JP2014238385A - 分光特性取得装置、画像評価装置、画像形成装置 - Google Patents

分光特性取得装置、画像評価装置、画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】より広い幅を高密度で測定することが可能な分光特性取得装置を提供する。
【解決手段】対象物200の複数の位置からの光束が通過する複数の開口が所定方向に配列され、各々の前記開口が前記所定方向に対して傾斜した方向を長手方向とする開口列すなわち斜めスリットアレイ30と、前記開口を通過した光束を前記所定方向と直交する方向に分光する分光手段すなわち回折素子50と、前記所定方向と平行な方向に複数の画素を配列した1次元撮像手段すなわち受光素子60が所定の間隔で複数列設けられた複数列撮像手段が設置され、前記分光手段で分光された光束は複数の前記1次元撮像手段に跨って照射される。
【選択図】図1

Description

本発明は、分光特性取得装置、画像評価装置、及び画像形成装置に関する。
プロダクションプリンティング分野では、電子写真方式やインクジェット方式のプリンタで印刷物を生産することにより、小ロットかつ短納期で印刷物を提供することが一般的になりつつある。そこで、これらのプリンタにも従来のオフセット印刷機並みの画像品質が期待される。従って、画像の色安定性や色再現性を高めるために、印刷された画像の各位置での色を高精度に計測する色センシング技術が重要になってきている。
ここで、高精度の色センシングにはRGBの3チャンネルより多い6〜31チャンネル程度で分光情報を取得し、そこから分光反射率を算出し、更にCIELAB等の色情報を算出することが可能な分光特性取得装置が有効である。又、画像全域で複数点の色センシングを行なうためには、複数の分光センサを1列に配列し、それに直交する方向に被測定物を搬送させて、並列にセンシングを行なう分光特性取得装置が有効である。
このような分光特性取得装置の一例として、第1の結像光学系で集光した光束をスリットアレイ等の開口列で空間的に限定し、第2の結像光学系で結像しつつ、スリットアレイの配列方向に対して斜め方向に回折軸を有する回折素子で分光するものが知られている。
この分光特性取得装置では、分光された光を1次元撮像素子で取得することで、複数位置の分光特性を各回折像に対応した複数画素の信号から取得している(例えば、特許文献1参照)。この分光特性取得装置では、1次元撮像素子を用いるため、取得した信号の転送時間が短く、測定時間が短いので、高速で搬送される画像を測定するのに好適である。
なお、2次元撮像素子を用いた分光特性取得装置は、取得した信号の転送に時間がかかるため、例えば1秒間に1000回以上測定する必要があるような、高速で搬送される画像のセンシングには不向きである。
しかしながら、上記の分光特性取得装置において各分光センサを高精度化するには、各分光センサに割り当てる1次元撮像素子の画素数を多くする必要があるが、そのようにすると、1つの1次元撮像素子で実現できる分光センサの数が少なくなる。つまり、各分光センサの精度と分光センサの数はトレードオフの関係にある。分光センサの数が多い方が、より広い幅を測定したり、より高密度で測定したりすることができ、産業上有用である。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、より広い幅を高密度で測定することが可能な分光特性取得装置を提供することを課題とする。
本分光特性取得装置は、対象物の複数の位置からの光束が通過する複数の開口が所定方向に配列され、各々の前記開口が前記所定方向に対して傾斜した方向を長手方向とする開口列と、前記開口を通過した光束を前記所定方向と直交する方向に分光する分光手段と、前記所定方向と平行な方向に複数の画素を配列した1次元撮像手段が、所定の間隔で複数列設けられた複数列撮像手段と、を有し、前記分光手段で分光された光束は、複数の前記1次元撮像手段に跨って照射されることを要件とする。
開示の技術によれば、より広い幅を高密度で測定することが可能な分光特性取得装置を提供できる。
第1の実施の形態に係る分光特性取得装置を例示する断面図である。 斜めスリットアレイを説明する図である。 受光素子と回折像との関係を説明する図である。 第2の実施の形態に係る分光特性取得装置を例示する断面図である。 階段状回折素子を説明する図である。 第3の実施の形態に係る分光特性取得装置を例示する断面図である。 第4の実施の形態に係る分光特性取得装置を例示する断面図である。 第5の実施の形態に係る分光特性取得装置を例示する断面図である。 表面の微小な凹凸の異方性がない光拡散板について説明する図である。 表面の微小な凹凸の異方性がある光拡散板について説明する図である。 第5の実施の形態の変形例2に係る分光特性取得装置を例示する断面図である。 第6の実施の形態に係る画像評価装置を例示する図である。 第7の実施の形態に係る画像形成装置を例示する図である。
以下、図面を参照して発明を実施するための形態について説明する。各図面において、同一構成部分には同一符号を付し、重複した説明を省略する場合がある。
〈第1の実施の形態〉
図1は、第1の実施の形態に係る分光特性取得装置を例示する断面図であり、図1(a)はX−Z断面、図1(b)はY−Z断面を示している。図1を参照するに、分光特性取得装置1は、光源10と、第1の結像手段20と、斜めスリットアレイ30と、第2の結像手段40と、回折素子50と、受光素子60とを有する。なお、図1(a)において、光源10の図示は省略されている。
図1において、被測定物(印刷物等)である対象物200は、一定の速度でY軸方向に搬送されている。測定領域200aは、少なくともX軸方向に所定の幅をもつ測定範囲である。測定領域200aは、対象物200の全幅であってもよい。分光特性取得装置1は、対象物200の測定領域200a内の複数の位置の分光特性を同時に取得することができる。
光源10は、例えば、対象物200の測定領域200aを、対象物200の法線方向に対して約45度傾斜した方向から照明するライン照明光源である。光源10としては、例えば可視光の略全域において強度を有する白色のLED(Light Emitting Diode:発光ダイオード)アレイを用いることができる。光源10として、冷陰極管等の蛍光灯やランプ光源等を用いても構わない。
但し、光源10は、分光に必要な波長領域の光を発するものであって、かつ測定領域200aを均質に照明可能なものであることが好ましい。なお、分光特性取得装置1を構成する光学系に、光源10から出射された光を対象物200にコリメートして(平行光として)照射する機能を有するコリメートレンズを加えても構わない。
第1の結像手段20は、対象物200の測定領域200aからの反射光(光束)を斜めスリットアレイ30上に結像する機能を有する。第1の結像手段20は、例えば、単一のレンズや複数のレンズ、アパーチャと単一又は複数のレンズとの組み合わせにより実現できる。
斜めスリットアレイ30は、例えば、図2に示すように、表面に遮光膜が設けられたガラス基板30aに、複数の開口30bがX軸方向に所定ピッチで配列された部材である。各開口30bは、例えば、スリット状で、その長手方向(長軸)がX軸方向に対して所定の傾斜角θで傾斜した形状とすることができる。
斜めスリットアレイ30の各開口30bを通過した光束は、それぞれ対象物200の測定領域200aの異なる位置からの反射光束をサンプリングしたものである。
斜めスリットアレイ30の各開口30bを通過した光束は、第2の結像手段40で再び集光する。又、第2の結像手段40を通過した光束は、回折素子50でY軸方向に回折して分光する。回折素子50でY軸方向に回折して分光された回折像は1次元ラインセンサが平行に3本設けられた受光素子60に結像する。
なお、斜めスリットアレイ30は、本発明に係る開口列の代表的な一例であり、回折素子50は、本発明に係る分光手段の代表的な一例である。
受光素子60には、所定方向と平行な方向に複数の画素を配列した1次元撮像手段が、所定の間隔で複数列設けられている。具体的には、例えば、図3に示すように、各々がX軸方向と平行な方向に複数の画素を配列した第1の画素列60a、第2の画素列60b、及び第3の画素列60cが間隔h(Y軸方向)で設けられている(平行に配置されている)。
受光素子60としては、例えばMOS(Metal Oxide Semiconductor Device)やCMOS(Complimentary Metal Oxide Semiconductor Device)等を用いることができる。受光素子60として、CCD(Charge Coupled Device)等を用いても構わない。
なお、第1の画素列60a、第2の画素列60b、及び第3の画素列60cを互いの長辺が接するように配置すると、隣接する画素列で取得できる波長帯域が近接しすぎてしまう。従って、第1の画素列60a、第2の画素列60b、及び第3の画素列60cは所定の間隔(Y軸方向)で配置することが好ましい。第1の画素列60a、第2の画素列60b、及び第3の画素列60cを所定の間隔(Y軸方向)で配置し、第1の画素列60a、第2の画素列60b、及び第3の画素列60cの間に、各画素で受光した光信号を転送する回路等を設置してもよい。
本実施の形態では、各々が1次元撮像手段(ラインセンサ)である第1の画素列60a、第2の画素列60b、及び第3の画素列60cが平行に3本設けられた受光素子60を例示するが、これには限定されない。つまり、1次元撮像手段(ラインセンサ)の数は複数本であればよい(2本や4本以上であってもよい)。なお、受光素子60は、本発明に係る複数列撮像手段の代表的な一例である。
又、図3に示すように、斜めスリットアレイ30の各開口30bを通過し、第2の結像手段40で集光しつつ回折素子50で回折した各々の光束は、受光素子60の表面及びその近傍で0次回折像Aや1次回折像Bを結像する。
本実施の形態では、0次回折像Aが受光素子60以外に結像し、1次回折像Bが受光素子60の第1の画素列60a、第2の画素列60b、及び第3の画素列60cを横断するように、各光学部品の相対位置が調整されている。このように、回折素子50で分光された各光束は、第1の画素列60a、第2の画素列60b、及び第3の画素列60cに跨って照射される。
斜めスリットアレイ30の各開口30bは、X軸に対して傾斜角θで傾斜しており、かつ回折素子50によりY軸方向に分光しているので、各画素列中の各画素に入射する1次回折像Bの分光特性は、隣り合う画素の分光特性と異なるものとなる。又、各画素列に入射する光束も、異なる分光特性となる。
斜めスリットアレイ30の各開口30bに対応する各1次回折像Bの信号を受光する3つの画素列の計12の画素の信号に基づいて、分光反射率等の分光特性を算出することができる。分光反射率は、例えば、ウィナー推定等の既存の方法を利用して算出することができる。
なお、本実施の形態では、回折像のうち1次回折像Bを受光素子60の3つの画素列で撮像したが、これに限定されず、2次回折像等の他の次数の回折像も同様の方法で使用可能である。そのとき、回折素子50は、所定の次数の回折光の回折効率を高めたもの、具体的にはブレーズ型回折素子等を用いると好適である。
又、本実施の形態では、回折素子50を用いて分光したが、これに限定されず、例えばプリズム等の分光機能を有する他の素子(分光手段)を用いて分光してもよい。
分光特性取得装置1において、第2の結像手段40は、正立等倍結像素子を複数配列した構成とすると好適である。このような素子としては、例えば日本板硝子株式会社から発売されているセルフォックレンズアレイ(登録商標)(以下SLAと称する)がある。SLAは、屈折率分布型(GRIN)レンズを多数配列して全体で1個の連続した像を形成する光学系である。
SLAを用いることにより、斜めスリットアレイ30と受光素子60との間の共役長を10〜60mm程度の長さで結像できる。従って、分光特性取得装置1を小型化するのに効果的である。
分光特性取得装置1は、回折素子50等の分光手段を用いることで光の波長情報を位置情報に変換しているため、回折像と受光素子60との相対位置変動は、分光特性取得装置1の測定精度に大きな影響を及ぼす。そこで、小型化することで、振動や熱膨張等に起因する相対位置変動を小さくすることが容易になり、より安定性の高い分光特性取得装置1を実現可能となる。
ここで、第1の結像手段20は、少なくとも像側テレセントリック特性を有することが望ましい。像側テレセントリック特性を有することで、斜めスリットアレイ30を通過した各光束の主光線が光軸と略平行になるので、第2の結像手段40に入射する各光束の特性が均質になる。これにより、分光特性取得装置1を構成する各分光センサの特性が均質になるため、分光特性取得装置1の全ての分光センサで所定の測定精度を確保できる。
なお、図1に例示する光学系は、光源10から出射される光が対象物200に対して略斜め45度より入射し、受光素子60が対象物200から垂直方向に反射する光を受光する所謂45/0光学系とすることができる。しかしながら、これには限定されず、例えば、光源10から出射される光が対象物200に対して垂直に入射し、受光素子60が対象物200から45度方向に反射する光を受光する所謂0/45光学系等としてもよい。
なお、本願明細書では、光学的に1つの分光器の機能を有する部分を分光センサと称する場合がある。各側定点に対応する部分の第1の結像手段20、斜めスリットアレイ30の1つの開口、第2の結像手段40、回折素子50、及び受光素子60の一部の画素が1つの分光センサを構成している。
このように、第1の実施の形態に係る分光特性取得装置では、平行に配置された複数の1次元撮像素子を用いて分光特性を取得する。これにより、従来のような1本の1次元撮像素子を用いて分光特性を取得する分光特性取得装置に比べ、高速・高精度を維持しつつ数倍の点を並列して測定することが可能な分光特性取得装置を実現できる。
又、1台の分光特性取得装置で測定できる幅を増やしたり、測定点の密度を高めたりすることが可能となり、産業上好適である。
又、像側テレセントリック特性を有する第1の結像手段を用いることにより、分光特性取得装置を構成する各分光センサの特性が均質になるため、分光特性取得装置の全ての分光センサで所定の測定精度を確保できる。
又、正立等倍結像素子を複数配列した構成の第2の結像手段を用いることにより、分光特性取得装置を容易に小型化可能となる。その結果、振動や熱膨張等に起因する分光特性取得装置の安定性を容易に向上できる。
なお、特許文献1に記載の分光特性取得装置は、1つのラインセンサを用いるのには適しているが、複数のラインセンサを設ける(平行に配置する)のには適していない。なぜなら、ラインセンサに対して斜め方向(例えば、45度方向)に回折像を形成しているためである。
つまり、特許文献1に記載の分光特性取得装置は、回折軸方向が斜めなので、1つの回折像を受光する画素位置が、各1次元撮像手段により異なる。そのため、各1次元撮像手段の周辺部に、分光情報の取得に使用できない部分ができ、画素を十分に利用することができない。
これに対し、第1の実施の形態に係る分光特性取得装置では、回折軸方向が1次元撮像手段の配列方向に対して直交しているため、各1次元撮像手段で1つの回折像を撮像する画素位置が同じになる。そのため、1次元撮像手段の端部まで分光特性の検出に用いることができ、より有用である。
又、特許文献1に記載の分光特性取得装置は、回折軸方向が斜めなので、回折像の端部が斜めに画素を横切る。その結果、回折像端部の画素は十分な信号を得られないため、検出に利用できない無効画素が出てしまう。
これに対し、第1の実施の形態に係る分光特性取得装置では、回折像の端部が画素の境界と同じ方向なので、回折像端部の画素でも十分な信号が得られ、より多くの画素を信号検出に用いることができて有用である。
更に、特許文献1に記載の分光特性取得装置は、回折軸方向が斜めなので、1つの分光センサで使用する画素の分光特性を、検出する波長帯内で均等にするためには、前述の無効画素などを考慮して開口列の幅や傾斜角を調整する必要がある。又、少なくとも回折像の角度又は長さを変更する必要があり、所定の特性を得るための光学系調整が難しい。
これに対し、第1の実施の形態に係る分光特性取得装置では、検出する波長帯は回折像の位置と長さで調整され、1つの分光センサで使用する画素数は開口列のピッチ及び傾斜角の変更のみで達成される。従って、使用用途に応じた波長帯や精度を達成するための光学系の変更、調整が容易で産業上有用である。
〈第2の実施の形態〉
第2の実施の形態では、第1の実施の形態とは異なる回折素子を用いる例を示す。なお、第2の実施の形態において、既に説明した実施の形態と同一構成部には同一符号を付し、その説明を省略する場合がある。
図4は、第2の実施の形態に係る分光特性取得装置を例示する断面図であり、図4(a)はX−Z断面、図4(b)はY−Z断面を示している。図4を参照するに、第2の実施の形態に係る分光特性取得装置1Aは、回折素子50が階段状回折素子50Aに置換された点が第1の実施の形態に係る分光特性取得装置1(図1等参照)と相違する。
斜めスリットアレイ30の各開口30bを通過した光束は、第2の結像手段40で再び集光する。又、第2の結像手段40を通過した光束は、階段状回折素子50AでY軸方向に回折して分光する。階段状回折素子50AでY軸方向に回折して分光された回折像は1次元ラインセンサが平行に3本設けられた受光素子60に結像する。なお、階段状回折素子50Aは、本発明に係る分光手段の代表的な一例である。
図5は、階段状回折素子を説明する図である。階段状回折素子50Aはブレーズ型回折格子の一種で、全てのブレーズ面が光軸に直交しており、入射面とは反対側の面に所定のピッチで所定の段差が形成されたものである。これは、ブレーズ型回折格子とプリズムが合わさったものとも考えられる。
階段状回折素子50Aは、格子ピッチ及び段差を適宜選択することで、所定の波長の1次回折光Bを入射光Lの光軸と平行に出射できる。なお、図5において、Aは0次回折光を、Cは2次回折光を示している。
第1の実施の形態のような一般的な回折素子50では、1次回折光の主光線が光軸に対して所定の角度をもつ。そのため、光学系の組み立て時に、例えば受光素子60を構成する3つの画素列のZ軸方向の位置調整をすると、1次回折像のY軸方向の位置もそれに伴って変化し、2軸同時に調整する必要がある。
一方、本実施の形態のような階段状回折素子50Aを用いた場合には、光学系の組み立てに、例えば受光素子60を構成する3つの画素列のZ軸方向の位置調整をしても、1次回折像がY軸方向に変化しないので、簡易に調整を行なうことができ好適である。
又、階段状回折素子50Aを用いることで、所定の次数の回折光を光軸に平行に取り出すことが可能となる。すなわち、所定の波長及びその周辺波長の1次回折光の回折効率が高められ、他の次数の回折効率は低くなる。従って、受光素子60を構成する3つの画素列に入射する光量を高めることができ、より少ない露光時間で十分な画素信号を得られるので、分光特性取得装置1Aの高速化に好適である。
更に、1次以外の次数の回折光が少なくなることで、測定精度を悪化させる迷光成分が減少し、より高精度での測定が可能となる。又、分光特性取得装置1Aの組み立て時の光学系の調整等が容易になる。
なお、特許文献1に記載の分光特性取得装置は、回折軸方向が斜めなので、分光センサの配列方向に長い有効領域を有する回折格子では、格子の本数が本実施の形態に比べて圧倒的に多くなる。従って、本実施の形態のような階段状回折素子を使用すると、階段による回折格子の光軸方向高さが圧倒的に大きくなるため、実用的にはこれを使用することができない。
これに対し、第2の実施の形態に係る分光特性取得装置では、回折格子の本数が少ないため、前述の階段状回折素子を使用することが可能となる。
〈第3の実施の形態〉
第3の実施の形態では、分光特性取得装置の光学系にシリンダレンズを導入する例を示す。なお、第3の実施の形態において、既に説明した実施の形態と同一構成部には同一符号を付し、その説明を省略する場合がある。
図6は、第3の実施の形態に係る分光特性取得装置を例示する断面図であり、図6(a)はX−Z断面、図6(b)はY−Z断面を示している。図6を参照するに、第3の実施の形態に係る分光特性取得装置1Bは、斜めスリットアレイ30の前段にシリンダレンズ70が挿入された点が第1の実施の形態に係る分光特性取得装置1(図1等参照)と相違する。
対象物200の測定領域200aからの反射光(光束)は、第1の結像手段20で結像すると共に、シリンダレンズ70で発生した所定の非点収差が与えられた後、斜めスリットアレイ30に入射する。なお、シリンダレンズ70は、本発明に係る一方向結像手段の代表的な一例である。
図6(b)に示すY−Z断面では、第1の結像手段20とシリンダレンズ70によるレンズ系により、対象物200と斜めスリットアレイ30とは共役の関係になる。一方、図6(a)に示すX−Z断面ではシリンダレンズ70により非点収差が付与されるので、共役関係からずれた配置となる。
分光特性取得装置1Bにおいて、斜めスリットアレイ30の各開口30bを通過する光束の分光特性は一定であることが望ましい。例えば、各開口30bの右端と左端で、対応する位置での対象物200の色が異なると、通過する光束の分光特性に違いがでてしまい、測定精度が低下する。
分光特性取得装置1Bにおいて、搬送される対象物200をセンシングする場合、受光素子60は所定の有限の時間だけ露光して光信号を電気信号に変換する。対象物200は、搬送方向であるY軸方向に露光時間中に移動し、そのときに測定領域200aを通過する間の光情報が積分されて蓄積される。
つまり、Y軸方向には移動平均の効果があるので、前述のスリットの右端と左端の分光特性の差は十分に小さくなる。従って、光学系としてはX軸方向にのみ平均化効果を付与することが望ましい。これはシリンダレンズ70等で非点収差を付与することで、実現できる。
このように、斜めスリットアレイ30に入射する光束に、シリンダレンズ70を用いて非点収差を付与することで、斜めスリットアレイ30の各開口30bの配列方向のみに光学的な平均化効果をもたせることができる。
これにより、斜めスリットアレイ30の各開口30b内の光束の分光特性が略均一になり、分光特性取得装置1Bの安定性を向上させることができる。各測定点が所定の範囲の平均色を出力するので、例えば、色の変わり目等でも安定して分光情報を取得可能となる。
〈第4の実施の形態〉
第4の実施の形態では、分光特性取得装置の光学系にカラーフィルタアレイを導入する例を示す。なお、第4の実施の形態において、既に説明した実施の形態と同一構成部には同一符号を付し、その説明を省略する場合がある。
図7は、第4の実施の形態に係る分光特性取得装置を例示する断面図であり、図7(a)はX−Z断面、図7(b)はY−Z断面を示している。図7を参照するに、第4の実施の形態に係る分光特性取得装置1Cは、受光素子60の前段にカラーフィルタアレイ80が挿入された点が第1の実施の形態に係る分光特性取得装置1(図1等参照)と相違する。
カラーフィルタアレイ80は、受光素子60の3つの画素列の前段直近に、分光透過率の異なるカラーフィルタをそれぞれ配置したものである。各カラーフィルタは、それぞれ異なる波長帯を透過するバンドパスフィルタである。つまり、カラーフィルタアレイ80と受光素子60の3つの画素列によりカラーラインセンサを構成している。
なお、R、G、Bのカラーフィルタと3つのラインセンサを組み合わせたカラーラインセンサは、市場において比較的安価で容易に入手可能である。
斜めスリットアレイ30の各開口30bを通過した光束は、第2の結像手段40で再び集光する。又、第2の結像手段40を通過した光束は、回折素子50でY軸方向に回折して分光する。回折素子50でY軸方向に回折して分光された回折像は、カラーフィルタアレイ80を透過して、受光素子60の各画素列に結像する。なお、カラーフィルタアレイ80は、本発明に係る波長帯限定手段の代表的な一例である。
一般に分光センサは、結像レンズや回折素子等を用いるため、多重反射等による迷光成分が発生することがある。任意の迷光が受光素子60の各画素列に入射すると、測定精度を低下させる原因となる。
分光特性取得装置1Cは、Y軸方向に分光しているため、受光素子60の各画素列は、それぞれ異なる波長帯の光量を検出することができる。そこで、受光素子60の各画素列の前段直近に、各波長帯を透過する広帯域なカラーフィルタを設置することで、迷光成分のうち所定の波長帯の外側の成分を減少させることができ、迷光成分に起因する測定精度の低下を抑制できる。
〈第5の実施の形態〉
第5の実施の形態では、分光特性取得装置の光学系に光拡散板を導入する例を示す。なお、第5の実施の形態において、既に説明した実施の形態と同一構成部には同一符号を付し、その説明を省略する場合がある。
図8は、第5の実施の形態に係る分光特性取得装置を例示する断面図であり、図8(a)はX−Z断面、図8(b)はY−Z断面を示している。図8を参照するに、第5の実施の形態に係る分光特性取得装置1Dは、斜めスリットアレイ30の前段に光拡散板82が挿入された点が第1の実施の形態に係る分光特性取得装置1(図1等参照)と相違する。
光拡散板82は、光束を拡散させながら透過する機能を有する。光拡散板82としては、表面の微小な凹凸のレンズ効果で光を拡散させることで、透過率が高く、光拡散板82上の任意の位置で拡散の特性が安定しているものが望ましい。光拡散板82の具体例としては、Luminit社のLight Shaping Diffuser等を挙げることができる。
光拡散板82は、第1の結像手段20と斜めスリットアレイ30との間で、かつ斜めスリットアレイ30から距離dだけ離して配置することができる。この場合、測定領域200aの任意の点から出射する光束は、斜めスリットアレイ30の面上で、配光角と、距離dで決まる所定の範囲に照射する。従って、斜めスリットアレイ30上の任意の点には、測定範囲200a上で、配光角と、距離dと、レンズの縮率(倍率)で決まる所定の領域から出射した光束が到達する。なお、光拡散板82は、本発明に係る拡散手段の代表的な一例である。
ここで、第1の結像手段20は、少なくとも像側テレセントリック特性を有することが望ましい。像側テレセントリック特性を有することで、光拡散板82を透過する光束の主光線が光軸と略平行になる。光拡散板82は、その拡散の特性が入射角によって変化するので、像側テレセントリック特性により、位置による主光線の傾きが小さいと、位置による拡散の特性が均質になり、好適である。
このように、第5の実施の形態に係る分光特性取得装置では、斜めスリットアレイ30の前段の適切な位置に適切な配光特性の光拡散板82を設置する。これにより、適切な光学的平均化効果を付与することができ、被測定面内で急激に分光特性が変わる部分での測定精度の低下を抑制して、より高精度な分光特性の取得が可能となる。
又、光拡散板82を用いることで、X軸方向及びY軸方向の位置調整やZ軸周りの回転の位置調整が不要となり、より簡易に組立が可能になると共に、熱膨張や経時変化の影響もほぼないため、より安定した分光特性取得装置を提供でき、産業上好適である。
〈第5の実施の形態の変形例1〉
第5の実施の形態の変形例1では、分光特性取得装置の光学系に楕円光拡散板を導入する例を示す。なお、第5の実施の形態の変形例1において、既に説明した実施の形態と同一構成部には同一符号を付し、その説明を省略する場合がある。
図8に示す分光特性取得装置1Dにおいて、光拡散板82として、Y軸方向に比べてX軸方向の配光角が大きくなる楕円拡散板を用いてもよい。表面の微小な凹凸のレンズ効果を用いて拡散させる拡散板の場合、この微小な凹凸に異方性を持たせることで、配光角に異方性を持たせることができる。
図9(a)は、表面の微小な凹凸の異方性がない光拡散板を拡大して例示している。この場合、図9(b)のように、配光角も異方性がなく光束は略円形に拡散する。これに対して、図10(a)は、表面の微小な凹凸の異方性がある光拡散板(楕円光拡散板)を拡大して例示している。この場合、図10(b)のように、配光角も縦と横で異なり光束は略楕円形に拡散する。
例えば、分光特性取得装置1Dにおいて、被測定物である対象物200を一定の速度でY軸方向に搬送させつつ連続して分光特性を取得する場合は、Y軸方向には有限な露光時間による平均化効果があるが、X軸方向にはそれがない。この場合、略円形の光拡散板を用いると、Y軸方向には光拡散板による光学的平均化効果に加えて移動平均による平均化効果があるため、取得した分光特性は、Y軸方向に長い楕円の範囲の平均的分光特性となる。
そこで、光拡散板82として楕円拡散板を用いて、かつ楕円拡散板のX軸方向(第1の方向)の配光角がY軸方向(第1の方向に直交する第2の方向)の配光角より大きくなるように配置する。その結果、取得した分光特性をより円に近い範囲の平均的分光特性とすることができる。すなわち、被測定物の搬送方向に存在する移動平均の効果を考慮しつつ、取得した分光情報の方向による測定範囲の特性を均質化した、より安定した分光特性取得装置を提供できる。
〈第5の実施の形態の変形例2〉
第5の実施の形態の変形例2では、光拡散板と斜めスリットアレイを基板の表裏面に形成する例を示す。なお、第5の実施の形態の変形例2において、既に説明した実施の形態と同一構成部には同一符号を付し、その説明を省略する場合がある。
図11は、第5の実施の形態の変形例2に係る分光特性取得装置を例示する断面図であり、図11(a)はX−Z断面、図11(b)はY−Z断面を示している。図11を参照するに、第5の実施の形態の変形例2に係る分光特性取得装置1Eは、基板85が追加された点が第5の実施の形態に係る分光特性取得装置1D(図8参照)と相違する。
分光特性取得装置1Eにおいて、光拡散板82は、基板85の入射面に、斜めスリットアレイ30は基板85の出射面に形成されている。基板85としては、例えば、ガラス基板やプラスチック基板等を用いることができる。但し、光拡散板82及び斜めスリットアレイ30をそれぞれ別の基板上に形成し、それを貼り合せてもよい。
光拡散板82による光学的平均化効果の特性は、表面の微小な凹凸等に起因する配光角と、斜めスリットアレイ30との距離で決まる。そこで適切な厚みの基板85の入射面と出射面に光拡散板82と斜めスリットアレイ30を形成して一体化することで、光拡散板82の設置時の位置決め調整工程が不要となり、製造工程が簡単になる。更に、熱膨張や経時変化等の影響も十分に小さくなるので、より安価に、より安定した分光特性取得装置を提供でき、産業上好適である。
〈第6の実施の形態〉
第6の実施の形態では、分光特性取得装置を有する画像評価装置の例を示す。なお、第6の実施の形態において、既に説明した実施の形態と同一構成部には同一符号を付し、その説明を省略する場合がある。
図12は、第6の実施の形態に係る画像評価装置を例示する図である。図12を参照するに、画像評価装置90は、分光特性取得装置1と、搬送手段91と、画像評価手段92とを有する。搬送手段91は、測定領域200aを備えた対象物200をY軸方向に搬送する機能を有する。
画像評価手段92は、搬送手段91及び分光特性取得装置1を制御し、両者を連動して動作させる。そして、例えば、斜めスリットアレイ30の各開口30bに対応する各1次回折像Bの信号を受光する3つの画素列の計12の画素の信号(図3参照)に基づいて、対象物200の全面の分光特性を取得する。
又、取得した分光特性に基づいて、三刺激値XYZやCIELAB等の測色結果を算出し、対象物200上に複数色で形成された画像の色を評価する。
なお、画像評価手段92は、例えばCPU、ROM、メインメモリ等を含み、画像評価手段92の各種機能は、ROM等に記録されたプログラムがメインメモリに読み出されてCPUにより実行されることによって実現できる。但し、画像評価手段92の一部又は全部は、ハードウェアのみにより実現されてもよい。又、画像評価手段92は、物理的に複数の装置により構成されてもよい。
このような構成により、画像評価装置90は、既知の若しくは搬送手段(図示せず)に装着されるエンコーダーセンサ等からの速度情報を元に、例えば印刷画像等が形成された対象物200上の複数の位置での分光特性、例えば色の情報を取得することが可能となる。
なお、図12において、搬送手段91は、対象物200と分光特性取得装置1とを所定の方向(図12の場合はY軸方向)に相対的に移動させれば良い。そこで、搬送手段91は、図12では分光特性取得装置1を固定し対象物200を移動させたが、図12とは異なり、対象物200を固定し分光特性取得装置1を移動させてもよい。
又、対象物200が例えば紙のように曲げることが可能な場合は、搬送手段91は、例えば回転するドラムで、対象物200をその表面に付着させた後に回転させるような構成としてもよい。
このように、第6の実施の形態によれば、単独で対象物の全面の分光特性を評価可能な画像評価装置を実現できる。すなわち、対象物200の画像内の任意の位置の分光特性や色を測定できるので、対象物200の面内の色ムラや、複数の対象物200の所定の位置の色の差等を評価することが可能となる。
例えば対象物200が印刷物の場合、印刷中に定期的に印刷物を抜き出し、画像評価装置90で評価することで、印刷プロセス中の色の変化を管理することができ、これを基に印刷プロセスの調整等を行なうことができる。
〈第7の実施の形態〉
第7の実施の形態では、第6の実施の形態に係る画像評価装置を有する画像形成装置の例を示す。なお、第7の実施の形態において、既に説明した実施の形態と同一構成部には同一符号を付し、その説明を省略する場合がある。
図13は、第7の実施の形態に係る画像形成装置を例示する図である。図13を参照するに、画像形成装置100は、画像評価装置90と、給紙カセット101a及び101bと、給紙ローラ102と、コントローラ103と、走査光学系104と、感光体105と、中間転写体106と、定着ローラ107と、排紙ローラ108とを有する。画像形成装置100は、例えば、電子写真方式やインクジェット方式等のフルカラー画像形成装置である。
画像形成装置100において、給紙カセット101a及び101bから図示しないガイド、給紙ローラ102により搬送された対象物200が、走査光学系104により感光体105に露光され、色材が付与されて現像される。現像された画像が中間転写体106上に、次いで、中間転写体106から対象物200上に転写される。
対象物200上に転写された画像は定着ローラ107により定着され、画像形成された対象物200は排紙ローラ108により排紙される。画像評価装置90は、定着ローラ107の後段に設置されている。
このように、第7の実施の形態によれば、画像形成後の対象物200(印刷後の画像)をインラインで測定し、これを基に印刷プロセスの調整を可能とする画像形成装置を実現できる。すなわち、分光特性取得装置1を備えた画像評価装置90を画像形成装置100の所定の位置に装備することにより、印刷後の画像の任意の位置の分光特性を取得することができる。
又、取得した分光特性に基づいて、三刺激値XYZやCIELAB等の測色結果を算出することが可能となる。従って、任意の画像からの測色結果を用いて印刷プロセスを監視し、これに変化がある場合には印刷を中断したり、印刷プロセスの変化を相殺するように印刷プロセスを調整したりすることが可能となり、より正確な色の画像を安定して生産することが可能となる。
以上、好ましい実施の形態について詳説したが、上述した実施の形態に制限されることはなく、特許請求の範囲に記載された範囲を逸脱することなく、上述した実施の形態に種々の変形及び置換を加えることができる。
例えば、各実施の形態は適宜組み合わせることができる。但し、同一の光学系にシリンダレンズと光拡散板の両方が同時に用いられることはない。
1、1A、1B、1C、1D、1E 分光特性取得装置
10 光源
20 第1の結像手段
30 斜めスリットアレイ
30a ガラス基板
30b 複数の開口
40 第2の結像手段
50 回折素子
50A 階段状回折素子
60 受光素子
60a 第1の画素列
60b 第2の画素列
60c 第3の画素列
70 シリンダレンズ
80 カラーフィルタアレイ
82 光拡散板
85 基板
90 画像評価装置
91 搬送手段
92 画像評価手段
100 画像形成装置
101a、101b 給紙カセット
102 給紙ローラ
103 コントローラ
104 走査光学系
105 感光体
106 中間転写体
107 定着ローラ
108 排紙ローラ
200 対象物
200a 測定領域
国際公開第02/50783号パンフレット

Claims (11)

  1. 対象物の複数の位置からの光束が通過する複数の開口が所定方向に配列され、各々の前記開口が前記所定方向に対して傾斜した方向を長手方向とする開口列と、
    前記開口を通過した光束を前記所定方向と直交する方向に分光する分光手段と、
    前記所定方向と平行な方向に複数の画素を配列した1次元撮像手段が、所定の間隔で複数列設けられた複数列撮像手段と、を有し、
    前記分光手段で分光された光束は、複数の前記1次元撮像手段に跨って照射される分光特性取得装置。
  2. 前記対象物の複数の位置からの光束を前記開口列に結像する第1の結像手段を有し、
    前記第1の結像手段は、像側テレセントリック特性を有する請求項1記載の分光特性取得装置。
  3. 前記開口列を通過した光束を前記複数列撮像手段に結像する第2の結像手段を有し、
    前記第2の結像手段は、正立等倍結像素子を複数配列した構成である請求項1又は2記載の分光特性取得装置。
  4. 前記分光手段が階段状回折素子である請求項1乃至3の何れか一項記載の分光特性取得装置。
  5. 前記開口列の前段に、所定の非点収差を発生させる一方向結像手段を配置した請求項1乃至4の何れか一項記載の分光特性取得装置。
  6. 前記開口列の前段に、光束を所定の配光角で拡散させる拡散手段を配置した請求項1乃至4の何れか一項記載の分光特性取得装置。
  7. 前記拡散手段は、第1の方向の配光角が、前記第1の方向に直交する第2の方向の配光角より大きい請求項6記載の分光特性取得装置。
  8. 前記拡散手段と前記開口列とが一体となっている請求項6又は7記載の分光特性取得装置。
  9. 各々の前記1次元撮像手段の前段に、異なる波長帯を透過する波長帯限定手段を配置した請求項1乃至8の何れか一項記載の分光特性取得装置。
  10. 請求項1乃至9の何れか一項記載の分光特性取得装置と、
    前記分光特性取得装置と前記対象物とを相対的に移動させる搬送手段と、
    前記分光特性取得装置と前記搬送手段とを連動させて動作させ、前記対象物の全面の分光特性を取得する画像評価手段と、を有する画像評価装置。
  11. 請求項10記載の画像評価装置を備えた画像形成装置。
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