JP2005059563A

JP2005059563A - 用紙綴じ具

Info

Publication number: JP2005059563A
Application number: JP2003322236A
Authority: JP
Inventors: Kojiro Kondo; 孝次郎近藤
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 2003-08-11
Filing date: 2003-08-11
Publication date: 2005-03-10

Abstract

【課題】用紙綴じ具において、任意の頁で折り返して使用できるのと同時に、用紙の取り外し、追加、交換が可能な構造とする。
【解決手段】複数の円環フックを連結する部分が断面の外接円径５ｍｍ以下であって、円環フックの一部は開放されており、円環フックに沿って開放部を開閉する摺動片を有する構造の用紙綴じ具。
【選択図】図１

Description

この発明は、端部に綴じ孔を有する用紙を、交換可能であるのと同時に任意の頁で折り返して使用することのできる用紙綴じ具に関する。

従来の用紙綴じ具は、スパイラル状の線材を用いたもの（例えば、特許文献１参照）、一本の線材で複数の円環舌状部を成形してこの部分で用紙を綴じたもの（例えば、特許文献２参照）、あるいはルーズリーフ式に開閉可能な金属あるいは樹脂製の複数の爪で用紙を綴じるもの（例えば、特許文献３参照）がある。
特開２０００−１４１９７３号公報特開２００３−２５７８１号公報特開２００２−２４８８８７号公報

従来の用紙綴じ具のうち、スパイラル状の線材を用いたもの、または一本の線材で複数の円環舌状部に成形してこの部分で用紙を綴じたものでは、用紙を任意の頁で折り返して重ねることができるが、綴じた用紙の任意の頁をとり外したり、追加したりすることはできない。

また従来の技術のうち、ルーズリーフ式に開閉可能な金属あるいは樹脂製の複数の爪で用紙を綴じるものでは、用紙は必要に応じて任意の頁をとり外したり、追加したりすることが可能であるが、爪を開閉する部分が大きいために常に用紙の左右の頁を開いた状態で使用しなくてはならず、このため、狭い場所での書き込みや読み取り作業を行うことに不向きで、特に使用者が机を使用しない状態で、片手に綴った用紙を持ち、残る片手で書き込みを行おうとする場合に不便である。

本発明は、任意の頁で折り返して使用することができ、同時に用紙のとり外しや追加が可能な用紙綴じ具を提供することを目的としている。

本発明の用紙綴じ具は、用紙端に設けられた複数の綴じ孔の位置に対応した複数の円環フックを連結する部分が断面の外接円径５ｍｍ以下であって、前記円環フックの一部は開放されており、前記円環フックに沿って前記開放部を開閉する摺動片を有する構造である。

本発明の用紙綴じ具は、円環フックに沿って開閉する摺動片を有するという簡単な構成で、任意の頁で折り返すことができるのと同時に、用紙をとり外したり、追加したりすることが可能である。

本発明の用紙綴じ具の円環フックは、一本の線材で複数の円環舌状部を成形してこの部分で用紙を綴じたもの（例えば、特許文献２参照）あるいは一枚の薄板を打ち抜き加工後曲げ成形してものとし、いずれの場合も円環舌状部の一部を開放した状態として、この部分に合成樹脂製あるいは金属製の摺動片を取り付けることが望ましく、以下実施例によって説明する。

図１ないし図４は、本発明の実施形態を示し、図１は全体の斜視図、図２は図１のＡ部の拡大図、図３および図４は図２と同じ拡大図であるが、本発明の用紙綴じ具の構造をより明確に表すために用紙がない状態を示し、図３は開放部が閉じた状態、図４は摺動片が移動して、開放部が開いた状態を示す。

綴じ孔１ａを有する用紙２ａは、線材を曲げ成形した円環フック部３ａによって綴られており、前記円環フック部３ａは、開放部４ａを有し、前記円環フック部３ａに沿って動かすことができる摺動片５ａにより前記開放部４ａを開閉することができる。

このように構成した本発明の実施形態では、前記摺動片５ａによって前記円環フック部３ａの開放部４ａを開くことにより，前記用紙２ａの追加、取り外しあるいは交換が自在である一方、前記円環フック部３ａの連結部分６ａが比較的細い線材であるため、前記用紙２ａの任意の頁を開いて、そのまま折り返せば、前記連結部分６ａは頁の間に挟み込まれるので、この状態で任意の頁の読み取り、あるいは書き込みを行うことができる。

図５および図６は、本発明の別の実施例で、図５は閉状態、図６は開状態を示す。

舌状の板を丸めた形の円環フック部３ｂに沿って動く摺動片５ｂによって、前記円環フック部３ｂの開放部４ｂを開閉することができる。

図７は、本発明のさらに別の実施例を示す部分斜視図である。

円環フック部３ｃは、６角形であり、摺動片５ｃもこれに対応した６角形である。

用紙綴じ具を、このような構造とした場合は、閉状態の摺動片５ｃは、用紙の持ち運び時等において、不用意に意図せぬまま開くことがない。

図８は、本発明のさらに別の実施例を示す部分斜視図である。

円環フック部３ｄは、一部直線部を有するＤ字形であり、摺動片５ｄもこれに対応して閉状態で円環フック部３ｄの直線部と一致する直線部を有する形状であるので、摺動片５ｄはこの状態から不用意に開状態となることがなく、摺動片５ｄの開閉を適度なクリック感を伴って確実に行うことができる。

図９は、図１ないし図４に示された本発明の用紙綴じ具の通常の使用状態を示す部分断面図である。

綴られた用紙の一番表側および裏側には、それぞれ表紙７ａおよび裏表紙８ａとして、厚紙、フィルムあるいは金属板等が重ねられ、連結部分６ａを用紙の最終頁と裏表紙あるいは用紙の最初の頁と表紙の間になるようにすれば、裏表紙８ａを除くすべての用紙２ａは、すべての綴じ孔１ａを円環フック部３ａによって保持されることになる。

裏表紙８ａとして、厚くて丈夫な材料を使用すれば、保持される穴の数が少数であっても、穴の部分が容易に破損しまうことはないので、摺動片５ａはすべての円環フック部にとりつける必要はなく、二、三箇所以上あれば十分であり、このことは用紙の取り付け、取り外しあるいは交換の作業を容易に行うことができる点で有利である。

円環フック部の連結部分は、用紙間あるいは表紙との間に挟み込まれた状態となるので、この状態での用紙への書き込み、あるいは読み取りに支障とならないよう連結部分は断面の外接円径５ｍｍ以下であることが望ましい。

本発明の実施形態である用紙綴じ具の斜視図である。図１のＡ部の部分拡大図である。図２から用紙を取り除いて、用紙綴じ具の構造（閉状態）を示す部分拡大図である。図３の開状態を示す部分拡大図である。本発明の別の実施形態を示す部分斜視図である。図５の開状態を示す部分斜視図である。本発明のさらに別の実施形態を示す部分斜視図である。本発明のさらに別の実施形態を示す部分斜視図である。本発明の用紙綴じ具の使用状態を示す部分断面図である。

符号の説明

１ａ綴じ穴
２ａ用紙
３ａ、３ｂ、３ｃ、３ｄ円環フック部
４ａ、４ｂ開放部
５ａ、５ｂ、５ｃ、５ｄ摺動片
６ａ連結部
７ａ表紙
８ａ裏表紙

Claims

用紙端に設けられた複数の綴じ孔の位置に対応した複数の円環フックを連結する部分が断面の外接円径５ｍｍ以下であって、前記円環フックの一部は開放されており、前記円環フックに沿って前記開放部を開閉する摺動片を有する構造を特徴とする用紙綴じ具。