JP6238873B2 - 電気接続箱 - Google Patents

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本発明は、自動車のエンジンルームや車室内等に取り付けられる電気接続箱に関するものである。
従来から、自動車の車室内やエンジンルーム等には、ヒューズボックスやリレーボックス、ジャンクションボックス等の電気接続箱が適所に装着されている。このような電気接続箱には、種々の容量のヒューズが用いられており、例えばバッテリからオルタネータへの回路等の比較的大電流の回路には60〜250アンペアの大電流用ヒューズが含まれる。このような大電流用ヒューズでは、例えば、特許第4665750号公報(特許文献1)に記載のとおり、入出力端子間の干渉を極力防止するために入出力端子は横方向両側に張り出すように構成されていると共に、バスバーとの接続部分における接触抵抗を極力低減するためにボルト締めによって接続がなされている。
ところで、このような構成とされた大電流用ヒューズを用いた場合には、特許文献1の図1に記載のように、横方向両側に張り出す入出力端子の間に位置する大電流用ヒューズ本体の下方部分が、何も配設されていない無駄な空間となることが避けられなかった。
ところが、近年の車載電装品の増加に伴い、電気接続箱の小型化の要求が高まっており、上記の如き横方向両側に張り出す入出力端子を有する電気部品が装着される従来構造の電気接続箱では、スペース効率の向上に限界があり、電気接続箱の小型化の要求に十分に応えられないおそれがあった。
加えて、従来構造の電気接続箱では、特許文献1の図2及び図4に記載のように、電気部品やバスバー等の導通部材を支持する絶縁性のケース本体にナット収容部を設け、ケース本体の上方からナット収容部に対してバスバーとヒューズの入出力端子を重ね合わせてボルト固定するようになっている。しかしながら、小型化・高密度化の要求に対応する等の理由から、バスバーがケース本体の下方からしか装着できない場合もある。このような場合に、バスバーの下方にナット収容部を設けることが不可能となり、電気接続箱に大電流用ヒューズ等の横方向両側に入出力端子が張り出しボルト固定されるタイプの電気部品の装着が困難となるおそれがあったのである。
特許第4665750号公報
本発明は、上述の事情を背景に為されたものであって、その解決課題は、バスバーがケース本体の下方から組み付けられる場合でも、入出力端子が横方向に張り出す電気部品の装着が可能となり、且つ無駄な空間を画成することなくスペース効率よく実現される、新規な構造の電気接続箱を提供することにある。
以下、前述の如き課題を解決するために為された本発明の態様を記載する。なお、以下に記載の各態様において採用される構成要素は、可能な限り任意の組み合わせで採用可能である。
本発明の第一の態様は、電気部品および該電気部品に接続される導通部材が装着支持される絶縁性のケース本体を含んでなる電気接続箱であって、横方向両側に張り出す入出力端子を備えた前記電気部品が装着される部品装着部が、前記ケース本体を板厚方向に貫通する貫通孔と、前記貫通孔の下方から挿入されて前記電気部品の前記入出力端子にそれぞれ接続される前記導通部材としての一対のバスバーと、前記一対のバスバーと前記入出力端子をそれぞれ締結固定するために用いる一組の締結部品の一方が収容された一対の締結部品収容部を備え、前記貫通孔の下方から挿入されて該貫通孔に組み付けられることにより、前記一対のバスバーを前記一対の締結部品収容部にて下方から支持する締結部品ホルダを含んで構成されており、前記締結部品ホルダが、前記一対の締結部品収容部の間に位置して下方に延出する部品収容部を備えていることを特徴とする。
本態様によれば、横方向両側に張り出す入出力端子を有し且つ締結部品によりバスバーに締結固定される電気部品が装着される部品装着部が、ケース本体に設けられた貫通孔とかかる貫通孔に下方から組み付けられる一対のバスバーおよび締結部品ホルダを含んで構成されている。従って、電気部品の入出力端子に対してケース本体の上方からバスバーを組み付けられない場合でも、貫通孔の下方からバスバーを組み付けて、さらにバスバーの下方から締結部品ホルダを組み付けることで、かかる電気部品の装着が可能となるのである。
しかも、締結部品ホルダには、一対の締結部品収容部の間に位置して下方に延出する部品収容部が形成されていることから、横方向両側に張り出す入出力端子を有する電気部品を装着する場合に、デッドスペースとなる入出力端子の間に設けられた電気部品本体の下側は、締結部品ホルダの部品収容部を配設することが可能となる。これにより、電気部品本体の下側の空間が、何も配設されていない無駄な空間となることが有利に回避されている。それ故、スペース効率を向上させることができ、電気接続箱の小型化・高密度化の要求に応えることも十分に可能となるのである。なお、部品収容部には、ケース本体の下方側に収容された電線のジョイント部や固定支持したい部品等任意の部品が収容可能である。
なお、横方向両側に張り出す入出力端子を有する電気部品には、例えば、大電流用のヒューズ(スローブローヒューズやMIDIヒューズなど)や、ジョイント部品としてのショートピン等が含まれる。
また、入出力端子と一対のバスバーを上下両側から締結する締結部品には、例えば、一組のボルトとナットが含まれ、締結部品ホルダの締結部品収容部に収容される部品は、ケース本体内部の構造やケース本体上面の構造等を考慮して任意に選択すればよく、ボルトが収容される場合、ナットが収容される場合のいずれも本態様に含まれる。
本発明の第二の態様は、前記第一の態様に記載のものにおいて、前記締結部品がボルトとナットによって構成されており、前記締結部品収容部には前記ナットが収容されているものである。
本態様によれば、締結部品を構成するボルトとナットのうち、ナットが締結部品収容部に収容されていることから、締結部品ホルダの貫通孔への装着作業やバスバーとの組み付け作業が容易となり、組立作業の効率化を図ることができる。
本発明の第三の態様は、前記第一又は第二の態様に記載のものにおいて、前記部品収容部に、電線のジョイント部が収容されるようになっており、前記部品収容部内に設けられたロック係止部によって、該ジョイント部が前記部品収容部に係合されるようになっているものである。
本態様によれば、収容場所が問題になりがちなジョイント部の収容を、部品収容部を活用することにより、スペース効率よく行うことが可能となる。しかも、ジョイント部を収容する部品収容部にロック係止部が設けられていることから、ジョイント部を部品収容部内に安定して収容することができる。
なお、ここで言うジョイント部とは、電線の中間スプライス部やジョイントコネクタ部を含む概念である。
本発明の第四の態様は、前記第一乃至第三の何れか一つの態様に記載のものにおいて、前記締結部品ホルダは、前記一対の締結部品収容部と連結部を介して接続されており、一方の前記連結部の幅寸法が他方の前記連結部の幅寸法よりも狭くなるように形成されており、前記ケース本体の前記貫通孔の内周面には、前記一方の連結部により幅方向両側に構成された一対の凹所に係合する突部が形成されているものである。
本態様によれば、一方の連結部の幅寸法が他方の連結部の幅寸法よりも狭くなるように形成されることで幅方向両側に一対の凹所が構成されている一方、ケース本体には一対の凹所に係合する突部が形成されていることにより、締結部品ホルダのケース本体に対する誤嵌合の際にはケース本体の突部が収容される凹所が存在しないことから、締結部品ホルダのケース本体に対する誤嵌合を有利に防止することが可能となる。
本発明の第五の態様は、前記第一乃至第四の何れか一つの態様に記載のものにおいて、前記締結部品ホルダと前記貫通孔の間に前記バスバーが収容配置されており、前記締結部品収容部の前記バスバーとの隣接領域において、前記締結部品収容部の周壁が下方に向かって延出してバスバー保護壁を構成しているものである。
本態様によれば、バスバーに隣接する締結部品収容部の周壁において下側に延出するバスバー保護壁が構成されており、締結部品収容部の周壁によってバスバーを保護することができる。それ故、別途バスバーの保護壁を設ける必要が無いことから、スペース効率の更なる向上を図ることができ、電気接続箱の小型化・高密度化の要求に更に有利に応えることができる。
本発明によれば、箱横方向両側に張り出す入出力端子を有する電気部品が装着される部品装着部が、ケース本体に設けられた貫通孔と貫通孔に下方から組み付けられる一対のバスバーおよび締結部品ホルダを含んで構成されている。従って、電気部品の入出力端子にケース本体の上方からバスバーを組み付けられない場合でも、貫通孔の下方からバスバーを組み付けて、さらにバスバーの下方から締結部品ホルダを組み付けることで、かかる電気部品の装着が可能となる。しかも、締結部品ホルダの中央部には下方に延出する部品収容部が形成されていることから、上記電気部品を装着する場合に、デッドスペースとなる入出力端子の間に設けられた電気部品本体の下側を、締結部品ホルダの部品収容部を配設することで、無駄な空間となることが有利に回避できる。それ故、スペース効率を向上させることができ、電気接続箱の小型化・高密度化の要求に応えられる。
本発明の一実施形態としての電気接続箱の分解斜視図。 図1に示す電気接続箱の平面図。 図2のIII−III断面拡大図。 図1に示す締結部品ホルダの平面図。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
先ず、図1〜4に、本発明の一実施形態としての電気接続箱10を示す。電気接続箱10は、ケース本体12と、ケース本体12の上面14と下面16をそれぞれ覆蓋する図示しないアッパカバーとロアカバー、とを含んで構成されている。以下の説明において、上方とは、図1中の上方、下方とは、図1中の下方を言うものとする。
ケース本体12は、全体として長手矩形ブロック形状を呈しており、例えばポリプロピレン(PP)、ポリアミド(PA)等の絶縁性の合成樹脂により射出成形等によって一体形成されている。図2に示されているように、ケース本体12の上面14には、複数のリレー装着部18a,18bやヒューズ装着部20a,20bやコネクタ装着部22が、上方に向かって開口形成されている。なお、図示は省略するが、ケース本体12の下面16には、複数の端子収容孔が下方に向かって開口形成されている。すなわち、導通部材としての電線の端末に圧着された圧着端子等が端子収容孔に収容配置されるようになっていると共に、内部回路を構成する導通部材としてのバスバー24a,24b,24c等がバスバー収容溝等に装着支持されるようになっている。
ここで、各バスバー24a〜cは、導電性金属板の打抜加工等で形成されたプレートであって、その先端部にバスバー端子26a〜cを備えている。バスバー24aは、その先端部にボルト挿通孔28を有するバスバー端子26aを備えていると共に、かかるバスバー端子26aは内方に向かって略直角に屈曲して形成されている。一方、バスバー24bは、その先端部に主として音叉端子からなるバスバー端子26bを備えている。また、バスバー24cは、その先端部に主としてタブ端子からなるバスバー端子26cを備えていると共に、かかるバスバー24cは全体として略矩形筒状になるように屈曲して形成されている。
そして、ケース本体12の上面14側から、各リレー装着部18a,18bや各ヒューズ装着部20a,20bやコネクタ装着部22に対して、電気部品としての図示しないリレーやヒューズやコネクタが装着される。これにより、かかるリレーやヒューズから突出する図示しないタブ端子が上述の電線の端末の圧着端子やバスバー24a〜cの音叉端子等に接続されて導通されるようになっている。また、かかるバスバー24cから突出するタブ端子が上述のコネクタに挿通されることにより、バスバー24cとコネクタが接続されるようになっている。
図2に示されているように、ケース本体12の上面14には、横方向両側に張り出す入出力端子を備えた電気部品としての大電流用ヒューズ30が装着される部品装着部32が形成されている。部品装着部32は、ケース本体12を板厚方向に貫通する略縦長矩形状の貫通孔34を有している。また、部品装着部32には、大電流用ヒューズ30の入出力端子36,36に接続される一対のバスバー24a,24aと、かかる入出力端子36,36とバスバー24a,24aを接続するための締結部品のナット38を収容保持する締結部品ホルダ40が配設されるようになっている。
大電流用ヒューズ30は、図1に示されているように、略矩形ブロック形状の大電流用ヒューズ本体42と、大電流用ヒューズ本体42から横方向両側(図1中、手前側および奥側)に張り出す略矩形平板状の入出力端子36,36を備えて構成されている。各入出力端子36,36の中央部にはそれぞれ、板厚方向に貫通するボルト挿通孔44が形成されている。なお、横方向両側に張り出す入出力端子36,36を有する電気部品としては、本実施形態で例示の大電流用のヒューズ(スローブローヒューズやMIDIヒューズなど)の他に、ジョイント部品としてのショートピン等も含まれる。
締結部品ホルダ40は、図1に示されているように、全体として長手矩形ブロック形状を呈しており、横方向両側(図1中、手前側および奥側)にナット38を収容保持する一対の締結部品収容部46,46を有している。なお、一対の締結部品収容部46,46は、一対の締結部品収容部46,46の間に位置する中央筒部47よりも上方に突出して構成されている。そして、中央筒部47は、一対の締結部品収容部46,46と連結部48,48を介して接続されている。図4に示されているように、一方(図4中、右側)の連結部48の幅寸法:W1が他方(図4中、左側)の連結部48の幅寸法:W2よりも狭くなるように形成されている。この結果、中央筒部47と一方の締結部品収容部46との間に一対の凹所50,50が構成されている。なお、図2に示されているように、ケース本体12の貫通孔34の内周面には、かかる一対の凹所50,50に係合する突部51,51が形成されている。かかる構成により、締結部品ホルダ40がケース本体12の貫通孔34に対して正規方向とは左右逆向きで誤嵌合された場合には、貫通孔34内に形成された突部51,51が収容されるべき凹所が存在しないことから、締結部品ホルダ40のケース本体12に対する誤嵌合を有利に防止することができる。
一対の締結部品収容部46,46は、締結部品ホルダ40の中央筒部47を間に挟んで対称な形状を呈している。図2に示されているように、締結部品収容部46は、上方に開口する略矩形箱体形状とされており、底壁52と底壁52の周縁部から上方に向かって延び出す周壁54を有している。図4に示されているように底壁52の中央部には略円形断面形状のボルト挿通孔56が貫設されている一方、底壁52の長さ方向(図3,4中、左右方向)の両側には底壁52の幅方向全長に亘って略矩形断面形状の切欠部58が貫設されている。また、連結部48に隣接する周壁54の先端部には、周壁54の内面の全長に亘って略矩形断面形状で内方に向かって突出する係合爪60が設けられている。一方、連結部48から離隔する周壁54の先端部には、周壁54の内面の2箇所において略矩形断面形状で内方に向かって突出する係合爪62が設けられている。
さらに、締結部品収容部46では、周壁54が底壁52を超えて下方に延び出して構成されており、特に周壁54において締結部品ホルダ40の長さ方向(図3中、左右方向)で連結部48から離隔する両側に位置する部位においてそれ以外の部位よりも下方に向かって延出されて形成されている。そして、周壁54の図3中左右方向の両側に位置する部位によってバスバー保護壁64が構成されている。
加えて、締結部品ホルダ40は、一対の締結部品収容部46,46の間に位置する中央筒部47が下方に向かって略矩形筒状に延出する部品収容部66を備えるように構成されている。かかる部品収容部66はその先端部がバスバー保護壁64よりも下方に位置するように形成されている一方、部品収容部66の先端部において幅方向両側の壁部の内面には、内方に向かって突出する略矩形断面形状のロック係止部68が設けられている。また、締結部品ホルダ40の中央筒部47の上壁の略中央部分には略円形断面形状の貫通孔70が形成されている。さらに、中央筒部47の上壁には、平面視方向の投影においてロック係止部68,68が重なり合う部分に略矩形断面形状の貫通孔72が設けられている。
なお、図1に示されているように、ケース本体12の周縁部には、鉛直方向に延出する周壁部74が全周に亘って設けられている。図2に示されているように、周壁部74のうち、ケース本体12の長手方向で対向する周壁74a,74cには、ケース本体12の上方開口部近傍においてロック部76が突設されている。かかるロック部76は、図示しないアッパカバーの被ロック部と嵌合することにより、ケース本体12の上面14を覆蓋状態でロックできるようになっている。一方、周壁部74のうち、ケース本体12の幅方向で対向する周壁74b,74dには、ケース本体12の下方開口部近傍においてロック部78、79が突設されている。ロック部78は、図示しないロアカバーの被ロック部と嵌合することにより、ケース本体12の下面16を覆蓋状態でロックできるようになっている。一方、ロック部79が図示しない固定ブラケットに嵌合されることにより、電気接続箱10を固定ブラケットに対して固定できるようになっている。
以上のような構成とされた締結部品ホルダ40に、大電流用ヒューズ30や一対のバスバー24a,24aが締結固定されて、ケース本体12の貫通孔34に組み付けられることにより、部品装着部32が構成されるようになっている。より詳細には、先ず、締結部品としてボルト80とナット38を準備し、締結部品ホルダ40の締結部品収容部46にナット38を収容する。ナット38は、平面視で略矩形状を呈している一方、図3に示されているように、基端部において外方に向かってフランジ状に延出するフランジ状部82が設けられている。また、ナット38の中央部には、ボルト80が螺合されるねじ穴84が形成されている。そして、ナット38を締結部品ホルダ40の上方から締結部品収容部46に収容する。かかる収容状態では、図3に示されているように、ナット38のフランジ状部82が締結部品収容部46の係合爪60,62に係合された状態とされていることから、ナット38を締結部品収容部46に安定して収容保持することが可能となっている。
次に、ケース本体12の下面16側から、一対のバスバー24a,24aを図示しないバスバー収容溝に装着配置し、さらに締結部品ホルダ40をケース本体12の下方から貫通孔34に挿入して組み付ける。これにより、一対のバスバー24a,24aのバスバー端子26a,26aが、締結部品収容部46に収容されたナット38に重ね合わされて支持された部品装着部32が構成されるようになっている。この際、締結部品ホルダ40とケース本体12の貫通孔34に設けられた図示しないロック機構により、かかる締結部品ホルダ40がケース本体12の貫通孔34に対して収容保持されるようになっているのである。このように構成された部品装着部32は、ケース本体12の上面14側に貫通孔34を介して露呈されている。
続いて、ケース本体12の上面14側から部品装着部32に対して大電流用ヒューズ30を装着する。具体的には、締結部品ホルダ40の一対の締結部品収容部46,46上に重ね合された一対のバスバー24a,24aのバスバー端子26aに対して、大電流用ヒューズ30の入出力端子36,36を載置する。なお、この際、バスバー端子26aのボルト挿通孔28と入出力端子36のボルト挿通孔44は、締結部品収容部46に収容されたナット38のねじ穴84に重なるように配設されている。かかる配設状態において、バスバー端子26aのボルト挿通孔28と入出力端子36のボルト挿通孔44を挿通して、ボルト80のねじ部86をナット38のねじ穴84に対して螺合する。これにより、バスバー24aと大電流用ヒューズ30の入出力端子36が接続されると共に、バスバー24aと大電流用ヒューズ30が締結部品ホルダ40の締結部品ホルダ40に対して締結固定されるようになっている。なお、ボルト80の頭部88近傍のねじ部86には、頭部88に近い側からスプリングワッシャー90と平ワッシャー92が嵌め込まれている。ここで、スプリングワッシャー90はCの字状の金属薄板を捩じることでばね性を付加したものであり、一方平ワッシャー92はドーナッツ状の金属薄板から構成されている。スプリングワッシャー90と平ワッシャー92はいずれもボルト80の緩み(回転)防止等の目的で用いられる。
かかる部品装着部32において、図3に示されているように、一対のバスバー24a,24aは、締結部品ホルダ40とケース本体12の貫通孔34の間に収容配置されている。より詳細には、バスバー24aと隣接する締結部品ホルダ40の締結部品収容部46の周壁54がバスバー保護壁64となっている。このように、締結部品収容部46の周壁54を利用して、バスバー24aに隣接する周壁54を下方に向かって延出するだけで、バスバー24aを保護するバスバー保護壁64を一体的に形成することができるのである。それ故、別途バスバー24aの保護壁を設ける必要が無いことから、スペース効率の更なる向上を図ることができ、電気接続箱10の小型化・高密度化の要求に更に有利に応えることができる。
また、締結部品ホルダ40の部品収容部66には、電線94のジョイント部96が収容されている。ジョイント部96は複数の電線94が接続された部位のことであり、ジョイント部96には他部材との絶縁のためにキャップ98が被せられている。キャップ98は、絶縁性の合成樹脂等の公知の材料からなる下方に開口するキャップ状の部材である。そして、キャップ98が被せられたジョイント部96は、キャップ98の開口端部が部品収容部66内に設けられたロック係止部68に係合されることで、締結部品ホルダ40の部品収容部66に収容保持されるようになっている。
このように、収容場所が問題になりがちなジョイント部96の収容を、部品収容部66を利用することにより、スペース効率よく行うことが可能となる。加えて、部品収容部66内にはロック係止部68が設けられていることから、ジョイント部96を部品収容部66内に安定して収容することが可能となるのである。なお、本実施形態では、ジョイント部96として、複数の電線94が接続された中間スプライス部を例示して説明を行ったが、ジョイントコネクタ部等にも勿論適用可能である。
このような構造とされた本実施形態の電気接続箱10によれば、一対のバスバー24a,24a、より詳しくはかかるバスバー24a,24aに設けられた一対のバスバー端子26a,26aと、それらを下方から支える締結部品収容部46,46を備えた締結部品ホルダ40が、ケース本体12の貫通孔34の下方から挿入されて貫通孔34に組み付けられることにより、部品装着部32が構成されるようになっている。横方向両側に張り出す入出力端子36,36がバスバー24a,24aのバスバー端子26a,26aにボルト80により締結される場合、ナット38をケース本体12に下方から支持させておく必要があり、必然的にバスバー24a,24aは、ケース本体12の上面14側から配設する構造となる。しかしながら、配設スペース等の関係上、ケース本体12の上方からバスバー24a,24aを組み付けられないような場合がある。そのような場合であっても、ケース本体12の下方から貫通孔34に組み付けられる締結部品ホルダ40を用いることにより、大電流用ヒューズ30の入出力端子36,36に接続されるバスバー24a,24aをケース本体12の下方から組み付けて部品装着部32を構成することが可能となるのである。
しかも、締結部品ホルダ40の一対の締結部品収容部46,46の間には、下方に延出する部品収容部66が形成されている。これにより、大電流用ヒューズ30の如き横方向両側に張り出す入出力端子36,36を有する電気部品を装着する場合にデッドスペースとなる大電流用ヒューズ本体42の下側に、部品収容部66を配設することができる。それ故、大電流用ヒューズ本体42の下側の空間がデッドスペースとなることが有利に回避されている。この結果、スペース効率を向上させることができ、電気接続箱10の小型化・高密度化の要求に応えることも十分に可能となる。
また、本実施形態では、締結部品としてのボルト80とナット38のうち、ナット38が締結部品収容部46に収容されて構成されていることから、ボルト80を収容する場合に比して、締結部品収容部46から締結部品の突出量を抑えることができる。それ故、締結部品ホルダ40を貫通孔34に組み付ける組み付け作業やバスバー端子26a,26aを締結部品収容部46に載置する作業が容易となり、組立作業の効率化を図ることができるようになっている。
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明はその具体的な記載によって限定されない。例えば、本実施形態では、一対のバスバー24a,24aと大電流用ヒューズ30の入出力端子36,36を上下両側から締結する締結部品として、ボルト80とナット38を例示して説明を行った。ここで、締結部品ホルダ40の締結部品収容部46に収容される部品は、ケース本体12内部の構造やケース本体12の上面14の構造等を考慮して任意に選択すればよく、本実施形態のようにナット38であってもよいし、ボルト80が収容されてもよい。また、連結部48,48の幅寸法は必ずしも異ならせる必要はなく、同寸法で対称形状に構成してもよい。
10:電気接続箱、12:ケース本体、24a〜c:バスバー(導通部材)、30:大電流用ヒューズ(電気部品)、32:部品装着部、34:貫通孔、36:入出力端子、38:ナット(締結部品)、40:締結部品ホルダ、46:締結部品収容部、48:連結部、50:凹所、51:突部、54:周壁、64:バスバー保護壁、66:部品収容部、80:ボルト(締結部品)、94:電線、96:ジョイント部

Claims (5)

  1. 電気部品および該電気部品に接続される導通部材が装着支持される絶縁性のケース本体を含んでなる電気接続箱であって、
    横方向両側に張り出す入出力端子を備えた前記電気部品が装着される部品装着部が、
    前記ケース本体を板厚方向に貫通する貫通孔と、
    前記貫通孔の下方から挿入されて前記電気部品の前記入出力端子にそれぞれ接続される前記導通部材としての一対のバスバーと、
    前記一対のバスバーと前記入出力端子をそれぞれ締結固定するために用いる一組の締結部品の一方が収容された一対の締結部品収容部を備え、前記貫通孔の下方から挿入されて該貫通孔に組み付けられることにより、前記一対のバスバーを前記一対の締結部品収容部にて下方から支持する締結部品ホルダを含んで構成されており、
    前記締結部品ホルダが、前記一対の締結部品収容部の間に位置して下方に延出する部品収容部を備えている
    ことを特徴とする電気接続箱。
  2. 前記締結部品がボルトとナットによって構成されており、前記締結部品収容部には前記ナットが収容されている請求項1に記載の電気接続箱。
  3. 前記部品収容部に、電線のジョイント部が収容されるようになっており、
    前記部品収容部内に設けられたロック係止部によって、該ジョイント部が前記部品収容部に係合されるようになっている請求項1又は2に記載の電気接続箱。
  4. 前記締結部品ホルダは、前記一対の締結部品収容部と連結部を介して接続されており、一方の前記連結部の幅寸法が他方の前記連結部の幅寸法よりも狭くなるように形成されており、
    前記ケース本体の前記貫通孔の内周面には、前記一方の連結部により幅方向両側に構成された一対の凹所に係合する突部が形成されている請求項1〜3の何れか1項に記載の電気接続箱。
  5. 前記締結部品ホルダと前記貫通孔の間に前記バスバーが収容配置されており、前記締結部品収容部の前記バスバーとの隣接領域において、前記締結部品収容部の周壁が下方に向かって延出してバスバー保護壁を構成している請求項1〜4の何れか1項に記載の電気接続箱。
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