JPH0827133A - 双環式化合物、その用途およびその製造中間体 - Google Patents
双環式化合物、その用途およびその製造中間体Info
- Publication number
- JPH0827133A JPH0827133A JP6157048A JP15704894A JPH0827133A JP H0827133 A JPH0827133 A JP H0827133A JP 6157048 A JP6157048 A JP 6157048A JP 15704894 A JP15704894 A JP 15704894A JP H0827133 A JPH0827133 A JP H0827133A
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- Japan
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- group
- compound
- methyl
- general formula
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- Pending
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- Heterocyclic Carbon Compounds Containing A Hetero Ring Having Nitrogen And Oxygen As The Only Ring Hetero Atoms (AREA)
- Plural Heterocyclic Compounds (AREA)
- Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【構成】一般式
〔式中、R1 は置換されていてもよい芳香族炭化水素
基、置換されていてもよい芳香族ヘテロ環基またはC1
〜C10アルキル基を表わし、Wはメチン基または窒素原
子を表わし、Xは酸素原子またはNH基を表わし、Yは
酸素原子、硫黄原子、NH基またはN=CH基を表わ
す。〕で示される双環式化合物、それを有効成分とする
植物病害防除剤およびその製造中間体。 【効果】上記の双環式化合物は、植物病害に対し優れた
防除効果を示す。
基、置換されていてもよい芳香族ヘテロ環基またはC1
〜C10アルキル基を表わし、Wはメチン基または窒素原
子を表わし、Xは酸素原子またはNH基を表わし、Yは
酸素原子、硫黄原子、NH基またはN=CH基を表わ
す。〕で示される双環式化合物、それを有効成分とする
植物病害防除剤およびその製造中間体。 【効果】上記の双環式化合物は、植物病害に対し優れた
防除効果を示す。
Description
【0001】
【発明の目的】本発明は、双環式化合物、その用途およ
びその製造中間体に関する。
びその製造中間体に関する。
【発明の構成】本発明者らは、植物病害に対し優れた防
除効力を有する化合物を開発すべく鋭意検討した結果、
後記一般式 化5の双環式化合物が各種の植物病害に対
して優れた防除効力を有することを見い出し、さらに、
下記一般式 化6、化7および化8で示される化合物
が、該化合物を製造する上で、有用な中間体となること
を見い出し、本発明に至った。
除効力を有する化合物を開発すべく鋭意検討した結果、
後記一般式 化5の双環式化合物が各種の植物病害に対
して優れた防除効力を有することを見い出し、さらに、
下記一般式 化6、化7および化8で示される化合物
が、該化合物を製造する上で、有用な中間体となること
を見い出し、本発明に至った。
【0002】すなわち、本発明は、一般式 化5
【化5】 〔式中、R1 は置換されていてもよい芳香族炭化水素
基、置換されていてもよい芳香族ヘテロ環基またはC1
〜C10アルキル基(例えば、メチル基、エチル基、イソ
プロピル基、ブチル基、ペンチル基、オクチル基等)を
表わし、Wはメチン基または窒素原子を表わし、Xは酸
素原子またはNH基を表わし、Yは酸素原子、硫黄原
子、NH基またはN=CH基を表わす。〕で示される双
環式化合物(以下、本発明化合物と記す。)、それを有
効成分として含有する植物病害防除剤ならびにその製造
中間体である、一般式 化6
基、置換されていてもよい芳香族ヘテロ環基またはC1
〜C10アルキル基(例えば、メチル基、エチル基、イソ
プロピル基、ブチル基、ペンチル基、オクチル基等)を
表わし、Wはメチン基または窒素原子を表わし、Xは酸
素原子またはNH基を表わし、Yは酸素原子、硫黄原
子、NH基またはN=CH基を表わす。〕で示される双
環式化合物(以下、本発明化合物と記す。)、それを有
効成分として含有する植物病害防除剤ならびにその製造
中間体である、一般式 化6
【化6】 〔式中、R1 、WおよびYは前記と同じ意味を表わ
す。〕で示されるフェニル酢酸エステル誘導体、一般式
化7
す。〕で示されるフェニル酢酸エステル誘導体、一般式
化7
【化7】 〔式中、R1 およびYは前記と同じ意味を表わす。〕で
示されるエステル誘導体、および一般式 化8
示されるエステル誘導体、および一般式 化8
【化8】 〔式中、R1 およびYは前記と同じ意味を表わす。〕で
示されるニトリル誘導体を提供するものである。
示されるニトリル誘導体を提供するものである。
【0003】本発明において、R1 で示される置換され
ていてもよい芳香族炭化水素基および置換されていても
よい芳香族ヘテロ環基の置換基としては、例えば、ハロ
ゲン原子(フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原
子等)、C1 〜C4 アルキル基(例えば、メチル基、エ
チル基、イソプロピル基、tert−ブチル基等)、C1〜
C4 ハロアルキル基(例えば、トリフルオロメチル基
等)、C1 〜C4 アルコキシ基(例えば、メトキシ基、
エトキシ基等)およびC1 〜C4 ハロアルコキシ基(例
えば、トリフルオロメトキシ基等)等があげられる。本
発明において、R1 で示される置換されていてもよい芳
香族炭化水素基における芳香族炭化水素基としては、例
えば、フェニル基、α−ナフチル基、β−ナフチル基等
があげられ、R1 で示される置換されていてもよい芳香
族ヘテロ環基としては、例えば、2−,3−,4−ピリ
ジル基、ピラジン−2−イル基、2−,3−フリル基、
2−,3−チエニル基、2−,4−,5−チアゾリル
基、2−,4−,5−オキサゾリル基、3−,4−,5
−イソオキサゾリル基、3−,4−,5−イソチアゾリ
ル基、1−,3−,4−ピラゾリル基、1,2,3−ト
リアゾリル−1−イル基、1,2,3−トリアゾリル−
4−イル基、1,2,3−トリアゾリル−5−イル基、
1,2,4−トリアゾリル−1−イル基、1,2,4−
トリアゾリル−3−イル基、1,2,4−トリアゾリル
−4−イル基、1,2,5−チアジアゾール−3−イル
基、1,2,5−オキサジアゾール−3−イル基等があ
げられる。
ていてもよい芳香族炭化水素基および置換されていても
よい芳香族ヘテロ環基の置換基としては、例えば、ハロ
ゲン原子(フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原
子等)、C1 〜C4 アルキル基(例えば、メチル基、エ
チル基、イソプロピル基、tert−ブチル基等)、C1〜
C4 ハロアルキル基(例えば、トリフルオロメチル基
等)、C1 〜C4 アルコキシ基(例えば、メトキシ基、
エトキシ基等)およびC1 〜C4 ハロアルコキシ基(例
えば、トリフルオロメトキシ基等)等があげられる。本
発明において、R1 で示される置換されていてもよい芳
香族炭化水素基における芳香族炭化水素基としては、例
えば、フェニル基、α−ナフチル基、β−ナフチル基等
があげられ、R1 で示される置換されていてもよい芳香
族ヘテロ環基としては、例えば、2−,3−,4−ピリ
ジル基、ピラジン−2−イル基、2−,3−フリル基、
2−,3−チエニル基、2−,4−,5−チアゾリル
基、2−,4−,5−オキサゾリル基、3−,4−,5
−イソオキサゾリル基、3−,4−,5−イソチアゾリ
ル基、1−,3−,4−ピラゾリル基、1,2,3−ト
リアゾリル−1−イル基、1,2,3−トリアゾリル−
4−イル基、1,2,3−トリアゾリル−5−イル基、
1,2,4−トリアゾリル−1−イル基、1,2,4−
トリアゾリル−3−イル基、1,2,4−トリアゾリル
−4−イル基、1,2,5−チアジアゾール−3−イル
基、1,2,5−オキサジアゾール−3−イル基等があ
げられる。
【0004】本発明化合物が防除効力を有する植物病害
としては、例えば、イネのいもち病(Pyricularia oryz
ae)、ごま葉枯病(Cochliobolus miyabeanus)、紋枯病
(Rhizoctonia solani)、ムギ類のうどんこ病(Erysip
he graminis, f. sp. hordei, f. sp. tritici) 、赤か
び病(Gibberella zeae)、さび病(Puccinia striiform
is, P. graminis, P. recondita, P. hordei) 、雪腐病
(Typhula sp.,Micronectriella nivalis)、裸黒穂病
(Ustilago tritici, U. nuda)、アイスポット(Pseudoc
ercosporella herpotrichoides)、雲形病(Rhynchospor
ium secalis) 、葉枯病(Septoria tritici)、ふ枯病
(Leptosphaeria nodorum)、カンキツの黒点病(Diapor
the citri)、そうか病(Elsinoe fawcetti) 、果実腐敗
病 (Penicillium digitatum, P. italicum) 、リンゴの
モニリア病 (Sclerotinica mail)、腐らん病 (Valsa ma
il) 、うどんこ病(Podosphaera leucotricha)、斑点落
葉病(Alternaria mali)、黒星病(Venturia inaequali
s)、ナシの黒星病(Venturianashicola) 、黒斑病(Alt
ernaria kikuchiana)、赤星病(Gymnosporangium harae
anum)、モモの灰星病(Sclerotinia cinerea)、黒星病
(Cladosporium carpophilum) 、フォモプシス腐敗病
(Phomopsis sp.)、ブドウの黒とう病(Elsinoeampelin
a) 、晩腐病(Glomerella cingulate) 、うどんこ病(U
ncinula necator) 、さび病 (Phakopsora ampelopsidi
s)、べと病(Plasmopara viticola)、カキの炭そ病(Gl
oeosporium kaki)、落葉病 (Cercospora kaki, Mycosph
aerella nawae)、ウリ類の炭そ病(Colletotrichum lag
enarium)、うどんこ病(Sphaerotheca fuliginea) 、つ
る枯病 (Mycosphaerella melonis) 、べと病(Pseudoper
onospora cubensis)、トマトの輪紋病(Alternaria sol
ani)、葉かび病 (Cladosporium fulvum)、ナスの褐紋病
(Phomopsis vexans) 、うどんこ病(Erysiphe cichora
cearum) 、アブラナ科野菜の黒斑病(Alternaria japon
ica)、白斑病(Cercosporella brassicae)、ネギのさび
病(Puccinia allii) 、ダイズの紫斑病(Cercospore k
ikuchii)、黒とう病(Elsinoe giycines) 、黒点病 (Di
aporthe phaseolorum var. sojae) 、インゲンの炭そ病
(Colletotrichum lindemuthianum)、ラッカセイの黒渋
病(Mycosphaerella personnatum) 、褐紋病(Cercospo
ra arachidicola)、エンドウのうどんこ病(Erysiphepi
si) ジャガイモの夏疫病 (Alternaria solani)、疫病
(Phytophthora infestans) 、イチゴのうどんこ病(Sp
haerotheca humuli)、チャの網もち病 (Exobasidium re
ticulatum)、白星病 (Elsinoe leucospila) 、タバコの
赤星病 (Alternaria longipes)、うどんこ病(Erysiphe
cichoracearum) 、炭そ病 (Colletotrichum tabacum)
、テンサイの褐紋病(Cercospora beticola)、バラの
黒点病 (Diplocarpon rosae)、うどんこ病(Sphaerothe
ca pannosa) 、キクの褐班病 (Septoria chrysanthemi-
indici) 、白さび病(Puccinia horiana) 、種々の作物
の灰色かび病(Botrytis cinerea) 、菌核病(Scleroti
nia sclerotiorum) 、疫病(Phytophthora sp.) 、べと
病(Plasmopara sp.,Pseudoperonospora sp.,Peronospo
ra sp., Bremia sp., Sclerosporasp.)等が挙げられ
る。本発明化合物には部分構造として、C=W 二重結
合に基づく(E), (Z)の2つの異性体が存在するが、
その各々および混合部が本発明に含まれる。(ここで用
いた(E)および(Z)という用語は、広く幾何異性体
を示すのに使用されているカーン−インゴールド−プロ
レグ系により定義されたものである。)
としては、例えば、イネのいもち病(Pyricularia oryz
ae)、ごま葉枯病(Cochliobolus miyabeanus)、紋枯病
(Rhizoctonia solani)、ムギ類のうどんこ病(Erysip
he graminis, f. sp. hordei, f. sp. tritici) 、赤か
び病(Gibberella zeae)、さび病(Puccinia striiform
is, P. graminis, P. recondita, P. hordei) 、雪腐病
(Typhula sp.,Micronectriella nivalis)、裸黒穂病
(Ustilago tritici, U. nuda)、アイスポット(Pseudoc
ercosporella herpotrichoides)、雲形病(Rhynchospor
ium secalis) 、葉枯病(Septoria tritici)、ふ枯病
(Leptosphaeria nodorum)、カンキツの黒点病(Diapor
the citri)、そうか病(Elsinoe fawcetti) 、果実腐敗
病 (Penicillium digitatum, P. italicum) 、リンゴの
モニリア病 (Sclerotinica mail)、腐らん病 (Valsa ma
il) 、うどんこ病(Podosphaera leucotricha)、斑点落
葉病(Alternaria mali)、黒星病(Venturia inaequali
s)、ナシの黒星病(Venturianashicola) 、黒斑病(Alt
ernaria kikuchiana)、赤星病(Gymnosporangium harae
anum)、モモの灰星病(Sclerotinia cinerea)、黒星病
(Cladosporium carpophilum) 、フォモプシス腐敗病
(Phomopsis sp.)、ブドウの黒とう病(Elsinoeampelin
a) 、晩腐病(Glomerella cingulate) 、うどんこ病(U
ncinula necator) 、さび病 (Phakopsora ampelopsidi
s)、べと病(Plasmopara viticola)、カキの炭そ病(Gl
oeosporium kaki)、落葉病 (Cercospora kaki, Mycosph
aerella nawae)、ウリ類の炭そ病(Colletotrichum lag
enarium)、うどんこ病(Sphaerotheca fuliginea) 、つ
る枯病 (Mycosphaerella melonis) 、べと病(Pseudoper
onospora cubensis)、トマトの輪紋病(Alternaria sol
ani)、葉かび病 (Cladosporium fulvum)、ナスの褐紋病
(Phomopsis vexans) 、うどんこ病(Erysiphe cichora
cearum) 、アブラナ科野菜の黒斑病(Alternaria japon
ica)、白斑病(Cercosporella brassicae)、ネギのさび
病(Puccinia allii) 、ダイズの紫斑病(Cercospore k
ikuchii)、黒とう病(Elsinoe giycines) 、黒点病 (Di
aporthe phaseolorum var. sojae) 、インゲンの炭そ病
(Colletotrichum lindemuthianum)、ラッカセイの黒渋
病(Mycosphaerella personnatum) 、褐紋病(Cercospo
ra arachidicola)、エンドウのうどんこ病(Erysiphepi
si) ジャガイモの夏疫病 (Alternaria solani)、疫病
(Phytophthora infestans) 、イチゴのうどんこ病(Sp
haerotheca humuli)、チャの網もち病 (Exobasidium re
ticulatum)、白星病 (Elsinoe leucospila) 、タバコの
赤星病 (Alternaria longipes)、うどんこ病(Erysiphe
cichoracearum) 、炭そ病 (Colletotrichum tabacum)
、テンサイの褐紋病(Cercospora beticola)、バラの
黒点病 (Diplocarpon rosae)、うどんこ病(Sphaerothe
ca pannosa) 、キクの褐班病 (Septoria chrysanthemi-
indici) 、白さび病(Puccinia horiana) 、種々の作物
の灰色かび病(Botrytis cinerea) 、菌核病(Scleroti
nia sclerotiorum) 、疫病(Phytophthora sp.) 、べと
病(Plasmopara sp.,Pseudoperonospora sp.,Peronospo
ra sp., Bremia sp., Sclerosporasp.)等が挙げられ
る。本発明化合物には部分構造として、C=W 二重結
合に基づく(E), (Z)の2つの異性体が存在するが、
その各々および混合部が本発明に含まれる。(ここで用
いた(E)および(Z)という用語は、広く幾何異性体
を示すのに使用されているカーン−インゴールド−プロ
レグ系により定義されたものである。)
【0005】次に、本発明化合物の製造法について詳し
く説明する。本発明化合物のうち、Xが酸素原子である
ものは、例えば、前記一般式 化6で示されるフェニル
酢酸エステル誘導体とメチル化剤(例えば、硫酸ジメチ
ル、ヨウ化メチル、臭化メチル等)とを塩基の存在下に
反応させることにより製造することができる。この反応
において、塩基としては、炭酸カリウム、炭酸ナトリウ
ム、水素化ナトリウム等の無機塩基、ナトリウムメチラ
ート等のアルカリ金属のアルコキシドが通常使用され
る。反応に供される試剤の量は、一般式 化6で示され
るフェニル酢酸エステル誘導体1当量に対して、通常、
メチル化剤は1〜3当量であり、反応温度、反応時間は
通常、それぞれ−10℃〜溶媒の沸点および約30分〜
24時間である。上記反応においては、必ずしも溶媒は
必要ではないが、溶媒を使用してもよく、使用し得る溶
媒としては、N,N−ジメチルホルムアミド等のアミド
類、スルホラン、ジメチルスルホキシド等の硫黄系化合
物、テトラヒドロフラン等のエーテル類、トルエン等の
芳香族炭化水素類、クロルベンゼン等のハロゲン化炭化
水素類、水およびそれらの混合物があげられる。反応終
了後の反応液は、中和、抽出等の通常の後処理を行い、
必要に応じてクロマトグラフィー、再結晶等の操作によ
ってさらに精製することにより、目的とする本発明化合
物を得ることができる。
く説明する。本発明化合物のうち、Xが酸素原子である
ものは、例えば、前記一般式 化6で示されるフェニル
酢酸エステル誘導体とメチル化剤(例えば、硫酸ジメチ
ル、ヨウ化メチル、臭化メチル等)とを塩基の存在下に
反応させることにより製造することができる。この反応
において、塩基としては、炭酸カリウム、炭酸ナトリウ
ム、水素化ナトリウム等の無機塩基、ナトリウムメチラ
ート等のアルカリ金属のアルコキシドが通常使用され
る。反応に供される試剤の量は、一般式 化6で示され
るフェニル酢酸エステル誘導体1当量に対して、通常、
メチル化剤は1〜3当量であり、反応温度、反応時間は
通常、それぞれ−10℃〜溶媒の沸点および約30分〜
24時間である。上記反応においては、必ずしも溶媒は
必要ではないが、溶媒を使用してもよく、使用し得る溶
媒としては、N,N−ジメチルホルムアミド等のアミド
類、スルホラン、ジメチルスルホキシド等の硫黄系化合
物、テトラヒドロフラン等のエーテル類、トルエン等の
芳香族炭化水素類、クロルベンゼン等のハロゲン化炭化
水素類、水およびそれらの混合物があげられる。反応終
了後の反応液は、中和、抽出等の通常の後処理を行い、
必要に応じてクロマトグラフィー、再結晶等の操作によ
ってさらに精製することにより、目的とする本発明化合
物を得ることができる。
【0006】本発明化合物のうち、Wが窒素原子であ
り、XがNH基であるものは、例えば、本発明化合物の
うち、Wが窒素原子であり、Xが酸素原子であるものと
メチルアミンを反応させることにより製造することがで
きる。この反応において使用される試剤の量は、本発明
化合物のうち、Wが窒素原子であり、Xが酸素原子であ
るもの1当量に対し、通常、メチルアミンは1〜100
当量であり、反応温度および反応時間は通常、それぞれ
−10℃〜溶媒の沸点または100℃および約30分〜
24時間である。上記反応において、必ずしも溶媒は必
要ではないが、使用し得る溶媒としては、例えば、メタ
ノール、エタノール等のアルコール類、ジメチルスルホ
キシド等の硫黄系化合物、N,N−ジメチルホルムアミ
ド等のアミド類、テトラヒドロフラン等のエーテル類、
トルエン等の芳香族炭化水素類、水およびそれらの混合
物があげられる。反応終了後の反応液は、抽出、濃縮等
の通常の後処理を行い、必要に応じてクロマトグラフィ
ー、再結晶等の操作によってさらに精製することによ
り、目的とする本発明化合物を得ることができる。
り、XがNH基であるものは、例えば、本発明化合物の
うち、Wが窒素原子であり、Xが酸素原子であるものと
メチルアミンを反応させることにより製造することがで
きる。この反応において使用される試剤の量は、本発明
化合物のうち、Wが窒素原子であり、Xが酸素原子であ
るもの1当量に対し、通常、メチルアミンは1〜100
当量であり、反応温度および反応時間は通常、それぞれ
−10℃〜溶媒の沸点または100℃および約30分〜
24時間である。上記反応において、必ずしも溶媒は必
要ではないが、使用し得る溶媒としては、例えば、メタ
ノール、エタノール等のアルコール類、ジメチルスルホ
キシド等の硫黄系化合物、N,N−ジメチルホルムアミ
ド等のアミド類、テトラヒドロフラン等のエーテル類、
トルエン等の芳香族炭化水素類、水およびそれらの混合
物があげられる。反応終了後の反応液は、抽出、濃縮等
の通常の後処理を行い、必要に応じてクロマトグラフィ
ー、再結晶等の操作によってさらに精製することによ
り、目的とする本発明化合物を得ることができる。
【0007】本発明化合物を製造する際の中間体である
一般式 化6、化7および化8で示される化合物は、例
えば、以下のスキーム化9に従って製造することができ
る。
一般式 化6、化7および化8で示される化合物は、例
えば、以下のスキーム化9に従って製造することができ
る。
【化9】 〔式中、p−Tsはp−トルエンスルフォニル基を表わ
し、NBSはN−ブロモスクシニイミドを表わし、Me
はメチル基を表わす。R1 は前記と同じ意味を表わし、
R2 はC2 〜C6 アルキル基(例えば、イソアミル基
等)を表わし、R3はC1 〜C4 アルキル基(例えば、
メチル基、エチル基等)を表わす。〕スキーム化9にお
いて、メチルベンゾチアゾール類およびメチルベンズイ
ミダゾール類は、M.T.Bogertら, J.Am.Chem. Soc, 44,
826 〜837 (1922); H.Rivierら, Helv. Chim. Acta. 2
0, 691 〜704 (1937)またはW.O.Poolら, J.Am.Chem. So
c, 59, 178 (1937)に記載の方法に準じて製造すること
ができる。また、メチルベンズオキサゾール類およびメ
チルキノキサリン類は、後記参考製造例に記した方法に
準じて製造することができる。
し、NBSはN−ブロモスクシニイミドを表わし、Me
はメチル基を表わす。R1 は前記と同じ意味を表わし、
R2 はC2 〜C6 アルキル基(例えば、イソアミル基
等)を表わし、R3はC1 〜C4 アルキル基(例えば、
メチル基、エチル基等)を表わす。〕スキーム化9にお
いて、メチルベンゾチアゾール類およびメチルベンズイ
ミダゾール類は、M.T.Bogertら, J.Am.Chem. Soc, 44,
826 〜837 (1922); H.Rivierら, Helv. Chim. Acta. 2
0, 691 〜704 (1937)またはW.O.Poolら, J.Am.Chem. So
c, 59, 178 (1937)に記載の方法に準じて製造すること
ができる。また、メチルベンズオキサゾール類およびメ
チルキノキサリン類は、後記参考製造例に記した方法に
準じて製造することができる。
【0008】本発明化合物を植物病害防除剤の有効成分
として用いる場合は、他の何らの成分も加えずそのまま
でもよいが、通常は固体担体、液体担体、界面活性剤そ
の他の製剤用補助剤と混合して、乳剤、水和剤、懸濁
剤、粒剤、粉剤、液剤等に製剤する。これらの製剤には
有効成分として本発明化合物を、重量比で、 0.1〜99.9
%、好ましくは1〜90%含有する。固体担体として
は、例えば、カオリンクレー、アッタパルジャイトクレ
ー、ベントナイト、酸性白土、パイロフィライト、タル
ク、珪藻土、方解石、クルミ粉、尿素、硫酸アンモニウ
ム、合成含水酸化珪素等の微粉末あるいは粒状物が挙げ
られ、液体担体としては、例えば、キシレン、メチルナ
フタレン等の芳香族炭化水素、イソプロパノール、エチ
レングリコール、セロソルブ等のアルコール、アセト
ン、シクロヘキサノン、イソホロン等のケトン、大豆
油、綿実油等の植物油、ジメチルスルホキシド、アセト
ニトリル、水等が挙げられ、乳化、分散、湿展等のため
に用いられる界面活性剤としては、例えば、アルキル硫
酸エステル塩、アルキル(アリール)スルホン酸塩、ジ
アルキルスルホコハク酸塩、ポリオキシエチレンアルキ
ルアリールエーテルリン酸エステル塩等の陰イオン界面
活性剤、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオ
キシエチレンアルキルアリールエーテル、ポリオキシエ
チレンポリオキシプロピレンブロックコポリマー、ソル
ビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン
脂肪酸エステル等の非イオン界面活性剤等が挙げられ
る。製剤用補助剤としては、例えば、リグニンスルホン
酸塩、アルギン酸塩、ポリビニルアルコール、アラビア
ガム、CMC(カルボキシメチルセルロース)、PAP
(酸性リン酸イソプロピル)等が挙げられる。
として用いる場合は、他の何らの成分も加えずそのまま
でもよいが、通常は固体担体、液体担体、界面活性剤そ
の他の製剤用補助剤と混合して、乳剤、水和剤、懸濁
剤、粒剤、粉剤、液剤等に製剤する。これらの製剤には
有効成分として本発明化合物を、重量比で、 0.1〜99.9
%、好ましくは1〜90%含有する。固体担体として
は、例えば、カオリンクレー、アッタパルジャイトクレ
ー、ベントナイト、酸性白土、パイロフィライト、タル
ク、珪藻土、方解石、クルミ粉、尿素、硫酸アンモニウ
ム、合成含水酸化珪素等の微粉末あるいは粒状物が挙げ
られ、液体担体としては、例えば、キシレン、メチルナ
フタレン等の芳香族炭化水素、イソプロパノール、エチ
レングリコール、セロソルブ等のアルコール、アセト
ン、シクロヘキサノン、イソホロン等のケトン、大豆
油、綿実油等の植物油、ジメチルスルホキシド、アセト
ニトリル、水等が挙げられ、乳化、分散、湿展等のため
に用いられる界面活性剤としては、例えば、アルキル硫
酸エステル塩、アルキル(アリール)スルホン酸塩、ジ
アルキルスルホコハク酸塩、ポリオキシエチレンアルキ
ルアリールエーテルリン酸エステル塩等の陰イオン界面
活性剤、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオ
キシエチレンアルキルアリールエーテル、ポリオキシエ
チレンポリオキシプロピレンブロックコポリマー、ソル
ビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン
脂肪酸エステル等の非イオン界面活性剤等が挙げられ
る。製剤用補助剤としては、例えば、リグニンスルホン
酸塩、アルギン酸塩、ポリビニルアルコール、アラビア
ガム、CMC(カルボキシメチルセルロース)、PAP
(酸性リン酸イソプロピル)等が挙げられる。
【0009】これらの製剤は、そのままであるいは水で
希釈して茎葉散布するか、または、土壌に散粉、散粒し
て混和するかあるいは土壌施用いる等の種々の形態で使
用する。また、他の植物病害防除剤と混合して用いるこ
とにより、防除効力の増強を期待できる。さらに、殺虫
剤、殺ダニ剤、殺線虫剤、除草剤、植物生長調節剤、肥
料、土壌改良剤と混合して用いることもできる。なお、
本発明化合物は、水田、畑地、果樹園、茶園、牧草地、
芝生地等の植物病害防除剤の有効成分として用いること
ができる。本発明化合物を植物病害防除剤の有効成分と
して用いる場合、その施用量は、通常1アールあたり
0.1g〜100g、好ましくは 0.2g〜20gであり、
乳剤、水和剤、懸濁剤、液剤等を水で希釈して施用する
場合、その施用濃度は、0.000001%〜50%、好ましく
は 0.00001%〜10%であり、粒剤、粉剤等はなんら希
釈することなくそのまま施用する。
希釈して茎葉散布するか、または、土壌に散粉、散粒し
て混和するかあるいは土壌施用いる等の種々の形態で使
用する。また、他の植物病害防除剤と混合して用いるこ
とにより、防除効力の増強を期待できる。さらに、殺虫
剤、殺ダニ剤、殺線虫剤、除草剤、植物生長調節剤、肥
料、土壌改良剤と混合して用いることもできる。なお、
本発明化合物は、水田、畑地、果樹園、茶園、牧草地、
芝生地等の植物病害防除剤の有効成分として用いること
ができる。本発明化合物を植物病害防除剤の有効成分と
して用いる場合、その施用量は、通常1アールあたり
0.1g〜100g、好ましくは 0.2g〜20gであり、
乳剤、水和剤、懸濁剤、液剤等を水で希釈して施用する
場合、その施用濃度は、0.000001%〜50%、好ましく
は 0.00001%〜10%であり、粒剤、粉剤等はなんら希
釈することなくそのまま施用する。
【0010】
【実施例】以下、本発明を製造例、製剤例および試験例
等によりさらに詳しく説明するが、本発明はこれらの例
のみに限定されるものではない。まず、製造例を示す。 製造例1 ヒドロキシイミノ−〔2−(2−クロロフェニル)ベン
ゾオキサゾール−4−イル〕酢酸メチル0.66g(2.00mM)
およびヨウ化メチル0.34g(2.40mM)をN,N−ジメチル
ホルムアミド5mlに溶解し、10℃以下で60%油性水
素化ナトリウム88mg(2.20mM)を添加した。同一温度で
しばらく攪拌後、徐々に室温に上げ、1晩攪拌した。生
じた反応液に氷水を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出
液を水洗した後、濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(溶出液;n−ヘキサン:酢酸エチル=
1:1(v/v))に付し、(E)−メトキシイミノ−〔2−
(2−クロロフェニル)ベンツオキサゾール−4−イ
ル〕酢酸メチル(本発明化合物2a)0.41gおよび
(Z)−メトキシイミノ−〔2−(2−クロロフェニ
ル)ベンゾオキサゾール−4−イル〕酢酸メチル(本発
明化合物2b)0.16gを得た。1 H−NMR(CDCl3 /TMS)δ(ppm) 2a:3.91(3H,s)、4.11(3H,s)、7.3 〜7.6(5H,m) 、7.
68(1H,d,J=7.9Hz)、8.15(1H,d,J=7.9Hz) m.p. 116.2 ℃ 2b:3.83(3H,s)、4.29(3H,s)、7.3 〜7.5(3H,m) 、7.
56(1H,d,J=8.2Hz)、7.66(1H,d,J=8.2Hz)、8.1 〜8.2(2
H,m) m.p. 111.2 ℃
等によりさらに詳しく説明するが、本発明はこれらの例
のみに限定されるものではない。まず、製造例を示す。 製造例1 ヒドロキシイミノ−〔2−(2−クロロフェニル)ベン
ゾオキサゾール−4−イル〕酢酸メチル0.66g(2.00mM)
およびヨウ化メチル0.34g(2.40mM)をN,N−ジメチル
ホルムアミド5mlに溶解し、10℃以下で60%油性水
素化ナトリウム88mg(2.20mM)を添加した。同一温度で
しばらく攪拌後、徐々に室温に上げ、1晩攪拌した。生
じた反応液に氷水を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出
液を水洗した後、濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(溶出液;n−ヘキサン:酢酸エチル=
1:1(v/v))に付し、(E)−メトキシイミノ−〔2−
(2−クロロフェニル)ベンツオキサゾール−4−イ
ル〕酢酸メチル(本発明化合物2a)0.41gおよび
(Z)−メトキシイミノ−〔2−(2−クロロフェニ
ル)ベンゾオキサゾール−4−イル〕酢酸メチル(本発
明化合物2b)0.16gを得た。1 H−NMR(CDCl3 /TMS)δ(ppm) 2a:3.91(3H,s)、4.11(3H,s)、7.3 〜7.6(5H,m) 、7.
68(1H,d,J=7.9Hz)、8.15(1H,d,J=7.9Hz) m.p. 116.2 ℃ 2b:3.83(3H,s)、4.29(3H,s)、7.3 〜7.5(3H,m) 、7.
56(1H,d,J=8.2Hz)、7.66(1H,d,J=8.2Hz)、8.1 〜8.2(2
H,m) m.p. 111.2 ℃
【0011】製造例2 メトキシイミノ−(2−フェニルベンゾオキサゾール−
4−イル〕酢酸メチル0.25g(0.81mM)をメタノール20
mlに溶解し、40%メチルアミンメタノール溶液を3ml
加え、室温で3時間攪拌した。生じた反応液を濃縮する
ことにより、N−メチル−メトキシイミノ−(2−フェ
ニルベンゾオキゾール−4−イル)酢酸アミド(本発明
化合物7)0.25gを得た。m.p. 196.4 ℃
4−イル〕酢酸メチル0.25g(0.81mM)をメタノール20
mlに溶解し、40%メチルアミンメタノール溶液を3ml
加え、室温で3時間攪拌した。生じた反応液を濃縮する
ことにより、N−メチル−メトキシイミノ−(2−フェ
ニルベンゾオキゾール−4−イル)酢酸アミド(本発明
化合物7)0.25gを得た。m.p. 196.4 ℃
【0012】製造例3 ヒドロキシメチレン−(3−フェニルキノキサリン−5
−イル)酢酸メチル0.30g(0.98mM)および硫酸ジメチル
0.13g(1.0mM) をN,N−ジメチルホルムアミド5mlに
溶解し、炭酸カリウム0.28g(2.0mM) を加えて、室温で
5時間攪拌した。生じた反応液に氷水を加え、酢酸エチ
ルで抽出した。抽出液を水洗した後、濃縮し、残渣をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液;n−ヘキ
サン:酢酸エチル=1:1(v/v))に付し、メトキシメチ
レン(3−フェニルキノキサリン−5−イル)酢酸メチ
ル(本発明化合物38)0.25gを得た。1 H−NMR(CDCl3 /TMS)δ(ppm):3.8
4(3H,s)、4.08(3H,s)、7.4 〜7.6(3H,m) 、7.78(1H,t,J
=7.8Hz)、7.90(1H,d,J=8.6Hz)、8.15〜8.25(3H,m)、9.3
8(1H,s)
−イル)酢酸メチル0.30g(0.98mM)および硫酸ジメチル
0.13g(1.0mM) をN,N−ジメチルホルムアミド5mlに
溶解し、炭酸カリウム0.28g(2.0mM) を加えて、室温で
5時間攪拌した。生じた反応液に氷水を加え、酢酸エチ
ルで抽出した。抽出液を水洗した後、濃縮し、残渣をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液;n−ヘキ
サン:酢酸エチル=1:1(v/v))に付し、メトキシメチ
レン(3−フェニルキノキサリン−5−イル)酢酸メチ
ル(本発明化合物38)0.25gを得た。1 H−NMR(CDCl3 /TMS)δ(ppm):3.8
4(3H,s)、4.08(3H,s)、7.4 〜7.6(3H,m) 、7.78(1H,t,J
=7.8Hz)、7.90(1H,d,J=8.6Hz)、8.15〜8.25(3H,m)、9.3
8(1H,s)
【0013】本発明化合物の例を表1〜表4に示す。
(一般式 化5の置換基の定義で示す。)
(一般式 化5の置換基の定義で示す。)
【表1】
【0014】
【表2】(表1の続き)
【0015】
【表3】(表2の続き)
【0016】
【表4】(表3の続き)
【0017】次に、本発明化合物のいくつかの 1H−N
MR(CDCl3 /TMS,δ(ppm))データまた
は融点(m.p.)を示す。 1 m.p. 131.9 ℃ 3 m.p. 158.5 ℃ 4 m.p. 177.5 ℃ 5 m.p. 116.6 ℃ 6 3.92(3H,s)、4.11(3H,s)、7.3 〜7.5(4H,m) 、7.
68(1H,dd,J=8.0, 2.0Hz)、8.15(1H,d,J=2Hz) 25 3.84(3H,s)、4.08(3H,s)、7.4 〜7.6(3H,m) 、7.
77(1H,d,J=7.2Hz)、7.90(1H,d,J=7.2Hz)、8.15〜8.25(3
H,m)、9.38(1H,s) 40 m.p. 176.9 ℃ 41 m.p. 188.6 ℃ 45 3.91(3H,s)、4.10(3H,s)、7.15(1H,t,J=4.4Hz)、
7.3 〜7.5(2H,m) 、7.5 〜7.65(2H,m)、7.90(1H,d,J=3.
5Hz) 46 m.p. 157.8 ℃ 47 m.p. 226.7 ℃
MR(CDCl3 /TMS,δ(ppm))データまた
は融点(m.p.)を示す。 1 m.p. 131.9 ℃ 3 m.p. 158.5 ℃ 4 m.p. 177.5 ℃ 5 m.p. 116.6 ℃ 6 3.92(3H,s)、4.11(3H,s)、7.3 〜7.5(4H,m) 、7.
68(1H,dd,J=8.0, 2.0Hz)、8.15(1H,d,J=2Hz) 25 3.84(3H,s)、4.08(3H,s)、7.4 〜7.6(3H,m) 、7.
77(1H,d,J=7.2Hz)、7.90(1H,d,J=7.2Hz)、8.15〜8.25(3
H,m)、9.38(1H,s) 40 m.p. 176.9 ℃ 41 m.p. 188.6 ℃ 45 3.91(3H,s)、4.10(3H,s)、7.15(1H,t,J=4.4Hz)、
7.3 〜7.5(2H,m) 、7.5 〜7.65(2H,m)、7.90(1H,d,J=3.
5Hz) 46 m.p. 157.8 ℃ 47 m.p. 226.7 ℃
【0018】次に、一般式 化6で示されるフェニル酢
酸エステル誘導体の製造例を示す。 中間体の製造例1 2−(3−クロロフェニル)ベンゾオキサゾール−4−
酢酸メチル0.88g(2.5mM)をナトリウムメチラートメタ
ノール溶液(28%) 5.8gに加え、氷冷下攪拌しなが
ら亜硝酸イソアミル3.51gを加え、室温で一晩攪拌を続
行した。生じた反応液に氷水を加え、塩酸酸性とした
後、酢酸エチルで抽出した。抽出液を水洗後、濃縮し、
析出した結晶をn−ヘキサンで洗浄することにより、ヒ
ドロキシイミノ〔2−(3−クロロフェニル)ベンゾオ
キサゾール−4−イル〕酢酸メチル0.66gを得た。 m.p. 175.9 ℃(収率68%) 次に、一般式 化6で示されるフェニル酢酸エステル誘
導体のその他の例を示す。 ヒドロキシイミノ(2−フェニルベンゾオキサゾール−
4−イル)酢酸メチル1 H−NMR(CDCl3 /TMS,δ(ppm))3.8
7(3H,s)、7.3 〜7.6(5H,m) 、7.65(1H,d,J=7.9Hz)、8.2
3(2H,d,J=7.9Hz) ヒドロキシイミノ〔2−(2−フリル)ベンゾオキサゾ
ール−4−イル〕酢酸メチル m.p. 218.3 ℃ ヒドロキシイミノ〔2−(3−クロロ−2−チエニル)
ベンゾオキサゾール−4−イル〕酢酸メチル m.p. 207.4 ℃ ヒドロキシイミノ〔2−(2,4−ジクロロフェニル)
ベンゾオキサゾール−4−イル〕酢酸メチル ヒドロキシイミノ〔2−(2,5−ジクロロフェニル)
ベンゾオキサゾール−4−イル〕酢酸メチル ヒドロキシイミノ〔2−(2−クロロフェニル)ベンゾ
オキサゾール−4−イル〕酢酸メチル ヒドロキシイミノ〔2−(4−クロロフェニル)ベンゾ
オキサゾール−4−イル〕酢酸メチル
酸エステル誘導体の製造例を示す。 中間体の製造例1 2−(3−クロロフェニル)ベンゾオキサゾール−4−
酢酸メチル0.88g(2.5mM)をナトリウムメチラートメタ
ノール溶液(28%) 5.8gに加え、氷冷下攪拌しなが
ら亜硝酸イソアミル3.51gを加え、室温で一晩攪拌を続
行した。生じた反応液に氷水を加え、塩酸酸性とした
後、酢酸エチルで抽出した。抽出液を水洗後、濃縮し、
析出した結晶をn−ヘキサンで洗浄することにより、ヒ
ドロキシイミノ〔2−(3−クロロフェニル)ベンゾオ
キサゾール−4−イル〕酢酸メチル0.66gを得た。 m.p. 175.9 ℃(収率68%) 次に、一般式 化6で示されるフェニル酢酸エステル誘
導体のその他の例を示す。 ヒドロキシイミノ(2−フェニルベンゾオキサゾール−
4−イル)酢酸メチル1 H−NMR(CDCl3 /TMS,δ(ppm))3.8
7(3H,s)、7.3 〜7.6(5H,m) 、7.65(1H,d,J=7.9Hz)、8.2
3(2H,d,J=7.9Hz) ヒドロキシイミノ〔2−(2−フリル)ベンゾオキサゾ
ール−4−イル〕酢酸メチル m.p. 218.3 ℃ ヒドロキシイミノ〔2−(3−クロロ−2−チエニル)
ベンゾオキサゾール−4−イル〕酢酸メチル m.p. 207.4 ℃ ヒドロキシイミノ〔2−(2,4−ジクロロフェニル)
ベンゾオキサゾール−4−イル〕酢酸メチル ヒドロキシイミノ〔2−(2,5−ジクロロフェニル)
ベンゾオキサゾール−4−イル〕酢酸メチル ヒドロキシイミノ〔2−(2−クロロフェニル)ベンゾ
オキサゾール−4−イル〕酢酸メチル ヒドロキシイミノ〔2−(4−クロロフェニル)ベンゾ
オキサゾール−4−イル〕酢酸メチル
【0019】次に、一般式 化7で示されるエステル誘
導体の製造例を示す。 中間体の製造例2 メタノール20mlに氷冷下、アセチルクロリド6mlを滴
下し、1時間攪拌することにより、塩化水素メタノール
溶液を調製した。ここに氷冷下、2−(3−クロロフェ
ニル)−4−(2−メチルチオ−2−メチルスルフィニ
ルビニル)ベンゾオキサゾール1.17g(3.22mM)のメタノ
ール溶液を加え、室温にて一晩攪拌した。生じた反応液
に氷水を加え、析出した結晶を濾別、水洗することによ
り、2−(3−クロロフェニル)ベンゾオキサゾール−
4−酢酸メチル0.90gを得た。(収率93%)1 H−NMR(CDCl3 /TMS)δ(ppm):3.7
4(3H,s)、4.10(2H,s)、7.2 〜7.4(2H,m) 、7.4 〜7.6(3
H,m) 、8.13(1H,d,J=7.1Hz)、8.24(1H,s)
導体の製造例を示す。 中間体の製造例2 メタノール20mlに氷冷下、アセチルクロリド6mlを滴
下し、1時間攪拌することにより、塩化水素メタノール
溶液を調製した。ここに氷冷下、2−(3−クロロフェ
ニル)−4−(2−メチルチオ−2−メチルスルフィニ
ルビニル)ベンゾオキサゾール1.17g(3.22mM)のメタノ
ール溶液を加え、室温にて一晩攪拌した。生じた反応液
に氷水を加え、析出した結晶を濾別、水洗することによ
り、2−(3−クロロフェニル)ベンゾオキサゾール−
4−酢酸メチル0.90gを得た。(収率93%)1 H−NMR(CDCl3 /TMS)δ(ppm):3.7
4(3H,s)、4.10(2H,s)、7.2 〜7.4(2H,m) 、7.4 〜7.6(3
H,m) 、8.13(1H,d,J=7.1Hz)、8.24(1H,s)
【0020】中間体の製造例3 メタノール20mlに0℃にて塩化水素ガスを吹き込み飽
和させた。ここに、3−フェニル−5−(シアノメチ
ル)キノキサリン0.80g(3.3mM) を添加し、室温にて一
晩攪拌した。生じた反応液を水に投じ、3時間室温にて
攪拌した後、酢酸エチルで抽出した。抽出液を水洗後、
濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(溶出液;n−ヘキサン:酢酸エチル=1:1(v/v))に
付し、3−フェニルキノキサリン−5−酢酸メチル0.52
gを得た。(収率57%)1 H−NMR(CDCl3 /TMS)δ(ppm):3.7
1(3H,s)、4.32(2H,s)、7.4 〜7.6(3H,m) 、7.57(2H,d,J
=6.2Hz)、8.05(1H,m)、8.23(2H,d,J=8.2Hz)、9.37(1H,
s)
和させた。ここに、3−フェニル−5−(シアノメチ
ル)キノキサリン0.80g(3.3mM) を添加し、室温にて一
晩攪拌した。生じた反応液を水に投じ、3時間室温にて
攪拌した後、酢酸エチルで抽出した。抽出液を水洗後、
濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(溶出液;n−ヘキサン:酢酸エチル=1:1(v/v))に
付し、3−フェニルキノキサリン−5−酢酸メチル0.52
gを得た。(収率57%)1 H−NMR(CDCl3 /TMS)δ(ppm):3.7
1(3H,s)、4.32(2H,s)、7.4 〜7.6(3H,m) 、7.57(2H,d,J
=6.2Hz)、8.05(1H,m)、8.23(2H,d,J=8.2Hz)、9.37(1H,
s)
【0021】次に、一般式 化7で示されるエステル誘
導体のその他の例を 1H−NMR(CDCl3 /TM
S,δ(ppm))データまたは融点(m.p.)と共に示
す。 2−フェニルベンゾオキサゾール−4−酢酸メチル 3.73(3H,s)、4.10(2H,s)、7.2 〜7.4(2H,m) 、7.4 〜7.
6(4H,m) 、8.2 〜8.4(2H,m) 2−(2−クロロフェニル)ベンゾオキサゾール−4−
酢酸メチル 3.74(3H,s)、4.13(2H,s)、7.3 〜7.5(4H,m) 、7.5 〜7.
6(2H,m) 、8.15(1H,d,J=8.6Hz) 2−(4−クロロフェニル)ベンゾオキサゾール−4−
酢酸メチル 3.74(3H,s)、4.09(2H,s)、7.2 〜7.4(3H,m) 、7.50(2H,
d,J=8.6Hz)、8.20(2H,d,J=8.6Hz) 2−(2,4−ジクロロフェニル)ベンゾオキサゾール
−4−酢酸メチル 3.74(3H,s)、4.11(2H,s)、7.2 〜7.45(3H,m)、7.53(1H,
dd,J=7.9, 2.0Hz)、7.57(1H,d,J=2.0Hz)、8.12(1H,d,J=
8.5Hz) 2−(2,5−ジクロロフェニル)ベンゾオキサゾール
−4−酢酸メチル 3.74(3H,s)、4.11(2H,s)、7.3 〜7.45(3H,m)、7.49(1H,
d,J=8.6Hz)、7.54(1H,d,J=7.9Hz)、8.16(1H,d,J=2.4Hz) 2−(2−チエニル)ベンゾオキサゾール−4−酢酸メ
チル 3.73(3H,s)、4.08(2H,s)、7.17(1H,t,J=4.4Hz)、7.2 〜
7.35(2H,m)、7.45(1H,dd,J=7.5, 2.0Hz)、7.54(1H,d,J=
5.0Hz)、7.90(1H,d,J=3.8Hz) 2−(2−フリル)ベンゾオキサゾール−4−酢酸メチ
ル m.p. 114.0 ℃ 2−(3−クロロ−2−チエニル)ベンゾオキサゾール
−4−酢酸メチル m.p. 154.5 ℃
導体のその他の例を 1H−NMR(CDCl3 /TM
S,δ(ppm))データまたは融点(m.p.)と共に示
す。 2−フェニルベンゾオキサゾール−4−酢酸メチル 3.73(3H,s)、4.10(2H,s)、7.2 〜7.4(2H,m) 、7.4 〜7.
6(4H,m) 、8.2 〜8.4(2H,m) 2−(2−クロロフェニル)ベンゾオキサゾール−4−
酢酸メチル 3.74(3H,s)、4.13(2H,s)、7.3 〜7.5(4H,m) 、7.5 〜7.
6(2H,m) 、8.15(1H,d,J=8.6Hz) 2−(4−クロロフェニル)ベンゾオキサゾール−4−
酢酸メチル 3.74(3H,s)、4.09(2H,s)、7.2 〜7.4(3H,m) 、7.50(2H,
d,J=8.6Hz)、8.20(2H,d,J=8.6Hz) 2−(2,4−ジクロロフェニル)ベンゾオキサゾール
−4−酢酸メチル 3.74(3H,s)、4.11(2H,s)、7.2 〜7.45(3H,m)、7.53(1H,
dd,J=7.9, 2.0Hz)、7.57(1H,d,J=2.0Hz)、8.12(1H,d,J=
8.5Hz) 2−(2,5−ジクロロフェニル)ベンゾオキサゾール
−4−酢酸メチル 3.74(3H,s)、4.11(2H,s)、7.3 〜7.45(3H,m)、7.49(1H,
d,J=8.6Hz)、7.54(1H,d,J=7.9Hz)、8.16(1H,d,J=2.4Hz) 2−(2−チエニル)ベンゾオキサゾール−4−酢酸メ
チル 3.73(3H,s)、4.08(2H,s)、7.17(1H,t,J=4.4Hz)、7.2 〜
7.35(2H,m)、7.45(1H,dd,J=7.5, 2.0Hz)、7.54(1H,d,J=
5.0Hz)、7.90(1H,d,J=3.8Hz) 2−(2−フリル)ベンゾオキサゾール−4−酢酸メチ
ル m.p. 114.0 ℃ 2−(3−クロロ−2−チエニル)ベンゾオキサゾール
−4−酢酸メチル m.p. 154.5 ℃
【0022】次に、一般式 化8で示されるニトリル誘
導体の製造例を示す。 中間体の製造例4 3−フェニル−5−(ブロモメチル)キノキサリン5.30
g(17.7mM)をジメチルホルムアミド20mlに溶解させ、
ここに氷冷下、青酸ナトリウム0.87g(17.7mM)を加え、
室温にて一晩攪拌した。生じた反応液に氷水を加え、酢
酸エチルで抽出した。抽出液を水洗後、濃縮し、残渣を
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液;n−ヘ
キサン:酢酸エチル=1:1(v/v))に付し、3−フェニ
ル−5−(シアノメチル)キノキサリン1.95gを得た。
(収率45%)1 H−NMR(CDCl3 /TMS)δ(ppm):4.4
6(2H,s)、7.4 〜7.7(3H,m) 、7.74(1H,dd,J=8.3, 7.3H
z)、7.90(1H,d,J=7.0Hz)、8.12(1H,d,J=8.4Hz)、8.2 〜
8.3(2H,m) 、9.40(1H,s) 次に、一般式 化8で示されるニトリル誘導体のその他
の例を 1H−NMR(CDCl3 /TMS,δ(pp
m))データまたは融点(m.p.)と共に示す。2−(2
−チエニル)−4−(シアノメチル)ベンゾオキサゾー
ル 4.16(2H,s)、7.20(1H,dd,J=5.0, 3.8Hz)、7.3 〜7.5(2
H,m) 、7.50(1H,d,J=7.9Hz)、7.58(1H,d,J=5.0Hz)、7.9
1(1H,d,J=5.0Hz) 2−(3−クロロ−2−チエニル)−4−(シアノメチ
ル)ベンゾオキサゾールm.p. 158.6 ℃ 2−(2−フリル)−4−(シアノメチル)ベンゾオキ
サゾール m.p. 135.2 ℃ 2−フェニル−4−(シアノメチル)ベンゾオキサゾー
ル 4.12(2H,s)、7.3 〜7.6(6H,m) 、8.25(2H,dd,J=7.3, 2.
7Hz)
導体の製造例を示す。 中間体の製造例4 3−フェニル−5−(ブロモメチル)キノキサリン5.30
g(17.7mM)をジメチルホルムアミド20mlに溶解させ、
ここに氷冷下、青酸ナトリウム0.87g(17.7mM)を加え、
室温にて一晩攪拌した。生じた反応液に氷水を加え、酢
酸エチルで抽出した。抽出液を水洗後、濃縮し、残渣を
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液;n−ヘ
キサン:酢酸エチル=1:1(v/v))に付し、3−フェニ
ル−5−(シアノメチル)キノキサリン1.95gを得た。
(収率45%)1 H−NMR(CDCl3 /TMS)δ(ppm):4.4
6(2H,s)、7.4 〜7.7(3H,m) 、7.74(1H,dd,J=8.3, 7.3H
z)、7.90(1H,d,J=7.0Hz)、8.12(1H,d,J=8.4Hz)、8.2 〜
8.3(2H,m) 、9.40(1H,s) 次に、一般式 化8で示されるニトリル誘導体のその他
の例を 1H−NMR(CDCl3 /TMS,δ(pp
m))データまたは融点(m.p.)と共に示す。2−(2
−チエニル)−4−(シアノメチル)ベンゾオキサゾー
ル 4.16(2H,s)、7.20(1H,dd,J=5.0, 3.8Hz)、7.3 〜7.5(2
H,m) 、7.50(1H,d,J=7.9Hz)、7.58(1H,d,J=5.0Hz)、7.9
1(1H,d,J=5.0Hz) 2−(3−クロロ−2−チエニル)−4−(シアノメチ
ル)ベンゾオキサゾールm.p. 158.6 ℃ 2−(2−フリル)−4−(シアノメチル)ベンゾオキ
サゾール m.p. 135.2 ℃ 2−フェニル−4−(シアノメチル)ベンゾオキサゾー
ル 4.12(2H,s)、7.3 〜7.6(6H,m) 、8.25(2H,dd,J=7.3, 2.
7Hz)
【0023】次に、スキーム 化9において、一般式
化6、7および8で示される化合物の原料化合物の製造
例を示す。 参考製造例1 2−アミノ−m−クレゾール6.00g(0.0488M) およびピ
リジン4.63g(0.0586M) をジメチルホルムアミド50ml
に溶解させ、ここに氷冷下攪拌しながら、2,4−ジク
ロロ安息香酸クロリド 10.22g(0.0488M) を滴下した。
完了後、室温にて一晩攪拌後、生じた反応液を氷水に加
え、析出した結晶を濾別、乾燥させた。これにトルエン
100mlおよびp−トルエンスルホン酸 0.5gを加え、
共沸脱水下、6時間反応させた。生じた反応液を5%水
酸化ナトリウム水溶液で分液後、有機層を濃縮し、生じ
た結晶をn−ヘキサンで洗浄することにより、2−
(2,4−ジクロロフェニル)−4−メチルベンズオキ
サゾール6.78gが得られた。(収率50%)1 H−NMR(CDCl3 /TMS,δ(ppm))2.6
7(3H,s)、7.18(1H,d,J=7.4Hz)、7.26(1H,d,J=8.1Hz)、
7.40(2H,t,J=8.4Hz)、7.57(1H,s)、8.10(1H,d,J=8.4Hz)
化6、7および8で示される化合物の原料化合物の製造
例を示す。 参考製造例1 2−アミノ−m−クレゾール6.00g(0.0488M) およびピ
リジン4.63g(0.0586M) をジメチルホルムアミド50ml
に溶解させ、ここに氷冷下攪拌しながら、2,4−ジク
ロロ安息香酸クロリド 10.22g(0.0488M) を滴下した。
完了後、室温にて一晩攪拌後、生じた反応液を氷水に加
え、析出した結晶を濾別、乾燥させた。これにトルエン
100mlおよびp−トルエンスルホン酸 0.5gを加え、
共沸脱水下、6時間反応させた。生じた反応液を5%水
酸化ナトリウム水溶液で分液後、有機層を濃縮し、生じ
た結晶をn−ヘキサンで洗浄することにより、2−
(2,4−ジクロロフェニル)−4−メチルベンズオキ
サゾール6.78gが得られた。(収率50%)1 H−NMR(CDCl3 /TMS,δ(ppm))2.6
7(3H,s)、7.18(1H,d,J=7.4Hz)、7.26(1H,d,J=8.1Hz)、
7.40(2H,t,J=8.4Hz)、7.57(1H,s)、8.10(1H,d,J=8.4Hz)
【0024】参考製造例2 3−メチルフェニレンジアミン4.03g(0.033M)およびフ
ェニルグリオキサール水和物5.47g(0.036M)をジオキサ
ン100mlに溶解させ、5時間加熱還流させた後、濃縮
した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶
出液;n−ヘキサン:クロロホルム:テトラヒドロフラ
ン=6:3:1(v/v))に付し、2−フェニル−8−メチ
ルキノキサリン 5.5gを得た。1 H−NMR(CDCl3 /TMS,δ(ppm))2.8
9(3H,s)、7.4 〜7.7(5H,m) 、7.9 〜8.0(1H,m) 、8.27
(2H,d,J=6.4Hz)、9.34(1H,s)
ェニルグリオキサール水和物5.47g(0.036M)をジオキサ
ン100mlに溶解させ、5時間加熱還流させた後、濃縮
した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶
出液;n−ヘキサン:クロロホルム:テトラヒドロフラ
ン=6:3:1(v/v))に付し、2−フェニル−8−メチ
ルキノキサリン 5.5gを得た。1 H−NMR(CDCl3 /TMS,δ(ppm))2.8
9(3H,s)、7.4 〜7.7(5H,m) 、7.9 〜8.0(1H,m) 、8.27
(2H,d,J=6.4Hz)、9.34(1H,s)
【0025】参考製造例3 2−(2,4−ジクロロフェニル)−4−メチルベンゾ
オキサゾール6.80g(24.5mM)、N−ブロモコハク酸イミ
ド5.22g(29.4mM)およびアゾビスイソブチロニトリル0.
10gを四塩化炭素60mlに加え、加熱還流下8時間反応
させた。生じた反応液を濾過し、濾液を濃縮することに
より、粗2−(2,4−ジクロロフェニル)−4−(ブ
ロモメチル)ベンゾオキサゾール 8.0gを得た。これを
ウロトロピン4.60g(32.9mM)と共に、酢酸54mlおよび
水27mlの混合物に加え、3時間加熱還流下攪拌した。
生じた反応液を重曹水で中和した後、酢酸エチルで抽出
した。抽出液を濃縮し、残渣をシリカゲルクロマトグラ
フィー(溶出液;トルエン)に付し、2−(2,4−ジ
クロロフェニル)ベンゾオキサゾール−4−カルボアル
デヒド4.86gを得た。(収率68%)1 H−NMR(CDCl3 /TMS)δ(ppm):7.4
5(1H,dd,J=8.6, 1Hz)、7.53(1H,t,J=8.6Hz)、7.60(1H,
d,J=1Hz)、7.86(1H,d,J=8.6Hz)、7.97(1H,d,J=8.6Hz)、
8.25(1H,d,J=8.6Hz)、10.8(1H,s)
オキサゾール6.80g(24.5mM)、N−ブロモコハク酸イミ
ド5.22g(29.4mM)およびアゾビスイソブチロニトリル0.
10gを四塩化炭素60mlに加え、加熱還流下8時間反応
させた。生じた反応液を濾過し、濾液を濃縮することに
より、粗2−(2,4−ジクロロフェニル)−4−(ブ
ロモメチル)ベンゾオキサゾール 8.0gを得た。これを
ウロトロピン4.60g(32.9mM)と共に、酢酸54mlおよび
水27mlの混合物に加え、3時間加熱還流下攪拌した。
生じた反応液を重曹水で中和した後、酢酸エチルで抽出
した。抽出液を濃縮し、残渣をシリカゲルクロマトグラ
フィー(溶出液;トルエン)に付し、2−(2,4−ジ
クロロフェニル)ベンゾオキサゾール−4−カルボアル
デヒド4.86gを得た。(収率68%)1 H−NMR(CDCl3 /TMS)δ(ppm):7.4
5(1H,dd,J=8.6, 1Hz)、7.53(1H,t,J=8.6Hz)、7.60(1H,
d,J=1Hz)、7.86(1H,d,J=8.6Hz)、7.97(1H,d,J=8.6Hz)、
8.25(1H,d,J=8.6Hz)、10.8(1H,s)
【0026】参考製造例4 2−フェニル−4−(ブロモメチル)ベンゾオキサゾー
ル6.64g(23.1mM)をジメチルスルホキシド50mlに溶解
させ、90℃にて 1.5時間攪拌した。反応液に氷水を加
え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を水洗後、濃縮し、
残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液;
n−ヘキサン:酢酸エチル=4:1(v/v))に付し、2−
フェニルベンゾオキサゾール−4−カルボアルデヒド2.
83gを得た。(収率55%)1 H−NMR(CDCl3 /TMS)δ(ppm):7.4
7(1H,t,J=7.8Hz)、7.5 〜7.7(3H,m) 、7.83(1H,d,J=8.1
Hz)、7.91(1H,d,J=8.6Hz)、8.33(2H,d,J=8.1Hz)、10.80
(1H,s)
ル6.64g(23.1mM)をジメチルスルホキシド50mlに溶解
させ、90℃にて 1.5時間攪拌した。反応液に氷水を加
え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を水洗後、濃縮し、
残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液;
n−ヘキサン:酢酸エチル=4:1(v/v))に付し、2−
フェニルベンゾオキサゾール−4−カルボアルデヒド2.
83gを得た。(収率55%)1 H−NMR(CDCl3 /TMS)δ(ppm):7.4
7(1H,t,J=7.8Hz)、7.5 〜7.7(3H,m) 、7.83(1H,d,J=8.1
Hz)、7.91(1H,d,J=8.6Hz)、8.33(2H,d,J=8.1Hz)、10.80
(1H,s)
【0027】参考製造例5 2−(2−クロロフェニル)ベンゾオキサゾール−4−
カルボアルデヒド2.16g(8.39mM)、メチルメチルスルフ
ィニルメチルスルフィド(FAMSO) 1.87g(1.51mM)および
Triton B 2mlをテトラヒドロフラン20mlに溶解さ
せ、6時間加熱還流下反応させた。生じた反応液に氷水
を加えて酢酸エチルで抽出した。抽出液を水洗後、濃縮
し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出
液;n−ヘキサン:酢酸エチル=4:1(v/v))に付し、
2−(2−クロロフェニル)−4−(2−メチルチオ−
2−メチルスルフィニルビニル)ベンゾオキサゾール1.
40gを得た。(収率46%)1 H−NMR(CDCl3 /TMS)δ(ppm):2.3
9(3H,s)、2.84(3H,s)、7.3 〜7.5(3H,m) 、7.56(1H,d,J
=9.3Hz)、7.64(1H,d,J=8.1Hz)、8.24(1H,d,J=7.7Hz)、
8.31(1H,d,J=7.8Hz)、8.40(1H,s)
カルボアルデヒド2.16g(8.39mM)、メチルメチルスルフ
ィニルメチルスルフィド(FAMSO) 1.87g(1.51mM)および
Triton B 2mlをテトラヒドロフラン20mlに溶解さ
せ、6時間加熱還流下反応させた。生じた反応液に氷水
を加えて酢酸エチルで抽出した。抽出液を水洗後、濃縮
し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出
液;n−ヘキサン:酢酸エチル=4:1(v/v))に付し、
2−(2−クロロフェニル)−4−(2−メチルチオ−
2−メチルスルフィニルビニル)ベンゾオキサゾール1.
40gを得た。(収率46%)1 H−NMR(CDCl3 /TMS)δ(ppm):2.3
9(3H,s)、2.84(3H,s)、7.3 〜7.5(3H,m) 、7.56(1H,d,J
=9.3Hz)、7.64(1H,d,J=8.1Hz)、8.24(1H,d,J=7.7Hz)、
8.31(1H,d,J=7.8Hz)、8.40(1H,s)
【0028】次に製剤例を示す。なお、本発明化合物は
表1〜表4の化合物番号で示す。また、部は、重量部を
表わす。 製剤例1 本発明化合物1〜60の各々50部、リグニンスルホン酸
カルシウム3部、ラウリル硫酸ナトリウム2部および合
成含水酸化珪素45部をよく粉砕混合して各々の水和剤
を得る。 製剤例2 本発明化合物1〜60の各々10部、ポリオキシエチレン
スチリルフェニルエーテル14部、ドデシルベンゼンス
ルホン酸カルシウム6部およびキシレン70部をよく混
合して各々の乳剤を得る。 製剤例3 本発明化合物1〜60の各々2部、合成含水酸化珪素1
部、リグニンスルホン酸カルシウム2部、ベントナイト
30部およびカオリンクレー65部をよく粉砕混合し、
水を加えてよく練り合せた後、造粒乾燥して各々の粒剤
を得る。 製剤例4 本発明化合物1〜60の各々25部、ポリオキシエチレン
ソルビタンモノオレエート3部、CMC3部および水6
9部を混合し、有効成分の粒度が5ミクロン以下になる
まで湿式粉砕して各々の懸濁剤を得る。 製剤例5 本発明化合物1〜60の各々10部、ポリオキシエチレン
スチリルフェニルエーテル1部および水89部を混合し
て各々の液剤を得る。
表1〜表4の化合物番号で示す。また、部は、重量部を
表わす。 製剤例1 本発明化合物1〜60の各々50部、リグニンスルホン酸
カルシウム3部、ラウリル硫酸ナトリウム2部および合
成含水酸化珪素45部をよく粉砕混合して各々の水和剤
を得る。 製剤例2 本発明化合物1〜60の各々10部、ポリオキシエチレン
スチリルフェニルエーテル14部、ドデシルベンゼンス
ルホン酸カルシウム6部およびキシレン70部をよく混
合して各々の乳剤を得る。 製剤例3 本発明化合物1〜60の各々2部、合成含水酸化珪素1
部、リグニンスルホン酸カルシウム2部、ベントナイト
30部およびカオリンクレー65部をよく粉砕混合し、
水を加えてよく練り合せた後、造粒乾燥して各々の粒剤
を得る。 製剤例4 本発明化合物1〜60の各々25部、ポリオキシエチレン
ソルビタンモノオレエート3部、CMC3部および水6
9部を混合し、有効成分の粒度が5ミクロン以下になる
まで湿式粉砕して各々の懸濁剤を得る。 製剤例5 本発明化合物1〜60の各々10部、ポリオキシエチレン
スチリルフェニルエーテル1部および水89部を混合し
て各々の液剤を得る。
【0029】次に、本発明化合物が植物病害防除剤の有
効成分として有用であることを試験例で示す。なお、本
発明化合物は表1〜表4または製造例に記載の化合物番
号で示す。また、防除効力は、調査時の供試植物の発病
状態すなわち葉、茎等の菌叢、病斑の程度を肉眼観察
し、菌叢、病斑が全く認められなければ「5」、10%
程度認められれば「4」、30%程度認められれば
「3」、50%程度認められれば「2」、70%認めら
れれば「1」、それ以上で化合物を供試していない場合
の発病状態と差が認められなければ「0」として、6段
階に評価し、それぞれ5,4,3,2,1,0で示す。
効成分として有用であることを試験例で示す。なお、本
発明化合物は表1〜表4または製造例に記載の化合物番
号で示す。また、防除効力は、調査時の供試植物の発病
状態すなわち葉、茎等の菌叢、病斑の程度を肉眼観察
し、菌叢、病斑が全く認められなければ「5」、10%
程度認められれば「4」、30%程度認められれば
「3」、50%程度認められれば「2」、70%認めら
れれば「1」、それ以上で化合物を供試していない場合
の発病状態と差が認められなければ「0」として、6段
階に評価し、それぞれ5,4,3,2,1,0で示す。
【0030】試験例1 コムギうどんこ病防除試験(治
療効果) プラスチックポットに砂壌土を詰め、コムギ(農林73
号)を播種し、温室内で10日間育成した。第2葉が展
開したそのコムギの幼苗にコムギうどんこ病菌の胞子を
ふりかけ、接種した。接種後、15℃の温室で2日間育
成し、製剤例2に準じて乳剤にした供試化合物を水で有
効成分が500ppm となるように調整し、それをそのコ
ムギ幼苗の葉面に十分付着するように茎葉散布した。散
布後、23℃の温室で6日間育成し、防除効力を調査し
た。その結果、化合物1、2a、5、7、45は効力評価
「5」を示した。 試験例2 トマト疫病防除試験(予防効果) プラスチックポットに砂壌土を詰め、トマト(ポンテロ
ーザ)を播種し、温室内で20日間育成した。製剤例1
に準じて水和剤にした供試化合物を水で有効成分が50
0ppm となるように希釈し、それを本葉が2枚程度展開
したそのトマトの幼苗の葉面に十分付着するように茎葉
散布した。散布後、トマト疫病菌の遊走子嚢懸濁液を噴
霧接種した。接種後、23℃、多湿下で1晩置いた後、
さらに温室内で4日間育成し、防除効力を調査した。そ
の結果、化合物1、2a、7、45は効力評価「5」を示
した。
療効果) プラスチックポットに砂壌土を詰め、コムギ(農林73
号)を播種し、温室内で10日間育成した。第2葉が展
開したそのコムギの幼苗にコムギうどんこ病菌の胞子を
ふりかけ、接種した。接種後、15℃の温室で2日間育
成し、製剤例2に準じて乳剤にした供試化合物を水で有
効成分が500ppm となるように調整し、それをそのコ
ムギ幼苗の葉面に十分付着するように茎葉散布した。散
布後、23℃の温室で6日間育成し、防除効力を調査し
た。その結果、化合物1、2a、5、7、45は効力評価
「5」を示した。 試験例2 トマト疫病防除試験(予防効果) プラスチックポットに砂壌土を詰め、トマト(ポンテロ
ーザ)を播種し、温室内で20日間育成した。製剤例1
に準じて水和剤にした供試化合物を水で有効成分が50
0ppm となるように希釈し、それを本葉が2枚程度展開
したそのトマトの幼苗の葉面に十分付着するように茎葉
散布した。散布後、トマト疫病菌の遊走子嚢懸濁液を噴
霧接種した。接種後、23℃、多湿下で1晩置いた後、
さらに温室内で4日間育成し、防除効力を調査した。そ
の結果、化合物1、2a、7、45は効力評価「5」を示
した。
【0031】試験例3 キュウリうどんこ病防除試験
(予防効果) プラスチックポットに砂壌土を詰め、キュウリ(相模半
白)を播種し、23℃グロースルーム内で12間育成し
た。製剤例4に準じて懸濁剤にした供試化合物を水で有
効成分が500ppm となるように調整し、それを子葉が
展開したそのキュウリの幼苗の葉面に十分付着するよう
に茎葉散布した。薬液風乾後、キュウリうどんこ病菌の
胞子をふりかけ接種し、23℃の温室内で10日間保っ
た後、防除効力を調査した。その結果、化合物1、2
a、5は効力評価「5」を示した。 試験例4 キュウリ灰色かび病防除試験(予防効果) プラスチックポットに砂壌土を詰め、キュウリ(相模半
白)を播種し、23℃グロースルーム内で12間育成し
た。製剤例4に準じて懸濁剤にした供試化合物を水で有
効成分が500ppm となるように調整し、それを子葉が
展開したそのキュウリの幼苗の葉面に十分付着するよう
に茎葉散布した。薬液風乾後、灰色かび病菌の含菌寒天
片を葉面に接種し、18℃、多湿下で4日間保った後、
防除効力を調査した。その結果、化合物1、2a、5、
7は効力評価「5」を示した。
(予防効果) プラスチックポットに砂壌土を詰め、キュウリ(相模半
白)を播種し、23℃グロースルーム内で12間育成し
た。製剤例4に準じて懸濁剤にした供試化合物を水で有
効成分が500ppm となるように調整し、それを子葉が
展開したそのキュウリの幼苗の葉面に十分付着するよう
に茎葉散布した。薬液風乾後、キュウリうどんこ病菌の
胞子をふりかけ接種し、23℃の温室内で10日間保っ
た後、防除効力を調査した。その結果、化合物1、2
a、5は効力評価「5」を示した。 試験例4 キュウリ灰色かび病防除試験(予防効果) プラスチックポットに砂壌土を詰め、キュウリ(相模半
白)を播種し、23℃グロースルーム内で12間育成し
た。製剤例4に準じて懸濁剤にした供試化合物を水で有
効成分が500ppm となるように調整し、それを子葉が
展開したそのキュウリの幼苗の葉面に十分付着するよう
に茎葉散布した。薬液風乾後、灰色かび病菌の含菌寒天
片を葉面に接種し、18℃、多湿下で4日間保った後、
防除効力を調査した。その結果、化合物1、2a、5、
7は効力評価「5」を示した。
【0032】試験例5 リンゴ黒星病防除試験(予防効
果) プラスチックポットに砂壌土を詰め、リンゴ(ふじ)を
播種し、温室内で20日間育成した。製剤例1に準じて
水和剤にした供試薬剤を水で有効成分が500ppm とな
るように調整し、それを第4〜5本葉が展開したそのリ
ンゴの幼苗の葉面に十分付着するように茎葉散布した。
散布後、リンゴ黒星病菌の胞子懸濁液を噴霧、接種し
た。接種後、15℃、多湿下で4日置いた後、さらに照
明下で15日間育成し、防除効力を調査した。その結
果、化合物2a、3、5は効力評価「5」を示した。
果) プラスチックポットに砂壌土を詰め、リンゴ(ふじ)を
播種し、温室内で20日間育成した。製剤例1に準じて
水和剤にした供試薬剤を水で有効成分が500ppm とな
るように調整し、それを第4〜5本葉が展開したそのリ
ンゴの幼苗の葉面に十分付着するように茎葉散布した。
散布後、リンゴ黒星病菌の胞子懸濁液を噴霧、接種し
た。接種後、15℃、多湿下で4日置いた後、さらに照
明下で15日間育成し、防除効力を調査した。その結
果、化合物2a、3、5は効力評価「5」を示した。
【0033】
【発明の効果】本発明化合物は、植物病害に対し優れた
防除効力を示す。
防除効力を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A01N 43/832 C07D 235/18 239/74 277/66 413/04 213 231 241 249 307 333 417/04 263 (72)発明者 高野 仁孝 兵庫県宝塚市高司4丁目2番1号 住友化 学工業株式会社内 (72)発明者 松永 礼 兵庫県宝塚市高司4丁目2番1号 住友化 学工業株式会社内
Claims (6)
- 【請求項1】一般式 化1 【化1】 〔式中、R1 は置換されていてもよい芳香族炭化水素
基、置換されていてもよい芳香族ヘテロ環基またはC1
〜C10アルキル基を表わし、Wはメチン基または窒素原
子を表わし、Xは酸素原子またはNH基を表わし、Yは
酸素原子、硫黄原子、NH基またはN=CH基を表わ
す。〕で示される双環式化合物。 - 【請求項2】R1 で示される置換されていてもよい芳香
族炭化水素基および置換されていてもよい芳香族ヘテロ
環基の置換基が、各々独立して、ハロゲン原子、C1 〜
C4アルキル基、C1 〜C4 ハロアルキル基、C1 〜C
4 アルコキシ基およびC1 〜C4 ハロアルコキシ基から
選ばれる1種以上である、請求項1記載の双環式化合
物。 - 【請求項3】請求項1記載の双環式化合物を有効成分と
して含有することを特徴とする植物病害防除剤。 - 【請求項4】一般式 化2 【化2】 〔式中、R1 、WおよびYは請求項1に記載のものと同
じ意味を表わす。〕で示されるフェニル酢酸エステル誘
導体。 - 【請求項5】一般式 化3 【化3】 〔式中、R1 およびYは請求項1に記載のものと同じ意
味を表わす。〕で示されるエステル誘導体。 - 【請求項6】一般式 化4 【化4】 〔式中、R1 およびYは請求項1に記載のものと同じ意
味を表わす。〕で示されるニトリル誘導体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6157048A JPH0827133A (ja) | 1994-07-08 | 1994-07-08 | 双環式化合物、その用途およびその製造中間体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6157048A JPH0827133A (ja) | 1994-07-08 | 1994-07-08 | 双環式化合物、その用途およびその製造中間体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0827133A true JPH0827133A (ja) | 1996-01-30 |
Family
ID=15641061
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6157048A Pending JPH0827133A (ja) | 1994-07-08 | 1994-07-08 | 双環式化合物、その用途およびその製造中間体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0827133A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011511078A (ja) * | 2008-02-06 | 2011-04-07 | レアド トヘラペウトイクス,インコーポレーテッド | ポリ(adpリボース)ポリメラーゼ(parp)のベンズオキサゾールカルボキサミド阻害剤 |
WO2022004702A1 (ja) * | 2020-06-30 | 2022-01-06 | 住友化学株式会社 | QoI殺菌剤に対して耐性を有するダイズさび病菌の防除方法 |
WO2022186377A1 (ja) * | 2021-03-05 | 2022-09-09 | 住友化学株式会社 | 縮合環化合物及びその用途 |
-
1994
- 1994-07-08 JP JP6157048A patent/JPH0827133A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011511078A (ja) * | 2008-02-06 | 2011-04-07 | レアド トヘラペウトイクス,インコーポレーテッド | ポリ(adpリボース)ポリメラーゼ(parp)のベンズオキサゾールカルボキサミド阻害剤 |
WO2022004702A1 (ja) * | 2020-06-30 | 2022-01-06 | 住友化学株式会社 | QoI殺菌剤に対して耐性を有するダイズさび病菌の防除方法 |
WO2022186377A1 (ja) * | 2021-03-05 | 2022-09-09 | 住友化学株式会社 | 縮合環化合物及びその用途 |
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