JP2980217B2 - 3−アルコキシ−n−ピリジルスルホニルアルカン酸アミド誘導体、その製造法及び除草剤 - Google Patents

3−アルコキシ−n−ピリジルスルホニルアルカン酸アミド誘導体、その製造法及び除草剤

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JP2980217B2
JP2980217B2 JP4208377A JP20837792A JP2980217B2 JP 2980217 B2 JP2980217 B2 JP 2980217B2 JP 4208377 A JP4208377 A JP 4208377A JP 20837792 A JP20837792 A JP 20837792A JP 2980217 B2 JP2980217 B2 JP 2980217B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規な3−アルコキシ
−N−ピリジルスルホニルアルカン酸アミド誘導体を有
効成分とする除草剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術の説明】これまでに、農作業の省力化,農
産物の生産性向上を計るために多くの除草剤が開発され
ている。しかし、従来の除草剤は、ワタ,タイズなどの
作物に対する選択性及び除草効果が十分とはいえず、ま
た、生物に対する安全性に関する問題を十分に満足させ
ているともいい難い。そこで、これらの課題を解決でき
る新規な除草剤の開発が試みられているが、本発明のよ
うな3−アルコキシ−N−ピリジルスルホニルアルカン
酸アミド誘導体は知られていなかった。
【0003】
【発明が解決すべき課題】本発明の目的は、除草剤とし
て有用な新規な3−アルコキシ−N−ピリジルスルホニ
ルアルカン酸アミド誘導体及びその製造法を提供するこ
とである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記の問
題点を解決するために鋭意研究した結果、新規な3−ア
ルコキシ−N−ピリジルスルホニルアルカン酸アミド誘
導体が一年生の広葉雑草などに対して優れた除草効果を
示し、ワタ,ダイズなどの作物に対して選択性を有し、
かつ高収率で得られる製造法を見出して、本発明を完成
させるに至った。即ち、本発明は次の通りである。第1
の発明は、次式(I):
【0005】
【化4】
【0006】(式中、Rは低級アルキル基,低級アル
ケニル基,低級アルキニル基,ハロ低級アルキル基又は
シアノ低級アルキル基を表し;Rは無置換又は置換ピ
リジル基を表し;Xは酸素原子又は硫黄原子を表し;Z
はCH又はNを表す。)で示される3−アルコキシ−N
−ピリジルスルホニルアルカン酸アミド誘導体に関する
ものである。第2の発明は、次式(II):
【0007】
【化5】
【0008】(式中、R,X及びZは前記の記載と同
義である。)で示される化合物と 次式(III):
【0009】
【化6】
【0010】(式中、Rは前記の記載と同義であり;
Mはアルカリ金属を表す。)で示される化合物とを反応
させることを特徴とする前記記載の式(I)で示される
3−アルコキシ−N−ピリジルスルホニルアルカン酸ア
ミド誘導体の製造法に関するものである。第3の発明
は、前記記載の式(I)で示される3−アルコキシ−N
−ピリジルスルホニルアルカン酸アミド誘導体を有効成
分とする除草剤に関するものである。
【0011】以下、本発明を詳細に説明する。前記の目
的化合物である新規な3−アルコキシ−N−ピリジルス
ルホニルアルカン酸アミド誘導体〔化合物(I)〕及び
その製造原料〔化合物(II)〜化合物(V)〕におい
て、R,R,X,Z及びMは次の通りである。
【0012】Rとしては、低級アルキル基,低級アル
ケニル基,低級アルキニル基,ハロ低級アルキル基,シ
アノ低級アルキル基などを挙げることができる。R
おける低級アルキル基としては、炭素原子数1〜6個の
直鎖状又は分岐状のものがよく;好ましくは1〜4個の
ものがよく;さらに好ましくは1〜3個のもの(例え
ば、メチル基,エチル基,n−プロピル基,i−プロピ
ル基など)がよい。
【0013】Rにおける低級アルケニル基としては、
炭素原子数2〜6個の直鎖状又は分岐状のものを挙げる
ことができるが;好ましくは2〜4個のものがよく;さ
らに好ましくはプロペニル基(例えば、アリル基など)
がよい。Rにおける低級アルキニル基としては、炭素
原子数2〜6個の直鎖状又は分岐状のものを挙げること
ができるが;好ましくは2〜4個のものがよく;さらに
好ましくはプロピニル基(例えば、プロパルギル基な
ど)がよい。
【0014】Rにおけるハロ低級アルキル基として
は、炭素原子数1〜6個の直鎖状又は分岐状のもの(ハ
ロゲン原子は、フッ素原子,塩素原子,臭素原子,ヨウ
素原子などを挙げることができる。)を挙げることがで
きるが;炭素原子数は好ましくは1〜4個、さらに好ま
しくは1〜2個のものがよく;ハロゲン原子としては好
ましくはフッ素原子,塩素原子がよい。そして、最も好
ましいハロ低級アルキル基としては、例えば、フルオロ
エチル基,クロロエチル基などを挙げることができる。
【0015】Rにおけるシアノ低級アルキル基として
は、炭素原子数1〜6個の直鎖状又は分岐状のものを挙
げることができるが;好ましくは1〜4個、さらに好ま
しくは1〜3個のもの(例えば、2−シアノエチル基な
ど)がよい。
【0016】Rとしては、無置換又は置換ピリジル基
を挙げることができ;置換ピリジル基の置換基として
は、低級アルキル基,ハロゲン原子,ハロ低級アルキル
基,低級アルコキシル基などを挙げることができる。
【0017】Rが置換ピリジル基で表されるときの置
換基は、次の通りである。低級アルキル基としては、炭
素原子数1〜6個,好ましくは1〜4個,さらに好まし
くは1〜3個の直鎖状又は分岐状のもの(例えば、メチ
ル基,エチル基,n−プロピル基,i−プロピル基な
ど)がよく;ピリジル基における置換基の位置は2位及
び/又は3位が好ましい。ハロゲン原子(例えば、フッ
素原子,塩素原子,臭素原子,ヨウ素原子など)として
は、好ましくは塩素原子がよく;ピリジル基における置
換基の位置は3位が好ましい。
【0018】ハロ低級アルキル基としては、炭素原子数
1〜6個の直鎖状又は分岐状のもの(ハロゲン原子は、
フッ素原子,塩素原子,臭素原子,ヨウ素原子などを挙
げることができる。)を挙げることができるが;炭素原
子数は好ましくは1〜4個、さらに好ましくは1〜2個
のものがよく;ハロゲン原子としては好ましくはフッ素
原子,塩素原子がよく;ピリジル基における置換基の位
置は好ましくは3位,4位及び/又は5位がよい。そし
て、最も好ましいハロ低級アルキル基としては、例え
ば、トリフルオロメチル基などを挙げることができる。
無置換又は置換ピリジル基がアミノスルホニル基と結合
する位置としては、ピリジル基の2位,3位,4位など
を挙げることができる。
【0019】Xとしては、酸素原子,硫黄原子などを挙
げることができる。Zとしては、CH,Nなどを挙げる
ことができる。Mとしては、ナトリウム金属,カリウム
金属を挙げることができる。
【0020】目的化合物である新規な3−アルコキシ−
N−ピリジルスルホニルアルカン酸アミド誘導体〔化合
物(I)〕としては、不斉炭素原子に基づく光学異性体
も挙げることができる。化合物(I)は、例えば、以下
に示す製造法1又は2によって製造することができる。 (製造法1)
【0021】
【化7】
【0022】(式中、R,R,X,Z及びMは前記
の記載と同義である。) 化合物(I)は、通常、化合物(II)と化合物(II
I)とを溶媒中で反応させることによって製造すること
ができる。化合物(II)は、対応するカルボン酸と市
販のN,N−カルボニルジイミダゾールとをN,N−ジ
メチルホルムアミド(DMF),塩化メチレン,ベンゼ
ン,トルエンなどの溶媒中で反応させることによって製
造することができる。
【0023】化合物(II)としては、例えば、表1〜
5中に示した化合物1〜30などに対応した各置換基の
種類からなる各化合物(II)〔各々、化合物(II)
〜(II)30などと称する。例えば、化合物(I
I)とは化合物(II)におけるRがCH、Xが
酸素原子、ZがCHであることを意味する。〕を挙げる
ことできる。
【0024】化合物(III)は、J.Chem.So
c.3514頁(1958年)に記載の方法などによっ
て製造したスルホンアミド類とアルカリ水溶液(又はア
ルカリ金属アルコキサイド)とを反応させることによっ
て製造することができる。
【0025】化合物(III)としては、例えば、表1
〜5中に示した化合物1〜30などに対応した各置換基
の種類からなる各化合物(III)〔各々、化合物(I
II)〜(III)30などと称する。例えば、化合
物(III)とは化合物(III)におけるRが2
−ピリジル基、Mはアルカリ金属であることを意味す
る。〕を挙げることできる。
【0026】化合物(I)の合成で用いる溶媒として
は、本反応に直接関与しないものであれば特に限定され
ず、例えば、ジエチルエーテル,テトラヒドロフラン,
ジオキサンなどのエーテル類;N,N−ジメチルホルム
アミド,ジメチルスルホキシドなどの双極性非プロトン
溶媒類;アセトニトリルなどのニトリル類;それらの混
合溶媒などを挙げることができる。
【0027】化合物(I)の製造法は、反応濃度が5〜
80%で行うことができる。その製造法において、原料
の化合物(II)と(III)とを用いる割合は、化合
物(II)1モルに対して、化合物(III)0.5〜
2モルの割合で加えることがでるが、好ましくは1〜
1.5モルがよい。
【0028】その反応温度は、使用する溶媒の沸点以下
で行う限り特に限定されないが、通常、−5〜30℃で
行うことができる。その反応時間は、前記の濃度、温度
によって変化するが、通常1〜24時間で行うことがで
きる。 (製造法2)
【0029】
【化8】
【0030】(式中、R,R及びZは前記の記載と
同義である。) 化合物(I)においてXが酸素原子で表される化合物
(I’)は、通常、原料化合物(IV)と原料化合物
(V)とを、脱水縮合剤存在下、溶媒中で反応させるこ
とによって製造することができる。化合物(IV)は、
例えば、次に示すように、水素化ナトリウム,炭酸カリ
ウムなどのような塩基の存在下、アセトン,DMF,テ
トラヒドロフラン,アセトニトリルなどの溶媒中で3−
アルコキシ−2−ヒドロキシアルカン酸エステル類とピ
リミジン類(又はトリアジン類)とを反応させて得たエ
ステルを加水分解することによって製造することができ
る。
【0031】
【化9】
【0032】(式中、R及びZは前記の記載と同義で
あり;Rは低級アルキル基を表し;Aはハロゲン原子
又は低級アルキルスルホニル基を表す。) 化合物(IV)は、例えば、表1〜5中に示した化合物
1,16,24,25,27,28,30などに対応し
た各置換基の種類からなる各化合物(IV)〔各々、化
合物(IV),(IV)16,(IV)24,(I
V)25,(IV)28,(IV)30などと称する。
例えば、化合物(IV)とは化合物(IV)における
がCH、ZがCHであることを意味する。〕を挙
げることできる。
【0033】化合物(V)は、前記記載の方法によって
製造することができる。化合物(V)としては、例え
ば、表1〜5中に示した化合物1,16,24,25,
27,28,30などに対応した各置換基の種類からな
る各化合物(V)〔各々、化合物(V)
(V)16,(V)24,(V)25,(V)28
(V)30などと称する。例えば、化合物(V)とは
化合物(V)におけるRが2−ピリジル基であること
を意味する。〕を挙げることできる。
【0034】脱水縮合剤としては、ジシクロヘキシルカ
ルボジイミド(DCC),1−エチル−3−(3−ジメ
チルアミノプロピル)カルボジイミド ハイドロクロラ
イド(同人化学研究製の商品名;WSC)などを挙げる
ことができる。化合物(I’)の合成で用いる溶媒とし
ては、本反応に直接関与しないものであれば特に限定さ
れず、例えば、エチルエーテル,テトラヒドロフラン,
ジオキサンなどのエーテル類;ベンゼン,トルエン,キ
シレンなどの無置換又は置換芳香族炭化水素類;塩化メ
チレン,クロロホルムなどのハロゲン化炭化水素類;
N,N−ジメチルホルムアミド,ジメチルスルホキシド
などの双極性非プロトン溶媒類;アセトニトリルなどの
ニトリル類;それらの混合溶媒などを挙げることができ
る。
【0035】化合物(I’)の製造法は、反応濃度が5
〜80%で行うことができる。その製造法において、化
合物(IV)と化合物(V)とを用いる割合は、化合物
(IV)の1モルに対して化合物(V)を0.5〜2モ
ル、好ましくは1〜1.5モルがよい。その反応温度
は、使用する溶媒の沸点以下で行う限り特に限定されな
いが、通常、0〜50℃で行うことができる。その反応
時間は、前記の濃度,温度によって変化するが、通常、
1〜24時間で行うことができる。
【0036】これらの製造法1又は2で製造した化合物
(I)としては、例えば、表1〜5中に示した化合物1
〜30などを挙げることできる〔例えば、化合物1とは
化合物(I)におけるRがCH、Rが2−ピリジ
ル基、Xが酸素原子、ZがCHであることを意味す
る。〕。
【0037】化合物(I)を有効成分とする除草剤は、
ワタ,ダイズなどに高い選択性を有し、かつ優れた除草
効果を示すものである。即ち、本発明の除草剤は、水
田,畑などに発生する一年生雑草及び多年生雑草に対し
て優れた除草効果を示し、その除草効果は、特に、一年
生の禾本科雑草(例えば、メヒシバ,ノビエ,エノコロ
グサなど),一年生の広葉雑草(例えば、アサガオ,シ
ロザ,イヌビユ,イチビ,オナモミなど)及び多年生雑
草(例えば、ジョンソングラス,ホタルイ,ミズガヤツ
リなど)で顕著である。
【0038】また、本発明の除草剤は、前記の雑草に対
して優れた除草効果を示すが、そのような処理濃度では
畑作物(例えば、ワタ,ダイズなど)に対して殆ど薬害
を示さないものである。
【0039】本発明の除草剤は、化合物(I)の1種以
上を有効成分として含有するものである。化合物(I)
は、単独で使用することもできるが、通常は常法によっ
て、担体,界面活性剤,分散剤,補助剤などを配合(例
えば、粉剤,乳剤,微粒剤,粒剤,水和剤,油性の懸濁
液,エアゾールなどの組成物として調製する。)して使
用することが好ましい。
【0040】担体としては、例えば、タルク,雲母,ベ
ントナイト,クレー,カオリン,ケイソウ土,ホワイト
カーボン,バーミキュライト,ドロマイト,ゼオライ
ト,消石灰,ケイ砂,無水ケイ酸,硫安,尿素,木粉,
澱粉,セルロースなどの固体担体;炭化水素(ケロシ
ン,鉱油など),芳香族炭化水素(ベンゼン,トルエ
ン,キシレンなど),塩素化炭化水素(クロロホルム,
四塩化炭素など),エーテル類(ジオキサン,テトラヒ
ドロフランなど),ケトン類(アセトン,シクロヘキサ
ノン,イソホロンなど),エステル類(酢酸エチル,エ
チレングリコールアセテート,マレイン酸ジブチルな
ど),アルコール類(メタノール,n−ヘキサノール,
エチレングリコールなど),極性溶媒(ジメチルホルム
アミド,ジメチルスルホキシドなど),水などの液体担
体;空気,窒素,炭酸ガス,フレオンなどの気体担体
(この場合には、混合噴射することができる)などを挙
げることがでる。
【0041】本剤の植物への付着,吸収の向上,薬剤の
分散,乳化,展着などの性能を向上させるために使用で
きる界面活性剤としては、非イオン系,陰イオン系,陽
イオン系,両性イオン系などの界面活性剤(例えば、ア
ルコール硫酸エステル類、アルキルスルホン酸塩、リグ
ニンスルホン酸塩、ポリオキシエチレングリコールエー
テルなど)を挙げることができる。そして、その製剤の
性状を改善するためには、カルボキシメチルセルロー
ス,ポリエチレングリコール,アラビアゴムなどを補助
剤として用いることができる。本剤の製造では、前記の
担体,界面活性剤,分散剤,補助剤などの他に、その他
の農薬(殺菌剤,殺虫剤など),肥料,土壌改良剤など
をそれぞれの目的に応じて、各々単独で又は適当に組み
合わせて使用することができる。
【0042】本発明の化合物(I)を製剤化した場合の
有効成分濃度は、乳剤では通常1〜50重量%,粉剤で
は通常0.3〜25重量%,水和剤では通常1〜90重
量%,粒剤では通常0.5〜5重量%,油剤では通常
0.5〜5重量%,エアゾールでは通常0.1〜5重量
%である。これらの製剤を適当な濃度に希釈して、それ
ぞれの目的に応じて、植物茎葉,土壌,水田の水面に散
布するか、又は直接施用することによって各種の用途に
供することができる。
【0043】
【実施例】以下、本発明を実施例によって示す。なお、
これらの実施例は、本発明の範囲を限定するものではな
い。 実施例1 (1)2−(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イ
ル)チオ−3−メトキシ−3−メチル−N−(ピリジン
−2−イル)スルホニルブタン酸アミド(化合物2)の
合成 (製造法1)に記載の方法によって化合物(I)を合成
した。N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)(10
ml)にナトリウム 2−アミノスルホニルピリジン
(1.80g、0.01mol)を懸濁し、1−〔2−
(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イル)チオ−3
−メトキシ−3−メチルブチル〕イミダゾール(3.5
2g、0.01mol)を溶解したDMF(10ml)
を0℃で滴下した。滴下終了後、0℃で2時間攪拌した
後、室温(20℃)で3時間攪拌した。
【0044】得られた反応液に飽和クエン酸水溶液(3
0ml)を加えて酢酸エチルで抽出し、酢酸エチル層を
飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、酢酸エ
チルを減圧下で留去して得られた残渣をカラムクロマト
グラフィー(洞海化学工業社製のMs gel D−1
50−60A、n−ヘキサン:酢酸エチル:メタノール
=1:1:0.05溶出)によって単離し、白色の結晶
である目的化合物を3.14g(収率は70%)得た。
【0045】(2)2−(4,6−ジメトキシピリミジ
ン−2−イル)オキシ−3−メトキシ−3−メチル−N
−(ピリミジン−2−イル)スルホニルブタン酸アミド
(化合物1)の合成 (製造法2)に記載の方法によって化合物(I)を合成
した。塩化メチレン(20ml)に2−アミノスルホニ
ルピリミジン(1.57g、0.01mol)と2−
(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イル)オキシ−
3−メトキシ−3−メチルブタン酸(2.86g、0.
01mol)とを加えた。さらに、1−エチル−3−
(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミドハイド
ロクロライド(同人化学研究製の商品名;WSC)
(1.91g、0.01mol)を加え、室温(20
℃)で2時間攪拌した。
【0046】反応液を水で水洗後、硫酸ナトリウムで乾
燥し、塩化メチレンを減圧下で留去した。得られた残渣
をカラムクロマトグラフィー(和光純薬製のワコーゲル
C−200、トルエン:酢酸エチル=4:1溶出)に
よって単離し、白色の結晶である目的化合物を3.24
g(収率は75%)得た。
【0047】(3)表1〜5中のその他の化合物(I)
の合成 前記のいずれかの合成方法に準じて、表1〜5中に示し
たような目的化合物(I)を得た。
【0048】
【表1】
【0049】
【表2】
【0050】
【表3】
【0051】
【表4】
【0052】
【表5】
【0053】実施例2 (1)〔粒剤の調製〕 化合物1を8重量部、ベントナイト30重量部、タルク
59重量部、ネオペレックスパウダー(商品名;花王株
式会社製)1重量部及びリグニンスルホン酸ソーダ2重
量部を均一に混合し、次いで少量の水を添加して混練し
た後、造粒,乾燥して粒剤を得た。
【0054】(2)〔水和剤の調製〕 化合物2を50重量部、カオリン46重量部、ネオペレ
ックスパウダー(商品名;花王株式会社製)2重量部及
びデモールN(商品名;花王株式会社製)2重量部を均
一に混合し、次いで粉砕して水和剤を得た。
【0055】(3)〔乳剤の調製〕 化合物3を30重量部、キシレン60重量部、ジメチル
ホルムアミド5重量部及びソルポール3005X(商品
名;東邦化学工業製)5重量部を加えて均一に混合し、
溶解して乳剤を得た。
【0056】(4)〔粉剤の調製〕 化合物4を5重量部、タルク50重量部及びクレー45
重量部を均一に混合して粉剤を得た。
【0057】実施例3 (1)〔水田除草試験〕 1/5000アールのワグネルポットに宇部土壌(沖積
埴壌土)を充填し、雑草(ノビエ,ホタルイ,ミズガヤ
ツリ)の種子又は塊茎を植え、水を加えて水深3cmの
湛水状態にした。実施例2に準じて調製した表1〜5に
示す目的化合物(I)の水和剤を、水で希釈し、ノビエ
1葉期に、これらの各薬液中における化合物(I)の有
効濃度が20g/aとなるようにピペットを用いて滴下
処理した。そして、平均気温25℃のガラス室で3週間
管理した後に、それらの除草効果を調査した。薬剤効果
の評価は、無処理区の状態と比較して、6段階〔0:無
害(正常発育),1:僅少害,2:小害,3:中害,
4:大害,5:完全枯死)で示した。その結果を表6に
示す。
【0058】
【表6】
【0059】(2)〔畑作土壌処理試験〕 1/5000アールのワグネルポットに宇部土壌(沖積
埴壌土)を充填し、メヒシバ,ノビエ,イチビ,シロ
ザ,イヌビユ,アサガオ,オナモミの種子を播種して覆
土した。実施例2に準じて調製した表1〜5に示す目的
化合物(I)の水和剤を、水で希釈し、これらの各薬液
中における化合物(I)の有効濃度が20g/aとなる
ように各土壌表層に均一に噴霧した。そして、平均気温
25℃のガラス室で3週間管理した後に、それらの除草
効果を調査した。その薬剤効果の判定結果を、前記の水
田除草効果試験(I)に記載の評価方法で、表7に示
す。
【0060】
【表7】
【0064】(3)〔畑作茎葉処理試験〕 1/5000アールのワグネルポットに火山灰土壌を充
填し、ワタ,ダイズ,メヒシバ,ノビエ,イチビ,シロ
ザ,イヌビユ,アサガオ,オナモミの種子を播種して覆
土し、2週間育成した。実施例2に準じて調製した表1
〜5に示す目的化合物(I)の水和剤を、展着剤である
ネオステリン(クミアイ化学社製)(500ppm)を
含む水で2000ppmに希釈し、前記の各植物体に均
一に噴霧した。そして、平均気温25℃のガラス室で3
週間管理した後に、それらの除草効果を調査した。その
薬剤効果の判定結果を、前記の水田除草効果試験(1)
に記載の評価方法で、表8に示す。
【0061】
【表8】
【0062】
【発明の効果】本発明の新規な3−アルコキシ−N−ピ
リジルスルホニルアルカン酸アミド誘導体は、一年生の
禾本科雑草,一年生の広葉雑草,多年生雑草年生などに
対して優れた除草効果を有し、また、ワタ,ダイズなど
の作物に対して選択性を有する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 葉山 孝司 山口県宇部市大字小串1978番地の5 宇 部興産株式会社 宇部研究所内 審査官 冨永 保 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C07D 401/12

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次式: 【化1】 (式中、Rは低級アルキル基,低級アルケニル基,低
    級アルキニル基,ハロ低級アルキル基又はシアノ低級ア
    ルキル基を表し;Rは無置換又は置換ピリジル基を表
    し;Xは酸素原子又は硫黄原子を表し;ZはCH又はN
    を表す。)で示される3−アルコキシ−N−ピリジルス
    ルホニルアルカン酸アミド誘導体。
  2. 【請求項2】 次式: 【化2】 (式中、R,X及びZは請求項1の記載と同義であ
    る。)で示される化合物と 次式: 【化3】 (式中、Rは請求項1の記載と同義であり;Mはアル
    カリ金属を表す。)で示される化合物とを反応させるこ
    とを特徴とする請求項1記載の式(I)で示される3−
    アルコキシ−N−ピリジルスルホニルアルカン酸アミド
    誘導体の製造法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の式(I)で示される3−
    アルコキシ−N−ピリジルスルホニルアルカン酸アミド
    誘導体を有効成分とする除草剤。
JP4208377A 1992-04-17 1992-06-26 3−アルコキシ−n−ピリジルスルホニルアルカン酸アミド誘導体、その製造法及び除草剤 Expired - Lifetime JP2980217B2 (ja)

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