【発明の詳細な説明】
除草性の化合物
本発明は、除草性の化合物に関し、特に除草性のカルボキサミド誘導体、それ
らの製造およびそれらの使用に関する。
欧州特許明細書第0 488 474 A1号には、一般式
[式中、nは1〜5の整数、各Xは独立して、水素もしくはハロゲン原子、所望
により、ハロゲン原子、ならびに、シアノ、ヒドロキシおよびアルコキシ基から
選択される同一または異なる1個またはそれ以上の置換基によって置換されてい
てもよいアルキルもしくはアルコキシ基、または、シアノ、ニトロ、アルケニル
オキシ、アルキニルオキシ、アルキルチオ、ハロアルキルチオ、アルケニルチオ
もしくはアルキニルチオ基を表し、
mは0または1〜3の整数であり、各Yは独立してハロゲン原子またはアルキ
ルもしくはハロアルキル基を表し、
Zは酸素原子または硫黄原子を表し、
R1およびR2は各々独立して、水素原子、所望により、ハロゲン原子、もしく
は、ヒドロキシ、シアノ、アルコキシ、アルキルチオ、アルコキシカルボニル、
もしくは、モノ-もしくはジ-アルキルアミノ基から選択される同一もしくは異な
る1個もしくはそれ以上の置換基によって置換されていてもよいアルキル基、ア
ルケニル、アルキニル、シクロアルキル、もしくは、所望により置換されていて
もよいシクロアルキルアルキル基、もしくは、ヒドロキシ、アルコキノ、アルケ
ニルオキシ、アルキニルオキシ、アルコキシカルボニル、アミノ、モノ-もしく
はジ-アルキルアミノ、アルコキシカルボニルアミノ基、所望によりハロゲン原
子で置換されていてもよいアリールアミノ基、もしくは、ジアルキルカルバモイ
ル基を表すか、または、
R1およびR2は共に、所望により、酸素もしくは硫黄原子によって、もしくは
、基-NR-(ここで、Rは水素原子またはアルキル基を表す)によって、中断さ
れていてもよいアルキレン鎖を表す]
で示されるフェノキシピコリンアミドが記載され、クレームされている。これら
の化合物は、除草性を有することが示されている。
このような化合物ならびに関連のピリジルオキシ-およびピラゾリルオキシ-誘
導体をヘテロ原子を含むように変形した物は、今回、高い除草活性を示すことが
見い出された。このような新規な化合物への有用な中間体もまた、除草性を示す
ことが見い出された。
本発明は、したがって、一般式
[式中、Aは一般式
(ここで、各Xは独立して、ハロゲン原子、または、所望により置換されていて
もよいアルキル、アルコキシ、アリールもしくはアリールオキシ基、または、ア
ルケニルオキシ、アルキニルオキシ、アルキルチオ、ハロアルキルチオ、アルケ
ニルチオ、アルキニルチオ、アルキルスルフィニル、アルキルスルホニルもしく
はシアノ基を表し、
nは0、1〜4の整数、または、フェニル基の場合に5)
で示される基を表すか、または、
Aは一般式
(ここで、R4、R5およびR6の各々は独立して、水素もしくはハロゲン原子、
所望により置換されていてもよいアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロア
ルキル、シクロアルキルアルキル、アリール、アラルキル、アルカリール、アル
コキシ、アミノ、モノ-もしくはジ-アルキルアミノ、アルコキシカルボニルアミ
ノ、アリールアミノ、ジアルキルカルバモイル、アシルもしくはアシルアミド基
、または、シアノ基を表す;ただし、R5およびR6が、アシル、アシルアミドま
たはシアノ基を表すことはない)
で示される基を表し、
Zは酸素または硫黄原子を表し、
R1およびR2は各々独立して、水素原子、もしくは、所望により置換されてい
てもよいアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルキル
アルキル、複素環式、アリール、アラルキル、アルカリール、ヒドロキシ、アル
コキシ、アルケニルオキシ、アルキニルオキシ、アルキルカルボニル、アルコキ
シカルボニル、アミノ、モノ-もしくはジ-アルキルアミノ、アルコキシカルボニ
ルアミノ、アリールアミノ、アリールアルキルアミノもしくはジアルキルカルバ
モイル基を表すか、または共に、所望により、酸素もしくは硫黄原子によって、
もしくは、基-NR7-(ここで、R7は水素原子またはアルキル基を表す)によっ
て、中断されていてもよいアルキレン鎖を表し、
Q1、Q2およびQ3は各々、窒素原子または基CR3(ここで、R3は水素原子
、または、所望により置換されていてもよいアルキル、アルコキシ、アルキルチ
オ、
もしくは、モノ-もしくはジ-アルキルアミノ基を表す)を表す;ただし、Q1、
Q2およびQ3の3つすべてが窒素原子または基CR3であることはない]
で示される化合物を提供する。
一般的に、本明細書では、X、R1、R2、R3、R4、R5、R6もしくはR7で
表される基またはその一部を形成するアルキル、アルケニルまたはアルキニル部
分は、適当には12個までの炭素原子、都合よくは8個まで、好ましくは6個ま
で、特に4個までの炭素原子を含有する。このような部分は、直鎖または分枝鎖
の部分のいずれでもよい。より大きい基の一部として、アルキル部分は特にメチ
ルまたはエチルである。
シクロアルキル部分は、適当には3〜10個、好ましくは3〜8個の炭素原子
を含有する。アリール基は、通常、6〜14個の環要素、好ましくは6または1
0個の環原子を有する単環系または縮合環系である。好ましいアリール基はフェ
ニルである。複素環式基は、適当には炭素原子および少なくとも1個の窒素、酸
素または硫黄原子から選択される3〜6個の環要素を有する単環系である。好ま
しい複素環式基はモルホリノおよびチエニルである。
ハロゲンは、フッ素、塩素、臭素またはヨウ素(特に、塩素またはフッ素)を
記述するのに用いられる。好ましいハロアルキル部分はトリフルオロメチルであ
る。
アシル基は、カルボキシル基からヒドロキシルを除去することによって形成さ
れる基であり、本明細書では、ホルミルならびに所望により置換されていてもよ
いアルキルカルボニルおよびアリールカルボニル基を包含するように用いられる
。
アルキレン鎖は、適当には3〜6個、好ましくは4または5個の鎖要素を有す
る。
所望による置換基は、殺生物性の化合物を開発したり、および/または、この
ような化合物をそれらの活性、持続性、浸透性または他の性質に影響を与えるよ
うに修飾したりする場合に習慣的に採用されるもののいずれでもよい。このよう
な置換基の特定の例としては、ハロゲン(特に、フッ素、塩素または臭素原子)
、および、フェニル、ニトロ、シアノ、アミノ、ヒドロキシ、アルキル、アルコ
キ
シ、モノ-またはジ-アルキルアミノ基、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ホルミ
ル、アルコキシカルボニル、カルボキシ、ハロフェニル基、および、複素環式基
(特に、チエニル基)が挙げられる。このような所望による置換基のアルキル部
分は、通常、1〜6個の炭素原子、好ましくは1または2個の炭素原子を有する
。
基Aがフェニルまたはピリジル環を表す場合、置換基Xは、もし存在すれば、
環上の自由な位置のいずれにあってもよい。好ましくは、置換基Xは、式Iの酸
素原子への結合に対してメタ位に存在する。置換基Xの特に有用な例としては、
ハロゲン原子およびハロアルキル基が挙げられる。好ましくは、Xは塩素原子ま
たはトリフルオロメチル基を表す。置換基Xが存在しない場合であっても、この
ような置換基Xが好ましくはただ1個である場合であっても、有効である。
Aがピラゾリル基を表す場合、好ましくは、R6は水素原子を表し、R4および
R5の各々は独立して、アルキル、シクロアルキル、ハロアルキルまたはアリー
ル基(より好ましくは、C1-4アルキルまたはハロ(C1-2)アルキル基(特に、
メチルまたはトリフルオロアルキル基))を表す。好ましくは、R4はメチル基
を表し、R5はメチルまたはトリフルオロメチル基を表す。
Aが3-トリフルオロメチルフェニル基を表すことが特に好ましい。
Zは好ましくは酸素原子を表す。
置換基R1およびR2は、同一または異なっていてもよい。好ましくは、R1お
よびR2の各々は、水素原子、C1-6アルキル基、C3-6シクロアルキル基、また
は、置換されていないフェニル基、もしくは、ハロ置換されているフェニル基を
表す。このような好ましい意味の例としては、R1およびR2の一方が水素原子ま
たはC1-4アルキル基(例えば、エチル)を表し、他方が水素原子、C1-6アルキ
ル基(例えば、エチル)を表し、他方が水素原子、C1-6アルキル基(例えば、
ブチル)、シクロプロピル基、フェニル基、または、フルオロフェニル基(例え
ば、4-フルオロフェニルまたは2,4-ジフルオロフェニル)を表す場合が挙げ
られる。
特に好ましいのは、R1およびR2の一方が水素またはエチルであり、他方が4
-フルオロフェニルである化合物である。
式Iの化合物の中央環は、少なくとも2個の環要素が窒素原子であるヘテロア
リール環である。このような環の例としては、ピリミジン、ピラジンおよびトリ
アジン環が挙げられる。
好ましくは、Q1、Q2およびQ3の1つは窒素原子を表し、第2のものは基C
R3(ここで、R3は水素原子、C1-4アルキル基またはジ(C1-4)アルキルアミ
ノ(例えば、ジメチルアミノ基)を表す)を表し、第3のものは基=CH−を表
す。かくして、好ましくは、中央環は、所望により置換されていてもよいピリミ
ジンまたはピラジン環である。特に好ましいのは、中央環が置換されていないピ
リミジンもしくはピラジン環または6-メチルピリミジニル基である化合物であ
る。
本発明は、さらに、一般式Iの化合物の製造方法を提供する。この方法は、一
般式II
(ここで、A、Z、Q1、Q2およびQ3は上記と同意義)
で示される化合物またはその活性化誘導体を、一般式III
HNR1R2 (III)
(ここで、R1およびR2は上記と同意義)
で示される化合物と反応させるか、または、Q1およびQ3が共に窒素、Q2が基
=CH−である本発明の化合物の場合には、一般式IV
(ここで、A、R1およびR2は上記と同意義、Lは脱離基を表す)
で示される化合物を、イソチオ尿素との反応によって環化させ、得られたチオ置
換された化合物をチオ置換基の除去または置換によって本発明の化合物に変換す
ることからなる。
脱離基は、反応条件下で、出発物質から分裂し、かくしてその特定部位におけ
る置換を可能にする任意の基である。脱離基Lは、適当には、ハロゲン原子(例
えば、臭素原子または特に塩素原子)、アルコキシ基(適当には、C1-4アルコ
キシ(特に、メトキシ))、アルキル-もしくはアリール-スルホニウム基(特に
、C1-6アルキル-、フェニル-またはトリル-スルホニウム基)、または、アルキ
ル-もしくはアリール-スルホン酸基(特に、C1-6アルキル-、フェニル-または
トリル-スルホン酸基)とすればよい。
一般式IIの化合物の活性化誘導体は、酸官能性であるヒドロキシ基が適当な脱
離基(例えば、ハロゲン原子(例えば、臭素原子、または特に、塩素原子)、ア
ルコキシ基(適当には、C1-4アルコキシ、特にメトキシ)、またはイミダゾー
ル基)で置換されている化合物である。活性化誘導体の製造は従来の手段で行え
ばよく、例えば、酸塩化物は塩化チオニルを用いて製造すればよい。
本発明の方法は、適当には、不活性な有機溶媒(例えば、ジメチルホルムアミ
ドまたはジメチルスルホキシド)、または、芳香族炭化水素(例えば、ベンゼン
またはトルエン)、または、ハロゲン化炭化水素(例えば、ジクロロメタン)、
または、エーテル(例えば、ジエチルエーテル)、または、エステル(例えば、
酢酸エチル)の存在下で実施される。この方法は、適当には0〜100℃の範囲
内の温度(好ましくは、反応混合物の還流温度)で、適当には塩基(例えば、水
酸化カリウム)および銅触媒(例えば、塩化第一銅)の存在下で実施される。
適当には、この反応は、実質的に等モル量の反応物を用いて実施される。しか
し、一方の反応物を過剰に用いることが好都合な場合もある。
式Iの化合物が式IIの化合物の酸ハロゲン化物誘導体から製造される場合、反
応は、都合よくは0〜50℃の範囲内の温度(好ましくは、周囲温度)で、適当
には塩基(例えば、炭酸カリウム)または好ましくはアミン塩基(例えば、トリ
エチルアミン)の存在下で実施される。
他の活性化誘導体は、当業者の知識に含まれるか、または、当業者が通常の実
験によって容易に確認できる様々な反応条件を必要とする場合がある。エステル
誘導体(ヒドロキシ官能性はアルコキシ基で置換されている)の場合に、反応は
、適当には0〜100℃の温度(好ましくは、周囲温度)で、添加された塩基の
不存在下で実施される。
式I(ここで、Zは硫黄原子を表す)の化合物は、式I(ここで、Zは酸素原
子を表す)の化合物から、標準的な条件下(例えば、加熱して、適当には還流下
で)、不活性な芳香族溶媒(例えば、ベンゼン、トルエン、ピリジンまたはキノ
リン)の存在下で五硫化リンと反応させることによって製造すればよい。
本発明の化合物は、従来の技術(例えば、溶媒抽出、エバポレーション、そし
て再結晶、または、シリカもしくはアルミナ上におけるクロマトグラフィー)に
よって単離し精製すればよい。
式IIの化合物は、一般式V
(ここで、A、Q1、Q2およびQ3は上記の意義を有する)
で示されるシアノ誘導体の加水分解によって製造すればよい。
この反応は、適当には、反応成分に関して不活性な溶媒(例えば、水またはエ
チレングリコール)の存在下、酸(例えば、塩酸、硫酸、または、式Vのピリジ
ルオキシ化合物の場合には、リン酸)または塩基(例えば、水酸化カリウムまた
は水酸化ナトリウム)を加水分解剤として用い、0〜150℃の範囲内の温度(
例えば、還流下)で実施される。不活性な溶媒を用いることは必須ではなく、シ
アノ化合物Vが加水分解剤に懸濁していても、やはり反応は進行する。
この反応によって、酸中間体に加えて、式I(ここで、R1およびR2の各々は
水素原子を表す)の化合物を製造することができる。カルバミドの単離は、溶媒
抽出およびシリカゲル上でのクロマトグラフィーによって可能である。
式Vの化合物は、適当には、一般式VI
(ここで、Q1、Q2およびQ3は上記と同意義、Yは上で定義したような脱離基
(好ましくは、ハロゲン原子(特に、塩素))である)
で示される化合物を、式VII
A-OH
で示される化合物またはそのアルカリ金属塩と反応させることによって製造すれ
ばよい。適当な反応条件は、式IIおよびIIIの化合物の反応に対して上で特定し
たものと同じである。
一般式VIの化合物は、従来もしくは文献の方法(例えば、デイビス(Daves)
ら、ジャーナル・オブ・ヘテロサイクリック・ケミストリー(J.Het.Chem.)1
巻(1964年)130頁の手順)によって製造すればよい。
式Vのシアノ化合物は、対応する化合物(例えば、式Vの化合物に対応するが
、シアノ基に代えて、例えば、メチルスルホニル基またはジメチルアミノ基を有
する化合物)の適当な前駆体基を変換することによって製造することも可能であ
る。
このような前駆体基の変換は、通常、適当なシアン化物化合物(例えば、シアン
化ナトリウムもしくはカリウムまたは第三アルキルアンモニウムシアニド(例え
ば、第三エチルまたは第三ブチル-アンモニウムシアニド))との反応によって
実施される。前駆体化合物それ自体は、式Vの化合物と同様に、(式VIの化合物
に対応する)適当に置換された複素環式化合物と式VIIの化合物またはそのアル
カリ金属塩との反応によって製造すればよい。あるいは、前駆体化合物は、式
[式中、A、Q1、Q2およびQ3は上記と同意義、Halは適当なハロゲン脱離
基(例えば、塩素)である]
で示される化合物(このような化合物それ自体は、構成成分の環化合物から上記
の化合物VIおよびVIIの反応と同様に製造すればよい)から誘導すればよい。
式IIの化合物は、一般式VIII
(ここで、Z、Q1、Q2およびQ3は上記と同意義、Lは脱離基(好ましくは、
ハロゲン原子(例えば、塩素))を表し、Alkはアルキル基(例えば、エチル
基)を表す)
で示される化合物を、一般式VIIの化合物またはそのアルカリ金属塩(特に、そ
のナトリウム塩)と、式IIおよびIIIの化合物の反応に対するのと同じ反応条件
を利用して、反応させることによって製造してもよい。
式IIの化合物およびそのアルキルエステル、ならびに、式Vの化合物は、本発
明のさらに別の態様を形成する。
式VIII化合物は、式VIIの化合物またはそのアルカリ金属塩を適当な複素環式
化合物と、このような反応に対して上で特定した一般的な反応条件下で、この複
素環式化合物に当業者が利用可能である適当な脱離基を導入するのに必要な前駆
体を利用して、反応させることによって製造すればよい。
式VIIの化合物は、公知であるか、または、従来もしくは文献の方法、例えば
、ジャーナル・オブ・ヘテロサイクリック・ケミストリー(J.Het.Chem.)28
巻(1991年)1971頁以降およびジャーナル・オブ・ヘテロサイクリック・ケミス
トリー(J.Het.Chem.)27巻(1990年)243頁以降の方法によって、製造するこ
とができる。
式Iの複素環式変形物に対して、環化合成法を用いる必要のある場合がある。
かくして、式Iの1,3,5-トリアジン化合物(すなわち、Q1およびQ3は共に
窒素、Q2が基=CH−)の場合、一般式IV
(ここで、A、R1およびR2は上記と同意義、Lは脱離基(好ましくは、ハロゲ
ン原子(例えば、塩素))を表す)
で示される化合物を、イソチオ尿素(例えば、イソチオ尿素それ自体、または、
S-アルキル(好ましくは、S-メチル)イソチオ尿素)との反応によって環化さ
せ、得られたチオ置換化合物を式Iの化合物に、チオ置換基の除去または置換に
よって変換することからなる製造方法を用いるのが適当である。
この反応は、都合よくは、適当な第三アルキルアミン塩基(例えば、トリエチ
ルアミン)および不活性な溶媒(例えば、ジオキサン)を用いて室温で実施され
る。
式IVの化合物は、一般式A-OCN(ここで、Aは上記と同意義)で示される
化合物を適当なシュウ酸半アニリド半ハライドと、高温(例えば、30℃〜60
℃の範囲内の温度)にて、不活性な溶媒(例えば、ジオキサン)の存在下で縮合
させることによって製造すればよい。シアン酸塩は、式VIIの化合物からハロゲ
ン化シアン(例えば、臭化シアン)との反応によって、従来の手順で製造すれば
よい。
式Iの化合物、および、式IIの化合物のアルキルエステル、および、式Vの化
合物は、有用な除草活性を有することが見い出されている。従って、本発明は、
さらに、式Iの化合物または式IIの化合物もしくはそのアルキルエステルまたは
式Vの化合物を担体と組み合わせてなる除草組成物、ならびに、式Iの化合物を
担体と組み合わせることからなる、このような組成物の製造方法を提供する。
本発明は、さらに、式Iの化合物または式IIの化合物もしくはそのアルキルエ
ステルまたは式Vの化合物または本発明の組成物の除草剤としての使用を提供す
る。また、ある場所における所望でない植物の生育を防除する方法であって、式
Iの化合物で、式IIの化合物もしくはそのアルキルエステルまたは式Vの化合物
または本発明の組成物で、この場所を処理することからなる防除方法が提供され
る。この場所は、例えば、作付領域における土壌または植物でありうる。用いら
れる活性成分の用量は、例えば、0.01〜10kg/haの範囲内とすればよ
い。
本発明による組成物中の担体は、それと共に活性成分を処方して、処理すべき
場所(例えば、植物、種子または土壌)への施用を容易にしたり、貯蔵、輸送ま
たは取扱を容易にしたりする任意の物質である。担体は、固体または液体のいず
れであってもよく、通常は気体状であるが、圧縮されて液体を形成している物質
を含む。そして、除草組成物を処方する際に通常用いられる担体のいずれかを用
いればよい。好ましくは、本発明による組成物は、0.5〜95重量%の活性成
分を含有する。
適当な固形担体としては、天然および合成の粘土および珪酸塩(例えば、珪藻
土などの天然シリカ)、珪酸マグネシウム(例えば、タルク)、珪酸マグネシウ
ムアルミニウム(例えば、アッタパルジャイトおよびバーミキュライト)、珪酸
ア
ルミニウム(例えば、カオリナイト、モンモリロナイトおよびマイカ)、炭酸カ
ルシウム、硫酸カルシウム、硫酸アンモニウム、合成水和酸化珪素および合成の
珪酸カルシウムまたはアルミニウム、元素(例えば、炭素および硫黄)、天然お
よび合成の樹脂(例えば、クマロン樹脂、ポリ塩化ビニルおよびスチレンポリマ
ーやコポリマー)、固形のポリクロロフェノール、ビチューメン、ワックス、な
らびに、固形の肥料(例えば、過リン酸塩)などが挙げられる。
適当な液状担体としては、水、アルコール(例えば、イソプロパノールおよび
グリコール)、ケトン(例えば、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブ
チルケトンおよびシクロヘキサノン)、エーテル、芳香族または芳香脂肪族炭化
水素(例えば、ベンゼン、トルエンおよびキシレン)、石油留分(例えば、ケロ
シンおよび軽鉱油)、塩素化炭化水素(例えば、四塩化炭素、パークロロエチレ
ンおよびトリクロロエタン)などが挙げられる。様々な液体の混合物が、多くの
場合、適当である。
農業用組成物は、多くの場合、濃縮した形で処方され輸送される。そして、引
き続いて、施用前に使用者によって希釈される。界面活性剤である担体が少量存
在すると、この希釈工程が容易になる。かくして、好ましくは、本発明による組
成物中の少なくとも1種の担体は界面活性剤である。例えば、このような組成物
は少なくとも2種の担体を含有していてもよく、そのうち少なくとも1種は界面
活性剤である。
界面活性剤は、乳化剤、分散剤または湿潤剤であってもよく、それは非イオン
性またはイオン性のいずれでもよい。適当な界面活性剤の例としては、ポリアク
リル酸およびリグニンスルホン酸のナトリウムまたはカルシウム塩、分子中に少
なくとも12個の炭素原子を含有する脂肪酸または脂肪族アミンもしくはアミド
とエチレンオキシドおよび/またはプロピレンオキシドの縮合物、グリセロール
、ソルビトール、スクロースまたはペンタエリスリトールの脂肪酸エステル、こ
れらとエチレンオキシドおよび/またはプロピレンオキシドの縮合物、脂肪アル
コールまたはアルキルフェノール(例えば、p-オクチルフェノールまたはp-オ
クチルクレゾール)とエチレンオキシドおよび/またはプロピレンオキシドの縮
合
物、これら縮合物のスルフェートまたはスルホネート、分子中に少なくとも10
個の炭素原子を含有する硫酸またはスルホン酸エステルのアルカリまたはアルカ
リ土類金属塩(好ましくは、ナトリウム塩)、例えば、ラウリル硫酸ナトリウム
、第二アルキル硫酸ナトリウム、スルホン化ヒマシ油のナトリウム塩およびアル
キルアリールスルホン酸(例えば、ドデシルベンゼンスルホン酸)ナトリウム、
ならびに、エチレンオキシドのポリマーおよびエチレンオキシドとプロピレンオ
キシドのコポリマーなどが挙げられる。
本発明の組成物は、例えば、水和剤、粉剤、粒剤、溶液剤、乳剤、乳濁液剤、
懸濁剤およびエアロゾルとして処方すればよい。水和剤は、通常、25、50ま
たは75重量%の活性成分を含有し、通常、固形の不活性担体に加えて、3〜1
0重量%の分散剤と、必要な場合には0〜10重量%の安定剤および/または他
の添加剤(例えば、浸透剤または粘着剤)を含有する。粉剤は、通常、分散剤を
含まないこと以外は水和剤と同様の組成を有する濃厚粉剤として処方され、さら
に固形担体を用いて現場で希釈され、通常、1/2〜10重量%の活性成分を含有
する組成物を与える。粒剤は、通常、10〜100BSメッシュ(1.676〜
0.152mm)のサイズを有するように調製されるが、凝集法または含浸法に
よって製造すればよい。一般的には、粒剤は、1/2〜75重量%の活性成分およ
び0〜10重量%の添加剤(例えば、安定剤、界面活性剤、緩徐放出調節剤およ
び結合剤)を含有する。いわゆる「乾燥流動性粉末(dry flowable powder)」
は、比較的高濃度の活性成分を有する比較的小さい粒剤からなる。乳剤は、通常
、溶媒に加えて、必要な場合には、補助溶媒、10〜50%w/vの活性成分、
2〜20%w/vの乳化剤および0〜20%w/vの他の添加剤(例えば、安定
剤、浸透剤および腐食防止剤)を含有する。懸濁剤は、通常、安定な非沈降性の
流動物が得られるように配合され、通常、10〜75重量%の活性成分、0.5
〜15重量%の分散剤、0.1〜10重量%の懸濁化剤(例えば、保護コロイド
およびチキソトロピー剤)、0〜10重量%の他の添加剤(例えば、脱泡剤、腐
食防止剤、安定剤、浸透剤および粘着剤)、および、活性成分が実質的に不溶な
水または有機液体を含有する。ある種の有機固体または無機塩が、沈降を防止し
たり、水の
凍結防止剤として役立つように、処方物中に溶解した状態で存在していてもよい
。
水性の分散液剤および乳濁液剤(例えば、本発明による水和剤または濃縮物を
水で希釈することによって得られる組成物)もまた、本発明の範囲にある。該乳
濁液剤は、油中水型または水中油型のいずれであってもよく、濃厚な「マヨネー
ズ」様の濃度を有していてもよい。
本発明の組成物は、また、他の成分(例えば、殺虫性もしくは殺カビ性を有す
る化合物または他の除草剤)を含有していてもよい。
以下の実施例は本発明を例示するものである。すべての構造は、マススペクト
ロスコピーおよび/または300MHzの1H-NMRで確認された。
実施例1〜8
実施例1
2-(3-トリフルオロメチルフェノキシ)ピリミジン-4-カルバミドおよび2 -(3−トリフルオロメチルフェノキシ)ピリミジン-4-(N-(4−フルオロフ ェニル))カルボキサミドの製造
化合物1−2-(3-トリフルオロメチルフェノキシ)ピリミジン-4-カルボニ トリル
出発物質の2-クロロピリミジン-4-カルボニトリルは、デイビス(Daves)ら
の手順(ジャーナル・オブ・ヘテロサイクリック・ケミストリー(J.Het.Chem
.)1巻(1964年)130頁)によって製造した。
1.6gの3-トリフルオロメチルフェノールを50mlのトルエンに溶解し、
1.8gのNa-メチラート溶液(メタノール中に30%)を添加し、撹拌した。
15mlのジメチルホルムアミド中における1.4gの2-クロロピリミジン-4-
カルボニトリルの溶液を添加し、この混合物を10分間撹拌し、蒸発乾固した。
残渣を50mlの酢酸エチルに溶解し、50mlの水で洗浄した。有機層をNa2
SO4で乾燥させ、エバポレートした。トルエン/酢酸エチルを溶離液として用
い、残渣をシリカゲル上のクロマトグラフィーで精製して、純粋な2-(3-トリ
フルオロメチルフェノキシ)ピリミジン-4-カルボニトリルを2.3g(86.8
%)得た。
NMR(CDCl3):7.3-7.5(m,4H,芳香族);7.55(d,1
H,芳香族);8.7(d,1H,芳香族)
化合物2−2-(3-トリフルオロメチルフェノキシ)ピリミジン-4-カルバミ ドおよび化合物3−2-(3-トルフルオロメチルフェノキシ)ピリミジン-4-カ ルボン酸
7.8gの2-(3-トリフルオロメチルフェノキシ)ピリミジン-4-カルボニ
トリル(上記のように製造)および17mlの濃HCIを65℃で45分間撹拌
し、室温に冷却し、80mlの水で希釈した。残渣を採取し、50mlの酢酸エ
チルに溶解し、50mlの0.1N NaOHで2回抽出した。水層を濃HClで
酸性にし、2-(3-トリフルオロメチルフェノキシ)ピリミジン-4-カルボン酸
を採取し、乾燥させて、融点180〜183℃(分解)の白色結晶を1.4g(
17.4%)得た。有機層をエバポレートし、トルエン/酢酸エチルを溶離液と
して用い、残渣をシリカゲル上のクロマトグラフィーで精製して、3.7g(4
4.4%)の2-(3-トリフルオロフェノキシ)ピリミジン-4-カルバミドを融
点113℃の白色結晶として得た。
化合物4−2-(3-トリフルオロメチルフェノキシ)ピリミジン-4-(N-( 4-フルオロフェニル))カルボキサミド
1.0gの2-(3-トリフルオロメチルフェノキシ)ピリミジン-4-カルボン
酸(上記のように製造)を5mlのSOCl2に溶解し、1滴のジメチルホルム
アミドを添加し、この混合物を還流温度で30分間撹拌し、過剰のSOCl2を
留去し、10mlのトルエンを添加し、エバポレートした。残渣を15mlのト
ルエンに溶解し、20mlのトルエン中における0.4gの4-フルオロアニリン
および0.4gのトリエチルアミンの溶液に3分間にわたって添加し、室温で5
分間撹拌した。この混合物を30mlの水に注ぎ込み、有機層を20mlの希H
Cl、20mlの水、20mlの希NaCO3溶液で洗浄し、最後に20mlの
水で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、エバポレートして、融点(83〜92℃)
の化合物4の白色結晶を1.27g(96%)得た。
実施例2
表1は、実施例1の手順によって合成した化合物5〜9を含む。
実施例3
4-(3-トリフルオロメチルフェノキシ)ピリミジン-2-カルバミドおよび4 -(3-トリフルオロメチルフェノキシ)ピリミジン-2-(N-(4−フルオロフ ェニル))カルボキサミドの調製
化合物10−2-クロロ-4-(3-トリフルオロメチルフェノキシ)ピリミジン
16.21gの3-トリフルオロメチルフェノールを18gの30%ナトリウム
メチラート溶液に溶解し、10分間撹拌し、蒸発乾固し、残渣をトルエンに溶解
し、再び蒸発乾固した。50mlのジメチルムホルムアミド中における14.9
gの2,4-ジクロロピリミジンの溶液を室温で添加し、この混合物を15分間撹
拌した。この溶液を5mlに減少させ、50mlの水に注ぎ込み、50mlの酢
酸エチルで2回抽出した。合わせた有機層をNa2SO4で乾燥させ、エバポレー
トし、トルエン/酢酸エチルを用い、残渣をシルカゲルで精製して、融点48〜
53℃の化合物10の白色結晶を18.3g(66.6%)得た。
化合物11−2-シアノ-4-(3-トリフルオロメチルフェノキシ)ピリミジン
20gのジメチルムホルムアミド中における0.66gのトリメチルアミンの
溶液に、0℃で、2.8gの2-クロロ-4-(3−トリフルオロメチルフェノキシ
)ピリミジン(上記のように製造)を添加した。この溶液を撹拌しながら3.5
時間かけて室温に加温した。1.6gのテトラエチルアンモニウムシアニドを一
度に添加し、この混合物をさらに30分間撹拌した。次いで、この溶液を100
mlの水で希釈し、50mlの酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層をN
a2SO4で乾燥させ、エバポレートし、トルエン/酢酸エチルを用い、残渣をシ
ルカゲルで精製して、融点56℃の化合物11の淡黄色結晶を2.2g(83%
)得た。
化合物12−4-(3-トリフルオロメチルフェノキシ)ピリミジン-2-カルバ ミドおよび化合物13−4-(3-トリフルオロメチルフェノキシ)ピリミジン- 2-カルボン酸
5.3gの2-シアノ-4-(3−トリフルオロメチルフェノキシ)ピリミジン(
上記のように製造)を10mlの濃HClに懸濁し、80℃で1時間撹拌した。
室温に冷却後、この溶液をNaOHで塩基性にし、50mlの酢酸エチルで2回
抽出した。合わせた有機層をNa2SO4で乾燥させ、エバポレートし、トルエン
/酢酸エチルを溶離液として用い、残渣をシルカゲルで精製して、融点107℃
の4-(3-トリフルオロメチルフェノキシ)ピリミジン-4-カルバミドを1.8
g(31.8%)得た。アルカリ性の水層を濃HClで酸性にし、50mlの酢
酸エチルで3回抽出した。合わせた酢酸エチル層をNa2SO4で乾燥させ、蒸発
乾固して、融点143℃(分解)の4-(3-トリフルオロメチルフェノキシ)ピ
リミジン-2-カルボン酸を0.44g(7.8%)得た。
化合物14−4-(3-トリフルオロメチルフェノキシ)ピリミジン-2-N-( 4-フルオロフェニル)カルボキサミド
化合物4[2-(3-トリフルオロメチルフェノキシ)ピリミジン-4-(N-(
4-フルオロフェニル))カルボキサミド]の製造と同様にして、0.44gの4
-(3-トリフルオロメチルフェノキシ)ピリミジン-2-カルボン酸を得、トルエ
ン/酢酸
エチルを溶離液として用い、シリカゲルで精製後、0.41g(70.7%)の純
粋な4-(3-トリフルオロメチルフェノキシ)ピリミジン-2-(N-(4−フル
オロフェニル))カルボキサミドを融点113℃の白色結晶として得た。
実施例4−4-(トリフルオロメチル)フェノキシ-6-(N,N-ジメチルアミ ノ)ピリミジン-2-(N-(4-フルオロフェニル))カルボキサミド
化合物15−2-メチルチオ-4-クロロ-6-(N,N-ジメチルアミノ)ピリミ ジンの製造
250mlのジオキサン中における46gの2-メチルチオ-4,6-ジクロロピ
リミジンの溶液に、室温で10分間にわたって、65.6mlの40%ジメチル
アンモニア水溶液を添加し、この混合物を1時間撹拌した。溶媒をエバポレート
し、トルエンを溶離液として用い、残渣をシリカゲルで精製して、融点102℃
の2-メチルチオ-4-クロロ-6-(N,N−ジメチルルアミノ)ピリミジンを57
.0g(97.9%)得た。
化合物16−2-メチルチオ-4-(3−トリフルオロメチル)フェノキシ-6- (N,N-ジメチルアミノ)ピリミジン
200mlのトルエン中における8.1gの3-トリフルオロメチルフェノール
および9.0gのNaOCH3溶液(30%)の溶液を20分間撹拌し、この混合
物を蒸発乾固した。残渣を20mlのジメチルスルホキシドに溶解し、10.1
8gの2-メチルチオ-4-クロロ-6-(N,N−ジメチルアミノ)ピリミジン(上
記のように製造)を添加し、この溶液を135℃で18時間撹拌した。室温に冷
却後、この溶液を200mlの水に注ぎ込み、50mlの酢酸エチルで2回抽出
した。合わせた酢酸エチル層をNa2SO4で乾燥させ、蒸発乾固した。トルエン
を溶離液として用い、残渣をシリカゲルで精製して、融点108℃の純粋な2-
メチルチオ-4-(3−トリフルオロメチル)フェノキシ-6-(N,N−ジメチル
アミノ)ピリミジンを14.48g(88%)得た。
化合物16(A) 同様の手順に従って、2-メチルチオ-4-(2−クロロピ
リド-4-イルオキシ)-6-(N,N-ジメチルアミノ)ピリミジンを収率45.2
%で製造した。融点98〜99℃。
化合物17−2-メチルスルホニル-4-(3-トリフルオロメチル)フェノキシ )6-(N,N-ジメチルアミノ)ピリミジン
3.3gの2-メチルチオ-4-(3-トリフルオロメチル)フェノキシ-6-(N,
N-ジメチルアミノ)ピリミジン(上記のように製造)を50mlのトリクロロ
メタンに溶解し、5gのm-クロロ過安息香酸を0℃で5分間にわたって添加し
た。この混合物を15分間撹拌し、室温に戻した。沈澱したm-クロロ過安息香
酸を濾別し、20mlのトリクロロメタンで洗浄した。濾液を減少させ、トルエ
ン/酢酸エチルを溶離液として用い、残渣をシリカゲルで精製して、融点91〜
92℃の純粋な2-メチルスルホニル-4-(3-トリフルオロメチル)フェノキシ
-6-(N,N-ジメチルアミノ)ピリミジンを13.5g(94.9%)得た。
化合物17(A) 同様の手順に従って、2-メチルスルホニル-4-(2-クロ
ロピリド-4-イルオキシ)-6-N,N-ジメチルアミノ)ピリミジンを収率54.
7%で製造した。融点89℃。
化合物18−2-シアノ-4-(3-トリフルオロメチル)フェノキシ-6-(N, N-ジメチルアミノ)ピリミジン
1.7gの2-メチルスルホニル-4-(3-トリフルオロメチル)フェノキシ)-
6-(N,N-ジメチルアミノ)ピリミジン(上記のように製造)および0.3gの
KCNを8mlのジメチルホルムアミドに溶解し、この混合物を110℃で45
分間撹拌した。室温に冷却後、この混合物を100mlの水に注ぎ込み、50m
lの酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機層をNa2SO4で乾燥させ、エバ
ポレートした。トルエンを溶離液として用い、残渣をシリカゲルで精製して、融
点88〜92℃の純粋な2-シアノ-4-(3−トリフルオロメチル)フェノキシ-
6-(N,N-ジメチルアミノ)ピリミジンを1.1g(75.9%)得た。
化合物18(A) 同様の手順に従って、2-シアノ-4-(2-クロロピリド-
4-イルオキシ)-6-(N,N-ジメチルアミノ)ピリミジンを収率40.8%で製
造した。融点98〜108℃。
化合物19−4-(トリフルオロメチル)フェノキシ-6-(N,N-ジメチルア ミノ)ピリミジン-2-カルボン酸
2.5gのNaOHを50mlの水に溶解し、4.5gの2-シアノ-4-(3-ト
リフルオロメチル)フェノキシ-6-(N,N-ジメチルアミノ)ピリミジン(上記
のように調製)を添加し、この混合物を5時間還流した。冷却後、この混合物を
20mlの酢酸エチルで2回抽出し、このアルカリ性水溶液を氷酢酸で酸性にし
た。この酸性の水溶液を50mlの酢酸エチルで4回抽出して、合わせた有機層
をNa2SO4で乾燥させ、エバポレートして、融点110〜114℃の4-(ト
リフルオロメチル)フェノキシ-6-(N,N-ジメチルアミノ)ピリミジン-2-カ
ルボン酸の淡黄色結晶を3.8g(77.4%)得た。
化合物20−4-(トリフルオロメチル)フェノキシ-6-(N,N−ジメチルア ミノ)ピリミジン-2-カルボン酸
0.98gの4-(トリフルオロメチル)フェノキシ-6-(N,N-ジメチルアミ
ノ)ピリミジン-2-カルボン酸(上記のように製造)を2mlのSOCl2に溶
解し、10分間還流した。この溶液をエバポレートし、10mlのトルエンを添
加し、この混合物を5分間撹拌し、再びエバポレートした。残渣を20mlのト
ルエンに溶解し、20mlのトルエン中における0.6gのトリエチルアミンお
よび0.34gの4-フルオロアニリンの溶液を添加し、この混合物を室温で15
分間撹拌した。100mlの水に注ぎ込んだ後、有機層を分離し、水相を75m
lのトルエンで抽出した。合わせた有機層を20mlの希HClで2回、50m
lの水で1回抽出し、Na2SO4で乾燥させ、蒸発乾固した。トルエン/酢酸エ
チルを溶離液として用い、残渣をシリカゲルで精製して、融点148〜149℃
の4-(トリフルオロメチル)フェノキシ-6-(N,N-ジメチルアミノ)ピリミ
ジン-2-N-(4-フルオロフェニル))カルボキサミドを0.81g(64.3%
)得た。
化合物20(A) 同様の手順に従って、4-(2-クロロピリド-4-イルオキ
シ)-6-(N,N-ジメチルアミノ)ピリミジン-2-(N-(4−フルオロフェニ
ル))カルボキサミドを収率91.1%で製造した。融点157〜163℃。
実施例5
表2は、実施例4の手順によって合成した化合物を含む。
化合物23 NMR(CDCl3):1.3(t,3H,CH3);3.0(s,
6H,N(CH3)2);3.8(q,2H,CH2);5.6(s,1H);6.9-
7.4(m,9H,芳香族)
実施例6
6-(3-トリフルオロメチル)フェノキシピラジン-2-(N-(4-フルオロフ ェニル)カルボキサミドの調製
化合物25−ピラジンカルボン酸エチル
20gのピラジンカルボン酸を25mlのSOCl2に添加し、この混合物を
30分間に還流し、エバポレートし、残渣を30mlのトルエンに溶解し、再び
エバポレートした。残渣を50mlのトルエンに溶解し、150mlのエタノー
ルに30分間にわたって滴下し、得られた混合物を室温で一晩撹拌した。エバポ
レートおよび酢酸エチルを用いたシリカゲル上の濾過によって、23.3g(9
3.9%)の橙色の油状物が得られたが、これは一晩で融点45℃の結晶に固化
した。
化合物26−ピラジンカルボン酸エチル-4-オキシド
3.4gの過酸化水素(30%)を、65℃の氷酢酸15ml中における3.0
6gのピラジンカルボン酸エチル(上記のように製造)の溶液に、1時間にわた
って、3回にわけて添加した。16時間撹拌した後、さらに3.4gの過酸化水
素を添加し、この溶液をさらに48時間撹拌した。この混合物の容量を減少させ
、30mlのエタノールを添加し、この溶液を濾過した。この液体をエバポレー
トし、トルエン/酢酸エチルを溶離液として用い、残渣をシリカゲルで精製して
、白色のピラジンカルボン酸エチル-4-オキシドを0.5g(14.8%)得た。
融点128℃。
化合物27−6-クロロピラジン-2-カルボン酸エチル
2.3gのピラジンカルボン酸エチル-4-オキシド(上記のように製造)、1
2mlのPOCl3および20mlのトルエンを混合し、90〜100℃で1時
間撹拌した。冷却後、50mlの氷水を添加し、この溶液を充分なNa2CO3溶
液で塩基性にし、30mlの酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機層をNa2
SO4で乾燥させ、エバポレートして、暗褐色の油状物を2.5g(100%)
得たが、これは精製することなく次の反応に用いた。
NMR(CDCl3):1.45(t,3H,CH3);4.5(q,2H,CH2
);8.8(s,1H,芳香族);9.2(s,1H,芳香族)
化合物28−6-(3−トリフルオロメチル)ヘノキシピラジン-2-カルボン 酸エチル
30mlのジメチルホルムアミド中における2.87gのナトリウムフェノラ
ートの溶液に、2.9gの6-クロロピラジン-2-カルボン酸エチル(上記のよう
に製造)を添加し、この混合物を80℃で1時間撹拌した。エバポレートした後
、残渣を水で希釈し、50mlの酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機層を
Na2SO4上乾燥させ、エバポレートし、石油エーテル/メチルtert-ブチ
ルエーテルを用い、残渣をシリカゲルで分離して、融点80.5℃の白色結晶−
化合物27を3.95g(81.4%)得た。
上記の手順と同様にして、表3の化合物を製造した。
化合物31−6-(3-トリフルオロメチル)フェノキシピラジン-2-カルボン 酸
4.92gの6-(3-トリフルオロメチル)フェノキシピラジン-2-カルボン
酸エチルを40mlのエタノールに溶解し、8.5mlの2N NaOHを添加し
、この混合物を1時間還流した。冷却後、溶媒を留去し、残渣を5mlの水に溶
解し、この溶液を2N HClで酸性にした。沈澱物を濾過によって分離して、
融点118℃の白色結晶を3.7g(92.5%)得た。
上記の手順に従って、表4に示す類似の化合物を製造した。
化合物34−6-(3-トリフルオロメチル)フェノキシピラジン-2-(N-( 4-フルオロフェニル)カルボキサミド
1.07gの6-(3-トリフルオロメチル)フェノキシピラジン-2-カルボン
酸クロリド(1gの酸および5mlのSOCl2から製造)に、室温のトルエン
10ml中における0.5gの4-フルオロアニリンおよび0.36gのトリエチ
ルアミンの溶液を添加し、この混合物を15分間撹拌した。50mlの酢酸エチ
ルおよび50mlの水を添加し、有機層を分離し、まず50mlの希HClで、
次いで50mlの0.5N NaOHで洗浄した。Na2SO4で乾燥後、化合物2
9のわずかに黄色の結晶1.23g(92.6%)を採取した。融点91℃。
実施例6(A)
表5は、実施例6の手順によって合成した別の化合物の詳細を含む。
化合物34に対する手順と同様にして、表6に示す以下の化合物を製造した。
化合物88−6-(1-メチル-3-トリフルオロメチルピラゾール-5-イルオキ シ)ピラジン-6-((N-メチル)(N-シクロプロピル)カルボキサミド
0.12g(4mmol)のNaHを、室温で、30mlのTHF中における
0.92g(2.8mmol)の化合物59の溶液に添加した。50℃で15分間
撹拌した後、1mlのヨードメタンを添加し、得られた混合物を2時間還流した
。冷却後、2mlの水を添加し、溶媒をエバポレートし、残渣を10mlの酢酸
エチルに溶解し、水で洗浄し、Na2SO4で乾燥させた。溶媒をエバポレートし
、トルエン/酢酸エチル(2/1)を溶離液として用い、残渣をシリカゲルで精
製して、褐色の油状物を0.80g(83.4g)得た。
NMR(CDCl3):0.3-0.5(m,4H,CH2);2.75(m,1H
,CH);3.13(s,3H,CH3);6.33(S,1H,芳香族);8.6
2(s,1H,芳香族);8.73(s,1H,芳香族)
表7の化合物は、化合物88に対して用いた手順によって製造した。
実施例7−4-(3-トリフルオロメチル)フェノキシ-6-メチルチオ-1,3 ,5-トリアジン-2-(N-エチル-N-フェニル)カルボキサミドの製造
化合物30−3-トリフルオロメチルフェニルシアナート
250mlのアセトン中における10gの3-トリフルオロエチルフェノール
の氷冷溶液に、50mlのアセトン中における6.54gの臭化シアンの溶液を
添加し、得られた混合物を0℃で半時間撹拌した。6.25gのトリエチルアミ
ンを20mlのアセトンと混合し、上記の混合物に添加し、得られた溶液を室温
まで加温しながら、さらに1時間撹拌した。この懸濁液を濾過し、母液をエバポ
レーした。残渣を50mlのトルエンに溶解し、沈殿物を濾別した。濾液を蒸発
乾固して、淡黄色の油状物を11.3g(98.2%)得た。
N-エチル-N-フェニルシュウ酸半アニリド半クロリド
60のトルエン中における4gの塩化オキサリルの氷冷溶液に、20mlのト
ルエン中における3.81gのN-エチルアニリンおよび3.19gのトリエチル
アミンの溶液を5分間にわたって添加し、温度を0℃に維持しながら、得られた
混合物を半時間撹拌した。この懸濁液を濾過し、残渣を10mlの氷冷トルエン
で洗浄し、濾液をエバポレートして、褐色の油状物を5g(75.7%)得たが
、これは精製および単離をすることなく次の反応に用いた。
化合物104−4-(3-トリフルオロメチル)フェノキシ-6-メチルチオ-1 ,3,5-トリアジン-2-(N-エチル-N-フェニル)カルボキサミド
60mlのジオキサン中における5gのN-エチル-N-フェニルオキサリル半
クロリド半アニリド(上記のように製造)の溶液に、4.42gの3-トリフルオ
ロメチルフェニルシアナートの溶液を20分間にわたって添加し、得られた混合
物を50℃で2時間撹拌した。10℃に冷却後、2.13gのイソチオ尿素を一
度に添加した後、50mlのジオキサン中における4.78gのトリエチルアミ
ンの溶液を添加した。この混合物を室温で一晩撹拌し、濾過し、この液体を蒸発
乾固した。
残渣を250mlの酢酸エチルに溶解し、50mlの希HClで2回、50m
lの水、50mlの希NaOHで2回、および、50mlの水で再び洗浄した。
有機層をNa2SO4で乾燥させ、エバポレートした。石油エーテル/酢酸エチル
を溶離液として用い、残渣をシリカゲルで精製して、化合物104として同定さ
れる黄色の油状物を0.18g(シアナートを基準として1.75%)得た。
実施例8−2-(3-トリフルオロメチル)フェノキシ-6-メチルピリミジン- 4-(N-(4-フルオロフェニル))カルボキサミドの製造
化合物32−2-クロロ-4-シアノ-6-メチルピリミジン
24.5gの2,4-ジクロロ-6-メチルピリミジンおよび9.8gのシアン化カ
リウムを150mlのCH3CNに溶解し、8日間還流した。溶媒をエバポレー
トし、残渣を150mlの酢酸エチルに溶解し、50mlのH2Oで2回抽出し
た。有機層をNa2SO4で乾燥させ、溶媒をエバポレートし、ベンゼンおよびメ
チルtert-ブチルエーテルの4:1混合物を溶離液として用い、残渣をシリ
カゲルで精製して、融点57℃の2-クロロ-4-シアノ-6-メチルピリミジンを
5.2g(24.8%)得た。
化合物106−2-(3-トリフルオロメチル)フェノキシ-4-シアノ-6-メチ ルピリミジン
5.1gの化合物32(上記のように製造)および6.73gの3-トリフルオ
ロメチルフェノールナトリウム塩を20mlのジメチルホルムアミドに溶解し、
110℃で4時間撹拌した。溶媒をエバポレートし、残渣を50mlのH2Oに
溶解し、水相を100mlの酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層をNa2
SO4で乾燥させ、溶媒をエバポレートし、トルエン/酢酸エチルを溶離液とし
て用い、残渣をシリカゲルで精製して、融点84〜86℃の化合物33を3.3
6g(38.8%)得た。
化合物107−2-(3-トリフルオロメチル)フェノキシ-6-メチルピリミジ ン-4-カルボン酸
3.36gの2-(3-トリフルオロメチル)フェノキシ-4-シアノ-6-メチル
ピリミジンを20mlの半濃HCl中、80℃で1時間撹拌し、100mlのH2
Oで希釈し、100mlの酢酸エチルで2回抽出した。有機層をNa2SO4で
乾燥させ、溶媒をエバポレートし、酢酸エチル、次いでメタノールを溶離液とし
て用い、残渣をシリカゲルで精製して、融点>250℃の化合物34(シリカゲ
ルで汚染されている)を1.78g(49.6%)得た。
化合物108−2-(3-トリフルオロメチル)フェノキシ-6-メチルピリミジ ン-4-(N-(4-フルオロフェニル))カルボキサミド
1.77gの化合物34(上記のように製造)を5mlのSOCl2中で30分
間還流し、冷却後、蒸発乾固した。残渣を50mlのトルエンに溶解し、エバポ
レートし、50mlのトルエンに再び溶解した。この溶液を5mlのトルエン中
における0.66gの4-フルオロアニリンおよび0.6gのトリエチルアミンの
溶液に滴下し、室温で1時間撹拌した。この溶液を25mlの水で2回抽出した
。水層を25mlの希HClで抽出した後、25mlの希NaOH、次いで50
mlの水で抽出した。有機層を合わせ、Na2SO4で乾燥させた。溶媒をエバポ
レートし、トルエン/酢酸エチルを用い、残渣をシリカゲルで精製して、0.4
g(17.2%)の化合物35を褐色の油状物として得た。
NMR(CDCl3):2.65(s,3H,CH3);6.9(s,1H,芳香
族);7.0(m,2H,芳香族);7.4(m,1H,芳香族);7.5(m,
1H,芳香族);7.6(m,4H,芳香族);9.5(s,1H,NH)
化合物109−2-チオメチル-4-(2-クロロピリド-4-イルオキシ)-6-( N,N-ジメチルアミノ)ピリミジン
化合物16に対する手順に従って、化合物109を45.2%で製造した。融
点98〜99℃。
化合物110−2-メチルスルホニル-4-(2-クロロピリド-4-イルオキシ) -6-(N,N-ジメチルアミノ)ピリミジン
化合物17に対する手順に従って、化合物110を収率54.7%で製造した
。融点89℃。
化合物111−2-シアノ-4-(2-クロロピリド-4-イルオキシ)-6-(N, N-ジメチルアミノ)ピリミジン
化合物18に対して記載した手順に従って、化合物111を40.8%で製造
した。融点98〜108℃。
化合物112−4-(2-クロロピリド-4-イルオキシ)-6-(N,N-ジメチル アミノ)ピリミジン-2-(N-(4-フルオロフェニル)カルボキサミド
化合物20に対する手順に従って、化合物112を91.1%で製造した。融
点157〜163℃。
実施例9
除草活性
除草活性を評価するために、以下の代表的な範囲の植物を用いて、本発明によ
る化合物を試験した。
トウモロコシ、Zea mays(Mz);イネ、Oryza sativa(R);イヌビエ、Ec hinochloa
crusgalli(BG);エンバク、Avena sativa(O);アマ、Linum u sitatissimum
(L);シロガラシ、Sinapsis alba(M);テンサイ、Beta vulg aris
(SB);およびダイズ、Glycine max(S)。
試験は、出芽前および出芽後の2つに分類される。出芽前の試験では、上記植
物種の種子を最近播いておいた土壌に化合物の液状処方物を噴霧した。出芽後の
試験については、2タイプの試験を行った。すなわち、土壌灌水および茎葉噴霧
による試験である。土壌灌水試験では、上記植物種の苗が生育している土壌を、
本発明の化合物を含有する液状処方物で灌水した。茎葉噴霧試験では、かかる処
方物を上記植物の苗に噴霧した。
試験に用いた土壌は、調製した園芸用壌土であった。
これら試験に用いた処方物は、0.4重量%のアルキルフェノール/エチレン
オキシド縮合物(商標TRIT0N X-155として入手可能)を含有するアセトン中にお
ける試験化合物の溶液から調製した。これらのアセトン溶液を水で希釈し、得ら
れた処方物は、土壌噴霧および茎葉噴霧による試験では、1ヘクタールあたり6
00リットルに相当する容量で、1ヘクタールあたり5kgまたは1kgの活性
物質に相当する用量レベルで施用し、また、土壌灌水試験では、1ヘクタールあ
たり約3,000リットルに相当する容量で、1ヘクタールあたり10キログラ
ムの活性物質に相当する用量レベルで施用した。
出芽前の試験では、無処理の播種土壌を対照として用い、出芽後の試験では、
苗植物を有する無処理の土壌を対照として用いた。
試験化合物の除草効果は、茎葉および土壌に噴霧してから12日後に、また、
土壌を灌水してから13日後に、視覚的に評価し、0〜9段階で記録した。評価
0は無処理の対照と同様の生育を表し、評価9は死滅を表す。等分段階における
1単位の上昇は、効果レベルがほぼ10%上昇することに相当する。
試験の結果は以下の表5に示すが、化合物は上記の実施例1〜8に記載された
化合物番号を参照することによって同定される。数値が記載されていないのは試
験を実施しなかったことを示し、星印は結果が得られなかったことを示す。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI
C07D 241/18 8615−4C C07D 241/18
251/20 7431−4C 251/20
403/12 231 9159−4C 403/12 231
【要約の続き】
カルバモイル基を表すか、または共に、所望により、酸
素もしくは硫黄原子によって、もしくは、基-NR-(こ
こで、Rは水素原子またはアルキル基を表す)によっ
て、中断されていてもよいアルキレン鎖を表し、Q1、
Q2およびQ3は各々、窒素原子または基CR3(ここ
で、R3は水素原子、または、所望により置換されてい
てもよいアルキル、アルコキシ、アルキルチオ、もしく
は、モノ-もしくはジ-アルキルアミノ基を表す)を表
す;ただし、Q1、Q2およびQ3の3つすべてが窒素原
子または基CR3であることはない]で示される化合
物。