JP2014141800A - 継手構造 - Google Patents

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豊 久保
Haruto Kubo
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KATSUMI KENSETSU KK
KINJO JUKI KK
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TMC KK
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Abstract

【課題】止水性に優れるとともに、回転力に対して高い耐力を有する継手構造を提供する。
【解決手段】2つの鋼管杭1A,1Bの継手端部2,3は、鋼管11側に形成される環状部21,31と、その環状部21,31の対向する位置から継手方向に延伸される突出片22,32と、継手端部3の突出片22,32間に装着されるとともに接合時に環状部21,31間の隙間を塞ぐように円筒状に形成される内管部4とを備えている。そして、突出片には周方向に張り出される張出部222,322が設けられるとともに、すべての張出部の張出方向及び張出長さが略一致している。
【選択図】図1

Description

本発明は、鋼管杭どうしや鋼管杭と先端シューなどの2つの部材を接合させるための継手構造に関するものである。
地中に既成杭を打ち込むに際しては、通常は単位長さの鋼管杭を継ぎ足しながら必要な長さを確保することになる。鋼管杭を接合する方法としては、溶接によって直接、接合する方法もあるが、端部に継手構造を設けて効率よく接合していく方法が知られている(特許文献1,2など参照)。
特許文献1に開示された継手構造では、上方に配置されるパイプ下端の外周面の4箇所にL字状の板片を取り付けるとともに、下方に配置されるパイプ上端の内周面の4箇所に逆L字状の板片を取り付ける。そして、下方のパイプに上方のパイプを挿し込んで、上方のパイプを回転させて上下の板片を噛み合わせることによって2つのパイプを接合させる。
また、特許文献2に開示された継手構造では、下杭の上端に上方に突出する複数枚の添え板を取り付け、それらの添え板の内側に上杭の下端を挿し込んで、ボルトによって添え板に上杭を固定することで上下の杭を接合している。
特開2009−30365号公報 特開2001−279665号公報 特開2006−207259号公報 特許第4085492号公報
しかしながら、特許文献1に開示されているように周面の4箇所にも噛み合わせ部を設けると、メタルタッチ(面接触)させることが難しくなるうえに、継手部の隙間から管内に水が浸入する可能性が高くなる。
また、特許文献2に開示されているように短冊状の添え板と杭とをボルトで接合する構造では、接合箇所が点になるために回転力やねじれに対する耐力が小さい。特に、特許文献3,4に開示されているように、杭の先端に回転翼を取り付けて杭体を回転させながら地盤にねじ込んでいく工法では、杭体及び継手部に大きな回転力(トルク)が作用するため、それに抵抗できるだけの高い耐力の継手構造が求められる。
そこで、本発明は、止水性に優れるとともに、回転力に対して高い耐力を有する継手構造を提供することを目的としている。
前記目的を達成するために、本発明の継手構造は、端部が円筒状に形成される2つの部材を接合させるための継手構造であって、前記2つの部材の継手端部は、本体側に形成される環状部と、その環状部の対向する位置から継手方向に延伸される突出片と、いずれか一方の継手端部の突出片間に装着されるとともに接合時に環状部間の隙間を塞ぐように円筒状に形成される内管部とを備え、前記突出片には周方向に張り出される張出部が設けられるとともに、すべての張出部の張出方向及び張出長さが略一致しており、2つの継手端部を突き合わせて回転させることによって突出片どうしを噛み合わせることで形成される前記突出片と前記環状部とに四方が囲まれた凹部に、回止め片を嵌めることによって形成されることを特徴とする。
ここで、前記内管部には、前記回止め片を嵌める位置にねじ穴が設けられており、前記回止め片をねじによって前記内管部に固定する構成とすることができる。
また、前記内管部の継手方向に突出された外周面には環状の止水材が取り付けられ、前記突き合わせる側の継手端部の環状部と前記内管部の外周面との間に前記止水材が介在される構成にすることもできる。
さらに、上下に配置される2つの部材を接合させるための上記継手構造であって、上方に配置される前記継手端部の突出片の下端面を、前記張出部から周方向に下り勾配の傾斜が形成される構成とすることができる。
また、上下に配置される2つの部材を接合させるための上記継手構造であって、上方に配置される前記継手端部の突出片の下端面が筒内側から筒外側に向けての下り勾配の傾斜面に形成されるとともに、下方に配置される前記継手端部の環状部の上端面が前記傾斜面と同じ勾配に形成される構成であってもよい。
このように構成された本発明の継手構造は、接合させる2つの部材のそれぞれの継手端部に設けられた2箇所の突出片を噛み合わせる。また、継手端部の本体側には、それぞれ全周を囲繞する環状部が設けられている。
このように突出片の数が2箇所と少なければメタルタッチ(面接触)の加工がしやすく止水性及び力の伝達性能を高めることができる。また、突出片を噛み合わせる構成であれば、回転力に対して高い耐力を確保することができる。さらに、突出片の噛み合わせ箇所からの浸水があったとしても、環状部によって本体側への浸水が阻止されるので、高い止水性を確保することができる。
また、内管部の所定の位置にねじ穴が設けられていれば、継手端部を回転させて突出片を噛み合わせた後に、容易に回止め片を固定することができる。さらに、内管部の外周面にOリングなどの環状の止水材が取り付けられていれば、より確実に本体側への浸水を防ぐことができる。
また、上方に配置される継手端部の突出片の下端面に張出部からの下り勾配の傾斜を形成することによって、噛み合わせ箇所に浸入した水は傾斜を伝って下方に排出されることになって、内部への浸水を防ぐことができる。
さらに、上方に配置される継手端部の突出片の下端面とそれに対向させる下方に配置される継手端部の環状部の上端面に、筒内側から筒外側に向けての下り勾配の傾斜面を形成しておけば、突出片の下端面と環状部の上端面との間に浸入した水は速やかに外部に排出されることになって、内部への浸水を防ぐことができる。
本発明の実施の形態の継手構造の構成を接合前の状態を使って示した説明図である。 上方の継手端部を下方の継手端部に挿し込んだ状態を示した説明図である。 回止め片を装着する工程を示した説明図である。 回止め片が装着された本発明の実施の形態の継手構造の構成を示した斜視図である。 本発明の実施の形態の継手構造の構成を示した断面図である。 実施例1の継手構造を説明するための図であって、(a)は実施の形態の継手構造の斜視図、(b)は実施例1の継手構造の斜視図である。 実施例2の継手構造の構成を説明するための断面図である。 実施例3の継手構造の構成を説明するための斜視図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は、本実施の形態の継手構造の構成を説明するために、接合させる2つの部材が分離している状態を示した説明図である。
本実施の形態の継手構造によって接合させる2つの部材には、例えば鋼管杭1A,1Bが挙げられる。図1は、地盤に先に打ち込まれた下方の鋼管杭1Bに対して、上方から新たに鋼管杭1Aを繋ぐ場合を示している。
上方から継ぎ足す鋼管杭1Aは、本体となる鋼管11の下端に継手端部2が設けられている。この継手端部2は、鋼管11側に形成される環状部21と、その環状部21の対向する位置から下方の鋼管杭1Bに向かう継手方向に延伸される2つの突出片22,22とを主に備えている。
環状部21は、図5に示すように鋼管11よりも肉厚が厚い鋼材によって円筒状に形成される。そして、環状部21の上側の端面21aに鋼管11の下端を突き当て、溶接部12によって双方を接合させる。
一方、突出片22は、図1に示すように環状部21の下側の端面21bから継手方向に延伸される。この突出片22は、継手方向に延びる基部221と、基部221の下部から継手方向に略直交する方向、換言すると周方向に張り出される張出部222とによって、側面視略L字状に形成される。
2つの突出片22,22は、それぞれの張出部222,222が周方向で同じ向きになるように形成される。また、2つの張出部222,222の高さは、突出片22の高さの半分で、張出長さは2つの張出部222,222で一致している。このような継手端部2は、円筒状の鋼管を使って、突出片22,22を残して切り欠き加工することによって製作することができる。
先行して地盤に打ち込まれる下方の鋼管杭1Bには、本体となる鋼管11の上端に継手端部3が設けられている。この継手端部3は、鋼管11側に形成される環状部31と、その環状部31の対向する位置から上方の鋼管杭1Aに向かう継手方向に延伸される2つの突出片32,32と、突出片32,32間に装着される円筒状の内管部4とを主に備えている。
継手端部3の環状部31及び2つの突出片32,32は、上述した継手端部2の環状部21及び突出片22,22と略同じ形状に形成される。そして、環状部31の下側の端面31aに鋼管11の上端を突き当て、溶接部12によって双方を接合させる。
環状部31の上側の端面31bから形成される2つの突出片32,32は、上述したように突出片22,22と略同じ形状に形成されるため、基部321及び張出部322の形状も突出片22の基部221及び張出部222と同じ形状に形成される。
一方、突出片32,32間に装着される内管部4は、環状部31の内周面と略同じ形状の外周面を有する円筒管である。この内管部4は、図5に示すように溶接部43によって環状部31の内周面に接合される。
そして、内管部4は、図1に示すように突出片32,32よりも上方(継手方向)に突出される突起部4aを有している。突出片32,32から飛び出した突起部4aは、上方から嵌められる継手端部2の環状部21内に収容される。すなわち、接合時には、上下の環状部21,31間に発生する隙間は、内管部4の周壁4bによって塞がれる。
また、環状部21に収容される突起部4aの外周面には、環状の止水材としてのOリング42が装着される。Oリング42は、任意の数だけ装着できるが、図1には2段にOリング42,42を装着した場合を図示した。
また、内管部4の周壁4bには、後述する回止め片5を嵌める位置に合わせてねじ穴41が穿孔される。本実施の形態では対向する位置の2箇所に回止め片5,5を配置するため、内管部4の周壁4bの対向する2箇所にねじ穴41,41が設けられる。
回止め片5は、図3に示すように断面円弧状の曲面板状に形成される。そして、継手端部2の環状部21の端面21b及び突出片22の背面22bと、継手端部3の環状部31の端面31b及び突出片32の背面32bとに四方が囲まれた凹部50に、回止め片5は嵌められる。
すなわち回止め片5は、凹部50の内周面と略一致する形状の外周面に形成されている。また、回止め片5には、凹部50に回止め片5を嵌めたときに内管部4のねじ穴41と一致する位置に、ねじ穴51が穿孔される。そして、ねじ穴51及びねじ穴41にねじ込まれる皿ねじ52によって、回止め片5が内管部4に固定される。
次に、本実施の形態の継手構造による接合方法、及びその作用について説明する。
まず、図1に示すように、下方に配置される鋼管杭1Bの鋼管11の上端には継手端部3を設け、その鋼管杭1Bに上方から接合させる鋼管杭1Aの鋼管11の下端には継手端部2を設ける。
そして、継手端部3の突出片32,32間の隙間に、継手端部2の突出片22,22がそれぞれ挿入されるように、上方から鋼管杭1Aを鋼管杭1Bに向けて下ろす。これによって突出片22の下側の端面22aが環状部31の上側の端面31bに接触し、突出片32の上側の端面32aが環状部21の下側の端面21bに接触する。
図2は、継手端部3の突出片32,32間の隙間に、継手端部2の突出片22,22が挿し込まれた状態を示している。なお、図2−図4では、説明をわかりやすくするために鋼管11,11の図示を省略している。
図2のように継手端部3に継手端部2を挿し込んだ後に、継手端部2を時計回り(右回り、図2の矢印方向)に回すと、突出片22の張出部222が突出片32の基部321に、突出片32の張出部322が突出片22の基部221に入り込んで、突出片22,32どうしが噛み合うことになる(図3参照)。
一方で、突出片22,32どうしを噛み合わせたことによって、図3に示すように、環状部21の下側の端面21bと、突出片22の背面22bと、環状部31の上側の端面31bと、突出片32の背面32bとに四方が囲まれた凹部50が現れる。
この凹部50の中央にはねじ穴41が設けられており、凹部50に回止め片5を嵌め込むと、ねじ穴41とねじ穴51とが一致して貫通した穴が形成される。そこで、外側からねじ穴51,51に皿ねじ52,52をそれぞれねじ込んで、図4に示すように回止め片5を固定する。
図5は、図4の継手構造が完成した状態の断面図である。皿ねじ52は、先端が管内まで突き出ているが、外側は回止め片5や継手端部2,3の外周面と面一になっており、出っ張る部分は存在しない。
このように構成された本実施の形態の継手構造は、接合させる2つの鋼管杭1A,1Bのそれぞれの継手端部2,3に設けられた2箇所の突出片22,32を噛み合わせる。また、継手端部2,3の鋼管11,11側には、それぞれ全周を囲繞する環状部21,31が設けられている。
このように突出片22,22(32,32)の数が2箇所と少なければ、メタルタッチ(面接触)の加工がしやすく止水性及び力の伝達性能を高めることができる。
また、突出片22,32を噛み合わせる構成であれば、回転力に対して突出片22,32どうしが直接押し合うせん断抵抗構造になるので、高い耐力を確保することができる。
さらに、突出片22,32の噛み合わせ箇所からの浸水があったとしても、環状部21,31によって鋼管11側への浸水が阻止されるので、高い止水性を確保することができる。
さらに、内管部4の突起部4aの外周面にOリング42,42が取り付けられていれば、図5に示すように環状部21と内管部4との隙間を通って水が鋼管杭1A側に浸入することを防ぐことができる。
また、内管部4の周壁4bの所定の位置にねじ穴41,41が設けられていれば、継手端部2(3)を回転させて突出片22,32を噛み合わせた後に、皿ねじ52,52によって容易に回止め片5,5を固定することができる。
以下、前記した実施の形態とは別の形態としての実施例1について、図6を参照しながら説明する。なお、前記実施の形態で説明した内容と同一乃至均等な部分の説明については、同一用語や同一符号を使って説明する。
図6(a)は、前記実施の形態で説明した継手構造の突出片22,32が噛み合った箇所を示している。前記実施の形態で説明した継手端部2は、突出片22の下側の端面22aが環状部21の上側の端面21aと略平行となる水平面に形成されている。また、継手端部3は、環状部31の上側の端面31bが環状部21の下側の端面31aと略平行となる水平面に形成されている。
これに対して図6(b)に示した実施例1の継手構造では、継手端部2Aは、突出片22の下側の下端面22cが環状部21の上側の端面21aに対して斜めに形成されている。
すなわち参考として図6(b)に二点鎖線で示した水平線Hが、環状部21の上側の端面21aに対して略平行な線となる。この水平線Hに対して、突出片22の下端面22cは、張出部223から周方向に下り勾配の傾斜が形成される。そして、この下端面22cに面接触する継手端部3Aの環状部31の上端面31cも下端面22cと同じ勾配の傾斜面に形成される。
このように、上方に配置される継手端部2Aの突出片22の下端面22cに張出部223からの下り勾配の傾斜を形成することによって、突出片22,32の噛み合わせ箇所から浸入した水は下端面22cと上端面31cとの間の傾斜を伝って下方に排出されることになって、内部への浸水を防ぐことができる。
なお、他の構成及び作用効果については、前記実施の形態又は他の実施例と略同様であるので説明を省略する。
以下、前記した実施の形態及び実施例1とは別の形態としての実施例2について、図7を参照しながら説明する。なお、前記実施の形態又は実施例1で説明した内容と同一乃至均等な部分の説明については、同一用語や同一符号を使って説明する。
前記実施の形態で説明した継手構造の継手端部2は、突出片22の下側の端面22aが環状部21の上側の端面21aと略平行となる水平面に形成されていた。また、継手端部3は、環状部31の上側の端面31bが環状部31の下側の端面31aと略平行となる水平面に形成されていた。
これに対して図7に示した実施例2の継手構造では、継手端部2Bは、突出片22の下側の下端面22dが環状部21の上側の端面21aに対して斜めとなる傾斜面に形成されている。
そして、この下端面22dに面接触させる継手端部3Bの環状部31の上側の上端面31dも下端面22dと同じ勾配の傾斜面に形成される。この下端面22dと上端面31dは、継手構造の筒内側となる管内側PAから筒外側となる管外側PBに向けての下り勾配の傾斜面に形成される。
このように上方に配置される継手端部2Bの突出片22の下端面22dとそれに対向させる下方に配置される継手端部3Bの環状部31の上端面31dに、管内側PAから管外側PBに向けての下り勾配の傾斜面を形成しておけば、突出片22の下端面22dと環状部31の上端面31dとの間に浸入した水は速やかに管外側PBとなる外部に排出されることになって、内部(管内側PA)への浸水を防ぐことができる。
なお、他の構成及び作用効果については、前記実施の形態又は他の実施例と略同様であるので説明を省略する。
以下、前記した実施の形態及び実施例1,2とは別の形態としての実施例3について、図8を参照しながら説明する。なお、前記実施の形態又は他の実施例で説明した内容と同一乃至均等な部分の説明については、同一用語や同一符号を使って説明する。
前記実施の形態及び実施例では、2つの部材として鋼管杭1A,1Bどうしを接合する継手構造について説明した。本実施例3では、部材としての回転翼6と鋼管杭1Aとを接合する場合について説明する。
回転翼6は、鋼管杭1Aの先端に取り付けられる。実施例3で説明する回転翼6は、図8に示すように、本体となる接続管61と、その接続管61の下端に斜めに取り付けられる2枚の羽根板62,62とを主に備えている。
この接続管61の上端には、継手端部3が設けられる。一方、回転翼6に繋ぐ鋼管杭1Aの下端には、継手端部2が設けられる。そして、回転翼6の継手端部3の上方から鋼管杭1Aの継手端部2を挿し込むことによって、鋼管杭1Aに回転翼6を接合することができる。
このような継手構造によって鋼管杭1Aと回転翼6とを接合させた後に、回転翼6を地盤に押し付けて鋼管杭1Aを回転させると、地盤に回転翼6と鋼管杭1Aとを押し込んでいくことができる。
そして、継手端部2と継手端部3との接合による継手構造となっていれば、上述したように力の伝達性能が高いうえに回転力に対して高い耐力を確保することができるので、継手構造を変形や損傷させることなく回転翼6を地中に推進させていくことができる。
なお、他の構成及び作用効果については、前記実施の形態又は他の実施例と略同様であるので説明を省略する。
以上、図面を参照して、本発明の実施の形態を詳述してきたが、具体的な構成は、前記実施の形態及び実施例に限らず、本発明の要旨を逸脱しない程度の設計的変更は、本発明に含まれる。
例えば、前記実施の形態では、上下に配置される2つの部材(鋼管杭1A,1B、鋼管杭1Aと回転翼6)を接合させる場合について説明したが、これに限定されるものではなく、横方向に敷設される管材どうしを接合する場合などにも本発明を適用することができる。
また、前記実施の形態では、継手端部2の張出部222の高さと継手端部3の張出部322の高さとを同じにしたが、これに限定されるものではなく、高さが異なっていてもよい。張出部222,322を収容する基部321,221の高さを調整することによって任意の高さに設定することができる。
さらに、実施例1で説明した突出片22の下端面22cに張出部223からの下り勾配の傾斜を形成する構成と、実施例2で説明した突出片22の下端面22dに管内側PAから管外側PBに向けての下り勾配の傾斜面を形成する構成との両方が組み合わされた継手構造にすることもできる。
1A,1B 鋼管杭(部材)
11 鋼管(本体)
2,2A,2B 継手端部
21 環状部
21b 端面
22 突出片
22b 背面
22c,22d 下端面
222,223 張出部
3,3A,3B 継手端部
31 環状部
31b 端面
31c,31d 上端面
32 突出片
32b 背面
322 張出部
4 内管部
4a 突起部
4b 周壁
41 ねじ穴
42 Oリング(止水材)
5 回止め片
50 凹部
6 回転翼(部材)
61 接続管(本体)
PA 管内側(筒内側)
PB 管外側(筒外側)

Claims (5)

  1. 端部が円筒状に形成される2つの部材を接合させるための継手構造であって、
    前記2つの部材の継手端部は、本体側に形成される環状部と、その環状部の対向する位置から継手方向に延伸される突出片と、いずれか一方の継手端部の突出片間に装着されるとともに接合時に環状部間の隙間を塞ぐように円筒状に形成される内管部とを備え、
    前記突出片には周方向に張り出される張出部が設けられるとともに、すべての張出部の張出方向及び張出長さが略一致しており、2つの継手端部を突き合わせて回転させることによって突出片どうしを噛み合わせることで形成される前記突出片と前記環状部とに四方が囲まれた凹部に、回止め片を嵌めることによって形成されることを特徴とする継手構造。
  2. 前記内管部には、前記回止め片を嵌める位置にねじ穴が設けられており、前記回止め片をねじによって前記内管部に固定することを特徴とする請求項1に記載の継手構造。
  3. 前記内管部の継手方向に突出された外周面には環状の止水材が取り付けられ、前記突き合わせる側の継手端部の環状部と前記内管部の外周面との間に前記止水材が介在されることを特徴とする請求項1又は2に記載の継手構造。
  4. 上下に配置される2つの部材を接合させるための請求項1乃至3のいずれか一項に記載の継手構造であって、
    上方に配置される前記継手端部の突出片の下端面は、前記張出部から周方向に下り勾配の傾斜が形成されることを特徴とする継手構造。
  5. 上下に配置される2つの部材を接合させるための請求項1乃至4のいずれか一項に記載の継手構造であって、
    上方に配置される前記継手端部の突出片の下端面が筒内側から筒外側に向けての下り勾配の傾斜面に形成されるとともに、下方に配置される前記継手端部の環状部の上端面が前記傾斜面と同じ勾配に形成されることを特徴とする継手構造。
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