JPH069620A - 3−アルコキシ−n−ピリジルスルホニルアルカン酸アミド誘導体、その製造法及び除草剤 - Google Patents
3−アルコキシ−n−ピリジルスルホニルアルカン酸アミド誘導体、その製造法及び除草剤Info
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- JPH069620A JPH069620A JP20837792A JP20837792A JPH069620A JP H069620 A JPH069620 A JP H069620A JP 20837792 A JP20837792 A JP 20837792A JP 20837792 A JP20837792 A JP 20837792A JP H069620 A JPH069620 A JP H069620A
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 除草活性を有する3−アルコキシ−N−ピリ
ジルスルホニルアルカン酸アミド誘導体を提供する。 【構成】 一般式(I)の3−アルコキシ−N−ピリジ
ルスルホニルアルカン酸アミド誘導体、一般式(II)の
化合物と一般式(III)の化合物とを反応させて式
(I)のN−ピリジルスルホニルアルカン酸アミド誘導
体を製造する方法、ならびに一般式(I)で示される化
合物を有効成分とする除草剤。 (式中、R1は低級アルキル基、低級アルケニル基、低
級アルキニル基、ハロ低級アルキル基又はシアノ低級ア
ルキル基を表し;R2は無置換又は置換ピリジル基を表
し;Xは酸素原子又は硫黄原子を表し;ZはCH又はN
を表す。)
ジルスルホニルアルカン酸アミド誘導体を提供する。 【構成】 一般式(I)の3−アルコキシ−N−ピリジ
ルスルホニルアルカン酸アミド誘導体、一般式(II)の
化合物と一般式(III)の化合物とを反応させて式
(I)のN−ピリジルスルホニルアルカン酸アミド誘導
体を製造する方法、ならびに一般式(I)で示される化
合物を有効成分とする除草剤。 (式中、R1は低級アルキル基、低級アルケニル基、低
級アルキニル基、ハロ低級アルキル基又はシアノ低級ア
ルキル基を表し;R2は無置換又は置換ピリジル基を表
し;Xは酸素原子又は硫黄原子を表し;ZはCH又はN
を表す。)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規な3−アルコキシ
−N−ピリジルスルホニルアルカン酸アミド誘導体を有
効成分とする除草剤に関するものである。
−N−ピリジルスルホニルアルカン酸アミド誘導体を有
効成分とする除草剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術の説明】これまでに、農作業の省力化,農
産物の生産性向上を計るために多くの除草剤が開発され
ている。しかし、従来の除草剤は、ワタ,タイズなどの
作物に対する選択性及び除草効果が十分とはいえず、ま
た、生物に対する安全性に関する問題を十分に満足させ
ているともいい難い。そこで、これらの課題を解決でき
る新規な除草剤の開発が試みられているが、本発明のよ
うな3−アルコキシ−N−ピリジルスルホニルアルカン
酸アミド誘導体は知られていなかった。
産物の生産性向上を計るために多くの除草剤が開発され
ている。しかし、従来の除草剤は、ワタ,タイズなどの
作物に対する選択性及び除草効果が十分とはいえず、ま
た、生物に対する安全性に関する問題を十分に満足させ
ているともいい難い。そこで、これらの課題を解決でき
る新規な除草剤の開発が試みられているが、本発明のよ
うな3−アルコキシ−N−ピリジルスルホニルアルカン
酸アミド誘導体は知られていなかった。
【0003】
【発明が解決すべき課題】本発明の目的は、除草剤とし
て有用な新規な3−アルコキシ−N−ピリジルスルホニ
ルアルカン酸アミド誘導体及びその製造法を提供するこ
とである。
て有用な新規な3−アルコキシ−N−ピリジルスルホニ
ルアルカン酸アミド誘導体及びその製造法を提供するこ
とである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記の問
題点を解決するために鋭意研究した結果、新規な3−ア
ルコキシ−N−ピリジルスルホニルアルカン酸アミド誘
導体が一年生の広葉雑草などに対して優れた除草効果を
示し、ワタ,ダイズなどの作物に対して選択性を有し、
かつ高収率で得られる製造法を見出して、本発明を完成
させるに至った。即ち、本発明は次の通りである。第1
の発明は、次式(I):
題点を解決するために鋭意研究した結果、新規な3−ア
ルコキシ−N−ピリジルスルホニルアルカン酸アミド誘
導体が一年生の広葉雑草などに対して優れた除草効果を
示し、ワタ,ダイズなどの作物に対して選択性を有し、
かつ高収率で得られる製造法を見出して、本発明を完成
させるに至った。即ち、本発明は次の通りである。第1
の発明は、次式(I):
【0005】
【化4】
【0006】(式中、R1は低級アルキル基,低級アル
ケニル基,低級アルキニル基,ハロ低級アルキル基又は
シアノ低級アルキル基を表し;R2は無置換又は置換ピ
リジル基を表し;Xは酸素原子又は硫黄原子を表し;Z
はCH又はNを表す。)で示される3−アルコキシ−N
−ピリジルスルホニルアルカン酸アミド誘導体に関する
ものである。第2の発明は、次式(II):
ケニル基,低級アルキニル基,ハロ低級アルキル基又は
シアノ低級アルキル基を表し;R2は無置換又は置換ピ
リジル基を表し;Xは酸素原子又は硫黄原子を表し;Z
はCH又はNを表す。)で示される3−アルコキシ−N
−ピリジルスルホニルアルカン酸アミド誘導体に関する
ものである。第2の発明は、次式(II):
【0007】
【化5】
【0008】(式中、R1,X及びZは前記の記載と同
義である。)で示される化合物と 次式(III):
義である。)で示される化合物と 次式(III):
【0009】
【化6】
【0010】(式中、R2は前記の記載と同義であり;
Mはアルカリ金属を表す。)で示される化合物とを反応
させることを特徴とする前記記載の式(I)で示される
3−アルコキシ−N−ピリジルスルホニルアルカン酸ア
ミド誘導体の製造法に関するものである。第3の発明
は、前記記載の式(I)で示される3−アルコキシ−N
−ピリジルスルホニルアルカン酸アミド誘導体を有効成
分とする除草剤に関するものである。
Mはアルカリ金属を表す。)で示される化合物とを反応
させることを特徴とする前記記載の式(I)で示される
3−アルコキシ−N−ピリジルスルホニルアルカン酸ア
ミド誘導体の製造法に関するものである。第3の発明
は、前記記載の式(I)で示される3−アルコキシ−N
−ピリジルスルホニルアルカン酸アミド誘導体を有効成
分とする除草剤に関するものである。
【0011】以下、本発明を詳細に説明する。前記の目
的化合物である新規な3−アルコキシ−N−ピリジルス
ルホニルアルカン酸アミド誘導体〔化合物(I)〕及び
その製造原料〔化合物(II)〜化合物(V)〕におい
て、R1,R2,X,Z及びMは次の通りである。
的化合物である新規な3−アルコキシ−N−ピリジルス
ルホニルアルカン酸アミド誘導体〔化合物(I)〕及び
その製造原料〔化合物(II)〜化合物(V)〕におい
て、R1,R2,X,Z及びMは次の通りである。
【0012】R1としては、低級アルキル基,低級アル
ケニル基,低級アルキニル基,ハロ低級アルキル基,シ
アノ低級アルキル基などを挙げることができる。R1に
おける低級アルキル基としては、炭素原子数1〜6個の
直鎖状又は分岐状のものがよく;好ましくは1〜4個の
ものがよく;さらに好ましくは1〜3個のもの(例え
ば、メチル基,エチル基,n−プロピル基,i−プロピ
ル基など)がよい。
ケニル基,低級アルキニル基,ハロ低級アルキル基,シ
アノ低級アルキル基などを挙げることができる。R1に
おける低級アルキル基としては、炭素原子数1〜6個の
直鎖状又は分岐状のものがよく;好ましくは1〜4個の
ものがよく;さらに好ましくは1〜3個のもの(例え
ば、メチル基,エチル基,n−プロピル基,i−プロピ
ル基など)がよい。
【0013】R1における低級アルケニル基としては、
炭素原子数2〜6個の直鎖状又は分岐状のものを挙げる
ことができるが;好ましくは2〜4個のものがよく;さ
らに好ましくはプロペニル基(例えば、アリル基など)
がよい。R1における低級アルキニル基としては、炭素
原子数2〜6個の直鎖状又は分岐状のものを挙げること
ができるが;好ましくは2〜4個のものがよく;さらに
好ましくはプロピニル基(例えば、プロパルギル基な
ど)がよい。
炭素原子数2〜6個の直鎖状又は分岐状のものを挙げる
ことができるが;好ましくは2〜4個のものがよく;さ
らに好ましくはプロペニル基(例えば、アリル基など)
がよい。R1における低級アルキニル基としては、炭素
原子数2〜6個の直鎖状又は分岐状のものを挙げること
ができるが;好ましくは2〜4個のものがよく;さらに
好ましくはプロピニル基(例えば、プロパルギル基な
ど)がよい。
【0014】R1におけるハロ低級アルキル基として
は、炭素原子数1〜6個の直鎖状又は分岐状のもの(ハ
ロゲン原子は、フッ素原子,塩素原子,臭素原子,ヨウ
素原子などを挙げることができる。)を挙げることがで
きるが;炭素原子数は好ましくは1〜4個、さらに好ま
しくは1〜2個のものがよく;ハロゲン原子としては好
ましくはフッ素原子,塩素原子がよい。そして、最も好
ましいハロ低級アルキル基としては、例えば、フルオロ
エチル基,クロロエチル基などを挙げることができる。
は、炭素原子数1〜6個の直鎖状又は分岐状のもの(ハ
ロゲン原子は、フッ素原子,塩素原子,臭素原子,ヨウ
素原子などを挙げることができる。)を挙げることがで
きるが;炭素原子数は好ましくは1〜4個、さらに好ま
しくは1〜2個のものがよく;ハロゲン原子としては好
ましくはフッ素原子,塩素原子がよい。そして、最も好
ましいハロ低級アルキル基としては、例えば、フルオロ
エチル基,クロロエチル基などを挙げることができる。
【0015】R1におけるシアノ低級アルキル基として
は、炭素原子数1〜6個の直鎖状又は分岐状のものを挙
げることができるが;好ましくは1〜4個、さらに好ま
しくは1〜3個のもの(例えば、2−シアノエチル基な
ど)がよい。
は、炭素原子数1〜6個の直鎖状又は分岐状のものを挙
げることができるが;好ましくは1〜4個、さらに好ま
しくは1〜3個のもの(例えば、2−シアノエチル基な
ど)がよい。
【0016】R2としては、無置換又は置換ピリジル基
を挙げることができ;置換ピリジル基の置換基として
は、低級アルキル基,ハロゲン原子,ハロ低級アルキル
基,低級アルコキシル基などを挙げることができる。
を挙げることができ;置換ピリジル基の置換基として
は、低級アルキル基,ハロゲン原子,ハロ低級アルキル
基,低級アルコキシル基などを挙げることができる。
【0017】R2が置換ピリジル基で表されるときの置
換基は、次の通りである。低級アルキル基としては、炭
素原子数1〜6個,好ましくは1〜4個,さらに好まし
くは1〜3個の直鎖状又は分岐状のもの(例えば、メチ
ル基,エチル基,n−プロピル基,i−プロピル基な
ど)がよく;ピリジル基における置換基の位置は2位及
び/又は3位が好ましい。ハロゲン原子(例えば、フッ
素原子,塩素原子,臭素原子,ヨウ素原子など)として
は、好ましくは塩素原子がよく;ピリジル基における置
換基の位置は3位が好ましい。
換基は、次の通りである。低級アルキル基としては、炭
素原子数1〜6個,好ましくは1〜4個,さらに好まし
くは1〜3個の直鎖状又は分岐状のもの(例えば、メチ
ル基,エチル基,n−プロピル基,i−プロピル基な
ど)がよく;ピリジル基における置換基の位置は2位及
び/又は3位が好ましい。ハロゲン原子(例えば、フッ
素原子,塩素原子,臭素原子,ヨウ素原子など)として
は、好ましくは塩素原子がよく;ピリジル基における置
換基の位置は3位が好ましい。
【0018】ハロ低級アルキル基としては、炭素原子数
1〜6個の直鎖状又は分岐状のもの(ハロゲン原子は、
フッ素原子,塩素原子,臭素原子,ヨウ素原子などを挙
げることができる。)を挙げることができるが;炭素原
子数は好ましくは1〜4個、さらに好ましくは1〜2個
のものがよく;ハロゲン原子としては好ましくはフッ素
原子,塩素原子がよく;ピリジル基における置換基の位
置は好ましくは3位,4位及び/又は5位がよい。そし
て、最も好ましいハロ低級アルキル基としては、例え
ば、トリフルオロメチル基などを挙げることができる。
無置換又は置換ピリジル基がアミノスルホニル基と結合
する位置としては、ピリジル基の2位,3位,4位など
を挙げることができる。
1〜6個の直鎖状又は分岐状のもの(ハロゲン原子は、
フッ素原子,塩素原子,臭素原子,ヨウ素原子などを挙
げることができる。)を挙げることができるが;炭素原
子数は好ましくは1〜4個、さらに好ましくは1〜2個
のものがよく;ハロゲン原子としては好ましくはフッ素
原子,塩素原子がよく;ピリジル基における置換基の位
置は好ましくは3位,4位及び/又は5位がよい。そし
て、最も好ましいハロ低級アルキル基としては、例え
ば、トリフルオロメチル基などを挙げることができる。
無置換又は置換ピリジル基がアミノスルホニル基と結合
する位置としては、ピリジル基の2位,3位,4位など
を挙げることができる。
【0019】Xとしては、酸素原子,硫黄原子などを挙
げることができる。Zとしては、CH,Nなどを挙げる
ことができる。Mとしては、ナトリウム金属,カリウム
金属を挙げることができる。
げることができる。Zとしては、CH,Nなどを挙げる
ことができる。Mとしては、ナトリウム金属,カリウム
金属を挙げることができる。
【0020】目的化合物である新規な3−アルコキシ−
N−ピリジルスルホニルアルカン酸アミド誘導体〔化合
物(I)〕としては、不斉炭素原子に基づく光学異性体
も挙げることができる。化合物(I)は、例えば、以下
に示す製造法1又は2によって製造することができる。 (製造法1)
N−ピリジルスルホニルアルカン酸アミド誘導体〔化合
物(I)〕としては、不斉炭素原子に基づく光学異性体
も挙げることができる。化合物(I)は、例えば、以下
に示す製造法1又は2によって製造することができる。 (製造法1)
【0021】
【化7】
【0022】(式中、R1,R2,X,Z及びMは前記
の記載と同義である。) 化合物(I)は、通常、化合物(II)と化合物(II
I)とを溶媒中で反応させることによって製造すること
ができる。化合物(II)は、対応するカルボン酸と市
販のN,N−カルボニルジイミダゾールとをN,N−ジ
メチルホルムアミド(DMF),塩化メチレン,ベンゼ
ン,トルエンなどの溶媒中で反応させることによって製
造することができる。
の記載と同義である。) 化合物(I)は、通常、化合物(II)と化合物(II
I)とを溶媒中で反応させることによって製造すること
ができる。化合物(II)は、対応するカルボン酸と市
販のN,N−カルボニルジイミダゾールとをN,N−ジ
メチルホルムアミド(DMF),塩化メチレン,ベンゼ
ン,トルエンなどの溶媒中で反応させることによって製
造することができる。
【0023】化合物(II)としては、例えば、表1〜
5中に示した化合物1〜30などに対応した各置換基の
種類からなる各化合物(II)〔各々、化合物(II)
1〜(II)30などと称する。例えば、化合物(I
I)1とは化合物(II)におけるR1がCH3、Xが
酸素原子、ZがCHであることを意味する。〕を挙げる
ことできる。
5中に示した化合物1〜30などに対応した各置換基の
種類からなる各化合物(II)〔各々、化合物(II)
1〜(II)30などと称する。例えば、化合物(I
I)1とは化合物(II)におけるR1がCH3、Xが
酸素原子、ZがCHであることを意味する。〕を挙げる
ことできる。
【0024】化合物(III)は、J.Chem.So
c.3514頁(1958年)に記載の方法などによっ
て製造したスルホンアミド類とアルカリ水溶液(又はア
ルカリ金属アルコキサイド)とを反応させることによっ
て製造することができる。
c.3514頁(1958年)に記載の方法などによっ
て製造したスルホンアミド類とアルカリ水溶液(又はア
ルカリ金属アルコキサイド)とを反応させることによっ
て製造することができる。
【0025】化合物(III)としては、例えば、表1
〜5中に示した化合物1〜30などに対応した各置換基
の種類からなる各化合物(III)〔各々、化合物(I
II)1〜(III)30などと称する。例えば、化合
物(III)1とは化合物(III)におけるR2が2
−ピリジル基、Mはアルカリ金属であることを意味す
る。〕を挙げることできる。
〜5中に示した化合物1〜30などに対応した各置換基
の種類からなる各化合物(III)〔各々、化合物(I
II)1〜(III)30などと称する。例えば、化合
物(III)1とは化合物(III)におけるR2が2
−ピリジル基、Mはアルカリ金属であることを意味す
る。〕を挙げることできる。
【0026】化合物(I)の合成で用いる溶媒として
は、本反応に直接関与しないものであれば特に限定され
ず、例えば、ジエチルエーテル,テトラヒドロフラン,
ジオキサンなどのエーテル類;N,N−ジメチルホルム
アミド,ジメチルスルホキシドなどの双極性非プロトン
溶媒類;アセトニトリルなどのニトリル類;それらの混
合溶媒などを挙げることができる。
は、本反応に直接関与しないものであれば特に限定され
ず、例えば、ジエチルエーテル,テトラヒドロフラン,
ジオキサンなどのエーテル類;N,N−ジメチルホルム
アミド,ジメチルスルホキシドなどの双極性非プロトン
溶媒類;アセトニトリルなどのニトリル類;それらの混
合溶媒などを挙げることができる。
【0027】化合物(I)の製造法は、反応濃度が5〜
80%で行うことができる。その製造法において、原料
の化合物(II)と(III)とを用いる割合は、化合
物(II)1モルに対して、化合物(III)0.5〜
2モルの割合で加えることがでるが、好ましくは1〜
1.5モルがよい。
80%で行うことができる。その製造法において、原料
の化合物(II)と(III)とを用いる割合は、化合
物(II)1モルに対して、化合物(III)0.5〜
2モルの割合で加えることがでるが、好ましくは1〜
1.5モルがよい。
【0028】その反応温度は、使用する溶媒の沸点以下
で行う限り特に限定されないが、通常、−5〜30℃で
行うことができる。その反応時間は、前記の濃度、温度
によって変化するが、通常1〜24時間で行うことがで
きる。 (製造法2)
で行う限り特に限定されないが、通常、−5〜30℃で
行うことができる。その反応時間は、前記の濃度、温度
によって変化するが、通常1〜24時間で行うことがで
きる。 (製造法2)
【0029】
【化8】
【0030】(式中、R1,R2及びZは前記の記載と
同義である。) 化合物(I)においてXが酸素原子で表される化合物
(I’)は、通常、原料化合物(IV)と原料化合物
(V)とを、脱水縮合剤存在下、溶媒中で反応させるこ
とによって製造することができる。化合物(IV)は、
例えば、次に示すように、水素化ナトリウム,炭酸カリ
ウムなどのような塩基の存在下、アセトン,DMF,テ
トラヒドロフラン,アセトニトリルなどの溶媒中で3−
アルコキシ−2−ヒドロキシアルカン酸エステル類とピ
リミジン類(又はトリアジン類)とを反応させて得たエ
ステルを加水分解することによって製造することができ
る。
同義である。) 化合物(I)においてXが酸素原子で表される化合物
(I’)は、通常、原料化合物(IV)と原料化合物
(V)とを、脱水縮合剤存在下、溶媒中で反応させるこ
とによって製造することができる。化合物(IV)は、
例えば、次に示すように、水素化ナトリウム,炭酸カリ
ウムなどのような塩基の存在下、アセトン,DMF,テ
トラヒドロフラン,アセトニトリルなどの溶媒中で3−
アルコキシ−2−ヒドロキシアルカン酸エステル類とピ
リミジン類(又はトリアジン類)とを反応させて得たエ
ステルを加水分解することによって製造することができ
る。
【0031】
【化9】
【0032】(式中、R1及びZは前記の記載と同義で
あり;R3は低級アルキル基を表し;Aはハロゲン原子
又は低級アルキルスルホニル基を表す。) 化合物(IV)は、例えば、表1〜5中に示した化合物
1,16,24,25,27,28,30などに対応し
た各置換基の種類からなる各化合物(IV)〔各々、化
合物(IV)1,(IV)16,(IV)24,(I
V)25,(IV)28,(IV)30などと称する。
例えば、化合物(IV)1とは化合物(IV)における
R1がCH3、ZがCHであることを意味する。〕を挙
げることできる。
あり;R3は低級アルキル基を表し;Aはハロゲン原子
又は低級アルキルスルホニル基を表す。) 化合物(IV)は、例えば、表1〜5中に示した化合物
1,16,24,25,27,28,30などに対応し
た各置換基の種類からなる各化合物(IV)〔各々、化
合物(IV)1,(IV)16,(IV)24,(I
V)25,(IV)28,(IV)30などと称する。
例えば、化合物(IV)1とは化合物(IV)における
R1がCH3、ZがCHであることを意味する。〕を挙
げることできる。
【0033】化合物(V)は、前記記載の方法によって
製造することができる。化合物(V)としては、例え
ば、表1〜5中に示した化合物1,16,24,25,
27,28,30などに対応した各置換基の種類からな
る各化合物(V)〔各々、化合物(V)1,
(V)16,(V)24,(V)25,(V)28,
(V)30などと称する。例えば、化合物(V)1とは
化合物(V)におけるR2が2−ピリジル基であること
を意味する。〕を挙げることできる。
製造することができる。化合物(V)としては、例え
ば、表1〜5中に示した化合物1,16,24,25,
27,28,30などに対応した各置換基の種類からな
る各化合物(V)〔各々、化合物(V)1,
(V)16,(V)24,(V)25,(V)28,
(V)30などと称する。例えば、化合物(V)1とは
化合物(V)におけるR2が2−ピリジル基であること
を意味する。〕を挙げることできる。
【0034】脱水縮合剤としては、ジシクロヘキシルカ
ルボジイミド(DCC),1−エチル−3−(3−ジメ
チルアミノプロピル)カルボジイミド ハイドロクロラ
イド(同人化学研究製の商品名;WSC)などを挙げる
ことができる。化合物(I’)の合成で用いる溶媒とし
ては、本反応に直接関与しないものであれば特に限定さ
れず、例えば、エチルエーテル,テトラヒドロフラン,
ジオキサンなどのエーテル類;ベンゼン,トルエン,キ
シレンなどの無置換又は置換芳香族炭化水素類;塩化メ
チレン,クロロホルムなどのハロゲン化炭化水素類;
N,N−ジメチルホルムアミド,ジメチルスルホキシド
などの双極性非プロトン溶媒類;アセトニトリルなどの
ニトリル類;それらの混合溶媒などを挙げることができ
る。
ルボジイミド(DCC),1−エチル−3−(3−ジメ
チルアミノプロピル)カルボジイミド ハイドロクロラ
イド(同人化学研究製の商品名;WSC)などを挙げる
ことができる。化合物(I’)の合成で用いる溶媒とし
ては、本反応に直接関与しないものであれば特に限定さ
れず、例えば、エチルエーテル,テトラヒドロフラン,
ジオキサンなどのエーテル類;ベンゼン,トルエン,キ
シレンなどの無置換又は置換芳香族炭化水素類;塩化メ
チレン,クロロホルムなどのハロゲン化炭化水素類;
N,N−ジメチルホルムアミド,ジメチルスルホキシド
などの双極性非プロトン溶媒類;アセトニトリルなどの
ニトリル類;それらの混合溶媒などを挙げることができ
る。
【0035】化合物(I’)の製造法は、反応濃度が5
〜80%で行うことができる。その製造法において、化
合物(IV)と化合物(V)とを用いる割合は、化合物
(IV)の1モルに対して化合物(V)を0.5〜2モ
ル、好ましくは1〜1.5モルがよい。その反応温度
は、使用する溶媒の沸点以下で行う限り特に限定されな
いが、通常、0〜50℃で行うことができる。その反応
時間は、前記の濃度,温度によって変化するが、通常、
1〜24時間で行うことができる。
〜80%で行うことができる。その製造法において、化
合物(IV)と化合物(V)とを用いる割合は、化合物
(IV)の1モルに対して化合物(V)を0.5〜2モ
ル、好ましくは1〜1.5モルがよい。その反応温度
は、使用する溶媒の沸点以下で行う限り特に限定されな
いが、通常、0〜50℃で行うことができる。その反応
時間は、前記の濃度,温度によって変化するが、通常、
1〜24時間で行うことができる。
【0036】これらの製造法1又は2で製造した化合物
(I)としては、例えば、表1〜5中に示した化合物1
〜30などを挙げることできる〔例えば、化合物1とは
化合物(I)におけるR1がCH3、R2が2−ピリジ
ル基、Xが酸素原子、ZがCHであることを意味す
る。〕。
(I)としては、例えば、表1〜5中に示した化合物1
〜30などを挙げることできる〔例えば、化合物1とは
化合物(I)におけるR1がCH3、R2が2−ピリジ
ル基、Xが酸素原子、ZがCHであることを意味す
る。〕。
【0037】化合物(I)を有効成分とする除草剤は、
ワタ,ダイズなどに高い選択性を有し、かつ優れた除草
効果を示すものである。即ち、本発明の除草剤は、水
田,畑などに発生する一年生雑草及び多年生雑草に対し
て優れた除草効果を示し、その除草効果は、特に、一年
生の禾本科雑草(例えば、メヒシバ,ノビエ,エノコロ
グサなど),一年生の広葉雑草(例えば、アサガオ,シ
ロザ,イヌビユ,イチビ,オナモミなど)及び多年生雑
草(例えば、ジョンソングラス,ホタルイ,ミズガヤツ
リなど)で顕著である。
ワタ,ダイズなどに高い選択性を有し、かつ優れた除草
効果を示すものである。即ち、本発明の除草剤は、水
田,畑などに発生する一年生雑草及び多年生雑草に対し
て優れた除草効果を示し、その除草効果は、特に、一年
生の禾本科雑草(例えば、メヒシバ,ノビエ,エノコロ
グサなど),一年生の広葉雑草(例えば、アサガオ,シ
ロザ,イヌビユ,イチビ,オナモミなど)及び多年生雑
草(例えば、ジョンソングラス,ホタルイ,ミズガヤツ
リなど)で顕著である。
【0038】また、本発明の除草剤は、前記の雑草に対
して優れた除草効果を示すが、そのような処理濃度では
畑作物(例えば、ワタ,ダイズなど)に対して殆ど薬害
を示さないものである。
して優れた除草効果を示すが、そのような処理濃度では
畑作物(例えば、ワタ,ダイズなど)に対して殆ど薬害
を示さないものである。
【0039】本発明の除草剤は、化合物(I)の1種以
上を有効成分として含有するものである。化合物(I)
は、単独で使用することもできるが、通常は常法によっ
て、担体,界面活性剤,分散剤,補助剤などを配合(例
えば、粉剤,乳剤,微粒剤,粒剤,水和剤,油性の懸濁
液,エアゾールなどの組成物として調製する。)して使
用することが好ましい。
上を有効成分として含有するものである。化合物(I)
は、単独で使用することもできるが、通常は常法によっ
て、担体,界面活性剤,分散剤,補助剤などを配合(例
えば、粉剤,乳剤,微粒剤,粒剤,水和剤,油性の懸濁
液,エアゾールなどの組成物として調製する。)して使
用することが好ましい。
【0040】担体としては、例えば、タルク,雲母,ベ
ントナイト,クレー,カオリン,ケイソウ土,ホワイト
カーボン,バーミキュライト,ドロマイト,ゼオライ
ト,消石灰,ケイ砂,無水ケイ酸,硫安,尿素,木粉,
澱粉,セルロースなどの固体担体;炭化水素(ケロシ
ン,鉱油など),芳香族炭化水素(ベンゼン,トルエ
ン,キシレンなど),塩素化炭化水素(クロロホルム,
四塩化炭素など),エーテル類(ジオキサン,テトラヒ
ドロフランなど),ケトン類(アセトン,シクロヘキサ
ノン,イソホロンなど),エステル類(酢酸エチル,エ
チレングリコールアセテート,マレイン酸ジブチルな
ど),アルコール類(メタノール,n−ヘキサノール,
エチレングリコールなど),極性溶媒(ジメチルホルム
アミド,ジメチルスルホキシドなど),水などの液体担
体;空気,窒素,炭酸ガス,フレオンなどの気体担体
(この場合には、混合噴射することができる)などを挙
げることがでる。
ントナイト,クレー,カオリン,ケイソウ土,ホワイト
カーボン,バーミキュライト,ドロマイト,ゼオライ
ト,消石灰,ケイ砂,無水ケイ酸,硫安,尿素,木粉,
澱粉,セルロースなどの固体担体;炭化水素(ケロシ
ン,鉱油など),芳香族炭化水素(ベンゼン,トルエ
ン,キシレンなど),塩素化炭化水素(クロロホルム,
四塩化炭素など),エーテル類(ジオキサン,テトラヒ
ドロフランなど),ケトン類(アセトン,シクロヘキサ
ノン,イソホロンなど),エステル類(酢酸エチル,エ
チレングリコールアセテート,マレイン酸ジブチルな
ど),アルコール類(メタノール,n−ヘキサノール,
エチレングリコールなど),極性溶媒(ジメチルホルム
アミド,ジメチルスルホキシドなど),水などの液体担
体;空気,窒素,炭酸ガス,フレオンなどの気体担体
(この場合には、混合噴射することができる)などを挙
げることがでる。
【0041】本剤の植物への付着,吸収の向上,薬剤の
分散,乳化,展着などの性能を向上させるために使用で
きる界面活性剤としては、非イオン系,陰イオン系,陽
イオン系,両性イオン系などの界面活性剤(例えば、ア
ルコール硫酸エステル類、アルキルスルホン酸塩、リグ
ニンスルホン酸塩、ポリオキシエチレングリコールエー
テルなど)を挙げることができる。そして、その製剤の
性状を改善するためには、カルボキシメチルセルロー
ス,ポリエチレングリコール,アラビアゴムなどを補助
剤として用いることができる。本剤の製造では、前記の
担体,界面活性剤,分散剤,補助剤などの他に、その他
の農薬(殺菌剤,殺虫剤など),肥料,土壌改良剤など
をそれぞれの目的に応じて、各々単独で又は適当に組み
合わせて使用することができる。
分散,乳化,展着などの性能を向上させるために使用で
きる界面活性剤としては、非イオン系,陰イオン系,陽
イオン系,両性イオン系などの界面活性剤(例えば、ア
ルコール硫酸エステル類、アルキルスルホン酸塩、リグ
ニンスルホン酸塩、ポリオキシエチレングリコールエー
テルなど)を挙げることができる。そして、その製剤の
性状を改善するためには、カルボキシメチルセルロー
ス,ポリエチレングリコール,アラビアゴムなどを補助
剤として用いることができる。本剤の製造では、前記の
担体,界面活性剤,分散剤,補助剤などの他に、その他
の農薬(殺菌剤,殺虫剤など),肥料,土壌改良剤など
をそれぞれの目的に応じて、各々単独で又は適当に組み
合わせて使用することができる。
【0042】本発明の化合物(I)を製剤化した場合の
有効成分濃度は、乳剤では通常1〜50重量%,粉剤で
は通常0.3〜25重量%,水和剤では通常1〜90重
量%,粒剤では通常0.5〜5重量%,油剤では通常
0.5〜5重量%,エアゾールでは通常0.1〜5重量
%である。これらの製剤を適当な濃度に希釈して、それ
ぞれの目的に応じて、植物茎葉,土壌,水田の水面に散
布するか、又は直接施用することによって各種の用途に
供することができる。
有効成分濃度は、乳剤では通常1〜50重量%,粉剤で
は通常0.3〜25重量%,水和剤では通常1〜90重
量%,粒剤では通常0.5〜5重量%,油剤では通常
0.5〜5重量%,エアゾールでは通常0.1〜5重量
%である。これらの製剤を適当な濃度に希釈して、それ
ぞれの目的に応じて、植物茎葉,土壌,水田の水面に散
布するか、又は直接施用することによって各種の用途に
供することができる。
【0043】
【実施例】以下、本発明を実施例によって示す。なお、
これらの実施例は、本発明の範囲を限定するものではな
い。 実施例1 (1)2−(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イ
ル)チオ−3−メトキシ−3−メチル−N−(ピリジン
−2−イル)スルホニルブタン酸アミド(化合物2)の
合成 (製造法1)に記載の方法によって化合物(I)を合成
した。N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)(10
ml)にナトリウム 2−アミノスルホニルピリジン
(1.80g、0.01mol)を懸濁し、1−〔2−
(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イル)チオ−3
−メトキシ−3−メチルブチル〕イミダゾール(3.5
2g、0.01mol)を溶解したDMF(10ml)
を0℃で滴下した。滴下終了後、0℃で2時間攪拌した
後、室温(20℃)で3時間攪拌した。
これらの実施例は、本発明の範囲を限定するものではな
い。 実施例1 (1)2−(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イ
ル)チオ−3−メトキシ−3−メチル−N−(ピリジン
−2−イル)スルホニルブタン酸アミド(化合物2)の
合成 (製造法1)に記載の方法によって化合物(I)を合成
した。N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)(10
ml)にナトリウム 2−アミノスルホニルピリジン
(1.80g、0.01mol)を懸濁し、1−〔2−
(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イル)チオ−3
−メトキシ−3−メチルブチル〕イミダゾール(3.5
2g、0.01mol)を溶解したDMF(10ml)
を0℃で滴下した。滴下終了後、0℃で2時間攪拌した
後、室温(20℃)で3時間攪拌した。
【0044】得られた反応液に飽和クエン酸水溶液(3
0ml)を加えて酢酸エチルで抽出し、酢酸エチル層を
飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、酢酸エ
チルを減圧下で留去して得られた残渣をカラムクロマト
グラフィー(洞海化学工業社製のMs gel D−1
50−60A、n−ヘキサン:酢酸エチル:メタノール
=1:1:0.05溶出)によって単離し、白色の結晶
である目的化合物を3.14g(収率は70%)得た。
0ml)を加えて酢酸エチルで抽出し、酢酸エチル層を
飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、酢酸エ
チルを減圧下で留去して得られた残渣をカラムクロマト
グラフィー(洞海化学工業社製のMs gel D−1
50−60A、n−ヘキサン:酢酸エチル:メタノール
=1:1:0.05溶出)によって単離し、白色の結晶
である目的化合物を3.14g(収率は70%)得た。
【0045】(2)2−(4,6−ジメトキシピリミジ
ン−2−イル)オキシ−3−メトキシ−3−メチル−N
−(ピリミジン−2−イル)スルホニルブタン酸アミド
(化合物1)の合成 (製造法2)に記載の方法によって化合物(I)を合成
した。塩化メチレン(20ml)に2−アミノスルホニ
ルピリミジン(1.57g、0.01mol)と2−
(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イル)オキシ−
3−メトキシ−3−メチルブタン酸(2.86g、0.
01mol)とを加えた。さらに、1−エチル−3−
(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミドハイド
ロクロライド(同人化学研究製の商品名;WSC)
(1.91g、0.01mol)を加え、室温(20
℃)で2時間攪拌した。
ン−2−イル)オキシ−3−メトキシ−3−メチル−N
−(ピリミジン−2−イル)スルホニルブタン酸アミド
(化合物1)の合成 (製造法2)に記載の方法によって化合物(I)を合成
した。塩化メチレン(20ml)に2−アミノスルホニ
ルピリミジン(1.57g、0.01mol)と2−
(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イル)オキシ−
3−メトキシ−3−メチルブタン酸(2.86g、0.
01mol)とを加えた。さらに、1−エチル−3−
(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミドハイド
ロクロライド(同人化学研究製の商品名;WSC)
(1.91g、0.01mol)を加え、室温(20
℃)で2時間攪拌した。
【0046】反応液を水で水洗後、硫酸ナトリウムで乾
燥し、塩化メチレンを減圧下で留去した。得られた残渣
をカラムクロマトグラフィー(和光純薬製のワコーゲル
C−200、トルエン:酢酸エチル=4:1溶出)に
よって単離し、白色の結晶である目的化合物を3.24
g(収率は75%)得た。
燥し、塩化メチレンを減圧下で留去した。得られた残渣
をカラムクロマトグラフィー(和光純薬製のワコーゲル
C−200、トルエン:酢酸エチル=4:1溶出)に
よって単離し、白色の結晶である目的化合物を3.24
g(収率は75%)得た。
【0047】(3)表1〜5中のその他の化合物(I)
の合成 前記のいずれかの合成方法に準じて、表1〜5中に示し
たような目的化合物(I)を得た。
の合成 前記のいずれかの合成方法に準じて、表1〜5中に示し
たような目的化合物(I)を得た。
【0048】
【表1】
【0049】
【表2】
【0050】
【表3】
【0051】
【表4】
【0052】
【表5】
【0053】実施例2 (1)〔粒剤の調製〕 化合物1を8重量部、ベントナイト30重量部、タルク
59重量部、ネオペレックスパウダー(商品名;花王株
式会社製)1重量部及びリグニンスルホン酸ソーダ2重
量部を均一に混合し、次いで少量の水を添加して混練し
た後、造粒,乾燥して粒剤を得た。
59重量部、ネオペレックスパウダー(商品名;花王株
式会社製)1重量部及びリグニンスルホン酸ソーダ2重
量部を均一に混合し、次いで少量の水を添加して混練し
た後、造粒,乾燥して粒剤を得た。
【0054】(2)〔水和剤の調製〕 化合物2を50重量部、カオリン46重量部、ネオペレ
ックスパウダー(商品名;花王株式会社製)2重量部及
びデモールN(商品名;花王株式会社製)2重量部を均
一に混合し、次いで粉砕して水和剤を得た。
ックスパウダー(商品名;花王株式会社製)2重量部及
びデモールN(商品名;花王株式会社製)2重量部を均
一に混合し、次いで粉砕して水和剤を得た。
【0055】(3)〔乳剤の調製〕 化合物3を30重量部、キシレン60重量部、ジメチル
ホルムアミド5重量部及びソルポール3005X(商品
名;東邦化学工業製)5重量部を加えて均一に混合し、
溶解して乳剤を得た。
ホルムアミド5重量部及びソルポール3005X(商品
名;東邦化学工業製)5重量部を加えて均一に混合し、
溶解して乳剤を得た。
【0056】(4)〔粉剤の調製〕 化合物4を5重量部、タルク50重量部及びクレー45
重量部を均一に混合して粉剤を得た。
重量部を均一に混合して粉剤を得た。
【0057】実施例3 (1)〔水田除草試験〕 1/5000アールのワグネルポットに宇部土壌(沖積
埴壌土)を充填し、雑草(ノビエ,ホタルイ,ミズガヤ
ツリ)の種子又は塊茎を植え、水を加えて水深3cmの
湛水状態にした。実施例2に準じて調製した表1〜5に
示す目的化合物(I)の水和剤を、水で希釈し、ノビエ
1葉期に、これらの各薬液中における化合物(I)の有
効濃度が20g/aとなるようにピペットを用いて滴下
処理した。そして、平均気温25℃のガラス室で3週間
管理した後に、それらの除草効果を調査した。薬剤効果
の評価は、無処理区の状態と比較して、6段階〔0:無
害(正常発育),1:僅少害,2:小害,3:中害,
4:大害,5:完全枯死)で示した。その結果を表6に
示す。
埴壌土)を充填し、雑草(ノビエ,ホタルイ,ミズガヤ
ツリ)の種子又は塊茎を植え、水を加えて水深3cmの
湛水状態にした。実施例2に準じて調製した表1〜5に
示す目的化合物(I)の水和剤を、水で希釈し、ノビエ
1葉期に、これらの各薬液中における化合物(I)の有
効濃度が20g/aとなるようにピペットを用いて滴下
処理した。そして、平均気温25℃のガラス室で3週間
管理した後に、それらの除草効果を調査した。薬剤効果
の評価は、無処理区の状態と比較して、6段階〔0:無
害(正常発育),1:僅少害,2:小害,3:中害,
4:大害,5:完全枯死)で示した。その結果を表6に
示す。
【0058】
【表6】
【0059】(2)〔畑作土壌処理試験〕 1/5000アールのワグネルポットに宇部土壌(沖積
埴壌土)を充填し、メヒシバ,ノビエ,イチビ,シロ
ザ,イヌビユ,アサガオ,オナモミの種子を播種して覆
土した。実施例2に準じて調製した表1〜5に示す目的
化合物(I)の水和剤を、水で希釈し、これらの各薬液
中における化合物(I)の有効濃度が20g/aとなる
ように各土壌表層に均一に噴霧した。そして、平均気温
25℃のガラス室で3週間管理した後に、それらの除草
効果を調査した。その薬剤効果の判定結果を、前記の水
田除草効果試験(I)に記載の評価方法で、表7に示
す。
埴壌土)を充填し、メヒシバ,ノビエ,イチビ,シロ
ザ,イヌビユ,アサガオ,オナモミの種子を播種して覆
土した。実施例2に準じて調製した表1〜5に示す目的
化合物(I)の水和剤を、水で希釈し、これらの各薬液
中における化合物(I)の有効濃度が20g/aとなる
ように各土壌表層に均一に噴霧した。そして、平均気温
25℃のガラス室で3週間管理した後に、それらの除草
効果を調査した。その薬剤効果の判定結果を、前記の水
田除草効果試験(I)に記載の評価方法で、表7に示
す。
【0060】
【表7】
【0064】(3)〔畑作茎葉処理試験〕 1/5000アールのワグネルポットに火山灰土壌を充
填し、ワタ,ダイズ,メヒシバ,ノビエ,イチビ,シロ
ザ,イヌビユ,アサガオ,オナモミの種子を播種して覆
土し、2週間育成した。実施例2に準じて調製した表1
〜5に示す目的化合物(I)の水和剤を、展着剤である
ネオステリン(クミアイ化学社製)(500ppm)を
含む水で2000ppmに希釈し、前記の各植物体に均
一に噴霧した。そして、平均気温25℃のガラス室で3
週間管理した後に、それらの除草効果を調査した。その
薬剤効果の判定結果を、前記の水田除草効果試験(1)
に記載の評価方法で、表8に示す。
填し、ワタ,ダイズ,メヒシバ,ノビエ,イチビ,シロ
ザ,イヌビユ,アサガオ,オナモミの種子を播種して覆
土し、2週間育成した。実施例2に準じて調製した表1
〜5に示す目的化合物(I)の水和剤を、展着剤である
ネオステリン(クミアイ化学社製)(500ppm)を
含む水で2000ppmに希釈し、前記の各植物体に均
一に噴霧した。そして、平均気温25℃のガラス室で3
週間管理した後に、それらの除草効果を調査した。その
薬剤効果の判定結果を、前記の水田除草効果試験(1)
に記載の評価方法で、表8に示す。
【0061】
【表8】
【0062】
【発明の効果】本発明の新規な3−アルコキシ−N−ピ
リジルスルホニルアルカン酸アミド誘導体は、一年生の
禾本科雑草,一年生の広葉雑草,多年生雑草年生などに
対して優れた除草効果を有し、また、ワタ,ダイズなど
の作物に対して選択性を有する。
リジルスルホニルアルカン酸アミド誘導体は、一年生の
禾本科雑草,一年生の広葉雑草,多年生雑草年生などに
対して優れた除草効果を有し、また、ワタ,ダイズなど
の作物に対して選択性を有する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 白石 郁雄 山口県宇部市大字小串1978番地の5 宇部 興産株式会社宇部研究所内 (72)発明者 葉山 孝司 山口県宇部市大字小串1978番地の5 宇部 興産株式会社宇部研究所内
Claims (3)
- 【請求項1】 次式: 【化1】 (式中、R1は低級アルキル基,低級アルケニル基,低
級アルキニル基,ハロ低級アルキル基又はシアノ低級ア
ルキル基を表し;R2は無置換又は置換ピリジル基を表
し;Xは酸素原子又は硫黄原子を表し;ZはCH又はN
を表す。)で示される3−アルコキシ−N−ピリジルス
ルホニルアルカン酸アミド誘導体。 - 【請求項2】 次式: 【化2】 (式中、R1,X及びZは請求項1の記載と同義であ
る。)で示される化合物と 次式: 【化3】 (式中、R2は請求項1の記載と同義であり;Mはアル
カリ金属を表す。)で示される化合物とを反応させるこ
とを特徴とする請求項1記載の式(I)で示される3−
アルコキシ−N−ピリジルスルホニルアルカン酸アミド
誘導体の製造法。 - 【請求項3】 請求項1記載の式(I)で示される3−
アルコキシ−N−ピリジルスルホニルアルカン酸アミド
誘導体を有効成分とする除草剤。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4208377A JP2980217B2 (ja) | 1992-06-26 | 1992-06-26 | 3−アルコキシ−n−ピリジルスルホニルアルカン酸アミド誘導体、その製造法及び除草剤 |
US08/041,998 US5376620A (en) | 1992-04-17 | 1993-04-02 | Sulfonamide derivative, process for preparing the same and herbicide using the same |
EP93106232A EP0567014B1 (en) | 1992-04-17 | 1993-04-16 | Sulfonamide derivative, process for preparing the same and herbicide using the same |
DE69300253T DE69300253T2 (de) | 1992-04-17 | 1993-04-16 | Sulfonamidderivate, Verfahren zu ihrer Herstellung und diese enthaltende Herbizide. |
CN93105917A CN1079737A (zh) | 1992-04-17 | 1993-04-17 | 氨磺酰衍生物、其制备方法和使用它的除草剂 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4208377A JP2980217B2 (ja) | 1992-06-26 | 1992-06-26 | 3−アルコキシ−n−ピリジルスルホニルアルカン酸アミド誘導体、その製造法及び除草剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH069620A true JPH069620A (ja) | 1994-01-18 |
JP2980217B2 JP2980217B2 (ja) | 1999-11-22 |
Family
ID=16555276
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4208377A Expired - Lifetime JP2980217B2 (ja) | 1992-04-17 | 1992-06-26 | 3−アルコキシ−n−ピリジルスルホニルアルカン酸アミド誘導体、その製造法及び除草剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2980217B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6756522B2 (en) | 2000-08-24 | 2004-06-29 | Uni-Charm Corporation | Disposable diaper |
-
1992
- 1992-06-26 JP JP4208377A patent/JP2980217B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6756522B2 (en) | 2000-08-24 | 2004-06-29 | Uni-Charm Corporation | Disposable diaper |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2980217B2 (ja) | 1999-11-22 |
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