JP2014240560A - 座掘り治具 - Google Patents

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Abstract

【課題】 壁つなぎを壁つなぎアンカーから取り外すことなく、壁つなぎアンカーの周囲の外壁に座掘り部を容易に形成する。【解決手段】 壁つなぎアンカー2の雌ネジ部24の周囲にシーリング材53を充填するための座掘り部51cを壁パネル51に形成する座掘り治具100であって、壁つなぎアンカー2の雌ネジ部24及び壁つなぎ4を包囲し、壁つなぎアンカー2の雌ネジ部24及び壁つなぎ4の外周部に沿って回動するガイド部110と、ガイド部110の先端側に設けられ、ガイド部110の回動によって座掘り部51cを形成する切削刃120と、ガイド部110の後端側から放射方向に延伸するハンドル部130A及び130Bとを備える。ガイド部110は、壁つなぎ4の軸線方向に対して交差する方向に着脱し得るように分割可能である。【選択図】 図5

Description

本発明は、建物の外壁に座掘り部を形成する座掘り治具に関する。
建物の周囲に設置される仮設足場と建物とを接続するために、外壁側に延伸する壁つなぎアンカーを建物の躯体に取り付け、壁つなぎアンカーと仮設足場とを壁つなぎによって接続する構成が知られている(例えば特許文献1参照)。このような、壁つなぎアンカーと外壁との間には湿式シーリング材が充填されるが、湿式シーリング材の充填量を確保するために、壁つなぎアンカーの周囲の外壁に座掘り部を形成することがある。この座掘り部を形成する場合、壁つなぎアンカーから壁つなぎを一旦取り外し、ホールソー等の工具を用いて座掘り部を形成した後、再度、壁つなぎアンカーに壁つなぎを螺入して固定することが一般的である。
特開平9−105230号公報
しかしながら、座掘り部を形成するために壁つなぎを取り外すと、足場が外側に倒れてしまう。このため、足場の位置を矯正して再度壁つなぎを壁つなぎアンカーに固定することは、多大な労力が必要になるという問題がある。また、一旦、壁つなぎを壁つなぎアンカーから取り外すため、足場が不安定になるという問題もある。
そこで、本発明は、壁つなぎを壁つなぎアンカーから取り外すことなく、壁つなぎアンカーの周囲の外壁に座掘り部を容易に形成することができる座掘り治具を提供することを目的とする。
本発明の一側面に係る座掘り治具は、外壁を備える建物の躯体に連結され、接続部を外壁の外側面に持ち出す壁つなぎアンカーと、一端が接続部に接続され他端が仮設足場に接続される壁つなぎと、を有する仮設足場構造において、壁つなぎアンカーの接続部の周囲にシーリング材を充填するための座掘り部を外壁に形成する座掘り治具である。座掘り治具は、壁つなぎアンカーの接続部及び壁つなぎを包囲し、壁つなぎアンカーの接続部及び壁つなぎの外周部に沿って回動するガイド部と、ガイド部の先端側に設けられ、ガイド部の回動によって外壁を切削して座掘り部を形成する切削刃と、ガイド部の後端側から放射方向に延伸するハンドル部と、を備える。ガイド部は、壁つなぎの軸線方向に対して交差する方向に着脱し得るように分割可能である。
この座掘り治具では、ガイド部が、壁つなぎの軸線方向に対して交差する方向に着脱し得るように分割されるので、壁つなぎを壁つなぎアンカーから取り外すことなく座掘り治具を設置することができる。このように、この座掘り治具を用いることで、壁つなぎを壁つなぎアンカーから取り外すことなく、座掘り部を容易に形成することができる。
ハンドル部がガイド部の後端から延伸することで、座掘り部の形成時に、ハンドル部と外壁との間に空間が確保され、作業者の手と外壁とが接触することが防止され、作業性が向上する。
ガイド部は、複数のガイド形成部材によって構成され、複数のガイド形成部材を連結することによって壁つなぎアンカーの接続部及び壁つなぎを包囲してもよい。この場合、ガイド形成部材同士を連結及び切り離すことで、ガイド部を、壁つなぎの軸線方向に対して交差する方向に容易に着脱することができる。
ガイド形成部材同士の連結構造として、ガイド形成部材同士を揺動可能に連結する構造と、ピンを用いてガイド形成部材同士を連結及び分割可能に連結する構造とを含んでいてもよい。この場合には、ピンを用いてガイド形成部材同士を連結することにより、ピンを取り外すだけでガイド形成部材同士を容易に切り離すことができる。また、ガイド形成部材同士を揺動可能に連結することで、全てのガイド形成部材同士の連結部分を切り離すことなくガイド形成部材を揺動させるだけで、アンカーの接続部及び壁つなぎに対して容易に着脱することができる。
壁つなぎアンカーの接続部は、内側に壁つなぎの先端部分が螺合する円筒形状を有し、ガイド部先端の内周面は、壁つなぎアンカーの接続部の外周面と摺動可能に当接し、ガイド部は、壁つなぎアンカーの接続部の外周面を基準として回動させてもよい。この場合には、壁つなぎアンカーの接続部の外周面を基準として、座掘り治具を安定して回動させることができ、座掘り部を精度よく形成することができる。
ハンドル部は、ガイド部の後端から更に後退した位置から放射方向に延伸していてもよい。この場合には、座掘り部の形成時に、ハンドル部と外壁との間により一層大きな空間を確保することができ、作業者の手と外壁とが接触することがより一層防止され、作業性が向上する。
本発明によれば、壁つなぎを壁つなぎアンカーから取り外すことなく、壁つなぎアンカーの周囲の外壁に座掘り部を容易に形成することができる。
一実施形態に係る座掘り治具を用いて座掘り部が形成された建物と仮設足場とを壁つなぎで接続した状態を示す断面図である。 一実施形態に係る座掘り治具を用いて座掘り部が形成された建物の外壁の正面図である。 一実施形態に係る座掘り治具の側面図である。 図3の座掘り治具の上面図である。 図3の座掘り治具を広げた状態を示す図である。 図3の座掘り治具の内側部分を示す図である。 壁つなぎに座掘り治具を設置した図である。 座掘り治具によって外壁に座掘り部を形成する様子を示す図である。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
まず、座掘り部が形成される建物について説明する。図1及び図2に示すように、建物Yは、所定の平面モジュールを有する鉄骨造軸組の工業化住宅であり、梁10等を連結することによって構成される軸組(躯体)1と、軸組1を囲う外壁5と、を含む。
梁10は、H形鋼からなり、フランジ及びウェブにはモジュールに対応したピッチでボルト孔が設けられている。外壁5は、連接された複数の壁パネル51によって構成される。壁パネル51として、例えば、ALC(軽量気泡コンクリート)パネルが用いられる。但し、後述の座掘り治具100によって座掘り部51cを形成可能であれば、他の材料からなる壁パネルを用いることができる。壁パネル51は、梁10に取り付けられた壁固定具11によって固定される。
壁パネル51同士の接続部分において、後述の壁つなぎアンカー2の雌ネジ部24に対応する位置には、半円柱形状に切り欠かれた切欠き部51bが設けられ、更に、壁パネル51の外側面51a側には座掘り部51cが設けられる。壁パネル51に切欠き部51b及び座掘り部51cが設けられていることにより、壁つなぎアンカー2の雌ネジ部24等が壁パネル51に当接しない。座掘り部51cは、外壁5の外側面51a側から、後述する座掘り治具100によって形成される。壁パネル51同士の目地部、及び、座掘り部51cには、湿式のシーリング材53が充填される。座掘り部51cは、雌ネジ部24の周囲に充填されるシーリング材53の充填量を確保するためのものである。シーリング材53の充填後、外壁5の外側面51aに吹付塗装が施される。
梁10には、壁つなぎアンカー2が取り付けられる。壁つなぎアンカー2は、梁10と、足場3に連結された壁つなぎ4とを連結する。壁つなぎアンカー2は、L字板21と、リブ22と、連結部23と、雌ネジ部(接続部)24と、を含んで構成される。L字板21は、断面略L字状に形成され、L字状の内側に板状のリブ22が接合されている。L字板21は、ボルト12によって梁10の下側フランジ10aの下側面に連結される。即ち、L字板21は、下側フランジ10aに固定されて下側フランジ10aから下方側に延びている。連結部23は、棒形状を有し、L字板21の下端に接合される。連結部23は、L字板21の下端から壁パネル51の外側面51a側に向かって延びている。
雌ネジ部24は、連結部23における壁パネル51側の端部に接合されている。雌ネジ部24は、円筒形状を有する。雌ネジ部24の内側には、壁つなぎ4の先端に形成された雄ネジ部4aが螺合する。雌ネジ部24における壁つなぎ4の先端がねじ込まれる側の端面24aと、壁パネル51の外側面51aとは、同一面となっている。以上の構成により、雌ネジ部24は、リブ22及び連結部23によって梁10から、壁パネル51の外側面51aに向けて持ち出される。また、壁つなぎアンカー2は、壁パネル51の連接部(目地部)に雌ネジ部24が位置するように、梁10に取り付けられる。
建物Yの周囲には、足場(仮設足場)3が仮設される。足場3として、単管からなる建地、手摺り、及び、中桟等をクランプ或はブラケット等によって連結し、足場板を架け渡した単管足場を用いることができる。但し、単管足場に限定されず、足場3として、例えばクサビ緊結式足場等を用いることもできる。足場3は、建物Yの軸組1の建て方工事に先立って仮設され、建物Yの外装工事完了後に解体される。
足場3は、壁つなぎ4によって建物Yに連結される。足場3を建物Yに接続することにより、足場3を安定した状態で起立させることができる。壁つなぎ4の一端には雄ネジ部4aが形成される。壁つなぎ4の雄ネジ部4aは、壁つなぎアンカー2の雌ネジ部24に螺合する。壁つなぎ4の他端側にはクランプ41が設けられる。壁つなぎ4は、クランプ41によって足場3に連結される。
壁つなぎ4における雄ネジ部4aが設けられる側の端部近傍には、雄ネジ部4a側の部位とクランプ41側の部位とを揺動可能に連結する継手部42が設けられる。壁つなぎ4に継手部42が設けられていることにより、クランプ41によって挟み込む足場3の単管の位置と、壁つなぎアンカー2の雌ネジ部24の位置とにずれが生じている場合であっても、両者を壁つなぎ4によって接続することができる。
次に、外壁5の壁パネル51に座掘り部51cを形成する座掘り治具100について説明する。本実施形態に係る座掘り治具100は、足場3と建物Yとが壁つなぎ4によって連結された状態で座掘り部51cを形成する。図3〜図6に示すように、座掘り治具100は、ガイド部110、切削刃120、ハンドル部130A、及び、ハンドル部130Bを含んで構成される。
ガイド部110は、円筒形状を有する。ガイド部110は、壁つなぎアンカー2の雌ネジ部24及び壁つなぎ4を包囲し、壁つなぎアンカー2の雌ネジ部24及び壁つなぎ4の外周部に沿って回動する。ガイド部110は、ガイド形成部材111A及びガイド形成部材111Bによって構成される。ガイド形成部材111A及び111Bは、それぞれ、円筒形状の管を軸線方向に沿って2等分した形状を有する。即ち、ガイド形成部材111A及び111Bは、断面が半円弧形状を有する。
ガイド形成部材111Aにおいて断面半円弧形状の周方向の一端と、ガイド形成部材111Bにおいて断面半円弧形状の周方向の一端とは、ヒンジ112によって互いに揺動可能に連結される。
ガイド形成部材111Aにおいて断面半円弧形状の周方向の他端には、連結部113Aが設けられる。ガイド形成部材111Bにおいて断面半円弧形状の周方向の他端には、連結部113Bが設けられる。連結部113A及び113Bは、それぞれ、ピン114が挿通される孔を有する。ヒンジ112を支点としてガイド形成部材111A及びガイド形成部材111Bを揺動させ、ガイド形成部材111A及び111Bの他端同士(連結部113A及び113Bが設けられた端部同士)を当接させたときに、連結部113Aに設けられた孔と連結部113Bに設けられた孔とは互いに連通する。この状態で、ピン114を連結部113A及び113Bに設けられた孔に差し込むことで、ガイド形成部材111A及び111Bの他端同士が当接した状態で固定される。これにより、ガイド形成部材111A及び111Bによって円筒形状のガイド部110が形成される。
ピン114には、リング114aが設けられる。リング114aは、指を通すことが可能な径を有する。リング114aに指を通すことにより、連結部113A及び113Bからピン114を容易に引き抜くことができる。また、ピン114のリング114aにはチェーン114bの一端が接続される。チェーン114bの他端はハンドル部130Aに連結される。これにより、連結部113Aからピン114を引き抜いた状態であっても、ピン114の紛失等が防止される。
ガイド形成部材111A及び111Bの内側面において、ガイド部110の先端側(座掘り部51cの形成時にガイド部110が切欠き部51bに差し込まれる側の端部)には、厚み調整部115A及び厚み調整部115Bがそれぞれ取り付けられる。厚み調整部115A及び115Bは、ガイド部110によって壁つなぎアンカー2の雌ネジ部24を包囲した時に、ガイド部110の内周面と雌ネジ部24の外周面との隙間を小さくするために設けられる。厚み調整部115A及び115Bは、壁つなぎアンカー2の雌ネジ部24の外周面に対し、摺動可能となっている。これにより、雌ネジ部24の外周面を基準として、ガイド部110をぶれることなく回動させることができる。
一方、ガイド形成部材111A及び111Bの内側面において、ガイド部110の後端側には、厚み調整部115A等は設けない。また、ガイド形成部材111A及び111Bの内側面において、ガイド部110の後端側の内径は、壁つなぎ4の大径部(継手部42等)よりも大きい。これにより、壁つなぎ4に継手部42等の大径部があった場合であっても、ガイド部110によって、壁つなぎ4及び壁つなぎアンカー2の雌ネジ部24を包囲することができる。
切削刃120は、ガイド部110の先端側の外周面に設けられる。本実施形態において、切削刃120は、ガイド部110の外周面の周方向に沿って略等間隔に4つ設けられる。切削刃120は、ガイド部110の回転によって壁パネル51を切削し、座掘り部51cを形成する。切削刃120において、ガイド部110の先端側は角が落とされている。これにより、ガイド部110を壁パネル51の外側面51a側から切欠き部51bに当接させたときに、切削刃120の先端を切欠き部51b内に嵌め込むことができる。これにより、切削刃120による壁パネル51の切削が容易となる。
ハンドル部130A及び130Bは、それぞれ、ガイド形成部材111A及び111Bの後端からガイド部110の軸線方向に沿って所定長さ延在し、更に、ガイド部110の軸線を中心として放射方向に延伸する。即ち、ハンドル部130A及び130Bは、ガイド部110の後端から更に後退した位置から放射方向に延伸する。ハンドル部130A及び130Bは、ガイド部110を回動させて座掘り部51cを形成する際に作業者によって把持される。
ハンドル部130Bには、チェーン132の一端が接続される。チェーン132の他端には、フック131が接続される。フック131は、座掘り部51cの形成時に座掘り治具100が落下することがないように、作業者のベルト部分、或は、足場3等に引っ掛けられる。
次に、作業者が、座掘り治具100を用いて座掘り部51cを形成する手順について説明する。なお、本実施形態に係る座掘り治具100は、壁つなぎアンカー2に壁つなぎ4が接続された状態で、壁つなぎアンカー2の雌ネジ部24の周囲に座掘り部51cを形成することができる。具体的には、まず、図5に示すように、作業者は、ピン114を連結部113A及び113Bから引き抜き、ヒンジ112を支点としてガイド形成部材111A及び111Bを開く(ガイド部110の側面を開放する)。この状態で、作業者は、図7に示すように、ガイド形成部材111A及び111Bによって壁つなぎ4及び雌ネジ部24を包囲し、ガイド形成部材111A及び111Bを閉じる。
このように、ガイド形成部材111A及び111Bを開くことで、壁つなぎ4の軸線方向に対して直交する方向或いは交差する方向から、壁つなぎ4に座掘り治具100を設置することができる。このとき、切削刃120が設けられている側(ガイド部110の先端側)が雌ネジ部24側を向くようにガイド形成部材111A及び111Bを設置する。なお、図7及び図8では、ハンドル部130A及び130Bについては図示を省略してある。
ガイド形成部材111A及び111Bを閉じた後、作業者は、連結部113A及び113Bにピン114を差し込み、ガイド形成部材111A及び111Bが開かないように固定する。次に、作業者は、ガイド部110の先端側を壁パネル51の切欠き部51b内に差し込み、或は、ガイド部110の先端側を壁パネル51の切欠き部51bの開口縁に当接させ、ガイド部110の厚み調整部115A及び115Bの内周面を雌ネジ部24の外周面に当接させる。
そして、作業者は、図8に示すように、ハンドル部130A及び130Bを把持し、ガイド部110を壁パネル51の切欠き部51b内に押し込みながら、雌ネジ部24の外周面を基準としてガイド部110を回動させる。ガイド部110を回動させることにより、切削刃120によって壁パネル51が切削され、壁パネル51に座掘り部51cが形成される。
座掘り治具100を用いて座掘り部51cを形成した後、作業者は、ガイド部110を壁パネル51から引き抜き、ピン114を連結部113A及び113Bから引き抜いてガイド部110を開き、壁つなぎ4及び雌ネジ部24から座掘り治具100を取り外す。このように、ガイド形成部材111A及び111Bを開くことで、壁つなぎ4の軸線方向に対して直交する方向或いは交差する方向に、壁つなぎ4から座掘り治具100を取り外すことができる。座掘り治具100を壁つなぎ4から取り外した後、作業者は、座掘り部51cにシーリング材を充填する。
座掘り部51cにシーリング材が充填された後、建物Yの外装工事の完了に伴って足場3が撤去される。このとき、壁つなぎアンカー2の雌ネジ部24にキャップを嵌め込み、雌ネジ部24の開口部を封止する。リフォーム等によって、建物Yの周囲に再度足場3を設置する場合には、雌ネジ部24に嵌めたキャップを取り外すことで、雌ネジ部24に壁つなぎ4を接続することができる。
本実施形態は以上のように構成され、この座掘り治具100では、ガイド部110が、壁つなぎ4の軸線方向に対して交差する方向に着脱し得るように分割されるので、壁つなぎ4を壁つなぎアンカー2から取り外すことなく座掘り治具100を設置することができる。このように、この座掘り治具100を用いることで、壁つなぎ4を壁つなぎアンカー2から取り外すことなく、座掘り部51cを容易に形成することができる。
ハンドル部130A及び130Bがガイド部110の後端から延伸することで、座掘り部51cの形成時に、ハンドル部130A及び130Bと外壁5との間に空間が確保され、作業者の手と外壁5とが接触することが防止され、作業性が向上する。
作業者がハンドル部130A及び130Bを把持し、ガイド部110を手動で回動させる構成であるため、壁パネル51を切削したときの粉が舞わないように調節をしながら、ガイド部110をゆっくりと回動させることができる。このため、モータ等の駆動源を用いてガイド部110を高速回転させる場合に比べて、作業箇所周辺の汚れ等を抑制することができる。
ガイド部110を、ガイド形成部材111A及び111Bによって構成する。この場合、ガイド形成部材111A及び111Bを連結及び切り離すことで、壁つなぎ4の軸線方向に対して交差する方向から、ガイド部110を壁つなぎ4に容易に着脱することができる。
ガイド形成部材111A及び111Bを、ヒンジ112によって揺動可能に連結し、更に、ピン114を用いて連結及び分割可能に連結する。このように、ピン114を用いてガイド形成部材111A及び111Bを連結することにより、ピン114を取り外すだけでガイド形成部材111A及び111Bを容易に切り離すことができる。また、ガイド形成部材111A及び111Bをヒンジ112を用いて揺動可能に連結することで、ガイド形成部材111A及び111Bの全ての連結部分を切り離すことなくガイド形成部材111A及び111Bを揺動させるだけで、壁つなぎアンカー2の雌ネジ部24及び壁つなぎ4に対して容易に着脱することができる。
ガイド部110の先端側の内周面と壁つなぎアンカー2の雌ネジ部24の外周面との間の隙間が小さくなるように、ガイド部110の内周面に厚み調整部115A及び115Bを設ける。この場合には、壁つなぎアンカー2の雌ネジ部24の外周面を基準として、座掘り治具100を安定して回動させることができ、座掘り部51cを精度よく形成することができる。
ハンドル部130A及び130Bは、ガイド部の後端から更に後退した位置から放射方向に延伸する。これにより、座掘り部51cの形成時に、ハンドル部130A及び130Bと外壁5との間により一層大きな空間を確保することができ、作業者の手と外壁5とが接触することがより一層防止され、作業性が向上する。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。例えば、雌ネジ部24は、リブ22及び連結部23によって、梁10の下方側から外壁5の外側面51a側に向かって持ち出される構成としたが、雌ネジ部24を外壁5の外側面51a側に持ち出す構成は実施形態において説明した構成に限定されない。例えば、梁10のウェブに連結部を接続し、連結部の先端に雌ネジ部24を取り付けることによって、雌ネジ部24を外壁5の外側面51a側に持ち出す構成であってもよい。
ハンドル部130A及び130Bは、ガイド部110の後端から更に後退した位置から放射方向に延伸するものとしたが、例えば、ガイド部110の後端から後ろ方向に延伸しつつ徐々に放射方向に広がる形状であってもよい。
切削刃120の形状については、ガイド部110の外周面から放射方向に突出するものに限定されず、壁パネル51を切削可能な刃であれば、他の形状であってもよい。ガイド部110をガイド形成部材111A及びガイド形成部材111Bの2部品によって構成したが、3部品以上によって構成することもできる。ピン114によってガイド形成部材111Aとガイド形成部材111Bとを連結するものとしたが、連結及び分割可能に連結するものであれば、他の方法によって連結することもできる。
1…軸組(躯体)、2…壁つなぎアンカー、3…足場(仮設足場)、5…外壁、51…壁パネル、51c…座掘り部、53…シーリング材、110…ガイド部、111A,111B…ガイド形成部材、112…ヒンジ(揺動可能に連結する構造)、114…ピン、120…切削刃、130A,130B…ハンドル部、Y…建物。

Claims (5)

  1. 外壁を備える建物の躯体に連結され、接続部を前記外壁の外側面に持ち出す壁つなぎアンカーと、一端が前記接続部に接続され他端が仮設足場に接続される壁つなぎと、を有する仮設足場構造において、前記壁つなぎアンカーの接続部の周囲にシーリング材を充填するための座掘り部を前記外壁に形成する座掘り治具であって、
    前記壁つなぎアンカーの接続部及び前記壁つなぎを包囲し、前記壁つなぎアンカーの接続部及び前記壁つなぎの外周部に沿って回動するガイド部と、
    前記ガイド部の先端側に設けられ、前記ガイド部の回動によって前記外壁を切削して前記座掘り部を形成する切削刃と、
    前記ガイド部の後端側から放射方向に延伸するハンドル部と、
    を備え、
    前記ガイド部は、前記壁つなぎの軸線方向に対して交差する方向に着脱し得るように分割可能である、座掘り治具。
  2. 前記ガイド部は、複数のガイド形成部材によって構成され、前記複数のガイド形成部材を連結することによって前記壁つなぎアンカーの接続部及び前記壁つなぎを包囲する、請求項1に記載の座掘り治具。
  3. 前記ガイド形成部材同士の連結構造として、前記ガイド形成部材同士を揺動可能に連結する構造と、ピンを用いて前記ガイド形成部材同士を連結及び分割可能に連結する構造とを含む、請求項2に記載の座掘り治具。
  4. 前記壁つなぎアンカーの前記接続部は、内側に前記壁つなぎの先端部分が螺合する円筒形状を有し、
    前記ガイド部先端の内周面は、前記壁つなぎアンカーの接続部の外周面と摺動可能に当接し、
    前記ガイド部は、前記壁つなぎアンカーの接続部の外周面を基準として回動する、
    請求項1〜3のいずれか一項に記載の座掘り治具。
  5. 前記ハンドル部は、前記ガイド部の後端から更に後退した位置から放射方向に延伸する、請求項1〜4のいずれか一項に記載の座掘り治具。
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