JP2014234855A - 車両用制御装置 - Google Patents

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【課題】電動オイルポンプの消費電力を低減しつつ、ライン圧を確保する。【解決手段】エンジン11および走行用モータ12と駆動輪21とを接続する動力伝達経路と、動力伝達経路に連結される駆動系51、69によって駆動されるメカポンプ41と、電動モータ71によって駆動される電動ポンプ72と、電動ポンプ72を制御する制御ユニット73と、を有する。制御ユニット73は、メカポンプ41の回転数が所定回転数まで低下すると電動ポンプ72を駆動させ、エンジン11の回転数が零になると電動ポンプ72の回転数を低下させる。【選択図】図2

Description

本発明は、オイルポンプを備える車両用制御装置に関する。
近年、運転状況に応じて自動的にエンジンが停止および始動されるアイドリングストップ車両が開発されている。かかるアイドリングストップ車両においては、エンジン停止時においても、変速機構や摩擦係合機構等の油圧系に対して作動油を供給する必要がある。そこで、アイドリングストップ車両の多くには、エンジンによって駆動されるオイルポンプに加え、電動モータによって駆動される電動オイルポンプが搭載されている。
また、近年、エンジンおよび走行用モータを備えるハイブリッド車両が開発されている。かかるハイブリッド車両においても、運転状況に応じて自動的にエンジンが停止および始動され、エンジン停止時においても、変速機構や摩擦係合機構等の油圧系に対して作動油を供給する必要がある。そこで、多くのハイブリッド車両には、上記アイドリングストップ車両と同様に、エンジンによって駆動されるオイルポンプに加え、電動モータによって駆動される電動オイルポンプが搭載されている。
上記のようなアイドリングストップ車両やハイブリッド車両においては、エンジン停止時に電動オイルポンプが駆動され、油圧制御系の基本油圧であるライン圧が確保される(特許文献1参照)。
特開2011−117333号公報
しかし、特許文献1に記載されている電動オイルポンプの回転数(吐出圧力)は、エンジンによって駆動されるオイルポンプの回転数(吐出圧力)の低下に伴って低下したライン圧が所定ライン圧に復帰した後も同じ回転数に維持される。このように電動オイルポンプの回転数を一定に維持することは、消費電力の増大を招く。
本発明の目的は、電動オイルポンプの消費電力を低減しつつ、ライン圧を確実に確保することである。
本発明の車両用制御装置は、エンジンと駆動輪とを接続する動力伝達経路と、前記動力伝達経路に連結される駆動系によって駆動される第1オイルポンプと、電動モータによって駆動される第2オイルポンプと、前記第2オイルポンプを制御するポンプ制御部と、を有する。前記ポンプ制御部は、前記第1オイルポンプの回転数が所定回転数まで低下すると前記第2オイルポンプを駆動させ、前記エンジンの回転数が零になると前記第2オイルポンプの回転数を低下させる。
本発明では、第1オイルポンプの回転数が所定回転数まで低下すると第2オイルポンプが駆動され、エンジンの回転数が零になると第2オイルポンプの回転数が下げられる。よって、電動ポンプの消費電力を低減しつつ、ライン圧を確実に確保することができる。
車両に搭載されるパワーユニットの一例を示す概略図である。 本発明の一実施の形態である車両用制御装置の構成を示す概略図である。 制御ユニットによって実行される制御モード設定処理の手順を示すフローチャートである。 制御モード設定処理が実行される際のエンジン回転数、電動ポンプの駆動状態および電動ポンプの制御モードの変化状況の一例を示す説明図である。 制御モード設定処理が実行される際のエンジン回転数、電動ポンプの駆動状態および電動ポンプの制御モードの変化状況の他の一例を示す説明図である。
以下、本発明の実施の形態の一例について図面を参照しながら詳細に説明する。図1は車両に搭載されるパワーユニット10の一例を示す概略図である。図1に示されるように、パワーユニット10は、動力源としてエンジン11および走行用モータ12を有している。また、パワーユニット10には無段変速機(変速機構)13が設けられており、無段変速機13にはプライマリプーリ14およびセカンダリプーリ15が設けられている。プライマリプーリ14の一方側には、トルクコンバータ16を介してエンジン11が連結される。一方、プライマリプーリ14の他方側には、走行用モータ12が連結されている。また、セカンダリプーリ15には、ヒューズクラッチ17を介して駆動輪出力軸18が連結されている。この駆動輪出力軸18には、ディファレンシャル機構19およびアクスル軸20を介して駆動輪21が連結されている。また、エンジン11のクランク軸22には、駆動ベルト23を介してモータジェネレータ24が連結されている。モータジェネレータ24は、発電機および電動機として機能する所謂ISG(Integrated Starter Generator)であり、モータジェネレータ24を用いてクランク軸22を始動回転させることが可能となる。
トルクコンバータ16とプライマリプーリ14との間には、解放状態と締結状態とに切り換えられる入力クラッチ30が設けられている。入力クラッチ30を解放状態に切り換えることにより、プライマリプーリ14とエンジン11とを切り離すことが可能となる。これにより、走行モードをモータ走行モードに設定することができ、エンジン11を停止させて走行用モータ12の動力のみを駆動輪21に伝達することが可能となる。一方、入力クラッチ30を締結状態に切り換えることにより、プライマリプーリ14とエンジン11とを接続することが可能となる。これにより、走行モードをパラレル走行モードに設定することができ、走行用モータ12およびエンジン11の動力を駆動輪21に伝達することが可能となる。
走行用モータ12と駆動輪21との間に設けられる無段変速機13は、走行用モータ12のロータ軸31に連結されるプライマリ軸32と、これに平行となるセカンダリ軸33とを有している。プライマリ軸32にはプライマリプーリ14が設けられており、プライマリプーリ14の背面側にはプライマリ室34が区画されている。また、セカンダリ軸33にはセカンダリプーリ15が設けられており、セカンダリプーリ15の背面側にはセカンダリ室35が区画されている。さらに、プライマリプーリ14およびセカンダリプーリ15には駆動チェーン36が巻き掛けられている。プライマリ室34に供給されるプライマリ圧とセカンダリ室35に供給されるセカンダリ圧とを調整することにより、プーリ溝幅を変化させて駆動チェーン36の巻き付け径を変化させることが可能となる。これにより、プライマリ軸32からセカンダリ軸33に対する無段変速が可能となる。前述したように、無段変速機13と駆動輪21との間には、ヒューズクラッチ17が設けられている。このヒューズクラッチ17は、設定トルクを超えるとスリップ状態となる摩擦クラッチであり、無段変速機13を保護するためのトルクリミッタとして機能している。
前述した無段変速機13やトルクコンバータ16等の油圧系に対して作動油を供給するため、パワーユニット10にはトロコイドポンプ等の第1オイルポンプ41(以下、“メカポンプ41”と呼ぶ。)が設けられている。また、パワーユニット10には、作動油の供給先や圧力を制御するため、複数の電磁バルブや油路によって構成されるバルブユニット42が設けられている。そして、メカポンプ41から吐出された作動油は、バルブユニット42を経て、無段変速機13やトルクコンバータ16等に供給される。
メカポンプ41は、アウタロータ43とこれに組み込まれるインナロータ44とを備えている。インナロータ44の一端には、ロータ軸45および従動スプロケット46が取り付けられている。ロータ軸45に平行となるプライマリ軸32には、一方向クラッチ47を介して駆動スプロケット48が取り付けられている。駆動スプロケット48および従動スプロケット46にはチェーン49が巻き掛けられており、プライマリ軸32とインナロータ44とはチェーン機構50を介して連結されている。このように、メカポンプ41は、チェーン機構50を含む第1駆動系51を介して、第1の動力伝達経路を構成するプライマリ軸32に連結されている。なお、第1の動力伝達経路とは走行用モータ12と駆動輪21とを接続する動力伝達経路であり、ロータ軸31、プライマリ軸32、セカンダリ軸33、ヒューズクラッチ17、駆動輪出力軸18、ディファレンシャル機構19およびアクスル軸20等によって構成される。
メカポンプ41のインナロータ44の他端には、ロータ軸61および従動スプロケット62が取り付けられている。トルクコンバータ16のポンプシェル63に固定されるとともにロータ軸61に平行となる中空軸64には、一方向クラッチ65を介して駆動スプロケット66が取り付けられている。駆動スプロケット66および従動スプロケット62にはチェーン67が巻き掛けられており、中空軸64とインナロータ44とはチェーン機構68を介して連結されている。このように、メカポンプ41は、チェーン機構68を含む第2駆動系69を介して、第2の動力伝達径路を構成する中空軸64に連結されている。なお、第2の動力伝達径路とはエンジン11と駆動輪21とを接続する動力伝達径路であり、中空軸64、入力クラッチ30、プライマリ軸32、セカンダリ軸33、ヒューズクラッチ17、駆動輪出力軸18、ディファレンシャル機構19およびアクスル軸20等によって構成される。
第1駆動系51に含まれる一方向クラッチ47は、正転方向に回転するプライマリ軸32からインナロータ44に動力を伝達する一方、これとは逆向きの動力伝達を遮断している。同様に、第2駆動系69に含まれる一方向クラッチ65は、正転方向に回転する中空軸64からインナロータ44に動力を伝達する一方、これとは逆向きの動力伝達を遮断している。すなわち、プライマリ軸32が中空軸64よりも速く回転する場合には、走行用モータ12側のプライマリ軸32によってメカポンプ41が駆動される一方、中空軸64がプライマリ軸32よりも速く回転する場合には、エンジン11側の中空軸64によってメカポンプ41が駆動される。なお、プライマリ軸32の正転方向とは、前進走行時におけるプライマリ軸32の回転方向である。また、中空軸64の正転方向とは、エンジン作動時におけるクランク軸22の回転方向である。
前述したように、メカポンプ41のインナロータ44には、プライマリ軸32と中空軸64とが連結されている。これにより、エンジン11が駆動されるパラレル走行モードにおいては、エンジン11によってメカポンプ41を駆動することができ、メカポンプ41からの作動油によって無段変速機13等を油圧制御することが可能となる。また、エンジン11が停止されるモータ走行モードにおいても、プライマリ軸32が回転する車両走行時には、プライマリ軸32によってメカポンプ41を駆動することが可能となる。このように、メカポンプ41は、動力伝達経路に連結される2つの駆動系の少なくともいずれか一方によって回転駆動されるオイルポンプとなっている。
ここで、パラレル走行モードで走行中に車速が所定速度を下回ると、走行モードがモータ走行モードに切り替えられる。すなわち、入力クラッチ30が解放状態に切り換えられるとともにエンジン11が停止される。その後、車速の低下に伴ってプライマリ軸32の回転速度が低下すると、メカポンプ41の回転数(吐出圧力)も低下する。また、車両が停止するとプライマリ軸32も停止し、メカポンプ41も停止する。しかし、低車速時や停止時においても、無段変速機13等の油圧系に対する作動油の供給を継続する必要がある。
そこで、車両用制御装置70は、モータ走行モードが設定されているときに車速が低下したり、車両が停止したりした場合であっても、油圧系の基本油圧であるライン圧を確保すべく、電動モータ71によって回転駆動される第2オイルポンプ72(以下、“電動ポンプ72”と呼ぶ。)を備えている。例えば、エンジン11が停止されるモータ走行モードが設定されているときに、車速低下に伴ってプライマリ軸32の回転速度が低下すると、メカポンプ41の回転数(吐出圧力)も低下する。そこで、メカポンプ41を補うように電動ポンプ72が駆動される。その後、車速上昇に伴ってプライマリ軸32の回転速度が所定値を上回ると、メカポンプ41の吐出圧力が回復することから電動ポンプ72は停止される。
ところで、様々な条件に基づいて目標とする車両の状態(以下“目標車両状態”と呼ぶ。)が設定され、設定された目標車両状態の実現に向けて各種の制御が実行される。例えば、エンジン11の停止条件や始動条件が充足されると、エンジン11の停止または始動に向けた各種制御が実行される。例えば、エンジン11の停止条件が充足されると、エンジン11への燃料供給遮断などの制御が実行される。もっとも、エンジン11を停止させるための制御が開始されたとしても、直ちにエンジン回転数[rpm]が0(零)になるわけでなく、エンジン回転数は次第に低下する。しかし、エンジン回転数が低下すると、メカポンプ41の回転数[rpm]が低下し、ライン圧[MPa]が不足する虞がある。そこで、車両用制御装置70は、エンジン停止条件が充足されると、電動ポンプ72を駆動させる必要があるか否かを判定し、電動ポンプ72の駆動が必要であると判定されると、電動ポンプ72の駆動を開始する。すなわち、電動ポンプ72を起動する。しかしながら、電動ポンプ72を常に一定の回転数で駆動することは消費電力の増大を招く。
そこで、車両用制御装置70は、目標車両状態や現在の車両状態などに基づいて電動ポンプ72の制御モードを設定する制御モード設定処理を実行し、設定された制御モードに従って電動ポンプ72を駆動する。なお、本実施形態においては、電動ポンプ72の制御モードとして3つの制御モードが用意されている。具体的には、第1目標回転数が設定された第1制御モード、第2目標回転数が設定された第2制御モードおよび第3目標回転数が設定された第3制御モードが用意されている。ここで、第1目標回転数は、第2目標回転数よりも高い。すなわち、第1制御モードにおける目標回転数は、第2制御モードにおける目標回転数よりも高い。そこで、以下の説明では、第1制御モードを「HIGHモード」と呼び、第2制御モードを「LOWモード」と呼ぶ。また、第3制御モードの目標回転数である第3目標回転数は0(零)である。そこで、以下の説明では、第3制御モードを「停止モード」と呼ぶ。
以下、車両用制御装置70によって実行される制御モード設定処理について説明する。図2は本発明の一実施の形態である車両用制御装置70の構成を示す概略図である。図2において図1に示す部材と同一の部材については、同一の符号を付してその説明を省略する。図2に示されるように、車両用制御装置70には、少なくともポンプ制御部および走行用モータ制御部として機能する制御ユニット73が設けられている。制御ユニット73には、駆動輪21の回転速度を検出する車輪速センサ74、走行用モータ12が備えるロータ75の回転速度を検出するモータ回転センサ76、エンジン11の回転数を検出するエンジン回転数センサ77等が接続されている。エンジン回転数センサ77は、エンジン11のクランク軸22の回転数を検出し、検出結果を示す信号を制御ユニット73に出力する。また、走行用モータ12のステータ78にはインバータ79が接続されており、制御ユニット73はインバータ79を介して走行用モータ12を制御している。なお、制御ユニット73は、制御信号等を演算するCPU、制御プログラム、演算式およびマップデータ等を格納するROM、一時的にデータを格納するRAM等によって構成される。
次に、制御ユニット73によって実行される制御モード設定処理の手順について図3、図4を参照しながら説明する。なお、理解を容易にするために図3では車速の変化による影響が無い、すなわち車速が0(零)あるいはそれに極めて近い場合、あるいは車速がエンジン回転数の変化と同期して変化するような場合の動作を示す。
制御ユニット73では、常に図4に示されるステップS1〜S7が実行される。ステップS1〜S3では、図2に示される電動ポンプ72の制御モードを設定するための条件について判定がなされる。ステップS4〜S6では、ステップS1〜S3における判定結果に基づいて、図2に示される電動ポンプ72の制御モードが設定される。そして、ステップS7において、ステップS4〜S6において設定された制御モードに従って、図2に示される電動ポンプ72が駆動される。以下、図4に示される各ステップについて具体的に説明する。
図4に示されるステップS1では、図2に示されるエンジン11の停止条件が充足されているか否かが判定される。例えば、アクセル開度はエンジン停止条件の1つであり、アクセル開度が0(零)である場合にはエンジン停止条件の少なくとも1つが充足される。図4に示されるステップS1において、エンジン停止条件が充足されていないと判定されると、電動ポンプ72の駆動は不要であると判定されてステップS4に進み、電動ポンプ72の制御モードとして「停止モード」が設定され、アクセル開度を含むエンジン停止条件の全てが充足されていると判定されると、同図に示されるステップS2に進む。
図4に示されるステップS2では、図2に示される電動ポンプ72の駆動が必要であるか否かが判定される。車速が0(零)あるいは極めて0(零)に近い、または車速がエンジン回転数の変化と同期して変化する場合、エンジン回転数の低下に伴ってメカポンプ41の回転数が低下するとライン圧が低下する。よって、ライン圧を確保するためには電動ポンプ72を駆動する必要がある。換言すれば、車速が十分に高い、あるいはエンジン回転数が高く、メカポンプ41の回転数が所定値を上回る場合には、メカポンプ41の吐出圧力が十分に高く、メカポンプ41のみによって必要なライン圧が確保されている。そこで、図4に示されるステップS2では、メカポンプ41の回転数に基づいて電動ポンプ72の駆動の要否が判定される。具体的には、メカポンプ41の回転数が所定回転数を上回る場合には電動ポンプ72の駆動は不要であると判定されてステップS4に進み、電動ポンプ72の制御モードとして「停止モード」が設定される。一方、メカポンプ41の回転数が所定回転数以下である場合には電動ポンプ72の駆動が必要であると判定されてステップS3に進む。もっとも、エンジン回転数に基づいて電動ポンプ72の駆動の要否を判定してもよい。
図4に示されるステップS3では、エンジン回転数が0(零)であるか否かが判定される。エンジン回転数が0(零)ではない場合には、直後にエンジン回転数が上昇する可能性がある。例えば、ドライバーによってアクセルペダルが踏み込まれ、アクセル開度が増加する可能性がある。すなわち、エンジン停止条件が非充足となる可能性がある。換言すれば、エンジン始動条件や走行用モータ駆動条件が充足され、パラレル走行モードやモータ走行モードに移行する可能性がある。この場合、図2に示されるエンジン11や走行用モータ12の動力を駆動輪21に伝達する必要があり、無断変速機13やヒューズクラッチ17などに油圧を供給する必要がある。そこで、図4に示されるステップS3においてエンジン回転数が0(零)ではないと判定されると、同図に示されるステップS5に進み、電動ポンプ72の制御モードとして「HIGHモード」が設定される。
一方、エンジン回転数が0(零)である場合には、次の走行に備えるための補圧のみを確保すれば足りる。そこで、図4に示されるステップS3においてエンジン回転数が0(零)であると判定されると、同図に示されるステップS6に進み、電動ポンプ72の制御モードとして「LOWモード」が設定される。
上記のように、図4に示されるステップS4、S5またはS6において電動ポンプ72の制御モードが設定されると、同図に示されるステップS7に進み、設定された制御モードで電動ポンプ72が駆動される。
再び図3を参照する。エンジン回転数が所定回転数(r1)まで低下すると、メカポンプ41の回転数がそれに伴って低下し、上記のようにして電動ポンプ72の制御モードが設定され、設定された制御モードで電動ポンプ72が駆動される。ここで、所定回転数(r1)まで低下したエンジン回転数は直ちに0(零)になることはなく、その後も次第に低下する。よって、エンジン回転数が所定回転数(r1)に低下してから0(零)になるまでの間は、図4に示されるステップS3において、エンジン回転数が0(零)ではないと判定される。よって、ステップS5においてHIGHモードが設定される。すると、ステップS7において、電動ポンプ72がHIGHモードで駆動される。すなわち、エンジン回転数が所定回転数(r1)に低下してから0(零)になるまでの間、電動ポンプ72はHIGHモードで駆動され続ける。
その後、図3に示されるように、エンジン回転数が0(零)になると、図4に示されるステップS3において、エンジン回転数が0(零)であると判定される。よって、ステップS6においてLOWモードが設定される。すると、ステップS7において、電動ポンプ72がLOWモードで駆動される。すなわち、エンジン回転数が0(零)になると、電動ポンプ72がLOWモードで駆動される。換言すれば、電動ポンプ72の制御モードがHIGHモードからLOWモードに切り替えられる。
すなわち、ポンプ制御部である制御ユニット73は、エンジン回転数が所定回転数(r1)まで低下し、これに伴ってメカポンプ41の回転数が低下すると電動ポンプ72をHIGHモードで駆動する。HIGHモードで駆動される電動ポンプ72は、HIGHモードの目標回転数である第1目標回転数で回転する。次いで、制御ユニット73は、エンジン回転数が0(零)になると、電動ポンプ72の制御モードをHIGHモードからLOWモードに切り替え、電動ポンプ72をLOWモードで駆動する。LOWモードで駆動される電動ポンプ72は、LOWモードの目標回転数である第2目標回転数で回転する。ここで、第1目標回転数が第2目標回転数よりも高いことは既述のとおりである。すなわち、ポンプ制御部である制御ユニット73は、メカポンプ41の回転数が所定回転数まで低下すると電動ポンプ72を駆動させ、エンジン回転数が0(零)になると、電動ポンプ72の回転数を低下させる。
また、図3に示されるように、エンジン回転数が0(零)である間は、電動ポンプ72の制御モードはLOWモードに維持され、エンジン回転数が0(零)ではなくなると、再びHIGHモードに切り替えられる。さらに、エンジン回転数が所定回転数(r1)よりも高い第2の所定回転数(r2)に上昇し、これに伴ってメカポンプ41の回転数が所定回転数まで上昇すると、電動ポンプ72が停止される。
図5に、図3と同じ前提であるが、エンジン回転数の変化状況が図3に示される変化状況と異なる場合における、電動ポンプ72の駆動状態および電動ポンプ72の制御モードの変化状況を示す。図5に示されるように、エンジン回転数が所定回転数(r1)まで低下すると、電動ポンプ72がHIGHモードで駆動される。ここまでの変化状況は図4に示される変化状況と同一である。しかし、図5に示される場合、所定回転数(r1)まで低下したエンジン回転数は、その後、0(零)になることなく上昇している。エンジン回転数が図5に示されるように変化する状況においては、図4に示されるステップS3においてエンジン回転数が0(零)であると判定されることなく、よってステップS6に進むこともない。換言すれば、電動ポンプ72の制御モードがHIGHモードからLOWモードに切り替えられることはなく、電動ポンプ72はHIGHモードで駆動され続ける。
以上のように、本実施の形態に係る車両用制御装置70では、エンジン回転数が所定回転数(r1)まで低下すると電動ポンプ72が駆動される。よって、エンジン回転数の低下に伴ってメカポンプ41の回転数が低下してもライン圧が確保される。また、エンジン回転数が0(零)になると電動ポンプ72の回転数が下げられる。よって、電動ポンプ72の消費電力が低減される。一方、エンジン回転数が0(零)になるまでは電動ポンプ72の回転数は下げられない。よって、所定回転数(r1)以下に低下したエンジン回転数が0(零)になる前に上昇に転じた場合であっても、ライン圧が不足することがない。総じて、本実施の形態に係る車両用制御装置70によれば、電動ポンプ72の消費電力を低減しつつ、ライン圧を確実に確保することができる。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。例えば、前記実施の形態では、電動ポンプの制御モードとして3つのモードが用意されているが、制御モードの数は4つ以上でもよい。
また、前記実施の形態では、変速機構としてチェーンドライブ式の無段変速機を用いているが、これに限られることはなく、ベルトドライブ式やトラクションドライブ式の無段変速機であってもよく、遊星歯車式や平行軸式の自動変速機であってもよく。さらに、メカポンプや電動ポンプは、内接式のギヤポンプであってもよく、外接式のギヤポンプであってもよい。
11 エンジン
12 走行用モータ
13 無段変速機(変速機構)
21 駆動輪
41 メカポンプ(第1オイルポンプ)
51 第1駆動系
69 第2駆動系
70 車両用制御装置
71 電動モータ
72 電動ポンプ(第2オイルポンプ)
73 制御ユニット(ポンプ制御部,走行用モータ制御部)

Claims (3)

  1. エンジンと駆動輪とを接続する動力伝達経路と、
    前記動力伝達経路に連結される駆動系によって駆動される第1オイルポンプと、
    電動モータによって駆動される第2オイルポンプと、
    前記第2オイルポンプを制御するポンプ制御部と、
    を有し、
    前記ポンプ制御部は、前記第1オイルポンプの回転数が所定回転数まで低下すると前記第2オイルポンプを駆動させ、前記エンジンの回転数が零になると前記第2オイルポンプの回転数を低下させる、車両用制御装置。
  2. 請求項1に記載の車両用制御装置において、
    前記第2オイルポンプの制御モードとして、第1目標回転数が設定された第1制御モードと、前記第1目標回転数よりも低い第2目標回転数が設定された第2制御モードと、が用意され、
    前記ポンプ制御部は、前記第1オイルポンプの回転数が前記所定回転数まで低下すると前記第2オイルポンプを前記第1制御モードで駆動させ、前記エンジンの回転数が零になると前記第2オイルポンプを前記第2制御モードで駆動させる、車両用制御装置。
  3. 請求項2に記載の車両用制御装置において、
    前記ポンプ制御部は、前記エンジンの回転数が零である間は、前記第2オイルポンプの制御モードを前記第2制御モードに維持する、車両用制御装置。
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