JP2014529930A - ネイティブ画像の一部の選択的キャプチャとその表示 - Google Patents

Abstract

ネイティブ画像の一部を選択的にキャプチャし表示するシステム及びその方法を提供する。第一の実施形態においては、第一の画像又は動画が第一の解像度でキャプチャされる。当該第一の解像度は、高精細度よりも大きく、所定の放送表示解像度よりも高い。その後、ネイティブの第一の画像又は動画の所望の部分がより低い第二の解像度で表示される。当該第二の解像度は、所定の放送表示解像度よりも低く、それに近似している。従って、キャプチャされた画像の選択された部分は、所定の放送表示解像度で、又はそれに近い解像度で、表示されることとなる（すなわち、所定の放送表示解像度と比した画像の詳細が損なわれることを最小限に抑え、またはなくすことができる）。他の例としての実施形態においては、動画は、所定の放送フレームレートよりも高い第一のフレームレートでキャプチャされ、そして抽出ウィンドウがネイティブの第一の動画の一部からフレームを抽出し、そうすることにより、抽出ウィンドウにより選択された部分の放送の品質を向上させる。【選択図】 図３

Description

［関連出願の相互参照］
本願は、２０１１年８月５日に提出された米国特許仮出願第６１／５１５，５４９、及び２０１１年１１月２３日に提出された米国特許仮出願第６１／５６３，１２６に基づく優先権の利益を主張するものであり、これらの出願の内容の全てはここに参照することにより明確に組み込まれる。

本開示は、ネイティブ画像の一部を選択的にキャプチャし表示するシステム及びその方法に関し、とりわけ放送制作に用いられるものである。

一般的な画像又は動画の形式は、典型的には、垂直解像度又は水平解像度のいずれかを単位とするものであると言われている。図１には、２．３９：１のアスペクト比の相対的なピクセル寸法の例を示してある。テレビ放映される７２０ｐ形式及び１０８０ｐ形式の寸法について併せて示してある。

垂直高さ解像度指定子の例としては、７２０ｐ（１２８０×７２０ピクセル）、１０８０ｉ（２つのフィールドの１９２０×５４０ピクセルのインターレースを利用して、全体の解像度を１９２０×１０８０ピクセルとする）又は１０８０ｐ（１９２０×１０８０ピクセルの順次走査を表す）がある。

水平高さ解像度指定子は、デジタル映画の専門用語においてより一般的であるが、その例には、２Ｋ（幅２０４８ピクセル）及び４Ｋ（幅４０９６ピクセル）が含まれる。全体としての解像度は、画像のアスペクト比に依存することとなる。例えば、４：３のスタンダード比又はアカデミー比の２Ｋ画像は、全体としての比率が２０４８×１５３６ピクセルとなる。一方、２．３９：１のパナビジョン（登録商標）比の画像は、全体としての比率が２０４８×８５６ピクセルとなる。従来技術を示す図１には、７２０ｐ、１０８０ｐ、２Ｋ及び４Ｋでキャプチャされた画像の相対的なピクセル寸法の比較を示してある。

近年、デジタル映画においては、高精細度（ＨＤ；ｈｉｇｈ ｄｅｆｉｎｉｔｉｏｎ）よりも上の解像度でキャプチャする技術が存在する。例えば、２Ｋ、４Ｋまで、及びそれ以上の解像度でキャプチャするのである。しかしながら、キャプチャされたデジタル映画を家で観る視聴者からしてみれば、キャプチャされた画像は、配信局において圧縮されて、放送配信用等に従来から使用可能であった視聴者の高精細度形式とされるのであった。例えば、７２０ｐ、１０８０ｉ又は１０８０ｐまで解像度が落とされるのであった。

また、デジタル映画においては、高解像度でのキャプチャを利用するようになりつつあるが、従来からある放送におけるキャプチャは、まだその段階に達していない。この放送におけるキャプチャは、所望の視聴者の表示解像度において行われる。例えば、１０８０ｐの解像度でキャプチャされる。これは、視聴者の表示装置の性能に限界があるためであり、また、放送事業者の処理能力に限界があるためでもある。そのため、放送される画像を拡大して見ることが要求されるような状況、すなわち、例えばラインコールをもっとよく見たい場合や、フィールド上の特定のプレーヤーを追跡したいような場合があるが、その場合においても、ラインコールの表示解像度は、フィールドでキャプチャされたネイティブ画像と比べて著しく劣っていたのである。

従って、当該技術分野においては、放送又はその他の画像表示において画像材料をキャプチャし表示させるための改良された機構が求められていた。

本発明に係る、ネイティブ画像の一部を選択的にキャプチャし表示するシステム及びその方法により、上述の及びその他の問題及び従来技術の不利益が克服され、軽減される。例としての実施形態においては、第一の画像又は動画が第一の解像度でキャプチャされる。当該第一の解像度は、高精細度よりも大きく、所定の放送表示解像度よりも高い。前記第一の画像又は動画の所望の部分は、その後、より低い第二の解像度で表示される。当該第二の解像度は、前記所定の放送表示解像度よりも低く、それに近似している。従って、前記キャプチャされた画像のうちの選択された部分は、前記所定の放送表示解像度と同じかそれに近い解像度で表示されることとなる（すなわち、前記所定の放送表示解像度と比して画像詳細が損なわれてしまうことを最小限に抑え又はなくすことができる）。

さらなる例としての実施形態においては、ネイティブ画像のキャプチャは、高精細度解像度よりも高い解像度で行われる。そして、その高精細度画像よりも上の解像度の部分が、表示のために選択される。例としての実施形態においては、少なくとも一つの選択された部分は、高精細度画像よりも高いネイティブの高精細度部分である。

他の一つの例としての実施形態においては、第一の動画は第一のフレームレートでキャプチャされる。当該第一のフレームレートは、所定の放送フレームレートよりも高い。前記第一の動画の所望の部分は、その後、より低い第二のフレームレートで表示される。当該第二のフレームレートは、前記所定の放送フレームレートよりも低く、それに近似する。前記第一の動画の前記所望の部分は、前記ネイティブのキャプチャされた動画の全域にわたってフレームを抽出する抽出ウィンドウによってキャプチャされる。このようにして、前記抽出された動画は、エッジの鋭い又はぼやけたフレームを含むことなく、滑らかではっきりとした動画として提供される。

他の一つの例としての実施形態においては、第一の動画は第一の解像度で第一のフレームレートでキャプチャされる。前記第一の解像度及び第一のフレームレートは、所定の放送表示解像度及びフレームレートよりも高い値である。前記第一の動画の所望の部分が、その後、抽出ウィンドウにより選択され、そして、より低い第二の解像度及びより低い第二のフレームレートで表示される。当該第二の解像度及び第二のフレームレートは、前記所定の放送表示解像度及びフレームレートと同じかそれに近似する値である。従って、前記キャプチャされた動画を、前記所定の放送表示解像度と同じかそれに近似する解像度で表示することができ、エッジの鋭い又はぼやけたフレームを含むことなく、滑らかではっきりとした動画として表示される。

さらなる例としての実施形態においては、グラフィカルユーザーインターフェース（"ＧＵＩ"）には選択可能な抽出ウィンドウが設けられ、当該抽出ウィンドウは、ユーザーがキャプチャされた画像の範囲内でナビゲートできるように、そして表示のために前記キャプチャされた画像の一部を選択することができるように構成される。例としての実施形態においては、前記抽出ウィンドウは、ユーザーが当該抽出ウィンドウの大きさ及び位置を調整することができるように構成される。他の例としての実施形態においては、前記抽出ウィンドウは、動画の全域にわたって追跡し又はスキャンすることができるように構成される。例えば、スポーツイベント時に、関心のあるプレイ又は対象を追跡することができるように構成される。

他の例としての実施形態においては、異なる視点から画像をキャプチャするために、複数のカメラが配置される。そして、ネイティブ画像の複数の部分を異なる視点から選択的に表示するために、システムの中には、複数の画像キャプチャに対して複数の抽出ウィンドウが設けられているものとすることができる。

本発明の上述した並びに他の特徴及び利点は、以下に続く詳細な説明及び図面から、当業者によって評価され、理解されるであろう。

図面に関しては、同等の要素については、以下の図１〜図４において同じ符号が付されている。

高精細度及びそれよりも高い解像度についての、相対的なピクセル寸法を比較した、従来技術を示す図である。

４Ｋでキャプチャした画像のグラフィカルユーザーインターフェースの例であり、７２０ｐの選択可能な抽出ウィンドウを伴っている。

４Ｋ画像をキャプチャして現場から離れた処理装置及びグラフィカルユーザーインターフェースへと転送する第一のシステムの例である。

４Ｋ画像を現場でキャプチャして処理をして、その後現場から離れた場所に高精細画像として転送する第二のシステムの例である。

上述したように、本開示は、ネイティブ画像の一部を選択的にキャプチャして表示するシステム及びその方法に関する。

例としての実施形態においては、第一の画像又は動画は、第一の解像度でキャプチャされる。当該第一の解像度は、高精細度よりも大きく、所定の放送表示解像度よりも高い。その後、前記第一の画像又は動画の所望の一部が、より低い第二の解像度で表示される。当該第二の解像度は、前記所定の放送表示解像度よりも低く、それに近似する。従って、キャプチャされた画像のうちの選択された部分は、前記所定の放送表示解像度と同じかそれに近い解像度で表示することができる（すなわち、前記所定の放送表示解像度に対して画像詳細が損なわれてしまうことを最小限に抑え、又はなくすことができる）。

この例が図２に示してある。図２は、フルラスターの４Ｋの動画イメージ１０のスクリーンショットを示している。その後、７２０ｐの動画選択可能抽出ウィンドウ１２として示してある４Ｋ画像の一部が、表示のために選択される。このように、高精細度解像度よりも上の解像度でネイティブ画像のキャプチャが行われ、そしてその高精細度よりも上の解像度の画像の一部が、７２０ｐの抽出ウィンドウにより、表示のために選択される。図２には、４Ｋでのキャプチャと、７２０ｐの抽出ウィンドウと、を具体的に示しているが、キャプチャされる画像及び抽出ウィンドウのうちのいずれか及び両方は、他の解像度となるようにサイズを決めてもよいと理解されるべきである。

また、図２には一つの抽出ウィンドウが図示されているが、本開示には、同一のキャプチャされた画像に対し、同時に複数の抽出ウィンドウが適用される場合も含まれる。

さらなる例としての実施形態においては、選択可能な抽出ウィンドウ（図２において符号１２で示されている。）がグラフィカルユーザーインターフェース（"ＧＵＩ"）（図３及び図４において符号１４で示されている。）に設けられている。当該抽出ウィンドウは、オペレータがキャプチャされた画像の範囲内でナビゲートできるように、そして表示のためにキャプチャされた画像の一部を選択できるように構成されている。例としての実施形態においては、抽出ウィンドウは、オペレータが当該抽出ウィンドウの大きさ及び位置を調整できるように構成されている。他の例としての実施形態においては、抽出ウィンドウは、動画の全域にわたって追跡したりスキャンしたりできるように構成されている。例えば、スポーツイベント時に、関心のあるプレイ又は対象物を追跡することができるように構成されている。他の例としての実施形態においては、複数のオペレータが、同じ又は複数のＧＵＩを介して、同じ画像から抽出することができる。

次に、図３及び図４を参照すると、キャプチャされた画像の処理は、現場から離れた場所（図３）、又は現場（図４）のいずれかで行われることが分かる。図３を参照すると、例としてのシステムが図示してある。当該システムにおいては、カメラ１６が現場で４Ｋの画像をキャプチャする。現場とは、例えばスポーツイベント時におけるフィールドである（符号１８により一般的に示してある。）。転送機構２０は、例えば、フルバンド幅の４Ｋの動画を転送することが可能なファイバーである。この転送機構２０は、キャプチャされた画像をオペレーションベース（"ＯＢ"）（符号２２により一般的に示してある。）へと転送する。オペレーションベースとは、例えば、フィールド１８から離れた番組制作用トラックである。

画像記録装置２４は、例えばサーバー上のデータストリームとして、キャプチャされた画像を記録する。そして画像記録装置２４は、オペレータが、記録された時に対して時間を遡って、上述のようにキャプチャされた画像の選択された部分を検討することができるように構成される。このような操作は、ＧＵＩ１４及び記録装置２４と相互作用する処理装置２６を介してＧＵＩ１４によってオペレータに提供される。例としての実施形態においては、記録装置、処理装置、及びＧＵＩは、オペレータが、表示するために、記録された画像の一部を選択するために瞬時に又はほぼ瞬時に戻ることができるように構成される。

例えば、図２においては、トラックの中のオペレータは、関心のある領域を選択するために、カーソルと同様の方法で、ＧＵＩを用いてフルラスター４Ｋの画像をナビゲートし、選択的な１６：９の抽出ウィンドウを操作する。例としての実施形態においては、ＧＵＩは、生の動画及び録画された動画のいずれか又は両方において、関心のある領域を抽出ウィンドウにより選択できるように、構成される。また、上述したように、本開示には、抽出ウィンドウに寸法調整及びズーム機能が付与されている場合も含まれる。他の例としての実施形態においては、システムは、キーフレームをマークしたり、所望の動きについてマッピングを設立したりできるように構成される。所望の動きとは、例えば、画像の周りに、他のものに対して、パンしたりズームしたりすること等である。

再び図３を参照すると、例としての実施形態においては、当該システムのアウトプット２８（例えば、４Ｋのキャプチャに対して、７２０ｐ／５９．９４のアウトプット）は、ルーター３０に提供される。当該ルーター３０は、その後のプレイアウトのため、前記アウトプットが切換装置３２に取り込まれ、又はサーバー３４（"ＥＶＳ"）に取り込まれることを可能とする。また、例としての実施形態においては、所望の場合には、結果として生じる画像は、サーバー３４又は（処理装置２６を経由して）オペレータの場所のいずれかにおいて、リプレイのために速度を落として再生することができ、又は静止画の状態とすることができる。

図４は、別の例としての実施形態を提供する。当該実施形態においては、ネイティブ画像（この例においては４Ｋ画像）のキャプチャ、転送及び記録は現場で行われる。現場とは、例えばスポーツイベントのフィールド１８である。現場の処理装置２６は、オペレーションベース２２（ＧＵＩはあらゆる適当な場所からアクセスできるのであるが、例えばトラック）のオペレータのＧＵＩ１４を提供し、又はＧＵＩ１４と相互作用して、オペレータが抽出ウィンドウを介して画像をナビゲートできるように、画像の参照動画３８を提供する。その後、アウトプット２８は、フィールドから、現場から離れたルーター３０へと、転送される。

他の一つの実施形態においては、少なくとも一つのＧＵＩは、当該システムのナビゲーションツールとしてのタブレットコントローラによりアクセスされる。このようなタブレットコントローラは、ワイヤーレス及び携帯用とすることができる。そうすることにより、フレキシブルな、主要な又は追加のナビゲーションツールとすることができる。

他の例としての実施形態においては、異なる視点から画像をキャプチャするように複数のカメラを配置してもよい。そして、ネイティブ画像の部分を異なる視点から選択的に表示するために、システムの中の複数の画像のキャプチャに対して複数の抽出ウィンドウを設けるものとしてもよい。

さらなる例としての実施形態においては、関心のある対象物をリアルタイムで、又はほぼリアルタイムで追跡することができる（例えば、特定された、選択された若しくはあらかじめタグ付けされた関心のある選手を追跡したり、又は試合中におけるボールを自動追跡したりすることができる）。付加的な例としての実施形態においては、完全な生放送に割り込ませるために、他の人間のカメラ操作者と同様の方法で仮想のファインダーを提供するためにバックエンドのソフトウェア及び追跡技術を利用して、操作された及び自動的に追跡された関心のある対象物の仮想上の方向付けも提供される。このような過程は、例えば、単体の特定対象物の簡単な追跡や、人間のオペレータと同様の方法で抽出ウィンドウをパンしたり、チルトしたり、ズームしたりするような、人間のカメラオペレータが行う動きに近い、より複雑な操作のために人為的な技術を用いるものとすることもできる。４Ｋ（等の）キャプチャを用いる例においては、カメラによるキャプチャは、特定的にデザインされた４Ｋカメラを利用するものとすることができる。カメラは、ポストプロダクションにおいて再構成又は平坦化することで、より多くの目的物をキャプチャするように、より広角のレンズを有するものとすることもできる。また、異なる適用に特異的な異なるレンズを用いるものとすることもできる。

このような過程は、上述の複数のカメラ及び／又は複数の抽出ウィンドウを用いるものとすることができる。あるいは、一つのカメラ及び／又は一つの抽出ウィンドウに関する仕様で実行するものとすることもできる。このようにして、人工知能は、仮想のファインダーとして抽出ウィンドウを用いることにより、放送のための材料を自動的にキャプチャし、抜粋し、そして表示することができる。

また、付加的な例としての実施形態は、仮想の三次元抽出の方法も提供する。これは、例えば、二つのウィンドウのアウトプットを伴う４Ｋ又は８Ｋの単一のカメラにより行うことができる。

他の例としての実施形態においては、上述したように、画像キャプチャ解像度が高められると共に、又はその代わりに、放送フレームレートに対する画像キャプチャフレームレートが高められる。

このような実施形態においては、第一の動画は第一のフレームレートでキャプチャされる。第一のフレームレートは、所定の放送フレームレートよりも高い。第一の動画の所定の部分はその後、より低い第二のフレームレートで表示される。第二のフレームレートは、前記所定の放送フレームレートよりも低く、それに近似する。第一の動画の所望の部分は、ネイティブのキャプチャされた動画の全域にわたってフレームを抽出する、抽出ウィンドウによりキャプチャされる。このようにして、抽出された動画は、エッジの鋭い又はぼやけたフレームを含むことなく、滑らかではっきりとした動画として提供される。このようにしてキャプチャされた第一の動画は、前記所定の放送フレームレートよりも高ければ、如何なるフレームレートであってもよい。

さらなる例としての実施形態においては、第一の動画は、スーパーモーション又はハイパーモーションの第一のフレームレートでキャプチャされる。従来の動画においては、これは、漸進性フレームレートの約１８０フレーム毎秒（「スーパーモーション」）又はそれ以上（「ハイパーモーション」若しくは「ウルトラモーション」）に一致する。例としての実施形態においては、ハイパーモーションは、プレイバックの対象となるカメラの動作の引き起こされる事例をキャプチャするのに十分な個別の時間のあいだ、記録される。他の例としての実施形態においては、本システムにおいては、カメラはハイパーモーションで常時記録を行う。例えば、１５分以上、３０分以上、１時間以上、１時間半以上、２時間以上、それ以上、というように、リプレイやプレイバックをするのに十分な長さのあいだ、記録が行われる。

他の例としての実施形態においては、少なくとも一つのカメラからの未加工のデータは、画像の品質が放送仕様（「色を塗れる」ように）に適合するように操作される。例としての実施形態においては、放送の「取り扱い」は、放送の色温度、色相、及びガンマ変数に適合させるようなやり方で、生データに作用するようにシステムに組み込まれるものとすることができる。

このように、本開示は、放送制作又は他の適用のために、ネイティブ画像の一部を選択的にキャプチャし表示するシステム及びその方法を有利に提供する。ＧＵＩを通じて選択的な抽出ウィンドウを用いる、例としての実施形態を提供することにより、オペレータは、ネイティブ画像の中の、オペレータが表示することを望む部分を、完全に操作することができる。また、高精細度（例えば、４Ｋ）よりも高い解像度での画像のキャプチャの例としての実施形態を提供することにより、オペレータにより選択された画像の所望の部分を、高精細度品質かそれに近い品質の解像度で表示することができる（すなわち、相対的に画像品質が落ちることがない）。さらに、所定の放送フレームレートよりも高いフレームレートでの画像のキャプチャの例としての実施形態を提供することにより、そこから抽出された動画は、エッジの鋭い又はぼやけたフレームを含むことなく、滑らかではっきりとした動画として提供される。最後に、関心のある対象の自動追跡のような、改良されたＧＵＩ特徴を利用する様々な例としての実施形態により、一つ又は（異なる視点の）複数のキャプチャされた画像に対して複数のＧＵＩ又は複数の抽出ウィンドウを適用することにより、有利な制作適応性及び利点が提供される。

例としての実施形態を示して説明したが、ここで開示した発明には、本発明の精神及び範囲から逸脱しない範囲で、様々な変更及び変化を加えることができると、当業者により理解されるであろう。また、上述した例としての実施形態の記載においては、構造及び方法の両方に関して、限定されないように読解されるべきである。従って、様々な実施形態は、説明のために記載されたのであり、限定するために記載されたのではないものと理解されるべきである。

特許請求の範囲は以下のとおりである。

Claims (60)

1. ネイティブ画像の一部を選択的にキャプチャして表示する方法であって、
   第一の画像又は動画を第一の解像度でキャプチャすることであって、当該第一の解像度は高精細度（ＨＤ；ｈｉｇｈ ｄｅｆｉｎｉｔｉｏｎ）よりも高く、所定の第二の出力表示解像度よりも高い、ことと、
   キャプチャされたネイティブの第一の画像又は動画の所望の第一の部分を選択することであって、当該第一の部分は、その解像度が、前記キャプチャされた第一の画像又は動画の解像度よりも低い、ことと、
   前記選択された第一の部分を前記第二の出力解像度で表示することと、を備える方法。
2. 請求項１に記載の方法であって、前記第一の解像度は２Ｋ又はそれよりも高い、方法。
3. 請求項２に記載の方法であって、前記第一の解像度は４Ｋ又はそれよりも高い、方法。
4. 請求項２に記載の方法であって、前記第二の出力解像度は高精細度解像度である、方法。
5. 請求項１に記載の方法であって、前記第一の画像又は動画の前記選択された第一の部分が前記第二の出力解像度となるように再構成することをさらに備える、方法。
6. 請求項５に記載の方法であって、前記第一の解像度は高精細度解像度よりも大きく、前記第二の出力解像度は高精細度解像度である、方法。
7. 請求項１に記載の方法であって、前記第一の画像又は動画の所望の第一の部分を選択することは、選択可能な抽出ウィンドウを有するグラフィカルユーザーインターフェースにより提供される、方法。
8. 請求項７に記載の方法であって、前記抽出ウィンドウは、オペレータが表示のために前記キャプチャされた画像又は動画及びその選択部分の範囲内でナビゲートすることを可能とするように構成される、方法。
9. 請求項７に記載の方法であって、前記抽出ウィンドウは、前記キャプチャされた画像又は動画の範囲内でその大きさ及び位置を調整できるように構成される、方法。
10. 請求項７に記載の方法であって、前記抽出ウィンドウは、動画の全域にわたって追跡し又はスキャンするように構成される、方法。
11. 請求項１０に記載の方法であって、前記抽出ウィンドウは、関心のある対象を経時的に追跡するように構成される、方法。
12. 請求項１に記載の方法であって、前記第一の画像又は動画の所望の第二の部分を選択することをさらに備え、当該第二の部分は、その解像度が、前記キャプチャされた第一の画像又は動画の解像度よりも低い、方法。
13. 請求項１２に記載の方法であって、前記第一の及び第二の部分は、別個の抽出ウィンドウにより選択される、方法。
14. 請求項１３に記載の方法であって、前記別個の抽出ウィンドウは、前記第一の画像又は動画の異なる部分を同時に選択する、方法。
15. 請求項１に記載の方法であって、
    第二の画像又は動画を第三の解像度でキャプチャすることであって、当該第三の解像度は、前記所定の第二の出力表示解像度よりも高い、ことと、
    前記第二の画像又は動画の所望の第一の部分を選択することであって、前記第二の画像又は動画の前記第一の部分は、その解像度が、前記キャプチャされた第二の画像又は動画の解像度よりも低い、ことと、
    前記第二の画像又は動画の前記選択された第一の部分を前記第二の出力解像度で表示することと、をさらに備える方法。
16. 請求項１５に記載の方法であって、前記第一の解像度と前記第三の解像度とは同じであり、前記第二の画像又は動画は、異なる視点で前記第一の画像又は動画から個別のカメラにより提供される、方法。
17. 請求項１６に記載の方法であって、各カメラにグラフィカルユーザーインターフェースが設けられ、少なくとも一つの抽出ウィンドウが各グラフィカルユーザーインターフェースに関連付けられて、それにより所望の画像又は動画の一部の選択が促進される、方法。
18. 請求項１に記載の方法であって、前記第一の画像又は動画のキャプチャは所望の場所において行われ、それに続いて、前記キャプチャされた第一の画像又は動画が現場から離れたオペレーションベースへと転送される、方法。
19. 請求項１８に記載の方法であって、
    前記オペレーションベースにおいて前記キャプチャされた第一の画像又は動画を記録することと、
    前記オペレーションベースにおいて前記第一の画像又は動画の前記所望の第一の部分を選択することと、
    前記第二の出力解像度で、ルーター、切換装置、又はサーバーにて前記選択された第一の部分を出力することと、をさらに備える方法。
20. 請求項１に記載の方法であって、前記第一の画像又は動画のキャプチャ及び前記キャプチャされた第一の画像又は動画の記録は、所望の場所において行われ、それに続いて、前記第二の出力解像度で、ルーター、切換装置、又はサーバーにて前記選択された第一の部分を出力することが行われる、方法。
21. ネイティブ画像の一部を選択的にキャプチャして表示するシステムであって、
    第一の画像又は動画を第一の解像度でキャプチャするように構成された第一のカメラであって、前記第一の解像度は、高精細度よりも高く、所定の第二の出力表示解像度よりも高い、第一のカメラと、
    グラフィカルユーザーインターフェースと通信している処理装置であって、前記インターフェースは前記ネイティブの第一の画像又は動画の所望の第一の部分を選択するように構成され、当該第一の部分は、その解像度が、前記キャプチャされた第一の画像又は動画の解像度よりも低い、処理装置と、
    前記選択された第一の部分を、前記第二の出力解像度で、ルーター、切換装置、又はサーバーへと転送するように構成される出力機構と、を備えるシステム。
22. 請求項２１に記載のシステムであって、前記第一の解像度は２Ｋ又はそれよりも高い、システム。
23. 請求項２２に記載のシステムであって、前記第一の解像度は４Ｋ又はそれよりも高い」、システム。
24. 請求項２２に記載のシステムであって、前記第二の出力解像度は高精細度解像度である、システム。
25. 請求項２１に記載のシステムであって、前記処理装置は、前記第一の画像又は動画の前記選択された第一の部分を前記第二の出力解像度へと再構成するように構成される、システム。
26. 請求項２５に記載のシステムであって、前記第一の解像度は高精細度解像度よりも大きく、前記第二の出力解像度は高精細度解像度である、システム。
27. 請求項２１に記載のシステムであって、前記グラフィカルユーザーインターフェースは選択可能な抽出ウィンドウを有する、システム。
28. 請求項２７に記載のシステムであって、前記抽出ウィンドウは、オペレータを前記キャプチャされた画像及び動画の範囲内でナビゲートできるように、そして表示のためにその中の一部を選択できるように構成される、システム。
29. 請求項２７に記載のシステムであって、前記抽出ウィンドウは、前記キャプチャされた画像又は動画の範囲内でその大きさ及び位置を調整できるように構成される、システム。
30. 請求項２７に記載のシステムであって、前記抽出ウィンドウは、動画の全域にわたって追跡又はスキャンするように構成される、システム。
31. 請求項３０に記載のシステムであって、前記抽出ウィンドウは、関心のある対象を経時的に追跡するように構成される、システム。
32. 請求項３１に記載のシステムであって、前記第一の画像又は動画の所望の第二の部分を選択するように構成された第二の抽出ウィンドウをさらに備え、前記第二の部分は、その解像度が、前記キャプチャされた第一の画像又は動画の解像度よりも低い、システム。
33. 請求項３２に記載のシステムであって、前記第二の抽出ウィンドウは、同じグラフィカルユーザーインターフェースを介して提供される、システム。
34. 請求項３３に記載のシステムであって、前記別個の抽出ウィンドウは、前記第一の画像又は動画の異なる部分を同時に選択するように構成される、システム。
35. 請求項２１に記載のシステムであって、
    第二の画像又は動画を第三の解像度でキャプチャするように構成される第二のカメラをさらに備え、
    前記第三の解像度は所定の第二の出力表示解像度よりも高く、
    前記インターフェースは、前記第二の画像又は動画の所望の第一の部分を選択するように構成され、
    前記第二の画像又は動画の前記第一の部分は、その解像度が、前記キャプチャされた第二の画像又は動画の解像度よりも低い、システム。
36. 請求項３５に記載のシステムであって、前記第一の解像度及び前記第三の解像度は同じであり、前記第二の画像又は動画は、異なる視点で、前記第一の画像又は動画から別個のカメラを介して提供される、システム。
37. 請求項３６に記載のシステムであって、各カメラにはグラフィカルユーザーインターフェースが設けられ、少なくとも一つの抽出ウィンドウが、各グラフィカルユーザーインターフェースと関連付けられて、そうすることにより所望の画像又は動画の部分の選択を促進している、システム。
38. 請求項２１に記載のシステムであって、
    前記カメラは、前記第一の画像又は動画を所望の現場でキャプチャするように構成され、
    転送機構は、前記キャプチャされた第一の画像又は動画を現場から離れたオペレーションベースへと転送するように構成される、システム。
39. 請求項３８に記載のシステムであって、
    前記オペレーションベースに配置された記録機構をさらに備え、
    当該記録機構は、前記キャプチャされた第一の画像又は動画を記録するように構成され、
    前記グラフィカルユーザーインターフェースは前記オペレーションベースに設けられ、
    前記出力機構は前記選択された第一の部分を別個のルーター、切換装置又はサーバーへと転送するように構成される、システム。
40. 請求項２１に記載のシステムであって、前記カメラ及び出力機構は前記所望の現場に設けられる、システム。
41. ネイティブ画像の一部を選択的にキャプチャして表示する方法であって、
    第一の動画を第一のフレームレートでキャプチャすることであって、当該フレームレートは、所定の放送フレームレートよりも高い、ことと、
    前記ネイティブの第一の動画の所望の部分を、より低い第二のフレームレートで表示することであって、当該第二のフレームレートは、前記所定の放送フレームレートよりも低く、それに近似する、ことと、を備え、
    前記第一の動画の前記所望の部分は、前記ネイティブのキャプチャされた動画の全域にわたってフレームを抽出する抽出ウィンドウによりキャプチャされる、方法。
42. ネイティブ画像の一部を選択的にキャプチャして表示する方法であって、
    第一の画像又はビデオを第一の解像度及び第一のフレームレートでキャプチャすることであって、前記第一の解像度は高精細度よりも大きく所定の第二の出力表示解像度よりも高く、前記第一のフレームレートは所定の第二の出力表示フレームレートよりも高い、ことと、
    前記キャプチャされたネイティブの第一の画像又は動画から所望の第一の部分を選択することであって、前記第一の部分は、その解像度が、前記キャプチャされた第一の画像又は動画の解像度よりも低い、ことと、
    前記選択された第一の部分を前記第二の出力解像度及び前記第二の出力フレームレートにて表示することと、を備える方法。
43. ネイティブ画像の一部を選択的にキャプチャして表示する方法であって、
    第一の画像又は動画を第一の解像度及び第一のフレームレートにてキャプチャすることと、
    ネイティブの状態でキャプチャされた第一の画像又は動画の範囲内で少なくとも一つの対象物を追跡するように構成された人工知能又は追跡ソフトフェアを用いて、前記ネイティブの第一の画像又は動画から所望の第一の部分を選択することと、
    前記選択された第一の部分を、出力解像度及び出力フレームレートで表示することと、を備える方法。
44. 請求項４３に記載の方法であって、前記第一の画像又は動画は、高精細度解像度よりも高い解像度でキャプチャされる、方法。
45. 請求項４３に記載の方法であって、前記第一のフレームレートは、スーパーモーションフレームレート又はハイパーモーションフレームレートである、方法。
46. 請求項４３に記載の方法であって、前記人工知能又は追跡ソフトウェアは、パン、チルト及びズーム機能を含み、前記抽出ウィンドウを用いて、キャプチャした自然な画像の見映え及び効果を少なくとも部分的に模倣するように構成される、方法。
47. 請求項４６に記載の方法であって、前記ネイティブの状態でキャプチャされた第一の画像又は動画は、レンズを用いて平滑化される、方法。
48. 請求項４６に記載の方法であって、前記人工知能又は追跡ソフトウェアは、前記第一の画像又は動画の一部の放送を行っている時に選択的に表示をするために、複数の抽出ウィンドウを制御するように構成される、方法。
49. 請求項４６に記載の方法であって、前記人工知能又は追跡ソフトウェアは、前記ネイティブの第一の画像又は動画、及び、少なくとも一つのネイティブの第二のキャプチャされた画像又は動画、の一つ又は両方の一部を選択的に表示するために、複数の抽出ウィンドウを制御するように構成される、方法。
50. 請求項４９に記載の方法であって、前記第二のキャプチャされた画像又は動画は、前記第一の画像又は動画に対して異なる視点に配置される、方法。
51. 請求項１に記載の方法であって、色温度、色相及びガンマ変数に影響を与えるように、前記カメラからの未加工データを調整することをさらに備える、方法。
52. 請求項２１に記載のシステムであって、少なくとも一つのグラフィカルユーザーインターフェースにアクセスするように構成されたタブレットコントローラをさらに備える、システム。
53. 請求項２１に記載のシステムであって、前記グラフィカルユーザーインターフェース用のコントローラをさらに備え、
    該コントローラは、キャプチャされた画面の周りの動きのための顕著なキーフレーム及びマッピングを有するように構成される、システム。
54. 請求項５３に記載のシステムであって、前記動きには、一つ又はそれ以上のパニング、ズーミング及びチルティングが含まれる、システム。
55. 請求項４５に記載の方法であって、前記フレームレートはハイパーモーションフレームレートであり、そして当該ハイパーモーションフレームレートを記録することをさらに備える、方法。
56. 請求項５５に記載の方法であって、前記記録には、ハイパーモーション動画の少なくとも１５分間の記録が含まれる、方法。
57. 請求項５５に記載の方法であって、前記記録には、ハイパーモーション動画の少なくとも３０分間の記録が含まれる、方法。
58. 請求項５５に記載の方法であって、前記記録には、ハイパーモーション動画の少なくとも１時間の記録が含まれる、方法。
59. 請求項５５に記載の方法であって、前記記録には、ハイパーモーション動画の少なくとも１時間半の記録が含まれる、方法。
60. 請求項５５に記載の方法であって、前記記録には、ハイパーモーション動画の少なくとも２時間の記録が含まれる、方法。

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