JP3080284B2 - 3−アルコキシ−n−(n−置換アミノ)スルホニルアルカン酸アミド誘導体、その製造法及び除草剤 - Google Patents

3−アルコキシ−n−(n−置換アミノ)スルホニルアルカン酸アミド誘導体、その製造法及び除草剤

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JP3080284B2
JP3080284B2 JP05052292A JP5229293A JP3080284B2 JP 3080284 B2 JP3080284 B2 JP 3080284B2 JP 05052292 A JP05052292 A JP 05052292A JP 5229293 A JP5229293 A JP 5229293A JP 3080284 B2 JP3080284 B2 JP 3080284B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規な3−アルコキシ
−N−(N−置換アミノ)スルホニルアルカン酸アミド
誘導体を有効成分とする除草剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術の説明】これまでに、農作業の省力化,農
産物の生産性向上を計るために多くの除草剤が開発され
ている。しかし、従来の除草剤は、ワタなどの作物に対
する選択性及び除草効果が十分とはいえず、また、生物
に対する安全性に関する問題を十分に満足させていると
もいい難い。そこで、これらの課題を解決できる新規な
除草剤の開発が試みられているが、本発明のような3−
アルコキシ−N−(N−置換アミノ)スルホニルアルカ
ン酸アミド誘導体は知られていなかった。
【0003】
【発明が解決すべき課題】本発明の目的は、除草剤とし
て有用な新規な3−アルコキシ−N−(N−置換アミ
ノ)スルホニルアルカン酸アミド誘導体及びその製造法
を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記の問
題点を解決するために鋭意研究した結果、新規な3−ア
ルコキシ−N−(N−置換アミノ)スルホニルアルカン
酸アミド誘導体が一年生の広葉雑草などに対して優れた
除草効果を示し、ワタ,ダイズなどの作物に対して選択
性を有し、かつ高収率で得られる製造法を見出して、本
発明を完成させるに至った。即ち、本発明は次の通りで
ある。第1の発明は、次式(I):
【0005】
【化6】
【0006】(式中、R1 は炭素原子数1〜6個のアル
キル基,炭素原子数2〜6個のアルケニル基,炭素原子
数2〜6個のアルキニル基,炭素原子数1〜6個のハロ
アルキル基又は炭素原子数2〜7個のシアノアルキル基
を表し;R2 ,R3 は互いに独立して水素原子,炭素原
子数1〜10個のアルキル基,炭素原子数2〜6個のア
ルケニル基,炭素原子数2〜6個のアルキニル基,フェ
ニル基,ベンジル基又は炭素原子数1〜6個のアルコキ
シ基を表し;或いは又、R2 とR3 とが互いに結合し,
これらが結合したNと共にシクロアミノ基を表し;Xは
酸素原子又は硫黄原子を表し;ZはCH又はNを表
す。)で示される3−アルコキシ−N−(N−置換アミ
ノ)スルホニルアルカン酸アミド誘導体に関するもので
ある。第2の発明は、次式(II):
【0007】
【化7】
【0008】(式中、R1 ,X及びZは前記の記載と同
義である。)で示される化合物と次式(III) :
【0009】
【化8】
【0010】(式中、R2 及びR3 は前記の記載と同義
であり;Mはアルカリ金属を表す。)で示される化合物
とを反応させることを特徴とする前記記載の式(I)で
示される3−アルコキシ−N−(N−置換アミノ)スル
ホニルアルカン酸アミド誘導体の製造法に関するもので
ある。第3の発明は、次式(IV):
【0011】
【化9】
【0012】(式中、R1 及びZは前記の記載と同義で
ある。)で示される化合物と次式(V):
【0013】
【化10】
【0014】(式中、R2 及びR3 は前記の記載と同義
である。)で示される化合物とを反応させることを特徴
とする前記記載の式(I)においてXが酸素原子で表さ
れる3−アルコキシ−N−(N−置換アミノ)スルホニ
ルアルカン酸アミド誘導体の製造法に関するものであ
る。第4の発明は、前記記載の式(I)で示される3−
アルコキシ−N−(N−置換アミノ)スルホニルアルカ
ン酸アミド誘導体を有効成分とする除草剤に関するもの
である。
【0015】以下、本発明を詳細に説明する。前記の目
的化合物である新規な3−アルコキシ−N−(N−置換
アミノ)スルホニルアルカン酸アミド誘導体〔化合物
(I)〕及びその製造原料〔化合物(II)〜化合物
(V)〕において表したR1 ,R2 ,R3 ,X,Z及び
Mは、次の通りである。
【0016】R1 としては、炭素原子数1〜6個のアル
キル基,炭素原子数2〜6個のアルケニル基,炭素原子
数2〜6個のアルキニル基,炭素原子数1〜6個のハロ
アルキル基,炭素原子数2〜7個のシアノアルキル基な
どを挙げることができる。R1 におけるアルキル基とし
ては、直鎖状又は分岐状のものを挙げることができる
が;好ましくは炭素原子数が1〜4個の直鎖状又は分岐
状のものがよく;さらに好ましくは1〜3個のもの(例
えば、メチル基,エチル基,n−プロピル基,i−プロ
ピル基など)がよい。
【0017】R1 における炭素原子数2〜6個のアルケ
ニル基としては、直鎖状又は分岐状のものを挙げること
ができるが;好ましくは2〜3個のものがよく;さらに
好ましくはプロペニル基(例えば、アリル基など)がよ
い。R1 における炭素原子数2〜6個のアルキニル基と
しては、直鎖状又は分岐状のものを挙げることができる
が;好ましくは炭素原子数が2〜3個のものがよく;さ
らに好ましくはプロピニル基(例えば、プロパルギル基
など)がよい。
【0018】R1 における炭素原子数1〜6個のハロア
ルキル基としては、直鎖状又は分岐状のもの(ハロゲン
原子は、フッ素原子,塩素原子,臭素原子,ヨウ素原子
などを挙げることができる。)を挙げることができる
が;炭素原子数は好ましくは1〜4個、さらに好ましく
は1〜2個のものがよく;ハロゲン原子としてはフッ素
原子,塩素原子がよい。そして、最も好ましいハロアル
キル基としては、例えば、フルオロエチル基,クロロエ
チル基などを挙げることができる。
【0019】R1 における炭素原子数2〜7個のシアノ
アルキル基としては、直鎖状又は分岐状のものを挙げる
ことができるが;好ましくは炭素原子数が1〜3個のも
の(例えば、シアノエチル基など)がよい。R2 及びR
3 としては、互いに独立して、水素原子,炭素原子数1
〜10個のアルキル基,炭素原子数2〜6個のアルケニ
ル基,炭素原子数2〜6個のアルキニル基,フェニル
基,ベンジル基,炭素原子数1〜6個のアルコキシ基な
どを挙げることができる。
【0020】R2 及びR3 におけるアルキル基として
は、直鎖状又は分岐状のものを挙げることができるが;
好ましくは炭素原子数が1〜8個のものがよく;さらに
好ましくは1〜6個のもの(例えば、メチル基,エチル
基,n−プロピル基,i−プロピル基,n−ブチル基,
i−ブチル基,t−ブチル基,n−ペンチル基,i−ペ
ンチル基,n−ヘキシル基,i−ヘキシル基など)がよ
い。R2 及びR3 におけるアルケニル基としては、直鎖
状又は分岐状のものを挙げることができるが;好ましく
は炭素原子数が2〜4個のものがよく;さらに好まプロ
ペニル基などがよい。
【0021】R2 及びR3 におけるアルキニル基として
は、直鎖状又は分岐状のものを挙げることができるが;
好ましくは炭素原子数が2〜4個のものがよく;さらに
好ましくはプロピニル基などがよい。R2 及びR3 にお
けるフェニル基としては、無置換,置換のものを挙げる
ことができるが;好ましくは無置換のものがよい。R2
及びR3 におけるベンジル基としては、無置換,置換の
ものを挙げることができるが;好ましくは無置換のもの
がよい。
【0022】R2 及びR3 におけるアルコキシ基として
は、直鎖状又は分岐状のものを挙げることができるが;
好ましくは炭素原子数が1〜4個のものがよく;さらに
好ましくは1〜3個のもの(例えば、メトキシ基など)
がよい。或いは又、R2 とR3 とは、互いに結合し,こ
れらが結合したNと共に炭素原子数2〜10個のシクロ
アミノ基を形成することができ;炭素原子数は好ましく
は2〜8個、さらに好ましくは2〜6個のもの(例え
ば、ピペリジノ基,モルホリノ基など)がよい。
【0023】Xとしては、酸素原子,硫黄原子などを挙
げることができる。Zとしては、CH,Nなどを挙げる
ことができる。Mとしては、ナトリウム金属,カリウム
金属を挙げることができる。
【0024】目的化合物である新規な3−アルコキシ−
N−(N−置換アミノ)スルホニルアルカン酸アミド誘
導体〔化合物(I)〕としては、不斉炭素原子に基づく
光学異性体も挙げることができる。化合物(I)は、例
えば、以下に示す製造法1又は2によって製造すること
ができる。 (製造法1)
【0025】
【化11】
【0026】(式中、R1 ,R2 ,R3 ,X,Z及びM
は前記の記載と同義である。) 化合物(I)は、通常、化合物(II)と化合物(III) と
を溶媒中で反応させることによって製造することができ
る。化合物(II)は、例えば、対応するカルボン酸(E
P0481512A1記載の方法で合成)と市販のN,
N−カルボニルジイミダゾールとをN,N−ジメチルホ
ルムアミド(DMF),塩化メチレン,ベンゼン,トル
エンなどの溶媒中で反応させることによって製造するこ
とができる。
【0027】化合物(II)としては、例えば、後述の表
1〜10中に示した化合物1〜65に対応した各置換基
の種類からなる化合物(II)を挙げることできる〔各
々、化合物(II)1 〜(II)65と称する。例えば、化合
物(II)1 は、化合物(II)におけるR1 がCH3 ,X
が酸素原子、ZがCHである。〕。
【0028】化合物(III) は、スルホンアミド〔実験化
学講座(丸善),III 巻,1806頁に記載の方法など
によって製造したスルホニルクロライドとアンモニアと
を反応させることによって得ることができる〕とアルカ
リ水溶液(又はアルカリ金属アルコキサイド)とを反応
させることによって製造することができる。
【0029】化合物(III) としては、例えば、後述の表
1〜10中に示した化合物1〜65に対応した各置換基
の種類からなる化合物(III) を挙げることできる〔各
々、化合物(III) 1 〜(III) 65と称する。例えば、化合
物(III) 1 は、化合物(III) におけるR2 及びR3 がC
3 ,Mはアルカリ金属である。〕。
【0030】化合物(I)の合成で用いる溶媒として
は、本反応に直接関与しないものであれば特に限定され
ず、例えば、ジエチルエーテル,テトラヒドロフラン,
ジオキサンなどのエーテル類;N,N−ジメチルホルム
アミド,ジメチルスルホキシドなどの双極性非プロトン
溶媒類;アセトニトリルなどのニトリル類;それらの混
合溶媒などを挙げることができる。
【0031】化合物(I)の製造法は、反応濃度が5〜
80%で行うことができる。その製造法において、原料
の化合物(II)と(III) とを用いる割合は、化合物(I
I)の1モルに対して、化合物(III) を0.5〜2モル
の割合で加えることができるが、好ましくは1〜1.5
モルがよい。
【0032】その反応温度は、使用する溶媒の沸点以下
で行う限り特に限定されないが、通常、−5〜30℃で
行うことができる。その反応時間は、前記の濃度、温度
によって変化するが、通常1〜24時間で行うことがで
きる。 (製造法2)
【0033】
【化12】
【0034】(式中、R1 ,R2 ,R3 及びZは前記の
記載と同義である。) 化合物(I)においてXが酸素原子で表される化合物
(I')は、通常、原料化合物(IV)を、脱水縮合剤存在
下、溶媒中で反応させることによって製造することがで
きる。化合物(IV)は、例えば、EP0481512A
1に記載の方法で次に示すように水素化ナトリウム,炭
酸カリウムなどのような塩基の存在下,溶媒中で3−ア
ルコキシ−2−置換アルカン酸エステル類とピリミジン
類(又はトリアジン類)とを反応させて得たエステルを
加水分解することによって製造することができる。
【0035】
【化13】
【0036】(式中、R1 及びZは前記の記載と同義で
あり;R4 は水素原子,メチルスルホニル基又は置換フ
ェニルスルホニル基を表し;Aはハロゲン原子又はメチ
ルスルホニル基を表す。) 化合物(IV)は、例えば、後述の表1〜10中に示した
化合物1,4,7,10,13,16,17,18,2
2,23,24,25,26,27,36,57に対応
した各置換基の種類からなる各化合物(IV)〔各々、化
合物(IV)1 ,(IV)4 ,(IV)7 ,(IV)10,(IV)
13,(IV)16,(IV)17,(IV)18,(IV)22,(IV)
23,(IV)24,(IV)25,(IV)26,(IV)27,(IV)
36,(IV)57と称する。例えば、化合物(IV)1 は、化
合物(IV)におけるR1 がCH3,ZがCHである。〕
を挙げることできる。
【0037】化合物(V)は、前記記載の方法によって
合成したスルホニルクロライドとアンモニアとを反応さ
せることによって製造することができる。化合物(V)
としては、例えば、後述の表1〜10中に示した化合物
1,4,7,10,13,16,17,18,22,2
3,24,25,26,27,36,57に対応した各
置換基の種類からなる各化合物(V)〔各々、化合物
(V)1 ,(V)4 ,(V)7 ,(V)10,(V)13
(V)16,(V)17,(V) 18,(V)22,(V)23
(V)24,(V)25,(V)26,(V)27,(V)36
(V)57と称する。例えば、化合物(V)1 は、化合物
(V)におけるR2 及びR3 がCH3 である。〕を挙げ
ることできる。
【0038】脱水縮合剤としては、ジシクロヘキシルカ
ルボジイミド(DCC),1−エチル−3−(3−ジメ
チルアミノプロピル)カルボジイミド ハイドロクロラ
イド(同人化学研究製の商品名;WSC)などを挙げる
ことができる。化合物(I)の合成で用いる溶媒として
は、本反応に直接関与しないものであれば特に限定され
ず、例えば、エチルエーテル,テトラヒドロフラン,ジ
オキサンなどのエーテル類;ベンゼン,トルエン,キシ
レンなどの芳香族炭化水素類;塩化メチレン,クロロホ
ルムなどのハロゲン化炭化水素類などを挙げることがで
きる。
【0039】化合物(I)の製造法は、反応濃度が5〜
80%で行うことができる。その製造法において、化合
物(IV)と化合物(V)とを用いる割合は、化合物(I
V)の1モルに対して化合物(V)を0.5〜2モル、
好ましくは1〜1.5モルがよい。その反応温度は、使
用する溶媒の沸点以下で行う限り特に限定されないが、
通常、0〜50℃で行うことができる。その反応時間
は、前記の濃度,温度によって変化するが、通常、1〜
24時間で行うことができる。
【0040】これらの製造法1又は2で製造した化合物
(I)としては、例えば、後述の表1〜10中に示した
化合物1〜65を挙げることできる〔例えば、化合物1
は、化合物(I)におけるR1 ,R2 及びR3 がC
3 、Xが酸素原子、ZがCHである。〕。
【0041】化合物(I)を有効成分とする除草剤は、
ワタ,ダイズなどに高い選択性を有し、かつ優れた除草
効果を示すものである。即ち、本発明の除草剤は、水
田,畑などに発生する一年生雑草及び多年生雑草に対し
て優れた除草効果を示し、その除草効果は、特に、一年
生の禾本科雑草(例えば、メヒシバ,ノビエ,エノコロ
グサなど),一年生の広葉雑草(例えば、アサガオ,シ
ロザ,イヌビユ,イチビ,オナモミなど)及び多年生雑
草(例えば、ジョンソングラス,ホタルイ,ミズガヤツ
リなど)で顕著である。
【0042】また、本発明の除草剤は、前記の雑草に対
して優れた除草効果を示すが、そのような処理濃度では
畑作物(例えば、ワタ,ダイズなど)に対して殆ど薬害
を示さないものである。本発明の除草剤は、化合物
(I)の1種以上を有効成分として含有するものであ
る。化合物(I)は、単独で使用することもできるが、
通常は常法によって、担体,界面活性剤,分散剤,補助
剤などを配合(例えば、粉剤,乳剤,微粒剤,粒剤,水
和剤,油性の懸濁液,エアゾールなどの組成物として調
製する。)して使用することが好ましい。
【0043】担体としては、例えば、タルク,雲母,ベ
ントナイト,クレー,カオリン,ケイソウ土,ホワイト
カーボン,バーミキュライト,ドロマイト,ゼオライ
ト,消石灰,ケイ砂,無水ケイ酸,硫安,尿素,木粉,
澱粉,セルロースなどの固体担体;炭化水素(ケロシ
ン,鉱油など),芳香族炭化水素(ベンゼン,トルエ
ン,キシレンなど),塩素化炭化水素(クロロホルム,
四塩化炭素など),エーテル類(ジオキサン,テトラヒ
ドロフランなど),ケトン類(アセトン,シクロヘキサ
ノン,イソホロンなど),エステル類(酢酸エチル,エ
チレングリコールアセテート,マレイン酸ジブチルな
ど),アルコール類(メタノール,n−ヘキサノール,
エチレングリコールなど),極性溶媒(ジメチルホルム
アミド,ジメチルスルホキシドなど),水などの液体担
体;空気,窒素,炭酸ガス,フレオンなどの気体担体
(この場合には、混合噴射することができる)などを挙
げることがでる。
【0044】本剤の植物への付着,吸収の向上,薬剤の
分散,乳化,展着などの性能を向上させるために使用で
きる界面活性剤としては、非イオン系,陰イオン系,陽
イオン系,両性イオン系などの界面活性剤(例えば、ア
ルコール硫酸エステル類、アルキルスルホン酸塩、リグ
ニンスルホン酸塩、ポリオキシエチレングリコールエー
テルなど)を挙げることができる。そして、その製剤の
性状を改善するためには、カルボキシメチルセルロー
ス,ポリエチレングリコール,アラビアゴムなどを補助
剤として用いることができる。本剤の製造では、前記の
担体,界面活性剤,分散剤,補助剤などの他に、その他
の農薬(殺菌剤,殺虫剤など),肥料,土壌改良剤など
をそれぞれの目的に応じて、各々単独で又は適当に組み
合わせて使用することができる。
【0045】本発明の化合物(I)を製剤化した場合の
有効成分濃度は、乳剤では通常1〜50重量%,粉剤で
は通常0.3〜25重量%,水和剤では通常1〜90重
量%,粒剤では通常0.5〜5重量%,油剤では通常
0.5〜5重量%,エアゾールでは通常0.1〜5重量
%である。これらの製剤を適当な濃度に希釈して、それ
ぞれの目的に応じて、植物茎葉,土壌,水田の水面に散
布するか、又は直接施用することによって各種の用途に
供することができる。
【0046】
【実施例】以下、本発明を実施例によって示す。なお、
これらの実施例は、本発明の範囲を限定するものではな
い。 実施例1 (1) 2−(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イル)
チオ−N−(N,N−ジメチルアミノ)スルホニル−3
−メトキシ−3−メチル−ブタン酸アミド(化合物2)
の合成 (製造法1)に記載の方法によって化合物(I)を合成
した。N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)(10
ml)にナトリウム N,N−ジメチルアミノスルホン
アミド(1.46g、0.01mol)を懸濁し、1−
〔2−(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イル)チ
オ−3−メトキシ−3−メチルブチル〕イミダゾール
(3.52g、0.01mol)を溶解したDMF(1
0ml)を0℃で滴下した。滴下終了後、0℃で2時間
攪拌した後、室温(20℃)で3時間攪拌した。
【0047】得られた反応液に飽和クエン酸水溶液(3
0ml)を加えて酢酸エチルで抽出し、酢酸エチル層を
飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、酢酸エ
チルを減圧下で留去して得られた残渣をカラムクロマト
グラフィー(洞海化学工業社製のMs gel D−1
50−60A、n−ヘキサン:酢酸エチル:メタノール
=1:1:0.5溶出)によって単離し、白色の結晶で
ある目的化合物を2.85g(収率は70%)得た。
【0048】(2) 2−(4,6−ジメトキシピリミジン
−2−イル)オキシ−N−(N,N−ジメチルアミノ)
スルホニル−3−メトキシ−3−メチル−ブタン酸アミ
ド(化合物1)の合成 (製造法2)に記載の方法によって化合物(I)を合成
した。塩化メチレン(20ml)にN,N−ジメチルア
ミノスルホンアミド(1.46g、0.01mol)と
2−(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イル)オキ
シ−3−メトキシ−3−メチルブタン酸(2.86g、
0.01mol)とを加えた。さらに、1−エチル−3
−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド ハ
イドロクロライド(同人化学研究製の商品名;WSC)
(1.91g、0.01mol)を加え、室温(20
℃)で2時間攪拌した。
【0049】反応液を水で水洗後、硫酸ナトリウムで乾
燥し、塩化メチレンを減圧下で留去した。得られた残渣
をカラムクロマトグラフィー(和光純薬製のワコーゲル
C−200、トルエン:酢酸エチル=9:1溶出)に
よって単離し、白色の油状物である目的化合物を2.9
4g(収率は75%)得た。
【0050】(3) 表1〜10中のその他の化合物(I)
の合成 前記のいずれかの合成方法に準じて、表1〜10中に示
したような目的化合物(I)を得た。
【0051】
【表1】
【0052】
【表2】
【0053】
【表3】
【0054】
【表4】
【0055】
【表5】
【0056】
【表6】
【0057】
【表7】
【0058】
【表8】
【0059】
【表9】
【0060】
【表10】
【0061】実施例2 (1) 〔粒剤の調製〕 化合物1を8重量部、ベントナイト30重量部、タルク
59重量部、ネオペレックスパウダー(商品名;花王株
式会社製)1重量部及びリグニンスルホン酸ソーダ2重
量部を均一に混合し、次いで少量の水を添加して混練し
た後、造粒,乾燥して粒剤を得た。
【0062】(2) 〔水和剤の調製〕 化合物2を50重量部、カオリン46重量部、ネオペレ
ックスパウダー(商品名;花王株式会社製)2重量部及
びデモールN(商品名;花王株式会社製)2重量部を均
一に混合し、次いで粉砕して水和剤を得た。
【0063】(3) 〔乳剤の調製〕 化合物3を30重量部、キシレン60重量部、ジメチル
ホルムアミド5重量部及びソルポール3005X(商品
名;東邦化学工業製)5重量部を加えて均一に混合し、
溶解して乳剤を得た。
【0064】(4) 〔粉剤の調製〕 化合物4を5重量部、タルク50重量部及びクレー45
重量部を均一に混合して粉剤を得た。
【0065】実施例3 (1) 〔水田除草試験〕 1/5000アールのワグネルポットに宇部土壌(沖積
埴壌土)を充填し、雑草(ノビエ,ホタルイ,ミズガヤ
ツリ)の種子又は塊茎を植え、水を加えて水深3cmの
湛水状態にした。実施例2に準じて調製した表1〜10
に示す目的化合物(I)の水和剤を、水で希釈し、ノビ
エ1葉期に、これらの各薬液中における化合物(I)の
有効濃度が20g/aとなるようにピペットを用いて滴
下処理した。そして、平均気温25℃のガラス室で3週
間管理した後に、それらの除草効果を調査した。薬剤効
果の評価は、無処理区の状態と比較して、6段階〔0:
無害(正常発育),1:僅少害,2:小害,3:中害,
4:大害,5:完全枯死)で示した。その結果を表11
に示す。
【0066】
【表11】
【0067】(2) 〔畑作土壌処理試験〕 1/5000アールのワグネルポットに宇部土壌(沖積
埴壌土)を充填し、ワタ,ダイズ,メヒシバ,ノビエ,
イチビ,シロザ,イヌビユ,アサガオ,オナモミの種子
を播種して覆土した。実施例2に準じて調製した表1〜
10に示す目的化合物(I)の水和剤を、水で希釈し、
これらの各薬液中における化合物(I)の有効濃度が2
0g/aとなるように各土壌表層に均一に噴霧した。そ
して、平均気温25℃のガラス室で3週間管理した後
に、それらの除草効果を調査した。その薬剤効果の判定
結果を、前記の水田除草効果試験(1) に記載の評価方法
で、表12に示す。
【0068】
【表12】
【0069】(3) 〔畑作茎葉処理試験〕 1/5000アールのワグネルポットに火山灰土壌を充
填し、メヒシバ,ノビエ,イチビ,シロザ,イヌビユ,
アサガオ,オナモミの種子を播種して覆土し、2週間育
成した。実施例2に準じて調製した表1〜10に示す目
的化合物(I)の水和剤を、展着剤であるネオステリン
(クミアイ化学社製)(500ppm)を含む水で20
00ppmに希釈し、前記の各植物体に均一に噴霧し
た。そして、平均気温25℃のガラス室で3週間管理し
た後に、それらの除草効果を調査した。その薬剤効果の
判定結果を、前記の水田除草効果試験(1) に記載の評価
方法で、表13に示す。
【0070】
【表13】
【0071】
【発明の効果】本発明の新規な3−アルコキシ−N−
(N−置換アミノ)スルホニルアルカン酸アミド誘導体
は、一年生の禾本科雑草,一年生の広葉雑草,多年生雑
草年生などに対して優れた除草効果を有し、また、ワ
タ,ダイズなどの作物に対して選択性を有する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C07D 403/12 C07D 403/12 (72)発明者 葉山 孝司 山口県宇部市大字小串1978番地の5 宇 部興産株式会社 宇部研究所内 (72)発明者 桑田 孝明 山口県宇部市大字小串1978番地の5 宇 部興産株式会社 宇部研究所内 審査官 横尾 俊一 (56)参考文献 特開 平3−66672(JP,A) 特開 平5−125058(JP,A) 特開 平5−306274(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07D 239/60 A01N 43/54 A01N 43/64 C07D 251/34 C07D 251/38 C07D 403/12 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次式: 【化1】 (式中、R1 は炭素原子数1〜6個のアルキル基,炭素
    原子数2〜6個のアルケニル基,炭素原子数2〜6個の
    アルキニル基,炭素原子数1〜6個のハロアルキル基又
    は炭素原子数2〜7個のシアノアルキル基を表し;
    2 ,R3 は互いに独立して水素原子,炭素原子数1〜
    10個のアルキル基,炭素原子数2〜6個のアルケニル
    基,炭素原子数2〜6個のアルキニル基,フェニル基,
    ベンジル基又は炭素原子数1〜6個のアルコキシ基を表
    し;或いは又、R2 とR3 とが互いに結合し,これらが
    結合したNと共にシクロアミノ基を表し;Xは酸素原子
    又は硫黄原子を表し;ZはCH又はNを表す。)で示さ
    れる3−アルコキシ−N−(N−置換アミノ)スルホニ
    ルアルカン酸アミド誘導体。
  2. 【請求項2】 次式: 【化2】 (式中、R1 ,X及びZは請求項1の記載と同義であ
    る。)で示される化合物と次式: 【化3】 (式中、R2 及びR3 は請求項1の記載と同義であり;
    Mはアルカリ金属を表す。)で示される化合物とを反応
    させることを特徴とする請求項1記載の式(I)で示さ
    れる3−アルコキシ−N−(N−置換アミノ)スルホニ
    ルアルカン酸アミド誘導体の製造法。
  3. 【請求項3】 次式: 【化4】 (式中、R1 及びZは請求項1の記載と同義である。)
    で示される化合物と次式: 【化5】 (式中、R2 及びR3 は請求項1の記載と同義であ
    る。)で示される化合物とを反応させることを特徴とす
    る請求項1記載の式(I)においてXが酸素原子で表さ
    れる3−アルコキシ−N−(N−置換アミノ)スルホニ
    ルアルカン酸アミド誘導体の製造法。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の式(I)で示される3−
    アルコキシ−N−(N−置換アミノ)スルホニルアルカ
    ン酸アミド誘導体を有効成分とする除草剤。
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