JP2014238378A - 電子部品押圧装置、電子部品押圧ユニット、電子部品搬送装置および電子部品検査装置 - Google Patents

電子部品押圧装置、電子部品押圧ユニット、電子部品搬送装置および電子部品検査装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2014238378A
JP2014238378A JP2013122213A JP2013122213A JP2014238378A JP 2014238378 A JP2014238378 A JP 2014238378A JP 2013122213 A JP2013122213 A JP 2013122213A JP 2013122213 A JP2013122213 A JP 2013122213A JP 2014238378 A JP2014238378 A JP 2014238378A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electronic component
unit
heat
inspection
component pressing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013122213A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6331271B2 (ja
Inventor
敏 中村
Satoshi Nakamura
敏 中村
聡興 下島
Soko Shimojima
聡興 下島
政治 寺島
Seiji Terajima
政治 寺島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2013122213A priority Critical patent/JP6331271B2/ja
Priority to TW103119615A priority patent/TWI604205B/zh
Publication of JP2014238378A publication Critical patent/JP2014238378A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6331271B2 publication Critical patent/JP6331271B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Testing Of Individual Semiconductor Devices (AREA)

Abstract

【課題】電子部品の温調を高精度に行うことができる電子部品押圧装置、電子部品押圧ユニット、電子部品搬送装置および電子部品検査装置を提供すること。【解決手段】第1ハンドユニット1は、ベース911と、ICデバイス100との間で熱交換可能な熱交換部912と、ベース911と熱交換部912との間に配置され、熱交換部912と熱的に接続されたヒートシンク914と、ヒートシンク914に冷却用ガスGを噴射する噴射ノズル916と、ICデバイス100を加熱するヒーター913と、を有している。【選択図】図2

Description

本発明は、電子部品押圧装置、電子部品押圧ユニット、電子部品搬送装置および電子部品検査装置に関するものである。
従来から、例えばICデバイスなどの電子部品の電気的特性を検査する電子部品検査装置が知られている。
このような電子部品検査装置は、電子部品を供給トレイから検査部に供給し、検査部に供給された電子部品の電気的特性の検査を行い、当該検査の終了後、電子部品を検査部から回収トレイに回収するように構成されている。ここで、供給トレイに収容された電子部品は、供給ロボットによって一旦シャトルに移し替えられ、シャトルによって検査部近傍まで搬送される。そして、シャトルに収容された電子部品は、検査用ロボットによって検査部へ搬送される。検査用ロボットは、シャトルに収容された未検査の電子部品を検査部に供給し、さらに、電子部品を検査部に押圧することで、電子部品と検査部との確実な導通を図る。また、検査用ロボットには、電子部品の電気的特性を所定温度で検査するために、電子部品の温度を調整する温調機能が備わっている(例えば、特許文献1、2、3参照)。
特開2000−171521号公報 特開2007−5685号公報 特開2003−28923号公報
特許文献1の電子部品試験装置では、電子部品を吸着するために検査用ロボットに設けられた吸着孔から流体を電子部品に吹き付けることで電子部品の温調を行っている。このような電子部品試験装置では流体の量および勢いが十分でなく、温調精度が悪いという問題がある。
特許文献2の電子部品検査装置では、検査部近傍に冷却ファンを設置し、冷却ファンで発生させた気流で電子部品の温調を行っている。このような電子部品検査装置では、迅速な温調が困難であるという問題がある。
特許文献3の電子部品試験装置では、コンタプトプッシャーの上面に接続されたヒートシンクと、コンタクトプッシャーの下面に埋設されたヒーターとを有している。このような電子部品試験装置では、コンタクトプッシャーの下面に埋設されたヒーターのおかげで、コンタプトプッシャーの電子部品との接触面積が小さく、電子部品とコンタプトプッシャー(ヒートシンク)との間の熱交換効率が悪い。そのため、十分な冷却効果を発揮することができないという問題がある。
以上のように、特許文献1、2、3の電子部品試験装置では、いずれも、優れた温調機能を発揮することができない。
本発明の目的は、電子部品の温調を高精度に行うことができる電子部品押圧装置、電子部品押圧ユニット、電子部品搬送装置および電子部品検査装置を提供することにある。
このような目的は、下記の本発明により達成される。
本発明の電子部品押圧装置は、基部と、
電子部品と熱交換可能な熱交換部と、
前記基部と前記熱交換部との間に配置され、前記熱交換部に熱的に接続された放熱部と、
前記放熱部に流体を噴射する流体噴射部と、を有することを特徴とする。
これにより、放熱部に迅速かつ適量の流体を噴射することができるため、電子部品の温調を高精度に行うことができる電子部品押圧装置を提供することができる。
本発明の電子部品押圧装置では、前記基部、前記放熱部および前記熱交換部の配列方向から見た平面視にて、
前記流体噴射部は、前記流体を拡散噴射することが好ましい。
これにより、流体噴射部を小型化しつつ、放熱部に十分な流体を供給することができる。
本発明の電子部品押圧装置では、前記流体噴射部から噴射された前記流体の噴射断面形状は、前記配列方向の幅が前記配列方向に直交する方向の幅よりも短いことが好ましい。
これにより、基部、放熱部および熱交換部の配列方向への流体の広がりを抑えることができるため、流体を放熱部に効率的に導くことができる。そのため、冷却効果が向上する。
本発明の電子部品押圧装置では、前記流体噴射部から噴射された前記流体の噴射断面形状は、前記配列方向の幅と前記配列方向に直交する方向の幅とが等しいことが好ましい。
これにより、流体噴射部の構成が簡単となる。
本発明の電子部品押圧装置では、前記熱交換部を加熱する加熱部を有していることが好ましい。
これにより、熱交換部の温度制御(電子部品の温度制御)をより精度よく行うことができる。
本発明の電子部品押圧装置では、前記加熱部は、前記熱交換部に埋設されていることが好ましい。
これにより、熱交換部を効率的に加熱することができる。
本発明の電子部品押圧装置では、前記電子部品押圧装置が移動した場合でも、前記流体噴射部と前記放熱部の相対的位置関係が一定であることが好ましい。
これにより、前記電子部品押圧装置の姿勢に関わらず、放熱部に一定かつ安定して流体が供給されるため、前記放熱部の冷却効果(放熱部での放熱効果)が安定する。
本発明の電子部品押圧装置では、前記基部と前記熱交換部は、前記基部と前記熱交換部の間に配置された部材を介して離間して連結され、
前記基部と前記放熱部とが離間していることが好ましい。
これにより、簡単な構成で、基部と熱交換部の間に放熱部を配置するためのスペースを確保することができる。また、放熱部と基部との間の熱交換を実質的に防止することができ、冷却効果が向上する。
本発明の電子部品押圧装置では、前記部材は、断熱性を有していることが好ましい。
これにより、部材を介した熱交換部から基部への熱移動が抑制され、冷却効果が向上する。
本発明の電子部品押圧装置では、前記部材の外周には、孔が形成されており、
前記部材は、前記基部および前記熱交換部の少なくとも一方にねじ止めされていることが好ましい。
このように、部材をネジ止めする構成とすることで、電子部品押圧装置の製造が簡単となる。また、部材をねじ止めする際、部材に形成された孔に工具を挿入することで、当該工具を用いて部材を回転させたり、反対に、部材の回転を防止したりすることができ、部材のねじ止めを簡単に行うことが可能となる。
本発明の電子部品押圧装置では、前記部材は、その平面視にて、前記流体の流れ方向に直交する方向の幅が前記流れ方向に沿った方向の幅よりも短い部分を有していることが好ましい。
これにより、部材によって遮られる流体を低減することができるため、流体を効率的に放熱部に導入することができる。
本発明の電子部品押圧装置では、前記放熱部には、切り欠きが形成されており、
前記切り欠きに前記部材の少なくとも一部が入り込んでいることが好ましい。
これにより、装置の小型化を図ることができる。
本発明の電子部品押圧装置では、前記放熱部は、前記流体の流れに沿ったフィンを有していることが好ましい。
これにより、流体を効率的にフィンに接触させることができ、冷却効果が向上する。
本発明の電子部品押圧装置では、前記基部の前記熱交換部とは反対側に、前記熱交換部を揺動させる揺動機構を有していることが好ましい。
これにより、例えば、電子部品を押し当てる面が、熱交換部の押圧方向に直交する面に対して傾斜していても、その面に倣って電子部品を均一に押圧することができる。そのため、電子部品の破損等を防止することができる。
本発明の電子部品押圧ユニットは、本発明の電子部品押圧装置を複数有し、
各前記電子部品押圧装置は、前記流体噴射部から噴射される前記流体が他の前記電子部品押圧装置の放熱部に導かれないように配置されていることを特徴とする。
これにより、電子部品の温調を高精度に行うことができる電子部品押圧ユニットを提供することができる。
本発明の電子部品押圧ユニットでは、隣り合う一対の前記電子部品押圧装置において、
各電子部品押圧装置の前記流体噴射部は、前記一対の電子部品押圧装置の間に配置され、かつ、前記一対の電子部品押圧装置の並び方向に交差する方向に並んで設けられていることが好ましい。
これにより、隣り合う電子部品押圧装置のピッチを小さくすることができる。
本発明の電子部品搬送装置は、基部と、
電子部品と熱交換可能な熱交換部と、
前記電子部品を保持する保持部と、
前記基部と前記熱交換部との間に配置され、前記熱交換部と熱的に接続された放熱部と、
前記放熱部に流体を噴射する流体噴射部と、
前記電子部品を所定方向に移動させる移動機構と、を有することを特徴とする。
これにより、電子部品の温調を高精度に行うことができる電子部品搬送装置を提供することができる。
本発明の電子部品検査装置は、基部と、
電子部品と熱交換可能な熱交換部と、
前記電子部品を保持する保持部と、
前記基部と前記熱交換部との間に配置され、前記熱交換部と熱的に接続された放熱部と、
前記放熱部に流体を噴射する流体噴射部と、
前記電子部品を所定方向に移動させる移動機構と、
前記電子部品の検査を行う検査部と、を有することを特徴とする。
これにより、電子部品の温調を高精度に行うことができる電子部品検査装置を提供することができる。
本発明の電子部品検査装置の好適な実施形態を示す平面図である。 図1に示す電子部品検査装置が有する第1ハンドユニットの断面図である。 図2に示す第1ハンドユニットを示す部分断面図である。 図2に示す第1ハンドユニットの揺動機構を説明する断面図である。 図2に示す第1ハンドユニットの放熱部付近を示す平面図である。 図2に示す第1ハンドユニットが有する噴射ノズルから噴射される冷却用ガスの噴射形状を示す斜視図である。 図2に示す第1ハンドユニットが有する噴射ノズルから噴射される冷却用ガスの噴射形状を示す斜視図である。 図2に示す第1ハンドユニットが有する部材を示す断面図である。 図2に示す第1ハンドユニットが有する制御部を説明するためのブロック図である。 4つの第1ハンドユニットの配置を説明する平面図である。 4つの第1ハンドユニットの配置の変形例を説明する平面図である。 4つの第1ハンドユニットの配置の変形例を説明する平面図である。 4つの第1ハンドユニットの配置の変形例を説明する平面図である。 図1に示す電子部品検査装置による電子部品の検査手順を説明する平面図である。 図1に示す電子部品検査装置による電子部品の検査手順を説明する平面図である。 図1に示す電子部品検査装置による電子部品の検査手順を説明する平面図である。 図1に示す電子部品検査装置による電子部品の検査手順を説明する平面図である。 図1に示す電子部品検査装置による電子部品の検査手順を説明する平面図である。 図1に示す電子部品検査装置による電子部品の検査手順を説明する平面図である。 図1に示す電子部品検査装置による電子部品の検査手順を説明する平面図である。 図1に示す電子部品検査装置による電子部品の検査手順を説明する平面図である。 図1に示す電子部品検査装置による電子部品の検査手順を説明する平面図である。 本発明の電子部品押圧装置の応用例を示す平面図である。
以下、本発明の電子部品押圧装置、電子部品押圧ユニット、電子部品搬送装置および電子部品検査装置について添付図面に示す実施形態に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の電子部品検査装置の好適な実施形態を示す平面図である。図2は、図1に示す電子部品検査装置が有する第1ハンドユニットの断面図である。図3は、図2に示す第1ハンドユニットを示す部分断面図である。図4は、図2に示す第1ハンドユニットの揺動機構を説明する断面図である。図5は、図2に示す第1ハンドユニットの放熱部付近を示す平面図である。図6および図7は、それぞれ、図2に示す第1ハンドユニットが有する噴射ノズルから噴射される冷却用ガスの噴射形状を示す斜視図である。図8は、図2に示す第1ハンドユニットが有する部材を示す断面図である。図9は、図2に示す第1ハンドユニットが有する制御部を説明するためのブロック図である。図10は、4つの第1ハンドユニットの配置を説明する平面図である。図11ないし図13は、それぞれ、4つの第1ハンドユニットの配置の変形例を説明する平面図である。図14ないし図22は、それぞれ、図1に示す電子部品検査装置による電子部品の検査手順を説明する平面図である。図23は、本発明の電子部品押圧装置の応用例を示す平面図である。
なお、以下では、説明の便宜上、図1に示すように、互いに直交する3軸をX軸、Y軸およびZ軸とする。また、X軸に平行な方向を「X方向」と言い、Y軸に平行な方向を「Y方向」と言い、Z軸に平行な方向を「Z方向」と言う。
[電子部品検査装置]
図1に示す電子部品検査装置1は、例えば、ICデバイス(ICチップ)、LCD(Liquid Crystal Display)、CIS(CMOS Image Sensor)などの電子部品の電気的特性を検査・試験するための装置である。なお、以下では、説明の便宜上、検査・試験を行う試験部品としてICデバイスを用いる場合について代表して説明し、これを「ICデバイス100」とする。
電子部品検査装置1は、供給トレイ2と、回収トレイ3と、第1シャトル4と、第2シャトル5と、検査用ソケット(検査部)6と、供給ロボット7と、回収ロボット8と、検査用ロボット9と、これら各部の制御を行う制御装置10とを有している。この電子部品検査装置1は、ICデバイス100を検査用ソケット6まで搬送し、検査用ソケット6にてICデバイス100の電気的特性を検査・試験する装置である。
電子部品検査装置1では、これら各部のうちの検査用ソケット6を除く構成、すなわち、供給トレイ2、回収トレイ3、第1シャトル4、第2シャトル5、供給ロボット7、回収ロボット8、検査用ロボット9および制御装置10によって、ICデバイス100の搬送を実行する電子部品搬送装置(本発明の電子部品搬送装置)が構成されている。電子部品搬送装置は、ハンドラーとも呼ばれている。なお、本発明の電子部品搬送装置の構成は、本実施形態のものに限定されず、必要に応じて、これら各部のうちの少なくとも1つが省略されていてもよいし、他の構成(例えば、ヒーター、チャンバー等)が付加されていてもよい。
また、図1に示すように、電子部品検査装置1は、上記各部を搭載する台座11と、上記各部を収容するように台座11に被せられた図示しない安全カバーとを有しており、この安全カバーの内側(以下「領域S」と言う)に、第1シャトル4、第2シャトル5、検査用ソケット6、供給ロボット7、回収ロボット8および検査用ロボット9が配置されているとともに、領域Sの内外に移動可能なように、供給トレイ2および回収トレイ3が配置されている。
以下、これら各部について、順次詳細に説明する。
(供給トレイ)
供給トレイ2は、検査を行うICデバイス100を領域S外から領域S内に搬送するためのトレイである。供給トレイ2は、板状をなしており、その上面には、ICデバイス100を保持するための複数のポケット21がX方向およびY方向に行列状に形成されている。
供給トレイ2は、領域Sの内外を跨るようにY方向へ延びるレール23上を移動する図示しないステージに載置されている。そのため、リニアモーター等を駆動源とする図示しない駆動手段によってステージを移動すると、供給トレイ2がレール23に沿って±Y方向に往復移動する。
(回収トレイ)
回収トレイ3は、検査済みのICデバイス100を収容し、領域S内から領域S外に搬送するためのトレイである。回収トレイ3は、板状をなしており、その上面には、ICデバイス100を保持するための複数のポケット31がX方向およびY方向に行列状に形成されている。
回収トレイ3は、領域Sの内外を跨るようにY方向へ延びるレール33上を移動する図示しないステージに載置されている。そのため、リニアモーター等を駆動源とする図示しない駆動手段によってステージを移動すると、回収トレイ3がレール33に沿って±Y方向に往復移動する。
電子部品検査装置1では、このような構成の回収トレイ3がX方向に2つ並んで配置されている。2つの回収トレイ3のうちの一方は、検査の結果、「良品」と判断されたICデバイス100を収容するためのトレイであり、他方の回収トレイ3は、検査結果、「不良品」と判断されたICデバイス100を収容するためのトレイである。このように、良品と不良品とでトレイを分けることにより、その後のICデバイス100の分別を簡単に行うことができる。
回収トレイ3は、供給トレイ2に対して+X方向に離間して設けられており、供給トレイ2と回収トレイ3との間に、第1シャトル4、第2シャトル5および検査用ソケット6が配置されている。
(第1シャトル)
第1シャトル4は、供給トレイ2によって領域S内に搬送されてきたICデバイス100をさらに検査用ソケット6の近傍まで搬送するため、さらには、検査用ソケット6で検査された検査済みのICデバイス100を回収トレイ3の近傍まで搬送するためのシャトルである。
図1に示すように、第1シャトル4は、ベース部材41と、ベース部材41に固定された2つのシャトル冶具42、43とを有している。これら2つのシャトル冶具42、43は、X方向に並んで設けられている。また、シャトル冶具42、43の上面には、それぞれ、ICデバイス100を収容するための4つのポケット421、431がX方向およびY方向に行列状に形成されている。
シャトル冶具42、43のうち、供給トレイ2側に位置するシャトル冶具42は、供給トレイ2に収容されたICデバイス100を移し替えて収容するシャトル冶具であり、回収トレイ3側に位置するシャトル冶具43は、検査用ソケット6での検査を終えたICデバイス100を収容するためのシャトル冶具である。すなわち、シャトル冶具42は、未検査のICデバイス100を収容するシャトル冶具であり、シャトル冶具43は、検査済みのICデバイス100を収容するシャトル冶具である。
第1シャトル4は、ベース部材41がX方向へ延びるレール44に支持されており、リニアモーター等を駆動源とする図示しない駆動手段によって、レール44に沿って±X方向に往復移動可能となっている。
(第2シャトル)
第2シャトル5は、前述した第1シャトル4と同様の機能および構成を有している。すなわち、第2シャトル5は、供給トレイ2によって領域S内に搬送されてきたICデバイス100をさらに検査用ソケット6の近傍まで搬送するため、さらには、検査用ソケット6によって検査された検査済みのICデバイス100を回収トレイ3の近傍まで搬送するためのシャトルである。
図1に示すように、第2シャトル5は、ベース部材51と、ベース部材51に固定された2つのシャトル冶具52、53とを有している。これら2つのシャトル冶具52、53は、X方向に並んで設けられている。また、シャトル冶具52、53の上面には、それぞれ、ICデバイス100を収容するための4つのポケット521、531がX方向およびY方向に行列状に形成されている。
シャトル冶具52、53のうち、供給トレイ2側に位置するシャトル冶具52は、供給トレイ2に収容されたICデバイス100を移し替えて収容するシャトル冶具であり、回収トレイ3側に位置するシャトル冶具53は、検査用ソケット6での検査を終えたICデバイス100を収容するためのシャトル冶具である。すなわち、シャトル冶具52は、未検査のICデバイス100を収容するシャトル冶具であり、シャトル冶具53は、検査済みのICデバイス100を収容するシャトル冶具である。
第2シャトル5は、ベース部材51がX方向へ延びるレール54に支持されており、リニアモーター等を駆動源とする図示しない駆動手段によって、レール54に沿って±X方向に往復移動可能となっている。
また、第2シャトル5は、前述した第1シャトル4に対して−Y方向に離間して設けられており、第1シャトル4と第2シャトル5との間に、検査用ソケット6が配置されている。
(検査用ソケット)
検査用ソケット(検査部)6は、ICデバイス100の電気的特性を検査・試験するためのソケットである。
検査用ソケット6は、ICデバイス100を配置するための4つの検査用個別ソケット61を有している。4つの検査用個別ソケット61は、X方向およびY方向にそれぞれ2つずつ並ぶように行列状に設けられている。また、4つの検査用個別ソケット61の配列ピッチは、各シャトル冶具42、43、52、53に形成された4つのポケットの配列ピッチとほぼ等しい。これにより、シャトル冶具42、43、52、53と検査用個別ソケット61との間でICデバイス100の搬送を円滑に行うことができる。
各検査用個別ソケット61には、図示しないが、その底部から突出する複数のプローブピンが設けられている。複数のプローブピンは、それぞれ、スプリング等によって上方に付勢されている。複数のプローブピンは、検査用個別ソケット61にICデバイス100が配置されると、配置されたICデバイス100が有する外部端子と接触する。これにより、プローブピンを介してICデバイス100と制御装置10(後述する検査制御部101)とが電気的に接続され、ICデバイス100の検査・試験を行うことのできる状態となる。
なお、検査用ソケット6は、台座11に着脱自在に固定されているのが好ましい。これにより、簡単に、目的の検査に応じて検査用ソケット6を付け替えたり、ICデバイス100の大きさや形状によって、それに適した検査用ソケット6を付け替えたりすることができる。
(供給ロボット)
供給ロボット7は、供給トレイ2に収容されたICデバイス100を、シャトル冶具42、52に搬送するロボットである。
供給ロボット7は、台座11に支持された支持フレーム72と、支持フレーム72に支持され、支持フレーム72に対して±Y方向に往復移動可能な移動フレーム73と、移動フレーム73に支持され、移動フレーム73に対して±X方向に往復移動可能なハンドユニット支持部74と、ハンドユニット支持部74に支持された4つのハンドユニット75とを有している。
支持フレーム72には、Y方向に延在するレール721が形成されており、このレール721に沿って移動フレーム73が±Y方向に往復移動する。また、移動フレーム73には、X方向に延在する図示しないレールが形成されており、このレールに沿ってハンドユニット支持部74が±X方向に往復移動する。なお、支持フレーム72に対する移動フレーム73の移動、移動フレーム73に対するハンドユニット支持部74の移動は、リニアモーター等を駆動源とする図示しない駆動手段によって行われる。
また、4つのハンドユニット75は、X方向およびY方向にそれぞれ2つずつ並ぶように行列状に配置されている。また、各ハンドユニット75は、ICデバイス100を保持する保持部と、保持部をZ方向に昇降させる昇降機構とを有している。保持部は、例えば、吸着ノズルを有しており、ICデバイス100を吸着保持することができる。なお、昇降機構は、リニアモーター等を駆動源とする図示しない駆動手段を利用することができる。
(検査用ロボット)
検査用ロボット9は、シャトル冶具42、52に収容されたICデバイス100を検査用ソケット6へ搬送するとともに、検査を終えたICデバイス100を検査用ソケット6からシャトル冶具43、53へ搬送するロボットである。また、検査用ロボット9は、ICデバイス100を検査用ソケット6の検査を行う際、ICデバイス100を検査用ソケット6(プローブピン)に押し付け、ICデバイス100に所定の検査圧を印加する機能を有している。
検査用ロボット9は、台座11に固定された第1フレーム9Aと、第1フレーム9Aに支持され、第1フレーム9Aに対して±Y方向へ往復移動可能な第2フレーム9Bと、第2フレーム9Bに昇降機構9D’を介して支持された第1ハンドユニット支持部9C’と、第2フレーム9Bに昇降機構9D”を介して支持された第2ハンドユニット支持部9C”と、第1ハンドユニット支持部9C’に支持された4つの第1ハンドユニット(電子部品押圧装置)91と、第2ハンドユニット支持部9C”に支持された4つの第2ハンドユニット(電子部品押圧装置)92と、を有している。
このような検査用ロボット9では、第1フレーム9Aと、第2フレーム9Bと、昇降機構9D’、9D”とで、第1、第2ハンドユニット91、92をY方向およびZ方向に移動させる移動機構を構成している。また、4つの第1ハンドユニット91とそれを支持する第1ハンドユニット支持部9C’とで1つの電子部品押圧ユニットを構成し、4つの第2ハンドユニット92とそれを支持する第2ハンドユニット支持部9C”とで1つの電子部品押圧ユニットを構成している。
第1、第2ハンドユニット支持部9C’、9C”は、ともに第2フレーム9Bに支持されているため、X方向およびY方向については一体的に移動するが、Z方向には昇降機構9D’、9D”によって独立して移動する。第1フレーム9Aに対する第2フレーム9Bの移動の移動は、リニアモーター等を駆動源とする図示しない駆動手段によって行われる。
4つの第1ハンドユニット91は、シャトル冶具42、43と検査用ソケット6との間でICデバイス100を搬送する装置である。4つの第1ハンドユニット91は、第1ハンドユニット支持部9C’の下側に、X方向およびY方向にそれぞれ2つずつ並ぶように行列状に配置されている。また、4つの第1ハンドユニット91の配設ピッチは、シャトル冶具42、43に形成された4つのポケット421、431および検査用ソケット6に設けられた4つの検査用個別ソケット61の配設ピッチとほぼ等しい。これにより、シャトル冶具42、43と検査用ソケット6との間でのICデバイス100の搬送を円滑に行うことができる。
4つの第2ハンドユニット92は、シャトル冶具42、43と検査用ソケット6との間でICデバイス100を搬送する装置である。4つの第2ハンドユニット92は、第2ハンドユニット支持部9C”の下側に、X方向およびY方向にそれぞれ2つずつ並ぶように行列状に配置されている。また、4つの第2ハンドユニット92の配設ピッチは、シャトル冶具52、53に形成された4つのポケット521、531および検査用ソケット6に設けられた4つの検査用個別ソケット61の配設ピッチとほぼ等しい。これにより、シャトル冶具52、53と検査用ソケット6との間でのICデバイス100の搬送を円滑に行うことができる。
以下、第1ハンドユニット91および第2ハンドユニット92の構成について説明するが、各ハンドユニット91、92は、互いに同様の構成であるため、以下では、1つの第1ハンドユニット91について代表して説明し、その他の第1ハンドユニット91および各第2ハンドユニット92については、その説明を省略する。
[第1ハンドユニット]
図2〜図9に示すように、第1ハンドユニット91は、ベース(基部)911と、ICデバイス100と熱交換可能な熱交換部912と、熱交換部912を介してICデバイス100を加熱するヒーター(加熱部)913と、熱交換部912に熱的に接続されたヒートシンク(放熱部)914と、ヒートシンク914に冷却用ガス(流体)Gを噴射しICデバイス100を冷却する噴射ノズル(流体噴射部)915と、ICデバイス100の温度を検知する温度センサー916と、温度センサー916の検知結果に基づいて、ヒーター913の駆動および噴射ノズル915からの冷却用ガスGの噴射を制御する制御部918と、を有している。
また、第1ハンドユニット91は、熱交換部912を揺動させる揺動機構93を有し、この揺動機構93を介して熱交換部912が第1ハンドユニット支持部9C’に支持・固定されている。揺動機構93は、熱交換部912を第1ハンドユニット支持部9C’に対して揺動可能とすることによって、熱交換部912に保持されたICデバイス100を検査用個別ソケット61の底面の傾きに追従させるための機構である。このような機構を備えることによって、ICデバイス100を検査用個別ソケット61の面に均一に押圧することができる。そのため、ICデバイス100の破損を抑制することができ、また、ICデバイス100と検査用個別ソケット61との電気的接続をより確実に行うことができる。
−揺動機構−
揺動機構93は、揺動体94と、揺動体94に遊動手段95を介して懸架された遊動体96とを備えている。
揺動体94は、揺動する揺動部本体941と、揺動部本体941の表面に接着して揺動部本体941を揺動させるためのゴム膜(膜状弾性部材)942と、ゴム膜942を支持するための支持部材943とを備えている。本実施形態では、支持部材943は、2つのパーツに分割されており、この2つのパーツにゴム膜942を挟み込み、ネジ等で2つのパーツを結合させることにより、ゴム膜942を支持している。支持部材943に支持されたゴム膜942は、第1ハンドユニット91の昇降方向と直交する方向に薄膜状に配置されている。
ゴム膜942には、揺動部本体941が固定(例えば接着)されている。なお、本実施形態では、ゴム膜942が揺動部本体941の上部表面に固定されているが、これに限定されず、ゴム膜942が揺動部本体941を貫通していてもよいし、揺動部本体941の表面を覆っていてもよい。また、ゴム膜942は、揺動部本体941と接着されていなくてもよい。
さらに、揺動体94は、揺動部本体941が必要以上に揺動して、ゴム膜942に過度なストレスが生じないように、揺動部本体941の揺動範囲を規制する係止部944を有している。係止部944は、揺動部本体941を支持部材943に係止するための部材である。また、係止部944は、揺動規制部を有している。
図2に示すように、係止部944の内周面と揺動部本体941の外周面との間には空間S1が形成されている。空間S1は、揺動部本体941の揺動を可能とするための空間である。空間S1は、揺動部本体941が最大でも0.5度だけ揺動するように設計されている。これにより、揺動部本体941の検査の用に十分な揺動範囲を確保しつつ、過度な揺動を防止することができる。
なお、揺動部本体941の外周面には上下方向に延びる凹部941aが形成されており、係止部944の内周面には凹部941aに係合する凸部944aが形成されている。これにより、揺動部本体941の過度な回転(回動)が防止されている。
また、揺動体94にはゴム膜942と支持部材943とにより密閉空間S3が形成されている。そして、密閉空間S3の上面には圧力調整手段99から空気が出入りするための空気孔943aが設けられている。密閉空間S3に圧力調整手段99から正圧を供給すると、ゴム膜942は、密閉空間S3が広がるように下方に撓み、その結果、揺動部本体941が下方に付勢される。下方に付勢された揺動部本体941は、係止部944に係止された状態となる。
揺動部本体941が係止部944に係止された状態(密閉空間S3が加圧されている状態)で第1ハンドユニット91を下降させ、圧力調整手段99により加えた圧力よりも大きい力で検査用個別ソケット61に押しつけると、図4に示すように、揺動部本体941が係止部944から離れて、揺動しながら検査用個別ソケット61の傾きに追従する。これにより、ICデバイス100を検査用個別ソケット61の面(プローブピン)に均一に押圧することができる。
なお、圧力調整手段99としては、密閉空間S3の圧力を調整することができれば、特に限定されないが、例えば、ポンプと、ポンプと空気孔943aとを連結する流路と、流路の途中に位置する電磁バルブとを有した構成とすることができる。電磁バルブは、ポンプと空気孔943aとが連通する状態と、空気孔943aが閉じた状態と、空気孔943aが大気解放する状態とを取ることができる。これにより、ポンプから密閉空間S3内に空気を供給したり、密閉空間S3の空気を除去したりすることができ、密閉空間S3の圧力を調整することができる。
揺動部本体941の下側には、遊動手段95を介して遊動体96が配置されている。遊動手段95は、ベアリング等の複数の鋼球951で構成されている。鋼球951は、鋼球951の平面移動(X、Y方向への移動および回転)を可能とする空間S2内に配置されている。遊動体96は、鋼球951が空間S2内を転がることにより、揺動部本体941に対してX、Y方向に移動したり、Z軸まわり(θ方向)に回転したりすることができる。そのため、熱交換部912に保持したICデバイス100が、検査用個別ソケット61に対してX、Y、θ方向にずれている場合であっても、より精度よくICデバイス100を検査用個別ソケット61に押圧することができる。
また、揺動機構93は、揺動部本体941に対して移動した遊動体96の位置を元の位置(自然状態)に戻す復元手段を有している。復元手段は、遊動体96に固定された板バネ97で構成されている。この板バネ97に揺動部本体941が4方向で接している。例えば、遊動体96がX方向に移動すると、Y方向にある板バネ97がX方向に撓み、板バネ97の応力により遊動体96を元の位置に戻そうとする。同様に、遊動体96がY方向またはθ方向に移動しても、板バネ97の応力によって、遊動体96を元の位置に戻そうとする。これにより、ICデバイス100の試験終了後に遊動体96が元の位置に復元され、次に試験を受けるICデバイス100の吸着がし易くなる。なお、本実施形態では復元手段に板バネを用いているが、その他にもコイルばね(圧縮ばね、引っ張りばね)、ゴム等の弾性体等を用いてもよい。
以上、揺動機構93について説明した。図2に示すように、このような揺動機構93の遊動体96の下面には、板状のベース911が固定されている。さらに、ベース911の下側(−Z方向側)には、熱交換部912が配置されており、ベース911と熱交換部912は、これらの間に配置された4本の柱状の部材917により連結されている。また、ベース911と熱交換部912との間であって、部材917によって形成された隙間にはヒートシンク914が配置されている。
−熱交換部−
熱交換部912は、ICデバイス100を保持し、また、ICデバイス100を検査用個別ソケット61へ押圧する部材である。また、熱交換部912は、保持したICデバイス100との間で熱交換を行う部材でもある。図2に示すように、熱交換部912は、2つのパーツで構成されている。具体的には、熱交換部912は、ベース911側に位置するヒーターブロック9121と、ヒーターブロック9121の下側に位置するコンタクトプッシャー9122とを有し、コンタクトプッシャー9122の下面でICデバイス100を保持、押圧する。コンタクトプッシャー9122は、ネジ止め、嵌合等によってヒーターブロック9121に着脱可能に固定されている。これにより、検査対象であるICデバイス100の形状や大きさによって、それに適したコンタクトプッシャー9122を適宜選択することができ、装置の利便性が向上する。
また、コンタクトプッシャー9122の下面は、平坦面で構成されている。これにより、ICデバイス100を均一に押圧することができる。また、コンタクトプッシャー9122とICデバイス100との間での隙間(空気で構成される断熱層)の発生を抑制することができる。そのため、熱交換部912によってICデバイス100を安定して保持することができるとともに、ICデバイス100との間の熱交換(熱移動)を効率的に行うことができる。
ヒーターブロック9121およびコンタクトプッシャー9122は、それぞれ、硬質で高い熱伝導率を有する材料で構成されている。これにより、上述した機能を確実に発揮することのできる熱交換部912となる。硬質で高い熱伝導率を有する材料としては、特に限定されないが、例えば、鉄、ニッケル、コバルト、金、白金、銀、銅、アルミニウム、マグネシウム、チタン、タングステン等の各種金属、またはこれらのうちの少なくとも1種を含む合金または金属間化合物、さらには、これらの金属の酸化物、窒化物、炭化物等が挙げられる。
図3に示すように、コンタクトプッシャー9122の下面には吸引孔981が形成されている。また、吸引孔981には切換弁982を介して吸引手段983と、空気より熱伝導率の高いガスを供給するガス噴射手段984とが接続されており、切換弁982の駆動によって、吸引孔981と吸引手段983とが接続された状態と、吸引孔981とガス噴射手段984とが接続された状態とを切り替えることができる。
吸引手段983は、例えば真空ポンプなどのポンプを備えており、吸引孔981内を減圧する機能を有している。熱交換部912をICデバイス100の上面に押し当てた状態で、吸引孔981内を減圧すると、ICデバイス100を吸着、保持することができる。これにより、シャトル冶具42から検査用個別ソケット61へのICデバイス100の搬送、検査用個別ソケット61からシャトル冶具43へのICデバイス100の搬送を行うことができる。
ガス噴射手段984は、吸引孔981の開口から、熱交換部912とICデバイス100との間へ所定のガスを供給する機能を有している。供給するガスは、空気(乾燥空気)よりも熱伝導率の高いガスである。このようなガスとしては、特に、ヘリウムを好適に用いることができる。熱交換部912とICデバイス100との間の熱交換を効率的に行うためにコンタクトプッシャー9122の下面を平坦面とし、ICデバイス100との隙間を抑えていることを前述したが、コンタクトプッシャー9122の加工精度やICデバイス100上面の撓みなどから、熱交換部912とICデバイス100との間に微小隙間が生じる場合がある。この隙間に存在する空気が断熱層として機能し、コンタクトプッシャー9122とICデバイス100との間の熱交換効率が低下するおそれがある。そこで、ガス噴射手段984によって、コンタクトプッシャー9122とICデバイス100との間にガスを供給して隙間にガスを充填することで、上述のような熱交換の効率の低下を抑制することができる。
ガス噴射手段984によるガスの供給は、第1ハンドユニット91によってICデバイス100を検査用個別ソケット61へ押圧する直前または押圧とともに行われる。具体的には、第1ハンドユニット91によってICデバイス100を検査用個別ソケット61に搬送したのち、一旦、ICデバイス100の吸着を解除する。そして、切換弁982を切り替えて吸引孔981にガス噴射手段984を接続し、ガス噴射手段984によって吸引孔981から熱交換部912とICデバイス100との間にヘリウムを噴射する。そして、ヘリウムの噴射を続けながら、熱交換部912を下方へ移動させて、ICデバイス100を所定の検査圧で検査用個別ソケット61へ押圧する。これにより、熱交換部912とICデバイス100との隙間にヘリウムが充填され、熱交換部912とICデバイス100との第の熱交換を効率的に行うことができる。そのため、ICデバイス100の検査時における温度制御をより精度よく行うことができる。
−ヒーター−
図2および図5に示すように、ヒーターブロック9121には、ヒーター913が埋設されている。ヒーター913が駆動すると、ヒーター913の熱がヒーターブロック9121およびコンタクトプッシャー9122を介してICデバイス100に伝わり、ICデバイス100が昇温する。このように、ヒーター913をヒーターブロック9121に埋設することによって、ヒーター913の熱をICデバイス100に効率的に伝達することができる。
ヒーターブロック9121には、Y方向に延び、−Y方向側の側面に開放する2つの孔9121aが形成されており、この各孔9121a内に棒状のヒーター913が挿入されている。また、2本のヒーター913は、ヒーターブロック9121の中央部を避けたX方向両端部に配置されている。また、図示しないが、ヒーター913と孔9121aの内周面との間には熱伝導グリスが充填されており、ヒーター913の熱が効率的にヒーターブロック9121へ伝達されるようになっている。なお、ヒーター913の配置は、熱交換部912を介してICデバイス100を加熱することができればこれに限定されず、例えば、ヒーターブロック9121の外側に離間して配置され、ヒートパイプ等によってヒーターブロック9121と熱的に接続されていてもよい。
ヒーター913としては、ICデバイス100を加熱することができれば特に限定されず、例えば、アルミナヒーター、窒化アルミヒーター、窒化珪素ヒーター、炭化珪素ヒーター、窒化硼素ヒーター等の各種セラミックヒーター、ニクロム線等の電熱線を用いた各種カートリッジヒーター等を用いることができる。また、耐久性に難はあるがペルチェ素子を用いてもよい。また、ヒーター913は、棒状のものに限定されず、例えば、面状のものを用いることもできる。
−温度センサー−
図2および図5に示すように、ヒーターブロック9121には、温度センサー916が埋設されている。温度センサー916は、ヒーターブロック9121の温度を検知することで、間接的にICデバイス100の温度を検知する。前述したように、ヒーターブロック9121およびコンタクトプッシャー9122が熱伝導率の高い材料で構成されているため、ICデバイス100とヒーターブロック9121の温度差は少なく、ヒーターブロック9121に埋設された温度センサー916によってもICデバイス100の温度を十分正確に検知することができる。
ヒーターブロック9121には、Y方向に延び、−Y方向側の側面に開放する孔9121bが形成されており、この孔9121bに温度センサー916が挿入されている。また、図示しないが、温度センサー916と孔9121bの内周面との間には、熱伝導グリスが充填されており、ヒーターブロック9121の熱が効率的に温度センサー916へ伝達されるようになっている。
特に、温度を検知する検知部9161がヒーターブロック9121の中央部であってコンタクトプッシャー9122の下面と重なり、ICデバイス100の近くに位置するように温度センサー916が配置されているため、ICデバイス100の温度をより正確に検知することができる。また、2つのヒーター913を棒状とし、かつ、ヒーターブロック9121のX方向両端部に配置することによって、ヒーター913と温度センサー916をなるべく遠ざけることができる。そのため、ヒーター913からの熱の影響による温度センサー916の温度検知制度の低下が抑制される。
なお、本実施形態の温度センサー916は、ICデバイス100の温度を間接的に検知するように配置されているが、その配置は、ICデバイス100の温度を検知することができれば特に限定されず、例えば、直接、ICデバイス100の温度を検知するよう構成されていてもよい。具体的には、温度センサー916が、コンタクトプッシャー9122の下面に露出するように配置され、押圧時にICデバイス100と接触するようになっていてもよい。また、電子部品検査装置1では、ヒーターブロック9121およびコンタクトプッシャー9122の熱伝導性を考慮して、温度センサー916で検知された温度に所定の補正を加えた温度をICデバイス100の温度としてもよい。
以上説明したように、本実施形態では、温度センサー916をヒーターブロック9121に埋設しているが、これに替えて、温度センサー916をコンタクトプッシャー9122に埋設してもよく、その方がICデバイス100との距離も近くなり、温度検知精度が向上すると考えられる。しかしながら、前述したように、コンタクトプッシャー9122は、ICデバイス100の種類によって適宜選択される部材であるため、仮に、コンタクトプッシャー9122に温度センサー916を配置するとしたら、全てのコンタクトプッシャー9122に温度センサー916を配置しなければならずコスト増を招く。したがって、コスト減を目的とするならば、本実施形態のように、温度センサー916をヒーターブロック9121に配置するのがよい。
このような温度センサー916としては、ICデバイス100の温度を検知することができれば特に限定されず、例えば、白金センサー等のPtセンサー、熱電対、サーミスター等を用いることができる。なお、ICデバイス100がサーマルダイオード等を内蔵している場合には、温度センサー916を省略し、サーマルダイオードによってICデバイス100の温度を検知してもよい。
−ヒートシンク−
図2に示すように、ヒートシンク914は、ベース911とヒーターブロック9121との間(部材917で形成された隙間)に設けられている。ヒートシンク914は、例えば、半田等のろう材を用いて、ヒーターブロック9121に固定され、熱的に接続されている。ろう材は、熱伝導性に優れているため、ろう材を用いてヒートシンク914をヒーターブロック9121に固定することで、これらの熱的な接続を効果的に行うことができる。
また、図5に示すように、ヒートシンク914は、複数のフィン9141を有している。複数のフィン9141は、それぞれX方向に沿って延び、かつ、それと直交するY方向に等ピッチで配置されている。フィン9141を設けることで、ヒートシンク914の表面積が大きくなり放熱効果が向上する。なお、ヒートシンク914の構成(特にフィン9141の形状)としては、ヒーターブロック9121の熱を放熱することができれば特に限定されず、例えば、多数の柱状のフィンが行列状または千鳥状に配列された構成であってもよい。
また、ヒートシンク914は、ベース911に非接触に設けられている。言い換えると、ヒートシンク914とベース911の間には隙間が形成されている。これにより、ヒートシンク914とベース911との間の熱交換が抑制され、ヒートシンク914の放熱効果が向上する。前記隙間の大きさは、部材917の高さを調節することによって、簡単に制御することができる。
−噴射ノズル−
図2に示すように、噴射ノズル915は、ヒートシンク914に対して+X方向側に位置し、ヒートシンク914と並んで設けられている。噴射ノズル915は、冷却用ガスGの流路9152と、流路9152に接続された噴射口9151とを有している。また、流路9152には、バルブ985を介してボンベ986が接続されており、ボンベ986内には冷却用ガスGが充填されている。そして、バルブ985を開くと、噴射口9151から冷却用ガスGがヒートシンク914に向けて噴射される。このようにして、冷却用ガスGによってヒートシンク914を冷却することで、熱交換部912を介してICデバイス100を冷却する。これにより、簡単な構成でICデバイス100を冷却することができる。
また、噴射ノズル915は、ベース911、ヒートシンク914および熱交換部912の配列方向(揺動機構93が作用していない自然状態でのZ軸方向)に延びる柱状をなしており、噴射口9151から冷却用ガスGを拡散噴射(放射状に噴射)する。これにより、噴射ノズル915の小型化を図りつつ、噴射した冷却用ガスGをヒートシンク914の広い範囲に接触させることができる。そのため、ヒートシンク914を効果的に冷却することができ、かつ、第1ハンドユニット91の小型化を図ることができる。また、後述するように、4つの第1ハンドユニット91を狭ピッチで配置することが可能となる。
また、本実施形態では、噴射ノズル915がヒートシンク914に対してフィン9141の延在方向の一端側(+X方向側)に位置しており、その位置から冷却用ガスGをヒートシンク914に向けて噴射する。言い換えると、ヒートシンク914は、冷却用ガスGの流れに沿ったフィン9141を有している。そのため、隣り合うフィン9141の間に冷却用ガスGを効率的に導入することができ、ヒートシンク914を冷却する機能が向上する。なお、冷却用ガスGが噴射口9151から拡散噴射されるのに対して、複数のフィン9141が互いに平行に配置されている関係で、噴射口9151からの距離が離れる程、冷却用ガスGの流れに対してフィン9141の傾きが大きくなる。前記傾きが大きくなる程、隣り合う一対のフィン9141の間に冷却用ガスGが導入され難くなるが、導入された後は冷却用ガスGが乱流となり、その分、冷却効果が向上する。そのため、ヒートシンク914の全域を比較的均一に冷却することができ、ICデバイス100を効率的に冷却することができる。
また、噴射ノズル915は、固定具を介してベース911に固定されており、ヒートシンク914との相対的位置が一定に保たれている。そのため、ヒートシンク914に対して冷却用ガスGが安定して噴射され、ヒートシンク914を安定して冷却することができる。特に、本実施形態では、揺動機構93によってヒートシンク914が熱交換部912とともに揺動し、その姿勢が不規則に変化するため、噴射ノズル915とヒートシンク914との相対的位置が一定に保たれないと、ヒートシンク914を安定して冷却することができない。
また、図6に示すように、噴射口9151から噴射される冷却用ガスGの噴射断面形状は、Z方向の広がりを抑えた形状とすることができる。すなわち、Z方向の幅aがZ方向と直交する方向の幅bよりも小さい形状とすることができる。そのため、冷却用ガスGを効率的にヒートシンク914に供給することができる。ただし、冷却用ガスGの噴射断面形状は、これに限定されず、図7に示すように、幅aと幅bがほぼ等しい形状であってもよい。冷却用ガスGの噴射断面形状を図7の形状とすることで、噴射口9151の形状が図6の場合と比較して簡単となる。
以上、噴射ノズル915について説明した。なお、冷却用ガスGとしては、ヒートシンク914を冷却することができれば、特に限定されないが、圧縮気体(大気圧よりも大きな圧力(例えば、大気圧の10倍程度)で圧縮した気体)であるのが好ましい。これにより、ヒートシンク914を効率的に冷却することができる。また、冷却用ガスGは、層流、乱流のいずれでもよいが、乱流であるのが好ましい。乱流は、層流と比較して、熱を輸送し拡散する効果が高いため、冷却用ガスGを乱流としてヒートシンク914へ噴射することによって、ヒートシンク914の冷却をより効率的に行うことができる。ここで、前記「乱流」とは、臨界レイノルズ数より大きなレイノルズ数を有する気流を言い、「層流」とは、臨界レイノルズ数より小さなレイノルズ数を有する気流を言う。
また、冷却用ガスGとしては、特に限定されないが、例えば、空気を用いるのが好ましい。これにより、取扱いが簡単となるとともに、冷却コストを低減することができる。また、冷却用ガスGとして、水素やヘリウム等の空気よりも熱伝導率の高い気体を用いることも好ましい。この場合には、気体が空気よりも高価なため、空気の場合と比較して冷却コストが上昇するが、冷却性能が向上する。すなわち、水素やヘリウム等を用いることによって、ICデバイス100の冷却をより高速に行うことができる。冷凍式クーラ(冷凍式ドライヤ)を使用し、冷却された圧縮エアーを用いることによって、さらに、冷却性能を向上させることができる。
−部材−
図2に示すように、部材917は、ベース911と熱交換部912との間に位置し、これらの間にヒートシンク914を配置するスペースを形成している。また、図5に示すように、部材917は、円柱状をなし、ヒーターブロック9121の四隅(外周縁部)に配置されている。また、ヒートシンク914の四隅には切り欠き9142が形成されており、各切り欠き9142に部材917の少なくとも一部が入り込んでいる。これにより、ヒーターブロック9121の上面のより広い範囲にヒートシンク914を配置することができる。そのため、ICデバイス100の冷却効果が向上する。
また、部材917は、例えば樹脂材料で構成されており、断熱性を有している。部材917が断熱性を有することにより、部材917を介したヒーターブロック9121とベース911との間の熱交換が抑制され、ICデバイス100の加熱および冷却をそれぞれ効率的に行うことができる。なお、本願明細書では、前記「断熱性」とは、具体的には、熱伝導率が2W/(m・k)以下程度であることを言う。
また、図5および図8に示すように、部材917の高さ方向の中央部(両端部を除く部分)には、中心軸を介して対向する一対の切り欠き9171、9172が形成されている。切り欠き9171、9172の底面は、互いに平行な平坦面で構成されている。この切り欠き9171、9172によって、部材917の切り欠き9171、9172の対向方向の幅cが、それに直交する方向の幅dよりも短くなっている。そして、部材917は、切り欠き9171、9172がY方向に並ぶようにベース911およびヒーターブロック9121に固定されている。これにより、XY平面視にて、部材917の冷却用ガスGの流れ方向に直交する方向の幅(=c)が流れ方向に沿った方向の幅(=d)よりも小さくなり、切り欠き9171、9172がない場合と比較して、部材917によって遮られる冷却用ガスGの量を低減することができる。そのため、ヒートシンク914を冷却する効果が向上する。
また、部材917には、側面を貫通する貫通孔(孔)9173が形成されている。この貫通孔9173は、部材917をベース911およびヒーターブロック9121に固定するときに機能を発揮する。図8に示すように、部材917の両端部には雌ネジが形成されており、部材917は、ネジ止めによってベース911およびヒーターブロック9121に固定されている。前述したように、固定時の部材917の向きが決まっているため、部材917をベース911およびヒーターブロック9121にねじ止めする際には部材917を所定の向きに保ちながら行うのが好ましいが、ネジの締め込みにつられて部材917の向きが変化する場合もあり難しい。そこで、ネジ止めする際には、棒状の工具2000を貫通孔9173に挿入し、工具2000を用いて部材917の向きを整え、部材917の回転を防止した状態とすることで、上記の問題を解決することができる。そのため、部材917の固定(第1ハンドユニット91の組み立て)を簡単に行うことができる。
−制御部−
図9に示すように、制御部918は、温度センサー916によって検知されるICデバイス100の温度に基づいて、ヒーター913および噴射ノズル915の駆動(すなわちバルブ985)を制御し、ICデバイス100の温度を所定温度範囲(例えば、設定温度±2℃)に維持するように構成されている。このような制御を行うことによって、設定温度でのICデバイス100の検査を行うことができる。特に、ICデバイス100の自己発熱による昇温をキャンセルすることができ、検査中のICデバイス100の温度をほぼ一定に保ち続けることができるため、ICデバイス100の検査をより精度よく行うことができる。
例えば、第1ハンドユニット91によって、ICデバイス100が所定の検査圧で検査用個別ソケット61へ押圧されている状態となった後、制御部918は、ヒーター913を駆動し、温度センサー916で検知されるICデバイス100の温度に基づいて、ICデバイス100を設定温度(例えば100℃)まで加熱する。ICデバイス100の温度が設定温度付近で安定すると、ICデバイス100を駆動させて検査が開始される。そして、制御部918は、ICデバイス100の温度に応じてフィードバック制御を行い、ICデバイス100の温度を設定温度付近に維持する。
具体的には、制御部918は、自己発熱によってICデバイス100が設定温度を超えた場合、ヒーター913の駆動を停止するとともに、バルブ985を開いて噴射ノズル915から冷却用ガスGを噴射させる。反対に、冷却用ガスGによる冷却によりICデバイス100の温度が設定温度未満まで下がると、制御部918は、バルブ985を閉じて冷却用ガスGの噴射を停止するとともにヒーター913を駆動する。このようなフィードバック制御を行うことにより、検査中のICデバイス100の温度を設定温度付近で安定させることができる。
なお、制御部918のヒーター913および噴射ノズル915の制御方法としては、上記のような、ヒーター913の駆動と冷却用ガスGの噴射とを切り替える方法に限定されない。例えば、検査中、ヒーター913を常に駆動したままで、ICデバイス100が設定温度を超えた場合に冷却用ガスGを噴射するような制御であってもよい。また、検査中、ヒーター913の駆動と冷却用ガスGの噴射とが常に行われている状態で、ICデバイス100の温度に応じて、ヒーター913の出力や冷却用ガスGの噴射量を変更するような制御、具体的には、ICデバイス100の温度が上昇するとともにヒーター913の出力を小さくし、冷却用ガスGの噴射量を多くするような制御であってもよい。このように、ヒーター913の駆動と冷却用ガスGの噴射とを同時に行うことにより、ICデバイス100の過度で急峻な温度変化を防止することができ、ICデバイス100の温度揺らぎを小さく抑えることができる場合がある。
以上、第1ハンドユニット91の構成について詳細に説明した。検査用ロボット9では4つの第1ハンドユニット91の並びにも特徴があるため、次いで、4つの第1ハンドユニット91の並びについて説明する。なお、4つの第2ハンドユニット92についても同様である。
図10に示すように、4つの第1ハンドユニット91(91A〜91D)は、X方向およびY方向にそれぞれ2つずつ並ぶように行列状に配置されている。そして、+Y方向でX方向に並ぶ2つの第1ハンドユニット91A、91Bの間には、第1ハンドユニット91Aが有する噴射ノズル915Aと、第1ハンドユニット91Bが有する噴射ノズル915Bとが位置している。また、噴射ノズル915A、915Bは、Y軸方向(第1ハンドユニット91A、91Bの並び方向に交差する方向)に並んで位置している。また、噴射ノズル915Aは、中央部Oよりも+Y方向側にずれて位置し、反対に、噴射ノズル915Aは、中央部Oよりも−Y方向側にずれて位置し、第1ハンドユニット91A、91Bが中央部Oに対して点対称に配置されている。
−Y方向側でX方向に並ぶ第1ハンドユニット91C、91Dについても同様に、第1ハンドユニット91C、91Dの間に、第1ハンドユニット91Cが有する噴射ノズル915Cと、第1ハンドユニット91Dが有する噴射ノズル915Dとが位置している。また、噴射ノズル915C、915Dは、Y軸方向に並んで位置している。また、噴射ノズル915Cは、中央部Oよりも+Y方向側にずれて位置し、反対に、噴射ノズル915Dは、中央部Oよりも−Y方向側にずれて位置し、第1ハンドユニット91C、91Dが中央部Oに対して点対称に配置されている。
このような配置とすることで、次の効果を発揮することができる。第1に、噴射ノズル915Aから噴射される冷却用ガスGは、第1ハンドユニット91Bのヒートシンク914に導かれず(接触せず)、同様に、噴射ノズル915Bから噴射される冷却用ガスGは、第1ハンドユニット91Aのヒートシンク914に導かれない(接触しない)。同様に、噴射ノズル915Cから噴射される冷却用ガスGは、第1ハンドユニット91Dのヒートシンク914に導かれず、同様に、噴射ノズル915Dから噴射される冷却用ガスGは、第1ハンドユニット91Cのヒートシンク914に導かれない。そのため、各第1ハンドユニット91でヒートシンク914の意図しない冷却が防止され、ICデバイス100の温度制御を独立して高精度に行うことができる。第2に、噴射ノズル915A、915Bと、噴射ノズル915C、915DをそれぞれY軸方向に並べることによって、第1ハンドユニット91A、91Bの離間距離、第1ハンドユニット91C、91Dの離間距離をそれぞれ詰めることができる。そのため、第1ハンドユニット91の狭ピッチ化を図ることができる。
なお、本実施形態の他にも、少なくとも上記第1の効果を発揮することができる第1ハンドユニット91の配置として、図11〜図13に示す配置があり、これらの配置を採用してもよい。
図11では、+Y方向側でX方向に並ぶ第1ハンドユニット91A、91Bの間に、第1ハンドユニット91Bの噴射ノズル915Bが配置されており、+X方向側でY方向に並ぶ第1ハンドユニット91B、91Dの間に、第1ハンドユニット91Dの噴射ノズル915Dが配置されており、図中−Y方向側でX方向に並ぶ第1ハンドユニット91C、91Dの間に、第1ハンドユニット91Cの噴射ノズル915Cが配置されており、−X方向側でY方向に並ぶ第1ハンドユニット91A、91Dの間に、第1ハンドユニット91Aの噴射ノズル915Aが配置されている。
また、図12では、4つの第1ハンドユニット91A〜91D間の中央部に各第1ハンドユニット91A〜91Dの噴射ノズル915A〜915Dが配置され、噴射ノズル915A〜915Dが外側に向けて冷却用ガスGを噴射する。
また、図13では、第1ハンドユニット91Aでは、噴射ノズル915Aがヒートシンク914Aの−X方向側に配置されており、第1ハンドユニット91Aの+X方向側に位置する第1ハンドユニット91Bでは、噴射ノズル915Bがヒートシンク914Bの+X方向側に配置されている。また、第1ハンドユニット91Cでは、噴射ノズル915Cがヒートシンク914Cの左側に配置されており、第1ハンドユニット91Cの+X方向側に位置する第1ハンドユニット91Dでは、の噴射ノズル915Dがヒートシンク914Dの+X方向側に配置されている。そして、−X方向側に位置する第1ハンドユニット91A、91Cと、+X方向側に位置する第1ハンドユニット91B、91Dとの間には冷却用ガスGを遮断する遮断部98が配置されている。
(回収ロボット)
回収ロボット8は、シャトル冶具43、53に収容された検査済みのICデバイス100を回収トレイ3に搬送するためのロボットである。
回収ロボット8は、供給ロボット7と同様の構成をなしている。すなわち、回収ロボット8は、台座11に支持された支持フレーム82と、支持フレーム82に支持され、支持フレーム82に対してY方向に往復移動可能な移動フレーム83と、移動フレーム83に支持され、移動フレーム83に対してX方向に往復移動可能なハンドユニット支持部84と、ハンドユニット支持部84に支持された複数のハンドユニット85とを有している。これら各部の構成は、供給ロボット7の対応する各部の構成と同様であるため、その説明を省略する。
ここで、シャトル冶具43(53)に収容された検査済みのICデバイス100の中には、検査に合格した良品と、不合格であった不良品とが存在する。したがって、前述したように、良品については一方の回収トレイ3に収容し、不良品については、他方の回収トレイ3に収容する。
(制御装置)
制御装置10は、駆動制御部102と、検査制御部101とを有している。駆動制御部102は、例えば、供給トレイ2、回収トレイ3、第1シャトル4および第2シャトル5の移動や、供給ロボット7、回収ロボット8および検査用ロボット9等の機械的な駆動を制御する。一方の検査制御部101は、図示しないメモリー内に記憶されたプログラムに基づいて、検査用ソケット6(検査用個別ソケット61)に配置されたICデバイス100の電気的特性の検査を行う。なお、前述した制御部918は、駆動制御部102に組み込まれていてもよい。
以上、電子部品検査装置1の構成について説明した。
[検査装置による検査方法]
次に、電子部品検査装置1によるICデバイス100の検査方法について図14〜図22に基づいて説明する。なお、以下で説明する検査方法、特にICデバイス100の搬送手順は、一例であり、これに限定されない。
(ステップ1)
まず、図14に示すように、各ポケット21にICデバイス100が収容された供給トレイ2を領域S内へ搬送するとともに、第1、第2シャトル4、5を−X方向側に移動させる。
(ステップ2)
次に、図15に示すように、供給ロボット7によって、供給トレイ2に収容されたICデバイス100をシャトル冶具42、52に移し替え、シャトル冶具42、52の各ポケット421、521にICデバイス100を収容する。
(ステップ3)
次に、図16に示すように、第1、第2シャトル4、5を共に+X方向側に移動し、シャトル冶具42が検査用ソケット6に対して+Y方向側に、シャトル冶具52が検査用ソケット6に対して−Y方向側に並んだ状態とする。
(ステップ4)
次に、図17に示すように、第2フレーム9Bを移動させ、第1ハンドユニット支持部9C’がシャトル冶具42の直上に位置するとともに、第2ハンドユニット支持部9C”が検査用ソケット6の直上に位置した状態とする。その後、各第1ハンドユニット91によってシャトル冶具42に収容されたICデバイス100を保持する。
(ステップ5)
次に、図18に示すように、第2フレーム9Bを−Y方向側に移動させ、第1ハンドユニット支持部9C’が検査用ソケット6の直上に位置するとともに、第2ハンドユニット支持部9C”がシャトル冶具52の直上に位置する状態とする。
また、第2フレーム9Bの移動と並行して、次のような作業も行う。まず、第1シャトル4を−X方向側に移動させて、シャトル冶具42が供給トレイ2に対して+Y方向に並んだ状態とする。次に、供給ロボット7により、供給トレイ2に収容されたICデバイス100をシャトル冶具42に移し替え、シャトル冶具42の各ポケット421にICデバイス100を収容する。
(ステップ6)
次に、昇降機構9D’によって第1ハンドユニット支持部9C’を降下させ、各第1ハンドユニット91で保持したICデバイス100を検査用個別ソケット61内に配置する。この際、各第1ハンドユニット91は、所定の検査圧でICデバイス100を検査用個別ソケット61に押し当てる。これにより、ICデバイス100の外部端子と検査用個別ソケット61に設けられたプローブピンとが電気的に接続された状態となる。そして、前述した制御部918による温度制御によってICデバイス100を所定温度とした後、検査制御部101によって各ICデバイス100に対して検査が実施される。検査が終了すると、第1ハンドユニット支持部9C’を上昇させてICデバイス100を検査用個別ソケット61から取り出す。
この作業と並行して、第2ハンドユニット支持部9C”に支持された各第2ハンドユニット92がシャトル冶具52に収容されたICデバイス100を保持し、ICデバイス100をシャトル冶具52から取り出す。
(ステップ7)
次に、図19に示すように、第2フレーム9Bを+Y方向側に移動させ、第1ハンドユニット支持部9C’が第1シャトル4のシャトル冶具43の直上に位置するとともに、第2ハンドユニット支持部9C”が検査用ソケット6の直上(検査用原点位置)に位置する状態とする。
また、第2フレーム9Bの移動と並行して、次のような作業も行う。まず、第2シャトル5を−X方向側に移動させて、シャトル冶具52が供給トレイ2に対して+Y方向に並んだ状態とする。次に、供給ロボット7によって、供給トレイ2に収容されたICデバイス100をシャトル冶具52に移し替え、シャトル冶具52の各ポケット521にICデバイス100を収容する。
(ステップ8)
次に、図20に示すように、第2ハンドユニット支持部9C”を降下させ、各第2ハンドユニット92で保持したICデバイス100を検査用個別ソケット61に配置する。そして、ICデバイス100を所定温度とした後、検査圧を与えながらICデバイス100の検査が実施される。検査が終了すると、第2ハンドユニット支持部9C”を上昇させて、ICデバイス100を検査用個別ソケット61から取り出す。
この作業と並行して次のような作業を行う。まず、各第1ハンドユニット91が保持する検査済みのICデバイス100をシャトル冶具43の各ポケット431に収容する。次に、第1シャトル4を+X方向側に移動させ、シャトル冶具42が検査用ソケット6に対して+Y方向に並びかつ各第1ハンドユニット91の直下に位置する状態とする。次に、各第1ハンドユニット91がシャトル冶具42に収容されたICデバイス100を保持するとともに、回収ロボット8により、シャトル冶具43に収容された検査済みのICデバイス100を回収トレイ3に移し替える。
(ステップ9)
次に、図21に示すように、第2フレーム9Bを−Y方向側に移動させ、第1ハンドユニット支持部9C’が検査用ソケット6の直上に位置するとともに、第2ハンドユニット支持部9C”がシャトル冶具53の直上に位置した状態とする。
第2フレーム9Bの移動と並行して、次のような作業も行う。まず、第1シャトル4を−X方向側に移動させ、シャトル冶具43が検査用ソケット6に対して+Y方向に並んだ状態とする。次に、供給ロボット7によって、供給トレイ2に収容されたICデバイス100をシャトル冶具42に移し替え、シャトル冶具42の各ポケット421にICデバイス100を収容する。
(ステップ10)
次に、図22に示すように、第1ハンドユニット支持部9C’を降下させ、各第1ハンドユニット91で保持したICデバイス100を検査用個別ソケット61に配置する。そして、ICデバイス100を所定温度とした後、検査制御部101によってICデバイス100の検査を実施する。検査が終了すると、第1ハンドユニット支持部9C’を上昇させ、ICデバイス100を検査用個別ソケット61から取り出す。
この作業と並行して次のような作業を行う。まず、各第2ハンドユニット92が保持する検査済みのICデバイス100をシャトル冶具53の各ポケット531に収容する。次に、第2シャトル5を+X方向側に移動させ、シャトル冶具52が検査用ソケット6に対して−Y方向に並びかつ第2ハンドユニット92の直下に位置する状態とする。次に、各第2ハンドユニット92がシャトル冶具52に収容されたICデバイス100を保持するとともに、回収ロボット8により、シャトル冶具53に収容された検査済みのICデバイス100を回収トレイ3に移し替える。
(ステップ11)
これ以降は、前述したステップ7〜ステップ10を繰り返す。なお、この繰り返しの途中にて、供給トレイ2に収容されたICデバイス100のすべてを第1シャトル4に移し終えると、供給トレイ2が領域S外に移動する。そして、供給トレイ2に新たなICデバイス100を供給するか、既にICデバイス100が収容されている別の供給トレイ2と交換した後、供給トレイ2が再び領域S内に移動する。同様に、繰り返しの途中にて、回収トレイ3の全てのポケット31にICデバイス100が収容されると、回収トレイ3が領域S外に移動する。そして、回収トレイ3に収容されたICデバイス100を取り除くか、回収トレイ3を別の空である回収トレイ3を交換した後、回収トレイ3が再び領域S内に移動する。
このような方法によれば、効率よくICデバイス100の検査を行うことができる。具体的には、検査用ロボット9が第1ハンドユニット91と第2ハンドユニット92とを有しており、例えば、第1ハンドユニット91が保持したICデバイス100が検査されている状態にて、これと並行して第2ハンドユニット92が検査を終えたICデバイス100をシャトル冶具53に収容するとともに、次に検査するICデバイス100を保持してスタンバイしている。このように、2つのハンドユニットを用いて、それぞれ、異なる作業を行うことにより、無駄な時間を削減でき、効率的にICデバイス100の検査を行うことができる。
以上、電子部品検査装置1について説明した。
上記では、本発明の電子部品押圧装置を、ハンドラーが有する検査用ロボット9に適用した構成について説明した。本発明の電子部品押圧装置は、例えば、手動で操作する電子部品検査装置1000に適用してもよい。
図23に示す電子部品検査装置1000は、検査用ソケット1100と、ハンドユニット(電子部品押圧装置)1200と、ハンドユニット1200を操作するレバー1300とを有している。ハンドユニット1200は、前述した第1ハンドユニット91から吸引手段983および切換弁982を省略したものと同様の構成である。したがって、ハンドユニット1200の詳細な説明を省略する。
電子部品検査装置1000は、手動でICデバイス100の検査を行う装置である。具体的には、まず、操作者がICデバイス100を検査用ソケット1100に配置する。次に、操作者がレバー1300を操作すると、ハンドユニット1200が下降し、ICデバイス100が検査用ソケット1100に押圧される。次に、ハンドユニット1200によって、ICデバイス100の温度を所定温度に保ちながら、ICデバイス100の検査が行われる。検査が終了すると、操作者がレバー1300を操作してハンドユニット1200を上昇させる。そして、検査を終えたICデバイス100を回収し、新たなICデバイス100を検査用ソケット1100に配置する。
以上、本発明の電子部品押圧装置、電子部品押圧ユニット、電子部品搬送装置および電子部品検査装置について、図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができる。また、本発明に他の任意の構成物が付加されていてもよい。
また、前述した実施形態では、噴射ノズルから噴射される流体として気体を用いた構成について説明したが、流体としては、気体に限定されず、例えば、霧状の液体であってもよい。
前述した実施形態では、X方向×Y方向=2×2の計4つの第1ハンドユニットを有する構成について説明したが、第1ハンドユニットの数は、特に限定されず、1つであってもよいし、2つであってもよいし、例えば、X方向×Y方向=4×2の計8つの第1ハンドユニットが配置された構成であってもよい。第2ハンドユニットについても、同様である。
1……電子部品検査装置 11……台座 10……制御装置 101……検査制御部 102……駆動制御部 2……供給トレイ 21……ポケット 23……レール 3……回収トレイ 31……ポケット 33……レール 4……第1シャトル 41……ベース部材 42、43……シャトル冶具 421、431……ポケット 44……レール 5……第2シャトル 51……ベース部材 52、53……シャトル冶具 521、531……ポケット 54……レール 6……検査用ソケット 61……検査用個別ソケット 7……供給ロボット 72……支持フレーム 721……レール 73……移動フレーム 74……ハンドユニット支持部 75……ハンドユニット 8……回収ロボット 82……支持フレーム 83……移動フレーム 84……ハンドユニット支持部 85……ハンドユニット 9……検査用ロボット 9A……第1フレーム 9B……第2フレーム 9C’……第1ハンドユニット支持部 9C”……第2ハンドユニット支持部 9D’、9D”……昇降機構 91、91A、91B、91C、91D……第1ハンドユニット 911……ベース 912……熱交換部 9121……ヒーターブロック 9121a、9121b……孔 9122……コンタクトプッシャー 913……ヒーター 914、914A、914B、914C、914D……ヒートシンク 9141……フィン 9142……切り欠き 915、915A、915B、915C、915D……噴射ノズル 9151……噴射口 9152……流路 916……温度センサー 9161……検知部 917……部材 9171、9172……切り欠き 9173……貫通孔 918……制御部 92……第2ハンドユニット 93……揺動機構 94……揺動体 941……揺動部本体 941a……凹部 942……ゴム膜 943……支持部材 943a……空気孔 944……係止部 944a……凸部 95……遊動手段 951……鋼球 96……遊動体 97……板バネ 98……遮断部 981……吸引孔 982……切換弁 983……吸引手段 984……ガス噴射手段 985……バルブ 986……ボンベ 99……圧力調整手段 100……ICデバイス 1000……電子部品検査装置 1100……検査用ソケット 1200……ハンドユニット 1300……レバー 2000……工具 G……冷却用ガス O……中央部 S……領域 S1、S2……空間 S3……密閉空間 a、b、c、d……幅

Claims (18)

  1. 基部と、
    電子部品と熱交換可能な熱交換部と、
    前記基部と前記熱交換部との間に配置され、前記熱交換部に熱的に接続された放熱部と、
    前記放熱部に流体を噴射する流体噴射部と、を有することを特徴とする電子部品押圧装置。
  2. 前記基部、前記放熱部および前記熱交換部の配列方向から見た平面視にて、
    前記流体噴射部は、前記流体を拡散噴射する請求項1に記載の電子部品押圧装置。
  3. 前記流体噴射部から噴射された前記流体の噴射断面形状は、前記配列方向の幅が前記配列方向に直交する方向の幅よりも短い請求項2に記載の電子部品押圧装置。
  4. 前記流体噴射部から噴射された前記流体の噴射断面形状は、前記配列方向の幅と前記配列方向に直交する方向の幅とが等しい請求項2に記載の電子部品押圧装置。
  5. 前記熱交換部を加熱する加熱部を有している請求項1ないし4のいずれか1項に記載の電子部品押圧装置。
  6. 前記加熱部は、前記熱交換部に埋設されている請求項5に記載の電子部品押圧装置。
  7. 前記電子部品押圧装置が移動した場合でも、前記流体噴射部と前記放熱部の相対的位置関係が一定である請求項1ないし6のいずれか1項に記載の電子部品押圧装置。
  8. 前記基部と前記熱交換部は、前記基部と前記熱交換部の間に配置された部材を介して離間して連結され、
    前記基部と前記放熱部とが離間している請求項1ないし7のいずれか1項に記載の電子部品押圧装置。
  9. 前記部材は、断熱性を有している請求項8に記載の電子部品押圧装置。
  10. 前記部材には孔が形成されており、
    前記部材は、前記基部および前記熱交換部の少なくとも一方にねじ止めされている請求項8または9に記載の電子部品押圧装置。
  11. 前記部材は、その平面視にて、前記流体の流れ方向に直交する方向の幅が前記流れ方向に沿った方向の幅よりも短い部分を有している請求項8ないし10のいずれか1項に記載の電子部品押圧装置。
  12. 前記放熱部には、切り欠きが形成されており、
    前記切り欠きに前記部材の少なくとも一部が入り込んでいる請求項8ないし11のいずれか1項に記載の電子部品押圧装置。
  13. 前記放熱部は、前記流体の流れに沿ったフィンを有している請求項1ないし12のいずれか1項に記載の電子部品押圧装置。
  14. 前記基部の前記熱交換部とは反対側に、前記熱交換部を揺動させる揺動機構を有している請求項1ないし13のいずれか1項に記載の電子部品押圧装置。
  15. 請求項1ないし14のいずれか1項に記載の電子部品押圧装置を複数有し、
    各前記電子部品押圧装置は、前記流体噴射部から噴射される前記流体が他の前記電子部品押圧装置の放熱部に導かれないように配置されていることを特徴とする電子部品押圧ユニット。
  16. 隣り合う一対の前記電子部品押圧装置において、
    各電子部品押圧装置の前記流体噴射部は、前記一対の電子部品押圧装置の間に配置され、かつ、前記一対の電子部品押圧装置の並び方向に交差する方向に並んで設けられている請求項15に記載の電子部品押圧ユニット。
  17. 基部と、
    電子部品と熱交換可能な熱交換部と、
    前記電子部品を保持する保持部と、
    前記基部と前記熱交換部との間に配置され、前記熱交換部と熱的に接続された放熱部と、
    前記放熱部に流体を噴射する流体噴射部と、
    前記電子部品を所定方向に移動させる移動機構と、を有することを特徴とする電子部品搬送装置。
  18. 基部と、
    電子部品と熱交換可能な熱交換部と、
    前記電子部品を保持する保持部と、
    前記基部と前記熱交換部との間に配置され、前記熱交換部と熱的に接続された放熱部と、
    前記放熱部に流体を噴射する流体噴射部と、
    前記電子部品を所定方向に移動させる移動機構と、
    前記電子部品の検査を行う検査部と、を有することを特徴とする電子部品検査装置。
JP2013122213A 2013-06-10 2013-06-10 電子部品押圧ユニット、電子部品搬送装置および電子部品検査装置 Active JP6331271B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013122213A JP6331271B2 (ja) 2013-06-10 2013-06-10 電子部品押圧ユニット、電子部品搬送装置および電子部品検査装置
TW103119615A TWI604205B (zh) 2013-06-10 2014-06-05 Electronic component pressing device, electronic component pressing unit, electronic component conveying device, and electronic component inspection device

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013122213A JP6331271B2 (ja) 2013-06-10 2013-06-10 電子部品押圧ユニット、電子部品搬送装置および電子部品検査装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014238378A true JP2014238378A (ja) 2014-12-18
JP6331271B2 JP6331271B2 (ja) 2018-05-30

Family

ID=52135627

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013122213A Active JP6331271B2 (ja) 2013-06-10 2013-06-10 電子部品押圧ユニット、電子部品搬送装置および電子部品検査装置

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6331271B2 (ja)
TW (1) TWI604205B (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101900263B1 (ko) * 2016-02-24 2018-09-19 스테코 주식회사 소자 실장장치 및 실장방법
WO2018203458A1 (ja) * 2017-05-01 2018-11-08 株式会社ホットランド 球状食品焼き上げ用電気加熱式鉄板装置
TWI645204B (zh) * 2017-05-22 2018-12-21 東宸精密有限公司 Push-pull wafer inspection device
KR101981118B1 (ko) * 2018-04-25 2019-05-22 주식회사 제이에스티 반도체 테스트 실장기용 핫/콜드 챔버
JP2019513978A (ja) * 2016-03-08 2019-05-30 テンプトロニック コーポレイション 伝導性熱プローブによる温度強制システム及び方法
KR20210003696A (ko) * 2020-11-25 2021-01-12 세메스 주식회사 반도체 패키지 테스트 장치

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016024511A (ja) * 2014-07-16 2016-02-08 セイコーエプソン株式会社 電子部品搬送装置および電子部品検査装置
TWI617818B (zh) * 2015-05-28 2018-03-11 Seiko Epson Corp Electronic component transport system, electronic component inspection system, electronic component transport device, and electronic component inspection device
JP2017116369A (ja) * 2015-12-24 2017-06-29 セイコーエプソン株式会社 電子部品搬送装置および電子部品検査装置
TWI625289B (zh) * 2017-10-27 2018-06-01 Variable pressure crimping device and test classification device thereof

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11133110A (ja) * 1997-10-28 1999-05-21 Kuwano Electrical Instruments Co Ltd パッケージハンドリング装置
JP2000180502A (ja) * 1998-12-10 2000-06-30 Advantest Corp 電子部品試験装置
JP2002148303A (ja) * 2000-11-10 2002-05-22 Advantest Corp 電子部品試験用保持装置、電子部品試験装置および電子部品試験方法
JP2003262660A (ja) * 2002-03-07 2003-09-19 Seiko Epson Corp 試験装置用ハンド及び試験装置
JP2008151802A (ja) * 2008-02-04 2008-07-03 Advantest Corp ヒータ付プッシャ、電子部品ハンドリング装置および電子部品の温度制御方法

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11133110A (ja) * 1997-10-28 1999-05-21 Kuwano Electrical Instruments Co Ltd パッケージハンドリング装置
JP2000180502A (ja) * 1998-12-10 2000-06-30 Advantest Corp 電子部品試験装置
JP2002148303A (ja) * 2000-11-10 2002-05-22 Advantest Corp 電子部品試験用保持装置、電子部品試験装置および電子部品試験方法
JP2003262660A (ja) * 2002-03-07 2003-09-19 Seiko Epson Corp 試験装置用ハンド及び試験装置
JP2008151802A (ja) * 2008-02-04 2008-07-03 Advantest Corp ヒータ付プッシャ、電子部品ハンドリング装置および電子部品の温度制御方法

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101900263B1 (ko) * 2016-02-24 2018-09-19 스테코 주식회사 소자 실장장치 및 실장방법
JP2019513978A (ja) * 2016-03-08 2019-05-30 テンプトロニック コーポレイション 伝導性熱プローブによる温度強制システム及び方法
WO2018203458A1 (ja) * 2017-05-01 2018-11-08 株式会社ホットランド 球状食品焼き上げ用電気加熱式鉄板装置
JPWO2018203458A1 (ja) * 2017-05-01 2020-03-12 株式会社ホットランド 球状食品焼き上げ用電気加熱式鉄板装置
US11337553B2 (en) * 2017-05-01 2022-05-24 Hot Land Co., Ltd Electric heating griddle device for baking spherical foods
JP7204641B2 (ja) 2017-05-01 2023-01-16 株式会社ホットランド 球状食品焼き上げ用電気加熱式鉄板装置
TWI645204B (zh) * 2017-05-22 2018-12-21 東宸精密有限公司 Push-pull wafer inspection device
KR101981118B1 (ko) * 2018-04-25 2019-05-22 주식회사 제이에스티 반도체 테스트 실장기용 핫/콜드 챔버
KR20210003696A (ko) * 2020-11-25 2021-01-12 세메스 주식회사 반도체 패키지 테스트 장치
KR102220341B1 (ko) 2020-11-25 2021-02-25 세메스 주식회사 반도체 패키지 테스트 장치

Also Published As

Publication number Publication date
JP6331271B2 (ja) 2018-05-30
TWI604205B (zh) 2017-11-01
TW201447328A (zh) 2014-12-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6331271B2 (ja) 電子部品押圧ユニット、電子部品搬送装置および電子部品検査装置
JP6236957B2 (ja) 電子部品搬送装置、電子部品検査装置および冷却システム
JP2014190708A (ja) 電子部品押圧装置、電子部品の温度制御方法、ハンドラーおよび検査装置
TWI554766B (zh) 處理器及檢查裝置
US8564317B2 (en) Test socket, and test apparatus with test socket to control a temperature of an object to be tested
KR101153734B1 (ko) 전자부품 압압 장치 및 전자부품 시험장치
KR100899142B1 (ko) 테스트 소켓
TW201734489A (zh) 元件檢查裝置及用於該元件檢查裝置的元件加壓工具
JP2003028923A (ja) ヒータ付プッシャ、電子部品ハンドリング装置および電子部品の温度制御方法
US8508245B1 (en) Thermal control unit used to maintain the temperature of IC devices under test
TWI641848B (zh) Electronic component conveying device and electronic component inspection device
TWI637179B (zh) Electronic component conveying device, electronic component inspection device, and electronic component pressing device
JP6507592B2 (ja) 電子部品搬送装置、電子部品検査装置および電子部品押圧装置
TWI626447B (zh) Electronic component conveying device and electronic component inspection device
TWI617817B (zh) Electronic component conveying device and electronic component inspection device
US8653842B2 (en) Systems and methods for thermal control of integrated circuits during testing
TW201619031A (zh) 電子零件搬送裝置、電子零件檢查裝置及電子零件按壓裝置
TWI598279B (zh) Electronic parts conveying apparatus and electronic parts inspection apparatus
TWI603907B (zh) Electronic parts conveying apparatus, electronic parts testing apparatus and electronic parts pressing apparatus
JP2016102685A (ja) 電子部品搬送装置、電子部品検査装置および電子部品押圧装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160601

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170216

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170228

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170428

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170926

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171124

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180403

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180416

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6331271

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250