JP4039707B2 - 置換ピラゾール誘導体、その製造方法およびその誘導体を有効成分とする農園芸用殺菌剤 - Google Patents

置換ピラゾール誘導体、その製造方法およびその誘導体を有効成分とする農園芸用殺菌剤 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、農園芸用殺菌剤として有用な新規なピラゾール誘導体、その製造方法およびその誘導体を有効成分として含有する農園芸用殺菌剤に関する
【0002】
【従来の技術および問題点】
これまで種々の殺菌剤が開発されてきているが、その効力や耐性菌の出現等で必ずしも満足すべきものとは言えない。
また、特開昭61-291565 号公報には、ある種のピラゾール誘導体が殺菌活性を有することが記載されているが、そこに記載されている化合物においても、効力、残効性、薬害等の点で満足すべきものではなく、植物病害に対して更に有用な農園芸用殺菌剤の開発が要望されている。
【0003】
【問題点を解決するための手段】
本発明者らは、このような状況に鑑み、優れた殺菌活性を有する化合物を開発すべく種々検討を重ねた結果、下記一般式(I)で示される置換ピラゾール誘導体が、優れた殺菌活性を有することを見出し、本発明を完成するに至った。
【0004】
すなわち、本発明は、
1)一般式(I)
【化10】
Figure 0004039707
[式中、R1は水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、シクロアルキル基、アルケニル基、シアノ基、アルコキシカルボニル碁、ニトロ基、アルキルチオ基、アルキルスルフィニル基、アルキルスルホニル基または
【化11】
Figure 0004039707
(基中、R5およびR6は、それぞれ独立して水素原子またはアルキル基を表わす。)を表わし、R2は水素原子、アルキル基、フェニル基、シクロアルキル基、ハロアルキル基、ハロゲン原子、アルキルチオ基、アルキルスルフィニル基またはアルキルスルホニル基を表わし、R3およびR4は、独立してアルキル基を表わし、Arは無置換もしくは置換基を有するフェニル基、または式(A)
【化12】
Figure 0004039707
で示される基を表わし、Xは酸素原子または
【化13】
Figure 0004039707
(基中、R7は水素原子またはアルキル基を表わす。)を表わし、nは1または2を表わす。]で示される置換ピラゾール誘導体、
【0005】
2)一般式 (III)
【化14】
Figure 0004039707
(式中、R4aは水素原子またはアルキル基を表わし、R1 、R2 、Arおよびnは前記の記載と同じ意味を表わす。)で示されるアルカン酸エステル誘導体とホルミル化剤とを塩基の存在下反応させて、一般式(II)
【化15】
Figure 0004039707
(式中、R1 、R2 、R4a、Arおよびnは前記と同じ意味を表わす。)で示される化合物を得、次いで塩基の存在下でアルキル化剤と反応させることを特徴とする一般式(IA)
【化16】
Figure 0004039707
(式中、R3aはアルキル基を表わし、R1 、R2 、R4a、Arおよびnは前記と同じ意味を表わす。)で示される置換ピラゾール誘導体の製造方法、
【0006】
3)前記一般式(IA)で示される化合物にアルキルアミン((R7 2 NH)(2個のR7 は同一でも異なってもよく、水素原子または低級アルキル基を表わす。但し、同時に水素原子を表わさないものとする。)を反応させることを特徴とする一般式(IB)
【化17】
Figure 0004039707
(式中の記号は前記と同じ意味を表わす。)で示される置換ピラゾール誘導体の製造方法、および
【0007】
4)前記一般式(I)で示される誘導体を有効成分として含有する農園芸用殺菌剤に関するものである。
【0008】
前記一般式(I)中、R1 およびR2 が表わすハロゲン原子は弗素、塩素、臭素、ヨウ素原子である。
【0009】
一般式(I)および一般式(IB)中、R1 、R2 、R3 、R4 、R5 、R6 およびR7 が表わすアルキル基は、炭素数1〜6のものであり、直鎖状でも分枝状でも良い。具体例としては、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシルおよびそれらの異性体基が挙げられる。
【0010】
一般式(I)中、R1 およびR2 が表わすシクロアルキル基は、炭素数3〜6のものであり、例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル基が挙げられ、シクロプロピル基が好ましい。
【0011】
一般式(I)中、R1 が表わすアルケニル基は、炭素数2〜4のものであり、直鎖状でも分枝状でも良い。例えばビニル、プロペニル、ブテニル基が挙げられ、プロペニル基が好ましい。
【0012】
一般式(I)中、R1 が表わすアルコキシカルボニル基は、炭素数2〜5のものであり、アルコキシ基中のアルキル基部分は直鎖状でも分枝状でも良い。例としてはメトキシカルボニル、エトキシカルボニルが挙げられ、メトキシカルボニル基が好ましい。
【0013】
一般式(I)中、R1 およびR2 が表わすアルキルチオ基、アルキルスルフィニル基、およびアルキルスルホニル基は、アルキル部分の炭素数が1〜4のものであり、基中のアルキル基部分は直鎖状でも分枝状でも良い。
アルキルチオ基の例としては、メチルチオ、エチルチオ基が挙げられ、メチルチオ基が好ましい。
アルキルスルフィニル基の例としてはメチルスルフィニル、エチルスルフィニル基が挙げられ、メチルスルフィニル基が好ましい。
アルキルスルホニル基の例としては、メチルスルホニル、メチルスルホニル基が挙げられ、メチルスルホニル基が好ましい。
【0014】
一般式(I)中、R2 が表わすハロアルキル基は、前記アルキル基中の水素原子が1〜3個のハロゲン原子で置換されたものに相当し、例えばトリフルオロメチル基などが挙げられる。
【0015】
一般式(I)中、Arが表わす置換フェニル基の置換基としては、例えば、低級アルキル、低級ハロアルキル、低級アルコキシ、低級ハロアルコキシ、ハロゲン(弗素、塩素、臭素等)、フェニル、フェノキシ、ジ低級アルキルアミノ、シアノ等が挙げられる。上記置換基は、同一または異なるものが複数存在していてもよい。
【0016】
次に、一般式(I)で表される本発明化合物の代表例を第1表に示す。但し、本発明化合物はこれらのみに限定されるものではない(化合物番号は、後の記載においても参照される。)。なお表中のMeはメチル基、Etはエチル基、Prはプロピル基、Buはブチル基、Phはフェニル基、iはイソ、tはターシャリ、cはシクロをそれぞれ表わし、(Y)nの欄に(A)とあるのは(Y)n置換フェニル基として前記式(A)で示される基を表わすものである。
【0017】
【表1】
Figure 0004039707
【0018】
【表2】
Figure 0004039707
【0019】
【表3】
Figure 0004039707
【0020】
【表4】
Figure 0004039707
【0021】
【表5】
Figure 0004039707
【0022】
【表6】
Figure 0004039707
【0023】
【表7】
Figure 0004039707
【0024】
【表8】
Figure 0004039707
【0025】
【表9】
Figure 0004039707
【0026】
【表10】
Figure 0004039707
【0027】
【表11】
Figure 0004039707
【0028】
【表12】
Figure 0004039707
【0029】
【表13】
Figure 0004039707
【0030】
【表14】
Figure 0004039707
【0031】
【表15】
Figure 0004039707
【0032】
【表16】
Figure 0004039707
【0033】
【表17】
Figure 0004039707
【0034】
【表18】
Figure 0004039707
【0035】
【表19】
Figure 0004039707
【0036】
【表20】
Figure 0004039707
【0037】
【表21】
Figure 0004039707
【0038】
【表22】
Figure 0004039707
【0039】
次に本発明化合物の製造法について説明する。
本発明化合物は、下記の反応工程式に示すように、例えば一般式 (III)で示されるアルカン酸エステル誘導体(酢酸エステル誘導体、プロピオン酸エステル誘導体またはブタン酸エステル誘導体)とホルミル化剤とを塩基および溶媒の存在下反応させることにより、一般式(II)で示される化合物を得(工程(a))、次に塩基の存在下アルキル化剤と反応させることにより、一般式(I)において、Xが酸素原子を表わす一般式(IA)で示される本発明化合物を得ることができる(工程(b))。
【0040】
【化18】
Figure 0004039707
【0041】
上記反応工程式中、R3aおよびR4aは、独立してアルキル基を表わし、R1 、R2 、Ar、Xおよびnは前記と同じ意味を表わす。
まず、一般式(III)で示されるアルカン酸エステル(酢酸エステル誘導体、プロピオン酸エステル誘導体、またはブタン酸エステル誘導体)とホルミル化剤との反応において、ホルミル化剤としてはギ酸メチル等のギ酸エステル類、N,N−ジメチルホルムアミド等の酸アミド類が用いられる。
また、塩基としては、水素化ナトリウム、ノルマルブチルリチウム等のアルキルリチウム類、N,N−ジイソプロピルリチウムアミド等のリチウムアミド類等が用いられる。
【0042】
反応に供せられる試剤の量は、一般式(III)で示される酢酸エステル誘導体、またはプロピオン酸誘導体、またはブタン酸誘導体1当量に対してホルミル化剤は約1〜10当量、塩基は1〜2当量である。
上記反応において反応温度および反応時間は通常約0℃〜100℃、10分〜24時間である。
上記反応には通常溶媒が用いられる。使用しうる溶媒としては、ジエチルエーテル、1,2−ジメトキシエタン、テトラヒドロフラン等のエーテル類、N,N−ジメチルホルムアミド等の酸アミド類等が挙げられる。
【0043】
次に、工程(b)の一般式(II)で示される化合物とアルキル化剤との反応において、アルキル化剤としてはヨウ化メチル等のアルキルハロゲン化物、ジメチル硫酸等の硫酸エステル類が使用される。
塩基としては、ピリジン、トリエチルアミン、4−N,N−ジメチルアミノピリジン等の三級アミン類、水素化ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等の無機塩基類等が用いられる。
【0044】
反応に供せられる試剤の量は、一般式(II)で示される化合物1当量に対してアルキル化剤は通常約1〜2当量、塩基は約1〜2当量である。
上記反応は通常溶媒が用いられる。使用しうる溶媒としてはジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタン等のエーテル類、N,N−ジメチルホルムアミド等の酸アミド類、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類等があげられる。
反応終了後は通常の後処理を行い、必要に応じてクロマトグラフィー、再結晶等の操作によって精製することにより、目的とする一般式(IA)で示される本発明化合物を得ることができる。
【0045】
また、本発明においては一般式(III)の酢酸エステル、プロピオン酸エステル誘導体またはブタン酸エステル誘導体から、一般式(II)の化合物を単離することなく、ワンポットで一般式(IA)の化合物を製造することもできる。
すなわち、一般式(III)の酢酸エステル、プロピオン酸エステル誘導体またはブタン酸エステル誘導体を前記のような塩基と溶媒を用いてギ酸エステル類と反応させて反応系中で一般式(II)の化合物に導き、引き続きハロゲン化アルキル、または硫酸エステル等のアルキル化剤を加えることによって一般式(IA)の本発明化合物を製造することができる。
【0046】
このようにして得られた一般式(IA)で示されるアクリル酸エステル誘導体にアルキルアミン((R7)2NH)(2個のR7は同一でも異なってもよく、水素原子または低級アルキル基を表わす。但し、同時に水素原子を表わさないものとする。)を、例えばメタノール、エタノール等のアルコール類やジエチルエーテル、テトラヒドロフラン等のエーテル類等の適当な溶媒中で反応させることにより一般式(I)においてXが
【化19】
Figure 0004039707
(基中、R7 は前記と同じ意味を表わす。)である、一般式(IB)
【化20】
Figure 0004039707
(式中、R1 、R2 、R3a、R7 、Arおよびnは前記と同じ意味を表わす。)で示されるアクリル酸アミド誘導体を製造することができる。
【0047】
この際の反応温度は通常0℃〜100℃、反応時間は1時間〜24時間の範囲である。一般式(III)で示される酢酸エステル誘導体、プロピオン酸エステル誘導体またはブタン酸エステル誘導体は、一般式(V)
【化21】
Figure 0004039707
(式中、R1、R2、Arおよびnは前記と同じ意味を表わす。)で示されるピラゾール誘導体と、一般式(IV)
【化22】
Z−CH2(CH2)nCO24a (IV)
(式中、Zはハロゲン原子を表わし、R4aはアルキル基を表わし、nは前記と同じ意味を表わす。)で示されるハロ酢酸エステル、ハロプロピオン酸エステル、またはハロブタン酸エステルとを塩基の存在下に反応させることによって得られる。
【0048】
上記反応において、塩基としては、例えばピリジン、トリエチルアミン、4−N,N−ジメチルアミノピリジン等の三級アミン、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、水素化ナトリウム等の無機塩基等があげられる。
反応溶媒は必ずしも必要とはしないが、使用しうる溶媒としては、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタン等のエーテル類、N,N−ジメチルホルムアミド等の酸アミド類等、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類、アセトニトリル、N−メチルピロリドン等が挙げられる。
【0049】
反応温度および反応時間は、約10℃〜150℃、約10分〜24時間の範囲で、目的を達することができる。
また、用いる試剤の量は一般式(V)で示されるピラゾール誘導体1当量に対して、一般式(IV)で示されるハロ酢酸エステル、またはハロプロピオン酸エステル、またはハロブタン酸エステルエステルは、約1〜2当量、塩基は約1〜2当量である。
反応終了後は通常の後処理を行い、必要に応じてクロマトグラフィー、再結晶等の操作により精製することによって目的物を得ることができる。
また、一般式(V)で示されるピラゾール誘導体は、例えば下記反応工程式に従って製造することができる。式中Bは塩基を表わし、他の記号は前記と同じ意味を表わす。
【0050】
【化23】
Figure 0004039707
【0051】
本発明による化合物(I)の適用は植物に対して、有効成分を、噴霧、散布、塗布等して処理するか、または植物の種子、または植物の周囲の土壌あるいは種子を播種する土壌、水田、水耕栽培の水を有効成分で処理することにより行うことができる。適用は植物が病原菌に感染する前または感染後に行うことが出来る。
本化合物は通常の製剤の様態、例えば液剤,水和剤、乳化剤、懸濁剤、液状濃縮剤、錠剤、顆粒剤、エアロゾル、ペースト剤、粉末剤、燻煙剤などのような農薬用殺菌剤に適する薬剤として使用することができる。このような態様は、少なくとも一種の本発明化合物と適当な固体または液体の担体類、及び所望により、有効成分の分散性や、他の性質の改善のために適当な補助剤(例えば、界面活性剤、展着剤、分散剤、安定剤)とともに混合する通常の方法によって得ることができる。
【0052】
固体の担体、または希釈剤の例としては、植物性物質、繊維状物質、人工の可塑性粉末、粘土(例えば、カオリン、ベントナイト、白土)、タルク及び無機物(軽石、硫黄粉末)、化学肥料などがある。液体の担体類および希釈剤としては、水、アルコール類、ケトン類、エーテル類、芳香族炭化水素、脂肪族炭化水素、エステル類、ニトリル類、アミド類(N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド)、ハロゲン化炭化水素などがある。
【0053】
界面活性剤の例としては、アルキル硫酸エステル、スルホン酸アルキル、ポリエチレングリコールエーテル、多価アルコールエステル類などがある。展着剤または分散剤の例は、カゼイン、ゼラチン、デンプン粉、カルボキシメチルセルロース、アラビアゴム、アルギン酸、リグニン、ベントナイト、ポリビニルアルコール、パイン油、糖蜜及び寒天などが挙げられる。
【0054】
安定剤としては、イソプロピルリン酸塩混合物、燐酸トリクレジル、トルー油、エポキシ油、界面活性剤類、脂肪酸類およびそのエステル類が挙げられる。上記の成分に加えて、本発明の製剤は他の殺菌剤、殺虫剤、除草剤、または肥料と混合して使用することができる。
【0055】
一般に、上記製剤は、少なくとも一種の本発明化合物(I)を、1〜95重量%、好ましくは1〜50重量%含む。これらの製剤は単独でまたは希釈して使用することができ、本発明の化合物を約1g〜5kg/ヘクタール、好ましくは約2g〜100g/ヘクタールを、通常約1〜 50000ppm,好ましくは約50〜1000ppmの濃度で使用する。
【0056】
本発明化合物が優れた防除効果を示す植物病害としては、イネのいもち病(Pyricularia oryzae)、ごま葉枯病(Cochliobolus miyabeanus) 、紋枯病(Rhizoctonia solani)、馬鹿苗病(Gibberella fujikuroi)、ムギ類のうどんこ病(Erysiphe graminis f.sp. hordei, Erysiphe graminis f.sp. tritici) 、さび病(Puccinia striiformis, Puccinia graminis, Puccinia recondita f.sp. tritici, Puccinia hordei)、赤かび病(Gibberella zeae) 、網斑病(Pyrenophora teres) 、雪腐病(Typhula incarnata, Typhula ishikariensis, Sclerotinia borealis, Micronectriell a nivalis)、裸黒穂病(Ustilago nuda) 、なまぐさ黒穂病(Tilletia caries, Tilletia toetida) 、眼紋病(Tapesia yallundea) 、雲形病(Phynchosporium secalis f.sp. hordei) 、葉枯病(Septoria tritici)、ふ枯病(Lentosphaeria nodorum) 、カンキツの黒点病(Diaporthe citri) 、そうか病(Elsinoe fawcettii) 、褐色腐敗病(Phytophthora citrophthora) 、緑かび病(Penicillium digitatum) 、青かび病( Penicillium italicum) 、リンゴのモニリア病(Monilinia mali)、腐らん病(Valsa ceratosperma)、うどんこ病(Podosphaera leucotricha) 、斑点落葉病(Alternaria alternata apple pathotype)、黒星病(Venturia inaequalis) 、赤星病(Gymnosporangium yamadae) 、輪紋病(Botriophaeria berengeriana f.sp. piricola) 、すす点病(Zygophiala jamaicensis)、すす斑病(Gloeodes pomigena) 、黒点病(Mycosphaerella pomi) 、炭そ病(Glomerella cingulata )、褐斑病(Diplocarpon mali)、ナシの黒星病(Venturia nashicola)、黒斑病(Alternaria alternata japanese pear pathotype)、輪紋病(Physalospora piricola) 、赤星病(Gymnosporangium asiaticum) 、モモの灰星病(Monilinia fructicola)、黒星病(Cladosporium carpophilum)、フォモプシス腐敗病(Phomopsis sp.) 、ブドウのべと病(Plasmopara viticola) 、褐斑病(Pseudocercospora vitis)、輪紋病(Marssonina viticola) 、黒とう病(Elsinoe ampelina)、晩腐病(Glomerella cingulata)、うどんこ病(Uncinula necator)、さび病(Phakopsora ampelopsidis) 、枝膨病(Phomopsis sp.) 、カキのうどんこ病(Phyllactinia kakicola) 、炭そ病(Colletotrichum gloeosporioides )、角斑落葉病(Cercospora kaki,)、丸星落葉病(Mycosphaerella n awae) 、ウメの黒星病(Cladosporium carpophilum)、オウトウの灰星病(Monilinia fructicola)、ウリ類のうどんこ病(Sphaerotheca fuliginea)、べと病(Pseudoperonospora cubensis)、つる枯病(Didymella bryoniae)、炭そ病(Colletotorichum legenarium)、苗立枯病(Pythium cucurbitacearum, Pythium debaryanum, Rhizoctonia solani) 、トマト輪紋病(Alternaria solani) 、葉かび病(Cladosporium fulvum) 、疫病(Phytophthora infestans)、ナスの褐紋病(Phomopsis vexans)、うどんこ病(Erysiphe cichoracearum)、アブラナ科野菜の黒斑病(Alternaria japonica, Alternaria bracicae, Alternaria brassicicola) 、白斑病(Cercosporella brassicae) 、ホウレンソウのべと病(Peronospora spinaciae) 、疫病(Phytophthora sp.)、タマネギのべと病(Peronospora destructor)、疫病(Phytophthora nicotiana)、灰色腐敗病(Botrytis allii)、ネギのさび病(Puccinia allii)、ショウガの根茎腐敗病(Pyrhium ultimum, Pythium zigiberis)、イチゴのうどんこ病(Sphaerotheca humuli) 、炭そ病(Glomerella cingulata)、ダイズの紫斑病(Cercospora kikuchii) 、べと病(Peronospora manshurica)、黒とう病(Elsinoe glycines)、黒点病(Diaporthe phaseolorum var. sojae)、アズキの褐斑病(Cercospora canescens)、さび病(Uromyces phaseoli var. azukicola)、インゲンの炭そ病(Colletotrichum lindemuthianum) 、ラッカセイの黒渋病(Cercosporidium personatum) 、褐斑病(Cercospora arachidicola) 、そうか病(Shaceloma arachidis) 、エンドウのうどんこ病(Erysiphe pisi) 、ジャガイモの夏疫病(Alternaria solani) 、疫病(Phytophthora infestans)、チャの網もち病 (Exobasidium reticulatum)、白星病(Elsinoe leucospila)、輪斑病(Pestalotiopsis theae, Pestalotiopsis longiseta)、タバコの赤星病(Alternaria longipes) 、うどんこ病(Erysiphe cichoracearum)、炭そ病(Colletotrichum gloeosporioides)、テンサイの褐斑病(Cercospora beticola) 、シバのカーブラリア葉枯病(Curvularia geniculata) 、葉枯病(Rhizoctonia solani)、疑似葉枯病(Ceratobasidium spp.) 、ピシウム病(Pythium periplocum, Pythium graminicola, Pythium vanterpoolii) 、バラの黒星病(Diplocarpon rosae) 、うどんこ病(Shaerotheca pannosa) 、キクの褐斑病(Septoria obesa)、白さび病(Puccinia horiana)、種々の作物の灰色かび病(Botrytis cinerea)、菌核病(Sclerotinia sclerotiorum)等があげられる。
【0057】
【実施例】
次に、本発明化合物の製造例、参考例、本発明化合物の農園芸用殺菌剤としての試験例を具体的に説明する。
【0058】
製造例1:一般式(I)において、R1 =H,R2 =メチル,R3 =メチル,R4 =メチル,n=0,X=酸素原子,Ar=3−クロロフェニルの化合物(化合物No.40)の合成
乾燥ジメチルホルムアミド100mlに60%水素化ナトリウム3.7 gを加えて、氷冷下かくはんしながら3−(3−クロロフェニル)−5−メチルピラゾール−1−イル酢酸メチル15.0gとギ酸メチル34.0gの混合溶液を滴下した。発泡の終了後、室温に戻し、4時間かくはんした。その後、ジメチル硫酸10.7gを加え4時間かくはんした。反応終了後、反応溶液を100mlの水にあけて、50mlのエーテルで3回抽出した。集めたエーテル層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、エーテルを減圧留去した。得られた油状物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒:n−ヘキサン/酢酸エチル=2/1)にて精製し、メチル−2−(3−(3−クロロフェニル)−5−メチルピラゾール−1−イル)−3−メトキシプロペネート12.3gを白色結晶として得た(収率71%)。融点112〜113℃。
【0059】
製造例2:一般式(I)において、R1 =塩素原子,R2 =メチル,R3 =メチル,R4 =メチル,n=0,X=酸素原子,Ar=3−クロロフェニルの化合物(化合物No.109)の合成
乾燥クロロホルム80ml中のメチル−2−(3−(3−クロロフェニル)−5−メチルピラゾール−1−イル)−3−メトキシプロペネート4.0 gに塩化スルフリル2.6 gを室温でゆっくりと滴下し、2時間かくはんした。反応終了後、反応溶液を50mlの水にあけて、飽和炭酸水素ナトリウム溶液で中和した後、30mlのクロロホルムで3回抽出した。集めた有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、エーテルを減圧留去した。得られた油状物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒:n−ヘキサン/酢酸エチル=2/1)にて精製し、メチル−2−(3−(3−クロロフェニル)−4−クロロ−5−メチルピラゾール−1−イル)−3−メトキシプロペネート3.3 gを白色結晶として得た(収率74%)。融点96〜97℃。
【0060】
製造例3:一般式(I)において、R1 =臭素原子,R2 =メチル,R3 =メチル,R4 =メチル,n=0,X=酸素原子,Ar=3−クロロフェニルの化合物(化合物No.178)の合成
酢酸60ml中のメチル−2−(3−(3−クロロフェニル)−5−メチルピラゾール−1−イル)−3−メトキシプロペネート3.0 gに酢酸ナトリウム1.9 gを加え、かくはんしながら臭素1.8 gを酢酸10mlに溶解した溶液を室温下にゆっくりと滴下し、2時間かくはんした。反応終了後、反応溶液を50mlの水にあけて、飽和炭酸水素ナトリウム溶液で中和した後、30mlのエーテルで3回抽出した。集めたエーテル層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、エーテルを減圧留去した。得られた油状物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒:n−ヘキサン/酢酸エチル=2/1)にて精製し、メチル−2−(3−(3−クロロフェニル)−4−ブロモ−5−メチルピラゾール−1−イル)−3−メトキシプロペネート2.9 gを白色結晶として得た(収率77%)。融点101〜102℃。
【0061】
製造例4:一般式(I)において、R1 =ヨウ素原子,R2 =メチル,R3 =メチル,R4 =メチル,n=0,X=酸素原子,Ar=3−クロロフェニルの化合物(化合物No.248)の合成
塩化メチレン25ml中のメチル−2−(3−(3−クロロフェニル)−5−メチルピラゾール−1−イル)−3−メトキシプロペネート1.5 gにヨウ素1.2 gを加え、次いで濃硝酸3mlを室温下にゆっくりと滴下し、2時間かくはんした。反応終了後、反応溶液を50mlの水にあけて、飽和炭酸水素ナトリウム溶液で中和した後、30mlの塩化メチレンで3回抽出した。集めた有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧留去した。得られた油状物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒:n−ヘキサン/酢酸エチル=2/1)にて精製し、メチル−2−(3−(3−クロロフェニル)−4−ヨード−5−メチルピラゾール−1−イル)−3−メトキシプロペネート1.9 gを白色結晶として得た(収率89%)。融点136〜137℃。
【0062】
このような製造法によって得られる本発明化合物の物性を次の第2表に示す。また本発明化合物のNMRデータについて第3表に示す。
【0063】
【表23】
Figure 0004039707
【0064】
【表24】
Figure 0004039707
【0065】
【表25】
Figure 0004039707
【0066】
【表26】
Figure 0004039707
【0067】
【表27】
Figure 0004039707
【0068】
【表28】
Figure 0004039707
【0069】
【表29】
Figure 0004039707
【0070】
参考例1:1−(3−クロロフェニル)−1,3−ブタンジオンの合成
150mlの乾燥テトラヒドロフラン中の60%水素化ナトリウム37.0gに氷冷下3′−クロロフェニルアセトフェノン119gのテトラヒドロフラン200mlの溶液を滴下し、発泡の終了後室温に戻し1時間かくはんした。この反応溶液を乾燥酢酸エチル300mlに室温下30分かけて滴下し、4時間かくはんした。反応の終了後、反応溶液を300mlの氷水に注ぎ、2規定の塩酸にて溶液をpH1に調整し室温で1時間かくはんした。その後溶液を炭酸水素ナトリウムにて中和し、酢酸エチル200mlで3回抽出した。合わせた有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下に溶媒を留去した。得られた油状物にジイソプロピルエーテルを加えて結晶化させ、ろ過、乾燥することにより白色結晶の1−(3−クロロフェニル)−1,3−ブタンジオン140.0 gを得た(収率87%)。
【0071】
参考例2:3−(3−クロロフェニル)−5−メチルピラゾールの合成
参考例1で合成した1−(3−クロロフェニル)−1,3−ブタンジオン140.0 gのエタノール500mlの溶液に、氷冷下ヒドラジン1水和物35.0gをゆっくりと加え、室温にもどして1時間かくはん後、還流温度にて2時間かくはんした。反応終了後、減圧下にエタノールを留去した。得られた粗結晶物をジイソプロピルエーテル、n−ヘキサンにて洗浄してろ過し、減圧下に乾燥することにより白色結晶の3−(3−クロロフェニル)−5−メチルピラゾール103.0 gを得た(収率80%)。
【0072】
参考例3:3−(3−クロロフェニル)−5−メチルピラゾール−1−イル酢酸メチルの合成
参考例2で合成した3−(3−クロロフェニル)−5−メチルピラゾール19.6gの乾燥アセトニトリル200mlの溶液に、炭酸カリウム21.1gを加え室温下に1時間かくはんした。この溶液に、ブロモ酢酸メチル23.3gを加え還流温度で12時間かくはんした。反応終了後溶媒を減圧下に留去し、水100mlを加えて酢酸エチル100mlで3回抽出し、合わせた有機層を飽和食塩水で洗浄した後無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し得られた油状物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒:n−ヘキサン/酢酸エチル=3/1)にて精製し、白色結晶の3−(3−クロロフェニル)−5−メチルピラゾール−1−イル酢酸メチル18.7gを得た(収率69%)。
【0073】
試験例
次に本発明化合物の農園芸用殺菌剤としての試験例を記載する。
防除効果は、調査時の発病面積率、発病長、病斑数を肉眼観察し、防除指数を下記の5段階で示した。評価基準は特記した場合を除き、本評価基準に従った。
指数5:病斑が認められない、
指数4:発病面積率、発病長、病斑数が無処理区の1〜10%未満、
指数3:発病面積率、発病長、病斑数が無処理区の10〜30%未満、
指数2:発病面積率、発病長、病斑数が無処理区の30〜50%未満、
指数1:発病面積率、発病長、病斑数が無処理区の50〜100%未満、
指数0:発病面積率、発病長、病斑数が無処理区と同等。
【0074】
試験例1:ウリ類うどんこ病防除試験
直径6cmのプラスチックポットにて育成した3葉期のキュウリ(品種:光3号P型)に、キュウリうどんこ病菌(Sphaerotheca fuliginea)の分生胞子を振りかけ接種した。3日後、有効成分化合物をTween 20を含む水で希釈して500ppmに調製した薬液200リットル/10a相当量をスプレーガンを用いて散布した。その後、ポットを温室内に保持し、接種12日後に第1、2本葉に形成された病斑面積を調査し、前述評価基準に従い防除指数を求めた。その結果、以下の化合物が500ppmにて指数5を示した。
【0075】
指数5を示した本発明化合物番号:10、11、23、24、36、37、39、41、45、46、55、56、61、62、63、74、77、79、80、81、93、99、101、105、106、108、109、112、115、117、123、125、130、131、132、143、146、147、148、149、150、162、165、168、170、171、174、175、177、178、181、183、184、186、192、193、194、195、197、199、200、201、213、216、217、248、256、262、270、282、286、287、292、296、298、301、315、327、342、357、358、359、361、362、363、365、380、382、384、385、386、388、403、405、408、414、415、417、424、425、429、467、470。
【0076】
試験例2:イネいもち病防除試験
直径9cmのプラスチックポットして育成した3葉期のイネ(品種:コシヒカリ)に有効成分化合物をTween 20を含む水で希釈して500ppmに調製した薬液200リットル/10a相当量をスプレーガンを用いて散布した。翌日イネいもち病(Pyricularia oryzae)の分生胞子懸濁液を噴霧接種した。ポットを23℃湿室下に24時間保持した後、次いで温室内に7日間保った後、接種葉の病斑数を調査し、前述評価基準に従い防除指数を求めた。その結果、以下の化合物が500ppmにて指数5を示した。
【0077】
指数5を示した本発明化合物番号:4、6、9、10、11、21、23、24、34、41、45、46、47、48、54、56、61、62、74、77、79、80、81、99、105、106、117、123、131、143、146、148、150、168、175、178、181、183、186、200、213、248、256、270、282、287、289、292、297、298、300、301、302、306、316、322、328、334、340、342、350、357、359、361、363、365、386、388、403、405、408、409、414、417、419、420、421、422、425、428、429、443、455、480。
【0078】
試験例3:ウリ類べと病防除試験
直径6cmのプラスチックポットにて育成した3葉期のキュウリ(品種:光3号P型)に有効成分化合物をTween 20を含む水で希釈して500ppmに調製した薬液200リットル/10a相当量をスプレーガンを用いて散布した。500ppmに調製した薬液20mlをスプレーガンを用いて散布した。翌日キュウリべと病(Pseudoperonospora cubensis)遊走子懸濁液を噴霧接種した。ポットを22℃湿室下に18時間保持した後、次いで温室内に5日間保った後、病斑長を調査し、前述評価基準に従い防除指数を求めた。その結果、以下の化合物が500ppmにて指数5を示した。
【0079】
指数5を示した本発明化合物番号:27、30、36、37、39、54、55、56、58、59、61、62、63、74、79、80、81、93、96、99、101、104、105、106、108、109、110、112、114、115、117、123、124、125、127、128、130、131、132、143、146、147、148、149、150、162、165、168、170、171、174、175、177、178、179、181、183、184、186、192、193、194、196、197、199、200、201、213、216、217、248、256、262、270、282、285、286、287、289、292、294、295、297、298、300、310、322、327、331、334、340、342、358、359、361、362、363、365、384、385、386、404、407、408、409、414、415、416、419、420、421、424、425、427、429、432。
【0080】
試験例4:イネ紋枯病防除試験
直径9cmのプラスチックポットして育成した3葉期のイネ(品種:コシヒカリ)に有効成分化合物をTween 20を含む水で希釈して500ppmに調製した薬液200リットル/10a相当量をスプレーガンを用いて散布した。500ppmに調製した薬液20mlをスプレーガンを用いて散布した。翌日PDA培地上に生育したイネ紋枯病病(Rhizoctonia solani)の菌そうをコルクボーラーで打ち抜き、葉鞘に張り付けることにより接種した。ポットを28℃湿室下に24時間保持した後、次いで温室内に3日間保った後、病斑長を調査し、前述評価基準に従い防除指数を求めた。その結果、以下の化合物が500ppmにて指数5を示した。
【0081】
指数5を示した本発明化合物番号:11、12、16、24、30、41、45、46、54、55、56、61、62、63、68、78、79、80、81、89、93、96、99、104、106、108、109、110、112、114、115、117、123、124、125、127、130、131、132、143、147、148、150、158、162、165、168、173、174、175、177、178、179、181、183、184、186、192、193、194、196、197、199、200、201、213、217、226、248、256、270、282、285、289、296、297、298、301、316、322、328、342、347、357、359、361、363、365、370、373、380、381、382、384、385、386、388、393、396、403、404、405、408、409、414、415、417、424、428、441、467、470、478、480、499。
【0082】
試験例5:ハクサイ黒斑病防除試験
直径6cmのプラスチックポットにて育成した5葉期のハクサイ(品種:野崎2号)に有効成分化合物をTween 20を含む水で希釈して500ppmに調製した薬液200リットル/10a相当量をスプレーガンを用いて散布した。翌日ハクサイ黒斑病(Alternaria brassicae)の分生子懸濁液を噴霧接種した。ポットを24℃湿室下に3日間保持した後、次いで温室内に1日間保った後、接種葉の発病面積率を調査し、前述評価基準に従い防除指数を求めた。その結果、以下の化合物が500ppmにて指数5を示した。
【0083】
指数5を示した本発明化合物番号:4、6、10、16、23、30、36、37、39、40、43、45、54、61、62、63、74、80、96、104、105、106、108、115、117、131、132、143、149、165、168、174、175、177、184、186、200、201、213、248、256、262、270、282、287、292、298、300、322、334、347、350、370、373、380、393、403、415、421、437、448。
【0084】
試験例6:キュウリ灰色かび病防除試験
直径9cmのプラスチックポットして育成した子葉期のキュウリ(品種:光3号P型)に有効成分化合物をTween 20を含む水で希釈し、500ppmに調製した薬液200リットル/10a相当量をスプレーガンを用いて散布した。翌日キュウリ灰色かび病(Botrytis cinerea)の分生胞子懸濁液を噴霧接種した。ポットを22℃湿室下に24時間保持した後、次いで温室内に2日間保った後、接種葉の病斑数を調査し、前述評価基準に従い防除指数を求めた。その結果、以下の化合物が500ppmにて指数5を示した。
【0085】
指数5を示した本発明化合物番号:11、12、30、32、36、37、39、46、54、56、61、62、63、68、74、77、79、80、93、101、105、106、108、109、112、114、115、117、130、131、132、143、146、148、149、158、174、175、177、178、181、183、184、186、194、199、200、201、213、216、248、256、262、270、282、285、286、287、289、292、298、340、342、347、357、363、370、386、388、393、409、414、415。
【0086】
【発明の効果】
本発明の新規な置換ピラゾール誘導体は、広範な植物病害に対して予防、治療、浸透移行性に関して優れた防除効果を示す一方、作物に対しては安全性を示し優れた殺菌効果を示す農園芸用の殺菌剤として有用である。

Claims (4)

  1. 一般式(I)
    Figure 0004039707
    [式中、R1は水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、シクロアルキル基、アルケニル基、シアノ基、アルコキシカルボニル碁、ニトロ基、アルキルチオ基、アルキルスルフィニル基、アルキルスルホニル基または
    Figure 0004039707
    (基中、R5およびR6は、それぞれ独立して水素原子またはアルキル基を表わす。)を表わし、
    2は水素原子、アルキル基、フェニル基、シクロアルキル基、ハロアルキル基、ハロゲン原子、アルキルチオ基、アルキルスルフィニル基またはアルキルスルホニル基を表わし、
    3およびR4は、独立してアルキル基を表わし、
    Arは無置換もしくは置換基を有するフェニル基、または式(A)
    Figure 0004039707
    で示される基を表わし、
    Xは酸素原子または
    Figure 0004039707
    (基中、R7は水素原子またはアルキル基を表わす。)を表わし、
    は1または2を表わす。]で示される置換ピラゾール誘導体。
  2. 一般式(III)
    Figure 0004039707
    (式中、R4aは水素原子またはアルキル基を表わし、R1、R2、Arおよびnは請求項1の記載と同じ意味を表わす。)で示されるアルカン酸エステル誘導体とホルミル化剤とを塩基の存在下反応させて、一般式(II)
    Figure 0004039707
    (式中、R1、R2、R4a、Arおよびnは前記と同じ意味を表わす。)で示される化合物を得、次いで塩基の存在下でアルキル化剤と反応させることを特徴とする一般式(IA)
    Figure 0004039707
    (式中、R3aはアルキル基を表わし、R1、R2、R4a、Arおよびnは前記と同じ意味を表わす。)で示される置換ピラゾール誘導体の製造方法。
  3. 一般式(IA)
    Figure 0004039707
    (式中、R1、R2、R3a、R4a、Arおよびnは請求項2と同じ意味を表わす。)で示される化合物にアルキルアミン((R72NH)(2個のR7は同一でも異なってもよく、水素原子または低級アルキル基を表わす。但し、同時に水素原子を表わさないものとする。)を反応させることを特徴とする一般式(IB)
    Figure 0004039707
    (式中の記号は前記と同じ意味を表わす。)で示される置換ピラゾール誘導体の製造方法。
  4. 請求項1に記載の置換ピラゾール誘導体の1種または2種以上を有効成分として含有する農園芸用殺菌剤。
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