JP4218549B2 - 綴じ具及びファイル - Google Patents

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本発明は、書類等を綴じるための綴じ具及びその綴じ具が適用されるファイルに関するものである。
従来より、書類を綴じるためのファイルやバインダ等に用いられる綴じ具が、種々案出されている。このような綴じ具のうち、いわゆるリング式綴じ具と呼ばれるものは、ファイル等の背表紙若しくはこれの近傍に固定されるベースと、このベースの長手方向の2箇所に設けられた第1綴じ要素と、これら第1綴じ要素の反対側に位置してこの第1綴じ要素の先端部に突き当たる第2綴じ要素とにより構成されているのが通例である。一例として、このベースを、カバーと第1綴じ要素及び第2綴じ要素を支持する第1連結板及び第2連結板とによって構成したものが考えられている。このものにおいて、第1連結板及び第2連結板は、カバーの短寸方向の両側端部における折り曲げ部位に単純に差し込んで外側端部を脱落不能に保持させており、カバーの内部において内側端部同士を係り合わせてカバーに保持された状態で外側端部側を支点に相対角度が変化するように構成されている。具体的には、第1綴じ要素及び第2綴じ要素の基部側は、第1連結板及び第2連結板にそれぞれ連結しており、これにより、第1綴じ要素及び第2綴じ要素は、それぞれ同時に開閉する方向に回動可能とされている。そして、第1綴じ要素及び第2綴じ要素の先端部を突き当てて閉塞状態を形成した際に、前記第1連結板及び第2連結板は、相互に係り合わされた部位を境に若干下方に下がる谷形の姿勢をとり閉塞状態を維持する方向の力を蓄積しており、また、前記第1綴じ要素及び第2綴じ要素の先端部を離間させて開放状態を形成した際に、前記第1連結板及び第2連結板は、相互に係り合わされた部位を境に上方に上がる山形の姿勢となり開放状態を維持する方向の力を蓄積している。すなわち、第1綴じ要素と第2綴じ要素の閉塞状態と開放状態との中間状態においては、第1連結板と第2連結板とが、谷形又は、山形のいずれの姿勢をも取り得るように力が拮抗する思案点が存在しており、この思案点を境にして第1綴じ要素及び第2綴じ要素とが自動的に閉鎖状態又は開放状態となるように構成されている。そのため、第1綴じ要素及び第2綴じ要素には、閉鎖状態から開放状態とする際、又は逆に開放状態から閉鎖状態とする際の何れにおいても前記思案点までは操作力を加える必要があり、しかも思案点を超えると勢いよく閉鎖状態又は開放状態となることになる。このため、綴じ具の操作に慣れて当該思案点を感覚的に把握できるまでは、動作の意図とは逆方向へ第1綴じ要素及び第2綴じ要素が作動する可能性があった。
そこで、前述したような不具合を解消するものとして、第1綴じ要素及び第2綴じ要素とに相互に開放状態とする方向のみ作用力を蓄積するように構成した綴じ具が考えられている(例えば特許文献1参照)。この綴じ具は、上述した綴じ具と略同様に、カバーと、カバーとは別体の部材である第1連結部及び第2連結部とからなるベースと、相互に対をなす第1綴じ要素及び第2綴じ要素とから構成したものであるが、さらにベースには、第1綴じ要素及び第2綴じ要素の係り合いを解除する方向にのみ作用力を付与するための開放手段となるコイルバネ、板バネ又は線状バネ等を設けた構成を採用している。すなわちこのような開放手段は、第1綴じ要素と第2綴じ要素とが開放状態となる第1連結板及び第2連結板を山形の姿勢とするように力を付与すべく設けられたものである。そのため、閉鎖状態と開放状態との間には思案点が存在しないので、閉鎖状態にある第1綴じ要素と第2綴じ要素との係り合いを動作力により解除するのみで開放状態とすることができ、逆に開放状態にある第1綴じ要素及び第2綴じ要素を綴じる際には、これら第1綴じ要素と第2綴じ要素とが係合するまで綴じるという意図を持って継続的に動作力を加えることとなる。その結果、第1綴じ要素と第2綴じ要素との意図せざる開閉動作が生じにくく操作性が従来のものより向上しているといえる。
特開2003−251973号公報
ところが、このような構成の綴じ具であると、カバーにそれとは別部材である第1連結板及び第2連結板を取り付けることに加えて、開放手段としてのコイルバネ、板バネ、線状バネ等の弾性部材を設ける必要があり、綴じ具の部品点数が多くなり、その部材の調達や、それらの部材を綴じ具に設けるための部位の形成や組み付け等に要するコストが増加する。また、前記開放手段であるコイルバネ、板バネ、線状のバネ等が、破損や、無理な使用や長期使用による損耗等によって開放手段として機能しなくなった場合には、第1綴じ要素及び第2綴じ要素の先端部の係り合わせを解除してもスムーズに開放状態を形成することが困難となり、また、閉塞状態を形成する際には、第1連結板及び第2連結板に蓄積する開放状態を維持する方向の力が閉塞状態を維持する方向の力に強制的に変位させないとならなくなるためにスムーズに閉塞状態を形成することが困難となる。さらに、開放手段が全く機能しなくなると、開放手段を有さない先述の従来品と実質的に全く同様の構成となってしまい、折角解消させた従来品の不具合が現出してくる。
そこで本発明は、以上のような問題に鑑みて、過大な操作力を必要とすることなく軽い力でスムーズに第1綴じ要素及び第2綴じ要素の開閉作業を行うことができるように操作性を向上させるとともに、部品点数を大幅に削減した綴じ具並びにその綴じ具を備えたファイルを提供することを主たる目的としている。
本発明は、このような目的を達成するために、次のような手段を講じたものである。すなわち、本発明に係る綴じ具及びファイルは、表紙体に取り付けられるベースと、このベースに回動可能に支持されて相互に係脱することによりベースと共に閉塞状態又は開放状態を形成する一対の綴じ要素からなる綴じ部材とを具備してなるものであって、前記ベースを、表紙体に取り付けられるカバー部と、前記一対の綴じ要素を支持する支持板部と、前記カバー部の側縁と前記支持板部の側縁との間に介在する折曲部とを一体の部材によって形成したものとして、前記閉塞状態において、前記支持板部が前記開放状態における前記一対の綴じ要素に対応する姿勢とは異なる姿勢をとることに伴って、前記折曲部と前記カバー部とが、弾性変形により前記綴じ部材を開放状態とする方向の力を蓄積するように構成していることを特徴とする。
また、本発明に係るファイルは、表紙体と、この表紙体に取り付けられる上述した綴じ具とを具備してなるものである。
このようなものであれば、ベースを構成するカバー部、支持板部及び折曲部を一体に構成しているために綴じ具の部品点数を少なく構成できるとともに組立工数も少なくすることができる。また、ベース自体の構成要素である折曲部及びカバー部が弾性変形するためバネや他の開放手段を特に用いなくてもよいこととなり、コストダウンと部品点数の削減とを有効に図ることができる。また、閉鎖状態と開放状態との間には思案点が存在しないので、閉鎖状態にある一対の綴じ要素の係り合いを解除すれば開放状態とすることができ、逆に開放状態にある一対の綴じ要素を綴じる際には、一対の綴じ要素が係合するまで綴じるという意図を持って継続的に動作力を加えることとなる。その結果、一対の綴じ要素の意図せざる開閉動作が生じることがない。
綴じ部材の回動動作に合わせて支持板部の姿勢を好適に変更させることができるとともに、折曲部の曲がり易さを調節できるようにするためには、前記折曲部が、前記一体の部材における前記カバー部の側縁と前記支持板部の側縁との間を折り曲げた折曲箇所と、この折曲箇所に連続する切欠部とを有しているものが望ましい。
また、前記綴じ部材を確実に支持させる強度を容易に増強するためには、前記支持板部を、前記一体の部材の一部を折り畳んで重層することにより形成していることが望ましい。
綴じ具の外観を向上させるとともに安定して動作させるためには、前記綴じ部材の開閉方向に沿った前記カバー部の断面視形状が上方に凸をなすドーム状をなすものとして、前記カバー部の内側に配置した前記支持板部に前記一対の綴じ要素の基端部を支持させるとともに、前記カバー部に前記一対の綴じ部材を挿通させる挿通孔を形成し、前記カバー部の上方において前記一対の綴じ要素の先端部同士が係り合うように構成しているものを挙げることができる。
一体の部材から容易にベースを形成できるようにするためには、前記一体の部材が1枚の板材からなるものであって、前記板材において、所定箇所にカバー部に該当する部位を形成し、このカバー部にあたる部位の両側縁に沿って折曲部となるべき部分を形成するとともに、これら折曲部となるべき部分の一側縁に沿ってそれぞれ支持板部となるべき部分を形成して、前記折曲部にあたる部位を折り曲げて前記板材を塑性変形加工することにより前記ベースを形成しているものであることが望ましい。
以上のような綴じ具の構成を利用して、使いやすいリング式の綴じ具を構成するためには、前記綴じ部材の先端部同士を係り合わせて閉塞状態を形成した際に、前記綴じ部材が前記ベースと共にリング状の閉ループを形成するように構成しているものであることが望ましい。
特にこのようなリング式の綴じ具の場合に生じ易い、前記思案点の存在が存在することによって起こる意図せざる開閉動作は前記綴じ部材の先端部が解除され開放状態となる方向の力をベースに蓄積させることで解消できる。
また、閉ループを簡単に、且つ、確実に形成するためには、前記一対の綴じ要素の先端部にそれぞれ鈎状部を形成し、対応位置にある一方の綴じ要素及び他方の綴じ要素の鈎状部同士によって、前記一対の綴じ要素を係脱可能に係り合わせる係止部を構成しているものが好ましい。
特に、本発明を2つ穴の綴じ具に対して適用する場合に、先端部の係り合いを片手で軽い力で簡単に解除し開放状態とすることができるものとするためには、閉塞状態から開放状態にする際に前記支持板部が、綴じ具の開閉方向に対して直交する方向に所定距離を離間させた2箇所に前記一方の綴じ要素を支持するとともに前記一方の綴じ要素に対応付けて前記他方の綴じ要素を支持するものであり、前記一方の綴じ要素の先端部に外向きの鈎状部を形成しているとともに前記他方の綴じ要素の先端部に内向きの鈎状部を形成して、前記外向きの鈎状部と前記内向きの鈎状部とによって構成される2つの係止部が互いに対向するようにしているものであることが望ましい。ここにいう「互いに対向する」とは、2箇所に設けられた係止部が、綴じ具の開閉方向に直交する方向に正対しているものに限られず、相対的に若干変異して位置するものであっても「互いに対向する」に含まれるものとする。
そして、本発明に係る綴じ具を、書類等に設けた綴じ穴の数に適宜対応したものとするためには、前記支持板部が、前記一対の綴じ要素のうち一方の綴じ要素を綴じ具の開閉方向に対して直交する方向に所定距離を離間させて複数支持するとともに、それぞれの前記一方の綴じ要素に対応づけて他方の綴じ要素を複数支持しているものであることが望ましい。
本発明によれば、ベースを構成するカバー部、支持板部及び折曲部を単一の部材から構成しているために綴じ具の部品点数を少なく構成できるとともに組立工数も少なくすることができる。また、ベース自体の構成要素である折曲部及びカバー部自体が弾性変形するためバネや他の開放手段を特に用いなくてもよいこととなり、コストダウンと部品点数の削減とを有効に図ることができる。また、閉鎖状態と開放状態との間には思案点が存在しないので、閉鎖状態にある一対の綴じ要素の係り合いを解除すれば開放状態とすることができ、逆に開放状態にある第1綴じ要素及び第2綴じ要素を綴じる際には、一対の綴じ要素が係合するまで綴じるという意図を持って継続的に動作力を加えることとなる。その結果、一対の綴じ要素の意図せざる開閉動作が生じることがない。
以下、本発明の一実施の形態について図面を参照して説明する。
図1に示すように、この実施形態に係るファイルFは、綴じ穴を設けた書類等をその内側に綴じ込むことにより、書類等を整理・保管するために使用されるものであって、背表紙11、表表紙12及び裏表紙13を備えた表紙体1と、背表紙11の内面に装着された綴じ具Tとから構成したものである。
この綴じ具Tは、表紙体1に取り付けられるベース2と、ベース2に支持されるとともに書類等に設けた綴じ穴を挿通する綴じ部材T1によって構成されている。ここで、綴じ部材T1は、一対の綴じ要素(第1綴じ要素3、第2綴じ要素4)により構成されるものであり、これら第1綴じ要素3と第2綴じ要素4は、それらの先端部31、41同士の間に形成される係止部5を介して係脱可能に係わり合うことにより、ベース2とともに閉ループを構成する。本実施形態のファイルFは、このような綴じ部材T1を通常の2穴穿孔用パンチによって形成される綴じ穴の規格に合わせて所定距離離間させて2組有しており、いわゆる2穴式のリング式ファイルとして用いられる。詳細には、ベース2は背表紙11の長手方向に沿って延びる細長い形状を有し裏表紙13における背表紙11近傍においてリベットLを介して取り付けられており、このベース2のうち背表紙11に近い側において、綴じ部材T1を構成している一方の綴じ要素たる第1綴じ要素3、3が支持されているとともに、裏表紙13の先端側において同じく綴じ部材T1を構成している他方の綴じ要素たる第2綴じ要素4、4がそれぞれ支持されている。
またこのようなベース2は、図2に示すように、例えば薄肉のステンレス材からなる一体の部材たる1枚の板材2aを塑性変形加工することによってなるものである。この板材2aは、平面視長方形状の両短辺における中央部分からそれぞれ対称となるように概略半円状に突出させた部位を有する形状をなすものである。そして板材2aは、長辺と同方向(以下、これを上下方向と呼ぶ)に延びる複数の折り線と、打ち抜きなどにより設けられた複数の穴とをそれぞれ具備している。
前記折り線として、第1折り曲げ線241、第2折り曲げ線242及び折畳線201を左右対称に設けている。第1折り曲げ線241は、上下に概略半円状に突出した部分の基端同士を上下方向に結ぶように設けてなるものである。第2折り曲げ線242は、第1折り曲げ線241より若干側端よりに設けてなるものである。折畳線201は第2折り曲げ線から側端までを略2等分する位置に設けてなるものである。
また、前記複数の穴として、リベット穴21b、挿通孔21c、開口部243、補助開口202及び固定穴203を上下左右対称となるように形成している。リベット穴21bは、上述した板材2aの上下方向に突出する箇所における最上端部及び最下端部付近にそれぞれ形成してなる。挿通孔21cは、第1折り曲げ線241の若干内側において、それぞれ2箇所ずつ計4箇所に形成してあり、上下方向には上述した綴じ部材T1、T1の配置位置に対応して所定距離離間させている。開口部243は、上下端が半円状をなす縦長スリット状の穴であり、第1折り曲げ線241と第2折り曲げ線242との間に亘ってそれぞれ2箇所ずつ計4箇所に形成されている。補助開口202は前記開口部243と同形状をなすとともに、開口部243と上下方向に位相を等しくして、巾方向中心を折畳線202と同じくするように形成されてある。また、固定穴203はその大きさを第1綴じ部材3及び第2綴じ部材4の軸径よりも小さく設けたものであり、上下方向には上述した挿通孔21cと位相を等しくして形成されており、上下左右においてそれぞれ折畳線201から等間隔離間させて2箇所ずつ、計8箇所に形成されている。
この板材2aにおいて、1対の第1折り曲げ線241、241同士に挟まれた巾方向中央部分を、カバー部21にあたる部位たるカバー部形成領域21aとしている。また、このカバー部形成領域21aの両側に位置する部位、すなわち前記1対の第1折り曲げ線241、241と第2折り曲げ線242、242との間の部分をそれぞれ折曲部形成領域24a、24aとしている。なお、同図ではこの折曲部形成領域24a、24aに斜線を付して示している。そして、第2折り曲げ線242、242から板材2aの側端までの部位をそれぞれ支持板部形成領域20a、20aとしている。
そして、カバー部形成領域21aをプレス加工するとともに、折畳線203の位置で支持板部形成領域20aを折り畳んで対応する固定穴203、203同士を連通させるように重ねるとともに、折曲部形成領域24aを湾曲並びに折曲することによって、板材2aからベース2を得るものとしている。なお、開口部243及び補助開口202を形成することにより、塑性変形加工する際の湾曲、折曲並びに折り畳み作業を省力的に行うことを可能としている。
このようにして形成されたベース2は、図1、図3、図4及び図5に示すように、表紙体1に取り付けられるカバー部21と、第1綴じ要素3、3及び第2綴じ要素4、4を支持する支持板部20と、前記カバー部21の側縁と前記支持板部20の側縁との間に介在する折曲部24とによって構成されている。
カバー部21は、ベース2のうち裏表紙13に直接取り付けられる部分であって、ベース2の長手方向に直交する方向に沿ったカバー部21の断面視形状が上方に凸をなすドーム状をなすように上述したカバー部形成領域21aをプレス加工され、その内部に内部空間2sを有している。詳細には、このカバー部21の上壁21gは、中央部が最大高さとなる湾曲形状をした細長いドーム状の形態をなしており、この上壁21gの長手方向の両端部には裏表紙13に当接して取り付けられる一対の段押しされた取付面部21b1、21b1を、リベット穴21b、21bがその中心に位置付けられるように設けている。また、上述した挿通孔21cのうち、カバー部21の一方の側縁に沿っているものを第1綴じ要素3、3を挿通させるための第1挿通孔21d、21dとして所定距離を離間させて2箇所に位置付けるとともに、カバー部21の他方の側縁に沿っているものを前記第1挿通孔21d、21dに対応付けて第2綴じ要素4、4を挿通させるための第2挿通孔21e、21eとしている。第1挿通孔21d、21d及び第2挿通孔21e、21eは塑性変形加工後のカバー部21においては、上壁21gの中央部近傍から側縁近傍に亘って設けられた丸穴となっており、これにより、第1綴じ要素3、3及び第2綴じ要素4、4の回転角度を大きく確保し得るものとしている。
折曲部24は上述したように折曲部形成領域24aを湾曲並びに折曲した部分であって、カバー部21の両側縁と支持板部20の側縁との間に介在しており、本実施形態において、カバー部21の両側縁に沿って設けられた折曲箇所たる第1折り曲げ線241と、支持板部20の側縁に沿って設けられた折曲箇所たる第2折り曲げ線242と、これら第1折り曲げ線241及び第2折り曲げ線242に連続する、切欠部たる開口部243とを含んでいる。
支持板部20は、カバー部21が形成するドーム状の内部空間2s内に配置され、且つ第1綴じ部材3、3及び第2綴じ部材4、4を支持している。この支持板部20のうち、第1綴じ要素3、3を支持しているものを第1支持板22とし、第2綴じ部材4、4を支持しているものを第2支持板23としている。またそれに応じて図2における折畳線201及び補助開口202は、図5においてそれぞれ折畳線221、231及び補助開口222、232としている。
第1綴じ要素3、3及び第2綴じ要素4、4は、図3、図4、図6及び図7に示すように、断面楕円形状の線材を曲げることにより形成したものである。詳細には、第1綴じ要素3、3を正面視略半円弧状とする一方、第2綴じ要素4、4を正面視略コの字状とすることにより、閉塞状態において構成される閉ループが正面視略Dリング状をなすように構成している。また、第1綴じ要素3、3及び第2綴じ要素4、4の基端部32、32、42、42を、第1支持板22及び第2支持板23において第1折り曲げ線241及び第2折り曲げ線242の延びる方向に沿って所定距離を離間させた2箇所に位置する固定穴203をそれぞれ貫通させて当該貫通した部分を押しつぶすことで上下方向よりかしめることによって第1支持板22及び第2支持板23に固定している。そして、第1綴じ要素3、3及び第2綴じ要素4、4は、基端部32、32、42、42近傍において第1挿通孔21d、21d及び第2挿通孔21e、21eをそれぞれ挿通している。一方、第1綴じ要素3、3及び第2綴じ要素4、4の先端部31、31、41、41を相互に係脱可能に係り合わせられるようにしている。詳細には、綴じ具Tの開閉方向に対して直交する方向に互いに対向するように設けた第1綴じ要素3、3の先端部31、31には互いに離反する方向へ向く外向きの鈎状部31a、31aを設けるとともに、綴じ具Tの開閉方向に対して直交する方向に互いに対向するように設けた第2綴じ要素4、4の先端部41、41には互いに向き合う内向きの鈎状部41a、41aを設けていることで、第1綴じ要素3、3及び第2綴じ要素4、4の先端部31、31、41、41との間に2つの係止部5を形成している。そして、この2つの係止部5、5は、綴じ具Tの開閉方向に対して直交する方向に互いに対向するように位置している。
次に、図7(a)及び図7(b)に示すように、支持板部20を構成する第1支持板22及び第2支持板23は、カバー部21の側縁から延びる折曲部24が内方へ折り曲げられることにより、カバー部21の内部において形成された内部空間2s内に位置している。詳細には、折曲部24を構成する第1折り曲げ線241、241を湾曲させて上方へ折り返すことにより、第2折り曲げ線242、242がカバー部21の内壁に近接するように設定している。その内壁に接した位置において、第2折り曲げ線242、242をそれぞれ屈曲させることにより、第1支持板22及び第2支持板23の位置及び姿勢を決定している。
第1綴じ要素3、3及び第2綴じ要素4、4は、その先端部31、31、41、41同士を相互に係り合わせることによって図7(a)に示すようにベース2とともに閉ループを形成した閉塞状態となるとともに、第1支持板22及び第2支持板23は、第2折り曲げ線242を基端として若干下方へ傾斜することにより谷形の姿勢となる。一方、開放状態において第1支持板22及び第2支持板23は、それぞれ図7(b)に示すように略水平の姿勢となる。
第1綴じ要素3、3及び第2綴じ要素4、4を開放状態から閉塞状態にするためには、第1綴じ要素3、3及び第2綴じ要素4、4を指で摘むなどの外力により相互に接近させる方向に回動させる。このとき、第1綴じ要素3、3と第2綴じ要素4、4に対する前記外力は第1支持板22及び第2支持板23を介して折曲部24、すなわち第1折り曲げ線241及び第2折り曲げ線242に伝達されるとともに第1折り曲げ線241及び第2折り曲げ線242が折り曲げられることにより第1支持板22及び第2支持板23の姿勢が略水平の姿勢から谷形の姿勢へ変化する。さらに、前記外力は折曲部24を介してカバー部21の上壁21gにも伝達されることにより、上壁21gは押し広げられるように外側方へ若干弾性変形する。つまり、折曲部24及びカバー部21は、第1綴じ要素3、3及び第2綴じ要素4、4を相互に接近させる方向に回動させる過程において、前記外力に対する反力として、第1綴じ要素3、3及び第2綴じ要素4、4を開放状態とする方向への作用力を蓄積するよう機能している。
さらに、第1綴じ要素3、3に形成された外向きの鈎状部31a、31a及び第2綴じ要素4、4に形成された内向きの鈎状部41a、41aが相互に滑りながら係り合って係止部5を形成することにより閉塞状態となる。このとき、前記係止部5により第1綴じ要素3、3及び第2綴じ要素4、4が係り合っている力が、折曲部24及びカバー部21が蓄積している作用力以上であるため、当該閉塞状態が維持されて、不用意な開放状態を形成することがない。すなわち、閉塞状態において、折曲部24及びカバー部21は第1綴じ要素3、3及び第2綴じ要素4、4を開放状態とする方向への作用力を蓄積した状態を維持している。なお、支持板部20である第1支持板22及び第2支持板23は上述の通り板材2aを2重に重層しているのでカバー部21及び折曲部24よりも強度が高いため、前記外力によっては殆ど変形せず、専ら前記外力を折曲部24及びカバー部21に伝達する役割を担っている。
一方、閉塞状態から開放状態とする場合には、外向きの鈎状部31a、31aを形成している第1綴じ要素3、3の各先端部31、31近傍に、例えば図示しないが親指と人差し指を外側から跨ぐように掛け、両指を相互に接近させる方向(図2中矢印P方向)に軽く操作力を付与して係止部5を解除する。そうすることにより、折曲部24及びカバー部21に蓄積された前記作用力によって第1綴じ要素3、3と第2綴じ要素4、4とが自動的に回動して開放状態となる。
以上のような構成とすることにより、本実施形態に係るファイルFの綴じ具Tは、閉塞状態において、支持板部20を構成する第1支持板22及び第2支持板23が開放状態における一対の綴じ要素たる第1綴じ要素3、3及び第2綴じ要素4、4に対応する略水平の姿勢とは異なる谷形の姿勢をとることに伴って、折曲部24とカバー部21とが、弾性変形により綴じ部材たる第1綴じ要素3、3及び第2綴じ要素4、4を開放状態とする方向の力を蓄積することとなる。
そして、ベース2を構成するカバー部21、支持板部20及び折曲部24を一体に構成しているために、綴じ具Tの部品点数を可及的に少なく構成できるとともに組立工数も少なくすることができる。また、ベース2自体の構成要素である折曲部24及びカバー部21が弾性変形するためバネや他の開放手段を特に用いなくてもよいこととなり、コストダウンと部品点数の削減とを有効に図ることができる。また、閉鎖状態にある第1綴じ要素3、3に対して、軽く動作力を加えて第1綴じ要素3、3と第2綴じ要素4、4との係合を解除するのみで開放状態とすることができる。逆に開放状態にある第1綴じ要素3、3及び第2綴じ要素4、4を綴じる際には、これら第1綴じ要素3、3と第2綴じ要素4、4とが係合するまで綴じるという意図を持って継続的に動作力を加えることとなるので、第1綴じ要素3、3と第2綴じ要素4、4との意図せざる開閉動作が生じることがない。そして、カバー部21及び折曲部24には閉塞状態において開放状態とする方向の反力が蓄積されているので、第1綴じ要素3、3及び第2綴じ要素4、4の係合を解除するだけで綴じ具Tを開放状態にすることができる。
また、本実施形態に係る綴じ具T及びファイルFは、折曲部24が、折曲箇所たる第1折り曲げ線241及び第2折り曲げ線242と、この第1折り曲げ線241及び第2折り曲げ線242に連続する切欠部たる開口部243とを有しているので、第1綴じ要素3、3及び第2綴じ要素4、4に掛かる力を第1折り曲げ線241及び第2折り曲げ線242に集中させることができ、外力により閉塞状態とする際に第1折り曲げ線241及び第2折り曲げ線242をカバー部21や支持板部20に比して優先的に弾性変形させることができる。そして、開口部243の形状、特に長手方向の寸法を適宜設定して第1折り曲げ線241及び第2折り曲げ線242の長さを設定すれば、折曲部24の曲がり易さを調節することができる。そうすることにより、第1綴じ要素3、3及び第2綴じ要素4、4の回動動作に合わせて支持板部20の姿勢を好適に変更させることができるとともに、綴じ具Tを閉塞状態とするために必要な外力を使用者が扱いやすいように設定することができる。加えて、開口部243を形成することにより、ベース2を成形する際の、折曲部24に係る板材2aの折り曲げ工程を省力的に行うことを可能としている。
そして、本実施形態に係るファイルFの綴じ具Tは、板材2aに折畳線201、221、231を折り畳んで重層することにより支持板部20の強度を増強させているので、重層しない場合には不要な撓みが生じる可能性のある比較的薄肉な板材2aを採用しても、第1綴じ要素3、3及び第2綴じ要素4、4を確実に支持できる支持板部20を形成することができる。
さらに、第1綴じ要素3、3及び第2綴じ要素4、4の開閉方向に沿ったカバー部21の断面視形状が上方に凸をなすドーム状をなすものとして、カバー部21の内側に配置した支持板部20に第1綴じ要素3、3及び第2綴じ要素4、4の基端部32、32、42、42を支持させるとともに、カバー部21に第1綴じ要素3、3及び第2綴じ要素4、4を挿通させる挿通孔たる第1挿通孔21d、21d及び第2挿通孔21e、21eを形成し、カバー部21の上方において第1綴じ要素3、3及び第2綴じ要素4、4の先端部31、31、41、41同士が係り合うように構成しているので、外部に露出されるのはカバー部21と、第1綴じ要素3、3及び第2綴じ要素4、4のみとなり、綴じ具Tの外観が向上するとともに、支持板部20を外部から干渉されることなくカバー部21の内部空間2s内で安定して動作させることができる。また、カバー部21の形状を上方に凸をなすドーム状とすることにより、内部空間2sを保持しながら、支持板部20の動きに応じて撓ませることが可能となる。
本実施形態に係るファイルFの綴じ具Tにおいては、ベース2を形成するための一体の部材を1枚の板材2aとしている。そしてこの板材2aにおいて、巾方向中央にカバー部形成領域21aを形成し、このカバー部形成領域21aの両側縁に沿って折曲部形成領域24a、24aを形成するとともに、これら折曲部形成領域24a、24aの一側縁に沿ってそれぞれ支持板部形成領域20a、20a、すなわち第1支持板22及び第2支持板23となるべき部分を形成して、折曲部形成領域24a、24aを適宜折り曲げ及び塑性変形加工することによりベース2を形成しているので、1枚の板材2aから有用な綴じ具Tを構成できるベース2を容易に形成することが可能となる。
また、第1綴じ要素3、3及び第2綴じ要素4、4がベース2と共にリング状の閉ループを形成することにより、所謂リング式の綴じ具Tを構成しているので、従来のリング式の綴じ具の場合に生じ易い、前記思案点が存在することによって起こる意図せざる開閉動作は、第1綴じ要素3、3及び第2綴じ要素4、4の先端部31、31、41、41の係り合いが解除され開放状態となる方向の力をベース2に蓄積させることで解消できる。
そして、第1綴じ要素3、3及び第2綴じ要素4、4の先端部31、31、41、41にそれぞれ外向きの鈎状部31a、31a及び内向きの鈎状部41a、41aを形成して、第1綴じ要素3、3及び第2綴じ要素4、4を係脱可能に係り合わせる係止部5を構成しているので、第1綴じ要素3、3及び第2綴じ要素4、4にて閉ループを簡単に、且つ、確実に形成することができる。一方、係止部5を解除して閉塞状態から開放状態とする場合には、外向きの鈎状部31a、31aを相互に接近させる方向(図2中矢印P方向)に軽く操作力を付与するのみで、折曲部24及びカバー部21に蓄積された第1綴じ要素3、3及び第2綴じ要素4、4を開放状態とする方向への作用力によって第1綴じ要素3、3と第2綴じ要素4、4とが自動的に回動して開放状態とすることができる。
特に、本実施形態において、綴じ具Tの開閉方向に対して直交する方向に互いに対向するように設けた第1綴じ要素3、3の先端部31、31に外向きの鈎状部31a、31aを形成する一方で、この鈎上部31a、31aと係り合う内向きの鈎状部41a、41aを第2綴じ要素4、4の先端部41、41に形成して、外向きの鈎状部31a、31aと内向きの鈎状部41a、41aとによって構成される2つの係止部5、5が綴じ具Tの開閉方向に対して直交する方向に互いに対向するようにしているので、閉塞状態から開放状態にする際に、先端部31、31、41、41の係り合いを片手で軽い力で簡単に解除し開放状態とすることができる。また、それぞれの第1綴じ要素3、3及び第2綴じ要素4、4が互いに相反する方向を向いているため、綴じ具Tと綴じている書類等との相対的な位置変化によって先端部31、31、41、41の係り合いが解除されてしまうということはない。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、各部の具体的な構成は、上述した実施形態のみに限定されるものではない。
例えば、図8の拡大図ように、ねじ加工を施した基端部32a、42aを第1綴じ要素3及び第2綴じ要素4にそれぞれ設けるとともに、基端部32a、42aとナット部材nとを螺合することにより、第1支持板22a及び第2支持板23aに第1綴じ要素3及び第2綴じ要素4を固定するように綴じ具Tを構成することも可能である。このようなものであれば、ベース2と、第1綴じ要素3及び第2綴じ要素4とを組み立てる際に、スパナ等の一般的な工具を用いるのみで容易に組み立てることが可能となる。
さらに、上記実施形態に示した綴じ具Tは綴じ穴を2つ有する書類等に対応したものであったが、本発明は書類等に設けた綴じ穴の数に限られるものではなく、支持板部に一対の綴じ要素を、3つ以上支持させているものとして、綴じ穴の数が3つ、又は4つ以上の仕様の綴じ具、及び当該綴じ具を具備するファイルを構成することも可能である。
加えて、ベースに形成される切欠部は、上記実施形態に示した開口部243のような開口のみに限定されるものではなく、一体の部材を部分的に切り欠いたものであればよい。例えば一体の部材の縁部に開放させるように切り欠いたスリットのようなものであっても、さらには一体の部材を厚み方向へ部分的に切り欠いた窪みを形成したようなものであっても良い。勿論、切欠部を設けなくとも本発明に係る綴じ具を構成することが可能である。
その他、各部の具体的構成についても上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
本発明の実施形態に係る綴じ具を適用したファイルの一部を示す斜視図。 本発明の実施形態に係る板材を示す平面図。 本発明の実施形態に係る綴じ具を示す全体斜視図。 同平面図。 同底面図。 同綴じ具の閉塞状態及び開放状態を示す正面図。 同閉塞状態及び開放状態を示すA−A線断面図。 本発明の実施形態の変形例を示す模式的な断面図。
符号の説明
1…表紙体
2…ベース
2a…一体の部材、1枚の板材(板材)
3…一方の綴じ要素(第1綴じ要素)
4…他方の綴じ要素(第2綴じ要素)
5…係止部
20…支持板部
20a…支持板部となるべき部分(支持板部形成領域)
21…カバー部
21a…カバー部にあたる部位(カバー部形成領域)
21c…挿通孔
21d…挿通孔(第1挿通孔)
21e…挿通孔(第2挿通孔)
22…第1支持板
23…第2支持板
24…折曲部
24a…折曲部となるべき部分(折曲部形成領域)
241…折曲箇所(第1折り曲げ線)
242…折曲箇所(第2折り曲げ線)
243…切欠部(開口部)
31…先端部
31a…鈎状部
32、32a…基端部
41…先端部
41a…鈎状部
42、42a…基端部
F…ファイル
T…綴じ具
T1…綴じ部材

Claims (18)

  1. 表紙体に取り付けられるベースと、このベースに回動可能に支持されて相互に係脱することによりベースと共に閉塞状態又は開放状態を形成する一対の綴じ要素からなる綴じ部材とを具備してなるものであって、
    前記ベースを、表紙体に取り付けられるカバー部と、前記一対の綴じ要素を支持する支持板部と、前記カバー部の側縁と前記支持板部の側縁との間に介在する折曲部とを一体の部材によって形成したものとして、
    前記閉塞状態において、前記支持板部が前記開放状態における前記一対の綴じ要素に対応する姿勢とは異なる姿勢をとることに伴って、前記折曲部と前記カバー部とが、弾性変形により前記綴じ部材を開放状態とする方向の力を蓄積するように構成していることを特徴とする綴じ具。
  2. 前記折曲部が、前記一体の部材における前記カバー部の側縁と前記支持板部の側縁との間を折り曲げた折曲箇所と、この折曲箇所に連続する切欠部とを有している請求項1記載の綴じ具。
  3. 前記支持板部を、前記一体の部材の一部を折り畳んで重層することにより形成している請求項1又は2記載の綴じ具。
  4. 前記綴じ部材の開閉方向に沿った前記カバー部の断面視形状が上方に凸をなすドーム状をなすものとして、
    前記カバー部の内側に配置した前記支持板部に前記一対の綴じ要素の基端部を支持させるとともに、前記カバー部に前記一対の綴じ要素を挿通させる挿通孔を形成し、前記カバー部の上方において前記一対の綴じ要素の先端部同士が係り合うように構成している請求項1、2又は3記載の綴じ具。
  5. 前記一体の部材が1枚の板材からなるものであって、
    前記板材において、所定箇所にカバー部にあたる部位を形成し、このカバー部にあたる部位の両側縁に沿って折曲部となるべき部分を形成するとともに、これら折曲部となるべき部分の一側縁に沿ってそれぞれ支持板部となるべき部分を形成して、
    前記折曲部となるべき部分を折り曲げて前記板材を塑性変形加工することにより前記ベースを形成している請求項1、2、3又は4記載の綴じ具。
  6. 前記綴じ部材の先端部同士を係り合わせて閉塞状態を形成した際に、前記綴じ部材が前記ベースと共にリング状の閉ループを形成するように構成している請求項1、2、3、4又は5記載の綴じ具。
  7. 前記一対の綴じ要素の先端部にそれぞれ鈎状部を形成し、対応位置にある一方の綴じ要素及び他方の綴じ要素の鈎状部同士によって、前記一対の綴じ要素を係脱可能に係り合わせる係止部を構成している請求項6記載の綴じ具。
  8. 前記支持板部が、綴じ具の開閉方向に対して直交する方向に所定距離を離間させた2箇所に前記一方の綴じ要素を支持するとともに前記一方の綴じ要素に対応付けて前記他方の綴じ要素を支持するものであり、前記一方の綴じ要素の先端部に外向きの鈎状部を形成しているとともに前記他方の綴じ要素の先端部に内向きの鈎状部を形成して、前記外向きの鈎状部と前記内向きの鈎状部とによって構成される2つの係止部が互いに対向するようにしている請求項7記載の綴じ具。
  9. 前記支持板部が、前記一対の綴じ要素のうち一方の綴じ要素を綴じ具の開閉方向に対して直交する方向に所定距離を離間させて複数支持するとともに、それぞれの前記一方の綴じ要素に対応づけて他方の綴じ要素を複数支持している請求項1、2、3、4、5、6又は7記載の綴じ具。
  10. 表紙体と、この表紙体に取り付けられる綴じ具とを具備し、該綴じ具に、表紙体に取り付けられるベースと、このベースに回動可能に支持されて相互に係脱することによりベースと共に閉塞状態又は開放状態を形成する一対の綴じ要素からなる綴じ部材とを具備させてなるものであって、
    前記ベースを、表紙体に取り付けられるカバー部と、前記一対の綴じ要素を支持する支持板部と、前記カバー部の側縁と前記支持板部の側縁との間に介在する折曲部とを一体の部材によって形成したものとして、
    前記閉塞状態において、前記支持板部が前記開放状態における前記一対の綴じ要素に対応する姿勢とは異なる姿勢をとることに伴って、前記折曲部と前記カバー部とが、弾性変形により前記綴じ部材を開放状態とする方向の力を蓄積するように構成していることを特徴とするファイル。
  11. 前記折曲部が、前記一体の部材における前記カバー部の側縁と前記支持板部の側縁との間を折り曲げた折曲箇所と、この折曲箇所に連続する切欠部とを有している請求項10記載のファイル。
  12. 前記支持板部を、前記一体の部材の一部を折り畳んで重層することにより形成している請求項10又は11記載のファイル。
  13. 前記綴じ部材の開閉方向に沿った前記カバー部の断面視形状が上方に凸をなすドーム状をなすものとして、
    前記カバー部の内側に配置した前記支持板部に前記一対の綴じ要素の基端部を支持させるとともに、前記カバー部に前記一対の綴じ要素を挿通させる挿通孔を形成し、前記カバー部の上方において前記一対の綴じ要素の先端部同士が係り合うように構成している請求項10、11又は12記載のファイル。
  14. 前記一体の部材が1枚の板材からなるものであって、
    前記板材において、所定箇所にカバー部にあたる部位を形成し、このカバー部にあたる部位の両側縁に沿って折曲部となるべき部分を形成するとともに、これら折曲部となるべき部分の一側縁に沿ってそれぞれ支持板部となるべき部分を形成して、
    前記折曲部となるべき部分を折り曲げて前記板材を塑性変形加工することにより前記ベースを形成している請求項10、11、12又は13記載のファイル。
  15. 前記綴じ部材の先端部同士を係り合わせて閉塞状態を形成した際に、前記綴じ部材が前記ベースと共にリング状の閉ループを形成するように構成している請求項10、11、12、13又は14記載のファイル。
  16. 前記一対の綴じ要素の先端部にそれぞれ鈎状部を形成し、対応位置にある一方の綴じ要素及び他方の綴じ要素の鈎状部同士によって、前記一対の綴じ要素を係脱可能に係り合わせる係止部を構成している請求項15記載のファイル。
  17. 前記支持板部が、綴じ具の開閉方向に対して直交する方向に所定距離を離間させた2箇所に前記一方の綴じ要素を支持するとともに、前記一方の綴じ要素に対応付けて前記他方の綴じ要素を支持するものであり、前記一方の綴じ要素の先端部に外向きの鈎状部を形成しているとともに前記他方の綴じ要素の先端部に内向きの鈎状部を形成して、前記外向きの鈎状部と前記内向きの鈎状部とによって構成される2つの係止部が互いに対向するようにしている請求項16記載のファイル。
  18. 前記支持板部が、前記一対の綴じ要素のうち一方の綴じ要素を綴じ具の開閉方向に対して直交する方向に所定距離を離間させて複数支持するとともに、それぞれの前記一方の綴じ要素に対応づけて他方の綴じ要素を複数支持している請求項10、11、12、13、14、15又は16記載のファイル。

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