JP2014521936A - 液体試料調製システムおよび液体試料調製方法 - Google Patents

液体試料調製システムおよび液体試料調製方法 Download PDF

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Abstract

試料塗布システムは、試料を試料コンテナから取り出す抽出機構と、配置機構上に置かれた試料容器であって、配置機構は、試料を受容するために試料容器を移動させるように配置される試料容器と、抽出機構を洗浄する抽出機構洗浄ステーションと、試料容器の中の試料の一部を取り出し、試料担体上に塗布する試料塗布器であって、配置機構は、試料容器を試料塗布位置に移動させることができる試料塗布器と、試料容器を洗浄する試料容器洗浄ステーションであって、配置機構は、試料容器を試料容器洗浄ステーションへ移動させることができる試料容器洗浄ステーションと、試料が試料担体上に分注された後、試料塗布器を洗浄する試料塗布器洗浄ステーションと、抽出機構および試料塗布器に供給された液体の流れを制御する液体制御システムとを含むことができる。

Description

[関連出願の相互参照]
本願は、米国特許法第119条(e)の下、2011年7月22日に出願された米国仮特許出願第61/510,700号明細書に対する優先権を主張し、この出願の全開示内容は、参照することによって本明細書に含まれている。
本開示は、生体液試料の検査に関し、より詳細には、生体液試料をたとえばスライドなどの試料担体などの表面に塗布することに関する。
製造システム、またはたとえば液体試料、組織試料、食品試料、化学試料、環境試料などの試料を分析するためのシステムなどのシステムは、さまざまな起源の試料(たとえば、さまざまな患者の体液またはさまざまな地域の環境試料)を分析するために使用することができる。このようなシステムの自動操作または半自動操作を可能にするために(たとえば人間の介入を最小限に抑えるために)、電気機械システムが、処理のためのシステムに試料を選択的に供給するために、実行可能である。
たとえば、処理、監視または分析ステーションなどの複数のステーションを有する、たとえば血液分析システムなどの製造または検査システムなどのシステムは、試料コンテナからたとえば液体試料、組織試料、食品試料、化学試料または環境試料などの試料を自動的または半自動的に取り出し、試料の二次汚染を防ぎながら製造または検査システムに試料を供給できる試料調製機構を作ることによって単純化できる。いくつかの実施形態において、試料調製機構は、1つまたは複数の液体処理吸引針と、試料抽出位置と試料塗布位置との間を移動する移動試料容器とを用いて動作できる。
ある実施形態において、本開示は、試料コンテナ(たとえばキャップを有する試験管)から試料を取り出すように構成された抽出機構と、配置機構に置かれた試料容器であって、配置機構は、抽出機構が試料容器に試料を供給できる抽出位置に試料容器を移動させるように配置される試料容器と、抽出機構が試料を試料容器に分注した後、抽出機構を洗浄するように配置された抽出機構洗浄ステーションと、試料容器の中の試料の一部を取り出し、試料担体へ塗布するように配置された試料塗布器であって、配置機構は、試料塗布器が試料容器の中の試料の一部を取り出せる試料塗布位置に試料容器を移動させるように配置される試料塗布器と、試料塗布器が試料の一部を取り出した後、試料容器を洗浄するように配置された試料容器洗浄ステーションであって、配置機構は、試料容器洗浄ステーションが試料容器を洗浄できる位置に試料容器を移動させるように配置される試料容器洗浄ステーションと、試料塗布器が試料の一部を試料担体へ分注した後、試料塗布器を洗浄するように配置された試料塗布器洗浄ステーションと、抽出機構および試料塗布器に分注された液体の流れを制御する液体制御システムとを備える試料塗布システムに関する。
試料塗布システムのさまざまな実施形態は次の特徴のうち任意の1つまたは2つ以上を、個別にまたは組み合わせて、含むことができる。抽出機構は、試験管のキャップを貫通する導管を備えることができる。配置機構は、リードスクリューおよびスライド機構を備えることができる。試料塗布器は、試料を供給する導管を備えることができる。洗浄ステーションのそれぞれは、丸みのある底部を有する容器を備えることができ、それによって液体の流れを容器に挿入された導管から導管の外面へ向かわせる。液体制御システムは、液体タンクと、液体ポンプと、液体制御システムを操作するためのコントローラとを含むことができる。
試料塗布システムは、情報読取装置をさらに備えることができ、試料コンテナは、機械可読情報(たとえばバーコードまたは無線自動識別タグ)を含む。試料塗布システムは、試料改質システムをさらに含むことができ、試料改質システムは、試料希釈システムを含むことができる。
別の実施形態において、本開示は、試料を処理する方法に関する。この方法は、一定量の試料を含む試料コンテナを受容する工程、抽出装置を用いて試料コンテナから試料を取り出す工程、抽出装置を用いて試料を試料容器に供給する工程、抽出装置に液体を流すことによって抽出装置を洗浄する工程、試料を含む試料容器を試料塗布位置に移動させる工程、試料塗布器を用いて試料容器から試料の一部を取り出す工程、試料塗布器から試料の一部を試料担体へ供給する工程、試料塗布器に液体を流すことによって試料塗布器をすすぐ工程、および残存する試料をすべて除去するために試料容器を洗浄する工程を含む。
本明細書に記載の方法の実施形態は、次の特徴のうち任意の1つまたは2つ以上を個別にまたは組み合わせて含むことができる。抽出装置は、液体システムによって操作することができ、この液体システムの液体は、抽出装置内のエアポケットによって試料から分離される。この方法は、試料容器に供給された試料を改質する工程をさらに含むことができ、試料の改質には試料容器の中の試料に希釈液を加える工程を含むことができる。試料を試料コンテナから取り出す工程には、試験管に取り付けられたキャップを通じて針を挿入する工程を含むことができる。
抽出装置および試料塗布器は、液体制御システムが抽出装置および試料塗布器の中に真空を生成すると、試料を保持することができる。抽出装置をすすぐ工程および試料塗布器をすすぐ工程は、抽出装置の一部および試料塗布器の一部を、湾曲した底部を有するそれぞれの容器(receptacle)の中に挿入する工程を含むことができ、それによって抽出装置および試料塗布器から分注された液体が、抽出装置および試料塗布器の外面に沿って流れる。試料塗布器から試料の一部を分注する工程は、試料の一部をスライドガラス上に分注する工程を含むことができる。試料には体液を含むことができる(たとえば血液)。
別段の規定がない限り、本明細書で使用される全ての技術用語および科学用語は、本発明が属する技術分野において通常の技術を持つ者が一般に理解する意味と同じ意味を持つ。本明細書に記載の方法と材料に類似または同等の方法と材料が、本発明の実践または試験で用いられ得るが、適切な方法および材料は以下に記載される。全ての刊行物、特許出願、特許および本明細書に記載の他の参考文献が、その全体を参照することによって組み込まれている。対立が起こった場合、定義を含む本明細書が支配するだろう。さらに、材料、方法および実施例が例示されるが、これは限定を意図していない。
他の特徴と利点は、以下の詳細説明および請求項から明らかになるであろう。
試料調製システムの斜視図である。 たとえば体液などの液体などの試料を分析するための分析システムの斜視図である。 試料調製システムの一実施形態のフローチャートである。 試料調製システムの一実施例の斜視図である。 試験管を反転機構に運搬する管把持装置の斜視図である。 管把持装置のキャップ検出装置の斜視図である。 図5Bの管把持装置のギアシステムの底面図である。 図5Aの管把持装置の回転アセンブリの断面図である。 試験管優先引き出しの斜視図である。 小さい試験管を固定する試験管止め具の斜視図である。 大きい試験管を固定する、閉じた位置にある図5Fの試験管止め具の斜視図である。 収容位置にあるオープンモードポート吸引装置の側面図である。 配置位置にある図5Hのオープンモードポート吸引装置の側面図である。 配置位置にある図5Hのオープンモード吸引装置の斜視図である。 試験管を液体抽出の位置に回転させる反転機構の斜視図である。 試料を試験管から抽出する抽出針の斜視図である。 試料を試料容器に供給するために回転する図7の抽出針の斜視図である。 希釈針の下の希釈液の位置に移動する図8の試料容器の斜視図である。 洗浄カップに挿入される図7の抽出針の斜視図である。 塗布導管の下の試料塗布位置に移動する図8の試料容器の斜視図である。 試料を試料担体に塗布する図11の塗布導管の斜視図である。 試料容器洗浄システムに係合するために移動する図8の試料容器の斜視図である。 抽出針の下の試料抽出位置に移動して戻る図8の試料容器の斜視図である。 洗浄カップに挿入された塗布導管の斜視図である。 配置位置にあるオープンモードポート吸引装置の概要図である。 吸引装置プローブを配置位置まで回転させるための旋回軸ブロックの斜視図である。 自動血液分析器の斜視図である。 試料容器の断面図である。
さまざまな図面の同様の参照記号は同様の要素を示す。
たとえば血液および他の体液などの生体液および組織を検査するために、本明細書に記載の新しいシステムと方法が、試料コンテナから液体(たとえば血液)、被検査物または試料を受容し、これをより大きなシステム(たとえば分析システム)内の他の場所または他のモジュールで処理し、および/または検査するために、たとえば顕微鏡スライドまたはカバースリップなどのガラススライドまたはプラスチックスライドなどの試料担体などの表面に塗布するのに使用することができる。
試料調製システム
図1は、液体試料を調製し、液体試料をたとえばスライドなどの試料担体などの表面に塗布するための試料調製システム21を示す。試料調製システム21は、試料コンテナ運搬装置23、抽出針25、液体タンク26a、液体ポンプ26b、液体システムコントローラ26c、1つまたは2つ以上の洗浄カップ27、希釈システムなどの改質システム29、試料塗布器31、試料容器35を試料調製システム21の他の構成機器へ移動させる試料容器移動機構33および試料容器洗浄システム37を備えることができる。
1つまたは2つ以上の試料コンテナ39が、さまざまな起源の試料(たとえば、さまざまな患者の体液試料またはさまざまな場所の環境試料)などのさまざまな試料を含み、分離するために、試料調製システム21に提供することができる。試料コンテナ39は、小さいカップまたはシリンダー(たとえば試験管)を含むことができる。試料コンテナ39は、試料が試料コンテナ運搬装置23によって運搬される時、試料を密封して含むことができる。いくつかの実施形態において、試料コンテナ39は、試料コンテナを密封するためにキャップ41(たとえば、プラグ、ストッパー、カバー、蓋、またはたとえばゴム、シリコーン、またはプラスチック製の同様のデバイス)を含むことができる。
試料コンテナ39は、中に含まれる試料に関する試料情報43を含むことができる。試料情報43は、試料の起源(たとえば、試料を提供した患者の名前または試料が得られた地理的な位置)、試料の種類(たとえば体液の種類、環境試料の種類)、試料が自然環境から得られた日時(たとえば体液が人体から得られた時、環境試料が環境から取られた時)などを含むことができる。いくつかの実施形態において、試料情報43は、たとえばバーコードリーダーなどの制御装置による簡易化した読み取りと処理のために、バーコードまたは無線自動識別(「RFID」)タグの形態、または他の機械可読フォーマットであってもよい。
試料コンテナ39は、試料調製システム21に対して、試料コンテナマガジン45の中に供給することができる。試料コンテナマガジン45は、試料調製システム21へ、および試料調製システム21から複数の試料コンテナ39を運搬するために用いられる装置であってもよい。試料コンテナマガジン45は、運搬中に試料コンテナが試料をこぼしたり、なくしたりしないように、試料コンテナ39を一時的に支持するための複数の開口または間隙を有する(たとえば、試験管試料コンテナは、真っすぐに支持され、保持される)。
試料コンテナ運搬装置23は、試料の一定分量または一部を試料コンテナ39から取り出せるように、試料コンテナマガジン45から試料コンテナ39を取り外すために使用される。試料コンテナ運搬装置23は、試料コンテナマガジン45から試料コンテナ39を取り外すためにさまざまな方法で動作できる。いくつかの実施形態において、試料コンテナ運搬装置23は、特定の試料コンテナ39の場所(たとえば、特定の試料コンテナ39が試料コンテナマガジン45に配置される場所)に移動させることができ、特定の試料コンテナ39を把持することができ、試料コンテナマガジン45によって保持され、試料コンテナマガジン45から突き出た他の試料コンテナ39を排除(clear)するのに十分高く、試料コンテナマガジン45から試料コンテナ39を持ち上げることのできる関節ロボット装置の形態であってもよい。
代替的に、他の実施形態において、特定の試料コンテナ39を選択するために横方向に移動でき、また試料コンテナマガジン45から試料コンテナ39を持ち上げられるロボット装置を有する代わりに、試料コンテナ運搬装置23は、試料コンテナ39の底面によって試料コンテナマガジン45から試料コンテナ39を押す装置を含むことができる。試料コンテナ39が、試料コンテナマガジン45に保持された他の試料コンテナ39を排除するのに十分高く、試料コンテナマガジン45から押されると、ロボット装置は、試料コンテナ39を把持して、試料コンテナマガジン45から外すことができる。試料コンテナ39は、試料コンテナマガジン45から外されると、抽出針25へ運ばれる。
試料コンテナ運搬装置23は、試料コンテナマガジン45から試料コンテナ39を運搬することに加えて、抽出のために試料を調製するために使用できる。いくつかの実施形態において、試料コンテナ運搬装置23は、試料を撹拌する(たとえば血液試料中の血球を再懸濁する、または不均質試料を混ぜる)ために試料コンテナ39を動かす(たとえば回転させる)ことができるように、反転機構47を含むことができる。たとえば反転機構47は、たとえば吸引前に試料を再懸濁、または混合させるために試料コンテナを逆さまにするように、たとえば直立位置から90°または180°などの、直立位置から別の位置に、試料コンテナ39を複数回(たとえば2、3、4、5、または10回またはそれ以上)回転させることができる。反転機構47は、試料コンテナを他の反転角度まで回転させることができる(たとえば45°、270°、または360°)。いくつかの実施形態において、反転機構47は、試料コンテナが逆さまになるように試料コンテナを180°回転させ(たとえばキャップ41は抽出針25の方へ下向きになる)、(完全に試料で満たされていないコンテナに最上部から抽出針を挿入する場合に空気と接触するのではなく)抽出針が試料コンテナ内の試料と常に接触することを確実にする。試料が取り出された後、試料コンテナ39は、マガジン45(たとえば、試料コンテナが外された同じ場所、または試料コンテナが取り外されたマガジンの異なる空の場所、または異なるマガジン)に戻されるか、または廃棄される。
試料コンテナ運搬装置23は、試料コンテナマガジン45から試料コンテナ39を取り外すのに用いる装置として記述したが、他の実施形態においては、試料コンテナ39は、試料コンテナマガジン45を用いて試料調製システム21に供給されることがない。このような実施形態においては、試料コンテナ39は、オペレーターの手によって試料コンテナ運搬装置23に供給されてもよい。
抽出針25は、試料コンテナ39から試料の一部を抽出するために試料コンテナ39のキャップ41を貫通するように挿入できる装置である。いくつかの実施形態において、抽出針25とキャップ41は、抽出針25がキャップ41から抜かれた後、たとえばキャップ41を作るのに用いた材料の弾性または弾力性によって、抽出針25が開けた穴をキャップ41が自動的に閉じるように設計される。抽出針25または他の試料を二次汚染することなく液体試料を取り出すために、さまざまな物質処理方法を用いることができる。いくつかの実施形態において、抽出針25を用いて液体試料を抽出し処理するために、抽出針25は、たとえば緩衝液などの液体を含む、チューブを用いる緩衝液システムなどのたとえば液体システムなどの空気圧システムまたは水圧システムに接続される。抽出針25と他の構成機器(たとえば試料塗布器21)の動作に使用することができる液体システムの緩衝液は、液体タンク26aに含むことができ、液体ポンプ26bと液体システムコントローラ26cを用いて構成機器に供給することができる。チューブ内の緩衝液(または単なる空気または窒素などの他の不活性ガス)の動きは、抽出針25の先端から液体試料を引き出し、制御し、放出するための真空または圧力を生成するために、液体ポンプ26bによって制御できる。
抽出針25および関連するチューブは、たとえば中に含まれる緩衝液などの気体または液体が漏れることなくチューブ内で懸濁できるように、小さい内径を有する。システムの動作中に、チューブと、いくつかの場合に抽出針25の一部とは、液体タンク26aおよび液体ポンプ26bによって供給可能な緩衝液で満たされる。抽出針25の残りの部分(たとえば緩衝液を含まない周りの環境に開放されている部分)は、空隙を含むことができ、それにより抽出針25または接続された緩衝液チューブの中の緩衝液が抽出針の中に真空をもたらす時、真空は試料液を抽出するのに使用することができ、それによって空隙が、たとえば緩衝液などの液体とたとえば試料チューブから吸引された血液などの試料液との間にとどまる。チューブおよびチューブの中に含まれる液体の量は比較的少量なので、空隙は消失したり、あるいは緩衝液または試料液に取り込まれたりしない。
試料液が、下向きの試料コンテナ39の端部(たとえば下向きのキャップ41を有する試料コンテナ39の端部)から抽出されるように、試料コンテナ39を直立の位置から180°回転させる(たとえば試料コンテナ39を反転させる)いくつかの実施形態において、抽出針25は、抽出針25を回転させ、試料コンテナ39から試料を抽出するために上方のキャップ41の方へ、そしてキャップ41の中を通って試料コンテナ39の中に抽出針25を連結し、また試料コンテナ39から抽出針25を抜き出すために試料コンテナ39から離れた下方に抽出針25を連結する機構を含むことができる。抽出針25の連結と回転は、電気機械装置(たとえばサーボ、スライド機構および/または電気モータ)および/または機械装置(たとえばカム、ギアおよび/またはリードスクリュー)などのさまざまな装置によって実施できる。いくつかの実施形態において、抽出針25の一連の動作(たとえば、抽出針25を試料コンテナ39に移動させる、抽出針25を試料コンテナ39から抜き出す、抽出針25を回転させる)は、他の機械装置(たとえばリードスクリューとカム装置とが組み合わされた1つの電気モータ)と組み合わせて、わずか1つの動作入力(たとえば1つの電気モータ)で実施できる。他の実施形態においては、複数の電気機械装置を用いることができる。
洗浄カップ27は、さまざまな液体吸引部材および/または分注部材(たとえば抽出針25および試料塗布器31)が試料を処理した後(たとえば試料が抽出されて供給された後)、それらの部材の洗浄に用いられる装置である。
いくつかの実施形態において、洗浄カップ27は、部材(たとえば抽出針25および/または試料塗布器31)を洗浄するために、液体タンク26aに含まれ、水圧式真空システムで使用される液体ポンプ26bによって供給される同じ緩衝液(たとえば下記でさらに説明する緩衝液と洗浄液の複合組成物)を使用する。このような実施形態において、洗浄カップ27は、内側ボウル27aおよび外側ボウル27bを液体出力装置27c(たとえば排出装置または吸引装置)とともに有することができ、緩衝液が部材の内面から全ての試料の残存物を洗い流すように部材から緩衝液の一部を分注することによって動作できる。内側ボウル27aは、緩衝液が外側ボウル27bに流れて洗浄カップ27から排出される前に部材から出て抽出針の外面に沿って流れるように設計することができる。緩衝液を1つの連続的な流路に流すことによって(たとえば抽出針から出て抽出針の外面に沿って流れ、外側ボウル27bに入って排出されることによって)、試料で汚染された緩衝液の逆流の可能性は低下する。このような実施形態において、緩衝液が洗浄カップ27に分注され、部材が洗浄カップ27から取り出されたあと、緩衝液システムは、部材が次の試料を適切に処理できるように、部材および接続されたチューブに残りの緩衝液を入れて空洞部分または空隙を作る。
他の実施形態において、洗浄カップ27は、洗浄液を供給するノズルおよび/または抽出針または導管から残りの洗浄液を除去する乾燥ノズルを有するカップまたは容器の形態であってもよい。
試料容器35は、試料調製の間、液体試料の一部を含み、液体試料の一部を複数の場所に運ぶのに用いられるカップなどの容器である。いくつかの実施形態において、試料容器35は、液体試料の一部が改質(たとえば希釈、中和、染色)される時、混合容器として機能することができる。試料容器35は通常、さまざまな起源からの試料(たとえばさまざまな患者からの血液)、またはさまざまな種類の試料(たとえばさまざまな種類の体液)などの多くのさまざまな試料を含むので、試料が材料の中に吸収されないように、平滑および無孔の材料から形成されるべきである。また材料は、試料容器35からの取り出しのために試料液が試料容器35の底部に集まりやすくなるように、不活性で液体をはじきやすい(たとえば湿潤を減らす)ように選択されるべきである。このような材料にはさまざまな種類のプラスチック(たとえばテフロン(Teflon)(登録商標)、デルリン(Delrin)(登録商標)またはノリル(Noryl)(登録商標))、ガラスまたはいくつかの金属材料を含むことができ、いくつかの場合、試料容器の材料は、残留液体をはじく試料容器の能力を高めるように磨いてもよい。
いくつかの実施形態において、試料調製システム21は、試料容器35を洗浄し、液体試料の残存物の全てを除去するために、試料容器洗浄システム37を含むことができる。試料容器洗浄システム37は、洗浄液を試料容器35に供給するノズルと、液体試料の残存物を含むすすぎ液を除去する吸込みヘッドとを含むことができる。
代替的に、いくつかの実施形態において、試料容器35は、残りの液体試料または洗浄液が排出システムを用いて試料容器35から除去されるように、試料容器35に組み込まれた排出口(たとえば排液管)を含むことができる。
試料容器移動機構33は、試料の調製中に、試料の自動処理または半自動処理を可能にする(たとえば人間の介入を最小限に抑える)試料調製システム21におけるさまざまな構成機器に試料容器35を移動させる装置である。いくつかの実施形態において、試料容器移動機構33は、試料容器35が移動する(たとえばスライドする)トラック49と、トラック49に沿って配置されたさまざまな構成機器(たとえば抽出針25、修正システム29および/または試料塗布器31)に試料容器35を移動させる移動機構51(たとえばリードスクリューに接続された電気モータまたはアクチュエータ)とを含むことができ、それによって試料容器35はトラック49に沿ったいくつかの場所に停止できる。いくつかの実施形態において、トラック49および移動機構51は、トラック49と、トラック49に沿って試料容器35を移動させるのに用いられる移動装置(たとえば空気圧線形アクチュエータ、電気機械線形アクチュエータ、または割出しテーブル)とを有する1つの構成機器であってもよい。代替的に、いくつかの実施形態において、試料容器35が固定され、さまざまな構成機器が移動してもよい(たとえば修正システム29および試料塗布器31は、固定された試料容器35に保持された液体を改質し、引き出すために回転する割出しテーブルに取り付けることができる)。
改質システム29は、希釈システム、染色システム、および/または抗凝固システムなどの分析システムで使用する試料を調製するさまざまなシステムを含むことができる。通常、改質システム29は、改質物質(たとえば生理食塩水、精製水、またはタンパク溶液などの定量の希釈液)を試料容器35に含まれた試料に供給する装置を備える。いくつかの実施形態において、改質装置は、改質物質(たとえば希釈液)を供給するために液体タンクに接続された改質導管53(たとえばシリンジまたはピペット)を備えることができる。
試料塗布器31は、試料(たとえば改質物質を用いて調製された試料または未改質の試料)を試料容器35から取り出し、分析システム(たとえば体液分析システム)の試料担体(たとえばスライドガラス)などの表面に供給するために使用される装置である。試料塗布器31は、液体ポンプを使用して試料容器35から試料を引き出し、試料担体に試料を供給することができるように、液体試料を引き出し、処理する塗布導管57(たとえばチューブの一部、針、シリンジの先端および/またはピペット)を含むことができる。また試料塗布器31は、抽出針25に類似した塗布導管57に接続された緩衝液システムを含むことができる。試料容器35、分析システムの試料担体および洗浄カップ27に到達するために、試料塗布器31は、試料塗布器31をさまざまな方向にさまざまな位置へ(たとえば多数の動作軸)移動させるための試料塗布器移動装置32を含むことができる。
緩衝液および洗浄液の組成物
たとえば複合された緩衝液および洗浄液の組成物などの緩衝洗浄液は、本明細書に記載の試料調製システムとともに使用することができる。複合された緩衝洗浄液は、抽出針25および試料塗布器21を作動するだけでなく、試料調製システムを洗浄し洗い流すためにも用いることができる。洗浄液のように、その組成物は生物試料間の二次汚染を減らすことができる。いくつかの実施形態において、緩衝洗浄液は、沈殿物を減らし、または沈殿物を全くなくすことができ、一定期間(たとえば2週間以上、1カ月以上、6カ月以上、1年以上、1.5年以上、または2年以上)安定であることができる。通常、緩衝洗浄液は水溶液であってもよい。溶媒は蒸留水または脱イオン水を含むことができる。溶液は緩衝剤を含むことができる。緩衝剤の例には、HEPES緩衝剤(たとえばHEPESナトリウム塩および/またはHEPES遊離酸)、ビストリス緩衝剤、リン酸塩、MES、トリスおよびpH5〜pH8を有する有機緩衝剤を含む。緩衝洗浄液は、約0.5mM(たとえば25mM、50mM、100mM、150mM、または200mM)から約250mM(たとえば200mM、150mM、100mM、50mM、または25mM)までの緩衝剤を含むことができる。たとえば、緩衝洗浄液は、水溶液中の炭酸の形成によるpH変化の可能性を低くすることができる約1.0mMのHEPESを含むことができる。
緩衝洗浄液は、微生物の成長を抑制し、緩衝洗浄液の保存期間を延ばすために1つまたは2つ以上の抗菌剤を含むことができる。抗菌剤は、塩化ベンザルコニウム、5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン、プロクリン(ProClin)(登録商標)(たとえばプロクリン300(ProClin 300)(登録商標))などの2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン、ポリアミノカルボン酸(たとえばエチレンジアミン四酢酸、二ナトリウムエチレンジアミン四酢酸、カルシウム二ナトリウムエチレンジアミン四酢酸)、アジ化物、チメロソール、マーチオラト、および/または抗生物質であってもよく、またはそれらを含んでもよい。いくつかの実施形態において、抗菌剤は、5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−4−オンおよび2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オンを含む。たとえば、抗菌剤は、シグマアルドリッチ(Sigma-Aldrich)から利用可能にされているプロクリン300(登録商標)であってもよい。抗菌剤は、約1,000分の1から10,000分の1の濃度(たとえば2,000分の1、4,000分の1、6,000分の1、または8,000分の1)で存在することができる。いくつかの実施形態において、緩衝洗浄液は、約100ppmの塩化ベンザルコニウムまたはプロクリン300(登録商標)を含む。
いくつかの実施形態において、緩衝洗浄液は界面活性剤を含むことができる。界面活性剤は、非イオン性、陽イオン性、陰イオン性または双性イオン性であってもよい。また界面活性剤の混合物が使用されてもよい。例となる界面活性剤の種類には、アルコールエーテルスルファート、アルコールスルファート、アルカノールアミド、スルホン酸アルキル、アミン酸化物、両性界面活性剤、アニオン界面活性剤、ベタイン誘導体、カチオン界面活性剤、ジスルホン酸、ドデシルベンゼン、スルホン酸、エトキシラテドアルコール、エトキシラテドアルキルフェノルス、エトキシラテド脂肪酸、グリセリンエステルスヒドロトロプ、硫酸ラウリル、モノグリセリドおよびジグリセリド、非イオン界面活性剤、リン酸エステル、第四級界面活性剤ならびにソルビタン誘導体を含む。緩衝洗浄液の実施形態に適切なさらなる界面活性剤の例は、2012年6月18日に出願された同時係属米国特許出願第13/526,164号明細書で開示され、その開示内容はその全体を参照することによって本明細書に含まれている。
いくつかの実施形態において、緩衝洗浄液は、pHを調整するために酸をさらに含む。この酸は、溶液のpHを調整するのに従来使用されてきた酸であればいずれであってもよい。たとえば、酢酸、硝酸、塩酸、リン酸、ギ酸、硫酸またはクエン酸を使用することができる。必要な場合、pHを所望のレベルに下げるため、塩基も加えてよい。
緩衝洗浄液は、約5〜約9のpH(たとえば約5.5〜8.5、約5.5〜8、約5.5〜7、約5.5〜6、約5.8〜7.2、約6.8〜7.2、約6.0、約6.5または約7のpH)を有することができる。
緩衝洗浄液を作る1つの方法は、蒸留水または脱イオン水を、最終的な所望の分量の100%未満(たとえば約90%)まで混合容器に加えることである。次に計算された量の抗菌剤(たとえばプロクリン300(登録商標))、酸(たとえば酢酸)および緩衝剤(たとえばHEPES)をこの水溶液に加えることができる。さらにこの水溶液を最終的な所望の分量にするために水を加えることができる。混合物は、磁性を有する撹拌板/棒および/または羽根車で最低でも約30分間混ぜることができる。緩衝洗浄液を調製する他の方法を使用することができる。混合した後、pH計(たとえばメトラーpH計)を用いて緩衝洗浄液の一定分量でpHの測定を行うことができる。いくつかの実施形態において、pHが所望の範囲内にない場合、所望のpHに達するまで、さらなる酸を緩衝洗浄液に加えることができる。
最終的に、緩衝洗浄液は、瓶詰めの前に全ての微粒子を除去するために0.45μmフィルターで濾過することができる。いくつかの実施形態において、より細かいフィルターを使用することができる。たとえば、0.1〜1μmのフィルター(たとえば0.2μmフィルター、0.4μmフィルター、0.8μmフィルター)を緩衝洗浄液の中の微生物および/または微粒子を除去するために使用することができる。いくつかの実施形態において、緩衝洗浄液は5リットルボトルに保存することができる。最終生成物のpHは、必要なら測定することができる。
試料を分析するシステム
図2は、体液などの試料を分析するための分析システム59を示す。米国特許出願公開第2009/0269799号明細書および同第2011/0070606号明細書、ならびに米国特許出願第12/943,687号明細書で記載のように、液体試料を分析するためのシステムは、たとえば血液、脳脊髄液、リンパ液などの体液、またはたとえば細胞を含むような他の液体を検査するために、サブシステムおよび構成機器を含むことができる。構成機器は、筐体61、試料調製システム21、試料担体搬送システム63、1つまたは2つ以上の処理ステーション65、スライド出力ステーション69、試料担体ラベラー71および制御装置67を含むことができる。
筐体61は、分析システム59の構成機器を支持することができる。いくつかの実施形態において、筐体61は、プラットフォームまたはテーブルの形態であり、その上にシステム構成機器が固定される。
分析システム59は、さまざまな処理を行うために、1つまたは2つ以上の処理ステーション65を含むことができる。生体液を分析する時には、処理ステーション65は、試料塗布器、試料調製ステーションおよび/または1つまたは2つ以上の画像ステーションを含むことができる。さらに、分析システム59は、将来の必要性または使用のための場所をできる限り取っておくために、処理構成機器を持たないステーションを含むことができる。処理ステーション65は、互いに対して真っ直ぐの方向に配置することができ、または代替的に、処理ステーション65は、システムの要望および/または空間的な要望に基づいて、弧状に、または他の形状に配置することができる。
試料を分析システム59の各ステーションに運搬するために、試料担体搬送システム63は、試料担体55を各処理ステーション65に移動させるために使用される、2つまたは3つ以上の担体保持装置を取り付けた移動部材を有することができる。
図2に示す分析システム59は、1つの試料担体搬送システム63を有するが、いくつかの実施形態において、分析システム59は、2つまたは3つ以上の試料担体搬送システム63を含むことができる。たとえば、分析システム59は、平行に動作する2つまたは3つ以上の試料担体搬送システム63を備えることができる。
体液を分析するためのシステムおよび方法が、たとえば米国特許出願第2011/0070606号明細書および同第2012/0149050号明細書に開示され、それぞれの全開示内容は参照によって本明細書に含まれる。1つの例として、試料調製システム21は、試料を試料担体に運ぶために使用することができる。いくつかの実施形態において、体液(たとえば血液、骨髄、尿、精液、胆液、母乳、脳脊髄液、リンパ液、胃液、粘液、腹水、汗、涙および/または唾液)などの液体試料を分析する分析システムについては、分析システム59に対して、試料コンテナマガジン(たとえば試験管ラック)に配置された1つまたは2つ以上の試料コンテナ39(たとえば試験管)の中に1つまたは2つ以上の液体試料を供給することができる。このような実施形態において、試料調製システムは、少量の液体試料を試料コンテナ39(たとえば試験管)から取り出し、試料塗布器を用いて試料担体(たとえばスライドガラス)に塗布するように構成することができる。このような試料塗布器は、液体試料を試料コンテナ39から引き出すために吸引力を用いて、また液体を試料担体に供給するために圧力を用いて、水圧または空気圧によって駆動できる。試料調製システムは、試料の二次汚染を最小限に抑えるために、試料処理装置を洗浄するためのシステムをさらに含むことができる。
分析システム59によって分析された試料の種類によって、他の種類の試料塗布器が使用可能である。たとえば、組織試料が分析される場合には、試料塗布器は、たとえばピンセットや鉗子などの組織を取り出すための機械装置を含むことができ、試料担体の表面に組織試料を均一に置くことができる。
体液(たとえば血液、骨髄、尿、精液、胆液、母乳、脳脊髄液、胃液、粘液、腹水、リンパ液、汗、涙、嘔吐物および/または唾液)などのいくつかの試料タイプは、特定の種類の外観検査を可能にするために適用される染色剤を用いて分析することができる。このような分析システムにおいて、試料調製ステーションは、試料担体によって運搬される試料に1つまたは2つ以上の固定剤、染色剤および/またはリンス液を適用するために設けることができる。
画像ステーションを用いて試料を検査または分析するために、一般的に、試料を照らすために光源が分析システムに含まれる。行われる分析の種類によって、光源はさまざまな種類の可視光源(たとえば発光ダイオード、白熱ランプ、蛍光灯および/またはレーザー)または非可視光源(たとえば紫外光源および赤外光源)を備えることができる。画像ステーションに対する光源の配置は、使用される試料担体の種類と行われる分析の種類に依存することができる。いくつかの実施形態において、試料がスライドガラス上で運ばれる場合、試料を照らすためにLED光源をスライドガラスの下に配置することができる。
画像ステーションは、制御装置67に電気的に接続され、試料からデータを収集するために使用することができる(たとえば、画像を使用したアルゴリズムまたは分析を行うために試料の画像を撮ることができる)。いくつかの実施形態において、画像ステーションは、たとえば試料中の血球計数などの分析を行うために、または血液中の特定の細胞を検出するために画像を使用することができる。上述のように、いくつかの実施形態において、光源はさまざまな形態の光を提供でき、よって画像ステーションは、試料の特定の特徴(たとえば寸法)を測定するのに使用される赤外線検出器またはレーザー検出器などの他の種類の検出器を含むことができる。
分析システムが全ての処理ステーション65で試料を処理すると、スライド出力ステーション69は、試料を廃棄するか、または追加の処理または将来の評価のために試料を保持するかの処分をすることができる。
追加の処理または検査のために、試料および/または試料担体を保持することが求められる場合、試料および/または試料担体に試料情報を与えるために、試料担体ラベラー71(たとえばプリンター装置)を使用することができる。患者の体液を分析する分析システムのために、患者の情報を試料担体に印刷することができる。
制御装置67は、分析システムのさまざまな構成機器に電気的に接続でき、たとえば試料調製システム21、試料担体搬送システム63、光源、画像システムおよび試料担体ラベラー71を制御するなどの構成機器の動作を制御できる。
試料塗布器への試料の供給
図3は、試料コンテナ(たとえば試験管)から試料を取り出し、試料を試料分析システム(たとえば血液分析システム)の試料塗布システムに供給する方法と順番の実施形態を示すフローチャートである。
この実施例において、試料調製システムは、試料コンテナマガジン(たとえば試験管ラック)によって支持される1つまたは2つ以上の試料コンテナ(たとえば試験管)と、試料コンテナ運搬装置と、抽出装置(たとえば抽出針)と、試料を含み、試料調製システムを通じて試料を運搬するための試料容器と、抽出装置のための洗浄カップと、改質ステーションと、試料塗布器と、試料塗布器洗浄カップと、液体試料が試料塗布器に供給された後、試料容器を洗浄するための試料容器洗浄システムとを含んでいる。
図3に示されるように、第1の試料の処理を始めるために、試料コンテナ(たとえば試験管)が、試験コンテナ運搬装置によって試験コンテナマガジン(たとえば試験管ラック)から取り外される(ステップ73)。上述のように、試料コンテナ運搬装置は、試料コンテナマガジンから試料コンテナを把持しまたは持ち上げ、取り外すために連結できるロボット装置(たとえばロボットアーム)を含むことができる。
次に試料コンテナ運搬装置は、試料コンテナを試料の抽出位置に置き(ステップ75)、試料が試料コンテナから抽出される(ステップ77)。いくつかの実施形態において、これには、試料コンテナを抽出針と一直線になるように移動させること、および試料コンテナキャップ(たとえば貫通可能なキャップ)が抽出針の方へ下向きになり抽出針の上に位置するように回転させることを含む。このような実施形態において、抽出針は、ゴムまたはプラスチック材料で作製することができる試料コンテナキャップを通して挿入され、試料液を取り出すためにキャップを貫通するのに十分奥まで挿入される。試料コンテナを逆さまにして試料を抽出する場合は、試料コンテナを直立にして試料を抽出する場合よりも、試料が試料コンテナからうまく抽出される可能性が高くなる。試料コンテナを直立にして試料を抽出する場合、抽出中に抽出針が確実に液面に到達できるように、一定量の液体が試料コンテナの中に入っていることが典型的には必要とされる。しかし、他の実施形態において、試料が適切に抽出されていることを検証する方法を用いて、試料は試料コンテナが直立の位置にある時に抽出することができる。
試料コンテナを操作する方法および試料を抽出する方法のいずれをも使用して、試料が試料コンテナから抽出されると、試料コンテナ運搬装置は、試料コンテナを試料コンテナマガジンに戻すことができる(ステップ79)。いくつかの場合において、試料コンテナは、試料の抽出前に試料コンテナが取り外された試料コンテナマガジンの同じ位置に置かれる。他の場合において、試料コンテナは、試料コンテナマガジン内の異なる位置に置くことができ、または代替的に、試料コンテナは、試料コンテナが取り外された試料コンテナマガジンと異なる試料コンテナマガジンに置くことができる。
試料が試料コンテナから取り出されると、試料は抽出針を用いて試料容器に入れることができる(ステップ81)。上述のように、いくつかの実施形態において、抽出針は、動作中に試料を引き出し、抽出針の中で試料を懸濁させる、たとえば緩衝液などの作動液システムを使用することによって、試料を処理するために動作することができる。このような実施形態において、緩衝液は、緩衝液を分注することなく、試料容器の中に懸濁試料を分注するのに十分なだけ、チューブおよび/または抽出針の中で移動するように制御される。
試料が試料容器に分注されると、試料容器は、トラック(たとえば空気駆動トラック、または移動トラック装置およびリードスクリュー装置)などの移動機構を用いて試料を受容する位置(たとえば試料抽出位置)から離れるように移動させることができる。
試料容器が試料抽出位置から離れた場所に移動すると、抽出針は洗浄することができる(ステップ83)。上述のように、いくつかの実施形態において、抽出針は洗浄カップに挿入することができ、緩衝液の一部は抽出針から放出され、抽出針の内面を洗浄し、その後抽出針の外面を洗浄することができる。
いくつかの実施形態において、試料容器は、試料が試料塗布器によって試料容器から引き出される前に、改質ステーションに移動させることができる(ステップ87)。このような実施形態において、改質ステーションは、抽出針と試料塗布器との間のトラックに沿った位置に配置することができる。いくつかの場合において、試料の改質には、試料に希釈液を加えることを含むことができる。このような場合には、改質液タンクに接続された改質導管(たとえば液体ノズル、針、シリンジの先端、ピペットの先端および/またはチューブの一部)はトラックに沿って配置され、それによって試料容器は改質導管の下に止まることができ、改質液(たとえば希釈液)の一部を試料容器の中の試料に加えることができる(ステップ89)。
改質ステーションが希釈液を用いて試料を調製することを含む場合、希釈液は、食塩水またはタンパク質溶液を含んでもよい。食塩水には、「生理食塩水」(0.9N)から、塩の複合混合物、ヒト血清中で見られる全ての塩類を実質的にシミュレートする市販製剤プラズマライト(Plasmalyte)まである。タンパク質溶液は、ウシアルブミンの単一溶液から選択されたヒト血漿タンパク質を用いた市販製剤プラスマネート(Plasmanate)(登録商標)までさまざまである。このような製剤は、タンパク質濃度、緩衝液、pH、オスモル濃度、オスマラリティ(osmalality)、緩衝能、およびさまざまな種類の添加剤において異なってもよい。またフィコール(Ficoll)(登録商標)またはデキストラン(Dextran)または他の多糖類を含む、これらの溶液の合成型または「代替」型も使用可能であってもよい。他の代替物が使用されてもよい。希釈液の一例は、プラズマライトとプラスマネート(登録商標)で4:1の割合である。希釈液の別の例は、アルブミンが5%である。試料を全血から調製する場合に、希釈液1に対して血液2の希釈を使用することが可能で、希釈液は生理的に相溶性のある溶液であるが、代替的な実施形態では、0:1(希釈なし)から10:1(希釈液:血液)までの希釈の範囲を使用することができる。
いくつかの実施形態において、試料は、試料の塗布に供給される前に改質を受けず、試料容器および試料は、試料抽出位置から塗布器の位置まで直接トラックに沿って移動させることができる(ステップ91)。
試料容器および試料が試料塗布器に移動させられると、試料塗布器は、試料容器から試料を引き出すことができる(ステップ93)。試料塗布器は、抽出針を使用する空気圧システムまたは水圧システムに類似した、空気圧システムまたは緩衝液などの作動液システムに接続された塗布導管(たとえば液体ノズル、針および/またはチューブの一部)を含むことができる。試料を試料容器から取り出すために、塗布導管の先端に低圧を生成するために、たとえば緩衝液などの作動液に真空を加えることができる。このような圧力は、緩衝液と引き出された試料液との間に空隙が生じるように、塗布導管の中に試料を引き出すことができる。いくつかの場合、試料容器から液体試料を全て取り出すのが有利であり得る。
全てのまたは一部の試料が試料容器から取り出された後、試料容器は、塗布器の位置から移動させることができる。いくつかの場合には、試料が取り出された後、試料容器は試料塗布器から離れて試料抽出位置(たとえば抽出針の位置)の方へ移動させられる。他の場合では、トラックは試料塗布器の位置を越えて延在してもよく、よって試料容器は、試料抽出位置に戻る前に塗布器の位置を越えて移動することができる。
試料容器が試料塗布位置にもはやなく、試料塗布器が試料担体(たとえばカップ、平板またはスライドガラス)などの表面に試料を塗布でき(ステップ95)、それによって試料は別のシステムで処理できる(たとえば分析システムで分析される)。いくつかの実施形態において、試料塗布器は、表面に試料を塗布するために試料塗布器を移動可能にする関節装置に接続することができる。通常、試料を塗布する際、試料塗布器は、試料塗布器に含まれるほぼ全ての試料を供給する。試料の種類および試料が使用されるシステムの必要に応じて、さまざまな塗布パターン(たとえば犂耕体パターン、ラスターパターン、連続的スパイラルパターン、複数同心円パターンおよび/または複数平行線パターン)が塗布表面に適用できる。代替的にまたは追加的に、試料塗布器は固定でき、適切なパターンの試料を塗布するために、試料塗布器に対して試料担体の表面を移動させることができる。
いくつかの場合、試料塗布器は、試料を塗布する際に液体試料の全量を分注しない。このような場合、液体試料の一部は試料塗布器に保持されおよび/または残存する液体試料は、試料塗布器の塗布導管の外面またはエッジ上に蓄積することができる。試料の二次汚染を防ぐために、試料塗布器の塗布導管は、試料を塗布した後に洗浄することができる(ステップ101)。抽出針と同様に、試料塗布器の塗布導管は、塗布導管の遠位部を洗浄カップに挿入し、たとえば緩衝液などの作動液の一部を塗布導管から放出して洗浄カップに入れることによって洗浄することができる。洗浄カップは、湾曲した底面を有し、塗布導管から出て、塗布導管の外面に流れる緩衝液の流れを調整し、塗布導管の内面および外面の両方から一部の液体試料の全てを洗い流すように形成される。
試料容器は、試料抽出位置に戻る前に洗浄するために、試料容器洗浄システムに移動させることができる(ステップ97)。いくつかの実施形態において、上述のように、試料容器洗浄システムは、試料容器から残存する試料液を洗い流すために洗浄液を分注するノズルを含むことができる。また試料容器洗浄システムは、混ざり合ったものをきれいな状態にしながら、試料容器から洗浄液を除去するために真空装置を含むことができる。他の実施形態において、試料容器は、試料容器に供給された洗浄液を除去するために排出装置を含むことができる。
試料容器が洗浄されると、試料容器は、トラックに沿って移動し、試料コンテナから次の試料を受容するために試料抽出位置(たとえば抽出針の下)に戻ることができる(ステップ99)。いくつかの実施形態において、次の試料は、次の試料コンテナから得ることができる。しかしながら、代替的に、他の実施形態において、試料の複数の一定分量(たとえば2、3、4、5、10またはそれ以上の試料の一定分量)は、同じ試料コンテナから取り出すことができる。
図3は、試料を試料塗布器に供給するために特定の順序で行われる特定の工程を利用する試料調製システムの一例を示しているが、他の実施形態において、試料調製システムは、これより多いまたはこれより少ない工程を含むことができ、あるいはいくつかの工程は異なる順序で行われてもよい。たとえば、図3は、工程101(試料塗布器を洗浄する)をその処理における最後の工程として示しているが、他の実施形態において、試料塗布器は、たとえば工程99(試料容器を試料抽出位置に戻す)の前などのいくつかの他の工程の前に洗浄することができる。
試料調製システムの例
図4は、生体液分析システムで使用される試料調製システム21の一例を示す。試料調製システム21は、たとえば体液(たとえば血液、骨髄、尿、精液、胆液、母乳、脳脊髄液、胃液、粘液、腹水、汗、涙および/または唾液)などの液体試料を試料コンテナ39(たとえば試験管)から取り出し、試料を生体液分析システムの試料塗布器31に供給する。試料調製システム21は、試料コンテナ把持装置103、情報読取装置105(たとえばバーコードリーダー)、反転機構47、液体抽出装置109、試料容器35、試料容器移動機構33、試料容器洗浄システム37、試料改質システム29(たとえば希釈システム)、試料塗布器31、抽出針洗浄カップ27、試料塗布器洗浄カップ28、液体タンク26a、液体ポンプ26bおよび液体システムコントローラ26cを含むことができる。
試料調製システム21で使用される1つまたは2つ以上の試料コンテナ39は、移動または撹拌される時に、試料を保持するために容器密封装置41(たとえば試験管キャップ)を有する試験管の形態であってもよい。試験管キャップは、典型的には、プラスチック材料またはゴム材料から作製され、それによって針(たとえば抽出針25)が開けた穴を再び閉じる能力を有することができる。試験管は、一般的に、複数の試料コンテナ39の簡易な保管と移動のために、試料調製システム21に対して、試料コンテナマガジン45(たとえば試験管ラック)に供給される。
いくつかの実施形態において、試料コンテナ39は試験管であり、試験管は、外面に印刷された試料情報43(たとえばバーコードなどの機械可読情報)を有することができる。いくつかの場合、試料情報43は、試料の種類、試料の起源、試料が得られた時間および/または日付を含むことができる。
把持装置103は、試験管39を試験管ラック45から取り外すのに用いることができる。いくつかの実施形態において示されるように、把持装置103は、試験管39を一時的に保持するために、半径方向の動作によって内側および外側に連結する2つ、3つまたはそれ以上のフィンガ部材102を含むことができる。いくつかの場合において、フィンガ部材は、把持装置103が、試験管39を損傷する可能性のある締付力を試験管39に与える代わりに、試験管キャップ41に吊り上げ力を与えるように、試験管キャップ41のボトムリップによって試験管39を把持するために内側に移動することができる。このような把持装置103はまた、限られた空間領域で、周囲にある試験管39を妨害することなく、特定の試験管39を取り出すことを可能にする。いくつかの場合、フィンガ部材を内側および外側に連結するために行なわれる半径方向の動作は、ギアシステム、カムシステムまたは電気機械システムによって実施することができる。
他の実施形態において、試験管39を把持し、試験管39を試験管ラック45から取り外すために、他の機構を使用することができる。たとえば、他の機械システムまたは磁気システムを使用することができる。このような磁気システムにおいて、試験管39および/または試験管キャップ41は磁気部分を含むことができ、把持装置103は、試験管39および/または試験管キャップ41に対して磁気的につかみ持ち上げるために作動することができる電磁装置を含むことができる。
図5Aに示されるように、いくつかの実施形態において、把持装置103は、試験管39がバーコードリーダーなどの情報読取装置105の付近を通るために、電磁システムおよび/または機械システム(たとえば電気モータ、サーボ、ギアおよび/またはカム)を用いて、試験管39を試験管ラック45から取り外し、試験管39を縦軸の周りに回転させることができる。上述し、図5Aに示すように、いくつかの実施形態において、試験管39は、試験管39の外面に印刷された試料情報43(たとえばバーコードの形態)を有することができ、よって試験管39がバーコードリーダー105の前で回転させられると、バーコードリーダー105は、バーコード43を読み取ることができ、試料に関する情報を得ることができる。他の実施形態において、バーコードリーダー105は、試験管39の周りを移動し、バーコードを読み取ることができるように、関節部材に取り付けることができる。
代替的に、いくつかの実施形態において、バーコードまたは他の機械可読情報は、試験管39上の基準点に対して特定の位置で(たとえば試験管39の位置に対して特定の角度で)試験管39に取り付けられ、それによって、試験管が試験管ラック45から取り外されると、把持装置103は、試験管39の特定の部分(たとえばバーコードを含む部分)がバーコードリーダー105の前に位置することができるように、試験管39を回転させるようにプログラムすることができる。
いくつかの実施形態において、把持装置103は、試験管ラック45から把持装置103を移動させるために、移動トラック117(たとえば線形アクチュエータまたはxyzロボット)上に取り付けることができ、把持装置103は、試験管39を持ち上げ、試験管39をバーコードリーダー105の前に移動させ、試験管39を反転機構47に供給することができる。
図5Bは、試験管ラック45の中の試験管39および/または試験管39上に配置された試験管キャップ41を検出するために使用されるキャップ検出器カバー104(図5Bにおいて、内部の構成機器を示すために半透明で示されている)を有する把持装置103を示す。キャップ検出器カバー104は、半径方向の内側および外側に2つまたは3つ以上のフィンガ部材102を移動させ、試験管39を把持および開放するために回転する複数のピニオンギア106を部分的に囲繞する。キャップ検出器カバー104は、典型的には自由に縦方向に移動するが、キャップ検出器カバー104に低い静止位置を与えるために底部止め具としても機能できる1つまたは2つ以上の回転制限装置108(たとえば肩付きねじ)によって、ピニオンギア106に対する縦軸の周りの回転が規制される。典型的には、重力およびキャップ検出器カバー104の重量は、肩付きねじ108に沿った最も低い位置でキャップ検出器カバー104を静止させるのに十分である。いくつかの実施形態において、付加的な力を与えて、キャップ検出器カバー104を最も低い位置で静止させるために、ばねまたは重りなどの偏向装置110を含むことができる。
図5Bに示されるように、光センサ(たとえば光アイソレータセンサ)などのセンサ112は、把持装置103が試験管39まで下げられたときに、キャップ検出器カバー104の細長いボス114が試験管キャップ41の最上部に接触できるように、キャップ検出器カバー104の上に配置することができる。キャップ検出器カバー104が把持装置103に対して移動できるので、試験管39または試験管キャップ41があるためにキャップ検出器カバー104の下方向への移動が規制されるとき、把持装置103の残りの部分が下へ移動し続け、それによってキャップ検出器カバー104は把持装置103に対して上へ移動する。センサ112が作動し(たとえばキャップ検出器カバー104の外側の部分が、図5Bに示される光アイソレータセンサ112のスロット112aに入る時)、把持装置103の下方向の移動が止まるまで、キャップ検出器カバー104は把持装置103の残りの部分に対して上へ移動し続けることができる。
試料調製システム21は、把持装置103が試験管39または試験管キャップ41に接触すると予想される既知の範囲(たとえば位置)を電子的に保存し、アクセスすることによって、試験管39が試験管ラック45にあるかどうか、試験管ラック45にある試験管39のサイズ、および試験管39が最上部に試験管キャップ41を付けているかどうかを特定するために、下方向に連結し、キャップ検出器カバー104が試験管39または試験管キャップ41に接触する位置を検出するこの方法を使用できる。
たとえば、長さ75mmまたは100mmの試験管39から試料を取り出すように構成された試料調製システム21に関して、試験管39が試験管ラック45にある場合、キャップ検出器カバー104は、試験管キャップ41の上部に接触し、試験管の高さ(たとえば75mmまたは100mm)と試験管キャップの高さを加えた距離に対応する、試験管ラックの底部からの距離を置いて位置する少なくとも2つの位置のうちの1つ(すなわち試験管39の上部に取り付けられた試験管キャップ41のある場所に関連した位置)でセンサ112を作動させる。キャップ検出器カバー104が、これらの2つの予想位置のいずれにおいても、センサ112を作動させない場合、試料調製システム21は、試験管39が意図された試験管ラック位置にない警報を受けることができる。
試験管39が試験管ラック45にあるかどうかを検出することに加えて、把持装置103はまた、試験管ラック45にある試験管39から試験管キャップ41が不注意になくなっている、または落ちているかどうかを判定するために、キャップ検出器カバー104の動作を利用することができる。試料調製システム21が、試験管キャップ41を有する試験管39が試験管ラック45に適切に配置されていることを示し、キャップ検出器カバー104が試験管39に付いた試験管キャップ41の上部に接触する予想位置を保存することと同様に、システムはまた、試験管39が試験管ラック45に配置されているが試験管キャップ41を有しないことを示し、キャップ検出器カバー104が試験管キャップ41を有しない試験管39の上部に接触する位置を保存することができる(たとえばコンピュータ制御システムにおいて)。したがって、把持装置103が下へ移動し、試験管ラック45から試験管39を取り外す動作の間、把持装置103は把持装置103の移動距離を監視できる。
把持装置103が下へ移動すると、試料調製システム21は、最も大きい試験管(たとえば試験管キャップを有する100mm試験管)に付いた試験管キャップ41との接触を示す位置でセンサ112が作動することを予想できる。センサ112がその位置で作動しないと、把持装置103は下へ移動し続け、試料調製システム21はセンサが試験管キャップを有しない最も大きい試験管(たとえば100mm試験管)の上部との接触を示す位置で作動することを予想できる。この位置で作動する場合、試験管39は、試験管ラック45に配置されているが、試験管キャップ41を有しておらず、試料調製システム21は、その特定の試験管を取り外すべきでなく、および/または処理すべきでないことを示している。これが起こると、試料調製システム21は、オペレーターにエラーメッセージを送り、および/またはエラーログもしくは対応する記録に発生を記録する。
大きい試験管39に配置された試験管キャップ41の上面、または最も大きい試験管39自体の上面に関連したこれらの位置のいずれでも、キャップ検出器カバー104がセンサ112を作動しない場合、把持装置103はより小さい試験管(たとえば75mm試験管)を検出するために下へ移動し続けることができる。試料調製システム21は、大きい試験管を検出する予想位置を有することと同様に、キャップ検出器カバー104が、より小さい試験管39上に配置される試験管キャップ41の上面、またはより小さい試験管39自体の上面に接触する予想位置を有することができる。大きい試験管39と同様に、キャップ検出器カバー104が、小さい試験管39に付いた試験管キャップ41の上面に接触しない場合、把持装置103は、短い試験管39が試験管キャップ41を付けないで試験管ラック45に配置されているかどうかを判定するために移動し続ける。試料調製システム21が、試験管キャップ41を付けていない、試験管ラック45に配置された短い試験管39を検出する場合、試料調製システム21は、処理のために特定の試験管39を取り外さないように指示され得る。
キャップ検出器カバー104がいずれの予想位置でもセンサ112を作動しない場合、試料調製システム21は、試験管39が特定の試験管ラック位置にないと判定し、試料調製システム21は、オペレーターにエラーを警告し、または代替的に、内部システムにエラーを記録し、処理する次の試験管39に進む。代替的にまたは追加的に、いくつかの実施形態において、カメラシステムが使用され、試験管39が試験管ラック45から取り外される間、または試験管39を試験管ラック45へ戻す間、試験管ラック45内での試験管39の適切な位置を検証する。
試料調製システム21が、処理する試験管キャップ41を有する試験管39の上に把持装置103が適切に配置されていると判定すると、フィンガ部材102は、試験管キャップ41によって試験管39を把持するために、半径方向の内側に移動することができる。図5Bおよび図5Cに示されるように、把持装置103は、各ギア106上の中心から外れた位置に取り付けられた各フィンガ部材102とともに、一組の遊星ギアなどのカム装置106を含む。遊星ギア106は、把持装置回転フレーム116に取り付けることができる。図5Dの断面図に示される実施例において、ギアドライブ回転アセンブリは、カップリング120を含むギアドライブ回転アセンブリに接続されたシャフトを有するモータ118と、下端に取り付けられた中央ギア124を有するピニオンシャフト122と、ピニオンシャフト122および回転フレーム116に接続されたクラッチ機構126(たとえば摩擦クラッチ)とを含むことができる。
モータ118のシャフトが回転すると、ギアドライブ回転アセンブリもまた回転することができる。モータの回転によって中央ギア124が回転すると、それに応じて外側遊星ギア106が回転する(図5Cに詳細に示される)。遊星ギア106が回転すると、遊星ギア106に沿った中心から外れた位置に取り付けられるフィンガ部材102は、半径方向の内側または外側に移動する。フィンガ部材102が半径方向の内側に移動すると、フィンガ部材102は試験管に接触し、さらに内側に移動することができなくなるまで、モータ118は回転し続けることができる。図5Dは、把持装置回転アセンブリの断面図を示す。
図5Dに示されるように、中央ギア124に接続されたピニオンシャフト122はまた、遊星ギア106に対する中央ギア124の回転に十分な抵抗力がかけられる時、摩擦クラッチ126が係合され、回転フレーム116の全体がその中心軸の周りを回転するように、摩擦クラッチ126に接続される。したがって、フィンガ部材102が半径方向の内側に移動して、試験管39に接触する時、摩擦クラッチ126は係合し、回転アセンブリおよび試験管39は縦軸の周りを回転し始める(図5Aに示される)。上記で詳述したように、この試験管39の回転運動は、試験管の外面に含まれた情報を読み取る機械(たとえばバーコードリーダー105)の前で試験管39を回転させるのに使用することができる。フィンガ部材102が内側に移動させられ、機械的止め部(たとえば試験管)に到達する時に、回転フレーム116が回転できるのと同様に、フィンガ部材102が半径方向の最も外側の位置に到達し(たとえば試験管が開放された後)、フィンガ部材が回転フレーム116に接触する時に、摩擦クラッチ126はまた、回転フレーム116を反対方向に回転させることができる。試験管39を開放した後にこのような方法で把持装置103を回転させることは、把持装置103が下へ移動し試験管39を把持する時にフィンガ部材102を特定の方向に配置したい場合(たとえば、複数の試験管を互いに強固にまとめることができる場合)に行うことができる。
上述の利点に加えて、回転ギア106を用いてフィンガ部材102の半径方向の内側および外側への動作を生成することは、試料調製システム21および把持装置103のオンザフライの調整を可能にし、それによって異なる直径を有する試験管などのさまざまな種類の試験管39(たとえば13mmおよび16mm)、またはさまざまな外形(たとえば円形、四角形、三角形または他の形状)を有する試料担体ですら、複数の把持装置103を使用しないで、試験管ラック45から取り外すことができる。
試験管ラック45に配置されている間に試験管39が供給されることを説明してきたが、いくつかの実施形態において、試料調製システム21は、代替的にまたは追加的に、たとえば優先引き出しまたはラック45a(図5Eに示される)などの反応促進容器に配置された試験管39から試料を得ることができる。優先引き出しまたはラック45aは、試験管39を受容するように構成された1つまたは2つ以上の開口部を備えることができる。試料調製システム21の動作中に、試験管ラック45に位置する試験管39の中の他の試料が配置される前に、オペレーターは検査のために調製したい試料を得てもよい。優先引き出し45aは、システムによる加速された調製および分析を受けるために、オペレーターが試験管39に含まれる優先度の高い試料を置くことのできる場所を提供する。
従って、オペレーターが優先引き出し45aの開口部の1つに試験管39を置く時、試料調製システム21は、試験管ラック45の中の他の試験管39を処理する前に優先引き出し45aの中の試験管39を処理できるように構成することができる。複数の試験管39が優先引き出し45aにある場合、試料調製システム21は、試験管ラック45の中の試験管39に含まれる試料の処理を続ける前に、優先引き出し45aにある全ての試験管39を処理することができる。優先引き出し45aに配置された試験管39に含まれる試料を処理する時、把持装置103は、典型的には、試験管ラック45から試験管39を取り外すことに関して上述したのと同様に動作することができる。
図5A、図5F、図5Gおよび図6〜図8に示されるように、反転機構47は、試験管39を強固に把持し、試験管39の縦軸に垂直の軸の周りを回転させることのできる(たとえば試験管39を逆さまにする)、2つまたはそれ以上の閉鎖部材119(たとえばクランピングジョー)を備える装置であり得る。いくつかの実施形態において、クランピングジョー119は、クランピングジョー119を開閉するために、電気モータ、およびリードスクリューまたはサーボなどの電気機械装置を利用することができる。電気モータは、反転機構47を回転させるために用いることができる。
いくつかの実施形態において、試験管39に含まれる試料の種類によっては、試験管39に含まれる試料を撹拌することが有益であり得る(たとえば血液は、血球を再懸濁するために、または不均質試料を混ぜ合わせるために撹拌することができる)。このような実施形態において、反転機構47は、所望のレベルの撹拌を実施するために複数回(たとえば10回)試験管39を完全に反転するために用いることができる。他の実施形態において、反転機構47は、所望のレベルの撹拌を実施するために試験管39を完全に反転させずに部分的に回転させる(たとえば1回または2回以上、試験管を30°〜70°搖動する)ために用いることができる。試料が試料抽出のできる状態になると(たとえば必要な場合、試料が撹拌された時点)、試験管キャップ41が下向きになり試料の一部を抽出できるように試験管39を回転させることができる。
図4に戻って参照すると、液体抽出装置109は、試料を試験管39から取り出すために使用される装置であり、反転機構47の下に配置された抽出針25および抽出針回転機構121を含むことができる。いくつかの実施形態において、上述のように、試験管39は、抽出針25が貫通可能な試験管キャップ41を含むことができる。このような実施形態において、抽出針25は、液体タンク26aおよび液体ポンプ26bに接続された、たとえば緩衝液などの作動液システムに流体接続させることができる。液体ポンプ26bを用いて、作動液システムは、吸引して抽出針25の中に試料を引き入れるために、緩衝液の中に動きおよび圧力変化を生じさせることができる。
いくつかの実施形態において、試験管39は逆さの位置に回転させられ(たとえば試験管キャップ41は下向きになる)、よって抽出針25は、試料を抽出するために上向きに試験管39に挿入される。試験管39が反転している間に試験管39から試料を抽出することによって、抽出針25は、典型的には、試料に接触するために、試験管キャップ41に穴を開け、わずかに貫通するだけでよい。試験管39が直立状態で抽出針25が上から挿入される場合には、試験管39における試料の量と高さは、典型的には、少なくとも抽出針25が挿入された時に確実に試料と接触する量と高さが要求される。
いくつかの実施形態において、試料調製システム21は、試験管39を一時的に垂直方向で固定する試験管止め具130を備えることができ、それによって抽出針25が試験管キャップ41へ挿入された時および/または試験管キャップ41から抜き出された時、抽出針25が試験管キャップ41を適切に貫通するおよび/または試験管キャップ41から抜き出されるのを確実にするために、試験管39は所望の位置にとどまることができる。図5Fに示されるように、試験管止め具130は、試験管39が反転機構47へ移動するにつれて試験管経路から離れるように、ヒンジアセンブリ132に取り付けることができ、試験管39が把持され、反転機構47によって回転させられる時、試験管止め具130は、試験管39を固定するためにヒンジ132の周りを回転することができる(たとえば、電気モータに取り付けられたリングギアおよびピニオンギアを用いて)。
試験管止め具130は、回転部130aおよび固定部130bを含むことができる。回転部130aは、試験管39が上に移動しないようにするために設けられ(たとえば抽出針25が試験管キャップ41に挿入された時に)、小さい試験管位置(すなわち静止位置)と大きい試験管位置(すなわち偏向位置)との間を移動するように構成することができる。固定部130bは、障害物を生じさせることなく、抽出針25が中を通るのに十分大きく形成された凹部を含むことができ、試験管39が下へ移動するのを防止する。
回転部130aは、偏向位置から放される時に自動的に「静止」位置へ戻されることを可能にするばね機構を含んでいる。動作中に、試験管39が反転機構47にある場合、試験管止め具130は、液体抽出の間、一時的に試験管39を固定するために回転することができる。図5Fに示されるように、短い試験管(たとえば長さ75mmの試験管)が処理される時、回転部130aは静止位置にとどまることができ、適切に短い試験管を固定できる。
図5Gに示されるように、試験管止め具130は、長い試験管(たとえば長さ100mmの試験管)を固定するためにも、修正しないで使用することができる。図示されるように、長い試験管39が反転機構47にあり、試験管止め具130が試験管39に近づくと、短い試験管が反転機構47にある時に短い試験管の上部に接触できる回転部130aの下部部材が、長い試験管39の側面に接触できる(図5Gに示される)。試験管39の側面に接触する下部部材によって、回転部130aは試験管39に近づくにつれて下へ回転し、それによって回転部の上部部材は、抽出針25が試験管キャップ41の中を貫通し抜け出る間、長い試験管39を固定する位置に移動する。液体抽出の後、試験管止め具130は試験管39から離れることができ、それによって試験管39は、反動機構47から取り外すために直立状態へ回転することができる。試験管止め具130が試験管39から離れるにつれて、ばね機構は回転部130aを静止位置に戻すことができ、それによって試験管止め具130は、短いまたは長い試験管を次の処理で受容できる。
いくつかの実施形態において、抽出針25は上向きの時に試料を抽出するので、抽出針25は、典型的には、試料容器35に試料を供給するために回転させられる(たとえば下向きに)。1つまたは2つ以上のさまざまな種類の機構(たとえば電気モータ、電磁気装置、空気圧式アクチュエータ、リードスクリューおよび/またはカム装置)が、抽出針25を回転させ、配置するのに使用することができる。
図4に示されるように(より詳細には図6〜図9)、いくつかの実施形態において、電気モータおよびリードスクリューは、抽出針25を上下に移動させるために使用できるが、カム機構は、回転を与えるために使用することができる。移動を与えるために、抽出針25は、リードスクリューナットとして作用し、電気モータによって回転させられるにつれてリードスクリューに沿って移動する非回転部材123を含むことができる。図6に示されるように、回転を与えるために、抽出針回転機構121は、旋回軸位置127において締め具を用いて回転部材125に接続された非回転部材123を含むことができる。回転部材125はピン129を備え、ピン129は、旋回軸位置127の中心軸に対して中心から外れた位置に取り付けられ、抽出針25を回転させる(たとえば水平軸の周りを180°)ためにプロファイルスロット(profiled slot)131に沿って移動する。
抽出針25が最も下の位置(たとえば反動機構47から離れた位置)にあり、かつ下方を向いている(たとえば反動機構47から離れている)時、ピン129は、非回転部材123の上の位置のスロット131の中にある(たとえば、ピン129は、非回転部材123より反転機構47により近い)。リードスクリューが回転し、抽出針25を上に移動させるにつれ、ピン129は、スロットに沿って移動し、スロットの輪郭をたどる。スロット131は、旋回軸位置127に対するピン129の動作が抽出針25を回転させるように形成される。スロット131の輪郭に沿った特定の位置で、ピン129は一時的に上に移動することを停止し、旋回軸の中心軸がピン129の中心軸を上方向に通過し、ピン129および旋回軸が相対運動を継続することによって、旋回軸位置127がピン129の真上にきて、抽出針25が上向きになるまで、抽出針25を上に回転し続ける。
抽出針25が上向きになると、抽出針は、キャップ41を突き通し、試験管39に挿入して、試料を抽出するために、上に移動することができる。図7に示されるように、抽出針25が、わずかに試験管キャップ41を貫通して、試料と接触すると、試料とたとえば緩衝液などの作動液との間の気泡または空隙を使用するなど、本明細書に記載の空気圧または水圧技術を用いて、試料の一部を抽出針25の中に引き入れることができる。抽出針25に引き入れられた試料の量は、試料が使用される分析システムによって異なってもよい。いくつかの実施形態において、抽出針25は、試験管39から試料を10〜50マイクロリットル(たとえば15、20、25、30、35、40、または45マイクロリットル、たとえば10〜30、または35マイクロリットル)抽出することができる。試験管が直立状態にあり、試料と接触するために抽出針25が上から挿入される場合に必要とされる試料の最低量を試験管39が含んでいないような場合であっても、試験管39がこの方法で反転される間は、試料を取り出すことができる。
図8に示されるように、試料の一部が抽出針25の中に引き入れられると、抽出針25は、下に移動することによって、試験管39から抜き出すことができる。いくつかの実施形態において、試験管キャップ41のデザインと材料によって、抽出針25が試験管39から抜き出されるにつれ、試験管キャップ41は、抽出針25により生じた穴を自動的に密閉することができる。上述したように、抽出針25が下へ移動すると、試料の一部を含む抽出針25が下向きになるように、カム装置(たとえばスロット131の中を移動する、中心を外れて取り付けられたピン129)は抽出針25を180°回転させる。
図8に示されるように、いくつかの実施形態において、下向きの抽出針25は、抽出された試料の一部を試験管39から試料容器35へ分注するためにさらに下へ移動させることができる。このような実施形態において、試料容器35は、トラック49に沿って移動させられ、抽出針25の下(たとえば試料抽出位置)に配置され、試料の一部を受容することができる。試料を試料容器35の中に分注するために、液体ポンプ26bを用いて液体システムに圧力をかけることができ、それによって緩衝液が、抽出針25および取り付けられたチューブの中を移動でき、緩衝液と試料との間の気泡を移動させ、それによって試料を抽出針25から試料容器35の中に押し込む。いくつかの実施形態において、抽出針25に含まれる一部の試料の全てを試料容器35に分注することができる。いくつかの場合、分注量は、10〜50マイクロリットルの間であってもよい(たとえば10〜30マイクロリットル、たとえば10、15、20、25、30、35、40または45マイクロリットル)。
試料の一部が試料容器35に分注されると、抽出針25は、整列によるあらゆる問題を防ぐために(たとえば試料容器35が、抽出針25から妨害されることなくトラック49に沿って移動できるように)上へ移動することができる。
いくつかの実施形態において、試験管などの試料コンテナ39を、中に含まれる液体を処理するために試験管ラック45から取り外す把持装置103に代わって、オペレーターの手によって試験管39を液体分析システムに供給することができ、それによって分析システムはその中の液体を処理することができる。このような実施形態において、液体分析システムは、試験管および液体を受容するために開くことができる扉または開口部を含むことができる。図5Hは、そのような試料を試験管から抽出し、処理のために試料調製システムに供給するために用いることができる、収容位置にあるオープンモードポート吸引装置140を示す。図5Hに示されるように、オープンモードポート吸引装置140は、把持装置103のxyzロボットに取り付けることができる。オープンモードポート吸引装置140は、シール144(たとえばテーパー状の円錐シール)を有する吸引装置プローブ142を含むことができ、収容位置(図5Hに示す)と配置位置(図5Iに示す)との間に吸引装置プローブ142を配置するために配置機構146(たとえば四棒リンク機構)に接続することができる。
図5Hおよび図5Iに示されるように、配置機構146は、配置機構146に接続された二位置ばね148などの、収容位置または配置位置のいずれかで吸引装置プローブを固定するための装置を含むことができる。図5Jに示されるように、吸引装置プローブ142を半径方向の外側に配置する四棒リンク機構に加えて、配置機構146はまた、吸引装置プローブ142を半円軌道に沿って移動させることができる(たとえば吸引装置プローブ142をアーチ形軌道に沿って移動させる)。吸引装置プローブ142をアーチ形軌道に沿って移動させるため、配置機構146は、把持装置103を移動させるxyzロボットのアームによって操作できるヒンジ150を含むことができる。ヒンジ150は、オープンモードポート吸引装置140をさらに固定し、収容位置にある間ヒンジ150を閉じた状態に保つために、磁石セット152をさらに含むことができる。
吸引装置プローブ142が完全な配置位置(たとえば液体分析システムの開口部に配置された位置)にくると、オペレーターは、吸引装置プローブ142の周りに、試料を入れたキャップなしの試験管を配置できる。いくつかの場合、試験管は、中に入った試料が吸引中にこぼれないように、試験管の上面がテーパー状の円錐シール144に沿って押し据えられるように配置できる。いくつかの場合、吸引装置プローブ142は、試験管がほとんど液体を含まない時でさえ、試験管から試料を確実に取り出すために最も標準的な試験管の底部に到達するように構成することができる。しかしながら、テーパー状の円錐シール144に沿って試験管を完全に押し据えることは、典型的には、動作のためには必要とされない。試料調製システムの他の液体処理装置(たとえば液体抽出装置および試料塗布器)と同様に、吸引装置プローブ142は、試験管から吸引装置プローブ142に液体を引き入れるために使用される緩衝液システムに接続することができる。試料が吸引装置プローブ142の中に引き入れられると、オペレーターは、試験管を吸引装置プローブエリアから取り出すことができる。試料が入れられ、試験管が取り出されると、xyzロボットが吸引装置プローブ142を試料容器の上の位置に移動させることができ、試料は処理のために試料容器に分注することができる。試料容器に分注されると、試料の次の処理は、試料が抽出装置を用いて引き出された場合とほぼ同じである。
試料が吸引装置プローブ142から分注されると、xyzロボットは、吸引装置プローブを吸引装置プローブ洗浄ステーション142aへ移動させることができる(図5Jに示される)。いくつかの実施形態において、吸引装置プローブ洗浄ステーション142aは、吸引装置プローブ142を完全に挿入でき、テーパー状円錐シール144を用いて密封することができる装置であり得る。別個の吸引装置プローブ洗浄ステーションを有する理由は(すなわち抽出針洗浄ステーションを用いるのとは対照的に)、吸引装置プローブはさまざまな液量を入れる試験管に挿入され得るので、吸引装置プローブ142の外面のどの部分が洗浄されなければならないかが一般的に不確かで、そのため吸引装置プローブ142の外面全部を洗浄できる洗浄ステーションを用いることによって、後続の試料の二次汚染を減らすことができるからである。
吸引装置プローブ142が洗浄されると、配置機構146は、吸引装置プローブ142を、次のオープンモードポート処理のために配置されるまで留まることができる収容位置に戻すことができる。
図16Aは、オープンモードポート吸引装置240の別の実施形態を示す。図16Aにおいて、吸引装置240は、延伸した位置で、試験管または他の試料コンテナが吸引装置に近接して配置され、試料コンテナ内の試料が吸引装置に引き込まれるように示される。吸引装置240は、把持装置103のxyzロボットに据え付けられ、シール244(たとえばテーパー状の円錐シール)を有する吸引装置プローブ242を含んでいる。吸引装置240は、図16Aに示される収容位置と配置位置との間に吸引装置プローブ142を配置するために五棒リンク機構の配置機構246に接続される。
吸引装置プローブ242を半径方向の外側に配置する五棒リンク機構に加えて、配置機構246はまた、半円軌道に沿って吸引装置プローブ242を移動させることができる(たとえば吸引装置プローブ242をアーチ形軌道に沿って動かす)。吸引装置プローブ242をアーチ形軌道に沿って動かすため、配置機構246は、把持装置103を移動させるxyzロボットのアームによって操作できるヒンジ250を含むことができる。ヒンジ250は、オープンモードポート吸引装置240をさらに固定し、収容位置にある間ヒンジ250を閉じた状態にするために、磁石セット(図16Aに示さず)をさらに含むことができる。
五棒リンク機構内で、下部リンク264および265は、リンク264および265を互いに一列に並んだ状態に維持するガイドブロック262によって接続される。上部リンク266および267は、直接接続され、五棒リンク機構の他の部材を構成する。吸引装置プローブ242を配置位置の中に移動させるために、xyzロボットは把持装置103を移動させ、それによって図16Bに示されるパドル302およびフードカバー304によって支持される吸引装置プローブ242は、U形旋回軸ブロック300の開口部に挿入される。図16Cは、血液分析器3000の斜視図であり、パドル302およびフードカバー304の位置を詳細に示す。シール244が旋回軸ブロック300の表面に接触する時、図16Aに示される配置位置に吸引装置プローブ242があるように、シール244および吸引装置プローブ242は開口部の中で外側に回転する。五棒リンク機構のそれぞれのリンクは、吸引装置プローブ242が回転する時、互いに対して受動的に移動する。図16Aにおいて、xyzロボットが把持装置103を上側に移動させる時、吸引装置プローブ242は後退位置に向かって内側に回転する。プローブ242の内側への回転は、プローブ242が完全に後退した時、外部ばね260によって停止させられる。図16Cを再度参照すると、凹部3010は、旋回軸ブロック300の開口部と隣接し、それによって吸引装置プローブ242は、図16Aに示されるように、完全に配置され、後退させることができる。
吸引装置プローブ242が完全な配置位置(たとえば液体分析システムの開口部に配置された位置)にあると、オペレーターは、試料を入れたキャップのない試験管を吸引装置プローブ242の周りに配置できる。いくつかの場合、吸引装置プローブ242は、試験管が液体をほとんど含まない場合でさえ試験管から確実に試料を取り出すために、最も標準的な試験管の底部に到達するように構成することができる。試料調製システムの他の液体処理装置(たとえば液体抽出装置および試料塗布器)と同様に、吸引装置プローブ242は、試験管から吸引装置プローブ242に液体を引き入れるために使用される緩衝液システムに接続することができる。試料が吸引装置プローブ242の中に引き入れられると、オペレーターは、試験管を吸引装置プローブエリアから取り出すことができる。試料が引き入れられ、試験管が取り出されると、xyzロボットは、吸引装置プローブ242を試料容器の上の位置に移動させることができ、試料は処理のために試料容器に分注することができる。
試料が吸引装置プローブ242から分注されると、xyzロボットは、吸引装置プローブを吸引装置プローブ洗浄ステーションへ移動させることができ、吸引装置プローブ242は上記のように洗浄することができる。洗浄後、吸引装置プローブ242は、次のオープンモードポート処理のために配置されるまで留まることができる収容位置に、配置機構246によって移動させることができる。
図4に戻って参照すると、試料容器35は、試料がシステムのさまざまな構成機器に(たとえば抽出針25の下に、希釈針の下に、試料塗布器31の下に)運ばれる時、試料(たとえば液体試料)を運ぶ(たとえば含むまたは支持する)ために用いられる、アーチ形状の内面(たとえば球状、楕円形状、または類似した形状の面)を有する容器である。いくつかの実施形態において、試料容器35は、ほぼ10マイクロリットル〜100マイクロリットルの量(たとえば70マイクロリットル)を含むことができる。上述したように、いくつかの実施形態において、試料容器35は、典型的には、試料容器35に含まれる液体(たとえば試料液体)の濡れを低下させる、不活性、平滑および無孔の材料で作製することができ、それによって液体は、試料容器35の底部へより簡単に流れることが予想される。いくつかの実施形態において、試料容器35は、さまざまな種類のプラスチック(たとえば、ポリテトラフルオロエチレン、アセタルホモポリマー、アセタルコポリマー、アクリル酸、ウルテム(Ultem)(登録商標)、テフロン(Teflon)(登録商標)、デルリン(Delrin)(登録商標)またはノリル(Noryl)(登録商標))、ガラスおよび/または金属材料などのさまざまな材料で形成することができる。
試料容器洗浄システム37は、洗浄液(たとえば本明細書に記載の緩衝液および洗浄液の複合液の実施形態)を試料容器35に供給し、試料容器35を洗浄し、洗浄容器35から残存する試料液体を洗い流すために、液体配送システムを含むことができる。いくつかの実施形態において、試料容器洗浄システム37は、液体配送システムによって試料容器35に供給された液体を取り除くために用いられる真空導管を含むことができる。図13に示されるように、いくつかの実施形態において、試料容器洗浄システム37は強固に取り付けられ、試料容器35は、洗浄のため試料容器35を試料容器洗浄システム37に移動させるために追加の移動装置を有することができる。他の実施形態において、試料容器洗浄システム37は、試料容器35と接触し洗浄するために移動させることができるように移動装置に取り付けることができる。図13に示されるように、試料容器洗浄システムは、試料塗布器31と試料修正システム29との間に取り付けることができ、それによって試料塗布器31が試料を試料担体55に塗布する時、試料容器35は、トラック49に沿って試料抽出位置へ移動することができ、次の試料を受容する準備のため洗浄カップ35を洗浄するためにトラック49に沿って停止することができる。図14に示されるように、試料容器洗浄システム37において残存する試料液体が取り除かれた後、試料容器35は、次の試料を受容し運ぶために試料抽出位置に戻すことができる。
システム内のさまざまな構成機器を汚染し、血液分析結果の精度を危うくすることを防ぐために、試料間においてできるだけ徹底的に試料容器35を洗浄することが重要である。図17は、試料容器35および洗浄システム37の別の実施形態を示す。図17において、試料容器35は、混合カップ421および基部423を含んでいる。洗浄システム37は、試料容器35を通して延びるチャネル403および405と、カップ421の円錐開口部に適合する寸法のキャップ407を含んでいる。試料がカップ421から引き出された後、試料のごく一部が、典型的には、カップ421の内壁に残る。カップを洗浄するために、洗浄液がカップ421の中に入れられ、洗浄液(試料の残存物とともに)は、カップの内面を洗い流すためにチャネル405を通って部分的に引き出される。キャップ407は、カップ421の中に下ろされる。カップ421の中に残る洗浄液および試料の残存物は、カップ421の内面に対して圧迫される。この液体の一部はチャネル405を通って再び引き出される。残りの部分は、カップ421の内面に沿って上側に押し上げられ、基部423の中にこぼれ出し、チャネル403を通って引き出される。次にキャップ407は、カップ421の開口部から取り出され、カップの内面をきれいな状態に維持する。
カップ421は、さまざまな材料から形成することができる。いくつかの実施形態において、カップ421は、石英などの硬質の材料から形成される。石英(または他の材料)の硬さは、カップ421の表面が、液体をカップ421へ入れるまたはカップ421から取り除く抽出シリンジによって傷をつけられないような十分な硬さであるべきであり、カップ表面に傷がないことは、表面に液体ポケットを形成することを防ぐ。さらに、生物材料は、一般的に、石英表面に対して低い接着性を有し、そのためカップ421の内面は上述の工程に従って容易に洗浄することができる。いかなる理論にも拘束されることを望むものではないが、石英の高い表面エネルギーは、生物材料および生体液の付着を防ぐのを助けると考えられる。テフロン(Teflon)(登録商標)、ステンレス鋼およびポリテトラフルオロエチレンなどの表面エネルギーの高い他の材料もまた、カップ421を形成するために用いることができる。
典型的には、カップ421は、血液分析器の永久的な構成機器である。しかしながら、いくつかの実施形態において、カップ421は、1つまたは2つ以上の試料が中に入れられた後、廃棄することができる使い捨ての構成機器である。使い捨てのカップ421は、コストを下げるためにさまざまなプラスチックなどの材料で形成することができる。
図4に戻って参照すると、試料容器移動機構33は、試料容器35をシステムの各構成機器に関連したさまざまな位置のそれぞれに(たとえば抽出針25の下に、修正システム29の下に、および試料塗布器31の下に)移動させるために設けられる。試料容器移動機構33は、その上で試料容器35がスムーズに移動でき、試料容器35をスムーズに移動させることができるトラック49(たとえばスライド式トラック)を含むことができる。トラック49上の試料容器35の移動は、電気機械装置(たとえばリードスクリューに接続された電気モータ)、電磁気装置または空気圧駆動アクチュエータなどのさまざまな装置によって制御できる。いくつかの実施形態において、トラック49は、線形アクチュエータ(たとえば空気圧線形アクチュエータまたは電気機械線形アクチュエータ)などの、トラック49に組み込まれた、試料容器35を移動させ試料容器35の動作を制御するために用いられる装置を有することができる。
図4に示されるように、いくつかの実施形態において、試料調製システム21は、試料が分析システムに供給される前に(たとえば塗布器位置に到達する前に)改質するための試料改質システム29(たとえば希釈システム)を含むことができる。希釈システムは、希釈液を試料に供給するための液体配送システムに接続された希釈導管53(たとえばチューブの一部、シリンジ先端、ピペットまたは針)を含むことができる。いくつかの実施形態において、血液試料の希釈液には、食塩水(たとえば「生理食塩水」またはプラズマライト(Plasmalyte)(商標))、タンパク質溶液(たとえばウシアルブミン、プラスマネート(Plasmanate)(登録商標))および/または合成溶液(たとえばフィコール(Ficoll)(登録商標)、デキストラン(Dextran)(商標)または他の多糖類)を含むことができる。図9に示されるように、使用中、試料容器35は、希釈液の一部を受容するために、トラック49に沿って改質システム29の下の位置(たとえば希釈位置)に移動させることができる。血液試料に分注される希釈液の量は、試料に基づいて変更可能である。いくつかの場合、希釈液は、0:1(希釈なし)から10:1(希釈液:血液)まで希釈液対血液の比率を実現するために、たとえば血液試料などの試料に分注することができる。全血を分析する際、血液2に対して希釈液1の希釈を用いることができる。試料が血液であるいくつかの実施形態において、10〜150マイクロリットル(たとえば、25、30、40、50、75、100または125マイクロリットル)の希釈液を、10〜35マイクロリットル(たとえば、15、20、25または30マイクロリットル)の試料と混合するために、試料容器35に分注することができる。
図4に戻って参照すると、試料塗布器31は、緩衝液処理システムに接続された塗布導管57(たとえばチューブの一部、シリンジ先端、ピペットまたは針)を含むことができる。抽出針25と同様に、塗布導管57に接続された緩衝液処理システムは、試料を試料容器35から引き出し、塗布導管57に入れ、分析システムの試料担体(たとえばスライドガラス)に分注するために使用することができる。試料塗布器31は、試料を塗布する際に塗布導管を複数の方向に移動できるように移動装置32をさらに含むことができる。
図11に示されるように、いくつかの実施形態において、試料塗布器31(たとえば塗布導管57)は下側へ移動させられ、試料容器35に含まれる試料を引き出すために試料容器35の中に挿入することができる。いくつかの実施形態において、塗布導管57は、試料の全部または略大部分を取り出す。特定の実施形態において、塗布導管57は、0.1から50マイクロリットルまでの一定量(たとえば0.08マイクロリットル、1.0マイクロリットル、30マイクロリットル)の試料を引き出すことができる。液体システムを用いて試料を抽出する抽出針25の動作と同様に、塗布導管57は、試料を塗布導管57の中に流入させるために緩衝液の圧力を変える(たとえば塗布導管57の中に真空を生成するために液体ポンプ26bを用いて緩衝液圧力を減らす)ことによって、塗布導管57の中に試料を引き入れることができる。
図12に示されるように、試料が塗布導管57の中に引き入れられ、試料容器35がトラック49に沿って試料塗布位置から離れると、試料は、試料担体55(たとえばスライドガラス)上に分注することができる。いくつかの実施形態において、試料は、塗布導管57の中に試料を引き入れるために使用される緩衝液などの同じ作動液システムを用いて分注することができる。いくつかの実施形態において、塗布導管57は、スライドガラス55上にさまざまな試料液のパターンを作成するために、スライドガラス55に対して移動させることができる。このようなパターンには、蛇行パターンもしくはラスターパターン、連続スパイラルパターン、複数同心円パターンおよび/または複数平行線パターンを含むことができる。いくつかの場合、血液の試料などの、細胞を含む試料の単分子層(たとえば約1つの細胞の厚さの細胞の層)を形成するために、血液試料はスライドガラスに塗布できる。いくつかの実施形態において、塗布される試料の層の高さは、1ミクロン未満から10ミクロンまたはそれ以上の範囲があってもよい。試料は、1つの連続的な流れで塗布してもよいし、あるいは間隔のあいた複数の流れで塗布してもよいし、あるいは並んで、または互いが接触して塗布してもよい。
試料は、試料の種類とスライドガラス55上に形成される所望の試料パターンとに基づいて、さまざまな流量で分注することができるが、いくつかの実施形態において、内径300ミクロンを有する塗布導管57は、毎秒0.1マイクロリットルの試料流量を供給することができる。より一般的には、塗布導管57の内径は、200ミクロン以上650ミクロン以下の範囲にあり得る(たとえば200〜400ミクロン、300〜400ミクロン、400〜650ミクロン、500〜650ミクロン)。
いくつかの実施形態において、試料の全量が、塗布導管57からスライドガラス上に分注される。いくつかの実施形態において、塗布導管57から分注される試料の流量は、毎秒0.1マイクロリットルであることができ、その間塗布導管57は、スライドガラスの表面からたとえば15〜50、10〜15、20〜40または5〜15ミクロン、約12ミクロンなどの約5〜100ミクロンの高さで、毎秒30ミリメートルの速度で移動している。いくつかの実施形態において、希釈されていない血液の試料を分注する時、塗布導管57を通る流量は、たとえば毎秒0.02〜0.10、0.02〜0.05または0.03〜0.04マイクロリットルなどの毎秒約0.04マイクロリットルであることができ、その間塗布導管57はたとえば毎秒10〜100、20〜80、30〜70ミリメートルなどの毎秒約50ミリメートルの速度で移動し、その時塗布導管57は、スライド表面から10、12、14、15、20または25ミクロンの高さにある。
図4に戻って参照すると、いくつかの実施形態において、試料調製システムは、実質的に同様に動作できる複数の洗浄カップ(たとえば抽出針洗浄カップ27および試料塗布器洗浄カップ28)を含むことができる。次の説明は、ある特定の洗浄カップ(たとえば抽出針洗浄カップ27)に関するもので、抽出針洗浄カップ27の構成機器および/または特徴に言及するが、システムの他の洗浄カップ(たとえば試料塗布器洗浄カップ28)の構造および動作は、この記述と実質的に同様である。
抽出針洗浄カップ27は、内側ボウル27aと、内側ボウル27aを実質的に取り囲む外側ボウル27bとを備えることができる。内側ボウル27aは、液体分注部材部(たとえば抽出針25および/または塗布導管57)を受容する形状であることができ(たとえば略円筒状および/または半球状の内側ボウル)、洗浄カップ27に挿入される部材部(たとえば抽出針25または塗布導管57)の外径よりもわずかに大きく(たとえば25%〜100%大きい)設計することができ、かつ実質的に丸みのある底部を有することができる。外側ボウル27bは、液体出力装置27c(たとえば排出装置または液体吸引装置)を含むことができる。内側ボウル27aおよび外側ボウル27bは、部材が洗浄カップ27に挿入される時、部材の内面を洗浄するために部材から緩衝液が分注できるように設計することができる。緩衝液が部材部から出る時、内側ボウル27aの丸みのある形によって、洗浄カップが緩衝液で満たされると、部材部の外面に沿って緩衝液を連続的に上側に流すことができる。ポンプ26bを用いて液体タンク26aから部材部へ送られ、洗浄カップ27の湾曲した底面によって方向づけられた緩衝液の連続的な流れによって、挿入された部材部が内面および/または外面に残存している液体試料を洗い流すのを可能にし、同時に試料の二次汚染の可能性を最小限に抑える。
すすぎ/洗浄の間、部材部から送られた洗浄液は、典型的には、部材に再度入らないので、二次汚染は最低限に抑えることができる。緩衝液は、部材の外面に沿って流れた後、内側ボウル27aの上端の上を流れ、外側ボウル27bに流入することができる。外側ボウル27bの中の汚染した液体は、外側ボウル27bの液体出力装置27cによって取り出され、廃棄物タンクの中で処理することができる。一定量の緩衝液が部材から出されると、液体システムは緩衝液の流れを止めることができ、部材の中にエアポケットを作るために緩衝液を部材に戻すことができ、それによってエアポケットは、緩衝液とそれより後に部材に引き入れられる液体(次の試料分)との間の隔壁として機能することができる。
いくつかの実施形態において、洗浄カップ27(および洗浄カップ28)は、洗浄容器35のために上述のように実施することができる。たとえば、洗浄カップ27は、基部によって支持された高い表面エネルギーを持つ挿入物(たとえば石英などの材料で形成された)を含むことができる。洗浄カップ27は、容器35に関する図17に示されるものと同様の形状を有し、同様の方法で自動的に洗浄することができる。
図10に示されるように、試料容器35がトラック49に沿って試料塗布位置から離れると、抽出針25は、洗浄のために下に移動し、抽出針洗浄カップ27に挿入することができる。同様に、図15に示されるように、試料容器が試料塗布器21からトラック49に沿って離れると、塗布導管57は、緩衝液が塗布導管57の内面および外面を洗浄するように、試料塗布器洗浄カップ28の中に挿入され、塗布導管57から緩衝液を出すことによって洗浄され得る。洗浄カップで洗浄されると、液体処理装置(たとえば抽出針25および塗布導管)は次の試料を処理することができる。
試料調製システム21の全ての構成機器が洗浄されると、同じまたは次の試験管39から次の試料を分析のために調製することができる。
他の実施形態
本発明は詳細な説明とともに説明してきたが、前述の説明は例証を意図し、発明の範囲を限定するものではなく、添付の請求項の範囲によって定義される。他の態様、利点、および変更が次の請求項の範囲内にある。

Claims (21)

  1. 試料コンテナから試料を取り出すように構成された抽出機構と、
    配置機構に置かれた試料容器であって、前記配置機構は、前記抽出機構が前記試料容器に試料を供給できる抽出位置に前記試料容器を移動させるように配置される試料容器と、
    前記抽出機構が前記試料を前記試料容器に分注した後、前記抽出機構を洗浄するように配置された抽出機構洗浄ステーションと、
    前記試料容器の中の前記試料の一部を取り出し、試料担体へ塗布するように配置された試料塗布器であって、前記配置機構は、前記試料塗布器が前記試料容器の中の前記試料の一部を取り出せる試料塗布位置に前記試料容器を移動させるように配置される試料塗布器と、
    前記試料塗布器が前記試料の一部を取り出した後、前記試料容器を洗浄するように配置された試料容器洗浄ステーションであって、前記配置機構は、前記試料容器洗浄ステーションが前記試料容器を洗浄できる位置に前記試料容器を移動させるように配置される試料容器洗浄ステーションと、
    前記試料塗布器が前記試料の一部を前記試料担体へ分注した後、前記試料塗布器を洗浄するように配置された試料塗布器洗浄ステーションと、
    前記抽出機構および前記試料塗布器に供給された液体の流れを制御する液体制御システムと
    を備える試料塗布システム。
  2. 前記試料コンテナが、キャップを有する試験管である請求項1記載の試料塗布システム。
  3. 前記抽出機構が、前記キャップを貫通する導管を備える請求項2記載の試料塗布システム。
  4. 前記配置機構が、スクリューおよびスライド機構を備える請求項1記載の試料塗布システム。
  5. 前記試料塗布器が、試料を分注する導管を含む請求項1記載の試料塗布システム。
  6. 前記洗浄ステーションのそれぞれが、丸みのある底部を有する容器を含み、液体の流れを前記容器に挿入された導管から前記導管の外面へ向かわせる請求項1記載の試料塗布システム。
  7. 前記液体制御システムが、液体タンクと、液体ポンプと、前記液体制御システムを操作するコントローラとを含む請求項1記載の試料塗布システム。
  8. 前記試料塗布システムが情報読取装置をさらに備え、前記試料コンテナが機械可読情報を含む請求項1記載の試料塗布システム。
  9. 前記機械可読情報が、バーコードまたは無線自動識別タグを備える請求項8記載の試料塗布システム。
  10. 試料改質システムをさらに備える請求項1記載の試料塗布システム。
  11. 前記試料改質システムが、試料希釈システムを含む請求項10記載の試料塗布システム。
  12. 一定量の試料を含む試料コンテナを受容する工程と、
    抽出装置を用いて前記試料コンテナから試料を取り出す工程と、
    前記抽出装置を用いて前記試料を試料容器に分注する工程と、
    前記抽出装置を通じて液体を分注することによって前記抽出装置を洗浄する工程と、
    前記試料を含む前記試料容器を試料塗布位置に移動させる工程と、
    試料塗布器を用いて前記試料容器から前記試料の一部を取り出す工程と、
    前記試料塗布器から前記試料の一部を試料担体上へ分注する工程と、
    前記試料塗布器を通じて液体を分注することによって前記試料塗布器をすすぐ工程と、
    残存する試料を除去するために前記試料容器を洗浄する工程と
    を備える、試料を処理する方法。
  13. 前記抽出装置は、液体システムによって操作され、前記液体システムの液体は、前記抽出装置内のエアポケットによって前記試料から分離される請求項12記載の方法。
  14. 前記試料容器に分注された前記試料を改質する工程をさらに含む請求項12記載の方法。
  15. 前記試料を改質する工程が、前記試料容器の中の前記試料に希釈液を加える工程を備える請求項14記載の方法。
  16. 前記試料コンテナから試料を取り出す工程が、試験管に取り付けられたキャップを通じて針を挿入する工程を備える請求項12記載の方法。
  17. 前記液体制御システムが、前記抽出装置および前記試料塗布器の中に真空を生成する時に、前記抽出装置および前記試料塗布器が前記試料を保持する請求項12記載の方法。
  18. 前記抽出装置をすすぐ工程、および前記試料塗布器をすすぐ工程が、前記抽出装置の一部および前記試料塗布器の一部を、湾曲した底部を有するそれぞれの容器の中に挿入する工程を備え、それによって前記抽出装置および前記試料塗布器から分注された液体が、前記抽出装置および前記試料塗布器の外面に沿って流れる請求項12記載の方法。
  19. 前記試料塗布器から前記試料の一部を分注する工程が、前記試料の一部をスライドガラス上に分注する工程を備える請求項12記載の方法。
  20. 前記試料が体液を備える請求項12記載の方法。
  21. 前記体液が血液である請求項20記載の方法。
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