JP2014501744A - トリアジニル−置換オキシインドール類を製造する方法 - Google Patents

トリアジニル−置換オキシインドール類を製造する方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2014501744A
JP2014501744A JP2013545282A JP2013545282A JP2014501744A JP 2014501744 A JP2014501744 A JP 2014501744A JP 2013545282 A JP2013545282 A JP 2013545282A JP 2013545282 A JP2013545282 A JP 2013545282A JP 2014501744 A JP2014501744 A JP 2014501744A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substituted
alkyl
alkoxy
group
chlorine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013545282A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5980808B2 (ja
Inventor
カリグ,グンター
フオード,マーク・ジエイムズ
シーゲル,コンラツド
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bayer Intellectual Property GmbH
Original Assignee
Bayer Intellectual Property GmbH
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bayer Intellectual Property GmbH filed Critical Bayer Intellectual Property GmbH
Publication of JP2014501744A publication Critical patent/JP2014501744A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5980808B2 publication Critical patent/JP5980808B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D403/00Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, having nitrogen atoms as the only ring hetero atoms, not provided for by group C07D401/00
    • C07D403/02Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, having nitrogen atoms as the only ring hetero atoms, not provided for by group C07D401/00 containing two hetero rings
    • C07D403/04Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, having nitrogen atoms as the only ring hetero atoms, not provided for by group C07D401/00 containing two hetero rings directly linked by a ring-member-to-ring-member bond
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01NPRESERVATION OF BODIES OF HUMANS OR ANIMALS OR PLANTS OR PARTS THEREOF; BIOCIDES, e.g. AS DISINFECTANTS, AS PESTICIDES OR AS HERBICIDES; PEST REPELLANTS OR ATTRACTANTS; PLANT GROWTH REGULATORS
    • A01N43/00Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing heterocyclic compounds
    • A01N43/64Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing heterocyclic compounds having rings with three nitrogen atoms as the only ring hetero atoms
    • A01N43/661,3,5-Triazines, not hydrogenated and not substituted at the ring nitrogen atoms
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K31/00Medicinal preparations containing organic active ingredients
    • A61K31/33Heterocyclic compounds
    • A61K31/395Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins
    • A61K31/53Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins having six-membered rings with three nitrogens as the only ring hetero atoms, e.g. chlorazanil, melamine
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P31/00Antiinfectives, i.e. antibiotics, antiseptics, chemotherapeutics
    • A61P31/12Antivirals
    • A61P31/14Antivirals for RNA viruses
    • A61P31/18Antivirals for RNA viruses for HIV
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P35/00Antineoplastic agents
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D403/00Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, having nitrogen atoms as the only ring hetero atoms, not provided for by group C07D401/00
    • C07D403/02Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, having nitrogen atoms as the only ring hetero atoms, not provided for by group C07D401/00 containing two hetero rings
    • C07D403/12Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, having nitrogen atoms as the only ring hetero atoms, not provided for by group C07D401/00 containing two hetero rings linked by a chain containing hetero atoms as chain links
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D405/00Heterocyclic compounds containing both one or more hetero rings having oxygen atoms as the only ring hetero atoms, and one or more rings having nitrogen as the only ring hetero atom
    • C07D405/02Heterocyclic compounds containing both one or more hetero rings having oxygen atoms as the only ring hetero atoms, and one or more rings having nitrogen as the only ring hetero atom containing two hetero rings
    • C07D405/04Heterocyclic compounds containing both one or more hetero rings having oxygen atoms as the only ring hetero atoms, and one or more rings having nitrogen as the only ring hetero atom containing two hetero rings directly linked by a ring-member-to-ring-member bond

Abstract

本発明は、オキシインドール(1)を炭酸塩、水酸化物、リン酸塩又は複数の前記化合物の混合物の存在下でトリアジン(2)と反応させることによる、式(3)で表されるトリアジニル−置換オキシインドール及びその塩を製造する方法、一般式(3)で表される化合物及びその塩(3”)、並びに、植物保護剤を製造するための一般式(3)で表される化合物及びその塩(3”)の使用に関する。
【選択図】なし

Description

本出願は、トリアジニル−置換オキシインドール類を調製するための改善された方法、並びに、精密化学製品及び農業の分野における活性成分を合成するための中間体としてのそれらの使用に関する。
3位が置換されているオキシインドール類は、一連の天然物質及び薬学的に有効な物質の中で、重要な構造的モチーフである。これら化合物の一部は、さまざまな病原体に対する生物学的活性を示し、そして、例えば、抗腫瘍特性又は抗−HIV特性を有している(Dingら 「J. Med. Chem. 2006, 49, 3432」;Jiangら 「Bioorg. Med. Chem. Lett. 2006, 16, 2105」)。
3位がヘテロ芳香族で置換されているオキシインドール類のさらなるサブグループは、3−トリアジニルオキシインドール類(3−(1,3,5−トリアジン−2−イル)−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン)である。これらの化合物(慣用名「3−トリアジニルオキシインドール類」で呼ぶ)の調製は、本発明の対象である。
芳香族、ヘテロ芳香族又は脂肪族炭素骨格鎖に結合している水素は、同様に芳香族、ヘテロ芳香族又は脂肪族であり得る官能性置換基と交換され得るということは知られている。
これに関連して、オキシインドール類の3位にある水素を置換するための反応条件がその置換基の種類に応じて異なるということは興味深い。従って、脂肪族ラジカル、芳香族ラジカル及びヘテロ芳香族ラジカルと交換するための反応条件が、互いに独立して、研究され、そして、開発されてきた。
オキシインドール類の3位を置換するための標準的な反応としては、水素を脂肪族置換基と交換することなどがある(Science of Synthesis, 10 (2000), p.600)。
パラジウムの存在下における芳香族置換基との交換については、Taylorら(J. Am. Chem. Soc., 2009, 131, 9900−9901)によって記載され、並びに、Altmanら(J. Am. Chem. Soc. 2008, 130 (29), 9613−9620)及びDurbinら(Org. Lett., 2008, 10 (7), 1413−1415)によっても記載された。
当該水素がヘテロ芳香族6員置換基と交換されている置換オキシインドール類の合成についても、同様に、記載された。例として、ここで、以下のものが挙げられる:置換ピリジンによるN−メチルオキシインドールの3位の置換(Shenら 「Org. Lett., 2006, 8, 1447−1450」)、置換3−(キナゾリン−4−イル)オキシインドール類の調製(US 6265411)、固相での置換キナゾリンによるオキシインドールの3位の置換(Hennequinら 「Tetrahedron Lett., 1999 , 40, 3881−3884」)、置換されているピリジン類又はピリジンN−オキシド類による置換(例えば、US 2009/291982、WO 2007/89193、WO 2005/27823、WO 2003/82853)、置換3−(ピリミジン−4−イル)オキシインドール類の調製(WO 2006/136606、WO 2003/82853、US 2007/281949)、又は、置換3−(2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−イル)オキシインドール類の調製(US 2007/281949)。
スキーム1によれば、3−トリアジニルオキシインドール類は、場合により置換されていてもよいオキシインドール(1)の3位にある水素原子を、「適切な」塩基の存在下で、適切な脱離基Xを有する場合により置換されていてもよいトリアジン(2)と交換することによって、得ることができる。
スキーム1: 3−トリアジニルオキシインドール類の合成
Figure 2014501744

(1) = オキシインドール
(2) = 脱離基としてXを有するトリアジン
B = 塩基
これに関連して、当該水素を交換するのに重要なオキシインドールの脱プロトン化の段階が置換基Rの選択を通して標的化された方法(targeted manner)で影響され得るということは知られている。
上記従来技術に開示されている反応に共通する特徴は、使用されるオキシインドールを最初に強塩基で脱プロトン化し、次いで、典型的には塩素化合物として、ヘテロ環式成分をを添加するということである。
脱プロトン化することを目的として、従来技術においては、水の影響を受けやすい強塩基(例えば、ナトリウムヘキサメチルジシラザン、又は、リチウムジイソプロピルアミド(LDA)、水素化ナトリウム若しくは水素化リチウムなど)が使用される。
不利なことには、水素化ナトリウム塩基及び水素化リチウム塩基を使用すると、等モル量の元素水素が形成される。さらに、これらの塩基に関連して使用される溶媒は、使用に先立って、手間をかけて乾燥させなければならない
式(2)で表されるトリアジンとの、類似したカップリング(酸無水物の存在下でキノリンN−オキシドを使用するWO 2005/061519に記載されているオキシインドール類とキノリン類のカップリングに類似した化法リング)は、知られていない。
スキーム2は、置換されている3−トリアジニルオキシインドール類を調製するための既知方法について要約している。これらは、トリアジン環上に窒素置換基を有していることを特徴とする。その合成は、US 2004/116388、WO 2002/083654及びWO 2001/025220に開示されている。
スキーム2: N−置換3−トリアジニルオキシインドール類の合成
Figure 2014501744

スキーム2による反応においては、トリアジン含有成分として、置換されている4−クロロ−N−フェニル−1,3,5−トリアジン−2−アミンが使用されている。該反応は、使用されるオキシインドールをDMF/THFの中で水素化ナトリウムを用いて脱プロトン化した後、トリアジン成分を添加し、次いで、その反応混合物を80℃で撹拌することによって、実施される。
不利なことには、この既知合成に関して達成される収率は、窒素が置換されていないオキシインドール類(R=H)に対しては、僅かに、2.5%又は7%であり、及び、N−メチルオキシインドール(R=Me)に対しては、29%である。
この極めて低い収率に加えて、上記調製方法の不利な点は、さらに、水素化ナトリウムなどの強塩基を使用することであり、これは、等モル量の元素水素の形成をもたらす。これは、工業的に取り扱うのが困難である。従って、上記調製方法は、工業規模に関して実行可能な解決策ではない。
置換3−トリアジニルオキシインドール類を調製するための、番号380が付けられている化合物に関してUS 2004/116388に記載されている調製方法においては、1当量のオキシインドール成分当たり僅かに0.4当量のトリアジン成分しか使用しない。これは、結果として、オキシインドール成分に基づいて、40%の理論的最高収率しかもたらすことができない。当該収率の増大は、過剰量のオキシインドールを使用することで達成され得る。該オキシインドール成分は、その置換基パターンに応じて、幾分高価な出発物質であるので、工業規模で2.5倍過剰の量のオキシインドールを使用するこの反応方法は、不利であると見なされるべきである。
オキシインドール類の3位にある水素を脂肪族置換基、芳香族置換基及びヘテロ芳香族置換基と交換するための反応条件は、その導入される置換基のタイプが当該反応に多大な影響を及ぼし得るので、いずれの場合にも互いに独立して確立されなければならないということは、既に示されている。
同様のことは、さらなる分枝にも、即ち、上記置換基のさらなる置換にも、当てはまると考えられ、特に、上記ヘテロ芳香族置換基のさらなる置換にも、当てはまると考えられる。
かくして、上記従来技術は、トリアジン環上にアルキル置換基又はアルコキシ置換基を有している3−トリアジニルオキシインドール類の工業的に適した合成については、記載していない。
トリアジン環上にアルキル置換基又はアルコキシ置換基を有している3−トリアジニルオキシインドール類の合成におけるこれまで知られている調製方法を使用することは、工業規模において満足できる結果を生じない。
比較する目的で、7−フルオロ−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オンと2−クロロ−4,6−ジメトキシ−1,3,5−トリアジンの反応(実施例1変型F)、又は、1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オンと2−クロロ−4,6−ジメトキシ−1,3,5−トリアジンの反応(実施例2変型B)において、文献「US 2004/116388」に記載されている条件を使用した。
これに関連して、達成された収率は、いずれの場合にもオキシインドール成分に基づいて、僅かに39%(実施例1変型F)又は僅かに34%(実施例2変型B)であるということが見いだされた。これらの条件を、工業的に有利な比率における出発物質(即ち、1当量のオキシインドール成分と1.2当量のトリアジン成分)の反応に使用した場合、達成される収率は、39%(実施例1変型G)又は30%(実施例2変型C)である。
「Organic Letters (2010) 2306−2309」では、表4に記載されているアリール化反応において、使用されている出発物質は、いずれの場合にも、3−フェニルオキシインドール、即ち、3位にフェニル置換基を有するオキシインドールである。この3−フェニルオキシインドールは、その3位において、炭酸セシウムの存在下で、電子が不足しているクロロベンゼン誘導体及び5−ハロオキサゾールを用いてアリール化される。
知られているように、メチル基又はメチレン基の酸度は、通常、水素置換基をフェニル置換基と交換することによって著しく増大される。これは、メチル基又はメチレン基に残っている水素置換基(s)のpKa値を数桁低減させる。
一連の刊行物の中に、水中又はジメチルスルホキシドなどの有機溶媒中における有機化合物又は無機化合物のpKa値が記載されている対応する例を見いだすことができる。有機溶媒中のpKa値は、直接測定されたか、又は、別の方法を用いて推定された。例えば、「Acc. Chem. Res. 1988, 21, 456」の表IIにおいては、4−メチルピリジンに対して、pKa値35(DMSOに対する推定)が与えられており、そして、4−ベンジルピリジンに対しては、pKa値26.7(DMSO中)が与えられている。同様に、「Acc. Chem. Res. 1988, 21, 456」の表IIにおいて、(メチルスルファニル)ベンゼンに対して、pKa値42(DMSOに対する推定)が与えられており、(ベンジルスルファニル)ベンゼンに対して、pKa値30.8(DMSO中)が与えられており、及び、ジフェニルメチルフェニルスルフィドに対して、pKa値26.8(DMSO中)が与えられている。オキシインドールに対しては、「Acc. Chem. Res. 1988, 21, 456」の表IIにおいて、pKa値18.2(DMSO中)が与えられている。
与えられている実施例から、水素置換基をフェニル置換基と交換したことによる結果としてメチル基又はメチレン基の酸度が数桁増大していることが明らかである。
本出願の実施例において、使用された出発物質は、3位に2つの水素原子を有するオキシインドール類のみであった。それに反して、「Organic Letters (2010) 2306−2309」では、3−フェニルオキシインドール類が出発物質として使用されている。従って、出発物質は、それらの酸度の点で異なっている。3位に2つの水素原子を有するオキシインドール類は、「Organic Letters (2010) 2306−2309」の表4の反応において使用されている3−フェニルオキシインドールよりも酸度が小さい。
従って、3位が置換されていないオキシインドール類に対するアリール化反応が記載されている文献の実施例において、水素化ナトリウムなどの強塩基が使用されていることは、驚くことではない。非水性溶媒の中で酸度を数桁低減させる置換基を3位に有しているオキシインドール類に対しても、脱プロトン化のために炭酸セシウムなどの比較的弱い塩基を使用することが可能であるという事実は、当業者は予期したことであり、そして、「Organic Letters (2010) 2306−2309」において確認された。
しかしながら、本発明の教示によれば、予想に反して、炭酸カリウム又は水酸化ナトリウムなどの比較的弱い塩基を用いても、良好な収率で、3位が置換されていないオキシインドール類(3位に2つの水素を有しているオキシインドール類)に対するアリール化反応が可能であるということは、当業者にとって、驚くべきことである。
電子が不足しているクロロベンゼン誘導体及び5−ハロオキサゾール類(「Organic Letters (2010) 2306」の表4)を用いた3−アリールオキシインドール類のアリール化に関して「Organic Letters (2010) 2306(補足頁S−12 一般的手順)」に記載されている条件の適用性を、クロロトリアジン類を用いた場合にも試験するために、3−フェニル−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オンを、N,N−ジメチルホルムアミドの中で、炭酸セシウムの存在下で、2−クロロ−4,6−ジメトキシ−1,3,5−トリアジンと反応させた(実施例10を参照されたい)。該反応は室温でも極めて急速に進行するので、高温及び延長された反応時間については試験しなかった。反応混合物の中に存在している生成物は、カラムクロマトグラフィーで精製した。しかしながら、2D−NMRを用いた構造解明は、得られた生成物が、3位においてアリール化された所望の生成物(3−(4,6−ジメトキシ−1,3,5−トリアジン−2−イル)−3−フェニル−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン)ではなく、O−アリール化された生成物(2−[(4,6−ジメトキシ−1,3,5−トリアジン−2−イル)オキシ]−3−フェニル−1H−インドール)であることを示している。
その後、再度比較する目的で、「Organic Letters (2010) 2306(補足頁S−12 一般的手順)」に記載されているアリール化のための条件を、クロロトリアジン類を用いて、特に、3位が置換されていないオキシインドールのアリール化に対しても同様に適用した。この目的のために、7−フルオロ−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オンを、N,N−ジメチルホルムアミドの中で、炭酸セシウムの存在下で、2−クロロ−4,6−ジメトキシ−1,3,5−トリアジンと反応させた(実施例1変型H)。しかしながら、3位においてアリール化された標題化合物は、反応生成物として、僅かに22%の収率でしか得られない。主要な生成物として、単離された固体の中と、さらに、濃縮された母液の中にも、ポリアリール化生成物が得られた。HPLC分析を用いて、出発物質として使用されたオキシインドールが完全には反応しなかったことも示された。
従って、「Organic Letters (2010) 2306(補足頁S−12 一般的手順)」に記載されている調製方法は、少なくとも、2−クロロ−4,6−ジメトキシ−1,3,5−トリアジンをアリール化試薬として使用する場合には、3−トリアジニルオキシインドール類を工業規模で製造するのには適していない。
米国特許第6265411号 米国特許出願公開第2009/291982号 国際特許出願公開第2007/89193号 国際特許出願公開第2005/27823号 国際特許出願公開第2003/82853号 国際特許出願公開第2006/136606号 米国特許出願公開第2007/281949号 国際特許出願公開第2005/061519号 米国特許出願公開第2004/116388号 国際特許出願公開第2002/083654号 国際特許出願公開第2001/025220号
J. Med. Chem. 2006, 49, 3432 Bioorg. Med. Chem. Lett. 2006, 16, 2105 Science of Synthesis, 10 (2000), p.600 J. Am. Chem. Soc., 2009, 131, 9900−9901 J. Am. Chem. Soc. 2008, 130 (29), 9613−9620 Org. Lett., 2008, 10 (7), 1413−1415 Org. Lett., 2006, 8, 1447−1450 Tetrahedron Lett., 1999 , 40, 3881−3884 Organic Letters (2010) 2306−2309 Acc. Chem. Res. 1988, 21, 456
上記背景技術に対して、本発明の目的は、向上した全収率に加えて既知調製方法と比較して簡易化されている、3−トリアジニルオキシインドール類を工業規模で調製することを可能とする改善された調製方法を提供することにある。
驚くべきことに、比較的弱い塩基である炭酸カリウム若しくは炭酸ナトリウム、及び、さらに、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化バリウム若しくは水酸化tert−アルキルアンモニウム、及び、さらに、リン酸カリウム(KPO)、KHPO若しくはリン酸ナトリウム、又は、前記塩基のうちの少なくとも2種類からなる混合物が、上記目的を達成するのに適しているということが見いだされた。
特定された塩基は、特に水の存在下で分解され得ず、さらに、等モル量の水素を生成せず、及び、同時に、著しく向上した全収率をもたらすので、工業規模で使用するのに適しているという有利点を有している。
かくして、上記目的は、式(3)
Figure 2014501744

〔式中、
1a〜R1dは、互いに独立して、
水素、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素からなる群から、並びに、さらに、
(C−C)−アルキル[ここで、該アルキルラジカルは、分枝鎖又は非分枝鎖であり、そして、置換されていないか、又は、フッ素、塩素、(C−C)−アルコキシ若しくは(C−C)−シクロアルキルからなる群から選択される1以上の置換基で置換されている]、
(C−C)−シクロアルキル[ここで、該シクロアルキルラジカルは、置換されていないか、又は、フッ素、塩素、(C−C)−アルキル若しくは(C−C)−シクロアルキル若しくは(C−C)−アルコキシからなる群から選択される1以上の置換基で置換されている]、
(C−C)−アルコキシ[ここで、該アルコキシラジカルは、分枝鎖又は非分枝鎖であり、そして、置換されていないか、又は、フッ素、塩素、(C−C)−アルコキシ若しくは(C−C)−シクロアルキルからなる群から選択される1以上の置換基で置換されている]、
(C−C)−シクロアルコキシ[ここで、該シクロアルコキシラジカルは、置換されていないか、又は、フッ素、塩素、(C−C)−アルキル若しくは(C−C)−アルコキシからなる群から選択される1以上の置換基で置換されている]、
(C−C)−アルキルチオ[ここで、該アルキルチオラジカルは、分枝鎖又は非分枝鎖であり、そして、置換されていないか、又は、フッ素、塩素、(C−C)−アルキル若しくは(C−C)−アルコキシからなる群から選択される1以上の置換基で置換されている]、
(C−C)−シクロアルキルチオ[ここで、該シクロアルキルチオラジカルは、置換されていないか、又は、フッ素、塩素、(C−C)−アルキル若しくは(C−C)−アルコキシからなる群から選択される1以上の置換基で置換されている]、及び、
フェニル又は1−ナフチル又は2−ナフチル又は1〜2個のヘテロ原子(ここで、該ヘテロ原子は、互いに独立して、O又はNからなる群から選択される)を有する5員若しくは6員のヘテロ芳香族環[ここで、該アリールラジカル又はヘテロアリールラジカルは、置換されていないか、又は、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシ若しくは(C−C)−シクロアルキル若しくは(C−C)−アルキルチオからなる群から選択される1以上の置換基で置換されている]
から選択され;
は、
水素、
(C−C)−アルキル[ここで、該アルキルラジカルは、置換されていないか、又は、フッ素、塩素、(C−C)−アルコキシ若しくは(C−C)−シクロアルキルからなる群から選択される1以上の置換基で置換されている]、又は、
ベンジル[ここで、該ベンジルは、置換されていないか、又は、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素、ニトロ、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシ若しくは(C−C)−シクロアルキル若しくは(C−C)−アルキルチオからなる群から、並びに、さらに、COOR[ここで、Rは(C−C)−アルキルである]及び−CONRb’b”若しくは−CONHRb”[ここで、Rb’及びRb”は、それぞれ、互いに独立して、(C−C)−アルキルであり、その際、いずれの場合にも、N原子上の2つの置換基は一緒に、置換されていないか又は置換されている環を場合により形成してもよい]から選択される1以上の置換基で置換されている]
であり;
は、
水素であり;
及びRは、互いに独立して、いずれの場合にも、
水素、
(C−C)−アルキル[ここで、該アルキルラジカルは、置換されていないか、又は、フッ素、塩素、(C−C)−アルコキシ若しくは(C−C)−シクロアルキルからなる群から選択される1以上の置換基で置換されている]、
(C−C)−アルコキシ[ここで、該アルコキシラジカルは、分枝鎖又は非分枝鎖であり、そして、置換されていないか、又は、フッ素、塩素、(C−C)−アルコキシ若しくは(C−C)−シクロアルキルからなる群から選択される1以上の置換基で置換されている]
である〕
で表される化合物を調製する方法であって、オキシインドール(1)
Figure 2014501744

〔ここで、R1a〜R1d及びR及びRは、式(3)において定義されているとおりである〕
を、溶媒中で、トリアジン(2)
Figure 2014501744

〔ここで、
及びRは、式(3)において定義されているとおりであり;及び、
Xは、脱離基として、Cl、Br、I、アルコキシ、アルキルスルホニル、(アルキルスルホニル)オキシ、ハロアルキルスルホニル、フェニルスルホニル又はトルエン−4−スルホニルである〕
と反応させる前記調製方法によって達成され、ここで、該調製方法は、当該反応を、
・ 炭酸カリウム若しくは炭酸ナトリウム:
・ 水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化バリウム若しくは水酸化tert−アルキルアンモニウム;
・ リン酸カリウム(KPO)、リン酸水素カリウム(KHPO)若しくはリン酸ナトリウム;
の存在下で実施すること、又は、
・ 前記塩基のうちの少なくとも2種類を含んでいる混合物;
の中で実施することを含む。
本出願において、「オキシインドール」について言及されている場合には、いつでも、式(1)に包含される化合物のうちの1種類が意図されている。出発物質として使用されるオキシインドール(1)
Figure 2014501744

〔ここで、ラジカルR1a〜R1d、R及びRは、上記で定義されているとおりである〕
は、既知であるか、又は、当業者には既知の調製方法を用いて調製することができる。本出願において、「トリアジン」又は「トリアジン成分」について言及されている場合には、いつでも、式(2)に包含される化合物のうちの1種類が意図されている。出発物質として同様に使用されるトリアジン(2)
Figure 2014501744

〔ここで、R、R及びXは、上記で定義されているとおりである〕
も同様に、既知であるか、又は、当業者には既知の調製方法を用いて調製することができる。
本発明による化合物に関して、上記及び下記で使用されている用語について、要約して説明する。これらは、当業者にはよく知られており、そして、特に、以下で説明されている意味を有する。
用語「ハロゲン」は、例えば、フッ素、塩素、臭素又はヨウ素を意味する。該用語がラジカルに対して使用される場合、「ハロゲン」は、例えば、フッ素原子、塩素原子、臭素原子又はヨウ素原子を意味する。
アルキルは、直鎖又は分枝開鎖の飽和炭化水素ラジカルを意味する。
表現「(C−C)アルキル」は、炭素原子に関して示されている範囲に対応する1〜4個の炭素原子を有するアルキルの略記を意味する。即ち、表現「(C−C)アルキル」は、メチルラジカル、エチルラジカル、1−プロピルラジカル、2−プロピルラジカル、1−ブチルラジカル、2−ブチルラジカル、2−メチルプロピルラジカル又はtert−ブチルラジカルを包含する。示されているさらに大きな範囲の炭素原子を有する一般的なアルキルラジカル〔例えば、「(C−C)アルキル」〕は、従って、さらに大きな数の炭素原子を有する直鎖又は分枝鎖のアルキルラジカルも包含する。即ち、上記例によれば、5個及び6個の炭素原子を有するアルキルラジカルも包含する。
シクロアルキルは、好ましくは3〜8個の環炭素原子を有する、飽和炭素環式環系、例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル又はシクロヘキシルなどを意味する。場合により置換されていてもよいシクロアルキルの場合、置換基を有する環系が包含される。その場合、シクロアルキルラジカル上に二重結合を有する置換基(例えば、アルキリデン基、例えば、メチリデン)も包含される。
場合により置換されていてもよいシクロアルキルの場合、脂肪族多環式系、例えば、ビシクロ[1.1.0]ブタン−1−イル、ビシクロ[1.1.0]ブタン−2−イル、ビシクロ[2.1.0]ペンタン−1−イル、ビシクロ[2.1.0]ペンタン−2−イル、ビシクロ[2.1.0]ペンタン−5−イル、ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イル(ノルボルニル)、アダマンタン−1−イル及びアダマンタン−2−イルなども包含される。
置換されているシクロアルキルの場合、脂肪族スピロ環系、例えば、スピロ[2.2]ペンタ−1−イル、スピロ[2.3]ヘキサ−1−イル、スピロ[2.3]ヘキサ−4−イル、3−スピロ[2.3]ヘキサ−5−イルなども包含される。
アリールは、好ましくは6〜14個の環炭素原子(特に、6〜10個の環炭素原子)を有する、芳香族の単環系、二環系又は多環系、例えば、フェニル、ナフチル、アントリル、フェナントレニルなどを意味し、好ましくは、フェニルを意味する。
用語「場合により置換されていてもよいアリール」には、テトラヒドロナフチル、インデニル、インダニル、フルオレニル、ビフェニリルなどの多環系も包含され、ここで、結合位置は芳香族環系上にある。
系統的な観点からは、アリールは、通常、用語「場合により置換されていてもよいフェニル」にも包含される。
アルコキシは、酸素原子を介して結合しているアルキルラジカルを意味し、アルケニルオキシは、酸素原子を介して結合しているアルケニルラジカルを意味し、アルキニルオキシは、酸素を介して結合しているアルキニルオキシラジカルを意味し、シクロアルキルオキシは、酸素原子を介して結合しているシクロアルキルラジカルを意味し、及び、シクロアルケニルオキシは、酸素原子を介して結合しているシクロアルケニルラジカルを意味する。
アルキルチオは、硫黄原子を介して結合しているアルキルラジカルを意味し、アルケニルチオは、硫黄原子を介して結合しているアルケニルラジカルを意味し、アルキニルチオは、硫黄原子を介して結合しているアルキニルラジカルを意味し、シクロアルキルチオは、硫黄原子を介して結合しているシクロアルキルラジカルを意味し、及び、シクロアルケニルチオは、硫黄原子を介して結合しているシクロアルケニルラジカルを意味する。
ハロアルキル、ハロアルケニル及びハロアルキニルは、それぞれ、同一であるか又は異なっているハロゲン原子で部分的又は完全にに置換されているアルキル、アルケニル又はアルキニル、例えば、モノハロアルキル、例えば、CHCHCl、CHCHF、CHClCH、CHFCH、CHCl、CHF;ペルハロアルキル、例えば、CCl又はCF又はCFCF;ポリハロアルキル、例えば、CHF、CHF、CHCHFCl、CHCl、CFCFH、CHCFなどを意味する。ハロアルコキシは、例えば、OCF、OCHF、OCHF、OCFCF、OCHCF及びOCHCHClなどである。同様のことは、ハロアルケニル及びハロゲンで置換されている別のラジカルにも適用される。
特に別途定義されていない限り、定義「1以上のラジカルで置換されている」は、互いに独立して、1以上の同一であるか又は異なっているラジカルを意味し、その際、母体としての1つの環上の2以上のラジカルは、1以上の環を形成することができる。
置換されているアルキルラジカル、置換されているシクロアルキルラジカル、置換されているシクロアルケニルラジカル、置換されているアリールラジカル、置換されているフェニルラジカル、置換されているベンジルラジカル、置換されているヘテロシクリルラジカル及び置換されているヘテロアリールラジカルなどの置換されているラジカルは、例えば、置換されていない母体から誘導された置換されているラジカルであり、ここで、該置換基は、例えば、ハロゲン、アルコキシ、アルキルチオ、ヒドロキシ、アミノ、ニトロ、カルボキシ若しくはカルボキシ基と同等の基、シアノ、イソシアノ、アジド、アルコキシカルボニル、アルキルカルボニル、ホルミル、カルバモイル、モノアルキルアミノカルボニル及びジアルキルアミノカルボニル、置換されているアミノ、例えば、アシルアミノ、モノアルキルアミノ及びジアルキルアミノ、トリアルキルシリル、並びに、場合により置換されていてもよいシクロアルキル、場合により置換されていてもよいアリール、場合により置換されていてもよいヘテロシクリル(ここで、最後に挙げられている環式基は、それぞれ、特定のアルキルラジカルの場合のように、二価官能基又はヘテロ原子を介して結合することもできる)、並びに、アルキルスルフィニル(ここで、アルキルスルフィニル基の両方のエナンチオマーが包含される)、アルキルスルホニル、アルキルホスフィニル、アルキルホスホニルの群から選択される1以上(好ましくは、1、2又は3)のラジカルであり、並びに、環状ラジカル(=「環状母体」)の場合、該置換基は、さらに、アルキル、ハロアルキル、アルキルチオアルキル、アルコキシアルキル、場合により置換されていてもよいモノアルキルアミノアルキル及び場合により置換されていてもよいジアルキルアミノアルキル並びにヒドロキシアルキルでもある。
用語「置換されているラジカル」(例えば、置換されているアルキルなど)には、特定されている飽和炭化水素含有ラジカルに加えて、対応する不飽和の脂肪族ラジカル及び芳香族ラジカル、例えば、場合により置換されていてもよいアルケニル、アルキニル、アルケニルオキシ、アルキニルオキシ、アルケニルチオ、アルキニルチオ、アルケニルオキシカルボニル、アルキニルオキシカルボニル、アルケニルカルボニル、アルキニルカルボニル、モノアルケニルアミノカルボニル及びジアルケニルアミノカルボニル、モノアルキニルアミノカルボニル及びジアルキニルアミノカルボニル、モノアルケニルアミノ及びジアルケニルアミノ、モノアルキニルアミノ及びジアルキニルアミノ、トリアルケニルシリル、トリアルキニルシリル、場合により置換されていてもよいシクロアルケニル、場合により置換されていてもよいシクロアルキニル、フェニル、フェノキシなども置換基として包含される。環中に脂肪族部分を有している置換されている環状ラジカルの場合、当該環上の二重結合に結合している置換基を有する環系、例えば、アルキリデン基(例えば、メチリデン又はエチリデン)、又は、オキソ基、イミノ基若しくは置換されているイミノ基で置換されている環系も包含される。
置換されていないか又は置換されているラジカルは、いずれの場合にも、分枝鎖又は非分枝鎖であることができる。かくして、例えば、「C−アルキル」と称されるラジカルは、非分枝鎖ブチルラジカルと同様に、全ての別のC異性体(これは、tert−ブチルを包含する)を包含する。
2以上のラジカルが1以上の環を形成する場合、それらは、炭素環式、ヘテロ環式、飽和、部分的飽和、不飽和(例えば、芳香族であってもよい)であることができ、及び、場合によりさらに置換されていてもよい。縮合環は、好ましくは、5員又は6員の環であり、特に好ましくは、ベンゾ縮合環である。
本発明による調製方法の核心は、塩基の存在下における式(1)で表される出発物質と式(2)で表される出発物質の反応にあり、ここで、その塩基は、水の存在下で分解しないこと、及び、さらに、当該反応中に水素(H)を放出しないことを特徴とする。
極めて強いから中程度の強さまでの一部の塩基、例えば、水素化ナトリウム(NaH)などは、水中で反応して分解し、従って、工業用途には適していない。これらの不利な点を有している塩基は、実験室規模でのみ安全に取り扱うことが可能である。従って、工業用途に関しては、NaHなどの強塩基は、適していない。
本発明による反応においては、使用する塩基は、好ましくは、
・ 炭酸カリウム若しくは炭酸ナトリウム、及び、さらに、
・ 水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化バリウム若しくは水酸化tert−アルキルアンモニウム、及び、さらに、
・ リン酸カリウム(KPO)、KHPO若しくはリン酸ナトリウム、又は、
・ 前記塩基のうちの少なくとも2種類の混合物
である。
強塩基(例えば、水素化ナトリウム)と比較して、特定された炭酸塩、水酸化物及びリン酸塩は、工業的により適しているという本質的に有利な点を有しているが、それは、それらを使用した場合に、等モル量の水素が形成されず、そして、特定された弱塩基は、水の存在下で分解しないからである。
特に好ましい塩基は、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、又は、2種類の炭酸塩(炭酸カリウム及び炭酸ナトリウム)のうちの少なくとも1種類からなる少なくとも2成分の混合物、及び、さらに、2種類の水酸化物(水酸化カリウム又は水酸化ナトリウム)のうちの少なくとも1種類からなる少なくとも2成分の混合物である。
かくして、4種類の特に好ましい2成分混合物は、炭酸カリウムと水酸化カリウムからなる混合物、炭酸カリウムと水酸化ナトリウムからなる混合物、炭酸ナトリウムと水酸化カリウムからなる混合物、及び、さらに、炭酸カリウムと水酸化ナトリウムからなる混合物に関する。
さらに、いずれの場合にも当該反応に関して特に好ましいものとして特定されている塩基のうちの3種類以上を含んでいるさらなる混合物も、当然、考えられる。
本発明に従って使用される塩基は、水を含んでいるか、及び/又は、水を生成若しくは放出し得るが、トリアジン類(2)は水の存在下で僅かに加水分解するので、本発明に従って使用される塩基がともかく上記目的を達成するのに適し得るということは、驚くべきことであると見なされなければならない。
本発明による調製方法の好ましい実施形態では、式(3)及び式(1)で表される化合物のラジカルR1a〜R1dは、互いに独立して、水素、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素からなる群から、並びに、さらに、
(C−C)−アルキル[ここで、該アルキルラジカルは、分枝鎖又は非分枝鎖であり、そして、置換されていないか、又は、フッ素及び塩素からなる群から選択される1以上の置換基で置換されている]、及び、
(C−C)−シクロアルキル[ここで、該シクロアルキルラジカルは、置換されていないか、又は、フッ素、塩素、(C−C)−アルキル若しくは(C−C)−シクロアルキル若しくは(C−C)−アルコキシからなる群から選択される1以上の置換基で置換されている]
から選択される。
特に好ましい実施形態では、式(3)及び式(1)で表される化合物のラジカルR1a〜R1dは、互いに独立して、フッ素、塩素、並びに、トリフルオロメチル(CF)、トリフルオロメトキシ(O−CF)及びメトキシ(O−Me)からなる群から選択される。
極めて特に好ましい実施形態では、ラジカルR1aは、フッ素又は塩素である。即ち、、式(3)及び式(1)で表される化合物は、7位がフッ素で置換されている(7−フルオロ)、又は、塩素で置換されている(7−クロロ)。
極めて特に好ましいのは、同様に、5位がフッ素で置換されている(5−フルオロ)、式(3)及び式(1)で表される化合物である。即ち、ラジカルR1cはフッ素である(実施例5を参照されたい)。
さらに、極めて特に好ましいのは、同様に、7位がフッ素で置換されており(7−フルオロ)、同時に、5位もフッ素で置換されている(5−フルオロ)、式(3)及び式(1)で表される化合物である。即ち、ラジカルR1a及びR1cはフッ素である(実施例3を参照されたい)。

特に好ましいさらなる実施形態では、式(3)及び式(1)におけるラジカルRは、
・ 水素である;又は、
・ いずれの場合にも置換されていないメチル、エチル及びベンジルである。
極めて特に好ましい実施形態では、式(3)及び式(1)で表される化合物の1位の窒素は、置換されていない。即ち、ラジカルRは水素である。
本発明の範囲内においては、そこから式(3)〔式中、R=H〕で表される生成物を得ることができる反応混合物は、技術的に適切な濃度の酸又は酸の混合物(特に、塩酸、硫酸、酢酸又はギ酸)を添加することにより酸性とし、その後、有機溶媒を完全に又は部分的に留去し、その残渣を濾過するのが、好ましい。このようにして得られた固体生成物は、適切な溶媒で洗浄することができる。
さらに、そこから式(3)〔式中、R=H〕で表される生成物を得ることができる反応混合物は、技術的に適切な濃度の塩酸若しくは硫酸、酢酸又はギ酸を添加することにより酸性とし、そして、追加的にさらなる有機溶媒を添加し、その残渣を濾過するのが、特に好ましい。このようにして得られた固体生成物は、適切な溶媒で洗浄することができる。
式(3)で表される生成物を含んでいる反応混合物の望ましくない泡立ちを低減させるために、酸性化の前又は酸性化中に、その反応混合物に適切な量の消泡剤を添加することは、本発明の範囲内である。
特に好ましい実施形態では、式(2)及び式(3)におけるラジカルR及びRは、互いに独立して、いずれの場合にも、置換されていない(C−C)−アルキル及び置換されていない(C−C)−アルコキシである。
極めて特に好ましいのは、ラジカルR及びRが、互いに独立して、いずれの場合にも、メトキシ、エトキシ、メチル、エチルである、式(2)及び式(3)で表される化合物である。
特に好ましい実施形態では、脱離基Xは、塩素である。
重要な態様は、その中で当該反応を実施する溶媒の選択に関する。当該反応は、
・ 極性溶媒、若しくは、
・ 非極性溶媒
の中で実施することができるか、又は、
・ 極性溶媒若しくは非極性溶媒の混合物
の中で実施することができる。
使用することが可能な非極性溶媒は、
・ ハロアルカン類、特に、ジクロロメタン又はジクロロエタン;又は、
・ 芳香族化合物、特に、トルエン、キシレン又はクロロベンゼン
である。
使用することが可能な極性有機溶媒は、
・ ケトン類、特に、アセトン、ブタノン、2−メチルブタノン;
・ ニトリル類、特に、アセトニトリル、ブチロニトリル、イソブチルニトリル;
・ アミド類、特に、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、ホルムアミド、N−メチルホルムアミド、N−メチルピロリドン;
・ スルホキシド類及びスルホン類、例えば、ジメチルスルホキシド、ジメチルスルホン、スルホラン;
・ エーテル類、特に、ジオキサン、2−メチルテトラヒドロフラン、メチルシクロペンチルエーテル、tert−ブチルメチルエーテル又はテトラヒドロフラン;又は、
・ エステル類、特に、酢酸エチル、酢酸n−ブチル又は酢酸イソプロピル;
である。
特定された極性溶媒は、それら単独で使用することが可能であるか、又は、別の溶媒と混合して、好ましくは、さらなる極性有機溶媒又は水と混合して、使用することが可能である。これに関連して、当該反応を唯一の溶媒としての水の中で実施することも排除されない。
特に好ましいのは、溶媒として水を使用することなく、当該調製方法を実施することである。
式(3)で表される化合物を調製するための本発明による調製方法は、該オキシインドール(1当量)を適切な溶媒の中で該トリアジン成分及び該塩基と反応させるという事実に基づいている。これに関連して、該トリアジン成分は、好ましくは、過剰量(1.1〜1.4当量、好ましくは、1.1〜1.25当量)で使用する。
該塩基は、等モル量又は過剰量で使用する。R=Hである場合、該塩基は、2〜3当量で、好ましくは、2.2〜2.6当量で使用する。
全ての反応体は、当該反応混合物に、純粋な形態で、又は、互いに予め混合させた状態で、又は、溶媒若しくは溶媒混合物に溶解若しくは懸濁させた状態で、添加することができる。
生成物の良好な収率のためには、最初にオキシインドールを適切な溶媒の中で塩基(全量又は部分量)と反応させ、次いで、トリアジン成分と適切な場合にはさらなる量の同じ塩基又は異なる塩基又は種々の塩基の混合物を1回で又は2回以上に分けて添加することが有利であり得るということが見いだされた。
添加の別の変形態様では、最初にオキシインドール及びトリアジン成分を適切な溶媒の中に導入し、塩基又は種々の塩基の混合物を複数回に分けて添加する。
反応物の添加は、1回で又は2回以上に分けて、最大で24時間かけて、好ましくは、最大で6時間かけて、特に、0.05〜6時間で、実施することができる。
反応温度は、−20℃〜150℃の範囲内にあり、好ましくは、−10℃〜90℃の範囲内にある。
適切な場合には、該反応は、加圧下で実施することができる。
反応の過程で、反応物のさらに良好な混合を可能とするためにさらなる溶媒を添加することができる。
使用する反応条件に応じて、全ての反応物を添加した後の後撹拌(after−stirring)時間は、最大で48時間までの範囲内、好ましくは、0.05〜24時間の範囲内にある。
式(3)で表される所望の生成物の後処理及び単離は、例えばどの溶媒を使用するか又は生成物が固体であるか若しくは液体であるかなどには関係なく、さまざまな方法で実施することができる。
本発明は、さらにまた、例えば上記で記載した本発明による調製方法によって得ることが可能な、式(3)
Figure 2014501744

で表される化合物及びその塩(3”)
Figure 2014501744

も提供し、ここで、いずれの場合にも、
1a〜R1dは、互いに独立して、
水素、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素からなる群から、並びに、さらに、
(C−C)−アルキル[ここで、該アルキルラジカルは、分枝鎖又は非分枝鎖であり、そして、置換されていないか、又は、フッ素、塩素、(C−C)−アルコキシ若しくは(C−C)−シクロアルキルからなる群から選択される1以上の置換基で置換されている]、
(C−C)−シクロアルキル[ここで、該シクロアルキルラジカルは、置換されていないか、又は、フッ素、塩素、(C−C)−アルキル若しくは(C−C)−シクロアルキル若しくは(C−C)−アルコキシからなる群から選択される1以上の置換基で置換されている]、
(C−C)−アルコキシ[ここで、該アルコキシラジカルは、分枝鎖又は非分枝鎖であり、そして、置換されていないか、又は、フッ素、塩素、(C−C)−アルコキシ若しくは(C−C)−シクロアルキルからなる群から選択される1以上の置換基で置換されている]、
(C−C)−シクロアルコキシ[ここで、該シクロアルコキシラジカルは、置換されていないか、又は、フッ素、塩素、(C−C)−アルキル若しくは(C−C)−アルコキシからなる群から選択される1以上の置換基で置換されている]、
(C−C)−アルキルチオ[ここで、該アルキルチオラジカルは、分枝鎖又は非分枝鎖であり、そして、置換されていないか、又は、フッ素、塩素、(C−C)−アルキル若しくは(C−C)−アルコキシからなる群から選択される1以上の置換基で置換されている]、
(C−C)−シクロアルキルチオ[ここで、該シクロアルキルチオラジカルは、置換されていないか、又は、フッ素、塩素、(C−C)−アルキル若しくは(C−C)−アルコキシからなる群から選択される1以上の置換基で置換されている]、及び、
フェニル又は1−ナフチル又は2−ナフチル又は1〜2個のヘテロ原子(ここで、該ヘテロ原子は、互いに独立して、O又はNからなる群から選択される)を有する5員若しくは6員のヘテロ芳香族環[ここで、該アリールラジカル又はヘテロアリールラジカルは、置換されていないか、又は、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシ若しくは(C−C)−シクロアルキル若しくは(C−C)−アルキルチオからなる群から選択される1以上の置換基で置換されている]
から選択され;
は、
水素
(C−C)−アルキル[ここで、該アルキルラジカルは、分枝鎖又は非分枝鎖であり、そして、置換されていないか、又は、フッ素、塩素、(C−C)−アルコキシ若しくは(C−C)−シクロアルキルからなる群から選択される1以上の置換基で置換されている]、又は、
ベンジル[ここで、該ベンジルは、置換されていないか、又は、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素、ニトロ、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシ若しくは(C−C)−シクロアルキル若しくは(C−C)−アルキルチオからなる群から、並びに、さらに、COOR[ここで、Rは(C−C)−アルキルである]及び−CONRb’b”若しくは−CONHRb”[ここで、Rb’及びRb”は、それぞれ、互いに独立して、(C−C)−アルキルであり、その際、いずれの場合にも、N原子上の2つの置換基は一緒に、置換されていないか又は置換されている環を場合により形成してもよい]から選択される1以上の置換基で置換されている]
であり;
は、
水素であり;
及びRは、互いに独立して、いずれの場合にも、
水素、
(C−C)−アルキル[ここで、該アルキルラジカルは、置換されていないか、又は、フッ素、塩素、(C−C)−アルコキシ若しくは(C−C)−シクロアルキルからなる群から選択される1以上の置換基で置換されている]、
(C−C)−アルコキシ[ここで、該アルコキシラジカルは、分枝鎖又は非分枝鎖であり、そして、置換されていないか、又は、フッ素、塩素、(C−C)−アルコキシ若しくは(C−C)−シクロアルキルからなる群から選択される1以上の置換基で置換されている]
であり;
ここで、式(3”)で表される塩においては、Mは、Li、Na、K、N(R[ここで、R=H又はC−C−アルキル]、Cs、Ba、Mg、Ca及びZnであり、並びに、対イオンMの数は式(3”)で表される全体として中性の化合物が形成されるように特定の電荷によって決定される。
適切な場合には、全ての立体異性体、互変異性体及び/若しくは多形形態、さらに、それらの塩も、式(3)及び式(3”)に包含される。
特に好ましいのは、式中のRがH又はメチルである式(3)で表される化合物である。
式中のRがHである式(3)で表される化合物が、最も好ましい。
式(3)及び式(3”)で表される化合物並びに本発明による調製方法によって調製された式(3)で表される化合物は、精密化学製品及び農業用活性成分を製造するための中間体として適している。
式(3)及び式(3”)で表される化合物は、トリアジニル−置換オキシインドールである。下記スキーム3において、トリアジニル−置換オキシインドール類は、式(5−1)で表されている。
スキーム3は、新規多段階合成方法を示しており、その合成方法によれば、全体で5段階の反応において式(7−1)で表される3−(アルキルスルファニル)−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オンから出発して、式(4−1)で表されるN−アルキル−N−[2−(1,3,5−トリアジン−2−イルカルボニル)フェニル]アルカンスルホンアミドを調製することが可能であり、その除草活性(WO 2007/031208A2を参照されたい)及び殺菌活性(WO 2006/008159A1を参照されたい)は既に比較的以前から知られている。
スキーム3: 作物保護に適した、特に、除草活性を有する、N−アルキル−N−[2−(1,3,5−トリアジン−2−イルカルボニル)フェニル]アルカンスルホンアミド類(4−1)を調製するための多段階調製方法
Figure 2014501744

N−アルキル−N−[2−(1,3,5−トリアジン−2−イルカルボニル)フェニル]アルカンスルホンアミド(4−1)を調製するための多段階調製方法は、以下の部分段階で構成される:
・ 置換されているか又は置換されていない3−(アルキルスルファニル)−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン(7−1)を還元して、置換されているか又は置換されていない1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン(6−1)を生成させる段階〔このプロセスは、工業規模で実施可能であり、そして、出願番号EP 10162381.7の特許出願に記載されている〕;
・ 置換されているか又は置換されていない1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン(6−1)をアリール化して、トリアジニル−置換オキシインドール(5−1)を生成させる段階〔このプロセスは、工業規模で実施可能であり、そして、本特許出願に記載されている〕;
・ トリアジニル−置換オキシインドール(5−1)をスルホニル化して、N−スルホニル−置換3−トリアジニルオキシインドール(2−1)を生成させる段階〔このプロセスは、工業規模で実施可能であり、そして、出願番号EP 111598751の特許出願に記載されている〕;
・ N−スルホニル−置換3−トリアジニルオキシインドール(2−1)を酸化的開環に付して、2−(トリアジニルカルボニル)スルホンアニリド(1−1)を生成させる段階〔このプロセスは、工業規模で実施可能であり、そして、出願番号DE 102011086382.6の特許出願に記載されている〕;
・ 2−(トリアジニルカルボニル)スルホンアニリド(1−1)をアルキル化して、N−アルキル−N−[2−(1,3,5−トリアジン−2−イルカルボニル)フェニル]アルカンスルホンアミド(4−1)を生成させる段階〔このプロセスは、出願番号WO 2006/008159の特許出願に記載されている〕。
スキーム3に示されている新規多段階調製方法は、オキシインドール化合物を出発物質として及び/又は中間体として使用するという点で、N−アルキル−N−[2−(1,3,5−トリアジン−2−イルカルボニル)フェニル]アルカンスルホンアミド類(4−1)及び2−(トリアジニルカルボニル)スルホンアニリド類(1−1)を調製するための既知方法とは区別される。これは、既知調製方法と比較して、当該調製方法が、工業規模で実施可能であり、同時に、高い収率を達成することが可能であるという有利点を有している。
スキーム3に要約されている調製方法の実施可能性は、以下に詳細に開示されている。当該還元(これは、スキーム3では、全体で5段階の調製方法の第1の反応段階に関する)は、独立した準備段階(B)として下記で扱われている。従って、以下で詳細に記載されているプロセス(A)は、アリール化、スルホニル化、酸化及びアルキル化の段階を含んでいる。
(A) 式(4−1)
Figure 2014501744

〔式中、
1a〜R1dは、互いに独立して、
水素、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素からなる群から、並びに、さらに、
(C−C)−アルキル[ここで、該アルキルラジカルは、置換されていないか、又は、フッ素、塩素、(C−C)−アルコキシ若しくは(C−C)−シクロアルキルからなる群から選択される1以上の置換基で置換されている]、
(C−C)−シクロアルキル[ここで、該シクロアルキルラジカルは、置換されていないか、又は、フッ素、塩素、(C−C)−アルキル若しくは(C−C)−シクロアルキル若しくは(C−C)−アルコキシからなる群から選択される1以上の置換基で置換されている]、
(C−C)−アルコキシ[ここで、該アルコキシラジカルは、置換されていないか、又は、フッ素、塩素、(C−C)−アルコキシ若しくは(C−C)−シクロアルキルからなる群から選択される1以上の置換基で置換されている]、
(C−C)−シクロアルコキシ[ここで、該シクロアルコキシラジカルは、置換されていないか、又は、フッ素、塩素、(C−C)−アルキル若しくは(C−C)−アルコキシからなる群から選択される1以上の置換基で置換されている]、
(C−C)−アルキルチオ[ここで、該アルキルチオラジカルは、置換されていないか、又は、フッ素、塩素、(C−C)−アルキル若しくは(C−C)−アルコキシからなる群から選択される1以上の置換基で置換されている]、
(C−C)−シクロアルキルチオ[ここで、該シクロアルキルチオラジカルは、置換されていないか、又は、フッ素、塩素、(C−C)−アルキル若しくは(C−C)−アルコキシからなる群から選択される1以上の置換基で置換されている]、及び、
フェニル又は1−ナフチル又は2−ナフチル又は1〜2個のヘテロ原子(ここで、該ヘテロ原子は、互いに独立して、O又はNからなる群から選択される)を有する5員若しくは6員のヘテロ芳香族環[ここで、該アリールラジカル又はヘテロアリールラジカルは、置換されていないか、又は、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシ若しくは(C−C)−シクロアルキル若しくは(C−C)−アルキルチオからなる群から選択される1以上の置換基で置換されている]
から選択され;
2”は、
(C−C)−アルキル[ここで、該アルキルラジカルは、置換されていないか、又は、完全に若しくは部分的にフッ素で置換されている]、又は、
(C−C)−シクロアルキル[ここで、該シクロアルキルラジカルは、置換されていないか、又は、完全に若しくは部分的にフッ素で置換されている]
であり;
及びRは、互いに独立して、いずれの場合にも、
水素、
(C−C)−アルキル[ここで、該アルキルラジカルは、置換されていないか、又は、フッ素、塩素、(C−C)−アルコキシ若しくは(C−C)−シクロアルキルからなる群から選択される1以上の置換基で置換されている]、
(C−C)−アルコキシ[ここで、該アルコキシラジカルは、分枝鎖又は非分枝鎖であり、そして、置換されていないか、又は、フッ素、塩素、(C−C)−アルコキシ若しくは(C−C)−シクロアルキルからなる群から選択される1以上の置換基で置換されている]
であり;
並びに、
は、
(C−C)−アルキル[ここで、該アルキルラジカルは、置換されていないか、又は、完全に若しくは部分的にフッ素で置換されている]、
(C−C)−シクロアルキル、(C−C)−アルケニル又は(C−C)−アルコキシルアルキル[ここで、特定されているラジカルは、それぞれ、置換されていないか、又は、完全に若しくは部分的にフッ素で置換されている〕
で表されるN−アルキル−N−[2−(1,3,5−トリアジン−2−イルカルボニル)フェニル]アルカンスルホンアミドを調製するためのプロセスであって、
ここで、
式(6−1)
Figure 2014501744

〔式中、
1a〜R1dは、式(4−1)に関して定義されているとおりであり;
は、水素であり;及び、
は、水素である〕
で表される1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オンを、
第1段階において、
・ アリール化によって反応させて、式(5−1)
Figure 2014501744

〔式中、R1a〜R1d及びR及びRは、式(4−1)に関して定義されているとおりであり、並びに、R及びRは、式(5−1)に関して定義されているとおりである〕
で表されるトリアジニル−置換オキシインドールを生成させ;
及び、式(5−1)で表されるアリール化生成物を、
第2段階において、
・ スルホニル化によって反応させて、式(2−1)
Figure 2014501744

〔式中、R1a〜R1d、R2”並びにさらにR及びRは、式(4−1)に関して定義されているとおりであり、並びに、Rは、式(5−1)に関して定義されているとおりである〕
で表されるN−スルホニル−置換3−トリアジニルオキシインドールを生成させ;
及び、式(2−1)で表されるスルホニル化生成物を、
第3段階において、
・ 酸化的開環に付すことによって反応させて、式(1−1)
Figure 2014501744

〔式中、R1a〜R1d、R2”並びにさらにR及びRは、式(4−1)に関して定義されているとおりである〕
で表される2−(トリアジニルカルボニル)スルホンアニリドを生成させ;
及び、式(1−1)で表される酸化生成物を、
第4段階において、
・ アルキル化によって反応させて、式(4−1)
Figure 2014501744

〔式中、R1a〜R1d、R2”、R、R及びRは、式(4−1)に関して定義されているとおりである〕
で表されるN−アルキル−N−[2−(1,3,5−トリアジン−2−イルカルボニル)フェニル]アルカンスルホンアミドを生成させ;
その際、使用するアルキル化剤は、
・ X−R[ここで、Xは、塩素、臭素又はヨウ素であり、及び、Rは、式(4−1)に関して上記で定義されているとおりである];又は、
・ (RSO[ここで、Rは、式(4−1)に関して上記で定義されているとおりである];
である。
上記スルホニル化は、
・ 1位が置換されているイミダゾール塩基;又は、
・ 1位が置換されている少なくとも1種類のイミダゾール塩基を含んでいる塩基混合物;
の存在下で、実施する。
特に好ましいイミダゾール塩基は、1−メチル−1H−イミダゾール、1−ブチル−1H−イミダゾール又は1−ベンジル−1H−イミダゾールであり、ここで、これらは、単独で又は混合して使用することが可能であり、1−メチル−1H−イミダゾールを使用するのが極めて特に好ましい。
(B) 式(4−1)で表されるN−アルキル−N−[2−(1,3,5−トリアジン−2−イルカルボニル)フェニル]アルカンスルホンアミドを調製するためのプロセスであって、ここで、出発物質として使用される式(6−1)で表される化合物は、式(4−1)で表される化合物を調製するためのプロセスに先行するプロセス段階において調製され、その先行するプロセス段階においては、式(7−1)
Figure 2014501744

〔式中、
1a〜R1dは、式(4−1)に関して定義されているとおりであり;
は、水素であり;
は、水素であり;及び、
は、置換されていないか若しくは置換されている(C−C14)−アルキル、(C−C)−シクロアルキル、ベンジル又はCH−C(O)O−(C−C)−アルキルである〕
で表される3−(アルキルスルファニル)−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オンから出発して、それを、
・ 還元によって変換して、1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン(6−1)
Figure 2014501744

〔ここで、R1a〜R1d、R及びRは、式(7−1)に関して定義されているとおりである〕
を生成させる。
上記還元においては、
(a) 式(7−1)で表される化合物を極性溶媒に溶解又は懸濁させ;
(b) その溶液又は懸濁液に硫黄含有塩を添加し;及び、
(c) その反応混合物を高くても当該極性溶媒の沸点に相当する温度で還流しながら加熱する。
特に好ましい硫黄含有塩は、重亜硫酸ナトリウム、亜硫酸ナトリウム、亜チオン酸ナトリウム(sodium thionite)、亜ジチオン酸ナトリウム及びチオ硫酸ナトリウムからなる群から選択されるナトリウム塩である。
既に述べたように、式(4−1)で表されるN−アルキル−N−[2−(1,3,5−トリアジン−2−イルカルボニル)フェニル]アルカンスルホンアミドの除草効果(WO 2007/031208A2を参照されたい)及び殺菌効果(WO 2006/008159A1を参照されたい)は、比較的以前から知られている。
従って、式(3)で表されるトリアジニル−置換オキシインドールが作物保護剤(特に、除草剤及び殺菌剤)を製造するための中間体として適しているということは、スキーム3、並びに、プロセス(A)及びプロセス(B)によって示されている。
従って、本発明は、農業用の活性成分を製造するための本発明に従って調製された式(3)で表される化合物若しくはその塩(3”)の使用、又は、精密化学製品及び農業用活性成分(特に、作物保護剤)を製造するための中間体の使用も提供する。
好ましいのはN−[2−(1,3,5−トリアジン−2−イルカルボニル)フェニル]アルキルスルホンアミド類を製造するための中間体としての式(3)で表される化合物又はその塩(3”)の使用である。
実施例
下記実施例によって本発明についてさらに詳細に説明するが、本発明の対象はそれら実施例に限定されるものではない。
下記実施例において、量的なデータは、特に別途具体的に定義されていない限り、重量に基づいている(本明細書中においては、これと同様に、重量%=重量基準の%を使用した)。測定単位、物理的パラメータなどに関しては、慣習的な略記が使用されている。例えば、h=時間(s)、m.p.=融点、L=リットル、mL=ミリリットル、g=グラム、min=分(s)、インバキュオ(in vacuo)=「真空下(in a vacuum)」=減圧下、理論の(of theory)=理論による%収率。
実施例1
3−(4,6−ジメトキシ−1,3,5−トリアジン−2−イル)−7−フルオロ−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オンの調製
Figure 2014501744

変型A
7−フルオロ−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン(100g)を初期装入物として600mLのN,N−ジメチルアセトアミドの中に導入し、氷/メタノール冷却によって約0℃まで冷却する。水酸化カリウム(43.2g)と炭酸カリウム(143g)を600mLの水に溶解させた溶液を添加し、その混合物を、短時間、後撹拌する。次いで、2−クロロ−4,6−ジメトキシ−1,3,5−トリアジン(140.8g)を添加し、いずれの場合にも100mLの水及びN,N−ジメチルアセトアミドを後濯ぎ洗い(after−rinsing)に使用する。冷却浴を除去し、その混合物を加熱して約30℃とする。それを室温で18時間撹拌する。150mLのトルエンを添加した後、希塩酸(約700mL)を用いてpHを3−4に調節し、同時に、少量の消泡剤(Fluowet PL 80)を添加する。固体を吸引濾過し、いずれの場合にも250mLの水で3回洗浄し、いずれの場合にも250mLのヘプタンで2回洗浄し、減圧下に55℃で乾燥させる。これにより、標題化合物が、純度96.6%の固体として得られる(187.5g、理論の95%)。
LC−MS:M+H=291(100%);
H NMR(400MHz,DMSO−D):δ(ppm)=11.37(s,1H),7.64(d,1H),6.97(dt,1H),6.86(dd,1H),4.05(s,6H)。
変型B
7−フルオロ−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン(50g)を初期装入物として400mLのアセトンの中に導入し、水酸化カリウム(21.5g)を添加する。次いで、2−クロロ−4,6−ジメトキシ−1,3,5−トリアジン(70.06g)を添加した後、100mLのアセトンで濯ぎ洗いする。その反応混合物を還流温度で1時間撹拌し、加熱浴を除去し、水酸化カリウム(21.5g)を複数回に分けて添加する。次いで、その混合物を還流温度でさらに2時間撹拌する。その混合物を25℃まで冷却し、10%強度塩酸(140mL)を添加し、その混合物を250mLの水で希釈し、1時間、後撹拌する。固体を吸引濾過し、いずれの場合にも100mLの水/アセトン(3:1)で2回洗浄し、減圧下に50℃で乾燥させる。これにより、標題化合物が、純度96.2%の固体として得られる(80.09g、理論の81%)。その生成物のNMRシグナルは、変型Aで得られた生成物のシグナルと一致する。
変型C
7−フルオロ−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン(12g)及び2−クロロ−4,6−ジメトキシ−1,3,5−トリアジン(16.5g)を初期装入物として160mLのホルムアミドに室温で導入し、炭酸カリウム(24.3g)を等しく3回に分けて1.5時間かけて添加する。その反応混合物を、室温で4〜5時間、後撹拌する。その混合物を500mLの水に添加し、希塩酸を用いてpH3に調節する。固体を吸引濾過し、水で洗浄し、次いで、アセトニトリルで洗浄し、減圧下で乾燥させる。これにより、標題化合物が、HPLC純度98%面積の固体として得られる(93.0g、理論の80%)。その生成物のNMRシグナルは、変型Aで得られた生成物のシグナルと一致する。
変型D
7−フルオロ−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン(60g)及び2−クロロ−4,6−ジメトキシ−1,3,5−トリアジン(94.6g)を初期装入物として315mLのTHFに導入し、5℃まで冷却する。氷冷しながら、水酸化カリウム(58.1g)を105mLの水に溶解させた溶液を内部温度0−15℃で2時間かけて添加し、その混合物を4時間、後撹拌する。固体を吸引濾過し、水(2×150mL)で洗浄し、減圧下で乾燥させる。これにより、標題化合物が、純度98.2%の固体として得られる(21.1g、理論の91%)。その生成物のNMRシグナルは、変型Aで得られた生成物のシグナルと一致する。
変型E
7−フルオロ−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン(30g)及び2−クロロ−4,6−ジメトキシ−1,3,5−トリアジン(43.9g)を初期装入物としてアセトニトリルに60℃で導入し、水酸化ナトリウム(16.8g)を等しく4回に分けて40分間かけて添加する。その混合物を、同温度でさらに90分間、後撹拌し、次いで、40℃まで冷却した。塩酸(20%強度、42g)及び水(160g)を添加する。さらに30分間経過した後、得られた懸濁液を濾過し、その濾過残渣をアセトニトリルで洗浄した。減圧下(50℃、<200mbar)で乾燥させて、標題化合物が、HPLC純度96.9%の固体として得られた(48.0g;理論の85%)。その生成物のNMRシグナルは、変型Aで得られた生成物のシグナルと一致する。
変型F
7−フルオロ−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン(10g;1eq.)を、窒素下、初期装入物として100mLのTHFと100mLのN,N−ジメチルホルムアミドの中に室温で導入し、水素化ナトリウム(2.63g;鉱油中60%、1eq.)を添加する。その混合物を、30分間、後撹拌し、2−クロロ−4,6−ジメトキシ−1,3,5−トリアジン(4.72g;0.4eq.)を1回で添加する。その混合物を、35℃で10分間、及び、80℃で2時間、後撹拌する。その混合物を冷却し、減圧下(浴温度50℃、10mbar)で蒸発させることによって濃縮する。その残渣に200mLの水を添加し、塩酸を用いてpHを3−4に調節する。沈澱した固体を吸引濾過する(その濾液は、HPLCによれば、実質的に生成物を含んでいない)。その濾液残渣を水(50mL)で洗浄し、水で湿った形態のままで、75mLのアセトニトリルと一緒に撹拌し、吸引濾過し、アセトニトリルと一緒に後撹拌し、減圧下で乾燥させる。これにより、標題化合物が、HPLC純度97%面積の固体として得られる(7.62g;理論の39%[使用した7−フルオロ−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オンに基づく]、又は、理論の97%[使用した2−クロロ−4,6−ジメトキシ−1,3,5−トリアジンに基づく])。その生成物のNMRシグナルは、変型Aで得られた生成物のシグナルと一致する。
変型G
7−フルオロ−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン(10g;1eq.)及び2−クロロ−4,6−ジメトキシ−1,3,5−トリアジン(14.1g;1.2eq.)を、実施例1変型Fと同様に、反応させる。これにより、標題化合物が、HPLC純度97%面積の固体として得られる(7.65g;理論の39%[使用した7−フルオロ−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オンに基づく])。その生成物のNMRシグナルは、変型Aで得られた生成物のシグナルと一致する。
変型H(手順は、「Organic Letters (2010) 2306」の表4中の実施例と同様(補足頁S−12 一般的手順))
7−フルオロ−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン(2.5g;1eq.)、2−クロロ−4,6−ジメトキシ−1,3,5−トリアジン(3.5g;1.2eq.)及び炭酸セシウム(5.6g、1eq.)を、窒素下、初期装入物として導入し、95mLのN,N−ジメチルホルムアミド(含水量<0.1%)を添加する。その混合物を65℃まで加熱し、窒素下、65℃で5時間撹拌する。HPLC分析(210nmで検出、面積%によるデータ、溶媒のシグナルは積算されない)は、16%の7−フルオロ−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン、19%の標題化合物(3−(4,6−ジメトキシ−1,3,5−トリアジン−2−イル)−7−フルオロ−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン)、57%の主要な二次成分(又は、2種類以上の主要な二次成分の混合物)及びさらに少量の二次成分を示す。その混合物を室温まで冷却し、200mLの飽和塩化アンモニウム溶液に添加する。2つの透明な相が形成されるまで酢酸エチルを添加し(総量2900mL)、相を分離させ、その有機相を水(2×150mL)で洗浄し、150mLの塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで脱水する。溶媒を減圧下で除去し、その間に固体が沈澱する。その固体を濾過し、少量の酢酸エチルで洗浄する。これにより、1.92gの混合物[この混合物は、HPLC分析(210nmで検出、面積%によるデータ)によれば、56%(理論の22%)の標題化合物と43%の二次成分からなる]が得られる。その混合物のLC−MSは、標題化合物(M+H=291)の存在及び質量429(M+H=430)の二次成分(これは、おそらく、ジアリール化生成物である)の存在を示す。その生成物の混合物の中に存在している標題化合物が同一物質であることは、その反応混合物に実施例1変型Aで調製した標準物質を加え、紫外線吸収を比較することによって確認することが可能であり、また、その混合物のNMR分光法によっても確認することが可能である。
その濾液を、減圧下で蒸発させることにより濃縮する。これにより、3.6g残渣が得られ、この残渣は、まだDMFを含んでいる。その残渣のHPLC分析(210nmで検出、面積%によるデータ、溶媒のシグナルは積算されない)は、19%の7−フルオロ−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン、1%の標題化合物、68%の混合物[この混合物は、2種類の主要な二次成分とさらに少量の二次成分からなる]を示す。その残渣のLC−MSは、標題化合物(M+H=291.4%)の存在及び質量429(M+H=430、19%及び49%)の2種類の二次成分(これは、おそらく、ジアリール化生成物である)の存在を示す。
実施例2
3−(4,6−ジメトキシ−1,3,5−トリアジン−2−イル)−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オンの調製
Figure 2014501744

変型A
1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン(3.0g)及び2−クロロ−4,6−ジメトキシ−1,3,5−トリアジン(7.52g)を実施例1変型Cと同じように反応させる。これにより、標題化合物が、HPLC純度91%面積の固体として得られる(4.79g、理論の73%)。
LC−MS:M+H=273(91.8%);
H NMR(400MHz,DMSO−D):δ(ppm)=10.96(s,1H),7.78−7.84(m,1H),6.95−7.04(m,3H),4.04(s,6H)。
変型B
1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン(0.80g;1eq.)を、窒素下、初期装入物として8mLのTHFと8mLのN,N−ジメチルホルムアミドの中に室温で導入し、水素化ナトリウム(0.24g;鉱油中60%、1eq.)を添加する。その混合物を、30分間、後撹拌し、2−クロロ−4,6−ジメトキシ−1,3,5−トリアジン(0.42g;0.4eq.)を一回で添加する。その混合物を、室温で2時間、後撹拌する。その混合物を冷却し、減圧下(浴温度40℃)で蒸発させることにより濃縮する。その残渣に25mLの水を添加し、塩酸を用いてpHを3−4に調節する。沈澱した固体を吸引濾過する。その濾液は、HPLCによれば、実質的に生成物を含んでいない。その濾液残渣を水で洗浄し、水で湿った状態のままで、10mLのアセトニトリルと一緒に撹拌し、吸引濾過する。これにより、標題化合物が、HPLC純度90%面積の固体として得られる(0.61g;理論の34%[使用した1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オンに基づく]、又は、理論の84%[使用した2−クロロ−4,6−ジメトキシ−1,3,5−トリアジンに基づく])。その生成物のNMRシグナルは、変型Aで得られた生成物のシグナルと一致する。
変型C
1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン(0.80g;1eq.)及び2−クロロ−4,6−ジメトキシ−1,3,5−トリアジン(1.27g;1.2eq.)を実施例1変型Fと同じように反応させる。これにより、標題化合物が、HPLC純度78%面積の固体として得られる(0.59g;理論の30%[使用した1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オンに基づく])。その生成物のNMRシグナルは、変型Aで得られた生成物のシグナルと一致する。
実施例3
3−(4,6−ジメトキシ−1,3,5−トリアジン−2−イル)−5,7−ジフルオロ−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オンの調製
Figure 2014501744

5,7−ジフルオロ−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン(1.69g)及び2−クロロ−4,6−ジメトキシ−1,3,5−トリアジン(2.13g)を実施例1変型Aと同じように反応させる。これにより、標題化合物が、HPLC純度93%面積の固体として得られる(2.82g、理論の85%)。
LC−MS:M+H=309(97%);.
H NMR(400MHz,DMSO−D):δ(ppm)=11.42(s,1H),7.35(dd,1H),6.86(dt,1H),4.04(s,6H)。
実施例4
3−(4,6−ジメトキシ−1,3,5−トリアジン−2−イル)−7−クロロ−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オンの調製
Figure 2014501744

7−クロロ−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン(101.5g)及び2−クロロ−4,6−ジメトキシ−1,3,5−トリアジン(152g)を実施例1変型Aと同じように反応させる。これにより、標題化合物が、HPLC純度99%面積の固体として得られる(181.9g、理論の97%)。
LC−MS:M+H=307(96.7%);
H NMR(400MHz,DMSO−D):δ(ppm)=11.39(s,1H),7.77(d,1H),6.98−7.06(m,2H),4.05(s,6H)。
実施例5
3−(4,6−ジメトキシ−1,3,5−トリアジン−2−イル)−5−フルオロ−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オンの調製
Figure 2014501744

5−フルオロ−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン(10g)及び2−クロロ−4,6−ジメトキシ−1,3,5−トリアジン(15.5g)を実施例1変型Aと同じように反応させる。これにより、標題化合物が、HPLC純度92%面積の固体として得られる(19g、理論の91%)。
LC−MS:M+H=291(90%);
H NMR(400MHz,DMSO−D):δ(ppm)=11.06(s,1H),7.53(dd,1H),6.95(dd,1H),6.82(dt,1H),4.06(s,6H)。
実施例6
3−(4,6−ジメトキシ−1,3,5−トリアジン−2−イル)−7−メトキシ−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オンの調製
Figure 2014501744

7−メトキシ−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン(1.24g)及び2−クロロ−4,6−ジメトキシ−1,3,5−トリアジン(1.84g)を実施例1変型Aと同じように反応させる。これにより、標題化合物が、HPLC純度87%面積の固体として得られる(1.04g、理論の43%)。
LC−MS:M−H=301(84%);
H NMR(400MHz,DMSO−D):δ(ppm)=11.36(s,1H),7.52(d,1H),6.96(t,1H),6.71(d,1H),4.04(s,6H),3.85(s,3H)。
実施例7
3−(4,6−ジメトキシ−1,3,5−トリアジン−2−イル)−5−メトキシ−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オンの調製
Figure 2014501744

5−メトキシ−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン(1.59g)及び2−クロロ−4,6−ジメトキシ−1,3,5−トリアジン(1.97g)を実施例1変型Aと同じように反応させる。これにより、標題化合物が、HPLC純度92%面積の固体として得られる(1.39g、理論の53%)。
LC−MS:M+H=303(94%);
H NMR(400MHz,DMSO−D):δ(ppm)=10.89(s,1H),7.43(d,1H),6.89(d,1H),6.61(dd,1H),4.06(s,6H),3.74(s,3H)。
実施例8
7−フルオロ−3−(4−メトキシ−6−メチル−1,3,5−トリアジン−2−イル)−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オンの調製
Figure 2014501744

7−フルオロ−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン(3.05g)及び2−クロロ−4−メトキシ−6−メチル−1,3,5−トリアジン(6.59g)を実施例1変型Aと同じように反応させる。これにより、標題化合物が、HPLC純度85%面積の固体として得られる(4.73g、理論の73%)。
LC−MS:M+H=275(72%);
H NMR(400MHz,DMSO−D):δ(ppm)=11.02(s,1H),7.59(d,1H),6.91−6.98(m,1H),6.85(t,1H),4.06(s,3H),2.46(s,3H)。
実施例9
3−(4,6−ジエトキシ−1,3,5−トリアジン−2−イル)−7−フルオロ−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オンの調製
Figure 2014501744

7−フルオロ−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン(1.0g)を初期装入物として10mLのN,N−ジメチルアセトアミドの中に導入する。炭酸カリウム(1.8g)と水酸化カリウム(0.3g)を10mLの水に溶解させた溶液を添加し、その混合物を、短時間、後撹拌する。次いで、2−クロロ−4,6−ジエトキシ−1,3,5−トリアジン(3.0g、純度約50%)を10mLのN,N−ジメチルアセトアミドに溶解させた溶液及び10mLの水を添加する。透明な黄色の溶液から固体が析出する。その混合物を室温で撹拌し、2時間後及び18時間後に、さらなる2−クロロ−4,6−ジエトキシ−1,3,5−トリアジン(1g、純度約50%)を2回に分けて添加する。その混合物を30℃でさらに3時間撹拌し、10mLのトルエンと混合させ、塩酸(10%)を用いてpH1−2に調節し、30分間、後撹拌する。固体を吸引濾過し、水とヘプタンで交互に2回洗浄し、乾燥させる。これにより、標題化合物が、HPLC純度99%面積の固体として得られる(1.53g、理論の72%)。
LC−MS:M+H=319(86%);
H NMR(400MHz,DMSO−D):δ(ppm)=11.3(s,1H),7.59(d,1H),6.96(dd,1H),6.93−7.00(m,1H),4.50(q,4H),1.37(t,6H)。
実施例10
2−[(4,6−ジメトキシ−1,3,5−トリアジン−2−イル)オキシ]−3−フェニル−1H−インドールの調製(手順は、「Organic Letters (2010) 2306」の表4中の実施例と同様(補足頁S−12 一般的手順))
Figure 2014501744

3−フェニル−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン(0.25g;1eq.)、2−クロロ−4,6−ジメトキシ−1,3,5−トリアジン(0.20g;1eq.)及び炭酸セシウム(0.37g、1eq.)を初期装入物として導入し、20mLのN,N−ジメチルホルムアミド(含水量<0.1%)を添加する。その混合物を23℃で90分間撹拌する。HPLC分析(210nmで検出、面積%によるデータ、溶媒のシグナルは積算されない)は、3%の3−フェニル−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン、1.5%の2−クロロ−4,6−ジメトキシ−1,3,5−トリアジン、68%の主要生成物及び少量の二次成分を示す。その混合物を100mLの水に添加し、希塩酸を用いてpH4に調節する。沈澱した固体を濾過し、水で洗浄する。これにより、混合物が得られ、この混合物は、HPLC分析(210nmで検出、面積%によるデータ)によれば、71%の主要生成物を含んでいる(0.37g、理論の66%)。その混合物の100mgをカラムクロマトグラフィー(溶離液 酢酸エチル及びn−ヘプタン(1:1))で精製し、生成物のフラクションを合して減圧下で蒸発させることにより濃縮する。これにより、当該反応生成物が、HPLC純度93%面積の無色の固体として得られる。2D−NMRによる構造解明は、それが、3位がアリール化された生成物(3−(4,6−ジメトキシ−1,3,5−トリアジン−2−イル)−3−フェニル−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン)ではなく、O−アリール化生成物(2−[(4,6−ジメトキシ−1,3,5−トリアジン−2−イル)オキシ]−3−フェニル−1H−インドール)であることを示している。
LC−MS:M+H=349(96%);
H−NMR(600MHz,CDCl):δ(ppm)=8.95(s,広幅,1H),7.82(d,1H),7.65(dd,2H),7.41(t,2H),7.37(d,1H),7.24(q,2H),7.19(t,1H),3.98(s,6H)。

Claims (18)

  1. 式(3)
    Figure 2014501744
    〔式中、
    1a〜R1dは、互いに独立して、
    水素、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素からなる群から、並びに、さらに、
    (C−C)−アルキル[ここで、該アルキルラジカルは、置換されていないか、又は、フッ素、塩素、(C−C)−アルコキシ若しくは(C−C)−シクロアルキルからなる群から選択される1以上の置換基で置換されている]、
    (C−C)−シクロアルキル[ここで、該シクロアルキルラジカルは、置換されていないか、又は、フッ素、塩素、(C−C)−アルキル若しくは(C−C)−シクロアルキル若しくは(C−C)−アルコキシからなる群から選択される1以上の置換基で置換されている]、
    (C−C)−アルコキシ[ここで、該アルコキシラジカルは、置換されていないか、又は、フッ素、塩素、(C−C)−アルコキシ若しくは(C−C)−シクロアルキルからなる群から選択される1以上の置換基で置換されている]、
    (C−C)−シクロアルコキシ[ここで、該シクロアルコキシラジカルは、置換されていないか、又は、フッ素、塩素、(C−C)−アルキル若しくは(C−C)−アルコキシからなる群から選択される1以上の置換基で置換されている]、
    (C−C)−アルキルチオ[ここで、該アルキルチオラジカルは、置換されていないか、又は、フッ素、塩素、(C−C)−アルキル若しくは(C−C)−アルコキシからなる群から選択される1以上の置換基で置換されている]、
    (C−C)−シクロアルキルチオ[ここで、該シクロアルキルチオラジカルは、置換されていないか、又は、フッ素、塩素、(C−C)−アルキル若しくは(C−C)−アルコキシからなる群から選択される1以上の置換基で置換されている]、及び、
    フェニル又は1−ナフチル又は2−ナフチル又は1〜2個のヘテロ原子(ここで、該ヘテロ原子は、互いに独立して、O又はNからなる群から選択される)を有する5員若しくは6員のヘテロ芳香族環[ここで、該アリールラジカル又はヘテロアリールラジカルは、置換されていないか、又は、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシ若しくは(C−C)−シクロアルキル若しくは(C−C)−アルキルチオからなる群から選択される1以上の置換基で置換されている]
    から選択され;
    は、
    水素、
    (C−C)−アルキル[ここで、該アルキルラジカルは、置換されていないか、又は、フッ素、塩素、(C−C)−アルコキシ若しくは(C−C)−シクロアルキルからなる群から選択される1以上の置換基で置換されている]、又は、
    ベンジル[ここで、該ベンジルは、置換されていないか、又は、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素、ニトロ、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシ若しくは(C−C)−シクロアルキル若しくは(C−C)−アルキルチオからなる群から、並びに、さらに、COOR[ここで、Rは(C−C)−アルキルである]及び−CONRb’b”若しくは−CONHRb”[ここで、Rb’及びRb”は、それぞれ、互いに独立して、(C−C)−アルキルであり、その際、いずれの場合にも、N原子上の2つの置換基は一緒に、置換されていないか又は置換されている環を場合により形成してもよい]から選択される1以上の置換基で置換されている]
    であり;
    は、
    水素であり;
    及びRは、互いに独立して、いずれの場合にも、
    水素、
    (C−C)−アルキル[ここで、該アルキルラジカルは、置換されていないか、又は、フッ素、塩素、(C−C)−アルコキシ若しくは(C−C)−シクロアルキルからなる群から選択される1以上の置換基で置換されている]、
    (C−C)−アルコキシ[ここで、該アルコキシラジカルは、置換されていないか、又は、フッ素、塩素、(C−C)−アルコキシ若しくは(C−C)−シクロアルキルからなる群から選択される1以上の置換基で置換されている]
    である〕
    で表される化合物を調製する方法であって、オキシインドール(1)
    Figure 2014501744
    〔ここで、R1a〜R1d及びR及びRは、式(3)において定義されているとおりである〕
    を、溶媒中で、トリアジン(2)
    Figure 2014501744
    〔ここで、
    及びRは、式(3)において定義されているとおりであり;及び、
    Xは、脱離基として、Cl、Br、I、アルコキシ、アルキルスルホニル、(アルキルスルホニル)オキシ、ハロアルキルスルホニル、フェニルスルホニル又はトルエン−4−スルホニルである〕
    と反応させ、
    ここで、該調製方法は、当該反応を、
    ・ 炭酸カリウム若しくは炭酸ナトリウム:
    ・ 水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化バリウム若しくは水酸化tert−アルキルアンモニウム;
    ・ リン酸カリウム(KPO)、リン酸水素カリウム(KHPO)若しくはリン酸ナトリウム;
    の存在下で、又は、
    ・ 前記塩基のうちの少なくとも2種類を含んでいる混合物;
    の中で、
    実施することを含む、前記調製方法。
  2. 1a〜R1dが、互いに独立して、水素、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素からなる群から、並びに、さらに、
    (C−C)−アルキル[ここで、該アルキルラジカルは、置換されていないか、又は、フッ素及び塩素からなる群から選択される1以上の置換基で置換されている]、及び、
    (C−C)−シクロアルキル[ここで、該シクロアルキルラジカルは、置換されていないか、又は、フッ素及び塩素、(C−C)−アルキル若しくは(C−C)−シクロアルキル若しくは(C−C)−アルコキシからなる群から選択される1以上の置換基で置換されている]
    から選択される、請求項1に記載の式(3)で表される化合物を調製する方法。
  3. 1a〜R1dが、互いに独立して、フッ素、塩素、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ及びメトキシからなる群から選択される、請求項2に記載の式(3)で表される化合物を調製する方法。
  4. 1aがフッ素又は塩素である、請求項3に記載の式(3)で表される化合物を調製する方法。
  5. が、
    ・ 水素である;又は、
    ・ いずれの場合にも置換されていないメチル、エチル及びベンジルである;
    先行する請求項の1項に記載の式(3)で表される化合物を調製する方法。
  6. が水素である、請求項5に記載の式(3)で表される化合物を調製する方法。
  7. 及びRが、互いに独立して、
    ・ 置換されていない(C−C)−アルキル、及び、
    ・ 置換されていない(C−C)−アルコキシ
    である、先行する請求項の1項に記載の式(3)で表される化合物を調製する方法。
  8. Xが塩素である、先行する請求項の1項に記載の式(3)で表される化合物を調製する方法。
  9. 前記出発物質の反応を、
    ・ 極性溶媒、又は、
    ・ 非極性溶媒、又は、
    ・ 極性溶媒若しくは非極性溶媒の混合物
    の中で実施する、先行する請求項の1項に記載の式(3)で表される化合物を調製する方法。
  10. 前記反応を、請求項1に記載されている塩基の存在下に、無水条件下で実施する、先行する請求項の1項に記載の式(3)で表される化合物を調製する方法。
  11. 1.1〜1.4当量のトリアジン(2)を1当量のオキシインドール(1)に添加する、先行する請求項の1項に記載の式(3)で表される化合物を調製する方法。
  12. 前記出発物質の添加を、1回で、又は、等量に分割して、最大で24時間かけて実施する、先行する請求項の1項に記載の式(3)で表される化合物を調製する方法。
  13. 前記出発物質の反応を、−20℃〜150℃の範囲内の温度で実施する、先行する請求項の1項に記載の式(3)で表される化合物を調製する方法。
  14. 式(3)
    Figure 2014501744
    で表される化合物及びその塩(3”)
    Figure 2014501744
    〔ここで、
    1a〜R1dは、互いに独立して、
    水素、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素からなる群から、並びに、さらに、
    (C−C)−アルキル[ここで、該アルキルラジカルは、置換されていないか、又は、フッ素、塩素、(C−C)−アルコキシ若しくは(C−C)−シクロアルキルからなる群から選択される1以上の置換基で置換されている]、
    (C−C)−シクロアルキル[ここで、該シクロアルキルラジカルは、置換されていないか、又は、フッ素、塩素、(C−C)−アルキル若しくは(C−C)−シクロアルキル若しくは(C−C)−アルコキシからなる群から選択される1以上の置換基で置換されている]、
    (C−C)−アルコキシ[ここで、該アルコキシラジカルは、置換されていないか、又は、フッ素、塩素、(C−C)−アルコキシ若しくは(C−C)−シクロアルキルからなる群から選択される1以上の置換基で置換されている]、
    (C−C)−シクロアルコキシ[ここで、該シクロアルコキシラジカルは、置換されていないか、又は、フッ素、塩素、(C−C)−アルキル若しくは(C−C)−アルコキシからなる群から選択される1以上の置換基で置換されている]、
    (C−C)−アルキルチオ[ここで、該アルキルチオラジカルは、置換されていないか、又は、フッ素、塩素、(C−C)−アルキル若しくは(C−C)−アルコキシからなる群から選択される1以上の置換基で置換されている]、
    (C−C)−シクロアルキルチオ[ここで、該シクロアルキルチオラジカルは、置換されていないか、又は、フッ素、塩素、(C−C)−アルキル若しくは(C−C)−アルコキシからなる群から選択される1以上の置換基で置換されている]
    から、並びに、さらに、
    フェニル又は1−ナフチル又は2−ナフチル又は1〜2個のヘテロ原子(ここで、該ヘテロ原子は、互いに独立して、O又はNからなる群から選択される)を有する5員若しくは6員のヘテロ芳香族環[ここで、該アリールラジカル又はヘテロアリールラジカルは、置換されていないか、又は、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシ若しくは(C−C)−シクロアルキル若しくは(C−C)−アルキルチオからなる群から選択される1以上の置換基で置換されている]
    から選択され;
    は、
    水素
    (C−C)−アルキル[ここで、該アルキルラジカルは、置換されていないか、又は、フッ素、塩素、(C−C)−アルコキシ若しくは(C−C)−シクロアルキルからなる群から選択される1以上の置換基で置換されている]、又は、
    ベンジル[ここで、該ベンジルは、置換されていないか、又は、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素、ニトロ、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシ若しくは(C−C)−シクロアルキル若しくは(C−C)−アルキルチオからなる群から、並びに、さらに、COOR[ここで、Rは(C−C)−アルキルである]及び−CONRb’b”若しくは−CONHRb”[ここで、Rb’及びRb”は、それぞれ、互いに独立して、(C−C)−アルキルであり、その際、いずれの場合にも、N原子上の2つの置換基は一緒に、置換されていないか又は置換されている環を場合により形成してもよい]から選択される1以上の置換基で置換されている]
    であり;
    は、
    水素であり;
    及びRは、互いに独立して、いずれの場合にも、
    水素、
    (C−C)−アルキル[ここで、該アルキルラジカルは、置換されていないか、又は、フッ素、塩素、(C−C)−アルコキシ若しくは(C−C)−シクロアルキルからなる群から選択される1以上の置換基で置換されている]、
    (C−C)−アルコキシ[ここで、該アルコキシラジカルは、置換されていないか、又は、フッ素、塩素、(C−C)−アルコキシ若しくは(C−C)−シクロアルキルからなる群から選択される1以上の置換基で置換されている]
    であり;
    ここで、式(3”)で表される塩においては、
    Mは、Li、Na、K、N(R[ここで、R=H又はC−C−アルキル]、Cs、Ba、Mg、Ca及びZnであり、並びに、対イオンMの数は式(3”)で表される全体として中性の化合物が形成されるように特定の電荷によって決定される〕。
  15. 作物保護剤を製造するための、請求項14に記載の式(3)で表される化合物又はその塩(3”)の使用。
  16. 除草剤を製造するための、又は、除草剤を製造するための中間体を製造するための、請求項14に記載の式(3)で表される化合物又はその塩の使用。
  17. N−[2−(1,3,5−トリアジン−2−イルカルボニル)フェニル]アルキルスルホンアミド類を製造するための、請求項14に記載の式(3)で表される化合物又はその塩の使用。
  18. N−アルキル−N−[2−(1,3,5−トリアジン−2−イルカルボニル)−フェニル]アルキルスルホンアミド類を製造するための、請求項14に記載の式(3)で表される化合物又はその塩の使用。
JP2013545282A 2010-12-21 2011-12-19 トリアジニル−置換オキシインドール類を製造する方法 Active JP5980808B2 (ja)

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US201061425349P 2010-12-21 2010-12-21
US61/425,349 2010-12-21
EP10196205.8 2010-12-21
EP10196205 2010-12-21
PCT/EP2011/073283 WO2012084855A2 (de) 2010-12-21 2011-12-19 Verfahren zur herstellung von triazinylsubstituierten oxindolen

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014501744A true JP2014501744A (ja) 2014-01-23
JP5980808B2 JP5980808B2 (ja) 2016-08-31

Family

ID=44148782

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013545282A Active JP5980808B2 (ja) 2010-12-21 2011-12-19 トリアジニル−置換オキシインドール類を製造する方法

Country Status (12)

Country Link
US (2) US8962828B2 (ja)
EP (1) EP2655361B1 (ja)
JP (1) JP5980808B2 (ja)
KR (1) KR101902599B1 (ja)
CN (1) CN103380125B (ja)
BR (1) BR112013016028B1 (ja)
DK (1) DK2655361T3 (ja)
ES (1) ES2571553T3 (ja)
IL (1) IL226866A (ja)
MX (1) MX2013006694A (ja)
TW (1) TWI546296B (ja)
WO (1) WO2012084855A2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103380125B (zh) * 2010-12-21 2015-11-25 拜耳知识产权有限责任公司 制备三嗪基取代的羟吲哚的方法
CN103380127B (zh) * 2010-12-21 2016-08-10 拜耳知识产权有限责任公司 制备n-磺酰基取代的羟吲哚的方法
WO2018163216A1 (en) 2017-03-10 2018-09-13 Council Of Scientific & Industrial Research Spirooxindole compounds as gsk3β inhibitors and process for preparation thereof
EP3360417A1 (de) 2017-11-02 2018-08-15 Bayer CropScience Aktiengesellschaft Verwendung von sulfonylindol als herbizid
KR102214988B1 (ko) * 2019-06-20 2021-02-10 영남대학교 산학협력단 신규한 옥시인돌 유도체 및 이를 유효성분으로 함유하는 항균용 조성물

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003511378A (ja) * 1999-10-07 2003-03-25 アムジエン・インコーポレーテツド トリアジン系キナーゼ阻害薬
JP2008543917A (ja) * 2005-06-24 2008-12-04 エフ.ホフマン−ラ ロシュ アーゲー オキシインドール誘導体
WO2012084857A2 (de) * 2010-12-21 2012-06-28 Bayer Cropscience Ag Verfahren zur herstellung von 2-(triazinylcarbonyl)sulfonaniliden
WO2012084854A1 (de) * 2010-12-21 2012-06-28 Bayer Cropscience Ag Verfahren zur herstellung von n-sulfonylsubstituierten oxindolen

Family Cites Families (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB9707800D0 (en) 1996-05-06 1997-06-04 Zeneca Ltd Chemical compounds
JP3632947B2 (ja) 1998-07-29 2005-03-30 クミアイ化学工業株式会社 ジフルオロメタンスルホニルアニリド誘導体、その製造方法及びそれを有効成分とする除草剤
US6864255B2 (en) 2001-04-11 2005-03-08 Amgen Inc. Substituted triazinyl amide derivatives and methods of use
SE0302546D0 (sv) 2003-09-24 2003-09-24 Astrazeneca Ab New compounds
SE0200979D0 (sv) 2002-03-28 2002-03-28 Astrazeneca Ab New compounds
US20050070718A1 (en) 2003-09-30 2005-03-31 Abbott Gmbh & Co. Kg Heteroaryl-substituted 1,3-dihydroindol-2-one derivatives and medicaments containing them
EP1694686A1 (en) 2003-12-19 2006-08-30 Takeda San Diego, Inc. Kinase inhibitors
JP2006056871A (ja) 2004-07-23 2006-03-02 Bayer Cropscience Ag スルホンアニリド類の農園芸用殺菌剤としての利用
JP2007106745A (ja) 2005-09-16 2007-04-26 Bayer Cropscience Ag スルホンアニリド類の除草剤としての利用
WO2007089193A1 (en) 2006-02-02 2007-08-09 Astrazeneca Ab A process for preparing 2-hydroxy-3- [5- (morpholin-4-ylmethyl)pyridin-2-yl] lh-indole-5-carbonitrile as a free base or salts thereof
US7851468B2 (en) 2006-05-15 2010-12-14 Cephalon, Inc. Substituted pyrazolo[3,4-d]pyrimidines
DE102006040915A1 (de) 2006-08-26 2008-03-20 Abbott Gmbh & Co. Kg Substituierte Oxindol-Derivate, diese enthaltende Arzneimittel und deren Verwendung
FR2909668B1 (fr) 2006-12-12 2009-01-23 Sanofi Aventis Sa Derives de 5-alkyloxy-indolin-2-one,leur preparation et leurs applications en therapeutique
US20090291982A1 (en) 2008-05-22 2009-11-26 Astrazeneca Ab New Substituted Oxindole Derivative 352
CN103380125B (zh) * 2010-12-21 2015-11-25 拜耳知识产权有限责任公司 制备三嗪基取代的羟吲哚的方法

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003511378A (ja) * 1999-10-07 2003-03-25 アムジエン・インコーポレーテツド トリアジン系キナーゼ阻害薬
JP2008543917A (ja) * 2005-06-24 2008-12-04 エフ.ホフマン−ラ ロシュ アーゲー オキシインドール誘導体
WO2012084857A2 (de) * 2010-12-21 2012-06-28 Bayer Cropscience Ag Verfahren zur herstellung von 2-(triazinylcarbonyl)sulfonaniliden
WO2012084854A1 (de) * 2010-12-21 2012-06-28 Bayer Cropscience Ag Verfahren zur herstellung von n-sulfonylsubstituierten oxindolen

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
JPN6015032301; Org. Lett. 12, 2010, 2306-2309 *

Also Published As

Publication number Publication date
CN103380125B (zh) 2015-11-25
DK2655361T3 (en) 2016-05-23
TW201238960A (en) 2012-10-01
TWI546296B (zh) 2016-08-21
JP5980808B2 (ja) 2016-08-31
BR112013016028B1 (pt) 2019-05-07
WO2012084855A2 (de) 2012-06-28
US9522904B2 (en) 2016-12-20
IL226866A (en) 2016-12-29
US20150126737A1 (en) 2015-05-07
WO2012084855A3 (de) 2012-09-07
EP2655361A2 (de) 2013-10-30
MX2013006694A (es) 2013-07-29
ES2571553T3 (es) 2016-05-25
KR101902599B1 (ko) 2018-09-28
US20130345422A1 (en) 2013-12-26
KR20140005921A (ko) 2014-01-15
BR112013016028A2 (pt) 2018-07-10
US8962828B2 (en) 2015-02-24
CN103380125A (zh) 2013-10-30
EP2655361B1 (de) 2016-02-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
DE69927516T2 (de) Pyrimidinylbenzimidazol- und triazinylbenzimidazol-derivate und fungizide für landwirtschaft/gartenbau
AP391A (en) New substituted pyrazolylprazoles, processes for their preparation, as well as intermediates, and their use as herbicides.
JP5980808B2 (ja) トリアジニル−置換オキシインドール類を製造する方法
JPS5989669A (ja) 除草活性を有する尿素誘導体
EP0636615A1 (en) 2-arylaminopyrimidinone derivative, and herbicide and plant growth regulator
JP5964320B2 (ja) 2−(トリアジニルカルボニル)スルホンアニリド類の製造方法
US9512088B2 (en) Method for producing N-sulfonyl-substituted oxindoles
JPH04235171A (ja) スルホヒドロキサム酸誘導体、その製造法およびそれを有効成分とする除草剤
JPH08510462A (ja) 除草性の化合物
DE3819823A1 (de) Durch zum teil kondensierte heterocyclen substituierte indole, indazole und benzimidazole, verfahren zu ihrer herstellung und ihre verwendung als mittel mit herbizider wirkung
DE19705012A1 (de) Herbizide 3-Arylamino-6-trifluormethyluracile
SK46796A3 (en) N-pyridinyl£1,2,4|triazolo£1,5-c|pyrimidine-2-sulfonamide compound, herbicidal agent containing this compound and a regulation method of undesirable vegetation
JPH10130267A (ja) ピラゾール誘導体およびそれを用いた除草剤
JP2003212859A (ja) 置換フェニルヘテロ環類及びこれを有効成分とする除草剤

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20141216

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150806

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150818

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20151112

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160210

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160315

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160609

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160712

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160727

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5980808

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360