JP2014529895A - 色素増感太陽電池のための添加剤 - Google Patents

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Abstract

本発明は、式(I)で表される少なくとも1種のイミダゾール誘導体または1−(3,3,4,4,4−ペンタフルオロブチル)−1H−イミダゾール、1−(3,3,4,4,4−ペンタフルオロブチル)1,2,3−トリアゾールもしくは1−(2’−チオエチル)エチルイミダゾールの色素増感太陽電池における添加剤としての使用、ならびに少なくとも1種の式(I)で表される化合物または1−(3,3,4,4,4−ペンタフルオロブチル)−1H−イミダゾール、1−(3,3,4,4,4−ペンタフルオロブチル)−1,2,3−トリアゾールもしくは1−(2’−チオエチル)エチルイミダゾールを含む特別の電解質配合物および色素増感太陽電池に関する。

Description

本発明は、少なくとも1種の式Iで表されるイミダゾール誘導体または1−(3,3,4,4,4−ペンタフルオロブチル)イミダゾール、1−(3,3,4,4,4−ペンタフルオロブチル)1,2,3−トリアゾールもしくは1−(2’−チオエチル)エチルイミダゾールの色素増感太陽電池における添加剤としての使用、ならびに式Iで表される少なくとも1種の化合物または1−(3,3,4,4,4−ペンタフルオロブチル)イミダゾール、1−(3,3,4,4,4−ペンタフルオロブチル)−1,2,3−トリアゾールもしくは1−(2’−チオエチル)エチルイミダゾールを含む特別の電解質配合物および色素増感太陽電池に関する。
増感色素を利用する色素増感太陽電池は、広汎な注目を集めてきた。色素増感太陽電池は、例えば、透明基板上にこの順序で形成される、透明導電性フィルム、その中に支持される増感色素を有する多孔質の半導体電極、正孔輸送層、および対電極を含む。
かかるセルの例は、文献:O'Regan, B. and Graetzel, M. (1991) Nature, 353, 737に記載されている。太陽電池はこの場合、一対の対向電極(アノードおよびカソード)ならびにそれらの間に電解質を含有する。電解質は、色素増感ナノ多孔質半導体−電解質界面における電荷分離に際して作られる正孔の媒体として、異なる酸化状態を有するヨウ化物イオン対を含む。カソードは伝導性材料から作られ、一方でアノードは、ガラスなどの透明材料の板であって、その上に他の元素でドープされうる光透過性の二酸化スズ(SnO)の透明の伝導性層ならびにその上に半導体の二酸化チタン(TiO)層を有する、前記板から作られる。TiO層は、その表面へ増感色素が結合する、ナノ結晶粒子からなるTiO半導体で形成される。TiOナノ結晶層および色素の間の界面が照射されると、電子がTiOへと注入される。
一方、媒体が電解質内で酸化を受ける;3つのヨウ化物イオン(I)が2つの電子を放出し、高度な酸化度の三ヨウ化物イオン(I )が生じる。それから電子がTiOナノ結晶層を介して輸送され、および透明伝導性層により収集される一方で三ヨウ化物イオン(I )はカソードへと拡散し、および2つの電子を獲得してヨウ化物イオン(I)へと還元される。このようにして、この種の湿式電池は、太陽エネルギーを電気エネルギーへと変換する。
色素増感太陽電池は、その単純かつ便利な製造方法、それゆえの低減された材料コストなどのため、次世代のための太陽電池として役立つと期待されてきている。
色素増感太陽電池を実用に供するために、変換効率におけるさらなる改善に対する要求が存在し、およびそのために、発生する電流(短絡回路電流、Jsc)の、開回路電圧(VOC)における、ならびに安全性および耐用性における増加に対する要求が存在した。
最良に機能する色素増感太陽電池は現在、少なくとも1種の揮発性有機溶媒を含有し、電解質の粘性を低減させ、それゆえイオン移動度を高めている。ここで最大の課題は、例えばYu Bai et al., "High-performance dye-sensitized solar cells based on solvent-free electrolytes produced from eutectic melts", Nature Materials 2008, 1において開示されるように、電解質液がイオンのみで構成されるという目的のもとで、揮発性溶媒をイオン液体と置き換えることにより、電解質の揮発性を除去するまたは低減させることである。
イオン液体に基づくDSCCの電力変換効率を制限する要因の1つは、関連する作動状態におけるレドックス対(例えばI )のかなり大量の酸化された部位に起因する、半導体における注入電子または伝導帯電子(例えばTiO)のかなり大規模な再結合でありうる。開回路電圧を増加させるために、かかる再結合を避ける必要があり、換言すると、半導体電解質接合部における漏れ電流を抑制することを意味する。
漏れ電流は、例えばTiO表面が単層の色素により被覆されているにもかかわらず生じる、伝導帯電子(e cb)による三ヨウ化物の上記の還元:
+2e cb(TiO)→3I
から発生する。三ヨウ化物は、相対的に小さなサイズであるため、色素層を横切るか、または色素が完全には被覆できない、つまりTiOの表面がむき出しでありおよびレドックス電解質に対して露出されているナノメートルサイズの孔へのアクセスを有するかのいずれかである。
典型的には、TiO表面上の遊離部位に適合され、それゆえ三ヨウ化物または遊離ヨウ素の可能な再結合部位へのアクセスを阻止すると考えられている化合物の添加により、再結合は抑制される。この目的に典型的に使用される化合物の例は、(ポリ)エーテル誘導体、アミド、エステル、ニトリルである。現行の最良の結果は、N−アルキル−ベンズイミダゾール(Zhaofu Fei et al., Inorg. Chem. 2006, 45, 10407-10409, A Supercooled Imidazolium Iodide Ion Liquid as a Low-Viscosity Electrolyte for Dye-Sensitized Solar Cells)、4−tert−ブチルピリジン(TBP、M.K. Nazeeruddin et al., J. Am. Chem. Soc. 1993, 115, 6382-6390)またはテトラゾール、ピラゾール、トリアゾール、ピラジン、ピリミジン、トリアジンなどの窒素含有複素環系添加剤(H. Kusama et al., J. Photochem. Photobiol., A Chemistry, 2005, 169-176)を用いて達成されてきた。TBPおよび窒素含有複素環系添加剤は、少なくとも1種の揮発性有機溶媒を含む電解質において特に有用であるとされている。現在までに公知の複素環系添加剤における窒素孤立電子対の供与特性は、強化されたVOCの原因となると考えられている。
かかる塩基が電解質または増感された電極のいずれかに由来するプロトンを受容し、したがって完成したデバイス中の増感された電極表面の酸性度が緩衝され、長期の試験にわたって安定した出力を確実にするという効果の代替の、または二次的な説明が、信じられている。
WO 2010/121900には、N−メチルイミダゾール、N−エチルイミダゾールおよびN−プロピルイミダゾールのDSSCにおける電解質のための添加剤としての使用が記載されている。
EP 0 986 079 A2には、DSSCにおける電解質のための添加剤としての、−N=C(R)−を含み、式中Rがアルキル基、シクロアルキル基、アラルキル基、アリール基、複素環式基、アルコキシ基、アリールオキシ基またはアシルアミノ基を表す複素環式化合物が記載されている。
JP 2005-108664には、アルキル基、アルキニル基、フェニル基、アミノフェニル基、ハロゲン化フェニル基、アミノ基、アミノプロピル基、シアノ基、シアノメチル基、ハロゲン基またはベンジル基によって置換されていてもよいイミダゾール化合物、特にイミダゾール、1−(1−ブチル)イミダゾール、2−エチル−4−メチルイミダゾール、5−エチニル−1−メチルイミダゾール、1−フェニルイミダゾール、4−メチル−2−フェニルイミダゾール、1−(4−アミノフェニル)イミダゾール、1−(4−フルオロフェニル)イミダゾール、4−アミノ−5−シアノイミダゾール、1−(3−アミノプロピル)イミダゾール、4−シアノメチルイミダゾール、4−ブロモイミダゾール、1−ベンジル−2−メチルイミダゾールをアセトニトリルを使用した溶媒に基づく電解質中に含む電解質溶液を含む、色素増感太陽電池が記載されている。
JP 2006-331995には、1〜12個のC原子を有する炭化水素基、特に1〜6個のC原子を有するアルキル基および6〜12個のC原子を有するアリール基によって置換されてもよいイミダゾール化合物を含む電解質溶液を含む、色素増感太陽電池が記載されている。2−エチルイミダゾール、4−メチルイミダゾール、2−プロピルイミダゾールをアセトニトリル中に含む溶媒に基づく電解質、2−エチルイミダゾールを含む固体電解質ならびにエチルメチルイミダゾリウムトリフルオロメチルスルホニルイミドおよび2−プロピルイミダゾールを含む電解質が、記載されている。
JP 2010-177197には、約13個のC原子の長鎖アルキル基を有するホスホン酸、tert−ブチルピリジンおよび1−メトキシベンズイミダゾールを含むDSSCのための添加剤が記載されている。
しかし、酸化物半導体の伝導バンド端の負の方向へのシフトによりおよび/または漏れ電流の低減しそれゆえ最大電力作動電圧を最大化させることにより開回路電圧を改善することができる、新規のおよび/または改善せれた添加剤に対する要求が継続して存在する。開回路電圧は、室温より上のおよび色素沈着が発生する温度より十分下の温度を含む広い温度範囲(つまり、40℃〜120℃の範囲)にわたって改善されたDSC効率を達成するよう合わせる必要がある、1つの重要なパラメーターである。
それゆえ本発明の目的は、再結合阻害剤として作用する色素増感太陽電池のための添加剤としての、および/または孔質半導体の伝導バンド端のシフトを誘発する、好ましくははTiOのそれを誘発する剤としての、代替のおよび/または改善された化合物を提供することである。
驚くべきことに、特別のアルコキシアルキルイミダゾールまたは1−(3,3,4,4,4−ペンタフルオロブチル)イミダゾール、1−(3,3,4,4,4−ペンタフルオロブチル)−1,2,3−トリアゾールまたは1−(2’−チオエチル)エチルイミダゾールが、かかる要求を充足することが見出された。
いかなる理論によっても束縛されず、式Iで表されるアルコキシアルキルイミダゾールは再結合阻害剤として、および/または開回路電圧(Voc)の増加をもたらす孔質半導体の伝導バンド端のシフトを誘発するための剤として作用すると信じられている。式Iで表されるアルコキシアルキルイミダゾールまたは1−(3,3,4,4,4−ペンタフルオロブチル)イミダゾール、1−(3,3,4,4,4−ペンタフルオロブチル)−1,2,3−トリアゾールまたは1−(2’−チオエチル)エチルイミダゾールは、したがって漏れ電流を低減することができ、伝導バンド端を増強することができ、VOCおよび最大出力電圧VMAXの増加を共にもたらす添加剤として作用する。
本発明は、したがって、第1に、式I
式中、
、R、R、RおよびRは、互いに独立して、
H、F、Clまたは
任意に部分的に、もしくは完全にフッ素化もしくは塩素化されていてもよい、1〜20個のC原子を有する直鎖状もしくは分枝状アルキル
であり、
nは1、2、3または4であり、
mは1、2、3または4である、
で表される少なくとも1種の化合物の、色素増感太陽電池における添加剤としての使用に関する。
1〜20個のC原子を有する直鎖状または分枝状アルキル基は、例えばメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n−ブチル、sec.−ブチル、tert.−ブチル、1−(2,2−ジメチル)−プロピル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、xが1;2または3であるx−メチルブチル、xが1;2;3または4であるx−メチルペンチル、xが1;2;3;4または5であるx−メチルヘキシル、xが1、2または3であるx−エチルペンチル、xが1;2;3または4であるx−エチルヘキシル、n−ノニル、n−デシル、n−ウンデシル、n−ドデシル、n−トリデシル、n−テトラデシル、n−ペンタデシル、n−ヘキサデシル、n−ヘプタデシル、n−オクタデシル、n−ノナデシルおよびn−エイコシルであり、それは部分的にフッ素化、完全にフッ素化、部分的に塩素化または完全に塩素化され得る。
用語「完全にフッ素化された」は、すべてのH原子が所与のアルキル基中のF原子によって置換されていることを意味する。用語「部分的にフッ素化された」は、所与のアルキル基の少なくとも1個のH原子がF原子によって置換されていることを意味する。用語「完全に塩素化された」は、すべてのH原子が所与のアルキル基中のCl原子によって置換されていることを意味する。用語「部分的に塩素化された」は、所与のアルキル基の少なくとも1個のH原子がCl原子によって置換されていることを意味する。
上に記載した式Iで表される好ましい化合物は、R、R、R、RおよびRが互いに独立してHまたはFである化合物である。
、R、R、RおよびRは、特に好ましくはHである。
変数nは、好ましくは1または2である。
変数mは、好ましくは1または2である。
したがって、式Iで表される好ましい化合物は、1−(2−エトキシエチル)イミダゾール、1−(2−メトキシエチル)イミダゾール、1−(エトキシメチル)イミダゾールおよび1−(メトキシメチル)イミダゾールである。1−(2−エトキシエチル)イミダゾールが、特に好ましい。
上に記載したかまたは好ましく記載した式Iで表される少なくとも1種の化合物を、単一の添加剤として、またはブレンステッドもしくはルイス酸性化合物、例えば式Ia
式中、R、R、n、R、R、mおよびRは、上に定義した意味を有し、1価のアニオン、好ましくはヨウ化物またはチオシアン酸塩を有する、
で表される化合物を意味するそれ自体の共役酸
または前記電解質内の種々のプロトン化されたイミダゾール化合物
と組み合わせて使用することができる。
異なるプロトン化されたイミダゾール化合物は、例えば1−アルコキシアルキルイミダゾリウムヨージドまたは1−アルキルイミダゾリウムヨージドである。それはまた、他の既知の添加剤、例えば(ポリ)エーテル誘導体、アミド、エステル、ニトリルまたは従来技術において添加剤として述べられている他の複素環式化合物を含んでいてもよい。
式Iaで表される化合物を、式Iで表される化合物の酸、好ましくはHIまたは式Iで表される化合物をプロトン化することができるチオシアン酸塩と一緒の反応を通じて合成することができる。
所与のデバイス、例えば色素増感太陽電池において有用な電解質の種類は、制限されない。電解質は、一般的に溶融した塩またはイオン液体と記載される分子状溶媒または有機塩に基づいてもよい。上に記載したかもしくは好ましく記載した式Iで表されるイミダゾール、または1−(3,3,4,4,4−ペンタフルオロブチル)イミダゾール、1−(3,3,4,4,4−ペンタフルオロブチル)−1,2,3−トリアゾールもしくは1−(2’−チオエチル)エチルイミダゾールを高度に揮発性の分子、例えば低分子量有機溶媒を含まない電解質において使用するのが、好ましい。
本発明はさらに、上に記載したかまたは好ましく記載した式Iで表される少なくとも1種の化合物を、レドックス活性種、例えばヨウ化物/三ヨウ化物またはCo(II)/Co(III)錯体対、例えばdbbipが2,6−ビス(1’−ブチルベンズイミダゾール−2’−イル)ピリジンを意味するCo(II)/Co(III)(dbbip)、bpyがビピリジンまたはそのアルキル化ビピリジン誘導体を示すCo(II)/Co(III)(bpy)と一緒に含む電解質配合物に関し、対アニオンは、パークロラート、フルオロパーフルオロアルキルリン酸塩、例えばパーフルオロエチルペンタフルオロリン酸塩、または(フルオロ)シアノホウ酸塩、特にテトラシアノホウ酸塩、好ましくはヨウ化物および少なくとも1種のヨウ化物塩のレドックス活性種としてのレドックス対である。この電解質配合物を、色素増感太陽電池の電解質として使用するものとする。
色素増感太陽電池に対する電解質配合物の分野において既知の電解質配合物に対する代替物または改良物としての、本発明の添加剤を含む、上に記載したまたは好ましく記載される、本発明の電解質配合物。本発明の添加剤を使用する場合、かかる電解質配合物は、同等のまたは増加した電力変換効率を示し、現行の既知の添加剤、例えばtert−ブチル−ピリジンの不利を回避する。上に記載したまたは好ましく記載される式Iで表される本発明の添加剤は、開回路電圧(VOC)、およびそれゆえ上に定義される色素増感太陽電池の電力変換効率を増加させる。
化学において、電解質は、物質を導電性とせしめる自由イオンを含有する任意の物質である。最も典型的な電解質はイオン溶液であるが、溶融電解質および固体電解質もまた可能である。
それゆえ本発明の電解質配合物は、基本的には溶解または溶融状態で存在する少なくとも1種の物質の存在がゆえ、導電性媒体であり、つまりイオン種の動きを介する導電性を支持する。しかし、かかる導電性は、色素増感太陽電池の電解質の役割に対し、大いには関連しないかもしれない。それゆえ、本発明の範囲は高度に伝導性の電解質媒体には限定されない。
電解質の用語は、電解質配合物に対して開示される全ての原料を十分に含む電解質配合物の用語に対して用いられ得る。
上に記載したかまたは好ましく記載した式Iで表される化合物の合計濃度は、典型的には電解質配合物内で0.01〜30重量%(%w/w)、好ましくは0.03〜20重量%、より好ましくは0.1〜10重量%の範囲内にある。
本発明の電解質配合物は、好ましくはヨウ素(I)を含む。特に好ましくは、それは、0.01〜30重量%、より好ましくは0.05〜20重量%および最も好ましくは0.2〜10重量%のIを含む。
本発明の電解質配合物は、好ましくは少なくとも1種のヨウ化物塩を含む。
ヨウ化物塩は、無機または有機のカチオンおよびアニオンとしてのIからなる。カチオンの種類には限定は存在しない。しかし、特にDSCに対する、電解質配合物における異なるカチオンの量を限定するために、有機カチオン、例えば四級窒素原子を含む有機化合物、好ましくはピリジニウム、イミダゾリウム、トリアゾリウム、ピロリジニウムまたはモルホリニウムなどの環状有機カチオンを含む有機化合物などが用いられ得る。
好ましくは、電解質配合物は、有機カチオンが独立して群
式中、置換基
2’およびR3’はそれぞれ、互いに独立してHまたは1〜20個のC原子を有する直鎖のまたは分枝のアルキルを示し、
1’およびR4’はそれぞれ、互いに独立して、
1〜20個のC原子を有する直鎖のまたは分枝のアルキル、これは任意に部分的にフッ素化またはパーフッ素化されていてもよい、
2〜20個のC原子および1または2個以上の二重結合を有する直鎖のまたは分枝のアルケニル、これは任意に部分的にフッ素化されていてもよい、
2〜20個のC原子および1または2個以上の三重結合を有する直鎖のまたは分枝のアルキニル、これは任意に部分的にフッ素化されていてもよい、
を示す、
から選択される、少なくとも1種のヨウ化物塩を含む。
少なくとも1種のヨウ化物塩の特に好ましい例は、1−エチル−3−メチルイミダゾリウムヨウ化物(emim I)、1−プロピル−3−メチルイミダゾリウムヨウ化物(pmim I)、1−ブチル−3−メチル−イミダゾリウムヨウ化物(bmim I)、1−ヘキシル−3−メチルイミダゾリウムヨウ化物(hmim I)、1,3−ジメチル−イミダゾリウムヨウ化物(mmim I)、1−アリル−3−メチルイミダゾリウムヨウ化物(amim I)、N−ブチル−N−メチル−ピロリジニウムヨウ化物(bmpl I)またはN,N−ジメチル−ピロリジニウムヨウ化物(mmpl I)である。
電解質配合物の他の成分は、さらに下に示される、1種または数種のさらなる塩または溶媒または添加剤である。
本発明の別の態様において、電解質配合物は、第四級窒素を含む有機カチオンおよび、ハロゲン化物イオン、例えばF、Cl、I、ポリハロゲン化物(polyhalide)イオン、フルオロアルカンスルホネート、フルオロアルカンカルボキシレート、トリ(フルオロアルキルスルホニル)メチド、ビス(フルオロアルキルスルホニル)イミド、ビス(フルオロスルホニル)イミド、硝酸塩、ヘキサフルオロホスフェート、トリス−、ビス−およびモノ−(フルオロアルキル)フルオロホスフェート、テトラシアノボレート、ジシアノジフルオロボレート、トリシアノフルオロボレート、トリス−、ビス−もしくはモノパーフルオロアルキルシアノボレート、ビス−もしくはモノシアノ−パーフルオロアルキル−モノ−もしくはビスフルオロボレート、パーフルオロアルキル−アルコキシ−フルオロ−シアノボレート、パーフルオロアルキル−アルコキシ−ジシアノボレート、ジシアナミド、トリシアノメチド、モノヒドリドトリシアノボレート、ジヒドリドジシアノボレート、メチルトリシアノボレート、エチルトリシアノボレート、アリルトリシアノボレート、メチルエチルジシアノボレート、ジメチルジシアノボレート、ジエチルジシアノボレート、チオシアネート、アルキルスルホネートまたはアルキルサルフェートから選択されたアニオンを有する少なくとも1種のさらなる塩を含み、フルオロアルカンは1〜20個のC原子を有し、好ましくはパーフルオロ化されており、フルオロアルキルは1〜20個のC原子を有し、アルキルは1〜20個のC原子を有する。フルオロアルカンまたはフルオロアルキルは、好ましくはパーフルオロ化されている。
好ましくは、さらなる塩は、アニオン、例えばチオシアネート、テトラシアノボレート、ジシアノジフルオロボレート、トリシアノフルオロボレート、モノヒドリドトリシアノボレート、ジヒドリドジシアノボレート、メチルトリシアノボレート、エチルトリシアノボレート、アリルトリシアノボレート、メチルエチルジシアノボレート、ジメチルジシアノボレート、ジエチルジシアノボレートまたはその組み合わせを含む塩から選択される。
本発明の好ましい態様において、本発明の電解質配合物は、テトラシアノボレートアニオン、ジシアノジフルオロボレートアニオンおよび/またはトリシアノフルオロボレートアニオンを有する少なくとも1種の化合物を含む。
本発明の好ましい態様において、本発明の電解質配合物は、モノヒドリドトリシアノボレート、ジヒドリドジシアノボレート、メチルトリシアノボレート、エチルトリシアノボレート、アリルトリシアノボレート、メチルエチルジシアノボレート、ジメチルジシアノボレートまたはジエチルジシアノボレートアニオンを有する少なくとも1種の化合物を含む。
好ましくは上で述べたアニオン、例えばテトラシアノボレート、ジシアノジフルオロボレートアニオンまたはトリシアノフルオロボレートまたはモノヒドリドトリシアノボレートの1種を有する少なくとも1種のさらなる塩の、または好ましいさらなる塩のカチオンを、無機または有機カチオンの中から、好ましくは第四級窒素原子を含むカチオン、特に好ましくは環状の有機カチオン、例えばピリジニウム、イミダゾリウム、トリアゾリウム、ピロリジニウムまたはモルホリニウムの中から選択してもよい。
本発明の別の態様において、
プロトン供与体としての酸、好ましくはHI、
無機カチオンおよび1価のアニオンを有する、好ましくはアルカリ金属カチオンまたはアルカリ土類金属カチオンを有し、ヨウ化物、チオシアン酸または任意の他の不活性アニオン、例えばホウ酸アニオン、例えばテトラシアノボレートアニオンを有する塩、
プロトン化アミンを含む塩、例えば互いに独立して1〜4個のC原子を有する直鎖状または分枝状アルキルによって置換されており、1〜8個のC原子を有するフッ素化されていないか、部分的にフッ素化されているか、またはパーフルオロ化されている直鎖状もしくは分枝状アルコキシアルキルまたは3〜7個のC原子を有するシクロアルキルであってもよい、イミダゾリウム、1−置換イミダゾリウム、ベンズイミダゾリウムまたは1−置換ベンズイミダゾリウムのヨウ化物塩またはチオシアン酸塩を含む塩、
あるいはグアニジニウム塩、好ましくはグアニジニウムヨージドまたはグアニジニウムチオシアネートを、本発明の少なくとも1種の添加剤を含む電解質配合物に加えてもよい。
本発明の好ましい態様において、無機カチオン、好ましくはアルカリ金属カチオンまたはアルカリ土類金属カチオン、グアニジニウムカチオンまたはプロトン化されたアミンであるカチオン、好ましくはイミダゾリウム、ベンズイミダゾリウムまたは1−置換イミダゾリウムまたは1−置換ベンズイミダゾリウムを有するヨウ化物またはチオシアン酸塩を加え、ここで置換は、互いに独立して1〜4個のC原子を有し、1〜8個のC原子を有するフッ素化されていないか、部分的にフッ素化されているか、またはパーフルオロ化されている直鎖状もしくは分枝状アルコキシアルキルまたは3〜7個のC原子を有するシクロアルキルであってもよい、直鎖状または分枝状アルキルから選択される。
好ましい無機塩は、ヨウ化リチウム、チオシアン酸リチウム、ヨウ化マグネシウムまたはチオシアン酸マグネシウムである。
好ましいグアニジニウム塩は、グアニジニウムヨージドまたはグアニジニウムチオシアネートである。
プロトン化アミンであるカチオンを有する好ましい塩は、イミダゾリウムヨージド、イミダゾリウムチオシアネート、ベンズイミダゾリウムヨージド、ベンズイミダゾリウムチオシアネート、1−エチルイミダゾリウムヨージド、1−エチルイミダゾリウムチオシアネート、1−ブチルイミダゾリウムヨージドまたは1−ブチルイミダゾリウムチオシアネートである。
本発明の1つの態様において、ヨウ化物またはチオシアン酸アニオンを有する少なくとも1種の塩を含む電解質配合物が好ましく、そのカチオンはプロトン化アミンである。
ヨウ化物塩およびさらなる化合物および/または添加剤の以下の組み合わせが、好ましい:
a)mmim IおよびemimTCB(1−エチル−3−メチルイミダゾリウム テトラシアノボレート)
b)pmim I(1−プロピル−3−メチルイミダゾリウムヨージド)およびemim TCB
c)mmim I、amim IおよびemimTCB
d)mmim I、emim Iおよびemim TCB
e)mmim I、グアニジニウムヨージドおよびemim TCB
f)mmim I、グアニジニウムチオシアネートおよびemim TCB
g)mmim I、ヨウ化リチウムおよびemim TCB
h)mmim I、リチウムチオシアネートおよびemim TCB
i)mmim I、ヨウ化マグネシウムおよびemim TCB。
j)mmim I、マグネシウムチオシアネートおよびemim TCB。
k)mmim I、イミダゾリウムヨージドおよびemimTCB
l)mmim I、イミダゾリウムチオシアネートおよびemimTCB
m)mmim I、イミダゾリウムヨージド、emimチオシアネートおよびemimTCB
n)mmim I、ベンズイミダゾリウムヨージドおよびemimTCB
o)mmim I、ベンズイミダゾリウムチオシアネートおよびemimTCB
p)mmim I、1−エチルイミダゾリウムチオシアネートおよびemimTCB
q)mmim I、1−エチルイミダゾリウムヨージドおよびemimTCB
r)mmim I、1−ブチルイミダゾリウムヨージドおよびemimTCB
s)mmim I、1−ブチルイミダゾリウムチオシアネートおよびemimTCB
t)mmimIおよびemim MFB(1−エチル−3−メチルイミダゾリウムフルオロトリシアノボレート)
u)mmimIおよびemim DDB(1−エチル−3−メチルイミダゾリウムジシアノジフルオロボレート)
v)mmim Iおよびemim MHB(1−エチル−3−メチルイミダゾリウムモノヒドリドトリシアノボレート)。
emimは1−エチル−3−メチルイミダゾリウムを意味する。
pmimは1−プロピル−3−メチルイミダゾリウムを意味する。
mmimは1,3−ジメチルイミダゾリウムを意味する。
amimは1−アリル−3−メチルイミダゾリウムを意味する。
本発明の電解質配合物は、さらなる添加剤として非共有電子対を有する窒素原子を含む少なくとも1種の化合物を、前に記載したかもしくは好ましく記載した本発明の式Iで表される化合物に加えて、またはtert.−ブチル−ピリジンをさらに含んでもよい。かかる化合物の例は、EP 0 986 079 A2において、2頁40〜55行に開始して、および再び3頁14行から7頁54行にまで及んで見出され、これを明示的に参照により本明細書中に組み込む。
以下の化合物がまた、光電子デバイスにおける、好ましくは色素増感太陽電池における添加剤として有用である:
1−(2−メトキシエトキシメチル)−1H−イミダゾール、
1−(3,3,4,4,4−ペンタフルオロブチル)−1H−イミダゾール、
1−(3,3,4,4,4−ペンタフルオロブチル)−1,2,4−トリアゾール、
1−(3,3,4,4,4−ペンタフルオロブチル)−1,2,3−トリアゾール、
N−(3,3,4,4,4−ペンタフルオロブチル)−ベンズイミダゾール、
3−イミダゾール−1−イル−プロピルアミン、
1−(2’−チオエチル)エチル−イミダゾール、
1−n−ペンチル−1H−イミダゾール、
1−n−ヘキシル−1H−イミダゾール、
1−n−ヘプチル−1H−イミダゾール、
1−n−オクチル−1H−イミダゾール、
1−n−ノニル−1H−イミダゾール、
1−n−デシル−1H−イミダゾール、
1−シクロプロピル−1H−イミダゾール、
1−(シクロペンチル)−1H−イミダゾール、
1−(シクロヘキシル)−1H−イミダゾール、
1−(シクロヘプチル)−1H−イミダゾール、
1−(シクロオクチル)−1H−イミダゾール、
1−(1−アダマンチル)−1H−イミダゾール、
1−(2−アダマンチル)−1H−イミダゾール、
1−イソプロピル−1H−イミダゾール、
1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾール、
1−(3−メチルブチル)−1H−イミダゾール、
1−(1,1−ジメチルエチル)−1H−イミダゾール、
1−(2−エチルヘキシル)−1H−イミダゾール、
1−(3,7−ジメチルオクチル)−1H−イミダゾール、
1−(2,2,2−トリフルオロメチル)エチル−1H−イミダゾール
1−(3−プロピルヘプチル)−1H−イミダゾール、
2−メチル−1H−イミダゾール、
4,5−ジメチル−1H−イミダゾール、
4,5−ジシアノ−1H−イミダゾール、
2−メチル−4−ニトロ−1H−イミダゾール、
4−ニトロ−1H−イミダゾール、
1−メチル−2−メルカプトイミダゾール、
2−フェニル−イミダゾール、
4−フェニル−イミダゾール、
1−(トリメチルシリルメチル)−1H−イミダゾール、
1−(2−シアノエチル)−1H−イミダゾール、
1H−イミダゾール−4,5−ジカルボン酸、
1−(n−ブチル)−4,5−ジメチル−1H−イミダゾール、
トランス−1,2−シクロヘキシル−ビス−1’,1’’−イミダゾール
2−メチル−1H−ベンズイミダゾール、
2−ヒドロキシ−1H−ベンズイミダゾール、
5,6−ジメチル−1H−ベンズイミダゾール、
5−ニトロ−1H−ベンズイミダゾール、
1−(4−メトキシフェニル)−1H−イミダゾール、
1−(4−シアノフェニル)−1H−イミダゾール、
1−(2,3,4,5,6−ペンタフルオロフェニル)−1H−イミダゾール、
1−(2−メトキシエチル)ベンズイミダゾール、
1−(1−メトキシエトキシ)メチルベンズイミダゾール、
1−(2−エトキシエチル)ベンズイミダゾール
1−ブチル−1H−ベンゾトリアゾール、
1−(2−メトキシ−エチル)−1H−ベンゾトリアゾール、
9−ブチル−9H−プリン、
1−n−ブチル−6−アザインドール、
1−(2−メトキシエチル)−6−アザインドール、
9−(2−メトキシエチル)−9H−プリン、
4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンズイミダゾール、
1−ブチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンズイミダゾール、
4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾトリアゾール、
1−ブチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾトリアゾール、
1,2−ビス(1−エトキシイミダゾール)エタン
1−(2’,2’,6’,6’−テトラメチルピペリジノ)イミダゾール
1,4−ジ−(1−イミダゾール)ブタン、
ジ−(1−イミダゾール)メタン、
ジ−(1−イミダゾールメチル)スルフィド、
1−メトキシエトキシメチルベンズイミダゾール、
1−メトキシエチルインダゾール、
1−n−ブチルピラゾール、
1−(2−メトキシエチル)ピラゾール。
1−(2−エトキシエチル)ピラゾール
1−(2−エトキシエチル)−1,2,3−トリアゾール
1−(2−エトキシエチル)−1,2,4−トリアゾール、
1−n−ブチルインダゾール、
2、2’−ビイミダゾール、
4,4’,5,5’−テトラメチル−2,2’−ビイミダゾール。
以下の例CおよびDにおいて示すことができるように、添加剤1−(3,3,4,4,4−ペンタフルオロブチル)−1H−イミダゾールおよび添加剤1−(3,3,4,4,4−ペンタフルオロブチル)−1,2,3−トリアゾールは、NBBと比較して高い効率を与える。
したがって、本発明は、本発明の別の観点において、1−(3,3,4,4,4−ペンタフルオロブチル)−1H−イミダゾールまたは1−(3,3,4,4,4−ペンタフルオロブチル)−1,2,3−トリアゾールの色素増感太陽電池における添加剤としての使用に関する。
したがって、本発明は、少なくとも1−(3,3,4,4,4−ペンタフルオロブチル)−1H−イミダゾールまたは1−(3,3,4,4,4−ペンタフルオロブチル)−1,2,3−トリアゾールをレドックス活性種と一緒に含む電解質配合物に関する。
例Bにおいて示すことができるように、添加剤1−(2’−チオエチル)エチルイミダゾールは、予期しない高効率を与える。
したがって、本発明は、本発明の別の観点において、1−(2’−チオエチル)エチルイミダゾールの色素増感太陽電池中の添加剤としての使用に関する。
したがって、本発明は、少なくとも1−(2’−チオエチル)エチルイミダゾールをレドックス活性種と一緒に含む電解質配合物に関する。
7頁15行〜15頁5行における前に記載したかまたは好ましく記載した式Iで表される少なくとも1種の化合物を含む電解質配合物に対する説明はまた、1−(3,3,4,4,4−ペンタフルオロブチル)イミダゾール、1−(3,3,4,4,4−ペンタフルオロブチル)−1,2,3−トリアゾールまたは1−(2’−チオエチル)エチルイミダゾールを含む電解質配合物について拘束する。
本発明の電解質配合物は、有機溶媒を含んでもよい。好ましくは、本発明の電解質配合物は、50%未満の有機溶媒を含む。特に好ましくは、電解質配合物は、40%未満の、より好ましくは30%未満の、なおより好ましくは20%未満のおよびなおさらより好ましくは10%未満含む。最も好ましくは、電解質配合物は5%未満の有機溶媒を含む。例えば、有機溶媒を実質的に含まない。百分率は重量%に基づいて示される。
有機溶媒は、上に示されるかかる量で存在する場合、文献に開示されるものから選択してもよい。好ましくは、溶媒は、もし存在するならば、炭酸プロピレン、炭酸エチレン、炭酸ブチレン、γ−ブチルラクトン、γ−バレロラクトン、グルタロニトリル、アジポニトリル、N−メチルオキサゾリジノン、N−メチルピロリジノン、N,N’−ジメチルイミダゾリジノン、N,N−ジメチルアセトアミド、環状尿素、好ましくは1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンまたは1,3−ジメチル−3,4,5,6−テトラヒドロ−2(1H)−ピリミジノン、グリム類、好ましくはテトラグリム、スルホラン、例えば2−エタンスルホニル−プロパン、1−エタンスルホニル−2−メチル−プロパンまたは2−(プロパン−2−スルホニル)−ブタンなど好ましくは非対称的に置換されたスルホン類、3−メチルスルホラン、ジメチルスルホキシド、トリメチルリン酸塩およびメトキシ置換ニトリル類など、160℃よりも高い、より好ましくは190℃より高い沸点を有する。他の有用な溶媒は、アセトニトリル、ベンゾニトリルおよびまたはバレロニトリルである。
溶媒が電解質配合物に存在する場合、ゲル化剤としてポリマーがさらに含まれていてもよく、ここで該ポリマーは、ポリビニリデンフルオリド、ポリビニリデン−ヘキサフルロプロピレン、ポリビニリデン−ヘキサフルオロプロピレン−クロロトリフルオロエチレン共重合体、ナフィオン、ポリエレンオキシド、ポリメチルメタクリラート、ポリアクリロニトリル、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリブタジエン、ポリエチレングリコール、ポリビニルピロリドン、ポリアニリン、ポリピロール、ポリチオフェンである。これらのポリマーを電解質配合物へと添加する目的は、液体電解質を擬固形または固形電解質とし、このようにして、特に経時の間の、溶媒残留を改善する。
本発明の電解質配合物は、例えば、SiO、TiO、Al、MgOまたはZnOなどの金属酸化物をさらに含んでもよく、これらはまた、固形性およびそれゆえ溶媒残留を増加させることができる。
それゆえ本発明はさらに、上に詳細に記載される電解質配合物の色素増感太陽電池における使用に関する。
それゆえ本発明はさらに、本明細書中に記載されるまたは好ましく記載される式Iで表される少なくとも1種の化合物を含む色素増感太陽電池に関する。
本発明の1つの好ましい態様は、式Iで表される少なくとも1種の化合物が電解質溶液に含有される、または換言すると式Iで表される少なくとも1種の化合物が電解質配合物の一部分である、上に記載した色素増感太陽電池である。
色素増感太陽電池において、色素は太陽光を電気的エネルギーへと変換するために用いられる。LUMOエネルギー状態が増感される光電極の伝導バンド端よりわずかに上である限りは、色素の選択に関して自体、制限はない。色素の例は、EP 0 986 079 A2、EP 1 180 774 A2またはEP 1 507 307 A1において開示される。
好ましい色素は、MK−1、MK−2またはMK−3(その構造はN. Koumura et al, J.Am.Chem.Soc. Vol 128, no.44, 2006, 14256-14257の図1に記載される)、
D102(CAS番号 652145−28−3)、D−149(CAS番号 786643−20−7)、D205(CAS番号 936336−21−9)、D358(CAS番号 1207638−53−6) T. Bessho et al, Angew. Chem. Int. Ed. Vol 49, 37, 6646-6649, 2010に記載されるYD−2、Y123(CAS番号 1312465−92−1)、ビピリジン−ルテニウム色素、例えばN3(CAS番号 141460−19−7)、N719(CAS番号 207347−46−4)、Z907(CAS番号 502693−09−6)、C101(CAS番号 1048964−93−7)、C106(CAS番号 1152310−69−4)、K19(CAS番号 847665−45−6)、SK−1 (CAS番号906061−30−1)またはターピリジン−ルテニウム色素、例えばN749(CAS番号 359415−47−7)などの有機色素である。
特に好ましい色素は、ともに両親媒性のルテニウム増感剤であるZ907またはZ907Na、あるいはD205である。色素Z907は、NaRu(2,2’−ビピリジン−4−カルボン酸4’−カルボキシラート)(4,4’−ジノニル−2,2’−ビピリジン)(NCS)を意味する。
D205の構造は、
である。
非常に特に好ましい色素は、Z907またはZ907Naである。
好ましい態様において、色素はホスフィン酸とともに共吸着される。ホスフィン酸の好ましい例は、M. Wang et al, Dalton Trans., 2009, 10015-10020に記載されるビス(3,3−ジメチル−ブチル)−ホスホン酸(DINHOP)である。
例えば、色素増感太陽電池は、光電極、対電極および、該光電極および該対電極の間に電解質配合物または電荷搬送金属を含有し、およびここで増感色素は、対電極に対面する側の、光電極の表面上に吸収される。
好ましい態様の本発明によるデバイスによると、それは半導体、上に記載した電解質配合物および対電極を含む。
本発明の好ましい態様によると、半導体は、Si、TiO、SnO、Fe、WO、ZnO、Nb、CdS、ZnS、PbS、Bi、CdSe、GaP、InP、GaAs、CdTe、CuInS、および/またはCuInSeの群から選択される金属に基づく。好ましくは、半導体は、メソ多孔性の表面を有し、それゆえ色素により任意に被覆されおよび電解質に接触する表面を増加させる。好ましくは、半導体はガラス支持体またはプラスチックまたは金属ホイル上に存在する。好ましくは、支持体は伝導性である。
本発明のデバイスは、好ましくは対電極を含む。例えば、Ptで被覆されたガラス状のフッ素ドープ化スズオキシドまたはスズドープ化インジウムオキシド(それぞれFTOガラスまたはITOガラス)、好ましくは導電性同素体である炭素、ポリアニリンまたはポリ(3,4−エチレンヂオキシチオフェン)(PEDOT)。ガラスに加えて、金属基板、例えばステンレス鋼またはチタンシートなどが可能な基盤となり得る。
本発明のデバイスは、先行技術の対応するデバイスとして、本願発明の電解質配合物により電解質を単に交換することにより製造することができる。例えば、色素増感太陽電池の場合、デバイスアセンブリは数々の特許文献、例えば、WO 91/16719(例えば、34および35)、のみならず科学的文献、例えばBarbe, C.J., Arendse, F., Comte, P., Jirousek, M., Lenzmann, F., Shklover, V., Graetzel, M. J. Am. Ceram. Soc. 1997, 80, 3157; and Wang, P., Zakeeruddin, S. M., Comte, P., Charvet, R., Humphry-Baker, R., Graetzel, M. J. Phys. Chem. B 2003, 107, 14336において開示されている。
好ましくは、増感型半導体材料は光アノードとしての役割を果たす。好ましくは、対電極はカソードである。
本発明は、本発明の電解質配合物を半導体の表面と接触させ、該表面を任意に増感剤と接触させるステップを含む、光電気セルの製造方法を提供する。好ましくは、半導体は上で与えられる材料から選択され、そして増感剤は好ましくは上に開示される量子ドットおよび/または色素から、特に好ましくは色素から選択される。
好ましくは、電解質配合物は半導体上で単に半導体上で純粋化される、または既に対電極を含むそれ以外は完成されたデバイスへと、対電極における孔を介してセルの内部ルーメンに真空を作り出しそしてWang et al., J. Phys. Chem. B 2003, 107, 14336の参考文献に開示される電解質配合物を添加することにより適用してもよい。
上に記載した式Iで表される化合物は、商業的に入手できるか、または既に知られている方法によって合成してもよい。
様々な用途のために多くの群の機能性材料を得るために、ヘテロ芳香族化合物のN原子をハロゲン化された物質で置換して炭素−窒素結合を形成することが、広く開発されている。これらのヘテロ芳香族化合物は、最も重要な主要な材料の1種として創薬、有機エレクトロニクス(organoelectronics)分野の開発(例えば有機光起電、有機発光ダイオード、有機半導体デバイス)のために使用される。
一般的に、置換は、強塩基(例えばKH、NaH、LiOH、KOH、NaOH)の、時々相間移動触媒(例えばテトラアルキルアンモニウム塩、クラウンエーテル)、有機−水性二相反応、求電子剤の反応性の脱離基(例えばヨウ素または臭素)、高い反応温度および長い反応時間の過剰量の基質との組み合わせを必要とする(J. Org. Chem., 1954, 19, 1428;J. Am. Chem. Soc., 1984, 106, 6379;Tetrahedron Lett., 1979, 20, 4709-4712;Heterocycles, 1984, 38, 4, 793-802;Tetrahedron, 2004, 60, 5807-5825;Tetrahedron Lett., 2006, 47, 1575-1579;Adv. Mater., 2007, 19, 1133-1137;Polyhedron, 2008, 27, 87-94;J. Am. Chem. Soc., 2008, 130, 12590-12591)。
しかしながら、高温でのかかる強度の塩基性条件下で、所望されない反応経過(単数または複数)、例えば窒素の第四級化(quarternalization))、求核性炭素−炭素結合形成はまた、例えばEq.2:
において図で表されるとおりのベンズイミダゾールのアルキル化の場合においては同時に進行する:
さらに、精製操作手順において、困難に除去可能な(粘着性またはかさばっている)塩または重合した副産物によって、円滑な抽出、分離または濾過プロセスが阻まれる。
色素増感太陽電池において使用するための、上に記載した式Iで表される化合物の合成についての上記で述べた問題を解決するために、マイクロ波を反応混合物に照射して、短時間(20分以内)において均一な熱を付与する。反応混合物は、出発物質、溶媒および塩基中、置換された窒素の数に対するハロゲン化アルキルの等しい当量からなる。塩基、例えばKCO粒子は、アルカリ金属水素化物およびアルカリ金属水酸化物を、容易な操作および安全性を伴って置き換える。
マイクロ波放射での短時間の反応の後に、3つ(3)のみのステップの精製操作を行って、所望の生成物を容易に得る:
ステップ1)反応混合物中の沈降した塩基および塩を濾別する、
ステップ2)溶媒を濾過した溶液から減圧下で蒸発させる、
ステップ3)置換された生成物をカラムクロマトグラフィー、蒸留または再結晶によって精製する。
N−アルキル化およびN−アルコキシアルキル化のこの改善された方法に従って、式Iで表されるN置換ヘテロ芳香族化合物を、高い収率において調製する。
ハロゲン化化合物を、アルキル化試薬、例えばヨウ化物、臭化物または塩化物として使用するものとする。
溶媒、例えば非プロトン性、高極性、中間高沸点有機媒体、例えばDMF(N,N−ジメチルホルムアミド)、DMSO(ジメチルスルホキシド)、DMI(1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン)、DBU(ジアザビシクロウンデセン)、好ましくはDMFを、使用するものとする。
マイクロ波反応の典型的なモル濃度は、溶媒中で0.01〜1モル(mol/L)、好ましくは0.05〜1モル、より好ましくは0.1〜0.5モルの範囲内にある。
無機または有機塩基、例えば無機炭酸塩、例えば炭酸アンモニウム、炭酸リチウム、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カルシウム、炭酸バリウム、炭酸マグネシウム、炭酸セシウム、炭酸銀または炭酸銅を、記載したマイクロ波で補助した反応内で使用するものとする。
塩基の典型的な量は、求電子剤の脱離基の1当量あたり1.1〜3当量、好ましくは1.5〜3モル、より好ましくは2〜2.5当量の範囲内にある。
マイクロ波の電力は、200〜400W、好ましくは250〜300Wの範囲内にある。
反応温度は、100〜180℃、好ましくは120〜140℃の範囲内にある。
反応時間は、したがって1〜30分、好ましくは3〜20分の範囲内にある。
さらなる言及がなくても、当業者は上の記載を最も広汎な範囲で利用できると想定される。それゆえ好ましい態様および実施例は、いかなる様式においても全面的に限定しない記述的開示として、単に考えられるべきである。
合成される化合物は、NMR分光法または元素分析により特徴付けされる。NMRスペクトルは、CDCl中で測定される。使用される周波数:H:399.78MHzおよび13C:100.52MHz、外部標準:Hおよび13C対してTMS。Hおよび13C NMRスペクトルはJEOL JNM-LA3000分光計上で記録された。全てのスペクトルは周囲温度において記録された。
融点の実験は、METTLER TOLEDO FP90 Central ProcessorおよびFP81HT MBC Cell上で実行された。
例1:
N−アルコキシアルキルイミダゾールの合成:
イミダゾールの溶液に、2.0〜3.0当量の塩基を加え、激しく撹拌しながらそれらと混合する。次に、溶媒に溶解した1当量のアルコキシアルキルハロゲン化物の溶液を滴加し、混合物を、200〜400Wの電力で作動するフードの下に配置した電子レンジ中で3〜20分間照射する。反応混合物中の塩基の固体を、室温に冷却した後に濾別し、次に溶媒を減圧下で蒸発させる。濃縮された残留物を、シリカゲル短カラムクロマトグラフィーの後に蒸留または再結晶によって精製する。
この一般的手順は、さらに他のアゾール、例えばイミダゾールまたはベンズイミダゾールのN−アルキル化に該当する。
以下の化合物を、上に述べたプロセスに従って合成する。
92%の収率における1−(2−メトキシエチル)−1H−イミダゾール。
76%の収率における1−(2−エトキシエチル)−1H−イミダゾール。
例A:
以下の電解質配合物を合成して、emim TCBを含む本発明の電解質配合物の色素増感太陽電池における適用を例証する。
以下の電解質配合物を使用する:
2.5%、mmimI 43.4%、guaSCN 0.7%、emimTCB 50.4%、以下に詳細に記載する添加剤 w/wにおいて3%。
電解質配合物を、1,3−ジメチルイミダゾリウムヨージド(mmimI)、1−メチル−3−エチルイミダゾリウムテトラシアノボレート(emimTCB)、ヨウ素およびグアニジニウムチオシアネートの混合によって調製する。熱を60℃まで適用して電解質配合物を均質にすることが必要であり得る。
化合物mmimI、emimI、IおよびemimTCBは、商業的に入手できるか、または既知の文献、例えばBonhote, P et al. Inorg. Chem. 1996, 35, 1168-1178もしくはテトラシアノボレートアニオンとの有機塩の合成については例えばWO 2004/072089に基づいて合成してもよい。
以下の添加剤を、上に記載した電解質配合物において使用する:
電解質1 1−(2−エトキシエチル)−1H−イミダゾール
電解質2 1−(2−メトキシエチル)−1H−イミダゾール
電解質3 1−(メトキシメチル)−1H−イミダゾール
電解質4 1−(エトキシメチル)−1H−イミダゾール
以下のものに対する比較において
電解質5 イミダゾール
電解質6 1−メチル−1H−イミダゾール
電解質7 1−(n−ブチル)−1H−イミダゾール。
色素増感太陽電池は、US 5,728,487またはWO 2007/093961に開示されるように製造される:
二重層、メソ多孔性TiO電極は、二重層構造からなる光アノードを獲得するために、Wang P. et al., J. Phys. Chem. B 2003, 107, 14336、特に14337頁に開示されるように製造される。透明ナノ多孔性TiO電極を製造するために、テルピネオール溶媒および20〜30nmの径を有するアナターゼ相のナノ粒子TiOを含有するスクリーンプリンティングペーストを、ハンドプリンターを用いることにより、5mm×5mm正方形の形状に、導電性基板上に堆積させた。ペーストを120セルシウス度で10分間乾燥させた。それから、400nmの径を有するTiOを含有するもう1つのスクリーンプリンティングペーストをナノ硬質層の最上へと堆積させ、不透明相を製造した。
それから二重層膜をを500セルシウス度で1時間焼結し、その結果下層の透明層(7ミクロン厚)および最上不透明相(4ミクロン厚)が生じた。焼結後、電極をTiCl(Merck)の40mM水溶液中に30分間70セルシウス度で浸漬し、それから純水で十分に素早くすすいだ。そのようにTiCl処理した電極を、色素増感の直前に500セルシウス度で30分間乾燥させた。電極を、アセトニトリル(Merck HPLCグレード)およびtert−ブチルアルコール(Merck)、v:v=1:1の0.3mM Z907色素溶液へと、60時間、19セルシウス度で浸した。対電極を、上の引例に開示されるように熱分解法で製造した。白金酸(Merck)の5mM溶液の小滴を8μl/cm2で落とし、そして導電性基板上で乾燥させた。色素増感太陽電池を30ミクロン厚のBynel(DuPont、USA)熱溶解膜を用いて組み立て、熱により封入した。内部空間を、本明細書中に記載されるそれぞれの電解質配合物で充填し、対応するデバイスを製造した。
色素Z907は、両親媒性のルテニウム増感剤Ru(2,2’−ビピリジン 4,4’−ジカルボン酸)(4,4’−ジノニル−2,2’−ビピリジン)(NCS)または[Ru(H2dcbpy)(dnbpy)(NCS)]である。
正確な光強度を得るために、Air Mass 1.5 Global(AM1.5G)擬似太陽光を、Seigo Ito et al. “Calibration of solar simulator for evaluation of dye-sensitized solar cells” Solar Energy Materials & Solar Cells 82 (2004) 421によりスペクトル的に較正した。
光電流−電圧曲線の測定を、1Sun照明下で25℃へと冷却された黒色平板上に配置されたデバイスに対して実行する。4mm×4mmの光マスクを製造されたデバイスの最上部に配置し、光投射領域を定義する。
エネルギー変換効率は一般的に、エネルギー変換機器の有効出力および光照射の入力の間の比率であり、エネルギー項において、電力出力を最適化する調節可能な抵抗負荷を用いることにより決定される。
このようにして得られた光起電パラメーターを、表1に要約する:
SC=短絡回路電流
OC=開回路電圧
FF=曲線因子
η=電力変換効率
これらの測定内で、アルコキシアルキルイミダゾールは、添加剤N−ブチルイミダゾール、N−メチルイミダゾールまたはイミダゾールより高い効率を与える。
例B:
以下の電解質配合物を合成して、1−ブチル−1−メチルイミダゾリウムモノメチルシアノボレートを含む本発明の電解質配合物の色素増感太陽電池における適用を例証する。
色素増感太陽電池を例Aに従って製作し、測定を例Aに従って行った。
電解質配合物を、1,3−ジメチルイミダゾリウムヨージド(mmimI)、ヨウ素、以下に列挙した添加剤、1−ブチル−1−メチルイミダゾリウムモノメチルシアノボレートおよびグアニジニウムチオシアネート(guaSCN)の1種または2種以上の以下に列挙した重量%における混合によって調製する。
電解質8 重量%
1.3
mmim I 35
guaSCN 0.7
1−(2−エトキシエチル)−1H−イミダゾール 3.0
bmimモノメチルシアノボレート 60
合計 100
電解質9
1.3
mmim I 35
guaSCN 0.7
1−(3,3,4,4,4−ペンタフルオロブチル)−1H−イミダゾール
3.0
bmimモノメチルシアノボレート 60
合計 100
電解質10
1.3
mmim I 35
guaSCN 0.7
1−(2’−チオエチル)エチル−イミダゾール 3.0
bmimモノメチルシアノボレート 60
合計 100
このようにして得られた光起電パラメーターを、表2に要約する:
SC=短絡回路電流
OC=開回路電圧
FF=曲線因子
η=電力変換効率
例C:
以下の電解質配合物を合成して、本発明の電解質配合物の、1−エチル−1−メチルイミダゾリウムモノヒドリドトリシアノボレートを含むN−ブチルベンズイミダゾールを有する電解質配合物に対する、色素増感太陽電池における適用を例証する。
色素増感太陽電池を例Aに従って製作し、測定を例Aに従って行った。
色素増感太陽電池を、例Aにおいて開示したようにZ907を使用して、および同様に色素C106/DINHOPを使用して、および色素SK−1を使用して製作し、測定する。
色素C106については、電極を、色素C106については0.3mMであり、DINHOPについては0.075mMである色素溶液(溶媒混合物アセトニトリル(MerckHPLC等級)およびtert−ブチルアルコール(Merck)、v:v=1:1)中に、摂氏6度で64時間浸漬した。
色素SK−1については、電極を例Aに従って調製した。
電解質配合物を、重量%において以下に列挙したコンポーネントを混合することによって調製する。
電解質11* 重量%
1.45
mmim I 35.54
guaSCN 0.68
emim モノヒドリドトリシアノボレート 59.22
NBB 3.11
合計 100
電解質12 重量%
1.47
mmim I 35.85
guaSCN 0.68
1−(2−メトキシエチル)−1H−イミダゾール 2.25
emim モノヒドリドトリシアノボレート 59.75
合計 100
電解質13
1.47
mmim I 35.94
guaSCN 0.69
1−メトキシメチル−1H−イミダゾール 2.0
emim モノヒドリドトリシアノボレート 59.9
合計 100
電解質14
1.44
mmim I 35.27
guaSCN 0.67
1−(3,3,4,4,4−ペンタフルオロブチル)−1H−イミダゾール
3.82
emim モノヒドリドトリシアノボレート 58.79
合計 100
表3は、上記で引用した電解質配合物11〜14の測定の結果を要約する:
これらの測定内では、アルコキシアルキルイミダゾールは、Z907を含む色素増感太陽電池のための添加剤N−ブチルベンズイミダゾールより等しい効率を有する。
示すことができるように、添加剤1−(3,3,4,4,4−ペンタフルオロブチル)−1H−イミダゾールは、NBBと比較して等しいかまたは高い効率を与える。
例D:
以下の電解質配合物を合成して、emim TCBを含む本発明の電解質配合物の色素増感太陽電池における適用を例証する。
添加濃度を、組成物の基本混合物に加えて各電解質15〜20について0.25Mに固定する:
2.5%、mmimI 51.5%、guaSCN 1.0%、emimTCB 45%。
電解質配合物を、1,3−ジメチルイミダゾリウムヨージド(mmimI)、1−メチル−3−エチルイミダゾリウムテトラシアノボレート(emimTCB)、ヨウ素およびグアニジニウムチオシアネートの混合によって調製する。熱を60℃まで適用して電解質配合物を均質にすることが必要であり得る。
化合物mmimI、emimI、IおよびemimTCBは、商業的に入手できるか、または既知の文献、例えばBonhote, P et al. Inorg. Chem. 1996, 35, 1168-1178もしくはテトラシアノボレートアニオンとの有機塩の合成については例えばWO 2004/072089に基づいて合成してもよい。
以下の添加剤を、上に記載した電解質配合物において使用する:
電解質15 添加剤なし−基本混合物
電解質16 NBB
電解質17 1−(3,3,4,4,4−ペンタフルオロブチル)−1H−イミダゾール
電解質18 1−(3,3,4,4,4−ペンタフルオロブチル)−1,2,4−トリアゾール
電解質19 1−(3,3,4,4,4−ペンタフルオロブチル)−1,2,3−トリアゾール
電解質20 N−(3,3,4,4,4−ペンタフルオロブチル)−ベンズイミダゾール。
色素増感太陽電池を例Aに従って製作し、測定を例Aに従って行ったが、色素C106をZ907の代わりに使用する。
表4は、上記で引用した電解質配合物15〜20の測定の結果を要約する:
示すことができるように、添加剤1−(3,3,4,4,4−ペンタフルオロブチル)−1H−イミダゾールおよび1−(3,3,4,4,4−ペンタフルオロブチル)−1,2,3−トリアゾールは、NBBと比較して高い効率を与える。

Claims (15)

  1. 式I
    式中、
    、R、R、RおよびRは、互いに独立して、
    H、F、Clまたは
    任意に部分的に、もしくは完全にフッ素化もしくは塩素化されていてもよい、1〜20個のC原子を有する直鎖状もしくは分枝状アルキルであり、
    nは1、2、3または4であり、
    mは1、2、3または4である、
    で表される少なくとも1種の化合物の、色素増感太陽電池における添加剤としての使用。
  2. 少なくとも1種の式Iで表される化合物中のR、R、R、RおよびRが互いに独立してHまたはFである、請求項1に記載の使用。
  3. 少なくとも1種の式Iで表される化合物中のR、R、R、RおよびRがHである、請求項1または2に記載の使用。
  4. 少なくとも1種の請求項1〜3のいずれか一項に記載の式Iで表される化合物をレドックス活性種と一緒に含む、電解質配合物。
  5. レドックス対がヨウ素および少なくとも1種のヨウ化物塩である、請求項4に記載の電解質配合物。
  6. 少なくとも1種の式Iで表される化合物を0.01〜30重量%の濃度において含む、請求項5に記載の電解質配合物。
  7. テトラシアノボレートアニオン、ジシアノジフルオロボレートアニオンおよび/またはフルオロトリシアノボレートアニオンを有する少なくとも1種の化合物を含む、請求項4〜6のいずれか一項に記載の電解質配合物。
  8. ヨウ化物またはチオシアン酸アニオンを有する少なくとも1種の塩を含み、そのカチオンが無機カチオン、グアニジニウムカチオンまたはプロトン化アミンである、請求項4〜7のいずれか一項に記載の電解質配合物。
  9. ヨウ化物またはチオシアン酸アニオンを有する少なくとも1種の塩を含み、そのカチオンがプロトン化アミンである、請求項8に記載の電解質配合物。
  10. 色素増感電極を含み、少なくとも1種の請求項1〜3のいずれか一項に記載の式Iで表される化合物を含む、色素増感太陽電池。
  11. 少なくとも1種の請求項1〜3のいずれか一項に記載の式Iで表される化合物が電解質溶液中に含まれる、請求項10に記載のデバイス。
  12. 1−(3,3,4,4,4−ペンタフルオロブチル)−1H−イミダゾールまたは1−(3,3,4,4,4−ペンタフルオロブチル)−1,2,3−トリアゾールの、色素増感太陽電池における添加剤としての使用。
  13. 少なくとも1−(3,3,4,4,4−ペンタフルオロブチル)−1H−イミダゾールまたは1−(3,3,4,4,4−ペンタフルオロブチル)−1,2,3−トリアゾールをレドックス活性種と一緒に含む、電解質配合物。
  14. 1−(2’−チオエチル)エチルイミダゾールの、色素増感太陽電池中の添加剤としての使用。
  15. 少なくとも1−(2’−チオエチル)エチルイミダゾールをレドックス活性種と一緒に含む、電解質配合物。
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