JP2014239133A - 半導体装置、及び半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置、及び半導体装置の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】第1の基板と第2の基板との接合時に、第1の基板及び第2の基板の主面に平行な方向に生じる力を低減し、第1のバンプ電極と第2のバンプ電極の接続不良を防ぐ。【解決手段】複数のワイヤバンプ16を有する配線基板7と、複数のワイヤバンプ16にそれぞれ電気的に接続される複数の表面バンプ電極9を有して配線基板7上に積層されたIFチップ5bと、を備える。複数のワイヤバンプ16は、配線基板7の主面上において、ワイヤバンプ16の中心が、ワイヤバンプ16に対応する表面バンプ電極9の中心から第1の方向に位置をずらして配されて表面バンプ電極9に電気的に接続された第1の矯正用のワイヤバンプ16aと、ワイヤバンプ16の中心が、ワイヤバンプ16に対応する表面バンプ電極9の中心から第1の方向とは逆の第2の方向に位置をずらして配されて表面バンプ電極9に電気的に接続された第2の矯正用のワイヤバンプ16bと、を含む。【選択図】図3

Description

本発明は、半導体チップが基板に実装されてなる半導体装置及び半導体装置の製造方法に関する。
本発明に関連する半導体装置として、特許文献1には、複数の半導体チップが積層されて、半導体チップ間の隙間にアンダーフィル材が充填されて形成されたチップ積層体が、配線基板に搭載された半導体装置の構成が開示されている。特許文献1に記載の半導体装置では、配線基板に形成されたバンプ電極としてのワイヤバンプと、チップ積層体のバンプ電極とを電気的に接続する技術が用いられている。
この半導体装置では、配線基板上にワイヤバンプが凸状に形成されているので、チップ積層体の半導体チップから突出して形成されたバンプ電極と、凸状のワイヤバンプとが位置決めされて接合されている。
特開2010−251347号公報
上述したような半導体装置では、チップ積層体から突出して形成されたバンプ電極と、凸状のワイヤバンプとの位置決めが正確に行われなかった場合、チップ積層体の積層方向に荷重を加えて、バンプ電極とワイヤバンプとが当接するときに、配線基板の主面に平行な方向に対してバンプ電極とワイヤバンプとに位置ずれが生じてしまう。
このようにバンプ電極とワイヤバンプとに位置ずれが生じることで、配線基板の主面に平行な方向において、配線基板とチップ積層体との積層位置をずらすように力が発生し、チップ積層体と配線基板との間に位置ずれが発生する。このような位置ずれが生じることによって、バンプ電極とワイヤバンプと間に接合不良が発生し、半導体装置の製造不良を招いてしまう問題があった。
本発明は、上述のような課題を解決するものである。
本発明の半導体装置の一態様によれば、複数の第1のバンプ電極を有する第1の基板と、前記複数の第1のバンプ電極にそれぞれ電気的に接続される複数の第2のバンプ電極を有し、前記第1の基板上に積層された第2の基板と、を備える半導体装置であって、
前記複数の第1のバンプ電極は、前記第1の基板の主面上において、前記第1のバンプ電極の中心が、該第1のバンプ電極に対応する前記第2のバンプ電極の中心から第1の方向に位置をずらして配されて該第2のバンプ電極に電気的に接続された第1の矯正用のバンプ電極と、前記第1のバンプ電極の中心が、該第1のバンプ電極に対応する前記第2のバンプ電極の中心から前記第1の方向と異なる第2の方向に位置をずらして配されて該第2のバンプ電極に電気的に接続された第2の矯正用のバンプ電極と、を含む。
以上のように構成した本発明に係る半導体装置は、第1の基板の第1のバンプ電極と、第2の基板の第2のバンプ電極とを接続するときに、第1のバンプ電極と第2のバンプ電極の製造上のばらつきや位置決め精度などによって第1のバンプ電極と第2のバンプ電極とが互いに位置ずれした場合、突出する第1のバンプ電極と、突出する第2のバンプ電極とが当接することによって、第1の基板の主面に平行な面内において、第1の基板と第2の基板を位置ずれさせるように力が生じる。
しかしながら、このとき、第1の方向にシフトされた第1の矯正用のバンプ電極と、第2のバンプ電極とが当接することで、第1の基板の主面において第1の方向と逆方向に力が生じる。また、第2の方向にシフトされた第2の矯正用のバンプ電極と、第2のバンプ電極とが当接することで、第1の基板の主面において第2の方向と逆方向に力が生じる。このように第1の矯正用のバンプ電極によって生じた力と、第2の矯正用のバンプ電極によって生じた力とが干渉することで、力の少なくとも一部が打ち消される。このため、第1の基板の主面に平行な面内において、第1の基板と第2の基板を位置ずれさせるように作用する力が低減される。したがって、第1の基板の第1のバンプ電極と、第2の基板の第2のバンプ電極とが適切に接合される。
加えて、第1の基板と第2の基板を位置決めする際のマージン(許容範囲)を広げることが可能になり、第1の基板と第2の基板の接合後の許容範囲も広げることが可能になる。なお、本発明において、バンプ電極とは、基板の主面から突出して形成された電極を指している。
本発明の半導体装置の他の一態様によれば、複数の第1のバンプ電極を有する配線基板と、前記複数の第1のバンプ電極にそれぞれ電気的に接続される複数の第2のバンプ電極を有し、前記配線基板上に積層される第1の半導体チップと、を備える半導体装置であって、
前記複数の第1のバンプ電極及び前記複数の第2のバンプ電極の一方は、前記配線基板の主面に平行な面内において、前記一方のバンプ電極の中心が、該一方のバンプ電極に対応する他方のバンプ電極の中心から第1の方向に位置をずらして配されて該他方のバンプ電極に電気的に接続された第1の矯正用のバンプ電極と、前記一方のバンプ電極の中心が、該一方のバンプ電極に対応する他方のバンプ電極の中心から前記第1の方向と異なる第2の方向に位置をずらして配されて該他方のバンプ電極に電気的に接続された第2の矯正用のバンプ電極と、を含む。
また、本発明の半導体装置の製造方法の一態様によれば、複数の第1のバンプ電極を有する第1の基板と、前記複数の第2のバンプ電極を有する第2の基板とを積層し、前記複数の第2のバンプ電極を前記複数の第1のバンプ電極にそれぞれ電気的に接続する半導体装置の製造方法であって、
前記第1の基板の主面上において、前記第1のバンプ電極の中心が、該第1のバンプ電極に対応する前記第2のバンプ電極の中心から第1の方向に位置をずらして配された第1の矯正用のバンプ電極と、前記第1のバンプ電極の中心が、該第1のバンプ電極に前記第2のバンプ電極の中心から前記第1の方向と異なる第2の方向に位置をずらして配された第2の矯正用のバンプ電極とを含む前記複数の第1のバンプ電極を有する前記第1の基板を用いて、前記第1の矯正用のバンプ電極及び前記第2の矯正用のバンプ電極を、前記第2のバンプ電極にそれぞれ電気的に接続する工程を有する。
本発明によれば、第1の基板の第1のバンプ電極と第2の基板の第2のバンプ電極との接合状態の信頼性を高めることができる。
第1の実施形態の半導体装置を示す平面図である。 第1の実施形態の半導体装置を示す断面図である。 第1の実施形態の半導体装置の要部を拡大して示す断面図である。 第1の実施形態の半導体装置における配線基板に形成されるワイヤバンプの位置を説明するための平面図である。 第1の実施形態の半導体装置の要部を説明するための平面図である。 第1の実施形態の半導体装置の製造工程を説明するための断面図である。 第1の実施形態の半導体装置の製造工程を説明するための断面図である。 第1の実施形態の半導体装置における配線基板に形成されるワイヤバンプの他の構成例を示す平面図である。 第2の実施形態の半導体装置を示す断面図である。
以下、本発明の具体的な実施形態について、図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
図1に示すように、第1の実施形態の半導体装置1は、複数のワイヤバンプ(第1のバンプ電極)を有する配線基板(第1の基板)と、複数のワイヤバンプ(第1のバンプ電極)にそれぞれ電気的に接続される複数の表面バンプ電極(第2のバンプ電極)を有して配線基板(第1の基板)上に積層されたIF(インターフェース)チップを構成するシリコン基板(第2の基板)と、を備えている。なお、本実施形態において、バンプ電極とは、配線基板、半導体チップの主面から突出して形成された電極を指している。
そして、複数のワイヤバンプ(第1のバンプ電極)は、配線基板(第1の基板)の主面上において、複数の第2のバンプ電極のうちの対応する1つの第2のバンプ電極の中心位置に対して、ワイヤバンプ(第1のバンプ電極)の中心が、このワイヤバンプ(第1のバンプ電極)に対応する表面バンブ電極(第2のバンプ電極)の中心から第1の方向に位置をずらして配されてこの表面バンプ電極(第2のバンプ電極)に電気的に接続された第1の矯正用のワイヤバンプ(第1の矯正用のバンプ電極)と、ワイヤバンプ(第1のバンプ電極)の中心が、このワイヤバンプ(第1のバンプ電極)に対応する表面バンブ電極(第2のバンプ電極)の中心から第1の方向と異なる第2の方向に位置をずらして配されてこの表面バンプ電極(第2のバンプ電極)に電気的に接続された第2の矯正用のワイヤバンプ(第2の矯正用のバンプ電極)と、を含んでいる。
以上の構成により、ワイヤバンプと表面バンプ電極とを接合するときに、第1の矯正用のワイヤバンブと表面バンブ電極とが当接して生じる力と、第2の矯正用のワイヤバンプと表面バンプ電極とが当接して生じる力とが打ち消し合い、配線基板とIFチップとを位置ずれさせる方向に生じる力が低減される。したがって、チップ積層体の半導体チップに突出して形成されたバンプ電極と、凸状のワイヤバンプとの位置決めが正確に行われなかった場合であっても、配線基板のワイヤバンプと、IFチップの表面バンプ電極との接合時に生じる、配線基板の主面に平行な方向に位置ずれさせる力が低減され、ワイヤバンプと表面バンプ電極とを適切に接合することができる。
図1に、第1の実施形態のCoC(Chip on Chip)型の半導体装置の概略の平面図を示す。図2に、第1の実施形態の半導体装置の断面図を示す。図2において、(a)に図1におけるA−A’線に沿った断面図を示し、(b)に図1におけるB−B’線に沿った断面図を示す。図3に、第1の実施形態の半導体装置の要部を拡大した断面図を示す。
第1の実施形態の半導体装置1は、図2に示すように、複数の半導体チップ5が積層されたチップ積層体6と、チップ積層体6が搭載される配線基板7と、を備えて構成されている。チップ積層体6は、半導体チップ5として、例えば4つのメモリチップ(第2の半導体チップ)5aと、4つのメモリチップ5aを制御するためのIFチップ(第1の半導体チップ)5bと、を有しており、積層された4つのメモリチップ5aが、IFチップ5b上に積層されている。図2に示すチップ積層体6において、最上位に位置するメモリチップ5aは、他のメモリチップ5aと同一構成であるメモリ回路と、他のメモリチップ5aと同一の配置である複数の表面バンプ電極とが形成されており、貫通電極と裏面バンプ電極が形成されない点で、他のメモリチップ5aと異なる。
メモリチップ5a及びIFチップ5bは、図3に示すように、例えばシリコン基板8aの一面に、所定のメモリ回路を構成する回路層8bが形成されている。シリコン基板8aの一面側には、メモリ回路に電気的に接続された複数の電極パッド8cが所定の配置で形成されている。そして、メモリ回路を有する回路層8bの上には、絶縁性を有する保護膜8dが形成されており、保護膜8dによって回路層8bが保護されている。また、保護膜8dには、電極パッド8cを外側に露出させる開口部が設けられている。
また、図2(a)及び図2(b)に示すように、シリコン基板8aの一面には、複数の電極パッド8c上にそれぞれ形成された複数の表面バンプ電極9が形成されている。表面バンプ電極9は、例えばCuからなる柱状に形成されており、メモリチップ5aの表面から突出して設けられている。そして、表面バンプ電極9上には、Cu拡散防止用のNiメッキ層8eと、酸化防止用のAuメッキ層8fが形成されている。表面バンプ電極9は、例えば図2(a)に示すように、メモリチップ5aの一面の略中央部を通って1列に配置されたバンプ列を構成しており、表面バンプ電極9の配列方向と平行な、メモリチップ5aの両側の短辺に沿ってそれぞれ複数の補強バンプ12が配置されている。補強バンプ12は、バンプ電極9、10同士の接合を補強するため、または電源・GNDに電気的に接続されることによって電源・GNDを補強するために設けられている。
また、シリコン基板8aの一面の反対側の他面上には、複数の裏面バンプ電極10が形成されており、複数の裏面バンプ電極10が、それぞれの裏面バンプ電極10に対応する表面バンプ電極9と貫通電極11を介して電気的に接続されている。裏面バンプ電極10は、例えばCuからなる柱状に形成されており、メモリチップ5aの裏面から突出して設けられている。そして、裏面バンプ電極10の表面上には、Sn/Ag半田メッキ層が形成されている。また、シリコン基板8aの他面には、複数の補強バンプ12が配置されており、裏面バンプ電極10と同様に、貫通電極11を介して表面側の補強バンプ12と接続されている。
図2において最上位に位置するメモリチップ5aは、上述したように、他のメモリチップ5aと同様のメモリチップ5aであり、シリコン基板8aの一面に形成された複数の表面バンプ電極を有している。そして、最上位のメモリチップ5aは、シリコン基板8aを貫通する貫通電極11が形成されておらず、他面に裏面バンプ電極10が形成されていない点で他のメモリチップ5aと異なっている。また、最上位のメモリチップ5aの厚さは、例えば100μmに形成されており、他のメモリチップ5aの厚さが例えば50μmに形成されているのと比べて、最上位のメモリチップ5aの厚さが相対的に厚く構成されている。
IFチップ5bは、図2に示すチップ積層体6の最下位に配置されており、複数のメモリチップ5aと配線基板7との間に配置される。IFチップ5bは、メモリチップ5aを制御する制御回路が形成されており、メモリチップ5aよりも小さいサイズに構成されている。IFチップ5bは、例えばバンプ列と垂直な辺がメモリチップ5aの辺と重なり、バンプ列と平行な辺がメモリチップ5aの辺よりも内側に配置されるように構成されている。IFチップ5bは、他面側の裏面バンプ電極10が、メモリチップ5aの表面バンプ電極9に対応して配置されており、IFチップ5bの複数の表面バンプ電極9が、配線基板7の接続パッド7cに接続されるように搭載されるので、表面の回路層の配線によって再配線され、200μm以上の広いピッチで配置されている。そして、積層されたそれぞれの半導体チップ5の間を埋めるようにアンダーフィル材14が配置されている。
配線基板7は、絶縁基材7aとしての例えばガラスエポキシ基材の表裏面に、所定の配線パターンがそれぞれ形成されており、絶縁基材7aの表裏面の各々には、絶縁膜7bとして例えばソルダーレジスト(SR)膜が形成されている。配線パターンとしては例えばCu等の導体が用いられている。絶縁基材7aの表面に形成された配線パターンの一部は、絶縁膜7bの開口部7eから露出するように配置されており、露出面には、Ni/Auのメッキ層が形成される。配線基板7の表面側に設けられた、配線パターンの露出部は、それぞれ接続パッド7cを構成している。また、絶縁基材の裏面に形成された配線パターンの一部は、絶縁膜7bの開口部7eから露出されており、露出面にはNi/Auのメッキ層が形成される。配線基板7の裏面側の配線パターンの露出部は、それぞれ半田ボール127が搭載されるランド7dを構成する。
図4に、第1の実施形態の半導体装置における配線基板に形成されるワイヤバンプの位置を説明するための平面図を示す。図5に、第1の実施形態の半導体装置の要部を説明するための平面図を示す。
そして、配線基板7上の複数の接続パッド7c上には、例えばAu等からなる複数のワイヤバンプ16が形成されている。それぞれのワイヤバンプ16は、配線基板7の表面から突出して、スタッド・バンプとして構成されている。複数のワイヤバンプ16は、図3及び図4に示すように、配線基板7の表面上において、その中心位置が、そのワイヤバンプ16にそれぞれ対応する、IFチップ5bの表面バンプ電極9の中心位置に対して、僅かに位置をずらして(以下、シフトと称する。)するように接続パッド7c上に形成されている。第1の実施形態における配線基板7は、図4(b)及び図5に示すように、全てのワイヤバンプ16が、隣接するワイヤバンプ16に関して、IFチップ5bの表面バンプ電極9の中心位置に対して、互いに逆方向にシフトさせて構成されている。
すなわち、配線基板7は、図5に示すように、複数のワイヤバンプ16が配列された1つのバンプ列において、第1の方向にシフトさせた第1の矯正用のワイヤバンプ16aと、第1の方向とは逆方向である第2の方向にシフトさせた第2の矯正用のワイヤバンプ16bとが交互に配置されている。
また、本実施形態における配線基板7は、互いに平行な2つのバンプ列を有しており、一方のバンプ列における第1及び第2の矯正用のワイヤバンプ16a、16bと、他方のバンプ列における第1及び第2の矯正用のワイヤバンプ16a、16bがそれぞれ互いに異なる方向にシフトされている。具体的には、図5に示すように、一方のバンプ列における第1の矯正用のワイヤバンプ16aは、他方のバンプ列における第1の矯正用のワイヤバンプ16aに対して90度異なる方向にシフトされている。また、一方のバンプ列における第2の矯正用のワイヤバンプ16bは、他方のバンプ列における第2の矯正用のワイヤバンプ16bに対して90度異なる方向にシフトされている。
このように、配線基板7の表面上において、配線基板7上の複数のワイヤバンプ16の中心位置を、IFチップ5bの表面バンプ電極9の中心位置に対して、第1方向にシフトさせるように配置すると共に、隣接するワイヤバンプ16を第1方向とは逆方向である第2の方向にシフトさせるように構成させたことで、ワイヤバンプ16と表面バンプ電極9との間の接合時の荷重によって生じる、配線基板7とチップ積層体6が積層方向に直交する方向に生じるズレ力を相殺、あるいは低減することができる。その結果、チップ積層体6と配線基板7との積層ズレが発生することを低減し、チップ積層体6を配線基板7上に良好に実装することができる。また、積層ズレが低減されることによって、ワイヤバンプ16と表面バンプ電極9とを良好に接合させることができ、半導体装置1の信頼性を向上することができる。
以上のように構成される第1の実施形態の半導体装置の製造方法について図面を参照して説明する。図6は、チップ積層体の製造工程を説明するために示す断面図である。図7は、実施形態の半導体装置の製造工程を説明するために示す断面図である。
まず、実施形態におけるチップ積層体6を製造する場合、表面バンプ電極9及び裏面バンプ電極10、補強バンプ12を有する複数のメモリチップ5aを用意する。
図6(a)に示すように、ボンディングステージ101上にメモリチップ5aが載置され、ボンディングステージ101に設けられた吸着孔101aを介して不図示の真空装置によって真空吸引されることで、吸着ステージ101上にメモリチップ5aが保持される。また、ボンディングツール102に設けられた吸着孔102aを介して不図示の真空装置によって他のメモリチップ5aが真空吸引され、ボンディングツール102によって他のメモリチップ5aが保持される。
ボンディングツール102に保持されたメモリチップ5aの裏面バンプ電極10、補強バンプ12に半田層103が形成される。そして、ボンディングツール102に保持されたメモリチップ5aの裏面バンプ電極10、補強バンプ12は、図6(b)に示すように、ボンディングステージ101上に保持されたメモリチップ5aの表面バンプ電極9、補強バンプ12に、半田層103を介して接合される。
このとき、ボンディングツール102によってメモリチップ5aに所定の荷重を加える熱圧着法が用いられる。なお、熱圧着法だけでなく、超音波を印加しながら圧着する超音波圧着法、またはこれらを併用する超音波熱圧着法が用いられてもよい。
上述のようにメモリチップ5a上にメモリチップ5aを積層して接合する工程を繰り返し、4つのメモリチップ5aが積層される。続いて、図6(c)に示すように、ボンディングツール102に保持されたIFチップ5bの裏面バンプ電極10を、メモリチップ5aの表面バンプ電極9に半田層103を介して接合する。
以上の工程によって製造されたチップ積層体6は、図6(d)に示すように、ステージ110に貼付された塗布用シート111上に載置される。塗布用シート111には、フッ素系シートやシリコン系接着材が塗布されたシートのように、アンダーフィル材113に対する濡れ性が悪い材料が用いられている。なお、塗布用シート111は、ステージ110上に直接貼る必要はなく、平坦な面上であればどこでもよく、例えばステージ110上に載置した所定の治具等に貼ってもよい。
塗布用シート111上に載置されたチップ積層体6には、図6(d)に示すように、その端部近傍からディスペンサ120によりアンダーフィル材113が供給される。供給されたアンダーフィル材113は、積載された複数のメモリチップ5a、IFチップ5bの周囲にフィレットを形成しつつ、積層された各半導体チップ5の隙間へ毛細管現象によって進入し、半導体チップ5間の隙間を埋める。
アンダーフィル材113が供給された後のチップ積層体6を、塗布用シート111上に載置された状態で所定の温度、例えば150℃程度でキュア(熱処理)することで、アンダーフィル材113を熱硬化させる。その結果、図6(e)に示すように、チップ積層体6は、アンダーフィル材113によって、チップ積層体6の周囲が覆われると共に半導体チップ5間の隙間が埋められる。そして、アンダーフィル材113の熱硬化後、アンダーフィル材113を含むチップ積層体6は、塗布用シート111からピックアップされる。
次に、半導体装置1の組み立て時、マトリックス状に配置された複数の製品形成領域121を有する配線基板7を用意する。製品形成領域121は、各々が半導体装置1の配線基板7となる部分であり、各製品形成領域121には所定のパターンの配線が形成され、各配線が接続パッド7c及びランド7dを除いてソルダーレジスト膜等の絶縁膜によって覆われている。この配線基板7の各製品形成領域121の間が、各半導体装置1を個々に切り離す際のダイシングライン124となる。
図7(a)に示すように、配線基板7の接続パッド7c上には、ワイヤバンプ16が形成される。ワイヤバンプ16は、不図示のワイヤボンディング装置を用いて、溶融して先端がボール状になったAuやCu等のワイヤを接続パッド上に、例えば超音波熱圧着法を用いて接合し、その後、ワイヤを引き切ることで形成される。
続いて、図7(b)に示すように、配線基板7の各製品形成領域121上にそれぞれ絶縁性の接着部材122、例えばNCP(Non Conductive Paste)が、不図示のディスペンサを用いて塗布される。
次に、チップ積層体6を構成する最上位のメモリチップ5a側をボンディングツール102等で保持し、チップ積層体6のIFチップ5b側を、配線基板7の製品形成領域121上にそれぞれ搭載し、チップ積層体11の各ワイヤバンプ16と、チップ積層体6の表面バンプ電極9とを、例えば熱圧着法を用いて接合する。このとき、配線基板7上に塗布されていた接着部材122がチップ積層体6と配線基板7との間に充填され、図7(c)に示すように、配線基板7とチップ積層体6とが接着固定される。
このとき、配線基板7は、第1及び第2の矯正用のワイヤバンプ16a、16bの位置が、チップ積層体6のIFチップ5bの表面バンプ電極9の位置に対してシフトされているので、チップ積層体6を配線基板7に圧接するときに配線基板7に対してチップ積層体6をずらすように生じる力が低減される。このため、チップ積層体6は、配線基板7に対して位置ずれが生じることが抑えられて、配線基板7上に高精度に接合される。
チップ積層体6が搭載された配線基板7は、不図示のトランスファモールド装置が有する、上型と下型からなる成型金型にセットされ、モールド工程が行われる。成型金型の上型には、複数のチップ積層体6を一括して覆う不図示のキャビティが形成されており、キャビティ内に配線基板7上に搭載されたチップ積層体6が収容される。
次に、成型金型の上型に設けられたキャビティ内に加熱溶融させた封止樹脂を注入し、チップ積層体6全体を覆うようにキャビティ内に封止樹脂を充填する。封止樹脂としては、例えばエポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂が用いられる。
続いて、キャビティ内を封止樹脂で充填した状態で、所定の温度、例えば180℃程度でキュアすることで封止樹脂を熱硬化させ、図7(d)に示すように複数の製品形成領域121上に搭載された各チップ積層体6を一括して覆う封止樹脂層126を形成する。さらに、所定の温度でベークすることで、封止樹脂層126を完全に硬化させる。
本実施形態では、チップ積層体6の半導体チップ5間をアンダーフィル材113で封止した後に、チップ積層体6全体を覆う封止樹脂層126が形成されるので、半導体チップ5同士の隙間にボイドが発生することを抑制できる。
封止樹脂層126を形成した後、ボールマウント工程が行われる。図7(e)に示すように、配線基板7の他方の面に形成されたランド7dに、半導体装置1の外部端子となる導電性の金属ボールとして例えば半田ボール127が接続される。
ボールマウント工程では、配線基板7の各ランド7dと位置が一致する複数の吸着孔を有する不図示のマウントツールを用いて複数の半田ボール127を吸着保持し、各半田ボール127にフラックスを転写した後、保持した各半田ボール127を配線基板7のランド7d上に一括して搭載する。
全ての製品形成領域121に対する半田ボール127の搭載が完了した後、配線基板7をリフローすることで、各半田ボール127と各ランド7dとが接続される。半田ボール127の接続が完了した後、基板ダイシング工程が行われる。配線基板7の所定のダイシングライン124に沿って個々の製品形成領域121を切断、分離することで、半導体装置1が形成される。
基板ダイシング工程では、不図示のダイシングテープを封止樹脂層126に貼着することで製品形成領域121を支持する。そして、図7(f)に示すように、不図示のダイシング装置が有するダイシングブレードを用いて、所定のダイシングライン124に沿って切断することで、製品形成領域121毎に分離する。切断、分離後、ダイシングテープを製品形成領域121からピックアップすることで、図1及び図2に示したCoC型の半導体装置1が得られる。
上述したように、半導体装置1は、第1の矯正用のワイヤバンプ16a及び第2の矯正用のワイヤバンプ16bが設けられた配線基板7を有することによって、第1の矯正用のワイヤバンプ16aによって生じる力と、第2の矯正用のワイヤバンプ16bによって生じる力とが干渉して打ち消し合う。このため、配線基板7の主面に平行な面内において、配線基板7とIFチップ5bを位置ずれさせるように作用する力が低減される。その結果、配線基板7とIFチップ5bとの積層位置にずれが生じることを防ぎ、配線基板7のワイヤバンプ16と、IFチップ5bの表面バンプ電極9とを適切に接合することができる。
加えて、配線基板7とIFチップ5bとを位置決めする際のマージン(許容範囲)を広げることが可能になり、配線基板7とIFチップ5bの接合後の許容範囲も広げることが可能になる。
したがって、半導体装置1は、配線基板7のワイヤバンプ16と、IFチップ5bの表面バンプ電極9との接合状態の信頼性を高めることができる。
なお、実施形態の半導体装置1は、配線基板7のワイヤバンプ16がシフトされて構成されたが、ワイヤバンプ16の代わりに、IFチップ5bの表面バンプ電極9がシフトされて構成されてもよいことは勿論であり、実施形態と同様の効果が得られる。
次に、配線基板7に形成するワイヤバンプ16の位置の変形例について説明する。図8は、第1の実施形態の他の構成例として、ワイヤバンプ16の位置の変形例を示す平面図です。なお、変形例においても、説明の便宜上、上述した第1の実施形態の構成と同一の構成部材には、第1の実施形態と同一の符号を付して、説明を省略する。
本変形例は、第1の実施形態と同様に構成されており、図8に示すように、配線基板7に設けられたバンプ列が構成する矩形領域の4隅に位置する4つの矯正用のワイヤバンプ16のみを、その矯正用のワイヤバンプ16に対応する表面バンプ電極9の中心位置に対して、配線基板7の外周側に向かってそれぞれシフトされて配置されている。本変形例では、バンプ列における、その他のワイヤバンプ16はそれぞれ対応する表面バンプ電極9の中心位置に一致させて配置される点が、第1の実施形態におけるワイヤバンプの配置と異なる。
図8に示すように、複数のワイヤバンプ16(第1のバンプ電極)は、配線基板7(第1の基板)の主面上において、ワイヤバンプ16(第1のバンプ電極)の中心が、このワイヤバンプ16(第1のバンプ電極)に対応する表面バンプ電極9(第2のバンプ電極)の中心から前記第1の方向及び前記第2の方向とそれぞれ互いに異なる第3の方向及び第4の方向に位置をずらして配されてこの表面バンプ電極9(第2のバンプ電極)に電気的に接続された第3の矯正用のワイヤバンプ16c(第3の矯正用のバンプ電極)及び第4の矯正用のワイヤバンプ16d(第4の矯正用のバンプ電極)を含み、2つのバンプ列が設けられた矩形領域の四隅に、第1の矯正用のワイヤバンプ16a(第1の矯正用のバンプ電極)乃至第4の矯正用のワイヤバンプ16d(第4の矯正用のバンプ電極)がそれぞれ配置されている。
4つの第1の矯正用のワイヤバンプ16a乃至第4の補強用のワイヤバンプ16dは、配線基板7の外周側に向かってシフトされており、外周側に向かう方向が、主面が矩形状の配線基板7の四隅の対角線であって、2つのバンプ列からなる矩形領域の対角線に一致するように配置されている。これによって、4つの第1の矯正用のワイヤバンプ16a乃至第4の矯正用のワイヤバンプ16dと、第1の矯正用のワイヤバンプ16a乃至第4の矯正用のワイヤバンプ16dに対応する表面バンプ電極9とが当接したときに生じる力によって、配線基板7の主面に平行な方向に位置ずれを生じさせる力を効果的に低減することができるので、望ましい。
なお、バンプ列に含まれる少なくとも2つの矯正用のワイヤバンプ16が、この矯正用のワイヤバンプ16に対応する表面バンプ電極9の中心に対して、互いに異なる方向にシフトさせて配置されることで、第1の実施形態と同様に、位置ずれを生じさせる力を低減させる効果が得られる。
また、少なくとも2つ以上の矯正用のワイヤバンプ16が、好ましくは上述のように矩形領域の4隅に配置された4つの矯正用のワイヤバンプ16が、それぞれ異なる方向に、対応する表面バンプ電極9の中心位置に対してシフトさせて配置されることで、第1の実施形態と同様の効果が得られる。
(第2の実施形態)
図9は、第2の実施形態の半導体装置の概略構成を示す断面図である。第2の実施形態の半導体装置2は、第1の実施形態と同様に、配線基板7のワイヤバンプ16が、IFチップ5bの表面バンプ電極9に対してシフトされて構成されている。
この構成に加えて、第2の実施形態の半導体装置2において、IFチップ5b(第1の半導体チップ)上に積層された複数のメモリチップ5a(第2の半導体チップ)は、一面及び一面の反対側の他面にそれぞれ設けられた表面バンプ電極9及び裏面バンプ電極10(バンプ電極)と、一面の、表面バンプ電極9(バンプ電極)を挟んだ両側に設けられた補強バンプ12(第1の補強バンブ)と、他面の、裏面バンプ電極10(バンプ電極)を挟んだ両側に設けられた補強バンプ12(第2の補強バンプ)とを有する。メモリチップ5a(第2の半導体チップ)は、表面バンプ電極9及び裏面バンプ電極10(バンプ電極)が他のメモリチップ5a(第2の半導体チップ)の表面バンプ電極9及び裏面バンプ電極10(バンプ電極)と電気的に接続され、補強バンプ12(第1の補強バンプ)が、他のメモリチップ5a(第2の半導体チップ)の補強バンプ12(第2の補強バンプ)と接合されている。メモリチップ5a(第2の半導体チップ)の一面側の補強バンプ12(第1の補強バンプ)が、メモリチップ5a(第2の半導体チップ)の他面側の補強バンプ12(第2の補強バンプ)に対して、メモリチップ5a(第2の半導体チップ)の外周側に位置をずらして配されている。
このように、第2の実施形態は、図9に示すように、チップ積層体6を構成するメモリチップ5aの表面バンプ電極9を挟んで配置された補強バンプ12(第1の補強バンプ)が、この補強バンプ12に対応する補強バンプ12(第2の補強バンプ)の中心位置から、メモリチップ5aの外周側に向かって、僅かにシフトさせて配置される点で、第1の実施形態と異なる。第2の実施形態においても、メモリチップ5aの表面バンプ電極9を挟んだ両側に設けられた各補強バンプ電極12をシフトさせる方向は、一方の補強バンプ12が第1の実施形態における第1の矯正用のワイヤバンプ16aと同様な方向にシフトさせ、他方の補強バンプ12が第1の実施形態における第2の矯正用のワイヤバンプ16bと同様な方向にシフトさせて構成される。
なお、図9においては、メモリチップ5aの中央の表面バンプ電極9の位置は、シフトさせずに、メモリチップ5aの外周側に配置される表面側の補強バンプ12の中心が、積層されるメモリチップ5aにおける裏面側の補強バンプ12の中心から、それぞれメモリチップ5aの外周側に向かってシフトさせて配置されている。
第2の実施形態においても、第1の実施形態と同様の効果が得られると共に、チップ積層体6を構成するメモリチップ5aの補強バンプ12の中心が、この補強バンプ12に対応する補強バンプ12の中心から、メモリチップ5aの外周側に向かって、僅かにシフトさせて配置されたことで、チップ積層体6の形成時のフリップチップ積層における積層ズレを低減し、各メモリチップ5a間におけるバンプ電極9、10同士の接続を良好に行うことができる。
なお、第2の実施形態では、メモリチップ5aの表面側の補強バンプ12の位置をシフトさせて構成されたが、表面側の補強バンプ12の代わりに、裏面側の補強バンプ12の位置をシフトさせて構成されてもよい。また、第2の実施形態では、メモリチップ5aの補強バンプ12をシフトさせて構成されたが、補強バンプ12の代わりに配置された表面バンプ電極9または裏面バンプ電極10の位置をシフトさせて構成されてもよい。表面バンプ電極9または裏面バンプ電極10の位置をシフトさせる場合、メモリチップ5aは、表面に配線層が形成されるので、配線層の引き回しを変更することによって表面バンプ電極9の位置を容易に変更可能であり、裏面バンプ電極10よりも表面バンプ電極9の位置をシフトさせる構成の方が好ましい。
以上、本発明を実施形態に基づいて説明したが、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。例えば、本実施形態では、配線基板7上にワイヤバンプ16を形成し、ワイヤバンプ16とIFチップ5bの表面バンプ電極9とを接合する場合について説明したが、配線基板7の電極パッド上にメッキ等によってバンプ電極が形成されて構成されてもよい。
また、本実施形態では、配線基板7上にチップ積層体6を実装する場合について説明したが、配線基板上に1つの半導体チップをフリップチップ実装する場合や、配線基板7上に搭載された他の半導体チップ上に、チップ積層体をフリップチップ実装する場合に適用されても良いことは勿論である。この場合にも、上述した実施形態と同様の効果を得ることができる。
さらに、本実施形態では、4つのメモリチップ5aと、IFチップ5bとを有するチップ積層体6を備える構成について説明したが、複数のメモリチップからなるチップ積層体や、メモリチップとロジックチップとからなるチップ積層体などのどのような半導体チップの組合せに適用されても良い。
また、本発明は、複数の半導体チップを積層する段数に限定されるものではなく、4段以下、あるいは6段以上のチップ積層体に適用されても良いことは勿論である。
1 半導体装置
5 半導体チップ
5a メモリチップ
5b IFチップ(第2の基板)
6 チップ積層体
7 配線基板(第1の基板)
9 表面バンプ電極(第2のバンプ電極)
16 ワイヤバンプ(第1のバンプ電極)
16a 第1の矯正用のワイヤバンプ(第1の矯正用のバンプ電極)
16b 第2の矯正用のワイヤバンプ(第2の矯正用のバンプ電極)

Claims (10)

  1. 複数の第1のバンプ電極を有する第1の基板と、
    前記複数の第1のバンプ電極にそれぞれ電気的に接続される複数の第2のバンプ電極を有し、前記第1の基板上に積層された第2の基板と、を備える半導体装置であって、
    前記複数の第1のバンプ電極は、前記第1の基板の主面上において、前記第1のバンプ電極の中心が、該第1のバンプ電極に対応する前記第2のバンプ電極の中心から第1の方向に位置をずらして配されて該第2のバンプ電極に電気的に接続された第1の矯正用のバンプ電極と、前記第1のバンプ電極の中心が、該第1のバンプ電極に対応する前記第2のバンプ電極の中心から前記第1の方向と異なる第2の方向に位置をずらして配されて該第2のバンプ電極に電気的に接続された第2の矯正用のバンプ電極と、を含むことを特徴とする半導体装置。
  2. 前記第1の方向と前記第2の方向は、前記第1の基板の主面上において、互いに逆向きである、請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記第1の基板は、前記複数の第1のバンプ電極が配列されたバンプ列を有し、
    前記バンプ列において、前記第1の矯正用のバンプ電極と、前記第2の矯正用のバンプ電極とが交互に配置されている、請求項1または2に記載の半導体装置。
  4. 前記第1の基板は、前記複数の第1のバンプ電極が配列されたバンプ列を複数有し、
    前記複数の第1のバンプ電極は、前記第1の基板の主面上において、前記第1のバンプ電極の中心が、該第1のバンプ電極に対応する前記第2のバンプ電極の中心から前記第1の方向及び前記第2の方向とそれぞれ互いに異なる第3の方向及び第4の方向に位置をずらして配されて該第2のバンプ電極に電気的に接続された第3の矯正用のバンプ電極及び第4の矯正用のバンプ電極を含み、
    前記複数のバンプ列が設けられた矩形領域の四隅に、前記第1の矯正用のバンプ電極乃至前記第4の矯正用のバンプ電極がそれぞれ配置されている、請求項1または2に記載の半導体装置。
  5. 前記第1の基板又は前記第2の基板を含む第1の半導体チップを備える、請求項1ないし4のいずれか1項に記載の半導体装置。
  6. 前記第1の半導体チップ上に積層された複数の第2の半導体チップを備え、
    前記複数の第2の半導体チップは、一面及び該一面の反対側の他面にそれぞれ設けられたバンプ電極と、前記一面の、前記バンプ電極を挟んだ両側に設けられた第1の補強バンブと、前記他面の、前記バンプ電極を挟んだ両側に設けられた第2の補強バンプとを有し、
    前記第2の半導体チップは、前記バンプ電極が他の第2の半導体チップの前記バンプ電極と電気的に接続され、前記第1の補強バンプが、前記他の第2の半導体チップの前記第2の補強バンプと接合され、
    前記第1の補強バンプが、前記第2の補強バンプに対して、前記第2の半導体チップの外周側に位置をずらして配されている、請求項5に記載の半導体装置。
  7. 前記第1のバンプ電極はスタッド・バンプであり、
    前記第2のバンプ電極は柱状に形成されている、請求項1ないし6のいずれか1項に記載の半導体装置。
  8. 複数の第1のバンプ電極を有する配線基板と、
    前記複数の第1のバンプ電極にそれぞれ電気的に接続される複数の第2のバンプ電極を有し、前記配線基板上に積層される第1の半導体チップと、を備える半導体装置であって、
    前記複数の第1のバンプ電極及び前記複数の第2のバンプ電極の一方は、前記配線基板の主面に平行な面内において、前記一方のバンプ電極の中心が、該一方のバンプ電極に対応する他方のバンプ電極の中心から第1の方向に位置をずらして配されて該他方のバンプ電極に電気的に接続された第1の矯正用のバンプ電極と、前記一方のバンプ電極の中心が、該一方のバンプ電極に対応する他方のバンプ電極の中心から前記第1の方向と異なる第2の方向に位置をずらして配されて該他方のバンプ電極に電気的に接続された第2の矯正用のバンプ電極と、を含むことを特徴とする半導体装置。
  9. 前記第1の半導体チップ上に積層された複数の第2の半導体チップを備え、
    前記複数の第2の半導体チップは、一面及び該一面の反対側の他面にそれぞれ設けられたバンプ電極と、前記一面の、前記バンプ電極を挟んだ両側に設けられた第1の補強バンブと、前記他面の、前記バンプ電極を挟んだ両側に設けられた第2の補強バンプとを有し、
    前記第2の半導体チップは、前記バンプ電極が他の第2の半導体チップの前記バンプ電極と電気的に接続され、前記第1の補強バンプが、前記他の第2の半導体チップの前記第2の補強バンプと接合され、
    前記第1の補強バンプが、前記第2の補強バンプに対して、前記第2の半導体チップの外周側に位置をずらして配されている、請求項8に記載の半導体装置。
  10. 複数の第1のバンプ電極を有する第1の基板と、前記複数の第2のバンプ電極を有する第2の基板とを積層し、前記複数の第2のバンプ電極を前記複数の第1のバンプ電極にそれぞれ電気的に接続する半導体装置の製造方法であって、
    前記第1の基板の主面上において、前記第1のバンプ電極の中心が、該第1のバンプ電極に対応する前記第2のバンプ電極の中心から第1の方向に位置をずらして配された第1の矯正用のバンプ電極と、前記第1のバンプ電極の中心が、該第1のバンプ電極に前記第2のバンプ電極の中心から前記第1の方向と異なる第2の方向に位置をずらして配された第2の矯正用のバンプ電極とを含む前記複数の第1のバンプ電極を有する前記第1の基板と、前記第2の基板とを積層し、前記第1の矯正用のバンプ電極及び前記第2の矯正用のバンプ電極を、前記第2のバンプ電極にそれぞれ電気的に接続する工程を有する、半導体装置の製造方法。
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