JP2016008980A - 画像形成装置、制御方法、及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】 ラスタデータのドットカウント値に基づいてトナー消費量を予測する技術において、濃度制御やパルス幅制御等を考慮して、より正確にトナー消費量の予測を行うこと。
【解決手段】 ラスタデータのドットカウント値に基づいてトナー消費量を算出する際に、画像形成を行う際の濃度値やパルス幅に応じて、トナー消費量を補正する。
【選択図】 図7
【解決手段】 ラスタデータのドットカウント値に基づいてトナー消費量を算出する際に、画像形成を行う際の濃度値やパルス幅に応じて、トナー消費量を補正する。
【選択図】 図7
Description
本発明は、画像形成装置、制御方法、及びプログラムに関する。
画像形成装置は、トナー等の記録材を用いて、シートに画像形成を行う。一般的に、記録材は、カートリッジ等の収容部に収容されている。
従来、ラスタデータのドットカウント値に基づいて、カートリッジにおけるトナー残量を予測する技術が知られている(特許文献1)。具体的には、ラスタデータのドットカウント値に基づいてトナー消費量を算出し、現在のトナー残量から今回のトナー消費量を減算することにより、トナー残量を算出する。ここで、トナー消費量は、ラスタデータのドットカウント値に対して、装置ごとに予め定められたトナー消費係数を乗算することにより算出することが一般的であった。
しかしながら、トナー消費量は、ラスタデータのドットカウント値に対して、単純に比例するとは限らない。
例えば、ユーザによる濃度設定に従って現像バイアス電圧を変化させる濃度制御や、ユーザによる印字モード設定に従って1ドットの露光量を変化させるパルス幅制御等が変化すると、予測されるトナー消費量の誤差が大きくなってしまうことがある。
本発明は、ラスタデータのドットカウント値に基づいてトナー消費量を予測する技術において、濃度制御やパルス幅制御等を考慮して、より正確にトナー消費量の予測を行うことを目的とする。
本発明に係る画像形成装置は、記録材を用いて画像形成を行う画像形成装置であって、ラスタデータのドットカウント値を取得する取得手段と、前記取得手段により取得されたドットカウント値に基づいて、前記記録材の消費量を算出する算出手段と、画像形成を行う際の濃度値に応じて、前記算出手段により算出された前記記録材の消費量を補正する補正手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、ラスタデータのドットカウント値に基づいてトナー消費量を予測する技術において、濃度制御やパルス幅制御等を考慮して、より正確にトナー消費量の予測を行うことが可能となる。
〔第1の実施形態〕
図1は、画像形成装置の構成を示すブロック図である。
図1は、画像形成装置の構成を示すブロック図である。
データ処理装置101(例えばPC)は、画像データを生成し、当該画像データを画像形成装置102に送信する。
画像形成装置102(例えばレーザープリンタ)は、データ処理装置101から画像データを受信し、当該画像データに基づいてシートに画像形成を行う。なお、画像形成装置102は、スキャナ機能やFAX機能等を有する複合機であってもよい。
UI301は、ユーザインターフェースであり、ユーザに様々な情報を伝える表示部や、ユーザから様々な操作を受付または受け付ける操作部を有する。表示部には、後述するトナー残量のカレント値が表示される。なお、トナー残量のカレント値は、外部I/Fを介してデータ処理装置101等の外部装置に送信し、データ処理装置101等の外部装置が有する表示部に表示してもよい。
コントローラ302は、PDLデータに基づいてビットマップデータを生成し、当該ビットマップデータをプリントエンジン303に送信する。コントローラ302の詳細は、図2を用いて後述する。
プリントエンジン303は、コントローラ302から受信したビットマップデータに基づいて、電子写真方式でトナーを用いてシートに画像形成を行う。なお、画像形成の方式は、電子写真方式以外の、例えばインクジェット方式等でもよい。この場合、電子写真方式の記録材はトナーであるが、インクジェット方式の記録材はインクである。プリントエンジン303の詳細は、図3を用いて後述する。
なお、コントローラ302とプリントエンジン303は、別体としているが、一体であってもよい。
図2は、コントローラの構成を示すブロック図である。
CPU401は、ROM402に格納されたプログラムをRAM403に展開し、当該プログラムを実行して画像形成装置102の制御を行う。また、CPU401は、後述するように、ドットカウント部409でカウントされるドットカウントから換算されるトナー消費量の予測値や、プリントエンジン303から通知されるトナー残量のセンサー値に基づいて、トナー残量を算出する。そして、CPU401は、算出したトナー残量を、パネルI/F405を介してUI301に表示したり、外部I/F404を介してデータ処理装置101に通知したりする。
ROM402は、CPU401が実行するプログラム等を記憶する。
RAM403は、ROM402から展開されたプログラム等を記憶する。また、RAM403は、PDLデータ、PDLデータを解釈して生成される中間データ、中間データをレンダリングして生成されるビットマップデータ、その他の処理に必要な一時的な各種処理ステータスやログ情報等も記憶する。
外部I/F404は、データ処理装置101とコントローラ302とを相互に接続し、双方間のデータ通信すなわちデータの送信や受信を中継する。
パネルI/F405は、UI301とコントローラ302とを相互に接続し、双方間のデータ通信すなわちデータの送信や受信を中継する。
エンジンI/F406は、プリントエンジン303とコントローラ302とを相互に接続し、双方間のデータ通信すなわちデータの送信や受信を中継する。
DMAC407は、CPU401から命令を受け、RAM403に対してデータアクセスすなわちデータの書き込みや読み出しを行う。
レンダリング部408は、中間データをビットマップデータに展開する。
ドットカウント部409は、展開されたビットマップデータに含まれるドットのうち、画像形成を行う際にトナーを消費するドットの数をカウントする。具体的には、白以外の色のドット数がカウントされる。例えば、モノクロ印刷の場合は、K(黒)に対応するドット数である。また、カラー印刷の場合は、Y(イエロー)・M(マゼンダ)・C(シアン)・K(黒)の何れかに対応するドットの数である。なお、ドット数のカウントは、CPU401やレンダリング部408が行ってもよい。
EEPROM410は、画像形成装置102の設定情報等を記憶する。
バス411は、コントローラ302内の各構成を相互に接続する。
図3は、プリントエンジンの構成を示すブロック図である。
CPU501は、ROM502に格納されたプログラムをRAM503に展開し、当該プログラムを実行してプリントエンジン303の制御を行う。
ROM502は、CPU501が実行するプログラム等を記憶する。
RAM503は、ROM502から展開されたプログラム等を記憶する。
トナー残量センサー504は、カートリッジ509に含まれるトナー残量を計測する。センサーにおけるトナー残量の検知方式としては、例えば、透磁率検知式、マグネット式、圧電振動式、透過光式等が存在する。センサーは、例えば、トナー残量が20%、0%等の所定値に達した場合に、その値をセンサー値として検知する。つまり、トナー残量が100%〜21%であるときは100%、トナー残量が20%〜1%であるときは20%、トナー残量が0%であるときは0%として検知する。なお、センサーは、カートリッジ509の中に備えられることとしてもよい。
駆動制御部505は、画像形成部508が画像形成を行う際に必要な各種モーターを駆動させる。
ステータス変化検知部506は、画像形成装置におけるジャムやカバーオープン等のステータス変化を検知する。また、ステータス変化検知部506は、カートリッジ509の交換も検知する。なお、テータス変化の検知は、CPU501が行うこととしてもよい。
コントローラI/F507は、コントローラ302とプリントエンジン303とを相互に接続し、双方間のデータ通信すなわちデータの送信や受信を中継する。
画像形成部508は、コントローラ302から受信したビットマップデータに基づいて、電子写真方式でトナーを用いてシートに画像形成を行う。
カートリッジ509は、トナーを収容する収容部として、画像形成装置102に装着可能な所謂プロセスカートリッジであり、画像形成部508が画像形成を行う際に使用するトナー等を格納する。また、カートリッジ509は、不揮発性の記憶媒体を有し、その中にはカートリッジ情報が記憶される。カートリッジ情報には、例えば、カートリッジが新品か否かを示す情報、カートリッジの色を示す色情報、カートリッジの現在のトナー残量を示すトナー残量情報等が含まれる。なお、カートリッジ509は、バス510には接続されているが、専用線を介してCPU501と接続されることとしてもよい。
バス510は、プリントエンジン303内の各構成を相互に接続する。
図4及び図5は、トナーの残量検知の制御を示すフローチャートである。
左側のフローチャートに示す制御は、コントローラ302において、CPU401がROM402に格納された制御プログラムをRAM403に展開して実行することにより実現される。また、右側のフローチャートに示す制御は、プリントエンジン303において、CPU501がROM502に格納された制御プログラムをRAM503に展開して実行することにより実現される。
まず、CPU501は、カートリッジ509が交換されたか否か判断する(S201)。これは、画像形成装置102にカートリッジ509が新たに装着されたことを検出することによって判断する。カートリッジ509が装着されたことは、ステータス変化検知部506がカートリッジ509の装着を検知しCPU501に通知することによって認識される。カートリッジ509の装着は、カートリッジ509を交換するために設けられたカバーの開閉よって検知してもよいし、部品の着脱に応じてハード的にオン/オフ状態が変化するボタンやスイッチ等によって検知してもよい。S201でYESの場合、S202に進む。S201でNOの場合、待機する。
次に、CPU501は、カートリッジ509が交換された旨を示すカートリッジ交換通知を、コントローラI/F507を介してコントローラ302へ送信する(S202)。
次に、CPU401は、カートリッジ交換通知を、エンジンI/F406を介してプリントエンジン303から受信したか否か判断する(S101)。S101でYESの場合、S102に進む。S101でNOの場合、待機する。
次に、CPU401は、カートリッジ509のカートリッジ情報を要求するカートリッジ情報要求を、エンジンI/F406を介してプリントエンジン303へ送信する(S102)。
次に、CPU501は、カートリッジ情報要求を、コントローラI/F507を介してコントローラ302から受信したか否か判断する(S203)。S203でYESの場合、S204に進む。S203でNOの場合、待機する。
次に、CPU501は、カートリッジ509のカートリッジ情報を、コントローラI/F507を介してコントローラ302へ送信する(S204)。
次に、CPU401は、カートリッジ情報を、エンジンI/F406を介してプリントエンジン303から受信したか否か判断する(S103)。S103でYESの場合、S104に進む。S103でNOの場合、待機する。
次に、CPU401は、カートリッジ情報に基づいて、トナー残量のカレント値の初期化を行う(S104)。ここで、トナー残量のカレント値とは、コントローラ302がカートリッジ509のトナー残量として認識している値であり、UI301を介してユーザに表示される値である。トナー残量のカレント値の初期化は、具体的には、カートリッジ情報を参照し、カートリッジが新品であることが分かれば、トナー残量のカレント値を100%に設定する。また、カートリッジが新品であることが分からなければ、トナー残量のカレント値を前述したカートリッジ情報に含まれるトナー残量情報に対応する値に設定する。トナー残量のカレント値は、RAM403等に保持される。
次に、CPU401は、画像形成を実行すべきジョブを、外部I/F404を介してデータ処理装置101から入力したか否か判断する(S105)。ここで、ジョブとしては、PDL印刷ジョブ、コピージョブ、FAX受信印刷ジョブ等が挙げられる。S105でYESの場合、S106に進む。S105でNOの場合、S111へ進む。
次に、CPU401は、ジョブに基づいて、画像形成に必要な画像処理を実行する(S106)。ここで、画像処理の中には、レンダリング部408を制御して、印刷データを展開しラスタデータを生成する処理が含まれる。
次に、CPU401は、画像処理によって生成されたラスタデータを、エンジンI/F406を介してプリントエンジン303へ送信する(S107)。
次に、CPU401は、ドットカウント部409から、ラスタデータの生成時に計測されたドットカウント値を取得する(S108)。なお、ドットカウント値は、ページ単位で取得してもよいし、ジョブ単位で取得してもよい。
次に、CPU401は、S108で取得したドットカウント値に基づいて、トナー残量の予測値の算出処理を実行する(S109)。トナー残量の予測値の算出処理の詳細は、図7を用いて後述する。
次に、CPU401は、S109で算出した予測値により、トナー残量のカレント値を更新する(S110)。
一方、CPU501は、ラスタデータを、コントローラI/F507を介してコントローラ302から受信したか否か判断する(S205)。S205でYESの場合、S206に進む。S205でNOの場合、S208へ進む。
次に、CPU501は、画像形成部508を制御することにより、ラスタデータに基づいて画像形成を実行する(S206)。
次に、CPU501は、トナー残量センサー504から、トナー残量のセンサー値を取得する(S207)。なお、センサー値取得のタイミングは、ページ単位で画像形成が完了したタイミングでもよいし、ジョブ単位で画像形成が完了したタイミングでもよい。また、センサー値取得のタイミングは、所定の時間が経過する度としてもよい。
次に、CPU501は、今回取得したセンサー値が、前回取得したセンサー値から変化したか否か判断する(S208)。S208でYESの場合、S209に進む。S208でNOの場合、S205に戻る。
次に、CPU501は、センサー値が変化した旨を示すセンサー値変化通知を、コントローラI/F507を介してコントローラ302へ送信する(S209)。
次に、CPU401は、センサー値変化通知を、エンジンI/F406を介してプリントエンジン303から受信したか否か判断する(S111)。S111でYESの場合、S112に進む。S111でNOの場合、S105に戻る。
次に、CPU401は、センサー値を要求するセンサー値要求を、エンジンI/F406を介してプリントエンジン303へ送信する(S112)。
次に、CPU501は、センサー値要求を、コントローラI/F507を介してコントローラ302から受信したか否か判断する(S210)。S210でYESの場合、S211に進む。S210でNOの場合、待機する。
次に、CPU501は、センサー値を、コントローラI/F507を介してコントローラ302へ送信する(S211)。
次に、CPU401は、センサー値を、エンジンI/F406を介してプリントエンジン303から受信したか否か判断する(S113)。S113でYESの場合、S114に進む。S113でNOの場合、待機する。
次に、CPU401は、S113で受信したセンサー値で、トナー残量のカレント値を更新する(S114)。このとき、今回取得したセンサー値は、RAM403等に保持しておく。なお、前回取得したセンサー値が保持されていれば、それを今回取得したセンサー値で更新する。
次に、CPU401は、トナー残量のカレント値を参照して、トナー残量がゼロになったか否か判断する(S115)。S115でYESの場合、処理を終了する。S115でNOの場合、S105に戻る。
一方、CPU501は、トナー残量のセンサー値を参照して、トナー残量がゼロになったか否か判断する(S212)。S212でYESの場合、処理を終了する。S212でNOの場合、S205に戻る。
図6は、トナー残量のカレント値の推移を示す図である。
200は、現実のトナー残量の推移を示す。ここで、現実のトナー残量とは、実際に存在しているトナー残量の正確な値であり、例えばセンサーが全体域に渡って非常に精度の良いものでない限り、直接的に取得することは非常に困難である。
201〜203は、トナー残量のセンサー値の推移を示す。
210は、トナー残量のセンサー値のとり得る値を示す。本実施形態では、この値を100%、20%、0%としているが、その他の値としてもよい。
250は、トナー残量のカレント値の推移を示す。
P251は、カートリッジの交換後、S104においてトナー残量のカレント値を初期化したときに対応する。
P251からP252の区間は、トナー残量のセンサー値(20%)を受信するまでの間、S105〜S111のループにおいてトナー残量の予測値を算出してトナー残量のカレント値を更新しているときに対応する。
S252からS253の区間は、トナー残量のセンサー値(20%)を受信した際に、S104においてセンサー値(20%)でトナー残量のカレント値を更新したときに対応する。このとき、ユーザに対してトナーLOW(トナー残量が少なくなってきたこと)を通知する。
P253からP254の区間は、トナー残量のセンサー値(0%)を受信するまでの間、S105〜S111のループにおいてトナー残量の予測値を算出してトナー残量のカレント値を更新しているときに対応する。
S254からS255の区間は、トナー残量のセンサー値(0%)を受信した際に、S104においてセンサー値(0%)でトナー残量のカレント値を更新したときに対応する。このとき、ユーザに対してトナーOUT(トナー残量が無くなったこと)を通知する。
図7は、トナー残量の予測値の算出処理の詳細を示すフローチャートである。
まず、CPU401は、以下の式に基づいてトナー消費量を算出する(S301)。
S1 = D × G
S1:トナー消費量[g]
D:ドット数[dot]
G:1ドットあたりのトナー消費量[g/dot]
ここで、1ドットあたりのトナー消費量は、ROM402に予め格納されていてもよいし、S103で受信したカートリッジ情報に含まれていてもよい。また、×は乗算を意味する。
S1:トナー消費量[g]
D:ドット数[dot]
G:1ドットあたりのトナー消費量[g/dot]
ここで、1ドットあたりのトナー消費量は、ROM402に予め格納されていてもよいし、S103で受信したカートリッジ情報に含まれていてもよい。また、×は乗算を意味する。
次に、CPU401は、S301で算出したトナー消費量に対して、濃度値によるトナー消費量の補正処理を実行する(S302)。濃度値によるトナー消費量の補正処理の詳細は、図8を用いて後述する。
次に、CPU401は、S302で補正処理を実行した後のトナー消費量に対して、パルス幅によるトナー消費量の補正処理を実行する(S303)。パルス幅によるトナー消費量の補正処理の詳細は、図9を用いて後述する。
なお、本実施形態では、S302の後にS303を行うこととしたが、この順番を逆にしてもよい。
次に、CPU401は、S303で補正処理を実行した後のトナー消費量を用いて、以下の式に基づいてトナー残量を算出する(S304)。
Z = C − S3
Z:新たなトナー残量[g]
C:現在のトナー残量[g]
S3:トナー消費量(パルス幅補正済)[g]
さらに、以下の式に基づいて、トナー残量を%で算出してもよい。
Z:新たなトナー残量[g]
C:現在のトナー残量[g]
S3:トナー消費量(パルス幅補正済)[g]
さらに、以下の式に基づいて、トナー残量を%で算出してもよい。
Z’ = Z/M
Z’:新たなトナー残量[%]
Z:新たなトナー残量[g]
M:カートリッジの未使用状態におけるトナー残量[g]
ここで、カートリッジの未使用状態におけるトナー残量は、ROM402に予め格納されていてもよいし、S10新たなトナー残量3で受信したカートリッジ情報に含まれていてもよい。
Z’:新たなトナー残量[%]
Z:新たなトナー残量[g]
M:カートリッジの未使用状態におけるトナー残量[g]
ここで、カートリッジの未使用状態におけるトナー残量は、ROM402に予め格納されていてもよいし、S10新たなトナー残量3で受信したカートリッジ情報に含まれていてもよい。
図8は、濃度値によるトナー消費量の補正処理の詳細を示すフローチャートである。
まず、CPU401は、現在設定されている濃度値を確認する(S401)。ここで、濃度値は、予めUI301を介して1〜5の何れかの値をユーザから値を受け付け、その値をROM402に記憶しておくものとする。
次に、CPU401は、図10を参照し、複数の濃度値の中からS401で確認した濃度値に対応する消費予測濃度補正値を選択し特定する(S402)。図10は、濃度値と消費予測濃度補正値の対応表である。この対応表は、ROM402に記憶しておくものとする。
次に、CPU401は、S402で選択した消費予測濃度補正値を用いて、以下の式に基づいてS301で算出したトナー消費量を補正する(S403)。
S2 = S1 × N
S2:トナー消費量(濃度値補正済)[g]
S1:トナー消費量[g]
N:消費予測濃度補正値
図9は、パルス幅によるトナー消費量の補正処理の詳細を示すフローチャートである。
S2:トナー消費量(濃度値補正済)[g]
S1:トナー消費量[g]
N:消費予測濃度補正値
図9は、パルス幅によるトナー消費量の補正処理の詳細を示すフローチャートである。
まず、CPU401は、印刷ジョブに設定されている印刷モードを確認する(S501)。ここで、印刷モードは、印刷ジョブの印刷設定として、通常印刷、バーコード印刷、高品質印刷の何れかが設定されているものとする。
次に、CPU401は、S501で確認した印刷モードが通常印刷であるか否か判断する(S502)。S502でYESの場合、処理を終了する。S502でNOの場合、S503に進む。
次に、CPU401は、S501で確認した印刷モードがバーコード印刷であるか否か判断する(S503)。S503でYESの場合、S504に進む。S507でNOの場合、S503に進む。
次に、CPU401は、図11(A)を参照し、バーコード印刷に対応するパルス幅テーブルとして、テーブル2を選択する(S504)。図11(A)は、印刷モードとパルス幅テーブルの対応表である。この対応表は、ROM402に記憶しておくものとする。
次に、CPU401は、S504で選択したテーブル2に対応する図11(C)の消費予測濃度補正値を用いて、以下の式に基づいてS403で算出したトナー消費量を補正する(S505)。図11(C)は、バーコード印刷時における諧調と消費予測パルス幅補正値の対応表である。この対応表は、ROM402に記憶しておくものとする。
S3 = S2 × P1
S3:トナー消費量(パルス幅補正済)[g]
S2:トナー消費量(濃度値補正済)[g]
P1:諧調1の消費予測パルス幅補正値
次に、CPU401は、図11(A)を参照し、高品質印刷に対応するパルス幅テーブルとして、テーブル3を選択する(S506)。
S3:トナー消費量(パルス幅補正済)[g]
S2:トナー消費量(濃度値補正済)[g]
P1:諧調1の消費予測パルス幅補正値
次に、CPU401は、図11(A)を参照し、高品質印刷に対応するパルス幅テーブルとして、テーブル3を選択する(S506)。
次に、CPU401は、ドットカウント部409によりカウントされたドット数のうち、諧調が1〜3に対応するドット率をそれぞれ確認する(S507)。
次に、CPU401は、S506で選択したテーブル3に対応する図11(D)の消費予測濃度補正値を用いて、以下の式に基づいてS403で算出したトナー消費量を補正する(S508)。図11(D)は、高品質印刷時における諧調と消費予測パルス幅補正値の対応表である。この対応表は、ROM402に記憶しておくものとする。
S3 = S2×{(R1×P1)+(R2×P2)+(R3×P3)}/100
S3:トナー消費量(パルス幅補正済)[g]
S2:トナー消費量(濃度値補正済)[g]
R1:階調1のドット率[%]
P1:階調1の消費予測パルス幅補正値
R2:階調2のドット率[%]
P2:階調2の消費予測パルス幅補正値
R3:階調3のドット率[%]
P3:階調3の消費予測パルス幅補正値
なお、本実施形態では、S502でYESの場合、パルス幅によるトナー消費量の補正処理を省略しているが、図11(B)の消費予測濃度補正値を用いて、S505と同様の式に基づいてS403で算出したトナー消費量を補正することとしてもよい。この結果としては、諧調1の消費予測パルス幅補正値が1であるため、パルス幅によるトナー消費量の補正処理を省略した場合と同様となる。
S3:トナー消費量(パルス幅補正済)[g]
S2:トナー消費量(濃度値補正済)[g]
R1:階調1のドット率[%]
P1:階調1の消費予測パルス幅補正値
R2:階調2のドット率[%]
P2:階調2の消費予測パルス幅補正値
R3:階調3のドット率[%]
P3:階調3の消費予測パルス幅補正値
なお、本実施形態では、S502でYESの場合、パルス幅によるトナー消費量の補正処理を省略しているが、図11(B)の消費予測濃度補正値を用いて、S505と同様の式に基づいてS403で算出したトナー消費量を補正することとしてもよい。この結果としては、諧調1の消費予測パルス幅補正値が1であるため、パルス幅によるトナー消費量の補正処理を省略した場合と同様となる。
〔他の実施形態〕
本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。
本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。
即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
Claims (14)
- 記録材を用いて画像形成を行う画像形成装置であって、
ラスタデータのドットカウント値を取得する取得手段と、
前記取得手段により取得されたドットカウント値に基づいて、前記記録材の消費量を算出する算出手段と、
画像形成を行う際の濃度値に応じて、前記算出手段により算出された前記記録材の消費量を補正する補正手段と、
を有することを特徴とする画像形成装置。 - 複数の濃度値それぞれに対して補正値を対応づけたデータを記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶されたデータを参照することにより、画像形成を行う際の濃度値に対応する補正値を特定する特定手段と、を更に有し、
前記補正手段は、前記算出手段により算出された前記記録材の消費量に、前記特定手段により特定された補正値を乗算することにより、前記算出手段により算出された前記記録材の消費量を補正することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記画像形成を行う際の濃度値の設定をユーザから受け付ける受付手段を更に有することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
- 記録材を用いて画像形成を行う画像形成装置であって、
ラスタデータのドットカウント値を取得する取得手段と、
前記取得手段により取得されたドットカウント値に基づいて、前記記録材の消費量を算出する算出手段と、
画像形成を行う際のパルス幅に応じて、前記算出手段により算出された前記記録材の消費量を補正する補正手段と、
を有することを特徴とする画像形成装置。 - 複数のパルス幅それぞれに対して補正値を対応づけたデータを記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶されたデータを参照することにより、画像形成を行う際のパルス幅に対応する補正値を特定する特定手段と、を更に有し、
前記補正手段は、前記算出手段により算出された前記記録材の消費量に、前記特定手段により特定された補正値を乗算することにより、前記算出手段により算出された前記記録材の消費量を補正することを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。 - 前記記憶手段は、複数の印刷モードそれぞれに対して、複数のパルス幅それぞれに対して補正値を対応づけたデータを記憶し、
画像形成を行う際の印刷モードに応じて、前記記憶手段に記憶された複数のデータの中から使用すべきデータを選択する選択手段を更に有し、
前記特定手段は、前記選択手段により選択されたデータを参照することにより、画像形成を行う際のパルス幅に対応する補正値を特定することを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。 - 画像形成を行う際の印刷モードをユーザから受け付ける受付手段を更に有することを特徴とする請求項4乃至6の何れか1項に記載の画像形成装置。
- 前記算出手段は、前記ドットカウント値に所定値を乗算することにより、前記記録材の消費量を算出することを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項に記載の画像形成装置。
- 前記補正手段により補正された前記記録材の消費量に基づいて、前記記録材の残量を予測する予測手段を更に有することを特徴とする請求項1乃至8の何れか1項に記載の画像形成装置。
- 前記記録材は、トナーであることを特徴とする請求項1乃至9の何れか1項に記載の画像形成装置。
- 記録材を用いて画像形成を行う画像形成装置の制御方法であって、
ラスタデータのドットカウント値を取得する取得工程と、
前記取得工程により取得されたドットカウント値に基づいて、前記記録材の消費量を算出する算出工程と、
画像形成を行う際の濃度値に応じて、前記算出工程により算出された前記記録材の消費量を補正する補正工程と、
を有することを特徴とする制御方法。 - 記録材を用いて画像形成を行う画像形成装置の制御方法であって、
ラスタデータのドットカウント値を取得する取得工程と、
前記取得工程により取得されたドットカウント値に基づいて、前記記録材の消費量を算出する算出工程と、
画像形成を行う際のパルス幅に応じて、前記算出工程により算出された前記記録材の消費量を補正する補正工程と、
を有することを特徴とする制御方法。 - 記録材を用いて画像形成を行う画像形成装置に、
ラスタデータのドットカウント値を取得する取得工程と、
前記取得工程により取得されたドットカウント値に基づいて、前記記録材の消費量を算出する算出工程と、
画像形成を行う際の濃度値に応じて、前記算出工程により算出された前記記録材の消費量を補正する補正工程と、
を実行させるためのプログラム。 - 記録材を用いて画像形成を行う画像形成装置に、
ラスタデータのドットカウント値を取得する取得工程と、
前記取得工程により取得されたドットカウント値に基づいて、前記記録材の消費量を算出する算出工程と、
画像形成を行う際のパルス幅に応じて、前記算出工程により算出された前記記録材の消費量を補正する補正工程と、
を実行させるためのプログラム。
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