JP2014234195A - ヒンジキャップ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 容器の口部に装着するキャップ本体と、ヒンジを介してキャップ本体と連設された上蓋とからなるヒンジキャップであって、キャップ本体は、容器の口部に装着する装着部と、装着部上端から内方に延設され口部開口を封鎖する隔壁と、隔壁を貫通する注出孔の周囲に立設された注出筒とからなり、上蓋は、頂壁と、頂壁の周縁に垂設された側周壁とからなり、頂壁の裏面には、キャップ本体の注出筒の内周面を密封する密封リングが垂設され、密封リング下端部のヒンジ側には、舌片が延設され、舌片の内表面には、横リブが形成されていることを特徴とする。
【選択図】 図2
Description
このようなヒンジキャップにおいて、上蓋の密封リングのヒンジ側に注出筒内側に向かって延出する板状の舌片を設けることにより、閉蓋時に、容器を倒したり、容器を振った場合に、上蓋の内面に内容液が付着しても、その内容液を前記舌片により注出筒内に案内するようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、上蓋の頂壁は、平坦であることを特徴とする構成を採用する。
キャップ本体Aは、装着部3と、装着部3に連設され、容器内の内容液を注出する注出部4とからなっている。
装着部3は、周縁部に係止突条を設けた蓋係止部6を立設した環状の基壁7と、基壁7の内周縁から垂設された内筒8と、基壁7の外周縁から垂設された外筒9とからなっている。
外筒9の内周面下端部には、容器の口部1の嵌合突条2と係合する係合突条10が形成されている。
図4(b)に示すように、外筒9のスリット溝9aの底部内周側は、外筒9の内周との間で薄肉となり、破断可能な薄肉周部9bが形成されている。
外筒9のスリット溝9aのヒンジC側の端部は、外周から縦方向に切り込まれた略V字状の外周凹部9cとの間に、破断開始点となる薄肉連結部9dが形成され、外周凹部9cの内周側には、破断可能な薄肉縦部9eが形成されている。
また、外筒9の係合突条10の薄肉縦部9e近傍は、内周から切り欠かれている。
注出筒12は、内容液を注ぎ易くするために、本実施例では、ヒンジC側が低く、ヒンジCと反対側が高く形成され、その先端部12aは、ラッパ状に広がっている。
隔壁13には、注出筒12の内周12b近傍に形成された破断可能な薄肉の弱化部14により注出孔Dを開口する除去部15が設けられており、除去部15のヒンジC側には、支柱16を介してプルリング17が連設され、プルリング17のヒンジCと反対側の下部には、指先への接圧をやわらかくするために緩衝部18が形成されている。
また、本実施例では、薄肉の弱化部14を破断して開封するまで容器内部を密閉する隔壁13としたが、予め注出孔Dが開口された隔壁13であっても構わない。
頂壁19の裏面には、閉蓋時に注出筒12の内周12bを密封する筒状の密封リング21が垂設されている。
側周壁20のヒンジCと反対側の下端部外周には、図3に示すように、摘み部23が平面視で円弧状に形成され、本実施例では、側周壁20は、摘み部23が設けられた近傍を薄肉状部20aとし、摘み部23には、側周壁20下端部近傍の上面に凹部23aが形成されている。
舌片24は、図1に示すように、閉蓋時に、先端24aがキャップ本体Aの隔壁13上面に接近する高さであるとともに、外表面24bが注出筒12の内周12bに接触しないように密封リング21の下端部21aよりも薄肉に形成されている。
本実施例では、横リブ25は、2本形成されているが、必要に応じてその本数は増減でき、その断面形状も半円形、三角形、四角形など、内容液を保持可能な形状に形成することができる。
本実施例のヒンジキャップは、図1に示すように、上蓋Bを閉じた状態で、内容液が充填された容器の口部1に打栓して装着する。
打栓工程は、装着部3の内筒8と外筒9との間に形成された環状溝部に容器の口部1を当てがい、上蓋Bの上から押圧力を加えることによって、外筒9の係合突条10が口部1の嵌合突条2を乗り越えて嵌合し、容器の口部1を、内筒8の外周と外筒9の内周および基壁7とによって挟持することで装着する。
なお、本実施例では、装着部3は、内筒8の外周と外筒9の内周および基壁7とによって容器の口部1を狭持するものとしたが、容器の口部1の外周に雄ネジを形成するとともに、外筒9の内周に雌ねじを形成することによって螺着するものであってもよい。
側周壁20の薄肉状部20aが変形し、側周壁20の摘み部23付近の部分が持ち上げられると、側周壁20の摘み部23付近の係止凹部22と蓋係止部6の係止突条との係止が外される。
さらに、ヒンジCを支点に上蓋Bが廻動し、摘み部23側が持ち上げられると、摘み部23付近から側周壁20の他の部分も変形し、係止凹部22内周と蓋係止部6外周との嵌合が外され、上蓋Bが開蓋される。
最後は、隔壁13の除去部15を抜栓し、図2に示すように、隔壁13に注出孔Dを開口する。
その際、キャップ本体Aの注出筒12の内周12bに、上蓋Bの密封リング21の外周が密接し、注出筒12より内方を密封する。
つぎに、上蓋Bを閉蓋する際に、舌片24が水平から一定の角度を超えると、横リブ25に保持されていた内容液は、徐々に横リブ25を越えて注出孔D内方へ流れ落ちるようになる。
まず、本実施例のヒンジキャップを開蓋して上蓋Bを把持し外方に引っ張ると、キャップ本体Aの外筒9のヒンジCとの連設部位が引っ張られて変形し、薄肉連結部9dが引き裂かれて、外筒9の上端からスリット溝9aの底部の位置まで破断される。
その後、さらに上蓋Dを引っ張ると、薄肉縦部9eが引き裂かれるとともに、スリット溝9aの薄肉周部9bが薄肉連結部9d側から引き裂かれ、外筒9のスリット溝9aの外側および下側が離されていく。
さらに、上蓋Bまたは切り離された外筒9を上に引っ張ると、容器の口部1からキャップ本体Aを簡単に外すことができ、キャップと容器を分別廃棄することができる。
なお、本実施例では、キャップと容器の分別を容易にする構造としているが、スリット溝や薄肉部などのキャップと容器の分別機構がない従来のキャップであってもよい。
B 上蓋
C ヒンジ
D 注出孔
1 口部
2 嵌合突条
3 装着部
4 注出部
6 蓋係止部
7 基壁
8 内筒
9 外筒
9a スリット溝
9b 薄肉周部
9c 外周凹部
9d 薄肉連結部
9e 薄肉縦部
10 係合突条
11 上壁
12 注出筒
12a 先端部
12b 内周
13 隔壁
14 弱化部
15 除去部
16 支柱
17 プルリング
18 緩衝部
19 頂壁
20 側周壁
20a 薄肉状部
21 密封リング
21a 下端部
22 係止凹部
23 摘み部
23a 凹部
24 舌片
24a 先端
24b 外表面
24c 内表面
24d 縁部
25 横リブ
Claims (4)
- 容器の口部に装着するキャップ本体と、ヒンジを介してキャップ本体と連設された上蓋とからなるヒンジキャップであって、
キャップ本体は、容器の口部に装着する装着部と、装着部上端から内方に延設され口部開口を封鎖する隔壁と、隔壁を貫通する注出孔の周囲に立設された注出筒とからなり、
上蓋は、頂壁と、頂壁の周縁に垂設された側周壁とからなり、
頂壁の裏面には、キャップ本体の注出筒の内周面を密封する密封リングが垂設され、
密封リング下端部のヒンジ側には、舌片が延設され、
舌片の内表面には、横リブが形成されていることを特徴とするヒンジキャップ。 - 舌片は、閉蓋時に、先端がキャップ本体の隔壁上面に接近する高さであるとともに、外表面が注出筒内周に接触しないように形成されていることを特徴とする請求項1記載のヒンジキャップ。
- 上蓋の頂壁は、ドーム状であることを特徴とする請求項1または2記載のヒンジキャップ。
- 上蓋の頂壁は、平坦であることを特徴とする請求項1または2記載のヒンジキャップ。
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