従来から、自動車の電装系には、リレーボックスやヒューズボックス、ジャンクションボックス等の電気接続箱が用いられており、かかる電気接続箱に多数のリレーやヒューズ等の電気部品を集中して配設することによって、電気配線の効率化や交換等のメンテナンス性の向上が図られている。
このような電気接続箱は、特開平11−307954号公報(特許文献1)や特開2012−235654号公報(特許文献2)等に記載されているとおり、バスバーやプリント基板等から構成される内部回路を収容する箱本体を備えている。箱本体の一面である上面には、電気部品が装着される複数の部品装着部が設けられており、ロック機構を介して箱本体に着脱自在に装着固定されるカバー部材によって、箱本体の上面が覆われるようになっている。
ところで、箱本体の周壁部は、部品装着部が設けられた箱本体の上面側に所定高さで突出する突出端部を含んでおり、かかる突出端部にカバー部材の周壁部の先端周壁部が重ね合されることで、箱本体に対してカバー部材が位置決め配置される。そして、カバー部材の周壁部と箱本体の周壁部の一方に設けられたロック部と他方に設けられた被ロック部からなるロック機構を嵌合させることにより、カバー部材が箱本体に離脱可能に固定されているのである。
ところが、従来構造の電気接続箱では、箱本体の周壁部に設けられた被ロック部が、箱本体の上面に突出する突出端部よりも下方に位置していることから、被ロック部の位置が確認し難いという問題を内在していた。それ故、箱本体にカバー部材を装着する際には、箱本体の被ロック部の位置を上方から確認しつつ、上方からカバー部材のロック部を箱本体の被ロック部に位置合わせして嵌合させる必要があり、箱本体の被ロック部の位置確認の視線上にカバー部材が存在して見辛く、作業性の低下につながるおそれがあった。
また、従来構造では、箱本体の上面の周囲に設けられた突出端部が箱本体の全周に亘って同じ高さ位置に設定されている。そうすると、箱本体に装着される電気部品として、部品装着部の内部に挿通配置されるリード部から上面側に突出する本体部の高さ寸法が大きなリレーや、リード部から上面側に突出する本体部の高さ寸法が小さなヒューズが混在する場合に、本体部の高さ寸法が大きなリレー等の電気部品が他の電気部品に比べて大きく上方に突出することが避けられない(特許文献2の図1参照)。このような箱本体にカバー部材を取り付けるためには、カバー部材における覆蓋面からの周壁部の突出高さを、最も高さ寸法の大きなリレー等の電気部品を収容し得る高さに調節する必要がある。それ故、リレー等の電気部品が装着される領域以外の部分では、電気部品とカバー部材の覆蓋面との間に大きな空きスペースが形成されてしまい、省スペース化の妨げとなっていた。
本発明は、上述の事情を背景に為されたものであって、その解決課題は、ロック機構の組付作業性の向上と、電気接続箱のスペース効率の向上の何れをも達成することができる、新規な構造の電気接続箱を提供することにある。
以下、前述の如き課題を解決するために為された本発明の態様を記載する。なお、以下に記載の各態様において採用される構成要素は、可能な限り任意の組み合わせで採用可能である。
本発明の第一の態様は、電気部品が装着される複数の部品装着部が一方の面に設けられた箱本体と、前記箱本体の前記一方の面を覆蓋するカバー部材と、前記箱本体の周壁部と前記カバー部材の周壁部の一方に設けられたロック部と他方に設けられた被ロック部からなり、該箱本体と該カバー部材を着脱自在に装着固定するロック機構とを備えた電気接続箱であって、前記箱本体の前記周壁部は、前記一方の面側に突出する端部の突出端位置が周方向で異なることにより形成された高壁部と低壁部を含んでいる一方、前記箱本体に設けられた前記ロック部又は前記被ロック部の少なくとも一部が、前記低壁部を越えて前記一方の面側に突出しており、前記ロック機構を介して前記箱本体に前記カバー部材が装着固定された状態で、前記カバー部材の覆蓋面と前記低壁部の上端面との対向距離が、前記カバー部材の前記覆蓋面と前記高壁部の上端面との対向距離よりも大きくされていることを特徴とする。
本態様によれば、カバー部材が装着される箱本体の一方の面側において、箱本体の周壁部が高壁部と低壁部を含んで構成されており、箱本体の周壁部に設けられたロック部又は被ロック部の少なくとも一部が、低壁部を越えて一方の面側に突出して露呈されている。従って、従来構造のようにロック部又は被ロック部が周壁部の突出端部よりも下方に位置している場合に比して、ロック部又は被ロック部の視認性やアクセス容易性が低壁部により向上されており、カバー部材と箱本体のロック機構を介した組付作業性の向上や容易化が図られている。
また、箱本体の周壁部に高壁部と低壁部を設けたことを利用して、箱本体にカバー部材を装着固定した状態における、それらの間の空間(周壁部上端面とカバー部材の覆蓋面との対向距離)を低壁部側で大きくし、高壁部側で小さくすることができる。これにより、電気部品を電気部品装着部に装着する際に、箱本体の一方の面側に突出する本体部の高さ寸法が大きなリレー等の部品を低壁部側に配設し、本体部の高さ寸法が小さなヒューズ等の部品を高壁部側に配設することで、箱本体とカバー部材との対向面間距離に無駄なスペースを発生させないスペース効率のよい部品収容が可能となるのである。その結果、無駄スペースを省いて電気接続箱のコンパクト化を図ることができ、近年の省スペース化の要求に対応することが可能となるのである。
加えて、低壁部側に配置した電気部品は、低壁部の上端面を越えて本体部が大きく突出され露呈されることとなる。それ故、かかる電気部品へのアクセス性が向上し、電気部品装着部に対する部品の着脱容易性を向上させることができる。また、高壁部側に配置した電気部品は、高壁部の上端面から大きく突出することが避けられ、周壁部による電気部品の保護性を向上させることができる。
なお、ロック機構を構成するロック部と被ロック部の具体的形状は、特に限定されるものではなく、任意に設定可能である。また、箱本体とカバー部材の周壁部にロック部と被ロック部の何れを設けるかについても、特に限定されることなく適宜選択可能である。
また、箱本体に設けられたロック部又は被ロック部は、少なくとも一部が低壁部から突出して露呈されていればよく、ロック部又は被ロック部の全てが低壁部から突出して露呈されていてもよい。
本発明の第二の態様は、前記第一の態様に記載のものにおいて、前記箱本体に設けた前記部品装着部のうち、前記低壁部側に設けた部品装着部がリレーが装着されるリレー装着部を有するものである。
本態様によれば、低壁部側の部品装着部がリレー装着部とされていることから、部品装着部から一方の面側に突出する本体部の高さ寸法が大きなリレーを有利に収容することができる。しかも、部品交換時に手指で把持することが多いリレー本体部へのアクセス性が向上されていることから、作業性の向上を同時に図ることもできる。
本発明の第三の態様は、前記第一又は第二の態様に記載のものにおいて、前記箱本体に設けた前記部品装着部のうち、前記高壁部側に設けた部品装着部がヒューズが装着されるヒューズ装着部を有するものである。
本態様によれば、高壁部側の部品装着部がヒューズ装着部とされていることから、部品装着部から一方の面側に突出する本体部の高さ寸法が小さなヒューズを、カバー部材との間に大きな無駄スペースを設けることなく効率的に収容することができる。しかも、溶断部を含むヒューズの本体部を外部に大きく露呈させることなく高壁部でカバーすることができることから、周壁部によりヒューズを保護することが可能となる。
本発明の第四の態様は、前記第一乃至第三の何れか一つの態様に記載のものにおいて、前記箱本体の前記周壁部に両端部が連結されて突設された係合枠を有する前記ロック部が設けられている一方、前記カバー部材の前記周壁部の突出端部側に連結されて前記覆蓋面側に向かって片持ち状に突設された弾性撓み片を有する前記被ロック部が設けられており、前記カバー部材の前記周壁部には、前記弾性撓み片が撓み変形した際に前記係合枠に当接して前記周壁部の変形を阻止する変形規制突起が設けられているものである。
本態様によれば、箱本体の周壁部に係合枠を有するロック部が設けられていることから、低壁部により係合枠の視認性を向上させつつ、ロック部の剛性を確保することができる。また、カバー部材の周壁部に弾性撓み片を設けて弾性撓み片の撓み容易性を担保して挿入力の低減を図りつつ、変形規制突起によりカバー部材の周壁部の過度の変形を阻止して、係合枠と弾性撓み片の軌跡を所期の形状に維持して、係合枠への弾性撓み片の挿入安定性、ひいてはロック部と被ロック部の嵌合安定性を保持することができる。
本発明によれば、箱本体の周壁部が高壁部と低壁部を含んで構成されており、ロック部又は被ロック部の少なくとも一部が、低壁部を越えて一方の面側に突出して露呈されている。これにより、ロック部又は被ロック部の視認性等が向上され、カバー部材と箱本体の組付作業性の向上等が図られる。また、周壁部上端面とカバー部材の覆蓋面との対向距離を低壁部側で大きくし、高壁部側で小さくすることができることから、高さ寸法が大きなリレー等の部品を低壁部側に配設し、高さ寸法が小さなヒューズ等の部品を高壁部側に配設することで、箱本体とカバー部材との対向面間距離に無駄なスペースを発生させない部品収容が可能となる。加えて、低壁部側に配置した電気部品は着脱容易性を向上できる一方、高壁部側に配置した電気部品は、周壁部による電気部品の保護性を向上できる。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
先ず、図1〜6には、本発明の一実施形態としての電気接続箱たるリレーボックス10が、示されている。このリレーボックス10は、箱本体12と、箱本体12の一方の面である上面14を覆蓋するカバー部材16と、箱本体12とカバー部材16を着脱自在に装着固定するロック機構17、とを含んで構成されている。ここで、箱本体12の上面14とは、箱本体12の上方の開口側を構成する面であって、必ずしも平坦でなくてもよい(図3参照)。以下の説明において、上方とは、図1中の上方、下方とは、図1中の下方、また前方とは、図1中の左方、後方とは、図1中の右方を言うものとする。
箱本体12は、全体として長手矩形ブロック形状を呈しており、例えばポリプロピレン(PP)、ポリアミド(PA)等の合成樹脂により射出成形等によって一体形成されている。図1に示すように、箱本体12の上面14には、複数の部品装着部たる、リレー装着部18a,18b(本実施形態では6つ)やヒューズ装着部20(本実施形態では4つ)が、上方に向かって開口形成されている。なお、図示は省略するが、箱本体12の下面には、複数の端子収容孔が下方に向かって開口形成されており、電線の端末に圧着された圧着端子等が端子収容孔に収容配置されるようになっていると共に、内部回路を構成するバスバー等がバスバー収容溝等に収容配置されるようになっている。
そして、箱本体12の上面14側から、各リレー装着部18a,18bや各ヒューズ装着部20に対して、電気部品としてのリレー24a,24bやヒューズ26が装着されると、リレー24a,24bやヒューズ26から突出する図示しないタブ端子が、上述の電線の端末の圧着端子やバスバー等に接続されて導通されるようになっている。
また、図1に示すように、箱本体12の上面14の周縁部には、箱本体12の上面14側すなわち鉛直方向上方に向って突出する周壁部30が全周に亘って設けられており、周壁部30の端部の突出端位置が周方向で異なることにより形成された高壁部32と低壁部34を含んで構成されている。本実施形態においては、図1に示すように、周壁部30のうち、箱本体12の幅方向で対向する周壁30aは低壁部34により構成され、周壁30cは高壁部32から構成されている。加えて、主に周壁30a側すなわち低壁部34側にリレー装着部18a,18bが設けられている一方、主に周壁30c側すなわち高壁部32側にヒューズ装着部20が設けられている。
一方、図1に示すように、箱本体12の長手方向で対向する周壁30b,30dには、箱本体12の上方開口部近傍において、それぞれ平面視でコ字状のロック部たる係合枠36,36が突設されている。より詳細には、係合枠36,36は、周壁30b,30dに両端部が連結されて突設された構造とされているのである。図4に示すように、係合枠36は、その一部が低壁部34を越えて箱本体12の上面14側すなわち鉛直方向上方に向って突出するように構成されている。図6に示すように、係合枠36,36の上端部には内方に向って略三角断面形状で突出する係合突起38,38が設けられている。また、周壁30b(30d)には、係合枠36の下端部に向って突出するストッパ40が設けられている。なお、このストッパ40は、箱本体12にカバー部材16が装着固定された状態で、後述する弾性撓み片56が係合枠36へ過度に挿入されることを有利に防止し得るのである。
カバー部材16は、下方に開口する有底箱体形状を有している一方(図1参照)、平面視において、箱本体12の上面14と略同一の長手矩形状に形成されており、例えばポリプロピレン(PP)、ポリアミド(PA)等の合成樹脂により射出成形等によって一体形成されている。
カバー部材16の覆蓋面42の周縁部には、鉛直方向下方に向って突出する周壁部44が全周に亘って設けられており、図4に示すように、周壁部44の端部の突出端位置が周方向で異なることにより形成された高壁部46と低壁部48を含んで構成されている。これら高壁部46,低壁部48はそれぞれ、箱本体12の高壁部32,低壁部34と対向する位置に設けられている。しかも、周壁部44の下部には、逆L字状に突出する先端周壁部50が全周に亘って設けられている一方、図3に示すように、先端周壁部50の突出端部は周壁部44の突出端部よりも下方まで突出されている。
なお、カバー部材16の覆蓋面42は、平坦面とされている。それ故、図3に示すように、ロック機構17を介して箱本体12にカバー部材16が装着固定された状態で、カバー部材16の覆蓋面42と箱本体12の低壁部34の上端面52との対向距離:L1が、カバー部材16の覆蓋面42と箱本体12の高壁部32の上端面54との対向距離:L2よりも大きくされているのである。
一方、カバー部材16の長手方向で対向する周壁44b,44dには、図1に示すように、カバー部材16の下方開口部近傍において、箱本体12のロック部たる係合枠36,36と対向する位置に、被ロック部たる弾性撓み片56,56が設けられている。また、弾性撓み片56の中央部上方には、略矩形状の係合孔58が貫設されている。要するに、図6に示すように、弾性撓み片56は、カバー部材16の周壁部44における先端周壁部50の突出端部側に連結されて覆蓋面42側すなわち略鉛直方向上方に向かって片持ち状に突設されているのである。
加えて、カバー部材16の長手方向で対向する周壁44b,44dにおける先端周壁50b,50dには、図1および図2に示すように、箱本体12への組み付け時において係合枠36,36と弾性撓み片56,56の間に構成される隙間の略全体に亘って、変形規制突起60,60が形成されている。図6に示すように、変形規制突起60の突出高さは、箱本体12への組み付け時において、略一定の僅かな間隙を隔てて係合枠36と対向配置されるように構成されている。なお、カバー部材16の幅方向で対向する周壁44a,44c(先端周壁50a,50cを含む)の外面は、何も突設されない平坦面とされている。
このようなカバー部材16を箱本体12の上方開口部に組み付ける際には、図3または図6に示すように、カバー部材16の周壁部44と先端周壁部50の下端部分によって構成された凹所62に、箱本体12の周壁部30の上端部分が挿し入れられる。さらに、カバー部材16が箱本体12側に押し込まれると、図6に示すように、カバー部材16の弾性撓み片56,56が箱本体12の係合枠36,36の係合突起38,38に当接し、弾性撓み片56,56が内方に撓み変形して更なる押し込みが許容される。この際、弾性撓み片56,56が内方に撓み変形することにより、弾性撓み片56,56に連結された先端周壁50b,50dが外方に変形しようとする。しかしながら、図6に示すように、先端周壁50b,50dに突設された変形規制突起60,60が略一定の僅かな間隙を隔てて係合枠36,36と対向配置されるように構成されていることから、変形規制突起60,60が係合枠36,36に当接し、先端周壁50b,50dすなわち周壁部44の変形が阻止されるようになっている。そして、弾性撓み片56,56が係合突起38,38を乗り越えて弾性撓み片56,56が弾性復帰されると、係合突起38,38が係合孔58,56に係合して、カバー部材16が箱本体12の上方開口部への装着状態にロックされるのである。このように、本実施形態では、箱本体12の対向周壁30b,30dに設けられた係合枠36,36と、カバー部材16の対向周壁44b,44dにおける先端周壁50b,50dに設けられた弾性撓み片56,56により、箱本体12とカバー部材16を着脱自在に装着固定する一対のロック機構17が構成されているのである。
このような構造とされた本実施形態のリレーボックス10によれば、カバー部材16が装着される箱本体12の上面14側において、箱本体12の周壁部30が高壁部32と低壁部34を含んで構成されており、箱本体12の周壁部30に設けられたロック部たる係合枠36が、低壁部34を越えて上方に突出して露呈されている(図1,図4参照)。これにより、従来の如き係合枠が周壁部の突出端部よりも下方に位置している場合に比して、係合枠36の視認性やアクセス容易性が向上されており、カバー部材16と箱本体12のロック機構17を介した組付作業性の向上や容易化が図られているのである。
また、箱本体12にカバー部材16が装着固定された状態で、箱本体12の周壁部30の上端面52,54とカバー部材16の覆蓋面42との対向距離:L1,L2を、箱本体12の低壁部34側で大きく且つ高壁部32側で小さくされている(図3中、L1>L2)。これにより、本体部の高さ寸法が大きなリレー24a,24bを箱本体12の低壁部34側に配設することで、リレー24a,24bを有利に収容することができる。しかも、部品交換時に手指で把持することが多いリレー24a,24b本体部へのアクセス性が向上されていることから、作業性の向上を同時に図ることもできる。加えて、本体部の高さ寸法が小さなヒューズ26を箱本体12の高壁部32側に配設することで、カバー部材16との間に大きな無駄スペースを設けることなく効率的に収容することができる。しかも、溶断部を含むヒューズ26の本体部を外部に大きく露呈させることなく高壁部32でカバーすることができることから、周壁部30によりヒューズ26を保護することが可能となるのである。
また、本実施形態では、カバー部材16の周壁部44に弾性撓み片56を設けて弾性撓み片56の撓み容易性を担保して挿入力の低減を図りつつ、変形規制突起60によりカバー部材16の周壁部44の過度の変形を阻止して、係合枠36と弾性撓み片56の軌跡を所期の形状に維持して、係合枠36への弾性撓み片56の挿入安定性、ひいては係合枠36と弾性撓み片56の嵌合安定性を保持することができる。
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明はその具体的な記載によって限定されない。例えば、本発明の電気接続箱としてリレーボックス10を例にとり説明を行ったが、ヒューズボックスやジャンクションボックス等に対しても勿論本発明を適用することができる。
また、ロック機構を構成するロック部と被ロック部の具体的形状は、特に限定されるものではなく、任意に設定可能である。加えて、箱本体12とカバー部材16の周壁部30,44にロック部と被ロック部の何れを設けるかについても、特に限定されることなく適宜選択可能である。しかも、箱本体12に設けられたロック部又は被ロック部は、少なくとも一部が箱本体12の低壁部34から突出して露呈されていればよく、ロック部又は被ロック部の全てが箱本体12の低壁部34から突出して露呈されていてもよい。