JP2014235019A - 回転状態検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】回転体の回転角度と回転方向の両方が検出可能な回転状態検出装置を提供する。
【解決手段】回転状態検出装置は、操作ノブ10に設けられた第1電極A1、A2と、支持体20に設けられて第1電極との間で静電容量を生じさせる第2電極B1、B2と、を備える。操作ノブ10を所定角度回転させる毎に静電容量は周期的に変化し、かつ、操作ノブ10を正転させた場合と逆転させた場合とで静電容量波形が異なる形状となるように、第1電極A1、A2および第2電極B1、B2は設けられている。そして、回転状態検出装置は、静電容量が周期的に変化した回数に基づき、操作ノブ10の回転角度を算出する回転角度算出手段41と、静電容量波形の形状に基づき、操作ノブ10の回転方向を判別する回転方向判別手段42と、を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、入力される操作力により回転する回転体を有する操作装置に適用された、回転状態検出装置に関する。
特許文献1には、ユーザにより回転操作される回転体と、回転体を回転可能に支持する支持体と、回転体の回転操作位置(回転角度)を検出する検出装置と、を備える操作装置が開示されている。上記検出装置は、回転体の所定位置に置かれたユーザの指先と、支持体に取り付けられた電極との間で生じる静電容量を検出し、その検出結果に基づき回転体の回転操作位置を検出する。
特開2005−149856号公報
しかしながら、上記従来の検出装置では、時計方向および反時計方向のいずれで回転操作されたのかを検出することは困難であり、この点に改良の余地があった。
本発明は、上記問題を鑑みてなされたもので、その目的は、回転体の回転角度と回転方向の両方が検出可能な回転状態検出装置を提供することにある。
開示されたひとつの発明は上記目的を達成するために以下の技術的手段を採用する。なお、特許請求の範囲に記載した括弧内の符号は、ひとつの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、開示された発明の技術的範囲を限定するものではない。
開示された発明のひとつは、入力される操作力により回転する回転体(10、101、102)、および回転体を回転可能に支持する支持体(20、201、202、203)を有する操作装置(1)に適用された、回転状態検出装置であることを前提とする。
そして上記発明は、回転体に設けられた第1電極(A1〜A8、Ao、Ai、Au、Ad)と、支持体に設けられ、第1電極との間で静電容量を生じさせる第2電極(B1〜B8、Bo、Bi、Bu、Bd)と、を備え、回転体を所定角度回転させる毎に静電容量が周期的に変化し、かつ、静電容量の変化を表した静電容量波形(W、Wa、Wb、Wc)が、回転体を正転させた場合と逆転させた場合とで異なる形状となるように、第1電極および第2電極は設けられており、静電容量が周期的に変化した回数に基づき、回転体の回転角度を算出する回転角度算出手段(41)と、静電容量波形の形状に基づき、回転体の回転方向を判別する回転方向判別手段(42)と、を備えることを特徴とする。
これによれば、回転体を所定角度回転させる毎に両電極間で生じる静電容量が周期的に変化するように両電極を設け、その周期的な変化が出現した回数に基づき回転体の回転角度を算出するので、回転体の回転角度が検出可能となる。また、回転体を正転させた場合と逆転させた場合とで静電容量波形の形状が異なるように両電極を設け、静電容量波形の形状に基づき回転体の回転方向を判別するので、回転体の回転方向が検出可能となる。以上により、上記発明によれば、回転角度を検出するための第1電極および第2電極を利用して、回転方向についても検出が可能になる。
本発明の第1実施形態において、回転状態検出装置を備える操作装置の配置場所を説明する図。 第1実施形態に係る操作装置の断面を模式的に示す図。 第1実施形態に係る第1電極および第2電極をZ軸方向から見た図。 第1実施形態に係る第3電極および第4電極をZ軸方向から見た図。 第1実施形態において、各電極により構成されるコンデンサの接続状態を示す等価回路図。 第1実施形態において、第1電極と第2電極の位置関係を模式的に示すとともに、その位置関係に対応する静電容量波形を示す図。 本発明の第2実施形態に係る操作装置の断面を、模式的に示す図。 第2実施形態において、各電極により構成されるコンデンサの接続状態を示す等価回路図。 本発明の第3実施形態において、第1電極と第2電極の位置関係を模式的に示すとともに、その位置関係に対応する静電容量波形を示す図。 本発明の第4実施形態に係る静電容量波形を示す図。 本発明の第5実施形態において、回転体および支持体の構造を示す分解斜視図。 第5実施形態において、第1電極と第2電極の位置関係を模式的に示す図。 第5実施形態において、第1電極と第2電極の位置関係を模式的に示す図。 第5実施形態において、第1電極と第2電極の位置関係を模式的に示す図。 図13に示す位置関係の場合におけるコンデンサの等価回路図。 図14に示す位置関係の場合におけるコンデンサの等価回路図。 第5実施形態に係る静電容量波形を示す図。 本発明の第6実施形態において、回転体および支持体の構造を示す分解斜視図。
以下、本発明の複数の実施形態を図面に基づいて説明する。尚、各実施形態において対応する構成要素には同一の符号を付すことにより、重複する説明を省略する場合がある。各実施形態において構成の一部分のみを説明している場合、当該構成の他の部分については、先行して説明した他の実施形態の構成を適用することができる。また、各実施形態の説明において明示している構成の組み合わせばかりではなく、特に組み合わせに支障が生じなければ、明示していなくても複数の実施形態の構成同士を部分的に組み合せることができる。
(第1実施形態)
本実施形態による回転状態検出装置は、図1に示す操作装置1に適用されている。この操作装置1は、車両の室内に設置されており、ユーザである車両乗員により手動操作される。操作装置1は、ユーザにより操作された内容に応じて、各種の車載装置へ作動内容を指令する指令信号を出力する。車載装置の具体例としては、車両の走行進路を案内するナビゲート装置51や、オーディオ装置52、空調装置53(図2参照)等が挙げられる。
図1に示すように、操作装置1は、車室内のうち車両運転者(ユーザ)の手が届く範囲内に設置される。操作装置10により操作された内容は、表示装置50に表示される。表示装置50は操作装置10から離れた位置に配置されている。これにより、ユーザは姿勢を大きく崩すことなく操作装置10を操作でき、かつ、フロントウインドシールド2から視線を大きく移動させることなく、表示装置50の表示内容を視認できる。
操作装置1は、ユーザの手で操作されるものであり、車両左右方向への遥動操作、車両前後方向への遥動操作、および符号Rに示す方向への回転操作が可能である。なお、図1中のX軸は、車両左右方向への遥動操作方向を示し、Y軸は、車両前後方向への遥動操作方向を示す。また、図2中のZ軸は、回転方向Rの中心線を示しておりX軸およびY軸に対して垂直に延びる。
図2に示すように、操作装置1は、以下に説明する操作ノブ10、支持体20およびベース部材30を備える。特許請求の範囲に記載の「回転体」に相当する操作ノブ10は、ユーザの手で掴まれる部材であり、支持体20により回転可能に支持されている。これにより、ユーザは、操作ノブ10を支持体20に対して相対的にR方向へ回転操作することができる。
支持体20は、ベース部材30によりX方向およびY方向へスライド移動可能に支持されている。これにより、ユーザは、支持体20とともに操作ノブ10を、ベース部材30に対して相対的にX方向およびY方向へ遥動操作することができる。ベース部材30は車室内の所定位置に固定されている。要するに、操作ノブ10は、ユーザの操作力によりR方向に回転し、X方向に遥動し、Y方向に遥動し得る。
操作ノブ10には、回転方向Rにおける基準位置へ向けて付勢力が付与されている。これにより、ユーザが操作ノブ10を回転操作した後、操作ノブ10から手を放すと、操作ノブ10は基準位置へ戻るように回転する。また、支持体20には、遥動方向X、Yにおける基準位置へ向けて付勢力が付与されている。これにより、ユーザが操作ノブ10とともに支持体20を遥動操作した後、操作ノブ10から手を放すと、操作ノブ10および支持体20は基準位置へ戻るように移動する。
図3および図2に示すように、操作ノブ10には複数の第1電極A1、A2、A3、A4、A5、A6、A7、A8が設けられている。したがって、第1電極A1〜A8は操作ノブ10とともに回転する。支持体20には、第1電極A1〜A8と同数の第2電極B1、B2、B3、B4、B5、B6、B7、B8が設けられている。これらの第1電極A1〜A8および第2電極B1〜B8は、Z軸の周りに等間隔で配置されている。
第1電極A1〜A8の各々は、長形電極Aa1、Aa2、Aa3、Aa4、Aa5、Aa6、Aa7、Aa8および短形電極Ab1、Ab2、Ab3、Ab4、Ab5、Ab6、Ab7、Ab8を有する。長形電極と短形電極の各々は電気接続されている。長形電極Aa1〜Aa8は、短形電極Ab1〜Ab8よりも大きい面積に設定されている。
詳細には、長形電極Aa1〜Aa8および短形電極Ab1〜Ab8は、回転径方向に延びる矩形形状の金属板であり、その径方向長さを異ならせることで面積を異ならせている。また、長形電極Aa1〜Aa8および短形電極Ab1〜Ab8は、回転方向Rに所定間隔離した状態で並べて配置されている。
第2電極B1〜B8は、Z軸方向から見て扇形状の金属板であり、第1電極A1〜A8の回転軌跡に対向する位置に配置されている。第2電極B1〜B8の各々は、Z軸方向から見て、1組の長形電極Aa1および短形電極Ab1(つまり1つの第1電極A1)を包含できる大きさである。
第1電極A1〜A8および第2電極B1〜B8の各々は、両電極間で静電容量を生じさせるコンデンサC1、C2、C3、C4、C5、C6、C7、C8を構成する。図3に示すように第1電極A1〜A8の全体が第2電極B1〜B8の投影範囲に位置する時、上記静電容量は最大となる。
図4および図2に示すように、支持体20には2つの第3電極D1、D2が設けられている。ベース部材30のうち、第3電極D1、D2に対向する部分には、第4電極E1、E2が設けられている。第3電極D1、D2および第4電極E1、E2の各々は、両電極間で静電容量を生じさせるコンデンサC9、C10を構成する。
第4電極E1、E2の各々は、Z軸方向から見て、1つの第3電極D1、D2を包含できる大きさである。そして、X方向およびY方向に支持体20が最大限に遥動したとしても、第3電極D1、D2の全体が第4電極E1、E2の投影範囲に位置するよう、第4電極E1、E2は、第3電極D1、D2に比べて十分に大きい面積に形成されている。
図5に示すように、上述した各々のコンデンサC1〜C10は電気接続されている。詳細には、複数の第1電極A1〜A8および第2電極B1〜B8は、第1グループおよび第2グループにグループ分けされている。以下の説明では、第1グループに属する第1電極A1〜A4および第2電極B1〜B4で構成されるコンデンサC1〜C4を、第1コンデンサと呼ぶ。また、第2グループに属する第1電極A5〜A8および第2電極B5〜B8で構成されるコンデンサC5〜C8を第2コンデンサと呼ぶ。
但し、複数の第1電極A1〜A8のうち、第1グループに属する第2電極B1〜B4とコンデンサを構成する第1電極が第1グループに属し、第2グループに属する第2電極B5〜B8とコンデンサを構成する第1電極が第2グループに属する。したがって、操作ノブ10が回転すると、第1電極A1〜A8の各々が属するグループは変化していく。
複数の第1コンデンサC1〜C4の各々は並列接続され、複数の第2コンデンサC5〜C8の各々も並列接続されている。コンデンサC9の第3電極D1側と、第1コンデンサC1〜C4の第2電極B1〜B4側とが接続されている。コンデンサC10の第3電極D2側と、第2コンデンサC5〜C8の第2電極B5〜B8側とが接続されている。第1コンデンサC1〜C4の第1電極A1〜A4側と第2コンデンサC5〜C8の第1電極A5〜A8側とが接続されている。
要するに、コンデンサC9、第1コンデンサC1〜C4、第2コンデンサC5〜C8およびコンデンサC10の順に、これらのコンデンサは直列接続されている。これら全てのコンデンサC1〜C10の合成容量を、以下の説明では静電容量Ctrと呼ぶ。なお、複数の第1電極A1〜A8の各々は互いに電気接続されているので、第1電極A1〜A8の各々が属するグループが変化しても、図5に示す回路は変化しない。つまり、コンデンサC1〜C10の合成容量(静電容量Ctr)は、第1電極A1〜A8のグループ変化によっては変化しない。
コンデンサC9の第4電極E1側は、電子制御装置(ECU40)の第1端子40aに接続され、コンデンサC10の第4電極E2側は、ECU40の第2端子40bに接続される。これにより、ECU40は、両端子40a、40bの情報に基づき、コンデンサC1〜C10の合成容量である静電容量Ctrを算出できる。この算出の具体例を以下に説明する。
例えば、両端子40a、40bの一方を接地し、他方に所定の電圧を印加する。ECU40は、電圧印加開始時点から、他方の端子に流れる電流が所定値に達するまでの所要時間を計測する。すると、静電容量Ctrが大きいほど上記所要時間は長くなる。そこで、ECU40は、計測した所要時間に基づき静電容量Ctrを算出する。
或いは、両端子40a、40bの一方を接地し、他方に所定の電流を流す。すると、静電容量Ctrに応じて両端子40a、40bの電位差は変化する。そこで、ECU40は、両端子40a、40bの電位差を検出し、検出した電位差に基づき静電容量Ctrを算出する。
操作ノブ10を回転操作すると、第1電極A1〜A8が回転するので、第1電極A1〜A8のうち第2電極B1〜B8に対向する部分の面積が変化する。よって、コンデンサC1〜C8の各々の静電容量が変化し、ひいては全体の静電容量Ctrが変化する。
これらの点を鑑み、ECU40は、上述の如く静電容量Ctrを算出し、算出した静電容量Ctrの変化に基づき操作ノブ10の回転操作量、および回転方向を算出する。なお、ベース部材30には、支持体20のX方向およびY方向の移動量を検出する、図示しない変位センサが取り付けられている。ECU40は、変位センサの検出結果に基づき、操作ノブ10のX方向およびY方向における遥動操作量と遥動操作方向を算出する。算出した回転操作量、回転方向、遥動操作量および遥動方向の信号は、先述した指令信号に相当する。
なお、図2中の符号11、21、22、31、32は、各電極を電気接続する金属片を示しており、図5の回路中に示す符号11、21、22、31、32に対応する。これらの金属片11、21、22、31、32は、樹脂製の操作ノブ10、支持体20およびベース部材30の内部に組み付けられている。
次に、ECU40が回転操作量および回転方向を算出する手法について、詳細に説明する。なお、ECU40はマイクロコンピュータ(マイコン)を有する。このマイコンの演算処理により、上述した各種の算出が実行される。
図6は、図3に示す第1電極A1〜A8が反時計方向(以下、順方向と呼ぶ)に回転した場合における、第1電極A1の長形電極Aa1および短形電極Ab1と、第2電極B8との位置関係を示す。符号(1)〜(8)の順に長形電極Aa1および短形電極Ab1が移動していくと、静電容量Ctrは図6の下段に示す如く変化する。つまり、図6の下段に示す静電容量波形Wは、操作ノブ10の回転角度に応じた静電容量Ctrの変化を表した波形である。
以下、順方向回転時における上記(1)〜(8)の状態について、長形電極Aa1および短形電極Ab1と第2電極B8との位置関係を説明するとともに、その位置関係に対応する静電容量Ctrについて説明する。なお、他の第1電極A2〜A8および第2電極B1〜B7についても上記位置関係と同様であり、説明を省略する。
(1)の状態では、長形電極Aa1および短形電極Ab1のいずれもが第2電極B8に対向する領域(以下、第2領域と呼ぶ)に無いので、静電容量Ctrは最も低い値(最低値L)になる。(1)の状態から操作ノブ10が順方向に回転すると、短形電極Ab1が第2領域へ進入し、その進入面積は徐々に増大する。そして、(2)の状態の如く、短形電極Ab1の全体が第2領域に進入した時点で、静電容量Ctrは第1中間値M1まで増大する。
その後、(3)の状態の如く、長形電極Aa1が第2領域へ進入を開始するまでは、操作ノブ10が順方向回転しても静電容量Ctrは変化せずに一定値(第1中間値M1)に保持される。(3)の状態から操作ノブ10がさらに順方向回転すると、長形電極Aa1が第2領域への進入を開始し、その進入面積は徐々に増大する。そして、(4)の状態の如く、長形電極Aa1の全体が第2領域に進入した時点で、静電容量Ctrは最も高い値(最高値H)になる。
その後、(5)の状態の如く、短形電極Ab1が第2領域から退出を開始するまでは、操作ノブ10が回転しても静電容量Ctrは変化せずに一定値(最高値H)に保持される。(5)の状態から操作ノブ10がさらに順方向回転すると、短形電極Ab1が第2領域から退出を開始し、短形電極Ab1の進入面積は徐々に減少する。そして、(6)の状態の如く、短径電極Ab1の全体が第2領域から退出した時点で、静電容量Ctrは第2中間値M2まで減少する。第2中間値M2は第1中間値M1とは異なる値に設定されている。
その後、(7)の状態の如く、長形電極Aa1が第2領域からの退出を開始するまでは、操作ノブ10が順方向回転しても静電容量Ctrは変化せずに一定値(第2中間値M2)に保持される。(7)の状態から操作ノブ10がさらに順方向回転すると、長形電極Aa1が第2領域からの退出を開始し、長形電極Aa1の進入面積は徐々に減少する。そして、(8)の状態の如く、長形電極Aa1の全体が第2領域から退出した時点で、静電容量Ctrは最も低い値(最低値L)になる。
以上により、操作ノブ10が順方向回転して、長形電極Aa1および短形電極Ab1と第2電極B8との位置関係が(1)〜(8)の順に変化すると、静電容量Ctrは次のように変化する。すなわち、静電容量Ctrは、最低値Lで保持された後、第1中間値M1まで上昇し、第1中間値M1で保持された後、最高値Hまで上昇する。その後、最高値Hで保持された後、第2中間値M2まで低下し、第2中間値M2で保持された後、最低値Lまで低下する。
したがって、静電容量波形Wには、複数の第1電極A1〜A8のいずれかが、複数の第2電極B1〜B8を通過する毎に、最低値Lから最高値Hまで上昇して最低値Lに戻るといった脈動波形Wpが現れる。そして、1つの脈動波形Wpには、値の異なる4種類の一定値(最低値L、第1中間値M1、最高値H、第2中間値M2)に保持される非変化部P1、P3、P5、P7が現れる。なお、脈動波形Wpのうち、非変化部P1、P3、P5、P7の間にて静電容量Ctrが上昇または下降する部分を、変化部P2、P4、P6、P8と呼ぶ。
操作ノブ10を順方向に回転させると、上記位置関係が(1)〜(8)の順に変化して、静電容量波形Wに含まれる4種類の一定値は、最低値L、第1中間値M1、最高値H、第2中間値M2、最低値Lの順番で繰り返し出現する。一方、操作ノブ10を逆方向に回転させると、上記位置関係が(8)〜(1)の順に変化して、静電容量波形Wに含まれる4種類の一定値は、最低値L、第2中間値M2、最高値H、第1中間値M1、最低値Lの順番で繰り返し出現する。
ECU40のマイコンは、先述した通り静電容量Ctrを算出する。この算出を所定周期(例えばマイコンの演算周期)で繰り返し実行することで、マイコンは静電容量波形Wを取得する。マイコンは、取得した静電容量波形Wに非変化部P1、P3、P5、P7が出現しているか否かを判定する。
例えば、第1中間値M1を中央値とした所定幅の静電容量範囲に、算出した静電容量Ctrの値が所定時間t1以上継続していれば、第1中間値M1が出現していると判定する。但し、所定時間t2(t2>t1)以上静電容量Ctrが変化しなければ、操作ノブ10は回転していないと判定する。
非変化部P1、P3、P5、P7が出現していると判定されれば、出現した脈動波形Wpの数をマイコンはカウントする。例えば、最低値Lに対応する非変化部P1が出現した回数を脈動波形Wpの出現回数とみなして、マイコンはカウントする。マイコンは、そのカウント数に基づき、操作ノブ10の回転操作量を算出する。このように回転操作量を算出している時のマイコンは、図2に示す回転角度算出手段41として機能する。
さらにマイコンは、上述した非変化部P1、P3、P5、P7の出現判定結果に基づき、4種類の非変化部P1、P3、P5、P7が出現した順番を判定する。判定した順番が、最低値L、第1中間値M1、最高値H、第2中間値M2、最低値Lの順番であれば、順方向回転であるとマイコンは判定する。一方、最低値L、第2中間値M2、最高値H、第1中間値M1、最低値Lの順番であれば、逆方向回転であるとマイコンは判定する。このように回転方向を判別している時のマイコンは、図2に示す回転方向判別手段42として機能する。
以上に説明した本実施形態では、要するに、以下に列挙する特徴を備える。そして、それらの各特徴により以下に説明する作用効果が発揮される。
<特徴1>
要するに、本実施形態に係る回転状態検出装置は、操作ノブ10を所定角度回転させる毎に静電容量Ctrが周期的に変化するように、第1電極A1〜A8および第2電極B1〜B8が設けられている。さらに、静電容量波形Wの形状が、順方向に正転させた場合と逆転させた場合とで異なるように、第1電極A1〜A8および第2電極B1〜B8は設けられている。そして、静電容量Ctrが周期的に変化した回数(脈動波形Wpの出現回数)に基づき、操作ノブ10の回転角度(回転操作量)を算出する回転角度算出手段41を備える。また、静電容量波形Wの形状に基づき、操作ノブ10の回転方向を判別する回転方向判別手段42を備える。
そのため、回転角度を検出するための第1電極A1〜A8および第2電極B1〜B8を利用して、回転方向についても検出が可能になる。つまり、回転操作量の検出に必要なハード構成を利用して、回転方向の検出が可能になる。
<特徴2>
さらに、本実施形態に係る回転状態検出装置は、第1電極A1〜A8および第2電極B1〜B8が、操作ノブ10の回転方向に複数並べて配置されている。そのため、操作ノブ10が1回転する間に脈動波形Wpが出現する回数を複数回にできるので、回転角度算出手段41により算出可能な回転角度の分解能が向上される。
<特徴3>
さらに、本実施形態に係る回転状態検出装置は、第1コンデンサC1〜C4および第2コンデンサC5〜C8が直列接続されており、これらのコンデンサC1〜C8を含めた合成容量の変化を、静電容量波形Wとして回転方向判別に用いている。
これによれば、第1コンデンサC1〜C4および第2コンデンサC5〜C8の第1電極A1〜A8の側を、ECU40の側に電気接続することを不要にできる。そのため、回転可能な操作ノブ10と、その操作ノブ10を支持する支持体20との間で、電気接続する部分を無くすことができる。よって、第1電極A1〜A8に接続された金属片11を、支持体20に設けられた他の金属片と摺動させて電気接続する構造が不要になるので、電気接続構造が簡素になる。
<特徴4>
本実施形態に係る回転状態検出装置は、静電容量波形Wには3種類以上の非変化部P1、P3、P5、P7が含まれており、回転方向判別手段42は、非変化部P1、P3、P5、P7が出現する順番に基づいて回転方向を判別する。
これによれば、静電容量波形Wの形状を正転時と逆転時とで異ならせておき、その形状の違いで回転方向を判別するにあたり、非変化部P1、P3、P5、P7の出現を判定し、その出現した順番に基づき形状の違いを判別できる。そのため、静電容量波形Wの傾きを算出して形状の違いを判別する場合に比べて、その判別に要する処理負荷を軽減できるとともに、判別精度を向上できる。
<特徴5>
さらに、本実施形態に係る回転状態検出装置は、第1電極A1〜A8は面積の異なる2種類の電極、つまり長形電極Aa1〜Aa8および短形電極Ab1〜Ab8を電気接続して構成されている。そして、これら2種類の電極Aa1〜Aa8、Ab1〜Ab8は、回転方向に所定間隔離した状態で並べて配置されている。これによれば、3種類以上の非変化部P1、P3、P5、P7が静電容量波形Wに含まれるようにすることを、簡素な構造で容易に実現できるようになる。
<特徴6>
さらに本実施形態では、操作装置1は、支持体20を移動可能な状態で保持するベース部材30を備える。そして、本実施形態に係る回転状態検出装置は、支持体20に設けられた複数の第3電極D1、D2と、ベース部材に設けられた複数の第4電極E1、E2と、を備える。
そして、第3電極D1、D2は、第2電極B1〜B8から出力された静電容量波形の信号が入力される。つまり、第3電極D1、D2の電位は、コンデンサC1〜C8の合成容量変化に応じて変化する。第4電極E1、E2は、複数の第3電極D1、D2との間で静電容量を生じさせる。つまり、第4電極E1、E2の電位は、コンデンサC1〜C8の合成容量変化に応じて変化する。回転方向判別手段42は、第4電極E1、E2から出力される信号に基づき、操作ノブ10の回転方向を判別する。
これによれば、コンデンサC9、C10の第3電極D1、D2の側を、ECU40の側に電気接続することを不要にできる。そのため、移動可能な支持体20と、その支持体20を保持するベース部材30との間で、電気接続する部分を無くすことができる。よって、第3電極D1、D2に接続された金属片21、22を、移動不能な他の金属片と摺動させて電気接続する構造が不要になるので、電気接続構造が簡素になる。
<特徴7>
さらに本実施形態では、複数の第1コンデンサC1〜C4の各々を並列接続し、また、複数の第2コンデンサC5〜C8の各々を並列接続しているので、合成容量である静電容量Ctrの最高値Hを大きくできる。よって、複数種類の一定値(最低値L、第1中間値M1、最高値H、第2中間値M2)の各々を、大きく異ならせることができる。そのため、静電容量波形Wに非変化部P1、P3、P5、P7が出現しているか否かを判定するにあたり、その判定精度を向上できる。
(第2実施形態)
上記第1実施形態では、第1コンデンサC1〜C4および第2コンデンサC5〜C8は直列に接続されている。これに対し本実施形態では、第1コンデンサC1〜C4および第2コンデンサC5〜C8は並列に接続されている。
以下、本実施形態に係る回転状態検出装置について、図7および図8を用いて詳細に説明する。図7に示すように、第1電極A1〜A8、第2電極B1〜B8、第3電極D1、D2、および第4電極E1、E2が設けられる位置は、図2に示す第1実施形態と同じである。但し、図8に示す如く第1コンデンサC1〜C4および第2コンデンサC5〜C8を並列に電気接続しているので、第1電極A1〜A8を第3電極D2に接続することが必要になる。
そこで、図7に示すように、操作ノブ10には回転端子10Tが固定され、支持体20には、回転端子10Tと接触する固定端子20Tが固定されている。操作ノブ10が回転すると、回転端子10Tは、固定端子20Tに接触しながら操作ノブ10とともに回転する。詳細には、回転端子10Tおよび固定端子20Tは、Z軸上に配置されてスラスト方向に接触している。このように、互いに摺動する端子10T、20Tを備えることで、第1コンデンサC1〜C4および第2コンデンサC5〜C8の並列接続構造を実現可能にしている。
なお、複数の第1電極A1〜A8のうち、第1グループに属する第2電極B1〜B4とコンデンサを構成する第1電極が第1グループに属し、第2グループに属する第2電極B5〜B8とコンデンサを構成する第1電極が第2グループに属する。したがって、操作ノブ10が回転すると、第1電極A1〜A8の各々が属するグループは変化していく。そして、複数の第1電極A1〜A8の各々は互いに電気接続されているので、第1電極A1〜A8の各々が属するグループが変化しても、図8に示す回路は変化しない。つまり、コンデンサC1〜C10の合成容量(静電容量Ctr)は、第1電極A1〜A8のグループ変化によっては変化しない。
以上により、本実施形態に係る回転状態検出装置は、第1コンデンサC1〜C4および第2コンデンサC5〜C8が並列接続されており、これらのコンデンサC1〜C8を含めた合成容量の変化を、静電容量波形Wとして回転方向判別に用いている。
これによれば、第1コンデンサC1〜C4および第2コンデンサC5〜C8を直列接続した図5の場合に比べて、合成容量である静電容量Ctrの最高値Hを大きくできる。よって、複数種類の一定値(最低値L、第1中間値M1、最高値H、第2中間値M2)の各々を、大きく異ならせることができる。そのため、静電容量波形Wに非変化部P1、P3、P5、P7が出現しているか否かを判定するにあたり、その判定精度を向上できる。
(第3実施形態)
上記第1実施形態に係る第1電極A1〜A8は、2種類の電極、つまり長形電極Aa1〜Aa8および短形電極Ab1〜Ab8を電気接続して構成されている。これに対し本実施形態に係る第1電極は、1枚の電極板により構成されており、長形電極部Ac1および短形電極部Ad1を有する形状に形成されている。操作ノブ10の回転径方向において、長形電極部Ac1の長さは短形電極部Ad1よりも長い。
図9は、第1電極の長形電極部Ac1および短形電極部Ad1と、第2電極B8との位置関係を示す。符号(1)〜(6)の順に長形電極部Ac1および短形電極部Ad1が移動していくと、静電容量Ctrは図9の下段に示す如く変化する。つまり、図9の下段に示す静電容量波形Waは、操作ノブ10の回転角度に応じた静電容量Ctrの変化を表した波形である。
以下、順方向回転時における上記(1)〜(6)の状態について、長形電極部Ac1および短形電極部Ad1と第2電極B8との位置関係を説明するとともに、その位置関係に対応する静電容量Ctrについて説明する。
(1)の状態では、長形電極部Ac1および短形電極部Ad1のいずれもが第2領域に無いので、静電容量Ctrは最低値Lになる。(1)の状態から操作ノブ10が順方向に回転すると、短形電極部Ad1が第2領域へ進入し、その進入面積は徐々に増大する。そして、(2)の状態の如く、短形電極部Ad1の全体が第2領域に進入した時点で、静電容量Ctrは第1中間値M1まで増大する。このように、短形電極部Ad1の進入量に起因した静電容量Ctrの増大は、静電容量波形Waの変化部P2に相当する。
その後、(2)の状態から操作ノブ10がさらに順方向回転すると、長形電極部Ac1が第2領域への進入を開始し、その進入面積は徐々に増大する。そして、(3)の状態の如く、長形電極部Ac1の全体が第2領域に進入した時点で、静電容量Ctrは最高値Hになる。このように、長形電極部Ac1の進入量に起因した静電容量Ctrの増大は、静電容量波形Waの変化部P4に相当する。そして、長形電極部Ac1の回転径方向長さは、短形電極部Ad1の回転径方向長さに比べて長いので、変化部P4の傾きは変化部P2の傾きよりも大きい。
その後、(4)の状態の如く、短形電極部Ad1が第2領域から退出を開始するまでは、操作ノブ10が回転しても静電容量Ctrは変化せずに一定値(最高値H)に保持される。(4)の状態から操作ノブ10がさらに順方向回転すると、短形電極部Ad1が第2領域から退出を開始し、短形電極部Ad1の進入面積は徐々に減少する。そして、(5)の状態の如く、短径電極部Ad1の全体が第2領域から退出した時点で、静電容量Ctrは第2中間値M2まで減少する。このように、短形電極部Ad1の退出量に起因した静電容量Ctrの減少は、静電容量波形Waの変化部P6に相当する。
その後、(5)の状態から操作ノブ10がさらに順方向回転すると、長形電極部Ac1が第2領域からの退出を開始し、長形電極部Ac1の進入面積は徐々に減少する。そして、(6)の状態の如く、長形電極部Ac1の全体が第2領域から退出した時点で、静電容量Ctrは最低値Lになる。このように、長形電極部Ac1の退出量に起因した静電容量Ctrの減少は、静電容量波形Waの変化部P8に相当する。そして、長形電極部Ac1の回転径方向長さは、短形電極部Ad1の回転径方向長さに比べて長いので、変化部P8の傾きは変化部P6の傾きよりも大きい。
以上により、操作ノブ10が順方向回転して、長形電極部Ac1および短形電極部Ad1と第2電極B8との位置関係が(1)〜(6)の順に変化すると、静電容量Ctrは次のように変化する。すなわち、静電容量Ctrは、最低値Lで保持された後、第1中間値M1を通過して最高値Hまで上昇する。なお、最低値Lから第1中間値M1までの上昇傾きは、第1中間値M1から最高値Hまでの上昇傾きよりも小さい。
その後、静電容量Ctrは最高値Hで保持された後、第2中間値M2を通過して最低値Lまで減少する。なお、最高値Hから第2中間値M2までの減少傾きは、第2中間値M2から最低値Lまでの減少傾きよりも小さい。
したがって、操作ノブ10を順方向に回転させると、上記位置関係が(1)〜(6)の順に変化して、静電容量波形Wに含まれる非変化部P1、P5および変化部P2、P4、P6、P8は、次の順番で繰り返し出現する。すなわち、非変化部P1(L)、変化部P2(傾き小)、変化部P4(傾き大)、非変化部P5(H)、変化部P6(傾き小)、変化部P8(傾き大)、非変化部P1(L)の順番である。
一方、操作ノブ10を逆方向に回転させると、上記位置関係が(6)〜(1)の順に変化して次の順番になる。すなわち、非変化部P1(L)、変化部P8(傾き大)、変化部P6(傾き小)、非変化部P5(H)、変化部P4(傾き大)、変化部P2(傾き小)、非変化部P1(L)の順番である。
ECU40のマイコンは、非変化部P1、P5に加え、変化部P2、P4、P6、P8が静電容量波形Wに出現しているか否かを判定する。変化部P2、P4、P6、P8の出現判定は、算出した静電容量Ctrの変化の傾きを演算して実施する。
さらにマイコンは、上述した非変化部P1(L)、P5(H)および変化部P2(傾き小)、P4(傾き大)、P6(傾き小)、P8(傾き大)の出現判定結果に基づき、これらが出現した順番を判定する。判定した順番が、L、傾き小、傾き大、H、傾き小、傾き大、Lであれば、順方向回転であるとマイコンは判定する。一方、L、傾き大、傾き小、H、傾き大、傾き小、Lの順番であれば、逆方向回転であるとマイコンは判定する。このように回転方向を判別している時のマイコンは、回転方向判別手段42として機能する。
以上により、1枚の電極板で第1電極を構成した本実施形態によっても、第1実施形態と同様にして、回転角度を検出するための第1電極A1〜A8および第2電極B1〜B8を利用して、回転方向についても検出が可能になる。
(第4実施形態)
本実施形態は、第1実施形態の変形例であり、図10は、本実施形態に係る静電容量波形Wbの形状を示す。図示されるように、静電容量波形Wbは、非変化部および変化部P1〜P8の各々に対応する操作ノブ10の回転角度θ1〜θ8が全て同一となる形状である。換言すれば、このような形状の静電容量波形Wbとなるよう、第1電極A1〜A8および第2電極B1〜B8が設けられている。
また、第1実施形態に係る回転角度算出手段41は、脈動波形Wpの出現回数に基づき回転操作量を算出している。これに対し、本実施形態に係る回転角度算出手段41は、非変化部および変化部P1〜P8が移り変わっていく回数、つまり非変化部および変化部P1〜P8の出現回数に基づき回転操作量を算出する。
このように、本実施形態によれば、1つの脈動波形Wpに含まれる非変化部および変化部P1〜P8の出現回数に基づき回転操作量を算出するので、脈動波形Wpの出現回数に基づき回転操作量を算出する場合に比べて、算出の分解能を向上できる。
例えば、操作ノブ10が1回転する毎に脈動波形Wpが8回出現する場合、つまり、操作ノブ10を45度回転させる毎に脈動波形Wpが周期的に出現する場合において、第1実施形態の手法による分解能は45度である。これに対し、非変化部および変化部P1〜P8は1つの脈動波形Wpに8つ含まれているので、分解能は8倍になる。すなわち、操作ノブ10が1回転する毎に非変化部および変化部P1〜P8は64回出現するので、本実施形態の手法による分解能は5.625度となる。
(第5実施形態)
上記第1および第2実施形態では、第1グループに属する第1電極A1〜A4および第2グループに属する第1電極A5〜A8は、同一の回転軌跡上に配置されている。これに対し本実施形態では、第1グループに属する第1電極Aoおよび第2グループに属する第1電極Aiは、互いに異なる回転軌跡上に配置されている。
図11を用いて詳細に説明すると、ユーザにより回転操作される回転体101は、金属製の円環部材に、径方向長さが異なるように凹凸を設けた形状に形成されている。そして、円環部材のうち径方向外側に凸となる部分(図中の斜線部分)が第1電極Ao(以下、外側第1電極Aoと呼ぶ)として機能する。これら複数の外側第1電極Aoは第1グループに属し、同一の回転軌跡上にて等間隔に並べて配置されている。
また、上記円環部材のうち径方向外側に凸となる部分(図中の斜線部分)が第1電極Ai(以下、内側第1電極Aiと呼ぶ)として機能する。これらの複数の内側第1電極Aiは第2グループに属し、同一の回転軌跡上にて等間隔に並べて配置されている。要するに、1つの回転体101に2種類の第1電極Ao、Aiが設けられている。複数の外側第1電極Aoは、回転体101の外周面に位置する回転軌跡上を回転し、複数の内側第1電極Aiは、回転体101の内周面に位置する回転軌跡上を回転する。
回転体101を回転可能に支持する支持体201は、外側第1電極Aoに対向配置された第2電極Bo(以下、外側第2電極Boと呼ぶ)と、内側第1電極Aiに対向配置された第2電極Bi(以下、内側第2電極Biと呼ぶ)とを有する。複数の外側第2電極Boは第1グループに属し、同一の回転軌跡上にて等間隔に並べて配置されている。複数の内側第2電極Biは第2グループに属し、同一の回転軌跡上にて等間隔に並べて配置されている。
なお、図11では、支持体201のうち回転体101を支持する部分については図示を省略している。また、図11中の斜線は、電極Ao、Ai、Bo、Biの位置を明示するためのものであり、断面を示すハッチングを意味するものではない。また、回転体101のうち、外側第1電極Aoと内側第1電極Aiの間に位置する中間部は、外側第2電極Boおよび内側第2電極Biのいずれとも十分に離して配置されている。そのため、上記中間部が第2電極Bo、Biとの間で形成する静電容量はゼロとみなされる。
ここで、上記第1および第2実施形態では、第1グループの第1電極A1〜A4および第2グループの第1電極A5〜A8は、いずれの第2電極B1〜B8ともコンデンサC1〜C8を構成し得る。これに対し本実施形態では、図13〜図16に示すように、外側第1電極Aoは外側第2電極Boとだけ第1コンデンサC11、C12を構成し、内側第1電極Aiは内側第2電極Biとだけ第2コンデンサC13、C14を構成する。
図12は、回転体101の回転位置が、外側第1電極Aoおよび内側第1電極Aiのいずれもが、第2電極Bo、Biに対向しない位置である場合を示す。この場合には、第1コンデンサC11、C12および第2コンデンサC13、C14のいずれも構成されない。
なお、図示されるように、外側第2電極Boの面積は内側第2電極Biの面積よりも小さく設定されている。また、外側第1電極Aoと内側第1電極Aiは、回転方向において交互に配置されている。外側第1電極Aoと内側第1電極Aiとの間隔は、長短2種類の長さに設定されており、長い間隔と短い間隔とが交互に繰り返すように外側第1電極Aoおよび内側第1電極Aiは配置されている。
図13は、回転体101が図12の状態から順方向に回転した状態であって、外側第1電極Aoは外側第2電極Boに対向する一方で、内側第1電極Aiは内側第2電極Biに対向しない場合を示す。この場合には、第1コンデンサC11、C12は構成される一方で、第2コンデンサC13、C14は構成されない。
図14は、回転体101が図13の状態からさらに順方向に回転した状態であって、外側第1電極Aoおよび内側第1電極Aiの各々が、外側第2電極Boおよび内側第2電極Biに対向する場合を示す。この場合には、第1コンデンサC11、C12および第2コンデンサC13、C14の両方が構成される。
外側第1電極Aoおよび内側第1電極Aiは電気接続され、外側第2電極Boおよび第3電極D1は電気接続され、内側第2電極Biおよび第3電極D2は電気接続されている。なお、第3電極D1、D2および第4電極E1、E2により構成されるコンデンサC9、C10の第4電極E1、E2側は、図5と同様にして第1端子40aと第2端子40bに電気接続される。
そのため、図13の如く第1コンデンサC11、C12が構成される場合には、図15に示すように、第1コンデンサC11、C12は他のコンデンサC9、C10に対して直列接続される。複数の第1コンデンサC11、C12は互いに直列接続される。
また、図14の如く第1および第2コンデンサC11、C12、C13、C14が構成される場合には、図16に示すように、これらのコンデンサC11、C12、C13、C14は他のコンデンサC9、C10に対して直列接続される。複数の第1コンデンサC11、C12は互いに直列接続され、複数の第2コンデンサC13、C14は互いに直列接続される。第1コンデンサC11、C12および第2コンデンサC13、C14は互いに並列接続される。
複数の第1コンデンサC11、C12および複数の第2コンデンサC13、C14の各々は、全て同一の静電容量Cである。そのため、図13および図15に示す第1コンデンサC11、C12の合成容量Ctr’は、1/(1/C+1/C)=C/2となる。また、図14および図16に示す第1コンデンサC11、C12と第2コンデンサC13、C14の合成容量Ctr’は、1/(1/2C+1/2C)=Cとなる。なお、図12の場合には、第1および第2コンデンサC11、C12、C13、C14の合成容量Ctr’はゼロであると言える。
図17は、操作ノブ10の回転角度に応じた静電容量Ctr’の変化を表した静電容量波形Wcである。なお、ECU40のマイコンが検出する静電容量は、上記合成容量Ctr’にコンデンサC9、C10を合成した容量である。以下、静電容量波形Wcの形状の詳細について説明する。
図12の状態では、外側第1電極Aoおよび内側第1電極Aiのいずれもが、外側第2電極Boに対向する領域(以下、外側第2領域と呼ぶ)および内側第2電極Biに対向する領域(以下、内側第2領域と呼ぶ)に無い。そのため、静電容量Ctr’は最も低い値(最低値L=0)になる。図12の状態から操作ノブ10が順方向に回転すると、外側第2電極Boが外側第2領域へ進入し、その進入面積は徐々に増大する。そして、図13の状態の如く、外側第2電極Boの全体が外側第2領域に進入した時点で、静電容量Ctr’は中間値M(=C/2)まで増大する。
その後、内側第1電極Aiが内側第2領域への進入を開始するまでは、操作ノブ10が順方向回転しても静電容量Ctr’は変化せずに一定値(中間値M)に保持される。その後さらに順方向回転させると、内側第1電極Aiが内側第2領域への進入を開始し、その進入面積は徐々に増大する。そして、図14の状態の如く、内側第1電極Aiの全体が内側第2領域に進入した時点で、静電容量Ctr’は最も高い値(最高値H=C)になる。
その後、外側第1電極Aoが外側第2領域から退出を開始するまでは、操作ノブ10が回転しても静電容量Ctr’は変化せずに一定値(最高値H)に保持される。その後、操作ノブ10がさらに順方向回転すると、外側第1電極Aoが外側第2領域から退出を開始し、外側第1電極Aoの進入面積は徐々に減少する。そして、外側第1電極Aoの全体が外側第2領域から退出した時点で、静電容量Ctr’は最低値Lになる。
以上により、操作ノブ10が順方向回転して、第1電極Ao、Aiと第2電極Bo、Biとの位置関係が図12〜図14の順に変化すると、静電容量Ctr’は次のように変化する。すなわち、静電容量Ctr’は、最低値Lで保持された後、中間値Mまで上昇し、中間値Mで保持された後、最高値Hまで上昇する。その後、最高値Hで保持された後、最低値Lまで低下する。
したがって、静電容量波形Wcには、複数の第1電極Ao、Aiのいずれかが、複数の第2電極Bo、Biを通過する毎に、最低値Lから最高値Hまで上昇して最低値Lに戻るといった脈動波形Wpが現れる。そして、1つの脈動波形Wpには、値の異なる3種類の一定値(最低値L、中間値M、最高値H)に保持される非変化部P1、P3、P5が現れる。なお、脈動波形Wpのうち、非変化部P1、P3、P5の間にて静電容量Ctr’が上昇または下降する部分を、変化部P2、P4、P9と呼ぶ。
操作ノブ10を順方向に回転させると、上記位置関係が図12、図13、図14の順に変化して、静電容量波形Wcに含まれる3種類の一定値は、最低値L、中間値M、最高値H、最低値Lの順番で繰り返し出現する。一方、操作ノブ10を逆方向に回転させると、上記位置関係が図14、図13、図12の順に変化して、静電容量波形Wcに含まれる3種類の一定値は、最低値L、中間値M、最高値H、最低値Lの順番で繰り返し出現する。要するに、上記第1および第2実施形態では、非変化部P1、P3、P5、P7が4種類であったが、本実施形態に係る非変化部P1、P3、P5は3種類である。
ECU40のマイコンは、静電容量波形Wcに非変化部P1、P3、P5が出現しているか否かを判定する。非変化部P1、P3、P5が出現していると判定されれば、マイコン(回転角度算出手段41)は、出現した脈動波形Wpの数をカウントし、そのカウント数に基づき、操作ノブ10の回転操作量を算出する。
さらにマイコン(回転方向判別手段42)は、上述した非変化部P1、P3、P5の出現判定結果に基づき、3種類の非変化部P1、P3、P5が出現した順番を判定する。判定した順番が、最低値L、中間値M、最高値H、最低値Lの順番であれば、順方向回転であるとマイコンは判定する。一方、最低値L、最高値H、中間値M、最低値Lの順番であれば、逆方向回転であるとマイコンは判定する。
以上により、本実施形態では、第1グループに属する外側第1電極Aoと、第2グループに属する内側第1電極Aiとは、互いに異なる回転軌跡上に配置されている。外側第1電極Aoおよび外側第2電極Boは第1コンデンサC11、C12を構成する。内側第1電極Aiおよび内側第2電極Biは第2コンデンサC13、C14を構成する。そして、回転方向判別手段42による回転方向の判別に用いられる静電容量波形Wcは、第1コンデンサおよび第2コンデンサの合成容量の変化を表す波形であることを特徴とする。
ここで、上記第1実施形態では、非変化部P1、P3、P5、P7が出現する順番を正転時と逆転時とで異なる順番にするためには、非変化部P1、P3、P5、P7が4種類必要である。これに対し本実施形態では、外側第1電極Aoおよび内側第1電極Aiが異なる回転軌跡上に配置されているので、非変化部P1、P3、P5を3種類にしつつ、正転時と逆転時とで非変化部P1、P3、P5が異なる順番で出現するようにできる。そのため、非変化部P1、P3、P5の各々における静電容量の値を大きく異ならせることができる。よって、非変化部P1、P3、P5の出現有無を判定するにあたり、その判定精度を向上できる。
(第6実施形態)
上記第5実施形態では、第1グループに属する外側第1電極Aoと第2グループに属する内側第1電極Aiとが回転径方向に異なる位置に配置されることで、外側第1電極Aoと内側第1電極Aiとが互いに異なる回転軌跡上に位置する。これに対し本実施形態では、図18に示すように、第1グループに属する第1電極Au(以下、上側第1電極Auと呼ぶ)と、第2グループに属する第1電極Ad(以下、下側第1電極Adと呼ぶ)とが、回転軸方向に異なる位置に配置されている。これにより、上側第1電極Auと下側第1電極Adとが、回転軸方向にずれて互いに異なる回転軌跡上に位置する。
図18を用いて詳細に説明すると、ユーザにより回転操作される回転体102は、金属製の円環部材に、Z軸方向長さが異なるように凹凸を設けた形状に形成されている。そして、円環部材のうちZ軸方向上側(ユーザ側)に凸となる部分(図中の斜線部分)が、第1電極Au(以下、上側第1電極Auと呼ぶ)として機能する。これら複数の上側第1電極Auは第1グループに属し、同一の回転軌跡上にて等間隔に並べて配置されている。
また、円環部材のうちZ軸方向下側に凸となる部分(図中の斜線部分)が、第1電極Ad(以下、下側第1電極Adと呼ぶ)として機能する。これら複数の下側第1電極Adは第2グループに属し、同一の回転軌跡上にて等間隔に並べて配置されている。要するに、1つの回転体102に2種類の第1電極Au、Adが設けられている。なお、上側第1電極Auによる回転軌跡の回転径方向位置は、下側第1電極Adによる回転軌跡の回転径方向位置と一致する。
回転体102を回転可能に支持する支持体202、203は、上側第1電極Auに対向配置された第2電極Bu(以下、上側第2電極Buと呼ぶ)と、下側第1電極Adに対向配置された第2電極Bd(以下、下側第2電極Bdと呼ぶ)とを有する。複数の上側第2電極Buは第1グループに属し、同一の回転軌跡上にて等間隔に並べて配置されている。複数の下側第2電極Bdは第2グループに属し、同一の回転軌跡上にて等間隔に並べて配置されている。
なお、図18では、支持体202、203のうち回転体102を支持する部分については図示を省略している。また、図18中の斜線は、電極Au、Ad、Bu、Bdの位置を明示するためのものであり、断面を示すハッチングを意味するものではない。また、回転体102のうち、上側第1電極Auと下側第1電極Adの間に位置する中間部は、上側第2電極Buおよび下側第2電極Bdのいずれとも十分に離して配置されている。そのため、上記中間部が第2電極Bu、Bdとの間で形成する静電容量はゼロとみなされる。
本実施形態では、上側第1電極Auは上側第2電極Buと第1コンデンサを構成し、下側第1電極Adは下側第2電極Bdと第2コンデンサを構成する。これらのコンデンサによる静電容量波形は、上記第5実施形態の図17と同一の形状である。したがって、本実施形態によっても、上記第5実施形態と同様にして、非変化部P1、P3、P5を3種類にしつつ、正転時と逆転時とで非変化部P1、P3、P5が異なる順番で出現するようにできる。
(他の実施形態)
本発明は上記実施形態の記載内容に限定されず、以下のように変更して実施してもよい。また、各実施形態の特徴的構成をそれぞれ任意に組み合わせるようにしてもよい。
・上記各実施形態に係るマイコンは、回転操作量の算出および回転方向の判別を実施しているが、これらの処理に加え、回転体10、101、102の回転速度をマイコンが算出してもよい。
・上記第1実施形態では、面積の異なる2種類の電極Aa1、Ab1を電気接続して第1電極A1〜A8は構成されている。これに対し、第1電極A1〜A8と第2電極B1〜B8を入れ替えて、第2電極B1〜B8が、面積の異なる2種類の電極を電気接続して構成されていてもよい。
・上記第5実施形態および第6実施形態では、図15および図16に示すように、第1コンデンサC11、C12および第2コンデンサC13、C14を並列に接続している。これに対し、第1コンデンサC11、C12および第2コンデンサC13、C14を直列に接続してもよい。
・上記各実施形態にかかる回転体10、101、102には、回転方向Rにおける基準位置へ向けて付勢力が付与されている。これに対し、上記付勢力を付与する構造を廃止して、ユーザが回転体10、101、102から手を離しても基準位置に戻らないように構成してもよい。
・上記各実施形態にかかる回転体10、101、102には、回転方向Rにおける基準位置へ向けて付勢力が付与されている。また、上記各実施形態にかかる支持体20には、遥動方向X、Yにおける基準位置へ向けて付勢力が付与されている。これに対し、上記付勢力を付与する構造を廃止して、ユーザが回転体10、101、102から手を離しても基準位置に戻らないように構成してもよい。
・上記第5実施形態では、金属製の円環部材に、径方向長さが異なるように凹凸を設けることで、円環部材の一部を外側第1電極Aoおよび内側第1電極Aiとして機能させている。これに対し、樹脂製の円環部材の所定位置に、外側第1電極Aoおよび内側第1電極Aiを取り付けることで、図11に示す回転体101と同様の機能を発揮させる構成であってもよい。
・上記第6実施形態では、金属製の円環部材に、軸方向長さが異なるように凹凸を設けることで、円環部材の一部を上側第1電極Auおよび下側第1電極Adとして機能させている。これに対し、樹脂製の円環部材の所定位置に、上側第1電極Aoおよび下側第1電極Adを取り付けることで、図18に示す回転体102と同様の機能を発揮させる構成であってもよい。
1…操作装置、10、101、102…操作ノブ(回転体)、20、201、202、203…支持体、30…ベース部材、41…回転角度算出手段、42…回転方向判別手段、A1〜A8、Ao、Ai、Au、Ad…第1電極、Aa1、Ab1…面積の異なる2種類の電極、B1〜B8、Bo、Bi、Bu、Bd…第2電極、W、Wa、Wb、Wc…静電容量波形、C1〜C4…第1コンデンサ、C5〜C8…第2コンデンサ、D1、D2…第3電極、E1、E2…第4電極、P1、P3、P5、P7…非変化部、P2、P4、P6、P8…変化部、θ1〜θ8…回転角度。

Claims (9)

  1. 入力される操作力により回転する回転体(10、101、102)、および前記回転体を回転可能に支持する支持体(20、201、202、203)を有する操作装置(1)に適用された、回転状態検出装置において、
    前記回転体に設けられた第1電極(A1〜A8、Ao、Ai、Au、Ad)と、
    前記支持体に設けられ、前記第1電極との間で静電容量を生じさせる第2電極(B1〜B8、Bo、Bi、Bu、Bd)と、
    を備え、
    前記回転体を所定角度回転させる毎に前記静電容量が周期的に変化し、かつ、前記静電容量の変化を表した静電容量波形(W、Wa、Wb、Wc)が、前記回転体を正転させた場合と逆転させた場合とで異なる形状となるように、前記第1電極および前記第2電極は設けられており、
    前記静電容量が周期的に変化した回数に基づき、前記回転体の回転角度を算出する回転角度算出手段(41)と、
    前記静電容量波形の形状に基づき、前記回転体の回転方向を判別する回転方向判別手段(42)と、
    を備えることを特徴とする回転状態検出装置。
  2. 前記第1電極および前記第2電極は、前記回転体の回転方向に複数並べて配置されていることを特徴とする請求項1に記載の回転状態検出装置。
  3. 複数の前記第2電極は、第1グループおよび第2グループにグループ分けされており、
    前記第1グループに属する前記第2電極(B1〜B4)で構成される第1コンデンサ、および前記第2グループに属する前記第2電極(B5〜B8)で構成される第2コンデンサは直列接続されており、
    前記判別に用いられる前記静電容量波形は、前記第1コンデンサおよび前記第2コンデンサの合成容量の変化を表す波形であることを特徴とする請求項2に記載の回転状態検出装置。
  4. 複数の前記第2電極は、第1グループおよび第2グループにグループ分けされており、
    前記第1グループに属する前記第2電極(B1〜B4)で構成される第1コンデンサ、および前記第2グループに属する前記第2電極(B5〜B8)で構成される第2コンデンサは並列接続されており、
    前記判別に用いられる前記静電容量波形は、前記第1コンデンサおよび前記第2コンデンサの合成容量の変化を表す波形であることを特徴とする請求項2に記載の回転状態検出装置。
  5. 複数の前記第1電極および複数の前記第2電極は、第1グループおよび第2グループにグループ分けされており、
    前記第1グループに属する前記第1電極(Ao、Au)と、前記第2グループに属する前記第1電極(Ai、Ad)とは、互いに異なる回転軌跡上に配置されており、
    前記第1グループに属する前記第1電極および前記第2電極(Bo、Bu)は、互いに対向するように配置されて第1コンデンサ(C11、C12)を構成し、
    前記第2グループに属する前記第1電極および前記第2電極(Bi、Bd)は、互いに対向するように配置されて第2コンデンサ(C13、C14)を構成し、
    前記判別に用いられる前記静電容量波形は、前記第1コンデンサおよび前記第2コンデンサの合成容量の変化を表す波形であることを特徴とする請求項2に記載の回転状態検出装置。
  6. 前記静電容量波形(W、Wb、Wc)には、前記回転体が回転しても前記静電容量が変化せずに一定値(L、M1、M2、H)を保持する非変化部であって、前記一定値が異なる値に設定された3種類以上の非変化部(P1、P3、P5、P7)が含まれており、
    前記回転方向判別手段は、前記3種類以上の非変化部が出現する順番に基づいて、前記回転方向を判別することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載の回転状態検出装置。
  7. 前記第1電極および前記第2電極のいずれか一方の電極は、面積の異なる2種類の電極(Aa1、Ab1)を電気接続して構成されており、
    前記2種類の電極は、前記回転方向に所定間隔離した状態で並べて配置されていることを特徴とする請求項6に記載の回転状態検出装置。
  8. 前記静電容量波形(Wb)のうち前記非変化部以外の部分を変化部(P2、P4、P6、P8)と呼ぶ場合において、
    前記非変化部および前記変化部の各々に対応する前記回転体の回転角度(θ1、θ2、θ3、θ4、θ5、θ6、θ7、θ8)は、全て同一であることを特徴とする請求項6または7に記載の回転状態検出装置。
  9. 前記操作装置は、前記支持体を移動可能な状態で保持するベース部材(30)を備えており、
    前記支持体に設けられ、前記第2電極または前記第1電極から出力された前記静電容量波形の信号が入力される複数の第3電極(D1、D2)と、
    前記ベース部材に設けられ、複数の前記第3電極との間で静電容量を生じさせる第4電極(E1、E2)と、
    を備え、
    前記回転方向判別手段は、前記第4電極から出力される信号に基づき、前記回転体の回転方向を判別することを特徴とする請求項1〜8のいずれか1つに記載の回転状態検出装置。
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