以下に、本発明に係る車両用操作システムの実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
[実施形態]
本発明に係る車両用操作システムの実施形態の1つを図1から図7に基づいて説明する。
本実施形態の車両用操作システムとは、操作者(運転者)がステアリングホイールから手を離さずとも、車両に搭載されている車載装置の操作が行えるように構成されたものである。図1及び図2の符号1は、かかる構成の車両用操作システムを示す。
本実施形態の車両用操作システム1は、車室内のステアリングコラム101{つまりステアリングホイール102の裏側(ステアリングホイール102に対して車両前側)}に配置される。車両用操作システム1は、車載装置200を操作するための主操作装置10及び副操作装置20と、制御装置30と、を備える。この車両用操作システム1においては、ステアリングコラム101における車幅方向の左端と右端の内の少なくとも一方に、その主操作装置10と副操作装置20の組み合わせを少なくとも1組設ける。図1の例示では、ステアリングコラム101の左端に主操作装置10Lと副操作装置20Lの組み合わせを1組設け、ステアリングコラム101の右端に主操作装置10Rと副操作装置20Rの組み合わせを1組設けている。
ここで、車載装置200とは、操作者による車両用操作システム1の操作に伴い作動する機能(作動形態)を少なくとも1つ有するもののことである。例えば、この車載装置200としては、車両の灯火機器(前照灯や尾灯)、方向指示器及びワイパーなどが該当する。また、車室内に搭載されているものの場合には、オーディオ類やラジオ等の音響機器、空気調和機(所謂エアーコンディショナー)などが車載装置200に該当する。また、この車載装置200としては、車両そのものに搭載されているものではないが、車室内への持ち込みによって車両に搭載されることになった機器(例えば携帯電話や携帯音楽プレーヤーなど)についても該当する。
以下においては、特に言及しない限り、ステアリングホイール102の回転軸に沿う方向を軸線方向といい、その回転軸周りの方向を周方向という。また、その回転軸に直交する方向を径方向という。
主操作装置10は、レバー操作部11を備える。このレバー操作部11は、ステアリングコラム101から突出させ且つ延在させた長手部材12を有している。主操作装置10は、その長手部材12の操作方向に割り当てられた車載装置200を操作するための所謂レバースイッチである。
長手部材12は、例えば円筒状の主体部分を有しており、この主体部分をステアリングコラム101から所定方向に突出させている。所定方向とは、例えば、径方向、車両右方で且つ車両上方に向けた右斜め上方向、車両右方で且つ車両下方に向けた右斜め下方向、車両左方で且つ車両上方に向けた左斜め上方向、車両左方で且つ車両下方に向けた左斜め下方向、これらの各方向において更にステアリングコラム101側の端部を支点にして車両後側に傾けた方向等のことである。また、長手部材12の主体部分は、ストレート形状に成形されたものでもよく、経路の途中に曲げ部を設けたものでもよい。この長手部材12は、ステアリングホイール102の車幅方向における左端部若しくは左端部の近傍又は右端部若しくは右端部の近傍を握っている操作者が自らの手指で触れられる位置まで、突出方向における端部を延在させる。これにより、操作者は、ステアリングホイール102を握ったままで、長手部材12の突出方向における先端を自らの手指(例えば、中指や人差し指)で触ることができる。
この長手部材12は、ステアリングコラム101の内部に固定された支持部13によって傾倒自在に支持される。支持部13は、長手部材12のステアリングコラム101側の端部を支点にした傾倒動作が自在に行えるように構成する。レバー操作部11においては、その長手部材12の傾倒動作における傾倒方向が、この長手部材12に対する操作者の操作方向となる。この例示の長手部材12は、中立位置を基点にして、車両前側に向けた傾倒動作と、車両後側に向けた傾倒動作と、一方の周方向に向けた時計回りの傾倒動作と、他方の周方向に向けた反時計回りの傾倒動作と、を行うことができる。この長手部材12のそれぞれの操作方向には、少なくとも1つの車載装置200と共に、この車載装置200における少なくとも1つの機能が割り当てられている。
ここで、支持部13は、長手部材12を中立位置から或る操作方向に傾倒させた後でバネ力等によって中立位置へと復帰するように構成したものであってもよく、長手部材12を中立位置から或る操作方向に傾倒させた後、操作者自らの手で長手部材12を中立位置まで復帰させるように構成したものであってもよい。後者の場合、支持部13は、少なくとも1段階の長手部材12の傾倒動作が行えるように構成する。
主操作装置10には、長手部材12の傾倒動作における傾倒方向を検出するレバー操作検出部14が設けられている。このレバー操作検出部14は、長手部材12の傾倒方向に応じた出力信号を制御装置30に送信する。制御装置30は、その出力信号に基づいて、操作者の行った長手部材12の操作方向を検出することができる。
制御装置30は、そのレバー操作検出部14の出力信号に基づいて、車載装置200に対する指令(駆動指令又は停止指令)を送り、操作者の長手部材12に対する操作に応じた車載装置200の機能を駆動又は停止させる。ここで、車載装置200に対する指令は、車載装置200を直接駆動又は停止させる指令であってもよく、車載装置200の制御装置に対する指令であってもよい。車載装置200の制御装置は、指令を制御装置30から受信した場合、その指令内容に基づいて、車載装置200の機能を駆動又は停止させる。
副操作装置20は、主操作装置10の操作対象と同じ車載装置200における別の機能や、主操作装置10の操作対象とは異なる別の車載装置200を操作するためのスイッチである。この副操作装置20には、その車載装置200を操作するための操作形態が複数設定されている。その操作形態は、操作者が車載装置200に対する操作意思を表すためのものである。この操作形態には、少なくとも1つの車載装置200と共に、この車載装置200における少なくとも1つの機能が割り当てられている。
この副操作装置20は、長手部材12の突出方向における先端に動作検出部21を備える。動作検出部21は、副操作装置20に設定されている操作形態を検出するものである。この動作検出部21は、長手部材12の先端にて、操作者が車載装置200を操作する際の操作形態を検出する。その操作形態とは、操作者の操作意思に応じた例えば手指の動きのことである。このため、この動作検出部21は、ステアリングホイール102を握っている操作者が手指を伸ばすだけで届く位置に配置される。
具体的に、本実施形態の動作検出部21には、操作者に接触操作される接触操作領域22が少なくとも1つ設けられている。接触操作領域22は、長手部材12の突出方向における先端に配置された接触操作部材23に形成される。接触操作部材23は、操作者が触れることのできる露出部分を有しており、この露出部分に接触操作領域22を形成する。この例示の接触操作部材23は、その露出部分の中でも、上記の突出方向における端面を操作者による操作面とする。このため、その操作面には、操作者の操作形態(以下「接触操作形態」という。)に応じて割り当てられた少なくとも1つの接触操作領域22が設けられている。ここで、例えば、動作検出部21は、接触操作領域22が1つの場合、1つの接触操作部材23を有している。一方、接触操作領域22が複数の場合、それぞれの接触操作領域22は、1つの接触操作部材23に形成してもよく、接触操作領域22毎に設けた接触操作部材23に形成してもよい。
また、この動作検出部21は、その接触操作領域22に接触している物体及び当該物体の移動方向の検出が可能な接触式センサ24を有する。この接触式センサ24は、例えば、静電容量センサ等の所謂タッチセンサである。この接触式センサ24は、接触操作部材23の操作面における表面又は裏面に配置する。この例示の接触式センサ24は、その操作面の裏面に配置され、この接触操作部材23の接触操作領域22に対する操作者の接触操作形態を検出する。接触式センサ24は、接触操作領域22毎に1つずつ設けられる形態のものであってもよく、複数の接触操作領域22に対して1つ設けられる形態のものであってもよい。
その接触操作形態としては、例えば、接触操作領域22に触れながら手指を滑らせるスライド操作(図3)、接触操作領域22に触れるタッチ操作(図4)等が考えられる。スライド操作には、例えば、複数の車載装置200の中から所望のものを選択するための装置選択操作、車載装置200の複数の機能の中から所望のものを選択するための機能選択操作、或る機能が持つ複数の選択条件の中から所望のものを選択するための条件選択操作等の選択操作機能を割り当てることができる。機能選択操作とは、例えば、車載装置200が音響機器の場合、メディア選択機能、音量選択機能、トラック選択機能等の中から所望の機能を選択する操作のことである。条件選択操作とは、例えば、音量選択機能が選択された場合に、所望の音量を選択する操作のことである。このスライド操作としては、少なくとも1方向の操作が設定される。また、タッチ操作には、例えば、スライド操作によって選択された機能や選択条件を決定する際に行う決定操作機能、1つ前の階層の選択操作や1層目の選択操作に即座に戻るための戻り操作機能等を割り当てることができる。このタッチ操作としては、1回のタッチ操作や複数回の連打操作を設定することができる。
制御装置30は、その動作検出部21の接触式センサ24の出力信号に基づいて、車載装置200に対する指令(駆動指令又は停止指令)を送り、操作者の接触操作領域22に対する接触操作に応じた車載装置200の機能を駆動又は停止させる。その車載装置200に対する指令とは、先に例示したものと同じである。
この種の動作検出部21においては、1つの接触操作領域22に対して、操作者の接触操作形態を少なくとも1つ割り当てる。この動作検出部21は、車載装置200の機能毎又は複数の車載装置200毎に、接触操作領域22に対する操作者の接触操作形態が割り当てられている。また、この動作検出部21は、上記の如き様々な選択操作機能を有する場合、1つ又は複数の接触操作領域22に対して、それぞれの選択操作機能に応じたスライド操作が割り当てられている。
図5は、接触操作領域22が1つの場合の動作検出部21の具体例を示したものである。
例えば、本図の動作検出部21Aにおいて、接触操作部材23Aは、一端が閉塞された円筒状に成形し、長手部材12の円筒状の主体部分における先端の開口を塞ぐように配置する。この場合には、接触操作部材23Aの露出部分における円形の閉塞面が操作面となり、この操作面そのものが接触操作領域22Aとなる。この動作検出部21Aにおいては、その接触操作領域22Aの裏面に接触式センサ24が設けられている。この例示の操作面は、その主体部分の先端部の軸線方向に対する直交平面である。この接触操作領域22Aに設定される接触操作形態としては、例えば、その操作面の径方向に沿うスライド操作、接触操作領域22Aに触れるタッチ操作等が考えられる。
ここで、スライド操作の操作方向(スライド方向)は、接触操作部材23Aの閉塞面における何れの径方向にも設定することができる。しかしながら、その操作方向如何では、操作方向とステアリングホイール102を握ったままでの操作者の手指の動きとの間にズレが生じ、設定通りの正確なスライド操作を行い難くなるなど、操作性を低下させてしまう可能性がある。このため、この動作検出部21Aにおいて、スライド操作の操作方向は、ステアリングホイール102を握っている操作者の手指(例えば、中指や人差し指)の自然な動きに沿った方向に設定することが望ましい。よって、この動作検出部21Aにおいては、そのような手指の動きに沿うスライド操作の操作方向に車載装置200の機能が割り当てられる。
操作者の手指の自然な動きとは、操作者が無理なく行うことのできる手指の動作、つまり操作者が違和感を覚えない手指の動作のことである。このため、例えば、スライド操作の操作方向は、ステアリングホイール102を握っている操作者の手指(例えば、中指や人差し指)の屈伸方向に沿った方向に設定すればよい。そこで、動作検出部21Aにおいては、ステアリングホイール102を握っている操作者の手指の屈伸方向に沿った操作方向(図2、図3及び図5の矢印A)の接触操作形態を検出対象として少なくとも設定する。その屈伸方向に沿って形成された接触操作領域22Aは、屈伸方向に沿う平面を有する。また、この動作検出部21Aにおいては、その屈伸方向に応じた操作方向に直交する方向を別のスライド操作の操作方向(図1及び図5の矢印B)として設定してもよい。このような操作方向についても、ステアリングホイール102を握ったままでの操作者の手指の自然な動きに沿うものだからである。その直交方向に沿って形成された接触操作領域22Aは、この直交方向に沿う平面を有する。これらのようにスライド操作の操作方向を設定しておくことによって、この副操作装置20は、ステアリングホイール102を握ったままでも正確にスライド操作が行えるものとなり、操作性を向上させることができる。尚、接触操作領域22Aは、操作者の手指の自然な動きに沿った曲面に形成してもよい。
この動作検出部21Aを備えた副操作装置20は、前述した副操作装置20L,20Rの内の少なくとも一方として用いることができる。
次に、接触操作領域22が複数設けられている場合の動作検出部21の具体例を説明する。
例えば、複数の接触操作領域22は、図5の接触操作領域22Aを細分化することによって形成することもできる。この場合、接触式センサ24は、接触操作領域22Aの全面で接触操作を感知できるように配置して、細分化された領域毎の接触操作を検出できるように構成すればよい。そして、接触操作領域22を複数設ける場合、スライド操作時の操作性を向上させるために、各接触操作領域22は、上述した操作者の手指の自然な動きに対する直交方向に分割されるように形成することが望ましい。ここでは、接触操作領域22Aの平面に沿う方向で、かつ、操作者の手指の自然な動きに対する直交方向に分割されるように形成する。それぞれの接触操作領域22は、例えば、その全てがスライド操作されるものであってもよく、スライド操作されるものとタッチ操作されるものとに分けてもよい。
しかしながら、その接触操作領域22Aは、円形の平面であり、かつ、操作者が目視し難い場所に配置されている。このため、このような1つの平面が細分化された複数の接触操作領域22は、どの領域が所望の接触操作を行うための領域であるのか、操作者にとって判断し難いものとなる。
そこで、接触操作領域22を複数設ける場合には、例えば、隣り合う接触操作領域22を互いに異なる角度に形成することが望ましい。例えば、隣り合う接触操作領域22の内の一方は、接触操作領域22Aと同じように、長手部材12の先端部の軸線方向に対する直交平面に形成すればよい。そして、その内の他方の接触操作領域22は、その直交平面に対して傾斜させた平面に形成すればよい。更に、そのそれぞれの接触操作領域22は、上述した操作者の手指の自然な動きに沿う平面に形成することが望ましい。その際には、一方の接触操作領域22に対して、その平面に沿う方向で、かつ、操作者の手指の自然な動きに対する直交方向に、この方向に対する傾斜面を備えた他方の接触操作領域22が存在している。
また、接触操作領域22を複数設ける場合には、例えば、隣り合う接触操作領域22の間に段差を設けることが望ましい。例えば、隣り合うそれぞれの接触操作領域22は、接触操作領域22Aと同じように、長手部材12の先端部の軸線方向に対する直交平面に形成する。但し、この場合には、一方の接触操作領域22に対して、他方の接触操作領域22を長手部材12の先端部の軸線方向に突出させる又は凹ませる。更に、そのそれぞれの接触操作領域22は、上述した操作者の手指の自然な動きに沿う平面に形成することが望ましい。その際には、一方の接触操作領域22に対して、その平面に沿う方向で、かつ、操作者の手指の自然な動きに対する直交方向に、一方の接触操作領域22に対して長手部材12の先端部の軸線方向に突出させた又は凹ませた他方の接触操作領域22が存在している。
また、接触操作領域22を複数設ける場合には、隣り合う接触操作領域22を互いに異なる角度に形成すると共に、隣り合う接触操作領域22の間に段差を設けてもよい。この場合にも、そのそれぞれの接触操作領域22は、上述した操作者の手指の自然な動きに沿う平面に形成することが望ましい。
図6に示す動作検出部21Bは、隣り合う接触操作領域22の間に段差を設けたものである。その動作検出部21Bは、第1から第3の接触操作領域22B1,22B2,22B3を有する。この例示では、その第1から第3の接触操作領域22B1,22B2,22B3を1つの接触操作部材23Bに形成する。接触操作部材23Bは、長手部材12の先端に配置された円筒状の部材であり、露出部分となる第1から第3の接触操作領域22B1,22B2,22B3で一方の開口を塞いでいる。この例示の第1から第3の接触操作領域22B1,22B2,22B3は、操作者の手指の自然な動きに対する直交方向に分割されたものであり、その動きに沿う平面を各々有している。この動作検出部21Bにおいては、その第1から第3の接触操作領域22B1,22B2,22B3の裏面に接触式センサ24が設けられている。
第1接触操作領域22B1は、第2接触操作領域22B2と第3接触操作領域22B3との間に介在させる。この第1接触操作領域22B1は、長手部材12の先端部の軸線方向に対する直交平面であり、操作者の手指の自然な動き(ここでは屈伸方向)に沿って延在させている(矢印A)。この第1接触操作領域22B1は、その手指の動きに沿う直線状の平行な2辺と、その手指の動きの両端側(伸び側と縮み側)で当該2辺を繋ぐ2辺と、で囲まれた領域である。その両端側の2辺は、接触操作部材23Bの円筒形状に合わせた曲率を有する。この第1接触操作領域22B1には、接触操作形態として、その手指の動きに沿うスライド操作が少なくとも設定されている。この例示の第1接触操作領域22B1では、接触操作形態としてタッチ操作も設定されている。
第2接触操作領域22B2は、第1接触操作領域22B1に対して車両上側に配置される。この第2接触操作領域22B2は、操作者の手指の自然な動きに沿って延在させた平面である。この第2接触操作領域22B2は、その手指の動きに沿う第1接触操作領域22B1側の直線状の1辺と、この1辺の両端を繋ぐ車両上側に膨出させた曲線辺と、で囲まれた領域である。その曲線辺は、接触操作部材23Bの円筒形状に合わせた曲率を有する。この第2接触操作領域22B2には、接触操作形態として、少なくともタッチ操作が設定されている。この第2接触操作領域22B2には、その手指の動きに沿うスライド操作が接触操作形態として設定されていてもよい。
第3接触操作領域22B3は、第1接触操作領域22B1に対して車両下側に配置される。この第3接触操作領域22B3は、操作者の手指の自然な動きに沿って延在させた平面である。この第3接触操作領域22B3は、その手指の動きに沿う第1接触操作領域22B1側の直線状の1辺と、この1辺の両端を繋ぐ車両下側に膨出させた曲線辺と、で囲まれた領域である。その曲線辺は、接触操作部材23Bの円筒形状に合わせた曲率を有する。この第3接触操作領域22B3には、接触操作形態として、少なくともタッチ操作が設定されている。この第3接触操作領域22B3には、その手指の動きに沿うスライド操作が接触操作形態として設定されていてもよい。
ここで、第1接触操作領域22B1は、第2接触操作領域22B2と第3接触操作領域22B3とに対して、ステアリングコラム101側に凹ませている。つまり、この接触操作部材23Bにおいては、第1接触操作領域22B1と第2接触操作領域22B2との間及び第1接触操作領域22B1と第3接触操作領域22B3との間に段差を設けている。このため、第1接触操作領域22B1と第2接触操作領域22B2との間には、これらを繋ぐ連結面25B1が形成されている。また、第1接触操作領域22B1と第3接触操作領域22B3との間には、これらを繋ぐ連結面25B2が形成されている。接触式センサ24は、その連結面25B1,25B2に対する物体の接触を検出できるものでもよく、そのような接触が検出できないものであってもよい。前者の場合、それぞれの連結面25B1,25B2は、例えば、第1接触操作領域22B1の一部として利用してもよい。
この動作検出部21Bでは、操作者の手指の太さ如何で、第1接触操作領域22B1を接触操作しようとした場合でも、第2接触操作領域22B2や第3接触操作領域22B3も一緒に触れてしまう可能性がある。このため、制御装置30には、例えば、第1接触操作領域22B1に関わる接触式センサ24の出力信号が受信され、この第1接触操作領域22B1における出力信号の検出領域が所定領域以上の場合、第2接触操作領域22B2や第3接触操作領域22B3に関わる接触式センサ24の出力信号が受信されたとしても、第1接触操作領域22B1に対する接触操作が行われたものとして判定させればよい。ここで、第2接触操作領域22B2と第3接触操作領域22B3は、第1接触操作領域22B1の平面に対して、この第1接触操作領域22B1から離れるにつれてステアリングコラム101側に傾けた傾斜面に形成してもよい。これにより、この動作検出部21Bは、第1接触操作領域22B1と第2及び第3の接触操作領域22B2,22B3との間に、段差だけでなく、角度を設けることができるので、第1接触操作領域22B1の接触操作に伴う第2接触操作領域22B2や第3接触操作領域22B3への接触の可能性を減らすことができる。更に、この動作検出部21Bは、そのような傾斜面を設けることで、操作者にとっての各接触操作領域22B1,22B2,22B3の区別が更に容易になり、操作性が向上する。
この動作検出部21Bを備えた副操作装置20は、前述した副操作装置20L,20Rの内の少なくとも一方として用いることができる。例えば、副操作装置20Lとして図5の動作検出部21Aを備えた副操作装置20を用いる場合には、この動作検出部21Bを備えた副操作装置20を副操作装置20Lとして用いればよい。
制御装置30は、レバー操作検出部14や動作検出部21の出力信号に応じた車載装置200に関わる情報(ここでは駆動情報等)を車室内の表示装置300に表示させてもよい。表示装置300とは、車室内の操作者に提供する車両情報等の情報を表示させるものである。この表示装置300は、例えば、計器装置の一構成として配備されたものでもよく、カーナビゲーションシステムのモニタとして配備されたものでもよい。例えば、制御装置30は、副操作装置20が操作された場合、表示装置300に初期画面を表示させる。その初期画面は、複数の車載装置200を個別に示すアイコンが表示されたものである。例えば図6の動作検出部21Bの場合、操作者は、第1から第3の接触操作領域22B1,22B2,22B3の内の少なくとも1つ(ここでは第1接触操作領域22B1)を何れか一方にスライド操作し、所望の車載装置200のアイコンが強調表示された位置で第2接触操作領域22B2をタッチ操作(1度触れる操作)して、その車載装置200を選択する。例えば、選択された車載装置200が音響機器の場合、制御装置30は、そのタッチ操作に伴い、音響機器の各種機能を個別に示すアイコンを表示装置300に表示させる。操作者は、第1接触操作領域22B1を何れか一方にスライド操作し、所望の機能のアイコンが強調表示された位置で第2接触操作領域22B2をタッチ操作して、音響機器の機能を選択する。例えば、選択された機能が音響機器の音量選択機能の場合、表示装置300には、現在の音量に関わる強調表示されたアイコン51aと、この現在の音量の前後で選択可能な音量に関わるアイコン51b,51cと、を有する音量選択画面51が表示される(図7の上図)。現在の音量のアイコン51aは、他のアイコン51b,51cに対して強調表示される。操作者は、第1接触操作領域22B1を何れか一方にスライド操作することによって、所望の音量を選択する。制御装置30は、そのスライド操作に応じて音響機器の音量を上げ下げすると共に、音量選択画面51において、選択されたアイコン51bを強調表示させ、かつ、その前後で選択可能な音量に関わるアイコン51a,51dを表示させる(図7の下図)。操作者は、所望の音量に関わるアイコンが強調表示された場合、第2接触操作領域22B2をタッチ操作(1度触れる操作)することで、制御装置30に対して、この音量での決定を指示する。尚、複数の階層にまで選択と決定が繰り返されている場合には、第3接触操作領域22B3をタッチ操作することで、1つの階層又は最上位の1層目の階層にまで戻ることができる。
以上示したように構成された副操作装置20は、操作性に優れたものとなる。また、本実施形態の車両用操作システム1においては、ステアリングホイール102を握っている操作者の手指の自然な動きに沿う方向がスライド操作の操作方向として選択される。具体的には、ステアリングホイール102を握ったままでの手指の屈伸方向に沿う方向又は当該屈伸方向に沿う方向に直交する方向がスライド操作の操作方向として選択されている。このため、この車両用操作システム1は、操作者が手指を違和感なく動かすことで、予め設定されているスライド操作を行うことができる。従って、この車両用操作システム1は、スライド操作を行う操作者の手指に掛かる負担を軽減することができる。特に、スライド操作は、前述したように機能選択操作や条件選択操作等の選択操作に利用されるので、様々な操作形態の中でも手指を大きく往復運動させる必要があり、更に、その手指の大きな往復運動を繰り返し行う場合もある。本実施形態の車両用操作システム1においては、かかる操作状況下での操作者の手指に掛かる負担が軽減される。
[参考例1]
本参考例の車両用操作システム2は、前述した実施形態の車両用操作システム1において、副操作装置20を図8に示す副操作装置60に置き換えたものである。その副操作装置60は、実施形態の副操作装置20と同じように、車載装置200を操作するための操作形態が複数設定されている。
この副操作装置60は、動作検出部として、長手部材12の突出方向における先端に、実施形態の副操作装置20と同様の第1動作検出部61と、その副操作装置20とは異なる第2動作検出部67と、を備える。
本参考例の第1動作検出部61は、実施形態の動作検出部21と同様に、長手部材12の突出方向における先端に操作面を有するものであり、その操作面に接触操作領域62を設けている。この例示の操作面は、その接触操作領域62として、第1接触操作領域62aと第2接触操作領域62bとを有している。その第1接触操作領域62aと第2接触操作領域62bは、接触操作部材63の露出部分に、互いに間隔を空けて配置される。接触操作部材63は、実施形態の図5の接触操作部材23Aと同じ円筒状の部材であるが、露出部分となる円形の閉塞面の中央部分に矩形の貫通孔63aを設けている。第1接触操作領域62aと第2接触操作領域62bは、その貫通孔63aを間に挟んで配置する。その貫通孔63aは、実施形態で示したステアリングホイール102を握っている操作者の手指の自然な動きに沿う方向を長手方向とすることが望ましい。この例示では、手指の屈伸方向が貫通孔63aの長手方向となる。また、接触操作部材63の露出部分における表面又は裏面には、実施形態の接触式センサ24と同様の接触式センサ64を配置している(図1)。その接触式センサ64としては、第1接触操作領域62a用のものと第2接触操作領域62b用のものとを個別に用意してもよい。
第1接触操作領域62aは、その貫通孔63aに対して車両上側に配置される。この第1接触操作領域62aは、貫通孔63a側における操作者の手指の自然な動きに沿う直線状の1辺と、この1辺の両端を繋ぐ車両上側に膨出させた曲線辺と、で囲まれた領域である。その曲線辺は、接触操作部材63の円筒形状に合わせた曲率を有する。この第1接触操作領域62aの裏面には、接触式センサ64が配置される。この第1接触操作領域62aには、接触操作形態として、少なくともタッチ操作が設定されている。例えば、この第1接触操作領域62aのタッチ操作(1度触れる操作)は、実施形態の第2接触操作領域22B2と同じように、決定ボタンの如く利用することができる。この第1接触操作領域62aには、操作者の手指の動きに沿うスライド操作が接触操作形態として設定されていてもよい。
第2接触操作領域62bは、その貫通孔63aに対して車両下側に配置される。この第2接触操作領域62bは、貫通孔63a側における操作者の手指の自然な動きに沿う直線状の1辺と、この1辺の両端を繋ぐ車両下側に膨出させた曲線辺と、で囲まれた領域である。その曲線辺は、接触操作部材63の円筒形状に合わせた曲率を有する。この第2接触操作領域62bの裏面には、接触式センサ64が配置される。この第2接触操作領域62bには、接触操作形態として、少なくともタッチ操作が設定されている。例えば、この第2接触操作領域62bのタッチ操作(1度触れる操作)は、実施形態の第3接触操作領域22B3と同じように、戻るボタンの如く利用することができる。この第2接触操作領域62bには、操作者の手指の動きに沿うスライド操作が接触操作形態として設定されていてもよい。
第2動作検出部67は、操作者の接触操作によって動作する可動操作部材68と、この可動操作部材68の動きを検出する操作検出部69と、を備え、可動操作部材68に対する操作者の接触操作形態を検出する。ここで、この例示では、可動操作部材68として円板状のダイヤル操作部材68を設ける。このため、操作検出部69としては、そのダイヤル操作部材68の動きを検出するダイヤル操作検出部69が設けられている。この第2動作検出部67は、所謂チルトホイールの如く構成されたもののことである。
ダイヤル操作部材68は、その外周面の一部を貫通孔63aから露出させた状態で、自らの軸線(回転軸)を長手部材12の先端部の軸線方向に対して直交させ、かつ、貫通孔63aの長手方向に沿って軸線周りに回転できるように配置する。このため、このダイヤル操作部材68は、ステアリングホイール102を握っている操作者の手指の自然な動き(操作者の手指の屈伸方向)に沿う軸線周りの回転操作を行うことができる。このダイヤル操作部材68は、例えば接触操作部材63に対して回転自在に保持される。このダイヤル操作部材68においては、貫通孔63aからの露出部分が操作者による接触操作部位となる。このため、接触操作時の滑りを抑えるべく、外周面には、周方向に沿って凹部と凸部が交互に形成されている。更に、このダイヤル操作部材68は、長手部材12の先端部の軸線方向に沿って押下できるようにも構成されている。押下されたダイヤル操作部材68は、例えば回転軸又は回転軸の保持部に取り付けられた弾性部材(図示略)によって元の位置に戻ることができる。
このダイヤル操作部材68の軸線周りの回転操作は、実施形態の第1接触操作領域22B1のスライド操作に相当するものとして用いることができる。また、このダイヤル操作部材68の押下操作は、例えば、選択した車載装置200の機能の決定操作として利用することができる。
ダイヤル操作検出部69は、ダイヤル操作部材68の回転操作量(例えば回転角度等)と、ダイヤル操作部材68の押下の有無と、を検出する。このダイヤル操作検出部69は、その回転操作量や押下の有無に関わる出力信号を制御装置30に送信する。このダイヤル操作検出部69は、操作者のダイヤル操作部材68に対する接触操作を検出するものであり、接触式センサであるといえる。
制御装置30は、接触式センサ64とダイヤル操作検出部69の出力信号に基づいて、車載装置200を制御する。
ここで、この副操作装置60は、実施形態で説明した副操作装置20L,20Rの内の少なくとも一方として用いることができる。また、この車両用操作システム2では、副操作装置20L,20Rの内の一方に副操作装置60を適用し、他方に実施形態における動作検出部21A又は動作検出部21Bを備えた副操作装置20を適用してもよい。
以上示したように、本参考例の副操作装置60の第2動作検出部67においては、ステアリングホイール102を握っている操作者の手指の自然な動きに沿う方向がダイヤル操作部材68の軸線周りの回転操作方向として設定される。具体的には、ステアリングホイール102を握ったままでの手指の屈伸方向に沿う方向又は当該屈伸方向に沿う方向に直交する方向が、ダイヤル操作部材68の軸線周りの回転操作方向として設定されている。このため、本参考例の車両用操作システム2は、操作者が手指を違和感なく動かすことで、予め設定されているダイヤル操作部材68の軸線周りの回転操作を行うことができる。従って、この車両用操作システム2は、ダイヤル操作部材68を回転させる操作者の手指に掛かる負担を軽減することができる。そのダイヤル操作部材68の回転操作は、スライド操作と同じように機能選択操作や条件選択操作等の選択操作に利用されるので、様々な操作形態の中でも手指を大きく往復運動させる必要があり、更に、その手指の大きな往復運動を繰り返し行う場合もある。本参考例の車両用操作システム2においては、かかる操作状況下での操作者の手指に掛かる負担が軽減される。
[参考例2]
前述した実施形態の車両用操作システム1や参考例1の車両用操作システム2において、副操作装置20,60は、操作者の操作形態として接触操作形態が採用されている。これに対して、本参考例の車両用操作システム3の副操作装置70には、操作者の操作形態として、非接触による操作形態を用いる。
本参考例の車両用操作システム3は、前述した実施形態の車両用操作システム1において、副操作装置20を図9及び図10に示す副操作装置70に置き換えたものである。その副操作装置70は、実施形態の副操作装置20と同じように、車載装置200を操作するための操作形態が複数設定されている。
この副操作装置70は、長手部材12の突出方向における先端に、操作者の操作形態を非接触で検出する動作検出部71を備える。この動作検出部71は、その長手部材12の先端を基点とした感知空間SPにて操作者の操作形態を検出できるものである。その感知空間SPとは、例えば、少なくとも長手部材12の先端部の先端から当該先端部の軸線方向に沿って車両側部側に延在している空間のことである。この動作検出部71は、その感知空間SPに存在している物体及び当該感知空間SPにおける物体の移動方向の検出が可能な非接触式センサ72を有している。その非接触式センサ72には、例えば、近赤外線センサ等の赤外線センサを用いることができる。近赤外線センサは、例えば、発光ダイオードから成る発光部と、フォトダイオードから成る受光部と、発光部及び受光部に関わる信号処理を行う信号処理部と、を備えている。この近赤外線センサは、発光部から感知空間SPに照射した光(変調光)と受光部で受けた当該光の反射光とに基づいて、感知空間SPにおいての操作者の操作形態を把握することができる。具体的に、この近赤外線センサは、2×2の格子状に配置された第1から第4のフォトダイオードを備える。この近赤外線センサは、第1行かつ第1列に第1フォトダイオードを配置し、第2行かつ第1列に第2フォトダイオードを配置し、第1行かつ第2列に第3フォトダイオードを配置し、第2行かつ第2列に第4フォトダイオードを配置する。更に、この近赤外線センサは、第2フォトダイオードと第4フォトダイオードに並べて配置された発光ダイオードを備える。かかる配置の近赤外線センサの場合、制御装置30においては、第1列の第1及び第2のフォトダイオードの出力信号の和、及び、第2列の第3及び第4のフォトダイオードの出力信号の和が演算され、これらの和の差(第1差)が第1方向の出力信号として演算される。また、制御装置30においては、第1行の第1及び第3のフォトダイオードの出力信号の和、及び、第2行の第2及び第4のフォトダイオードの出力信号の和が演算され、これらの和の差(第2差)が第2方向の出力信号として演算される。制御装置30は、その第1差と第2差の内の出力信号の大きい方の方向に動く物体を検出したと判断する。
この動作検出部71においては、車載装置200の機能毎又は複数の車載装置200毎に、感知空間SPにおける操作者の操作形態を割り当てる。また、この動作検出部71においては、実施形態で説明したような様々な選択操作機能に応じた操作形態としてスライド操作が割り当てられている。その操作形態の割り当てに際しては、実施形態で説明したステアリングホイール102を握ったままでの操作者の手指の自然な動きに沿ったものを適用することが望ましい。例えば、制御装置30は、手指の指振り方向の動きに関する出力信号を非接触式センサ72から受信した場合、感知空間SPにおける指振り操作を実施形態のスライド操作と同等のものとして認識することができる。その指振り方向とは、手指の屈伸方向に沿う方向に直交する図9の矢印X方向のことである。更に、この制御装置30は、手指の屈伸方向に沿った動きに関する出力信号を非接触式センサ72から受信した場合、その感知空間SPにおける手指の屈伸操作(図10の矢印Y方向の操作)を実施形態の第1接触操作領域22B1に対するスライド操作と同等のものとして認識することができる。また、制御装置30は、実施形態のタッチ操作の如く手指との距離が近づいていることを非接触式センサ72が検出した場合、その出力信号を非接触式センサ72から受信すると、その感知空間SPにおける手指の動きを実施形態のタッチ操作と同等のものとして認識することができる。尚、感知空間SPにおける操作者の操作形態とは、感知空間SPの内部での非接触操作のみならず、感知空間SPにおいて露出している動作検出部71に対しての接触操作も含まれる。また、感知空間SPは、例えば、長手部材12の先端部の外周面を覆うが如き環状の空間に設定してもよい。
ここで、この副操作装置70は、実施形態で説明した副操作装置20L,20Rの内の少なくとも一方として用いることができる。また、この車両用操作システム3では、副操作装置20L,20Rの内の一方に副操作装置70を適用し、他方に実施形態又は参考例1における副操作装置20,60を適用してもよい。
以上示したように、本参考例の副操作装置70の動作検出部71においては、ステアリングホイール102を握っている操作者の手指の自然な動きに沿う方向が、感知空間SPにおける手指の操作方向として設定される。具体的には、ステアリングホイール102を握ったままでの手指の屈伸方向に沿う方向又は当該屈伸方向に沿う方向に直交する方向が、感知空間SPにおける手指の操作方向として設定されている。このため、本参考例の車両用操作システム3は、操作者が手指を違和感なく動かすことで、感知空間SPでの操作形態として予め設定されている操作を行うことができる。従って、この車両用操作システム3は、感知空間SPで操作する際の操作者の手指に掛かる負担を軽減することができる。特に、手指の指振り操作や屈伸操作は、スライド操作と同じように機能選択操作や条件選択操作等の選択操作に利用されるので、感知空間SPでの様々な操作形態の中でも手指を大きく往復運動させる必要があり、更に、その手指の大きな往復運動を繰り返し行う場合もある。本参考例の車両用操作システム3においては、かかる操作状況下での操作者の手指に掛かる負担が軽減される。
ところで、前述した実施形態や参考例1,2では、副操作装置20,60,70を主操作装置10における傾倒動作の可能な長手部材12の先端に設けるものとして説明した。但し、その副操作装置20,70の動作検出部21,71や副操作装置60における第1及び第2の動作検出部61,67は、傾倒動作等の動きが禁止された不動の長手部材12の先端に設けてもよい。その不動の長手部材12は、ステアリングコラム101から突出させ且つ延在させた長尺物であり、一端がステアリングコラム101の内部に固定されている。このような不動の長手部材12と動作検出部21との組み合わせ又は当該長手部材12と第1及び第2の動作検出部61,67との組み合わせ又は当該長手部材12と動作検出部71との組み合わせは、ステアリングコラム101における車幅方向の左端と右端の内の少なくとも一方に少なくとも1組設ければよい。この組み合わせは、前述した主操作装置10と副操作装置20との組み合わせに替えて配置してもよく、この主操作装置10と副操作装置20の組み合わせと共に配置してもよい。
また、主操作装置10には、副操作装置20,60,70とは別の副操作装置(図示略)が更に設けられていてもよい。その新たな副操作装置とは、例えば、長手部材12の外周面を覆うが如く配置された同心の環状部材を有し、この環状部材を軸周りに回転させることによって車載装置200の機能の選択を行うものである。