JP2017010487A - プリンター制御装置、プリンター、プリンター制御方法 - Google Patents

プリンター制御装置、プリンター、プリンター制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】消耗品の残量あるいは印刷時間で印刷ジョブを効率的に実行する手順を探ることが可能とする。【解決手段】プリンターにおける消耗品の残量あるいは印刷時間を取得する取得部と、複数の印刷ジョブの少なくとも一部を取得部が取得した消耗品の残量あるいは印刷時間でプリンターに完了させる実行手順を決定する決定部とを備え、決定部は、印刷ジョブの実行で消費する消耗品の量あるいは印刷時間の予測値を取得部が取得した消耗品の残量あるいは印刷時間と比較した結果に基づき実行手順を決定する。【選択図】図1

Description

この発明は、プリンターにおける消耗品の消耗を伴う印刷ジョブの実行を管理する技術に関する。
従来、印刷ジョブに従って用紙に印刷を行うプリンターが知られている。このようなプリンターでは、印刷に用いるインクの残量が少ない状態で印刷ジョブを開始すると、印刷ジョブが途中で中断してしまう。そこで、特許文献1のプリンターは、残りのインクで印刷できる部数を計算して表示することにより、実行予定の印刷ジョブを残りのインクで完了できるか否かをユーザーが判断できるように構成されている。
特開2004−291644号公報
ところで、プリンターは、複数の印刷ジョブを指令されると、これらを所定の順番でシリアルに実行する。このような場合においても、インク等の消耗品の残量で印刷可能な部数を把握できることはユーザーにとって有益である。しかしながら、特許文献1の手法では、単に印刷できる部数を把握できるに過ぎず、消耗品の残量で印刷ジョブをより効率的に実行する手順を探るには不十分であった。
あるいは、消耗品の残量は十分であっても、印刷に利用できる時間(印刷時間)が限られる場合もある。このような場合には、当該印刷時間で印刷ジョブをより効率的に実行する手順を探れることが好適となる。
本願発明は上記課題に鑑みなされたものであり、消耗品の残量で印刷ジョブを効率的に実行する手順を探ることが可能とする技術の提供を第1目的とする。また、所定の印刷時間で印刷ジョブを効率的に実行する手順を探ることが可能とする技術の提供を第2目的とする。
本発明の第1態様にかかるプリンター制御装置は、上記第1目的を達成するために、 プリンターにおける消耗品の残量を取得する取得部と、複数の印刷ジョブの少なくとも一部を取得部が取得した消耗品の残量でプリンターに完了させる実行手順を決定する決定部とを備え、決定部は、印刷ジョブの実行で消費する消耗品の量の予測値を取得部が取得した消耗品の残量と比較した結果に基づき実行手順を決定することを特徴としている。
本発明の第1態様にかかるプリンターは、上記第1目的を達成するために、消耗品の残量を取得する取得部と、複数の印刷ジョブの少なくとも一部を取得部が取得した消耗品の残量で完了する実行手順を決定する決定部と、決定部が決定した実行手順に従って印刷ジョブを実行する実行部とを備え、決定部は、印刷ジョブの実行で消費する消耗品の量の予測値を取得部が取得した消耗品の残量と比較した結果に基づき実行手順を決定することを特徴としている。
本発明の第1態様にかかるプリンター制御方法は、上記第1目的を達成するために、プリンターにおける消耗品の残量を取得する工程と、印刷ジョブの実行で消費する消耗品の量の予測値を消耗品の残量と比較した結果に基づき、複数の印刷ジョブの少なくとも一部を前記品の残量でプリンターに完了させる実行手順を決定する工程とを備えることを特徴としている。
このように構成された本発明の第1態様(プリンター制御装置、プリンター、プリンター制御方法)では、印刷ジョブの実行で消費する消耗品の量の予測値を消耗品の残量と比較した結果に基づき複数の印刷ジョブの実行手順を決定する。したがって、消耗品の残量で印刷ジョブを効率的に実行する手順を探ることが可能となる。
また、決定部は、複数の印刷ジョブを所定手順で実行した場合の消耗品の消費量が、取得部が取得した消耗品の残量を超えると予測すると、印刷ジョブを実行する順序の入れ換えあるいは印刷ジョブの分割を所定手順に対して行って、実行手順を決定するように、プリンター制御装置を構成しても良い。かかる構成では、消耗品の残量が複数の印刷ジョブを所定手順で実行するのに不足する場合には、印刷ジョブの実行順序の入れ換えあるいは印刷ジョブの分割が当該所定手順に対して実行される。これによって、消耗品の残量で印刷ジョブを効率的に実行する手順を探ることが可能となる。
また、決定部は、複数の印刷ジョブを所定手順で実行した場合の消耗品の消費量が、取得部が取得した消耗品の残量を超えないと予測すると、所定手順を実行手順に決定するように、プリンター制御装置を構成しても良い。つまり、消耗品の残量が複数の印刷ジョブを所定手順で実行するのに足りる場合には、当該所定手順で印刷ジョブを実行することで、消耗品の残量で印刷ジョブを効率的に実行できる。
また、決定部は、取得部が取得した消耗品の残量で所定手順に従って完了可能な印刷ジョブの実行で消費される消耗品の量に比べて、取得部が取得した消耗品の残量で入れ換え後の順序に従って完了可能な印刷ジョブの実行で消費される消耗品の量が多くなるように、入れ換えを行うように、プリンター制御装置を構成しても良い。かかる構成では、消耗品の残量でより多くの印刷ジョブを完了でき、消耗品の残量で印刷ジョブを効率的に実行できる。
また、決定部は、所定手順に従って実行される複数の印刷ジョブのうち、実行途中で消耗品が無くなると予測される対象ジョブを特定し、対象ジョブに含まれる複数の部数のうち、消耗品が無くなる前に完了可能と予測される部数を有する第1印刷ジョブと、第1印刷ジョブが有する部数以外の部数を有する第2印刷ジョブとに、対象ジョブを分割するように、プリンター制御装置を構成しても良い。かかる構成は、消耗品の残量を概ね使い切るように印刷ジョブを完了でき、消耗品の残量で印刷ジョブを効率的に実行できる。
また、決定部は、第2印刷ジョブを記憶部に保存するように、プリンター制御装置を構成しても良い。つまり、上記のように対象ジョブを分割する構成では、対象ジョブを分割した2個の印刷ジョブのうち第1印刷ジョブまでは、消耗品の残量で完了できる。また、消耗品の残量で完了可能な印刷ジョブを実行した後は、消耗品が補充されて、印刷が再開される。この際、対象ジョブを分割することで生成される2個の印刷ジョブのうち後に実行される第2印刷ジョブを記憶部に保存しておけば、改めて対象ジョブの分割を行うことなく、印刷をスムーズに再開できる。
本発明の第2態様にかかるプリンター制御装置は、上記第2目的を達成するために、プリンターでの印刷に利用できる印刷時間を取得する取得部と、複数の印刷ジョブの少なくとも一部を取得部が取得した印刷時間でプリンターに完了させる実行手順を決定する決定部とを備え、決定部は、印刷ジョブの実行に要する時間の予測値を取得部が取得した印刷時間と比較した結果に基づき実行手順を決定することを特徴としている。
本発明の第2態様にかかるプリンターは、上記第2目的を達成するために、印刷に利用できる印刷時間を取得する取得部と、複数の印刷ジョブの少なくとも一部を印刷時間で完了するための実行手順を決定する決定部と、決定部が決定した実行手順に従って印刷ジョブを実行する実行部とを備え、決定部は、印刷ジョブの実行に要する時間の予測値を取得部が取得した印刷時間と比較した結果に基づき実行手順を決定することを特徴としている。
本発明の第2態様にかかるプリンター制御方法は、上記第2目的を達成するために、印刷に利用できる印刷時間を取得する工程と、印刷ジョブの実行に要する時間の予測値を印刷時間と比較した結果に基づき、複数の印刷ジョブの少なくとも一部を印刷時間でプリンターに完了させる実行手順を決定する工程とを備えることを特徴としている。
このように構成された本発明の第2態様(プリンター制御装置、プリンター)では、印刷ジョブの実行に要する時間の予測値を、プリンターでの印刷に利用できる印刷時間と比較した結果に基づき複数の印刷ジョブの実行手順を決定する。したがって、印刷時間で印刷ジョブを効率的に実行する手順を探ることが可能となる。
また、決定部は、複数の印刷ジョブを所定手順で実行した場合に要する時間の予測値が、取得部が取得した印刷時間を超えると予測すると、印刷ジョブを実行する順序の入れ換えあるいは印刷ジョブの分割を所定手順に対して行って、実行手順を決定するように、プリンター制御装置を構成しても良い。かかる構成では、印刷時間が複数の印刷ジョブを所定手順で実行するのに不足する場合には、印刷ジョブの実行順序の入れ換えあるいは印刷ジョブの分割が当該所定手順に対して実行される。これによって、印刷時間で印刷ジョブを効率的に実行する手順を探ることが可能となる。
また、決定部は、複数の印刷ジョブを所定手順で実行した場合に要する時間の予測値が、取得部が取得した印刷時間を超えないと予測すると、所定手順を実行手順に決定するように、プリンター制御装置を構成しても良い。つまり、印刷時間が複数の印刷ジョブを所定手順で実行するのに足りる場合には、当該候補手順で印刷ジョブを実行することで、印刷時間で印刷ジョブを効率的に実行できる。
また、決定部は、取得部が取得した印刷時間で所定手順に従って完了可能な印刷ジョブの実行に要する時間に比べて、取得部が取得した印刷時間で入れ換え後の順序に従って完了可能な印刷ジョブの実行に要する時間が長くなるように、入れ換えを行うように、プリンター制御装置を構成しても良い。かかる構成では、印刷時間でより多くの印刷ジョブを完了でき、印刷時間で印刷ジョブを効率的に実行できる。
また、決定部は、所定手順に従って実行される複数の印刷ジョブのうち、実行途中で印刷時間が経過すると予測される対象ジョブを特定し、対象ジョブに含まれる複数の部数のうち、印刷時間が経過する前に完了可能と予測される部数を有する第1印刷ジョブと、第1印刷ジョブが有する部数以外の部数を有する第2印刷ジョブとに、対象ジョブを分割するように、プリンター制御装置を構成しても良い。かかる構成は、印刷時間を概ね使い切るように印刷ジョブを完了でき、印刷時間で印刷ジョブを効率的に実行できる。
また、決定部は、第2印刷ジョブを記憶部に保存するように、プリンター制御装置を構成しても良い。つまり、上記のように対象ジョブを分割する構成では、対象ジョブを分割した2個の印刷ジョブのうち第1印刷ジョブまでは、印刷時間で完了できる。また、印刷時間で完了可能な印刷ジョブを実行した後は、印刷時間が再設定されて、印刷が再開される。この際、対象ジョブを分割することで生成される2個の印刷ジョブのうち後に実行される第2印刷ジョブを記憶部に保存しておけば、改めて対象ジョブの分割を行うことなく、印刷をスムーズに再開できる。
プリンターシステムの電気的構成を示すブロック図。 プリンターの外観を示す斜視図。 プリンターが内蔵するエンジン部を示す斜視図。 印刷ジョブの実行手順を決定する方法の第1例を示すフローチャート。 図4のフローチャートにより実行される動作の一例を示す図。 印刷ジョブの実行手順を決定する方法の第2例を示すフローチャート。 図6のフローチャートにより実行される動作の一例を示す図。 印刷ジョブの実行手順を決定する方法の第3例を示すフローチャート。 図8のフローチャートにより実行される動作の一例を示す図。 印刷ジョブの実行手順を決定する方法の第4例を示すフローチャート。 図10のフローチャートにより実行される動作の一例を示す図。 第1実施例の候補手順を表として示す図。 第1実施例の警告表示の内容を示す図。 第1実施例の実行手順を表として示す図。 第2実施例の候補手順を表として示す図。 第2実施例の実行手順を表として示す図。 第3実施例の候補手順を表として示す図。 第3実施例の実行手順を表として示す図。
図1は、本発明に係るプリンター制御装置に相当するホストコンピューターを備えたプリンターシステムの電気的構成を示すブロック図である。図2は、プリンターの外観を示す斜視図である。図3は、プリンターが内蔵するエンジン部を模式的に示す斜視図である。図1に示すように、プリンターシステムPSは、プリンター1と、プリンター1を制御するホストコンピューター100とを備える。ホストコンピューター100は印刷ジョブを生成してプリンター1に送信し、プリンター1は受信した印刷ジョブに基づき印刷を実行する。ここで、印刷ジョブは、印刷の進捗状況(印刷中/印刷待ち)を管理する単位として機能する。
プリンター1は、印刷を実行するエンジン部30と、エンジン部30を制御する制御部40とを有する。制御部40は、CPU(Central Processing Unit)等で構成される演算部41と、RAM(Random
Access Memory)、ROM(Read Only Memory)およびHDD(Hard Disk Drive)等で構成される記憶部42を有する。そして、制御部40は、ホストコンピューター100から受信した印刷ジョブを記憶部42に格納し、演算部41により印刷ジョブに基づきエンジン部30を制御する。これによって、エンジン部30は、印刷ジョブに基づき印刷媒体RMにインク組成物(以下、単に「インク」と称する)の液滴(以下「インク滴」と称する)を吐出し、印刷ジョブに対応する画像(文字等の情報を含む)を印刷媒体RMに印刷する。なお、印刷媒体RMとしては、例えばJIS規格のA1判といった大判の単票、同単票と同じ用紙幅を有するロール紙等紙の他に、樹脂フィルム等を用いることもできる。
プリンター1は、図2に示すように、3種類のボックス部材、つまり上部ボックス部材10a、下部ボックス部材10bおよび小型ボックス部材10cを組み合わせてなる筐体10と、筐体10を支持する脚部12とを有している。上部ボックス部材10aおよび下部ボックス部材10bは上下方向に積層されている。そして、上部ボックス部材10aの正面右側には操作パネル14が設けられている。この操作パネル14は、例えば液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ、LEDランプ等で構成され、各種メッセージ等を表示する表示部(図示省略)と、各種スイッチ等で構成される操作部(図示省略)とを備えている。また、下部ボックス部材10bの正面左側にはインクを収容したインクカートリッジ20を装填するカートリッジホルダー16が設けられている。
図2への図示を省略するが、下部ボックス部材10bの後部(図2において奥手側)ではスピンドルが水平に設けられており、このスピンドルに対してロールが装着されている。ロールは印刷前の長尺の印刷媒体RMを巻き取ったものであり、ロールから上部ボックス部材10aと下部ボックス部材10bとの間に印刷媒体RMを引き出すことができる。そして、ロールから引き出された印刷媒体RMをエンジン部30の搬送部31が正面側へ送り出すとともに、当該印刷媒体RMに対してエンジン部30のヘッドユニット32が画像を印刷する。こうして印刷された印刷媒体RMは、さらに搬送部31によって筐体10の正面側(図2や図3の手前側)に送り出され、自重により下方に垂れ下がる。
次に、エンジン部30について図3を参照しつつ説明する。このエンジン部30は、上記した搬送部31およびヘッドユニット32以外に、ヘッドユニット32を移動させる走査部33、キャップ部34およびフラッシング部35等を備えている。
搬送部31は、搬送モーター(図示省略)、搬送駆動ローラー311、搬送従動ローラー(図示省略)、吸引プラテン312等を有している。搬送駆動ローラー311および吸引プラテン312は印刷媒体RMの搬送方向である副走査方向Sに沿って、この順に配置されている。この搬送駆動ローラー311は上部ボックス部材10aの内部に収容されている。これに対し、吸引プラテン312は下部ボックス部材10bに収容されている。そして、装置全体を制御する制御部40(図1)からの制御指令に応じて搬送モーターが作動すると、当該搬送モーターによって回転駆動される搬送駆動ローラー311が印刷媒体RMを押し付けつつ回転して、前方の吸引プラテン312上に送り出す。
吸引プラテン312は、水平で平坦な表面を有し、搬送駆動ローラー311により送り込まれた印刷媒体RMを下方から支持する。吸引プラテン312は、吸引ファン等の減圧源に連通した多数の吸引孔を表面に有し、印刷媒体RMを吸着する。これにより、吸引プラテン312は、巻き癖のついた印刷媒体RMを、ヘッドユニット32の下方で平坦に保持する。また、吸引プラテン312の前端には、滑らかな案内面312aが形成されており、送り出される印刷媒体RMを円滑に下方に案内する。
ヘッドユニット32は、副走査方向Sに並ぶ複数のノズルを有しており、副走査方向Sに直交する主走査方向M(図3)へ走査部33により移動される間に、制御部40からの駆動指令にしたがって各ノズルからインク滴を断続的に吐出する。これによって、主走査方向Mに沿ったドットライン(ラスターライン)が印刷媒体RMに形成される。
走査部33は、図3に示すように、ガイドレール331、キャリッジ332、キャリッジモーター333等で構成されている。ガイドレール331は上部ボックス部材10aの内部に長手方向に水平に延在するように設けられている。また、キャリッジ332は、ガイドレール331に支持されており、ガイドレール331に沿って、主走査方向Mに水平に往復移動(走査)することができる。このキャリッジ332はヘッドユニット32を搭載し、ヘッドユニット32を一体的に伴って移動する。
ガイドレール331の後方には、一対のプーリー334に掛けわたされたタイミングベルト335が配置される。プーリー334の一方はキャリッジモーター333の回転軸(図示省略)に接続されている。プーリー334の間で、タイミングベルト335はガイドレール331に対して平行に走行可能となっている。また、タイミングベルト335の一部は、キャリッジ332に結合される。このため、制御部40からの制御指令に応じてキャリッジモーター333が作動すると、キャリッジ332が主走査方向Mに移動する。
また、主走査方向Mに対して平行にリニアスケール336が配置されている。リニアスケール336は、透明な本体と、主走査方向Mに沿って一定の周期で形成された遮光帯とを有する。そして、制御部40は、キャリッジ332に搭載されたキャリッジ検出部が遮光体を検出した結果に基づき、キャリッジ332の移動量を認識する。
主走査方向Mにおける吸引プラテン312の外側には、メンテナンスユニットとしてフラッシング部35およびキャップ部34が主走査方向Mに並んで配置されている。そして、制御部40からの制御指令に応じてキャリッジモーター333が作動することで、ヘッドユニット32をフラッシング部35やキャップ部34に移動させることができる。例えばキャリッジ332(ヘッドユニット32)をフラッシング部35に移動させ、所定のノズルからインクを吐出させてフラッシングを行う。一方、フラッシング部35は吐出されたインクを吸収する。このようなフラッシング処理により、増粘したインクをヘッドユニット32から除去することができる。また、キャップ部34は、プリンター1が休止している期間に、ヘッドユニット32の下面を気密に封止して、ヘッドユニット32においてインクが増粘または固化することを防止する。
さらに、プリンター1は、プリンター1内部に関する情報を検知するためにセンサー51およびカウンター52を備える(図1)。センサー51はエンジン部30の状態を検知し、カウンター52はエンジン部30の稼働に伴って変化する各種の数値を計数する。エンジン部30の状態としては、例えば印刷媒体の搬送状態や、本体のカバーの開閉状態、各種部品の取り付け状態等があり、これらの状態を検知するためにセンサー51が設けられている。また、エンジン部30の稼働に伴って変化する数値としては、例えば印刷媒体RMの残量、インクの残量、回転する機械部品(例えば印刷媒体を搬送するローラー)の積算回転量等があり、これらの数値を計数するために各種のカウンター52が設けられる。
上記構成を備えたプリンター1は、ホストコンピューター100の制御を受けて印刷を実行する。ホストコンピューター100は、演算部110、記憶部120およびユーザーインターフェース130を備える。演算部110は、CPU等で構成されたコンピューターである。記憶部120は、例えばHDD等で構成され、各種のプログラムやデータ等を記憶する。また、ユーザーインターフェース130は、キーボードやマウス等で構成された入力機器と、液晶ディスプレイ等で構成された表示機器とを有する。
演算部110は、ユーザーインターフェース130を介したユーザーからの指令に基づき印刷ジョブを生成し、プリンター1に送信する。一方、プリンター1の制御部40は受信した印刷ジョブを記憶部42に格納する。そして、制御部40は、記憶部42に格納された印刷ジョブに基づき、演算部41によりエンジン部30を動作させることで、印刷ジョブに対応する画像を印刷媒体RMに印刷する。
なお、ホストコンピューター100は、プリンター1に対して複数の印刷ジョブを順次送信することができる。この場合、プリンター1の制御部40は、複数の印刷ジョブを記憶部42に格納し、エンジン部30にこれらの印刷ジョブを基本的には受信した時間の順序でシリアルに実行させる。ただし、プリンター1の消耗品(例えば印刷媒体RMあるいはインク)の残量に対して適切な実行手順で印刷ジョブを実行できるように、ホストコンピューター100はプリンター1における印刷ジョブの実行手順を適宜適切化できる。具体的には、演算部110は記憶部120に記憶された所定の管理プログラムを実行することで、決定部111および取得部112を内部に構築する。そして、取得部112が取得した消耗品の残量に基づき、決定部111が印刷ジョブの実行手順を決定する。
図4は、印刷ジョブの実行手順を決定する方法の第1例を示すフローチャートである。図4のフローチャートは、ホストコンピューター100の演算部110により実行される。図5は、図4のフローチャートにより実行される動作の一例を模式的に示す図である。図5では、5個の印刷ジョブJ(1)〜J(5)の実行手順を決定する動作が例示されている。なお、図4のフローチャートは、印刷媒体RMあるいはインクといった種々の消耗品の残量に基づき印刷ジョブの実行手順を決定する際に有用であるが、ここではモノクロ印刷を実行するにあたり消耗品として単一色のインクを取り扱った場合を例示して説明する。
ステップS101では、取得部112はプリンター1にアクセスして候補手順を取得する。この候補手順は、プリンター1の記憶部42に格納される複数の印刷ジョブを実行する手順の候補である。図4の実行手順決定処理を未実施の場合は、候補手順はプリンター1が各印刷ジョブを受信した時間の順序で複数の印刷ジョブを実行する手順を示す。あるいは図4の実行手順決定処理が過去に実施されている場合は、候補手順は、前回の実行手順決定処理で決定された実行手順を示す。
ステップS102では、取得部112はプリンター1のカウンター52が示すインク残量を取得する。こうして候補手順およびインク残量が取得されると、決定部111は、候補手順が示す複数の印刷ジョブの全てをインク残量で完了可能かを判断する(ステップS103)。そして、完了可能である場合(ステップS103で「YES」の場合)は、決定部111は、ステップS113に進んで候補手順を実行手順に決定し、図4のフローチャートを終了する。
一方、候補手順が示す複数の印刷ジョブの全てをインク残量で完了できない場合(ステップS103で「NO」の場合)は、決定部111は、インクが足りなくなることを示す警告をユーザーインターフェース130に表示し、候補手順に対して印刷ジョブの入れ換え(ソート)を実行するか否かを選択するための画面を表示する(ステップS104)。図5の例では、印刷ジョブJ(1)〜J(5)の順番に実行する候補手順に対し、インク残量が印刷ジョブJ(3)の実行途中で無くなる。したがって、決定部111は、警告およびソート指示画面の表示(ステップS104)を実行する。そして、ソートを実行する旨の指示がユーザーインターフェース130に入力されると(ステップS105で「YES」)、決定部111はステップS106〜S113を実行する。
ステップS106では、決定部111は、候補手順を実行した場合に、ステップS102で取得したインク残量で完了可能である第1完了可能ジョブを予測する。図5の例では、1〜2番目の印刷ジョブJ(1)、J(2)はインク残量で完了可能であるのに対して、3番目の印刷ジョブJ(3)はインク残量で完了できずに中断してしまう。したがって、印刷ジョブJ(1)、J(2)が第1完了可能ジョブとして特定される。続いて、決定部111は第1完了可能ジョブJ(1)、J(2)の実行によるインク消費量(第1消費量)を算出する(ステップS107)。
ステップS108では、決定部111は、印刷ジョブの実行順序の入れ換えを試行する。図5の例では、第1完了可能ジョブJ(1)、J(2)に続いて印刷ジョブJ(4)、J(5)を実行し、その後に印刷ジョブJ(3)を実行するように、印刷ジョブJ(4)、J(5)と印刷ジョブJ(3)との実行順序を入れ換える。入れ換えの態様は種々存在するが、図5の例では、第1完了可能ジョブJ(1)、J(2)以外の印刷ジョブJ(3)〜J(5)のうち、インク消費量が最大の印刷ジョブJ(3)を最後に実行するように印刷ジョブJ(3)〜J(5)の実行順序を入れ換えた。
こうして候補手順に対して印刷ジョブJ(1)〜J(5)の実行順序の入れ換えを行うことで試行手順が求まると、決定部111は、試行手順を実行した場合に、ステップS102で取得したインク残量で完了可能である第2完了可能ジョブを予測する(ステップS109)。図5の例では、1〜4番目の印刷ジョブJ(1)、J(2)、J(4)、J(5)はインク残量で完了可能であるのに対して、5番目の印刷ジョブJ(3)はインク残量で完了できずに中断してしまう。したがって、印刷ジョブJ(1)、J(2)、J(4)、J(5)が第2完了可能ジョブとして特定される。続いて、決定部111は第2完了可能ジョブJ(1)、J(2)、J(4)、J(5)の実行によるインク消費量(第2消費量)を算出する(ステップS110)。
ステップS111では、決定部111は、ステップS107で求めた第1消費量に比べて、ステップS110で求めた第2消費量が多いかを判断する。そして、第2消費量が第1消費量より多い場合(ステップS111で「YES」の場合)は、決定部111は、ステップS108で求めた試行手順を実行手順に決定し(ステップS112)、図4のフローチャートを終了する。図5の例では、第2消費量が第1消費量より多いため、ステップS112が実行される。一方、第2消費量が第1消費量以下の場合(ステップS111で「NO」の場合)は、決定部111は、ステップS101で取得した候補手順を実行手順に決定し(ステップS113)、決定された実行手順の各印刷ジョブをジョブリストの形式でユーザーインターフェース130に表示するとともに、図4のフローチャートを終了する。その後、プリンター1は、図4の実行手順決定処理で決定された実行手順で複数の印刷ジョブを実行する。
以上に説明したように、図4および図5に示す実行手順決定処理の第1例では、印刷ジョブの実行で消費するインクの量の予測値をインクの残量と比較した結果に基づき複数の印刷ジョブの実行手順を決定する。したがって、インクの残量で印刷ジョブを効率的に実行する手順を探ることが可能となる。
また、決定部111は、複数の印刷ジョブを候補手順で実行した場合のインクの消費量が、インクの残量を超えると予測すると、印刷ジョブを実行する順序の入れ換えを候補手順に対して行って、実行手順を決定する。かかる構成では、インクの残量が複数の印刷ジョブを候補手順で実行するのに不足する場合には、印刷ジョブの実行順序の入れ換えが当該候補手順に対して実行される。これによって、インクの残量で印刷ジョブを効率的に実行する手順を探ることが可能となる。
また、決定部111は、複数の印刷ジョブを候補手順で実行した場合のインクの消費量がインクの残量を超えないと予測すると、候補手順を実行手順に決定する。つまり、インクの残量が複数の印刷ジョブを候補手順で実行するのに足りる場合には、当該候補手順で印刷ジョブを実行することで、インクの残量で印刷ジョブを効率的に実行できる。
また、決定部111は、インクの残量で候補手順に従って完了可能な印刷ジョブの実行で消費されるインクの量(第1消費量)に比べて、インクの残量で入れ換え後の順序に従って完了可能な印刷ジョブの実行で消費されるインクの量(第2消費量)が多くなるように、入れ換えを行う。かかる構成では、インクの残量でより多くの印刷ジョブを完了でき、インクの残量で印刷ジョブを効率的に実行できる。
また、インクの残量で完了可能な印刷ジョブの個数が、印刷ジョブの入れ換え前は2個であったのに対して印刷ジョブの入れ換え後は4個となっている。つまり、インクの残量で完了可能な印刷ジョブの個数が増えるように、印刷ジョブの入れ換えを行っている。その結果、インクの残量でより多くの印刷ジョブを完了することができ、この点においても効率的と言える。
図6は、印刷ジョブの実行手順を決定する方法の第2例を示すフローチャートである。図6のフローチャートは、ホストコンピューター100の演算部110により実行される。図7は、図6のフローチャートにより実行される動作の一例を模式的に示す図である。図7では、5個の印刷ジョブJ(1)〜J(5)の実行手順を決定する動作が例示されている。なお、図6のフローチャートは、印刷媒体RMあるいはインクといった種々の消耗品の残量に基づき印刷ジョブの実行手順を決定する際に有用であるが、ここではモノクロ印刷を実行するにあたり消耗品として単一色のインクを取り扱った場合を例示して説明する。
ステップS201では、取得部112はプリンター1にアクセスして候補手順を取得する。この候補手順は、プリンター1の記憶部42に格納される複数の印刷ジョブを実行する手順の候補である。図6の実行手順決定処理を未実施の場合は、候補手順はプリンター1が各印刷ジョブを受信した時間の順序で複数の印刷ジョブを実行する手順を示す。あるいは図6の実行手順決定処理が過去に実施されている場合は、候補手順は、前回の実行手順決定処理で決定された実行手順を示す。
ステップS202では、取得部112はプリンター1のカウンター52が示すインク残量を取得する。こうして候補手順およびインク残量が取得されると、決定部111は、候補手順が示す複数の印刷ジョブの全てをインク残量で完了可能かを判断する(ステップS203)。そして、完了可能である場合(ステップS203で「YES」の場合)は、決定部111は、ステップS210に進んで候補手順を実行手順に決定し、図6のフローチャートを終了する。
一方、候補手順が示す複数の印刷ジョブの全てをインク残量で完了できない場合(ステップS203で「NO」の場合)は、決定部111は、インクが足りなくなることを示す警告をユーザーインターフェース130に表示し、候補手順に対して印刷ジョブの分割を実行するか否かを選択するための画面を表示する(ステップS204)。図7の例では、印刷ジョブJ(1)〜J(5)の順番に実行する候補手順に対し、インク残量が印刷ジョブJ(3)の実行途中でなくなる。したがって、決定部111は、警告および分割指示画面の表示(ステップS204)を実行する。そして、分割を実行する旨の指示がユーザーインターフェース130に入力されると(ステップS205で「YES」)、決定部111はステップS206〜S210を実行する。
ステップS206では、決定部111は、候補手順を実行した場合に、実行途中でインクが無くなると予測される対象ジョブを特定する。図7の例では、3番目の印刷ジョブJ(3)の実行途中でインク残量が無くなる。しがって、印刷ジョブJ(3)が対象ジョブとして特定される。続いて、ステップS207では、決定部111は、対象ジョブJ(3)を構成する複数の部数のうち、インク残量が無くなる前に完了可能な完了可能部数と、それ以外の完了不能部数とに分けることで、対象ジョブJ(3)を分割する。図7の例では、完了可能部数のみで構成される印刷ジョブJ(3)aと、完了不能部数のみで構成される印刷ジョブJ(3)bとに、対象ジョブJ(3)が分割される。
ステップS208では、決定部111は、候補手順に対して分割を行った手順、すなわち分割後手順を実行手順に決定する。そして、決定部111は、分割後の印刷ジョブJ(3)a、J(3)bを記憶部120に保存し(ステップS209)、決定された実行手順の各印刷ジョブをジョブリストの形式でユーザーインターフェース130に表示するとともに、図6のフローチャートを終了する。その後、プリンター1は、図6の実行手順決定処理で決定された実行手順で複数の印刷ジョブを実行する。
以上に説明したように、図6および図7に示す実行手順決定処理の第2例では、印刷ジョブの実行で消費するインクの量の予測値をインクの残量と比較した結果に基づき複数の印刷ジョブの実行手順を決定する。したがって、インクの残量で印刷ジョブを効率的に実行する手順を探ることが可能となる。
また、決定部111は、複数の印刷ジョブを候補手順で実行した場合のインクの消費量が、インクの残量を超えると予測すると、印刷ジョブの分割を候補手順に対して行って、実行手順を決定する。かかる構成では、インクの残量が複数の印刷ジョブを候補手順で実行するのに不足する場合には、印刷ジョブの分割が当該候補手順に対して実行される。これによって、インクの残量で印刷ジョブを効率的に実行する手順を探ることが可能となる。
また、決定部111は、複数の印刷ジョブを候補手順で実行した場合のインクの消費量が、取得部112が取得したインクの残量を超えないと予測すると、候補手順を実行手順に決定する。つまり、インクの残量が複数の印刷ジョブを候補手順で実行するのに足りる場合には、当該候補手順で印刷ジョブを実行することで、インクの残量で印刷ジョブを効率的に実行できる。
また、決定部111は、候補手順に従って実行される複数の印刷ジョブのうち、実行途中でインクが無くなると予測される対象ジョブJ(3)を特定する。そして、対象ジョブに含まれる複数の部数のうち、インクが無くなる前に完了可能と予測される部数を有する印刷ジョブJ(3)aと、印刷ジョブJ(3)aが有する部数以外の部数を有する印刷ジョブJ(3)bとに、対象ジョブJ(3)を分割する。かかる構成は、インクの残量を概ね使い切るように印刷ジョブを完了でき、インクの残量で印刷ジョブを効率的に実行できる。
また、決定部111は、対象ジョブを分割して得られる印刷ジョブJ(3)bを記憶部120に保存する。つまり、上記のように対象ジョブJ(3)を分割する構成では、対象ジョブJ(3)を分割した2個の印刷ジョブJ(3)a、J(3)bのうち先の印刷ジョブJ(3)aまでは、インクの残量で完了できる。また、インクの残量で完了可能な各印刷ジョブJ(1)、J(2)、J(3)aを実行した後は、インクが補充されて、印刷が再開される。この際、対象ジョブJ(3)を分割することで生成される2個の印刷ジョブJ(3)a、J(3)bのうち後に実行される印刷ジョブJ(3)bを記憶部120に保存しておけば、改めて対象ジョブJ(3)の分割を行うことなく、印刷ジョブJ(3)bから印刷をスムーズに再開できる。また、対象ジョブを分割して印刷しているときは、表示部にジョブを分割して印刷していることを報知してもよい。これにより、消耗品を補充する際に誤って印刷ジョブを削除したり、電源をOFFしたりすることにより、一時的に保存している印刷ジョブが消滅し、印刷が再開できなくなることを防ぐことができる。
図8は、印刷ジョブの実行手順を決定する方法の第3例を示すフローチャートである。図8のフローチャートは、ホストコンピューター100の演算部110により実行される。図9は、図8のフローチャートにより実行される動作の一例を模式的に示す図である。図9では、5個の印刷ジョブJ(1)〜J(5)の実行手順を決定する動作が例示されている。
ステップS301では、取得部112はプリンター1にアクセスして候補手順を取得する。この候補手順は、プリンター1の記憶部42に格納される複数の印刷ジョブを実行する手順の候補である。図8の実行手順決定処理を未実施の場合は、候補手順はプリンター1が各印刷ジョブを受信した時間の順序で複数の印刷ジョブを実行する手順を示す。あるいは図8の実行手順決定処理が過去に実施されている場合は、候補手順は、前回の実行手順決定処理で決定された実行手順を示す。
ステップS302では、取得部112は、プリンター1での印刷ジョブの実行に用いることができる印刷時間を取得する。当該印刷時間は、例えばユーザーがユーザーインターフェース130を介して入力したものである。こうして候補手順および印刷時間が取得されると、決定部111は、候補手順が示す複数の印刷ジョブの全てを印刷時間で完了可能かを判断する(ステップS303)。そして、完了可能である場合(ステップS303で「YES」の場合)は、決定部111は、ステップS313に進んで候補手順を実行手順に決定し、図8のフローチャートを終了する。
一方、候補手順が示す複数の印刷ジョブの全てを印刷時間で完了できない場合(ステップS303で「NO」の場合)は、決定部111は、印刷時間が足りなくなることを示す警告をユーザーインターフェース130に表示し、候補手順に対して印刷ジョブの入れ換え(ソート)を実行するか否かを選択するための画面を表示する(ステップS304)。図9の例では、印刷ジョブJ(1)〜J(5)の順番に実行する候補手順に対し、印刷ジョブJ(3)の実行途中で印刷時間が経過する。したがって、決定部111は、警告およびソート指示画面の表示(ステップS304)を実行する。そして、ソートを実行する旨の指示がユーザーインターフェース130に入力されると(ステップS305で「YES」)、決定部111はステップS306〜S313を実行する。
ステップS306では、決定部111は、候補手順を実行した場合に、ステップS302で取得した印刷時間で完了可能である第1完了可能ジョブを予測する。図9の例では、1〜2番目の印刷ジョブJ(1)、J(2)は印刷時間で完了可能であるのに対して、3番目の印刷ジョブJ(3)の実行中に印刷時間が経過してしまう。したがって、印刷ジョブJ(1)、J(2)が第1完了可能ジョブとして特定される。続いて、決定部111は第1完了可能ジョブJ(1)、J(2)の完了に要する時間、換言すれば第1完了可能ジョブJ(1)、J(2)の実行に伴い経過する時間(第1経過時間)を算出する(ステップS307)。
ステップS308では、決定部111は、印刷ジョブの実行順序の入れ換えを試行する。図9の例では、第1完了可能ジョブJ(1)、J(2)に続いて印刷ジョブJ(4)、J(5)を実行し、その後に印刷ジョブJ(3)を実行するように、印刷ジョブJ(4)、J(5)と印刷ジョブJ(3)との実行順序を入れ換える。入れ換えの態様は種々存在するが、図9の例では、第1完了可能ジョブJ(1)、J(2)以外の印刷ジョブJ(3)〜J(5)のうち、実行に要する時間が最長の印刷ジョブJ(3)を最後に実行するように印刷ジョブJ(3)〜J(5)の実行順序を入れ換えた。
こうして候補手順に対して印刷ジョブJ(1)〜J(5)の実行順序の入れ換えを行うことで試行手順が求まると、決定部111は、試行手順を実行した場合に、ステップS302で取得した印刷時間で完了可能である第2完了可能ジョブを予測する(ステップS309)。図9の例では、1〜4番目の印刷ジョブJ(1)、J(2)、J(4)、J(5)は印刷時間で完了可能であるのに対して、5番目の印刷ジョブJ(3)の実行中に印刷時間が経過してしまう。したがって、印刷ジョブJ(1)、J(2)、J(4)、J(5)が第2完了可能ジョブとして特定される。続いて、決定部111は第2完了可能ジョブJ(1)、J(2)、J(4)、J(5)の完了に要する時間、換言すれば第2完了可能ジョブJ(1)、J(2)、J(4)、J(5)の実行に伴い経過する時間(第2経過時間)を算出する(ステップS310)。
ステップS311では、決定部111は、ステップS307で求めた第1経過時間に比べて、ステップS310で求めた第2経過時間が長いかを判断する。そして、第2経過時間が第1経過時間より長い場合(ステップS311で「YES」の場合)は、決定部111は、ステップS308で求めた試行手順を実行手順に決定し(ステップS312)、図8のフローチャートを終了する。図9の例では、第2経過時間が第1経過時間より長いため、ステップS312が実行される。一方、第2経過時間が第1経過時間以下の場合(ステップS311で「NO」の場合)は、決定部111は、ステップS301で取得した候補手順を実行手順に決定し(ステップS313)、決定された実行手順の各印刷ジョブをジョブリストの形式でユーザーインターフェース130に表示するとともに、図8のフローチャートを終了する。その後、プリンター1は、図8の実行手順決定処理で決定された実行手順で複数の印刷ジョブを実行する。
以上に説明したように、図8および図9に示す実行手順決定処理の第3例では、印刷ジョブの実行に要する時間の予測値を、プリンター1での印刷に利用できる印刷時間と比較した結果に基づき複数の印刷ジョブの実行手順を決定する。したがって、印刷時間で印刷ジョブを効率的に実行する手順を探ることが可能となる。
また、決定部111は、複数の印刷ジョブを候補手順で実行した場合に要する時間の予測値が印刷時間を超えると予測すると、印刷ジョブを実行する順序の入れ換えを候補手順に対して行って、実行手順を決定する。かかる構成では、印刷時間が複数の印刷ジョブを候補手順で実行するのに不足する場合には、印刷ジョブの実行順序の入れ換えが当該候補手順に対して実行される。これによって、印刷時間で印刷ジョブを効率的に実行する手順を探ることが可能となる。
また、決定部111は、複数の印刷ジョブを候補手順で実行した場合に要する時間の予測値が印刷時間を超えないと予測すると、候補手順を実行手順に決定する。つまり、印刷時間が複数の印刷ジョブを候補手順で実行するのに足りる場合には、当該候補手順で印刷ジョブを実行することで、印刷時間で印刷ジョブを効率的に実行できる。
また、決定部111は、印刷時間で候補手順に従って完了可能な印刷ジョブの実行に要する時間(第1経過時間)に比べて、印刷時間で入れ換え後の順序に従って完了可能な印刷ジョブの実行に要する時間(第2経過時間)が長くなるように、印刷ジョブの入れ換えを行う。かかる構成では、印刷時間でより多くの印刷ジョブを完了でき、印刷時間で印刷ジョブを効率的に実行できる。
また、印刷時間で完了可能な印刷ジョブの個数が、印刷ジョブの入れ換え前は2個であったのに対して印刷ジョブの入れ換え後は4個となっている。つまり、印刷時間で完了可能な印刷ジョブの個数が増えるように、印刷ジョブの入れ換えを行っている。その結果、印刷時間でより多くの印刷ジョブを完了することができ、この点においても効率的と言える。
図10は、印刷ジョブの実行手順を決定する方法の第4例を示すフローチャートである。図10のフローチャートは、ホストコンピューター100の演算部110により実行される。図11は、図10のフローチャートにより実行される動作の一例を模式的に示す図である。図11では、5個の印刷ジョブJ(1)〜J(5)の実行手順を決定する動作が例示されている。
ステップS401では、取得部112はプリンター1にアクセスして候補手順を取得する。この候補手順は、プリンター1の記憶部42に格納される複数の印刷ジョブを実行する手順の候補である。図10の実行手順決定処理を未実施の場合は、候補手順はプリンター1が各印刷ジョブを受信した時間の順序で複数の印刷ジョブを実行する手順を示す。あるいは図10の実行手順決定処理が過去に実施されている場合は、候補手順は、前回の実行手順決定処理で決定された実行手順を示す。
ステップS402では、取得部112は、プリンター1での印刷ジョブの実行に用いることができる印刷時間を取得する。当該印刷時間は、例えばユーザーがユーザーインターフェース130を介して入力したものである。こうして候補手順および印刷時間が取得されると、決定部111は、候補手順が示す複数の印刷ジョブの全てを印刷時間で完了可能かを判断する(ステップS403)。そして、完了可能である場合(ステップS403で「YES」の場合)は、決定部111は、ステップS410に進んで候補手順を実行手順に決定し、図10のフローチャートを終了する。
一方、候補手順が示す複数の印刷ジョブの全てを印刷時間で完了できない場合(ステップS403で「NO」の場合)は、決定部111は、印刷時間が足りなくなることを示す警告をユーザーインターフェース130に表示し、候補手順に対して印刷ジョブの分割を実行するか否かを選択するための画面を表示する(ステップS304)。図11の例では、印刷ジョブJ(1)〜J(5)の順番に実行する候補手順に対し、印刷ジョブJ(3)の実行途中で印刷時間が経過する。したがって、決定部111は、警告および分割指示画面の表示(ステップS404)を実行する。そして、分割を実行する旨の指示がユーザーインターフェース130に入力されると(ステップS405で「YES」)、決定部111はステップS406〜S410を実行する。
ステップS406では、決定部111は、候補手順を実行した場合に、実行途中で印刷時間が経過すると予測される対象ジョブを特定する。図11の例では、3番目の印刷ジョブJ(3)の実行途中で印刷時間が経過する。しがって、印刷ジョブJ(3)が対象ジョブとして特定される。続いて、ステップS407では、決定部111は、対象ジョブJ(3)を構成する複数の部数のうち、印刷時間が経過する前に完了可能な完了可能部数と、それ以外の完了不能部数とに分けることで、対象ジョブJ(3)を分割する。図11の例では、完了可能部数のみで構成される印刷ジョブJ(3)aと、完了不能部数のみで構成される印刷ジョブJ(3)bとに、対象ジョブJ(3)が分割される。
ステップS408では、決定部111は、候補手順に対して分割を行った手順、すなわち分割後手順を実行手順に決定する。そして、決定部111は、分割後の印刷ジョブJ(3)a、J(3)bを記憶部120に保存し(ステップS409)、決定された実行手順の各印刷ジョブをジョブリストの形式でユーザーインターフェース130に表示するとともに、図10のフローチャートを終了する。その後、プリンター1は、図10の実行手順決定処理で決定された実行手順で複数の印刷ジョブを実行する。
以上に説明したように、図10および図11に示す実行手順決定処理の第4例では、印刷ジョブの実行に要する時間の予測値を、プリンター1での印刷に利用できる印刷時間と比較した結果に基づき複数の印刷ジョブの実行手順を決定する。したがって、印刷時間で印刷ジョブを効率的に実行する手順を探ることが可能となる。
また、決定部111は、複数の印刷ジョブを候補手順で実行した場合に要する時間の予測値が印刷時間を超えると予測すると、印刷ジョブの分割を候補手順に対して行って、実行手順を決定する。かかる構成では、印刷時間が複数の印刷ジョブを候補手順で実行するのに不足する場合には、印刷ジョブの分割が当該所定手順に対して実行される。これによって、印刷時間で印刷ジョブを効率的に実行する手順を探ることが可能となる。
また、決定部111は、複数の印刷ジョブを候補手順で実行した場合に要する時間の予測値が印刷時間を超えないと予測すると、候補手順を実行手順に決定する。つまり、印刷時間が複数の印刷ジョブを候補手順で実行するのに足りる場合には、当該候補手順で印刷ジョブを実行することで、印刷時間で印刷ジョブを効率的に実行できる。
また、決定部111は、候補手順に従って実行される複数の印刷ジョブのうち、実行途中で印刷時間が経過すると予測される対象ジョブJ(3)を特定する。そして、対象ジョブJ(3)に含まれる複数の部数のうち、印刷時間が経過する前に完了可能と予測される部数を有する印刷ジョブJ(3)a(第1印刷ジョブ)と、印刷ジョブJ(3)aが有する部数以外の部数を有する印刷ジョブJ(3)b(第2印刷ジョブ)とに、対象ジョブJ(3)を分割する。かかる構成は、印刷時間を概ね使い切るように印刷ジョブを完了でき、印刷時間で印刷ジョブを効率的に実行できる。
また、決定部111は、印刷ジョブJ(3)bを記憶部120に保存する。つまり、上記のように対象ジョブJ(3)を分割する構成では、対象ジョブJ(3)を分割した2個の印刷ジョブJ(3)a、J(3)bのうち印刷ジョブJ(3)aまでは、印刷時間で完了できる。また、印刷時間で完了可能な印刷ジョブを実行した後は、印刷時間が再設定されて、印刷が再開される。この際、対象ジョブJ(3)を分割することで生成される2個の印刷ジョブJ(3)a、J(3)bのうち後に実行される印刷ジョブJ(3)bを記憶部120に保存しておけば、改めて対象ジョブJ(3)の分割を行うことなく、印刷ジョブJ(3)bから印刷をスムーズに再開できる。
このように本実施形態では、ホストコンピューター100が本発明の「プリンター制御装置」の一例に相当し、決定部111が本発明の「取得部」の一例に相当し、取得部112が本発明の「決定部」の一例に相当し、記憶部120が本発明の「記憶部」の一例に相当する。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したものに対して種々の変更を加えることが可能である。例えば、上記の実行手順決定処理の第1および2例では、単一色のインクの残量に基づき実行手順決定処理を行った場合を例示した。しかしながら、カラー印刷を行う際には、複数色のインクのそれぞれの残量に基づき実行手順決定処理を行うこともできる。この場合、複数色のインクのうち残量が最少のインクを優先して、当該優先インクの残量に基づき実行手順決定処理を行っても良い。あるいは、複数色のインクのうち、印刷ジョブの実行に伴って最初に残量が無くなると予測されるインクを優先して、当該優先インクの残量に基づき実行手順決定処理を行っても良い。
さらに、印刷媒体RMの残量に基づき実行手順決定処理を行うこともできる。この際例えば、複数色のインクおよび印刷媒体RMのうち、印刷ジョブの実行に伴って最初に残量が無くなると予測されるものを優先して、当該優先消耗品の残量に基づき実行手順決定処理を行っても良い。
また、実行手順決定処理を実行するタイミングも適宜設定できる。具体的には、例えばプリンター1が新たな印刷ジョブを受信する度、あるいは所定の時間間隔の度に実行手順決定処理を実行しても良い。
また、実行手順決定処理の第1例では、第1完了可能ジョブJ(1)、J(2)以外の印刷ジョブJ(3)〜J(5)のうち、インク消費量が最大の印刷ジョブJ(3)を最後に実行するように印刷ジョブJ(3)〜J(5)の実行順序を入れ換えた。しかしながら、全印刷ジョブJ(1)〜J(5)について、インク消費量が最大の印刷ジョブを最後に実行するように実行順序の入れ換えを行ったり、あるいはインク消費量が少ない印刷ジョブから先に実行されるように実行順序の入れ換えを行ったりしても良い。
また、印刷ジョブの入れ換えおよび分割を併用することもできる。つまり、実行手順決定処理の第1あるいは第3例のように印刷ジョブの入れ換えを行って求めた実行手順に対して、実行手順決定処理の第2あるいは第4例のように印刷ジョブの分割を行っても構わない。
また、上記では、プリンター1およびホストコンピューター100が協働して本発明の「プリンター」の一例として機能していた。これに対して、ホストコンピューター100に内蔵されていた決定部111および取得部112を、プリンター1の制御部40に構築しても良い。この場合、プリンター1が本発明のプリンター1の一例に相当することとなる。
また、図1では、1台のホストコンピューター100で1台のプリンター1を使用するプリンターシステムPSが例示されていた。しかしながら、複数台のホストコンピューター100で1台のプリンター1を共用するプリンターシステムPSにおいても、本発明を実施可能である。
次に本発明の実施例を示すが、本発明はもとより下記実施例によって制限を受けるものではなく、前後記の趣旨に適合し得る範囲で適当に変更を加えて実施することも勿論可能であり、それらはいずれも本発明の技術的範囲に含まれる。
図12〜図14に示す第1実施例では、印刷ジョブを分割する実行手順決定処理の第2例を、用紙(印刷媒体RM)の残量に基づき実行した具体的な場合について説明する。ここで、図12は、第1実施例において実行手順決定処理を行う前の候補手順を表として示す図である。図13は、第1実施例において実行される警告表示の内容を示す図である。図14は、第1実施例において実行手順決定処理により決定された実行手順を表として示す図である。また、用紙の残量は5mとする。
この第1実施例では、図12の候補手順に従うと3番目の印刷ジョブJ(3)の実行途中で用紙が無くなる。そこで、ホストコンピューター100の演算部110は、ユーザーインターフェース130に図13の警告表示を行う。かかる警告表示では、用紙が足りなくなるおそれがあることを報知するとともに、印刷可能ジョブJ(1)、J(2)の実行で消費される用紙の量が用紙残量に占める割合(60%)を報知する。さらに、印刷ジョブの分割指令を入力するためのアイコン(調整ボタン)も併せてユーザーインターフェース130に表示する。そして、ユーザーがユーザーインターフェース130を介して調整ボタンを選択すると、決定部111は、印刷ジョブJ(3)を2個の印刷ジョブJ(3)a、J(3)bに分割した実行手順(図14)を生成するとともに、図14のジョブリストをユーザーインターフェース130に表示する。
図15〜図16に示す第2実施例では、印刷ジョブを入れ換える実行手順決定処理の第1例を、用紙および単一色のインクの残量に基づき実行した具体的な場合について説明する。ここで、図15は、第2実施例において実行手順決定処理を行う前の候補手順を表として示す図である。図16は、第2実施例において実行手順決定処理により決定された実行手順を表として示す図である。また、用紙の残量は15mとし、インクの量は100とする。
この第2実施例では、図15の候補手順に従うと、3番目の印刷ジョブJ(3)の実行途中でインクが無くなり、4番目の印刷ジョブJ(5)の実行途中で用紙が無くなる。そこで、ホストコンピューター100の演算部110は図13と同様の内容をユーザーインターフェース130に表示する。そして、ユーザーがユーザーインターフェース130を介して調整ボタンを選択すると、決定部111は、印刷ジョブJ(3)を最後に移動させることで印刷ジョブの入れ換えを実行し、実行手順(図15)を生成するとともに、図15のジョブリストをユーザーインターフェース130に表示する。
図17〜図18に示す第3実施例では、印刷ジョブを入れ換える実行手順決定処理の第3例を、印刷時間に基づき実行した具体的な場合について説明する。ここで、図17は、第3実施例において実行手順決定処理を行う前の候補手順を表として示す図である。図18は、第3実施例において実行手順決定処理により決定された実行手順を表として示す図である。また、印刷時間は60分とする。
この第3実施例では、図17の候補手順に従うと、3番目の印刷ジョブJ(3)の実行途中で印刷時間が経過する。そこで、ホストコンピューター100の演算部110は、印刷時間が足りなくなるおそれがあることを報知するとともに、印刷ジョブの入れ換え指令を入力するためのアイコン(調整ボタン)も併せてユーザーインターフェース130に表示する。そして、ユーザーがユーザーインターフェース130を介して調整ボタンを選択すると、決定部111は、印刷ジョブJ(3)を最後に移動させることで印刷ジョブの入れ換えを実行し、実行手順(図18)を生成するとともに、図18のジョブリストをユーザーインターフェース130に表示する。
ところで、これら第1〜第3実施例では、調整ボタンが選択されると、印刷ジョブの入れ換えや分割を行っていた。しかしながら、ユーザーの作業内容によっては、印刷ジョブの入れ換えや分割を行うことが不適切な場合も想定される。そこで、決定部111は、調整ボタンを選択できるモードと、調整ボタンを選択できないモードとを有しても良い。かかる構成では、後者のモードを実行することで、印刷ジョブの入れ換えや分割を禁止することができる。また、印刷ジョブ毎に指定されたパラメーターによって、印刷ジョブの入れ替えや分割を禁止してもよい。このとき、予測時間、部数、インク消費量に応じた優先順位をユーザーが設定できるようにしてもよい。
PS…プリンターシステム、100…ホストコンピューター、111…決定部、112…取得部、120…記憶部、1…プリンター、40…制御部、41…演算部、42…記憶部

Claims (16)

  1. プリンターにおける消耗品の残量を取得する取得部と、
    複数の印刷ジョブの少なくとも一部を前記取得部が取得した消耗品の残量で前記プリンターに完了させる実行手順を決定する決定部と
    を備え、
    前記決定部は、前記印刷ジョブの実行で消費する消耗品の量の予測値を前記取得部が取得した消耗品の残量と比較した結果に基づき前記実行手順を決定することを特徴とするプリンター制御装置。
  2. 前記決定部は、前記複数の印刷ジョブを所定手順で実行した場合の消耗品の消費量が、前記取得部が取得した消耗品の残量を超えると予測すると、前記印刷ジョブを実行する順序の入れ換えあるいは前記印刷ジョブの分割を前記所定手順に対して行って、前記実行手順を決定する請求項1に記載のプリンター制御装置。
  3. 前記決定部は、前記複数の印刷ジョブを前記所定手順で実行した場合の消耗品の消費量が、前記取得部が取得した消耗品の残量を超えないと予測すると、前記所定手順を前記実行手順に決定する請求項2に記載のプリンター制御装置。
  4. 前記決定部は、前記取得部が取得した消耗品の残量で前記所定手順に従って完了可能な前記印刷ジョブの実行で消費される消耗品の量に比べて、前記取得部が取得した消耗品の残量で前記入れ換え後の順序に従って完了可能な前記印刷ジョブの実行で消費される消耗品の量が多くなるように、前記入れ換えを行う請求項2または3に記載のプリンター制御装置。
  5. 前記決定部は、前記所定手順に従って実行される前記複数の印刷ジョブのうち、実行途中で消耗品が無くなると予測される対象ジョブを特定し、前記対象ジョブに含まれる複数の部数のうち、消耗品が無くなる前に完了可能と予測される部数を有する第1印刷ジョブと、前記第1印刷ジョブが有する部数以外の部数を有する第2印刷ジョブとに、前記対象ジョブを分割する請求項2に記載のプリンター制御装置。
  6. 前記決定部は、前記第2印刷ジョブを記憶部に保存する請求項5に記載のプリンター制御装置。
  7. 消耗品の残量を取得する取得部と、
    複数の印刷ジョブの少なくとも一部を前記取得部が取得した消耗品の残量で完了する実行手順を決定する決定部と、
    前記決定部が決定した前記実行手順に従って前記印刷ジョブを実行する実行部と
    を備え、
    前記決定部は、前記印刷ジョブの実行で消費する消耗品の量の予測値を前記取得部が取得した消耗品の残量と比較した結果に基づき前記実行手順を決定することを特徴とするプリンター。
  8. プリンターにおける消耗品の残量を取得する工程と、
    印刷ジョブの実行で消費する消耗品の量の予測値を前記消耗品の残量と比較した結果に基づき、複数の印刷ジョブの少なくとも一部を前記消耗品の残量で前記プリンターに完了させる実行手順を決定する工程と
    を備えるプリンター制御方法。
  9. プリンターでの印刷に利用できる印刷時間を取得する取得部と、
    複数の印刷ジョブの少なくとも一部を前記取得部が取得した前記印刷時間で前記プリンターに完了させる実行手順を決定する決定部と
    を備え、
    前記決定部は、前記印刷ジョブの実行に要する時間の予測値を前記取得部が取得した前記印刷時間と比較した結果に基づき前記実行手順を決定することを特徴とするプリンター制御装置。
  10. 前記決定部は、前記複数の印刷ジョブを所定手順で実行した場合に要する時間の予測値が、前記取得部が取得した前記印刷時間を超えると予測すると、前記印刷ジョブを実行する順序の入れ換えあるいは前記印刷ジョブの分割を前記所定手順に対して行って、前記実行手順を決定する請求項9に記載のプリンター制御装置。
  11. 前記決定部は、前記複数の印刷ジョブを前記所定手順で実行した場合に要する時間の予測値が、前記取得部が取得した前記印刷時間を超えないと予測すると、前記所定手順を前記実行手順に決定する請求項10に記載のプリンター制御装置。
  12. 前記決定部は、前記取得部が取得した前記印刷時間で前記所定手順に従って完了可能な前記印刷ジョブの実行に要する時間に比べて、前記取得部が取得した前記印刷時間で前記入れ換え後の順序に従って完了可能な前記印刷ジョブの実行に要する時間が多くなるように、前記入れ換えを行う請求項10または11に記載のプリンター制御装置。
  13. 前記決定部は、前記所定手順に従って実行される前記複数の印刷ジョブのうち、実行途中で前記印刷時間が経過すると予測される対象ジョブを特定し、前記対象ジョブに含まれる複数の部数のうち、前記印刷時間が経過する前に完了可能と予測される部数を有する第1印刷ジョブと、前記第1印刷ジョブが有する部数以外の部数を有する第2印刷ジョブとに、前記対象ジョブを分割する請求項10に記載のプリンター制御装置。
  14. 前記決定部は、前記第2印刷ジョブを記憶部に保存する請求項13に記載のプリンター制御装置。
  15. 印刷に利用できる印刷時間を取得する取得部と、
    複数の印刷ジョブの少なくとも一部を前記印刷時間で完了するための実行手順を決定する決定部と、
    前記決定部が決定した前記実行手順に従って前記印刷ジョブを実行する実行部と
    を備え、
    前記決定部は、前記印刷ジョブの実行に要する時間の予測値を前記取得部が取得した印刷時間と比較した結果に基づき前記実行手順を決定するプリンター。
  16. 印刷に利用できる印刷時間を取得する工程と、
    印刷ジョブの実行に要する時間の予測値を前記印刷時間と比較した結果に基づき、複数の印刷ジョブの少なくとも一部を前記印刷時間でプリンターに完了させる実行手順を決定する工程と
    を備えるプリンター制御方法。
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