JP2017072549A - 測定装置、画像形成装置及び画像測定装置 - Google Patents

測定装置、画像形成装置及び画像測定装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2017072549A
JP2017072549A JP2015201198A JP2015201198A JP2017072549A JP 2017072549 A JP2017072549 A JP 2017072549A JP 2015201198 A JP2015201198 A JP 2015201198A JP 2015201198 A JP2015201198 A JP 2015201198A JP 2017072549 A JP2017072549 A JP 2017072549A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
light
color
patch
recording material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015201198A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6669383B2 (ja
Inventor
内山 明彦
Akihiko Uchiyama
明彦 内山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2015201198A priority Critical patent/JP6669383B2/ja
Publication of JP2017072549A publication Critical patent/JP2017072549A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6669383B2 publication Critical patent/JP6669383B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)
  • Spectrometry And Color Measurement (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)

Abstract

【課題】コストの低減や小型化を妨げることなく、精度よい測色を行うこと。【解決手段】相対的に移動されているパッチ110に光を照射するLED2402と、LED2402からパッチ110に照射された光がパッチ110から反射された光を受光するラインセンサ2407と、を備え、パッチ110の色の情報を測定する分光測色装置24であって、パッチ110から反射された光を通過させる開口部を有し、パッチ110から反射された光のうち開口部を通過した光をラインセンサへと導くためのスリット部材2405を備え、開口部の領域に対応するパッチ110上における測定スポット100の形状は略長方形又は略楕円形であり、測定スポット100の長手方向がパッチ110の移動方向に直交する方向且つパッチ110の表面に沿った方向に対して所定の角度となるように傾いている。【選択図】図5

Description

本発明は、測定装置、画像形成装置及び画像測定装置に関する。
従来、測定対象の分光反射率を測定し、測定した分光反射率に基づき色情報を算出して出力する分光測色装置がある。分光測色装置は、測定対象に光を照射し、測定対象から反射されてきた光を光学部材によりスリットに導いて、回折格子に到達させる。そして、回折格子で分光された光を一方向に配列した複数の光電変換素子で受光し、測定対象の分光反射率を測定し、測定した分光反射率に基づき色情報を算出して出力する。また、分光測色装置を備える画像形成装置では、記録媒体上に形成された試験画像の色情報を、記録媒体を搬送しながら分光測色装置により読み取り、読み取った結果に基づき画像形成条件にフィードバックする技術がある(例えば、特許文献1参照)。
特開2012−093294号公報
スリットを備えた分光測色装置では、測定対象上における検知領域(測定スポット)の形状は略長方形となる。通常、測定スポットは、その長辺方向は記録媒体の搬送方向と直交するように配置されている。一方、画像形成装置によって形成される試験画像は、記録媒体の搬送方向に周期的な色ムラ(濃度ムラ)が生じることがある。測定スポットの長辺が記録媒体の搬送方向と直交していると、測定スポットの短辺が記録媒体の搬送方向と平行となるため、分光測色装置は色ムラの影響を受けやすくなる。色ムラの影響を避けるために測定間隔時間を短くする方法が考えられるが、測定間隔時間を短くする場合には、分光測色装置内の回路を高速処理が可能な、よりコストの高いものに変更しなければならなくなる可能性がある。一方、光学的に測定スポットの短辺を拡大すると光学部材のサイズが増大し、分光測色装置自体が大きくなり、画像形成装置の小型化を妨げる要因となるおそれもある。
本発明は、このような状況のもとでなされたもので、コストの低減や小型化を妨げることなく、精度よい測色を行うことを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明は、以下の構成を備える。
(1)相対的に移動されている対象物に光を照射する発光素子と、前記発光素子から前記対象物に照射された光が前記対象物から反射された光を受光する受光部と、を備え、前記対象物の色の情報を測定する測定装置であって、前記対象物から反射された光を通過させる開口部を有し、前記対象物から反射された光のうち前記開口部を通過した光を前記受光部へと導くための規制部材を備え、前記開口部の領域に対応する前記対象物上における所定の領域の形状は略長方形又は略楕円形であり、前記所定の領域の長手方向が前記対象物の移動方向に直交する方向且つ前記対象物の表面に沿った方向に対して所定の角度となるように傾いていることを特徴とする測定装置。
(2)記録材に画像を形成する形成手段と、搬送されている記録材上に形成された画像に光を照射する発光素子と、前記発光素子から前記画像に照射された光が前記画像から反射された光を受光する受光部と、を有する測色手段と、を備え、前記測色手段により前記画像の色の情報を測定した結果に基づき、色に関する制御を行う画像形成装置であって、前記測色手段は、前記画像から反射された光を通過させる開口部を有し、前記画像から反射された光のうち前記開口部を通過した光を前記受光部へと導くための規制部材を有し、前記開口部の領域に対応する前記画像上における所定の領域の形状は略長方形又は略楕円形であり、前記所定の領域の長手方向が前記記録材の移動方向に直交する方向に対して所定の角度となるように傾いていることを特徴とする画像形成装置。
(3)画像が形成された記録材を相対的に移動させる移動手段と、前記移動手段により移動されている画像に光を照射する発光素子と、前記発光素子から前記画像に照射された光が前記画像から反射された光を受光する受光部と、を有する測色手段と、を備え、前記画像の色の情報を測定する画像測定装置であって、前記画像から反射された光を通過させる開口部を有し、前記画像から反射された光のうち前記開口部を通過した光を前記受光部へと導くための規制部材を備え、前記開口部の領域に対応する前記画像上における所定の領域の形状は略長方形又は略楕円形であり、前記所定の領域の長手方向が前記画像の移動方向に直交する方向に対して所定の角度となるように、前記測色手段を傾けて配置することを特徴とする画像測定装置。
本発明によれば、コストの低減や小型化を妨げることなく、精度よい測色を行うことができる。
実施例1の画像形成装置の概略構成を示す図 実施例1の分光測色装置の構成を示す斜視図 実施例1の分光測色装置の構成を示す断面図 実施例1のカラーチャートの構成を示す図 実施例1の測定スポットの構成を示す図 実施例2のディザマトリクスについて説明する図 実施例2のスクリーン角を付けたディザマトリクスについて説明する図 実施例2のディザマトリクスと測定スポットとの関係を示す図 実施例3の測定対象であるパッチの形状を示す図 実施例4の画像測定装置の構成を示す図
以下、本発明を実施するための形態を、実施例により図面を参照しながら詳しく説明する。ただし、以下の実施例に記載されている構成部品の形状、その相対配置等は、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
[画像形成装置]
図1において、画像形成装置Aはネットワーク経由でホストコンピュータDと接続されている。なお、画像形成装置Aは、スタンドアローンで用いられていてもよい。画像形成装置Aは、画像処理部Bと電子写真方式のエンジン部Cとから構成される。ホストコンピュータD内のアプリケーションソフトウェア等により作成された画像データは、プリンタドライバ201を介して印刷情報としてホストコンピュータDから出力され、画像処理部Bに送信される。印刷情報としては、例えば、文字やグラフィックス、イメージ等の描画命令から構成されているPDL(Page Description Language)と呼ばれるプリンタ記述言語が用いられる。
画像処理部Bは、画像生成部101と色変換部102、イメージバッファ103、テストパターン発生部104から構成されている。画像処理部Bに送信された印刷情報は、画像生成部101で解析されラスタライズ処理されることで、赤(R)、緑(G)、青(B)各色のビットマップ画像データの印刷情報へと展開される。色変換部102は、R、G、B各色のビットマップ画像データを、エンジン部Cで使用されているトナー(色材)に合わせたイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(Bk)のビットマップ画像データに変換する。また、色変換部102は、中間調処理を行う処理手段としても機能し、中間調処理後の画像データをイメージバッファ103へ格納する。イメージバッファ103に格納されたビットマップ画像データは、画像形成の所定のタイミングでエンジン部Cに送信される。色変換部102における変換では、カラーテーブルと呼ばれるR、G、B画像データとY、M、C、Bk画像データとの対応関係を定めたデータ変換用テーブルが用いられる。即ち、R、G、B画像データが取りうる範囲(色空間)は、Y、M、C、Bk画像データが取りうる範囲(色空間)にカラーテーブルによって変換される。画像データは、各色それぞれ8ビットデータ、即ち00H〜FFH(Hは16進法表示を意味する)の256レベルで表される。
次にエンジン部Cを説明する。エンジン部Cは制御装置29を備えており、制御装置29は画像処理部Bと接続されている。制御装置29は、画像処理部Bからの指示によりエンジン部Cの動作を制御する。制御装置29は、CPU26、ROM27、RAM28等を有している。CPU26は、実際にエンジン部Cの制御を行う。読み出し専用のメモリであるROM27には、CPU26が制御を行うためのプログラムや各種データが格納されている。読み書き可能なメモリであるRAM28は、CPU26が行うデータ処理のための作業領域に用いられる。
感光ドラム1Y、1M、1C、1Bkは、有機光半導体感光層を有するドラム状の感光体である。なお、色を表す添え字Y、M、C、Bkは、必要な場合を除き、以降省略する。帯電ローラ2は感光ドラム1を帯電するためのローラである。現像ローラ3Y、3M、3C、3Bkは、それぞれイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのトナーで現像するためのローラである。感光ドラム1は矢印方向(図中、時計回り方向)に回転しながら帯電ローラ2によって表面を一様に帯電される。感光ドラム1は、露光装置4から照射されたレーザ光5により表面が露光され、潜像が形成される。レーザ光5は、画像処理部Bのイメージバッファ103から送信されてくる画像データに基づいて発光時間が変調されたPWM方式で発光される。即ち、画像データが0のときにはレーザ光は照射されず、画像データが大きくなるに従いレーザ光の発光時間が長くなり、画像データが255のとき、一画素あたり最長の発光時間となる。
感光ドラム1上に形成された潜像は、現像ローラ3によって各色のトナーによって現像され、トナー像が形成される。感光ドラム1に対向する位置には、ベルト支持部材6a、6b、6cに掛け渡された中間転写ベルト7が配設されている。中間転写ベルト7の内側には、中間転写ベルト7を感光ドラム1側に押圧する一次転写ローラ8が配設される。各感光ドラム1上に形成されたトナー像は、不図示の電源によって電圧が印加された一次転写ローラ8によって中間転写ベルト7上に順次転写される。給紙カセット9に積載されている記録材Pは、半月状の給紙ローラ10により給紙され、分離ローラ対11によって1枚に分離された後、レジストレーションローラ対12まで搬送されて、一旦停止される。
ベルト支持部材6bに対向する位置には、中間転写ベルト7上に形成されたトナー像を記録材Pに転写するための二次転写ローラ13が配置される。中間転写ベルト7上に形成されたトナー像が二次転写ローラ13とベルト支持部材6bによって形成される二次転写ニップ部に到達するタイミングに同期して、停止していた記録材Pはレジストレーションローラ対12によって二次転写ニップ部に搬送される。そして、二次転写ローラ13に不図示の電源によって二次転写電圧が印加され、中間転写ベルト7上のトナー像が記録材P上に転写される。トナー像が転写された記録材Pは、中間転写ベルト7から分離されて定着手段である定着装置14に搬送され、加熱、加圧されて記録材Pの表面にトナー像が溶融固着される。これにより、4色のフルカラー画像が得られる。
感光ドラム1から中間転写ベルト7への転写において、中間転写ベルト7に転写されずに感光ドラム1上に残ったトナーは、ブレードを用いたクリーニング部材15によって除去、回収される。また、中間転写ベルト7から記録材Pへの転写において、記録材Pに転写されずに中間転写ベルト7上に残ったトナーは、ブレードを用いたクリーニング部材16によって除去、回収される。
記録材Pへの画像形成が片面(一面目)のみの場合、定着装置14で定着された記録材Pは、排紙ローラ対17によって排紙トレイ18に排出され、画像形成は終了する。一方、記録材Pへの画像形成が両面の場合、記録材Pの後端が排紙ローラ対17に到達したタイミングで排紙ローラ対17を逆回転させる。排紙ローラ対17の逆回転とともに、不図示の駆動手段によってフラッパ19を動作させて、記録材Pを両面搬送ローラ対20へ導くように、逆方向に搬送(スイッチバック)させる(図中、破線で示す)。これにより記録材Pの最初にトナー像を定着した面(一面目)の裏面(二面目)にも、トナー像を形成することが可能になる。記録材Pは両面搬送ローラ対21、22、23によって両面搬送路25を搬送され、再びレジストレーションローラ対12へと搬送されて、所定のタイミングで二次転写ニップ部へと搬送される。そして、タイミングを合わせて中間転写ベルト7上に形成されている裏面用のトナー像が記録材Pの裏面に転写される。再び記録材Pは定着装置14に搬送されて記録材Pの裏面へのトナー像が溶融固着される。そして、記録材Pは排紙ローラ対17によって排紙トレイ18上に排出され、記録材Pの両面への画像の画像形成は終了する。
分光測色装置24は、色情報を計測することが可能な測色手段として機能している。分光測色装置24は、エンジン部Cの両面搬送路25に沿って配置され、排紙ローラ対17によってスイッチバックされ、相対的に移動されている記録材P上の対象物としての画像(後述するパッチ110等)を計測して色情報を取得することが可能である。なお、分光測色装置24は、定着装置14よりも記録材Pの搬送方向における下流側に配置されていればよい。分光測色装置24は、記録材Pの搬送方向に直交する方向における中央部の画像を測定するように配置されている。画像形成装置では、記録材P上の所定の画像の色情報を分光測色装置24により読み取った結果に基づき、画像形成条件を決定している。
[分光測色装置]
図2は分光測色装置24の構成を示す図であり、図2(a)は蓋を取った状態を示す概略図、図2(b)は蓋を付けた状態を示す概略図である。図3(a)は、蓋を取った状態の分光測色装置24を上面から見た図、図3(b)は、図3(a)のA−A’線における分光測色装置の断面図である。なお、図中破線で示すz軸、βについては、実施例4で説明する。以下、分光測色装置24を構成する各部材について説明する。発光素子であるLED2402は、光源としての白色光を照射する白色発光ダイオードである。LED2402は、回路基板2412(図3(b))上に実装されており、回路基板2412の実装面から上方に向かって光を照射するトップビュータイプの発光ダイオードである。LED2402は、波長350nm〜750nmの測色範囲に対応する波長領域を持っている。回路基板2412は、LED2402の発光制御及び後述する受光部であるラインセンサ2407により受光された光の光量に応じた出力を、更に電気信号に変換する信号処理を行う回路基板である。光学部材2403は、LED2402から出射された光束を測定対象2410(図3(b))上に照射するための光学部材である。具体的には、光学部材2403は、アクリル樹脂により成形されたライトガイドである。
また、LED2402から発光された光束は、発光面の法線方向で光量が最大で、この法線方向から離れる(言い換えれば傾く)に従い光量が減少する配光角度特性を有している。このため、光学部材2403は、LED2402から発光された光を効率良く測定対象2410上に導光することが可能な形状としている。
光学部材2404は、測定対象2410から反射された光を後述するスリット部材2405に導くための光学部材である。光学部材2404は、測定対象2410から反射された光束を測定対象2410と略平行方向に折り曲げ、ラインセンサ2407の長手方向(以下、分光方向という)X(図3(c)参照)と平行な方向に集光する機能を有している。なお、分光方向Xとは、後述する凹面の回折格子2406によって光束が波長毎に分離される方向である。規制部材であるスリット部材2405は開口部を有し、光学部材2404によって導光され入射する光束を規制し、開口部を通過した光束が後述するラインセンサ2407上に所定のスポット形状を形成するように配置されるスリットである。スリット部材2405は、測定対象2410から反射された光を通過させる領域(上述した開口部)に対応する測定対象2410上での後述する測定スポットの形状が、略長方形又は略楕円形となっている。
回折格子2406は、スリット部材2405の開口部から出射された光束を反射面2406aで反射して分光する光学部材である。回折格子2406は、射出成形によって製作された樹脂製の部材である。反射面2406aは、ベース面上に等間隔なピッチで微細なブレーズ格子が形成された形状となっている。このような回折格子を用いたローランド型分光光学系には、図3(a)に二点鎖線で示すローランド円Rが定義される。分光方向X及び分光光束の光軸方向に直交する方向をY方向と定義すると、ローランド円Rとは反射面2406aの曲率半径と同じ長さの半径を有し、反射面2406aの中心点に接する仮想的な円である。回折格子2406で分光された光は、ローランド円R上に集光(結像)される。
ラインセンサ2407は、図3(c)に示すような、Siフォトダイオード等の複数の光電変換素子(画素)が分光方向Xにアレイ状に配列されたアレイ型受光部材としての受光素子2407aを有する光学部材である。回折格子2406によって分光された光束を受光素子2407aで受光し、光電変換素子毎に受光した光量に応じた出力をする。ラインセンサ2407は、ハウジング2400の側壁2401に設けられた凸部2401aとの間に充填された接着剤によりハウジング2400に保持されている(図3(b)参照)。受光素子2407aは、電気的に接続されたフレキシブル回路基板2407bに接続されており、その出力はフレキシブル回路基板2407bを介して回路基板2412へ出力される。
上述した光学部材群や回路基板は、底面とその周りを囲む側壁2401から構成される箱形状の筐体であるハウジング2400に収容又は保持される。回路基板2412は、ハウジング2400の底面に下方から不図示のビスで締結され、ハウジング2400に保持されている。光学部材2403、光学部材2404、回折格子2406は、各々ハウジング2400に設けられた位置決め部に位置決めされ、接着剤で固定されている。スリット部材2405、ラインセンサ2407は、ローランド円Rの略円周上に位置するように調整され、ハウジング2400に接着固定されている。
ハウジング2400には、内部を密閉するための蓋であるカバー2409が取り付けられ、一体化されて分光測色装置24を構成する。カバー2409の一部には、光学部材2403を通過して測定対象2410に照射される照射光や、測定対象2410で反射して光学部材2404に導光される反射光が通過するための開口窓が設けられている。開口窓には、塵埃や紙紛等がハウジング2400内に侵入してこないように、カバーガラス2408が取り付けられている。また、カバー2409には、ハウジング2400の内側を覆う部分だけでなく、ラインセンサ2407の裏側(側壁2401に当接していない側)を覆うように延長されたラインセンサカバー部2409aが形成されている。このように構成することで、ユニット組立後の搬送時や画像形成装置への組込時等に、ラインセンサ2407への接触を防ぎ、保護することができる。なお、図2(b)のカバー2409に描画された破線は、カバー2409に隠れたハウジング2400の側壁2401の輪郭の一部を示すものである。
以上の構成において、図3(b)に示すように、LED2402から発光された光束が光学部材2403、カバーガラス2408を透過し、紙面に形成された測定対象2410を照明する。ここで、LED2402から発光された光束の光軸を光軸L3とする。測定対象2410で反射された光束は、カバーガラス2408、光学部材2404を透過することにより、スリット部材2405まで導かれ、スリット部材2405上で略線形状の像として結像する。ここで、測定対象2410で反射された光束の光軸を光軸L4とする。スリット部材2405を通過し所定の形状に規制され、回折格子2406の反射面2406aに入射した光束は、反射面2406aで反射し回折して分光される。ここで、回折格子2406の反射面2406aに入射した光束の光軸を光軸L1とする。分光された光束のうち一次回折光として分光された光束が、ラインセンサ2407上で波長毎にスリット像として結像する。ここで、一次回折光として分光された光束の光軸を光軸L2とする。
なお、図3(a)では、ラインセンサ2407の分光方向Xにおける中央に入射する波長550nmの光束の光軸を光軸L2として代表して示している。ラインセンサ2407は、波長毎の光を受光素子2407aで受光し、受光した光に応じた出力を行う。ラインセンサ2407からの出力は、回路基板2412によってLED2402の分光特性や受光素子2407aの分光感度特性に基づいて補正され、10nm間隔で380nmから730nmの範囲の分光反射率となる。回路基板2412は、分光反射率に対してさらに演算を行いCIE(国際照明委員会)で定められているL*a*b*(CIE/L*a*b*)を色情報として算出する。このような構成の分光測色装置24は、分光タイプの測色装置でありながら小型化を実現でき、画像形成装置A内に内蔵することを可能にしている。
[カラーキャリブレーション方法]
次に、分光測色装置24を用いたカラーキャリブレーション方法について説明する。カラーキャリブレーションとは、画像形成装置Aの出力画像の色味を安定させたり、出力画像の色味をユーザが所望する色味に合わせたりするために行う、色に関する制御のことである。そのためには、画像形成装置Aが入力された画像データに対して、実際にどのような色味の画像を記録材上に出力するのかを検知する必要がある。
そこで、カラーキャリブレーションとしては、画像形成装置Aで図4に示すようなカラーチャート1100を記録材P上に形成する。カラーチャート1100は、Y、M、C、Bkの濃度の異なる単色や、これらを様々な割合で組み合わせた複合色の試験画像(以下、パッチという)が複数形成されたものである。本実施例では、一例として、1個のパッチは8mm×8mmの大きさであり、A4サイズの用紙の長辺方向(本実施例では、搬送方向)に35個配置している。なお、カラーチャート1100を形成するための画像データは、画像処理部B内のテストパターン発生部104により生成され、色変換部102を介してエンジン部Cに送信される。
カラーチャート1100を記録材P上に形成して定着装置14により定着した後、排紙ローラ対17を用いて記録材Pを両面搬送路25にスイッチバックさせる。分光測色装置24は、両面搬送路25上を搬送されている記録材Pの動きに同期して各パッチの色情報を取得する。分光測色装置24による測定は、各パッチに対して複数回行われ、パッチ毎に平均化された値が、各パッチの色情報として画像処理部Bの色変換部102に送信される。色変換部102では、テストパターン発生部104により生成されたカラーチャート1100の画像データと、画像データに基づき実際に記録材P上に形成され分光測色装置24により測定された色情報との対応付けを行う。そして、色変換部102は、その結果を色変換部102内部のカラーテーブルにフィードバックする。これにより、常に所定の画像データには所定の色味の画像を安定して出力したり、所定の画像データにはユーザが所望する色味の画像を出力したりすることが可能になる。
[本実施例の構成]
本実施例のように、スリット部材2405を用いた分光測色装置24では、測定対象2410であるパッチ上の測定スポットの形状は、略長方形状になる。ここで、LED2402から照射された光は測定対象2410によって反射され、回折格子2406を介してラインセンサ2407へと導かれる。しかし、ラインセンサ2407により実質的に検知される光は、測定対象2410上においてLED2402によって照射された領域の一部であり、この領域の一部を測定スポットとしている。即ち、測定スポットとは、ラインセンサ2407の検知領域に相当し、ラインセンサ2407により受光される光に対応する光がLED2402から測定対象2410上に照射されている領域である。
本実施例の分光測色装置24では、パッチ110上の測定スポット100の形状は3mm×150μm程度で、パッチ110に対する位置関係は図5(a)のようになっている。即ち、図5(a)の測定スポット100のパッチ110の移動方向に直交する方向における長さx(mm)(長手方向の長さ)が3mm、測定スポット100のパッチ110の移動方向の長さy(μm)(短手方向の長さ)が150μmとなっている。また、パッチ110は、8mm×8mmとなっている。一方、一般に電子写真方式の画像形成装置Aが形成するパッチ110の画像は、必ずしも色味が均一にならず、記録材Pの搬送方向に数mm間隔周期で色味が変動するバンディングと呼ばれる色ムラが発生することがある。このような状況で一定の間隔を開けてパッチ110の測定を行うと、色が薄い部分又は濃い部分ばかりが測定されてしまい、色ムラの影響を受けた平均値が算出されてしまう可能性がある。
そこで、測定間隔を短くすることでパッチ110内の領域すべてを測定し、それらの測定値を平均することで本来の測定値を得る方法が考えられる。しかし、このような方法にすると、測定周期が短いために測定データの取り込みと色情報の算出を高速で行う必要がある。また、別の方法として、測定データをすべて保存しておき、カラーチャート1100のすべての測定が終わってから各パッチ110の色情報を算出する方法も考えられる。しかし、測定データを保存しておくためにはメモリ容量を増大させる必要がある。これらの方法は、いずれも分光測色装置24内の回路基板2412内の電気部品を高価なものに変更する必要が生じるため、分光測色装置24のコストアップを招く。更に、測定スポット100を拡大するために光学系を変更する手段も考えられる。しかし、測定スポット100を拡大するための光学系の変更は、通常、光学部材のサイズを拡大させ、分光測色装置自体のサイズの拡大を招き、画像形成装置A内に収まらなくなるおそれがある。
そこで、本実施例では、分光測色装置24を記録材Pの搬送方向に直交する方向(以後、水平方向という)に対して所定の角度傾けて画像形成装置Aに配置する。分光測色装置24を画像形成装置Aに配置する際に、従来は、測定スポットの長手方向が水平方向に対して平行となるように分光測色装置24を取り付けており、この状態の分光測色装置24を、水平方向に対して平行に取り付けられている状態とする。
一方、本実施例では、分光測色装置24及び測定スポット100を水平方向に対して平行に取り付けた状態に対して、水平方向に対して所定の角度θで取り付ける構成である。例えば、本実施例では、分光測色装置24を水平方向に対して傾ける所定の角度θを24°として、画像形成装置Aに配置する。これにより、パッチ110上(対象物上、画像上)の測定スポット100も、図5(b)のように、測定スポット100の長手方向が水平方向に対して24°傾くようになる。このような構成とすると、パッチ110の搬送方向に対して多くの領域を1回の測定でカバーできるようになる。このため、実質的な測定領域を搬送方向に拡大する場合と同様の効果が得られ、搬送方向における色ムラの影響を低減することができる。
図5(c)は、従来の測定スポットと本実施例の測定スポット100とを比較した図である。分光測色装置24を用いた実際のパッチ110の測定では、記録材Pの搬送タイミングのばらつき等を考慮して、パッチ110の搬送方向における先端及び後端からマージンを設けて測定の開始と終了を行う。図5(a)のような、測定スポットを水平方向に対して傾けない構成の場合、次のようになる。例えば、100ミリメートル毎秒(以下、mm/s)で搬送されるカラーチャート1100のパッチ1個について得られるデータを平均化するためには、1.5ミリ秒(以下、ms)間隔で45回測定する必要がある。一方、同等の測定は、本実施例のように測定スポット100を24°傾けると、13.5ms間隔で5回の測定で済むことになる。
以上述べてきたように、本実施例では、測定スポットを水平方向に対して所定の角度傾けて斜めにすることで、実質的に測定領域を増大することができ、コストアップや分光測色装置の大型化をすることなく精度のよい測色が可能となる。なお、測定スポットを傾ける角度は、検出精度に応じて任意の角度とすることができる。しかし、一般的に数度といった取り付け公差で発生する傾き程度では効果は少なくなる。一方、水平方向に対して傾ける角度が大きくなると、水平方向の測定領域の幅が狭くなり、搬送方向の測定領域の幅が広くなる。搬送方向の測定領域の幅が広くなると、パッチの搬送方向のムラの影響を受けやすくなり、検出精度が低下してしまうおそれがある。したがって、求める検出精度にもよるものの、測定スポットを水平方向に対して傾ける角度は、5°〜45°程度の範囲で配置するのが望ましい。
以上、本実施例によれば、コストの低減や小型化を妨げることなく、精度よい測色を行うことができる。
[ディザ法]
図6〜図8を参照して、実施例2について詳しく説明する。電子写真方式の画像形成装置Aでは、画像データの中間調を再現する方法として、ディザ法が用いられる。ディザ法では、まず、ディザマトリクスと呼ばれる画像の成長単位が定義される。例えば、図6(a)のように、4×4画素のディザマトリクスを用意し、各マスに閾値を定義する。ディザマトリクスの1マスは画像形成の1画素に対応している。4×4画素分の画像データが用意された場合、各画素の画像データと閾値とを比較し、画像データが閾値以上の場合は画像を形成し(レーザ光で露光し)、閾値未満の場合は画像を形成しない(レーザ光で露光しない)。
例えば、図6(b)に示すようにすべての画素の画像データが255のとき、図6(a)のディザマトリクスを用いると、4×4画素のすべての画素が描画され、図6(b)の描画パターンのようになる。また、図6(c)に示すようにすべての画素の画像データが128のとき、図6(a)のディザマトリクスを用いると、図6(c)の描画パターンのように半分の画素が描画されることになる。4×4画素よりも大きな画像データに対しては、画像データに順次4×4画素のディザマトリクスを適用していくことにより画像全体を二値化することが可能になる。ところが、一般に複数色の色材を用いる画像形成装置では、各色で同じディザマトリクスを使ってしまうと、わずかな色ずれでも色味が大きく変動したり、モアレが発生したりすることが知られている。そこで、画像の成長方法が各色で異なるように、各色のディザマトリクスにスクリーン角を付けて色ずれの影響を受けにくくする方法が用いられる。
ディザマトリクスを適当にずらして配置することで、所定のスクリーン角を有するディザマトリクスを形成することができる。このとき、ディザマトリクスのずらし値(以下、変位ベクトルという)をu=(a,b)とすると、得られるスクリーン角αは次式によって計算できる。
α=tan−1(b/a)
このようなスクリーン角αを各色で異なる角度になるようにディザマトリクスを設定すると、一例として、図7に示すようになる。図7は、色ごとにスクリーン角αを異ならせたディザマトリクスを示す図である。中太線で囲まれている領域がディザマトリクスで、細線で囲まれている領域は1画素を表す。ここでは、Yがu=(4,0)、α=0°、Mがu=(3,1)、α=18.4°、Cがu=(1,3)、α=71.6°、Bkがu=(2,2)、α=45°となっている。実際の画像形成装置Aでは、再現する階調数と解像度との要求を満足させるために多値ディザ法が用いられるが、本発明の本質を損なうものではないため、ここでは二値のディザ法を使って説明している。
このようなスクリーン角αが設定されているとき、短辺(y(μm))が80μmの測定スポット100の長辺を水平方向に対して傾ける所定の角度θを18.4°にしてしまうと、次のような課題が発生する。即ち、スクリーン角αが18.4°のMでは、図8に示すように、ディザマトリクスの一画素だけを画像形成するとき、言い換えれば低濃度のとき等に、測定スポット100がドットの間に入ってしまう。このような低濃度のときに、分光測色装置24により測定を行うと、複数回測定した結果を平均した場合の色情報が実際よりも薄くなってしまう。
上述したように、スクリーン角αは、
α=tan−1(b/a)
で表されるため、どのようなスクリーン角αを設定しても、その正接tanα(=b/a)は必ず有理数となる特徴がある。そこで、本実施例では、測定スポット100を傾ける角度θを正接が無理数になる角度に設定することを特徴とする。測定スポット100を傾ける角度θを正接が無理数になる角度に設定しておくと、どのようなスクリーン角αを有したディザマトリクスが用いられる場合でも、スクリーン角αと測定スポット100が平行になることはない。このため、ディザマトリクスの変更のたびに分光測色装置24の取り付け角(θ)の設計変更が発生するおそれがなくなる。
以上、本実施例によれば、コストの低減や小型化を妨げることなく、精度よい測色を行うことができる。
[パッチの形状]
以下に図9を参照して、実施例3について詳しく説明する。上述してきたように、測定スポット100の長辺を水平方向に対して傾けると、図9(a)に示すように測定対象のパッチ110に対し、測定スポット100が完全に入りきらず測定値として使えない領域901が発生する。そこで、本実施例では、測定スポット100の傾きと略同じ角度に傾けてパッチを形成し、測定スポット100の傾きに合わせてカラーチャート1100のパッチの形状を変更したことを特徴とする。
具体的には、図9(b)のように、パッチ120の移動方向における先端(上辺)と後端(下辺)を、水平方向に対して傾けて、測定スポット100と略平行としている。なお、パッチ120の上辺と下辺を測定スポット100と略平行としているのは、実施例2で説明したように、測定スポット100の傾き角θの正接が無理数となるように傾き角θを設定した場合、測定スポット100とは略平行となるからである。このように、パッチ120の水平方向に対する傾きを、測定スポット100の水平方向に対する傾きと略平行にすることで、分光測色装置24に検知されない領域901を削減することができる。更に、カラーチャート1100として記録材一枚あたりに形成できるパッチ120の総数を増やすことも可能になる。
図9(c)は、水平方向に対して傾けていないパッチ110(破線)と、水平方向に対して傾けたパッチ120(実線)とを比較した図である。例えば、水平方向に対して傾ける所定の角度θを24°とした測定スポット100で、パッチ110とパッチ120を測定する。ここで、パッチ120は、パッチ120の上辺と下辺が、測定スポット100の長手方向と略平行となるように傾けられている。本実施例のように、パッチ120を傾けた場合、同じ測定条件ならば、図9(c)に示すように、搬送方向の長さを5.56mmとすることができ、パッチ110よりもパッチ120の搬送方向の長さを2.44mm短くすることができる。
また、水平方向に対して傾けていない8×8mmのパッチ110を、A4サイズの記録材の搬送方向(A4サイズの長辺方向)に、マージン等を考慮して、例えば35個配置した場合と比較する。そうすると、本実施例のパッチ120を用いた場合、マージン等を考慮して、A4サイズの記録材の搬送方向に、例えば42個のパッチ120を配置することができ、傾けていないパッチ110よりもパッチの個数を増やすことができる。また、パッチ1個当たりの面積も3割程度削減できる。
以上、本実施例によれば、コストの低減や小型化を妨げることなく、精度よい測色を行うことができる。
以下に図10を参照して、実施例4について詳しく説明する。本実施例の分光測色装置24は、図10に示すような、記録材Pを挿入すると自動的に記録材Pの搬送と、パッチの測定が行われるような画像測定装置1001に配置されることもある。画像測定装置1001は、少なくとも記録材Pを搬送する搬送部材や、搬送部材を駆動する駆動部、分光測色装置24、駆動部や分光測色装置24を制御する制御部、これらに電力を供給する電源部等を備えている。
本実施例では、分光測色装置24によって、画像形成装置A内だけでなく、任意の画像形成装置(以下、例えば画像形成装置Bとする)から出力された記録材Pの画像の色情報を測定する。この場合、画像測定装置1001に挿入される記録材Pは、電子写真方式に限らずオフセット印刷等の印刷機により出力されたものも含まれるようになる。
一般に、印刷機で用いられるスクリーン角αは、Y、M、C、Bkの色材において、水平方向に対して0°、15°、75°、45°となる。このうち、スクリーン角αが15°と75°の場合、正接(tanα)が無理数になり、実施例2のように測定スポット100の傾け角θの正接が無理数となるように設定する場合、測定スポット100がスクリーン角αと平行になってしまう可能性がある。これは、印刷機が電子写真方式とは異なり、任意のスクリーン角を用いることができるからである。
そこで、本実施例では、予め設定されているスクリーン角αに対して、これらのスクリーン角αと同じ傾き角とならないように、測定スポット100の傾き角θを設定するような構成にしたことを特徴とする。具体的には、画像測定装置1001内の分光測色装置24の角度を、任意の角度に設定できるようにして、測定スポット100を任意の角度に変えられる構成としている。例えば、図10に示すように、z軸の周りにβのように回転させることにより、測定スポット100の傾き角θを変化させる。なお、z軸やβは、図3(b)の分光測色装置24では、破線で示すように対応している。このような構成とすることで、本実施例の画像測定装置1001は、様々な印刷方法で出力したカラーチャート1100に対して、適切に色情報を測定することができる。なお、分光測色装置24の傾き角θの変更は、変更手段として例えばボタンを設け、ボタンを操作することにより変更するような構成等としてもよい。
以上、本実施例によれば、コストの低減や小型化を妨げることなく、精度よい測色を行うことができる。
[その他の実施例]
なお、本発明に係る分光測色装置及び画像形成装置、画像測定装置は、上述の各実施例に限定されるものではなく、その要旨の範囲で種々に変更可能である。
1)電子写真方式の画像形成装置の構成は、上述した構成以外のものでも構わない。
2)画像形成装置Aは、電子写真以外の任意の方式のものを使うことができる。
3)分光測色装置24の構成は、上述した構成以外のものでも構わない。
4)スリットを用いない分光測色装置であっても、測定スポットが略長方形であれば、本発明は適用できる。
5)画像測定装置では、記録材を搬送している。しかし、固定した記録材上を分光測色装置が移動しながら計測する方式でもよい。
6)測定スポットの形状は略長方形としているが、略楕円形のものに対しても同様に適用することができる。
7)パッチのサイズや測定スポットのサイズは、上述した構成以外のものでも構わない。
以上、その他の実施例においても、コストの低減や小型化を妨げることなく、精度よい測色を行うことができる。
24 分光測色装置
2402 LED
2405 スリット部材
2407 ラインセンサ

Claims (13)

  1. 相対的に移動されている対象物に光を照射する発光素子と、
    前記発光素子から前記対象物に照射された光が前記対象物から反射された光を受光する受光部と、
    を備え、前記対象物の色の情報を測定する測定装置であって、
    前記対象物から反射された光を通過させる開口部を有し、前記対象物から反射された光のうち前記開口部を通過した光を前記受光部へと導くための規制部材を備え、
    前記開口部の領域に対応する前記対象物上における所定の領域の形状は略長方形又は略楕円形であり、
    前記所定の領域の長手方向が前記対象物の移動方向に直交する方向且つ前記対象物の表面に沿った方向に対して所定の角度となるように傾いていることを特徴とする測定装置。
  2. 前記所定の角度は、前記所定の角度の正接が無理数となるような角度であることを特徴とする請求項1に記載の測定装置。
  3. 前記規制部材により規制された光を分光し、分光した光を前記受光部に結像させる回折格子と、
    を備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の測定装置。
  4. 前記発光素子は、白色光を照射するLEDであり、
    前記受光部は、ラインセンサであることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の測定装置。
  5. 記録材に画像を形成する形成手段と、
    搬送されている記録材上に形成された画像に光を照射する発光素子と、前記発光素子から前記画像に照射された光が前記画像から反射された光を受光する受光部と、を有する測色手段と、
    を備え、前記測色手段により前記画像の色の情報を測定した結果に基づき、色に関する制御を行う画像形成装置であって、
    前記測色手段は、前記画像から反射された光を通過させる開口部を有し、前記画像から反射された光のうち前記開口部を通過した光を前記受光部へと導くための規制部材を有し、
    前記開口部の領域に対応する前記画像上における所定の領域の形状は略長方形又は略楕円形であり、
    前記所定の領域の長手方向が前記記録材の移動方向に直交する方向に対して所定の角度となるように傾いていることを特徴とする画像形成装置。
  6. 前記所定の角度は、前記所定の角度の正接が無理数となるような角度であることを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 複数の色に対応した複数の前記形成手段と、
    画像を形成するための画像データに、色ごとに異なるスクリーン角のディザマトリクスを用いて中間調処理を行う処理手段と、
    を備え、
    前記所定の角度は、前記所定の角度の正接が無理数となるような角度であり、前記色ごとに異なるスクリーン角のいずれとも異なる角度であることを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
  8. 前記形成手段は、前記記録材の移動方向における前記測色手段に読み取られる画像の先端及び後端を、前記移動方向に直交する方向且つ前記記録材の表面に沿った方向に対して、前記所定の角度と略同じ角度に傾けて形成することを特徴とする請求項5から請求項7のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  9. 記録材に形成された画像を定着する定着手段を備え、
    前記測色手段は、前記定着手段よりも前記移動方向における下流側に配置されることを特徴とする請求項5から請求項8のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  10. 前記発光素子は、白色光を照射するLEDであり、
    前記受光部は、ラインセンサであることを特徴とする請求項5から請求項9のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  11. 画像が形成された記録材を相対的に移動させる移動手段と、
    前記移動手段により移動されている画像に光を照射する発光素子と、前記発光素子から前記画像に照射された光が前記画像から反射された光を受光する受光部と、を有する測色手段と、
    を備え、前記画像の色の情報を測定する画像測定装置であって、
    前記画像から反射された光を通過させる開口部を有し、前記画像から反射された光のうち前記開口部を通過した光を前記受光部へと導くための規制部材を備え、
    前記開口部の領域に対応する前記画像上における所定の領域の形状は略長方形又は略楕円形であり、
    前記所定の領域の長手方向が前記画像の移動方向に直交する方向に対して所定の角度となるように、前記測色手段を傾けて配置することを特徴とする画像測定装置。
  12. 前記所定の角度を変更させる変更手段を備えることを特徴とする請求項11に記載の画像測定装置。
  13. 前記発光素子は、白色光を照射するLEDであり、
    前記受光部は、ラインセンサであることを特徴とする請求項11又は請求項12に記載の画像測定装置。
JP2015201198A 2015-10-09 2015-10-09 測定装置、画像形成装置及び画像測定装置 Active JP6669383B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015201198A JP6669383B2 (ja) 2015-10-09 2015-10-09 測定装置、画像形成装置及び画像測定装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015201198A JP6669383B2 (ja) 2015-10-09 2015-10-09 測定装置、画像形成装置及び画像測定装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017072549A true JP2017072549A (ja) 2017-04-13
JP6669383B2 JP6669383B2 (ja) 2020-03-18

Family

ID=58537412

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015201198A Active JP6669383B2 (ja) 2015-10-09 2015-10-09 測定装置、画像形成装置及び画像測定装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6669383B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020113854A (ja) * 2019-01-09 2020-07-27 キヤノン株式会社 測定装置、画像形成システム及び画像形成装置

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20040061855A1 (en) * 2000-12-21 2004-04-01 Hansjorg Klock Optical sensor device and method for spectral analysis
JP2004289368A (ja) * 2003-03-20 2004-10-14 Ricoh Co Ltd 画像処理装置、画像形成装置、画像処理方法、コンピュータプログラム及び記録媒体
JP2010276599A (ja) * 2009-04-30 2010-12-09 Canon Inc 分光測色装置およびそれを用いた画像形成装置
JP2014238385A (ja) * 2013-05-10 2014-12-18 株式会社リコー 分光特性取得装置、画像評価装置、画像形成装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20040061855A1 (en) * 2000-12-21 2004-04-01 Hansjorg Klock Optical sensor device and method for spectral analysis
JP2004289368A (ja) * 2003-03-20 2004-10-14 Ricoh Co Ltd 画像処理装置、画像形成装置、画像処理方法、コンピュータプログラム及び記録媒体
JP2010276599A (ja) * 2009-04-30 2010-12-09 Canon Inc 分光測色装置およびそれを用いた画像形成装置
JP2014238385A (ja) * 2013-05-10 2014-12-18 株式会社リコー 分光特性取得装置、画像評価装置、画像形成装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020113854A (ja) * 2019-01-09 2020-07-27 キヤノン株式会社 測定装置、画像形成システム及び画像形成装置
JP7229782B2 (ja) 2019-01-09 2023-02-28 キヤノン株式会社 測定装置及び画像形成システム
US11835901B2 (en) 2019-01-09 2023-12-05 Canon Kabushiki Kaisha Measuring device and image forming apparatus

Also Published As

Publication number Publication date
JP6669383B2 (ja) 2020-03-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5537194B2 (ja) カラー画像形成装置
JP6278625B2 (ja) 測色装置及びそれを備える画像形成装置
JP2019193088A (ja) 色検査装置、画像形成装置、色検査方法およびプログラム
US7460796B2 (en) Method for measuring amount of toner, method for image formation, toner amount measuring apparatus, and image forming apparatus
US10948864B2 (en) Image density correction for an image forming apparatus
JP2007274438A (ja) 画像形成装置及びその制御方法
US11614695B2 (en) Image forming apparatus and optical sensor
EP3614209B1 (en) Image forming apparatus
US10264162B2 (en) Image forming system, image reading apparatus, and image forming apparatus including means for determining a temperature distribution in a paper medium
US20140050496A1 (en) Image forming apparatus for forming a measurement image
US8811845B2 (en) Registration mark and image forming apparatus
US20240022678A1 (en) Information processing device and method of controlling image forming apparatus
JP2014202938A (ja) 画像形成装置及び画像形成方法
US20070206227A1 (en) Image Forming Apparatus and Method of Forming Image
JP2005265752A (ja) 色彩計測装置および画像形成装置
JP2020027197A (ja) 画像形成装置、光学センサ
JP6669383B2 (ja) 測定装置、画像形成装置及び画像測定装置
US11787197B2 (en) Image forming apparatus and measurement apparatus
CN110824869A (zh) 光学传感器和图像形成装置
JP2002168697A (ja) 光量測定装置、および画像形成装置
US6100907A (en) Multi-beam system with beam control using an electrostatic voltage sensor
US11632474B2 (en) Color measurement apparatus and image forming apparatus for executing calibration of color measurement unit
US11622048B2 (en) Technique for reading images on a sheet controlling sensor based on two measurements modes in which result corresponding to a wavelength range is reduced or not
JP7195808B2 (ja) 画像形成装置、光学センサ
JP2007286263A (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20160215

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20160215

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20171201

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180920

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190719

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190730

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190926

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20191112

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200108

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200128

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200225

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6669383

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151