JP2014507455A - β−セクレターゼ(BACE)の阻害剤として有用な3,4−ジヒドロ−ピロロ[1,2−a]ピラジン−1−イルアミン誘導体 - Google Patents
β−セクレターゼ(BACE)の阻害剤として有用な3,4−ジヒドロ−ピロロ[1,2−a]ピラジン−1−イルアミン誘導体 Download PDFInfo
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Abstract
本発明は、βサイトアミロイド切断酵素、BACE、BACE1、Asp2、またはメマプシン2としても知られるβ−セクレターゼの阻害剤としての新規な3,4−ジヒドロ−ピロロ[1,2−a]ピラジン−1−イルアミン誘導体に関する。本発明は、また、このような化合物を含む医薬組成物、このような化合物および組成物の製造方法、ならびに、アルツハイマー病(AD)、軽度認知障害、老化現象、認知症、レヴィー小体型認知症、ダウン症候群、脳卒中に伴う認知症、パーキンソン病に伴う認知症またはβアミロイドに関連する認知症などの、β−セクレターゼが関与する障害を予防および治療するためのこのような化合物および組成物の使用にも関する。
Description
の化合物、またはその互変異性体もしくは立体異性体の形態
(式中、
R1、R2、R3は、水素、ハロ、シアノ、C1〜3アルキル、モノ−およびポリハロ−C1〜3アルキル、ならびにC3〜6シクロアルキルからなる群から独立して選択され;
R4は、水素、C1〜3アルキル、メトキシメチル、C3〜6シクロアルキル、モノ−およびポリハロ−C1〜3アルキル、ホモアリールおよびヘテロアリールからなる群から選択され;
X1、X2、X3、X4は、独立してC(R5)またはNであるが、但し、その中でNを表すのは2個以下であり;R5は、水素、ハロ、シアノ、C1〜3アルキル、モノ−およびポリハロ−C1〜3アルキル、ならびにC3〜6シクロアルキルからなる群から選択され;
Lは、結合または−NHCO−であり;
Arは、ホモアリールまたはヘテロアリールであり;
ここで、ホモアリールは、フェニル、またはハロ、シアノ、C1〜3アルキル、C1〜3アルキルオキシ、モノ−およびポリハロ−C1〜3アルキル、ならびにモノ−およびポリハロ−C1〜3アルキルオキシからなる群から選択される1個、2個もしくは3個の置換基で置換されたフェニルであり;
ヘテロアリールは、それぞれ任意選択によりハロ、シアノ、C1〜3アルキル、C1〜3アルキルオキシ、モノ−およびポリハロ−C1〜3アルキル、ならびにモノ−およびポリハロ−C1〜3アルキルオキシからなる群から選択される1個、2個または3個の置換基で置換された、ピリジル、ピリミジル、ピラジニル、ピリダジル、フラニル、チエニル、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、トリアゾリル、チアゾリル、チアジアゾリル、オキサゾリル、およびオキサジアゾリルからなる群から選択される)、または、
その付加塩もしくは溶媒和物に関する。
R4は、水素、C1〜3アルキル、C3〜6シクロアルキル、モノ−およびポリハロ−C1〜3アルキル、ホモアリールおよびヘテロアリールからなる群から選択され;
X1、X2、X3、X4は、独立してC(R5)またはNであるが、但し、その中でNを表すのは2個以下であり;R5は、水素、ハロ、シアノ、C1〜3アルキル、モノ−およびポリハロ−C1〜3アルキル、ならびにC3〜6シクロアルキルからなる群から選択され;
Lは、結合または−NHCO−であり;
Arは、ホモアリールまたはヘテロアリールであり;
ここで、ホモアリールは、フェニル、またはハロ、シアノ、C1〜3アルキル、C1〜3アルキルオキシ、モノ−およびポリハロ−C1〜3アルキル、ならびにモノ−およびポリハロ−C1〜3アルキルオキシからなる群から選択される1個、2個もしくは3個の置換基で置換されたフェニルであり;
ヘテロアリールは、それぞれ任意選択によりハロ、シアノ、C1〜3アルキル、C1〜3アルキルオキシ、モノ−およびポリハロ−C1〜3アルキル、ならびにモノ−およびポリハロ−C1〜3アルキルオキシからなる群から選択される1個、2個、または3個の置換基で置換された、ピリジル、ピリミジル、ピラジニル、ピリダジル、フラニル、チエニル、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、トリアゾリル、チアゾリル、チアジアゾリル、オキサゾリル、およびオキサジアゾリルからなる群から選択される;または、
その付加塩もしくは溶媒和物。
X1、X2、X3、X4は、独立してC(R5)であり、ここで各R5は水素およびハロから選択され;
Lは、結合または−NHCO−であり;
Arは、ホモアリールまたはヘテロアリールであり;
ここで、ホモアリールは、フェニル、またはハロ、シアノ、C1〜3アルキル、C1〜3アルキルオキシ、およびポリハロ−C1〜3アルキルオキシからなる群から選択される1個もしくは2個の置換基で置換されたフェニルであり;
ヘテロアリールは、それぞれ任意選択によりハロ、シアノ、C1〜3アルキル、C1〜3アルキルオキシ、およびポリハロ−C1〜3アルキルオキシからなる群から選択される1個または2個の置換基で置換された、ピリジル、ピリミジル、およびピラジニルからなる群から選択される;または、
その付加塩もしくは溶媒和物。
X1は、CFであり;
X2、X3、X4は、CHであり;
Lは、結合または−NHCO−であり;Arは、ホモアリールまたはヘテロアリールであり;
ここで、ホモアリールは、クロロで置換されたフェニルであり;
ヘテロアリールは、それぞれ任意選択によりクロロ、フルオロ、シアノ、メチル、およびメトキシからなる群から選択される1個または2個の置換基で置換された、ピリジルおよびピリミジルからなる群から選択される;または、
その付加塩もしくは溶媒和物。
R2は、水素、フルオロ、またはトリフルオロメチルであり;
R4は、メチルまたはジフルオロメチルであり;
X1は、CHまたはCFであり;
X2、X3、およびX4は、CHであり;
Lは、−NHCO−であり;
Arは、5−クロロピリジン−2−イル、5−シアノピリジン−2−イル、5−フルオロピリジン−2−イル、5−シアノ−3−フルオロオロピリジン−2−イル、5−メトキシピラジン−2−イルまたは1−ジフルオロメチルピラゾール−3−イルである;または、
その付加塩もしくは溶媒和物。
「ハロ」は、フルオロ、クロロおよびブロモを意味するものとし;「C1〜3アルキル」は、炭素数1、2または3の直鎖または分岐鎖の飽和アルキル基、例えば、メチル、エチル、1−プロピルおよび2−プロピルを意味するものとし;「C1〜3アルキルオキシ」は、C1〜3アルキルが前述の通りであるエーテル基を意味するものとし;「モノ−およびポリハロC1〜3アルキル」は、1個、2個、3個、または、可能な場合、4個以上の前述のハロ原子で置換された前述のC1〜3アルキルを意味するものとし;「モノ−およびポリハロC1〜3アルキルオキシ」は、モノ−およびポリハロC1〜3アルキルが前述の通りであるエーテル基を意味するものとし;「C3〜6シクロアルキル」は、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルおよびシクロヘキシルを意味するものとし;「C3〜6シクロアルカンジイル」は、シクロプロパンジイル、シクロブタンジイル、シクロペンタンジイルおよびシクロヘキサンジイルなどの2価の基を意味するものとする。
本発明は、式(I)の化合物の全ての立体異性体を、純粋な立体異性体としてまたは2種以上の立体異性体の混合物として含む。鏡像異性体は、重ね合わせることができない互いの鏡像となっている立体異性体である。1組の鏡像異性体の1:1混合物は、ラセミ体またはラセミ混合物である。ジアステレオマー(またはジアステレオ異性体)は、鏡像異性体ではない立体異性体である、即ち、それらは鏡像の関係にない。化合物が二重結合を含む場合、置換基は、E配置またはZ配置となり得る。化合物が二置換シクロアルキル基を含有する場合、置換基は、cis配置またはtrans配置となり得る。従って、本発明は、鏡像異性体、ジアステレオマー、ラセミ体、E異性体、Z異性体、cis異性体、trans異性体、およびこれらの混合物を含む。
実験手順1
式(I)の最終化合物は、式(II)の中間化合物を、例えば塩化アンモニウムまたはアンモニア水などの適切なアンモニア源と、反応スキーム(1)に従って反応させること、即ち、例えば水またはメタノールなどの好適な反応不活性溶媒中で、例えば、反応混合物を60〜90℃で、例えば4〜100時間加熱することなどの熱条件下で行われる反応により製造することができる。反応スキーム(1)中、変数は全て式(I)に記載の通り
である。
さらに、式(I−a)(式中、Lは−NHCO−である)の最終化合物は、式(III−a)の中間化合物を式(IV)の中間体と、反応スキーム(2)に従って反応させること、即ち、例えばジクロロメタンなどの好適な反応不活性溶媒中で、例えば4−(4,6−ジメトキシ−1,3,5−トリアジン−2−イル)−4−メチルモルホリニウムクロライドなどの縮合剤の存在下、例えば、反応混合物を25℃で、例えば2時間加熱することなどの熱条件下で行われる反応により製造することができる。反応スキーム(2)中、変数は全て式(I)に記載の通りである。
式(I−b)(式中、Lは結合である)の最終化合物は、式(III−b)の中間化合物を式(V)の中間体と、反応スキーム(3)に従って反応させること、即ち、好適な反応不活性溶媒、または、例えば1,4−ジオキサン/エタノールなどの不活性溶媒の混合物中で、例えば炭酸カリウムなどの好適な塩基、例えばテトラキス(トリフェニル−ホスフィン)パラジウム(0)などのPd錯体触媒の存在下、例えば、反応混合物を80℃で、例えば20時間加熱すること、または、例えば、反応混合物にマイクロ波を照射し150℃で10分間〜30分間加熱することなどの熱条件下で行われる反応により製造することができる。反応スキーム(3)中、変数は全て式(I)に記載の通りであり、Wはハロである。R6およびR7は水素もしくはアルキルであってもよく、または、R6とR7は一緒に、例えば式−CH2CH2−、−CH2CH2CH2−、もしくは−C(CH3)
2C(CH3)2−の2価の基を形成してもよい。
実験手順4
式(III−a)の中間体は、式(III−b)の対応する中間化合物から、反応スキーム(4)に従い、当該技術分野で公知のブッフバルト・ハートウィッグ型カップリング法の後、酸加水分解を行うことにより製造することができる。前記カップリングは、式(III−b)の中間化合物をベンゾフェノンイミンで、例えばトルエンなどの好適な反応不活性溶媒中で、例えばナトリウムtert−ブトキシドなどの好適な塩基、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)などのPd錯体触媒の存在下、例えば、反応混合物を100℃で、例えば2時間加熱することなどの熱条件下で処理することにより行うことができる。次いで、得られた式(VI)の中間化合物を、例えば塩酸などの強酸で、例えばイソプロピルアルコールなどの好適な反応不活性溶媒中、例えば25℃で、例えば1時間などの熱条件下で処理することにより、式(III−a)の中間化合物に変換する。あるいは、式(III−b)の中間体から出発し、アジ化ナトリウム、ならびにN,N’−ジメチルエチレンジアミンなどの銅の配位子、炭酸ナトリウムなどの好適な塩基の存在下、DMSOなどの反応不活性溶媒中で、反応混合物を110℃で25時間加熱することなどの熱条件下で銅触媒カップリングを行うことにより、1段階で式(III−a)の中間体を得ることができる。反応スキーム(4)中、変数は全て式(I)に記載の通りであり、Wはハロである。
式(VII)の中間体は、式(VIII−c)の対応する中間体から、反応スキーム(5)による当該技術分野で公知のニトロからアミノへの還元法に従って製造することができる。例えば、前記還元は、水素雰囲気下、例えばパラジウム炭素などの適切な触媒の存在下で、反応物を撹拌するまたはそれらを流動反応器を通過させることにより、行うことができる。好適な溶媒としては、例えば、水、例えばメタノールおよびエタノール等のアルカノール、例えば酢酸エチル等のエステルがある。前記還元反応の速度を向上させるために、反応混合物の温度および/または圧力を上昇させることが有利な場合がある。例えば、チオフェン等の触媒毒を反応混合物に添加することにより、反応物および反応生成物中の特定の官能基の望ましくないさらなる水素化を防止することができる。反応スキーム(5)中、変数は全て式(I)に記載の通りである。
式(III−a)の中間化合物は、式(VII)の中間化合物から、反応スキーム(6)に従って製造することができる。前記変換は、好都合には、前記中間体を、例えば塩化アンモニウムおよびエタノール性アンモニアなどのアンモニア源で、例えば、反応混合物を80℃で、例えば72時間加熱することなどの熱条件下で処理することにより行うことができる。反応スキーム(6)中、変数は全て式(I)に記載の通りである。
式(IX)(式中、Lは−NHCO−である)の中間体は、式(VII)の中間化合物を式(IV)の中間体と、反応スキーム(7)に従って反応させること、即ち、例えばメタノールなどの好適な反応不活性溶媒中で、例えば4−(4,6−ジメトキシ−1,3,5−トリアジン−2−イル)−4−メチルモルホリニウムクロライドなどの縮合剤の存在下、例えば、反応混合物を25℃で、例えば3時間加熱することなどの熱条件下で行われる反応により製造することができる。反応スキーム(7)中、変数は全て式(I)に記載の通りである。
ル化中間体(VIII−b)および(VIII−c)も所望のアミジンに変換することができる(反応工程A’)。中間体(VIII−b)および(VIII−c)は、好都合には、対応するチオアミドから出発し、アセトンなどの好適な溶媒に溶解し、炭酸カリウムなどの塩基、およびヨウ化メチルなどのメチル化剤の存在下、室温で3時間などの熱条件下で製造することができる(反応工程B)。
上記反応スキーム(9)中の式(XIII−b)および(XIII−c)の中間体は、式(XV−b)および(XV−c)(式中、Z1は、例えばtert−ブトキシカルボニル基などのアミンの保護基である)の対応する中間化合物から、当該技術分野で公知のアルキル化法に従って製造することができる(反応工程F)。前記アルキル化は、好都合には、(XV−b)および(XV−c)をそれぞれ式(XIV)の対応する中間化合物と共に、例えば炭酸ナトリウムまたは炭酸セシウムなどの好適な塩基の存在下で、例えばN,N−ジメチルホルムアミドまたはジメトキシスルホキシドなどの好適な不活性溶媒中、例えば0℃などの低温で30分間、次いで、例えば100℃などの適度の高温で24時間〜
100時間処理すること、または、例えば、反応混合物にマイクロ波を照射し130℃で、例えば30分間〜45分間加熱することにより行うことができる。
式(XVIII)の中間化合物(式中、Qはハロまたはニトロである)は、式(XI−b)または(XI−c)の中間化合物から、反応スキーム(14)、即ち、例えば、ジクロロメタンなどの好適な反応不活性溶媒中で、例えばトリメチル−オキソニウムテトラフルオロボレートなどのメチル化剤の存在下、例えば25℃で、例えば4日間などの熱条件下で行われる反応に従って製造することができる。次いで、中間体(XVIII)を、例えば塩化アンモニウムおよびエタノール性アンモニアなどのアンモニア源と、例えば、反応混合物を80℃で、例えば36時間加熱することなどの熱条件下で反応させることにより、アミジン(III−b)および(III−c)にさらに変換することができる。反応スキーム(10)中、変数は全て式(I)に記載の通りであり、Qはハロまたはニトロである。
本発明の化合物およびその薬学的に許容される組成物はBACEを阻害し、従って、ア
ルツハイマー病(AD)、軽度認知障害(MCI)、老化現象、認知症、レヴィー小体型認知症、脳アミロイド血管症、多発梗塞性認知症、ダウン症候群、パーキンソン病に伴う認知症、およびβアミロイドに関連する認知症の治療または予防に有用となり得る。
本発明は、また、アルツハイマー病(AD)、軽度認知障害、老化現象、認知症、レヴィー小体型認知症、ダウン症候群、脳卒中に伴う認知症、パーキンソン病に伴う認知症、およびβアミロイドに関連する認知症などの、β−セクレターゼの阻害が有益である疾患を予防または治療するための組成物も提供する。治療有効量の式(I)の化合物と薬学的に許容される担体または希釈剤とを含む前記組成物。
らない。
、治療される対象の反応に応じておよび/または本発明の化合物を処方する医師の評価に応じて、前記有効な一日量を増減し得ることが明らかである。
以下、「AcOH」という用語は酢酸を意味し、「AcOEt」は酢酸エチルを意味し、「DCM」はジクロロメタンを意味し、「DIPE」はジイソプロピルエーテルを意味し、「DMF」はN,N−ジメチルホルムアミドを意味し、「DMSO」はジメチルスルホキシドを意味し、「Et2O」はジエチルエーテルを意味し、「Et3N」はトリエチルアミンを意味し、「EtOH」はエタノールを意味し、「MeCN」はアセトニトリルを意味し、「DCE」は1,2−ジクロロエタンを意味し、「MeOH」はメタノールを意味し、「m.p.」は融点を意味し、「rac」はラセミ体を意味し、「Rt」は保持時間を意味し、「THF」はテトラヒドロフランを意味し、「K2CO3」は炭酸カリウムを意味し、「NH3」はアンモニアを意味し、「NH4Cl」は塩化アンモニウムを意味し、「HCl」は塩酸を意味し、「Na2SO4」は硫酸ナトリウムを意味し、「NaHCO3」は炭酸水素ナトリウムを意味し、「KHSO4」は硫酸水素カリウムを意味し、「MgSO4」は硫酸マグネシウムを意味し、「H2O」は水を意味し、「TFA」はトリフルオロ酢酸を意味し、「sat.」は飽和を意味し、「aq.」は水性を意味し、「min」は分を意味し、「Pd2(dba)3」はトリ(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)を意味し、「Pd(PPh3)4」はテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)を意味し、「BINAP」は2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチルを意味し、「TBAF」はテトラブチルアンモニウムフルオライドを意味し、「NaH」は水素化ナトリウムを意味し、「DDQ」は2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノ−1,4−ベンゾキノンを意味し、「DBU」は1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エンを意味する。
実施例A1
中間体A1:
3−ブロモ−アセトフェノン(20g、100mmol)とNH4Cl(11g、200mol)をNH3/MeOH(400mL)に溶解し、その撹拌溶液にトリメチルシリルシアニド(20g、200mmol)を添加した。この混合物を室温で4日間撹拌した。次に、溶媒を減圧蒸発させ、残留物をAcOEt(100mL)に溶解した。固体を濾別し、濾液を減圧蒸発させて、中間体A1(20g、収率86%)を得、これをさらに精製することなく次の工程に使用した。
中間体A2の製造:
中間体A1(20g、88.9mmol)をHCl/MeOH(500mL)に溶解した。この混合物を4日間還流した。室温に冷却した後、AcOEt(100mL)およびH2O(100mL)を添加し、混合物をAcOEt(2×100mL)で抽出した。合
わせた水層をNH3水溶液でpH=8になるまで塩基性化し、AcOEt(5×100mL)で抽出した。合わせた有機層を乾燥し(Na2SO4)、濾過し、溶媒を減圧蒸発させて、中間体A2(10.6g、収率46%)を油状物として得た。
中間体A3の製造:
rac−2−アミノ−2−(3−ニトロ−フェニル)−プロピオニトリルから製造した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル;AcOEt/石油エーテル、1/10〜1/4)で、中間体3(収率63%)を得た。
中間体A4の製造:
中間体A2(7.5g、29.1mmol)をTHF(200mL)に溶解し、その撹拌溶液に−15℃で水素化リチウムアルミニウム(1M THF溶液;22mL、22mmol)を滴下した。この混合物を1時間の間に0℃にゆっくり加温した。THF(150mL)をさらに添加し、それ以上水素が生成しなくなるまで飽和Na2SO4溶液を滴下した。無水Na2SO4を添加し、反応を室温で終夜撹拌した。混合物を珪藻土で濾過し、THFで洗浄し、溶媒を減圧蒸発させた。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル;NH3の7M MeOH溶液/DCM、0/100〜3/97)で精製した。所望の画分を回収し、溶媒を減圧蒸発させて、中間体A4(5.70g、収率85%)を油状物として得た。
中間体A5の製造:
中間体A3(48.3g、214.7mmol)をMeOH(500mL)に溶解し、
その撹拌溶液に水素化ホウ素ナトリウム(16.3g、429.4mmol)を滴下した。混合物を室温で10時間撹拌した。溶媒を減圧蒸発させた。残留物を飽和NaHCO3水溶液でpH=9になるまで塩基性化し、AcOEt(3×200mL)で抽出した。有機層を乾燥し(Na2SO4)、濾過し、溶媒を減圧蒸発させて、中間体A5(30.26g、収率72%)を得た。
中間体A6の製造:
中間体A4(5g,21.73mmol)を飽和NaHCO3(10mL)とTHF(10mL)との混合物に溶解し、その撹拌溶液に0℃で塩化ベンゾイル(4.66mL、32.6mmol)を少量ずつ添加した。混合物を0℃で10分間、室温で15時間撹拌した。混合物を氷/H2O浴中で冷却し、撹拌しながらKHSO4でpH=1〜2になるまで酸性化した。有機層を分離し、水層をさらにAcOEtで抽出した。合わせた有機層を分離し、乾燥し(MgSO4)、濾過し、溶媒を減圧蒸発させた。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル;AcOEt/DCM、0/100〜20/80)で精製した。所望の画分を回収し、減圧濃縮し、中間体A6(7.8g、収率98%)を無色油状物として得た。
中間体A7の製造:
塩化チオニル(4.01mL、54.9mmol)を無水MeCN(100mL)に溶解し、−40℃に冷却した撹拌溶液に、窒素雰囲気下で中間体A6(8g、21.9mmol)の無水MeCN(20mL)溶液を滴下した。反応混合物を60分間−40℃で撹拌した後、ピリジン(8.84mL、109.8mmol)を添加した。反応を室温に加温し、14時間撹拌した。溶媒を減圧蒸発させた。残留物をEt2Oで処理して、固体を濾別し、濾液を減圧濃縮し、中間体A7(8g、収率89%)を淡黄色油状物として得た。生成物をさらに精製することなく次の反応に使用した。
中間体A8の製造:
中間体A7(8g、19.5mmol)をMeCN/H2O(1:1)(210mL)に混合し、その混合物に0℃で塩化ルテニウム(III)(41mg、0.195mmol)を添加した後、過ヨウ素酸ナトリウム(6.26g、29.25mmol)を添加した。反応を室温に加温し、2時間撹拌した。混合物をAcOEtで希釈し、珪藻土で濾過し、AcOEtで洗浄した。H2OおよびAcOEtを濾液に添加した。有機層を分離し、乾燥し(MgSO4)、濾過して、溶媒を減圧蒸発させた。生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル;DCM)で精製した。所望の画分を回収し、減圧濃縮し、中間体A8(8g、収率96%)を淡黄色油状物として得た。
中間体A9の製造:
中間体A5(3g、15.29mmol)を飽和NaHCO3(50mL)とTHF(50mL)の混合物に溶解し、その撹拌溶液に0℃で二炭酸ジ−tert−ブチル(10g、45.87mmol)を少量ずつ添加した。混合物を0℃で10分間、室温で15時間撹拌した。混合物を氷/H2O浴中で冷却し、撹拌しながらKHSO4でpH=1〜2になるまで酸性化した。有機層を分離し、水層をさらにAcOEtで抽出した。合わせた有機層を分離し、乾燥し(MgSO4)、濾過し、溶媒を減圧蒸発させた。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル;AcOEt/DCM、0/100〜100/0)で精製した。所望の画分を回収し、減圧濃縮し、中間体A6(4.5g、収率99%)を淡黄色油状物として得、これは静置すると凝固した。
中間体A10の製造:
塩化チオニル(2.771mL、37.96mmol)を無水MeCN(80mL)に溶解し、−40℃に冷却した撹拌溶液に、窒素雰囲気下で中間体A9(4.5g、15.18mmol)の無水MeCN(20mL)溶液を滴下した。反応混合物を30分間−40℃で撹拌した後、ピリジン(6.12mL、75.93mmol)を添加した。反応を室温に加温し、18時間撹拌した。溶媒を減圧蒸発させた。残留物をEt2Oで処理した。固体を濾別し、濾液を減圧濃縮して、中間体A10(4.8g、収率92%)を油状物として得た。生成物をさらに精製することなく次の反応に使用した。
中間体A11の製造:
中間体A10(4.8g、14.02mmol)をMeCN/H2O(1:1)(100mL)に混合し、その混合物に0℃で塩化ルテニウム(III)(29.5mg、0.14mmol)を添加した後、過ヨウ素酸ナトリウム(4.5g、21.03mmol)を添加した。反応を室温に加温し、2時間撹拌した。混合物をAcOEtで希釈し、珪藻土で濾過し、AcOEtで洗浄した。H2Oおよび飽和食塩水を濾液に添加した。有機層を分離し、乾燥し(MgSO4)、濾過して、溶媒を減圧蒸発させた。生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル;DCM)で精製した。所望の画分を回収し、減圧濃縮し、中間体A11(4.9g、収率97%)を淡黄色油状物として得た。
中間体A12:(R)−[3−(tert−ブチルオキシカルボニル)−4−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−4−メチル−[1,1,3]オキサチアゾリジン−2,2−ジオキサイドの製造
(R)−[3−(tert−ブチルオキシカルボニル)−4−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−4−メチル−[1,1,3]オキサチアゾリジン−2−オキサイド(14.5g、36.79mmol)から製造した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル;DCM)で、中間体A12を白色固体として得た(11.6g、収率77%)。
中間体A13の製造:
中間体A8(2g、4.69mmol)および1H−ピロール−2−カルボン酸エチルエステル(763mg、6.1mmol)をMeCN(16mL)に混合し、その混合物に室温で炭酸セシウム(3.06g、9.83mmol)を添加した。混合物にマイクロ波を照射し130℃で30分間撹拌した。混合物をDCMで希釈し、H2Oで洗浄した。有機相を分離し、H2O(10mL)で処理し、DCM(2×10mL)で抽出した。有機層を分離し、乾燥し(Na2SO4)、濾過して、溶媒を減圧蒸発させた。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル;DCM)で精製した。所望の画分を回収し、溶媒を減圧蒸発させて、中間体A13(1.7g、収率77%)を無色油状物として得た。
中間体A14の製造:
封管内で、0℃で中間体A13(1.7g、3.61mmol)に三フッ化ホウ素−ジエチルエーテル錯体(4.53mL、36.1mmol)を添加した後、エタンチオール(8.01mL、108.2mmol)を添加した。混合物を室温に加温し、60℃で3時間撹拌した。溶媒を減圧蒸発させ、残留物をDCMに溶解し、飽和NaHCO3で洗浄した。有機層を分離し、乾燥し(Na2SO4)、濾過して、溶媒を減圧蒸発させた。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル;AcOEt/DCM、0/100〜50/50)で精製した。所望の画分を回収し、溶媒を減圧蒸発させて、中間体A14(950mg、収率78%)を無色油状物として得た。
中間体A15の製造:
ナトリウムメトキシドの25重量%MeOH溶液(1.284mL,5.36mmol)を、中間体A14(950mg、2.82mmol)のMeOH溶液(8mL)に室温で添加した。混合物を55℃で18時間撹拌した。溶媒を減圧蒸発させた。残留物を飽和NH4Cl水溶液で処理し、DCMで抽出した。有機層を分離し、乾燥し(Na2SO4)、濾過して、溶媒を減圧蒸発させ、中間体A15(850mg、収率99%)を白色固体として得、さらに精製することなく次の工程に使用した。
中間体A16の製造:
五硫化リン(940mg、4.23mmol)を中間体A15(860mg、2.82mmol)のピリジン(7mL)溶液に添加し、その混合物を110℃で38時間加熱した。溶媒を減圧蒸発させ、粗生成物をショートカラムクロマトグラフィー(シリカゲル;AcOEt/DCM、0/100〜100/0)で精製した。所望の画分を回収し、溶媒を減圧蒸発させて、中間体A16(830mg、収率92%)を黄色固体として得た。
中間体A17の製造:
ヨウ化メチル(0.267mL、4.296mmol)およびK2CO3(0.59g、4.296mmol)を、中間体A16(690mg、2.15mmol)のアセトン(10mL)溶液に添加し、混合物を室温で3時間撹拌した。溶媒を減圧蒸発させ、粗生成物をDCM(25mL)およびH2O(25mL)に溶解した。有機層を分離し、乾燥し(MgSO4)、濾過し、溶媒を減圧蒸発させた。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル;AcOEt/DCM、0/100〜50/50)で精製した。所望の画分を回収し、溶媒を減圧蒸発させて、中間体A17(700mg、収率97%
)を淡黄色固体として得た。
中間体A18の製造:
中間体A17(700mg、2.09mmol)をNH3の2M EtOH溶液(39.67mL、79.34mmol)に懸濁し、その懸濁液にNH4Cl(447mg、8.35mmol)を添加し、その混合物を90℃で24時間加熱した。溶媒を減圧蒸発させ、残留物をNH3の2M EtOH溶液(20mL、40mmol)に懸濁した。NH4Cl(447mg、8.35mmol)を添加し、混合物を90℃で2日間加熱した。溶媒を減圧蒸発させ、残留物をDCMに懸濁し、H2Oで洗浄した。有機層を分離し、乾燥し(MgSO4)、濾過し、溶媒を減圧蒸発させた。生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル;NH3の7M MeOH溶液/DCM、0/100〜20/80)で精製した。所望の画分を回収し、溶媒を減圧蒸発させて、中間体A18(550mg、収率86%)を淡黄色固体として得た。
中間体A19の製造:
中間体A11(1.5g、4.186mmol)および1H−ピロール−2−カルボン酸エチルエステル(681mg、5.441mmol)をMeCN(16mL)に混合し、その混合物に炭酸セシウム(2.73g、8.37mmol)を添加した。混合物にマイクロ波を照射し130℃で30分間撹拌した。反応混合物をDCMで希釈し、HCl水溶液(1N)で洗浄した。有機層を分離し、乾燥し(Na2SO4)、濾過して、溶媒を減圧蒸発させた。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル;DCM)で精製した。所望の画分を回収し、溶媒を減圧蒸発させて、中間体A19(1.5g、収率89%)無色油状物として得た。
中間体A20の製造:
HCl(9.295mL、37.181mmol、4M 1,4−ジオキサン溶液)を中間体A19(1.5g、3.718mmol)に添加し、混合物を室温で1時間撹拌した。溶媒を減圧蒸発させ、残留物をDCMに懸濁し、飽和NaHCO3水溶液で洗浄した。有機層を分離し、乾燥し(Na2SO4)、濾過して、溶媒を減圧蒸発させ、中間体A20(1.1g、収率97%)を得、さらに精製することなく次の反応工程に使用した。
中間体A21の製造:
ナトリウムメトキシドの25重量%MeOH溶液(0.909mL、3.99mmol)を、中間体A20(1.1g、3.63mmol)のMeOH(10mL)溶液に室温で添加した。混合物を65℃18時間撹拌した。溶媒を減圧蒸発させた。残留物を飽和NH4Cl水溶液で処理し、DCMで抽出した。有機層を分離し、乾燥し(Na2SO4)、濾過して、溶媒を減圧蒸発させた。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル;AcOEt)で精製した。所望の画分を回収し、溶媒を減圧蒸発させて、得られた残留物をDIPEでトリチュレートし、中間体A21(650g、収率66%)を白色固体として得た。
中間体A22の製造:
五硫化リン(799mg、3.59mmol)を、中間体A21(650mg、2.4mmol)のピリジン(10mL)溶液に添加し、混合物を100℃で18時間加熱した。溶媒を減圧蒸発させ、粗生成物をショートカラムクロマトグラフィー(シリカゲル;A
cOEt/DCM、0/100〜100/0)で精製した。所望の画分を回収し、溶媒を減圧蒸発させて、中間体A22(535mg、収率78%)を黄色固体として得た。
中間体A23の製造:
ヨウ化メチル(0.232mL、3.724mmol)およびK2CO3(0.515g、3.724mmol)を中間体A22(535mg、1.86mmol)のアセトン(10mL)溶液に添加し、その混合物を室温で3時間撹拌した。溶媒を減圧蒸発させ、粗生成物をDCM(25mL)およびH2O(25mL)に溶解した。有機層を分離し、水層をDCM(3×25mL)で抽出した。合わせた有機層を乾燥し(MgSO4)、濾過し、溶媒を減圧蒸発させた。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル;AcOEt/DCM、0/100〜50/50)で精製した。所望の画分を回収し、溶媒を減圧蒸発させて、中間体A23(490mg、収率87%)を淡黄色固体として得た。
中間体A24の製造:
中間体A23(490mg、1.626mmol)のEtOH(28mL)溶液を、H−cube反応器(1mL/分、30mm Pd/C 5%カートリッジ、全H2モード、室温、2サイクル)内で水素化した。次いで、溶媒を減圧蒸発させた。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル;NH3の7M MeOH溶液/DCM、0/100〜10/90)で精製した。所望の画分を回収し、溶媒を減圧蒸発させて、中間体A24(100mg、収率23%)を無色油状物として得た。
中間体A25の製造:
中間体A24(100mg、0.368mmol)をNH3の2M EtOH溶液(7mL、14mmol)に溶解し、その溶液にNH4Cl(78.8mg、1.474mmol)を添加し、その混合物を80℃で3日間加熱した。溶媒を減圧蒸発させ、残留物をDCMに懸濁し、H2Oで洗浄した。有機層を分離し、乾燥し(MgSO4)、濾過して、溶媒を減圧蒸発させた。生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル;NH3の7M MeOH溶液/DCM、0/100〜20/80)で精製した。所望の画分を回収し、溶媒を減圧蒸発させて、中間体A25(80mg、収率90%)を淡黄色固体として得た。
中間体A26の製造:
5−クロロ−ピリジン−2−カルボン酸(172mg、1.09mmol)を、4−(4,6−ジメトキシ−1,3,5−トリアジン−2−イル)−4−メチルモルホリニウムクロライド(330mg、1.19mmol)のMeOH(5mL)溶液に添加した。その混合物を室温で5分間撹拌した。次いで、混合物を0℃に冷却し、中間体A24(270mg、0.995mmol)のMeOH(5mL)溶液を添加した。混合物を室温に加温し、3時間撹拌した。混合物をNa2CO3とH2Oとの飽和溶液で処理し、DCMで抽出した。有機層を分離し、乾燥し(MgSO4)、濾過して、溶媒を減圧蒸発させた。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル;AcOEt/ヘプタン、50/50)で精製した。所望の画分を回収し、溶媒を減圧蒸発させ、中間体A26(200mg、収率49%)を白色固体として得た。
中間体A27の製造:
中間体A12(11.5g、28.01mmol)と1H−ピロール−2−カルボン酸エチルエステル(4.56g、36.44mmol)をMeCN(40mL)に混合し、その混合物に室温で炭酸セシウム(18.27g、56.06mmol)を、添加した。混合物を室温で20分間撹拌した後、それにマイクロ波を照射し130℃で30分間加熱した。混合物をDCMで希釈し、H2Oで洗浄した。有機層を乾燥し(Na2SO4)、濾過して、溶媒を減圧蒸発させた。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シ
リカゲル;DCM/ヘプタン、90/10)で精製した。所望の画分を回収し、溶媒を減圧蒸発させ、中間体A27(10.7g、収率83%)を粘性の固体として得た。
中間体A28の製造:
HCl(15mL、60mmol、4M 1,4−ジオキサン溶液)を中間体A27(9.5g、20.864mmol)に添加し、混合物を室温で90分間撹拌した。溶媒を減圧蒸発させて、中間体A28(10g、不純含有、収率122%)を得、さらに精製することなく次の反応工程に使用した。
中間体A29の製造:
ナトリウムメトキシドの25重量%MeOH溶液(15.714mL、68.93mmol)を、中間体A28(950mg、2.82mmol)のMeOH(30mL)溶液に室温で添加した。その混合物を60℃18時間撹拌した。溶媒を減圧蒸発させた。残留物を飽和NH4Cl水溶液で処理し、DCMで抽出した。有機層を分離し、乾燥し(Na2SO4)、濾過して、溶媒を減圧蒸発させた。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル;AcOEt/DCM、0/100〜20/80)で精製した。所望の画分を回収し、溶媒を減圧蒸発させて、中間体A29(1.5g、収率18%)を白色固体として得た。
中間体A30の製造:
トリメチルオキソニウムテトラフルオロボレート(2.56g、17.33mmol)を、中間体A29(1.4g、4.33mmol)のDCM(5mL)溶液に室温で添加した。その混合物を室温で4日間撹拌した。反応混合物を希釈した後、冷飽和NaHCO3水溶液で処理した。有機層を分離し、乾燥し(MgSO4)、濾過して、溶媒を減圧蒸発させ、中間体A30(910mg、収率62%)をオフホワイトの固体として得、さらに精製することなく次の反応工程に使用した。
中間体A31の製造:
中間体A30(910mg、2.7mmol)をNH3の2M EtOH溶液(5mL、10mmol)に溶解し、その溶液にNH4Cl(577mg、10.79mmol)を添加し、その混合物を80℃で36時間加熱し封管に入れた。混合物を室温に冷却し、NH4Cl(432mg、8.1mmol)およびNH3の2M EtOH溶液(5mL、10mmol)を添加し、混合物を80℃で36時間加熱し封管に入れた。混合物を室温に冷却し、NH4Cl(432mg、8.1mmol)およびNH3の2M EtOH(5mL、10mmol)溶液を添加し、混合物を80℃で48時間加熱し封管に入れた。溶媒を減圧蒸発させ、残留物をDCMに懸濁し、H2O(4〜5mL)で洗浄した。有機層を分離し、乾燥し(MgSO4)、濾過し、溶媒を減圧蒸発させた。得られた粗生成物をDCMに溶解し、沈殿した固体を濾別し、中間体A31(458mg、収率53%)を白色固体として得た。
中間体A32の製造:
中間体A31(0.41g、1.143mmol)をトルエン(8.7mL)に混合し、その混合物にナトリウムtert−ブトキシド(0.329g、3.43mmol)を添加した。混合物を5分間撹拌した後、rac−BINAP(0.213g、0.343mmol)およびPd2(dba)3(105mg、0.114mmol)を窒素雰囲気下、室温で添加した。混合物を数分間窒素通気した後、ベンゾフェノンイミン(0.383mL、2.286mmol)を添加し、混合物を100℃で2時間撹拌した。室温に冷却した後、混合物をH2Oで希釈し、DCMで抽出した。有機層を分離し、乾燥し(MgSO4)、濾過し、溶媒を減圧蒸発させた。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル;NH3の7M MeOH溶液/DCM、0/100〜50/50)で精製した。所望の画分を回収し、溶媒を減圧蒸発させて、粗製物を得、これをHCl(6mL、36mmol、6Mイソプロピルアルコール溶液)に溶解し、混合物を室温で1時
間撹拌した。溶媒を減圧蒸発させた。次いで、残留物をDCMおよびイソプロピルアルコールに溶解し、固体のNaHCO3を添加し、混合物を室温で2時間撹拌した。固体を濾別し、濾液を減圧蒸発させ、中間体A32(400mg、収率136%)を粘性の油状物として得、これをさらに精製することなく次の反応工程に使用した。
中間体A33の製造:
中間体A12(7.5g、18.281mmol)とメチル4−フルオロ−1H−ピロール−2−カルボキシレート(2.9g、20.263mmol)をMeCN(150mL)に混合し、その混合物にDBU(5.5mL、36.814mmol)を室温で添加した。混合物を90℃で16時間撹拌した。冷却後、溶媒を大部分蒸発させ、残留物をDCMに溶解し、0.5M HClで洗浄した。有機層を分離し、乾燥し(Na2SO4)、濾過し、減圧濃縮した。残留物をDCM(100mL)に溶解し、TFA(15mL)を添加した。混合物を室温で2時間撹拌した。溶媒を減圧蒸発させた。混合物を飽和Na2CO3で塩基性化し、DCMで抽出した。有機層を分離し、乾燥し(Na2SO4)、濾過し、溶媒を減圧蒸発させた。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル;MeOH/DCM、0/100〜1/99)で精製した。所望の画分を回収し、減圧濃縮し、中間体A33(4.78g、収率70%)をオフホワイトの固体として得た。
中間体A34の製造:
中間体A33から実施例A15に記載の合成手順に従って中間体34を製造した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル;MeOH/DCM、0/100〜1/99)で、中間体A34をオフホワイトの固体として得た(4.3g、収率98%)。
中間体A35の製造:
五硫化リン(14g、63.021mmol)を、中間体A34(4.3g、12.604mmol)のTHF(150mL)溶液に添加し、混合物を70℃で24時間加熱した。反応をセライトで濾過し、THFで洗浄した。濾液を減圧濃縮した。残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル;DCM)で精製した。所望の画分を回収し、減圧濃縮し、中間体A35(3.65g、収率81%)を淡黄色固体として得た。
中間体A36の製造:
中間体35(1.350g、3.779mmol)をNH3の7N MeOH溶液(40mL)に溶解し、その溶液にtert−ブチルヒドロペルオキシド(70%、5.406mL、38mmol)を添加した。混合物を室温で40時間撹拌した。溶媒を一部、減圧蒸発させ、残留物をDCMで処理し、希Na2CO3溶液で洗浄した。有機層を分離し、乾燥し(Na2SO4)、濾過して、溶媒を減圧蒸発させた。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル;NH3の7M MeOH溶液/DCM,0/100〜2/98)で精製した。所望の画分を回収し、減圧濃縮し、中間体A36(990mg、収率77%)を黄色固体として得た。
中間体A37の製造:
中間体A36(400mg、1.176mmol)、Pd2(dba)3(0.108g、0.118mmol)、BINAP(0.22g、0.353mmol)およびナトリウムtert−ブトキシド(0.203g、2.177mmol)の混合物に窒素下、室温でトルエン(20mL)を添加した。混合物を数分間窒素通気した後、ベンゾフェノンイミン(0.359mL、2.352mmol)を添加し、混合物を90℃で16時間撹拌した。冷却後、混合物をH2Oで希釈し、DCMで抽出した。有機層を分離し、乾燥し(Na2SO4)、濾過し、溶媒を減圧濃縮した。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル;NH3の7N MeOH溶液/DCM、0/100〜1/99〜5/95)で精製した。所望の画分を回収し、減圧濃縮し、中間体A37(440mg、収率85%)を黄色泡状物として得た。
中間体A38の製造:
HCl(37%H2O溶液;500μL、16.182mmol)を、中間体A37(920mg、2.089mmol)のイソプロパノール(20mL)溶液に添加した。混合物を室温で20分間撹拌した後、減圧濃縮し、イソプロパノール25mLに再溶解した。次いで、NaHCO3を添加し、混合物を1時間室温で撹拌した。混合物を濾過し、濾液を減圧濃縮した。生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル;NH3の7N MeOH溶液/DCM、1/99〜10/90)で精製した。所望の画分を回収し、減圧濃縮し、中間体A38(470mg、収率81%)をオフホワイトの泡状物として得た。
中間体A39の製造:
塩化オキサリル(5.175mL、61.16mmol)を、DMSO(4.668mL、65.2mmol)のDCM(103mL)溶液に−78℃、窒素雰囲気下で滴下した。混合物を15分間−78℃で撹拌した。次いで、N−boc−trans−4−ヒドロキシ−l−プロリンメチルエステル(10g、40.77mmol)を添加し、得られた混合物を−40℃で2時間撹拌した。次いで、Et3N(17mL、122mmol)を添加し、混合物を室温にゆっくり加温し、終夜撹拌した。次いで、混合物を10%クエン酸溶液で希釈し、DCMで抽出した。有機層を乾燥し(Na2SO4)、濾過し、減圧
濃縮し、中間体A39(10g)を褐色油状物として得た。
粗製物をさらに精製することなく次の工程に使用した。
中間体A40の製造:
(トリフルオロメチル)トリメチルシラン(8.768g、61.663mmol)を、中間体A39(10g)のTHF(114mL)溶液に0℃で添加した後、TBAF(1M THF溶液、2.47mL、247mmol)を添加した。反応混合物を室温で加温し、18時間撹拌した。混合物を飽和NH4Cl水溶液で反応停止した。混合物を15分間撹拌した後、TBAF(1M THF溶液、5mL、5mmol)を添加し、混合物を30分間撹拌した。有機層を分離し、水層をEt2Oで抽出した。合わせた有機相をH2Oおよび飽和食塩水で洗浄した後、Na2SO4で乾燥し、濾過し、減圧濃縮した。
粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル;ヘプタン/AcOEt、0/100〜90/10)で精製した。所望の画分を回収し、減圧濃縮し、中間体A40(7.8g、収率61%)を得た。
中間体A41の製造:
中間体A40(7.7g、24.579mmol)をピリジン(188mL)に入れ、これに塩化チオニル(14.352mL、196.633mmol)を添加した。その混合物を80℃、窒素雰囲気下で1時間撹拌した。混合物をH2Oで反応停止した後、Et2Oで抽出した。有機層を1M HCl、飽和NaHCO3溶液で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過し、減圧濃縮した。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル;ヘプタン/AcOEt、0/100〜80/20)で精製した。所望の画分を回収し、減圧濃縮し、中間体A41(4.6g、収率63%)を黄色油状物として得た。
中間体A42の製造:
中間体A41(7.2g、24.385mmol)をジオキサン(45mL)に入れ、これにDDQ(16.607g、73.16mmol)を添加した。その混合物を85℃で104時間撹拌した。混合物を濾別し、濾液を減圧濃縮した。残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル;DCM/ヘプタン、40/60)で精製した。所望の画分を回収し、減圧濃縮し、中間体A42(4g、収率85%)を、褐色味を帯びたペーストとして得た。
中間体A43の製造:
中間体A12(6.07g、14.84mmol)と中間体A42(2g、10.356mmol)をMeCN(40mL)に混合し、その混合物にDBU(2.85mL、19mmol)を添加した。次いで、混合物を90℃で18時間加熱した。反応をDCMで希釈し、1N HCl溶液で洗浄した。有機層を分離し、乾燥し(Na2SO4)、濾過し、溶媒を減圧蒸発させた。生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル;DCM)で精製した。所望の画分を回収し、減圧濃縮し、中間体A43を粘性の固体として得た(4.6g、収率59%)。
中間体A45の製造:
反応は3つのバッチで行った。材料の全量を報告する。NH3(2M EtOH溶液、47mL、94mmol)を中間体A44(2.3g、5.46mmol)およびNH4Cl(2.315g、43.7mmol)に添加した。混合物にマイクロ波を照射し170℃で45分間加熱した後、減圧濃縮した。NH3(2M EtOH溶液)をさらに45mL添加し、混合物にマイクロ波を照射し170℃で45分間加熱した。混合物を濾過し、減圧濃縮した。粗製物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル;MeOH/DCM、0/100〜3/97)で精製した。所望の画分を回収し、減圧濃縮し、中間体A45(2.1g、収率99%)を得た。
中間体A47の製造:
カルバミン酸、N−[1−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−2,2−ジフルオロ−1−(ヒドロキシメチル)エチル]−, 1,1−ジメチルエチルエステルから製造した。粗生成物をヘプタンでトリチュレートし、濾過した。灰色固体をDCMに溶解し、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル;DCM)で精製した。所望の画分を回収し、減圧濃縮し、中間体A47(収率78%)を白色固体として得た。
中間体A48の製造:
メチル2−ピロールカルボキシレート(841mg、6.723mmol)をDMF(20mL)に混合し、その混合物に0℃、窒素下でNaH(60%鉱油分散液、269mg、6.723mmol)を添加した。次いで、混合物を10分間0℃で撹拌した後、中間体A47(2g、4.482mmol)のDMF(10mL)溶液を添加し、混合物を室温で20時間撹拌した。反応を飽和NH4Cl溶液で反応停止し、AcOEtで抽出した。有機層を分離し、乾燥し(MgSO4)、濾過し、溶媒を減圧蒸発させて、中間体A48(2.2g、収率100%)を油状物として得、これをさらに精製することなく次の工程に使用した。
中間体A50の製造:
封管内で、THF(20mL)に中間体A49(1.75g、4.47mmol)を混合し、その撹拌混合物に0℃でトリメチルアルミニウム(2Mトルエン溶液;4.47mL、8.9mmol)を添加した。混合物を100℃で2時間撹拌した。混合物を室温に冷却し、フラスコに注ぎ、0℃で冷却し、硫酸ナトリウム10水和物で反応停止した。混合物を15分間撹拌した後、濾過し、濾液を減圧蒸発させ、中間体A49(1.657g、収率103%)を固体として得、これをさらに精製することなく次の工程に使用した。
中間体A51の製造:
中間体50から製造した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル;MeOH/DCM、0/100〜05/95)で、中間体A51(収率52%)を淡黄色固体として得た。
中間体A52の製造:
中間体A51(700mg、1.866mmol)をNH3の7N MeOH溶液(7mL)に溶解し、その溶液にNH3水溶液(7mL)を添加し、封管内で混合物を90℃で21時間加熱した。次いで、溶媒を蒸発させ、さらにNH3水溶液およびNH3の7N
MeOH溶液を添加した。混合物を90℃で24時間撹拌した。溶媒を減圧蒸発させた。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル;MeOH/DCM、0/100〜03/97)で精製した。所望の画分を回収し、減圧濃縮し、中間体A52を
得た(464mg、収率69%)。
中間体A53の製造:
中間体A52から製造した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル;NH3の7N MeOH溶液/DCM、0/100〜10/90)。所望の画分を回収し、減圧濃縮し、中間体A53を得た(収率69%)。
中間体A54の製造:
2−アミノ−2−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−1,3−プロパンジオール(4.2g、15.9mmol)およびオルトプロピオン酸トリエチル(3.52mL、17.5mmol)をDCE(80mL)に溶解し、その撹拌溶液に室温でAcOHを1滴添加した。混合物を80℃で90分間加熱した後、飽和Na2CO3水溶液で処理し、DCMで抽出した。有機層を分離し、乾燥し(MgSO4)、濾過し、溶媒を減圧蒸発させて、油状物を得(4.63g)、これをさらに精製することなく次の工程に使用した。
中間体A55の製造:
NaH(60%鉱油分散液、735mg、18.4mmol)を、中間体A54(4.63g、15.3mmol)のDMF(40mL)溶液に0℃、窒素下で添加した。混合物を10分間0℃で撹拌した後、ヨウ化メチル(1.91mL、30.65mmol)を添加した。混合物を室温で90分間撹拌した後、飽和NH4Cl水溶液で反応停止し、ヘプタンで抽出した。有機層を分離し、乾燥し(MgSO4)、濾過し、溶媒を減圧蒸発させ、中間体A55を油状物として得(4.73g)、これをさらに精製することなく次の工程に使用した。
中間体A56の製造:
中間体A55(4.95g、15.7mmol)をHCl(6M H2O溶液、40mL)に溶解し、その溶液を100℃で1時間加熱した。次いで、溶媒を蒸発させ、中間体A56を油状物として得(4.3g)、これをさらに精製することなく次の工程に使用した。
中間体A57の製造:
中間体A56から製造した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル;NH3の7N MeOH溶液/DCM、0/100〜5/95)で、中間体A57を得た(収率68%)。
中間体A58の製造:
中間体A57(617mg、1.47mmol)、アジ化ナトリウム(242mg、3.67mmol)、N,N’−ジメチルエチレンジアミン(142μL、1.32mmol)、およびNa2CO3(447mg、4.41mmol)をDMSO(13mL)に懸濁し、その懸濁液にヨウ化銅(84mg、0.41mmol)を添加し、反応を脱気した。混合物を110℃で25時間加熱した後、1M HClで反応停止し、水層をNH4OHで塩基性化し、AcOEt(3×)で抽出した。合わせた有機層を乾燥し(MgSO
4)、濾過し、濃縮した。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカ;NH3の7N MeOH溶液/DCM、0/100〜5/95)で精製した。所望の画分を回収し、減圧濃縮し、中間体A58(480mg、収率92%)を得た。
実施例B1
化合物1:rac−3−メチル−3−(3−ピリミジン−5−イル−フェニル)−3,4−ジヒドロ−ピロロ[1,2−a]ピラジン−1−イルアミンの製造
封管内で、1,4−ジオキサン(4mL)とEtOH(0.4mL)との混合物に中間体A18(300mg、0.99mmol)、ピリミジン−5−ホウ酸(367mg、2.96mmol)およびK2CO3(409mg、2.96mmol)を懸濁し、その撹拌懸濁液にPd(PPh3)4(57mg、0.049mmol)を添加した。混合物にマイクロ波を照射し150℃で30分間加熱した。室温に冷却した後、混合物をH2Oで希釈し、DCMで抽出した。有機層を分離し、乾燥し(MgSO4)、濾過し、溶媒を減圧蒸発させた。粗生成物をショートカラムクロマトグラフィー(シリカゲル;NH3の7M MeOH溶液/DCM、0/100〜3/97)で精製した。所望の画分を回収し、減圧濃縮して固体を得、これをEt2Oでトリチュレートし、音波処理し、濾過し、50℃で減圧乾燥して固体を得、これを逆相HPLC(TFAの0.1%H2O溶液80%、MeCN20%から、TFAの0.1%H2O溶液0%、MeCN100%への勾配)でさらに精製し、化合物1(90.3mg、収率22%)を固体として得た。1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ ppm 1.74(s,3H),4.40(d,J=13.6Hz,1H),5.03(d,J=13.4Hz,1H),6.26(dd,J=4.2,2.5Hz,1H),7.19(dd,J=4.2,1.4Hz,1H),7.31(t,J=1.6Hz,1H),7.45(br.d,J=8.1Hz,1H),7.54(t,J=7.9Hz,1H),7.75(br.d,J=7.9Hz,1H),7.91(br.s,1H),8.38(br.s.,1H),9.16(s,2H),9.21(br.s,1H),9.22(s,1H),10.23(br.s,1H).
化合物2:rac−3−(3’,5’−ジクロロ−ビフェニル−3−イル)−3−メチル−3,4−ジヒドロ−ピロロ[1,2−a]ピラジン−1−イルアミンの製造
封管内で、1,4−ジオキサン(4mL)とEtOH(0.4mL)との混合物に中間体A18(160mg、0.526mmol)、2,3−ジクロロフェニル−ホウ酸(1
20.4mg、0.631mmol)およびK2CO3(218mg、1.58mmol)を懸濁し、その撹拌懸濁液にPd(PPh3)4(30.4mg、0.026mmol)を添加した。その混合物を60℃で18時間加熱した。室温に冷却した後、混合物をH2OおよびNH4Cl(飽和水溶液)で希釈し、DCMで抽出した。有機層を分離し、乾燥し(Na2SO4)、濾過し、溶媒を減圧蒸発させた。粗生成物をショートカラムクロマトグラフィー(MeOH/DCM、0/100〜3/97)で精製した。所望の画分を回収し、減圧濃縮し、固体を得、これをDIPEでトリチュレートし、濾過し、50℃で減圧乾燥して、化合物2(136mg、収率70%)を固体として得た。1H NMR(500MHz,CDCl3)δ ppm 1.56(s,3H),4.11(br.s,2H),4.05(d,J=12.4Hz,1H),4.10(d,J=12.7Hz,1H),6.18(dd,J=3.8,2.6Hz,1H),6.43(dd,J=3.8,1.4Hz,1H),6.75(dd,J=2.3,1.4Hz 1H),7.32(t,J=1.7Hz,1H),7.36−7.42(m,2H),7.43(d,J=1.7Hz,2H),7.53(dt,J=6.9,1.9Hz,1H),7.65−7.71(m,1H).
化合物3:rac−5−クロロ−ピリジン−2−カルボン酸[3−(1−アミノ−3−メチル−3,4−ジヒドロ−ピロロ[1,2−a]ピラジン−3−イル)−フェニル]−アミドの製造
中間体A26(180mg、0.44mmol)をNH3の2M EtOH溶液(8.23mL)に懸濁し、その懸濁液にNH4Cl(94mg、1.75mmol)を添加し、混合物を80℃で6日間加熱した。溶媒を減圧蒸発させ、残留物をDCMに懸濁し、H2Oで洗浄した。有機層を分離し、乾燥し(MgSO4)、濾過し、溶媒を減圧蒸発させた。生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル;NH3の7M MeOH溶液/DCM、0/100〜10/90)で精製した。所望の画分を回収し、溶媒を減圧蒸発させて、化合物3(28mg、収率17%)を白色固体として得た。1H NMR(500MHz,CDCl3)δ ppm 1.56(s,3H),2.96(br.s.,2H),4.06(d,J=12.7Hz,1H),4.14(d,J=13.3Hz,1H),6.17(dd,J=3.8,2.6Hz,1H),6.46(dd,J=3.8,1.2Hz,1H),6.75(dd,J=2.3,1.4Hz 1H),7.30(br.d,J=7.8Hz,1H),7.35(t,J=8.1Hz,1H),7.68−7.73(m,1H),7.88(dd,J=8.4,2.3Hz,1H),7.91(t,J=1.7Hz,1H),8.25(d,J=8.4Hz,1H),8.57(d,J=2.0Hz,1H),9.86(br.s.,1H).
化合物4:rac−5−メトキシ−ピラジン−2−カルボン酸[3−(1−アミノ−3−メチル−3,4−ジヒドロ−ピロロ[1,2−a]ピラジン−3−イル)−フェニル]−アミドの製造
5−メトキシ−ピラジン−2−カルボン酸(56.4mg、0.36mmol)を、4−(4,6−ジメトキシ−1,3,5−トリアジン−2−イル)−4−メチルモルホリニウムクロライド(111mg、0.4mmol)のMeOH(4mL)溶液に添加した。混合物を室温で5分間撹拌した。次いで、混合物を0℃に冷却し、中間体A25(80mg、0.33mmol)のMeOH(2mL)溶液を添加した。混合物を室温に加温し、3時間撹拌した。混合物をNa2CO3とH2Oとの飽和溶液で処理し、DCMで抽出した。有機層を分離し、乾燥し(Na2SO4)、濾過して、溶媒を減圧蒸発させた。粗生成物をEt2Oでトリチュレートした後、フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル;AcOEt/ヘプタン、50/50)で精製した。所望の画分を回収し、溶媒を減圧蒸発させて、化合物4(65mg、収率52%)を白色固体として得た。1H NMR(500MHz,DMSO−d6)δ ppm 1.36(s,3H),4.03(s,3H),3.99−4.11(m,2H),6.06(br.s.,2H),6.02(dd,J=3.5,2.6Hz,1H),6.52(dd,J=3.5,1.2Hz,1H),6.87(t,J=1.7Hz,1H),7.26(t,J=7.8Hz,1H),7.28−7.33(m,1H),7.72(dt,J=7.5,1.7Hz,1H),8.02(br.s,1H),8.43(d,J=1.2Hz,1H),8.90(d,J=1.2Hz,1H),10.33(br.s.,1H).
化合物5:(R)−5−クロロ−ピリジン−2−カルボン酸[3−(1−アミノ−3−メチル−3,4−ジヒドロ−ピロロ[1,2−a]ピラジン−3−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミドの製造
5−クロロ−ピリジン−2−カルボン酸(122mg、0.774mmol)を、4−(4,6−ジメトキシ−1,3,5−トリアジン−2−イル)−4−メチルモルホリニウムクロライド(214mg、0.774mmol)のMeOH(4mL)溶液に添加した。混合物を室温で5分間撹拌した。次いで、混合物を0℃に冷却し、中間体A32(200mg、0.774mmol)のMeOH(3mL)溶液を添加した。混合物を室温に加温し、90分間撹拌した。混合物を冷浴中で減圧濃縮した後、それをNa2CO3とH2Oとの飽和溶液で処理し、DCMで抽出した。有機層を分離し、乾燥し(MgSO4)、濾過し、溶媒を減圧蒸発させた。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル;NH3の7N MeOH溶液/DCM、0/100〜2/98)で精製した。所望の画分を回収し、溶媒を減圧蒸発させて、残留物を得、これをEt2Oでトリチュレートし、化合物5(65mg、収率21%)を白色固体として得た。1H NMR(500MHz,CDCl3)δ ppm 1.56(s,3H),4.20(br.d,J=1
2.7Hz,1H),4.28(br.d,J=12.4Hz,1H),4.59(br.s.,2H),6.16(dd,J=3.5,2.6Hz,1H),6.43(br.d,J=2.6Hz,1H),6.74−6.78(m,1H),7.06(dd,J=11.7,8.8Hz,1H),7.79(dd,J=6.9,2.6Hz,1H),7.87(dd,J=8.4,2.3Hz,1H),8.02(ddd,J=9.0,4.0,3.2Hz,1H),8.23(d,J=8.4Hz,1H),8.56(d,J=2.0Hz,1H),9.82(br.s.,1H).
化合物6:(R)−5−シアノ−ピリジン−2−カルボン酸[3−(1−アミノ−3−メチル−3,4−ジヒドロ−ピロロ[1,2−a]ピラジン−3−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミドの製造
5−シアノ−ピリジン−2−カルボン酸(115mg、0.774mmol)を、4−(4,6−ジメトキシ−1,3,5−トリアジン−2−イル)−4−メチルモルホリニウムクロライド(214mg、0.774mmol)のMeOH溶液に添加した。混合物を室温で5分間撹拌した。次いで、混合物を0℃に冷却し、中間体A32(200mg、0.774mmol)のMeOH溶液を添加した(MeOHの合計量4mL)。混合物を室温に加温し、3時間撹拌した。混合物を冷浴中で減圧濃縮した後、それをNa2CO3とH2Oとの飽和溶液で処理し、DCMで抽出した。有機層を分離し、乾燥し(MgSO4)、濾過し、溶媒を減圧蒸発させた。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル;NH3の7N MeOH溶液/DCM、0/100〜2/98)で精製した。所望の画分を回収し、溶媒を減圧蒸発させて、残留物を得、これをEt2Oでトリチュレートし、化合物7(110mg、収率37%)を白色固体として得た。1H NMR(500MHz,CDCl3)δ ppm 1.57(s,3H),4.21(br.d,J=12.1Hz,1H),4.28(br.d,J=12.7Hz,1H),4.37(br.s.,1H),6.16(dd,J=3.8,2.6Hz,1H),6.43(dd,J=3.8,1.2Hz,1H),6.77(dd,J=2.5,1.3Hz,1H),7.08(dd,J=11.7,8.8Hz,1H),7.83(dd,J=6.9,2.9Hz,1H),8.01(ddd,J=8.7,4.0,2.9Hz,1H),8.18(dd,J=8.1,2.0Hz,1H),8.40(dd,J=8.1,0.6Hz,1H),8.85(br.d,J=1.2Hz,1H),9.85(br.s.,1H).
化合物7:(R)−5−フルオロ−ピリジン−2−カルボン酸[3−(1−アミノ−7−フルオロ−3−メチル−3,4−ジヒドロ−ピロロ[1,2−a]ピラジン−3−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミドの製造
5−フルオロ−ピリジン−2−カルボン酸(123mg、0.869mmol)を、4−(4,6−ジメトキシ−1,3,5−トリアジン−2−イル)−4−メチルモルホリニウムクロライド(240mg、0.869mmol)のMeOH(4mL)溶液に添加した。混合物を室温で5分間撹拌した。次いで、混合物を0℃に冷却し、中間体A38(200mg、0.724mmol)のMeOH(2mL)溶液を添加した。混合物を室温に加温し、2時間撹拌した。混合物をNa2CO3とH2Oとの飽和溶液で処理し、DCMで抽出した。有機層を分離し、乾燥し(Na2SO4)、濾過して、溶媒を減圧蒸発させた。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル;NH3の7N MeOH溶液/DCM、0/100〜4/96)で精製した。所望の画分を回収し、溶媒を減圧蒸発させて残留物を得、これをヘプタンでトリチュレートし、化合物8(196mg、収率68%)を白色固体として得た。1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ
ppm 1.41(s,3H),3.98(br.d,J=12.7Hz,1H),4.10(br.d,J=12.5Hz,1H),6.16(br.s.,2H),6.41(d,J=1.6Hz,1H),6.94(dd,J=3.4,2.0Hz,1H),7.16(dd,J=12.0,8.8Hz,1H),7.75(ddd,J=8.8,4.2,2.8Hz,1H),7.97(td,J=8.7,2.8Hz,1H),8.11(dd,J=7.5,2.7Hz,1H),8.21(dd,J=8.8,4.6Hz,1H),8.73(d,J=2.8Hz,1H),10.51(br.s,1H).
化合物8:(R)−5−メトキシ−ピラジン−2−カルボン酸[3−(1−アミノ−7−フルオロ−3−メチル−3,4−ジヒドロ−ピロロ[1,2−a]ピラジン−3−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミドの製造
5−メトキシ−ピラジン−2−カルボン酸(134mg、0.869mmol)を、4−(4,6−ジメトキシ−1,3,5−トリアジン−2−イル)−4−メチルモルホリニウムクロライド(240mg、0.869mmol)のMeOH(4mL)溶液に添加した。混合物を室温で5分間撹拌した。次いで、混合物を0℃に冷却し、中間体A38(200mg、0.724mmol)のMeOH(2mL)溶液を添加した。混合物を室温に加温し、2時間撹拌した。混合物をNa2CO3とH2Oとの飽和溶液で処理し、DCMで抽出した。有機層を分離し、乾燥し(Na2SO4)、濾過して、溶媒を減圧蒸発させた。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル;NH3の7N MeOH溶液/DCM、0/100〜4/96)で精製した。所望の画分を回収し、溶媒を減圧蒸発させて残留物を得、これをヘプタンでトリチュレートし、化合物8(213mg、収率71%)を白色固体として得た。1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ
ppm 1.41(s,3H),3.97(br.d,J=12.9Hz,1H),4
.02(s,3H),4.09(br.d,J=12.5Hz,1H),6.12(br.s.,2H),6.40(d,J=1.8Hz,1H),6.93(dd,J=3.2,1.8Hz,1H),7.15(dd,J=12.0,8.8Hz,1H),7.72(ddd,J=8.8,4.2,3.0Hz,1H),8.12(dd,J=7.4,2.8Hz,1H),8.41(d,J=1.4Hz,1H),8.87(d,J=1.2Hz,1H),10.40(br.s,1H).
化合物9:(R)−5−シアノ−ピリジン−2−カルボン酸[3−(1−アミノ−3−メチル−7−トリフルオロメチル−3,4−ジヒドロ−ピロロ[1,2−a]ピラジン−3−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミドの製造
5−シアノ−ピリジン−2−カルボン酸(82mg,0.551mmol)を、4−(4,6−ジメトキシ−1,3,5−トリアジン−2−イル)−4−メチルモルホリニウムクロライド(168mg、0.606mmol)のMeOH(3mL)溶液に添加した。混合物を室温で5分間撹拌した。次いで、混合物を0℃に冷却し、中間体A46(200mg、0.551mmol)のMeOH(2mL)溶液を添加した。混合物を室温に加温し、18時間撹拌した。混合物を冷浴中で減圧濃縮した後、それを飽和Na2CO3溶液で処理し、DCMで抽出した。有機層を分離し、乾燥し(Na2SO4)、濾過し、減圧濃縮した。
粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル;MeOH/DCM、0/100〜4/96)で精製した。所望の画分を回収し、溶媒を減圧蒸発させた。化合物をEt2Oでトリチュレートして混合物を得、これをフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル;MeOH/DCM、0/100〜4/96)で再精製した。所望の画分を回収し、溶媒を減圧蒸発させて、不純物を含む画分を得、これを、(C18 Sunfire 30×100 5um)、移動相(TFAの0.1%H2O溶液80%、MeCN20%から、TFAの0.1%H2O溶液0%、MeCN100%への勾配)でのRP HPLCにより精製し、化合物9(121.3mg、収率39%)を白色固体として得た。1H NMR(500MHz,DMSO−d6)δ ppm 1.79(s,3H),4.50(br.d,J=13.6Hz,1H),4.92(br.d,J=13.3Hz,1H),7.31(dd,J=11.8,8.7Hz,1H),7.51(br.s,1H),7.86−7.93(m,2H),7.95(br.s,1H),8.25(d,J=8.1Hz,1H),8.58(dd,J=8.4,2.0Hz,1H),8.87(br.s.,1H),9.20(d,J=1.2Hz,1H),9.55(br.s.,1H),10.67(br.s,1H),10.99(br.s,1H).
化合物10:(R)−1−ジフルオロメチル−1H−ピラゾール−3−カルボン酸[3−(1−アミノ−3−メチル−7−トリフルオロメチル−3,4−ジヒドロ−ピロロ[1,2−a]ピラジン−3−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミドの製造
1−ジフルオロメチル−1H−ピラゾール−3−カルボン酸(31mg、0.193mmol)を、4−(4,6−ジメトキシ−1,3,5−トリアジン−2−イル)−4−メチルモルホリニウムクロライド(59mg、0.212mmol)のMeOH(3mL)溶液に添加した。混合物を室温で5分間撹拌した。混合物を0℃に冷却し、中間体A46(70mg、0.193mmol、遊離塩基を生成するようにNH3のMeOH溶液で予め処理した)のMeOH(2mL)溶液を添加した。次いで、混合物を室温で18時間撹拌した。
混合物を冷浴中で減圧濃縮した後、飽和Na2CO3溶液で処理し、DCMで抽出した。有機層を分離し、乾燥し(Na2SO4)、濾過し、減圧濃縮した。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル;MeOH/DCM、0/100〜4/96)で精製した。所望の画分を回収し、溶媒を減圧蒸発させた。化合物をEt2Oでトリチュレートし、化合物10(56mg、収率62%)を白色固体として得た。1H NMR(500MHz,DMSO−d6)δ ppm 1.40(s,3H),4.13(br.d,J=13.0Hz,1H),4.29(br.d,J=12.7Hz,1H),6.25(br.s.,2H),6.87(br.s,1H),7.01(d,J=2.3Hz,1H),7.16(dd,J=11.8,9.0Hz,1H),7.59(br.s,1H),7.63−7.69(m,1H),7.92(t,J=58.7Hz,1H),8.05−8.10(m,1H),8.41(d,J=2.3Hz,1H),10.34(s,1H).
化合物11:rac−5−メトキシ−ピリジン−2−カルボン酸[3−(1−アミノ−3−ジフルオロメチル−3,4−ジヒドロ−ピロロ[1,2−a]ピラジン−3−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、化合物12:(R*)−5−メトキシ−ピリジン−2−カルボン酸[3−(1−アミノ−3−ジフルオロメチル−3,4−ジヒドロ−ピロロ[1,2−a]ピラジン−3−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、および化合物13:(S*)−5−メトキシ−ピリジン−2−カルボン酸[3−(1−アミノ−3−ジフルオロメチル−3,4−ジヒドロ−ピロロ[1,2−a]ピラジン−3−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミドの製造
4−(4,6−ジメトキシ−1,3,5−トリアジン−2−イル)−4−メチルモルホリニウムクロライド(233mg、0.841mmol)をMeOH(4mL)に混合し、その混合物に5−メトキシ−ピラジン−2−カルボン酸(130mg、0.841mmol)を添加した。混合物を室温で5分間撹拌した後、0℃に冷却し、中間体A53(225mg、0.765mmol)のMeOH(4mL)溶液を添加した。混合物を室温で16時間撹拌した後、飽和Na2CO3で処理し、数分間撹拌した。溶媒を濃縮し、H2Oを添加し、DCM/MeOH(9:1)の混合物で抽出した。有機層を分離し、乾燥し(MgSO4)、濾過し、減圧濃縮した。粗生成物をDCMでトリチュレートし、濾過して、化合物11の第1のバッチを得た。濾液を蒸発させ、フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル;MeOH/DCM、0/100〜7/93)で精製した。所望の画分を回収し、溶媒を減圧蒸発させて、化合物11の第2のバッチを得、これを以前のものと合わせた。ラセミ化合物を、CHIRALCEL(OD−H 5μm、250×20mm)、移動相(CO260%、EtOH40%)でのキラルSFCにより精製し、化合物12(57mg、収率17%)、1H NMR(500MHz,DMSO−d6)δ ppm 4.02(s,3H)4.28(br.d,J=13.0Hz,1H)4.61(br.d,J=13.0Hz,1H)6.01(dd,J=3.3,2.7Hz,1H)6.16(t,J=55.5Hz,1H)6.40(br.s.,2H)6.53(d,J=2.6Hz,1H)6.98(br.s,1H)7.11−7.19(m,1H)7.73−7.78(m,1H)8.11(dd,J=7.1,2.7Hz,1H)8.41(d,J=1.2Hz,1H)8.87(d,J=1.2Hz,1H)10.42(br.s,1H)、および、1H NMRスペクトルが化合物12のものと一致した化合物13(72mg、収率21%)を得た。
LCMS:
本発明の化合物を(LC)MSで特性評価するため、次の方法を使用した。
UPLC(超高速液体クロマトグラフィー)測定は、サンプラーオーガナイザー、脱気装置を有するバイナリポンプ、4本のカラムを収容するオーブン、ダイオードアレイ検出器(DAD)および各方法で明記するカラムを備えるAcquity UPLC(Waters)システムを使用して行った。MS検出器は、エレクトロスプレーイオン源と共に構成された。質量スペクトルは、0.08秒のチャンネル間遅延を使用して0.1秒で100〜1000の走査を行うことにより、シングル四重極型SQD検出器(Waters)で取得した。キャピラリーニードル電圧は3.0kVであった。コーン電圧は、正イオン化モードでは25V、および負イオン化モードでは30Vであった。イオン源温度は140℃に維持した。窒素をネブライザーガスとして用いた。データ取得は、MassLynx−Openlynxソフトウェアで行った。
一般的方法Aに加えて:逆相UPLCを、MS検出器に分岐することなく、Agilent製のRRHD Eclipse Plus−C18(1.8μm、2.1×50mm)で、流速1.0mL/分、50℃で行った。使用した勾配条件は次の通りであった:A(NH4AcOの6.5mM H2O溶液/MeCN、95/5)95%、B(MeCN)5%から、3.8分でA40%、B60%に、4.6分でA5%、B95%に変化させ、5.0分まで維持した。注入量2μL。
HPLC測定は、脱気装置付きポンプ(クォータナリまたはバイナリ)、オートサンプラー、カラムオーブン、ダイオード−アレイ検出器(DAD)および各方法で明記するカラムを備える、HP 1100(Agilent Technologies)システムを使用して行った。MS検出器(SQD、TOF)は、エレクトロスプレーイオン源と共に構成された。窒素をネブライザーガスとして使用した。イオン源温度は140℃に維持した。データ取得は、MassLynx−Openlynxソフトウェアで行った。
B1:質量スペクトルは、シングル四重極型SQD検出器で、0.08秒のチャンネル間遅延を使用し、0.1秒で100〜1000の走査を行うことにより取得した。キャピラリーニードル電圧は3.0kVであった。コーン電圧は、正イオン化モードでは20V、および負イオン化モードでは30Vであった。
B2:質量スペクトルは、飛行時間(TOF)型検出器で、0.3秒のデータ収集時間(
dwell time)を使用し、0.5秒で100〜750の走査を行うことにより取得した。キャピラリーニードル電圧は、正イオン化モードでは2.5kV、負イオン化モードでは2.9kVであった。コーン電圧は、正イオン化モードと負イオン化モードの両方で20Vであった。ロイシン−エンケファリンをロックマス(lock mass)校正に使用する標準物質とした。
一般的方法B1に加えて:逆相HPLCを、Agilent製のEclipse Plus−C18カラム(3.5μm、2.1×30mm)で、流速1.0mL/分、60℃で行った。使用した勾配条件は次の通りである:A(NH4AcOの6.5mM H2O溶液/MeCN、95/5)95%、B(MeCN/MeOH、1/1)5%から、5.0分でB100%に変化させ、5.15分まで維持し、5.30分の時点で初期条件に平衡化させ、7.0分まで継続した。注入量2μL。
一般的方法B2に加えて:逆相HPLCを、Agilent製のEclipse Plus−C18カラム(3.5μm、2.1×30mm)で、流速1.0mL/分、60℃で行った。使用した勾配条件は次の通りである:A(NH4AcOの6.5mM H2O溶液/MeCN、95/5)95%、B(MeCN/MeOH、1/1)5%から、5.0分でB100%に変化させ、5.15分まで維持し、5.3分の時点で初期条件に平衡化させ、7.0分まで継続した。注入量2μL。
一般的方法B2に加えて:逆相HPLCを、Agilent製のEclipse Plus−C18カラム(3.5μm、2.1×30mm)で、流速1.0ml/分、60℃で行った。使用した勾配条件は次の通りである:A(NH4AcOの6.5mM H2O溶液/MeCN、95/5)95%、B(MeCN)5%(0.2分維持)から、3.0分でB100%に変化させ、3.15分まで維持し、3.3分の時点で初期条件に平衡化させ、5.0分まで継続した。注入量2μL。
LC測定は、脱気装置付きバイナリポンプ、オートサンプラー、ダイオード−アレイ検出器(DAD)および下記の各方法で明記するカラムを備え、カラムが40℃の温度に維持されるUPLC(超高速液体クロマトグラフィー)Acquity(Waters)システムを使用して行った。MS検出器は、エレクトロスプレーイオン源と共に構成された。質量スペクトルは、トリプル四重極型Quattro検出器(Waters)で、0.1秒のスキャン間遅延を使用して、0.2秒で100〜1000の走査を行うことにより取得した。キャピラリーニードル電圧は3kVであり、イオン源温度は130℃に維持した。コーン電圧は、正イオン化モードと負イオン化モードで20Vであった。窒素をネブライザーガスとして使用した。データ取得は、MassLynx−Openlynxソフトウェア(Waters)で行った。
一般的手順に加えて:逆相UPLCを、Waters Acquity BEH(架橋エチルシロキサン/シリカハイブリッド)Phenyl−Hexylカラム(1.7μm、2.1×100mm)で、流速0.343mL/分で行った。2種の移動相(移動相A:7mM NH4AcO95%/MeCN5%;移動相B:MeCN100%)を使用して、A84.2%およびB15.8%(0.49分間維持)から、2.18分でA10.5%およびB89.5%に変化させ、1.94分間維持し、0.73分で初期条件に戻し、0.73分間維持する勾配条件を実施した。注入量2mlを使用した。
値はピーク値または溶融範囲のいずれかであり、得られた値は、一般にこの分析方法に伴う実験的不確かさを有する。
多くの化合物について、Mettler FP62またはMettler FP81HT/FP90装置のいずれかでオープンキャピラリー内で融点を測定した。融点は、1、3、5または10℃/分の温度勾配で測定した。最高温度は300℃であった。融点は、デジタル表示装置から読み取った。
多くの化合物について、Shanghai Precision and Scientific Instrument Co.Ltd.から購入したWRS−2A融点測定装置で融点(m.p.)を測定した。融点は、0.2〜5.0℃/分の直線的加熱速度で測定した。報告する値は融点範囲である。最高温度は300℃であった。
SFC−MS方法に関する一般的手順:
SFC測定は、二酸化炭素(CO2)と調節剤を供給するためのFCM−1200デュアルポンプ流体制御モジュール、CTC Analytics自動流体サンプラー、室温〜80℃のカラム加熱用TCM−20000熱制御モジュールを備えるBerger instrument製のAnalytical SFCシステムを使用して行った。400バールまで耐える高圧フローセルを備えるAgilent 1100 UVフォトダイオードアレイ検出器を使用した。カラムからの流れをMS分光計に分岐した。MS検出器は、大気圧イオン源と共に構成された。イオン化後のWaters ZQ質量分光計のパラメータは:コロナ:9μa、イオン源温度:140℃、コーン:30V、プローブ温度450℃、抽出器3V,脱溶媒ガス400L/時間、コーンガス70L/時間である。窒素をネブライザーガスとして使用した。データ取得は、Waters−Micromass MassLynx−Openlynxデータシステムで行った。
一般的手順に加えて:SFCでのキラル分離を、CHIRALCEL OD−H DAICELカラム(5μm、4.6×250mm)で、35℃、流速3.0mL/分で行った。移動相はCO2、エタノール(+iPrNH20.3%)40%、7分維持、定組成モードである。
一般的手順に加えて:SFCでのキラル分離を、CHIRALPAK AD−H DAICELカラム(10μm、4.6×250mm)で、35℃、流速3.0mL/分で行った。移動相はCO2、EtOH15%、イソプロパノール(+iPrNH20.3%)15%、7分維持、定組成モードである。
旋光は、ナトリウムランプを有するPerkin−Elmer 341旋光計で測定し、次のように報告した:[α]λ t℃(cg/100mL、溶媒)。
本発明で提供される化合物は、β部位APP切断酵素1(BACE1)の阻害剤である。BACE1、即ち、アスパラギン酸プロテアーゼの阻害は、アルツハイマー病(AD)の治療に密接に関連していると考えられる。β−アミロイド前駆体タンパク質(APP)からのβ−アミロイドペプチド(Aβ)の産生および蓄積は、ADの発症および進行に重要な役割を果たすものと考えられる。Aβは、アミロイド前駆体タンパク質(APP)から、それぞれβ−セクレターゼおよびγ−セクレターゼでAβドメインのN末端側およびC末端側を連続的に切断することにより産生される。
本アッセイは、蛍光共鳴エネルギー移動アッセイ(FRET)に基づくアッセイである。このアッセイの基質は、アミロイド前駆体タンパク質(APP)β−セクレターゼ切断部位の「スウェーデン」Lys−Met/Asn−Leu突然変異を含有するAPP由来の13個のアミノ酸からなるペプチドである。この基質は2つのフルオロフォアも含有し:(7−メトキシクマリン−4−イル)酢酸(Mca)は320nmの励起波長と405
nmの発光とを有する蛍光ドナーであり、2,4−ジニトロフェニル(Dnp)は専有の(proprietary)消光剤アクセプターである。これらの2つの基の間の距離は、光励起時に、共鳴エネルギー移動により、ドナー蛍光エネルギーがアクセプターにより著しく消光されるように選択されている。BACE1による切断時に、フルオロフォアMcaは消光基Dnpから分離され、ドナーの全蛍光収量を回復する。蛍光の増加は、タンパク質分解速度と比例関係がある(Koike H et al.J Biochem.1999,126,235−42)。
簡潔に言えば、384ウェルのフォーマットで、最終濃度1μg/mlの組換えBACE1タンパク質を化合物の非存在下もしくは存在下、インキュベーションバッファー(40mMクエン酸バッファーpH5.0、0.04%PEG、4%DMSO)中10μmの基質と共に室温で120分間インキュベートする。次に、タンパク質分解量をT=0およびT=120での蛍光測定により直接測定する(励起320nmおよび発光405nm)。結果を、T120とT0間との差としてRFUで表す。
最良適合曲線を、最小二乗法により%Controlmin対化合物濃度のプロットに適合させる。これからIC50値(活性の50%阻害を引き起こす阻害濃度)を得ることができる。
=低コントロール:酵素なしの反応
HC=高コントロール値の中央値
=高コントロール:酵素を用いた反応
%効果=100−[(サンプル−LC)/(HC−LC)*100]
%コントロール=(サンプル/HC)*100
%Controlmin=(サンプル−LC)/(HC−LC)*100
2つのαlisaアッセイでは、産生され、ヒト神経芽細胞腫SKNBE2細胞の培地中に分泌される全AβおよびAβ42の濃度を定量する。アッセイは、野生型アミロイド前駆体タンパク質(hAPP695)を発現するヒト神経芽細胞腫SKNBE2に基づく。化合物を希釈してこれらの細胞に添加し、18時間インキュベートした後、Aβ42および全Aβの測定を行う。全AβおよびAβ42は、サンドイッチαlisaで測定する。αlisaは、それぞれ全AβおよびAβ42を検出するための、ストレプトアビジン被覆ビーズに結合したビオチン化抗体AbN/25および抗体Ab4G8またはcAb42/26結合アクセプタービーズを使用するサンドイッチアッセイである。全AβまたはAβ42の存在下でビーズは近接する。ドナービーズの励起により一重項酸素分子の放出が起こり、それによりアクセプタービーズで一連のエネルギー移動が起こり、その結果、発光が生じる。発光は1時間インキュベートした後に測定する(励起650nmおよび発光615nm)。
=低コントロール:αlisaにビオチン化Abを用いることなく、化合物なしで予備インキュベートされた細胞
HC=高コントロール値の中央値
=高コントロール:化合物なしで予備インキュベートされた細胞
%効果=100−[(サンプル−LC)/(HC−LC)*100]
%コントロール=(サンプル/HC)*100
%Controlmin=(サンプル−LC)/(HC−LC)*100
本発明のAβペプチド低下剤は、ヒトなどの哺乳動物のADを治療するために使用することができる、または、あるいは、以下に限定されるものでないが、マウス、ラットもしくはモルモットなどの動物モデルで有効性を示す。哺乳動物はADと診断されていなくてもよく、またはADに関する遺伝的素因を有していなくてもよいが、しかし、ADに罹患しているヒトに見られるものと同様にAβを過剰産生し、最終的にそれを沈着するようなトランスジェニックとすることができる。
なるように、Ultraculture内の1.5mlエッペンドルフ管内で製造した。サンプルおよび標準物質を、Aβ42検出用のHRPO標識N末端抗体および全Aβ検出用のビオチン化中央ドメイン抗体4G8と一緒に共インキュベートした。次いで、50μlのコンジュゲート/サンプルまたはコンジュゲート/標準物質混合物を、抗体でコーティングしたプレートに添加した(捕獲抗体は、Aβ42のC末端を選択的に認識するAβ42検出用の抗体JRF/cAβ42/26と、AβのN末端を選択的に認識する全Aβ検出用の抗体JRF/rAβ/2であった)。抗体−アミロイド複合体を形成させるため、このプレートを4℃で終夜インキュベートした。このインキュベーションおよびその後の洗浄工程の後、Aβ42を定量するためのELISAを、製造業者の指示(Pierce Corp.,Rockford,Il)に従いQuanta Blu蛍光原ペルオキシダーゼ基質を添加することにより終了した。読み取りは10分〜15分後に行った(励起320nm/発光420nm)。
Claims (9)
- 式(I)
の化合物、またはその互変異性体もしくは立体異性体の形態
(式中、
R1、R2、R3は、水素、ハロ、シアノ、C1〜3アルキル、モノ−およびポリハロ−C1〜3アルキル、ならびにC3〜6シクロアルキルからなる群から独立して選択され;
R4は、水素、C1〜3アルキル、メトキシメチル、C3〜6シクロアルキル、モノ−およびポリハロ−C1〜3アルキル、ホモアリールおよびヘテロアリールからなる群から選択され;
X1、X2、X3、X4は、独立してC(R5)またはNであるが、但し、その中でNを表すのは2個以下であり;R5は、水素、ハロ、シアノ、C1〜3アルキル、モノ−およびポリハロ−C1〜3アルキル、ならびにC3〜6シクロアルキルからなる群から選択され;
Lは、結合または−NHCO−であり;
Arは、ホモアリールまたはヘテロアリールであり;
ここで、ホモアリールは、フェニル、またはハロ、シアノ、C1〜3アルキル、C1〜3アルキルオキシ、モノ−およびポリハロ−C1〜3アルキル、ならびにモノ−およびポリハロ−C1〜3アルキルオキシからなる群から選択される1個、2個または3個の置換基で置換されたフェニルであり;
ヘテロアリールは、それぞれ任意選択によりハロ、シアノ、C1〜3アルキル、C1〜3アルキルオキシ、モノ−およびポリハロ−C1〜3アルキル、ならびにモノ−およびポリハロ−C1〜3アルキルオキシからなる群から選択される1個、2個または3個の置換基で置換された、ピリジル、ピリミジル、ピラジニル、ピリダジル、フラニル、チエニル、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、トリアゾリル、チアゾリル、チアジアゾリル、オキサゾリル、およびオキサジアゾリルからなる群から選択される)、または、
その付加塩もしくは溶媒和物。 - R1、R2およびR3が、水素およびC1〜3アルキルから独立して選択され;
X1、X2、X3、X4が、独立してC(R5)であり、ここで各R5は水素およびハロから選択され;
Lが、結合または−NHCO−であり;
Arが、ホモアリールまたはヘテロアリールであり;
ここで、ホモアリールは、フェニル、またはハロ、シアノ、C1〜3アルキル、C1〜3アルキルオキシ、およびポリハロ−C1〜3アルキルオキシからなる群から選択される1個または2個の置換基で置換されたフェニルであり;
ヘテロアリールは、それぞれ任意選択によりハロ、シアノ、C1〜3アルキル、C1
〜3アルキルオキシ、およびポリハロ−C1〜3アルキルオキシからなる群から選択される1個または2個の置換基で置換された、ピリジル、ピリミジル、およびピラジニルからなる群から選択される;
請求項1に記載の化合物、または、
その付加塩もしくは溶媒和物。 - R1、R2およびR3が、水素であり;
X1が、CFであり;
X2、X3、X4が、CHであり;
Lが、結合または−NHCO−であり;
Arが、ホモアリールまたはヘテロアリールであり;
ここで、ホモアリールは、クロロで置換されたフェニルであり;
ヘテロアリールは、それぞれ任意選択によりクロロ、フルオロ、シアノ、メチル、およびメトキシからなる群から選択される1個または2個の置換基で置換された、ピリジルおよびピリミジルからなる群から選択される;
請求項1に記載の化合物、または、
その付加塩もしくは溶媒和物。 - 前記R4で置換された炭素原子がR配置を有する、請求項1に記載の化合物。
- R1およびR3が水素であり、R2が水素、フルオロ、またはトリフルオロメチルであり;
R4が、メチルまたはジフルオロメチルであり;
X1が、CHまたはCFであり;
X2、X3、およびX4が、CHであり;
Lが、−NHCO−であり;
Arが、5−クロロピリジン−2−イル、5−シアノピリジン−2−イル、5−フルオロピリジン−2−イル、5−シアノ−3−フルオロオロピリジン−2−イル、5−メトキシピラジン−2−イルまたは1−ジフルオロメチルピラゾール−3−イルである;
請求項1に記載の化合物、または、
その付加塩もしくは溶媒和物。 - 治療有効量の請求項1〜5のいずれか1項に記載の化合物と、薬学的に許容される担体とを含む、医薬組成物。
- 薬学的に許容される担体が、治療有効量の請求項1〜5のいずれか1項に記載の化合物と完全に混合されることを特徴とする、請求項6に記載の医薬組成物の製造方法。
- アルツハイマー病、軽度認知障害、老化現象、認知症、レヴィー小体型認知症、ダウン症候群、脳卒中に伴う認知症、パーキンソン病に伴う認知症、またはβアミロイドに関連する認知症の治療または予防に使用される、請求項1〜5のいずれか1項に記載の化合物。
- 必要とする対象に、治療有効量の請求項1〜5のいずれか1項に記載の化合物または請求項6に記載の医薬組成物を投与することを含む、アルツハイマー病、軽度認知障害、老化現象、認知症、レヴィー小体型認知症、ダウン症候群、脳卒中に伴う認知症、パーキンソン病に伴う認知症、およびβアミロイドに関連する認知症からなる群から選択される障害の治療方法。
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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