JP2014237489A - 包装袋 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 基材層と熱接着性樹脂層を備えた積層体からなり、前記熱接着性樹脂層同士を対向させて周縁熱接着部で密封した包装袋において、前記基材層と前記熱接着性樹脂層との間に剥離層が設けられ、前記剥離層が剥離剤を塗布した塗布部と剥離剤が塗布されない非塗布部からなる格子状パターンで形成されていることを特徴とする包装袋である。
【選択図】 図1
Description
図1は本発明にかかる包装袋の第一実施形態の説明図であって、(イ)は展開図、(ロ)はA−A線断面図、図2は図1の包装袋を構成する積層体の剥離層を部分拡大し、剥離層を示す透視平面図、図3は本発明にかかる包装袋の剥離層の形成パターン例を示す拡大平面図、図4は本発明にかかる包装袋の第一実施形態の斜視図、図5は本発明にかかる包装袋の第二実施形態の説明図であって、(イ)は展開図、(ロ)はB−B線断面図であり、図中の1は包装袋、2、2’は積層体、3は周縁熱接着部、4は合掌熱接着部、5は上端熱接着部、6は下端熱接着部、7はノッチ、8は開封予定線、20は基材層、21は剥離層、22は塗布部、23は非塗布部、30は接着層、40は熱接着性樹脂層、Sは周縁熱接着部の内縁で区画された領域、Nは剥離層の非形成領域をそれぞれ示す。
剥離層21を形成する剥離剤としては、たとえば、ポリアミド系樹脂、ポリアミド系樹脂を主にして硝化綿や環化ゴムを混合した混合物、あるいは、フッ素系樹脂、あるいは、これらの混合物等をインキにして用いることができる。また、剥離強度を調整するためにシリコーンを添加することもできる。
また、剥離剤を塗布した塗布部22における基材層20と接着層30との間の接着強度(剥離強度)としては0.3〜1.0N/15mm幅である。接着強度が1.0N/15mm幅超では、輸送時の振動や衝撃等により内容物が包装袋の内面と擦れたとしても、塗布部22において剥離剤と接着層30の間で剥離が発生し難くなるのでピンホールの発生防止効果が十分に得られない。
エクストルージョン法の場合、接着層30として用いられる熱可塑性樹脂としては、熱接着性樹脂層40に用いられる樹脂が挙げられる。ドライラミネーション法の場合、接着層30の接着剤として、例えば、2液硬化反応型のウレタン系接着剤等が用いられる。
酸化アルミニウムを蒸着した透明の厚さ12μmの二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(VMPET)の酸化アルミニウム面にウレタン系樹脂をバインダーとするグラビアインキを用いてグラビア印刷し絵柄層を形成した。さらに下記の格子状パターンが形成された印刷版を用いて、該絵柄層に見当を合わせて絵柄層の上にポリアミド系樹脂をバインダーとするメジュームインキを剥離剤として用いて印刷し、塗布部と非塗布部からなる剥離層を周縁熱接着部の内縁で区画された領域にパターン形成した。その後、絵柄層および剥離層の面にウレタン系アンカー剤をアンカーコート(AC)し、低密度ポリエチレン(LDPE)を厚さ15μmで溶融押出ししながら熱接着性樹脂層として厚さ30μmの未延伸ポリプロピレンフィルム(CPP)とサンドイッチラミネーションし、<VMPET12μm/絵柄層/剥離層(パートコート)/AC/PE15μm/CPP30μm>なる図1に示す積層体2を作製した。
〔格子状パターン〕:塗布部と非塗布部を市松模様の格子状とした。
塗布部の形状:四角形(2mm×2mm)
非塗布部の形状:四角形(2mm×2mm)
実施例1の剥離層を周縁熱接着部の内縁で区画された領域および周縁熱接着部にも形成した。それ以外は実施例1と同様にした。
実施例1の格子状のバターンの塗布部、非塗布部の大きさのみ、以下の通りとした。
〔格子状パターン〕:塗布部と非塗布部を市松模様の格子状とした。
塗布部の形状:四角形(3mm×3mm)
非塗布部の形状:四角形(3mm×3mm)
格子状パターンのみ図(ロ)に示す非塗布部を水玉模様とし、その他は実施例1と同様にして積層体を作製した。
〔格子状パターン〕:非塗布部を碁盤目に整列させた水玉模様の格子状とした。
非塗布部の形状の形状:円3mmφ
非塗布部の縦横ピッチ:縦方向および横方向とも3mm
実施例1の剥離層のみベタ柄とした。それ以外は実施例1と同様にして積層体を作製した。
〔比較例2〕
実施例1の剥離層を形成しなかった。その他は実施例1と同様にして積層体を作製した。
〔耐ピンホール性の評価方法〕
ピロータイプ包装袋の寸法を上下外寸法(合掌熱接着部と平行方向)180mm、左右寸法(合掌熱接着部と直交方向)140mm、熱接着部(上端、下端、合掌)のシール幅10mmとし、85gの乾麺を密封し供試サンプルとした。供試サンプルを段ボール箱に1列に5袋を左右寸法方向が上下になるように縦列させ略隙間がない状態で梱包した。その後、該段ボールを振動試験機(タイテック株式会社製、名称:ダブルシェーカーNR−3)にて振動試験を行った後、袋を開封して展開し、机に平置きした白い濾紙の上に基材層側を重ねて静置し、袋の熱接着性樹脂層面から着色されたエージレス液(株式会社タセト製、名称:エージレスチェック)を吹き付け、1分間放置した後、積層体を通して濾紙上に滲みだし着色された滲みの数をピンホール数として測定した。各実施例、比較例毎に2段ボール作製し、各々振動試験を実施(n=10)した。その結果を表1に示す。
(振動試験条件)
振動方式:左右往復
振動速度:210回/分
振 幅:40mm
振動時間:4時間
ピロータイプ包装袋の寸法を上下外寸法180mm、左右寸法85mm、熱接着部のシール幅10mmとし、合掌熱接着部にVノッチを設けた。Vノッチより包装袋を左右方向に引裂いて引裂き性を官能評価した(n=10)。引裂き容易であったものを良好数として良好数の総数に対する割合を表1に示す。
2、2’ 積層体
20 基材層
21 剥離層
22 塗布部
23 非塗布部
30 接着層
40 熱接着性樹脂層
3 周縁熱接着部
4 合掌熱接着部
5 上端熱接着部
6 下端熱接着部
7 ノッチ
8 開封予定線
S 周縁熱接着部の内縁で区画された領域
N 剥離層の非形成領域
図1は本発明にかかる包装袋の第一実施形態の説明図であって、(イ)は展開図、(ロ)はA−A線断面図、図2は図1の包装袋を構成する積層体の剥離層を部分拡大し、剥離層を示す透視平面図、図3は本発明にかかる包装袋の剥離層の形成パターン例を示す拡大平面図、図4は本発明にかかる包装袋の第一実施形態の斜視図であり、図中の1は包装袋、2、は積層体、3は周縁熱接着部、4は合掌熱接着部、5は上端熱接着部、6は下端熱接着部、7はノッチ、20は基材層、21は剥離層、22は塗布部、23は非塗布部、30は接着層、40は熱接着性樹脂層、Sは周縁熱接着部の内縁で区画された領域、をそれぞれ示す。
剥離層21を形成する剥離剤としては、たとえば、ポリアミド系樹脂、ポリアミド系樹脂を主にして硝化綿や環化ゴムを混合した混合物、あるいは、フッ素系樹脂、あるいは、これらの混合物等をインキにして用いることができる。また、剥離強度を調整するためにシリコーンを添加することもできる。
また、剥離剤を塗布した塗布部22における基材層20と接着層30との間の接着強度(剥離強度)としては0.3〜1.0N/15mm幅である。接着強度が1.0N/15mm幅超では、輸送時の振動や衝撃等により内容物が包装袋の内面と擦れたとしても、塗布部22において剥離剤と接着層30の間で剥離が発生し難くなるのでピンホールの発生防止効果が十分に得られない。
エクストルージョン法の場合、接着層30として用いられる熱可塑性樹脂としては、熱接着性樹脂層40に用いられる樹脂が挙げられる。ドライラミネーション法の場合、接着層30の接着剤として、例えば、2液硬化反応型のウレタン系接着剤等が用いられる。
酸化アルミニウムを蒸着した透明の厚さ12μmの二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(VMPET)の酸化アルミニウム面にウレタン系樹脂をバインダーとするグラビアインキを用いてグラビア印刷し絵柄層を形成した。さらに下記の格子状パターンが形成された印刷版を用いて、該絵柄層に見当を合わせて絵柄層の上にポリアミド系樹脂をバインダーとするメジュームインキを剥離剤として用いて印刷し、塗布部と非塗布部からなる剥離層を周縁熱接着部の内縁で区画された領域にパターン形成した。その後、絵柄層および剥離層の面にウレタン系アンカー剤をアンカーコート(AC)し、低密度ポリエチレン(LDPE)を厚さ15μmで溶融押出ししながら熱接着性樹脂層として厚さ30μmの未延伸ポリプロピレンフィルム(CPP)とサンドイッチラミネーションし、<VMPET12μm/絵柄層/剥離層(パートコート)/AC/PE15μm/CPP30μm>なる図1に示す積層体2を作製した。
〔格子状パターン〕:塗布部と非塗布部を市松模様の格子状とした。
塗布部の形状:四角形(2mm×2mm)
非塗布部の形状:四角形(2mm×2mm)
実施例1の格子状のバターンの塗布部、非塗布部の大きさのみ、以下の通りとした。
〔格子状パターン〕:塗布部と非塗布部を市松模様の格子状とした。
塗布部の形状:四角形(3mm×3mm)
非塗布部の形状:四角形(3mm×3mm)
格子状パターンのみ図(ロ)に示す非塗布部を水玉模様とし、その他は実施例1と同様にして積層体を作製した。
〔格子状パターン〕:非塗布部を碁盤目に整列させた水玉模様の格子状とした。
非塗布部の形状の形状:円3mmφ
非塗布部の縦横ピッチ:縦方向および横方向とも3mm
実施例1の剥離層のみベタ柄とした。それ以外は実施例1と同様にして積層体を作製した。
〔比較例2〕
実施例1の剥離層を形成しなかった。その他は実施例1と同様にして積層体を作製した。
〔耐ピンホール性の評価方法〕
ピロータイプ包装袋の寸法を上下外寸法(合掌熱接着部と平行方向)180mm、左右寸法(合掌熱接着部と直交方向)140mm、熱接着部(上端、下端、合掌)のシール幅10mmとし、85gの乾麺を密封し供試サンプルとした。供試サンプルを段ボール箱に1列に5袋を左右寸法方向が上下になるように縦列させ略隙間がない状態で梱包した。その後、該段ボールを振動試験機(タイテック株式会社製、名称:ダブルシェーカーNR−3)にて振動試験を行った後、袋を開封して展開し、机に平置きした白い濾紙の上に基材層側を重ねて静置し、袋の熱接着性樹脂層面から着色されたエージレス液(株式会社タセト製、名称:エージレスチェック)を吹き付け、1分間放置した後、積層体を通して濾紙上に滲みだし着色された滲みの数をピンホール数として測定した。各実施例、比較例毎に2段ボール作製し、各々振動試験を実施(n=10)した。その結果を表1に示す。
(振動試験条件)
振動方式:左右往復
振動速度:210回/分
振 幅:40mm
振動時間:4時間
ピロータイプ包装袋の寸法を上下外寸法180mm、左右寸法85mm、熱接着部のシール幅10mmとし、合掌熱接着部にVノッチを設けた。Vノッチより包装袋を左右方向に引裂いて引裂き性を官能評価した(n=10)。引裂き容易であったものを良好数として良好数の総数に対する割合を表1に示す。
2 積層体
20 基材層
21 剥離層
22 塗布部
23 非塗布部
30 接着層
40 熱接着性樹脂層
3 周縁熱接着部
4 合掌熱接着部
5 上端熱接着部
6 下端熱接着部
7 ノッチ
S 周縁熱接着部の内縁で区画された領域
Claims (3)
- 基材層と熱接着性樹脂層を備えた積層体からなり、前記熱接着性樹脂層同士を対向させて周縁熱接着部で密封した包装袋において、前記基材層と前記熱接着性樹脂層との間に剥離層が設けられ、前記剥離層が剥離剤を塗布した塗布部と剥離剤が塗布されない非塗布部からなる格子状パターンで形成されていることを特徴とする包装袋。
- 前記剥離層が前記周縁熱接着部の内縁で区画された領域に形成されていることを特徴とする請求項1記載の包装袋。
- 包装袋の開封予定線を含む領域が前記剥離層の非形成領域とされていることを特徴とする請求項2記載の包装袋。
Priority Applications (1)
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JP2014139368A JP5850101B2 (ja) | 2014-07-07 | 2014-07-07 | 包装袋 |
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JP2014139368A JP5850101B2 (ja) | 2014-07-07 | 2014-07-07 | 包装袋 |
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JP2010216919A Division JP5648396B2 (ja) | 2010-09-28 | 2010-09-28 | 包装袋 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2014237489A true JP2014237489A (ja) | 2014-12-18 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2014139368A Active JP5850101B2 (ja) | 2014-07-07 | 2014-07-07 | 包装袋 |
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Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2005145533A (ja) * | 2003-11-18 | 2005-06-09 | Dainippon Printing Co Ltd | 包装袋 |
JP2005271976A (ja) * | 2004-03-25 | 2005-10-06 | Toyo Aluminium Kk | 耐突き刺し性に優れた包装材および包装体と真空断熱材 |
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2014
- 2014-07-07 JP JP2014139368A patent/JP5850101B2/ja active Active
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2005145533A (ja) * | 2003-11-18 | 2005-06-09 | Dainippon Printing Co Ltd | 包装袋 |
JP2005271976A (ja) * | 2004-03-25 | 2005-10-06 | Toyo Aluminium Kk | 耐突き刺し性に優れた包装材および包装体と真空断熱材 |
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JP5850101B2 (ja) | 2016-02-03 |
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