JP2014231178A - プリンタ制御装置およびその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】印字ヘッドの寿命監視について、印字数の監視処理の簡素化や監視精度の向上を図るとともにプリンタのコストを抑え、かつ印字速度の低下を抑えるプリンタ制御装置を提供する。【解決手段】カウント算出部6と、カウント抽出部8と、判定制御部10と、記憶部12とを備える。カウント算出部は、印字データ4の印字率に基づいて印字基準値を算出し、印字基準値から印字予測値を算出する。カウント抽出部は、印字データから特定の印字ピンに対する印字カウント値を抽出する。判定制御部は、抽出した印字カウント値が印字予測値に対して、設定条件以上か否かを判定し、判定結果により印字カウント値または印字予測値を選択する。記憶部は、判定制御部によって選択された印字カウント値または印字予測値を総カウント値に積算して記憶する。【選択図】図1

Description

本発明は、インパクトドットプリンタに設置される印字ヘッドの寿命監視機能を備えるプリンタ制御装置およびその制御方法に関する。
インパクトドットプリンタでは、印刷対象に対して印字ヘッドの印刷位置が設定され、その印刷対象に対して印字ヘッドから印字ピンを突出させ、インクリボンを介して用紙にドットを形成することで文字または図形などを印刷することができる。印字ヘッドには、複数の印字ピンが配置され、これらの印字ピンを印字対象に対して所定の順にインパクトさせていく。これらの印字ピンは可動部品であり、印刷対象に対するインパクト数が増加するにつれて磨耗していき、限界値を越えることで濃度が低下するなど、寿命に達する。そのため印字ピンの印字数(動作数)について、一定の閾値を設定し、その閾値に達することで、プリンタは、印字ヘッドの交換などを促す報知処理が行われることが知られている。
可動部品や消耗部品などの寿命監視について、印字や動作による実際の動作数を直接カウントするもののほか、動作数以外の情報などを利用して算出した値により、動作数を推定して利用するものがある。
このような寿命監視処理に関し、たとえば予めトナーカートリッジの容量が推定され、カートリッジ内のトナー残量の検出情報と印字したカウント数から、トナーカートリッジの推定容量が正確か否かを判断するものが知られている(たとえば、特許文献1)。また、インクカートリッジについて、現在までの経過時間が閾値を超える場合、インク残量やインクの消費量の限度を示す閾値(寿命)を変更するものが知られている(たとえば、特許文献2)。
特開2002−372848号公報 特開2002−178540号公報
ところで、プリンタは、印字ピンの印字数を計数する手段として、たとえば制御基板上に印字ピンの動作カウント機能を含むLSI(Large Scale Integration)などを搭載したものがある。このようなハードウェアによる寿命監視では、たとえば制御基板上に対し、新たに回路の設計や設置などが必要となり、コストアップに繋がるなどの課題がある。また、ハードウェアの追加を行わずに印字数を計数する処理として、ファーム処理で受信した印字データから予め全てのピンの印字指示の数をカウントすることもできるが、各ピンの印字回数を解析すると、印刷処理の開始までに時間を要することになり、プリンタの印字速度を低下させることになる。
プリンタは、たとえば受信した印字データに含まれる印字率などの情報から平均的な印字数を算出することができる。しかし印字対象によっては、たとえば罫線や図形など、特定のピンに印字数が偏るものや、印字ピンごとに印字数のばらつきが含まれる場合があり、このような印字内容に応じて、印字率などから印字数を予測算出するのは困難という課題がある。プリンタが正確に予測算出するためには、たとえば印字対象の印字内容など、複雑または多数の情報を解析しなければならず、印刷制御処理の複雑化、印字処理の遅延を招くことになるという課題がある。
そこで、斯かる課題に鑑み、本開示のプリンタ制御装置およびプリンタ制御方法は、印字ヘッドの寿命監視について、印字数の監視処理の簡素化や監視精度の向上を図るとともにプリンタのコストを抑え、かつ印字速度の低下を抑えることにある。
上記目的を達成するため、本開示の構成の一側面は、カウント算出部と、カウント抽出部と、判定制御部と、記憶部とを備える。カウント算出部は、印字データの印字率に基づいて印字基準値を算出し、該印字基準値から印字予測値を算出する。カウント抽出部は、 前記印字データから特定の印字ピンに対する印字カウント値を抽出する。判定制御部は、抽出した前記印字カウント値が前記印字予測値に対して、設定条件以上か否かを判定し、該判定結果により前記印字カウント値または前記印字予測値を選択する。記憶部は、前記判定制御部によって選択された前記印字カウント値または前記印字予測値を総カウント値に積算して記憶する。
本開示のプリンタ制御装置またはその制御方法によれば、次のいずれかの効果が得られる。
(1) 印字率に基づく印字数の算出処理と、特定ピンの印字カウント処理とを組み合わせ、それらの値のばらつきから印字内容を監視し、算出による印字数の計数の利用範囲を制限することで、監視精度を上げることができる。
(2) 印字数のカウント処理を、特定の印字ピンに限定して実行することで、印字処理の実行までに要する解析時間を最小限に抑えることができる。
そして、本発明の他の目的、特徴および利点は、添付図面および各実施の形態を参照することにより、一層明確になるであろう。
第1の実施の形態に係るプリンタ制御装置の機能構成例を示す図である。 印字数のカウント処理の一例を示すフローチャートである。 第2の実施の形態に係るプリンタ装置の外観構成例を示す図である。 プリンタ装置の機能構成例を示す図である。 印字ヘッドの構成例を示す図である。 ヘッドピンの配置構成例を示す図である。 プリンタ装置のハードウェア構成例を示す図である。 印字データのブロック分けの一例を示す図である。 印字DUTYの解析処理の一例を示す図である。 印字予測の原理を示す図である。 1ライン分の印字予測値テーブルの一例を示す図である。 横罫線を含む場合の印字状態例を示す図である。 ヘッドピンに対する動作の割り付け状態例を示す図である。 印字ヘッドの寿命監視処理の一例を示すフローチャートである。 印字ヘッドの寿命報知の一例を示す図である。
〔第1の実施の形態〕
図1は、第1の実施の形態に係るプリンタ制御装置の機能構成例を示している。図1に示す構成は一例であり、本発明が斯かる構成に限定されるものではない。
図1に示すプリンタ制御装置2は、本開示のプリンタ制御装置の一例であり、たとえば印刷用紙に対して印字ピンの打点によって印字を行うインパクトドットプリンタに搭載される。このプリンタ制御装置2は、図示しない印字ピンの打数によるカウント値に基づいて印字ヘッドの寿命監視を実行する。プリンタ制御装置2は、コンピュータで構成されている。そして、印字打数のカウント処理では、印字ピンの動作の有無を監視するのではなく、たとえばホストコンピュータなどから受信した印字データ4に含まれる情報に基づき、ファームウェアによって算出することで計数する。
このプリンタ制御装置2には、たとえばカウント算出部6、カウント抽出部8、判定制御部10、記憶部12が含まれる。
カウント算出部6は、印字数を算出する機能部の一例であり、たとえば印字データ4の印字率に基づいて印字基準値を算出し、印字基準値から印字予測値を算出する。このカウント算出部6は、印字ヘッドまたは印字ピンの動作状態の情報を利用せず、印字データ4に含まれる印字内容や印字指示の情報を利用して、印字数の予測算出を行う。
印字率は、印刷用紙の印字範囲に対する印字数の割合である。印字基準値は、設定された印字率で印刷する場合の予測値を算出するための基準値であり、たとえば印字ヘッドの全ての印字ピンが平均的に印字すると想定した場合の印字数を示している。そして、カウント算出部6は、印字基準値に対し、実際の印字処理によって印字ピン間に生じる印字数のばらつきを考慮し、印字ピン間での最大印字数を予測した印字予測値を算出する。
カウント抽出部8は、複数の印字ピンのうち、特定の印字ピンのみの印字数を抽出する機能部の一例である。このカウント抽出部8により抽出されるカウント数は、印字される内容に対し罫線などが含まれるか否かの判断情報として利用される。罫線の印字では、特定の印字ピンに対する印字数が集中することになる。そのため、罫線の印字に利用される特定の印字ピンに対して印字の実打数のカウントを行う。このカウント処理では、印字ピンの印字動作を監視するのではなく、設定された特定ピンへの動作指示をカウントする。
判定制御部10は、カウント抽出部8で抽出した印字カウント値とカウント算出部6で算出した印字予測値とを比較判定して、いずれかの値を印字数として選択する制御機能部の一例である。この判定制御部10は、印字予測値と印字カウント値との値のばらつきから印字内容に罫線が含まれているか否かを判定して、印字数として採用する値の選択を行う。そこで、判定制御部10は、たとえば、印字カウント値が印字予測値よりも設定条件以上の値である場合には、印字カウント値を印字数として選択する。
記憶部12は、印字ピンの寿命情報を格納する機能部の一例であり、判定制御部10によって選択された印字カウント値または印字予測値を記憶している。この記憶部12には、たとえば従前の印字処理によって選択された印字カウント値や印字予測値が格納されており、判定制御部10によって選択された印字数が総カウント値に積算される。
<印字数のカウント処理について>
図2は、印字数のカウント処理の一例を示している。図2に示す処理内容、処理手順は一例である。
図2に示すカウント処理は、本開示のプリンタ制御方法の一例であり、たとえば印字予測処理、印字カウント値の抽出処理、印字数の選択処理が含まれる。
<印字データ4の解析処理>
プリンタ制御装置2は、たとえば外部接続されたホストコンピュータなどから印刷指示や印字データ4などを受信すると(S1)、印字データ4の解析処理を実行する(S2)。印字データ4には、たとえば印字する文字や図形情報が含まれている。カウント算出部6は、たとえば解析処理において、一定の印字範囲に含まれる印字数から印字率の解析を行う。
<第1の印字カウント処理(印字予測処理)>
印字データ4の解析処理ののち、プリンタ制御装置2では、たとえば第1の印字カウント処理として、カウント算出部6による印字予測値の算出を行う(S3)。カウント算出部6は、解析した印字率と、設定された印字範囲の値から、印字基準値を算出する。そしてカウント算出部6は、この印字基準値に対し、たとえば印字数のばらつきを考慮した印字範囲の最大値である印字予測値を算出する。
<第2の印字カウント処理(印字カウント値の抽出処理)>
印字数のカウント処理では、たとえば第2の印字カウント処理として、特定ピンに対する印字数のカウント処理を行う。プリンタ制御装置2は、印字データ4を展開する(S4)。ここで展開される印字データ4には、たとえば各印字ピンに割り振られた印字指示も含まれる。
カウント抽出部8は、展開された印字データ4に対し、たとえば予め特定された印字ピンに割り振られた印字指示から印字カウント値を解析し(S5)、そのカウント数を計数する。印字カウント値の解析は、たとえば罫線を印字する可能性がある上下の2つの印字ピンについて実行される。また解析対象となる印字ピンは、たとえば印字内容に応じて変更してもよく、図形などの場合には、中央部分の1または複数の印字ピンの印字カウント値を解析してもよい。
<カウント値の判定、印字数の選択処理>
判定制御部10は、第1の印字カウント処理で算出された印字予測値と第2の印字カウント処理で解析された印字カウント値を取り込んで比較判定し、そのいずれかを選択する(S6)。
判定制御部10は、印字基準値に基づいて算出された印字予測値に対し、印字カウント値が設定条件以上の場合、印字カウント値を印字数として選択し、印字カウント値が設定条件に達しない場合には、印字予測値を印字数として選択する。
判定制御部10は、選択した値を記憶部12に記憶させる(S7)。この場合、記憶部12は、プリンタの使用開始時、または前回の印字ヘッドの交換時から蓄積された値に対し、選択された値を積算する。
そして、プリンタ制御装置2は、記憶部12に積算された値が寿命判断基準として、たとえば3億打に達した場合、印字ヘッドの交換を促す警告表示などの報知処理を行う。
プリンタ制御装置2は、たとえば上記の印字カウント処理を行った後に、印字処理を開始してもよく、または印字処理を行った後に印字カウント処理を行ってもよい。
なお、第2の印字カウント処理は、第1の印字カウント処理の後に行う場合に限られず、これらのカウント処理を同時に行ってもよく、または第2のカウント処理を先行して行ってもよい。また、プリンタ制御装置2は、判定制御部10による判定選択処理の後に印字処理を行うものに限られない。印字処理は、たとえば第2の印字処理が終了したことを契機に開始してもよい。
斯かる構成によれば、印字率に基づく印字予測値の算出処理と、特定ピンの印字カウント処理とを組み合わせ、それらの値のばらつきから印字内容を監視し、算出による印字数の計数の利用範囲を制限することで、印字ヘッド寿命の監視精度を上げることができる。印字数のカウント処理を、特定のピンのみに限定することで、印字処理の実行までに要する解析時間を最小限に抑えることができる。
〔第2の実施の形態〕
図3は、第2の実施の形態に係るプリンタ装置の外観構成例であり、図4は、プリンタの機能構成例を示している。図3に示す構成は一例であり、本発明が斯かる構成に限定されない。
図3に示すプリンタ装置20は、所定の送り方向に送られた印刷用紙に対して印字ヘッド60(図5)を印字方向にスライドさせ、ヘッドピン64(図6)を用紙に押打させることで、印字するインパクトドットプリンタの一例である。プリンタ装置20は、たとえば前面側および背面側に印刷用紙を載置させる載置部22、24が設置されている。この載置部22、24は、たとえば印字前の印刷用紙を給紙する給紙手段、または印字されて排出された印刷用紙を保持する保持手段として機能する。このプリンタ装置20は、たとえば載置部22、24のいずれか一方側からのみ給紙する一方向の印字に限られず、載置部22、24の双方から給紙して、印字処理が可能であってもよい。つまりプリンタ装置20は、印刷用紙の送り方向を逆にして印字処理を行うことができる。
載置部22、24は、たとえば単票の印刷用紙を1枚ずつ自動的に印字部26側に給紙するCSF(Cut Sheet Feeder)で形成されてもよい。
これらの載置部22、24は、たとえば内部に印字ヘッドなどが収納され、印字処理を行う印字部26の給紙部または排出部側に沿って設置されている。印字部26は、給紙された印刷用紙に対して印字処理を行う機能部の一例であり、印字ヘッドや設定されたタイミングおよび速度で印刷用紙を送る送り機構などが内蔵されている。
プリンタ装置20の外装側には、プリンタ装置20に対する入力設定を行う操作部や、印字データの有無、またはプリンタ装置20の状態を表示する表示部が含まれる表示操作パネル28を備える。そのほかプリンタ装置20は、印字ヘッドや送り機構の動作制御、給電制御のほか、印字データ4の解析や印字指示制御を行うコンピュータ機能部品が内部に設置されている。
<プリンタ装置20の機能構成について>
プリンタ装置20は、たとえば図4に示すように、プリンタ装置20の動作制御を行うプリンタ制御部30および印字処理を実行する印字駆動制御部32が含まれる。プリンタ制御部30は、本開示のプリンタ制御装置の一例であり、たとえば印字データ4の解析処理や既述の印字ヘッド60の寿命監視処理のほか、印字駆動制御部32に対する動作制御指示の出力を行う。プリンタ制御部30は、たとえば外部のホストコンピュータ35と有線または無線を介して接続されており、印字データ4を含む印刷指示を受領し、またプリンタ装置20の状態情報や印字ヘッド60の寿命報知情報の通知などを行う。ホストコンピュータ35は、たとえばPC(Personal Computer)のほか、携帯端末装置、またはサーバ装置などが含まれる。
印字駆動制御部32は、印字ヘッド60を含む印字処理の動作機構を制御する機能部の一例であり、たとえば印字ヘッド60に対する印字制御を行う印字ヘッド動作制御部50や、印字ヘッド60のスライド動作を実行する印字ヘッド駆動部52が含まれる。印字ヘッド動作制御部50は、たとえば印字ヘッド60に対し、所定のタイミングで特定のヘッドピン64を押打させるための動作指示などを出力する。印字ヘッド駆動部52は、たとえば印字部26側に送られた印刷用紙に対して印字ヘッド60をスライドさせる駆動機構が含まれる。
<プリンタ制御部30の構成例について>
プリンタ制御部30は、たとえば印字制御部34のほか寿命監視機能部33、報知部46が含まれる。印字制御部34は、たとえばホストコンピュータ35から受け取った印字データ4などを解析し、印字処理の実行指示を出力する。印字制御部34は、たとえば印字データ4に含まれる印字処理の実行開始タイミング指示や、部数指示を解析するほか、印字文字や図形について、各ヘッドピンに対する割り付けなどを行う。
寿命監視機能部33は、印字データ4に含まれる情報に基づいてヘッドピン64の印字数を計数し、印字ヘッド60の寿命を監視する機能部である。この寿命監視機能部33には、カウント算出部36、カウント抽出部38、判定制御部40、記憶部42が含まれるほか、印字ヘッド60が寿命か否かを判定するカウント判定部44が含まれる。
寿命監視機能部33は、印字率に基づいてカウント算出部36で算出した印字予測値と、カウント抽出部38によって抽出された特定のヘッドピン64の印字カウント値とを判定制御部40で判定し、いずれかの値を印字数として選択し、記憶部42に計数させる。そして、カウント判定部44は、記憶部42に積算された総カウント値が印字ヘッド60の寿命として設定される閾値に達したか否かを判定する。そして報知部46は、その判定結果に基づいて、報知情報を生成する。
<印字ヘッド60およびヘッドピン64について>
図5は、印字ヘッド60の構成例、図6は、ヘッドピン64の配置構成例を示している。図5、図6に示す構成は一例である。
図5に示す印字ヘッド60には、たとえば筐体部62と、この筐体部62に設置された複数のヘッドピン64が含まれる。筐体部62は、たとえば放熱機能および軽量化のために金属材料で形成されている。筐体部62には、たとえば内部に収納した各ヘッドピン64を印刷用紙側に向けて打ち出すための開口部66が形成されている。また筐体部62の内部には、複数のヘッドピン64を設定位置に保持するとともに、印刷用紙に対して所定角度で打ち下ろすためのガイド68が形成されている。このガイド68は、たとえば筐体部62と一体に形成されてもよく、または別部品として形成され、設置されてもよい。
筐体部62には、ヘッドピン64の動作状態を支持する構造として、たとえばヘッドピン64の上部側または周囲を支持するアーマチェア70や、ヘッドピン64の戻り位置を支持するストッパ72を備える。
ヘッドピン64は、たとえば金属製のワイヤで形成されている。印字ヘッド60は、たとえば図6に示すように、24本のヘッドピン64が設定された位置に配置されており、その位置に基づいて印字位置が把握され、印字処理を実行する。印字処理では、ヘッドピン64の1番ピン(#1)から順番に押打するのではなく、印字される文字や図形の形状、印字ヘッド60のスライド方向などに基づいて、ヘッドピン64の打ち下ろし順序が設定される。
印字ヘッド60は、ヘッドピン64の打ち下ろし動作を行うための駆動部として、電磁コイル74を備えている。電磁コイル74は、たとえば印字ヘッド60に対する動作制御や動作状態の検出を行うPC(Print Circuit)ボード76に接続されて給電される。そしてヘッドピン64は、たとえば電磁コイル74の駆動によって発生する磁力などによって引き寄せられ、または離間することで、打ち下ろし動作が実行される。そのほか、筐体部62には、打ち下ろされたヘッドピン64を初期位置に戻すための弾性部材78を備えている。
なお。電磁コイル74は、たとえば各ヘッドピン64に備えられてもよく、またはヘッドピン64との間に備えられてもよい。ヘッドピン64の間に電磁コイル74を備える場合、印字ヘッド60には、たとえば電磁コイル74による駆動力を選択したヘッドピン64に伝達させる機構が形成されてもよい。
<プリンタ装置20のハードウェア構成例について>
図7は、プリンタ装置20のハードウェア構成例を示している。図7に示す構成は一例である。
図7に示すプリンタ装置20は、コンピュータで構成されており、たとえばプロセッサ80、I/O(Input/Output)部82、RAM(Random Access Memory)84、記憶部85、表示部86、音声出力部88が含まれる。またプリンタ装置20には、既述のように、記憶部42や印字ヘッド駆動部52、印字ヘッド60などが含まれる。
プロセッサ80は、プリンタ制御部30の演算処理を実行する機能部品の一例であり、プリンタ制御部30の構成部品の一部である。プロセッサ80は、たとえば記憶部85に記憶されたファームウェアなど、RAM84に展開されたプリンタ装置20を動作させる制御プログラムや印字ヘッド60の寿命監視制御プログラムなどを実行する。
I/O部82は、ホストコンピュータ35と接続してデータの授受を行うインターフェースの一例である。I/O部82は、たとえばUSB(Universal Serial Bus)規格の接続端子やブルートゥース(Blue Tooth)(登録商標)規格、または無線LAN(Local Area Network)などを利用したデータ通信を行ってもよい。
RAM84は、たとえばファームウェアや印字ヘッド60の寿命監視制御プログラム、その他の動作制御プログラムを実行するためのワークエリアとして機能するほか、印字データ4の解析処理や、印字処理を実行するためのラインバッファとして機能する。
記憶部85は、プリンタ装置20のファームウェアや印字ヘッド60の寿命監視制御プログラム、その他の動作制御プログラムなどを格納する手段の一例であり、たとえばROM(Read Only Memory)やフラッシュメモリなどで形成される。また記憶部85は、たとえば受信した印字データ4の格納や、そのほか検出情報などを格納してもよく、本開示のヘッドピン64の印字数を蓄積する記憶部42として利用してもよい。
表示部86は、本開示の報知手段の一例であり、プリンタ装置20の表示操作パネル28が含まれる。この表示部86は、プリンタ装置20の印刷処理の実行状態やエラー情報の表示、印字ヘッド60の交換表示などに利用される。
音声出力部88は、報知手段の一例であり、たとえばスピーカなどが設置され、音声や警告音などによってプリンタ装置20のエラー報知や印字ヘッド60の寿命報知を行ってもよい。
<印字制御について>
図8は、印字データ4のブロック分けの一例を示している。図8に示す構成は一例である。
プリンタ装置20は、たとえば図8のAに示すように、印刷用紙の1行(1ライン)に印字されるデータを単位として印字処理が行われる。1ラインは、たとえば最大で2448カラム(ドット)の印字可能な領域が設定される。カラムは、たとえば印字ヘッド60を横方向にスライドさせる場合の移動ドット数の単位である。
印字制御部34は、たとえば図8のBに示すように、1ライン分の印字データ4を複数のブロックに分割して、他の機能部にデータ転送を行う。印字制御部34は、たとえば1ライン分のカラムを均等なブロック毎に分割してもよく、または印字データ4に含まれる印字内容に応じて印字データを分割する。
印字制御部34は、たとえば1ライン分の印字データ4からカラム毎に印字する文字や図形の割り振り、印字の有無を設定する。そして印字制御部34は、カラム毎の印字の有無に基づいて印字データ4の分割処理を行う。分割処理では、スペース方向(カラム方向)において印字データがない場合(空のデータ)の場合はスキップ(早送り)する。すなわち、分割処理では、たとえば空のデータが数カラム分ある場合、または数文字分ある場合、文字間の切れ目であると判断され、スキップ動作となり、次のブロックが形成される。また印字制御部34は、たとえばカラム数をカウントしており、所定のカラム数以上で、スキップする部分で分割する。また、印字制御部34は、1ライン分の総カラム数(たとえば2448カラム)に達した時に1ラインの解析が完了したことを把握する。これにより1文字の途中でデータが分割されることはない。
さらに、印字制御部34は、分割したブロックについて、それぞれカラム数情報を把握する。このブロック毎のカラム数情報は、たとえば記憶部85内にテーブル化して記憶してもよい。
<印字率の解析処理について>
図9は、印字率(印字DUTY)の解析処理の一例を示している。図9に示す構成は一例である。
カウント算出部36は、たとえば分割された印字データ4について、ブロック毎に含まれる印字率(印字DUTY)の解析処理を行う。印字データは、たとえば図9に示すように、印字制御部34の解析処理によってカラム毎に印字の有無、すなわちヘッドピン64のON/OFFがデータ化されている。そこで、カウント算出部36は、印字データ4の1ブロック毎に、カラム数とヘッドピン64のON動作指示数を解析し、印字率の算出を行う。この算出処理は、たとえば以下の式で導かれる。
(印字DUTY)=(ブロック内のインパクトONドット数)/(ブロック内の総ドット数[24ドット×カラム数]) ・・・(式1)
カウント算出部36は、たとえば1ラインについて各ブロックに式1の解析処理を行い、印字率を算出する。そして、算出した印字率は、たとえば記憶部85内にテーブル化して記憶される。
<印字予測値の算出処理について>
図10は、印字予測の原理を示している。図10に示す構成は一例である。
カウント算出部36は、ヘッドピン64の印字数の計数に関する第1のカウント処理として、ヘッドピン64の印字数を1ブロックに含まれる印字率(印字DUTY)に基づいて算出した印字予測値によって印字ヘッド60の寿命監視を行う。印字予測値の算出処理の一例として、たとえば1ブロックが1000[カラム]で分割され、そのブロック内に含まれる印字データ4の印字DUTYが10[%]の場合を示す。
印字予測値の算出では、ブロックのカラム数と印字率とから、全てのヘッドピン64が平均的に印字する場合の印字基準値を算出する。印字基準値は、たとえば、
(印字基準値)=(カラム数)×(印字DUTY[%]) ・・・(式2)
によって算出される。
そこで、印字基準値は、たとえば図10に示すように、ブロック内の総カラム数が1000[カラム]であり、印字DUTYが10[%]であるので、100[カラム]が算出される。しかし文字や図形の印字処理では、このように全てのヘッドピン64が均等数で印字せず、ヘッドピン64間に印字数のばらつきが生じる。印字ヘッド60の寿命監視では、複数のヘッドピン64のうち、たとえば最も印字数の多いものを計数して、寿命判断を行えばよい。
そこで、カウント算出部36は、ヘッドピン64間の最大印字数を予測した印字予測値として、たとえば以下の算出処理を行う。
(印字予測値)=(係数)×(印字基準値) ・・・(式3)
係数は、たとえば一般的な文字印字パターン(印字DUTYとカラム数)から導き出されている。係数は、たとえば印字データ4に含まれる印字内容に応じて設定されてもよく、文字印刷の場合の係数として、たとえば1.2が設定される。また、印字内容に横罫線が含まれる場合や、図形などが含まれる印刷の場合は、ヘッドピン64間の印字数のばらつきが大きくなる可能性があり、より大きな値の係数が設定されてもよい。これにより、カウント算出部36は、この係数を利用することで実際の印字処理において生じる印字数のばらつきを考慮した印字予測値が算出することができる。
印字予測値の算出は、印字データの1ラインについて、ブロック毎に実行される。そして算出された印字予測値は、たとえば図11に示すように、記憶部85に格納された各ブロックの印字予測値テーブル91〜94に格納される。この印字予測値テーブル91〜94には、たとえば印字データ4の解析処理によって抽出されたカラム数や印字DUTY、設定される係数、印字予測値であるカウント値などが含まれる。
カウント算出部36は、ブロック毎に算出した印字予測値を合計した1ライン分の印字予測値テーブル90を判定制御部40に通知する。
<カウント抽出処理について>
図12は、横罫線を含む場合の印字状態例を示し、図13は、ヘッドピン64に対する動作の割り付け状態例を示している。図12、図13に示す構成は一例である。
カウント抽出部38は、第2のカウント処理として、印字内容に横罫線が含まれるか否かの判断情報を抽出する。具体的には、カウント抽出部38は、このカウント処理により、特定のヘッドピン64の印字数が突出し、ヘッドピン64間の印字数にばらつきが生じているかの否かの判断情報を抽出する。つまり横罫線が含まれる印字では、たとえば図12に示すように、印字される文字に沿って、または印字可能なカラム数に応じて、上部側または下部側に連続的に印字される。
上罫線の印字では、たとえば図12のAに示すように、ヘッドピン64の1番ピン(#1)が連続的に押打される。また下罫線の印字では、たとえば図12のBに示すように24番ピン(#24)が連続的に押打される。また、プリンタ装置20は、たとえば印字される印刷用紙の送り方向(搬送方向)が印字部26に対して前面側の場合と背面側の場合に設定されるものがある。この場合、横罫線の印字処理は、たとえば上部側の罫線を印字する場合、印刷用紙の送り方向に応じて、1番ピン(#1)で印字する場合と、24番ピン(#24)で印字する場合がある。そのため、カウント抽出部38は、横罫線の印字の有無の判断情報として、2以上のヘッドピン64を監視すればよい。
横罫線が含まれる印字処理では、横罫線を印字するヘッドピン64の印字数が突出して多くなり、ヘッドピン64間の印字数が平均的にならない。このため印字率を利用して算出する第1のカウント処理では、印字数の予測値の精度が落ちる可能性がある。そのため第2のカウント処理の結果から横罫線が含まれる印字内容の場合、算出による印字予測値の利用を制限する。
そこで、カウント抽出部38は、特定のヘッドピン64の印字数を計数することで、横罫線の有無を判断するための判断情報を抽出する。カウント抽出部38は、たとえば図13に示すように、印字データ4に基づいて各ヘッドピン64に割り付けられた押打指示を計数する。上部側に横罫線が含まれる印字指示では、たとえば図13のAに示すように、1番ピン(#1)に対して印字ONの指示が連続的に含まれており、そのカウント値が多くなる。横罫線が含まれない印字指示では、たとえば図13のBに示すように、1番ピン(#1)および24番ピン(#24)のカウント数が他のヘッドピン64に対して突出して多くならない。
なお、カウント値の抽出に用いられるヘッドピン64は、たとえば1番ピンと24番ピンに限られない。ヘッドピン64の特定では、たとえば印字内容の上下両端側を印字するピンを選択すればよい。
そして、印字ヘッド60の寿命監視では、第1のカウント処理で算出した印字予測値と第2のカウント処理で抽出した印字数とを比較して、いずれかの印字数がヘッドピン64の印字数として選択される。
<寿命監視処理について>
図14は、印字ヘッドの寿命監視処理の一例を示している。図14に示す処理内容、処理手順は一例である。
図14に示す印字ヘッド60の寿命監視処理は、本開示のプリンタ制御方法の一例である。プリンタ装置20は、たとえばホストコンピュータ35から印字データ4を受信すると(S11)、第1のカウント処理として、カウント算出部36に応じて印字ブロック毎のカラム数と印字DUTYから印字基準値を算出する(S12)。そして、カウント算出部36は、印字基準値に対し、所定の定数(係数)を乗じた印字予測値を算出し(S13)、この印字予測値をカウンタ1にアップ(記憶)させる(S14)。このカウンタは、たとえば記憶部85に設定されればよい。
カウント抽出部38は、第2のカウント処理として、印字データ4の1ラインをラインバッファ(メモリ)に展開する(S15)。展開された印字データ4には、たとえば各ヘッドピン64に対する印字押打のON/OFFが割り付けられた印字指示が含まれる。そしてカウント抽出部38は、特定されたピンとして、たとえば1番ピンと24番ピンの印字打数を集計する(S16)。この打数のカウントでは、展開された印字データ4に含まれる印字指示のうちONの回数を計数する。カウントの集計が完了すると、この集計した印字カウント値をカウンタ2にアップ(記憶)させる(S17)。
カウンタ1およびカウンタ2がアップされると、たとえば判定処理の実行開始の契機として、判定制御部40に対して指示フラグが設定されてもよい。
判定制御部40は、カウンタ1およびカウンタ2のアップを判断し、印字数のカウント処理について1ジョブが終了したか否かを判断する(S18)。この1ジョブは、たとえば印字データ4の1ライン毎に設定すればよい。
1ジョブが終了した場合(S18のYES)、判定制御部40は、カウンタ1の予測算出値とカウンタ2の印字カウント値とを比較し、印字カウント値が印字予測値に対して、設定条件の一例である閾値として、2倍以上か否かを判断する(S19)。この判断により、印字カウント値が印字予測値に対して2倍以上の差がある場合(S19のYES)、印字内容に横罫線が含まれると判断し、カウンタ2の値を総カウンタとして利用する記憶部42に送出する(S20)。つまり抽出された特定のヘッドピン64は、印刷範囲に対して突出して印字数が多くなることから、寿命判定では、この特定のヘッドピン64の印字数が選択される。
また、判定制御部40は、印字カウント値が印字予測値に対して2倍に達しない場合(S19のNO)、印字予測値をヘッドピン64の印字数として選択し、カウンタ1の値を総カウンタである記憶部42に送出する(S21)。ヘッドピン64に対する印字の割り付けでは、各ピンに対して略均等に印字数が振り分けられており、たとえば文字印刷の場合、印字カウント値は、印字率を利用して求められた印字予測値に対して同等か小さい値となる。このように判定処理を行うことで、印字率によって平均的な印字数から印字数を予測した印字予測値に対し、特定のヘッドピン64が突出して印字される場合を特定することで、印字予測による寿命監視を補完する。
なお、印字処理では、たとえば監視する印字範囲の一部の文字にのみ横罫線や図形が含まれることで、ヘッドピン64間の印字数にバラツキが生じ、特定のヘッドピン64の印字数が印字予測値よりも多くなる場合がある。しかし判定制御部40は、たとえば印字範囲内において、印字予測値の値が印字カウント値に対して2倍未満の差の場合、その印字数の多少は印字予測値の誤差と判断すればよい。
記憶部42は、判定制御部40で選択されたカウント値を受領し、総カウンタで集計する(S22)。そして、カウント判定部44は、記憶部42に集計された総カウンタの値を監視し、寿命判断として、印字数が閾値として、たとえば3億打に達したか否かを判断する(S23)。総カウンタの値が閾値に達した場合(S23のYES)、報知部46は、表示部86等に対して寿命表示の情報を生成する(S24)。この寿命表示は、例えば図15のAに示すようにプリンタ装置20の表示部86に対し、印字ヘッド60の寿命を示す表示や交換指示が表示される。また、報知部46は、たとえば寿命情報をホストコンピュータ35側に通知してもよい。通知を受けたホストコンピュータ35は、たとえば図15のBに示すように、モニタ100の表示画面にプリンタ装置20の警告画面として、印字ヘッド60の交換を促す表示を行ってもよい。
また、総カウンタ値が閾値に達していない場合(S23のNO)、寿命監視処理を継続する。
斯かる構成によれば、印字率に基づく印字予測値の算出処理と、特定のヘッドピン64の印字カウント処理とを組み合わせ、それらの値のばらつきから印字内容を監視し、算出による印字数の計数の利用範囲を制限することで、印字ヘッド寿命の監視精度を上げることができる。印字数のカウント処理を、特定のヘッドピン64に限定することで、印字処理の実行までに要する解析時間を最小限に抑えることができる。また、ピン間の印字頻度を示す係数を利用して印字数を算出できるので、印字数の監視手段や監視処理を簡素化でき、プリンタの利便性を向上させることができる。
以上説明した実施形態について、その特徴事項や変形例を以下に列挙する。
(1) 上記実施形態では、印字制御部34において、印字データ4の解析を行い、ヘッドピン64に対する印字ON/OFFの割り付け情報のデータ化処理を行っているが、これに限られない。印字のON/OFFの指示は、たとえばホストコンピュータ35から送信される印字データ4内に含まれてもよい。そして、印字制御部34は、受信した印字データ4に基づき、印字ヘッド動作制御部50に対して指示を出力してもよい。
(2) 上記実施形態では、印字予測値の算出において、印字基準値に対し予測係数をかけているがこれに限られない。印字予測値の算出では、たとえば印字基準値に対し、予測補正値を加算し、または減算するものであってもよい。
次に、以上述べた実施の形態に関し、更に以下の付記を開示する。以下の付記に本発明が限定されるものではない。
(付記1)印字データの印字率に基づいて印字基準値を算出し、該印字基準値から印字予測値を算出するカウント算出部と、
前記印字データから特定の印字ピンに対する印字カウント値を抽出するカウント抽出部と、
抽出した前記印字カウント値が前記印字予測値に対して、設定条件以上か否かを判定し、該判定結果により前記印字カウント値または前記印字予測値を選択する判定制御部と、
前記判定制御部によって選択された前記印字カウント値または前記印字予測値を総カウント値に積算して記憶する記憶部と、
を備えることを特徴とする、プリンタ制御装置。
(付記2)さらに、前記記憶部に記憶された総カウント値が閾値に達したか否かを判定するカウント判定部と、
前記カウント判定部の判定結果に基づいて報知情報を生成する報知部と、
を備えることを特徴とする、付記1に記載のプリンタ制御装置。
(付記3)前記判定制御部は、前記印字カウント値が前記印字予測値に対して、設定条件以上である場合、罫線印刷が含まれると判断して前記印字カウント値を選択することを特徴とする、付記1または付記2に記載のプリンタ制御装置。
(付記4)前記カウント抽出部は、前記印字データに含まれる前記特定の印字ピンに振り分けられる印字指示に基づいて前記印字カウント値を抽出することを特徴とする、付記1ないし付記3のいずれか1つに記載のプリンタ制御装置。
(付記5)前記カウント算出部は、算出した前記印字基準値に対し、所定の係数を用いて前記印字予測値を算出することを特徴とする、付記1ないし付記4のいずれか1つに記載のプリンタ制御装置。
(付記6)前記カウント算出部は、受信した前記印字データおよび印字処理を行う印字範囲情報に基づき、印字率を解析することを特徴とする、付記1ないし付記5のいずれか1つに記載のプリンタ制御装置。
(付記7)前記報知部は、報知情報を表示する表示手段または音声信号により報知処理を行う音声出力手段を含むことを特徴とする、付記2ないし付記5のいずれか1つに記載のプリンタ制御装置。
(付記8)印字データの印字率に基づいて印字基準値を算出し、該印字基準値から印字予測値をカウント算出部で算出する処理と、
前記印字データから特定の印字ピンに対する印字カウント値を抽出する処理と、
抽出した前記印字カウント値が前記印字予測値に対して設定条件以上か否かを判定し、該判定結果により前記印字カウント値と前記印字予測値のいずれかを判定制御部で選択する処理と、
前記判定制御部によって選択された前記印字カウント値または前記印字予測値を総カウント値に積算して記憶部に記憶させる処理と、
を含むことを特徴とする、プリンタ制御方法。
(付記9)さらに、前記記憶部に記憶された総カウント値が閾値に達したか否かを判定する処理と、
この判定結果に基づいて報知部が報知情報を生成し、該報知情報を報知手段に出力する処理と
を含むことを特徴とする、付記8に記載のプリンタ制御方法。
以上説明したように、本発明の好ましい実施形態等について説明したが、本発明は、上記記載に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載され、または明細書に開示された発明の要旨に基づき、当業者において様々な変形や変更が可能であることは勿論であり、斯かる変形や変更が、本発明の範囲に含まれることは言うまでもない。
2 プリンタ制御装置
4 印字データ
6、36 カウント算出部
8、38 カウント抽出部
10、40 判定制御部
12、42、85 記憶部
20 プリンタ装置
22、24 載置部
26 印字部
28 表示操作パネル
30 プリンタ制御部
32 印字駆動制御部
33 寿命監視機能部
34 印字制御部
35 ホストコンピュータ
44 カウント判定部
46 報知部
50 印字ヘッド動作制御部
52 印字ヘッド駆動部
60 印字ヘッド
62 筐体部
64 ヘッドピン
68 ガイド
80 プロセッサ
82 I/O部
84 RAM
86 表示部
88 音声出力部
90〜94 印字予測値テーブル
100 モニタ

Claims (5)

  1. 印字データの印字率に基づいて印字基準値を算出し、該印字基準値から印字予測値を算出するカウント算出部と、
    前記印字データから特定の印字ピンに対する印字カウント値を抽出するカウント抽出部と、
    抽出した前記印字カウント値が前記印字予測値に対して、設定条件以上か否かを判定し、該判定結果により前記印字カウント値または前記印字予測値を選択する判定制御部と、
    前記判定制御部によって選択された前記印字カウント値または前記印字予測値を総カウント値に積算して記憶する記憶部と、
    を備えることを特徴とする、プリンタ制御装置。
  2. さらに、前記記憶部に記憶された総カウント値が閾値に達したか否かを判定するカウント判定部と、
    前記カウント判定部の判定結果に基づいて報知情報を生成する報知部と、
    を備えることを特徴とする、請求項1に記載のプリンタ制御装置。
  3. 前記判定制御部は、前記印字カウント値が前記印字予測値に対して、設定条件以上である場合、罫線印刷が含まれると判断して前記印字カウント値を選択することを特徴とする、請求項1または請求項2に記載のプリンタ制御装置。
  4. 前記カウント抽出部は、前記印字データに含まれる前記特定の印字ピンに振り分けられる印字指示に基づいて前記印字カウント値を抽出することを特徴とする、請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のプリンタ制御装置。
  5. 印字データの印字率に基づいて印字基準値を算出し、該印字基準値から印字予測値をカウント算出部で算出する処理と、
    前記印字データから特定の印字ピンに対する印字カウント値を抽出する処理と、
    抽出した前記印字カウント値が前記印字予測値に対して設定条件以上か否かを判定し、該判定結果により前記印字カウント値と前記印字予測値のいずれかを判定制御部で選択する処理と、
    前記判定制御部によって選択された前記印字カウント値または前記印字予測値を総カウント値に積算して記憶部に記憶させる処理と、
    を含むことを特徴とする、プリンタ制御方法。

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