frontiers in Bioscience, 6:201-207(2001);Gailani, D. et al., Blood Coagulation and Fibrinolysis, 8:134-144(1997))。まとめると、これらの観察により、第XIa因子の高レベルの阻害が十分に耐容性を示すことが示唆される。これは、第XII因子を除く他の凝固因子による遺伝子ターゲティング実験とは対照的である。
第XI因子のインビボ活性化は、C1阻害剤またはアルファ1抗トリプシンのいずれかとの複合体形成によって調べることができる。急性心筋梗塞(AMI)を患う50人の患者の研究では、概ね25%の患者が複合体ELISAの正常範囲の上限を超える値を示した。この研究は、少なくともAMIを患う患者の部分集団において、第XI因子活性化がトロンビン形成の一因となる証拠として考えることができる(Minnema, M.C. et al., Arterioscler. Thromb. Vasc. Biol., 20:2489-2493(2000))。第2の研究は、冠動脈硬化症の重症度と、アルファ1アンチトリプシンと複合体化した第XIa因子との間の正の相関を確立するものである(Murakami, T. et al., Arterioscler. Thromb. Vasc. Biol., 15:1107-1113(1995))。別の研究において、患者において90パーセンタイルを超える第XI因子レベルは、静脈血栓症についての2.2倍高いリスクを付随した(Meijers, J.C.M. et al., N. Engl. J. Med., 342:696-701(2000))。
血漿カリクレインは、トリプシン様セリンプロテアーゼのチモーゲンであり、血漿中に35〜50μg/mLで存在する。遺伝子構造は、第XI因子のそれと同様である。全体的に、血漿カリクレインのアミノ酸配列は、第XI因子との58%相同性を有する。内部のI389−R390結合における第XIIa因子によるタンパク質分解活性は、重鎖(371アミノ酸)および軽鎖(248アミノ酸)を生じる。血漿カリクレインの活性部位は、軽鎖に含有されている。血漿カリクレインの軽鎖は、アルファ2マクログロブリンおよびC1−阻害剤を含むプロテアーゼ阻害剤と反応する。興味深いことに、ヘパリンは、高分子量キニノーゲン(HMWK)の存在下で抗トロンビンIIIによって血漿カリクレインの阻害を著しく加速する。血液中においては、血漿カリクレインの大部分は、HMWKとの複合体で循環する。血漿カリクレインは、HMWKを切断し、ブラジキニンを遊離する。ブラジキニン放出は、血管透過性および血管拡張の増加をもたらす(概説としては、Coleman, R., "Contact Activation Pathway",Hemostasis and Thrombosis,pp.103-122, Lippincott Williams & Wilkins (2001);Schmaier A.H., "Contact Activation", Thrombosis and Hemorrhage, pp.105-128 (1998))。
また、活性化部分トロンボプラスチン時間(aPTT)またはプロトロンビン時間(PT)アッセイなどのインビトロ凝固アッセイにおいて、公知のセリンプロテアーゼ阻害剤と比較して改善された活性を有する新規な化合物を見出すことが好ましい。(aPTTおよびPTアッセイの記載については、Goodnight, S.H., et al., "Screening Tests of Hemostasis", Disorders of Thrombosis and Hemostasis: A Clinical Guide, 2nd Ed., pp.41-51, McGraw-Hill, New York (2001)を参照されたい)。
例示として示される下記のカテゴリーの1つまたはそれ以上において、公知のセリンプロテアーゼ阻害剤と比較して有利であり、改善された特徴を有する化合物を見出すこともまた望ましく好ましいが、これらに限定されるものではない:(a)経口バイオアベイラビリティ、半減期およびクリアランスを含む薬物動態特性;(b)医薬特性;(c)投与必要量;(d)血中濃度の最高最低間特性を減少させる因子;(e)受容体における活性薬物の濃度を増加させる因子;(f)臨床的薬物間相互作用についての傾向を減少させる因子;(g)他の生物学的標的に対する選択性を含む有害な副作用についての潜在性を減少させる因子;ならびに(h)製造コストまたは実現可能性を改善させる因子、(i)溶解性プロファイルおよび薬物動態などの非経口剤として使用するために適した因子。
前臨床試験により、動脈血栓症のウサギおよびラットモデルにおいて、止血を保つ用量で、小分子第XIa因子阻害剤の有意な抗血栓性効果が示された(Wong P.C. et al., American Heart Association Scientific Sessions, Abstract No. 6118, November 12-15, 2006;Schumacher, W. et al., Journal of Thrombosis and Haemostasis, Vol.3 (Suppl.1):P1228(2005);Schumacher, W.A. et al., European Journal of Pharmacology, pp.167-174(2007))。さらに、特定のXIa阻害剤によるaPTTのインビトロの延長は、本発明者らの血栓症モデルにおける有効性を十分に予測させるものであることが観察された。よって、インビトロにおけるaPTT試験は、インビトロにおける有効性についての代替物として用いることができる。
本明細書で用いられるように、用語「患者」は、全ての哺乳動物種を包含する。
本明細書で用いられるように、「治療する」または「治療」には、哺乳動物、特にヒトにおける病態の治療が包含され、(a)病態を抑制し、すなわち、その発症を抑止し;および/または(b)病態を軽減し、すなわち、病態の退行をもたらすことが含まれる。
本明細書で用いられるように、「予防」または「予防的」には、臨床病態の発生の可能性を減少させることを目的とする、哺乳動物、特にヒトにおける無症候性の病態の予防的治療が包含される。患者は、一般集団と比較して臨床病態を患うリスクが増加することが知られている要因に基づいて、予防的療法のために選択される。「予防」療法は、(a)一次予防および(b)二次予防に分けることができる。一次予防は、臨床病態をまだ示していない対象における治療として定義され、一方、二次予防は、同じまたは同様の臨床病態の第2の発生を予防するものとして定義される。
本明細書で用いられるように、「リスク軽減」は、臨床病態の発症率を低下させる療法を包含する。したがって、一次予防および二次予防療法は、リスク軽減の例である。
「治療上有効な量」は、第XIa因子および/もしくは血漿カリクレインを阻害し、ならびに/または本明細書において一覧表示される障害を予防もしくは治療するために、単独または組み合わせて投与されるとき有効な本発明の化合物の量を含むものとされる。組み合わせに適用されるとき、この用語は、組み合わせて、連続的に、または同時に投与されようとも、予防的または治療効果をもたらす活性成分の合わせた量を意味する。
用語「血栓症」は、本明細書で用いられるように、血管によって供給される組織の虚血または梗塞をもたらすことがある血栓(複数形、血栓(thrombi));血管内の凝固の形成または存在を意味する。用語「塞栓症」は、本明細書で用いられるように、血流によってそれが留まっている部位に導かれてきた血餅または異物によって動脈が突然遮断されることを意味する。用語「血栓塞栓症」は、本明細書で用いられるように、発生部位から血流によって運ばれ、別の血管を塞ぐ、血栓性材料物質による血管の閉塞を意味する。用語「血栓塞栓性障害」は、「血栓性」および「塞栓性」障害(上記で定義)の両方を伴う。
用語「血栓塞栓性障害」には、本明細書で用いられるように、動脈心血管血栓塞栓性障害、静脈心血管または脳血管血栓塞栓性障害、および心室または末梢循環における血栓塞栓性障害が含まれる。用語「血栓塞栓性障害」にはまた、本明細書で用いられるように、下記に限定されないが、不安定狭心症または他の急性冠動脈症候群、心房細動、初発もしくは再発性心筋梗塞、虚血性突然死、一過性脳虚血発作、脳卒中、アテローム性動脈硬化症、末梢閉塞性動脈疾患、静脈血栓症、深部静脈血栓症、血栓性静脈炎、動脈塞栓症、冠状動脈血栓症、大脳動脈血栓症、脳塞栓症、腎臓塞栓症、肺塞栓症、および医療用インプラント、装置、もしくは手順からもたらされる血栓症(血液が血栓症を促進する人工表面に曝されている)から選択される特定の障害が含まれる。医療用インプラントまたは装置には、下記に限らないが、補綴弁、人工弁、留置カテーテル、ステント、血液酸素付加装置、シャント、脈管アクセスポート、補助循環装置および人工心臓または人工心室、および血管移植片が含まれる。手順には、下記に限らないが、心肺バイパス、経皮的冠動脈インターベンション、および血液透析が含まれる。別の実施態様において、用語「血栓塞栓性障害」には、急性冠動脈症候群、脳卒中、深部静脈血栓症、および肺塞栓症が含まれる。
別の実施態様において、本発明は、血栓塞栓性障害の治療方法を提供し、血栓塞栓性障害は、不安定狭心症、急性冠動脈症候群、心房細動、心筋梗塞、一過性脳虚血発作、脳卒中、アテローム性動脈硬化症、末梢閉塞性動脈疾患、静脈血栓症、深部静脈血栓症、血栓性静脈炎、動脈塞栓症、冠状動脈血栓症、大脳動脈血栓症、脳塞栓症、腎臓塞栓症、肺塞栓症、および医療用インプラント、装置、もしくは手順からもたらされる血栓症(血液が血栓症を促進する人工表面に曝されている)から選択される。別の実施態様において、本発明は、血栓塞栓性障害の治療方法を提供し、血栓塞栓性障害は、急性冠動脈症候群、脳卒中、静脈血栓症、心房細動、および医療用インプラントおよび装置からもたらされる血栓症から選択される。
別の実施態様において、本発明は、血栓塞栓性障害の一次予防のための方法を提供し、血栓塞栓性障害は、不安定狭心症、急性冠動脈症候群、心房細動、心筋梗塞、虚血性突然死、一過性脳虚血発作、脳卒中、アテローム性動脈硬化症、末梢閉塞性動脈疾患、静脈血栓症、深部静脈血栓症、血栓性静脈炎、動脈塞栓症、冠状動脈血栓症、大脳動脈血栓症、脳塞栓症、腎臓塞栓症、肺塞栓症、および医療用インプラント、装置、もしくは手順からもたらされる血栓症(血液が血栓症を促進する人工表面に曝されている)から選択される。別の実施態様において、本発明は、血栓塞栓性障害の一次予防のための方法を提供し、血栓塞栓性障害は、急性冠動脈症候群、脳卒中、静脈血栓症、および医療用インプラントおよび装置からもたらされる血栓症から選択される。
別の実施態様において、本発明は、血栓塞栓性障害の二次予防のための方法を提供し、血栓塞栓性障害は、不安定狭心症、急性冠動脈症候群、心房細動、再発性心筋梗塞、一過性脳虚血発作、脳卒中、アテローム性動脈硬化症、末梢閉塞性動脈疾患、静脈血栓症、深部静脈血栓症、血栓性静脈炎、動脈塞栓症、冠状動脈血栓症、大脳動脈血栓症、脳塞栓症、腎臓塞栓症、肺塞栓症、および医療用インプラント、装置、もしくは手順からもたらされる血栓症(血液が血栓症を促進する人工表面に曝されている)から選択される。別の実施態様において、本発明は、血栓塞栓性障害の二次予防のための方法を提供し、血栓塞栓性障害は、急性冠動脈症候群、脳卒中、心房細動および静脈血栓症から選択される。
用語「脳卒中」は、本明細書で用いられるように、総頸動脈、内頸動脈または脳内動脈における閉塞性血栓症から生じる塞栓性脳卒中またはアテローム血栓性脳卒中を意味する。
血栓症には、血管閉塞(例えば、バイパス術後)および再閉塞(例えば、経皮的冠動脈形成術の間または後)が含まれることに留意すべきである。血栓塞栓性障害は、以下に限定されないが、アテローム性動脈硬化症、手術または手術合併症、運動抑制の持続、動脈細動、先天性の血栓形成傾向、癌、糖尿病、医薬品またはホルモンの効果、および妊娠の合併症を含む状態からもたらされることがある。
血栓塞栓性障害は、アテローム性動脈硬化症を有する患者と関連することが多い。アテローム性動脈硬化症についてのリスク因子には、以下に限定されないが、男性であること、年齢、高血圧、脂質障害、および真性糖尿病が挙げられる。アテローム性動脈硬化症についてのリスク因子は、同時にアテローム性動脈硬化症の合併症、すなわち、血栓塞栓性障害についてのリスク因子である。
同様に、動脈細動は、血栓塞栓性障害と関連することが多い。動脈細動およびそれに続く血栓塞栓性障害についてのリスク因子には、心血管疾患、リウマチ性心疾患、非リウマチ性僧帽弁疾患、高血圧性心血管疾患、慢性肺疾患および様々な多岐にわたる心臓の異常、ならびに甲状腺中毒症が含まれる。
糖尿病は、アテローム性動脈硬化症および血栓塞栓性障害を伴うことが多い。より一般的な2型のリスク因子には、以下に限らないが、家族歴、肥満、運動不足、人種/民族、以前からの空腹時血糖値の異常またはグルコース負荷試験の異常、妊娠糖尿病の病歴または「大きな赤ん坊」のデリバリー、高血圧、低HDLコレステロールおよび多嚢胞性卵巣症候群が含まれる。
先天性の血栓形成傾向についてのリスク因子には、凝固因子における機能獲得型変異、または抗凝血性経路もしくは線維素溶解性経路における機能喪失型変異が含まれる。
血栓症は、例えば、膵癌、乳癌、脳腫瘍、肺癌、卵巣癌、前立腺癌、胃腸の悪性腫瘍、およびホジキンまたは非ホジキンリンパ腫などの種々の腫瘍タイプと関連してきた。最近の研究により、血栓症にかかっている患者における癌の頻度が一般的な集団における特定の癌タイプの頻度を反映することが示唆される(Levitan, N. et al., Medicine (Baltimore), 78(5):285-291(1999);Levine M. et al., N. Engl. J. Med., 334(11):677-681(1996);Blom, J.W. et al., JAMA, 293(6):715-722(2005))。よって、血栓症と関連する大部分の一般的な癌は、男性の前立腺、結腸直腸、脳および肺の癌であり、女性の乳房、卵巣および肺の癌である。癌患者における静脈血栓塞栓症(VTE)の観察される割合は顕著である。異なる腫瘍タイプの間で変動するVTEの発症率は、患者集団の選択に関連する可能性が最も高い。血栓症のリスクがある癌患者は、下記のリスク因子のいずれかまたは全てを有し得る:(i)癌の段階(すなわち、転移の存在)、(ii)中心静脈カテーテルの存在、(iii)手術および化学療法を含む抗癌治療、ならびに(iv)ホルモンおよび血管形成阻害薬。したがって、進行した腫瘍を有する患者にヘパリンまたは低分子ヘパリンを投与して、血栓塞栓性障害を予防することは一般的な治療方法である。いくつかの低分子ヘパリン製剤は、これらの適応症についてFDAに認可されてきた。
癌患者におけるVTEの予防を考慮する場合、3つの主要な臨床的症状がある:(i)患者は長期間寝たきりである;(ii)外来患者は化学療法または放射線照射を受けている;ならびに(iii)患者は中心静脈カテーテルを留置している。未分画ヘパリン(UFH)および低分子量ヘパリン(LMWH)は、手術を受けた癌患者において有効な抗血栓剤である。(Mismetti, P. et al., British Journal of Surgery, 88:913-930(2001))。
A.インビトロアッセイ
凝固因子第XIa、VIIa、IXa、Xa、XIIa、血漿カリクレインまたはトロンビンの阻害剤として本発明の化合物の有効性は、各々関連する精製セリンプロテアーゼおよび適切な合成基質を用いて調べることができる。関連するセリンプロテアーゼによる発色性基質または蛍光原基質の加水分解速度は、本発明の化合物の非存在下および存在下の両方で測定した。基質の加水分解によってpNA(パラニトロアニリン)の放出(これは405nmでの吸光度の増加を分光光度法で測定することによってモニターした)、またはAMC(アミノメチルクマリン)の放出(これは380nmでの励起を伴う460nmでの発光の増加を測定することによって分光蛍光分析的にモニターした)がもたらされた。阻害剤の存在下での吸光度または蛍光変化の速度の減少は、酵素阻害を示す。このような方法は当業者には公知である。このアッセイの結果は阻害定数Kiとして表す。
第XIa因子の決定は、pH7.4で145mMのNaCl、5mMのKCl、および0.1%PEG8000(ポリエチレングリコール;JT BakerまたはFisher Scientific)を含有する50mMのHEPES緩衝液中で行った。精製したヒト第XIa因子(Haematologic Technologies)を75〜200pMの最終濃度で、および合成基質S−2366(pyroGlu−Pro−Arg−pNA;CHROMOGENIX(登録商標)またはAnaSpec)を0.0002〜0.001Mの濃度で使用して決定を行った。
第VIIa因子の決定は、pH7.5で0.1%PEG8000を含有する0.005Mの塩化カルシウム、0.15Mの塩化ナトリウム、0.05MのHEPES緩衝液中で行った。精製したヒト第VIIa因子(Haematologic Technologies)または組換えヒト第VIIa因子(Novo Nordisk)を1〜5nMの最終アッセイ濃度で、組換え可溶性組織因子を10〜40nMの濃度で、および合成基質H−D−Ile−Pro−Arg−pNA(S−2288;CHROMOGENIX(登録商標)またはBMPM−2;AnaSpec)を0.001〜0.0075Mの濃度で使用して決定を行った。
第IXa因子の決定は、pH7.4で0.005Mの塩化カルシウム、0.1Mの塩化ナトリウム、0.0001MのRefludan(Berlex)、0.05MのTRIS塩基および0.5%PEG8000中で行った。Refludanを加え、ヒト第IXa因子の市販の調製物中の少量のトロンビンを阻害した。精製したヒト第IXa因子(Haematologic Technologies)を20〜100nMの最終アッセイ濃度で、および合成基質PCIXA2100−B(CenterChem)またはPefafluor IXa3688(H−D−Leu−Ph’Gly−Arg−AMC;CenterChem)を0.0004〜0.0005Mの濃度で使用して決定を行った。
第Xa因子の決定は、pH7.5で0.2Mの塩化ナトリウムおよび0.5%PEG8000を含有する0.1Mのリン酸ナトリウム緩衝液中で行った。精製したヒト第Xa因子(Haematologic Technologies)を150〜1000pMの最終アッセイ濃度で、および合成基質S−2222(Bz−Ile−Glu(gamma−OMe,50%)−Gly−Arg−pNA;CHROMOGENIX(登録商標))を0.0002〜0.00035Mの濃度で使用して決定を行った。
第XIIa因子の決定は、pH7.4で145mMのNaCl、5mMのKClおよび0.1%PEG8000を含有する50mMのHEPES緩衝液中で行った。精製したヒト第XIIa因子(American Diagnostica)を4nMの最終濃度で、および合成基質SPECTROZYME(登録商標)#312(pyroGlu−Pro−Arg−pNA;American Diagnostica)を0.00015Mの濃度で使用して決定を行った。
血漿カリクレインの決定は、pH7.5で0.1〜0.2Mの塩化ナトリウムおよび0.5%PEG8000を含有する0.1Mのリン酸ナトリウム緩衝液中で行った。精製したヒトカリクレイン(Enzyme Research Laboratories)を200pMの最終アッセイ濃度で、および合成基質S−2302(H−(D)−Pro−Phe−Arg−pNA;CHROMOGENIX(登録商標))を0.00008〜0.0004Mの濃度で使用して決定を行った。Kiの計算のために使用したKm値は、0.00005〜0.00007Mであった。
トロンビンの決定は、pH7.5で0.2Mの塩化ナトリウムおよび0.5%PEG8000を含有する0.1Mのリン酸ナトリウム緩衝液中で行った。精製したヒトアルファトロンビン(Haematologic TechnologiesまたはEnzyme Research Laboratories)を200〜250pMの最終アッセイ濃度で、および合成基質S−2366(pyroGlu−Pro−Arg−pNA;CHROMOGENIX(登録商標))を0.0002〜0.00026Mの濃度で使用して決定を行った。
各プロテアーゼによる基質の加水分解についてのミカエリス定数Kmは、LineweaverおよびBurkの方法を使用して25℃で決定した。Kiの値は、阻害剤の存在下でプロテアーゼを基質と反応させることによって決定した。反応を20〜180分の期間(プロテアーゼに依存して)進行させ、速度(時間に対する吸光度または蛍光変化の割合)を測定した。下記の関係を使用して、Ki値を計算した。1つの結合部位を有する競争的阻害剤について、(vo−vs)/vs=I/(Ki(1+S/Km));または
vs/vo=A+((B−A)/1+((IC50/(I)n)))であり;
競争的阻害剤について、Ki=IC50/(1+S/Km)であって、
式中:
voは、阻害剤の非存在下での対照の速度であり;
vsは、阻害剤の存在下での速度であり;
Iは、阻害剤の濃度であり;
Aは、残存する最小活性(0で通常ロックされる)であり;
Bは、残存する最大活性(1.0で通常ロックされる)であり;
nは、ヒル係数(潜在的な阻害剤結合部位の数および協同性の尺度)であり;
IC50は、アッセイ条件下で50%阻害を生じさせる阻害剤の濃度であり;
Kiは、酵素:阻害剤複合体の解離定数であり;
Sは、基質の濃度であり;
Kmは、基質についてのミカエリス定数である。
化合物の選択性は、所与のプロテアーゼについてのKi値と対象のプロテアーゼについてのKi値の比を取ることによって評価し得る(すなわち、FXIa対プロテアーゼPの選択性=プロテアーゼPについてのKi/FXIaについてのKi)。>20の選択比を有する化合物は、選択的であると考えられる。>100の選択比を有する化合物が好ましく、>500の選択比を有する化合物がより好ましい。
凝固阻害剤としての本発明の化合物の有効性は、標準のまたは改変した凝固アッセイを用いて決定することができる。阻害剤の存在下での血漿凝固時間の増加は、抗凝固を示している。相対凝固時間は、阻害剤の存在下での凝固時間を、阻害剤の非存在下での凝固時間で割ったものである。このアッセイの結果は、凝固時間を各々50または100パーセント延長させるのに必要な阻害剤の濃度であるIC1.5xまたはIC2xとして表してもよい。IC1.5xまたはIC2xは、IC1.5xまたはIC2xに及ぶ阻害剤濃度を用いて、阻害剤濃度のプロットに対する相対凝固時間からの線形補間によって見出される。
クエン酸を添加した正常ヒト血漿およびいくつかの実験動物種(例えば、ラット、またはウサギ)から得た血漿を用いて凝固時間を決定する。化合物は、10mMのDMSOストック溶液から始めて血漿で希釈する。DMSOの最終濃度は2%以下である。自動凝固分析計(Sysmex,Dade−Behring,イリノイ州)で血漿凝固アッセイを行う。同様に、凝固時間は、本発明の化合物を投与した実験動物種またはヒトから決定することができる。
活性化部分トロンボプラスチン時間(aPTT)は、添付文書中の指示に従って、ALEXIN(登録商標)(Trinity Biotech,アイルランド)またはACTIN(登録商標)(Dade−Behring,イリノイ州)を用いて決定する。血漿(0.05mL)を37℃に1分間温める。ALEXIN(登録商標)またはACTIN(登録商標)(0.05mL)を血漿に加え、さらに2〜5分間インキュベートする。塩化カルシウム(25mM,0.05mL)を反応物に加え、凝固を開始させる。凝固時間は、塩化カルシウムを加えてから血餅が検出されるまでの時間(秒)である。
プロトロンビン時間(PT)は、添付文書中の指示に従って、トロンボプラスチン(Thromboplastin C Plus,Dade−Behring,イリノイ州)を用いて決定する。血漿(0.05mL)を37℃に1分間温める。トロンボプラスチン(0.1mL)を血漿に加え、凝固を開始する。凝固時間は、トロンボプラスチンを加えてから血餅が検出されるまでの時間(秒)である。
下記に開示される例示の実施例は、上記に記載の因子XIaアッセイで試験し、因子XIa阻害活性を有することが見出された。≦10μM(10000nM)の因子XIa阻害活性(Ki値)の範囲が観察された。下記の表1は、下記の実施例について測定した因子XIaのKi値を記載する。
表1
B.インビボアッセイ
抗血栓剤としての本発明の化合物の有効性は、インビボにおける電気的に誘発された頸動脈血栓症モデルおよびインビボのウサギ動静脈シャント血栓症モデルを含む関連するインビボにおける血栓症モデルを用いて決定することができる。
a.インビボで電気的に誘発された頸動脈血栓症(ECAT)モデル
Wongら(J. Pharmacol. Exp. Ther., 295:212-218(2000))によって記載されたウサギECATモデルは、この実験に用いることができる。雄ニュージーランド白ウサギは、ケタミン(50mg/kg+50mg/kg/h IM)およびキシラジン(10mg/kg+10mg/kg/h IM)で麻酔する。これらの麻酔剤は必要に応じて補充する。電磁流プローブを、単離した頸動脈の切片上に置き、血流をモニターする。血栓症の誘発前または後に、検査薬またはビヒクルを投与する(i.v.、i.p.、s.c.または経口的)。血栓症の誘発前の薬物療法は、血栓形成のリスクを予防し、および減少させる検査薬の能力のモデルとするために用い、一方、誘発後の投与は、現存する血栓性疾患を治療する能力のモデルとするために用いる。血栓の形成は、外部のステンレススチールの双極電極を使用した4mAでの3分間の頸動脈の電気刺激によって誘発する。頸動脈血流を、90分間にわたり連続して測定し、血栓によって誘発される閉塞をモニターする。90分にわたる総頸動脈血流は、台形公式により算出する。次いで、90分にわたる総頸動脈血流を、対照血流が90分間連続的に維持された場合もたらされる対照の総頸動脈血流の割合に変換することによって、90分にわたる平均頸動脈流を決定する。化合物のED50(90分にわたる平均頸動脈血流を対照の50%まで増加させた用量)は、HillシグモイドEmax式を用いて、非線形最小二乗回帰プログラムによって推定する(DeltaGraph;SPSS Inc.,イリノイ州,シカゴ)。
b.インビボのウサギ動静脈(AV)シャント血栓症モデル
Wongら(Wong, P.C. et al., J. Pharmacol. Exp. Ther., 292:351-357(2000))によって記載されたウサギAVシャントモデルは、この実験で用いることができる。雄ニュージーランド白ウサギは、ケタミン(50mg/kg+50mg/kg/h IM)およびキシラジン(10mg/kg+10mg/kg/h IM)で麻酔する。これらの麻酔剤は、必要に応じて補充する。大腿動脈、頸静脈および大腿静脈を単離し、カテーテルを挿入する。食塩水を充填したAVシャント装置を、大腿動脈カニューレと大腿静脈カニューレとの間に接続する。AVシャント装置は、tygonチューブの外部部分(長さ=8cm;内径=7.9mm)およびチューブの内部部分(長さ=2.5cm;内径=4.8mm)からなる。AVシャントはまた、8cmの長さの2−0絹糸(Ethicon,ニュージャージー州、サマービル)を含有する。血液は、大腿動脈からAV−シャントを介して大腿静脈に流れ込む。血流の絹糸への暴露により、大量の血栓の形成が誘発される。40分後、シャントを切り離し、血栓で覆われた絹糸を秤量する。AVシャントの開口前に、検査薬またはビヒクルを付与える(i.v.、i.p.、s.c.または経口的)。各投与群についての血栓形成の阻害パーセントを決定する。ID50値(血栓形成の50%阻害を生じる用量)は、HillシグモイドEmax式を用いて非線形最小二乗回帰プログラムによって推定する(DeltaGraph;SPSS Inc.,イリノイ州、シカゴ)。
これらの化合物の抗炎症効果は、C1−エステラーゼ阻害剤欠失マウスを用いてエバンスブルー色素血管外漏出アッセイで示すことができる。このモデルにおいて、マウスに本発明の化合物を投与し、エバンスブルー色素を尾静脈から注射し、ブルー色素の血管外漏出を、分光光度的手法により組織抽出物から調べる。
全身性炎症反応症候群を軽減し、または予防する本発明の化合物の能力は、例えば、オンポンプ心血管手順の間に見られるように、インビトロ潅流系において、またはイヌおよびヒヒを含むより大きな哺乳動物において、オンポンプ外科的処置によって試験することができる。本発明の化合物の利点を評価するための例示としては、例えば血小板損失の減少、血小板/白血球複合体の減少、血漿中の好中球エラスターゼレベルの減少、補体因子の活性化の減少、ならびに接触活性化タンパク質(血漿カリクレイン、第XII因子、第XI因子、高分子量キニノーゲン、C1−エステラーゼ阻害剤)の活性化および/または消費の減少が挙げられる。
本発明の化合物はまた、さらなるセリンプロテアーゼ、特に、ヒトトロンビン、ヒト血漿カリクレインおよびヒトプラスミンの阻害剤として有用であり得る。それらの阻害作用のために、これらの化合物は、前記クラスの酵素によって触媒される血液凝固、線維素溶解、血圧調節および炎症、ならびに創傷治癒を含む生理的反応の予防または治療において使用するために示される。具体的に、前記化合物は、心筋梗塞などの上述のセリンプロテアーゼのトロンビン活性の上昇から生じる疾患の治療薬として、ならびに診断および他の商業目的のために血液を血漿に処理する際の抗凝血剤として用いられる試薬として有用性を有する。
V.医薬組成物、製剤および組み合わせ
本発明の化合物は、錠剤、カプセル剤(これらの各々には、持続放出または持続放出製剤が含まれる)、丸剤、散剤、顆粒剤、エリキシル剤、チンキ剤、懸濁剤、シロップ剤および乳剤としてこのような経口製剤で投与することができる。それらはまた、静脈内(ボーラスまたは注入)、腹腔内、皮下または筋内形態(全ては製薬技術における当業者に周知の製剤を使用する)で投与してもよい。それらは単独で投与することができるが、一般的に、選択した投与経路および標準的薬務に基づいて選択した医薬担体と共に投与される。
用語「医薬組成物」は、少なくとも1種のさらなる医薬的に許容される担体と組み合わせた本発明の化合物を含む組成物を意味する。「医薬的に許容される担体」とは、投与方法および剤形の性質によって、すなわち、アジュバント、賦形剤またはビヒクル(希釈剤、保存料、充填剤、流動性調整剤、崩壊剤、湿潤剤、乳化剤、懸濁化剤、甘味剤、香味剤、香料剤、抗菌剤、抗真菌剤、滑沢剤および分配剤など)を含む、動物、特に、哺乳動物に対して生物活性のある薬剤の送達のために当技術分野で一般に許容される媒体を意味する。医薬的に許容される担体は、十分に当業者の範囲内であるいくつかの因子によって製剤化される。これらには、以下に限定されないが、製剤化する活性剤のタイプおよび特性;薬剤を含有する組成物を投与する対象;組成物の意図される投与経路;ならびに標的とする治療効果が含まれる。医薬的に許容される担体には、水性および非水性液体媒体の両方、ならびに種々の固体および半固体製剤が含まれる。このような担体には、活性剤に加えていくつかの異なる成分および添加剤を含めることができ、このようなさらなる成分は、例えば、活性剤、結合剤などの安定化のためなどの当業者に周知である種々の理由で製剤中に含まれる。適当な医薬的に許容される担体およびそれらの選択に関連する因子の説明は、例えば、Remington’s Pharmaceutical Sciences, 18th Ed. (1990)などの様々な容易に利用可能な文献中で見出される。
本発明の化合物についての投薬計画は、当然ながら、特定の薬剤の薬力学的特性ならびにその投与方法および投与経路;レシピエントの種類、年齢、性別、健康、医学的状態および体重;症状の性質および程度;併用療法の種類;治療の頻度;投与経路、患者の腎機能および肝機能、ならびに所望の効果などの公知の因子によって変動する。医師または獣医師は、血栓塞栓性障害の進行を予防し、対抗し、または抑止するのに必要とされる薬物の有効量を決定し、および処方することができる。
一般的な指針として、各活性成分の1日の経口投与量は、示された効果のために使用する場合、約0.001〜約1000mg/kg体重、好ましくは約0.01〜約100mg/kg体重/日、最も好ましくは約0.1〜約20mg/kg/日の範囲である。静脈内では、最も好ましい用量は、定速注入の間、約0.001〜約10mg/kg/分の範囲である。本発明の化合物は、1回の1日用量で投与してもよく、あるいは1日の総投与量は、1日2回、3回または4回の分割用量で投与してもよい。
本発明の化合物はまた、非経口投与(例えば、静脈内、動脈内、筋肉内、または皮下)によって投与することができる。静脈内または動脈内で投与される場合、用量は連続的または断続的に与えることができる。さらに、製剤は、活性医薬成分の徐放性を確保するための筋肉内および皮下送達用に開発することができる。
本発明の化合物は、適切な鼻腔内ビヒクルの局所使用によって、または経皮的な皮膚用パッチ剤を用いた経皮経路によって鼻腔内形態で投与することができる。経皮送達系の形態で投与される場合、用量投与は、当然ながら、投与計画にわたって断続的であるよりはむしろ連続的である。
化合物は、典型的に、意図される投与形態(例えば、経口錠剤、カプセル剤、エリキシル剤、およびシロップ剤)について適切に選択され、従来の薬務に一致する適切な医薬希釈剤、賦形剤、または担体(本明細書では、医薬担体として総称される)と混合して投与される。
例えば、錠剤またはカプセル剤の形態での経口投与のために、活性薬物成分は、経口で無毒性の医薬的に許容される不活性な担体(ラクトース、デンプン、スクロース、グルコース、メチルセルロース、ステアリン酸マグネシウム、第二リン酸カルシウム、硫酸カルシウム、マンニトール、ソルビトールなど)と合わせることができ;液体形態での経口投与のために、経口薬物成分は、任意の経口で無毒性の医薬的に許容される不活性な担体(エタノール、グリセロール、水など)と合わせることができる。さらに、所望または必要であれば、適切な結合剤、滑沢剤、崩壊剤および着色剤はまた、混合物に組み込むことができる。適切な結合剤には、デンプン、ゼラチン、天然糖(グルコースまたはベータラクトースなど)、トウモロコシ甘味料、天然および合成のガム(アカシア、トラガカントなど)、またはアルギン酸ナトリウム、カルボキシメチルセルロース、ポリエチレングリコール、ワックスなどが含まれる。これらの製剤化に用いられる滑沢剤には、オレイン酸ナトリウム、ステアリン酸ナトリウム、ステアリン酸マグネシウム、安息香酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、塩化ナトリウムなどが含まれる。崩壊剤には、以下に限定されないが、デンプン、メチルセルロース、寒天、ベントナイト、キサンタンガムなどが含まれる。
本発明の化合物はまた、リポソーム送達系(小さな単膜小胞、大きな単膜小胞、および多重膜小胞など)の形態で投与することができる。リポソームは、種々のリン脂質(コレステロール、ステアリルアミンまたはホスファチジルコリンなど)から形成させることができる。
本発明の化合物はまた、標的可能な薬物担体として可溶性ポリマーとカップリングされ得る。このようなポリマーには、ポリビニルピロリドン、ピラン共重合体、ポリヒドロキシプロピルメタクリルアミド−フェノール、ポリヒドロキシエチルアスパルタミドフェノールまたはパルミトイル残基で置換されたポリエチレンオキシド−ポリリシンが含まれうる。さらに、本発明の化合物は、薬物の制御放出を達成するのに有用な生分解性ポリマーのクラス、例えば、ポリ乳酸、ポリグリコール酸、ポリ乳酸およびポリグリコール酸のコポリマー、ポリイプシロンカプロラクトン、ポリヒドロキシ酪酸、ポリオルトエステル、ポリアセタール、ポリジヒドロピラン、ポリシアノアシレートおよびヒドロゲルの架橋または両親媒性ブロックコポリマーとカップリングされ得る。
投与に適した製剤(医薬組成物)は、投与単位当たり約1ミリグラム〜約1000ミリグラムの活性成分を含有してもよい。これらの医薬組成物において、活性成分は、通常、組成物の全重量に基づいて約0.1〜95重量%の量で存在する。
ゼラチンカプセル剤は、活性成分および粉末担体(ラクトース、デンプン、セルロース誘導体、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸など)を含有し得る。同様の希釈剤を用いて、圧縮錠剤を作製することができる。錠剤およびカプセル剤の両方は、持続放出性製剤として製造し、数時間にわたり薬剤の連続放出を実現可能である。圧縮錠剤は、糖コーティングもしくはフィルムコーティングし、いずれの不快な味をマスクし、空気から錠剤を保護することができ、または消化管中での選択的な分解のために腸溶性コーティングすることができる。
経口投与のための液体製剤は、着色剤および香味剤を含有し、患者の許容性を高めることができる。
一般に、水、適切な油、食塩水、水性デキストロース(グルコース)、ならびに関連する糖液およびグリコール(プロピレングリコールまたはポリエチレングリコールなど)は、非経口溶液に適する担体である。非経口投与のための溶液は、好ましくは、活性成分の水溶性塩、適切な安定化剤、必要に応じて、緩衝液物質を含有する。亜硫酸水素ナトリウム、亜硫酸ナトリウムまたはアスコルビン酸などの抗酸化剤は、単独で、または組み合わせて、適当な安定化剤である。クエン酸およびその塩、ならびにナトリウムEDTAもまた用いられる。さらに、非経口溶液は、保存剤(例えば、塩化ベンザルコニウム、メチル−またはプロピル−パラベンおよびクロロブタノールなど)を含有しうる。
適切な医薬担体は、この分野において標準的な参照資料であるRemington’s Pharmaceutical Sciences, Mack Publishing Companyに記載されている。
本発明の化合物を他の抗血液凝固剤と合わせる場合、例えば、1日投与量は、約0.1〜約100ミリグラムの本発明の化合物および患者体重1キログラム当たり約0.1〜約100ミリグラムであってもよい。錠剤製剤については、本発明の化合物は、一般に、用量単位あたり約5〜約100ミリグラムの量で、第2の抗凝血剤は、用量単位あたり約1〜約50ミリグラムの量で存在し得る。
本発明の化合物を抗血小板剤と組み合わせて投与される場合、一般的な指針として、典型的に、1日の投与量は、患者体重1キログラムあたり約0.01〜約25ミリグラムの本発明の化合物および約50〜約150ミリグラムの抗血小板剤、好ましくは、約0.1〜約1ミリグラムの本発明の化合物および約1〜約3ミリグラムの抗血小板剤であってもよい。
本発明の化合物を血栓溶解剤と組み合わせて投与される場合、典型的に、1日の投与量は、患者体重1キログラムあたり約0.1〜約1ミリグラムの本発明の化合物であってもよく、血栓溶解剤の場合、単独で投与した場合の血栓溶解剤の通常の投与量は、本発明の化合物と共に投与した場合、約50〜80%減少し得る。
特に単一の用量単位として提供される場合、組み合わせた活性成分間の化学的相互作用の可能性が存在する。このため、本発明の化合物および第2の治療剤を単一の用量単位中で組み合わせる場合、活性成分を単一の投与単位中で合わせても、活性成分間の物理的接触が最小になる(すなわち、減少する)ようにそれらを製剤化する。例えば、1つの活性成分が腸溶性コーティングされ得る。活性成分の1つを腸溶性コーティングすることによって、合わせた活性成分間の接触を最小にできるだけではなく、これらの成分の1つが胃内で放出されずに腸内で放出されるように消化管におけるこれらの成分の1つの放出制御が可能である。活性成分の1つはまた、消化管全体にわたる持続放出に影響を及ぼし、また組み合わせた活性成分との間の物理的接触を最小にする役割を果たす材料でコーティングされ得る。さらに、持続放出成分は、この成分の放出が腸内のみで起こるようにさらに腸溶性コーティングすることができる。さらに別のアプローチは、活性成分をさらに分離するために、1つの成分を持続放出および/または腸内放出ポリマーでコーティングし、他の成分を低粘度グレードのヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)もしくは当技術分野において公知の他の適切な材料などのポリマーでコーティングする組み合わせ製品の製剤に関する。ポリマーコーティングは、他の成分との相互作用へのさらなる障壁を形成する役割を果たす。
本発明の組み合わせ製剤の成分間の接触を最小にするこれらおよび他の方法において、単一の製剤中で投与されるか、または別個の形態であるが同一の態様で同時に投与されるかは、本開示を読めば当業者には容易に明らかであろう。
別の実施態様において、本発明は、カリウムチャネル開口薬、カリウムチャネル遮断薬、カルシウムチャネル遮断薬、ナトリウム水素交換輸送体阻害剤、抗不整脈剤、抗アテローム硬化症剤、抗凝血剤、抗血栓剤、血栓溶解促進剤、フィブリノーゲンアンタゴニスト、利尿剤、降圧剤、ATPアーゼ阻害剤、ミネラルコルチコイド受容体アンタゴニスト、ホスホジエステラーゼ阻害剤、抗糖尿病薬、抗炎症剤、抗酸化剤、血管形成モジュレーター、抗骨粗鬆症剤、ホルモン補充療法、ホルモン受容体モジュレーター、経口避妊薬、抗肥満薬、抗うつ剤、抗不安剤、抗精神病薬、抗増殖剤、抗腫瘍剤、抗潰瘍剤および胃食道逆流剤、成長ホルモン剤および/または成長ホルモン分泌促進物質、甲状腺模倣物、抗感染症薬、抗ウイルス剤、抗菌剤、抗真菌剤、コレステロール/脂質低下剤および脂質プロファイル療法、ならびに虚血プレコンディショニングおよび/または心筋スタニングを模倣する薬剤、あるいはこれらの組み合わせから選択されるさらなる治療剤をさらに含む医薬組成物を提供する。
別の実施態様において、本発明は、抗不整脈剤、降圧剤、抗血液凝固剤、抗血小板剤、トロンビン阻害剤、血栓溶解剤、線維素溶解剤、カルシウムチャネル遮断薬、カリウムチャネル遮断薬、コレステロール/脂質低下剤またはこれらの組み合わせから選択されるさらなる治療剤をさらに含む医薬組成物を提供する。
別の実施態様において、本発明は、ワルファリン、未分画ヘパリン、低分子量ヘパリン、合成五糖、ヒルジン、アルガトロバン、アスピリン、イブプロフェン、ナプロキセン、スリンダク、インドメタシン、メフェナメート、ジピリダモール、ドロキシカム、ジクロフェナク、スルフィンピラゾン、ピロキシカム、チクロピジン、クロピドグレル、チロフィバン、エプチフィバチド、アブシキシマブ、メラガトラン、キシメラガトラン、ジスルファトヒルジン、組織プラスミノーゲンアクチベーター、修飾組織プラスミノーゲンアクチベーター、アニストレプラーゼ、ウロキナーゼおよびストレプトキナーゼまたはこれらの組み合わせから選択されるさらなる治療剤をさらに含む医薬組成物を提供する。
別の実施態様において、本発明は、さらなる治療剤が、ACE阻害剤、AT−1受容体アンタゴニスト、ベータ−アドレナリン受容体アンタゴニスト、ETA受容体アンタゴニスト、二重ETA/AT−1受容体アンタゴニスト、レニン阻害剤(アリスキレン)およびバソペプシダーゼ阻害剤、抗不整脈剤(IKur阻害剤から選択される)、抗凝血剤(トロンビン阻害剤、抗トロンビンIIIアクチベーター、ヘパリン補因子IIアクチベーター、他の第XIa因子阻害剤、他のカリクレイン阻害剤、プラスミノーゲンアクチベーター阻害剤(PAI−1)アンタゴニスト、トロンビン活性化線維素溶解阻害剤(TAFI)阻害剤、第VIIa因子阻害剤、第IXa因子阻害剤および第Xa因子阻害剤から選択される)、または抗血小板剤(GPIIb/IIIa遮断薬、GP Ib/IX遮断薬、プロテアーゼ活性化受容体1(PAR−1)アンタゴニスト、プロテアーゼ活性化受容体4(PAR−4)アンタゴニスト、プロスタグランジンE2受容体EP3アンタゴニスト、コラーゲン受容体アンタゴニスト、ホスホジエステラーゼ−III阻害剤、P2Y1受容体アンタゴニスト、P2Y12アンタゴニスト、トロンボキサン受容体アンタゴニスト、シクロオキシゲナーゼ−1阻害剤、およびアスピリンから選択される)、またはこれらの組み合わせから選択される降圧剤である医薬組成物を提供する。
別の実施態様において、本発明は、さらなる治療剤が、抗血小板剤またはこれらの組み合わせである医薬組成物を提供する。
別の実施態様において、本発明は、さらなる治療剤が、抗血小板剤クロピドグレルである医薬組成物を提供する。
本発明の化合物は、単独で、または1つもしくはそれ以上のさらなる治療剤と組み合わせて投与することができる。「組み合わせ投与」または「併用療法」は、本発明の化合物および1つまたはそれ以上のさらなる治療剤が、治療される哺乳動物に同時に投与されることを意味する。組み合わせて投与される場合、各成分は、同時に、または異なる時点で任意の順序で連続して投与されてもよい。よって、各成分は、所望の治療効果を得るために、別々ではあるが十分に接近した時間で投与されてもよい。
本発明の化合物と組み合わせて投与できる化合物には、以下に限らないが、抗凝血剤、抗トロンビン剤、抗血小板剤、線維素溶解剤、抗高脂血症剤、降圧剤および抗虚血剤が含まれる。
本発明の化合物と組み合わせて用いられうる他の抗血液凝固剤(または凝固阻害剤)には、ワルファリン、ヘパリン(未分画ヘパリンまたは任意の市販の低分子量ヘパリン、例えば、LOVENOX(登録商標))、合成五糖、直接作用するトロンビン阻害剤(ヒルジンおよびアルガトロバンを含む)、ならびに他の第VIIa因子阻害剤、第IXa因子阻害剤、第Xa因子阻害剤(例えば、ARIXTRA(登録商標)、アピキサバン、リバロキサバン、LY−517717、DU−176b、DX−9065a、ならびにWO98/57951、WO03/026652、WO01/047919、およびWO00/076970で開示されている薬剤)、第XIa因子阻害剤、ならびに当技術分野において公知の活性化TAFIおよびPAI−1の阻害剤が含まれる。
抗血小板剤(または血小板阻害剤)という用語は、本明細書で用いられるように、例えば、血小板の凝集、接着または顆粒内容物分泌を阻害することによって血小板機能を阻害する薬剤を意味する。このような薬剤には、以下に限らないが、アセトアミノフェン、アスピリン、コデイン、ジクロフェナク、ドロキシカム、フェンタニル、イブプロフェン、インドメタシン、ケトロラク、メフェナメート、モルヒネ、ナプロキセン、フェナセチン、ピロキシカム、スフェンタニル、スルフィンピラゾン、スリンダクおよびその医薬的に許容される塩またはプロドラッグなどの様々な公知の非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)が含まれる。NSAIDのうち、アスピリン(アセチルサリチル酸またはASA)およびピロキシカムが好ましい。他の適切な血小板阻害剤には、糖タンパク質IIb/IIIaアンタゴニスト(例えば、チロフィバン、エプチフィバチド、アブシキシマブおよびインテグレリン)、トロンボキサン−A2−受容体アンタゴニスト(例えば、イフェトロバン)、トロンボキサン−A−シンテターゼ阻害剤、ホスホジエステラーゼ−III(PDE−III)阻害剤(例えば、ジピリダモール、シロスタゾール)、およびPDE−V阻害剤(シルデナフィルなど)、プロテアーゼ活性化受容体1(PAR−1)アンタゴニスト(例えば、E−5555、SCH−530348、SCH−203099、SCH−529153およびSCH−205831)、およびその医薬的に許容される塩またはプロドラッグが含まれる。
アスピリンを含有し、または含有しない、本発明の化合物と組み合わせて用いるための適切な抗血小板剤の他の例は、ADP(アデノシン二リン酸)受容体アンタゴニスト、好ましくはプリン受容体P2Y1およびP2Y12のアンタゴニストであり、P2Y12がよりさらに好ましい。好ましいP2Y12受容体アンタゴニストには、クロピドグレル、チクロピジン、プラスグレル、およびAZD−6140、カングレロールおよびその医薬的に許容される塩またはプロドラッグが含まれる。チクロピジンおよびクロピドグレルはまた、使用時にアスピリンより消化管に優しいことが知られているため、好ましい化合物である。クロピドグレルはよりさらに好ましい薬剤である。
好ましい例は、本発明の化合物、アスピリンおよび別の抗血小板剤の三重の組み合わせである。好ましくは、抗血小板剤は、クロピドグレルまたはプラスグレルであり、さらに好ましくはクロピドグレルである。
トロンビン阻害剤(または抗トロンビン剤)という用語は、本明細書で用いられるように、セリンプロテアーゼトロンビンの阻害剤を意味する。トロンビンを阻害することによって、トロンビン介在の血小板活性化(すなわち、例えば、血小板の凝集および/またはセロトニンを含む血小板顆粒内容物の分泌)および/またはフィブリン形成などの様々なトロンビンが介在する過程が妨害される。多くのトロンビン阻害剤が当業者に知られており、これらの阻害剤を、本化合物と組み合わせて用いられるものとされる。このような阻害剤には、以下に限らないが、ボロアルギニン誘導体、ボロペプチド、ヘパリン、ヒルジン、アルガトロバン、ダビガトラン、AZD−0837、ならびにWO98/37075およびWO02/044145に開示されている薬剤、ならびにその医薬的に許容される塩およびプロドラッグが含まれる。ボロアルギニン誘導体およびボロペプチドには、ボロン酸のN−アセチルおよびペプチド誘導体(リシン、オルニチン、アルギニン、ホモアルギニンおよびそれらに対応するイソチオウロニウム類似体のC末端α−アミノボロン酸誘導体など)が含まれる。ヒルジンという用語には、本明細書で用いられるように、本明細書において、ジスルファトヒルジンなどのヒルログと称されるヒルジンの適切な誘導体または類似体が含まれる。
血栓溶解(または線維素溶解)剤(または血栓溶解剤もしくは線維素溶解剤)という用語は、本明細書で用いられるように、血餅(血栓)を溶解する薬剤を意味する。このような薬剤には、その医薬的に許容される塩またはプロドラッグを含む、組織プラスミノーゲンアクチベーター(TPA、天然または組換え)およびその修飾型、アニストレプラーゼ、ウロキナーゼ、ストレプトキナーゼ、テネクテプラーゼ(TNK)、ラノテプラーゼ(nPA)、第VIIa因子阻害剤、トロンビン阻害剤、第IXa、XaおよびXIa因子の阻害剤、PAI−I阻害剤(すなわち、組織プラスミノーゲンアクチベーター阻害剤の不活性化剤)、活性化TAFIの阻害剤、アルファ−2−抗プラスミン阻害剤、ならびにアニソール化プラスミノーゲンストレプトキナーゼアクチベーター複合体が含まれる。アニストレプラーゼという用語は、本明細書で用いられるように、例えば、本明細書においてその開示内容が出典明示により本明細書に取り込まれる欧州特許出願第028,489号に記載されているように、アニソール化プラスミノーゲンストレプトキナーゼアクチベーター複合体を意味する。ウロキナーゼという用語は、本明細書で用いられるように、二本鎖および単鎖ウロキナーゼの両方を意味することを意図し、後者はまた本明細書においてプロウロキナーゼと称される。
本発明の化合物と組み合わせて使用するための適切なコレステロール/脂質低下剤および脂質プロファイル療法の例には、HMG−CoAレダクターゼ阻害剤(例えば、プラバスタチン、ロバスタチン、シンバスタチン、フルバスタチン、アトルバスタチン、ロスバスタチンおよび他のスタチン)、低密度リポタンパク質(LDL)受容体活性モジュレーター(例えば、HOE−402、PCSK9阻害剤)、胆汁酸捕捉剤(例えば、コレスチラミンおよびコレスチポール)、ニコチン酸またはその誘導体(例えば、NIASPAN(登録商標))、GPR109B(ニコチン酸受容体)モジュレーター、フェノフィブル酸誘導体(例えば、ゲムフィブロジル、クロフィブレート、フェノフィブレートおよびベンザフィブレート)および他のペルオキシソーム増殖因子活性化受容体(PPAR)αモジュレーター、PPARデルタモジュレーター(例えば、GW−501516)、PPARγモジュレーター(例えば、ロシグリタゾン)、PPARα、PPARγおよびPPARδの様々な組み合わせの活性を調節するための多数の官能基を有する化合物、プロブコールまたはその誘導体(例えば、AGI−1067)、コレステロール吸収阻害剤および/またはNiemann−Pick C1様輸送体阻害剤(例えば、エゼチミブ)、コレステロールエステル転送タンパク質阻害剤(例えば、CP−529414)、スクアレンシンターゼ阻害剤および/またはスクアレンエポキシダーゼ阻害剤またはその混合物、アシルコエンザイムA:コレステリルアシルトランスフェラーゼ(ACAT)1阻害剤、ACAT2阻害剤、二重ACAT1/2阻害剤、回腸胆汁酸輸送阻害剤(または頂端側ナトリウム共依存性胆汁酸輸送阻害剤)、ミクロソームトリグリセリド転送タンパク質阻害剤、肝臓−X−受容体(LXR)アルファモジュレーター、LXRベータモジュレーター、LXR二重アルファ/ベータモジュレーター、FXRモジュレーター、オメガ3脂肪酸(例えば、3−PUFA)、植物スタノールおよび/または植物スタノールの脂肪酸エステル(例えば、BENECOL(登録商標)マーガリンにおいて使用されるシトスタノールエステル)、内皮リパーゼ阻害剤、ならびにコレステロール逆輸送を活性化するHDL機能的模倣物(例えば、apoAI誘導体またはapoAIペプチド模倣物)が含まれる。
本発明の化合物はまた、トロンビン、第VIIa、IXa、Xa、XIa因子、および/または血漿カリクレインの阻害が関与する試験またはアッセイにおいて、標準もしくは参照化合物として、例えば品質標準もしくは対照として有用である。このような化合物は、例えば、トロンビン、第VIIa、IXa、Xa、XIa因子、および/または血漿カリクレインに関連する薬学研究で使用するために、市販のキット中で提供され得る。XIa。例えば、本発明の化合物は、アッセイにおいて対照として使用して、その公知の活性と未知の活性を有する化合物とを比較することができる。特に試験化合物が参照化合物の誘導体である場合、これによって、実験者はアッセイが適切に行なわれたことを確認し、比較のための根拠が提供される。新規なアッセイまたはプロトコルを開発する場合、本発明による化合物を使用して、それらの有効性を試験することができる。
本発明の化合物はまた、トロンビン、第VIIa、IXa、Xa、XIa因子、および/または血漿カリクレインに関連する診断アッセイで用いられうる。例えば、未知の試料中でのトロンビン、第VIIa、IXa、Xa、XIa因子、および/または血漿カリクレインの存在は、第XIa因子については関連する色素生産性基質、例えばS2366を、試験試料を含有する一連の溶液および所望により本発明の化合物の1つに加えることによって決定することができる。pNAの生成が、本発明の化合物の存在下ではないが試験試料を含有する溶液中で観察される場合、第XIa因子が存在したと結論付けられる。
標的プロテアーゼに対して0.001μM以下、および他のプロテアーゼに対して0.1μM以上のKi値を有する本発明の非常に強力で選択的な化合物はまた、血清試料中のトロンビン、第VIIa、IXa、Xa、XIa因子および/または血漿カリクレインの定量化を伴う診断アッセイで使用され得る。例えば、血清試料中の第XIa因子の量は、関連する色素生産性基質S2366の存在下で、本発明の強力で選択的な第XIa因子阻害剤によるプロテアーゼ活性の慎重な滴定によって決定することができる。
本発明はまた、製造品を包含する。本明細書において使用する場合、製造品には、それだけに限らないが、キットおよびパッケージが含まれることが意図される。本発明の製造品は、(a)第1の容器;(b)第1の容器内に位置する医薬組成物(この組成物は、本発明の化合物または医薬的に許容されるその塩の形態を含む第1の治療剤を含む);ならびに、(c)医薬組成物を血栓塞栓性および/または炎症性疾患(上記で定義したような)の治療のために使用できることを記載した添付文書を含む。別の態様において、添付文書は、医薬組成物が血栓塞栓性および/または炎症性疾患を治療するための第2の治療剤と(上記で定義したように)組み合わせて使用することができることを記載する。製造品は、(d)第2の容器をさらに含むことができ、成分(a)および(b)は、第2の容器内に置かれ、成分(c)は、第2の容器内または外側に置かれる。第1および第2の容器内に置かれるとは、各々の容器がその境界内に物品を保持することを意味する。
第1の容器は、医薬組成物を保持するのに使用される容器である。この容器は、製造、保存、運送、および/または個々/バルク販売のためであってもよい。第1の容器は、ビン、ジャー、バイアル、フラスコ、シリンジ、チューブ(例えば、クリーム状調製品のため)または医薬品の製造、保持、保存もしくは流通に使用される任意の他の容器を包含することを意図する。
第2の容器は、第1の容器、および所望により添付文書を保持するのに使用されるものである。第2の容器の例には、それだけに限らないが、箱(例えば、ボール紙またはプラスチック)、木箱、カートン、袋(例えば、紙またはプラスチック袋)、ポーチおよびサックが含まれる。添付文書は、テープ、接着剤、止め金もしくは別の付着方法によって第1の容器の外側に物理的に付着させることができ、またはそれは第1の容器への付着の任意の物理的手段を伴わないで第2の容器内に置くことができる。代わりに、添付文書は、第2の容器の外側に配置する。第2の容器の外側に配置する場合、添付文書は、テープ、接着剤、止め金、または別の付着方法によって物理的に付着していることが好ましい。あるいは、それは物理的に付着せずに第2の容器の外側に隣接または接触されうる。
添付文書は、第1の容器中にある医薬組成物に関する情報を列挙するラベル、タグ、マーカーなどである。列挙する情報は、通常、製造品を販売する分野を管理する規制機関(例えば、米国食品医薬品局)によって決定される。好ましくは、添付文書は、そのために医薬組成物が承認された適応症を特に列挙する。添付文書は、その中またはその上に含有される情報を人が読むことができる任意の材料でできていてもよい。好ましくは、添付文書は、その上に所望の情報が形成(例えば、印刷または添付)される、印刷可能な材料(例えば、紙、プラスチック、ボール紙、箔、接着剤付紙またはプラスチックなど)である。
本発明の他の特徴は、本発明の例示のために提示され、それが限定的であることを意図しない以下の例示的な実施形態の説明の間に明らかになるであろう。下記の実施例化合物は、本明細書に開示の方法を用いて調製され、単離され、特徴付けられた。
VI.一般的合成(スキームを含む)
本発明の化合物は、有機化学の当業者に利用可能な多くの方法によって合成されうる(Maffrand, J. P. et al., Heterocycles, 16(1):35-7 (1981))。本発明の化合物を調製するための一般的な合成スキームが下記に記載される。これらのスキームは、例示であって、当業者が本明細書に開示の化合物を調製するために用いてもよい可能な技術を限定するものとはされない。本発明の化合物を調製するための異なる方法は、当業者にとって明らかである。また、合成における様々な工程は、所望の化合物または化合物を取得するために、代わりの工程で行われてもよい。
一般的なスキームに記載の方法によって調製される本発明の化合物の例は、下記に説明される中間体および実施例で付与される。実施例化合物は、典型的に、ラセミ混合物として調製される。ホモキラル実施例化合物の調製は、当業者に公知の技術によって行われてもよい。例えば、ホモキラル化合物は、キラル相分取HPLCによりラセミ生成物の分離によって調製されうる。あるいは、実施例化合物は、鏡像異性体が豊富に存在する生成物を得るための公知の方法によって調製されてもよい。これらには、以下に限定されないが、キラル補助官能基をラセミ中間体化合物に取り込んで転換のジアステレオ選択性を制御し、キラル補助基の切断によって鏡像異性体を多く含有する生成物を提供する。
スキーム1は、式(I)の化合物の合成のためのいくつかの方法を示す。アミド化合物1cは、T3P/塩基、HOAt/EDC/塩基および/またはPOCl
3、ピリジンなどの文献で一般的に使用される方法を用いて、市販品として入手可能であるか、または容易に入手可能な酸化合物1aおよび容易に入手可能なアニリン化合物1bとのアミドカップリングによって調製することができる。有機合成の当業者に公知の適当な条件を用いて、保護基PG
1を脱保護し、続いて酸化合物1eとカップリングさせて、式1gの化合物を生成することができる。あるいは、アミン化合物1dを酸化合物1eとカップリングさせ、続いて脱保護して、酸化合物1fを得ることができる。酸化合物1fを、標準的なペプチドカップリング法でアミン化合物とカップリングさせて、式1gの化合物を生成することができる。式1gの化合物を調製するために本発明で用いられる中間体の適当な官能基化は、スズキ、ブッフバルト、ウルマンまたはミツノブ反応あるいは当該技術分野で周知の簡易な方法により行うことができる。
スキーム1:
スキーム2は、本発明の化合物を入手するための別の方法を記載する。酸化合物1e、イソシアニド化合物2aおよびイミン化合物2bを反応させて、Ugi生成物2dを得ることができる(Schuster, I. et al., Letters in Organic Chemistry, 4(2):102-108 (2007))。テトラヒドロイソキノリン2cを、MnO
2などの公知の方法(Aoyama, T. et al., Synlett, 1:35-36 (1998))を用いて選択的に酸化して、イミン化合物2bを生成することができ、これを、上記で説明した3つの成分のUgiカップリング法に用いることができる。このUgiカップリング法は、本発明に含まれる他のイミド誘導中間体化合物まで広汎に適用することができる。Ugiで生じた生成物のさらなる操作により、本発明の化合物を得ることができる。
スキーム2:
スキーム3は、テトラヒドロイソキノリン中間体化合物3cおよび3eを調製するための方法を記載する。方法Aは、ビシュラー−ナピエラルスキー環化を用いて、中間体化合物3c(Al-Hiari, Y. M. et al., Journal of Heterocyclic Chemistry, 42(4): 647-659 (2005))または3e(Zalan, Z. et al., Tetrahedron, 62(12): 2883-2891 (2006))などの化合物を得るものである。方法Bは、フリーデル−クラフツアルキル化反応を用いて、中間体化合物3c(Topsom, R. D. et al., Journal of the Chemical Society [Section] D: Chemical Communications, 15:799 (1971))などの化合物を得るものである。あるいは、方法Cに記載されるように、中間体化合物3hおよび3−アミノプロパノール(3i)を環化して、化合物3jを得ることができる。NaBH
4で還元し、続いてPCCで酸化して、β−アミノアルデヒドを得て、塩基性条件下で化合物3cに変換することができる(Umetsu, K.; Asao, N., Tetrahedron Letters, 49(17): 2722-2725 (2008))。方法Dでは、ラクタム化合物3lは、ベックマン転位によってケトン化合物3kから合成することができる。化合物3lを還元して、化合物3cなどの中間体化合物を得ることができる(Vernier,JらのWO2008024398(2008))。方法Eでは、ジヒドロイソキノリンカルバルデヒド(3m)は、塩基性条件下で化合物3cに変換した(Martin,SらのWO2006134143(2006))。方法Fでは、ジヒドロイソキノリンチオンは、チオン化合物3oをブロモプロペンで処理し、続いて過塩素酸および水素化ホウ素ナトリウムで処理することによって化合物3cに変換した(Mohinder, B, et al., Indian Journal of Chemistry, Section B: Organic Chemistry Including Medicinal Chemistry, 18B (4); 312-15 (1979))。
スキーム3:
置換THQアナログの調製をスキーム4に示す。ブロミド化合物4aは、リチオ化条件下でニトリル化合物に変換することができる。塩基性条件下で加水分解して酸化合物4cを生じ、クルチウス転位によりカルバメート化合物4eに変換することができる。続いて、THQ中間体化合物4fの形成は、酢酸および硫酸の混合物中にてパラホルムアルデヒドで処理することによって達成することができる(Bigge, C. F. et al, Bioorganic & Medicinal Chemistry Letters, 3(1): 39-42 (1993))。カルバメート化合物4fを脱保護し、Boc
2Oで保護して、中間体化合物4hを得、適当なボロネートまたはボロン酸を用いたスズキクロスカップリング反応または当該技術分野で公知のスティルカップリング法にかけることができる。
スキーム4:
スキーム5は、ハロゲンおよびヒドロキシル基が芳香族環上に存在する場合、スズキ、ブッフバルト、ウルマンまたはミツノブ反応などのカップリング反応または置換反応による中間体化合物3cにおける官能基化を記載する。アミド化合物5hのエステルは、市販品として入手可能なエステル化合物5fから合成することができるか、またはハロゲンのCO
2による有機金属反応に関する標準的な反応により取得することができる。H
2/PtO
2(Schlittler, E.; Muller, J. Helv. Chim. Acta., 31:914-924 (1948))、Na/NH
3(The Birch reduction of aromatic compounds. Rabideau, P. W. et al., Organic Reactions, 42 (1992))などの文献の条件を用いてイソキノリン化合物5dまたは5iを還元して、テトラヒドロイソキノリン化合物を生成することができる。スルホンアミド化合物5lは、容易に利用可能なスルホニルクロリド化合物5iにより入手することができる。スルホン化合物5kは、Znを介するカップリング反応(Sun, X. et al., Synthetic Communications, 28(10): 1785-1791 (1998))などの条件を用いて、アルキルハライド化合物とのカップリングにより調製することができる。あるいは、前記スルホン化合物は、チオアルキル誘導体をMCPBAによる酸化により容易に入手することができる。同一の反応手順は、フェニルが5および/または6員ヘテロ環のいずれかで置換される他のTHQ類似化合物に容易に適用可能であることに留意すべきである。これらの場合において、有機合成の分野で公知の適当な工程は、本発明の中間体化合物を調製するために用いることができる。
スキーム5:
中間体化合物および最終生成物の精製は、順相または逆相クロマトグラフィーのいずれかにより行った。順相クロマトグラフィーは、特に示されていない限り、前もって充填したSiO2カートリッジをヘキサンおよびEtOAcまたはDCMおよびMeOHのいずれかのグラジエントで溶出して用いて行った。逆相分取HPLCは、C18カラムを、溶媒A(90% 水,10% MeOH,0.1% TFA)および溶媒B(10% 水,90% MeOH,0.1% TFA,UV220nm)のグラジエントで、または溶媒A(90% 水,10% ACN,0.1% TFA)および溶媒B(10% 水,90% ACN,0.1% TFA,UV220nm)のグラジエントで、または溶媒A(98% 水,2% ACN,0.05% TFA)および溶媒B(98% ACN,2% 水,0.05% TFA,UV220nm)のグラジエントで溶出して用いて行った。
特に断りがなければ、最終生成物の分析は、逆相HPLC分析によって行った。
方法A:大部分のHPLC分析の流動は:SunFire(4.6x150mm)(15分グラジエント−95:5 H2O/ACN−〜95:5ACN/H2O−0.05% TFA)であった。
方法B:少数のHPLC分析の流動は:Zorbax(4.6x75mm)(8分 グラジエント−10:90 MeOH/H2O〜90:10 MeOH/H2O,0.2% H3PO4)であった。
大部分の質量スペクトル流出は、Phenomenex Luna C18(2x30mm)(2分グラジエント 90% H2O/10% MeOH/0.1%TFA to 90% MeOH/10% H2O/0.1% TFA)であった。
中間体1:(E)−2,5−ジオキソピロリジン−1−イル 3−(5−クロロ−2−(1H−テトラゾール−1−イル)フェニル)アクリレート
前記合成は、09/17/09に公開されたPCT国際出願であるWO2009/114677における中間体1として開示された。
中間体2:(E)−3−(5−クロロ−2−テトラゾール−1−イル−フェニル)−アクリル酸
前記合成は、09/17/09に公開されたPCT国際出願であるWO2009/114677における中間体1Bとして開示された。
中間体3:(E)−3−(3−クロロ−2−フルオロ−6−テトラゾール−1−イル−フェニル)−アクリル酸2,5−ジオキソ−ピロリジン−1−イルエステル
中間体3A:(E)−3−(3−クロロ−2−フルオロ−6−(1H−テトラゾール−1−イル)フェニル)アクリル酸:中間体3Aの合成は、09/17/09に公開されたPCT国際出願であるWO2009/114677における中間体7として開示された。
中間体3:THF(18.70mL)およびDMF(1.870mL)中の中間体3A(1.0g,3.72mmol)のわずかに混濁した混合物に、1−ヒドロキシピロリジン−2,5−ジオン(0.471g,4.09mmol)およびDIC(0.638mL,4.09mmol)を加えた。反応液を室温で攪拌し、白色の沈殿物が長時間にわたり形成された。該固形物を吸引濾過により収集し、MeOHおよびH2Oで洗浄した。続いて、該固形物を減圧下で乾燥させて、中間体化合物3(0.98g,72%)を白色の固形物として得た。1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 9.92 (s, 1H), 8.06 (t, J = 8.12 Hz, 1H), 7.72 (d, J = 8.80 Hz, 1H), 7.36 (d, J = 16.23 Hz, 1H), 6.81 (d, J = 16.51 Hz, 1H), 2.84 (s, 4 H) ppm.MS (ESI) m/z: 366.2 (M+H)+.
中間体4:(E)−3−(2−アセチル−5−クロロフェニル)アクリル酸
中間体4A:(E)−tert−ブチル 3−(2−アセチル−5−クロロフェニル)アクリレート:DMF(10mL)中の1−(2−ブロモ−4−クロロフェニル)エタノン(1.0g,4.28mmol)、トリブチルアミン(2.041mL,8.57mmol)およびアクリル酸tert−ブチル(1.255mL,8.57mmol)の脱気した溶液に、パラジウム炭素(0.456g,0.428mmol)およびPd(OAc)
2(0.096g,0.428mmol)を加えた。反応混合液を100℃に温めた。16時間後、該反応物を室温に冷ました。該反応物を濾過し、該固形物をDMFですすいだ。濾液をEtOAcで希釈し、H
2O、食塩水で洗浄し(2x)、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。順相クロマトグラフィーにより精製して、中間体化合物4A(0.760g,63%)を褐色の油状物として得た。MS (ESI) m/z: 225.0 (M-C4H8+H)
+.
中間体4:50% TFA/DCM(2mL)中の中間体化合物4A(0.048g,0.171mmol)の溶液を室温で攪拌した。1時間後、該反応物を濃縮して、中間体化合物4(0.038g,収率100%)を黄色の固形物として得た。該物質をさらに精製することなく次の工程に用いた。MS (ESI) m/z: 225.1 (M+H)+.
中間体5:(E)−3−(5−クロロ−4−フルオロ−2−(1H−テトラゾール−1−イル)フェニル)アクリル酸
中間体5A:4−クロロ−5−フルオロ−2−ヨードアニリン:250mLのH
2O中の4−クロロ−3−フルオロアニリン(25g,0.17mmol)に、NaHCO
3(21.6g,0.25mmol)を加えた。0℃に冷却し、ヨウ素(43.5g,0.17mmol)を加えた。室温で18時間後、さらに10.8gのヨウ素を加え、反応物を終夜攪拌した。該反応物をDCMで抽出し(4x250mL)、有機層を合わせて、チオ硫酸ナトリウム溶液(2x250mL)および食塩水(2x250mL)で洗浄し、乾燥させた(Na
2SO
4)。シリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、47gの中間体化合物5Aを得た。MS (ESI) m/z: 145.2 (M+H)+.
中間体5B:1−(4−クロロ−5−フルオロ−2−ヨードフェニル)−1H−テトラゾール:AcOH(470mL)中の中間体化合物5A(47g,17.3mmol)に、NaN3(33.76g,51.9mmol)およびオルトギ酸トリメチル(56.8mL,51.9mmol)を加えた。30時間後、該反応物を氷水に注ぎ入れ、続いて固形物を濾過して取り除き、石油エーテルで洗浄して、49gの中間体化合物5Bを得た。MS (ESI) m/z: 324.8 (M+H)+.
中間体5C:(E)−メチル 3−(5−クロロ−4−フルオロ−2−(1H−テトラゾール−1−イル)フェニル)アクリレート:ACN(1000mL)中の中間体化合物5B(100g,324.4mmol)の溶液をN2で脱気した。TEA(64mL)およびアクリル酸メチル(60mL)を加え、該反応物をさらに脱気した。Pd(OAc)2(8g,11.8mmol)を加え、反応物を85℃に18時間加熱した。該反応物を濃縮し、残渣をH2Oで希釈した。水層をEtOAcで抽出し、有機層を合わせて、食塩水で洗浄した。シリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、25gの中間体化合物5Cを得た。MS (ESI) m/z: 283.0 (M+H)+.
中間体5:(E)−3−(5−クロロ−4−フルオロ−2−(1H−テトラゾール−1−イル)フェニル)アクリル酸:MeOH(50mL)およびTHF(25mL)中の中間体化合物5C(5g,17.7mmol)に、10% NaOH溶液(25mL)を加えた。2時間後、該反応物を濃縮し、残渣をH2Oで希釈した。pHを1.5N HClで2〜3に調整し、得られた固形物を濾過し、石油エーテルで洗浄して、2gの中間体化合物5を得た。MS (ESI) m/z: 269.0 (M+H)+.
中間体6:tert−ブチル 4−イソシアノベンゾエート
中間体6A:tert−ブチル 4−ホルムアミドベンゾエート:DCM(120mL)中でtert−ブチル 4−アミノベンゾエート(15.3g,79mmol)、DMAP(1.935g,15.84mmol)、N−メチルモルホリン(15.67mL,143mmol)を合わせ、0℃に冷却し、ギ酸(9.11mL,238mmol)をゆっくり加えた。18時間攪拌し、該反応物を濃縮し、続いて1N HCl(100mL)およびEtOAc(200mL)で分液処理した。水層をEtOAc(100mL)で抽出した。有機層を合わせて、食塩水(50mL)で洗浄し、乾燥させた(MgSO
4)。濃い黄色のシロップ(16g)を収集し、次の工程に用いた。
中間体6:THF(300mL)中の中間体化合物6Aに、TEA(33mL,238mmol)を加え、0℃に冷却し、POCl3(7.3mL,79mmol)をゆっくり加え、該反応物を室温で攪拌した。24時間後、該反応物をEtOAc(200mL)および希NaHCO3溶液(100mL)で分液処理した。水層をEtOAc(100mL)で抽出した。有機層を合わせて、食塩水(50mL)で洗浄し、乾燥させた(MgSO4)。順相クロマトグラフィーにより精製して、10.4g(65%)の中間体化合物6を緑色の固形物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.02 (d, J = 8.59 Hz, 2 H), 7.41 (d, J = 8.34 Hz, 2 H), 1.60 (s, 9 H) ppm.
中間体7:4−イソシアノベンゾニトリル
中間体化合物7は、4−イソシアノアニリンから中間体化合物6と同様の方法で調製した。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.68 - 7.84 (m, 2 H) 7.51 (d, J = 8.34 Hz, 2 H) ppm.
中間体8:tert−ブチル 6−イソシアノ−1H−インダゾール−1−カルボキシレート
中間体化合物8は、tert−ブチル 6−アミノ−1H−インダゾール−1−カルボキシレートから中間体化合物6と同様の方法で調製した。1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 8.28 (1 H, s), 8.20 (1 H, s), 7.76 (1 H, d, J = 8.34 Hz), 7.28 - 7.40 (1 H, m), 1.74 (9 H, s) ppm.MS (ESI) m/z: 144 (M+H-tboc)+.
中間体9:エチル 4−イソシアノベンゾエート
中間体化合物9は、中間体化合物6と同様の方法で調製した。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 1.40 (t, J = 7.20 Hz, 3 H) 4.40 (q, J = 7.24 Hz, 2 H) 7.44 (d, J = 8.59 Hz, 2 H) 8.00 - 8.17 (m, 2 H) ppm. MS (ESI) m/z: 176 (M+H)
+.
中間体10:メチル 4−イソシアノフェニルカルバメート
中間体10A:1−Boc−メチル 4−アミノフェニルカルバメート:DCM(75mL)および飽和NaHCO
3水溶液(25mL)を含む分液漏斗中のtert−ブチル 4−アミノフェニルカルバメート(2.1g,10.08mmol)に、クロロギ酸メチル(0.937mL,12.10mmol)を加えた。10分間振盪し、濃いピンク色のゲルが形成された。該固形物を濾過して取り除き、乾燥させた。水層をDCM(50mL)で抽出し、乾燥させた(MgSO
4)。収集した全ての固形物を合わせて、2.6gの中間体化合物10Aを得た。
1H NMR (400 MHz, MeOD) δ 7.32 (4 H, s), 3.73 (3 H, s), 1.53 (9 H, s) ppm.
中間体10B:メチル 4−アミノフェニルカルバメート:中間体化合物10A(2.6g,9.77mmol)を、DCM(40mL)中で30%のTFAで脱保護した。2時間後、該反応物を濃縮し、残渣をEtOAc(75mL)および飽和NaHCO3(50mL)で分液処理した。有機層を食塩水(20mL)で洗浄し、乾燥させた(MgSO4)。粗製中間体化合物10Bを次の工程に用いた。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 9.86 (1 H, s), 7.56 (2 H, d, J = 8.84 Hz), 7.28 (2 H, d, J = 8.84 Hz), 6.90 (2 H, s), 3.68 (3 H, s) ppm.
中間体10C:メチル 4−ホルムアミドフェニルカルバメート:粗製中間体化合物10Bをギ酸エチル中で数日間加熱還流した。該溶媒を除去し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィーで精製して、2.9gの中間体化合物10Cを褐色の油状物として得た。MS (ESI) m/z: 195.0 (M+H)+.
中間体化合物10を中間体6と同様に調製して、0.31g(17.8%)の黄褐色の固形物を得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.45 (2 H, d, J = 8.8 Hz), 7.33 - 7.41 (2 H, m), 6.73 (1 H, br.s.), 3.82 (3 H, s) ppm.
中間体11:6−イソシアノ−1H−インダゾール−1−カルボン酸ベンジル:
中間体化合物11は、6−アミノ−1H−インダゾール−1−カルボン酸ベンジルを出発物質として、中間体化合物6および中間体化合物8と同様に調製した。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 8.31 (1 H, s), 8.21 (1 H, s), 7.76 (1 H, d, J = 8.34 Hz), 7.54 (2 H, d, J = 6.82 Hz), 7.30 - 7.47 (4 H, m), 5.56 (2 H, s) ppm. MS (ESI) m/z: 234 (M+H-CO
2)+.
中間体12:(E)−3−(6−アセチル−3−クロロ−2−フルオロフェニル)アクリル酸:
中間体12A:2−ブロモ−4−クロロ−3−フルオロ安息香酸:THF中のDIEA(4.9mL,48mmol)の冷却溶液(−78℃)に、n−BuLi(132mL,2.3当量,2.5M溶液)を滴下して加えた。該混合物を−30℃で30分間攪拌した。再度、該混合物を−78℃に冷却し、THF中の4−クロロ−3−フルオロ安息香酸(25g,143mmol)の溶液を1時間かけて加えた。反応液を−78℃で終夜攪拌した。翌日、THF中の1,2−ジブロモ−1,1,2,2−テトラクロロエタン(87g,267mmol)の溶液を加え、該反応物を−78℃でさらに2時間、続いて室温で4時間攪拌した。反応混合液をH
2Oでクエンチし、有機層を分離し、水層をEt
2Oで洗浄した。水層を1.5N HClで酸性にし、EtOAcで抽出し(2x200mL)、無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、中間体化合物12A(30g,収率83.3%)を得た。MS (ESI) m/z: 252.6 (M-H)+.
中間体12B:ジエチル 2−((2−ブロモ−4−クロロ−3−フルオロフェニル)(ヒドロキシ)メチレン)マロネート:DCM(200mL)中の中間体化合物12A(14.6g,57mmol)の懸濁液に、塩化チオニル(6.6mL,88mmol)を加えた。該混合物を還流状態で3時間攪拌した。溶媒を除去し、残渣を真空下で乾燥させて、酸塩化物を淡褐色の固形物として得た。THF中の水素化ナトリウム(3.66g(60%),91.5mmol)の冷却(0℃)懸濁液に、THF(5mL)中のマロン酸ジエチル(0.612g,3.82mmol)の溶液を加えた。10分後、THF(160mL)中の酸塩化物(16.4g,60mmol)の溶液をゆっくり加えた。添加後、該反応物を室温まで温めた。30分後、溶媒を除去し、残渣を冷温(0℃)の1.2M HCl(150mL)で処理した。該混合物をEtOAcで抽出した(3x250mL)。有機層を合わせて、食塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、中間体化合物12B(20g,収率87%)を固形物として得た。MS (ESI) m/z: 395/397 (M+H)+.
中間体12C:1−(2−ブロモ−4−クロロ−3−フルオロフェニル)エタノン:酢酸(200mL)、H2O(150mL)およびH2SO4(2.0mL)中の中間体化合物12B(18.6g,47mmol)の溶液を、110℃で4時間攪拌した。大半の溶媒を除去し、残渣をEtOAc(400mL)で希釈し、H2O(5x20mL)、飽和NaHCO3、1N NaOHおよび食塩水で洗浄した。溶媒を取り除き、中間体化合物12C(10g,84%)を低融点の固形物として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ: 7.42 (q, J = 6.8, 6.4 Hz, 1 H), 7.24 (q, J = 6.4, 5.2 Hz, 1 H), 2.5 (s, 3H) ppm.
中間体12D:(E)−tert−ブチル 3−(6−アセチル−3−クロロ−2−フルオロフェニル)アクリレート:DMF(500mL)中の中間体12C(50g,198mmol)、アクリル酸tert−ブチル(50.9g,397mmol)およびTEA(55mL,397mmol)の混合物に、Pd(OAc)2(8.9g,39.7mmol)を加えた。生じた混合物を90℃で終夜攪拌した。該反応物を室温に冷まし、濾過し、濾液を濃縮した。カラムクロマトグラフィーにより精製して、中間体化合物12D(30g,50.8%)を淡黄色の固形物として得た。MS (ESI) m/z: 242.7 (M+H)+.
中間体12:DCM(330mL)およびTFA(330mL)中の中間体化合物12D(25g,84mmol)の溶液を、室温で攪拌した。1.5時間後、溶媒を濃縮して、中間体化合物12(19.5g,収率97.0%)を白色の固形物として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ: 12.69 (bs, 1 H), 7.80-7.76 (m, 2 H), 7.62 (d, J = 12.1 Hz, 1 H), 6.30 (dd, J = 2.4, 2.0 Hz, 1 H), 2.6 (s, 3H) ppm. MS (ESI) m/z: 241 (M-H)+.
中間体13:(E)−3−(3−クロロ−6−シアノ−2−フルオロフェニル)アクリル酸:
中間体13:2−ブロモ−4−クロロ−3−フルオロベンズアミド:DCM(200mL)中の2−ブロモ−4−クロロ−3−フルオロ安息香酸(20g,0.078mol)の溶液に、塩化チオニル(14.7g,0.125mol)、続いてDMF(29.5g,0.5モル)を加え、該反応物を4時間加熱還流した。該反応物を0℃に冷却し、NH
3ガスでpHが塩基性になるまで泡立てた。30分後、該反応混合物をH
2Oでクエンチし、DCMで抽出し、有機層を合わせて、H
2O、食塩水で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗生成物を石油エーテル中で懸濁し、濾過して、16.5gの中間体化合物13Aを得た。MS (ESI) m/z: 250-254.0 (M+H)
+.
中間体13B:2−ブロモ−4−クロロ−3−フルオロベンゾニトリル:中間体化合物13A(10g,39mmol)に、POCl3(100mL)およびNaOH(5g,87mmol)を加え、該反応物を110℃に2時間加熱した。反応混合液を濃縮し、残渣を氷水でクエンチした。EtOAcで抽出し、有機層を合わせて、10% NaHCO3、食塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、8.5gの化合物13Bを得た。MS (ESI) m/z: 232.9-234.9 (M+H)+.
中間体13C:(E)−メチル 3−(3−クロロ−6−シアノ−2−フルオロフェニル)アクリレート:DMF(50mL)中で中間体化合物13B(7g,29.9mmol)、テトラブチルアンモニウムブロミド(9.6g,29.9mmol)、NaHCO3(6.2g,74.8mmol)、アクリル酸メチル(5.2g,59.8mmol)およびPd(OAc)2を合わせた。18時間後、該反応物を90℃に4時間加熱した。該反応物を室温に冷却し、セライトに通して濾過した。順相クロマトグラフィーにより精製して、3.5gの中間体13Cを得た。MS (ESI) m/z: 257 (M+H2O)+.
中間体13:THF(15mL)およびMeOH(5mL)中の中間体化合物13C(0.5g,2.0mmol)に、1N LiOH(5mL,5mmol)を加えた。2時間後、揮発性溶媒を除去し、水層をEtOAcで抽出した。水層を酸性にし、EtOAcで抽出し、有機層を合わせて、H2O、食塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、0.3gの中間体化合物13を得た。MS (ESI) m/z: 224-226.2 (M+H)+.
中間体14:(E)−3−(5−クロロ−2−(ジフルオロメチル)フェニル)アクリル酸
中間体14A:2−ブロモ−4−クロロ−1−(ジフルオロメチル)ベンゼン:DCM(15mL)中の2−ブロモ−4−クロロベンズアルデヒド(1g,4.56mmol)の溶液に、0℃でDAST(0.903mL,6.83mmol)を加えた。該反応物を室温に加温し、終夜攪拌した。反応混合液をEtOAcで希釈し、飽和NaHCO
3および食塩水で洗浄した。有機層をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、中間体化合物14A(0.88g,80%収率)を清澄な油状物として得た。MS (ESI) m/z: 261.2 (M+Na)+.
中間体14B:(E)−tert−ブチル 3−(5−クロロ−2−(ジフルオロメチル)フェニル)アクリレート:DMF(10mL)中の中間体化合物14A(0.88g,3.64mmol)の溶液に、アクリル酸tert−ブチル(1.401g,10.93mmol)、TEA(1.270mL,9.11mmol)およびPd(OAc)2(0.082g,0.364mmol)を加えた。該反応物を90℃に温めた。5時間後、該反応物を室温に冷却し、続いて濾過して、該固形物を取り除いた。濾液をEtOAcで希釈し、1M HCl、飽和NaHCO3および食塩水で洗浄した。有機層をMgSO4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。順相クロマトグラフィーにより精製して、中間体化合物14B(232mg,収率22%)を黄褐色の油状物として得た。MS (ESI) m/z: 233.1(M-tBu)+.
中間体14:DCM(2.0mL)中の中間体化合物14B(232mg,0.804mmol)の溶液に、TFA(2.0mL,26.0mmol)を加えた。反応液をアルゴン下にて室温で攪拌した。1時間後、溶媒を除去し、残渣を乾燥させて、中間体化合物14(191mg,100%)を黄褐色の固形物として得た。1H NMR (400 MHz, MeOD) δ 7.99 (dt, J = 15.8, 1.5 Hz, 1H), 7.83 (s, 1H), 7.60 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.55 - 7.48 (m, 1H), 7.01 (t, J = 54.6 Hz, 1H), 6.51 (d, J = 15.8 Hz, 1H). 19F NMR (376 MHz, MEOD) δ -111.67 (s, 2F) ppm. MS (ESI) m/z: 233.1 (M+H)+.
中間体15:(E)−3−(5−クロロ−2−(ジフルオロメトキシ)フェニル)アクリル酸:
中間体化合物15A (E)−tert−ブチル 3−(5−クロロ−2−(ジフルオロメトキシ)フェニル)アクリレート:THF(10mL)中のカリウム tert−ブトキシド(0.407g,3.63mmol)の溶液に、tert−ブチル 2−(ジメトキシホスホリル)アセテート(0.528mL,2.66mmol)および5−クロロ−2−(ジフルオロメトキシ)ベンズアルデヒド(0.50g,2.420mmol)を0℃で加えた。4時間後、NH
4Cl溶液を加え、該反応混合物をEtOAcで希釈し、飽和NH
4Cl溶液、飽和NaHCO
3および食塩水で洗浄した。有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗生成物を順相クロマトグラフィーにより精製した。中間体化合物15Aを白色の固形物550mg(74%)として得た。MS (ESI) m/z: 327.0 (M+Na)+.19F NMR (376 MHz, CDCl
3) δ: -81.11 (1 F, s) ppm.
中間体15:DCM(4.0mL)中の(E)−tert−ブチル 3−(5−クロロ−2−(ジフルオロメトキシ)フェニル)アクリレート(458mg,1.503mmol)の溶液に、TFA(2.0mL,26.0mmol)を加えた。1時間後、溶媒を取り除いて、中間体化合物15を白色の固形物として得た。MS (ESI) m/z: 249.0 (M+H)+.
中間体16:(E)−3−(3−クロロ−2−フルオロ−6−(トリフルオロメチル)フェニル)アクリル酸
中間体化合物16は、5−クロロ−2−(ジフルオロメトキシ)ベンズアルデヒドを3−クロロ−2−フルオロ−6−(トリフルオロメチル)ベンズアルデヒドに置き換え、続いてTFAで脱保護して、中間体化合物15と同様の方法で調製した。MS (ESI) m/z: 292 (M+Na)
+.
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.87 (1 H, dd, J = 16.17, 2.02 Hz), 7.49 - 7.62 (2 H, m), 6.67 (1 H, dd, J = 16.30, 1.39 Hz) ppm.
中間体17:1−シクロペンチル−3−(3,4−ジヒドロイソキノリン−5−イル)ウレア:
中間体17A:DCM(5mL)中の1−シクロペンチル−3−(イソキノリン−5−イル)ウレア:イソキノリン−5−アミン(0.23g,1.595mmol)に、DIEA(0.557mL,3.19mmol)およびイソシアナートシクロペンタン(0.180mL,1.595mmol)を加えた。24時間後、該反応物をH
2O(15mL)でクエンチし、EtOAcで抽出した(3x30mL)。有機層を合わせて、食塩水(10mL)で洗浄し、乾燥させた(MgSO
4)。不純な黄色の固形物を収集し、次の工程に用いた。MS (ESI) m/z: 256 (M+H)
+.
中間体17B:1−シクロペンチル−3−(1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−5−イル)ウレア:中間体化合物17Aを、PtO2(30mg)の存在下でEtOH(25mL)中にて55psiで水素化した。24時間後、該反応物をセライトに通して濾過し、濾液を濃縮して、0.389gの化合物17Bを白色の油状固形物として得た。MS (ESI) m/z: 260.1 (M+H)+.
中間体17:中間体化合物17Bを、DCM(20mL)中にてMnO2(2.496g,28.7mmol)で酸化した。24時間後、該反応物をセライトに通して濾過し、濃縮して、0.34g(83.0%)の褐色の固形物に濃縮した。MS (ESI) m/z: 258.1 (M+H)+.
中間体18:5−ブロモ−3,3−ジメチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン:
中間体18A:3−(2−ブロモフェニル)−2,2−ジメチルプロパンニトリル:乾燥THF(30mL)中のイソブチロニトリル(3.58g,52mmol)の溶液に、0℃でLiHMDS(THF中で1.0M)(80mL,80mmol)を加え、20分間攪拌し、この溶液に、乾燥THF(70mL)中の1−ブロモ−2−(ブロモメチル)ベンゼン(10g,40mmol)を加えた。室温で3時間後、該反応混合物を飽和NH
4Cl溶液でクエンチし、EtOAcで抽出し(2x)、有機層を合わせて、H
2O、食塩水で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、9.5g(99%)の化合物18Aを赤ワイン色の液体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.57-7.60 (2 H, m), 7.30-7.34 (1 H, m), 7.12-7.17 (1 H, m), 3.08 (2 H, s), 1.4 (6 H, s) ppm.
中間体18B:3−(2−ブロモフェニル)−2,2−ジメチルプロパン酸:エチレングリコール(100mL)中の化合物18A(19g,79.83mmol)の溶液に、水酸化カリウム片(20g,359.24mmol)を加え、該反応物を150℃で48時間加熱した。反応混合液を冷まし、H2Oで希釈し、水層をEtOAcで洗浄した(2x)。水層を1.5N HClで酸性にし、EtOAcで抽出し(2x)、有機層を合わせて、H2O、食塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。該粗製物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、18.0g(87.8%)の化合物18Bを白色の固形物として得た。MS (ESI) m/z: 257 (M+H)+.
中間体18C:1−ブロモ−2−(2−イソシアネート−2−メチルプロピル)ベンゼン:0℃でトルエン(80mL)中の化合物18B(9.0g,35.0mmol)の溶液に、TEA(4.7mL,33.2mmol)を加え、ジフェニルホスホリルアジド(9.17g,33.2mmol)をゆっくり加えた。0℃で45分後、該反応物を4時間加熱還流した。反応混合液を室温で冷まし、H2Oでクエンチし、EtOAcで抽出し(2x)、有機層を合わせて、飽和NaHCO3溶液、H2O、食塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、8.0gの化合物18Cを無色の液体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 7.37-7.59 (2 H, m), 7.30 (1 H, m), 7.14 (1 H, m), 3.03 (2 H, s), 1.41 (6 H, s) ppm.
中間体18D:メチル 1−(2−ブロモフェニル)−2−メチルプロパン−2−イルカルバメート:0℃で乾燥THF(80mL)中の化合物18C(8.0g,31.5mmol)の攪拌した溶液に、MeOH(5.0mL,157.5mmol)を加え、NaH(油中で60%)(3.8g,94.5mmol)をゆっくり加えた。室温で3時間後、該反応物を氷冷H2Oでクエンチし、EtOAcで2回抽出した。有機層を合わせて、H2O、食塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、化合物18D(8.5g,94.5%)を白色の固形物として得た。MS (ESI) m/z: 286.0 (M+H)+.
中間体18E:5−ブロモ−3,3−ジメチル−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−カルボン酸メチル:0℃でAcOH/H2SO4(3:1;15+5mL)中の化合物18D(5.0g,17.5mmol)の溶液に、パラホルムアルデヒド(0.524g,17.5mmol)をゆっくり加えた。室温で48時間後、該反応混合物をH2Oでクエンチし、EtOAcで抽出し(2x)、有機層を合わせて、飽和NaHCO3溶液、H2O、食塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、4.6gの化合物18Eを褐色の液体として得た。MS (ESI) m/z: 300.0 (M+H)+.
中間体18:5−ブロモ−3,3−ジメチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン:エチレングリコール(50mL)中の化合物18E(4.6g)の溶液に、50% KOH水溶液(23mL)を加え、該反応物を150℃で3日間加熱した。反応混合液を冷まし、H2Oで希釈し、EtOAcで2回抽出した。有機層を合わせて、1.5N HCl溶液で抽出し、水層を10% NaOH溶液で塩基性化し、EtOAcで2回抽出し、有機層を合わせて、H2O、食塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、中間体化合物18(1.5g,39.4%)を褐色の液体として得た。MS (ESI) m/z: 242.2 (M+H)+.
中間体19:N−フェニル−3,4−ジヒドロイソキノリン−6−カルボキサミド
中間体19A:tert−ブチル 6−(フェニルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−カルボキシレート:EtOAc(5mL)中の2−(tert−ブトキシカルボニル)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−6−カルボン酸(0.2g,0.721mmol)およびアニリン(0.066mL,0.721mmol)およびTEA(0.251mL,1.803mmol)に、DMF中のT3Pの50%溶液(0.408mL,1.442mmol)を加えた。24時間後、該反応物を希HCl(10mL)およびEtOAc(20mL)で分液処理した。有機層を食塩水(10mL)で洗浄し、乾燥させた(MgSO
4)。シリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、0.238gの中間体化合物19Aを得た。MS (ESI) m/z: 352.9 (M+H)
+.
中間体19B:N−フェニル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−6−カルボキサミド:中間体化合物19A(0.23g,0.65mmol)を30% TFA/DCM(15mL)中で脱保護した。24時間後、該反応物を濃縮した。残渣を飽和NaHCO3(15mL)およびEtOAc(50mL)で分液処理した。有機層を食塩水(10mL)で洗浄し、乾燥させた(MgSO4)。0.114gの中間体化合物19Bを濃い黄色の油状物として収集した。MS (ESI) m/z: 252.9 (M+H)+.
中間体19:DCM(15mL)中の中間体化合物19B(0.114g,0.45mmol)に、MnO2(0.71g,8.17mmol)を加えた。24時間後、該反応物をセライトに通して濾過し、濃縮して、0.113g(62.6%)の黄色の油状物を得た。MS (ESI) m/z: 250.9 (M+H)+.
中間体20:3,4−ジヒドロイソキノリン−5−カルボニトリル:
1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−5−カルボニトリル(0.338g,2.137mmol)を、DCM(30mL)中のMnO
2(2.79g,32.0mmol)で終夜酸化した。セライト(登録商標)に通して濾過し、濃縮して、0.313g(94%)の所望の生成物を淡黄色の固形物として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 8.36 (1 H, t, J = 2.3 Hz), 7.67 (1 H, dd, J = 7.7, 1.4 Hz), 7.47 - 7.54 (1 H, m), 7.43 (1 H, d, J = 7.8 Hz), 3.88 (2 H, td, J = 7.8, 2.3 Hz), 2.95 - 3.04 (2 H, m) ppm. MS (ESI) m/z: 157 (M+H)
+
中間体21:3,4−ジヒドロイソキノリン−5−カルボン酸メチル:
中間体化合物21は、中間体化合物20と同様の方法で調製した。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 8.35 (1 H, t, J = 2.0 Hz), 7.98 (1 H, dd, J = 7.8, 1.5 Hz), 7.41 - 7.47 (1 H, m), 7.36 (1 H, t, J = 7.6 Hz), 3.91 (3 H, s), 3.76 (2 H, td, J = 7.8, 2.1 Hz), 3.09 - 3.22 (2 H, m) ppm. MS (ESI) m/z: 190 (M+H)
+
実施例1:
(E)−4−(2−(3−(5−クロロ−2−(1H−テトラゾール−1−イル)フェニル)アクリロイル)−5−シアノ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−1−カルボキサミド)安息香酸:
中間体化合物20(0.05g,0.320mmol)、中間体化合物6(0.065g,0.320mmol)および中間体化合物2(0.080g,0.320mmol)を、EtOH(3mL)中で24時間加熱還流した。反応混合液を室温に冷まし、濃縮し、続いてTFA/DCMで処理して、所望化合物を白色の固形物(0.0065g,3.6%)として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 12.65 (1 H, br.s.), 10.79 (1 H, s), 9.79 (1 H, s), 8.38 (1 H, d, J = 1.8 Hz), 7.78 - 7.90 (3 H, m), 7.66 - 7.76 (5 H, m), 7.53 (1 H, d, J = 15.4 Hz), 7.43 (1 H, t, J = 7.8 Hz), 6.91 (1 H, d, J = 15.2 Hz), 5.87 (1 H, s), 4.20 - 4.35 (1 H, m), 4.01 - 4.12 (1 H, m), 3.03 - 3.13 (1 H, m), 2.82 - 3.00 (1 H, m) ppm. MS (ESI) m/z: 553.8 (M+H)
+.HPLC分析:RT=8.51分。
実施例2:
(E)−4−(2−(3−(5−クロロ−2−(1H−テトラゾール−1−イル)フェニル)アクリロイル)−5−(メトキシカルボニル)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−1−カルボキサミド)安息香酸:
中間体化合物21(0.450g,1.797mmol)、中間体化合物6(0.365g,1.797mmol)および中間体化合物2(0.34g,1.797mmol)を、EtOH(3mL)中で24時間加熱還流した。反応混合液を室温に冷まし、濃縮し、続いてTFA/DCMで処理して、所望化合物を白色の固形物(0.0065g,3.6%)として得た。1H NMR (400 MHz, MeOD) δ 9.54 (1 H, s), 8.21 (1 H, d, J = 2.27 Hz), 7.96 (2 H, d, J = 8.59 Hz), 7.89 (1 H, d, J = 7.83 Hz), 7.68 - 7.77 (1 H, m), 7.60 - 7.68 (3 H, m), 7.55 - 7.60 (1 H, m), 7.33 - 7.45 (2 H, m), 7.17 - 7.29 (1 H, d, J = 15.4 Hz), 5.91 (1 H, s), 4.31 (1 H, ddd, J = 12.38, 5.43, 5.18 Hz), 3.93 (3 H, s), 3.81 (1 H, ddd, J = 12.63, 8.97, 4.17 Hz), 3.56 - 3.68 (1 H, m), 3.44 - 3.57 (1 H, m) ppm. MS (ESI) m/z: 586.9 (M+H)
+.HPLC分析:RT=8.52分。
実施例3:
(E)−4−(2−(3−(5−クロロ−2−(1H−テトラゾール−1−イル)フェニル)アクリロイル)−5−(2−メトキシエチルカルバモイル)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−1−カルボキサミド)安息香酸:
化合物3A:(E)−1−(4−(tert−ブトキシカルボニル)フェニルカルバモイル)−2−(3−(5−クロロ−2−(1H−テトラゾール−1−イル)フェニル)アクリロイル)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−5−カルボン酸:1:1のTHF/H
2O(20mL)中の実施例化合物2(0.63g,0.980mmol)からのtert−ブチルエステル化合物に、LiOH(0.164g,3.92mmol)を加えた。3時間後、反応物をクエンチし、酸化合物および出発物質のエステル化合物の0.6gの混合物を得た。該混合物を再度加水分解し、3時間後、pHを希HClで5に調整し、EtOAcで抽出した(2x20mL)。有機層を食塩水(10mL)で洗浄し、乾燥させて(MgSO
4)、0.22gの化合物3Aを得た。MS (ESI) m/z: 629.0 (M+H)
+.
化合物3B:(E)−tert−ブチル 4−(2−(3−(5−クロロ−2−(1H−テトラゾール−1−イル)フェニル)アクリロイル)−5−(2−メトキシエチルカルバモイル)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−1−カルボキサミド)ベンゾエート:DMF(1mL)中の化合物3A(46mg,0.073mmol)、2−メトキシエタンアミン(5.49mg,0.073mmol)、BOP(32.3mg,0.073mmol)に、DIEA(12.77μL,0.073mmol)を加えた。24時間後、該反応物をH2O(10mL)でクエンチし、EtOAcで抽出した(3x20mL)。有機層を合わせて、食塩水(10mL)で洗浄し、乾燥させた(MgSO4)。MS (ESI) m/z: 686.0 (M+H)+.
実施例3:化合物3Bを30% TFA/DCM(10mL)で処理した。1時間後、該反応物を濃縮し、逆相HPLCにより精製し、凍結乾燥させて、4.8mg(10.4%)の白色の固形物を得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.63 (1 H, br.s.), 10.69 (1 H, s), 9.79 (1 H, s), 8.28 - 8.39 (2 H, m), 7.76 - 7.87 (2 H, m), 7.55 - 7.74 (5 H, m), 7.49 (1 H, d, J = 15.16 Hz), 7.17 - 7.32 (2 H, m), 6.90 (1 H, d, J = 15.41 Hz), 5.78 (1 H, s), 4.18 - 4.30 (1 H, m), 3.67 - 3.81 (1 H, m), 3.32 - 3.44 (4 H, m), 3.21 (3 H, s), 2.94 - 3.11 (2 H, m) ppm. MS (ESI) m/z: 629.9 (M+H)+.HPLC分析:RT=7.02分。
表2における下記の化合物は、2−メトキシエタンアミンの代わりに適当なアミン化合物を用いて、実施例3と同様の方法で調製した。
表2
実施例8:
(E)−4−(2−(3−(5−クロロ−2−(1H−テトラゾール−1−イル)フェニル)アクリロイル)−5−(6−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−1−カルボニル)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−1−カルボキサミド)安息香酸:
化合物8A:tert−ブチル 5−(6−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−1−カルボニル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−カルボキシレート:EtOAc(4mL)中の2−(tert−ブトキシカルボニル)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−5−カルボン酸(0.28g,1.010mmol)、6−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン(0.149g,1.010mmol)、DIEA(0.441mL,2.52mmol)に、EtOAc中の50% T3P(0.428mL,1.515mmol)を加えた。24時間後、該反応物をH
2O(10mL)でクエンチし、EtOAcで抽出した(3x20mL)。有機層を合わせて、食塩水(10mL)で洗浄し、乾燥させた(MgSO
4)。順相クロマトグラフィーにより精製して、0.33g(80%)の化合物8Aを清澄な黄色の油状物として得た。MS (ESI) m/z: 350.9 (M+H-tブチル)+
化合物8B:(6−メチル−3,4−ジヒドロキノリン−1(2H)−イル)(1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−5−イル)メタノン:化合物8A(0.33g,0.812mmol)に、30% TFA/DCM(10mL)を加えた。3時間後、該反応物を濃縮し、飽和NaHCO3(20mL)でクエンチし、EtOAcで抽出した(3x40mL)。有機層を合わせて、食塩水(10mL)で洗浄し、乾燥させて(MgSO4)、0.164gの化合物8Bを得た。MS (ESI) m/z: 307.0 (M+H)+
化合物8C:(3,4−ジヒドロイソキノリン−5−イル)(6−メチル−3,4−ジヒドロキノリン−1(2H)−イル)メタノン:化合物8BをMnO2で酸化させて、化合物8Cを得た。MS (ESI) m/z: 305.0 (M+H)+
実施例8:実施例化合物8は、EtOH中で中間体化合物8Cおよび中間体化合物2および6を還流温度で24時間加熱することによって調製した。反応混合液を室温に冷まし、濃縮し、続いて、TFA/DCMで処理して、所望化合物を黄色の固形物(9.2mg,4.6%)として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.53 - 12.78 (1 H, m), 10.67 (1 H, br.s.), 9.75 - 9.82 (1 H, m), 8.32 (1 H, d, J = 2.02 Hz), 7.74 - 7.92 (2 H, m), 7.53 - 7.72 (5 H, m), 7.38 - 7.48 (1 H, m), 7.20 (2 H, br.s.), 6.79 - 6.98 (2 H, m), 5.73 (1 H, br.s.), 4.20 (1 H, br.s.), 2.82 - 3.89 (6 H, m), 2.69 (3 H, br.s.), 2.02 - 2.17 (3 H, m), 1.85 (2 H, br.s.) ppm. MS (ESI) m/z: 701.9 (M+H)+.HPLC分析:RT=9.40分。
実施例9:
(E)−4−(2−(3−(3−クロロ−2−フルオロ−6−(1H−テトラゾール−1−イル)フェニル)アクリロイル)−5−(メチルスルホンアミド)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−1−カルボキサミド)安息香酸:
実施例9:実施例化合物9は、Ugi反応、続いてTFA脱保護において、中間体化合物2を中間体化合物3Aに置き換えて、実施例化合物1と同様の方法で調製した。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6)δ 12.72 (1 H, br.s.), 10.78 (1 H, s), 9.86 (1 H, s), 9.26 (1 H, s), 7.93 - 7.98 (3 H, m), 7.64 - 7.70 (3 H, m), 7.56 (1 H, d, J = 6.60 Hz), 7.22 - 7.33 (2 H, m), 7.11 (1 H, d, J = 15.96 Hz), 6.93 - 6.98 (1 H, m), 5.83 (1 H, s), 4.07 - 4.16 (1 H, m), 3.56 - 3.66 (1 H, m), 3.06 - 3.12 (2 H, m), 2.96 - 3.00 (3 H, m) ppm. MS (ESI) m/z: 640.4 (M+H)
+.HPLC分析:RT=8.67分。
表3における下記の実施例化合物は、実施例化合物8に示されるように、適当なアミン化合物を用いて、中間体化合物19と同様の方法で調製した対応するイミン中間体化合物を用いてUgi反応により調製した。酸化合物、中間体化合物2または3Aおよびイソニトリル化合物、中間体化合物6、8、10または市販品として入手可能な1−フルオロ−4−イソシアノベンゼンを必要に応じて使用した。TFA/DCMによるt−ブチルエステルまたはカルバメート化合物の最終的な脱保護は、上記に記載されるように行った。
表3
表4における下記の実施例化合物は、表3における実施例化合物と同様の方法で調製し、後の段階の中間体化合物は、キラルHPLCで分離し、そして脱保護した。
表4
a:1mL/分でChiracel OD 25℃mx4.6mmカラムおよび(1:1 EtOH/MeOH−0.1% DEA)。
・
*方法B
実施例33:
(E)−1−(4−カルボキシフェニルカルバモイル)−2−(3−(5−クロロ−2−(1H−テトラゾール−1−イル)フェニル)アクリロイル)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−5−カルボン酸:
実施例33:化合物3A(80mg,0.127mmol)をDCM(5mL)中の30% TFAで脱保護した。逆相HPLCにより精製して、8.5mg(11%)の実施例化合物33を得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 12.94 (1 H, br.s.), 12.68 (1 H, br.s.), 10.70 (1 H, s), 9.79 (1 H, s), 8.36 (1 H, d, J = 2.02 Hz), 7.77 - 7.84 (2 H, m), 7.56 - 7.73 (6 H, m), 7.49 (1 H, d, J = 15.41 Hz), 7.30 (1 H, t, J = 7.71 Hz), 6.90 (1 H, d, J = 15.16 Hz), 5.80 (1 H, s), 4.20 - 4.31 (1 H, m), 3.67 - 3.88 (1 H, m), 3.35 - 3.52 (1 H, m), 2.44 - 2.51 (1 H, m) ppm. MS (ESI) m/z: 572.8 (M+H)
+.HPLC分析:RT=7.38分。
実施例34:
(E)−4−(5−アセトアミド−2−(3−(5−クロロ−2−(1H−テトラゾール−1−イル)フェニル)アクリロイル)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−1−カルボキサミド)安息香酸:
実施例化合物34は、市販品として入手可能なN−(1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−5−イル)アセトアミドおよび中間体化合物2および6を出発物質として実施例化合物1と同様にUgi反応、続いてTFA脱保護により調製した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 12.62 (1 H, br.s.), 10.71 (1 H, s), 9.79 (1 H, s), 9.47 (1 H, s), 8.36 (1 H, d, J = 2.27 Hz), 7.74 - 7.84 (2 H, m), 7.57 - 7.73 (3 H, m), 7.49 (1 H, d, J = 15.41 Hz), 7.38 (1 H, d, J = 7.33 Hz), 7.21 - 7.26 (1 H, m), 7.13 - 7.18 (1 H, m), 6.90 (1 H, d, J = 15.41 Hz), 5.76 (1 H, s), 4.14 - 4.32 (1 H, m), 3.74 - 3.88 (1 H, m), 2.85 - 2.98 (1 H, m), 2.73 - 2.85 (1 H, m), 2.01 (3 H, s), 1.17 (1 H, br.s.) ppm. MS (ESI) m/z: 586 (M+H)
+.HPLC分析:RT=6.85分。
実施例35:
(E)−4−(2−(3−(5−クロロ−2−(1H−テトラゾール−1−イル)フェニル)アクリロイル)−5−(メトキシカルボニルアミノ)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−1−カルボキサミド)安息香酸:
化合物35A:メチル 1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−5−イルカルバメート:分液漏斗に、DCM(15mL)および1N NaOH(5mL)中のtert−ブチル 5−アミノ−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−カルボキシレート(0.2g,0.805mmol)、続いてクロロギ酸メチル(0.062mL,0.805mmol)を加えた。該反応物を5分間振盪し、層を分離した。有機層を食塩水で洗浄し、乾燥させた(MgSO
4)。MS (ESI) m/z: 251 (M+H-tブチル)+.該化合物を、10mL H
2O中でマイクロ波にて150℃に35分間加熱した。H
2Oを取り除いて、0.163gの化合物35Aを黄色の固形物として得た。MS (ESI) m/z: 207 (M+H)
+
化合物35B:メチル 3,4−ジヒドロイソキノリン−5−イルカルバメート:DCM(15mL)中の化合物35Aに、MnO2(1g,11.50mmol)を加え、24時間後、該反応物をセライトに通して濾過して、化合物35Bを0.1gの褐色の固形物として得た。MS (ESI) m/z: 205 (M+H)+
実施例化合物35は、中間体化合物6を用い、6−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリンを化合物35Bに置き換えて、実施例化合物8と同様の方法、続いてTFA脱保護で調製した。1H NMR (400 MHz, MeOD) δ 10.42 (1 H, s), 9.54 (1 H, s), 8.84 (1 H, br.s.), 8.21 (1 H, d, J = 2.02 Hz), 7.91 - 8.05 (2 H, m), 7.55 - 7.78 (3 H, m), 7.40 (2 H, t, J = 8.46 Hz), 7.27 - 7.36 (1 H, d, J = 15.4 Hz), 7.15 - 7.26 (1 H, m), 5.87 (1 H, s), 4.25 - 4.34 (1 H, m), 3.79 - 3.92 (1 H, m), 3.77 (3 H, s), 3.09 - 3.20 (1 H, m), 2.93 - 3.07 (1 H, m) ppm. MS (ESI) m/z: 602 (M+H)+.HPLC分析:RT=7.56分。
表5における下記の化合物は、適当な酸塩化物またはイソシアネート化合物を用いて、実施例化合物35と同様の方法、続いてTFA脱保護、MnO
2酸化、中間体化合物2および中間体6によるUgi反応、ならびにTFA/DCMによるt−ブチル加水分解で調製した。
表5
実施例39:
(E)−4−(2−(3−(5−クロロ−2−(1H−テトラゾール−1−イル)フェニル)アクリロイル)−5−(4−(メタ−オキシカルボニルアミノ)フェニル)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−1−カルボキサミド)安息香酸:
実施例39:tert−ブチル 5−ブロモ−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−カルボキシレート(0.20g,0.64mmol)、4−(メトキシカルボニルアミノ)フェニルボロン酸(0.125g,0.641mmol)、三塩基性リン酸カリウム(0.476g,2.24mmol)およびトリシクロヘキシルホスフィン(0.018g,0.064mmol)を、トルエン(10mL)およびH
2O(1.0mL)を含有する圧力管に入れ、アルゴンで15分間脱気した。Pd(OAc)
2(7.19mg,0.032mmol)を加え、該管を密封し、100℃で12時間加熱した。室温に冷まし、該反応混合物をEtOAc(50mL)で希釈し、セライトのプラグに通して濾過した。濾液をH
2O(50mL)で洗浄した。水相をEtOAcで抽出した(3x25mL)。有機抽出物を合わせて、食塩水で洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、濾過し、濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、tert−ブチル 5−(4−(メトキシカルボニルアミノ)フェニル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−カルボキシレートを無色の油状物(75mg,31%)として得た。この物質を50% TFA/DCMで48時間処理し、続いて濃縮した。生じた油状物をEtOAc中に溶解させ、飽和NaHCO
3で中和した。有機層をH
2O、食塩水で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。該残渣を実施例化合物8Bと同様に酸化し、続いて実施例8と同様に中間体化合物2および中間体化合物6を用いてUgi反応を行い、次いでTFA脱保護を行った。逆相HPLCにより精製し、凍結乾燥させて、実施例化合物39(8mg,1.75%)を白色の固形物として得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ 12.70 (1 H, br.s.), 10.81 (1 H, s), 9.86 (1 H, s), 9.76 (1 H, s), 8.38 (1 H, d, J = 2.21 Hz), 7.88 (2 H, d, J = 8.83 Hz), 7.68 - 7.79 (4 H, m), 7.63 (1 H, d, J = 7.57 Hz), 7.49 - 7.58 (3 H, m), 7.33 (1 H, t, J = 7.72 Hz), 7.26 - 7.31 (2 H, m), 7.22 (1 H, d, J = 7.57 Hz), 6.96 (1 H, d, J = 15.45 Hz), 5.88 (1 H, s), 4.22 - 4.30 (1 H, m), 3.72 - 3.80 (1 H, m), 3.03 - 3.12 (1 H, m), 2.86 - 2.94 (1 H, m) ppm. MS (ESI) m/z: 678.0 (M+H)
+.HPLC分析:RT=6.76分。
実施例40:
(E)−4−(2−(3−(5−クロロ−2−(1H−テトラゾール−1−イル)フェニル)アクリロイル)−5−(ジメチルアミノ)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−1−カルボキサミド)安息香酸,TFA塩:
化合物40A:tert−ブチル 5−(ジメチルアミノ)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−カルボキシレート:0℃に冷却したTHF(5mL)中のTert−ブチル 5−アミノ−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−カルボキシレート(0.26g,1.047mmol)に、NaH(0.105g,2.62mmol)を加えた。15分後、ヨードメタン(0.196mL,3.14mmol)を加えた。24時間後、さらなる量のNaHおよびヨードメタンを加え、該反応物を4時間加熱還流した。該反応物をH
2O(15mL)でクエンチし、EtOAcで抽出した(3x30mL)。有機層を合わせて、食塩水(10mL)で洗浄し、乾燥させた(MgSO
4)。シリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、化合物40Aを0.213gの黄色の油状物として得た。MS (ESI) m/z: 277.1 (M+H)
+.
化合物40B:N,N−ジメチル−3,4−ジヒドロイソキノリン−5−アミン:40A(0.213g,0.77mmol)を脱保護し、実施例8と同様にMnO2で酸化して、101mgの化合物40Bを得た。MS (ESI) m/z: 175.1 (M+H)+.
実施例40:化合物40Bを、実施例化合物8と同様の方法で中間体化合物2および中間体化合物6を用いてUgi反応にかけ、続いてTFA脱保護および逆相HPLCによる精製を行った。1H NMR (400 MHz, MeOD) δ 9.54 (1 H, s), 8.19 (1 H, d, J = 2.02 Hz), 7.96 (2 H, d, J = 8.59 Hz), 7.51 - 7.71 (6 H, m), 7.47 (1 H, t, J = 7.83 Hz), 7.28 - 7.37 (1 H, d, J = 15.4 Hz), 7.18 - 7.27 (1 H, d, J = 15.4 Hz), 5.92 (1 H, s), 4.32 - 4.46 (1 H, m), 3.84 (1 H, ddd, J = 12.51, 8.97, 4.04 Hz), 3.35 - 3.40 (1 H, m), 3.18 - 3.24 (1 H, m), 3.16 (6 H, s) ppm. MS (ESI) m/z: 572.2 (M+H)+.HPLC分析:RT=5.39分。
実施例41:
(E)−4−(2−(3−(3−クロロ−2−フルオロ−6−(1H−テトラゾール−1−イル)フェニル)アクリロイル)−5−(ピリジン−4−イル)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−1−カルボキサミド)安息香酸,TFA塩
化合物41A:tert−ブチル 5−(ピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−カルボキシレート:トルエン(15mL)中のtert−ブチル 5−ブロモ−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−カルボキシレート(0.989g,3.17mmol)、4−(トリブチルスタンニル)ピリジン(1.75g,4.75mmol)、LiCl(1.343g,31.7mmol)に、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(0.222g,0.317mmol)を加え、該反応物を110℃に加熱した。72時間後、該反応物を10% KF溶液(20mL)および酢酸エチル(50mL)で分液処理した。水層を酢酸エチルで抽出した(2x50mL)。有機層を合わせて、食塩水(15mL)で洗浄し、乾燥させた(MgSO
4)。シリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、化合物41Aを0.63gの清澄な油状物(64%)として得た。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 8.66 (2 H, d, J = 6.06 Hz), 7.23 - 7.33 (3 H, m), 7.17 - 7.21 (1 H, m), 7.13 (1 H, d, J = 7.58 Hz), 4.65 (2 H, s), 3.55 (2 H, br. s.), 2.72 (2 H, t, J = 5.68 Hz), 1.50 (9 H, s) ppm.
化合物41B:5−(ピリジン−4−イル)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン:化合物41A(0.14g,0.451mmol)に、ジオキサン(0.025mL,0.100mmol)中の10mL 水および4N HClを加えた。該反応物を150℃にてマイクロ波中で50℃に35分間加熱し、続いて凍結乾燥させて、化合物41Bを90mgの褐色の固形物として得た。MS (ESI) m/z: 211.1 (M+H)+.
化合物41C:5−(ピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロイソキノリン:化合物41B(90mg,0.42mmol)を中間体化合物17と同様に酸化させて、75mg(80%)の化合物41Cを黄色の油状物として得た。MS (ESI) m/z: 209.1 (M+H)+.
実施例41:実施例化合物41は、中間体化合物3A、中間体化合物6および中間体化合物41Cを用いて実施例化合物1と同様の方法、続いて脱保護で調製して、2.1mg(1.7%)の白色の固形物として得た。1H NMR (400 MHz, MeOD) δ 9.41 - 9.65 (1 H, m), 8.90 (2 H, d, J = 6.57 Hz), 8.05 (2 H, d, J = 6.57 Hz), 7.98 (2 H, d, J = 8.84 Hz), 7.79 (2 H, dd, J =16.67, 8.84 Hz), 7.68 (2 H, dd, J = 8.84, 1.52 Hz), 7.39 - 7.59 (3 H, m), 7.18 (1 H, d, J = 15.92 Hz), 6.98 (1 H, d, J =15.92 Hz), 5.95 (1 H, s), 4.06 - 4.18 (1 H, m), 3.48 - 3.63 (1 H, m), 3.35 - 3.43 (1 H, m), 2.86 - 3.01 (1 H, m) ppm. MS (ESI) m/z: 624.0 (M+H)+.HPLC分析;RT=6.18分。
実施例42:
(E)−ベンジル 6−(2−(3−(3−クロロ−2−フルオロ−6−(1H−テトラゾール−1−イル)フェニル)アクリロイル)−5−(ピリジン−4−イル)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−1−カルボキサミド)−1H−インダゾール−1−カルボキシレート,TFA塩
実施例42:実施例化合物42は、中間体化合物41Cを中間体化合物11に置き換えて、実施例化合物41と同様の方法で調製して、38mg(21%)の白色の固形物を得た。
1H NMR (400 MHz, MeOD) δ 9.55 (1 H, s), 8.91 (2 H, d, J = 6.57 Hz), 8.64 (1 H, s), 8.22 (1 H, s), 8.10 (2 H, d, J = 6.57 Hz), 7.71 - 7.87 (3 H, m), 7.54 (3 H, d, J = 7.58 Hz), 7.49 (3 H, t, J = 7.45 Hz), 7.33 - 7.42 (3 H, m), 7.19 (1 H, d, J = 15.92 Hz), 7.00 (1 H, d, J = 15.92 Hz), 5.99 (1 H, s), 5.53 (2 H, s), 4.14 (1 H, d, J = 11.87 Hz), 3.53 - 3.62 (1 H, m), 3.37 (1 H, br. s.), 2.96 (1 H, dd, J = 15.54, 4.42 Hz) ppm. MS (ESI) m/z: 754.2 (M+H)
+.HPLC分析;RT=6.87分。
実施例43:
(E)−4−(2−(3−(3−クロロ−2−フルオロ−6−(1H−テトラゾール−1−イル)フェニル)アクリロイル)−5−(4−(エチルカルバモイル)フェニル)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−1−カルボキサミド)安息香酸:
実施例化合物43(30mg,6.8%)は、4−(エチルカルバモイル)−フェニルボロン酸を用いて、実施例化合物39と同様の方法で調製した。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.84 (1 H, s), 9.86 (1 H, s), 8.54 (1 H, t, J = 5.50 Hz), 7.85 - 7.99 (5 H, m), 7.62 - 7.77 (4 H, m), 7.35 - 7.48 (3 H, m), 7.22 - 7.30 (1 H, m), 7.03 - 7.12 (1 H, m), 6.89 - 7.00 (1 H, m), 5.88 (1 H, s), 4.02 - 4.13 (1 H, m), 3.49 - 3.61 (1 H, m), 3.26 - 3.37 (2 H, m), 3.03 - 3.19 (1 H, m), 2.78 - 2.91 (1 H, m), 1.14 (3 H, t, J = 7.15 Hz) ppm. MS (ESI) m/z: 694.1 (M+H)
+.HPLC分析:RT=8.37分。
実施例44:
(E)−4−(5−(ベンゾ[ジ][1,3]ジオキソール−5−イル)−2−(3−(3−クロロ−2−フルオロ−6−(1H−テトラゾール−1−イル)フェニル)アクリロイル)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−1−カルボキサミド)−安息香酸:
実施例化合物44(26mg,6.1%)は、3,4−メチレンジオキシフェニルボロン酸を用いて、実施例化合物39と同様の方法で調製した。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.79 (1 H, s), 9.85 (1 H, s), 7.84 - 7.98 (3 H, m), 7.60 - 7.73 (4 H, m), 7.32 (1 H, t, J = 7.58 Hz), 7.20 (1 H, d, J = 7.33 Hz), 6.90 - 7.10 (4 H, m), 6.75 - 6.82 (1 H, m), 6.07 (2 H, s), 5.87 (1 H, s), 3.97 - 4.10 (1 H, m), 3.44 - 3.64 (1 H, m), 3.01 - 3.15 (1 H, m), 2.78 - 2.90 (1 H, m) ppm. MS (ESI) m/z: 667.0 (M+H)
+.HPLC分析:RT=9.99分。
実施例45:
(E)−メチル 4−(2−(3−(3−クロロ−2−フルオロ−6−(1H−テトラゾール−1−イル)フェニル)アクリロイル)−1−(4−フルオロフェニルカルバモイル)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−5−イル)フェニルカルバメート:
実施例化合物45(84mg,22%)は、市販品として入手可能な1−フルオロ−4−イソシアノベンゼンを用いて、実施例化合物39と同様の方法で調製した。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.57 (1 H, s), 9.87 (1 H, s), 9.79 (1 H, s), 7.96 (1 H, t, J = 8.24 Hz), 7.52 - 7.70 (6 H, m), 7.06 - 7.38 (7 H, m), 6.91 - 7.00 (1 H, m), 5.84 (1 H, s), 4.01 - 4.09 (1 H, m), 3.70 (3 H, s), 3.50 - 3.61 (1 H, m), 3.01 - 3.13 (1 H, m), 2.86 (1 H, ddd) ppm. MS (ESI) m/z: 670.1 (M+H)
+.HPLC分析:RT=10.46分。
実施例46:
(E)−4−(2−(3−(3−クロロ−2−フルオロ−6−(1H−テトラゾール−1−イル)フェニル)アクリロイル)−5−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−1−カルボキサミド)安息香酸:
実施例化合物46(36mg,8%)は、4−(トリフルオロメトキシ)フェニルボロン酸を用いて、実施例化合物39と同様の方法で調製した。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ 12.72 (1 H, br.s.), 10.83 (1 H, s), 9.86 (1 H, s), 7.86 - 7.98 (3 H, m), 7.61 - 7.74 (4 H, m), 7.43 - 7.52 (4 H, m), 7.37 (1 H, t, J = 7.70 Hz), 7.26 (1 H, d, J = 7.15 Hz), 7.04 - 7.12 (1 H, m), 6.92 - 7.00 (1 H, m), 5.90 (1 H, s), 4.00 - 4.10 (1 H, m), 3.52 - 3.63 (1 H, m), 3.02 - 3.13 (1 H, m), 2.81 (1 H, ddd, J = 15.82, 4.68, 4.54 Hz) ppm. MS (ESI) m/z: 707.1 (M+H)
+.HPLC分析:RT=11.43分。
実施例47:
(E)−4−(2−(3−(3−クロロ−2−フルオロ−6−(1H−テトラゾール−1−イル)フェニル)アクリロイル)−5−(2−クロロ−4−メトキシフェニル)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−1−カルボキサミド)安息香酸:
実施例化合物47(72mg,14.7%)は、2−クロロ−4−メトキシフェニルボロン酸を用いて、実施例化合物39と同様の方法で調製した。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ 12.72 (1 H, br.s.), 10.84 (1 H, d, J = 2.48 Hz), 9.85 (1 H, d, J = 1.65 Hz), 7.87 - 8.01 (3 H, m), 7.61 - 7.78 (4 H, m), 6.86 - 7.43 (7 H, m), 5.88 (1 H, d, J = 4.40 Hz), 3.99 - 4.11 (1 H, m), 3.75 - 3.90 (4 H, m), 3.51 - 3.65 (1 H, m), 2.84 - 3.03 (1 H, m) ppm. MS (ESI) m/z: 687.0 (M+H)
+.HPLC分析:RT=10.67分。
実施例48:
(E)−4−(2−(3−(3−クロロ−2−フルオロ−6−(1H−テトラゾール−1−イル)フェニル)アクリロイル)−5−(4−(2−メトキシエチルカルバモイル)フェニル)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−1−カルボキサミド)安息香酸:
実施例化合物48(37mg,7.6%)は、4−(2−メトキシエチルカルバモイル)フェニルボロン酸を用いて、実施例化合物39と同様の方法で調製した。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.84 (1 H, s), 9.86 (1 H, s), 8.57 - 8.68 (1 H, m), 7.92 - 7.97 (3 H, m), 7.88 (2 H, d, J = 8.79 Hz), 7.63 - 7.75 (4 H, m), 7.45 (2 H, d, J = 8.24 Hz), 7.38 (1 H, t, J = 7.70 Hz), 7.27 (1 H, d, J = 6.60 Hz), 7.04 - 7.14 (1 H, m), 6.91 - 6.99 (1 H, m), 5.88 (1 H, s), 3.97 - 4.12 (1 H, m), 3.40 - 3.61 (5 H, m), 3.28 (3 H, s), 3.00 - 3.17 (1 H, m), 2.74 - 2.87 (1 H, m) ppm. MS (ESI) m/z: 724.1 (M+H)
+.HPLC分析:RT=8.07分。
実施例49:
(E)−4−(2−(3−(3−クロロ−2−フルオロ−6−(1H−テトラゾール−1−イル)フェニル)アクリロイル)−5−(4−(モルホリン−4−カルボニル)フェニル)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−1−カルボキサミド)安息香酸:
実施例化合物49(36mg,7.3%)は、4−(モルホリン−4−カルボニル)フェニルボロン酸を用いて、実施例化合物39と同様の方法で調製した。
1H NMR (500 MHz, MeOD) δ 10.51 (1 H, s), 9.56 (1 H, s), 7.81 (1 H, t, J = 8.12 Hz), 7.68 - 7.73 (2 H, m), 7.63 (1 H, d, J = 7.70 Hz), 7.57 - 7.60 (2 H, m), 7.50 (3 H, d, J = 8.25 Hz), 7.41 (1 H, t, J = 7.70 Hz), 7.33 (1 H, d, J = 6.60 Hz), 7.14 - 7.20 (1 H, m), 7.01 - 7.07 (1 H, m), 5.92 (1 H, s), 4.11 (1 H, dt, J = 11.83, 4.95 Hz), 3.46 - 3.90 (9 H, m), 3.23 - 3.32 (1 H, m), 2.89 - 2.99 (1 H, m) ppm. MS (ESI) m/z: 736.1 (M+H)
+.HPLC分析:RT=8.09分。
実施例50:
(R,E)−メチル 4−(2−(3−(3−クロロ−2−フルオロ−6−(1H−テトラゾール−1−イル)フェニル)アクリロイル)−1−(4−フルオロフェニルカルバモイル)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−5−イル)フェニルカルバメート:
実施例化合物50は、実施例化合物45のキラル分割によって取得した。出発物質(60mg)を、2% ピリジン(1mg/mL)を含有する60mL MeOH中に溶解させた。この溶液をChiralcel(OD−H,250X30mmID,5μm)上に載せ、60/40 CO
2/MeOH:EtOH(3:1)からなる移動相を70mL/分の流速、100barの背圧で用いて精製した。実施例化合物50は、ピーク1とした(>99.0% ee)。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ 10.54 (1 H, s), 9.86 (1 H, s), 9.76 (1 H, s), 7.95 (1 H, t, J = 8.12 Hz), 7.65 (1 H, d, J = 8.53 Hz), 7.58 - 7.63 (3 H, m), 7.55 (1 H, d, J = 8.53 Hz), 7.33 (1 H, t, J = 7.70 Hz), 7.27 (2 H, d, J = 8.53 Hz), 7.21 (1 H, d, J = 7.70 Hz), 7.13 (2 H, t, J = 8.94 Hz), 7.05 - 7.10 (1 H, m), 6.93 - 6.98 (1 H, m), 6.51 (1 H, s), 5.83 (1 H, s), 4.01 - 4.08 (1 H, m), 3.69 (3 H, s), 3.51 - 3.62 (1 H, m), 3.05 (1 H, dd, J = 8.94, 5.36 Hz), 2.77 - 2.89 (1 H, m) ppm. MS (ESI) m/z: 670.1 (M+H)
+.HPLC分析:RT=10.48分。
実施例51:
(S,E)−メチル 4−(2−(3−(3−クロロ−2−フルオロ−6−(1H−テトラゾール−1−イル)フェニル)アクリロイル)−1−(4−フルオロフェニル カルバモイル)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−5−イル)フェニルカルバメート:
実施例化合物51は、実施例化合物45のキラル分割によって取得した。該出発物質(60mg)を、2% ピリジン(1mg/mL)を含有する60mL MeOH中に溶解させた。この溶液をChiralcel(OD−H,250X30mmID,5μm)上に載せ、60/40 CO
2/MeOH:EtOH(3:1)からなる移動相を70mL/分の流速、100barの背圧で用いて精製した。実施例化合物51は、ピーク2とした(>99.0% ee)。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ 10.53 (1 H, s), 9.85 (1 H, s), 9.75 (1 H, s), 7.94 (1 H, t, J = 8.12 Hz), 7.65 (1 H, d, J = 8.80 Hz), 7.58 - 7.63 (3 H, m), 7.54 (2 H, d, J = 8.25 Hz), 7.32 (1 H, t, J = 7.70 Hz), 7.26 (2 H, d, J = 8.53 Hz), 7.20 (1 H, d, J = 7.43 Hz), 7.04 - 7.15 (3 H, m), 6.91 - 6.97 (1 H, m), 6.50 (1 H, s), 5.83 (1 H, s), 3.97 - 4.09 (1 H, m), 3.69 (3 H, s), 3.49 - 3.59 (1 H, m), 3.01 - 3.11 (1 H, m), 2.78 - 2.89 (1 H, m) ppm. MS (ESI) m/z: 670.1 (M+H)
+.HPLC分析:RT=10.41分。
実施例52:
(E)−4−(2−(3−(3−クロロ−2−フルオロ−6−(1H−テトラゾール−1−イル)フェニル)アクリロイル)−5−(4−(2−モルホリノエチルカルバモイル)フェニル)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−1−カルボキサミド)安息香酸,TFA塩:
実施例化合物52(21mg,3.7%)は、[4−(4’−(2’−アミノエチル)モルホリン−1−カルボニル)フェニル]ボロン酸を用いて、実施例化合物39と同様の方法で調製した。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 12.76 (1 H, br.s.), 10.85 (1 H, s), 9.87 (1 H, s), 8.75 - 8.89 (1 H, m), 7.84 - 8.02 (5 H, m), 7.63 - 7.75 (4 H, m), 7.50 (2 H, d, J = 8.25 Hz), 7.39 (1 H, t, J = 7.70 Hz), 7.27 (1 H, d, J = 7.70 Hz), 6.86 - 7.10 (2 H, m), 5.89 (1 H, s), 3.93 - 4.11 (3 H, m), 3.27 - 3.76 (9 H, m), 3.06 - 3.22 (3 H, m) ppm. MS (ESI) m/z: 779.2 (M+H)
+.HPLC分析:RT=6.80分。
実施例53:
(E)−4−(2−(3−(3−クロロ−2−フルオロ−6−(1H−テトラゾール−1−イル)フェニル)アクリロイル)−5−(4−(4−メチルピペラジン−1−カルボニル)フェニル)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−1−カルボキサミド)安息香酸,TFA塩:
実施例化合物53:tert−ブチル 5−ブロモ−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−カルボキシレート(0.20g,0.64mmol)、(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−フェニル]−メタノン(0.23g,0.71mmol)および2.0M K
2CO
3(3mL)を、ジオキサン(5mL)/EtOH(1mL)に加え、N
2で脱気した。テトラキス(トリフェニル−ホスフィン)パラジウム(0)(0.037g,0.032mmol)を加え、該混合物を130℃のマイクロ波で15分間照射した。反応混合液をH
2Oで希釈し、EtOAcで抽出した(3x20mL)。有機層を合わせて、飽和NaHCO
3溶液、食塩水で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、ベージュ色の油状物を得た。Boc基を50% TFA/DCMで3時間処理して取り除いた。反応混合液を濃縮し、EtOAc(50mL)中に溶解させ、飽和NaHCO
3溶液で中和した。有機層をH
2O、食塩水で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、遊離塩基アミン化合物を得た。該残渣を実施例化合物8Cと同様に酸化し、該生成物を、実施例化合物8と同様にUgi反応で中間体化合物3A(0.172g,0.641mmol)および中間体化合物6(0.156g,0.77mmol)と合わせた。逆相クロマトグラフィーにより精製して、実施例化合物53(35mg,6%)を白色の固形物として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 12.75 (1 H, br.s.), 10.87 (1 H, s), 9.88 (1 H, s), 7.87 - 8.00 (3 H, m), 7.64 - 7.75 (4 H, m), 7.55 - 7.60 (2 H, m), 7.48 (2 H, d, J = 7.70 Hz), 7.40 (1 H, t, J = 7.70 Hz), 7.28 (1 H, d, J = 7.70 Hz), 6.86 - 7.10 (2 H, m), 5.90 (1 H, s), 3.98 - 4.13 (1 H, m), 3.31 - 3.62 (7 H, m), 3.04 - 3.21 (3 H, m), 2.79 - 2.92 (4 H, m) ppm. MS (ESI) m/z: 749.2 (M+H)
+.HPLC分析:RT=5.63分。
表6における下記の実施例化合物は、スズキ反応工程における適当な市販品として入手可能なボロン酸またはボロネートおよびUgi反応における中間体化合物6、7、8、9、10または11、あるいは市販品として入手可能なイソニトリルに置き換えて、実施例化合物53について記載の方法に類似する方法に従って調製した。代表的なキラル化合物は、適当な後の段階の中間体化合物のキラル分割、続いて脱保護および精製によって取得した。
表6
a:45%〜60% IPA/CO
2を80mL/分、100bar、35℃で用いるChiralcel OJ−H SFC,150X30mm,5μm。
b:40%〜55% IPA/CO
2を80mL/分、100bar、35℃で用いるChiralcel OJ−H SFC,150X30mm,5μm。
c:45%〜60% IPA/CO
2を80mL/分、100bar、35℃で用いるChiralpak AD−H SFC,150X20mm,5μm。
d:40%(1:1:1 MeOH/EtOH/IPA)/60% CO
2を70mL/分、100bar、35℃で用いるChiralcel OJ−H SFC,150X30mm,5μm。
e:40% IPA/60% CO
2を70mL/分、100bar、35℃で用いるChiralcel AD−H SFC,150X210mm,5μm。
実施例93:
(R,E)−2−(ジメチルアミノ)エチル 4−(2−(3−(3−クロロ−2−フルオロ−6−(1H−テトラゾール−1−イル)フェニル)アクリロイル)−5−(4−((2−(ジメチルアミノ)エチル)カルバモイル)フェニル)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−1−カルボキサミド)ベンゾエート,ビス−TFA塩:
実施例93:ピリジン(0.5mL)中の(R,E)−4−(2−(3−(3−クロロ−2−フルオロ−6−(1H−テトラゾール−1−イル)フェニル)アクリロイル)−5−(4−((2−(ジメチルアミノ)エチル)カルバモイル)フェニル)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−1−カルボキサミド)安息香酸(0.025g,0.034mmol)およびDMEA(0.10mL,0.994mmol)を、POCl
3(3.16μl,0.034mmol)で−20℃にて滴下して処理した。反応混合液を室温にした。逆相HPLCで精製し、所望化合物を単離した。
1H NMR (400MHz, MeOD) δ 9.55 (s, 1H), 8.05 (d, J = 8.8 Hz, 2H), 7.99 (d, J = 8.8 Hz, 2H), 7.82 - 7.76 (m, 1H), 7.75 - 7.71 (m, 2H), 7.61 (d, J = 7.1 Hz, 1H), 7.52 - 7.46 (m, 3H), 7.42 - 7.37 (m, 1H), 7.33 - 7.29 (m, 1H), 7.17 - 7.11 (m, 1H), 7.05 - 6.99 (m, 1H), 5.87 (s, 1H), 4.69 - 4.64 (m, 2H), 4.08 (dt, J = 11.8, 4.5 Hz, 1H), 3.81 (t, J = 5.8 Hz, 2H), 3.61 (dt, J = 4.7, 2.6 Hz, 2H), 3.53 - 3.47 (m, 1H), 3.43 (t, J = 5.8 Hz, 2H), 3.28 - 3.22 (m, 1H), 3.05 - 3.00 (m, 12H), 2.93 - 2.85 (m, 1H) ppm.
MS (ESI) m/z: 808.4 (M+H)
+.
HPLC分析:RT=5.07分。
表7における下記の実施例化合物は、適当な市販品として入手可能な中間体化合物に置き換えて、実施例化合物93に記載の方法に類似する方法に従って調製した。代表的なキラル化合物は、適当な後の段階の中間体化合物のキラル分割、続いて脱保護および精製によって取得した。
表7
**LCMS RT
実施例100:
(E)−4−(2−(3−(3−クロロ−2−フルオロ−6−(1H−テトラゾール−1−イル)フェニル)アクリロイル)−5−(ピペリジン−4−イルメトキシ)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−1−カルボキサミド)安息香酸,TFA塩:
実施例100:アゾジカルボン酸ジエチル(トルエン中で40%;0.390g,0.896mmol)を、THF(15mL)中のイソキノリン−5−オール(0.100g,0.689mmol)、tert−ブチル 4−(ヒドロキシメチル)ピペリジン−1−カルボキシレート(0.148g,0.689mmol)およびトリフェニルホスフィン(0.235g,0.896mmol)の溶液にN
2下で加えた。20時間後、該反応混合物をEtOAcおよびH
2Oの間で分液処理した。前記H
2O層をさらなる量のEtOAcで洗浄した(2x15mL)。有機層を合わせて、飽和NaHCO
3溶液、食塩水で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、黄色の油状物を得た。この物質を還元し、続いて実施例化合物8に記載されるように酸化させて、イミン化合物を得た。前記イミン化合物、中間体化合物3A(0.185g,0.689mmol)および中間体化合物6(0.140g,0.689mmol)を、実施例化合物18に記載されるUgi反応で合わせ、続いてTFAで脱保護した。逆相HPLCにより精製して、実施例化合物100(45mg,7.8%)を白色の固形物として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 12.77 (1 H, br.s.), 10.84 (1 H, s), 9.88 (1 H, s), 8.50 - 8.67 (1 H, m), 8.19 - 8.40 (1 H, m), 7.85 - 8.00 (3 H, m), 7.62 - 7.73 (3 H, m), 7.17 - 7.27 (2 H, m), 6.85 - 7.11 (3 H, m), 5.83 (1 H, s), 4.03 - 4.15 (1 H, m), 3.81 - 3.96 (2 H, m), 3.72 (1 H, dt, J = 12.09, 6.05 Hz), 3.34 (2 H, d, J = 12.09 Hz), 2.83 - 3.03 (4 H, m), 2.04 - 2.17 (1 H, m), 1.86 - 1.99 (2 H, m), 1.39 - 1.62 (2 H, m) ppm. MS (ESI) m/z: 660.2 (M+H)
+.HPLC分析:RT=5.54分。
実施例101:
(E)−4−(2−(3−(3−クロロ−2−フルオロ−6−(1H−テトラゾール−1−イル)フェニル)アクリロイル)−5−(2−メトキシエトキシ)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−1−カルボキサミド)安息香酸:
化合物101A:5−(2−メトキシエトキシ)イソキノリン:炭酸セシウム(2.25g,6.89mmol)を、ACN(15mL)中の5−ヒドロキシイソキノリン(0.500g,3.44mmol)および2−メトキシエチルメタンスルホネート(1.06g,6.89mmol)の溶液に加え、70℃で終夜加熱した。反応混合液をDCM(100mL)で希釈し、H
2Oで洗浄し。水層をさらなる量のDCM(25mL)で抽出した。有機層を合わせて、食塩水で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、褐色の油状物(633mg,90%)を得た。MS (ESI) m/z: 204.1 (M+H)
+.
化合物101B:5−(2−メトキシエトキシ)−3,4−ジヒドロイソキノリン:化合物101Aを還元し、続いて上記の実施例に記載されるように酸化させた。MS (ESI) m/z: 206.1 (M+H)+.
実施例101:化合物101B(0.170g,0.828mmol)、中間体化合物3A(0.222g,0.828mmol)および中間体化合物6(0.252g,1.242mmol)を、実施例化合物1に記載されるようにUgi反応にかけ、続いてTFA脱保護し、逆相HPLCにより精製して、実施例化合物101(33mg,6.4%)を白色の固形物として得た。1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 12.72 (1 H, br.s.), 10.80 (1 H, s), 9.87 (1 H, s), 7.96 (1 H, t, J = 8.12 Hz), 7.85 - 7.91 (2 H, m), 7.64 - 7.71 (3 H, m), 7.17 - 7.23 (2 H, m), 7.08 - 7.14 (1 H, m), 6.90 - 6.99 (2 H, m), 5.82 (1 H, s), 4.05 - 4.14 (3 H, m), 3.67 - 3.75 (3 H, m), 3.35 (3 H, s), 2.84 - 2.99 (2 H, m) ppm. MS (ESI) m/z: 621.1 (M+H)+.HPLC分析:RT=8.74分。
実施例102:
(E)−4−(5−(1−(ベンジルオキシカルボニル)ピペリジン−4−イル)−2−(3−(3−クロロ−2−フルオロ−6−(1H−テトラゾール−1−イル)フェニル)アクリロイル)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−1−カルボキサミド)安息香酸:
化合物102A:tert−ブチル 5−(1−(ベンジルオキシカルボニル)ピペリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−カルボキシレート:0℃に冷却したTHF(6mL)中の中間体化合物41A(0.160g,0.515mmol)に、Superhydride(登録商標)(1.546mL,1.546mmol)を加えた。1.5時間後、さらなる1mLのhydrideを加え、該反応物を室温で2時間攪拌した。MS (ESI) m/z: 315.1 (M+H)
+. 該反応物を濃縮し、残渣を、クロロギ酸ベンジル(0.074mL,0.515mmol)を含有する分液漏斗中のDCM/飽和NaHCO
3で分液処理した。10分間攪拌後、該層を分離し、有機層を食塩水で洗浄し、乾燥させた(MgSO
4)。シリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、0.164g(71%)の化合物102Aを清澄な油状物として得た。MS (ESI) m/z: 393.1 (M+H-tブチル)
+.
化合物102B:4−(1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−5−イル)ピペリジン−1−カルボン酸ベンジル:H2O(10mL)/ACN(4mL)およびジオキサン中の4N HCl(0.018mL,0.073mmol)中の化合物102A(0.164g,0.364mmol)を、150℃にてマイクロ波中で35分間加熱した。部分濃縮し、凍結乾燥させて、0.12gの化合物102Bを黄褐色の固形物として得た。MS (ESI) m/z: 351 (M+H)+
化合物102C:4−(3,4−ジヒドロイソキノリン−5−イル)ピペリジン−1−カルボン酸ベンジル:化合物102C(0.12g,0.342mmol)を中間体化合物17と同様に酸化させて、82mgの化合物102Cを黄色の油状物として得た。MS (ESI) m/z: 349.1 (M+H)+
実施例化合物102は、中間体化合物102C、中間体化合物6および中間体化合物3Aを用いて、実施例化合物1と同様の方法で調製した。1H NMR (400 MHz, MeOD) δ 10.40 (1 H, s), 9.55 (1 H, s), 7.96 (2 H, d, J = 8.59 Hz), 7.75 - 7.87 (1 H, m), 7.60 - 7.72 (2 H, m), 7.45 - 7.54 (2 H, m), 7.31 - 7.45 (5 H, m), 7.26 (1 H, t, J = 7.58 Hz), 7.11 - 7.20 (2 H, m), 6.99 - 7.10 (1 H, d, J = 15.9 Hz), 5.82 (1 H, s), 5.66 (1 H, br.s.), 5.20 (2 H, s), 4.05 - 4.28 (4 H, m), 3.76 (2 H, br.s.), 3.47 - 3.61 (1 H, m), 3.16 - 3.26 (1 H, m), 2.91 - 3.03 (1 H, m), 2.24 - 2.55 (2 H, m) ppm. MS (ESI) m/z: 762.2 (M+H)+. HPLC分析:RT=10.48分。
実施例103:
(E)−4−(5−ブロモ−2−(3−(5−クロロ−2−(1H−テトラゾール−1−イル)フェニル)アクリロイル)−4,4−ジメチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−1−カルボキサミド)安息香酸:
化合物103A:2−(2−ブロモフェニル)−2−メチルプロパン−1−アミン:乾燥THF(40mL)中の2−(2−ブロモフェニル)−2−メチルプロパンニトリル(4.0g,17.8mmol)の溶液に、ボラン−ジメチルスルフィド(5.08mL,53.5mmol)を0℃で加え、該反応混合物をゆっくり室温にし、1時間攪拌し、続いて、18時間加熱還流した。溶媒を除去し、MeOHでクエンチし、18時間加熱還流した。該反応物を濃縮し、残渣をEtOAc中に溶解させ、H
2O、食塩水で洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、濾過し、濃縮して、4.0gの化合物103Aを白色の固形物として得た。MS (ESI) m/z: 230.2 (M+H)
+.
化合物103B:メチル 2−(2−ブロモフェニル)−2−メチルプロピルカルバメート:0℃で乾燥THF(30mL)中の化合物103A(3.5g,15.3mmol)の溶液に、TEA(3.25mL,23.0mmol)を加え、続いてクロロギ酸メチル(1.74g,18.4mmol)を滴下して加えた。反応混合液を室温で1時間攪拌させた。反応混合液をH2Oで希釈し、EtOAcで抽出し(2x)、有機層を合わせて、飽和NaHCO3溶液、食塩水で洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、濃縮して、3.5gの化合物103Bを無色の固形物として得た。MS (ESI) m/z: 286.0 (M+H)+.
化合物103C:5−ブロモ−4,4−ジメチル−3,4−ジヒドロイソキノリン−1(2H)−オン:化合物103B(3.5g,12.23mmol)に、ポリリン酸(2.45g,7.0容積倍)を加え、該反応物を150℃で1時間加熱した。反応混合液をH2Oで希釈し、EtOAcで抽出し(2x)、有機層を合わせて、飽和NaHCO3溶液、食塩水で洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、濃縮した。粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、化合物103C(1.0g,31.9%)を褐色の固形物として得た。MS (ESI) m/z: 256.0 (M+H)+.
化合物103D:5−ブロモ−4,4−ジメチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン:0℃で乾燥THF(10mL)中の化合物103C(1.0g,3.93mmol)の溶液に、ボラン−ジメチルスルフィド錯体(1.12mL,11.81mmol)を加え、該反応混合物をゆっくり室温にし、1時間攪拌し、続いて18時間加熱還流した。該溶媒を除去し、残渣をMeOHでクエンチし、18時間加熱還流した。該溶媒を除去し、残渣をEtOAc中に溶解させ、H2O、食塩水で洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、濃縮して、0.8gの化合物103Dを白色の固形物として得た。該物質をさらに精製することなく次の工程に使用した。MS (ESI) m/z: 240.0 (M+H)+.
化合物103E:5−ブロモ−4,4−ジメチル−3,4−ジヒドロイソキノリン:乾燥DCM(5mL)中の化合物103D(0.5g,2.08mmol)の攪拌溶液に、MnO2(5.0g,10容積倍)を加えた。反応混合物を室温で攪拌した。18時間後、該反応物をセライトに通して濾過し、濃縮して、0.4gの化合物103Eを黄色の油状物として得た。MS (ESI) m/z: 238.0 (M+H)+.
実施例化合物103は、化合物103Eおよび中間体化合物2および6を出発物質として、実施例化合物8と同様にUgi反応、続いてTFA脱保護によって調製して、8.6mgを白色の固形物として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 10.92 (1 H, s), 9.88 (1 H, s), 8.46 (1 H, d, J = 2.0 Hz), 7.92 (2 H, d, J = 8.8 Hz), 7.78 (4 H, m), 7.59 (2 H, t, J = 7.2 Hz), 7.49 (1 H, d, J = 7.6 Hz), 7.19 (1 H, q), 7.09 (1 H, d, J = 14.8 Hz), 6.01 (1 H, s), 4.20 (1 H, d, J = 14.4 Hz), 4.09 (1 H, d, J = 13.6 Hz), 1.70 (3 H, s), 1.45 (3 H, s) ppm. MS (ESI) m/z: 635.0 (M+H)+. HPLC分析:RT=18.74分。
実施例104:
(E)−2−(3−(3−クロロ−2−フルオロ−6−(1H−テトラゾール−1−イル)フェニル)アクリロイル)−N−(1H−インダゾール−6−イル)−5−(2−(ピペリジン−4−イル)エトキシ)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−1−カルボキサミド,TFA塩:
化合物104A:tert−ブチル 4−(2−(3,4−ジヒドロイソキノリン−5−イルオキシ)エチル)ピペリジン−1−カルボキシレート:ヨウ化ナトリウム(0.052g,0.34mmol)を、DMF(10mL)中の5−ヒドロキシイソキノリン(0.500g,3.44mmol)、tert−ブチル 4−(2−ブロモエチル)ピペリジン−1−カルボキシレート(1.107g,3.79mmol)およびCs
2CO
3(2.245g,6.89mmol)の溶液に加えた。該混合物を90℃で14時間加熱し、続いて該反応混合物をDCM(100mL)で希釈し、H
2Oで洗浄した。水層をさらなる量のDCM(25mL)で抽出した。有機層を合わせて、食塩水で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、褐色の油状物(633mg,90%)を得た。この物質を還元し、次いで実施例化合物8に記載されるように酸化させて、化合物104Aを得た。MS (ESI) m/z: 359.1 (M+H)
+.
実施例104:化合物104A(0.150g,0.418mmol)、中間体化合物3A(0.112g,0.418mmol)および中間体化合物8(0.102g,0.418mmol)を、実施例化合物8に記載されるようなUgi反応において合わせ、続いてTFA脱保護を行った。逆相HPLCにより精製し、凍結乾燥させて、実施例化合物104(40mg,11.6%)を白色の固形物として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 10.63 (1 H, s), 9.87 (1 H, s), 7.92 - 8.04 (3 H, m), 7.58 - 7.74 (2 H, m), 7.14 - 7.24 (3 H, m), 6.87 - 7.13 (3 H, m), 5.87 (1 H, s), 3.98 - 4.16 (3 H, m), 3.70 - 3.82 (1 H, m), 3.28 (2 H, d, J = 11.87 Hz), 2.78 - 3.00 (4 H, m), 1.66 - 1.97 (5 H, m), 1.28 - 1.46 (2 H, m) ppm. MS (ESI) m/z: 670.2 (M+H)+. HPLC分析:RT=5.71分。
実施例105:
4−(2−((1r,4r)−4−(アミノメチル)シクロヘキサンカルボニル)−5−ブロモ−4,4−ジメチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−1−カルボキサミド)安息香酸:
実施例化合物105は、適当な中間体化合物を出発物質として実施例化合物103と同様のUgi反応、続いてTFA脱保護によって調製して、15mgを白色の固形物として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 12.77 (1 H, s), 10.86 (1 H, s), 7.95 (2 H, t, J = 8.8 Hz), 7.73 (5 H, m), 7.58 (1 H, d, J = 7.6 Hz), 7.51(1 H, d, J = 7.7 Hz), 7.17 (1 H, t, J = 7.8 Hz), 5.87 (1 H, s), 4.03 (1 H, d, J = 13.7 Hz), 3.79 (1 H, d, J = 13.8 Hz), 2.84 (1 H, d, J = 11.8 Hz), 2.68 (2 H, t, J = 2.6 Hz), 1.81 (3 H, d, J = 11.2 Hz),1.74 (1 H, d, J = 12.8 Hz), 1.65 (3 H, s), 1.54 (2 H, t, J = 10.5 Hz), 1.45 (3 H, s), 1.10 (2 H, m). MS (ESI) m/z: 556 (M+H)
+.HPLC分析:RT=8.91分。
実施例106:
(E)−4−(2−(3−(3−クロロ−2−フルオロ−6−(1H−テトラゾール−1−イル)フェニル)アクリロイル)−5−(2−(ピペリジン−4−イル)エトキシ)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−1−カルボキサミド)安息香酸,TFA塩:
実施例化合物106(35mg,10.6%)は、Ugi反応工程において中間体化合物8の代わりに中間体化合物6に置き換えて、実施例化合物104と同様の方法で調製した。
1H NMR: (400 MHz, MeOD) δ 10.47 (1 H, s), 9.56 (1 H, s), 7.95 (2 H, d, J = 8.79 Hz), 7.79 (1 H, t, J = 8.24 Hz), 7.64 (2 H, d, J = 8.24 Hz), 7.48 (1 H, d, J = 8.79 Hz), 7.22 (1 H, t, J = 7.97 Hz), 7.15 (1 H, d, J = 15.94 Hz), 7.09 (1 H, d, J = 7.70 Hz), 6.88 - 6.98 (2 H, m), 5.83 (1 H, s), 4.01 - 4.19 (3 H, m), 3.60 - 3.74 (1 H, m), 3.38 - 3.45 (2 H, m), 2.86 - 3.11 (4 H, m), 1.91 - 2.15 (3 H, m), 1.78 - 1.91 (2 H, m), 1.41 - 1.60 (2 H, m) ppm. MS (ESI) m/z: 674.2 (M+H)
+.HPLC分析:RT=5.78分。
実施例107:
(E)−2−(3−(3−クロロ−2−フルオロ−6−(1H−テトラゾール−1−イル)フェニル)アクリロイル)−N−(4−フルオロフェニル)−5−(2−(ピペリジン−4−イル)エトキシ)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−1−カルボキサミド,TFA塩:
実施例化合物107(6mg,1.9%)は、Ugi反応工程において中間体化合物8の代わりに市販品として入手可能な1−フルオロ−4−イソシアノベンゼンに置き換えて、実施例化合物104と同様の方法で調製した。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ 10.56 (1 H, s), 9.87 (1 H, s), 7.97 (1 H, t, J = 8.12 Hz), 7.65 - 7.69 (1 H, m), 7.56 - 7.61 (2 H, m), 7.19 - 7.24 (1 H, m), 7.10 - 7.18 (3 H, m), 7.02 - 7.09 (1 H, m), 6.88 - 7.00 (2 H, m), 5.80 (1 H, s), 3.99 - 4.13 (3 H, m), 3.71 - 3.79 (1 H, m), 3.28 (2 H, d, J = 12.38 Hz), 2.78 - 2.98 (4 H, m), 1.78 - 1.93 (3 H, m), 1.74 (2 H, d, J = 5.23 Hz), 1.31 - 1.42 (2 H, m) ppm. MS (ESI) m/z: 648.2 (M+H)
+.HPLC分析:RT=6.64分。
実施例108(ラセミ体):
(E)−4−(2−(3−(3−クロロ−2−フルオロ−6−(1H−テトラゾール−1−イル)フェニル)アクリロイル)−5−(ピペリジン−4−イルオキシ)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−1−カルボキサミド)安息香酸,TFA塩:
実施例化合物108(24mg,13.9%)は、アルキル化反応工程において、tert−ブチル 4−(2−ブロモエチル)ピペリジン−1−カルボキシレートを市販品として入手可能なtert−ブチル 4−(トシルオキシ)ピペリジン−1−カルボキシレートに置き換え、Ugi反応工程において、中間体化合物8の代わりに中間体化合物6に置き換えて、実施例化合物104と同様の方法で調製した。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 12.76 (1 H, br.s.), 10.85 (1 H, s), 9.88 (1 H, s), 7.84 - 8.01 (3 H, m), 7.62 - 7.72 (3 H, m), 7.16 - 7.29 (2 H, m), 6.93 - 7.13 (3 H, m), 5.83 (1 H, s), 4.68 (1 H, d, J = 3.30 Hz), 4.04 - 4.15 (1 H, m), 3.68 - 3.79 (1 H, m), 3.18 - 3.30 (2 H, m), 3.13 (2 H, br.s.), 2.83 - 3.02 (2 H, m), 2.01 - 2.15 (2 H, m), 1.78 - 1.92 (2 H, m) ppm. MS (ESI) m/z: 646.1 (M+H)
+. HPLC分析:RT=5.40分。
実施例109:
(E)−tert−ブチル 4−(2−(3−(3−クロロ−2−フルオロ−6−(1H−テトラゾール−1−イル)フェニル)アクリロイル)−5−(ピペリジン−4−イルオキシ)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−1−カルボキサミド)ベンゾエート,TFA塩:
実施例化合物109(11mg,6%)は、実施例化合物108の調製時の中間体化合物として調製した。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.86 (1 H, s), 9.88 (1 H, s), 7.93 - 8.01 (1 H, m), 7.80 - 7.90 (2 H, m), 7.61 - 7.73 (3 H, m), 7.18 - 7.27 (2 H, m), 7.05 - 7.12 (1 H, m), 6.90 - 7.04 (2 H, m), 5.83 (1 H, s), 4.62 - 4.72 (1 H, m), 4.03 - 4.16 (1 H, m), 3.68 - 3.81 (1 H, m), 3.18 - 3.30 (2 H, m), 3.05 - 3.17 (2 H, m), 2.83 - 3.01 (2 H, m), 2.02 - 2.15 (2 H, m), 1.78 - 1.94 (2 H, m), 1.52 (9 H, s) ppm. MS (ESI) m/z: 702.2 (M+H)
+. HPLC分析:RT=7.43分。
表8における下記の実施例化合物は、スズキ反応工程において、4−(メチルカルボモイル)フェニルボロン酸またはN−(2−(ジメチルアミノ)エチル)−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンズアミド、ならびにUgi反応において、中間体化合物2、4、5、12、13、14、15、16または市販品として入手可能な桂皮酸および上記に記載のイソニトリル化合物に置き換えて、実施例化合物53について記載される方法に類似する方法に従って調製した。代表的なキラル化合物は、適当な開発中間体化合物のキラル分割、続いて脱保護および精製によって取得した。
表8
a:30%(4:1)IPA−MeOH−0.1%ギ酸−0.1% DEA/70% CO
2を60mL/分、150bar BP、35℃で用いるChiralcel OJ−H SFC,250X21mmID,5μm。
b:30%−40% EtOH−0.1% DEA/70%−60% CO
2を65mL/分、100bar BP、35℃で用いるChiralcel OJ−H SFC,250X21mmID,5μm。
実施例123:
(E)−4−(2−(3−(3−クロロ−2−フルオロ−6−(1H−テトラゾール−1−イル)フェニル)アクリロイル)−4,4−ジメチル−5−(4−ニトロフェニル)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−1−カルボキサミド)安息香酸:
化合物123A:tert−ブチル 4,4−ジメチル−5−(4−ニトロフェニル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−カルボキシレート:ジオキサン(1.8mL)およびEtOH(0.36mL)中のtert−ブチル 5−ブロモ−4,4−ジメチル−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−カルボキシレート(180mg,0.5mmol)に、Na
2CO
3(280mg,2.6mmol)、4−ニトロフェニルボロン酸(330mg,2.0mmol)の2M溶液を加えた。反応混合液を脱気し、続いてテトラキストリフェニルホスフィンパラジウム(0)(121mg,0.1mmol)を加え、該反応物を90℃で終夜加熱した。反応混合液をH
2Oに注ぎ入れ、セライトに通して濾過した。濾液をEtOAcで2回抽出し、続いて有機層を合わせて、H
2O、食塩水で洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、濾過し、濃縮した。該粗製物をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、0.120gの化合物123Aを得た。MS (ESI) m/z: 383 (M+H)
+.
化合物123B:4,4−ジメチル−5−(4−ニトロフェニル)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン:DCM(2mL)、ジオキサン中のHCl(1mL)中の化合物123A(0.12g,0.3mmol)の溶液に、0℃で滴下して加えた。24時間後、該反応物を濃縮し、石油エーテルで洗浄して、0.090gの化合物123Bを白色の固形物として得た。MS (ESI) m/z: 283 (M+H)+.
化合物123C:4,4−ジメチル−5−(4−ニトロフェニル)−3,4−ジヒドロイソキノリン:DCM(2mL)中の化合物123B(0.05g,0.1mmol)の溶液に、MnO2(800mg,1.8mmol)を加えた。18時間後、該反応混合物をセライトに通して濾過し、該濾液をH2O、食塩水で洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、濃縮して、50mgの化合物123Cを得た。該粗製物は、さらに精製することなく次の工程に用いた。MS (ESI) m/z: 281 (M+H)+.
実施例化合物123は、化合物123Cおよび中間体化合物3Aおよび6を出発物質とする実施例化合物8と同様のUgi反応、続いてTFA脱保護によって調製して、0.05gの所望化合物を白色の固形物として得た。1HNMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.73 (1 H, s), 11.03 (1 H, s), 9.85 (1 H, s), 8.30 (2 H, d, J = 8.0 Hz), 7.91-7.97 (3 H, m), 7.76 (2 H, d, J = 8.0 Hz), 7.57-7.67 (4 H, m), 7.33 (1 H, t, J = 6.0 Hz), 7.05-7.10 (2 H, m), 6.96 (1 H, d, J = 8.0 Hz), 5.94 (1 H, s), 3.83 (1 H, d, J = 12 Hz), 3.53 (1 H, d, J = 12 Hz), 1.06 (3 H, s), 1.0 (3 H, s) ppm. MS (ESI) m/z: 696.2 (M+H)+.HPLC分析:RT=18.9分。
実施例124:
(E)−4−(5−(4−カルバモイルフェニル)−2−(3−(3−クロロ−2−フルオロ−6−(1H−テトラゾール−1−イル)フェニル)アクリロイル)−4,4−ジメチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−1−カルボキサミド)安息香酸:
実施例化合物124は、4−ニトロフェニルボロン酸を4−カルバモイルフェニルボロン酸に置き換えて、実施例化合物123と同様の方法で調製した。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 11.01 (1 H, s), 9.86 (1 H, s), 8.05 (1 H, bs), 7.91-7.97 (5 H, m), 7.70 (2 H, d, J = 8.0 Hz), 7.63-7.66 (3 H, m), 7.53-7.60 (3 H, m), 7.37-7.41 (3 H, m), 7.28 (1 H, t, J = 7.6 Hz), 7.21 (1 H, s), 7.05-7.10 (3 H, m), 6.95 (2 H, bs), 5.93 (1 H, s), 4.49 (1 H, d, J = 4.0 Hz), 3.82 (1 H, d, J = 13.2 Hz), 3.51 (1 H, d, J = 13.6 Hz), 1.51 (3 H, s), 1.06 (3 H, s), 0.98 (3 H, s). MS (ESI) m/z: 694.2 (M+H)
+. HPLC分析:RT=14.3分。
実施例125:
(E)−4−(2−(3−(3−クロロ−2−フルオロ−6−(1H−テトラゾール−1−イル)フェニル)アクリロイル)−4,4−ジメチル−5−(4−(メチルカルバモイル)フェニル)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−1−カルボキサミド)安息香酸:
実施例化合物125は、4−ニトロフェニルボロン酸を4−(メチルカルバモイル)フェニルボロン酸に置き換えて、実施例化合物123と同様の方法で調製した。
1HNMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.87 (1 H, s), 9.85 (1 H, s), 8.51 (1 H, m), 7.87-7.96 (5 H, m), 7.63-7.67 (3 H, m), 7.54 (1 H, d, J = 8.0 Hz), 7.39 (2 H, d, J = 4.0 Hz), 7.28 (1 H, t, J = 8.0 Hz), 6.92-7.10 (3 H, m), 5.94 (1 H, s), 3.84 (1 H, d, J = 16 Hz), 3.50 (1 H, d, J = 16 Hz), 2.83 (3 H, s), 1.06 (3 H, s), 0.95 (3 H, s). MS (ESI) m/z: 708 (M+H)
+. HPLC分析:RT=14.7分。
実施例126:
(E)−4−(2−(3−(3−クロロ−2−フルオロ−6−(1H−テトラゾール−1−イル)フェニル)アクリロイル)−3,3−ジメチル−5−(4−(メチルカルバモイル)フェニル)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−1−カルボキサミド)安息香酸:
化合物126A:3−(2−ブロモフェニル)−2,2−ジメチルプロパンニトリル:乾燥THF(30mL)中のイソブチロニトリル(3.58g,52mmol)の溶液に、LiHMDS(THF中で1.0M)(80mL,80mmol)を0℃で加え、20分間攪拌し、この溶液に、乾燥THF(70mL)中の1−ブロモ−2−(ブロモメチル)ベンゼン(10g,40mmol)を加えた。室温で3時間後、該反応混合物を飽和NH
4Cl溶液でクエンチし、EtOAcで抽出し(2x)、有機層を合わせて、H
2O、食塩水で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、9.5g(99%)の化合物126Aを赤ワイン色の液体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.57-7.60 (2 H, m), 7.30-7.34 (1 H, m), 7.12-7.17 (1 H, m), 3.08 (2 H, s), 1.4 (6 H, s) ppm.
化合物126B:3−(2−ブロモフェニル)−2,2−ジメチルプロパン酸:エチレングリコール(100mL)中の化合物126A(19g,79.83mmol)の溶液に、水酸化カリウム片(20g,359.24mmol)を加え、該反応物を150℃で48時間加熱した。反応混合液を冷まし、H2Oで希釈し、水層をEtOAcで洗浄した(2x)。水層を1.5N HClで酸性にし、EtOAcで抽出し(2x)、有機層を合わせて、H2O、食塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。該粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、18.0g(87.8%)の化合物126Bを白色の固形物として得た。MS (ESI) m/z: 257 (M+H)+.
化合物126C:1−ブロモ−2−(2−イソシアネート−2−メチルプロピル)ベンゼン:0℃でトルエン(80mL)中の化合物126B(9.0g,35.0mmol)の溶液に、TEA(4.7mL,33.2mmol)を加え、ゆっくりジフェニルホスホリルアジド(9.17g,33.2mmol)を加えた。0℃で45分後、該反応物を4時間加熱還流した。反応混合液を室温に冷まし、H2Oでクエンチし、EtOAcで抽出し(2x)、有機層を合わせて、飽和NaHCO3溶液、H2O、食塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、8.0gの化合物126Cを無色の液体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.37-7.59 (2 H, m), 7.30 (1 H, m), 7.14 (1 H, m), 3.03 (2 H, s), 1.41 (6 H, s) ppm.
化合物126D:メチル 1−(2−ブロモフェニル)−2−メチルプロパン−2−イルカルバメート:0℃で乾燥THF(80mL)中の化合物126C(8.0g,31.5mmol)の攪拌溶液に、MeOH(5.0mL,157.5mmol)を加え、ゆっくりNaH(油中で60%)(3.8g,94.5mmol)を加えた。室温で3時間後、該反応物を氷冷H2Oでクエンチし、EtOAcで2回抽出した。有機層を合わせて、H2O、食塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、化合物126D(8.5g,94.5%)を白色の固形物として得た。MS (ESI) m/z: 286.0 (M+H)+.
化合物126E:5−ブロモ−3,3−ジメチル−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−カルボン酸メチル:0℃でAcOH/H2SO4(3:1;15+5mL)中の化合物126D(5.0g,17.5mmol)の溶液に、パラホルムアルデヒド(0.524g,17.5mmol)をゆっくり加えた。室温で48時間後、該反応混合物をH2Oでクエンチし、EtOAcで抽出し(2x)、有機層を合わせて、飽和NaHCO3溶液、H2O、食塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、4.6gの化合物126Eを褐色の液体として得た。MS (ESI) m/z: 300.0 (M+H)+.
化合物126F:5−ブロモ−3,3−ジメチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン:エチレングリコール(50mL)中の化合物126E(4.6g)の溶液に、50% KOH水溶液(23mL)を加え、該反応物を150℃で3日間加熱した。反応混合液を冷まし、H2Oで希釈し、EtOAcで2回抽出した。有機層を合わせて、1.5N HCl溶液で抽出し、該水層を10% NaOH溶液で塩基性にし、EtOAcで2回抽出し、有機層を合わせて、H2O、食塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、化合物126F(1.5g,39.4%)を褐色の液体として得た。MS (ESI) m/z: 242.2 (M+H)+.
化合物126G:tert−ブチル 5−ブロモ−3,3−ジメチル−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−カルボキシレート:0℃で乾燥THF(30mL)中の化合物126F(3.0g,12.5mmol)の溶液に、TEA(4.42mL,31.25mmol)を加え、Boc2O(3.5g,16.25mmol)を滴下して加えた。室温で18時間後、該反応混合物をH2Oで希釈し、EtOAcで抽出し(2x)、有機層を合わせて、食塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。該粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、化合物126G(3.2g,75.3%)を白色の固形物として得た。MS (ESI) m/z: 342 (M+H)+.
実施例126:化合物126Gをスズキ反応にかけ、脱保護し、酸化させて、イミン化合物を生成し、これを実施例化合物126と同様の方法で実施例化合物126を調製するために用いた。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.8 (1 H, s), 10.53 (1 H, bs), 9.86 (1 H, s), 8.49-8.51 (1 H, q), 7.83-7.96 (6 H, m), 7.64-7.71 (3 H, m), 7.30-7.42 (4 H, m), 7.12 (1 H, d, J = 15.6 Hz), 6.87 (1 H, bs), 5.90 (1 H, bs), 3.60 (2 H, bs), 2.80 (3 H, d, J = 4.4 Hz), 1.68 (3 H, s), 1.07 (3 H, s) ppm. MS ESI m/z: 708.0 (M+H)+.HPLC分析:RT=9.11分。
表9における下記の実施例化合物は、スズキ反応工程におけるN−(2−(ジメチルアミノ)エチル)−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンズアミド、およびUgi反応における中間体化合物5、ならびに中間体化合物6、中間体化合物7、中間体化合物11または市販品として入手可能なイソニトリル化合物に置き換えて、実施例化合物53について記載される方法に類似する方法に従って調製した。代表的なキラル化合物は、適当な後の段階の中間体化合物のキラル分割、続いて精製によって取得した。
表9
a:55% 4:1 イソプロパノール−MeOH−0.1% ギ酸−0.1% DEAを60mL/分、140Bar、40℃を用いるChiralpak AD−H SFC,250X21mmID,5μm。
実施例131:
(E)−N−(4−カルバモイルフェニル)−2−(3−(3−クロロ−2−フルオロ−6−(1H−テトラゾール−1−イル)フェニル)アクリロイル)−5−(ピリジン−2−イルオキシ)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−1−カルボキサミド:
化合物131A:2−tert−ブチル 1−メチル 5−(ピリジン−2−イルオキシ)−3,4−ジヒドロイソキノリン−1,2(1H)−ジカルボキシレート:2−tert−ブチル1−メチル5−ブロモ−3,4−ジヒドロイソキノリン−1,2(1H)−ジカルボキシレート(0.173g,0.467mmol)に、1,10−フェナントロリン(8.42mg,0.047mmol)、ピリジン−2−オール(0.071g,0.748mmol)、K
2CO
3(0.161g,1.168)およびDMSO(2.5mL)を加えた。該混合物を脱気し、ヨウ化銅(I)(0.018g,0.093mmol)を加え、該反応物を130℃に加熱した。該反応物を冷まし、H
2O(10mL)/希NH
4OHおよびEtOAc(20mL)で分液処理した。有機層を食塩水(10mL)で洗浄し、乾燥させた(MgSO
4)。シリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、わずか10mgの化合物131Aを回収した。MS (ESI) m/z: 385 (M+H)
+.
化合物131B:tert−ブチル 1−(4−カルバモイルフェニルカルバモイル)−5−(ピリジン−2−イルオキシ)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−カルボキシレート:THF(2mL)/H2O(2mL)中の化合物131A(35mg,0.091mmol)に、LiOH(19.10mg,0.455mmol)を加えた。3時間後、該反応物を濃縮し、希HCl(10mL)およびEtOAc(30mL)で分液処理した。有機層を食塩水(10mL)で洗浄し、乾燥させた(MgSO4)。該粗製酸化合物をDMF(1mL)中に溶解させ、4−アミノベンズアミド(12.40mg,0.091mmol)、BOP(40mg,0.091mmol)およびDIEA(48μL,0.273mmol)を加えた。24時間後、該反応物を希HCl(10mL)およびEtOAc(30mL)で分液処理した。有機層を食塩水(10mL)で洗浄し、乾燥させて(MgSO4)、34mgの化合物131Bを清澄な油状物として得た。MS (ESI) m/z: 489.0 (M+H)+.
実施例131:粗製化合物131B(44mg,0.090mmol)を30% TFA/DCM(2mL)で脱保護した。24時間後、該反応物を濃縮し、DMF(2mL)中の中間体化合物3(32.9mg,0.090mmol)およびDIEA(47.2μL,0.270mmol)と合わせた。24時間後、該反応物を逆相HPLCにより精製し、凍結乾燥し、6.3mgの実施例化合物131を白色の固形物として収集した。1H NMR (400 MHz, MeOD) δ 10.34 - 10.47 (1 H, m), 9.51 (1 H, s), 8.12 (1 H, d, J = 1.77 Hz), 7.80 - 7.93 (2 H, m), 7.72 - 7.80 (1 H, m), 7.66 (2 H, dd, J = 8.72, 1.39 Hz), 7.40 - 7.50 (2 H, m), 7.35 (1 H, d, J = 7.83 Hz), 6.82 - 7.21 (6 H, m), 5.92 (1 H, s), 3.99 - 4.13 (1 H, m), 3.66 - 3.76 (1 H, m), 2.98 - 3.09 (1 H, m), 2.79 - 2.92 (1 H, m) ppm. MS (ESI) m/z: 639 (M+H)+.HPLC分析:RT=8.18分。
実施例132:
(E)−4−(2−(3−(3−クロロ−2−フルオロ−6−(1H−テトラゾール−1−イル)フェニル)アクリロイル)−5−(2−(ジメチルアミノ)エトキシ)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−1−カルボキサミド)安息香酸,TFA塩:
化合物132A:0℃でTHF(25mL)中のイソキノリン−5−オール(1.50g,10.33mmol)、2−(ジメチルアミノ)EtOH(1.105g,12.40mmol)およびポリマー(3mmol/グラム;2% ジビニルベンゼン)で支持されたトリフェニルホスフィン(4.0g,15.31mmol)の懸濁液に、ジ−tert−ブチルアゾジカルボキシレート(2.86g,12.40mmol)を加えた。該混合物を室温に加温し、終夜攪拌した。反応混合液を濾過し、濃縮した。生成物の極性があまりに高く、精製できないためそのまま用いる。
化合物132B:残渣をEtOH(50mL)中に溶解させ、PtO2(0.023g,0.103mmol)を加え、水素雰囲気下(55psi)で終夜攪拌した。反応混合液をセライトのプラグに通して濾過し、濾液を濃縮した。MnO2(16.17g,186mmol)を、DCM(50mL)中に溶解させたアミン化合物の攪拌溶液に加えた。過剰量のMnO2をセライトのプラグに通して濾過し、濾液を濃縮した。大半の不純物がLC/MSによって観察された。それでも、粗生成物をそのまま用いた。MS (ESI) m/z: 219.2 (M+H)+.
化合物132C:EtOH(1mL)中のtert−ブチル 4−イソシアノベンゾエート(0.144g,0.708mmol)を、EtOH(3mL)中の化合物13B(0.309g,0.708mmol)および(Z)−3−(3−クロロ−2−フルオロ−6−(1H−テトラゾール−1−イル)フェニル)アクリル酸(0.190g,0.708mmol)を含有するマイクロ波バイアルに加え、60℃で終夜攪拌した。反応混合液を濃縮し、続いて50% TFA/DCMで処理した。3時間後、該反応混合物を濃縮し、逆相クロマトグラフィーにより精製した。1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 10.83 (1 H, s), 9.85 - 9.92 (1 H, m), 7.83 - 8.05 (3 H, m), 7.63 - 7.73 (3 H, m), 7.23 - 7.33 (2 H, m), 6.89 - 7.10 (2 H, m), 5.85 (1 H, s), 4.30 - 4.38 (2 H, m), 4.04 - 4.14 (1 H, m), 3.66 - 3.76 (1 H, m), 3.53 - 3.64 (2 H, m), 2.87 - 3.01 (7 H, m) ppm. MS (ESI) m/z: 634.3 (M+H)+.HPLC分析:RT=5.64分。
実施例133(ラセミ体):
(E)−4−(2−(3−(5−クロロ−2−(1H−テトラゾール−1−イル)フェニル)アクリロイル)−5−(2−(1−(メトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル)エトキシ)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−1−カルボキサミド)安息香酸:
化合物133A:5−(2−(ピペリジン−4−イル)エトキシ)イソキノリン:DCM(25mL)中のtert−ブチル 4−(2−ヒドロキシエチル)ピペリジン−1−カルボキシレート(2.3g,10.0mmol)およびTEA(2.79mL,20.0mmol)に、メタンスルホニルクロリド(0.93mL,12.0mmol)を0℃で滴下して加えた。18時間後、該反応物をDCMで希釈し、H
2Oおよび食塩水で洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濃縮して、粗製メシレート化合物を琥珀色の油状物として得た。該メシレート化合物、イソキノリン−5−オール(1.45g,10.0mmol)およびCs
2CO
3(6.5g,20.0mmol)をDMF(30mL)に加え、90℃で18時間加熱した。反応混合液を室温に冷まし、非有機層を濾過して取り除いた。濾液をEtOAc(150mL)で希釈し、H
2O(2x)、続いて食塩水(2x)で洗浄し、分離し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、褐色の油状物を得て、50% TFA/DCMで2時間処理した。濃縮後、該油状物をEtOAc中に溶解させ、飽和NaHCO
3溶液で中和した。有機層を分離した。水層をさらなる量のEtOAcで抽出した(2x)。有機抽出物を合わせて、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、化合物133Aを得た。MS (ESI) m/z: 257.0 (M+H)
+.
化合物133B:メチル 4−(2−(3,4−ジヒドロイソキノリン−5−イルオキシ)エチル)ピペリジン−1−カルボキシレート:メチルカルボノクロリダート(0.184g,1.95mmol)を、DCM(30mL)中の化合物133A(0.500g,1.95mmol)およびDIEA(0.34mL,1.95mmol)の溶液に0℃で2時間加えた。反応混合液をDCM(30mL)でさらに希釈し、H2O、食塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、褐色の油状物を得た。この物質を還元し、続いて実施例化合物8に記載されるように酸化させて、化合物133Bを得た。
実施例133:化合物133B(0.150g,0.47mmol)、中間体化合物3A(0.119g,0.47mmol)および中間体化合物6(0.096g,0.47mmol)を、実施例8に記載されるUgi反応で合わせ、続いてTFA脱保護を行った。逆相HPLCにより精製し、凍結乾燥させて、実施例化合物133(67mg,18.8%)を淡黄色の固形物を得た。1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 12.71 (1 H, br.s.), 10.80 (1 H, s), 9.86 (1 H, s), 8.44 (1 H, d, J = 2.20 Hz), 7.87 (2 H, d, J = 8.80 Hz), 7.75 - 7.78 (1 H, m), 7.70 - 7.74 (1 H, m), 7.68 (2 H, d, J = 8.80 Hz), 7.58 (2 H, d, J = 15.13 Hz), 7.14 - 7.23 (2 H, m), 6.90 - 6.99 (2 H, m), 5.82 (1 H, s), 4.18 - 4.31 (1 H, m), 3.89 - 4.10 (5 H, m), 3.58 (3 H, s), 2.67 - 3.02 (4 H, m), 1.67 - 1.78 (5 H, m), 1.03 - 1.17 (2 H, m) ppm. MS (ESI) m/z: 714.0 (M+H)+.HPLC分析:RT=9.73分。
実施例134(ラセミ体):
(E)−4−(2−(3−(6−アセチル−3−クロロ−2−フルオロフェニル)アクリロイル)−5−(2−(1−(メトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル)エトキシ)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−1−カルボキサミド)安息香酸,TFA塩:
実施例化合物134(36mg,10.2%)は、Ugi反応工程において中間体化合物3Aの代わりに中間体化合物12に置き換えて、実施例化合物133と同様の方法で調製した。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 12.72 (1 H, br.s.), 10.87 (1 H, s), 7.87 - 7.92 (2 H, m), 7.71 - 7.78 (4 H, m), 7.56 (1 H, d, J = 15.96 Hz), 7.20 - 7.24 (2 H, m), 7.09 - 7.15 (1 H, m), 6.90 - 6.96 (1 H, m), 5.89 (1 H, s), 4.13 - 4.22 (1 H, m), 4.04 (2 H, t, J = 5.36 Hz), 3.92 - 3.99 (2 H, m), 3.81 - 3.91 (1 H, m), 3.58 (3 H, s), 2.69 - 3.01 (4 H, m), 2.59 (3 H, s), 1.67 - 1.77 (5 H, m), 1.03 - 1.16 (2 H, m) ppm.MS (ESI) m/z: 706.0 (M+H)
+.HPLC分析:RT=10.48分。
実施例135:
(E)−4−(5−(4−カルバモイルフェニル)−2−(3−(3−クロロ−2−フルオロ−6−(1H−テトラゾール−1−イル)フェニル)アクリロイル)−3,3−ジメチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−1−カルボキサミド)安息香酸:
実施例化合物135は、4−(メチルカルバモイル)フェニルボロン酸を4−カルバモイルフェニルボロン酸に置き換えて、実施例化合物126と同様の方法で調製した。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 12.80 (1 H, s), 10.59 (1 H, s), 9.86 (1 H, s), 8.09 (1 H, s), 7.83-7.97 (7 H, m), 7.64-7.71 (3 H, m), 7.38-7.43 (4 H, m), 7.31 (1 H, d, J = 7.2 Hz), 7.10 (1 H, t, J = 15.0 Hz), 5.84 (1 H, bs), 1.68 (3 H, s), 1.07 (3 H, s) ppm. MS (ESI) m/z: 694.2 (M+H)
+.HPLC分析:RT=10.18分。
実施例136:
(E)−4−(5−(1−アセチルピペリジン−4−イル)−2−(3−(3−クロロ−2−フルオロ−6−(1H−テトラゾール−1−イル)フェニル)アクリロイル)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−1−カルボキサミド)安息香酸:
化合物136A:メチル 2−ブロモフェネチルカルバメート:クロロギ酸メチル(1.93mL,25mmol)を、0℃でDCM(75mL)中の2−(2−ブロモフェニル)エタンアミン(5.0g,25mmol)およびピリジン(3.03mL,37.5mmol)の攪拌溶液に加えた。1時間後、該反応物を1.0M HCl溶液でクエンチした。有機層をさらなる量の1.0M HCl溶液(2x75mL)、H
2O、食塩水で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。MS (ESI) m/z: 258.0 (M+H)
+.
化合物136B:5−ブロモ−2−(メトキシカルボニル)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−1−カルボン酸:グリオキシル酸(2.035g,27.5mmol)を、0℃でAcOH/H2SO4(40mL;3:1)中の化合物136Aの溶液に加えた。反応混合液を室温にし、20分後、該混合物を氷H2Oに注ぎ入れ、DCMで抽出した(3x100mL)。DCM層を2N NaOHで洗浄し、捨てた。NaOH層を0℃に冷却し、1.0N HCl水溶液で酸性にし、DCMで抽出し(2x100mL)、さらにEtOAc(50mL)で抽出した。各有機層を食塩水で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、合わせて、清澄な粘稠性の油状物(3.4g)を得た。MS (ESI) m/z: 314.0 (M+H)+.
化合物136C:5−ブロモ−2−(tert−ブトキシカルボニル)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−1−カルボン酸:NaOH(5.0M)(4.14mL,20.69mmol)を、ジオキサン/EtOH(9:1;10mL)中の化合物136B(1.0g,3.2mmol)に加え、150℃でマイクロ波中にて30分間照射した。冷却した反応混合物に、ジオキサン(3.0mL)中の炭酸−ジ−tert−ブチル(1.0g,4.8mmol)、続いて1.0N NaOH(3.0mL)を加えた。2時間後、該反応物をH2Oで希釈し、EtOAcで抽出した(2x25mL)。水層を1.0N HCl溶液で酸性にし、EtOAcで抽出した(3x25mL)。有機層を合わせて、H2O、食塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮して黄褐色の固形物を得た。MS (ESI) m/z: 356.0 (M+H)+.
化合物136D:2−tert−ブチル 1−メチル 5−ブロモ−3,4−ジヒドロイソキノリン−1,2(1H)−ジカルボキシレート:MeOH(25mL)中の中間体化合物136C(2.29g,6.43mmol)に、塩化チオニル(0.938mL,12.86mmol)をゆっくり加えた。該反応物を50℃に加熱した。さらなる量の塩化チオニルを冷却した反応物に加えて、エステル化を完了させ、加熱し続けた。 MS (ESI) m/z: 270-271.9 (M+H)+. 該反応物を濃縮し、ジオキサン(100mL)、NaHCO3(2.70g,32.1mmol)およびジ−t−ブチルジカルボネート(1.493mL,6.43mmol)を加えた。24時間後、さらなる量の試薬を加えて、反応を完了させた。該ジオキサンを除去し、残渣をEtOAcで抽出した(3x60mL)。有機層を合わせて、食塩水(20mL)で洗浄し、乾燥させた(MgSO4)。順相クロマトグラフィーにより精製して、1.57g(66%)の化合物136Dを清澄な油状物として得た。MS (ESI) m/z: 393.8 (M+Na)+.
化合物136E:2−tert−ブチル 1−メチル 5−(ピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−1,2(1H)−ジカルボキシレート:化合物136D(0.69g,1.864mmol)、4−(トリブチルスタンニル)ピリジン(1.029g,2.80mmol)、LiCl(0.790g,18.64mmol)に、トルエン(10mL)を加え、該混合物をN2で脱気した。ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(0.131g,0.186mmol)を加え、該反応物を100℃で24時間加熱した。該反応物を10% KF(20mL)およびEtOAc(30mL)で分液処理した。有機層を食塩水(10mL)で洗浄し、乾燥させた(MgSO4)。順相クロマトグラフィーにより精製して、0.37g(53.9%)の淡い黄色の油状物を得た。MS (ESI) m/z: 369.0 (M+H)+.
化合物136F:2−tert−ブチル 1−メチル 5−(ピペリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−1,2(1H)−ジカルボキシレート:EtOH(20mL)中の化合物136E(0.37g,1.004mmol)に、PtO2(40mg)を加え、該反応物を55psiで24時間水素化した。反応をゆっくり進め、0.08mLのAcOHを加え、水素化を24時間続けた。該反応物を濾過し、濃縮して、0.5gの化合物136Fを暗色の油状物として得た。MS(ESI) m/z: 375.0 (M+H)+.
化合物136G:5−(1−アセチルピペリジン−4−イル)−2−(tert−ブトキシカルボニル)−1,2,3,4−テトラヒドロ−イソキノリン−1−カルボン酸:化合物136F(0.079g,0.211mmol)に、THF(4mL)、DIEA(0.037mL,0.211mmol)およびAc2O(0.020mL,0.211mmol)を加えた。24時間後、該反応物を濃縮し、残渣を1:1のTHF/H2O(5mL)中に溶解させ、LiOH(0.044g,1.055mmol)を加えた。3時間後、該反応物を1N HClで酸性にし、EtOAcで抽出し、有機層を食塩水で洗浄し、乾燥させて(MgSO4)、40mgの化合物136Gを得た。MS (ESI) m/z: 403.2 (M+H)+.
化合物136H:tert−ブチル 5−(1−アセチルピペリジン−4−イル)−1−(4−(tert−ブトキシカルボニル)フェニル カルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−カルボキシレート:0℃に冷却したDCM(3mL)およびピリジン(0.3mL)中の粗製化合物136G(40mg,0.099mmol)およびtert−ブチル 4−アミノベンゾエート(19.20mg,0.099mmol)に、POCl3(9.26μl,0.099mmol)を加えた。3時間後、該反応物を飽和NaHCO3(25mL)に注ぎ入れ、EtOAcで抽出し(3x25mL)、乾燥させて(MgSO4)、50mgの粗生成物を得て、次の工程に用いた。MS (ESI) m/z: 578.3 (M+H)+.
実施例136:化合物136H(50mg,0.087mmol)に、3mLのDCM中の30% TFAを加えた。1時間後、該反応物を濃縮し、1.5mLのDMF、DIEA(76μl,0.433mmol)および中間体化合物3(31.7mg,0.087mmol)を加えた。24時間後、該反応物を逆相HPLCにより精製して、3.8mg(6.3%)の実施例化合物136を得た。1H NMR (400 MHz, MeOD) δ 9.56 (1 H, s), 7.96 (2 H, d, J = 8.59 Hz), 7.73 - 7.88 (1 H, m), 7.54 - 7.73 (2 H, m), 7.50 (1 H, dd, J = 8.59, 1.52 Hz), 7.41 (1 H, dd, J = 6.32, 2.53 Hz), 7.20 - 7.32 (2 H, m), 7.11 - 7.22 (1 H, d, J = 15.9 Hz ), 7.01 - 7.10 (1 H, m), 5.84 (1 H, d, J = 2.53 Hz), 4.70 (1 H, br.s.), 4.15 - 4.24 (1 H, m), 4.06 (1 H, d, J = 1.52 Hz), 3.59 - 3.72 (1 H, m), 3.32 - 3.38 (1 H, m), 3.27 (1 H, td, J = 10.17, 4.93 Hz), 3.08 - 3.22 (2 H, m), 2.79 (1 H, d, J = 4.55 Hz), 2.18 (3 H, s), 1.76 - 1.94 (2 H, m), 1.54 - 1.80 (2 H, m) ppm. MS (ESI) m/z: 672.3 (M+H)+.HPLC分析:RT=7.56分。
実施例137(ラセミ体):
(E)−4−(2−(3−(6−アセチル−3−クロロ−2−フルオロフェニル)アクリロイル)−5−(4−(2−(ジメチルアミノ)エチルカルバモイル)フェニル)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−1−カルボキサミド)安息香酸,TFA塩:
化合物137A:tert−ブチル 5−ブロモ−1−(4−(tert−ブトキシカルボニル)フェニルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−カルボキシレート:化合物136C(0.63g,1.77mmol)およびtert−ブチル 4−アミノベンゾエート(0.41g,2.12mmol)を、−15℃でピリジン(20mL)中に溶解させた。POCl
3(0.17mL,1.77mmol)を滴下して加え、2時間後、該反応物を1.0M HCl溶液でクエンチした。該反応物をEtOAcで抽出した(3x)。有機抽出物を合わせて、1.0M HCl溶液、H
2O、食塩水で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、化合物137Aをオフホワイト色の固形物(517mg,55%)として得た。MS (ESI) m/z: 532.9 (M+H)
+.
化合物137B:4−(5−(4−(2−(ジメチルアミノ)エチルカルバモイル)フェニル)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−1−カルボキサミド)安息香酸,TFA塩:2.0M K2CO3(5mL)およびジオキサン(10mL)/EtOH(2mL)を充填したマイクロ波バイアルに、4−(2−(ジメチルアミノ)エチルカルバモイル)フェニルボロン酸,HCl塩(0.26g,0.94mmol)および化合物137A(0.50g,0.47mmol)を加えた。該反応物をN2で脱気し、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.027g,0.024mmol)を加え、130℃にてマイクロ波で20分間照射した。反応混合液をEtOAcおよびH2Oで分液処理した。該H2O層をEtOAcで再度抽出した。有機層を合わせて、飽和NaHCO3溶液、食塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗製物質を50% TFAで2時間処理し、濃縮し、逆相HLCにより精製して、化合物137Bを得た。
化合物137C:(E)−2,5−ジオキソピロリジン−1−イル 3−(6−アセチル−3−クロロ−2−フルオロフェニル)アクリレート:THF中の中間体化合物12(1.0g,4.12mmol)および1−ヒドロキシピロリジン−2,5−ジオン(0.498g,4.33mmol)の混合物に、DIC(0.674mL,4.33mmol)を加えた。24時間後、白色の固形物を濾過により収集し、EtOAcで洗浄し、乾燥させ、次の工程に直接使用した。MS (ESI) m/z: 339.9 (M+H)+.
実施例化合物137:DIEA(0.087mL,0.500mmol)を、DMF(5mL)中の化合物137B(0.100g,0.167mmol)および化合物137C(0.057g,0.167mmol)の溶液に加え、50℃で18時間加熱した。逆相分取HPLCにより精製し、凍結乾燥して、所望化合物(21mg,15%)を白色の固形物として得た。1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 10.91 (1 H, s), 8.75 (1 H, t, J = 5.50 Hz), 7.97 (2 H, d, J = 8.53 Hz), 7.91 (2 H, d, J = 8.80 Hz), 7.74 - 7.80 (5 H, m), 7.58 (1 H, d, J = 15.68 Hz), 7.51 (2 H, d, J = 8.25 Hz), 7.41 (1 H, t, J = 7.70 Hz), 7.28 (1 H, d, J = 7.70 Hz), 7.03 - 7.09 (1 H, m), 5.98 (1 H, s), 4.13 - 4.22 (1 H, m), 3.59 - 3.71 (3 H, m), 3.30 (2 H, q, J = 5.78 Hz), 3.11 - 3.21 (1 H, m), 2.80 - 2.91 (8 H, m), 2.59 (3 H, s) ppm. MS (ESI) m/z: 711.0 (M+H)+. HPLC分析:RT=6.14分。
実施例138:
(E)−2−(3−(6−アセチル−3−クロロ−2−フルオロフェニル)アクリロイル)−N−(4−シアノフェニル)−5−(ピペリジン−4−イルオキシ)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−1−カルボキサミド,TFA塩:
実施例化合物138(17.5mg,14.2%)は、Ugi反応工程において、中間体化合物3Aの代わりに中間体化合物12、ならびに中間体化合物6の代わりに中間体化合物7に置き換えて、実施例化合物108と同様の方法で調製した。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 11.02 (1 H, s), 8.31 - 8.61 (2 H, m), 7.69 - 7.89 (5 H, m), 7.44 - 7.62 (1 H, m), 6.88 - 7.31 (4 H, m), 5.89 (1 H, s), 4.60 - 4.75 (1 H, m), 4.10 - 4.25 (1 H, m), 3.79 - 3.93 (1 H, m), 3.17 - 3.32 (2 H, m), 3.07 - 3.17 (2 H, m), 2.70 - 3.03 (2 H, m), 2.59 (3 H, s), 2.02 - 2.17 (1 H, m), 1.77 - 1.92 (2 H, m) ppm. MS (ESI) m/z: 601.0 (M+H)
+.HPLC分析:RT=10.48分(方法B)。
実施例139(ラセミ体):
(E)−4−(2−(3−(6−アセチル−3−クロロ−2−フルオロフェニル)アクリロイル)−5−(ピペリジン−4−イルオキシ)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−1−カルボキサミド)安息香酸,TFA塩:
実施例化合物139(21mg,4.49%)は、Ugi反応工程において中間体化合物3Aの代わりに中間体化合物12に置き換えて、実施例化合物108と同様の方法で調製した。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 12.78 (1 H, br.s.), 10.91 (1 H, s), 7.89 (2 H, d, J = 8.79 Hz), 7.63 - 7.81 (4 H, m), 7.55 (1 H, d, J = 15.94 Hz), 7.19 - 7.29 (2 H, m), 7.08 - 7.16 (1 H, m), 7.01 (1 H, d, J = 6.60 Hz), 5.90 (1 H, s), 4.63 - 4.76 (1 H, m), 4.13 - 4.24 (1 H, m), 3.82 - 3.93 (1 H, m), 3.17 - 3.30 (2 H, m), 3.04 - 3.16 (2 H, m), 2.86 - 3.04 (2 H, m), 2.59 (3 H, s), 2.00 - 2.17 (2 H, m), 1.80 - 1.92 (2 H, m) ppm. MS (ESI) m/z: 619.9 (M+H)
+.HPLC分析:RT=5.34分(方法B)。
実施例140:
4−(5−((E)−3−アミノ−3−オキソプロパ−1−エンイル)−2−((E)−3−(3−クロロ−2−フルオロ−6−(1H−テトラゾール−1−イル)フェニル)アクリロイル)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−1−カルボキサミド)安息香酸:
化合物140A:(E)−tert−ブチル 5−(3−アミノ−3−オキソプロパ−1−エンイル)−1−(4−(tert−ブトキシカルボニル)−フェニルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−カルボキシレート:化合物139A(0.200g,0.38mmol)およびトランス−ジクロロビス(トリ−o−トリルホスフィン)−パラジウム(II)(0.030g,0.038mmol)を、(トリフルオロメチル)ベンゼン(8mL)中に溶解させ、アクリルアミド(0.037g,0.53mmol)、続いてTEA(0.16mL,1.13mmol)を加えた。該反応物を150℃にてマイクロ波で20分間照射した。反応混合液をEtOAc中に溶解させ、飽和NaHCO
3溶液、続いて食塩水で洗浄した。有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、黄色の固形物を得た。MS (ESI) m/z: 522.4 (M+H)
+.
実施例140:化合物140A(0.090g,0.155mmol)を50% TFA/DCMで2.5時間処理した。反応混合液を濃縮し、粗製アミン化合物を逆相分取HPLCにより精製した。DIEA(0.25mL,1.41mmol)を、DMF(8mL)中のアミンTFA塩および中間体化合物3(0.172g,0.470mmol)の溶液に加えた。該混合物を50℃に終夜加熱した。逆相分取HPLCにより精製して、所望化合物を白色の固形物として得た。1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 10.81 (1 H, s), 9.88 (1 H, s), 7.93 - 8.02 (1 H, m), 7.88 (2 H, d, J = 8.80 Hz), 7.57 - 7.75 (6 H, m), 7.52 (1 H, d, J = 7.98 Hz), 7.33 (1 H, t, J = 7.84 Hz), 7.14 (2 H, d, J = 15.68 Hz), 6.94 - 7.00 (1 H, m), 6.51 (1 H, d, J = 15.68 Hz), 5.85 (1 H, s), 4.11 - 4.22 (1 H, m), 3.71 (1 H, ddd, J = 12.52, 8.12, 4.68 Hz), 3.02 - 3.22 (2 H, m) ppm. MS (ESI) m/z: 616.4 (M+H)+.HPLC分析:RT=6.81分。
表10における下記の実施例は、実施例化合物140について記載される方法に類似する方法に従って調製した。代表的なキラル化合物は、適当な後の段階の中間体化合物のキラル分割、続いて精製によって取得した。
表10
・
*(M+Na)
・
**方法B
実施例146:
(E)−4−(2−(3−(6−アセチル−3−クロロ−2−フルオロフェニル)アクリロイル)−5−ヒドロキシ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−1−カルボキサミド)安息香酸:
化合物146A:5−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)イソキノリン:DMF(50mL)中のイソキノリン−5−オール(10.0g,68.9mmol)の溶液に、イミダゾール(4.92g,72.3mmol)およびtert−ブチルジメチルクロロシラン(11.42g,76mmol)を加えた。18時間後、該反応混合物をH
2O(250mL)に注ぎ入れた。この溶液をEtOAcで抽出した(3x100mL)。有機層を合わせて、食塩水で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、続いて濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、化合物146A(14.35,80%)を油状物として得た。MS (ESI) m/z: 260.0 (M+H)
+.
化合物146B:5−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−3,4−ジヒドロイソキノリン:化合物146A(14.30g,0.1mmol)を還元し、実施例化合物8に記載されるように酸化させて、化合物146Bを得た。
化合物146C:(E)−tert−ブチル 4−(2−(3−(6−アセチル−3−クロロ−2−フルオロフェニル)アクリロイル)−5−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−1−カルボキサミド)ベンゾエート:化合物146B(1.0g,3.83mmol)、中間体化合物3A(0.928g,3.83mmol)および中間体化合物6(0.777g,3.83mmol)を、実施例化合物8に記載されるUgi反応において合わせて、化合物146C(1.23g,収率43.2%)をオフホワイト色の固形物として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 10.86 (1 H, s), 7.84 - 7.89 (2 H, m), 7.70 - 7.79 (5 H, m), 7.50 - 7.67 (2 H, m), 7.25 (1 H, d, J = 7.83 Hz), 7.04 - 7.20 (2 H, m), 5.89 (1 H, s), 4.12 - 4.23 (1 H, m), 3.82 - 3.92 (1 H, m), 2.82 - 3.04 (2 H, m), 2.58 (3 H, s), 1.53 (9 H, s), 0.99 (9 H, s), 0.17 - 0.27 (6 H, m) ppm. MS (ESI) m/z: 707.0 (M+H)+.
実施例146:テトラブチルアンモニウムフルオリド(THF中で1.0M)(0.160mL,0.16mmol)を、THF(2.36ml)中の化合物146C(0.10g,0.141mmol)に加えた。1.5時間後、該反応物をH2O(10mL)でクエンチした。該水性混合物をDCM(30mL)および4/1 DCM/iPrOH(2x20mL)で抽出した。有機抽出物を合わせて、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣を50% TFA/DCMで処理した。2時間後、該反応混合物を濃縮し、逆相分取HPLCにより精製して、所望化合物(9mg,11%)を白色の固形物として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.75 (1 H, br.s.), 10.85 (1 H, s), 9.64 (1 H, s), 7.89 (2 H, d, J = 8.79 Hz), 7.69 - 7.79 (4 H, m), 7.55 (1 H, d, J = 15.94 Hz), 7.03 - 7.17 (3 H, m), 6.72 - 6.78 (1 H, m), 5.84 (1 H, s), 4.14 - 4.24 (1 H, m), 3.75 - 3.86 (1 H, m), 2.83 - 2.99 (1 H, m), 2.60 (3 H, s) ppm. MS (ESI) m/z: 536.8 (M+H)+.HPLC分析:RT=6.18分(方法B)。
実施例147:
(E)−4−(2−(3−(3−クロロ−2−フルオロ−6−(1H−テトラゾール−1−イル)フェニル)アクリロイル)−3,3−ジメチル−5−(ピペリジン−4−イルオキシ)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−1−カルボキサミド)安息香酸,TFA塩:
化合物147A:5−ブロモ−3,3−ジメチル−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−カルボン酸ベンジル:0℃で乾燥THF(9mL)中の化合物126F(900mg,3.75mmol)に、10% 水酸化ナトリウム水溶液(5.4mL)を加え、続いてクロロギ酸ベンジル(0.6mL,4.12mmol)を滴下して加えた。48時間後、該反応を氷冷H
2Oでクエンチし、EtOAcで抽出し(2x)、有機層を合わせて、H
2O、食塩水で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮した。シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、化合物147A(0.6g,42.8%)を白色の液体として得た。MS (ESI) m/z: 347.0 (M+H)
+.
化合物147B:3,3−ジメチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−カルボン酸ベンジル:DMSO(4.2mL,7.0容積倍)中の化合物147A(600mg,1.60mmol)の溶液に、酢酸カリウム(471mg,4.81mmol)、ビス(ピナコラト)ジボラン(1.01mg,4.01mmol)を加え、N2で10分間脱気し、PdCl2(dppf)(13mg,0.016mmol)を加えた。85℃で18時間後、該反応物を室温に冷まし、H2Oで希釈し、EtOAcで2回抽出し、有機層を合わせて、飽和NaHCO3溶液、食塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、化合物147B(900mg)を無色の半固形物として得た。MS (ESI) m/z: 422.2 (M+H)+.
化合物147C:5−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−カルボン酸ベンジル:THF(4.5mL)/H2O(4.5mL)中の化合物147B(900mg,2.137mmol)に、過ホウ酸ナトリウム(986mg,6.41mmol)を加えた。50℃で4時間後、該反応物を室温に冷まし、飽和NH4Cl溶液で希釈し、EtOAcで2回抽出し、有機層を合わせて、飽和NaHCO3溶液、食塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、275mgの化合物147Cを無色の液体として得た。MS (ESI) m/z: 312.2 (M+H)+.
化合物147D:5−(1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イルオキシ)−3,3−ジメチル−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−カルボン酸ベンジル:DMF(2.0mL)中の化合物147C(200mg,0.643mmol)に、tert−ブチル−4−(メチルスルホニルオキシ)ピペリジン−1−カルボキシレート(215mg,0.771mmol)およびCs2CO3(417mg,1.28mmol)を加えた。85℃で18時間後、該反応物を室温に冷まし、H2Oで希釈し、EtOAcで2回抽出し、有機層を合わせて、飽和NaHCO3溶液、食塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、化合物147D(180mg)を白色の固形物として得た。MS (ESI) m/z: 495.2 (M+H)+.
化合物147E:tert−ブチル 4−(3,3−ジメチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−5−イルオキシ)ピペリジン−1−カルボキシレート:MeOH(1.5mL)中の化合物147D(180mg)に、10% Pd/C(36mg,20容積倍)を加え、該反応物を14psiで3時間水素化した。該反応物をセライトに通して濾過し、MeOHで2回洗浄した。有機層を合わせて、蒸発させて、110mgの化合物147Eを白色の固形物として得た。MS (ESI) m/z: 361.2 (M+H)+.
化合物147F:tert−ブチル 4−(3,3−ジメチル−3,4−ジヒドロイソキノリン−5−イルオキシ)ピペリジン−1−カルボキシレート:化合物147E(100mg,0.27mmol)を化合物8Bと同様の方法で酸化させて、70mgの化合物147Fを褐色の液体として得た。MS (ESI) m/z: 359.2 (M+H)+.
実施例化合物147(9.0mg)は、化合物147F、中間体化合物3Aおよび中間体化合物6を用いて実施例化合物8と同様の方法でUgi反応、続いてHCl脱保護およびHPLC精製で調製した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.8 (1 H, s), 10.49 (1 H, s), 9.86 (1 H, s), 8.30 (1 H, bs), 8.43 (1 H, bs), 7.88-8.0 (3 H, m), 7.65 (3 H, d, J = 8.7 Hz), 7.41 (1 H, d, J = 8.0 Hz), 7.27 (1 H, t, J = 8.0 Hz), 7.06-7.12 (2 H, m), 6.85 (1 H, bs), 5.77 (1 H, s), 4.67 (1 H, q), 2.98-3.50 (6 H, m), 2.0-2.1 (2 H, m), 1.70-1.85 (5 H, m), 1.18 (3 H, s) ppm. MS (ESI) m/z: 674.3 (M+H)+.HPLC分析:RT=7.63分。
実施例148:
(S,E)−4−(2−(3−(6−アセチル−3−クロロ−2−フルオロフェニル)アクリロイル)−5−(4−(2−(ジメチルアミノ)エチルカルバモイル)フェニル)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−1−カルボキサミド)安息香酸,TFA塩:
実施例148は、30%〜40% EtOH−0.1% DEA/70%〜60% CO
2のステップグラジエントを65mL/分、100bar BP、35℃で用いるChiralcel OJ−H SFC,250X21mmID,5μmを使用し、実施例化合物137のキラル分割によって取得した。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ 10.83 (1 H, s), 8.68 (1 H, t, J = 5.64 Hz), 7.89 (2 H, d, J = 8.25 Hz), 7.81 - 7.86 (2 H, m), 7.65 - 7.72 (5 H, m), 7.50 (1 H, d, J = 15.96 Hz), 7.43 (2 H, d, J = 8.25 Hz), 7.33 (1 H, t, J = 7.70 Hz), 7.20 (1 H, d, J = 7.70 Hz), 6.99 (1 H, dd, J = 15.96, 1.38 Hz), 5.90 (1 H, s), 4.10 (1 H, ddd, J = 11.97, 5.09, 4.95 Hz), 3.49 - 3.61 (3 H, m), 3.22 (2 H, q, J = 5.96 Hz), 3.04 - 3.14 (1 H, m), 2.74 - 2.84 (7 H, m), 2.51 (3 H, s) ppm. MS (ESI) m/z: 711.3 (M+H)
+.HPLC分析:RT=5.79分。
実施例149:
(E)−4−(2−(3−(3−クロロ−2−フルオロ−6−(1H−テトラゾール−1−イル)フェニル)アクリロイル)−5−(1−メチルピペリジン−4−イル)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−1−カルボキサミド)安息香酸,TFA塩:
化合物149A:2−tert−ブチル 1−メチル 5−(1−メチルピペリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−1,2(1H)−ジカルボキシレート:EtOH(20mL)中の化合物136F(0.28g,0.748mmol)に、パラホルムアルデヒド(0.067g,2.243mmol)および10% Pd/C(30mg)を加え、該反応物を55psiで72時間水素化した。該反応物を濾過し、濃縮して、0.25g(86%)の化合物149Aを暗色の油状物として得た。MS(ESI) m/z: 389.0 (M+H)
+.
化合物149B:2−(tert−ブトキシカルボニル)−5−(1−メチルピペリジン−4−イル)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−1−カルボン酸リチウム:2:1のTHF/H2O(15mL)中の化合物149A(0.25g,0.557mmol)に、LiOH−H2O(0.035g,0.836mmol)を加えた。24時間後、該反応物を濃縮し、凍結乾燥させて、0.266gの化合物149B塩を白色の固形物として得た。MS(ESI) m/z: 375.0 (M+H)+.
化合物149C:1−(4−(tert−ブトキシカルボニル)フェニル)2−tert−ブチル 5−(1−メチルピペリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−1,2(1H)−ジカルボキシレート:氷浴で冷却したDCM(5mL)およびピリジン(0.128mL,1.577mmol)中の化合物149B(0.2g,0.526mmol)およびtert−ブチル 4−アミノベンゾエート(0.102g,0.526mmol)に、POCl3(0.049mL,0.526mmol)を加えた。24時間後、該反応物をH2O(20mL)およびDCM(50mL)で分液処理し、分離し、有機層を食塩水で洗浄し、MgSO4で乾燥させた。順相クロマトグラフィーにより精製して、24mg(8.3%)の化合物149Cを黄色の油状物として得た。MS(ESI) m/z: 550.1 (M+H)+.
実施例化合物149:化合物149C(24mg,0.044mmol)を30% TFA/DCM(3mL)中で2時間脱保護した。MS (ESI) m/z: 393.9 (M+H)+. この反応物を濃縮し、DMF(1mL)中の中間体化合物3(15.97mg,0.044mmol)およびDIEA(38.1μL,0.218mmol)と合わせた。72時間後、該反応物をMeOHで希釈し、濾過し、逆相HPLCにより精製して、8.9mgの実施例化合物149を白色の固形物として得た。1H NMR (400 MHz, MeOD) δ 9.56 (1 H, s), 7.96 (2 H, d, J = 8.84 Hz), 7.81 (1 H, t, J = 8.21 Hz), 7.59 - 7.70 (2 H, m), 7.41 - 7.57 (2 H, m), 7.25 - 7.36 (2 H, m), 7.18 (1 H, d, J = 15.92 Hz), 6.97 (1 H, d, J = 15.92 Hz), 5.86 (1 H, s), 4.09 - 4.24 (1 H, m), 3.53 - 3.77 (3 H, m), 3.17 - 3.31 (4 H, m), 3.02 - 3.15 (1 H, m), 2.96 (3 H, s), 1.83 - 2.24 (4 H, m) ppm. MS (ESI) m/z: 644.3 (M+H)+.HPLC分析:RT=5.13分。
実施例150:
(R,E)−4−(2−(3−(6−アセチル−3−クロロ−2−フルオロフェニル)アクリロイル)−5−(4−(2−(ジメチルアミノ)エチルカルバモイル)フェニル)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−1−カルボキサミド)安息香酸,TFA塩:
実施例化合物150は、30%〜40% EtOH−0.1% DEA/70%〜60% CO
2のステップグラジエントを65mL/分、100bar BP、35℃で用いるChiralcel OJ−H SFC,250X21mmID,5μmを使用して、実施例化合物137のキラル分割によって取得した。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ 10.91 (1 H, s), 8.77 (1 H, t, J = 5.64 Hz), 7.97 (1 H, d, J = 8.25 Hz), 7.91 (2 H, d, J = 8.80 Hz), 7.73 - 7.80 (5 H, m), 7.58 (1 H, d, J = 15.68 Hz), 7.51 (2 H, d, J = 8.25 Hz), 7.41 (1 H, t, J = 7.70 Hz), 7.28 (1 H, d, J = 7.43 Hz), 7.03 - 7.09 (1 H, m), 5.98 (1 H, s), 4.13 - 4.23 (1 H, m), 3.60 - 3.69 (3 H, m), 3.29 (2 H, q, J = 5.69 Hz), 3.16 (1 H, td, J = 10.25, 4.54 Hz), 2.81 - 2.91 (7 H, m), 2.59 (3 H, s) ppm. MS (ESI) m/z: 711.3 (M+H)
+.HPLC分析:RT=5.83分。
実施例151:
(E)−エチル 4−(2−(3−(3−クロロ−2−フルオロ−6−(1H−テトラゾール−1−イル)フェニル)アクリロイル)−3,3−ジメチル−5−(2−(ピペリジン−4−イル)エトキシ)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−1−カルボキサミド)ベンゾエート,TFA塩:
実施例化合物151は、実施例化合物147と同様の方法で調製した。MS (ESI) m/z: 730.2 (M+H)
+. HPLC分析 RT=14.93分
実施例152:
(E)−エチル 4−(2−(3−(3−クロロ−2−フルオロ−6−(1H−テトラゾール−1−イル)フェニル)アクリロイル)−3,3−ジメチル−5−(2−(1−メチル ピペリジン−4−イル)エトキシ)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−1−カルボキサミド)ベンゾエート,TFA塩:
実施例化合物152は、実施例化合物147と同様の方法で調製した。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.54 (1 H, s), 9.86 (1 H, s), 9.00 (1 H, bs), 7.90-7.97 (3 H, m), 7.64-7.69 (3 H, m), 7.37 (1 H, d, J = 7.6 Hz), 7.24 (1 H, dd, J = 8.0, 16 Hz), 7.09-7.14 (1 H, m), 6.96-7.01 (2 H, m), 5.77 (1 H, bs), 4.28 (2 H, dd, J = 7.2, 14.4 Hz ), 4.04 (2 H, bs), 3.0-3.38 (3 H, m), 2.85-2.92 (3 H, m), 2.75 (3 H, d, J = 4.8 Hz), 1.85-1.95 (2 H, m), 1.80 (3 H, s), 1.71 (3 H, bs), 1.31 (5 H, t, J = 7.2 Hz), 1.17 (3 H, s). MS ESI m/z: 744.2 (M+H)
+.HPLC分析:RT=15.21分
実施例153:
(E)−4−(2−(3−(5−クロロ−2−(1H−テトラゾール−1−イル)フェニル)アクリロイル)−3,3−ジメチル−5−(2−(ピペリジン−4−イル)エトキシ)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−1−カルボキサミド)安息香酸,TFA塩:
実施例化合物153は、tert−ブチル 4−(2−(メチルスルホニルオキシ)エチル)ピペリジン−1−カルボキシレートを用いて、実施例化合物147と同様の方法で調製した。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 12.8 (1 H, s), 10.49 (1 H, s), 9.84 (1 H, s), 8.40 (1 H, s), 8.13 (2 H, bs), 7.89 (2 H, d, J = 8.0 Hz), 7.66-7.78 (4 H, m), 6.88-7.35 (5 H, m), 5.84 (1 H, s), 4.05 (2 H, t, J = 6.0 Hz), 3.0-3.37 (3 H, m), 2.80-2.95 (3 H, m), 1.71-1.90 (8 H, m), 1.33-1.36 (2 H, m), 1.18 (3 H, s) ppm. MS (ESI) m/z: 684.3 (M+H)
+.HPLC分析:RT=8.0分。
実施例154:
(R,E)−4−(2−(3−(3−クロロ−2−フルオロ−6−(1H−テトラゾール−1−イル)フェニル)アクリロイル)−3,3−ジメチル−5−(2−(ピペリジン−4−イル)エトキシ)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−1−カルボキサミド)安息香酸,ビス−TFA塩:
実施例化合物154は、実施例化合物147と同様の方法で調製した。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 12.73 (1 H, s), 10.48 (1 H, s), 9.85 (1 H, s), 8.43 (1 H, bs), 8.12 (1 H, bs), 7.87-7.96 (3 H, m), 7.64 (3 H, d, J = 8.8 Hz ), 7.36 (1 H, d, J = 7.6 Hz), 7.23 (1 H, t, J = 7.6 Hz), 7.08-7.13 (1 H, d, J = 15.2 Hz), 6.98 (1 H, d, J = 8.4 Hz), 6.83 (1 H, bs), 5.75 (1 H, bs), 4.03 (2 H, t, J = 6.0), 3.14-3.36 (3 H, m), 2.83-2.95 (3 H, m), 1.70-1.87 (8 H, m), 1.28-1.38 (2 H, m), 1.16 (3 H, s). MS ESI m/z: 702.2 (M+H)
+. HPLC分析:RT=6.96分。
実施例155:
(S,E)−4−(2−(3−(3−クロロ−2−フルオロ−6−(1H−テトラゾール−1−イル)フェニル)アクリロイル)−3,3−ジメチル−5−(2−(ピペリジン−4−イル)エトキシ)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−1−カルボキサミド)安息香酸,ビス−TFA塩:
実施例化合物155は、実施例化合物147と同様の方法で調製した。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 12.73 (1 H, s), 10.48 (1 H, s), 9.85 (1 H, s), 8.41 (1 H, bs), 8.13 (1 H, bs), 7.87-7.96 (3 H, m), 7.64 (3 H, d, J = 8.0 Hz), 7.36 (1 H, d, J = 7.6 Hz), 7.24 (1 H, t, J = 8.0 Hz), 7.11 (1 H, d, J = 15.6 Hz), 6.98 (1 H, d, J = 7.6 Hz), 6.85 (1 H, bs), 4.03 (2 H, t, J = 6.0), 3.14-3.35 (3 H, m), 2.83-2.95 (3 H, m), 1.70-1.85 (8 H, m), 1.32-1.38 (2 H, m), 1.16 (3 H, s). MS ESI m/z: 702.2 (M+H)
+.HPLC分析:RT=6.96分。
実施例156:
(E)−メチル 6−(2−(3−(3−クロロ−2−フルオロ−6−(1H−テトラゾール−1−イル)フェニル)−アクリロイル)−5−(4−(2−(ジメチルアミノ)エチルカルバモイル)フェニル)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−1−カルボキサミド)ニコチネート,ビス−TFA塩:
実施例化合物156(50mg,11%)は、エチル 4−アミノベンゾエートの代わりに6−アミノニコチン酸メチルに置き換えて、実施例化合物137と同様の方法で調製した。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ 11.47 (1 H, s), 9.85 (1 H, s), 8.88 (1 H, d, J = 2.20 Hz), 8.75 (1 H, t, J = 5.78 Hz), 8.25 (1 H, dd, J = 8.80, 2.48 Hz), 8.06 (1 H, d, J = 8.53 Hz), 7.92 - 7.98 (3 H, m), 7.83 (1 H, d, J = 7.43 Hz), 7.64 - 7.68 (1 H, m), 7.49 (2 H, d, J = 8.25 Hz), 7.39 (1 H, t, J = 7.70 Hz), 7.26 - 7.28 (1 H, m), 6.94 - 7.03 (2 H, m), 6.03 (1 H, s), 3.99 - 4.07 (1 H, m), 3.85 (3 H, s), 3.64 (2 H, q, J = 5.78 Hz), 3.40 - 3.48 (1 H, m), 3.29 (2 H, q, J = 5.78 Hz), 3.15 (1 H, ddd, J = 15.34, 10.38, 4.54 Hz), 2.87 (3 H, s), 2.86 (3 H, s), 2.79 (1 H, dt) ppm. MS (ESI) m/z: 752.3 (M+H)
+.HPLC分析:RT=6.67分。
実施例157:
(E)−エチル 4−(2−(3−(3−クロロ−2−フルオロ−6−(1H−テトラゾール−1−イル)フェニル)−アクリロイル)−5−(4−(2−(ジメチルアミノ) エチルカルバモイル)フェニル)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−1−カルボキサミド)ベンゾエート,TFA塩:
化合物157A:tert−ブチル 5−(4−(2−(ジメチルアミノ)エチルカルバモイル)フェニル)−1−(4−(エトキシカルボニル)フェニルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−カルボキシレート:POCl
3(0.086g,0.56mmol)を、−15℃でピリジン(5mL)中の化合物136C(0.200g,0.56mmol)およびエチル 4−アミノベンゾエート(0.093g,0.561mmol)の溶液に滴下して加えた。3時間後、該反応混合物を1.0N HCl溶液でクエンチした。該混合物をEtOAc(50mL)で抽出し、1.0N HCl溶液(3x30mL)、H
2O、食塩水で洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。上記生成物(0.153g,0.561mmol)に、三塩基性リン酸カリウム(0.477g,2.246mmol)およびPdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2付加物(0.046g,0.056mmol)を加え、脱気したDMSO(3.74ml)を加えた。反応混合液を90℃で18時間加熱した。室温に冷まし、暗色の溶液をH
2OおよびDCMの間で分液処理し、該層を分離した。水層をDCMで抽出した。有機層を合わせて、H
2O、食塩水で洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、化合物157A(0.12g,35%)をオフホワイト色の泡状物として得た。MS (ESI) m/z: 615.4 (M+H)
+.
実施例化合物157:化合物157A(0.12g,0.195mmol)を50% TFA/DCMで処理した。2時間後、該反応混合物を濃縮して乾燥させた。別のフラスコにおいて、1−クロロ−N,N,2−トリメチルプロパ−1−エン−1−アミン(0.030g,0.22mmol)を、DCM/THF(1:1,7.0mL)中の中間体化合物3A(0.060g,0.224mmol)の攪拌懸濁液に加えた。2時間攪拌し、粗製TFAアミン塩に、DCM(3.0mL)およびピリジン(0.079mL,0.98mmol)を加えた。24時間後、該反応混合物を濃縮し、残渣をH2O中で懸濁し、pHを1.0N HCl溶液で5に調整し、DCM/IPA(4/1)で抽出し、MgSO4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。逆相分取HPLCにより精製し、凍結乾燥させて、実施例化合物157(15mg,8%)を白色の固形物として得た。1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 10.87 (1 H, s), 9.86 (1 H, s), 8.75 (1 H, t, J = 5.64 Hz), 7.88 - 7.99 (3 H, m), 7.70 - 7.76 (3 H, m), 7.66 (1 H, dd, J = 8.67, 1.24 Hz), 7.50 (1 H, d, J = 8.25 Hz), 7.39 (1 H, t, J = 7.70 Hz), 7.27 (1 H, d, J = 6.60 Hz), 6.95 - 7.06 (2 H, m), 5.89 (1 H, s), 4.28 (2 H, q, J = 7.06 Hz), 4.01 - 4.08 (1 H, m), 3.64 (2 H, q, J = 5.78 Hz), 3.46 - 3.55 (1 H, m), 3.29 (2 H, q, J = 5.69 Hz), 3.13 (1 H, ddd, J = 15.34, 9.97, 4.95 Hz), 2.88 (3 H, s), 2.87 (3 H, s), 2.76 - 2.84 (1 H, m), 1.31 (3 H, t, J = 7.02 Hz) ppm. MS (ESI) m/z: 765.3 (M+H)+. HPLC分析:RT=7.16分。
実施例158:
(E)−4−(2−(3−(3−クロロ−2−フルオロ−6−(1H−テトラゾール−1−イル)フェニル)アクリロイル)−5−(1−(2,2,2−トリフルオロアセチル)ピペリジン−4−イル)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−1−カルボキサミド)安息香酸:
実施例化合物158は、無水酢酸の代わりにトリフルオロ無水酢酸を用いて、実施例化合物136と同様の方法で調製した。
1H NMR (400 MHz, MeOD) δ 10.36 (1 H, br.s.), 9.54 (1 H, s), 7.94 (2 H, d, J = 8.59 Hz), 7.71 - 7.84 (1 H, m), 7.63 (2 H, d, J = 8.59 Hz), 7.44 - 7.53 (1 H, m), 7.39 (1 H, br.s.), 7.21 - 7.34 (1 H, m), 7.10 - 7.21 (1 H, m), 7.04 (1 H, d), 5.82 (1 H, s), 4.66 (1 H, br.s.), 4.16 (2 H, br.s.), 3.56 - 3.73 (1 H, m), 3.36 - 3.50 (2 H, m), 2.94 - 3.20 (2 H, m), 1.93 (2 H, br.s.), 1.57 - 1.81 (3 H, m) ppm. MS (ESI) m/z: 725.9 (M+H)
+.HPLC分析:RT=9.57分。
実施例159:
(S,E)−エチル 4−(2−(3−(3−クロロ−2−フルオロ−6−(1H−テトラゾール−1−イル)フェニル)アクリロイル)−5−(4−(2−(ジメチルアミノ) エチルカルバモイル)フェニル)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−1−カルボキサミド)ベンゾエート,TFA塩:
実施例化合物159は、Chiralpak(AD−H,250X21mmID,5μm)カラムおよび45%(1:1 EtOH−IPA 1〜0.1% DEA)/55% CO
2からなる移動相を60mL/分の流速、100bar BP、35℃で用いて行った実施例化合物157のキラルHPLC分割によって取得した。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ 10.88 (1 H, s), 9.87 (1 H, s), 8.76 (1 H, t, J = 5.50 Hz), 7.89 - 8.01 (5 H, m), 7.64 - 7.78 (4 H, m), 7.51 (1 H, d, J = 8.25 Hz), 7.40 (1 H, t, J = 7.70 Hz), 7.28 (1 H, d, J = 6.60 Hz), 6.95 - 7.06 (2 H, m), 5.89 (1 H, s), 4.23 - 4.35 (2 H, m), 4.05 (1 H, ddd, J = 11.90, 5.02, 4.81 Hz), 3.65 (2 H, q, J = 5.87 Hz), 3.46 - 3.57 (1 H, m), 3.25 - 3.34 (1 H, m), 3.08 - 3.19 (1 H, m), 2.76 - 2.94 (7 H, m), 1.32 (3 H, t, J = 7.15 Hz) ppm. MS (ESI) m/z: 765.4 (M+H)
+.HPLC分析:RT=6.68分。
実施例160:
(R,E)−エチル 4−(2−(3−(3−クロロ−2−フルオロ−6−(1H−テトラゾール−1−イル)フェニル)−アクリロイル)−5−(2−(ピペリジン−4−イル)エトキシ)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−1−カルボキサミド)ベンゾエート,TFA塩:
実施例化合物160:実施例化合物160のラセミ体(169mg,12%)は、Ugi反応工程において中間体化合物8の代わりに中間体化合物9に置き換えて、実施例化合物104と同様の方法で調製した。キラル分割は、Chiralcel(OD−H,250X30mmID,5μm)カラムおよび50/50/0.1,CO
2/(1:1,EtOH/ACN)/DEAからなる移動相を70mL/分の流速および150barの背圧で用いるキラル分取HPLCによって行った。実施例化合物160は、実施例化合物160および161の分離の第1の溶出エナンチオマーとして取得した。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.87 (1 H, s), 9.88 (1 H, s), 7.84 - 8.00 (3 H, m), 7.63 - 7.73 (3 H, m), 7.04 - 7.25 (3 H, m), 6.89 - 7.00 (2 H, m), 5.81 (1 H, s), 4.27 (2 H, q, J = 6.96 Hz), 3.98 - 4.13 (3 H, m), 3.65 - 3.78 (1 H, m), 3.28 (2 H, d, J = 12.09 Hz), 2.77 - 3.00 (4 H, m), 1.58 - 2.01 (5 H, m), 1.22 - 1.46 (5 H, m) ppm. MS (ESI) m/z: 702.3 (M+H)
+.HPLC分析:RT=6.81分。
実施例161:
(S,E)−エチル 4−(2−(3−(3−クロロ−2−フルオロ−6−(1H−テトラゾール−1−イル)フェニル)−アクリロイル)−5−(2−(ピペリジン−4−イル)エトキシ)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−1−カルボキサミド)ベンゾエート,TFA塩:
実施例化合物161は、実施例化合物160を分離しつつ、第2の溶出エナンチオマーとして取得した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.87 (1 H, s), 9.88 (1 H, s), 7.86 - 8.02 (3 H, m), 7.60 - 7.78 (3 H, m), 7.14 - 7.26 (2 H, m), 7.03 - 7.12 (1 H, m), 6.87 - 7.00 (2 H, m), 5.81 (1 H, s), 4.27 (2 H, q, J = 6.96 Hz), 3.96 - 4.14 (3 H, m), 3.62 - 3.79 (1 H, m), 3.28 (2 H, d, J = 12.09 Hz), 2.80 - 2.99 (4 H, m), 1.64 - 1.96 (5 H, m), 1.21 - 1.44 (5 H, m) ppm. MS (ESI) m/z: 702.3 (M+H)
+.HPLC分析:RT=6.82分。
実施例162:
(S,E)−メチル 6−(2−(3−(3−クロロ−2−フルオロ−6−(1H−テトラゾール−1−イル)フェニル)アクリロイル)−5−(4−(2−(ジメチルアミノ)エチルカルバモイル)フェニル)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−1−カルボキサミド)ニコチネート:
実施例化合物162は、Chiralpak(AD−H,250X21mmID,5μm)カラムおよび45%(1:1 EtOH−IPA1〜0.1% DEA)/55% CO
2からなる移動相を60mL/分の流速、100bar BP、35℃で用いて行った実施例化合物156のキラルHPLC分割によって取得した。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ 11.47 (1 H, s), 9.85 (1 H, s), 8.88 (1 H, d, J = 2.48 Hz), 8.74 (1 H, t, J = 5.64 Hz), 8.24 (1 H, dd, J = 8.80, 2.48 Hz), 8.06 (1 H, d, J = 8.53 Hz), 7.92 - 7.98 (3 H, m), 7.82 (1 H, d, J = 7.43 Hz), 7.65 (1 H, dd, J = 8.67, 1.24 Hz), 7.49 (2 H, d, J = 8.53 Hz), 7.38 (1 H, t, J = 7.70 Hz), 7.27 (1 H, d, J = 6.88 Hz), 6.92 - 7.04 (2 H, m), 6.02 (1 H, s), 4.02 (1 H, dd, J = 7.15, 4.95 Hz), 3.85 (3 H, s), 3.63 (2 H, q, J = 5.87 Hz), 3.40 - 3.48 (1 H, m), 3.29 (2 H, q, J = 5.78 Hz), 3.15 (1 H, s), 2.83 - 2.89 (6 H, m), 2.75 - 2.82 (1 H, m) ppm. MS (ESI) m/z: 752.3 (M+H)
+.HPLC分析:RT=6.13分。
実施例163:
(R,E)−4−(2−(3−(3−クロロ−2−フルオロ−6−(1H−テトラゾール−1−イル)フェニル)アクリロイル)−5−(2−(ピペリジン−4−イル)エトキシ)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−1−カルボキサミド)安息香酸,TFA塩:
実施例化合物163は、化合物をt−ブチルエステルとし、Chiralpak(IA−H,250X30mmID,5μm)カラムおよび50/50/0.1、CO
2/(1:1,EtOH/ACN)/DEAからなる移動相を65mL/分の流速および150barの背圧、40℃で用いるキラルHPLCで行った実施例化合物106のキラル分割によって取得した。所望の中間体化合物は、ピーク1(>99.0% ee)とした。所望の最終化合物は、50% TFA/DCMで2時間処理し、逆相分取HPLCで精製することによって取得した。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ 12.71 (1 H, br.s.), 10.82 (1 H, s), 9.85 - 9.91 (1 H, m), 7.83 - 8.00 (3 H, m), 7.59 - 7.72 (3 H, m), 7.12 - 7.25 (1 H, m), 7.04 - 7.09 (1 H, m), 6.88 - 7.00 (2 H, m), 5.82 (1 H, s), 4.00 - 4.11 (2 H, m), 3.72 (1 H, ddd, J = 12.45, 7.08, 4.95 Hz), 3.23 - 3.30 (1 H, m), 2.80 - 2.97 (4 H, m), 1.77 - 1.96 (3 H, m), 1.66 - 1.76 (2 H, m), 1.28 - 1.42 (2 H, m) ppm. MS (ESI) m/z: 674.5 (M+H)
+.HPLC分析:RT=5.55分。
実施例164:
(S,E)−4−(2−(3−(3−クロロ−2−フルオロ−6−(1H−テトラゾール−1−イル)フェニル)アクリロイル)−5−(2−(ピペリジン−4−イル)エトキシ)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−1−カルボキサミド)安息香酸,TFA塩:
実施例化合物164は、化合物をt−ブチルエステルとし、Chiralcel(OD−H,250X30mmID,5μm)カラムおよび50/50/0.1、CO
2/(1:1,EtOH/ACN)/DEAからなる移動相を70mL/分の流速および150barの背圧で用いるキラルHPLCを行った実施例化合物106のキラル分割によって取得した。所望の中間体化合物は、ピーク2(>99.0% ee)とした。所望の最終化合物は、50% TFA/DCMで2時間処理し、逆相分取HPLCによって精製することによって取得した。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ 12.74 (1 H, br.s.), 10.82 (1 H, s), 9.88 (1 H, s), 7.85 - 8.00 (3 H, m), 7.65 - 7.72 (3 H, m), 7.17 - 7.25 (2 H, m), 7.05 - 7.10 (1 H, m), 6.90 - 7.01 (2 H, m), 5.83 (1 H, s), 4.01 - 4.12 (3 H, m), 3.72 (1 H, ddd, J = 12.45, 7.08, 4.95 Hz), 3.24 - 3.31 (2 H, m), 2.82 - 2.98 (4 H, m), 1.70 - 1.93 (5 H, m), 1.32 - 1.43 (2 H, m) ppm. MS (ESI) m/z: 674.5 (M+H)
+.HPLC分析:RT=6.16分。
実施例165:
(E)−6−(2−(3−(3−クロロ−2−フルオロ−6−(1H−テトラゾール−1−イル)フェニル)アクリロイル)−5−(4−(2−(ジメチルアミノ)エチルカルバモイル)フェニル)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−1−カルボキサミド)ニコチン酸,ビス−TFA塩:
化合物165A:tert−ブチル 6−アミノニコチネート:脱気したDMSO(15.5ml)中のtert−ブチル 6−ブロモニコチネート(2.0g,7.8mmol)、CuI(0.295g,1.6mmol)、L−プロリン(0.36g,3.1mmol)およびK
2CO
3(3.21g,23.3mmol)に、水酸化アンモニウム(0.39mL,10.07mmol)(28%水溶液)を加え、該反応物を85℃で加熱した。3時間後、さらなる量のCuI(0.295g,1.55mmol)および水酸化アンモニウム(0.392mL,10.07mmol)を加えた。72時間後、冷ました反応物をEtOAcで希釈し、H
2O、飽和NaHCO
3溶液、H
2O、食塩水で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、粗製化合物165A(0.964g)を褐色の油状物として得た。MS (ESI) m/z: 195.1 (M+H)
+
化合物165B:tert−ブチル 5−ブロモ−1−(5−(tert−ブトキシカルボニル)ピリジン−2−イルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−カルボキシレート:POCl3(0.131mL,1.4mmol)を、−15℃でピリジン(5.61ml)中の化合物136C(0.50g,1.4mmol)および化合物165A(0.545g,2.81mmol)の溶液に加えた。該混合物を徐々に室温にし、14時間攪拌した。反応混合液をEtOAc(40mL)で希釈し、1.0N HCl溶液、H2O、食塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、化合物165Bを得た。MS (ESI) m/z: 533.2 (M+H)+.
実施例化合物165:マイクロ波バイアルに、2.0M K2CO3(3mL)およびジオキサン(10mL)/EtOH(2mL)を加え、化合物165B(0.15g,0.28mmol)およびN−(2−(ジメチルアミノ)エチル)−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンズアミド(0.18g,0.56mmol)を加えた。N2で脱気し、テトラキス(トリフェニル−ホスフィン)パラジウム(0)(0.016g,0.014mmol)を加え、該混合物を130℃でマイクロ波中にて15分間照射した。該混合物をEtOAc(40mL)で希釈し、飽和NaHCO3溶液、食塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣を50% TFA/DCMで16時間処理し、濃縮して、アミンTFA塩を褐色の油状物として得た。別個の丸底フラスコにおいて、DCM/THF(2:1,15mL)中の中間体化合物3A(0.076g,0.28mmol)を1−クロロ−N,N,2−トリメチルプロパ−1−エン−1−アミン(0.041g,0.310mmol)で処理した。2時間後、DCM(15mL)中のアミンTFA塩およびピリジン(0.068mL,0.85mmol)の溶液を0℃で滴下して加えた。反応混合液を室温に加温した。3時間後、逆相分取HPLCにより精製し、凍結乾燥させて、実施例化合物165を白色の固形物として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 11.45 (1 H, s), 9.87 (1 H, s), 8.86 (1 H, d, J = 2.20 Hz), 8.77 (1 H, t, J = 5.50 Hz), 8.22 (1 H, dd, J = 8.79, 2.75 Hz), 8.04 (1 H, d, J = 8.79 Hz), 7.92 - 8.00 (3 H, m), 7.83 (1 H, d, J = 7.70 Hz), 7.63 - 7.69 (1 H, m), 7.50 (2 H, d, J = 8.79 Hz), 7.39 (1 H, t, J = 7.70 Hz), 7.28 (1 H, d, J = 7.70 Hz), 6.93 - 7.06 (1 H, m), 6.03 (1 H, s), 4.04 (1 H, dd, J = 7.15, 4.95 Hz), 3.64 (2 H, q, J = 5.68 Hz), 3.45 (1 H, d, J = 2.75 Hz), 3.29 (2 H, q, J = 6.05 Hz), 3.10 - 3.21 (1 H, m), 2.84 - 2.89 (6 H, m), 2.75 - 2.83 (1 H, m) ppm. MS (ESI) m/z: 738.3 (M+H)+.HPLC分析:RT=5.41分。
実施例166:
(E)−6−(2−(3−(3−クロロ−2−フルオロ−6−(1H−テトラゾール−1−イル)フェニル)アクリロイル)−5−(4−(メチルカルバモイル)フェニル)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−1−カルボキサミド)ニコチン酸,TFA塩:
実施例化合物166(21.5mg,9.3%)は、スズキ反応工程において、N−(2−(ジメチルアミノ)エチル)−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンズアミドの代わりに4−(メチルカルバモイル)フェニルボロン酸に置き換えて、実施例化合物165と同様の方法で調製した。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 11.44 (1 H, s), 9.87 (1 H, s), 8.86 (1 H, s), 8.52 (1 H, q, J = 4.40 Hz), 8.22 (1 H, dd, J = 8.79, 2.20 Hz), 8.05 (1 H, d, J = 8.79 Hz), 7.89 - 7.99 (3 H, m), 7.82 (1 H, d, J = 7.70 Hz), 7.66 (1 H, d, J = 9.89 Hz), 7.45 (2 H, d, J = 8.25 Hz), 7.38 (1 H, t, J = 7.70 Hz), 7.28 (1 H, d, J = 6.60 Hz), 7.03 - 7.11 (1 H, m), 6.90 - 6.99 (1 H, m), 6.03 (1 H, s), 4.00 - 4.14 (1 H, m), 3.42 - 3.55 (1 H, m), 3.09 - 3.21 (1 H, m), 2.76 - 2.87 (5 H, m) ppm. MS (ESI) m/z: 681.2 (M+H)
+.HPLC分析:RT=7.66分。
実施例167:
(E)−4−(5−(3−アミノ−3−オキソプロピル)−2−(3−(3−クロロ−2−フルオロ−6−(1H−テトラゾール−1−イル)フェニル)アクリロイル)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−1−カルボキサミド)安息香酸:
実施例化合物167:EtOH(10mL)中の化合物140A(0.090g,0.16mmol)を、PtO
2(3.53mg,0.016mmol)の存在下にて55psiで2時間水素化した。該反応物をセライト(登録商標)のプラグに通して濾過し、濾液を濃縮した。残渣を50% TFA/DCMで2.5時間処理し、濃縮し、該粗アミン化合物を、逆相分取HPLCを用いて精製した。DIEA(0.246mL,1.411mmol)をDMF(8mL)中のアミンTFA塩および中間体化合物3に加え、50℃で終夜加熱した。逆相分取HPLCにより精製して、所望化合物(6mg,6%)を白色の固形物として得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ 12.71 (1 H, br.s.), 10.75 - 10.81 (1 H, m), 9.86 (1 H, s), 7.83 - 7.99 (3 H, m), 7.54 - 7.73 (4 H, m), 7.49 (1 H, dd, J = 18.16, 7.43 Hz), 7.26 - 7.35 (1 H, m), 7.08 - 7.21 (2 H, m), 6.93 - 6.99 (1 H, m), 6.50 (1 H, d, J = 15.68 Hz), 5.78 - 5.87 (1 H, m), 4.07 - 4.21 (1 H, m), 3.64 - 3.74 (1 H, m), 2.76 - 3.21 (3 H, m), 2.25 - 2.32 (1 H, m) ppm. MS (ESI) m/z: 617.3 (M+H)
+.HPLC分析:RT=6.76分。
実施例168:
(R,E)−4−(2−(3−(3−クロロ−2−フルオロ−6−(1H−テトラゾール−1−イル)フェニル)アクリロイル)−5−(1−メチルピペリジン−4−イル)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−1−カルボキサミド)安息香酸,TFA塩:
実施例化合物168:Chiralpak AD−H、25X3cm、5μmを、40.0mL/分、100bar BP、35℃にて60/40 CO
2/1:1EtOH−IPA−0.1% DEA−0.1% HCOOH−3% H
2Oで用いる実施例化合物149(164mg,0.216mmol)のキラルHPLC分割により、42mg(25%)の実施例化合物168(最初に溶出するエナンチオマー)を白色の固形物として得た。1H NMR (400 MHz, MeOD) δ 9.57 (1 H, s), 7.97 (2 H, d, J = 8.59 Hz), 7.82 (1 H, t, J = 8.08 Hz), 7.59 - 7.71 (2 H, m), 7.43 - 7.55 (2 H, m), 7.30 (2 H, d, J = 17.43 Hz), 7.19 (1 H, d, J = 15.92 Hz), 6.97 (1 H, d, J = 16.17 Hz), 5.86 (1 H, s), 4.10 - 4.28 (1 H, m), 3.56 - 3.74 (4 H, m), 3.15 - 3.26 (3 H, m), 3.05 - 3.17 (1 H, m), 2.97 (3 H, s), 1.90 - 2.18 (4 H, m) ppm. MS (ESI) m/z: 644.3 (M+H)
+.HPLC分析:RT=5.13分。
実施例169:
(S,E)−4−(2−(3−(3−クロロ−2−フルオロ−6−(1H−テトラゾール−1−イル)フェニル)アクリロイル)−5−(1−メチルピペリジン−4−イル)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−1−カルボキサミド)安息香酸,TFA塩:
実施例化合物169:Chiralpak AD−H、25X3cm、5μmを、40.0mL/分、100bar BP、35℃にて60/40 CO
2/1:1 EtOH−IPA−0.1% DEA−0.1% HCOOH−3% H
2Oで用いる実施例化合物149(164mg,0.216mmol)のキラルHPLC分割により、37mg(22%)の実施例化合物169(2番目に溶出するエナンチオマー)を白色の固形物として得た。1H NMR (400 MHz, MeOD) δ 9.45 (1 H, s), 7.85 (2 H, d, J = 8.84 Hz), 7.70 (1 H, t, J = 8.21 Hz), 7.53 (2 H, d, J = 8.84 Hz), 7.30 - 7.46 (2 H, m), 7.14 - 7.28 (2 H, m), 7.07 (1 H, d, J = 15.92 Hz), 6.85 (1 H, d, J = 15.92 Hz), 5.74 (1 H, s), 4.05 (1 H, d, J = 12.38 Hz), 3.41 - 3.67 (4 H, m), 3.06 - 3.19 (3 H, m), 2.92 - 3.05 (1 H, m), 2.85 (3 H, s), 1.92 - 2.18 (4 H, m) ppm. MS (ESI) m/z: 644.3 (M+H)
+.HPLC分析:RT=5.16分。
実施例170:
(E)−2−(3−(3−クロロ−2−フルオロ−6−(1H−テトラゾール−1−イル)フェニル)アクリロイル)−N−(6−メトキシピリジン−3−イル)−5−(4−(メチルカルバモイル)フェニル)−1,2,3,4 テトラヒドロイソキノリン−1−カルボキサミド,TFA塩:
化合物170A:2−tert−ブチル 1−メチル 5−(4−(メチルカルバモイル)フェニル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−1,2(1H)−ジカルボキシレート:火力乾燥させたRBFに、化合物136D(2.0g,5.4mmol)、4−(メチルカルバモイル)フェニルボロン酸(1.93g,10.8mmol)、三塩基性リン酸カリウム(2.29g,10.8mmol)およびPdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2付加物(0.44g,0.54mmol)を加えた。該フラスコをアルゴンで数分間パージし、続いて脱気したDMSO(36.0ml)を加えた。反応混合液を90℃に温めて、黒色の溶液を得た。5時間後、該反応物をH
2OおよびDCMで分液処理し、該層を分離した。水層をDCMで抽出した(1x)。有機層を合わせて、H
2O、食塩水で洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。シリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィーにより精製して、化合物170Aをオフホワイト色の泡状物として得た。MS (ESI) m/z: 425.2 (M+H)
+.
化合物170B:2−(tert−ブトキシカルボニル)−5−(4−(メチルカルバモイル)フェニル)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−1−カルボン酸:化合物170A(1.56g,3.68mmol)をTHF/MeOH(1:1,50mL)中に溶解し、NaOH(18.38mL,18.38mmol)で処理した。20時間後、該有機層を蒸発させ、残った水層のpHを1M HCl溶液で3に調整した。この溶液をEtOAcで抽出し、H2O、食塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、化合物170B:(1.48g,収率98%)を明るい黄褐色の固形物として得た。MS (ESI) m/z: 411.1 (M+H)+.
実施例化合物170:化合物170B(0.050g,0.122mmol)、EDC(0.023g,0.122mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール水和物(0.019g,0.122mmol)およびDIEA(0.032mL,0.183mmol)をDCM(5mL)に加えた。15分後、5−アミノ−2−メトキシピリジン(0.015g,0.122mmol)を加えた。反応混合液を1.0M HCl溶液、食塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣を50% TFA/DCMで処理した。3時間後、該反応混合物を乾燥するまで濃縮した。該粗アミン化合物を逆相分取HPLCにより精製した。DIEA(0.032mL,0.183mmol)を、該アミンTFA塩、中間体化合物3(0.045g,0.122mmol)およびDMF(3mL)の溶液に加えた。生じた混合物を50℃に加熱した。5時間後、該反応混合物を室温に冷まし、逆相分取HPLCにより直接精製して、表題化合物を白色の固形物として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 10.52 (1 H, s), 9.85 (1 H, s), 7.85 - 8.00 (5 H, m), 7.65 (2 H, dd, J = 7.96, 3.66 Hz), 7.44 (2 H, d, J = 8.08 Hz), 7.37 (1 H, t, J = 7.58 Hz), 7.26 (1 H, d, J = 7.58 Hz), 7.03 - 7.10 (1 H, m), 6.92 - 6.99 (1 H, m), 6.78 (1 H, d, J = 8.84 Hz), 5.87 (1 H, s), 3.95 - 4.13 (1 H, m), 3.80 (3 H, s), 3.48 - 3.66 (1 H, m), 2.97 - 3.15 (1 H, m) ppm. MS (ESI) m/z: 667.2 (M+H)+.HPLC分析:RT=8.25分。
実施例171:
(E)−4−(2−(3−(3−クロロ−2−フルオロ−6−(1H−テトラゾール−1−イル)フェニル)アクリロイル)−5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−1−カルボキサミド)安息香酸:
実施例化合物171は、スズキ反応において、4−(2−(ジメチルアミノ)エチルカルバモイル)フェニルボロン酸,HCl塩を1−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾールに、アミド生成工程において、(E)−2,5−ジオキソピロリジン−1−イル 3−(6−アセチル−3−クロロ−2−フルオロフェニル)アクリレートを中間体化合物3に置き換えて、実施例化合物73(表7)と同様の方法で調製した。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.77 (1 H, s), 9.86 (1 H, s), 7.85 - 8.00 (4 H, m), 7.61 - 7.73 (4 H, m), 7.49 - 7.60 (1 H, m), 7.23 - 7.36 (2 H, m), 7.05 - 7.14 (1 H, m), 6.91 - 7.00 (1 H, m), 5.84 (1 H, s), 4.04 - 4.14 (1 H, m), 3.90 (3 H, s), 3.53 - 3.65 (1 H, m), 2.97 - 3.09 (1 H, m) ppm. MS (ESI) m/z: 627.2 (M+H)
+.HPLC分析:RT=8.12分。
実施例172:
(E)−4−(2−(3−(3−クロロ−2−フルオロ−6−(1H−テトラゾール−1−イル)フェニル)アクリロイル)−5−(1−(2−モルホリノエチル)−1H−ピラゾール−4−イル)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−1−カルボキサミド)安息香酸,TFA塩:
実施例化合物172は、スズキ反応において、4−(2−(ジメチルアミノ)エチルカルバモイル)フェニルボロン酸,HCl塩を4−(2−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)エチル)モルホリンに、アミド生成工程において、(E)−2,5−ジオキソピロリジン−1−イル 3−(6−アセチル−3−クロロ−2−フルオロフェニル)アクリレートを中間体化合物3に置き換えて、実施例化合物73(表7)と同様の方法で調製した。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.82 (1 H, s), 9.87 (1 H, s), 8.09 (1 H, s), 7.93 - 8.00 (2 H, m), 7.87 (2 H, d, J = 8.79 Hz), 7.79 (1 H, s), 7.65 - 7.71 (3 H, m), 7.58 (1 H, d, J = 6.05 Hz), 7.27 - 7.37 (2 H, m), 6.93 - 7.08 (2 H, m), 5.84 (1 H, s), 4.60 (2 H, t, J = 6.05 Hz), 3.89 - 4.13 (2 H, m), 3.60 - 3.78 (3 H, m), 3.49 - 3.59 (1 H, m), 3.34 - 3.48 (1 H, m), 3.10 - 3.27 (2 H, m), 2.97 - 3.06 (1 H, m), 2.88 (2 H, s), 2.71 - 2.74 (2 H, m) ppm. MS (ESI) m/z: 726.2 (M+H)
+.HPLC分析:RT=5.64分。
実施例173:
(E)−4−(2−(3−(3−クロロ−2−フルオロ−6−(1H−テトラゾール−1−イル)フェニル)アクリロイル)−5−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−1−カルボキサミド)安息香酸:
実施例化合物173は、スズキ反応において、1−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾールを4−(2−(ジメチルアミノ)エチルカルバモイル)フェニルボロン酸,HCl塩に置き換えて、実施例化合物53と同様の方法で調製した。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ 10.86 (1 H, s), 9.86 (1 H, s), 7.92 - 8.00 (1 H, m), 7.89 (2 H, d, J = 8.80 Hz), 7.76 (1 H, d, J = 7.70 Hz), 7.71 (2 H, d, J = 8.80 Hz), 7.62 - 7.68 (1 H, m), 7.50 - 7.56 (1 H, m), 7.41 (1 H, t, J = 7.70 Hz), 7.26 - 7.35 (1 H, m), 7.05 - 7.12 (1 H, m), 6.94 - 7.00 (1 H, m), 6.33 (1 H, d, J = 1.93 Hz), 5.91 (1 H, s), 4.03 - 4.17 (1 H, m), 3.57 - 3.67 (4 H, m), 2.94 - 3.05 (1 H, m), 2.64 (1 H, dt, J = 15.96, 4.81 Hz) ppm. MS (ESI) m/z: 627.2 (M+H)
+.HPLC分析:RT=7.97分。
実施例174:
(E)−4−(2−(3−(3−クロロ−2−フルオロ−6−(1H−テトラゾール−1−イル)フェニル)アクリロイル)−5−(1−(3−ヒドロキシプロピル)−1H−ピラゾール−4−イル)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−1−カルボキサミド)安息香酸:
実施例化合物174は、適当な中間体化合物を用いて、実施例化合物53と同様の方法で調製した。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ 10.79 (1 H, s), 9.87 (1 H, s), 7.85 - 7.99 (4 H, m), 7.62 - 7.74 (4 H, m), 7.51 - 7.59 (1 H, m), 7.22 - 7.38 (2 H, m), 7.08 - 7.16 (1 H, m), 6.90 - 7.01 (1 H, m), 5.84 (1 H, s), 4.18 - 4.25 (2 H, m), 4.05 - 4.14 (1 H, m), 3.53 - 3.63 (1 H, m), 3.38 - 3.47 (2 H, m), 3.13 - 3.26 (1 H, m), 3.03 (1 H, ddd, J = 16.02, 4.88, 4.68 Hz), 1.97 (2 H, qd, J = 6.65, 6.46 Hz) ppm. MS (ESI) m/z: 671.2 (M+H)
+. HPLC分析:RT=7.44分。
実施例175:
(E)−4−(5−(3−アミノ−1H−インダゾール−6−イル)−2−(3−(3−クロロ−2−フルオロ−6−(1H−テトラゾール−1−イル)フェニル)アクリロイル)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−1−カルボキサミド)安息香酸,TFA塩:
実施例化合物175:2.0M K
2CO
3(2mL)を含有する大きなマイクロ波バイアルに、ジオキサン(10mL)/EtOH(3mL)を加えた。続いて、上記溶液に、tert−ブチル 5−ブロモ−1−(4−(tert−ブトキシカルボニル)フェニルカルバモイル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−カルボキシレート(0.25g,0.47mmol)および4−シアノ−3−フルオロフェニルボロン酸(0.155g,0.941mmol)を加え、N
2で10分間脱気した。次いで、上記混合物に、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.027g,0.024mmol)を加え、該混合物を130℃で15分間照射した。次に、反応混合液をEtOAc(40mL)で希釈し、飽和NaHCO
3溶液、食塩水で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。EtOH(9.41mL)中の上記残渣に、ヒドラジン一水和物(0.343mL,7.06mmol)を加え、マイクロ波バイアル中で160℃にて40分間加熱した。反応混合液を乾燥するまで濃縮し、残渣を50% TFA/DCMで1.5時間処理し、濃縮し、分取HPLCにより精製した。生成フラクションを減圧濃縮した。DIEA(0.46mL,1.411mmol)をアミンTFA塩、続いてDMF(8mL)中の(E)−2,5−ジオキソピロリジン−1−イル 3−(3−クロロ−2−フルオロ−6−(1H−テトラゾール−1−イル)フェニル)アクリレート(0.172g,0.470mmol)に加え、55℃で加熱した。続いて、粗生成物を分取HPLCにより精製して、所望化合物を得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ 10.83 (1 H, s), 9.85 (1 H, s), 7.81 - 7.98 (4 H, m), 7.61 - 7.75 (4 H, m), 7.17 - 7.42 (3 H, m), 6.89 - 7.10 (3 H, m), 5.89 (1 H, s), 3.97 - 4.13 (1 H, m), 3.49 - 3.62 (1 H, m), 3.07 - 3.18 (1 H, m), 2.85 (1 H, dd, J = 11.00, 4.68 Hz).ppm. MS (ESI) m/z: 678.4 (M+H)
+.HPLC分析:RT=7.38分。
実施例176:
(R,E)−4−(2−(3−(3−クロロ−2−フルオロ−6−(1H−テトラゾール−1−イル)フェニル)アクリロイル)−3,3−ジメチル−5−(4−(メチルカルバモイル)フェニル)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−1−カルボキサミド)安息香酸:
実施例化合物176は、1mL/分にてヘキサン:EtOH(70:30)および0.2% DEAで溶出するChiralpak IA(250x4.6)mmを用いるキラルHPLC分割による実施例化合物135のtert−ブチルエステル中間体から調製した。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 12.79 (1 H, s), 10.53 (1 H, s), 9.86 (1 H, s), 8.49 (1 H, q), 7.83-7.97 (6 H, m), 7.72-7.64 (3 H, m), 7.39-7.43 (3 H, m), 7.32 (1 H, d, J = 7.2 Hz), 7.12 (1 H, d, J = 15.6 Hz), 6.86 (1 H, bs), 5.87 (1 H, bs), 3.37 (2 H, bs), 2.81 (3 H, d, J = 4.4 Hz), 1.69 (3 H, s), 1.08 (3 H, s) ppm. MS (ESI) m/z: 708.0 (M+H)
+. HPLC分析:RT=9.27分。
実施例177:
(S,E)−4−(2−(3−(3−クロロ−2−フルオロ−6−(1H−テトラゾール−1−イル)フェニル)アクリロイル)−3,3−ジメチル−5−(4−(メチルカルバモイル)フェニル)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−1−カルボキサミド)安息香酸:
実施例化合物177は、1mL/分にてヘキサン:EtOH(70:30)および0.2% DEAで溶出するChiralpak IA(250x4.6)mmを用いるキラルHPLC分割による実施例化合物135であるtert−ブチルエステル中間体から調製した。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 12.75 (1 H, s), 10.53 (1 H, s), 9.86 (1 H, s), 8.50 (1 H, q), 7.83-7.97 (6 H, m), 7.64-7.72 (3 H, m), 7.39-7.43 (3 H, m), 7.32 (1 H, d, J = 7.2 Hz), 7.12 (1 H, d, J = 15.6 Hz), 6.95 (1 H, bs), 5.87 (1 H, bs), 3.37 (2 H, bs), 2.81 (3 H, d, J = 4.4 Hz), 1.69 (3 H, s), 1.08 (3 H, s) ppm. MS (ESI) m/z: 708.0 (M+H)
+. HPLC分析:RT=9.27分。
表11における下記の実施例化合物は、実施例化合物123について記載される方法と同様の方法に従って調製した。代表的なキラル化合物は、適当な後の段階の中間体化合物のキラル分割、続いて精製によって取得した。
表11
実施例181:
(E)−4−(2−(3−(3−クロロ−2−フルオロ−6−(1H−テトラゾール−1−イル)フェニル)アクリロイル)−5−(4−(ピロリジン−1−イル)フェニル)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−1−カルボキサミド)安息香酸,TFA塩:
実施例化合物181(102mg,31%)は、スズキ反応において、4−(2−(ジメチルアミノ)エチルカルバモイル)フェニルボロン酸,HCl塩を1−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]ピロリジンに、最終カップリング工程において、中間体化合物12を中間体化合物3Aに置き換えて、実施例化合物137と同様の方法で調製した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.80 (1 H, s), 9.87 (1 H, s), 7.85 - 7.98 (3 H, m), 7.61 - 7.75 (3 H, m), 7.54 - 7.62 (1 H, m), 7.26 - 7.34 (1 H, m), 7.13 - 7.22 (3 H, m), 7.03 - 7.09 (1 H, m), 6.92 - 6.99 (1 H, m), 6.62 (2 H, d, J = 8.79 Hz), 5.74 - 5.89 (1 H, m), 3.99 - 4.11 (1 H, m), 3.42 - 3.52 (1 H, m), 3.23 - 3.35 (4 H, m), 3.05 - 3.19 (1 H, m), 2.83 - 2.96 (1 H, m), 1.98 (4 H, t, J = 6.32 Hz) ppm. MS (ESI) m/z: 692.4 (M+H)
+.HPLC分析:RT=10.15分。
表12における下記の実施例化合物は、実施例化合物181について記載される方法と同様の方法に従って調製した。代表的なキラル化合物は、適当な後の段階の中間体化合物のキラル分割、続いて精製によって取得した。
表12
実施例184:
(E)−4−(2−(3−(3−クロロ−2−フルオロ−6−(1H−テトラゾール−1−イル)フェニル)アクリロイル)−5−(ジメチルアミノ)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−1−カルボキサミド)安息香酸,TFA塩:
実施例化合物184は、Ugi反応において、中間体化合物2を中間体化合物3Aに置き換えて実施例化合物40と同様の方法で調製した。
1H NMR (400 MHz, MeOD) δ 9.56 (1 H, s), 7.96 (2 H, d, J = 8.84 Hz), 7.81 (1 H, t, J = 8.08 Hz), 7.60 - 7.76 (4 H, m), 7.47 - 7.60 (2 H, m), 7.14 - 7.25 (1 H, d, J = 15.9Hz), 6.95 - 7.07 (1 H, d, J = 15.9Hz), 5.97 (1 H, s), 4.14 - 4.31 (1 H, m), 3.75 (1 H, ddd, J = 12.38, 8.72, 3.92 Hz), 3.29 - 3.38 (7 H, m), 3.14 - 3.23 (1 H, m) ppm. MS (ESI) m/z: 590.4 (M+H)
+.HPLC分析:RT=5.56分。
実施例185:
(E)−エチル 4−(2−(3−(3−クロロ−2−フルオロ−6−(1H−テトラゾール−1−イル)フェニル)アクリロイル)−5−(6−(メチルカルバモイル)ピリジン−3−イル)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−1−カルボキサミド)ベンゾエート,TFA塩:
実施例化合物185:2.0MのK
2CO
3(2mL)およびジオキサン(10mL)/EtOH(3mL)に、化合物139A(0.500g,0.941mmol)およびN−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピコリンアミド(0.296g,1.129mmol)を加えた。脱気後、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.054g,0.047mmol)を加え、該混合物をマイクロ波で130℃にて15分間照射した。反応混合液をEtOAc(40mL)で希釈し、飽和NaHCO
3溶液、食塩水で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。アミン化合物をBoc脱保護し、該残渣をEtOH(10mL)中に溶解させ、HCl(ジオキサン中で4.0M)(10mL,40.0mmol)を加えることによってt−ブチル エステルをエチルエステルにトランスエステル化した。3日後、該反応混合物を乾燥するまで濃縮した。残渣をEtOAc中に入れ、NaHCO
3水溶液で中和した。有機層を食塩水で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。該アミン化合物、中間体化合物3(0.344g,0.94mmol)およびDIEA(0.49mL,2.82mmol)をDMF(10mL)に加え、50℃で18時間加熱した。該粗製混合物を逆相HPLCにより精製して、所望化合物(110mg,13%)を白色の固形物として得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ 10.89 (1 H, s), 9.85 - 9.88 (1 H, m), 8.84 (1 H, q, J = 4.59 Hz), 8.63 (1 H, d, J = 1.65 Hz), 8.12 (1 H, d, J = 7.98 Hz), 8.02 (1 H, dd, J = 7.98, 2.20 Hz), 7.90 - 7.98 (3 H, m), 7.72 - 7.78 (3 H, m), 7.64 - 7.69 (1 H, m), 7.41 - 7.47 (1 H, m), 7.36 (1 H, d, J = 6.60 Hz), 7.07 - 7.12 (1 H, m), 6.92 - 6.99 (1 H, m), 5.92 (1 H, s), 4.29 (2 H, q, J = 7.06 Hz), 4.04 - 4.14 (1 H, m), 3.61 (1 H, ddd, J = 12.45, 8.87, 3.99 Hz), 3.05 - 3.15 (1 H, m), 2.79 - 2.89 (4 H, m), 1.32 (3 H, t, J = 7.01 Hz) ppm. MS (ESI) m/z: 709.5 (M+H)
+. HPLC分析:RT=10.04分。
表13における下記の実施例化合物は、実施例化合物185について記載される方法と同様の方法に従って調製した。代表的なキラル化合物は、適当な後の段階の中間体化合物のキラル分割、続いて精製によって取得した。
表13
a:55/45/0.1、CO
2/(1:1 EtOH−ACN)/DEAを8分間保持、続いてグラジエント60/40に、3.0mL/分、150bar BP、35℃を用いるChiralpak AD−H 250X4.6mmID,5μm。
b:50% 1:1 イソプロパノール−MeOH−0.1% DEA/50% CO
2を65mL/分、150Bar、35℃で用いるChiralpak AD−H SFC,250X30cmID,5μm。
表14における下記の実施例化合物は、適当なニトリル中間体化合物を用いて、実施例化合物1について記載されるUgi反応によって調製した。TFA/DCMによる脱保護は、必要に応じて行った。単一エナンチオマーは、保護された後の段階の中間体化合物をキラルHPLCによって単離し、続いて示されるように脱保護した。
表14