JP5853356B2 - エンジンの排気装置 - Google Patents

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本発明は、自動二輪車等の車両におけるエンジンの排気装置に関するものである。
例えば特にレーサー向けの車両におけるエンジンの排気装置は、図12のように外筒1の内部にパンチングメタルを巻いた円筒(内筒2)の外周にグラスウールを配置した構成としている。なお、以下の図において、同一もしくは対応する部材には同一符号を用いて示すものとする。この構成によれば軽量化を達成することができるが、排気騒音が上流から下流まで抜けてしまう所謂、筒抜けと呼ばれる問題があった。
かかる問題の対策として特許文献1に記載の排気装置が提案されている。この排気装置では図13(a)のように外筒1及び内筒2から構成されるサイレンサの内部に、側面にパンチング孔6が形成されたコーン形成部を有するパンチングコーン5を備えている。なお、内筒2の上流端にはエキゾーストパイプ3が接続されると共に、下流端にはテールパイプ4が接続される。エキゾーストパイプ3から導入された排気ガスのエネルギを、パンチングコーン5を通じて消費させ、これにより排気音を吸収するようにしている。
特開2007−292048号公報
しかしながら、特許文献1に記載の排気装置において、排気ガスはパンチングコーン5のパンチング孔を貫通して流通してしまい、排気ガスの流れFとしては図13(b)ように主流方向が支配的となってしまう。このため排気ガスの流れが径方向に拡がり難くなり、排気ガスのエネルギをグラスウール内で有効に散逸することができず、騒音低減効果が不十分にならざるを得なかった。
また、他の従来技術として図14(a)のようにコーン形状を用いずに、排気ガスの流れFに対して垂直な壁7を持つ構造のものが知られている。ところがこの場合、図14(b)に示されるように壁7に衝突する流れFのために排気抵抗が増大する結果となり、性能低下の原因となっていた。
本発明はかかる実情に鑑み、消音効果に優れると共に排気性能を有効に向上するエンジンの排気装置を提供することを目的とする。
本発明のエンジンの排気装置は、エンジンに接続されるエキゾーストパイプと、前記エキゾーストパイプに接続されるサイレンサと、前記サイレンサの下流端に接続されるテールパイプとを有するエンジンの排気装置であって、前記サイレンサは、外筒及びこの外筒内に収納されている円筒状の内筒から構成され、前記内筒には多数のパンチング孔が形成されていると共に、前記外筒と前記内筒の間にはグラスウールでなる吸音材が充填され、 前記サイレンサの内部において、大径の円筒体と該大径の円筒体の端部に該大径の円筒体よりも小径の円筒体を接続部にて相互に連通するように多段構造に接続し、前記大径の円筒体及び前記小径の円筒体にはそれぞれ多数のパンチング孔が形成されると共に、前記小径の円筒体の端部に上流に向かって先細となるように形成した閉塞構造コーン体を接続してなる円筒体ユニットを設け、前記円筒体ユニットは前記内筒と直径方向に間隙を持って同軸となるように配設すると共に、前記サイレンサ内に前後2段で配置したことを特徴とする。
本発明によれば、サイレンサに流入した排気ガスは内筒内で、コーン体に衝突し、排気ガスの流れが内筒の径方向に拡がり、その内筒のパンチング孔の通過時に圧力損失により、又は巻いたグラスウール等の吸音材で高周波音を吸収させることにより、騒音低減効果が得られる。コーン体にコーン形状を採用することで、排気抵抗を大きく増加させることなく、有効に排気音を低減することができる。
また、本発明の典型的な例では上流から下流にかけて円筒体及び円筒体が順次の径が大きくなるような多段構造とする。この場合、内筒のパンチング孔を通過する排気ガスを円筒体の中心部へ指向させることで、騒音の干渉を発生させ、これにより騒音を低減する。
本発明に係る自動二輪車の全体構成を示す側面図である。 本発明の排気装置の第1の実施形態に係る断面図及び排気ガスの流れ状態を示す図である。 本発明の排気装置の第1の実施形態における要部構成を示す図である。 本発明の排気装置の円筒体接続部の構成例をそれぞれ示す図である。 本発明の排気装置の第2の実施形態に係る断面図及び排気ガスの流れ状態を示す図である。 本発明の排気装置の第3の実施形態に係る構成例を示すそれぞれ断面図である。 本発明の排気装置の第3の実施形態に係る変形例を示すそれぞれ断面図である。 本発明の排気装置の第4の実施形態に係る構成例を示す断面図である。 本発明の排気装置の更なる変形例を示す断面図である。 本発明の排気装置の更なる変形例を示す断面図である。 本発明の排気装置の更なる別の変形例を示す断面図である。 従来の排気装置の構成を示す断面図である。 従来の排気装置の断面図及び排気ガスの流れ状態を示す図である。 従来の別の排気装置の断面図及び排気ガスの流れ状態を示す図である。
以下、図面に基づき、本発明によるエンジンの排気装置における好適な実施の形態を説明する。
図1は、本発明に係る自動二輪車の側面図である。先ず、図1を用いて、自動二輪車の全体構成について説明する。なお、図1を含め、以下の説明で用いる図においては、必要に応じて車両の前方を矢印Frにより、車両の後方を矢印Rrにより示し、また、車両の側方右側を矢印Rにより、車両の側方左側を矢印Lにより示す。
図1の自動二輪車は、典型的には所謂オフロード用であってよく、その車体前方上部にはステアリングヘッドパイプ101が配置されており、ステアリングヘッドパイプ101内には不図示のステアリング軸が回動可能に挿通している。そして、このステアリング軸の上端にはハンドル102が結着されており、同ステアリング軸の下端にはフロントフォーク103が取り付けられ、フロントフォーク103の下端には操行輪である前輪104が回転可能に軸支されている。
また、ステアリングヘッドパイプ101からは左右一対のメインフレーム105が、車体後方に向かって斜め下方に傾斜して延出すると共に、ダウンチューブ106が略垂直下方に延びている。そして、ダウンチューブ106は下部付近でロアフレーム106Aとして左右に分岐し、これら一対のロアフレーム106Aは下方に延びた後に、車体後方に向かって略直角に曲げられ、その後端部は左右一対のボディフレーム107を介してメインフレーム105の各後端部に連結されている。
左右一対のメインフレーム105と、ダウンチューブ106及びロアフレーム106Aと、ボディフレーム107とによって囲まれる空間には、駆動源である水冷式のエンジン100が搭載され、エンジン100の上方には燃料タンク108が配され、その燃料供給口はキャップ109によって栓止されている。燃料タンク108の後方にはシート110が配されている。また、エンジン100の前方にはラジエータ111が配置されている。
車体の前後方向略中央の下部に設けられた左右一対のボディフレーム107には、リヤスイングアーム112の前端部がピボット軸113によって上下に揺動可能に支持されている。リヤスイングアーム112の後端部には駆動輪である後輪114が回転可能に軸支されている。リヤアーム112は、リンク機構115とこれに連結されたショックアブソーバ116(後輪懸架装置)を介して車体に懸架されている。
なお、燃料タンク108内には燃料ポンプユニットが配置され、この燃料ポンプユニットによってエンジン100に燃料を供給する。一方、ショックアブソーバ116の後側にはエアクリーナボックス117が配置され、エアクリーナボックス117とエンジン100の間が吸気通路を介して連結される。なお、図1においては図示を省略するが、吸気通路はエンジン100のシリンダヘッドに設けられたインテークポートに接続され、その途中で吸気通路の一部としてスロットルボディが配置される。このスロットルボディには燃料インジェクタが配設されており、この燃料インジェクタに対して燃料ポンプユニットから所定タイミングで所定量の燃料が供給されるようになっている。
この例ではエンジン100は例えば4サイクル単筒エンジンとし、そのシリンダヘッドに設けられたエキゾーストポートにエキゾーストパイプが接続される。図1において、その図示を省略するが、エキゾーストパイプはシリンダヘッドから車両右側へ回り込んで更に後方へ延出し、排気装置を構成するサイレンサ(マフラ)10に接続される。図1においては、サイレンサ10の一部(後部付近)が図示されているが、このサイレンサ10は後輪114の右側上方に配置される。
さて、本発明の排気装置において、サイレンサ10は図2(a)に示されるように外筒11及び外筒11内に収容される内筒12から構成される。また、サイレンサ10の上流端にはエキゾーストパイプ13が接続されると共に、その下流端にはテールパイプ14が接続される。なお、この実施形態では前方Fr側が排気ガスの流れの上流に、また、後方Rr側が下流に対応することになる。内筒12には多数のパンチング孔15が形成されている。また、外筒11と内筒12の間にはグラスウール等でなる吸音材16が充填されている。
本発明の排気装置は上記のような基本構成を有しており、エキゾーストパイプ13からサイレンサ10に導入された排気ガスは、最終的にはテールパイプ14からサイレンサ10外部へ排出される。その際、排気ガス(の一部)は、内筒12に形成されているパンチング孔15を通って外筒11へ流入する。このようにパンチング孔15を通じて排気ガスのエネルギを消費させ、基本構成においても一定の排気音吸収効果が得られる。
更に本発明では特に、サイレンサ10の内部において、図3にも示されるようにテールパイプ14の上流端に接続された第1の円筒体17と、この第1の円筒体17の上流端に接続され、第1の円筒体17よりも小径の第2の円筒体18とが配設される。この場合、第1の円筒体17及び第2の円筒体18はそれぞれ、多数のパンチング孔19,20が形成されており、両者は接続部21にて相互に連通するように接続される。
また、図3に示すように第2の円筒体18の上流端には、上流に向かって先細となるように形成したコーン体22が接続される。コーン体22は概して円錐状を呈し、閉塞構造を有し、即ちパンチング孔等を有していない。
ここで、第1の円筒体17及び第2の円筒体18の接続部21は、図3では両者が段状等の形態で接続された状態が図示されている。
この接続部21については図3の場合の他、図4(a)又は図4(b)のような形状のいずれでもよい。即ち、図4(a)では第2の円筒体18の小径部と第1の円筒体17の大径部との間に、折返し形状の接続部材23を溶接接合する。また、図4(b)では上流から下流にかけてその径が大きくなるようなテーパ状の接続部材24を溶接接合する。
上記構成でなる本発明の排気装置において、次にその作用等について説明する。
先ず、サイレンサ10に流入した排気ガスは内筒12内で、コーン体22に衝突する。このコーン体22は上述したように上流に向かって先細となるように形成され、且つパンチング孔等を設けていない。このため図2(b)に示されるように排気ガスの流れF1が内筒12の径方向に拡がり、その内筒12のパンチング孔15を通過する。このパンチング孔15を通過した排気ガスのエネルギは、通過時に圧力損失により、又は巻いたグラスウール等の吸音材16で高周波音を吸収させることにより、騒音低減効果が得られる。コーン体22にコーン形状を採用することで、排気抵抗を大きく増加させることなく、有効に排気音を低減することができる。
次に、サイレンサ10の内部において、テールパイプ14の上流端に接続された第1の円筒体17と、この第1の円筒体17の上流端に接続された第1の円筒体17よりも小径の第2の円筒体18とが配設される。
ここで、エンジン100の出力を上げるためには第1の円筒体17の下流側(テールパイプ14の接続部)を大径化して排気ガスの抜けを良くすることが要求される。一方、第2の円筒体18では排気ガスの抵抗を減らして出力を上げるためには、上流端を小径化することが要求される。そこで、上記のように上流から下流にかけて円筒体18及び円筒体17が順次の径が大きくなるような多段構造としたものである。この場合、内筒12のパンチング孔15を通過する排気ガスを円筒体17,18の中心部へ指向させることで、騒音の干渉を発生させ、これにより騒音を低減する。
また、第2の円筒体18の小径化により、サイレンサ10の内筒12との隙間に排気ガスがより流入し易くなり(図2(b)、流れF2)、通気抵抗を低減することが可能になる。
また、第1の円筒体17及び第2の円筒体18の接続部21において、例えば図4(a)の折返し形状の接続部材23によれば、この折返し部位により排気ガスが押し戻される。この場合、第2の円筒体18のパンチング孔20から流入する排気ガスが増大し、その排気ガスは第1の円筒体17から流入した排気ガスと干渉することで、騒音を低減する効果が得られる。
一方、図4(b)のテーパ状の接続部材24によれば、テーパ状のため排気ガスを流通し易くし、排気ガスの通気抵抗を低減することができ、出力向上を図ることができる。
次に、本発明の排気装置の第2の実施形態を説明する。なお、上述した第1の実施形態の場合と実質的に同一又は対応する部材には同一符号を用いて説明する。
この第2の実施形態では図5(a)に示されようにエキゾーストパイプ13の下流端に接続された第3の円筒体25と、この第3の円筒体25の下流端に第3の円筒体25よりも小径の第4の円筒体26とが連設される。この場合、第3の円筒体25及び第4の円筒体26はそれぞれ、多数のパンチング孔27,28が形成されており、両者は接続部29にて相互に連通するように接続される。
第3の円筒体25及び第4の円筒体26の接続部29の構造については、上流から下流にかけてその径が小さくなるようなテーパ状の接続部材(図4(b)参照)を用いて接続することができる。
また、第4の円筒体26の下流端に、上流に向かって先細となるように形成したコーン体30が接続される。なお、この場合もコーン体30は概して円錐状を呈し、閉塞構造を有し、即ちパンチング孔等を有していない。
本発明の排気装置の第2の実施形態において、第3の円筒体25及び第4の円筒体26内の流路の最下流側で、コーン体30により主流方向の流路が遮断されるので、排気ガスが上流から流入すると、第3の円筒体25及び第4の円筒体26の内部圧力が上昇し、円筒体25,26内部から排気ガスが流出する。上流から下流にいくに従い順次、第3の円筒体25及び第4の円筒体26の径を小さくすることで、これらの円筒体25,26より流出する排気ガスの流れF3,F4を分散させ、通気抵抗の低減を図る。この場合も第3の円筒体25及び第4の円筒体26のパンチング孔27,28より流出した排気ガスの排気騒音はグラスウールによって吸収される。
次に、本発明の排気装置の第3の実施形態を説明する。なお、上述した第1の実施形態の場合と実質的に同一又は対応する部材には同一符号を用いて説明する。
この第3の実施形態では図6(a)に示されように先ず、第1の実施形態において既に説明したようにテールパイプ14の上流端に接続された第1の円筒体17と、この第1の円筒体17の上流端に接続された第2の円筒体18とが配設される。また、第2の円筒体17の上流端にはコーン体22が接続され、これらの構成は実質的に第1の実施形態の場合と同様である。ここで、これら第1の円筒体17、第2の円筒体18及びコーン体22とによりテールパイプ14の上流端側に配設された下流側円筒体ユニット31Dが構成される。
第3の実施形態において更に、エキゾーストパイプ13の下流端側に配設される上流側円筒体ユニット31Uを有する。上流側円筒体ユニット31U自体の構成は、下流側円筒体ユニット31Dと実質的同様であり、第1の円筒体17、第2の円筒体18及びコーン体22を含む。このように上下流に沿って前後2段で円筒体ユニット31が配設される。この場合、第2の円筒体18はエキゾーストパイプ13の下流端の直近まで延設され、その上流端に配置されたコーン体22の中心軸は内筒12と同軸に設定される。また、コーン体22は、サイレンサ10の前後方向又は排気ガス上下流方向中央よりも少なくとも前方側又は上流側に配置される。
大径部である第1の円筒体17は、板状のステー32を介して内筒12に固定支持される。本実施形態では円周3分割位置に配設された3つのステー32を用い、第1の円筒体17と内筒12の間に直径方向の間隙gが形成される。このように内筒12の内側に適度な間隙gを設けることで、この間隙gを通って排気ガスを流通させ、これにより必要以上に排気圧力損失が生じないようにすることができる。
また、第3の実施形態において図7のように上流側円筒体ユニット31Uを第2の円筒体18により構成することも可能である。この場合、図示のように第2の円筒体18のみで上流側円筒体ユニット31Uの全長分を構成し、第2の円筒体18の後端部付近がステー32を介して内筒12に固定される。
本発明の第3の実施形態によれば、サイレンサ10に流入した排気ガスは内筒12内で上流側円筒体ユニット31Uと下流側円筒体ユニット31Dとにおいて、基本的には上述の第1の実施形態で説明した場合と同様にそれぞれのコーン体22の作用により、排気抵抗を大きく増加させることなく、有効に排気音を低減することができる。特に本実施形態では前後2段の上流側円筒体ユニット31U及び下流側円筒体ユニット31Dを有し、排気性能を格段に向上することができる。
上記の場合、上流側円筒体ユニット31Uのコーン体22は、サイレンサ10の上下流方向で中央よりも少なくとも上流側に配置される。2つの円筒体ユニット31を単に2段に配置するのではなく、上流側円筒体ユニット31Uと下流側円筒体ユニット31Dのそれぞれコーン体22を最適な間隔をおいて配置する。このように配置することで、各コーン体22が有効に作用する範囲が重ならないようにし、これにより有効且つ効率的に排気性能を向上する。
次に、本発明の排気装置の第4の実施形態を説明する。なお、上述した第1の実施形態の場合と実質的に同一又は対応する部材には同一符号を用いて説明する。
この第4の実施形態では図8に示されように、排気ガス上下流に沿って前後2段で上流側円筒体ユニット33Uと下流側円筒体ユニット33Dとが配設される。この場合、上流側円筒体ユニット33U及び下流側円筒体ユニット33Dとも、第2の実施形態において既に説明したエキゾーストパイプ13の下流端側に接続された第3の円筒体25と、この第3の円筒体25の下流端に連接され、第3の円筒体25よりも小径の第4の円筒体26と、第4の円筒体26の下流端に接続され、上流に向かって先細となるように形成したコーン体30とにより構成される。
本発明の第4の実施形態においても、サイレンサ10に流入した排気ガスは内筒12内で上流側円筒体ユニット33Uと下流側円筒体ユニット33Dとにより、排気抵抗を大きく増加させることなく、有効に排気音を低減することができる。この場合も前後2段の円筒体ユニット33を有することで、排気性能を格段に向上することができる。
更に、図9は本発明の変形例を示しており、図示のように上流側円筒体ユニット33Uと下流側円筒体ユニット31Dが前後2段で配置される。
また、図10は本発明の更なる変形例を示しており、図示のように上流側円筒体ユニット31Uと下流側円筒体ユニット33Dが前後2段で配置される。
これら図9及び図10に示した例のように2種類の円筒体ユニット31及び33を適宜組み合わせて前後2段に配置することにより、いずれの場合も排気音及び排気性能を大幅に向上することができる。
ここで更に、上記各実施形態において第2の円筒体18とコーン体22とは別体で構成され、即ち図11(a)に示されるように第2の円筒体18の上流側に溶接等によりコーン体22が接続される。これに対して、図11(b)、(c)の例に示したように、これら両者を実質的に一体化した円筒体ユニット34によっても上記実施形態の場合と同様な作用効果を得ることができる。
例えば図11(b)の例では円筒体34aの上流側端部を閉塞させて先端部34bが形成される。この場合、円筒体34aの上流側端部を単に潰して圧着させるだけで、図示のように先細に形成しても一定の効果が得られるが、その圧着部位を更に溶接してもよい。
また、図11(c)の例では円筒体34aの上流側端部を適度に潰して先端部34bが形成される。この場合、先端部34bに小開口34cを設け、あるいはパンチング孔を設けるようにしてもよい。
これらの例の円筒体ユニット34によれば、一体化により部品構成を減少させ構成を簡素化することができる。また、溶接長を短縮し、あるいは溶接工程を廃止することが可能になり、製造工数あるいはコスト等を有効に削減することができる。
以上、本発明を種々の実施形態と共に説明したが、本発明はこれらの実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の範囲内で変更等が可能である。例えば、本発明は所謂、多室マフラに対しても同様に適用可能であり、その場合も著しい効果が得られる。
10 サイレンサ(マフラ)
11 外筒
12 内筒
13 エキゾーストパイプ
14 テールパイプ
15 パンチング孔
16 吸音材
17 第1の円筒体
18 第2の円筒体
19,20 パンチング孔
21 接続部
22 コーン体
23,24 接続部材
25 第3の円筒体
26 第4の円筒体
27,28 パンチング孔
29 接続部
30 コーン体
31,33 円筒体ユニット
100 エンジン

Claims (4)

  1. エンジンに接続されるエキゾーストパイプと、前記エキゾーストパイプに接続されるサイレンサと、前記サイレンサの下流端に接続されるテールパイプとを有するエンジンの排気装置であって、
    前記サイレンサは、外筒及びこの外筒内に収納されている円筒状の内筒から構成され、
    前記内筒には多数のパンチング孔が形成されていると共に、前記外筒と前記内筒の間にはグラスウールでなる吸音材が充填され、
    前記サイレンサの内部において、大径の円筒体と該大径の円筒体の端部に該大径の円筒体よりも小径の円筒体を接続部にて相互に連通するように多段構造に接続し、前記大径の円筒体及び前記小径の円筒体にはそれぞれ多数のパンチング孔が形成されると共に、前記小径の円筒体の端部に上流に向かって先細となるように形成した閉塞構造コーン体を接続してなる円筒体ユニットを設け、
    前記円筒体ユニットは前記内筒と直径方向に間隙を持って同軸となるように配設すると共に、前記サイレンサ内に前後2段で配置したことを特徴とするエンジンの排気装置。
  2. 前記円筒体ユニットは、前記小径の円筒体を前記大径の円筒体の上流に接続したことを特徴とする請求項1に記載のエンジンの排気装置。
  3. 前記円筒体ユニットは、前記小径の円筒体を前記大径の円筒体の下流に接続したことを特徴とする請求項1に記載のエンジンの排気装置。
  4. 前記円筒体ユニットのうち、上流側に配置された前記円筒体ユニットの前記コーン体は、前記サイレンサの上下流方向中央よりも上流側に配置されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のエンジンの排気装置。
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