図1は、二重ワイヤ結合システム、装置、機構、または器具110を利用しているノート100の斜視図である。二重ワイヤ結合システム110は、紙150、前表紙120、後表紙130、フォルダ、仕切り、ポケット仕切り、ワークシート、保存袋、機能装置、問題集ページまたは他の内容のページ、それらの組み合わせ、または他の内容物を含む幅広い結合要素を締結または結合させるのに使用することができる。前表紙120および後表紙130のそれぞれは、ノート100を保護し堅さを与えるため、各紙シート150よりも厚い剛体として構成される。紙150の各シートおよび前表紙120と後表紙130のそれぞれは、それらの外側端部近くに、一列の孔部140を備えている。孔部140は、その中に二重ワイヤ結合器具110のコイルまたは曲部を受容するための大きさと間隔を有しており、それにより、紙150の個々のページおよび/または表紙120、130は、本として綴じられる、および/または、めくられる。二重ワイヤ器具110は、中央の縦または長さ方向の軸を含むかそれに沿って延在し、頂端部116から底端部117に延在する。
図2は、二重ワイヤ器具110の断面のより詳細な図である。二重ワイヤ器具と呼ばれているが、器具110は、連続的な一重ワイヤからなり、連続的一重ワイヤは、各環状部が距離を隔てた2本の平行なワイヤから作られている器具として表れるように構成されている。所謂「二重ワイヤ」結合は、殆どまたは全ての結合孔部140を2本のワイヤが通過して延在するような形状とされるかまたはそのように形成された一重ワイヤから構成される。連続的一重ワイヤは、大まかに、長さ方向の軸115の周りに環状に曲げられて、複数の環状部を構成する。結合器具110は、例えばプラスチックまたは金属線(または他の材料)の一本の単一の材料片から構成され、約0.2mm〜約2mmの厚さ(すなわち直径)とされる。
二重ワイヤ配置は、ワイヤを曲げて、互いに対向し交互に生起する大まかなU字状をした、先端区域160および結合区域170とすることにより、形成される。各結合区域170は、軸115に対して概ね平行に延在し、幅w1を有するとともに、各先端区域160は幅w2を有する。幅w2は、幅w1よりも小さく、各先端部160が結合孔部140を通って延在できるように構成されている。
図2を参照すると、各結合区域170は、側方視で実質的にC字状をしており、(図4を参照すると軸115の右へ)軸115の上で軸115の周りを180度曲がっている。先端区域160もまた、図2を参照すると、側方視で実質的にC字状をしており、(図4を参照すると軸115の左へ)軸115の下で軸115の周りを180度曲がっている。上述した特徴描写に基づけば、各先端区域160の終点は、各結合区域170の始点を構成している。同様に、各結合区域170の終点は、各先端区域16の始点にほぼ位置している。
図4に示すように、結合器具110は、軸の端部である頂部116および/または底部117にて終端コイルを有しており、終端コイルは、先端区域159および結合区域169を有している。最も終端の先端区域159を作り上げるワイヤは、ワイヤが隣接する接続区域169を開始するのと同じ点である終点159’に延在すると考えられる。結合区域169は、ワイヤが次の先端区域160を開始するのと同じ点である終点169’に延在すると考えられる。先端区域160は、ワイヤが隣接する結合区域170を開始するのと同じ点である終点160’に延在すると考えられる。結合区域170は、ワイヤが次の先端区域を開始するのと同じ点である終点170’に延在すると考えられ、以下同様である。ここで描写される終点とは、結合器具110のほぼ半分、または、先端区域と結合区域との間に形成される「開口」空隙の反対側または約180度のことであり、例示に過ぎず、これらに限定されるものではない。ワイヤを上述したように曲げることにより、一重のワイヤで成立しているにも関らず、器具の全体的な外観は二重ワイヤ器具110となる。
先端区域160および結合区域170はまた、別の方法により定義または考えられても良い。例えば、一例として、各先端区域160は、軸115の周囲を約360度の概ね円環状に延在する二重平行ワイヤ区域を含む結合器具110の区域と考えることができる。この構成では、各先端区域160はコイル、コイル区域または結合コイルとも称され、それらは同軸的に配置される。各先端区域160は、二つの平行なワイヤが会合する先端にて終端させることができる。
この構成では、各コイル領域160は、その間に位置する結合区域170によって隣接するコイル区域に接続することができる。この場合、各結合区域170は、ワイヤ器具の軸方向に延在した真っ直ぐな部材としてのみ構成することができ、例えば、それは図2において寸法w1で示す区域であって、二重ワイヤ器具110の全ての円周上の延在部分は、コイル区域160と考えられる。
ここで述べられる二重ワイヤ結合システムは有限の長さであるので、二重ワイヤ器具110には必ず始点と終点があり、それは例えば頂端部116および底端部117である。二重ワイヤ器具110は従来、これら両端部においては、明確な終端やロック機構は有していない。さらに、そのような閉鎖またはロック機構が無いと、紙150、表紙120/130および/または他の結合要素は、従来の二重ワイヤ器具110の全体の長さに沿った開口空隙に起因して、全てまたは部分的に結合器具110から脱離してしまう可能性がある。
下記で説明する多くの実施形態では、図1、2および4に示すような二重ワイヤ結合器具のためのロックまたは閉鎖機構として働く様々な実施形態を述べる。下記で述べられる各ロック機構は、結合器具によって結合される紙、表紙および/または他の内容物が結合器具から完全に脱落できないようにすることを確実にすることができる。各実施形態は、別の形態とは異なるが、図中の符号は、共通する要素には一貫しており、例えば、全体としての二重ワイヤ器具110、先端区域160、結合区域170、前表紙120、後表紙130、孔部140および紙150等である。
コイルロックと称する第1実施形態を図3a〜3dおよび図4に示し、これは、少なくとも1つの結合コイルがそれ自体または接続部に円周状に取り付けられている実施形態である。図3aは、二重ワイヤ器具110が明確な端部175を有する本実施形態において、閉鎖前のコイルロック二重ワイヤ器具の一方の端部を示す。二重ワイヤ器具110は、切断または終端が形成されており、その端部175が最も近い対向する先端区域160の周囲にロックされる前に外側に曲がった状態が図示されている。最後の対向する先端区域160が形成されて、かつ次の結合区域170の形成完了前にその切断がなされるものであり、対向する先端区域160に通され、曲げ返されてそれ自身に固定されるために充分な余剰ワイヤが得られるように切断される。必要なワイヤ材料の使用量を減らすため、その対向する先端区域160は、最も近接する先端区域160であるべきと解される。しかしながら、端部175は、端部の先端区域160に加え、他の先端区域160の周囲に曲げることもできる。製造時の意向により、どの先端区画160がワイヤ終端175を受容するかや、このロック区域を形成するのに必要なワイヤ材料の長さが示される。
図3bは、コイルロック二重ワイヤ器具の一端を示す第1の閉鎖の配置を示す。図3bでは、端部または延長部180は、最も近い対向する先端区域160上を延長され、半径方向内側に方向を変えられてループとされ、それ自体に曲げ返されて固定されて、これにより、端部180と二重ワイヤ器具110の残部とで閉鎖またはロックがなされる。端部180または他の隣接部は、二重ワイヤ器具に接触するか、ワイヤ厚さより小さい空隙を形成するべく近接するか、または、より大きな空隙を形成する。
図3cは、第2の閉鎖の配置を示し、この配置では、端部185は最も近い対向する先端区域160に通され、半径方向外側に方向を変えられてループとされ、それ自体に曲げ返されて固定されて、これにより、端部185と二重ワイヤ器具110の残部とで閉鎖またはロックがなされる。図3aは、図3cの実施形態が先端区域に通されて端部175/185が曲げられる前の状態を示す。図4は、図3cと本質的に同じ配置を示すが、前表紙120、後表紙130および紙150のシートが結合された二重ワイヤ器具110を示す。図3dは、第3の閉鎖配置を示し、端部190が最も近い対向する先端区域160に通され、側方に曲げられ、それ自体に曲げ返されて固定されて、これにより、端部190と二重ワイヤ器具110の残部とで閉鎖またはロックがなされる。ここで述べたこの配置および他の全てのロック配置においては、最後の、または軸端部の孔部140に、二重ワイヤ配置のワイヤ器具の曲がり部を受容する。
図5a〜5cおよび図6は、コイルロックの第2実施形態を示す。図5aは、この実施形態において、閉鎖前のコイルロック二重ワイヤ器具110の一端部を示す。二重ワイヤ器具110のある区域は、その端部210が最も近い対向する結合区域170の周りにループ形成するかロックされる前に、概ね半径方向内側に曲げられることが示されている。最後の対向する先端区域160は、隣接する対向する結合区域、例えば最も近接する対向する結合区域170に通すための充分な余剰ワイヤが得られるように充分に形成され、そして曲げ返されてそれ自体に固定される。その後に、結合器具110のワイヤは、端部210で切断される。前の実施形態で説明したように、端部210に隣接する余剰ワイヤの長さは、製造時の意向に基づいて調節され、対向する結合区域の位置にて余剰ワイヤはその周囲に曲げられてロック区域を形成する。対向する結合区域は、すぐ隣接する結合区域、または、すぐ隣接する結合区域の次の結合区域、または、それより遠くの結合区域である。
図5bは、端部220が最も近接する対向する結合区域170の下を通過し、半径方向外側に曲げられ、曲げ返されてそれ自体に固定されて、それにより端部220と二重ワイヤ器具110の残部とで閉鎖またはロックを形成することを示す。図5cは、端部230が最も近い対向する結合区域170の上を通過し、半径方向内側または側方に曲げられ、曲げ返されてそれ自体に固定されることによって端部230と二重ワイヤ器具110の残部とで閉鎖またはロックを形成することを示す。図6は、図5cと実質的に同じ配置を示すが、二重ワイヤ器具110が前表紙120、後表紙130、および紙150のシートと結合されていることを示す。ここで述べたこの配置および他の全ての図5a〜5cおよび図6のロック配置においては、最後の、または軸端部の孔部140に、一重ワイヤ配置のワイヤ器具の曲がり部を受容する。
図7〜10は、ここでスパイン継ぎ手(尾根部に配される背骨状の継ぎ手)と称される他の実施形態を示し、結合器具の複数の区域を大まかに円周方向および/または軸方向にカップリングするためにロック器具を利用している。図7は、ロック器具/コイルスパインジョイントの一実施形態の斜視図を示す。コイルスパイン継ぎ手310は通常、尾根区域325、および、尾根領域325の軸方向端部であって同じ側にそれぞれ連結された一対の結合フック区域320、330を備える。コイルスパイン継ぎ手310はまた、結合フック区域320および330の反対側において尾根区域325に連結された先端フック区域340をも備える。先端フック区域340は、結合フック区域320および330に対向し、かつこれらの間に位置する。コイルスパイン継ぎ手310は、結合器具110において、隣接する結合区域170同士および対向する先端区域160が係合するように組み立てられる。コイルスパイン継ぎ手310は、射出成型されたプラスチック/ポリマー、吹き込み成型されたプラスチック/ポリマー、または他の成型されたプラスチック/ポリマーを含む様々な材料から形成される。あるいは、コイルスパイン継ぎ手310は、型打ちまたは打ち抜きしたシート金属またはシートプラスチック/ポリマー、成型または鋳造した金属またはプラスチック/ポリマー、樹脂、樹脂系材料または複合体等から形成される。当業者であれば、本開示の視点や考え方から離れることなく、コイルスパイン継ぎ手310を形作るための他の材料や、材料を形成する他の方法を想到することができるであろう。
図8は、図7のコイルスパイン継ぎ手の端面図を示す。この図においては、結合フック区域320が結合区域ワイヤ170の断面図に一体的に(例えば、周囲を包むように)係合していることが示されている。同様に、先端フック区域340が先端区域ワイヤ160の断面図に一体的に(例えば、周囲を包むように)係合していることが示されている。各フック区域320、330、340は、尾根区域325と組み合わせることで、関連した区域160、170の周囲の少なくとも約180度を覆っていると考えられる。
図9Aは、紙150および表紙120、130が綴じられた二重ワイヤ器具110に取り付けられた図7および8のロック器具300の図である。少なくとも一つのコイルスパイン継ぎ手310は、二重ワイヤ器具110の周囲に一体的に接触し、結合フック区域320、330が二重ワイヤ器具110の隣接する結合区域170に機械的に係合するとともに、先端フック区域340が二重ワイヤ器具110の対向する先端区域160に機械的に係合するようになっている。しかしながら、必要であれば、この配置を逆にして、フック区域320、330が先端区域160に係合するとともに、フック区域340が結合区域170に係合するようにすることもできるが、但しこの場合は、それに伴い、コイルスパイン継ぎ手310の間隔や配置を調整する必要が生じる場合がある。同様にして、追加的なコイルスパイン継ぎ手310をさらに二重ワイヤ器具110に係合させて、動作可能に閉鎖する、またがる、および/またはロックする一列のコイルスパイン継ぎ手310が形成されるようにし、それにより紙150および/または表紙120、130または他の内容物が二重ワイヤ結合器具110から緩まないように保つことができる。
図9Bは、コイルスパイン継ぎ手311が複数セットの結合区域170および先端区域160に沿って軸上に延在し、さらなるフック区域を有する点を除いて、図9Aと同様のコイルスパイン継ぎ手ロックの実施形態301を示す。コイルスパイン継ぎ手311は、2またはそれ以上のセットの結合区域170および先端区域160の上に延在しており、各セットをまとめるように係合するか、セットの幾つかをまとめるようにのみ係合している。少なくとも一つのコイルスパイン継ぎ手311は、二重ワイヤ器具110の周りに一体的に接触し、それにより、結合フック区域320、330が二重ワイヤ器具110の隣接する結合区域170に機械的に係合すると同時に先端フック区域340が二重ワイヤ器具110の対向する先端区域160に機械的に係合するようになる。動作可能に二重ワイヤ器具11を閉鎖またはロックすることができる一列のコイルスパイン継ぎ手が形成されるまで、同様の方法にて、追加的なコイルスパイン継ぎ手311を同様に二重ワイヤ器具110に係合させることができ、それにより紙150および/または表紙120、130または他の内容物が二重ワイヤ結合器具110から脱落しないように保つことができる。
図10は、結合器具110の端部区域350に対して連結される、または、これに隣接して位置する、または、これをカバーする、コイルスパイン継ぎ手ロックの実施形態300を示す。図10のスパイン継ぎ手の構造や機能は、図10のスパイン継ぎ手が二重ワイヤ器具110の端部区域350をカバーする点を除いて、図9Aおよび9Bのそれと同様である。端部区域350は、完全な結合区域ではなく、むしろ、二重ワイヤ器具110が終端を形成するためにある点で切断されなければならないので、それに伴い切断された結合区域である。図9Aおよび9Bは、コイル110の端部以外の幾つかの位置におけるコイルスパイン継ぎ手を示し、図10は、コイル110の端部におけるコイルスパイン継ぎ手を示す。これらは、例示に過ぎず、コイルスパイン継ぎ手の位置に関して他の組み合わせも可能である。
一または複数コイルスパイン継ぎ手310が、二重ワイヤ器具110の長さに沿って配置されて、それにより閉鎖されたループまたはロックされた配置が形成され、そして、二重ワイヤ器具110の両端部区域においては、コイルスパイン継ぎ手310は使用する場合も使用しない場合もある。例えば、2またはそれ以上のコイルスパイン継ぎ手310は、二重ワイヤ器具110に係合され、少なくとも一つのコイルスパイン継ぎ手310は、二重ワイヤ器具110の一端部116の近くまたは隣接して位置させられ、少なくとも一つのコイルスパイン継ぎ手310は、二重ワイヤ器具110の他端部117の近くまたは隣接して位置させられる。
図11〜13は、ここでスナップ式櫛状コイルロックと称する他のロック器具を示し、これは、結合器具の部分を軸方向に連結する。図11は、前表紙120、後表紙130および紙150を綴じる従来の二重ワイヤ器具110とともにスナップ式櫛状ロックの実施形態400の斜視図を示す。図11はまた、分解されたスナップ式櫛状ロック部品410が二重ワイヤ器具110に挿入されるために配置された状態を示す。
図12は、スナップ式櫛状ロック部品410の様々な実施形態の頂面図を示す。スナップ式櫛状ロック部品410は通常、長さ方向に間隔を空けて配置された1、2またはそれ以上の指状要素430を有する尾根要素420を備えている。尾根要素420は通常、平らで平面状であり、各指状要素430は通常、平らであって尾根要素420と同一平面上である。各指状要素430は、尾根要素420からほぼ90度または他の角度にて突出する捕獲機構を含むか備え、連続する指状要素430がそれぞれ同じ距離の間隔、すなわち対応する先端区域160間と同じ間隔を有するように配置されている。この配置においては、各指状要素430は、先端区域160に接触して一体的に係合するよう受容される。図11〜13に示す複数の指状要素430の捕獲機構は、通常、角度をなす一対の先導端部を有する矢形状であり、これが先端区域160の隣接するワイヤに接触してこの間隔を押し広げるように受容される。
各指状要素430はまた、先端区域160の各ワイヤに係合するように配置された一対の立ち上がり/保持表面を有しており、指状要素430が先端区域160に完全に挿入された後、この立ち上がり表面は、指状要素430が結合器具110から引き抜かれないように保持する捕獲機構として機能する。あるいは、各指状要素430は、ある角度をもって挿入されても良いし、または、まず各指状要素430を挿入し続いて櫛状部品410全体を例えば軸方向に動かして櫛状部品410を所定位置にロックする二段階(あるいはそれ以上)の操作としてもよい。
尾根要素420の長さに関しては様々に変更でき、図12に示すように尾根要素420/部品410の長さを結合器具110とほぼ等しくするかこれより短くすることができる。さらに、各先端区域160の全てに係合しないように一部の指状要素430を省略することもできる。しかしながらこの場合、省略せず存在する指部品430は、対応する先端区域160の幾つかに係合するような間隔としなければならない。例えば部品410は、1、2、またはそれ以上の先端区域160と係合する。
図13は、結合器具110によって紙150、表紙120、130と共に結合された、スナップ式櫛状ロック410を示す。この図では、スナップ式櫛状ロック部品410は、先端区域160を通じて二重ワイヤ器具110と係合している状態で示されている。指状要素430の先端は、先端区域160のループに位置合わせされている。次いで、ユーザーまたは挿入器具は、半径方向内側への力を加えて指状要素430を先端区域160のループへ押し込む。各先端430の幅は先端区域160の一対のワイヤ間の幅より大きいので、各指状要素430の先導表面が先端区域160の一対のワイヤ間に挿入されると、その間隔は広げられる。その後、対応する指状要素430が完全に挿入されると、二本のワイヤは互いに狭まり、スナップ固定される。
指状要素430のある角度を有する/矢形状に基づけば、スナップ式櫛状部品410はロック可能に二重ワイヤ器具110と係合した状態となり、それにより紙150および/または表紙120、130または他の内容物が二重ワイヤ器具110から脱離することを防止する。指状要素430においては、各指状要素430を取り外すときに要する力よりも弱い力で挿入できるように、各指状要素430が形作られる。
なお、結合器具110と組み合わせられている指状要素430の位置に関する図示は、例示に過ぎない。指状要素420は、結合器具110の周囲であれば他の所望の位置とすることができる。図13に示されている位置から結合器具110の周囲に約180度の箇所においては、指状要素430の挿入がより容易になる。
本実施形態は、概して、矢形状を有する指状要素430を示す。しかしながら、その矢形状は、係合に関して組み立ての容易さとその有効性のバランスを考慮してもたらされ利用される形状であればよい。本開示の視点や着想から逸脱しない限りにおいては指状要素430として他の形状の捕獲機構の使用も容認される。
図14および15は、ここで、交互コイルロックと称される他の結合器具システムを示す。図14は、分割された、対向閉鎖の実施形態500の斜視図である。本実施形態では、従来の二重ワイヤ器具の分割片510が利用されており、各分割片510は、軸115に沿って結合要素120、130、150の長さより短い。さらに、各分割片510は、隣接する分割片510と比較すると、円周上でずれているか、および/または、逆方向に配向していて、一つの分割片510の先端区域160は、隣接する分割片510の先端区域160からほぼ180度の方向を向いている(または先端区域160は軸方向の空隙の対向する両辺に位置しているか、または軸方向に延在する分割片510の空隙がずれているか、または180度ずれている)。
このように、一または複数の分割片510aのそれぞれは、一方向を向いた先端区域160を有しており(または先端区域160は軸方向の空隙の右側に位置しているか、またはそれらの空隙はその頂端にある)、同時に、隣接する逆向きの一または複数の分割片510bは、180度逆方向を向いた先端区域160を有している(または先端区域160は軸方向の空隙の左側に位置しているか、またはそれらの空隙はその底端にある)。連続する/隣接する分割片510a、510bの配向を逆転させることにより、従来の二重ワイヤ器具に存在していたあらゆる空隙は、隣接する分割片との間で位置がずれるので、ページ150および/または表紙120、130または他の内容物が結合システムから緩む機会が減少する。
図15は、3つの連続する分割された対向閉鎖二重ワイヤ分割片510a、510bの斜視図である。両端の分割片510aにおける先端区域160と結合区域170との間の空隙は、表紙120、130および紙150を端部の分割片510aが閉じる時よりも広く図示されているが、それらは、閉鎖に先んじて積載する際の位置を示すという図示の目的の都合上この配置で示されている。中間分割片510bにおける先端区域160と結合区域170との間の空隙は、互いにより近接しており、これは通常、表紙120、130および紙150および/または他の内容物が綴じられコイル分割片510bが閉じられた後の外観である。
本実施形態の好ましい結果は、最低限二つの逆配向の分割片があれば成し遂げられる。図14は、五つの分割片を示す。当業者であれば、本実施形態のあらゆる数の交互逆配向分割片510a、510bが実施できることを容易に想到できるであろう。
図16および17は、結合器具の部分を概ね円周状に結合する、ここではんだコイルロックと称されるロック器具の他の実施形態を示す。図16は、本発明の実施形態に係る二重ワイヤ結合システムのはんだロックの実施形態600を示す。本実施形態600では、従来の二重ワイヤ器具110において、先端区域160が結合区域170に対向して、一または複数の表紙120/130および紙160を孔部140を通して綴じている状態が示されている。本実施形態では、先端区域160と対向する結合区域170との間の空隙を閉じるかまたはこの空隙に跨って周囲に延在して結合を行っているはんだ接合部610を利用している。はんだ接合部610は、先端区域160および対向する隣接する結合区域170の一部を覆い、接着している。本実施形態では、はんだ接合部610は、各先端区域160の外端部に沿って、先端区域160の周囲を約180度延在している。はんだ接合部610の合計の長さは、軸115に沿って延在し、各先端区域160の最大幅の約2倍に等しいかこれより短く、これにより、材料を節減すると共に充分な結合/連結をもたらす。
図17は、交互はんだロックを示しており、はんだ接合部は、先端区域160および結合区域170の周囲を、図16の実施形態と比較してより広く覆っている。図17の実施形態においては、はんだ接合部610は、先端区域160および対向する隣接する結合区域170を構成するワイヤを完全に覆っていて接着しており、先端区域160の末端部の中心部分を満たしている。
図16および17に示す連結/閉鎖器具においては、このように、「はんだ接合部」が使用されることが説明されており、これは、濡れていて先端区域160と対向する結合区域170のワイヤ表面に粘着し冷却固化する熱い溶融金属を使用した構成を意味する。この場合、はんだ接合部610は、ウェーブはんだ付け、手動はんだ付け、または他のはんだ付け方法によって成し遂げられる。しかしながら、最初濡れており冷却することではんだ接合部610を形成することができる接着剤および/または溶融/溶融可能/熱可塑性プラスチックまたはポリマー物質を含む他の材料も使用することができるが、これらに限定されない。このように、はんだ接合部610は、他の材料、すなわち金属はんだ、プラスチックまたはポリマーはんだまたは接着剤物質またはこれらの組み合わせを含むか、これらにより形成されている。
一または複数のはんだ接合部610は、二重ワイヤ結合機構110の様々な位置に適用される。ある場合においては、一つのはんだ接合部610は、二重ワイヤ結合機構110のほぼ一端116/117に設けられ、他のはんだ接合部610は、二重ワイヤ結合機構110のほぼ他端116/117に設けられる。この特定の配置は、比較的少ない材料および製造コストのため、表紙120/130、紙150、および/または他の内容物を二重ワイヤ結合機構110内に保持する上で有利である。しかしながら、製造上の意向によって、二重ワイヤ結合機構110に沿って使用されるはんだ接合部610の個数およびその位置が決定される。
図18および19は、ここで、はんだ螺旋ロックを称される結合器具を示す。なお、例えば図1および2に示される二重ワイヤ結合機構110に対して、図18および19は、紙150に形成された孔部140を通過する連続するコイルの螺旋として形成されたワイヤ710を含む螺旋ワイヤ結合システムを示す。螺旋710は、ワイヤ710の最後のコイル周囲を覆うか包み込むループ720にて終端とされる。図18は、螺旋ワイヤ結合システムを示しており、その両端が完全には固定されていない状態を示す。
図19は、螺旋ワイヤ器具のある区域を覆うはんだロックの実施形態700を示す。図19は、ループ720周囲にはんだ接合部810を加えている点で図18と同一である。はんだ接合部810は、ループ720をロックし、覆い、コイルワイヤ710に固定して、ループ720がコイルワイヤ710から緩まないようにする。はんだ接合部810は、螺旋ワイヤ器具の一端部(頂端部116または底端部117、図1の例を参照)に近接しており、第二のはんだ接合部810は、螺旋ワイヤ器具の他端部(底端部117または頂端部116)に近接している。図19では「はんだ接合部」を使用することが述べられているが、はんだ接合部810は、はんだ接合部610に関して上述したように、様々な材料や方法にて製造することができる。
図20は、二重ワイヤ結合器具をコイルロックする第一の方法を示すフローチャート図であり、そのうち幾つかは図3a、3b、3c、3d、4、5a、5b、5cおよび6に示されている。ブロック1010では、連続的な長さのワイヤが長さ方向の軸周辺にほぼ円形に曲げられ、対向して交互に形成される概ねU字状の先端区域および結合区域が形成される。結合区域の幅は、先端区域の幅より大きい。第1の方法の実施形態においては、ブロック1020では、ワイヤの両端は結合区域でのある点で切断されて、ワイヤの長さを、最も近い対向する先端区域上を延在するようにする。ブロック1030では、図3bに示すように、切断された両端は、最も近接する対向する先端区域の周囲を内側に曲げられループとされる。
第2の方法の実施形態においては、ブロック1040では、ワイヤの両端は結合区域でのある点で切断されて、ワイヤの長さを、最も近い対向する先端区域内を通過するようにする。ブロック1050では、図3cに示すように、切断された両端は、最も近接する対向する先端区域の周囲を外側に曲げられループとされる。第3の方法の実施形態においては、ブロック1060では、ワイヤの両端は結合区域でのある点で切断されて、ワイヤの長さを、最も近い対向する先端区域内を通過するようにする。ブロック1070では、図3dに示すように、切断された両端は、最も近接する対向する先端区域の周囲を側方に曲げられループとされる。上記した方法の実施形態のそれぞれとして、ブロック1080では、曲げられたワイヤ両端部は、それ自体に曲げ返されて固定され、閉じたループリンクを形成する。
図21は、二重ワイヤ結合器具をロックする他の方法を示すフローチャート図である。ブロック1110では、連続的な長さのワイヤが長さ方向の軸周辺にほぼ円形に曲げられ、対向して交互に形成される概ねU字状の先端区域および結合区域が形成される。結合区域の幅は、先端区域の幅より大きい。第4の方法の実施形態においては、ブロック1120では、ワイヤの両端は先端区域でのある点で切断されて、ワイヤの長さを、最も近い対向する結合区域上を延在するようにする。ブロック1140では、切断された両端は、最も近接する対向する結合区域の周囲を内側に曲げられループとされる。ブロック1160では、図5cに示すように、曲げられたワイヤ両端部は、それ自体に曲げ返されて固定され、閉じたループリンクを形成する。
第5の方法の実施形態においては、ブロック1130では、ワイヤの両端は先端区域でのある点で切断されて、ワイヤの長さを、対向する結合区域へ延在するか結合区域内を通過するようにする。ブロック1130では、切断された両端は、対向する結合区域の下を通過させられる(または対向する結合区域の近傍へ曲げられる)。ブロック1150では、切断された両端は、対向する結合区域の周囲を外側に曲げられループとされる。ブロック1160では、図5bに示すように、曲げられたワイヤ両端部は、それ自体に曲げ返されて固定され、閉じたループリンクを形成する。
図22a〜22dは、二重ワイヤ結合器具110の隣接する先端区域160どうしをロックする様々なロック器具や方法を示しており、ここで、ステープルと呼ばれる器具を利用している。こここで、「ステープル」という用語は、説明を簡素化するために使用されているが、特に言及しない限り、特定の大きさ、形状、配置に限定するものではない。例えば、ステープルは、その形状に形成されるか曲げられるワイヤまたはワイヤに類似した材料から形成されるが、様々な材料から製造することができ、様々な形状、厚さに形成することができる。金属ステープル1210(図22aおよび22b)またはプラスチック/ポリマーステープル1220(図22cおよび22d)が使用され、また、ステープルは、スパイン継ぎ手310の説明で挙げた材料を含むあらゆる様々な材料から作られる。
図示したように、ステープルは、各ステープルの両端を先端区域160のループ内に通過させることで隣接する先端区域160に跨って設けられ、図示するように内側(または外側)に曲げられ先端区域160のループを固定する。ステープル1210、1220は、図示するよりも(円周方向に)広くすることも狭くすることもできる。広いステープル1210、1220は、結合器具110の容量を減らすか、または、その内容物の回転を制限するが、より強い、および/またはより固定された接続をもたらす。
ステープル1210、1220は、結合機構の軸115に沿って配向した概ね真っ直ぐな背部あるいは尾根部を有する。各ステープル1210は、曲がった先端またはフック部を両端に有し、一つの場合においては(複数枚の紙を綴じる金属ステープルでは従来なされていることであるが)その両端は曲げられるかあるいは自身に対して約180度曲げ返されて、先端は尾根部に対してほぼ平行となる。あるいは、必要であれば、ステープル1210,1220の両端は、複数枚の紙を綴じる金属ステープルでは従来なされていることであるが、外側へ曲げられる。
ステープル1210、1220は、前もって作られてワイヤ160上に嵌められるか、または、部分的に形成されて(すなわち先端を完全に180度曲げず90度のような角度で部分的に曲げて)から、ループ160に通した後に、先端を完全に内側(または外側)に曲げることができる。ステープル1210、1220は、結合器具110の一端または両端上に設けられるか、または、ループ160の全ペアに跨ること含めて結合器具110に沿った他の位置に設けられる。各ステープル1210は、ここで図示されているように結合機構110よりも長くすることができ、例えば、各ステープル1210を二つ以上のループ160に跨らせることができる。
ステープル1210、1220は、長方形の断面を有するか(図22a〜d参照)、または、円形の断面を有するか、または他の形状の断面を有する。図23a〜cは、金属またはプラスチックワイヤの、円形の断面を有する他の形状のステープル1230、1240を示す。図23aでは、ステープル1230は、先端区域160の各対を結合するのに使用されており、各ステープル1230は、各先端区域のワイヤの周囲を約180度で覆っている。図23bでは、先端区域160の端部の対のみがステープル1230で結合されている。図23cは、両端が先端区域160のワイヤの周囲を一回転以上完全に包んでいるステープル1240の詳細を示しており、例えば360〜540度またはこれ以上、または少なくとも360度である。ワイヤ/ステープル1230、1340の自由端は、図23cに示すように、隣接する対応する先端区域160に「向かうように」包んでいるが、逆に、「離れるような」方向に包むようにすることもできる。
図24a〜24dは、ステープルを用いて、二重ワイヤ結合器具110の先端区域160を対応する対向する結合区域170にロックするための様々な構造および方法を示す。ここでまた、用語「ステープル」は、便宜上使用されているものであってこれのみに限定することを意味せず、上述した様々な材料、構造および配置を含むことができる。図24aに示すように、一実施形態においては、ステープル1250は、各先端区域160から、軸方向に延在する結合機構110の空隙を越えて、隣接する対向する結合区域170のうちの一つまで、延在する。図24bに示すように、ステープル1250は、二重ワイヤ結合機構110の軸方向の一端または両端のみにて使用され、端部の先端区域160を最後の(部分的な)結合区域170(図示あり)または最後の完全な結合区域(図24bには図示せず)のいずれかに対して結合する。ステープル1250は、全ての先端区域160、または、一端または両端116、117のみで使用されるか、または、製造時の意向によっては、結合機構110に沿っていずれの箇所においても配置される。各ステープル1250は、両端における一対のフック部と共に、軸115への角度で延在する尾根部を有すると考えることができる。
図24cに示すように、離れた結合区域170から各々が延在する一対のステープル1260は、一つの先端区域160に取り付けられる。この場合、一対のステープル1260は、先端区域160から隣接する両方の結合区域170まで、結合機構110の軸方向の空隙を越えて跨る。
図25a〜25dは、二重ワイヤ結合器具110の先端区域160を結合区域170に固定するための他の構造および方法を示す。これらの実施形態は、図22、23および24のステープルよりもより複雑な、ステープル、ロック器具または結合要素1270または1280を利用している。結合要素1270/1280は、ステープルの説明で上述したのと同じ材料で製造することができる。結合要素1270/1280は、頂面図で概ね三角形を有するが、製造時の意向によっては、頂面図で他の形状とすることができる。
図25aおよび25bに示すように、結合要素1270は、軸115にほぼ平行に延在して隣接する結合区域170に接続されるかその周囲に延在する底部区域1270aを有する。底部区域1270aから、結合要素1270は、上方に/円周状に/軸方向に、曲げられるかまたは延在して2本の側部区域1270bを構成し、底部区域1270aは三角形の底部をなし、側部区域1270bは三角形の二辺を構成し、二等辺三角形とすることができる。側部区域1270bは、先端区域160のループを通過してそこで、下方に/円周上に、曲げられるかまたは延在して、三角形をほぼ二つに分岐させる中央区域1270cを形成する。中央区域1270cは、底部区域1270aの周囲に延在するか周囲を包む曲がった先端を有し、これにより中央区域1270c/結合要素1270をその位置に固定する。結合要素1270は、結合機構110の両端116、117においてのみ使用されるか、結合機構110の長さの全体に沿って使用されるか、または、様々な配置で使用される。
図25cおよび25dは、図25aおよび25bの結合要素1270と同様の結合要素1280を示す。特に、図25cおよび25dの結合要素1280は、図25aおよび25bと同様の底部区域1280a、側部区域1280bを有する。しかしながら、図25cおよび25dの実施形態においては、中央区域1280cは、底部区域1280aにて終端とされるのではなく、先端区域160にて終端とされ、先端区域160の周りを包むか曲げられる。結合要素1280は、結合機構110の両端116、117においてのみ使用されるか、結合機構110の長さの全体に沿って使用されるか、または、様々な配置で使用される。図25a〜25dの実施形態では、結合要素/ロック器具1270/1280は、二つの隣接する接続部分170を連結するとともにこれらを対向する先端区域160と連結する。
図26a〜dは、ステープルまたは他の結合要素1210、1220、1230、1250、1260、1270、1280、1290を結合区域170のワイヤおよび/または先端区域160のワイヤの周辺に取り付けるために実行する様々な段階を示す。この場合、図26aに示すように、ステープル/結合要素1290は、結合要素1290の尾根部/本体に最初は位置が合っている両端部1292、1294を有する。図26bに示すように、先端または終端1292、1294は、僅かに下方に曲げられ、ワイヤ170、160の周囲に形成が開始される。図26cに示すように、両端部1292、1294は、さらに曲げられ、最終的には、図26dに示すように、両端部1292、1294は、結合要素1290の本体に対してほぼ180度曲げられ、両端部1292、1294は、本体1290にほぼ平行になり、ステープル/結合要素をワイヤ160、170に強固に連結する。特に図26a〜dの段階は、次の図27で示す結合要素を形成する/取り付ける段階を示すが、それらは、図22a〜dまたは他の実施形態に示される例えばステープルを作製する段階を示していると考えることもできる。
図27a〜dは、圧着ロック1310、1320を用いて二重ワイヤ結合器具110の先端区域160を結合区域170にロックする構造および方法を示す。図27a〜dに示す圧着ロックは、すでに述べた図7〜10に示すスパイン継ぎ手310とある面において同様である。圧着ロック1310、1320は、スパイン継ぎ手310や本願明細書で開示される他の器具に関して上述したものと同じく、あらゆる材料から作製することができる。圧着ロック1310、1320は、ある場合においては、ある材料からなる平坦な帯状部材から作られ、指状部1312、1314、1322,1324を残すために間の材料が除去され、そして図26a〜dに示すように折り畳まれる。
圧着ロック1310および1320の材料の復元力と、結合区域170および先端区域160の間の空間と、区域160および170を形成する結合機構110で使用される結合ワイヤの復元力および弾力性とにより、図26a、26b、26cまたは26dのいずれかに示すように、圧着ロック1310、1320は、予備的な形成が完成して二重ワイヤ結合器具110の周囲またはそれの上に嵌るか、または、部分的に予備形成されてから結合区域170と先端区域160上に圧着する(例えば、変形して)。
圧着ロック1310、1320の一端に沿った指状部1312、1322は、先端区域160のループに係合するとともに、圧着ロック1310、1320の他端に沿った指状部1314、1324は、結合機構110の対向する側の結合区域170に係合する。指状部は、先端区域160と結合区域170に密着するように、適切な空間で隔てられていてお互いからずれている。
図27aおよび27bで示唆されているように、圧着ロック1310は、結合器具110の全体に沿って延在し、ある場合においては、全てまたは全てに近い先端区域160および結合区域170に係合する。あるいは、図27dに示すように、圧着ロック1320は、二重ワイヤ結合機構110の一端または両端116、117のみにおいて使用される。結合機構110の全体に沿って使用されるかあるいは一端または両端116、117で使用されるのに加え、製造時の意向によっては、圧着ロック1310、1320は同様に、結合機構110のどの位置に沿って延在させることもできる。
図28a〜dは、圧着ロック1330、1340を用いて二重ワイヤ結合器具110の先端区域160を結合区域170にロックする構造および方法を示す。図28a〜dに示す圧着ロック1330、1340は、すでに述べた図27a〜dに示すものとある面において同様である。圧着ロック1330、1340は、圧着ロック1310、1320や本願明細書で開示される他の部品と同じ材料から作製することができ、射出成型や他の成型方法で作製される。指状部1332,1334は、先端区域160と結合区域170に密着するように、適切な空間で隔てられていてお互いからずれている。圧着ロック1330の一端に沿った指状部1332は、先端区域160のループに係合するとともに、圧着ロック1330の他端に沿った指状部1334は、結合区域170に係合する。図28a〜dの圧着ロック1330、1340の結合要素または尾根部は、図27a〜dのそれらよりも厚く、かつより明確である。
図29a〜fは、「ガードレール」ロック1350、1360および1370を用いて先端区域160を結合してロックする構造および方法を示す。ガードレールロック1350、1360および1370は、ここで述べたスパイン継ぎ手310を含む他の様々な部品の材料と同じもので作製され、射出成型、打ち抜き加工、および他の形成方法で作製することができる。図29aに示すように、ガードレールロック1350は、正面図において狭いか長いループ形状をしており、長さ方向の一対の対向するレールを有する。このロック1350は、一方の側のレールに沿って位置し内側に向けて延在する複数の指状部1352を有し、また、他方の側のレールに沿って位置し内側に向けて延在する複数の指状部1353を有する。各指状部1352、1353は、ガードレールロック1350の空隙の高さの約1/2、または1/2以下、内側に延在する。
ガードレールロック1350は、一対またはそれ以上の先端ワイヤ160の周囲に延在する程度に充分長く、一または複数の指状部1352が先端区域160の中央に接触する。指状部1353は、一または複数の指状部1353が先端区域160の外側の周りに接触するように位置し、先端区域160の各ワイヤ区域は、一対の指状部1353、1352の間に挟まれる。
図29aおよび図30に示すように、ガードレールロック1350を利用するにはまず、結合機構110の軸方向に延在する空隙内にガードレールロック1350を配置し、次に、ガードレールロック1350が先端区域160に係合するまでガードレールロック1350を円周状に動かす。ガードレールロック1350が先端区域160の端部を覆って配置された後は、ガードレールロック1350は互いに押圧され、お互いに向かって絞られ、ガードレールロックのレール間に先端区域160が挟まれた、閉じたガードレールロック1350’が形成される(図29b参照)。ガードレールロック1350は、先端1352、1353が対向するレールに係合するまで押圧される。先端1352、1353は、摩擦力で先端区域160を保持する寸法および配置とされており、かつ/または、先端区域160を弾性的に押し広げてその間に弾性力で先端区域1352を保持する。
ガードレールロック1350は、ロック位置(図29a)とロック解除位置(図29b)との間を手動で動作可能に配置されており、ユーザーは、ガードレールロック1350を様々な結合機構に設置したり取り外したりできる。あるいは、ガードレールロック1350は、充分な剛性を有している、かつ/または、充分なロック力が要求されるようにし、ガードレールロック1350がロック位置とロック解除位置との間を手動で動作できないようにされる。
ある場合においては、ガードレールロック1350’は、結合器具110の全体に沿って延在し、全てまたはほぼ全ての先端区域160に係合する。あるいは、ガードレールロック1350’は、二重ワイヤ結合機構110の一端または両端のみにて使用されるか、または製造時の意向によっては結合機構110のあらゆる部分に沿って延在させることもできる。
図29cおよび29dは、一または複数の対の先端ワイヤ160の周囲に延在できるほど充分長く狭いループ形状をしたガードレールロック1360を示しており、一または複数の指状部1362、1363は、先端区域160の中央に接触されるよう配置されている。この実施形態では、ガードレールロック1360がロック位置(図29d)に動かされた時、ガードレールロック1360’は、ガードレールロック1360’のレールに先端区域160を挟む。指状部1362、1363は、ガードレールロック1360’が押圧されると、図示するように互いに当接するか、または、間隔を有して離れる。
図29eおよび29fは、一または複数の対の先端ワイヤ160の周囲に延在できるほど充分長く狭いループ形状をしたガードレールロック1370を示す。ガードレールロック1370が先端区域160の端部を覆って配置された後は、ガードレールロックの長さ方向側のレール1372、1373は互いに押圧され、ガードレールロック1370’の長さ方向のレール1372、1373間に先端区域160が挟まれた、図29fに示す閉じたガードレールロック1370’が形成される。図29eおよび29fの実施形態では、長さ方向の辺1372は、先端区域160の対同士の間の領域にて内側に変形し、長さ方向の辺1373は、先端区域160の空隙内にて内側に変形する。閉じたガードレールロック1370’を所望の形状に変形させるには、形成器具(図示せず)を使用する。図30は、二重ワイヤ結合器具110に装着された閉じたガードレールロック1350’の詳細を図示するものであり、ガードレールロック1350’の長辺が先端区域160の周りに閉じた状態であり、指状部1352が先端区域160の内側、指状部1353が先端区域160のすぐ外側にある状態である。
図31a〜cは、先端区域160の端部にて連結されるよう配置されたロックまたはロック器具1380を示す。ロック1380は、蝶番1384によって結合され枢動可能な上部分1385および下部分1386から(例えば射出成型によって)形成されている。ある場合においては、蝶番1384は、上部分1385および下部分1386よりも薄い、および/または弱い材料で作製され、これにより蝶番機能が得られる。ロック1380は、一または複数の軸方向に延在する羽区域1382を有し、この羽区域1382は、孔部140の両端を越えて軸方向に延在することで、紙150または他の内容物が結合機構110に確実に保持されるように機能する。上部分1385の下表面および/または下部分1386の上表面に突起部1387が存在し、突起部1387は、先端区域160のワイヤの内側または周囲にて接触するよう配置されている。
ロック1380を定位置に装着するために、ロック1380は図31bに示すように配置される。図31cに示すように、上部分1385および/または下部分1386は、先端区域160に対して、蝶番1384の周囲に互いに曲げられる。そして上部分1385および下部分1386は、スナップ等の連結部品(図示せず)や、超音波溶接、または熱溶接、接着剤で連結される。あるいは、成型ロック1380を用いれば、暖めると成型可能で、冷却することにより蝶番部1384が十分な剛性を得て、成型ロック1380を定位置に固定することができる。
ロック1380(および下記で開示する他のロック、例えば図13および32参照)は、ロック位置とロック解除位置とを手動にて動作可能なように配置されており、これによりユーザーは、様々な結合機構に対してロック1380を連結および/または連結解除することができる。あるいは、より強固なセキュリティを付与する場合は手動にて動作不可とされる。図31aに示すように、成型ロック1380’(下記で開示する他のロック、例えば図31および32同様)は、二重ワイヤ結合器具110の一つの先端区域160に対してその一端または両端116、117に適用されるか、または、結合器具110の長さに沿ったいずれかの箇所に適用される。成型ロック1380’(下記で開示する他のロック、例えば図31および32同様)は、一つの先端区域160を覆うか、または複数の先端区域(図示せず)に延在する。
図31d〜fは、スナップ部品としてのロック/ロック器具1390を示しており、先端区域160のワイヤの片方あるいは両方を受容する溝1393を有する。各溝1393は、先端区域160のワイヤを密接に受容する寸法であり、底部の開口は、ワイヤの直径より小さく、底部開口/溝1393/ロック1390は、先端区域160のワイヤを受容する際に変形し、そして先端区域160を保持すると元の変形していない形状に戻る。しかしながら、ある場合においては、底部開口は先端区域160のワイヤの直径よりも小さくなく、ロック1390は先端区域160に容易に設置できる。ロック1390は、溝1393の間において、先端区域160のワイヤ間に接触するよう配置された中央突起部1397を備える。ロック1390はまた、軸方向に延在する一つまたはそれ以上の羽区域1392を備え、羽区域1392は、対応する開口140を過ぎて軸方向に延在して、紙150や他の内容物が結合機構110から脱落することを防ぐ。
ロック1390を使用するために、図31eに示すように、まず最初に先端区域160上に配置されるかスナップで嵌められる。形成器具1398(図31f)が成型ロック1390に、例えば突出部1397にて押圧される。形成器具1398は、形成器具1398自体および/または突出部1397の加熱を併用するかまたは併用せずに適用することができる。器具1398は、図31fに示すように突出部に押し込まれ、これにより材料を両側に、すなわち溝1393および先端区域160のワイヤの下/内部に押し退け、ロック1390を定位置に固定する。
図32aおよび32bは、先端区域160の端部に接触するように設置される二部品ロック1410を示す。二部品成型ロック1410は、二つの別々の部分1416、1417を備えたスナップ式部品として形成される(例えば射出成型による)。一つの部分1416/1417は、対応するコイル先端160の第1の側(上方)に位置するよう配置され、他の部分1417は、先端160の第2の側(下方)に位置するよう配置される。各部分1416、1417は、先端160のループ内に位置するように配置された中央突起部を備える。
部分1416/1417は、先端160に設置される際、これら二部品を一体的に保持するための例えばスナップ機能や、他の連結機能(図示せず)といった相補的機能を有する。あるいは、または追加的に、接着剤、超音波溶接および/または熱溶接が、これら二部品を一体化するのに使用される。ロック1410および/または部品1416/1417の一方または両方は、軸方向に延在する一または複数の羽区域1412を備え、紙150や他の内容物が先端区域160から脱落することを防ぐ。
図33a〜dは、結合機構110に内容物を保持するための他のロック器具を示しており、丸めることや変形させることが可能なワッシャーロック1420の形状であり、これは、変形させて先端区域160の端部に設置することができる。ワッシャーロック1420は、金属、ポリマーまたはプラスチック(例えば打ち抜きや射出成型による)または本願明細書で開示するスパイン継ぎ手310を含む他の器具の材料によって形成することができる。ワッシャーロック1420は、図33aに示すように通常、正面図/頂面図にて環状/円周状であるが、円周状以外にも中央部が開口していれば、他の形状を選択することもできる。ワッシャーロック1420は、中央開口部へ向かう半径方向内側に延在する一または複数の突起部/歯部1422を備える。最初に形成された段階では、図33bの側面図に示すように、ワッシャーロック1420は、歯部が僅かに平面から反れている以外は、ほぼ平坦で平面状である。しかしながら、必要であれば、歯部1422も平坦で平面内とすることもできる。
ワッシャーロック1420を使用するために、先端区域160上に設置され、それ自体を先端区域160上で約180度曲げ、ワッシャーロック1420を側面図(図33c)で略C字状にするか、頂面図にて半円状にする。ワッシャーロック1420がこの方法で変形されたら、歯部1422を互いに係合させるかまたは互いに近接するように位置させ、それにより歯部1422を対応する先端区域160のループ内にロックする。歯部1422が角度を有することで、歯部1422が互いに直接係合することやワッシャーロック1420の撓みに過度な抵抗をもたらすことを防ぐようにワッシャーロック1422が曲げられた際に歯部1422がさらに変形することを確実にするのに役立つ。ワッシャーロック1420が変形する時、上部分と下部分はほぼ位置が上部分に揃い(最良の場合を図33cに示す)、上部分と下部分は、結合器具110の軸にほぼ平行な、折り曲げ線または折り曲げられた領域によって隔てられる。
図33dに示すように、ワッシャーロック1420の軸115に平行に延在する部分は、紙150または他の内容物にある開口140を超えて延在する。この方法でワッシャーロック1420は、先端区域160に強固に連結され、先端区域160の端部を効果的に広げ、先端区域160から内容物が脱落するのを防ぐ。
図33dに示すように、曲げられたワッシャーロック1420’(図33、34および35に示す他の実施形態も同様)は、一つの先端区域160に適用され、例えばそれは二重ワイヤ結合器具110の一端または両端116、117であり、または、結合器具110の長さに沿っていずれかの箇所の一または複数の先端区域160に適用され、または、複数の先端区域160に跨って適用される。
図33eは、比較的短い橋部1424によって結合された二つの区域1420を含む、未変形のワッシャーロックを示す。図33eに示された器具は、隣接する二つの先端区域160に適用され、通常、図33a〜dと上記で示した方法にて利用される。ワッシャーロックはまた、もし必要であれば、二つ以上の隣接する先端区域160を結合するために、二つ以上の区域1420を備えることができる。
図33fは、図33eの場合より長い橋部1425によって結合された二つの区域1420を含むワッシャーロックを示す。この配置は、隣接する先端区域160どうしがより広い間隔である結合機構と組み合わせて使用されるか、または、隣接しない先端区域160どうしと組み合わせて使用される。図33fのワッシャーロックは、必要であれば二つ以上の先端区域160を接続するために二つ以上の区域1420を備えることができる。
図34a〜cは、先端区域160の端部に接触するように配置された変形可能なワッシャーロック1430を示す。変形可能なワッシャーロック1430は、一または複数の歯部1432を含めて図33a〜33dに示すワッシャーロック1420と形状、材料および構造が同様である。図34のワッシャーロック1430は、ワッシャーロック1430の一または複数の位置において、緩衝開口部1434を備え、これによりワッシャーロック1430は、変形の際に、より容易に、またはより制御されつつ変形することができる。緩衝開口部1434は、互いに180度反対側とされ、歯部1432からは約90度ずれている。
図34aの変形可能ワッシャーロック1430を使用するためには、まずワッシャーロック1430を先端区域160の端部に被せて配置し、続いて押圧し、ほぼワッシャーロック1430の平面内にて変形させる(例えば、押圧力をワッシャーロック1430の半径方向に加える)。ワッシャーロック1430がこの方法で押圧された時、ワッシャーロック1430は、長細い形状になり、歯部1432は互いに接近して先端区域160のループ内に進入して、これにより先端区域160を保持するとともに先端区域160の端部を効果的に広げ、先端区域160から内容物が脱落するのを防ぐ。
図34dは、図34a〜cの変形可能ワッシャーロックと同様のものを示すが、橋部1436によって連結された二つの区域1430を含み、二つの先端区域160に使用するのに適している。図34eは、変形後のワッシャーロックを示す。変形可能ワッシャーロックは、必要であれば二つ以上の区域1430を備える。
図35aおよび35bは、先端区域160の端部に接触して配置されたロック1440を示す。成型ロック1440は、プラスチック、ポリマー、金属または本願明細書で開示する他の器具に用いられる他の材料(例えば射出成型)から形成される。ロック1440は、図35aに示す典型例を含み様々な形状やフォームとすることができ、軸方向に延在する一または複数の羽部1442を有し、結合機構110に内容物を確実に保持させる。
図35bの断面図に示すように、一または複数の先端区域160に型1445を設置し、型1445の一または複数の湯口1446から射出材料(例えば熱可塑性材料、ポリマー、プラスチックまた金属)を液状で射出して、成型ロック1440を先端区域160周辺に形成する。その後、冷却硬化後に型1445を除去し、成型ロック1440が得られる。成型ロック1440は、二重ワイヤ結合器具110の一端または両端に位置するか、結合器具110に沿っていずれかの箇所の先端器具160に一または複数設けられる。
図36a〜eは、二重ワイヤ結合機構110の先端区域160の、予備形成された終端または突出部1450を示す。先端区域160はそれぞれ、ほぼ平行な2本のワイヤ領域から作られた内容物搭載または保存区域161を備え、その2本のワイヤ領域は、紙150や他の内容物の孔に通るように充分近い間隔を介して延在するかまたはその合計厚さが孔部140の直径よりも小さくなるように延在する。一方、予備形成された終端部1450は、延在する軸方向における未変形/自然状態において、内容物の孔部140よりも、または、内容物搭載区域161よりも、広くなっている。
図36bに示すように、予備形成終端部1450には、終端角または先導端1452(予備形成された先端160の端部の箇所)と、移行角または後行端1454(先端160の本体部に戻る箇所)が形成されている。終端角1452は、移行角1454よりも鋭角である。例えば、終端角1452は、比較的鋭角であるので、先端160がより容易に紙150や他の内容物に挿入できるが、そこから除去する際は抵抗が生じる。ある場合においては、図37dに示すように、終端角1452は約10〜約45度(半径方向面または円周方向に対して)であり、移行角1454は、約30〜約120度の範囲である。しかしながら、これらの角度および角度範囲は、例示に過ぎず、範囲を限定しているものではないと解されるべきである。終端角1452がより鋭角であれば、予備形成終端部1450が内容物150の孔を通過するのがより容易になると共に、移行角1454がより鈍角であれば、内容物150が先端区域160から離脱するのをより困難にできる。終端部1450は、結合コイルの他のどの場所よりも、軸方向に対する幅が広くなっている。
図36c〜eは、先端区域160が内容物150に挿入される際の流れ図を示す。図36cは、未変形/自然状態の予備形成終端部1450を有する先端区域160を示す。図36dは、先導端1450が内容物150に係合して圧縮されている状態を示す。内容物搭載区域160も共に圧縮されている。先端区域160は、充分に変形しやすくなっており、先端区域160を位置合わせされた開口140に挿入することで、先端区域160は挿入の間、屈曲する。あるいは、ある場合においては、先端区域160は、挿入に際して、外部の力によって互いに絞られる。図36eは、先端区域160および予備形成終端部1540が自然/未変形配置に弾性的に戻った後の状態を示し、この状態では、紙150および他の内容物は先端区域160に強固に保持される。
図37a〜eは、二重ワイヤ結合器具110の先端区域160の終端部1460を示し、図36に示し説明した実施形態と同様に機能し、同様の効果をもたらす。あるいは、図37(および/または図36)に示す先端区域は、紙150や他の内容物の孔部140を通過した後の形状は、自由に形成することができる。例えば、先端区域160は当初図37bに示す形状を有して、紙150や他の内容物の孔部140を通過する。先端区域160が孔部140を完全に通過した後は、先端区域160は、図37a、図37c〜e、図36に示す形状や他の形状に形成することができる。先端区域160を紙150に挿入した後にこれを受容して形成加工するような、指状部を形成するための機械的なロボットによるピンチング(挟み込み)、または他の形成装置を使用して、先端部分が形作られる。後形成による終端部1460は、内容物搭載区域161より大きく形作られ、かつ/または孔部140より長く形作られ、これにより、ページ150が先端区域160から脱落することを防ぐかまたは制限する。
図37cは、三角形または矢形を有する後形成による終端部1462を示し、先端160が内容物150の孔に通過させられた後に形成される。図37dは、他の「矢形」を有する後形成による終端部1464を示し、図37eは、T字形を有する後形成による終端部1466を示す。先端部160から内容物150が脱落することを充分に防ぐように先端部160の端部が延在するか広く形成されているのであれば、他の形状を採用することもできる。
本願明細書で開示した二重ワイヤまたは螺旋結合のロックについての方法や構造は、互いに組み合わせて使用することができると解されるべきである。例えば、両端の間の一または複数の箇所で取り付けられる櫛状ロックによる結合の各端部において、はんだ溶接を用いることができる。他の例として、金属コイルスパイン継ぎ手を結合の両端部において使用するとともにプラスチックコイルスパイン継ぎ手を両端間の一または複数の箇所で使用することができる。他の様々な組み合わせも可能である。
本願明細書の開示は、これまで記述した例や好ましい実施形態のみに本発明を限定するものではない。