JP2014234735A - 自動二輪車 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明の課題は、自動二輪車において、低速時のサイレンサーの消音性能を向上させ、サイレンサーの小型化を図り、且つ、高速走行時の出力性能を向上させることにある。【解決手段】第2サイレンサーは、第1サイレンサーと別体である。第1排気管は、排気ポートと第1サイレンサーとを接続する。接続管部は、第1サイレンサーと第2サイレンサーとを接続する。第1サイレンサーの第1膨張室は、排気の流れにおいて第1排気管よりも下流に位置している。第1サイレンサーの第2膨張室は、第1膨張室と区画されている。第2膨張室は、第1膨張室よりも下流に位置している。接続管部は、第2排気管と、排気調節弁と、第3排気管と、を含む。第2排気管は、第1膨張室に接続される。排気調節弁は、第2排気管に配置されている。排気調節弁は、第2排気管の流路面積を調節する。第3排気管は、第2膨張室に接続される。【選択図】図5

Description

本発明は、自動二輪車に関する。
一般的に、自動二輪車は、サイレンサーを備えている。例えば、特許文献1に開示されている自動二輪車は、排気チャンバとマフラとを有している。排気チャンバは、車両前後方向においてエンジンと後輪との間に配置されている。マフラは、後輪の側方に配置されている。排気チャンバとマフラとはサイレンサーとして機能する。このように複数のサイレンサーを備えることによって、消音機能を向上させている。
また、特許文献1に開示されている自動二輪車では、排気チャンバは3つの膨張室を有しており、排気の流れにおいて、最も下流に位置する膨張室にチャンバ出口管が接続されている。このため、排気チャンバでは、排気の膨張が複数回、繰り返される。また、排気チャンバ内での排気の経路長が長くなっている。これにより、消音機能が更に向上されている。また、チャンバ出口管には排気制御弁が設けられている。排気制御弁の開閉動作により、排気チャンバからマフラに送られる排気の量が調整される。
特開2011−196242号公報
特許文献1に開示されている自動二輪車では、排気チャンバが複数の膨張室を有すると共に、チャンバ出口管が最も下流側に位置する膨張室に接続されている。このため、消音機能は向上するが、背圧が高くなることによって、特に高速走行時の出力性能が抑制されてしまう。
上記のような排気チャンバの構造において、高速走行時の出力性能を向上させるためには、排気チャンバ内の導入管やチャンバ出口管の流路面積を大きくすることが考えられる。しかし、この場合、排気チャンバが大型化してしまう。
また、排気チャンバの膨張室を1つのみにする、或いは、排気の経路長を短くすれば、排気チャンバを大型化させずに、高速走行時のエンジンの出力性能を向上させることができる。しかし、この場合には、消音性能が低下するという問題がある。周囲への騒音問題を考慮すると、消音性能は高いことが好ましい。特に、低速時には、市街地や住宅地などの騒音の影響が大きい場所を自動二輪車が走行している場合が多いため、低速時の高い消音性能が望まれる。
本発明の課題は、自動二輪車において、低速時のサイレンサーの消音性能を向上させ、サイレンサーの小型化を図り、且つ、高速走行時の出力性能を向上させることにある。
第1の態様にかかる自動二輪車は、エンジンと、第1サイレンサーと、第2サイレンサーと、第1排気管と、接続管部と、を備える。エンジンは、排気ポートを含む。第2サイレンサーは、第1サイレンサーと別体である。第1排気管は、排気ポートと第1サイレンサーとを接続する。接続管部は、第1サイレンサーと第2サイレンサーとを接続する。第1サイレンサーは、排気を膨張させるための第1膨張室と第2膨張室とを含む。第1膨張室は、排気の流れにおいて第1排気管よりも下流に位置している。第2膨張室は、第1膨張室と区画されている。第2膨張室は、第1膨張室よりも下流に位置している。接続管部は、第2排気管と、排気調節弁と、第3排気管と、を含む。第2排気管は、第1膨張室に接続される。排気調節弁は、第2排気管に配置されている。排気調節弁は、第2排気管の流路面積を調節する。第3排気管は、第2膨張室に接続される。
第2の態様にかかる自動二輪車は、第1の態様の自動二輪車であって、後輪をさらに備える。後輪は、エンジンの後方に配置される。第1サイレンサーの少なくとも一部は、車両前後方向において、エンジンと後輪との間に配置される。第2サイレンサーは、後輪の側方に配置される。
第3の態様にかかる自動二輪車は、第1又は第2の態様の自動二輪車であって、第3排気管の流路面積は、第2排気管の最大流路面積以下である。
第4の態様にかかる自動二輪車は、第3の態様の自動二輪車であって、第3排気管の内径は、第2排気管の内径以下である。
第5の態様にかかる自動二輪車は、第1から第4の態様のいずれかの自動二輪車であって、第2排気管は、第3排気管よりも上方に配置される。
第6の態様にかかる自動二輪車は、第1から第5の態様のいずれかの自動二輪車であって、第2排気管の長さは、第3排気管の長さよりも短い。
第7の態様にかかる自動二輪車は、第1から第6の態様のいずれかの自動二輪車であって、第1サイレンサーは、隔壁部材をさらに含む。隔壁部材は、第1膨張室と第2膨張室とを区画する。第1膨張室と第2膨張室とは、隔壁部材を間に挟んで互いに隣接して配置されている。第1排気管は、第1膨張室に接続される。
第8の態様にかかる自動二輪車は、第1から第6の態様のいずれかの自動二輪車であって、第1サイレンサーは、排気を膨張させるための第3膨張室をさらに含む。排気の流れにおいて、第3膨張室は、第1膨張室の上流に位置している。第1排気管は、第3膨張室に接続されている。
第9の態様にかかる自動二輪車は、第1から第6の態様のいずれかの自動二輪車であって、第1サイレンサーは、排気を膨張させるための第3膨張室をさらに含む。排気の流れにおいて、第3膨張室は、第1膨張室と第2膨張室との間に位置している。第1排気管は、第1膨張室に接続されている。
第10の態様にかかる自動二輪車は、第1から第9の態様のいずれかの自動二輪車であって、第1サイレンサーは、第1膨張室と第2膨張室とを含む複数の膨張室を含む。第2排気管は、複数の膨張室のうち最も後方に位置する膨張室に接続される。
第11の態様にかかる自動二輪車は、第1から第10の態様のいずれかの自動二輪車であって、第1サイレンサーは、本体部と、膨出部とを含む。膨出部は、本体部から上方に膨出する。接続管部は、膨出部に接続される。
第12の態様にかかる自動二輪車は、第11の態様の自動二輪車であって、リアアームと、サスペンションと、リンク部と、をさらに備える。リアアームは、本体部の上方に配置される。リンク部は、リアアームとサスペンションとを連結する。膨出部は、リンク部の側方に配置される。
第13の態様にかかる自動二輪車は、第1から第12の態様のいずれかの自動二輪車であって、排気調節弁は、エンジンの回転速度が所定の低速範囲内であるときの第2排気管の流路面積を、エンジンの回転速度が所定の低速範囲より大きい所定の高速範囲内であるときの第2排気管の流路面積よりも小さくする。
第1の態様にかかる自動二輪車では、排気は、エンジンの排気ポートから、第1排気管と、第1サイレンサーと、接続管部と、第2サイレンサーとを順に流れる。そして、排気調節弁によって第2排気管の流路面積を調節することにより、第1サイレンサーでの排気の経路長を変更することができる。例えば、排気調節弁を閉じることにより、排気は、第1排気管から、第1膨張室と第2膨張室とを通って、第3排気管へ流れる。また、排気調節弁を開くことにより、排気は、主として、第1排気管から、第1膨張室を通り、第2膨張室を通らずに、第2排気管へ流れる。従って、低速時には排気調節弁を閉じて経路長を長くすることにより、消音性能を向上させることができる。高速走行時には排気調節弁を開いて経路長を短くすることにより、出力性能を向上させることができる。また、膨張室や排気管の流路面積を拡大することなく、出力性能を向上させることができるため、第1サイレンサーを小型化することができる。さらに、第1サイレンサーによって消音性能を向上させることができるため、第2サイレンサーを小型化することができる。
第2の態様にかかる自動二輪車では、第1サイレンサーの少なくとも一部は、車両前後方向において、エンジンと後輪との間に配置される。また、第2サイレンサーは、後輪の側方に配置される。これらの位置に配置されるサイレンサーが大型化することは、車体のバンク角を狭める要因となる。本態様にかかる自動二輪車では、第1サイレンサー及び第2サイレンサーを小型化することができるため、車体のバンク角が狭まることを抑えることができる。また、サイレンサーのレイアウトの自由度を向上させることができる。
第3の態様にかかる自動二輪車では、第3排気管の流路面積は、第2排気管の最大流路面積以下である。このため、消音性能を向上させることができる。逆に言えば、第2排気管の最大流路面積は、第3排気管の流路面積以上である。このため、出力性能を向上させることができる。
第4の態様にかかる自動二輪車では、第3排気管の内径は、第2排気管の内径以下である。従って、第3排気管の流路面積は、第2排気管の最大流路面積以下となる。
第5の態様にかかる自動二輪車では、第2排気管は、第3排気管よりも上方に配置される。排気調節弁は第2排気管に配置されるので、排気調節弁を地面から離して配置することができる。これにより、排気調節弁が地面に接触することを防止することができる。
第6の態様にかかる自動二輪車では、第2排気管の長さは、第3排気管の長さよりも短い。従って、排気調節弁が開いているときに排気の経路長を短くすることができる。これにより、出力性能を向上させることができる。
第7の態様にかかる自動二輪車では、排気調節弁を閉じることにより、排気は、第1排気管から、第1膨張室と第2膨張室とを通って、第3排気管へ流れる。また、排気調節弁を開くことにより、排気は、主として、第1排気管から、第1膨張室を通り、第2膨張室を通らずに、第2排気管へ流れる。
第8の態様にかかる自動二輪車では、排気調節弁を閉じることにより、排気は、第1排気管から、第3膨張室と第1膨張室と第2膨張室とを通って、第3排気管へ流れる。また、排気調節弁を開くことにより、排気は、主として、第1排気管から、第3膨張室と第1膨張室とを通り、第2膨張室を通らずに、第2排気管へ流れる。
第9の態様にかかる自動二輪車では、排気調節弁を閉じることにより、排気は、第1排気管から、第1膨張室と第3膨張室と第2膨張室とを通って、第3排気管へ流れる。また、排気調節弁を開くことにより、排気は、主として、第1排気管から、第1膨張室を通り、第3膨張室及び第2膨張室を通らずに、第2排気管へ流れる。
第10の態様にかかる自動二輪車では、第2排気管は、複数の膨張室のうち最も後方に位置する膨張室に接続される。このため、第2排気管の長さを短くすることができる。すなわち、排気調節弁が開いているときの排気の経路長を短くすることができる。これにより、出力性能を向上させることができる。
第11の態様にかかる自動二輪車では、接続管部は、第1サイレンサーの膨出部に接続される。膨出部は、本体部から上方に膨出している。従って、第1サイレンサーの底部と地面との距離が短くなることを抑えることができる。
第12の態様にかかる自動二輪車では、膨出部は、リンク部の側方に配置される。従って、リンク部との干渉を避けながら、コンパクトに第1サイレンサーを配置することができる。
第13の態様にかかる自動二輪車では、エンジンの回転速度に応じて第2排気管の流路面積が調整される。これにより、車両の速度に応じて、高い出力性能を得る状態と、高い消音性能を得る状態とを切り換えることができる。
本発明の実施形態に係る自動二輪車の側面図。 排気装置の平面図。 排気装置の側面図。 排気装置の正面図。 排気装置の背面図。 第1サイレンサーの側面断面図 図6における第1サイレンサーのVII-VII断面図。 排気調節弁の断面図。 自動二輪車の制御系を示す模式図。 第1サイレンサーでの排気の流れを示す図。 第2実施形態に係る第1サイレンサーの側面断面図。 第1サイレンサーでの排気の流れを示す図。 第3実施形態に係る第1サイレンサーの側面断面図。 第1サイレンサーでの排気の流れを示す図。
本発明の一実施形態に係る自動二輪車1を図1に示す。図1は、自動二輪車1の側面図である。なお、以下の説明において、特に説明が無い限り、前、後、左、右は、自動二輪車1に乗車したライダーから見た前、後、左、右を意味するものとする。自動二輪車1は、車体フレーム2と、エンジン3と、シート4と、燃料タンク5と、前輪6と、後輪7と、を含む。
車体フレーム2は、ヘッドパイプ11と、メインフレーム12と、リアフレーム13を含む。ヘッドパイプ11にはフロントフォーク14が回転可能に支持されている。フロントフォーク14の上端にはハンドル15が固定されている。フロントフォーク14の下部には前輪6が回転可能に支持されている。
メインフレーム12は、エンジン3を支持している。メインフレーム12の後部には、リアアーム16が上下に揺動可能に連結されている。リアアーム16の後部には、後輪7が回転可能に支持されている。後輪7は、エンジン3の後方に配置されている。リアフレーム13は、メインフレーム12の後方に配置されている。車体フレーム2の上方には、シート4及び燃料タンク5が配置されている。燃料タンク5は、シート4の前方に配置されている。
エンジン3は、図示しないチェーン或いはシャフトなどの伝達部材を介して後輪7に駆動力を伝達する。エンジン3は、燃料タンク5の下方に配置されており、メインフレーム12に取り付けられている。
自動二輪車1は、排気装置8を含む。排気装置8は、第1排気管21と、第1サイレンサー22と、接続管部23と、第2サイレンサー24と、を含む。第1排気管21は、エンジン3の排気ポート17と第1サイレンサー22とを接続する。第1排気管21は、排気ポート17からエンジン3の前方において下方に延びている。第1排気管21は、エンジン3の前方において後方へ向かって屈曲している。第1排気管21は、エンジン3の下方において後方へ延びている。
図2は、排気装置8の平面図である。図2に示すように、第1排気管21は、複数の排気管211−214と、複数の集合管215,216とを含む。複数の排気管211−214は、それぞれエンジン3の排気ポート17に接続される。複数の集合管215,216は、それぞれ複数の排気管211−214に接続される。複数の集合管215,216は、第1サイレンサー22に接続される。複数の集合管215,216は、左右に並んで配置される。本実施形態では、第1排気管21は、4つの排気管211−214と、2つの集合管215,216とを有する。以下、2つの集合管215,216の一方を第1集合管215と呼び、他方を第2集合管216と呼ぶ。2つの排気管が、1つの集合管に接続される。具体的には、2つの排気管211,212が第1集合管215に接続されている。また、2つの排気管213,214が第2集合管216に接続されている。図1に示すように、集合管215,216は、エンジン3の下方に配置される。
第1サイレンサー22は、集合管215,216の後方に配置される。第1サイレンサー22の少なくとも一部は、車両前後方向において、エンジン3と後輪7との間に配置される。第1サイレンサー22の少なくとも一部は、リアアーム16の下方に配置される。第1サイレンサー22の底面は、エンジン3の下端部よりも下方に位置している。第1サイレンサー22の上面は、エンジン3の下端部よりも上方に位置している。
図3は、排気装置8の側面図である。図4は、排気装置8の正面図である。図5は、排気装置8の背面図である。図3〜図5に示すように、第1サイレンサー22は、本体部25と、膨出部26とを含む。第1排気管21は、本体部25に接続される。本体部25は、リアアーム16の下方に位置している。すなわち、リアアーム16は、本体部25の上方に配置される。図3に示すように、リアアーム16は、リンク部161を介してリアサスペンション18に連結されている。なお、リンク部161は、連結部162を含み、連結部162においてメインフレーム12に連結されている。本体部25の底面は、右テーパ面251と左テーパ面252とを含む。車両正面視において、右テーパ面251は、右方且つ上方に向かって傾斜している。車両正面視において、左テーパ面252は、左方且つ上方に向かって傾斜している。第2サイレンサー24は、車両正面視において右テーパ面251の延長線L1と交差しないように配置されている。第2サイレンサー24は、車両正面視において右テーパ面251の延長線L1の上側に配置されている。
膨出部26は、本体部25から上方に膨出している。図2に示すように、詳細には、膨出部26は、本体部25の上面の右側部に設けられている。膨出部26は、前後方向に延びた形状を有する。図4に示すように、膨出部26は、リンク部161の側方に位置している。具体的には、膨出部26は、リンク部161の右側方に位置している。
接続管部23は、第1サイレンサー22と第2サイレンサー24とを接続する。接続管部23は、膨出部26に接続される。
第2サイレンサー24は、第1サイレンサー22と別体である。第2サイレンサー24は、第1サイレンサー22よりも後方に配置される。第2サイレンサー24は、リアアーム16の側方に配置される。第2サイレンサー24は、後輪7の側方に配置される。詳細には、第2サイレンサー24は、後輪7の右側方に配置される。第2サイレンサー24の少なくとも一部は、第1サイレンサー22よりも上方に位置している。第2サイレンサー24は、後斜め上方に向かって延びるように配置されている。第2サイレンサー24は、筒状の形状を有している。
図6は、第1サイレンサー22の側面断面図である。図7は、図6における第1サイレンサー22のVII-VII断面図である。なお、図6では、理解の容易のため、第1排気管21の一部を省略して図示している。図6に示すように、第1サイレンサー22の内部は、排気を膨張させるための2つの膨張室31,32に区画されている。詳細には、第1サイレンサー22は、第1膨張室31と第2膨張室32とを含む。第1サイレンサー22は、隔壁部材36を含む。隔壁部材36は、第1膨張室31と第2膨張室32とを区画する。第1膨張室31と第2膨張室32とは、隔壁部材36を間に挟んで互いに隣接して配置されている。
第1膨張室31は、第1排気管21よりも大きな流路面積及び容積を有している。これにより、排気は、第1膨張室31において膨張する。第1膨張室31は、第2膨張室32の後方に位置している。第1膨張室31は、排気の流れにおいて第1排気管21よりも下流に位置している。第1排気管21は、第1膨張室31に接続される。第1排気管21は、第1サイレンサー22の前面の孔221と、第2膨張室32と、隔壁部材36の孔361とを通るように配置される。第1排気管21の端部211は、第1膨張室31内に配置される。
第2膨張室32は、第1排気管21よりも大きな流路面積及び容積を有している。これにより、排気は、第2膨張室32において膨張する。第2膨張室32は、第1膨張室31と区画されている。第2膨張室32は、排気の流れにおいて、第1膨張室31よりも下流に位置している。第2膨張室32は、第1膨張室31の前方に位置している。
排気装置8は、内部接続管27を含む。なお、図6では、理解の容易のため、内部接続管27の一部を省略して図示している。内部接続管27は、第1膨張室31と第2膨張室32とを接続している。すなわち、内部接続管27の第1端部271は、第1膨張室31内に配置されている。内部接続管27の第2端部272は、第2膨張室32内に配置されている。内部接続管27は、隔壁部材36の孔362を通るように配置されている。内部接続管27の第1端部271は、第1排気管21の端部211よりも後方に位置している。図7に示すように、内部接続管27の流路面積は、第1排気管21の流路面積よりも小さい。すなわち、内部接続管27の流路面積は、第1集合管215の流路面積よりも小さい。内部接続管27の流路面積は、第2集合管216の流路面積よりも小さい。
内部接続管27は、第1集合管215と第2集合管216との間の空間の下方に位置している。内部接続管27の頂上部は、第1集合管215の底部及び第2集合管216の底部よりも上方に位置している。内部接続管27の頂上部は、第1集合管215の中心O1及び第2集合管216の中心O2よりも下方に位置している。内部接続管27の底部は、第1集合管215の底部及び第2集合管216の底部よりも下方に位置している。なお、第1集合管215は、右テーパ面251の上方に位置している。第2集合管216は、左テーパ面252の上方に位置している。
図6に示すように、接続管部23は、第2排気管28と、排気調節弁29と、第3排気管30と、を含む。第2排気管28は、複数の膨張室31,32のうち最も後方に位置する膨張室に接続される。すなわち、第2排気管28は、第1膨張室31に接続される。第2排気管28の端部281は、第1膨張室31内に位置している。第2排気管28は、第1サイレンサー22の後面の孔222を通るように配置される。詳細には、第2排気管28は、膨張室26の後面の孔222を通るように配置される。第2排気管28の端部281は、内部接続管27の第1端部271よりも上方に位置している。第2排気管28の端部281は、第1排気管21の端部211よりも上方に位置している。第2排気管28は、第3排気管30よりも上方に配置される。第2排気管28の長さは、第3排気管30の長さよりも短い。
排気調節弁29は、第2排気管28に配置されている。排気調節弁29は、第2排気管28に取り付けられている。排気調節弁29は、第2排気管28の流路面積を調節する。言い換えれば、排気調節弁29は、第2排気管28の流路を開閉する。図8は、排気調節弁29の断面図である。図8に示すように、排気調節弁29は、弁体291を含む。弁体291の位置が調整されることにより、第2排気管28の流路が開閉される。
図5に示すように、第3排気管30は、第2膨張室32に接続される。第3排気管30の端部301は、第2膨張室32内に位置している。第3排気管30は、第1サイレンサー22の後面の孔223を通るように配置される。第3排気管30は、第1膨張室31及び隔壁部材36の孔363を通るように配置される。第3排気管30の端部301は、内部接続管27の第2端部272よりも上方に位置している。第3排気管30の端部301は、内部接続管27の第2端部272よりも後方に位置している。第3排気管30の端部301の頂上部は、第1排気管21の頂上部よりも上方に位置している。第3排気管30の端部301の底部は、第1排気管21の頂上部よりも下方に位置している。第3排気管30の端部301は、第1排気管21よりも右方に位置している。第3排気管30の流路面積は、第1集合管215の流路面積よりも小さい。第3排気管30の流路面積は、第2集合管216の流路面積よりも小さい。図8に示すように、第3排気管30の流路面積は、第2排気管28の最大流路面積以下である。すなわち、第3排気管30の内径は、第2排気管28の内径以下である。
接続管部23は、連結管34を含む。連結管34は、第2排気管28と第3排気管30とに接続されている。連結管34は、第2サイレンサー24に接続されている。
図9は、自動二輪車1の制御系を示す模式図である。図9に示すように、自動二輪車1は、コントローラ41と、エンジン回転速度センサ42と、アクチュエータ43とを含む。コントローラ41は、CPUなどの演算装置と、メモリなどの記録装置とを含む電子制御装置である。エンジン回転速度センサ42は、エンジン3の回転速度を検出する。エンジン回転速度センサ42は、検出したエンジン3の回転速度を示す信号をコントローラ41に送る。アクチュエータ43は、排気調節弁29を動作させる。例えば、アクチュエータ43は電気モータであり、排気調節弁29とワイヤで接続されている。コントローラ41は、アクチュエータ43を制御することによって、排気調節弁29の開度を変更することができる。すなわち、コントローラ41は、アクチュエータ43を制御することによって、第2排気管29の流路面積を調整することができる。
コントローラ41は、エンジン回転速度に応じて排気調節弁29の開度を変更する。コントローラ41は、エンジン回転速度が所定の低速範囲内であるときには、排気調節弁29を閉じるように、指令信号をアクチュエータ43に送る。図10は、第1サイレンサー22での排気の流れを示す図である。図10において破線の矢印で示すように、排気調節弁29が閉状態では、排気は、第1排気管21から、第1膨張室31と第2膨張室32とを通って、第3排気管30へ流れる。そして、排気は、第3排気管30から連結管34を通って第2サイレンサー24へ流れる。このように、排気調節弁29が閉状態では、第1サイレンサー22での排気の経路長が長くなる。
コントローラ41は、エンジン回転速度が所定の高速範囲内であるときには、排気調節弁29を開くように、指令信号をアクチュエータ43に送る。図10において実線の矢印で示すように、排気調節弁29が開状態では、排気は、主として、第1排気管21から、第1膨張室31を通り、第2膨張室32を通らずに、第2排気管28へ流れる。そして、排気は、第2排気管28から連結管34を通って第2サイレンサー24へ流れる。このように、排気調節弁29が開状態では、第1サイレンサー22での排気の経路長が短くなる。なお、排気のうちの多くが、第2膨張室32を通らずに、第2排気管28へ流れればよく、完全に全ての排気が、第2膨張室32を通らないことを必要とするものではない。
本実施形態に係る自動二輪車1は、以下の特徴を有する。
排気は、エンジン3の排気ポート17から、第1排気管21と、第1サイレンサー22と、接続管部23と、第2サイレンサー24とを順に流れる。ここで、第1サイレンサー22での排気の経路長を排気調節弁29によって変更することができる。具体的には、低速時には排気調節弁29が閉じられる。これにより、第1サイレンサー22での排気の経路長が長くなる。また、高速走行時には、排気調節弁29が開かれる。これにより、第1サイレンサー22での排気の経路長が短くなる。
以上のように、低速時には排気の経路長を長くすることにより、消音性能を向上させることができる。高速走行時には排気の経路長を短くすることにより、出力性能を向上させることができる。また、膨張室や排気管の流路面積を拡大することなく、出力性能を向上させることができるため、第1サイレンサー22を小型化することができる。さらに、第1サイレンサー22によって消音性能を向上させることができるため、第2サイレンサー24を小型化することができる。
第1サイレンサー22の少なくとも一部は、車両前後方向において、エンジン3と後輪7との間に配置される。また、第2サイレンサー24は、後輪7の側方に配置される。これらの位置に配置されるサイレンサーが大型化することは、車体のバンク角を狭める要因となる。本実施形態にかかる自動二輪車1では、第1サイレンサー22及び第2サイレンサー24を小型化することができるため、車体のバンク角が狭まることを抑えることができる。
第3排気管30の内径は、第2排気管28の内径以下である。すなわち、第3排気管30の流路面積は、第2排気管28の最大流路面積以下である。このため、消音性能を向上させることができる。逆に言えば、第2排気管28の最大流路面積は、第3排気管30の流路面積以上である。このため、出力性能を向上させることができる。
第2排気管28は、第3排気管30よりも上方に配置される。排気調節弁29は第2排気管28に配置されるので、排気調節弁29を地面から離して配置することができる。これにより、排気調節弁29が地面に接触することを防止することができる。或いは、排気調節弁29とアクチュエータ43とを接続するワイヤが、地面に接触することを防止することができる。
第2排気管28の長さは、第3排気管30の長さよりも短い。従って、排気調節弁29が開いているときに排気の経路長を短くすることができる。これにより、出力性能をさらに向上させることができる。
第2排気管28は、第1膨張室31に接続されている。すなわち、第2排気管28は、複数の膨張室31,32のうち最も後方に位置する膨張室に接続されている。このため、第2排気管28の長さを短くすることができる。従って、排気調節弁29が開いているときの排気の経路長を短くすることができる。これにより、出力性能をさらに向上させることができる。
接続管部23は、第1サイレンサー22の膨出部26に接続される。膨出部26は、本体部25から上方に膨出している。従って、第1サイレンサー22の底部と地面との距離が短くなることを抑えることができる。
膨出部26は、リンク部161の側方に配置される。従って、リンク部161との干渉を避けながら、コンパクトに第1サイレンサー22を配置することができる。
エンジン3の回転速度に応じて第2排気管28が開閉される。これにより、車両の速度に応じて、高い出力性能を得る状態と、高い消音性能を得る状態とを切り換えることができる。
次に、第2実施形態に係る自動二輪車について説明する。図11は、第2実施形態に係る自動二輪車の第1サイレンサー22の側面断面図である。
図11に示すように、第1サイレンサー22の内部は、排気を膨張させるための3つの膨張室31,32,33に区画されている。詳細には、第1サイレンサー22は、第1膨張室31と第2膨張室32と第3膨張室33とを含む。第1サイレンサー22は、第1隔壁部材37と第2隔壁部材38とを含む。第1隔壁部材37は、第3膨張室33と第2膨張室32とを区画する。第3膨張室33と第2膨張室32とは、第1隔壁部材37を間に挟んで互いに隣接して配置されている。第2隔壁部材38は、第1膨張室31と第3膨張室33とを区画する。第1膨張室31と第3膨張室33とは、第2隔壁部材38を間に挟んで互いに隣接して配置されている。
第1膨張室31は、第3膨張室33の後方に位置している。第1膨張室31は、複数の膨張室31,32,33のうち最も後方に位置する。第1膨張室31は、排気の流れにおいて第3排気管30よりも上流に位置している。第3膨張室33は、排気の流れにおいて第1膨張室31の上流に位置している。第2隔壁部材38には開口381が設けられている。第1膨張室31と第3膨張室33とは、第2隔壁部材38の開口381を介して連通している。第2膨張室32は、排気の流れにおいて、第1膨張室31よりも下流に位置している。第2膨張室32は、第3膨張室33の前方に位置している。車両前後方向において、第3膨張室33は、第1膨張室31と第2膨張室32との間に位置している。
第1排気管21は、第3膨張室33に接続されている。すなわち、第1排気管21の端部211は、第3膨張室33内に位置している。第1排気管21は、第1隔壁部材37の孔371を通るように配置されている。第2排気管28は、第1膨張室31に接続されている。すなわち、第2排気管28の端部281は、第1膨張室31内に位置している。
内部接続管27は、第1膨張室31と第2膨張室32とを接続している。すなわち、内部接続管27の第1端部271は、第1膨張室31内に配置されている。内部接続管27の第2端部272は、第2膨張室32内に配置されている。内部接続管27は、第1隔壁部材37の孔372と第2隔壁部材38の孔382とを通るように配置されている。内部接続管27は、第3膨張室33を通るように配置されている。
第3排気管30は、第2膨張室32に接続されている。すなわち、第3排気管30の端部301は、第2膨張室32内に位置している。第3排気管30は、第1隔壁部材37の孔373と第2隔壁部材38の孔383とを通るように配置されている。第3排気管30は、第3膨張室33を通るように配置されている。
第2実施形態に係る第1サイレンサー22の他の構造については、第1実施形態に係る第1サイレンサー22と同様である。
コントローラ41は、エンジン回転速度が所定の低速範囲内であるときには、排気調節弁29を閉じるように、指令信号をアクチュエータ43に送る。図12は、第1サイレンサー22での排気の流れを示す図である。図12において破線の矢印で示すように、排気調節弁29が閉状態では、排気は、第1排気管21から、第3膨張室33と第1膨張室31と第2膨張室32とを通って、第3排気管30へ流れる。そして、排気は、第3排気管30から連結管34を通って第2サイレンサー24へ流れる。このように、排気調節弁29が閉状態では、第1サイレンサー22での排気の経路長が長くなる。
コントローラ41は、エンジン回転速度が所定の高速範囲内であるときには、排気調節弁29を開くように、指令信号をアクチュエータ43に送る。図12において実線の矢印で示すように、排気調節弁29が開状態では、排気は、第1排気管21から、第3膨張室33及び第1膨張室31を通り、第2膨張室32を通らずに、第2排気管28へ流れる。そして、排気は、第2排気管28から連結管34を通って第2サイレンサー24へ流れる。このように、排気調節弁29が開状態では、第1サイレンサー22での排気の経路長が短くなる。なお、排気のうちの多くが、第2膨張室32を通らずに、第2排気管28へ流れればよく、完全に全ての排気が、第2膨張室32を通らないことを必要とするものではない。
以上のように、第2実施形態に係る自動二輪車においても、第1実施形態に係る自動二輪車1と同様の効果を奏することができる。
次に、第3実施形態に係る自動二輪車について説明する。図13は、第2実施形態に係る自動二輪車の第1サイレンサー22の側面断面図である。
図13に示すように、第1サイレンサー22の内部は、排気を膨張させるための3つの膨張室31,32,33に区画されている。詳細には、第1サイレンサー22は、第1膨張室31と第2膨張室32と第3膨張室33とを含む。第1サイレンサー22は、第1隔壁部材37と第2隔壁部材38とを含む。第1隔壁部材37は、第1膨張室31と第2膨張室32とを区画する。第1膨張室31と第2膨張室32とは、第1隔壁部材37を間に挟んで互いに隣接して配置されている。第2隔壁部材38は、第1膨張室31と第3膨張室33とを区画する。第1膨張室31と第3膨張室33とは、第2隔壁部材38を間に挟んで互いに隣接して配置されている。
第1膨張室31は、第3膨張室33の前方に位置している。第1膨張室31は、車両前後方向において、第2膨張室32と第3膨張室33との間に位置している。第1膨張室31は、排気の流れにおいて第3膨張室33よりも上流に位置している。言い換えれば、第3膨張室33は、排気の流れにおいて第1膨張室31の下流に位置している。第3膨張室33は、複数の膨張室31,32,33のうち最も後方に位置する。第2隔壁部材38には開口381が設けられている。第1膨張室31と第3膨張室33とは、開口381を介して連通している。第2膨張室32は、排気の流れにおいて、第3膨張室33よりも下流に位置している。第2膨張室32は、第1膨張室31の前方に位置している。
第1排気管21は、第1膨張室31に接続されている。すなわち、第1排気管21の端部211は、第1膨張室31内に位置している。第1排気管21は、第1隔壁部材37の孔371を通るように配置されている。第2排気管28は、第1膨張室31に接続されている。すなわち、第2排気管28の端部281は、第1膨張室31内に位置している。第2排気管28は、第2隔壁部材38の孔384を通るように配置されている。第2排気管28は、第3膨張室33を通るように配置されている。
内部接続管27は、第2膨張室32と第3膨張室33とを接続している。すなわち、内部接続管27の第1端部271は、第3膨張室33内に配置されている。内部接続管27の第2端部272は、第2膨張室32内に配置されている。内部接続管27は、第1隔壁部材37の孔372と第2隔壁部材38の孔382とを通るように配置されている。内部接続管27は、第1膨張室31を通るように配置されている。
第3排気管30は、第2膨張室32に接続されている。すなわち、第3排気管30の端部301は、第2膨張室32内に位置している。第3排気管30は、第1隔壁部材37の孔373と第2隔壁部材38の孔383とを通るように配置されている。第3排気管30は、第1膨張室31を通るように配置されている。
第3実施形態に係る第1サイレンサー22の他の構造については、第1実施形態に係る第1サイレンサー22と同様である。
コントローラ41は、エンジン回転速度が所定の低速範囲内であるときには、排気調節弁29を閉じるように、指令信号をアクチュエータ43に送る。図14は、第1サイレンサー22での排気の流れを示す図である。図14において破線の矢印で示すように、排気調節弁29が閉状態では、排気は、第1排気管21から、第1膨張室31と第3膨張室33と第2膨張室32とを通って、第3排気管30へ流れる。そして、排気は、第3排気管30から連結管34を通って第2サイレンサー24へ流れる。このように、排気調節弁29が閉状態では、第1サイレンサー22での排気の経路長が長くなる。
コントローラ41は、エンジン回転速度が所定の高速範囲内であるときには、排気調節弁29を開くように、指令信号をアクチュエータ43に送る。図14において実線の矢印で示すように、排気調節弁29が開状態では、排気は、第1排気管21から、第1膨張室31を通り、第3膨張室33及び第2膨張室32を通らずに、第2排気管28へ流れる。そして、排気は、第2排気管28から連結管34を通って第2サイレンサー24へ流れる。このように、排気調節弁29が開状態では、第1サイレンサー22での排気の経路長が短くなる。なお、排気のうちの多くが、第3膨張室33及び第2膨張室32を通らずに、第2排気管28へ流れればよく、完全に全ての排気が、第3膨張室33及び第2膨張室32を通らないことを必要とするものではない。
以上のように、第3実施形態に係る自動二輪車においても、第1実施形態に係る自動二輪車1と同様の効果を奏することができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
第1サイレンサー22の膨張室の数は、2つ或いは3つに限られない。第1サイレンサー22がより多くの膨張室を有してもよい。第1膨張室31及び第2膨張室32の配置は第1実施形態で示す配置に限られず、変更されてもよい。第1膨張室31と第2膨張室32と第3膨張室33との配置は第2実施形態及び第3実施形態で示す配置に限られず、変更されてもよい。
第1サイレンサー22の配置及び形状は第1実施形態で示す配置及び形状に限られず、変更されてもよい。第2サイレンサー24の配置及び形状は第1実施形態で示す配置及び形状に限られず、変更されてもよい。
第1排気管21の集合管の数は2つに限らず、3つ以上であってもよい。或いは、第1排気管21が1つの集合管のみを有してもよい。
第1実施形態では、第2排気管28と第3排気管30とは、連結管34を介して第2サイレンサー24に接続されている。しかし、第2排気管28と第3排気管30とのそれぞれが、第2サイレンサー24に個別に接続されてもよい。
排気調節弁29の閉状態は、全閉に限らず、所定開度で開かれている状態であってもよい。排気調節弁29の開状態は、全開に限らず、閉状態での開度より大きい所定開度で開かれている状態であってもよい。すなわち、排気調節弁29の閉状態での第2排気管28の流路面積が、排気調節弁29の開状態での第2排気管28の流路面積よりも小さければよい。
第3排気管30の流路面積は、第2排気管28の最大流路面積より大きくてもよい。すなわち、第3排気管30の内径は、第2排気管28の内径より大きくてもよい。
第1排気管21と第2排気管28と第3排気管30との配置及び形状は、第1実施形態で示す配置及び形状に限られず、変更されてもよい。第2排気管28の長さは、第3排気管30の長さよりも長くてもよい。
排気調節弁29の開閉は、エンジン3の回転速度に限らず、車速に応じて切り換えられてもよい。或いは、排気調節弁29の開閉は、手動で行われてもよい。
本発明によれば、自動二輪車において、低速時のサイレンサーの消音性能を向上させ、サイレンサーの小型化を図り、且つ、高速走行時の出力性能を向上させることができる。
3 エンジン
22 第1サイレンサー
24 第2サイレンサー
21 第1排気管
23 接続管部
31 第1膨張室
32 第2膨張室
28 第2排気管
29 排気調節弁
30 第3排気管
6 後輪
36 隔壁部材
33 第3膨張室
25 本体部
26 膨出部
161 リンク部

Claims (13)

  1. 排気ポートを含むエンジンと、
    第1サイレンサーと、
    前記第1サイレンサーと別体の第2サイレンサーと、
    前記排気ポートと前記第1サイレンサーとを接続する第1排気管と、
    前記第1サイレンサーと前記第2サイレンサーとを接続する接続管部と、
    を備え、
    前記第1サイレンサーは、排気の流れにおいて前記第1排気管よりも下流に位置しており排気を膨張させるための第1膨張室と、前記第1膨張室と区画され且つ前記第1膨張室よりも下流に位置しており排気を膨張させるための第2膨張室と、を含み、
    前記接続管部は、前記第1膨張室に接続される第2排気管と、前記第2排気管に配置され前記第2排気管の流路面積を調節する排気調節弁と、前記第2膨張室に接続される第3排気管と、を含むことを特徴とする自動二輪車。
  2. 前記エンジンの後方に配置される後輪をさらに備え、
    前記第1サイレンサーの少なくとも一部は、車両前後方向において、前記エンジンと前記後輪との間に配置され、
    前記第2サイレンサーは、前記後輪の側方に配置される、
    請求項1に記載の自動二輪車。
  3. 前記第3排気管の流路面積は、前記第2排気管の最大流路面積以下である、
    請求項1又は2に記載の自動二輪車。
  4. 前記第3排気管の内径は、前記第2排気管の内径以下である、
    請求項3に記載の自動二輪車。
  5. 前記第2排気管は、前記第3排気管よりも上方に配置される、
    請求項1から4のいずれかに記載の自動二輪車。
  6. 前記第2排気管の長さは、前記第3排気管の長さよりも短い、
    請求項1から5のいずれかに記載の自動二輪車。
  7. 前記第1サイレンサーは、前記第1膨張室と前記第2膨張室とを区画する隔壁部材をさらに含み、
    前記第1膨張室と前記第2膨張室とは前記隔壁部材を間に挟んで互いに隣接して配置されており、
    前記第1排気管は、前記第1膨張室に接続される、
    請求項1から6のいずれかに記載の自動二輪車。
  8. 前記第1サイレンサーは、排気を膨張させるための第3膨張室をさらに含み、
    排気の流れにおいて、前記第3膨張室は、前記第1膨張室の上流に位置しており、
    前記第1排気管は、前記第3膨張室に接続されている、
    請求項1から6のいずれかに記載の自動二輪車。
  9. 前記第1サイレンサーは、排気を膨張させるための第3膨張室をさらに含み、
    排気の流れにおいて、前記第3膨張室は、前記第1膨張室と前記第2膨張室との間に位置しており、
    前記第1排気管は、前記第1膨張室に接続されている、
    請求項1から6のいずれかに記載の自動二輪車。
  10. 前記第1サイレンサーは、前記第1膨張室と前記第2膨張室とを含む複数の膨張室を含み、
    前記第2排気管は、前記複数の膨張室のうち最も後方に位置する膨張室に接続される、
    請求項1から9のいずれかに記載の自動二輪車。
  11. 前記第1サイレンサーは、本体部と、前記本体部から上方に膨出する膨出部とを含み、
    前記接続管部は、前記膨出部に接続される、
    請求項1から10のいずれかに記載の自動二輪車。
  12. 前記本体部の上方に配置されるリアアームと、
    サスペンションと、
    前記リアアームと前記サスペンションとを連結するリンク部と、
    をさらに備え、
    前記膨出部は、前記リンク部の側方に配置される、
    請求項11に記載の自動二輪車。
  13. 前記排気調節弁は、前記エンジンの回転速度が所定の低速範囲内であるときの前記第2排気管の流路面積を、前記エンジンの回転速度が前記所定の低速範囲より大きい所定の高速範囲内であるときの前記第2排気管の流路面積よりも小さくする、
    請求項1から12のいずれかに記載の自動二輪車。
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