JP6948191B2 - タッチパッド - Google Patents

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本発明は、タッチパッドに関する。
従来の技術として、車両のステアリングホイールのスポークの表面に設けられ、車両に搭載された各種機器を操作する主操作部と、車両のステアリングホイールのスポークの裏面に設けられ、主操作部への入力を許可するための副操作部と、を備えた車載機器操作装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
この主操作部は、ステアリングホイールのグリップを把持した状態で操作可能な運転者の親指の可動範囲内に配置されたタッチセンサとして構成されている。
特開2014−80045号公報
しかし従来の車載機器操作装置は、ステアリングホイールのスポークに主操作部が配置されるので、スポークの幅などによる意匠の制約が大きい問題がある。
従って本発明の目的は、ステアリングに配置する際の意匠の制約が抑制されたタッチパッドを提供することにある。
本発明の一態様は、操作面になされた操作を検出する検出部を有し、ステアリングのリング部を支持するスポーク部と当該スポーク部と隣接するスポーク部との間に配置されたタッチパッドを提供する。
本発明によれば、ステアリングに配置する際の意匠の制約が抑制される。
図1(a)は、実施の形態に係るタッチパッドの一例が配置されたステアリングを正面方向から見た概略図であり、図1(b)は、タッチパッドの一例が配置されたステアリングを斜め方向から見た概略図である。 図2(a)は、実施の形態に係るタッチパッドのブロック図の一例であり、図2(b)は、タッチパッドの一例を示す概略図であり、図2(c)は、タッチパッドの取り付けの一例を説明するための概略図である。 図3(a)及び図3(b)は、変形例に係るタッチパッドの配置の一例を示す概略図である。
(実施の形態の要約)
実施の形態に係るタッチパッドは、操作面になされた操作を検出する検出部を有し、ステアリングのリング部を支持するスポーク部と当該スポーク部と隣接するスポーク部との間に配置される。
このタッチパッドは、スポーク部と当該スポーク部に隣接するスポーク部との間に配置されるので、スポーク部の表面に配置される場合と比べて、スポーク部の形状や幅などに基づく意匠の制約が抑制される。
[実施の形態]
(タッチパッド1の概要)
図1(a)は、実施の形態に係るタッチパッドの一例が配置されたステアリングを正面方向から見た概略図であり、図1(b)は、タッチパッドの一例が配置されたステアリングを斜め方向から見た概略図である。図2(a)は、実施の形態に係るタッチパッドのブロック図の一例であり、図2(b)は、タッチパッドの一例を示す概略図であり、図2(c)は、タッチパッドの取り付けの一例を説明するための概略図である。なお、以下に記載する実施の形態に係る各図において、図形間の比率は、実際の比率とは異なる場合がある。
タッチパッド1は、例えば、車両8に搭載され、車両8の空調装置やナビゲーション装置などの電子機器の操作ができるように構成されている。そしてタッチパッド1は、操作面20に対するタッチ操作、なぞり操作、タップ操作、ピンチ操作、ジェスチャ入力などを検出し、車両8の表示装置87に表示されたカーソルや地図のスクロールなどを指示できるように構成されている。
このタッチパッド1は、例えば、図1(a)〜図2(b)に示すように、操作面20になされた操作を検出する検出部2を有し、ステアリング80のリング部82を支持するスポーク部と当該スポーク部と隣接するスポーク部との間に配置される。
このスポーク部と当該スポーク部と隣接するスポーク部との間とは、具体的には、例えば、図1(a)の紙面において斜線で示すように、スポーク部と、当該スポーク部と隣接するスポーク部と、ステアリング80の中央部81と、スポーク部と隣接するスポーク部との間のリング部82と、によって囲まれる領域86である。なおタッチパッド1は、ステアリング80の上部、つまりスポーク部83とスポーク部84との間の領域に配置されても良いが、図1(a)に斜線で示す領域86の方が操作性や計器類の視認性の観点からより好ましい。
本実施の形態のタッチパッド1は、ステアリング80の基準位置において頂点を12時(0時)とした際、6時方向に位置するスポーク部85と当該スポーク部85に隣接するスポーク部84との間に配置されている。つまりタッチパッド1は、スポーク部85とスポーク部84の間の領域86に配置されている。
このステアリング80の基準位置とは、例えば、図1(a)に示すステアリング80の位置であり、車両8が直進する際のステアリング80の位置である。
またタッチパッド1は、例えば、図1(a)〜図2(b)に示すように、操作面20が表面11に露出する筐体10の運転者側の面(後面14)に少なくとも1つのスイッチを有している。つまりタッチパッド1は、この少なくとも1つのスイッチが運転者側に向くように配置されている。つまり後面14は、運転者側の面である。そして前面13は、車両8の前方を向いている。さらに図2(b)の紙面上側の側面15が車両8の上方向を向き、下側の側面16が車両8の下方向を向いている。
なお本実施の形態のタッチパッド1は、一例として、3つのスイッチ(スイッチ3a〜スイッチ3c)を有しているがこれに限定されない。
タッチパッド1は、例えば、図2(a)に示すように、さらに制御部4を有している。この制御部4は、検出部2、スイッチ3a〜スイッチ3cと電気的に接続されている。
ここでステアリング80の中央部81は、例えば、エアバッグや警音器などが配置され、ステアリングシャフトと連結されている。またリング部82は、例えば、リング形状を有し、3つのスポーク部83〜スポーク部85を介して中央部81と連結されている。そしてスポーク部83及びスポーク部84は、例えば、図1(a)に示すように、およそ9時方向及び3時方向に位置している。このスポーク部83〜スポーク部85は、芯金と芯金を覆うカバーなどから構成されている。
なおスポーク部の数は、一例であってこれに限定されない。またスポーク部83及びスポーク部84は、例えば、電子機器を操作可能なスイッチ類が表面に配置されても良い。
(筐体10の構成)
筐体10は、例えば、図2(b)に示すように、箱形状を有している。この筐体10の表面11には、矩形状の操作面20が露出している。
また筐体10の裏面12には、例えば、図2(c)に示すように、取付部120が設けられている。この取付部120は、例えば、6時方向のスポーク部85の芯金850を挟むように構成され、ボルト121によって芯金850に取り付けられる。なお変形例として、筐体10は、例えば、芯金850を覆うカバー851と一体に形成されても良い。
(検出部2の構成)
図3(a)及び図3(b)は、変形例に係るタッチパッドの配置の一例を示す概略図である。
検出部2は、例えば、静電容量方式のタッチセンサである。従って検出部2は、例えば、複数の駆動電極と複数の検出電極とが操作面20の下方に交差して配置されている。そして検出部2は、全ての駆動電極と検出電極を組み合わせることで検出された複数の静電容量に基づいて検出対象(例えば操作指)が接触した操作面20上の点(検出点)を算出し、算出した検出点の座標などを検出情報Sとして制御部4に周期的に出力する。この検出点の算出は、例えば、加重平均などを使って行われる。
タッチパッド1は、例えば、図1(b)に示すように、運転者がステアリング80のリング部82を把持した状態で、親指90以外の指(操作指91)によって操作面20に対する操作が可能となるように配置されている。つまり操作面20は、操作者である運転者に対向するのではなく、ステアリング80のリング部82の方向、つまりリング部82を把持する手9の方向に向いている。従って運転者は、操作面20が自身の方向に向いている場合と比べて、ステアリング80を把持した状態で操作面20に対する操作がやり易くなる。一方、運転者は、ステアリング80を把持した状態で親指90によるスイッチ3a〜スイッチ3cの操作がやり易くなっている。
またタッチパッド1の操作面20は、配置スペースの自由度が高いので、ステアリング80の回転軸Lに沿った方向、及び当該方向に交差する方向に拡張することが可能である。具体的には、操作面20は、例えば、図1(b)に示すように、回転軸Lに沿った方向として矢印A方向と矢印B方向(およそ車両8の前後方向)、及び当該方向に交差する方向として矢印C方向と矢印D方向(およそ車両8の上下方向)の自由度が高い。
ここで変形例として、タッチパッド1は、例えば、図3(a)に示すように、6時方向に位置するスポーク部85と隣接するスポーク部83及びスポーク部84との間に配置されても良い。つまりこの変形例では、タッチパッド1は、スポーク部85の左右の領域86に配置される。
また他の変形例として、タッチパッド1は、例えば、図3(b)に示すように、スポーク部と当該スポーク部に隣接するスポーク部に両端が取り付けられて配置されても良いし、スポーク部と当該スポーク部に隣接するスポーク部の間の中央部81に取り付けられて配置されても良い。
(スイッチ3a〜スイッチ3cの構成)
スイッチ3a〜スイッチ3cは、例えば、機械式のプッシュスイッチである。このスイッチ3a〜スイッチ3cは、例えば、図2(a)に示すように、制御部4と電気的に接続されている。そしてスイッチ3a〜スイッチ3cは、例えば、プッシュ操作の有無を示すスイッチ信号S〜スイッチ信号Sを出力する。
なお変形例としてスイッチは、機械式のスイッチに限定されず、スライドスイッチ、ロータリースイッチ、タクトスイッチ、タッチ操作やスライド操作可能なタッチスイッチなどであっても良い。
(制御部4の構成)
制御部4は、例えば、記憶されたプログラムに従って、取得したデータに演算、加工などを行うCPU(Central Processing Unit)、半導体メモリであるRAM(Random Access Memory)及びROM(Read Only Memory)などから構成されるマイクロコンピュータである。このROMには、例えば、制御部4が動作するためのプログラムが格納されている。RAMは、例えば、一時的に演算結果などを格納する記憶領域として用いられる。
制御部4は、例えば、検出部2から取得した検出情報Sと、スイッチ3a〜スイッチ3cから取得したスイッチ信号S〜スイッチ信号Sと、に基づいて操作情報Sを生成して接続された電子機器に出力する。電子機器は、例えば、この操作情報Sに基づいてカーソルの移動や指定された機能の実行などを行う。
(実施の形態の効果)
本実施の形態に係るタッチパッド1は、ステアリング80に配置する際の意匠の制約が抑制される。具体的には、タッチパッド1は、スポーク部85と当該スポーク部85に隣接するスポーク部83又はスポーク部84との間の領域86に配置されるので、スポーク部の表面に配置される場合と比べて、スポーク部の形状や幅などに基づく意匠の制約が抑制される。
タッチパッド1は、ステアリング80の回転軸Lに沿う方向と、当該方向に交差する方向に操作面20を拡張する自由度が高いので、スポーク部の表面に配置される場合と比べて、操作し易い形状を確保することができる。
タッチパッド1は、スイッチ3a〜スイッチ3cが運転者に対向するように配置されているので、視角的に確認し易く、操作し易い。
タッチパッド1は、スポーク部の表面に配置されていないので、ステアリング80の操作時に意図せず操作面20に接触する可能性が低く、誤作動が発生し難い。
タッチパッド1は、スポーク部の間の領域86に配置されるので、スポーク部の表面以外の新たな機能追加スペースを確保することができる。その結果、タッチパッド1は、操作可能な機能が増えるので、接続された電子機器が多機能化しても対応することができる。そしてタッチパッド1は、多機能化に対応できるので、車両の様々なグレードに対応することができる。
タッチパッド1は、運転者から見て左側となるスポーク部85とスポーク部83の間、右側となるスポーク部85とスポーク部84の間に配置することができるので、運転者の利き手に応じて配置することができる。従ってタッチパッド1は、利き手で操作できるので、操作性が高い。
以上、本発明のいくつかの実施の形態及び変形例を説明したが、これらの実施の形態及び変形例は、一例に過ぎず、特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。これら新規な実施の形態及び変形例は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更などを行うことができる。また、これら実施の形態及び変形例の中で説明した特徴の組合せの全てが発明の課題を解決するための手段に必須であるとは限らない。さらに、これら実施の形態及び変形例は、発明の範囲及び要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…タッチパッド、2…検出部、3a〜3c…スイッチ、4…制御部、8…車両、9…手、10…筐体、11…表面、12…裏面、13…前面、14…後面、15,16…側面、20…操作面、80…ステアリング、81…中央部、82…リング部、83〜85…スポーク部、86…領域、87…表示装置、90…親指、91…操作指、120…取付部、121…ボルト、850…芯金、851…カバー

Claims (4)

  1. 操作面になされた操作を検出する検出部を有し、ステアリングのリング部を支持するスポーク部と当該スポーク部と隣接するスポーク部との間であり、前記検出部の前記操作面が前記ステアリングの回転中心となる回転軸に沿う方向で、かつ前記ステアリングの周方向に向いて配置されたタッチパッド。
  2. 車両が直進する際の前記ステアリングの位置である基準位置において頂点を12時とした際、6時方向に位置するスポーク部と当該スポーク部に隣接するスポーク部との間に配置された、
    請求項1に記載のタッチパッド。
  3. 前記操作面が表面に露出する筐体の運転者側の面に少なくとも1つのスイッチを有する、
    請求項1又は2に記載のタッチパッド。
  4. 運転者が前記ステアリングの前記リング部を把持した状態で、親指以外の指によって前記操作面に対する操作が可能となるように配置された、
    請求項1乃至3のいずれか1項に記載のタッチパッド。
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