JP6929484B1 - スケジューリング装置および学習装置 - Google Patents

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Abstract

加工機(81)に対して複数のジョブを投入するためのスケジュールデータ(41)を作成するスケジューリング装置(10A)であって、各ジョブの加工に要する時間が見積もられた加工見積時間に基づいて、スケジュールデータ(41)を作成するスケジュール作成部(11)と、加工機(81)が用いる消耗品の消耗品寿命予測時期(31)、および加工機(81)が有する部品の部品メンテナンス時期(32)に基づいて、加工機(81)に対して保守が必要となる時期である保守必要時期データ(42)を算出する保守必要時期算出部(13)と、スケジュールデータ(41)および保守必要時期データ(42)に基づいて、ジョブの実行中に保守によって加工機(81)による加工が停止する時期である停止時期を算出する停止時期算出部(14)と、停止時期を外部装置に出力する停止時期出力部(15)と、を備える。

Description

本開示は、機械加工設備におけるジョブのスケジュールデータを作成するスケジューリング装置および学習装置に関する。
近年、機械加工設備において効率良くジョブを実行するために、複数からなるジョブのトータルの実行時間を短くできるスケジュールデータを作成することが望まれている。
特許文献1に記載の加工スケジューリングシステムは、機械加工設備が稼動中のワークの生産準備作業と、機械加工設備を停止した状態での生産準備作業と、を分けて加工のスケジューリングを行っている。
特許第5622483号公報
しかしながら、上記特許文献1の技術では、機械加工設備における保守作業を考慮せずにスケジューリングを行っているので、保守作業が必要な場合には、複数からなるジョブのトータルの実行時間を短くできない場合があった。
本開示は、上記に鑑みてなされたものであって、複数からなるジョブのトータルの実行時間を短くすることができるスケジューリング装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本開示は、ワイヤ放電加工機に対して複数のジョブを投入するためのスケジュールを示すスケジュールデータを作成するスケジューリング装置であって、各ジョブの加工に要する時間が見積もられた加工見積時間に基づいて、スケジュールデータを作成するスケジュール作成部を備える。また、本開示のスケジューリング装置は、ワイヤ放電加工機が用いる加工中に消耗する消耗品、および加工中と非加工中とに消耗する消耗品のそれぞれについて予測された寿命の時期である寿命予測時期、およびワイヤ放電加工機が有する部品のメンテナンスの時期であるメンテナンス時期に基づいて、ワイヤ放電加工機に対して保守が必要となる時期である保守必要時期を算出する保守必要時期算出部を備える。また、本開示のスケジューリング装置は、スケジュールデータおよび保守必要時期に基づいて、ジョブの実行中に保守によってワイヤ放電加工機による加工が停止する時期である停止時期を算出する停止時期算出部と、停止時期を外部装置に出力する出力部と、を備える。
本開示にかかるスケジューリング装置は、複数からなるジョブのトータルの実行時間を短くすることができるという効果を奏する。
実施の形態1にかかるスケジューリング装置の構成を示す図 実施の形態1にかかるスケジューリング装置が作成するスケジュールデータの構成を示す図 実施の形態1にかかるスケジューリング装置が作成する時期情報の構成を示す図 実施の形態1にかかるスケジューリング装置が算出する消耗品寿命予測時期を説明するための図 実施の形態1にかかるスケジューリング装置が算出する部品メンテナンス時期を説明するための図 実施の形態1にかかるスケジューリング装置が作成する保守必要時期データの構成を示す図 実施の形態1にかかるスケジューリング装置が設定する、加工が実施される場合の消耗品の保守必要時期を説明するための図 実施の形態1にかかるスケジューリング装置が設定する、加工が実施されない場合の消耗品の保守必要時期を説明するための図 実施の形態1にかかるスケジューリング装置が設定する、メンテナンスのための保守必要時期を説明するための図 実施の形態1にかかるスケジューリング装置による保守必要時期の算出処理手順を示すフローチャート 実施の形態1にかかるスケジューリング装置による停止時期の提示処理手順を示すフローチャート 実施の形態1にかかるスケジューリング装置による停止時期の算出処理を説明するための図 実施の形態1にかかるスケジューリング装置を実現するハードウェア構成例を示す図 実施の形態2にかかるスケジューリング装置の構成を示す図 実施の形態2にかかるスケジューリング装置によるスケジュールデータの修正処理手順を示すフローチャート 実施の形態2にかかるスケジューリング装置によるスケジュールデータの修正処理と、比較例のスケジューリング装置によるスケジュールデータの修正処理とを説明するための図 実施の形態3にかかる学習装置の構成を示す図 実施の形態3にかかる学習装置による学習処理の処理手順を示すフローチャート 実施の形態3にかかる推論装置の構成を示す図 実施の形態3にかかる推論装置による推論処理の処理手順を示すフローチャート
以下に、本開示の実施の形態にかかるスケジューリング装置および学習装置を図面に基づいて詳細に説明する。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1にかかるスケジューリング装置の構成を示す図である。スケジューリング装置10Aは、機械加工設備において実行されるジョブのスケジュールデータ41を作成するとともに、スケジュールデータ41に基づいて機械加工設備を停止させる時期を算出するコンピュータである。スケジューリング装置10Aは、スケジュールデータ41の作成と機械加工設備を停止させる時期である停止時期の算出とを行うスケジューラを備えている。
スケジューリング装置10Aは、加工機81および表示装置83に接続されている。加工機81は、機械加工設備に配置される装置であり、ワークの加工を実行する。加工機81の例は、ワイヤ放電加工機等の工作機械である。以下の説明では、加工機81がワイヤ放電加工機である場合について説明する。
加工機81は、加工機81を制御する制御装置82を備えており、制御装置82が、加工機81の稼働履歴を示す稼働履歴情報をスケジューリング装置10Aに送る。稼働履歴情報には、例えば、ワイヤの走行時間、スラッジ除去フィルタである加工液フィルタの圧力変化、および加工液フィルタへの通水時間が含まれている。表示装置83の例は、液晶モニタである。加工液フィルタは、加工屑除去フィルタとも呼ばれる。
スケジューリング装置10Aは、例えば、AMR(Autonomous Mobile Robot,自律走行型協働搬送ロボット)、AGV(Automatic Guided Vehicle,自動搬送台車)などを含んだ種々の装置のスケジュールを作成する統括スケジューラである。
スケジューリング装置10Aは、加工機81が種々のワークを種々の加工プログラムで順番に加工していく際に用いるスケジュールデータ41を作成する。
スケジューリング装置10Aは、スケジュール作成部11と、時期情報作成部12と、保守必要時期算出部13と、停止時期算出部14と、停止時期出力部15とを備えている。
スケジュール作成部11は、加工機81が実行する加工の単位であるジョブの実行順序を登録したスケジュールデータ41を作成する。具体的には、スケジュール作成部11は、ユーザによって入力されるユーザ指定情報20および対応時間情報24に基づいて、複数からなるジョブの実行スケジュールを示すスケジュールデータ41を作成する。ユーザ指定情報20には、加工プログラムID(IDentification,識別)情報23、ワークID情報22、および加工指示情報21が含まれている。
スケジュール作成部11は、加工プログラムID情報23と、ワークID情報22と、加工指示情報21とを含んだユーザ指定情報20を受け付ける。スケジュール作成部11は、複数のユーザ指定情報20をユーザから受け付ける。1つのユーザ指定情報20が、1つのジョブに対応している。
加工プログラムID情報23は、ジョブの実行に用いられる加工プログラムを識別する情報である。加工プログラムは、ジョブ毎に作成されている。ワークID情報22は、ワークを識別する情報である。加工指示情報21は、加工機81を識別する情報である加工機ID、ジョブの完了期限であるジョブの納期などを含んでいる。また、ユーザ指定情報20には、ジョブを実行する優先順位の情報が含まれていてもよい。
対応時間情報24は、加工プログラムID情報23とワークID情報22と加工機IDとの組み合わせに対する加工の見積時間を示す情報である。対応時間情報24では、加工プログラムID情報23と、ワークID情報22と、加工機IDと、加工の見積時間とが対応付けされた情報が格納されている。
スケジューリング装置10Aは、予め対応時間情報24を外部装置から取得してメモリ(図示せず)などに格納しておく。
スケジュール作成部11は、ユーザ指定情報20に含まれる加工プログラムID情報23とワークID情報22と加工機IDとの組み合わせと、メモリなどに格納されている対応時間情報24とに基づいて、ジョブに対応する加工の見積時間を算出する。
ここで、スケジュールデータ41の構成について説明する。図2は、実施の形態1にかかるスケジューリング装置が作成するスケジュールデータの構成を示す図である。スケジュールデータ41では、ジョブIDと、優先順位と、加工指示と、ワークIDと、加工プログラムIDと、見積時間とが対応付けされている。
ジョブIDは、ジョブを識別する情報である。ジョブIDは、スケジュール作成部11によって設定される。スケジュール作成部11は、ユーザから受け付けたユーザ指定情報20に基づいて、スケジュールデータ41にジョブID毎の優先順位を登録する。スケジュール作成部11は、ユーザから受け付けた加工指示情報21に基づいて、スケジュールデータ41に加工指示の情報を登録する。スケジュールデータ41の加工指示には、加工機IDおよびジョブの納期が含まれている。
また、スケジュール作成部11は、ユーザから受け付けたワークID情報22に基づいて、スケジュールデータ41にワークIDを登録する。また、スケジュール作成部11は、ユーザから受け付けた加工プログラムID情報23に基づいて、スケジュールデータ41に加工プログラムIDを登録する。
また、スケジュール作成部11は、対応時間情報24に基づいて、スケジュールデータ41に見積時間を登録する。スケジュールデータ41の見積時間には、加工処理の見積時間と、加工前処理の見積時間と、加工後処理の見積時間とが含まれている。加工前処理の見積時間には、ワークの搬入時間およびワークの段取り時間が含まれている。ワークの段取りは、ワークの平行取付処理、ワークの水平取付処理、ワークの基準位置の測定処理などである。加工後処理の見積時間には、ワークの測定処理およびワークの搬出時間が含まれている。
スケジュール作成部11は、例えば、納期が近いジョブから順番にジョブが実行されるようにスケジュールデータ41を作成する。なお、スケジュール作成部11は、優先順位が上位であるジョブから順番にジョブが実行されるようにスケジュールデータ41を作成してもよい。スケジュール作成部11は、作成したスケジュールデータ41を、停止時期算出部14に送る。
スケジュールデータ41に従ったジョブは、ユーザ指示に従って実施されてもよいし、ワーク搬送装置または加工機81などに自動で指示を出力する自動化システムによって実施されてもよい。
スケジュール作成部11は、1台の加工機81に対してスケジュールデータ41を作成してもよいし、複数台の加工機81に対してスケジュールデータ41を作成してもよい。
スケジュール作成部11は、優先順位に従って設定されたジョブの実行順を、納期の順番などに基づいて自動で並べ替えてもよい。また、スケジュール作成部11は、納期の順番などに基づいて設定されたジョブの実行順を、優先順位に基づいて自動で並べ替えてもよい。
時期情報作成部12は、加工機81の制御装置82から送られてくる稼働履歴情報を受け付ける。時期情報作成部12は、稼働履歴情報に基づいて、各消耗品の寿命予測時期を示す消耗品寿命予測時期31を算出する。また、時期情報作成部12は、稼働履歴情報内から、各部品のメンテナンス時期を示す部品メンテナンス時期32を抽出する。消耗品寿命予測時期31および部品メンテナンス時期32には、加工機IDが含まれている。消耗品寿命予測時期31は、消耗品の寿命までの時間であってもよいし、消耗品が寿命となる日時であってもよい。部品メンテナンス時期32は、部品のメンテナンスを予定している日時である。
なお、時期情報作成部12は、メンテナンス周期ではなく使用時間で管理される部品については消耗品の寿命と同様に扱うことができる。
ここで、消耗品寿命予測時期31および部品メンテナンス時期32を含んだ時期情報の構成について説明する。図3は、実施の形態1にかかるスケジューリング装置が作成する時期情報の構成を示す図である。時期情報40では、加工機81を識別する情報である加工機IDと、消耗品寿命予測時期31と、部品メンテナンス時期32とが対応付けされている。
消耗品には、加工中にのみ消耗する消耗品と、非加工中でも消耗する消耗品とがある。したがって、時期情報作成部12は、各消耗品の消耗態様に合わせて消耗品毎に消耗品寿命予測時期31を算出する。
例えば、ワイヤ放電加工機の場合、ワイヤ(ワイヤ電極線)は、加工中にのみ消耗する消耗品である。このため、時期情報作成部12は、加工中のワイヤ送り速度に基づいてワイヤの消耗量を示す消費量を算出し、消費量に基づいてワイヤの消耗品寿命予測時期31を算出する。
また、加工液フィルタは、加工中にのみ消耗する消耗品である。このため、時期情報作成部12は、加工液フィルタに通水する回路(以下、フィルタ通水回路という)の圧力変化、加工による加工屑の発生量、加工されるワークの材質などのデータに基づいて加工液フィルタの消耗品寿命予測時期31を算出する。
また、加工液中のイオン交換樹脂であるイオン濃度調整樹脂は、非加工中もイオン交換樹脂に通水されるため、加工中と非加工中との両方で消耗する消耗品である。このため、時期情報作成部12は、加工中と非加工中との両方を含めたイオン交換樹脂への通水量に基づいて消耗品寿命予測時期31を算出する。
図3の時期情報40では、加工中のみ消耗する消耗品を消耗品B11で示し、加工中と非加工中との両方で消耗する消耗品を消耗品B12で示している。
加工機81に含まれる各部品に対しては、日常点検、1週間点検、1か月点検、半年点検等の各部品に必要なメンテナンス時期がある。したがって、時期情報作成部12は、各部品に必要なメンテナンス時期を部品メンテナンス時期32として時期情報40に設定する。図3の時期情報40では、直近の、すなわち1回目のメンテナンス時期をメンテナンスC1で示し、2回目のメンテナンス時期をメンテナンスC2で示している。時期情報作成部12は、時期情報40を保守必要時期算出部13に送る。
なお、時期情報作成部12は、消耗品寿命予測時期31と、部品メンテナンス時期32とを合成した時期情報40を作成する場合に限らず、消耗品寿命予測時期31と、部品メンテナンス時期32とを別々のデータとして作成してもよい。
また、時期情報40は、制御装置82で作成されてもよい。この場合、制御装置82が、時期情報作成部12を備える。また、時期情報40は、制御装置82以外の外部のコンピュータなどで作成されてもよい。この場合、外部のコンピュータなどが、時期情報作成部12を備える。
ここで、消耗品寿命予測時期31および部品メンテナンス時期32について説明する。図4は、実施の形態1にかかるスケジューリング装置が算出する消耗品寿命予測時期を説明するための図である。図5は、実施の形態1にかかるスケジューリング装置が算出する部品メンテナンス時期を説明するための図である。
図4の横軸は時間であり、縦軸はワイヤボビン径である。図5の横軸は時間であり、縦軸は加工液フィルタのフィルタ通水回路の圧力である。図4では、時間とともに変化するワイヤボビン径をワイヤボビン径P1として示し、図5では、時間とともに変化するフィルタ通水回路の圧力を圧力P2として示している。
ワイヤ放電加工機では、ワイヤが巻かれたワイヤボビンからワイヤが送り出され、送り出されたワイヤによってワークが加工され、加工に用いられたワイヤが回収される。このため、ワイヤが巻かれたワイヤボビンのワイヤボビン径P1は、図4に示すように、時間とともに小さくなる。時期情報作成部12は、ワイヤボビン径P1が特定の径である閾値Q1となる時間t1をワイヤの消耗品寿命予測時期31として算出する。
また、ワイヤ放電加工機では、加工が進むに従って加工屑が堆積するので、フィルタ通水回路の圧力P2は、図5に示すように時間とともに高くなる。時期情報作成部12は、フィルタ通水回路の圧力が特定の圧力である閾値Q2となる時間t2を加工液フィルタの部品メンテナンス時期32として算出する。
保守必要時期算出部13は、消耗品寿命予測時期31および部品メンテナンス時期32を含んだ時期情報40に基づいて、保守必要時期データ42を算出する。保守必要時期データ42は、消耗品の寿命または部品のメンテナンスのために、保守作業が必要となる時期を示すデータである。保守必要時期データ42は、保守の開始時間、および保守の終了時間の情報を含んでいる。
保守必要時期データ42は、各消耗品の寿命予測時期と、各部品のメンテナンス時期とのうち、最も早く消耗品の交換またはメンテナンスが必要となる時期、すなわち直近で保守作業が必要になる時期(以下、直近保守時期という場合がある)のデータを含んでいる。保守必要時期データ42は、保守作業が必要になるまでの時間であってもよいし、保守作業が必要になる日時であってもよい。保守作業の際には、加工機81は停止する。
スケジューリング装置10Aは、例えば、スケジュールデータ41と合わせて、加工機81の停止時期を提示するために、保守必要時期算出部13が保守必要時期データ42を算出する。消耗品は、加工中と非加工中といった運転状況に従って消耗具合が変化し、寿命予測時期も変化する。したがって、保守必要時期算出部13は、消耗品毎に、加工中と非加工中とを分けて、寿命予測時期を算出する。
保守必要時期算出部13は、例えば、保守必要時期データ42の保守必要時期を、加工が実施される場合には、全ての消耗品の寿命に基づいて算出し、加工を実施しない場合には非加工中でも消耗される消耗品の寿命に基づいて算出する。すなわち、保守必要時期算出部13は、加工が実施される期間と加工が実施されない期間とに分けて消耗の進行度を算出し、消耗の進行度に基づいて保守必要時期を算出する。保守必要時期算出部13は、算出した保守必要時期を保守必要時期データ42に登録する。
また、保守必要時期算出部13は、加工機81の運転状況にかかわらず、部品メンテナンス時期32に対応する保守必要時期を保守必要時期データ42に登録する。また、保守必要時期算出部13は、加工が実施される期間と加工が実施されない期間とに分けて消耗の進行度を算出し、消耗の進行度および部品メンテナンス時期32に基づいて直近保守時期を決定する。保守必要時期算出部13は、直近保守時期を保守必要時期データ42に登録する。
ここで、保守必要時期データ42について説明する。図6は、実施の形態1にかかるスケジューリング装置が作成する保守必要時期データの構成を示す図である。保守必要時期データ42では、加工機IDと、保守必要時期と、消耗品寿命予測時期31と、部品メンテナンス時期32とが対応付けされている。換言すると、保守必要時期データ42では、加工機ID毎に、保守必要時期、消耗品寿命予測時期31、および部品メンテナンス時期32が登録されている。また、保守必要時期データ42では、各加工機IDの直近保守時期が登録されている。
図6に示す消耗品寿命予測時期31および部品メンテナンス時期32は、図3に示した時期情報40の消耗品寿命予測時期31および部品メンテナンス時期32に対応している。
保守必要時期算出部13は、消耗品寿命予測時期31および部品メンテナンス時期32に基づいて、保守必要時期を算出する。保守必要時期には、直近保守までの加工時間と、加工時間+非加工時間と、直近でメンテナンスが実行される予定の日時とが含まれている。保守必要時期は、保守が必要となる時期までの時間で示されてもよいし、保守が必要となる日時で示されてもよい。
加工中にのみ消耗する消耗品B11が、加工中および非加工中に消耗する消耗品B12よりも先に寿命になり、且つこの寿命が部品メンテナンス時期32よりも近い場合、保守必要時期算出部13は、加工中にのみ消耗する消耗品B11の寿命のタイミングを直近保守時期に設定する。この場合、直近保守時期になると、加工中にのみ消耗する消耗品B11の交換が行われる。
加工中および非加工中に消耗する消耗品B12が、加工中にのみ消耗する消耗品B11よりも先に寿命になり、且つこの寿命が部品メンテナンス時期32よりも近い場合、保守必要時期算出部13は、加工中および非加工中に消耗する消耗品B12の寿命のタイミングを直近保守時期に設定する。この場合、直近保守時期になると、加工中および非加工中に消耗する消耗品B12の交換が行われる。
部品メンテナンス時期32が、消耗品B11,B12の寿命の時期よりも早い場合、保守必要時期算出部13は、部品メンテナンス時期32を直近保守時期に設定する。この場合、直近保守時期になると、部品のメンテナンスが行われる。
図6では、各加工機81における直近保守時期を網掛けで示している。保守必要時期に含まれる加工時間+非加工時間は、消耗品寿命予測時期31において加工中および非加工中に消耗する消耗品の寿命と同じ時間となっている。また、保守必要時期に含まれるメンテナンスの時期は、部品メンテナンス時期32における直近のメンテナンスの時期と同じである。また、保守必要時期に含まれる直近保守までの加工時間は、直近で保守が必要な時期までの時間以下の時間となる。
図7は、実施の形態1にかかるスケジューリング装置が設定する、加工が実施される場合の消耗品の保守必要時期を説明するための図である。図7では、加工中にのみ消耗する消耗品を消耗品B11で示し、加工中および非加工中に消耗する消耗品を消耗品B12,B13で示している。
加工が実施される場合、すなわち加工中には、消耗品B11〜B13の全てが消耗する。したがって、保守必要時期算出部13は、消耗品B11〜B13の中から最短で寿命となる消耗品の寿命のタイミングを、保守が必要な時期である保守必要時期TM1に設定する。ここでは、消耗品B11の寿命が最も残り少ないので、保守必要時期算出部13は、消耗品B11の寿命のタイミングを保守必要時期TM1に設定する。
図8は、実施の形態1にかかるスケジューリング装置が設定する、加工が実施されない場合の消耗品の保守必要時期を説明するための図である。図8では、加工中にのみ消耗する消耗品を消耗品B11で示し、加工中および非加工中に消耗する消耗品を消耗品B12,B13で示している。
加工が実施されない場合、すなわち非加工中には、消耗品B12,B13は消耗するが、消耗品B11は消耗しない。したがって、保守必要時期算出部13は、消耗品B12,B13の中から最短で寿命となる消耗品の寿命のタイミングを、保守が必要な時期である保守必要時期TM2に設定する。ここでは、消耗品B13の寿命が最も残り少ないので、保守必要時期算出部13は、消耗品B13の寿命のタイミングを保守必要時期TM2に設定する。
図9は、実施の形態1にかかるスケジューリング装置が設定する、メンテナンスのための保守必要時期を説明するための図である。図9では、1つ目のメンテナンスをメンテナンスC1で示し、2つ目のメンテナンスをメンテナンスC2で示している。メンテナンスC1の時期は、5月30日の9時であり、メンテナンスC2の時期は、9月29日の9時である。
保守必要時期算出部13は、メンテナンスC1,C2のうち直近のメンテナンスを、保守が必要な時期である保守必要時期TM3に設定する。ここでは、メンテナンスC1の時期が直近なので、保守必要時期算出部13は、メンテナンスC1のタイミングを保守必要時期TM3に設定する。
保守必要時期算出部13は、保守必要時期TM1〜TM3などを保守必要時期データ42に登録する。保守必要時期TM1〜TM3のうち直近の保守必要時期が、直近保守時期である。保守必要時期算出部13は、2つ目のメンテナンスC2の時期を保守必要時期データ42に登録してもよい。保守必要時期算出部13は、保守必要時期データ42を停止時期算出部14に送る。
停止時期算出部14は、スケジュールデータ41および保守必要時期データ42に基づいて、スケジュールデータ41に登録されているジョブが完了するまでに保守が必要であるか否かを判断する。停止時期算出部14は、保守が必要になると判断した場合には、スケジュールデータ41および保守必要時期データ42に基づいて、保守が必要になる時期である停止時期を算出する。停止時期は、保守のために加工機81を停止させる時期である。すなわち、停止時期は、特定の時期にスケジュールデータ41に対応するスケジュールの実行を停止したうえで保守が必要になる時期である。停止時期の例は、直近保守時期である。
停止時期算出部14は、算出した停止時期を、停止時期出力部15に送る。また、停止時期算出部14は、スケジュールデータ41および保守必要時期データ42を停止時期出力部15に送る。
停止時期出力部15は、停止時期、スケジュールデータ41、および保守必要時期データ42を表示装置83に出力する。
これにより、表示装置83は、停止時期、スケジュールデータ41、および保守必要時期データ42を表示する。なお、停止時期出力部15は、停止時期、スケジュールデータ41、および保守必要時期データ42を、表示装置83以外の外部装置に出力してもよい。この場合、停止時期出力部15は、外部のコンピュータなどに、通信回線などを介して、停止時期、スケジュールデータ41、および保守必要時期データ42を送信する。
このように、スケジューリング装置10Aは、スケジュールデータ41に登録されているジョブが完了するまでに保守が必要であると判断した場合には、停止時期を算出して提示する。
つぎに、保守必要時期の算出処理手順と、停止時期の提示処理手順について説明する。図10は、実施の形態1にかかるスケジューリング装置による保守必要時期の算出処理手順を示すフローチャートである。
スケジューリング装置10Aの保守必要時期算出部13は、各消耗品の消耗品寿命予測時期31を、時期情報作成部12から収集する(ステップS10)。保守必要時期算出部13は、消耗品寿命予測時期31に基づいて、最短で寿命となる消耗品の寿命のタイミングを抽出する(ステップS20)。
また、保守必要時期算出部13は、各部品の部品メンテナンス時期32を、時期情報作成部12から収集する(ステップS30)。保守必要時期算出部13は、部品メンテナンス時期32に基づいて、最短で必要になるメンテナンスの時期を抽出する(ステップS40)。
なお、保守必要時期算出部13は、ステップS10の処理をステップS20の処理よりも先に実行し、ステップS30の処理をステップS40の処理よりも先に実行することを条件に、ステップS10からS40の処理を何れの順番で実行してもよい。
保守必要時期算出部13は、ステップS10からS40の処理を実行した後、保守必要時期を算出し、保守必要時期データ42を作成する(ステップS50)。具体的には、保守必要時期算出部13は、消耗品寿命予測時期31および部品メンテナンス時期32に基づいて保守必要時期データ42を作成する。
また、保守必要時期算出部13は、最短で寿命となる消耗品の寿命のタイミングおよび最短で必要になるメンテナンスの時期に基づいて、直近保守時期を算出する(ステップS60)。なお、保守必要時期算出部13は、ステップS10,S30の後であれば、何れのタイミングでステップS50の処理を実行してもよい。また、保守必要時期算出部13は、ステップS20,S40の後であれば、何れのタイミングでステップS60の処理を実行してもよい。
図11は、実施の形態1にかかるスケジューリング装置による停止時期の提示処理手順を示すフローチャートである。スケジューリング装置10Aの停止時期算出部14は、スケジュールデータ41および保守必要時期データ42を取得する(ステップS110)。
停止時期算出部14は、スケジュールデータ41から、N(Nは自然数)番目のジョブであるジョブ(N)の見積時間を抽出する(ステップS120)。1番目のジョブ(1)は、加工機81が1番目に実行するジョブであり、N番目のジョブ(N)は、加工機81がN番目に実行するジョブである。ここでの、停止時期算出部14は、スケジュールデータ41から、1番目のジョブであるジョブ(1)の見積時間を抽出する。停止時期算出部14は、保守必要時期データ42から、ジョブ(1)〜(N)が投入される加工機81の保守必要時期を抽出する(ステップS130)。
停止時期算出部14は、保守必要時期に基づいて、保守までの期間を算出する。停止時期算出部14は、保守までの期間からジョブ(N)の見積時間を減算する。ここでの停止時期算出部14は、保守までの期間からジョブ(1)の見積時間を減算する(ステップS140)。
停止時期算出部14は、減算結果が0以下であるか否かを判断する(ステップS150)。すなわち、停止時期算出部14は、保守までの期間が、ジョブ(1)の見積時間よりも長いか否かを判断する。
減算結果が0よりも大きい場合(ステップS150、No)、停止時期算出部14は、減算結果を保守までの期間とする(ステップS170)。すなわち、停止時期算出部14は、保守までの期間を減算結果の期間で更新する。
停止時期算出部14は、全てのジョブに対して、保守までの期間から見積時間を減算したか否かを判断する(ステップS180)。
全てのジョブに対して、保守までの期間から見積時間を減算していない場合(ステップS180、No)、停止時期算出部14は、ステップS120の処理に戻る。停止時期算出部14は、ステップS120の処理として、次のジョブ(N)の見積時間を抽出する。ここでの、停止時期算出部14は、スケジュールデータ41から、2番目のジョブであるジョブ(2)の見積時間を抽出する。この後、停止時期算出部14は、ステップS130からS150の処理を実行する。
停止時期算出部14は、ステップS150の処理において減算結果が0よりも大きい場合、全てのジョブに対して、保守までの期間から見積時間を減算するまで、ステップS120からS170までの処理を繰り返す。全てのジョブに対して、保守までの期間から見積時間を減算した場合(ステップS180、Yes)、停止時期算出部14は、停止時期の提示処理を終了する。すなわち、全てのジョブに対して、保守までの期間から見積時間を減算しても減算結果が0以下になることはない場合、全てのジョブが完了するまでの間に保守作業は不要であるため、加工機81の停止は不要である。
また、ステップS150の処理において減算結果が0以下である場合(ステップS150、Yes)、停止時期算出部14は、減算結果が0以下になったジョブの加工中に保守必要時期が来ると判断する。停止時期算出部14は、減算結果が0以下になったジョブの加工中を停止時期として停止時期出力部15に送る。
停止時期出力部15は、停止時期を表示装置83に出力する。これにより、表示装置83が、停止時期を表示する。このように、スケジューリング装置10Aは、算出した停止時期をユーザに提示する(ステップS160)。
図12は、実施の形態1にかかるスケジューリング装置による停止時期の算出処理を説明するための図である。ここでは、図7および図8で説明した消耗品B11〜B13に対して停止時期算出部14が停止時期を算出する処理について説明する。
図7および図8で説明したように、加工が実施される場合、すなわち加工中の場合には、保守必要時期算出部13は、消耗品B11〜B13の中から最短で寿命となる消耗品B11の寿命のタイミングを、保守必要時期TM1に設定する。また、加工が実施されない場合、すなわち非加工中には、消耗品B12,B13の中から最短で寿命となる消耗品B13の寿命のタイミングを、保守必要時期TM2に設定する。
停止時期算出部14は、保守必要時期TM1,TM2のうち、直近の保守必要時期である直近保守時期を判定する。ここでの停止時期算出部14は、保守必要時期TM1が直近保守時期であると判定する。停止時期算出部14は、直近保守時期であると判定した保守必要時期TM1が、ジョブの実行中のタイミングであるか否かを判定する。
図12では、スケジュールに登録されているジョブがジョブ(1),(2)である場合を示している。ジョブ(1)の完了するタイミングが完了タイミングST1であり、ジョブ(2)の完了するタイミングが完了タイミングST2である。
直近の保守必要時期TM1がジョブ(1)またはジョブ(2)の実行中のタイミングである場合、停止時期算出部14は、図11で説明した処理によって停止時期を算出する。例えば、保守必要時期TM1がジョブ(2)の実行中のタイミングとなっている場合、停止時期算出部14は、ジョブ(2)の実行中が停止時期であると判断する。
停止時期算出部14は、ジョブ(2)の実行前に保守必要時期TM1を変更することを提示した情報を作成する。具体的には、停止時期算出部14は、ジョブ(1)が完了する完了タイミングST1を保守Mxの開始タイミングに設定することを提示した情報を変更提示情報として作成する。停止時期算出部14は、作成した変更提示情報を停止時期出力部15に送る。
停止時期出力部15は、変更提示情報を表示装置83に出力する。これにより、表示装置83が、変更提示情報を表示する。これにより、変更提示情報が表示装置83に表示されるので、スケジューリング装置10Aは、ユーザに適切な停止時期を提示することが可能となる。
このように、スケジューリング装置10Aは、ジョブの実行中に保守が必要となる場合には、ジョブの実行中に保守が必要となることをユーザに通知できる。これにより、スケジューリング装置10Aは、ジョブの実行中に保守によって加工が停止することをユーザに認識させることができるので、ユーザは加工が停止するジョブの実行前に保守作業を実施するように計画を修正することができる。
これにより、保守によってジョブが途中で中断することを回避できる。各ジョブは、途中で停止されることなく連続して実行される方が、途中で停止されるよりも短時間で完了する。スケジューリング装置10Aは、保守によってジョブが途中で停止しない適切な停止時期をユーザに提示することができるので、ジョブの実行時間が長くなることを防止できる。
また、ユーザは、予めジョブの実行中に発生する加工機81の保守待ちを認識できるので、保守作業者に、保守の予測時間に保守を実施するよう指示を与えることができる。これにより、保守作業者は、ジョブの途中で保守が必要となるジョブの実行前に保守を実行できる。したがって、スケジューリング装置10Aは、加工機81が停止した後の、保守開始までの無駄な時間を削減することが可能となる。
ここで、スケジューリング装置10Aのハードウェア構成について説明する。図13は、実施の形態1にかかるスケジューリング装置を実現するハードウェア構成例を示す図である。
スケジューリング装置10Aは、入力装置300、プロセッサ100、メモリ200、および出力装置400により実現することができる。プロセッサ100の例は、CPU(Central Processing Unit、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、DSP(Digital Signal Processor)ともいう)またはシステムLSI(Large Scale Integration)である。メモリ200の例は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)である。
スケジューリング装置10Aは、プロセッサ100が、メモリ200で記憶されているスケジューリング装置10Aの動作を実行するための、コンピュータで実行可能な、スケジューリングプログラムであるスケジューラを読み出して実行することにより実現される。スケジューリング装置10Aの動作を実行するためのプログラムであるスケジューリングプログラムは、スケジューリング装置10Aの手順または方法をコンピュータに実行させるものであるともいえる。
スケジューリング装置10Aで実行されるスケジューリングプログラムは、スケジュール作成部11と、時期情報作成部12と、保守必要時期算出部13と、停止時期算出部14とを含むモジュール構成となっており、これらが主記憶装置上にロードされ、これらが主記憶装置上に生成される。
入力装置300は、ユーザ指定情報20および稼働履歴情報を受け付けてプロセッサ100に送る。メモリ200は、プロセッサ100が各種処理を実行する際の一時メモリに使用される。メモリ200は、スケジュールデータ41、保守必要時期データ42、停止時期、変更提示情報などを記憶する。出力装置400は、スケジュールデータ41、保守必要時期データ42、停止時期、変更提示情報などを表示装置83に出力する。
スケジューリングプログラムは、インストール可能な形式または実行可能な形式のファイルで、コンピュータが読み取り可能な記憶媒体に記憶されてコンピュータプログラムプロダクトとして提供されてもよい。また、スケジューリングプログラムは、インターネットなどのネットワーク経由でスケジューリング装置10Aに提供されてもよい。なお、スケジューリング装置10Aの機能について、一部を専用回路などの専用のハードウェアで実現し、一部をソフトウェアまたはファームウェアで実現するようにしてもよい。また、実施の形態2以降で説明するスケジューリング装置10B、学習装置50、および推論装置60についても、スケジューリング装置10Aと同様のハードウェア構成によって実現できる。
なお、加工機81は、ワイヤ放電加工機に限らず、マシニングセンタ、NC(Numerical Control,数値制御)フライス、またはNC旋盤であってもよい。これらのマシニングセンタ、NCフライス、およびNC旋盤も、消耗品としての工具を用いるので、工具交換のための保守作業が必要となる。また、これらのマシニングセンタ、NCフライス、およびNC旋盤も、加工を実行するためのNCプログラムを用いるので、NCプログラムに設定された経路長さ、軸の送り速度、または回転数から工具の寿命を予測をすることが可能である。したがって、マシニングセンタ、NCフライス、およびNC旋盤に対しても、スケジューリング装置10Aを適用できる。
このように実施の形態1では、スケジューリング装置10Aが、寿命予測時期およびメンテナンス時期に基づいて保守必要時期を算出し、スケジュールデータ41および保守必要時期に基づいて、加工機81の停止時期を算出している。これにより、加工機81によるジョブの実行中に保守が行われることを防止できるので、複数からなるジョブのトータルの実行時間を短くすることができる。
実施の形態2.
つぎに、図14から図16を用いて実施の形態2について説明する。実施の形態2では、スケジュールデータ41に登録された順番でジョブを実行すると、ジョブの実行中が保守のタイミングとなる場合に、スケジューリング装置が、スケジュールデータ41を修正する。
図14は、実施の形態2にかかるスケジューリング装置の構成を示す図である。図14の各構成要素のうち図1に示すスケジューリング装置10Aと同一機能を達成する構成要素については同一符号を付しており、重複する説明は省略する。
スケジューリング装置10Bは、スケジューリング装置10Aが備える構成要素に加えてスケジュール修正部16を備えている。スケジュール修正部16は、停止時期算出部14に接続されている。
実施の形態2では、保守必要時期算出部13は、保守にかかる時間である保守時間を含んだ保守必要時期データ42を算出する。すなわち、実施の形態2の保守必要時期データ42は、保守の開始時間、保守の終了時間、保守に要する時間の情報を含んでいる。
停止時期算出部14は、スケジュールデータ41および保守必要時期データ42に基づいて、スケジュールデータ41に登録されているジョブが保守によって途中で停止することなく実行可能か否かを判断する。スケジュールデータ41に登録されているジョブが保守によって途中で停止する場合には、停止時期算出部14は、スケジュールデータ41および保守必要時期データ42に基づいて、停止時期を算出する。この場合、停止時期算出部14は、停止時期、スケジュールデータ41、および保守必要時期データ42を、スケジュール修正部16に送る。
スケジュール修正部16は、停止時期、スケジュールデータ41、および保守必要時期データ42に基づいて、スケジュールデータ41を修正する。スケジュール修正部16は、スケジュールデータ41に登録されているジョブが保守によって途中で停止されることがなくなるようにスケジュールデータ41を修正する。このとき、スケジュール修正部16は、スケジュールデータ41内のジョブの実行順序を修正するとともに、保守の開始タイミングを修正する。
スケジューリング装置10Bは、ジョブの実行中にリアルタイムでスケジュールデータ41を更新してもよい。この場合、スケジュール作成部11は、ジョブの実行中にリアルタイムで、実行中のジョブの加工見積時間を更新する。また、保守必要時期算出部13は、ジョブの実行中にリアルタイムで保守必要時期データ42を更新する。そして、停止時期算出部14は、ジョブの実行中にリアルタイムで停止時期を更新し、スケジュール修正部16は、ジョブの実行中にリアルタイムでスケジュールデータ41を修正して更新する。
加工機81が1台の場合、スケジュール修正部16は、スケジュールデータ41に登録された順番でジョブを実行すると、実行途中で保守のタイミングとなるジョブが存在するか否かを判断する。以下、実行途中で保守のタイミングとなるジョブを、途中保守ジョブという場合がある。途中保守ジョブは、加工機81の停止時期に実行中となるジョブである。
途中保守ジョブ(M)(Mは1からN−1の何れかの自然数)が存在する場合、スケジュール修正部16は、このジョブ(M)の次のジョブであるジョブ(M+1)をジョブ(M)よりも先に実行すると、ジョブ(M+1)の実行途中で保守のタイミングとなるか否かを判断する。
ジョブ(M+1)の実行途中で保守のタイミングとならない場合、スケジュール修正部16は、ジョブ(M)を飛ばしてジョブ(M+1)を先に実行するようにスケジュールデータ41を修正する。すなわち、スケジュール修正部16は、ジョブ(M)とジョブ(M+1)の順番を入れ替える。途中保守ジョブと入れ替えられるジョブが、代替ジョブである。
ジョブ(M+1)の実行途中で保守のタイミングとなる場合、スケジュール修正部16は、このジョブ(M+1)の次のジョブであるジョブ(M+2)をジョブ(M)およびジョブ(M+1)よりも先に実行すると、ジョブ(M+2)の実行途中で保守のタイミングとなるか否かを判断する。
ジョブ(M+2)の実行途中で保守のタイミングとならない場合、スケジュール修正部16は、ジョブ(M)およびジョブ(M+1)を飛ばしてジョブ(M+2)を先に実行するようにスケジュールデータ41を修正する。すなわち、スケジュール修正部16は、実行途中で保守のタイミングとならないジョブと、途中保守ジョブとを入れ替える。なお、スケジュール修正部16は、実行途中で保守のタイミングとならないジョブを、最初に途中保守ジョブと判定されたジョブの前に移動させてもよい。
このように、スケジュール修正部16は、実行途中で保守のタイミングとならないジョブが見つかるまで、ジョブの探索を行う。スケジュール修正部16は、ジョブ(M+1)から最後のジョブ(N)まで順番に、実行途中で保守のタイミングとならないジョブの探索を行う。
スケジュール修正部16は、実行途中で保守のタイミングとならないジョブを、途中保守ジョブよりも先に実行するようにスケジュールデータ41を修正する処理を繰り返す。
スケジュール修正部16は、修正が完了したスケジュールデータ41を停止時期出力部15に送る。これにより、停止時期出力部15は、停止時期、保守必要時期データ42、および修正が完了したスケジュールデータ41を表示装置83に出力する。
なお、途中保守ジョブがある場合、停止時期出力部15は、スケジュール修正部16がスケジュールデータ41を修正することなく停止時期を表示装置83に出力してもよい。すなわち、スケジュール修正部16は、停止時期をそのまま停止時期出力部15に送ってもよい。この場合、停止時期出力部15は、スケジュール修正部16からの停止時期を表示装置83に出力する。なお、停止時期出力部15は、保守必要時期算出部13から停止時期を受付けて表示装置83に出力してもよい。
スケジューリング装置10Bは、途中保守ジョブがある場合、スケジュールデータ41を修正することなく停止時期を表示装置83に出力するか、ジョブの実行順序を変更するかを選択することができる。スケジュールデータ41を修正するか否かは、予めユーザからの指示に従ってスケジューリング装置10Bに設定しておく。
加工機81が複数台の場合、スケジュール修正部16は、前述したように同一の加工機81内でのジョブの実行順序を変更することに加え、ジョブの優先順位に従ってジョブを実行する加工機81を変更してもよい。
また、スケジュール修正部16は、加工機81が複数台の場合、各加工機81の修正される前のスケジュールデータ41の中で最後にジョブが終了する日時である第1の日時と、各加工機81の修正された後のスケジュールデータ41の中で最後にジョブが終了する日時である第2の日時とを比較してもよい。この場合、スケジュール修正部16による比較の結果が、スケジュールデータ41の改善度である。スケジュール修正部16は、第1の日時と第2の日時との差分を算出することで、スケジュールデータ41の改善度を算出することが可能となる。スケジュールデータ41の改善度は、第1の日時と第2の日時との差分であってもよいし、差分を第1の日時で除した値であってもよい。
スケジュール修正部16は、算出した改善度を停止時期出力部15に送り、停止時期出力部15が改善度を表示装置83に表示させる。これにより、ユーザはスケジュールデータ41の改善度を認識することが可能となる。
図15は、実施の形態2にかかるスケジューリング装置によるスケジュールデータの修正処理手順を示すフローチャートである。スケジューリング装置10Bのスケジュール修正部16は、停止時期、スケジュールデータ41、および保守必要時期データ42を取得する(ステップS210)。
スケジュール修正部16は、途中保守ジョブがあるか否かを判断する(ステップS220)。途中保守ジョブがない場合(ステップS220、No)、スケジュール修正部16は、スケジュールデータ41の修正を行わず処理を終了する。
途中保守ジョブがある場合(ステップS220、Yes)、スケジュール修正部16は、スケジュールデータ41を修正する設定となっているか否かを判断する(ステップS230)。
スケジュールデータ41を修正する設定となっていない場合(ステップS230、No)、スケジュール修正部16は、取得した停止時期をそのまま停止時期出力部15に出力し(ステップS260)、スケジュールデータ41の修正処理を終了する。
スケジュールデータ41を修正する設定となっている場合(ステップS230、Yes)、スケジュール修正部16は、同一の加工機81でジョブの実行順序を変更するか否かを判断する(ステップS240)。加工機81が1台の場合、スケジュール修正部16は、同一の加工機81でジョブの実行順序を変更すると判断する。また、同一の加工機81でジョブの実行順序を変更することがユーザによってスケジューリング装置10Bに設定されている場合、スケジュール修正部16は、同一の加工機81でジョブの実行順序を変更すると判断する。
スケジュール修正部16は、同一の加工機81でジョブの実行順序を変更すると判断した場合(ステップS240、Yes)、次のジョブを先に実行した場合に次のジョブは途中保守ジョブになるか否かを判断する(ステップS250)。
スケジュール修正部16は、次のジョブを先に実行しても次のジョブが途中保守ジョブにならないと判断した場合(ステップS250、No)、途中保守ジョブにならないジョブである次のジョブと、途中保守ジョブとを入れ替える(ステップS270)。
このように、スケジュール修正部16は、全ての加工機81に対して投入予定の各ジョブの中から保守必要時期に到達しないジョブを抽出できる場合、保守前にこのジョブが実行されるよう、保守必要時期に到達しないジョブ(次のジョブ)と、途中保守ジョブとを入れ替える。これにより、スケジュール修正部16は、保守回数を削減することができるので、保守回数の削減によって加工機81の稼働率を向上させ、消耗品を寿命間際まで使うことによるコスト削減を実現できる。スケジュール修正部16は、ジョブを入れ替えたスケジュールデータ41を停止時期出力部15に出力し、スケジュールデータ41の修正処理を終了する。
スケジュール修正部16は、次のジョブを先に実行すると次のジョブも途中保守ジョブになると判断した場合(ステップS250、Yes)、途中保守ジョブになる次のジョブが最後のジョブであるか否かを判断する(ステップS280)。すなわち、スケジュール修正部16は、ステップS250で判断した次のジョブが、最後に実行されるジョブであるか否かを判断する。
スケジュール修正部16は、途中保守ジョブになる次のジョブが最後のジョブではないと判断すると(ステップS280、No)、ステップS250の処理に戻る。
スケジュール修正部16は、途中保守ジョブにならないジョブが見つかるまで、ジョブの実行順で順番に、途中保守ジョブにならないジョブを探索する。すなわち、スケジュール修正部16は、ステップS250,S280の処理を繰り返す。
スケジュール修正部16は、途中保守ジョブになる次のジョブが最後のジョブであると判断すると(ステップS280、Yes)、取得した停止時期をそのまま停止時期出力部15に出力し(ステップS290)、スケジュールデータ41の修正処理を終了する。
スケジュール修正部16は、ステップS240の処理において、同一の加工機81でジョブの実行順序を変更しないと判断した場合(ステップS240、No)、実行前のジョブの中に途中保守ジョブよりも優先順位が上位のジョブ(以下、優先上位ジョブという)があるか否かを判断する。すなわち、スケジュール修正部16は、複数台の加工機81でジョブの実行順序を変更すると判断した場合、実行前のジョブに優先上位ジョブがあるか否かを判断する(ステップS300)。
スケジュール修正部16は、優先上位ジョブがあると判断した場合(ステップS300、Yes)、優先上位ジョブを別の加工機81で実行可能か否かを判断する(ステップS310)。
スケジュール修正部16は、優先上位ジョブを別の加工機81で実行可能と判断した場合(ステップS310、Yes)、途中保守ジョブと優先上位ジョブとを入れ替える(ステップS320)。この場合において、スケジュール修正部16は、優先上位ジョブのうち、現在の途中保守ジョブと入れ替えた場合に優先上位ジョブが新たな途中保守ジョブにならない優先上位ジョブを選択する。スケジュール修正部16は、優先上位ジョブを現在の途中保守ジョブと入れ替えた場合に、優先上位ジョブが新たな途中保守ジョブになる場合には、現在の途中保守ジョブと優先上位ジョブとを入れ替えない。スケジュール修正部16は、ジョブを入れ替えたスケジュールデータ41を停止時期出力部15に出力し、スケジュールデータ41の修正処理を終了する。
スケジュール修正部16は、優先上位ジョブを別の加工機81では実行できないと判断した場合(ステップS310、No)、優先上位ジョブを実行させるか否かを判断した別の加工機81が、判断対象の加工機81のうちの最後の判断対象の加工機81であるか否かを判断する(ステップS330)。すなわち、スケジュール修正部16は、優先上位ジョブを別の加工機81では実行できないと判断した場合、この別の加工機81以外にも優先上位ジョブを実行できるか否かを判断していない加工機81が残っているか否かを判断する。
スケジュール修正部16は、優先上位ジョブを実行させるか否かを判断した別の加工機81が、判断対象の加工機81のうちの最後の判断対象の加工機81ではないと判断した場合(ステップS330、No)、ステップS310の処理に戻る。最後の判断対象の加工機81は、優先上位ジョブを実行させるか否かの判断対象となる別の加工機81のうちの、優先上位ジョブを実行させるか否かが最後に判断される加工機81である。
スケジュール修正部16は、優先上位ジョブを実行させることができる加工機81が見つかるまで、優先上位ジョブを実行させる加工機81を探索する。すなわち、スケジュール修正部16は、ステップS310,S330の処理を繰り返す。
スケジュール修正部16は、優先上位ジョブを実行させるか否かを判断した別の加工機81が、判断対象の加工機81のうちの最後の判断対象の加工機81であると判断した場合(ステップS330、Yes)、取得した停止時期をそのまま停止時期出力部15に出力し(ステップS340)、スケジュールデータ41の修正処理を終了する。
スケジュール修正部16は、ステップS300の処理において、優先上位ジョブがないと判断した場合(ステップS300、No)、取得した停止時期をそのまま停止時期出力部15に出力し(ステップS350)、スケジュールデータ41の修正処理を終了する。
なお、ステップS290,S340,S350の処理では、取得した停止時期をそのまま停止時期出力部15に出力する場合について説明したが、スケジュール修正部16は、最初に途中保守ジョブと判断したジョブの実行前を停止時期に設定してもよい。この場合、スケジュール修正部16は、最初に途中保守ジョブと判断したジョブと、このジョブの1つ前のジョブとの間のタイミングを停止時期に設定し、最初に途中保守ジョブと判断したジョブを、停止時期の終了後に設定する。この場合も、スケジュール修正部16は、設定した停止時期を停止時期出力部15に出力する。
このように、スケジュール修正部16は、停止時期に実行中となる実行中ジョブである途中保守ジョブの代わりに、全ての加工機81のジョブの中から、停止時期に実行中とならないジョブである代替ジョブを抽出する。スケジュール修正部16は、代替ジョブを抽出できた場合は、代替ジョブと途中保守ジョブとを入れ替えることでスケジュールデータ41を修正する。また、スケジュール修正部16は、代替ジョブを抽出できなかった場合は、保守となる停止時期を実行中ジョブの前に設定し、保守の後に実行中ジョブを設定することでスケジュールデータ41を修正する。
図16は、実施の形態2にかかるスケジューリング装置によるスケジュールデータの修正処理と、比較例のスケジューリング装置によるスケジュールデータの修正処理とを説明するための図である。スケジューリング装置10Bによるスケジュールデータ41の修正処理では、加工機81が複数台である場合に、スケジュール修正部16が別の加工機81との間でジョブを入れ替える処理について説明する。
図16の右側には、スケジューリング装置10Bがスケジュールデータ41を修正した場合の加工機81へのジョブの実行の計画とジョブの実行の実績とが示されている。図16の左側には、比較例のスケジューリング装置がスケジュールデータ41を修正しない場合の加工機81へのジョブの実行の計画とジョブの実行の実績とが示されている。
比較例のスケジューリング装置およびスケジューリング装置10Bが、1号機の加工機81、および2号機の加工機81を用いてジョブを実行する場合がある。この場合において、スケジュールデータ41では、1号機でジョブ(1),(3)の順番でジョブを実行し、2号機でジョブ(2),(4)の順番でジョブを実行することが設定されているとする。
図16では、ジョブ(1)の完了予定日時が日時T1で示され、ジョブ(3)の完了予定日時が日時T3で示されている。また、ジョブ(2)の完了予定日時が日時T2で示され、ジョブ(4)の完了予定日時が日時T4で示されている。
ジョブ(1),(3)の合計の実行時間が、ジョブ(2),(4)の合計の実行時間よりも長いとする。また、保守必要時期が保守必要時期TM21で示されている。保守必要時期TM21は、日時T1と日時T3との間であるとする。すなわち、ジョブ(3)の実行中に保守必要時期TM21になるとする。保守必要時期TM21は、例えばワイヤの交換タイミングである。
比較例のスケジューリング装置は、スケジュールデータ41を変更しない。この場合、1号機は、ジョブ(1)を実行し、その後、ジョブ(3)の実行を開始する。スケジュールデータ41が変更されない場合、ジョブ(3)の実行中に保守必要時期TM21になるので、保守必要時期TM21になると、1号機は停止しジョブ(3)が中断する。そして、保守作業者に1号機への保守指令が通知される。1号機は停止した後、保守作業者による保守の開始を待つ。図16では、保守の開始待ち状態を待ち状態Wxで示している。待ち状態Wxの後、保守作業者による保守が行われる。図16では、保守を保守Mxで示している。図16では、比較例のスケジューリング装置が設定する保守Mxの完了予定日時が日時T5で示されている。
1号機は、待ち状態Wxの時間および保守Mxの時間が経過した後、ジョブ(3)を再開する。このように、比較例のスケジューリング装置は、スケジュールデータ41を変更しないので、ジョブ(3)が保守Mxによって中断する場合がある。また、待ち状態Wxの間、保守Mxを待つ必要がある。
一方、スケジューリング装置10Bは、必要に応じてスケジュールデータ41を変更する。具体的には、スケジュール修正部16が、ジョブの実行中に保守Mxが必要となる場合に、特定のジョブが完了するタイミングを保守Mxの開始タイミングとすることで、ジョブの実行中に保守Mxが実行されないようにする。さらに、スケジュール修正部16は、1号機および2号機の両方がジョブを完了する完了時間が、変更前のスケジュールデータ41による完了時間よりも早くなるように、ジョブの実行順序を入れ替える。
ここでのスケジュール修正部16は、ジョブ(3)の実行中に保守必要時期TM21になる保守Mxを、ジョブ(1)の完了後に移動させる。図16では、スケジューリング装置10Bが設定する保守Mxの完了予定日時が日時T6で示されている。
また、スケジュール修正部16は、1号機において保守必要時期TM21に重なるジョブ(3)と、2号機において実行予定のジョブ(4)とを入れ替えることで、全体のジョブ(1)〜(4)の完了時間を短縮する。
スケジュール修正部16は、保守Mxのタイミングを変更し、ジョブ(3)と、ジョブ(4)とを入れ替えた新たなスケジュールでスケジュールデータ41を更新する。
これにより、更新後のスケジュールデータ41では、1号機に対し、ジョブ(1)、保守Mx、ジョブ(4)の順番で処理が実行されることが設定される。また、2号機に対し、ジョブ(2),(3)の順番で処理が実行されることが設定される。図16では、スケジューリング装置10Bが設定するジョブ(4)の完了予定日時が日時T7で示され、ジョブ(3)の完了予定日時が日時T8で示されている。
更新後のスケジュールデータ41が用いられた場合、1号機が、ジョブ(1)を実行した後、1号機の保守Mxが行われ、その後、1号機がジョブ(4)を実行する。また、2号機は、ジョブ(2),(3)の順番でジョブを実行する。図16では、比較例のスケジューリング装置がスケジュールデータ41を修正せずにジョブ(1)から(4)が実行された場合の、計画からの遅れ時間を時間D1で示している。計画からの遅れ時間は、保守Mxが無い場合の計画に保守Mxが追加された場合の、保守Mxが無い場合の計画からの遅れ時間である。また、図16では、スケジューリング装置10Bがスケジュールデータ41を修正してジョブ(1)から(4)が実行された場合の、計画からの遅れ時間を時間D2で示している。
このように、スケジュール修正部16は、ジョブの実行中に保守Mxによってジョブが停止することが予測される場合に、スケジュールデータ41を、ジョブの実行中に保守Mxによってジョブが停止しないスケジュールデータ41に修正する。
実施の形態1では、ジョブが停止することに対する対策を保守作業者が考えて実行する必要があった。実施の形態2では、スケジューリング装置10Bが、ジョブが停止することに対する対策としてスケジュールデータ41を修正するので、保守作業者はジョブが停止することに対する対策を考える必要がない。
また、スケジューリング装置10Bは、加工の実行状況をフィードバックして、スケジュールデータ41を自動で更新することができるので、常に適切なスケジュールデータ41を提供することができる。例えば、加工機81の段取りをロボットが実行する等のスケジュールの実行を保守作業者がいなくても実行できるように構築した自動化システムにおいては、スケジューリング装置10Bによるスケジュールデータ41の自動更新の効果が大きい。
また、比較例のスケジューリング装置は、スケジュール実行中の実績のフィードバックが無いので、段取りの情報を格納した段取り情報データベースと実績との間に乖離が起きた場合には、乖離を改善する手段がない。このため、比較例のスケジューリング装置を適用した場合、生産性は悪化する。一方、スケジューリング装置10Bが適用された場合、実績のフィードバック、およびスケジュールの自動組替があるので、段取りと実績との間に乖離が起きた場合にも乖離を改善できる。これにより、スケジューリング装置10Bは、生産性の悪化を防止できる。
また、スケジューリング装置10Bは、ジョブの実行順序を入れ替えることで1号機および2号機で実行するジョブのうちの最後のジョブが完了する完了時間を早めているので、比較例のスケジューリング装置が作成したスケジュールデータ41よりも計画からの遅れを短くすることができる。また、スケジューリング装置10Bは、保守Mxのタイミングがジョブと重ならないよう保守Mxのタイミングを移動させるのでジョブの中断を回避できる。
加工機81がワイヤ放電加工機の場合、消耗品には、ワイヤ、加工液フィルタ、イオン交換樹脂などがある。これらの消耗品は、特定のタイミングで寿命となるので、特定のタイミングで交換される。スケジュール修正部16は、消耗品の残り寿命が特定期間よりも短い場合には、この消耗品の交換時期を保守Mxが行われる期間に変更してもよい。この特定期間は、ユーザによって予めスケジューリング装置10Bに設定される。これにより、保守Mxの際に、残り寿命が少ない消耗品の交換が行われることとなる。例えば、保守Mxが開始される日時T1の時点でのワイヤの残り寿命が特定期間よりも短い場合に、スケジュール修正部16は、日時T1をワイヤの交換時期に設定してもよい。
このように、実施の形態2では、スケジューリング装置10Bが、停止時期がジョブの実行中となっている場合には、スケジュールデータ41、保守必要時期、および停止時期に基づいて、停止時期がジョブの実行中とならないようにスケジュールデータ41を修正している。これにより、加工機81によるジョブの実行中に保守が行われることを防止できるので、複数からなるジョブのトータルの実行時間を短くすることができる。
実施の形態3.
つぎに、図17から図20を用いて実施の形態3について説明する。実施の形態3では、学習装置が、ジョブの完了までの時間を短縮させるスケジュールデータ41を学習し、推論装置が、ジョブの完了までの時間を短縮させるスケジュールデータ41を推論する。
<学習フェーズ>
図17は、実施の形態3にかかる学習装置の構成を示す図である。学習装置50は、全てのジョブが完了する完了時間が早められるようにジョブの投入スケジュールであるスケジュールデータ41を学習するコンピュータである。学習装置50は、スケジューリング装置10A内またはスケジューリング装置10B内に配置されてもよいし、スケジューリング装置10A,10Bの外部に配置されてもよい。
学習装置50は、データ取得部51と、モデル生成部52とを備えている。学習装置50は、学習済モデル記憶部70に接続されている。
データ取得部51は、加工機81が有する各消耗品の寿命予測時期、または各部品のメンテナンス時期に基づいて算出された、加工機81の保守必要時期データ42を学習用データとして取得する。また、データ取得部51は、各ジョブの加工の見積時間に基づいて作成されたスケジュールデータ41を学習用データとして取得する。また、データ取得部51は、保守必要時期データ42およびスケジュールデータ41に基づいて加工機81によるジョブの実行および保守が実行された場合における、加工機81の運転実績であるスケジュール運転実行結果データ45を学習用データとして取得する。
すなわち、データ取得部51は、保守必要時期データ42と、スケジュールデータ41と、スケジュール運転実行結果データ45とを学習用データとして取得する。データ取得部51は、学習用データをモデル生成部52に送る。
モデル生成部52は、学習用データに基づいて、全ての加工機81のスケジュールデータ41の中で最後にジョブが完了する完了日時が早められるようにスケジュールデータ41を学習する。換言すると、モデル生成部52は、保守必要時期データ42と、スケジュールデータ41と、スケジュール運転実行結果データ45とを含む学習用データに基づいて、スケジュールデータ41を学習する。すなわち、モデル生成部52は、保守必要時期データ42およびスケジュールデータ41から、トータルのジョブの完了日時を短縮させることができるスケジュールデータ41を推論するための学習済モデル71を生成する。
モデル生成部52が用いる学習アルゴリズムは、教師あり学習、教師なし学習、強化学習等の公知のアルゴリズムを用いることができる。一例として、強化学習(Reinforcement Learning)が適用された場合について説明する。強化学習では、ある環境内におけるエージェント(行動主体)が、現在の状態(環境のパラメータ)を観測し、取るべき行動を決定する。エージェントの行動により環境が動的に変化し、エージェントには環境の変化に応じて報酬が与えられる。エージェントはこれを繰り返し、一連の行動を通じて報酬が最も多く得られる行動方針を学習する。強化学習の代表的な手法として、Q学習(Q-Learning)やTD学習(TD-Learning)が知られている。例えば、Q学習の場合、行動価値関数Q(s,a)の一般的な更新式は以下の式(1)で表される。
Figure 0006929484
式(1)において、stは時刻tにおける環境を表し、atは時刻tにおける行動を表す。行動atにより、状態(環境)はst+1に変わる。rt+1はその状態の変化によってもらえる報酬を表し、γは割引率を表し、αは学習係数を表す。なお、γは0<γ≦1、αは0<α≦1の範囲とする。スケジュール運転実行結果データ45が行動atとなり、保守必要時期データ42およびスケジュールデータ41が状態stとなり、学習装置50は、時刻tの状態stにおける最良の行動atを学習する。スケジュール運転実行結果データ45は、修正後のスケジュールデータ41に対応している。したがって、学習装置50は、最良の修正後のスケジュールデータ41を学習する。換言すると、学習装置50は、ジョブのトータルの実行時間を短くすることができるように修正されたスケジュールデータ41を学習する。
式(1)で表される更新式は、時刻t+1における最もQ値の高い行動aの行動価値Qが、時刻tにおいて実行された行動aの行動価値Qよりも大きければ、行動価値Qを大きくし、逆の場合は、行動価値Qを小さくする。換言すれば、学習装置50は、時刻tにおける行動aの行動価値Qを、時刻t+1における最良の行動価値Qに近づけるように、行動価値関数Q(s,a)を更新する。それにより、ある環境における最良の行動価値Qが、それ以前の環境における行動価値Qに順次伝播していくようになる。
上記のように、モデル生成部52が強化学習によって学習済モデル71を生成する場合、モデル生成部52は、報酬計算部53と、関数更新部54とを有している。
報酬計算部53は、スケジュール運転実行結果データ45から算出される最後のジョブの完了日時に基づいて、報酬rを計算する。例えば、報酬計算部53は、最後のジョブの完了日時が早い場合には報酬rを増大させ(例えば「1」の報酬を与える)、他方、最後のジョブの完了日時が遅い場合には報酬rを低減する(例えば「−1」の報酬を与える)。
関数更新部54は、報酬計算部53によって計算される報酬に従って、スケジュール運転実行結果データ45に対応する修正後のスケジュールデータ41を決定するための関数を更新し、学習済モデル記憶部70に出力する。例えばQ学習の場合、関数更新部54は、式(1)で表される行動価値関数Q(st,at)をスケジュールデータ41を算出するための関数として用いる。
学習装置50は、以上のような学習を繰り返し実行する。学習済モデル記憶部70は、関数更新部54によって更新された行動価値関数Q(st,at)、すなわち、学習済モデル71を記憶する。
次に、図18を用いて、学習装置50によるスケジュールデータ41の学習処理手順について説明する。図18は、実施の形態3にかかる学習装置による学習処理の処理手順を示すフローチャートである。
データ取得部51は、保守必要時期データ42と、スケジュールデータ41と、スケジュール運転実行結果データ45とを学習用データとして取得する(ステップS410)。
モデル生成部52は、保守必要時期データ42、スケジュールデータ41、およびスケジュール運転実行結果データ45に基づいて報酬を計算する(ステップS420)。具体的には、報酬計算部53は、保守必要時期データ42、スケジュールデータ41、およびスケジュール運転実行結果データ45を取得し、予め定められた報酬基準である最後のジョブの完了日時に基づいて報酬を増加させるか、または報酬を減じるかを判断する。
報酬計算部53は、報酬を増大させると判断した場合に(ステップS420、報酬増大基準)、報酬を増やす(ステップS430)。一方、報酬計算部53は、報酬を減少させると判断した場合に(ステップS420、報酬減少基準)、報酬を減らす(ステップS440)。
関数更新部54は、報酬計算部53によって計算された報酬に基づいて、学習済モデル記憶部70が記憶する式(1)で表される行動価値関数Q(st,at)を更新する(ステップS450)。
学習装置50は、以上のステップS410からS450までのステップを繰り返し実行し、生成された行動価値関数Q(st,at)を学習済モデル71として学習済モデル記憶部70に記憶させる。
なお、実施の形態3に係る学習装置50は、学習済モデル71を学習装置50の外部に設けられた学習済モデル記憶部70に記憶させるものとしたが、学習済モデル記憶部70は、学習装置50の内部に配置されていてもよい。
<活用フェーズ>
図19は、実施の形態3にかかる推論装置の構成を示す図である。推論装置60は、学習済モデル71を用いて、保守必要時期データ42およびスケジュールデータ41から修正後のスケジュールデータ41を推論するコンピュータである。
推論装置60は、最後のジョブが完了する完了時間が短縮された修正後のスケジュールデータ41を推論する。推論装置60は、スケジューリング装置10A内またはスケジューリング装置10B内に配置されてもよいし、スケジューリング装置10A,10Bの外部に配置されてもよい。実施の形態3では、推論装置60がスケジューリング装置10A内に配置されている場合について説明する。
推論装置60は、データ取得部61と、推論部62とを備える。データ取得部61は、保守必要時期データ42およびスケジュールデータ41を取得する。推論部62は、学習済モデル71を用いて、修正後のスケジュールデータである修正スケジュールデータ41Xを推論し、修正スケジュールデータ41Xを停止時期出力部15に出力する。すなわち、推論部62は、学習済モデル71にデータ取得部61が取得した保守必要時期データ42およびスケジュールデータ41を入力することで、最後のジョブが完了する完了時間が短縮された修正スケジュールデータ41Xを推論することができる。停止時期出力部15は、修正スケジュールデータ41Xを表示装置83に表示させる。
なお、実施の形態3では、推論装置60が、モデル生成部52が学習した学習済モデル71を用いて、修正スケジュールデータ41Xを推論する場合について説明したが、推論装置60は、学習装置50以外の他の学習装置から学習済モデル71を取得し、この学習済モデル71に基づいて修正スケジュールデータ41Xを推論してもよい。
つぎに、図20を用いて、推論装置60が、修正スケジュールデータ41Xを推論する処理の処理手順について説明する。図20は、実施の形態3にかかる推論装置による推論処理の処理手順を示すフローチャートである。
データ取得部61は、保守必要時期データ42およびスケジュールデータ41を推論用データとして取得する(ステップS510)。推論部62は、学習済モデル記憶部70に記憶されている学習済モデル71に、推論用データである保守必要時期データ42およびスケジュールデータ41を入力し(ステップS520)、修正スケジュールデータ41Xを得る。推論部62は、得られたデータである、修正スケジュールデータ41Xを、停止時期出力部15に出力する(ステップS530)。停止時期出力部15は、修正スケジュールデータ41Xを表示装置83に表示させる。
加工機81の制御装置82は、修正スケジュールデータ41Xに従って、ジョブを実行する。また、保守作業者は、修正スケジュールデータ41Xに従って、保守を実行する。これにより、推論装置60は、全てのジョブを完了させるまでの時間を短縮させることが可能となる。
なお、実施の形態3では、推論部62が用いる学習アルゴリズムに強化学習を適用した場合について説明したが、これに限られるものではない。学習アルゴリズムについては、強化学習以外にも、教師あり学習、教師なし学習、又は半教師あり学習等を適用することも可能である。
また、モデル生成部52に用いられる学習アルゴリズムとしては、特徴量そのものの抽出を学習する、深層学習(Deep Learning)を用いることもでき、モデル生成部52は、他の公知の方法、例えばニューラルネットワーク、遺伝的プログラミング、機能論理プログラミング、サポートベクターマシンなどに従って機械学習を実行してもよい。
なお、学習装置50および推論装置60は、例えば、ネットワークを介してスケジューリング装置10Aに接続された、スケジューリング装置10Aとは別個の装置であってもよい。また、学習装置50および推論装置60は、クラウドサーバ上に存在していてもよい。
また、モデル生成部52は、複数の制御装置82および複数のスケジューリング装置10Aから取得される学習用データを用いて、修正スケジュールデータ41Xを学習してもよい。なお、モデル生成部52は、同一のエリアで使用される複数の制御装置82および複数のスケジューリング装置10Aから学習用データを取得してもよいし、異なるエリアで独立して動作する複数の制御装置82および複数のスケジューリング装置10Aから収集される学習用データを利用して修正スケジュールデータ41Xを学習してもよい。また、学習装置50は、学習用データを収集する制御装置82およびスケジューリング装置10Aを途中で対象に追加し、或いは、対象から除去することも可能である。さらに、ある制御装置82およびスケジューリング装置10Aに関して修正スケジュールデータ41Xを学習した学習装置50が、この制御装置82およびスケジューリング装置10Aとは別の制御装置82およびスケジューリング装置10Aに適用され、当該別の制御装置82およびスケジューリング装置10Aに対し、修正スケジュールデータ41Xを再学習して学習済モデル71を更新するようにしてもよい。
また、学習装置50は、ユーザに指定された指定期間内における全ての加工機81の合計のジョブ実行時間の割合が大きくなる修正スケジュールデータ41Xを推論するための学習済モデル71を生成してもよい。換言すると、学習装置50は、ユーザに指定された指定期間内における全ての加工機81の保守時間の合計を短縮できる修正スケジュールデータ41Xを推論するための学習済モデル71を生成してもよい。
この場合、推論装置60は、学習装置50が生成した学習済モデル71を用いて、ユーザに指定された指定期間内における全ての加工機81の合計のジョブ実行時間の割合が大きくなる修正スケジュールデータ41Xを推論する。
学習済モデル71が、ユーザに指定された指定期間内における全ての加工機81の保守時間の合計を短縮できるモデルである場合、学習装置50および推論装置60は、ユーザに指定された指定期間内における加工機81の全体の稼働率を高めることができる。
また、学習装置50は、各ジョブの納期を守りつつ、ユーザに指定された指定期間内における全ての加工機81の合計のジョブ実行数が多くなる修正スケジュールデータ41Xを推論するための学習済モデル71を生成してもよい。これにより、学習装置50は、ユーザに指定された指定期間内に実行されるジョブの数を増やすことができる。
この場合、推論装置60は、学習装置50が生成した学習済モデル71を用いて、ユーザに指定された指定期間内における全ての加工機81の合計のジョブ実行数が多くなる修正スケジュールデータ41Xを推論する。
このように、実施の形態3によれば、学習済モデル71が、修正スケジュールデータ41Xにおける最後のジョブの実行が完了するまでの時間を早める修正スケジュールデータ41Xを推論するので、最後のジョブの実行が完了するまでの時間を早めることができる。これにより、加工機81は、ジョブのトータルの実行時間を短縮することが可能となる。
また、学習済モデル71が、特定期間における全ての加工機81の合計のジョブ実行時間の割合が大きくなる修正スケジュールデータ41Xを推論するので、特定期間における全ての加工機81の合計のジョブ実行時間の割合を大きくすることができる。これにより、加工機81は、ジョブを効率良く実行することが可能となる。
また、学習済モデル71が、各ジョブの納期を守りつつ、特定期間における全ての加工機81の合計のジョブ実行数が多くなる修正スケジュールデータ41Xを推論するので、特定期間における全ての加工機81の合計のジョブ実行数を増やすことができる。これにより、加工機81は、ジョブを効率良く実行することが可能となる。
以上の実施の形態に示した構成は、一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、実施の形態同士を組み合わせることも可能であるし、要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
10A,10B スケジューリング装置、11 スケジュール作成部、12 時期情報作成部、13 保守必要時期算出部、14 停止時期算出部、15 停止時期出力部、16 スケジュール修正部、20 ユーザ指定情報、21 加工指示情報、22 ワークID情報、23 加工プログラムID情報、24 対応時間情報、31 消耗品寿命予測時期、32 部品メンテナンス時期、40 時期情報、41 スケジュールデータ、41X 修正スケジュールデータ、42 保守必要時期データ、45 スケジュール運転実行結果データ、50 学習装置、51,61 データ取得部、52 モデル生成部、53 報酬計算部、54 関数更新部、60 推論装置、62 推論部、70 学習済モデル記憶部、71 学習済モデル、81 加工機、82 制御装置、83 表示装置、100 プロセッサ、200 メモリ、300 入力装置、400 出力装置。

Claims (16)

  1. ワイヤ放電加工機に対して複数のジョブを投入するためのスケジュールを示すスケジュールデータを作成するスケジューリング装置であって、
    各ジョブの加工に要する時間が見積もられた加工見積時間に基づいて、前記スケジュールデータを作成するスケジュール作成部と、
    前記ワイヤ放電加工機が用いる加工中に消耗する消耗品、および加工中と非加工中とに消耗する消耗品のそれぞれについて予測された寿命の時期である寿命予測時期、および前記ワイヤ放電加工機が有する部品のメンテナンスの時期であるメンテナンス時期に基づいて、前記ワイヤ放電加工機に対して保守が必要となる時期である保守必要時期を算出する保守必要時期算出部と、
    前記スケジュールデータおよび前記保守必要時期に基づいて、前記ジョブの実行中に前記保守によって前記ワイヤ放電加工機による加工が停止する時期である停止時期を算出する停止時期算出部と、
    前記停止時期を外部装置に出力する出力部と、
    を備えることを特徴とするスケジューリング装置。
  2. ワイヤ放電加工機に対して複数のジョブを投入するためのスケジュールを示すスケジュールデータを作成するスケジューリング装置であって、
    各ジョブの加工に要する時間が見積もられた加工見積時間に基づいて、前記スケジュールデータを作成するスケジュール作成部と、
    前記ワイヤ放電加工機が用いる加工中に消耗する消耗品、および加工中と非加工中とに消耗する消耗品のそれぞれについて予測された寿命の時期である寿命予測時期、および前記ワイヤ放電加工機が有する部品のメンテナンスの時期であるメンテナンス時期に基づいて、前記ワイヤ放電加工機に対して保守が必要となる時期である保守必要時期を算出する保守必要時期算出部と、
    前記スケジュールデータおよび前記保守必要時期に基づいて、前記ジョブの実行中に前記保守によって前記ワイヤ放電加工機による加工が停止する時期である停止時期を算出する停止時期算出部と、
    前記停止時期が前記ジョブのうちの何れかのジョブの実行中になる場合には、前記スケジュールデータ、前記保守必要時期、および前記停止時期に基づいて、前記停止時期が前記ジョブの実行中とならないように前記スケジュールデータを修正するスケジュール修正部と、
    を備えることを特徴とするスケジューリング装置。
  3. 前記スケジュール作成部は、
    前記ワイヤ放電加工機のそれぞれに対して前記スケジュールデータを作成し、
    前記スケジュール修正部は、
    前記停止時期に実行中となるジョブである実行中ジョブの代わりに、全ての前記ワイヤ放電加工機のジョブの中から、前記停止時期に実行中とならないジョブである代替ジョブを抽出できた場合は、前記代替ジョブと前記実行中ジョブとを入れ替えることで前記スケジュールデータを修正し、前記代替ジョブを抽出できなかった場合は、前記保守を前記実行中ジョブの前に設定し、前記保守の後に前記実行中ジョブを設定することで前記スケジュールデータを修正する、
    ことを特徴とする請求項2に記載のスケジューリング装置。
  4. 前記スケジュール修正部は、
    全ての前記スケジュールデータの中で最後にジョブが終了する日時が早くなるように、前記スケジュールデータを修正する、
    ことを特徴とする請求項3に記載のスケジューリング装置。
  5. 前記スケジュール修正部は、
    前記ジョブに設定された優先順位に基づいて前記スケジュールデータを修正する、
    ことを特徴とする請求項2から4の何れか1つに記載のスケジューリング装置。
  6. 前記スケジュール作成部は、
    前記スケジュールデータに対応するスケジュールの実行中に、実行中の前記ジョブの前記加工見積時間をリアルタイムで更新し、
    前記保守必要時期算出部は、
    前記スケジュールデータに対応するスケジュールの実行中に、前記保守必要時期をリアルタイムで更新し、
    前記スケジュール修正部は、
    更新後の前記加工見積時間および更新後の前記保守必要時期に基づいて、前記スケジュールデータを修正する、
    ことを特徴とする請求項2から5の何れか1つに記載のスケジューリング装置。
  7. 前記スケジュール修正部は、
    修正する前の前記スケジュールデータの中で最後にジョブが終了する日時である第1の日時と、修正後の前記スケジュールデータの中で最後にジョブが終了する日時である第2の日時とを比較することで、修正による前記スケジュールデータの改善度を算出し、
    前記改善度は、外部装置に出力される、
    ことを特徴とする請求項2から6の何れか1つに記載のスケジューリング装置。
  8. 前記保守必要時期算出部は、消耗品毎に、加工中と非加工中とに分けて、前記保守必要時期を算出する、
    ことを特徴とする請求項1から7の何れか1つに記載のスケジューリング装置。
  9. 前記保守必要時期算出部は、加工が実施される場合には、全ての消耗品の寿命に基づいて前記保守必要時期を算出し、加工が実施されない場合には非加工中でも消耗される消耗品の寿命に基づいて前記保守必要時期を算出する、
    ことを特徴とする請求項8に記載のスケジューリング装置。
  10. 前記スケジュール修正部は、
    前記ワイヤ放電加工機のうちの第1のワイヤ放電加工機に対して作成した前記スケジュールデータから抽出した前記代替ジョブと、前記ワイヤ放電加工機のうちの第2のワイヤ放電加工機に対して作成した前記スケジュールデータから抽出した前記実行中ジョブとを入れ替えることで前記スケジュールデータを修正する、
    ことを特徴とする請求項3に記載のスケジューリング装置。
  11. 各ジョブの加工に要する時間が見積もられた加工見積時間に基づいて作成されたスケジュールデータと、ワイヤ放電加工機が用いる加工中に消耗する消耗品、および加工中と非加工中とに消耗する消耗品のそれぞれについて予測された寿命の時期である寿命予測時期および前記ワイヤ放電加工機が有する部品のメンテナンスの時期であるメンテナンス時期に基づいて算出された前記ワイヤ放電加工機に対して保守が必要となる時期である保守必要時期と、修正された前記スケジュールデータである修正スケジュールデータおよび前記保守必要時期に従って前記ワイヤ放電加工機が加工を実行した場合の実行結果を示すスケジュール運転実行結果データと、を含む学習用データを取得するデータ取得部と、
    前記学習用データを用いて、前記スケジュールデータおよび前記保守必要時期から前記スケジュール運転実行結果データに対応する前記修正スケジュールデータを推論するための学習済モデルを生成するモデル生成部と、
    を備え、
    前記学習済モデルは、前記修正スケジュールデータにおける最後のジョブの実行が完了するまでの時間を早める前記修正スケジュールデータを推論するためのモデルである、
    ことを特徴とする学習装置。
  12. 各ジョブの加工に要する時間が見積もられた加工見積時間に基づいて作成されたスケジュールデータと、ワイヤ放電加工機が用いる加工中に消耗する消耗品、および加工中と非加工中とに消耗する消耗品のそれぞれについて予測された寿命の時期である寿命予測時期および前記ワイヤ放電加工機が有する部品のメンテナンスの時期であるメンテナンス時期に基づいて算出された前記ワイヤ放電加工機に対して保守が必要となる時期である保守必要時期と、を推論用データとして取得するデータ取得部と、
    修正された前記スケジュールデータである修正スケジュールデータを推論するための学習済モデルを用いて、前記スケジュールデータおよび前記保守必要時期から前記修正スケジュールデータを推論する推論部と、
    を備え、
    前記学習済モデルは、前記修正スケジュールデータにおける最後のジョブの実行が完了するまでの時間を早める前記修正スケジュールデータを推論するためのモデルである、
    ことを特徴とするスケジューリング装置。
  13. 各ジョブの加工に要する時間が見積もられた加工見積時間に基づいて作成されたスケジュールデータと、ワイヤ放電加工機が用いる加工中に消耗する消耗品、および加工中と非加工中とに消耗する消耗品のそれぞれについて予測された寿命の時期である寿命予測時期および前記ワイヤ放電加工機が有する部品のメンテナンスの時期であるメンテナンス時期に基づいて算出された前記ワイヤ放電加工機に対して保守が必要となる時期である保守必要時期と、修正された前記スケジュールデータである修正スケジュールデータおよび前記保守必要時期に従って前記ワイヤ放電加工機が加工を実行した場合の実行結果を示すスケジュール運転実行結果データと、を含む学習用データを取得するデータ取得部と、
    前記学習用データを用いて、前記スケジュールデータおよび前記保守必要時期から前記スケジュール運転実行結果データに対応する前記修正スケジュールデータを推論するための学習済モデルを生成するモデル生成部と、
    を備え、
    前記学習済モデルは、特定期間における全ての前記ワイヤ放電加工機の合計のジョブ実行時間の割合が大きくなる前記修正スケジュールデータを推論するモデルである、
    ことを特徴とする学習装置。
  14. 各ジョブの加工に要する時間が見積もられた加工見積時間に基づいて作成されたスケジュールデータと、ワイヤ放電加工機が用いる加工中に消耗する消耗品、および加工中と非加工中とに消耗する消耗品のそれぞれについて予測された寿命の時期である寿命予測時期および前記ワイヤ放電加工機が有する部品のメンテナンスの時期であるメンテナンス時期に基づいて算出された前記ワイヤ放電加工機に対して保守が必要となる時期である保守必要時期と、を推論用データとして取得するデータ取得部と、
    修正された前記スケジュールデータである修正スケジュールデータを推論するための学習済モデルを用いて、前記スケジュールデータおよび前記保守必要時期から前記修正スケジュールデータを推論する推論部と、
    前記学習済モデルは、特定期間における全ての前記ワイヤ放電加工機の合計のジョブ実行時間の割合が大きくなる前記修正スケジュールデータを推論するモデルである、
    ことを特徴とするスケジューリング装置。
  15. 各ジョブの加工に要する時間が見積もられた加工見積時間に基づいて作成されたスケジュールデータと、ワイヤ放電加工機が用いる加工中に消耗する消耗品、および加工中と非加工中とに消耗する消耗品のそれぞれについて予測された寿命の時期である寿命予測時期および前記ワイヤ放電加工機が有する部品のメンテナンスの時期であるメンテナンス時期に基づいて算出された前記ワイヤ放電加工機に対して保守が必要となる時期である保守必要時期と、修正された前記スケジュールデータである修正スケジュールデータおよび前記保守必要時期に従って前記ワイヤ放電加工機が加工を実行した場合の実行結果を示すスケジュール運転実行結果データと、を含む学習用データを取得するデータ取得部と、
    前記学習用データを用いて、前記スケジュールデータおよび前記保守必要時期から前記スケジュール運転実行結果データに対応する前記修正スケジュールデータを推論するための学習済モデルを生成するモデル生成部と、
    を備え、
    前記学習済モデルは、各ジョブの納期を守りつつ、特定期間における全ての前記ワイヤ放電加工機の合計のジョブ実行数が多くなる前記修正スケジュールデータを推論するモデルである、
    ことを特徴とする学習装置。
  16. 各ジョブの加工に要する時間が見積もられた加工見積時間に基づいて作成されたスケジュールデータと、ワイヤ放電加工機が用いる加工中に消耗する消耗品、および加工中と非加工中とに消耗する消耗品のそれぞれについて予測された寿命の時期である寿命予測時期および前記ワイヤ放電加工機が有する部品のメンテナンスの時期であるメンテナンス時期に基づいて算出された前記ワイヤ放電加工機に対して保守が必要となる時期である保守必要時期と、を推論用データとして取得するデータ取得部と、
    修正された前記スケジュールデータである修正スケジュールデータを推論するための学習済モデルを用いて、前記スケジュールデータおよび前記保守必要時期から前記修正スケジュールデータを推論する推論部と、
    前記学習済モデルは、各ジョブの納期を守りつつ、特定期間における全ての前記ワイヤ放電加工機の合計のジョブ実行数が多くなる前記修正スケジュールデータを推論するモデルである、
    ことを特徴とするスケジューリング装置。
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