JP2019030968A - 印刷データの処理装置、処理方法及び処理プログラム。 - Google Patents

印刷データの処理装置、処理方法及び処理プログラム。 Download PDF

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普 萩森
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巧 加藤
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Hiroshi Okuno
浩 奥野
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Abstract

【課題】 インク、バインダ等の消費材の残量がある状態での取り替えによる廃棄量を抑制する。【解決手段】 処理装置10は、消費材に基づく印刷を印刷装置50に実行させる複数の印刷データを構成する複数の印刷ジョブ(A,・・・,F)を記憶する記憶部14と、処理部12と、を備える。処理部12は、消費材の残量を取得する取得部71と、複数の印刷ジョブの各々に対する消費材の消費量を予測する予測部72と、消費材の残量と消費材の消費量とに基づき、複数の印刷ジョブのうちの連続して印刷可能な一群の印刷ジョブ(A,・・・,D)を特定する特定部74と、一群の印刷ジョブに関連する報知情報をユーザに報知する報知部(例えば表示部20)を制御する報知制御部(例えば表示制御部75)と、を有する。【選択図】 図3

Description

本発明は、インク、トナー等の色材でのメディアへの印刷をインクジェットプリンタ、電子写真プリンタ等のプリンタ(2Dプリンタ)、又はバインダ等の結合剤での粉末からの印刷(立体造形)をバインダジェットプリンタ等のプリンタ(3Dプリンタ)等の印刷装置に実行させる印刷データを処理する装置(処理装置)、方法(処理方法)及びプログラム(処理プログラム)等に関する。
特許文献1は、プリンタ(インクジェットプリンタ)を開示し、特許文献1の図2のプリンタでは、インクが空の状態(インクエンド状態)になって、突然印字ができなくなるような事態を回避するため、あらかじめインクが残りわずかの状態(ニアエンド状態)であることを検出するニアエンドセンサ41,42を備えている(特許文献1の段落[0003],[0038]参照)。
特許文献2は、プリンタを開示し、特許文献2の図1のプリンタでは、インク残量センサ21Y,21M,21C,21Kを備えて、インクの残量が閾値を下回った状態(ニアエンド状態)を検出することができる(特許文献2の段落[0025],[0026]参照)。特許文献1のプリンタでは、ニアエンド状態の警告が出力され続けるので、特許文献2のプリンタでは、シート残数センサ22を更に備えて、インク残量がシート残数よりも少ない時にだけ、警告処理を実行することができる(特許文献2の段落[0005],[0008],[0030]参照)。
特許文献3の図1は、三次元造形装置(3Dプリンタ)を開示し、特許文献3の図5の三次元造形装置のマイクロコンピュータでは、カートリッジ内のバインダ及びインクの残量を取得する取得部76と、取得した残量で印刷(立体造形)が不可能である時にバインダ及びインクを間引く間引き部84と、を備えることができる(特許文献3の要約書参照)。
特許文献4の図1は、ホストコンピュータとカラー画像出力装置とを備えるシステム(印刷システム)を開示し、特許文献4のシステムでは、印刷データがホストコンピュータによって準備されて、その印刷データは、ホストコンピュータからカラー画像出力装置に送信される。カラー画像出力装置によって受信された印刷データ(印刷ジョブ)は、カラー画像出力装置側で、処理される。言い換えれば、特許文献4のカラー画像出力装置は、印刷データ(印刷ジョブ)を処理する処理部(処理装置)として、印刷動作制御部を備えている。
具体的には、特許文献4の印刷動作制御部は、カラー画像出力装置のRAM内の複数の印刷ジョブで構成される印刷順序テーブルを参照して、色数別印刷を行うものである。より具体的には、特許文献4の図4に示されるように、印刷動作制御部は、RAM内の印刷順序テーブルの複数の印刷ジョブをカラートナーの色数で昇順にソート処理を行う。次に、印刷動作制御部は、複数の印刷ジョブの各々に対して、色数が同一の印刷ジョブを1カテゴリとして区分する。次に、印刷動作制御部は、複数のカテゴリの各々に対して、基本切り換え順番(K(ブラック)/M(マゼンタ)/Y(イエロー)/C(シアン))に似通っている順に並べ替える。次に、印刷動作制御部は、得られた印刷順序テーブルをRAMにストアする。
特許文献4の図5に示されるように、カラートナーの色数が第1に優先され、基本切り換え順番が第2に優先される。これにより、カラートナーを機械的に切り換える動作が少なくなるので、カラー画像出力装置は、印刷処理速度をより速くすることができる。
特開2002−210998号公報 特開2016−002678号公報 特開2016−203406号公報 特開2000−112202号公報
特許文献1のプリンタでは、インクが空の状態(インクエンド状態)を表示可能であるが、ユーザは、いつインクが空になるのか事前に認識することができない。言い換えれば、連続印刷する前に、或いは、長時間印刷する前に、ユーザは、インクが空でないカートリッジをインク残量が十分であるカートリッジに取り替える必要がある。特許文献2のプリンタでは、インクが空になる前に、例えば特許文献2の図4のような下限表示(「まもなくインク切れです イエロー」)を実行可能である。しかしながら、例えば夜中に無人で印刷をする時に、誰もその下限表示を認識することができない。したがって、例えば無人で、連続印刷する前に、或いは、長時間印刷する前に、ユーザは、インクが空でないカートリッジをインク残量が十分であるカートリッジに取り替える必要がある。
特許文献3の三次元造形装置では、例えば複数の印刷ジョブを通して、取得した残量で印刷(立体造形)が不可能であるか否かを判定することができない。言い換えれば、例えば2つの印刷ジョブのうちの最初の印刷ジョブで印刷(立体造形)が不可能である時に、例えばバインダ及びインクを間引く、又は縮小された印刷データを使用する必要がある。別の観点で言えば、特許文献3の三次元造形装置では、例えば2つの印刷ジョブのうちの次の印刷ジョブで印刷(立体造形)が不可能であるか否かを判定することができない。具体的には、最初の印刷ジョブと次の印刷ジョブとを順番を入れ替える時に、次の印刷ジョブでは印刷(立体造形)が可能であり、その後に、バインダ及びインクを補充する状態で、最初の印刷ジョブでも印刷(立体造形)が可能であることがある。
なお、特許文献4は、印刷速度を重視する観点から印刷ジョブの並べ替えを示唆しているにすぎず、特許文献1〜3の課題を解決することができない。
本発明の1つの目的は、インク、バインダ等の消費材の残量がある状態での取り替えによる廃棄量を抑制可能な印刷を印刷装置に実行させる印刷データを処理する装置(処理装置)等を提供することである。本発明のもう1つの目的は、いつ消費材が空になるのか印刷前に認識可能な印刷データの処理装置等を提供することである。本発明の他の目的は、以下に例示する態様及び最良の実施形態、並びに添付の図面を参照することによって、当業者に明らかになるであろう。
以下に、本発明の概要を容易に理解するために、本発明に従う態様を例示する。
本発明に従う態様において、処理装置は、消費材に基づく印刷を印刷装置に実行させる複数の印刷データを構成する複数の印刷ジョブを記憶する記憶部と、前記複数の印刷ジョブを管理する処理部と、を備える。前記処理部は、前記消費材の残量を取得する取得部と、前記複数の印刷ジョブの各々に対する前記消費材の消費量を予測する予測部と、前記残量と前記消費量とに基づき、前記複数の印刷ジョブのうちの連続して印刷可能な一群の印刷ジョブを特定する特定部と、前記特定部によって特定された前記一群の印刷ジョブに関連する報知情報をユーザに報知する報知部を制御する報知制御部と、を有する。
本発明に従う態様では、複数の印刷ジョブのうちの連続して印刷可能な一群の印刷ジョブが特定部によって特定されて、その一群の印刷ジョブに関連する報知情報がユーザに報知されるように、報知制御部は、報知部を制御することができる。1例として、例えば複数の印刷ジョブのすべてが連続して印刷可能な一群の印刷ジョブに含まれる時に、ユーザは、消費材を取り替えず、印刷装置は、その消費材の残量だけで複数の印刷ジョブのすべてを受け入れることができる。仮に、複数の印刷ジョブのすべてが連続して印刷可能であるか否かをユーザが認識できない場合、ユーザは、複数の印刷ジョブのすべてを確実に実行するために、十分な残量を有する消費材を取り替えて、廃棄してしまう。本発明に従う態様では、このような消費材の残量がある状態での取り替えによる廃棄量を抑制することができる。
当業者は、例示した本発明に従う態様が、本発明の精神を逸脱することなく、さらに変更され得ることを容易に理解できるであろう。
図1(A)は、印刷装置の適用例を示し、図1(B)は、図1(A)の印刷装置の概略構成例を示す。 図2(A)は、本発明に従う処理装置の典型的な適用例を含む処理システム(印刷システム)の構成例を示し、図2(B)は、図2(A)の処理装置で処理される印刷ジョブリストの表示例を示し、図2(C)は、図2(A)の処理装置の概略構成例を示す。 図3(A)は、複数の印刷ジョブが実行される前のインクの残量の具体例を示し、図3(B)〜図3(E)の各々は、本発明に従う処理装置によって処理された後の、複数の印刷ジョブのうちの連続して印刷可能な一群の印刷ジョブに関連する報知情報の具体例を示す。 本発明に従う処理装置の動作例を表すフローチャートを示す。 例えば図2(C)の処理部の概略構成例を示す。
以下に説明する最良の実施形態は、本発明を容易に理解するために用いられている。従って、当業者は、本発明が、以下に説明される実施形態によって不当に限定されないことを留意すべきである。
図1(A)は、印刷装置の適用例を示す。図1(A)に示されるように、印刷装置50は、典型的には、インクジェットプリンタであり、1例として、メディア100上にインクを塗布することによって、メディア100を例えば大型の看板、ポスター等を印刷物として生成可能なインク式の大型プリンタが図示されている。ここで、メディア100は、普通紙などの紙類であってもよく、ポリ塩化ビニル、ポリエステル等の樹脂類であってもよく、或いは、アルミニウム材、鉄材等の金属類であってもよく、様々な材料で構成可能である。メディア100は、典型的には、図示されるように、シート材であり、具体的には、ロールに巻かれたロールメディアである。
なお、印刷装置50は、図1(A)に図示されるインクジェットプリンタに限定されず、例えば電子写真プリンタ、バインダジェットプリンタ等のその他の印刷装置であってもよい。
図1(A)の印刷装置50は、概して、印刷用のインクを出力し、且つ典型的には水平方向又は左右方向にレール(広義には、ガイド)上を移動可能なインクジェットヘッド58(広義には、プリントヘッド)を備えている。また、印刷装置50は、概して、インクジェットヘッド58に供給されるインクを貯蔵するインクカートリッジ54を更に備えている。また、印刷装置50は、概して、電源ボタン、設定ボタン等の操作ボタンを有する操作パネル52(広義には、操作部)を更に備えることができる。
図1(B)は、図1(A)の印刷装置50の概略構成例を示す。図1(B)に示されるように、インクカートリッジ54は、メディア100が例えばカラー画像を形成可能であるように、カラーインクを貯蔵し、例えば、シアンインク、マゼンタインク、イエローインク及びブラックインクをそれぞれ貯蔵するカラーインク用のインクカートリッジ54C、54M、54Y及び54Kを有する。
なお、インクカートリッジ54は、カラーインク以外の例えば白インク、シルバーインク(メタリックインク)等の特定のインクを貯蔵する特定のインク用のインクカートリッジ(図示せず)を更に有してもよい。
また、カラーインク用のインクカートリッジ54C、54M、54Y及び54Kは、例えばライトシアン用のインクカートリッジ(図示せず)及び例えばライトマゼンタ用のインクカートリッジ(図示せず)を更に有してもよい。言い換えれば、カラーインクは、一般的である4色のシアンインク、マゼンタインク、イエローインク及びブラックインクに限定されず、例えば、6色のインク、又は7色のインク、又は3色のインク等の4色以外の色数のインクで構成されてもよい。
図1(B)の例において、インクジェットヘッド58は、インクカートリッジ54C、54M、54Y及び54Kにそれぞれ対応するインクジェットヘッド58C、58M、58Y及び58Kを有する。また、インクカートリッジ54C、54M、54Y及び54Kとインクジェットヘッド58C、58M、58Y及び58Kとの間には、インクチューブ56が設けられて、インクジェットヘッド58は、所望のインク又は色を出力することができる。
図1(B)の例において、印刷装置50は、概して、処理部62、記憶部64及び通信部66を更に有し、印刷データに基づきインクジェットヘッド58(インクジェットヘッド58C、58M、58Y及び58K)を制御することができる。処理部62、記憶部64及び通信部66は、例えばマイクロコンピュータ又はマイクロコントローラで構成され、例えばCPU(或いはMPU又はMCU)、ROM、RAM、入出力インターフェース等を含むことができる。例えば、ROMは、CPUに所定の動作を実行させるプログラムを記憶し、RAMは、CPUのワーク領域を形成することができる。なお、処理部62、記憶部64及び通信部66は、ASIC、FPGA等で構成されてもよい。
印刷装置50の具体的な構成については、公知であるので、その説明を省略するが、印刷装置50は、例えば特開2017−071135号公報に開示されるようなクリーニング装置を備えることができる。また、印刷装置50は、例えば特開2012−091386号公報の図1〜図3に開示されるようなカッティングヘッドを更に備えたカッティングヘッド付きプリンタで構成されてもよい。
図2(A)は、本発明に従う処理装置の典型的な適用例を含む処理システム(印刷システム)の構成例を示す。図2(A)に示されるように、処理装置10は、典型的には、RIP(Raster Image Processor)装置であり、印刷装置50の外部に設けられている。しかしながら、処理装置10は、印刷装置50の内部も設けられてもよく、言い換えれば、印刷装置50の処理部62、記憶部64及び通信部66が処理装置10の機能を有してもよい。
図2(A)の例において、処理装置10の入力部は、例えば2つのフォルダ42及び44(代替的に、1つのフォルダであってもよく、或いは、3つ以上のフォルダであってもよい。)に接続される一方、処理装置10の出力部は、例えば印刷装置50に接続されている。図2(A)のフォルダ42,44、処理装置10及び印刷装置50は、ネットワーク接続されているが、例えば処理装置10と印刷装置50とは、例えばUSB接続されてもよい。また、図示されない例えばパーソナルコンピュータで生成された印刷データ(例えばEPS形式のデジタルデータ)が例えば2つのフォルダ42又は44の何れか一方に入力されるが、典型的にはサーバ(代替的に、パーソナルコンピュータであってもよい。)で構成される処理装置10で例えばEPS形式のデジタルデータが生成されてもよい。
処理装置10は、入力した例えばEPS形式のデジタルデータをラスター形式のデジタルデータ(ラスターイメージ又はビットマップ画像)を変換する。次に、処理装置10は、例えばラスター形式のデジタルデータを印刷装置50が解釈できるネイティブ形式のデジタルデータ(ネイティブデータ)に変換し、出力することができる。処理装置10は、複数の印刷データ(EPS形式のデジタルデータ、ラスター形式のデジタルデータ、ネイティブ形式のデジタルデータ)を取り扱うことができる。
本明細書において、EPS形式のデジタルデータは、初期の印刷データ又は印刷用データと呼ぶことができ、処理装置10は、印刷用データに印刷装置50用の印刷条件を追加することができる。印刷条件が追加されていない印刷用データは、広義の印刷ジョブと呼ぶことができる一方、印刷条件が追加された印刷用データは、狭義の印刷ジョブと呼ぶことができる。処理装置10は、印刷条件が追加された印刷用データ(狭義の印刷ジョブ)をRIP処理して、ラスター形式のデジタルデータ(中間の印刷データと呼ぶことができる。)を生成し、その後、ネイティブ形式のデジタルデータ(最後の印刷データと呼ぶことができる。)を生成することができる。
図2(A)の処理装置10は、典型的にはRIPサーバ(代替的に、RIPパーソナルコンピュータであってもよい。)であるRIP装置として機能し、処理装置10には、典型的にはディスプレイである表示部20と、典型的にはキーボード32及びマウス34である操作部と、が更に接続されている。処理装置10のユーザは、複数のEPS形式のデジタルデータを例えば2つのフォルダ42及び44で入力し、フォルダ単位で複数のEPS形式のデジタルデータの各々に印刷条件をキーボード32及びマウス34を介して設定又は追加し、それぞれに印刷条件が追加された複数のEPS形式のデジタルデータ(複数の印刷ジョブ)を印刷ジョブリストとして生成する。
図2(B)は、図2(A)の処理装置10で処理される印刷ジョブリストの表示例を示す。図2(B)は、A入力に対応するフォルダ42に入力された複数のEPS形式のデジタルデータに対して印刷ジョブリストが作成されていない状態を示し、言い換えれば、ディスプレイ又は表示部20は、作成後の印刷ジョブリストを表示可能である。同様に、B入力に対応するフォルダ44に入力された複数のEPS形式のデジタルデータに対して印刷ジョブリストが作成されることを条件に、ディスプレイ又は表示部20は、B入力のタブで、作成後の印刷ジョブリストを表示可能である。
図2(C)は、図2(A)の処理装置10の概略構成例を示す。図2(C)の例において、処理装置10は、概して、処理部12、記憶部14及び通信部16を有する。処理部12、記憶部14及び通信部16は、例えばサーバ(広義には、コンピュータ)で構成され、処理部12は、サーバの例えばCPU(或いはMPU又はMCU)に対応し、記憶部14は、サーバの例えばROM及びRAM、並びに例えばHDDに対応し、通信部16は、サーバの例えばネットワーク接続モジュール(例えば、LANボード)に対応する。例えば、ROMは、CPUに所定の動作を実行させるプログラム(処理プログラム)を記憶し、RAMは、CPUのワーク領域を形成することができる。HDD(代替的に、SSDであってもよい。)は、例えば2つのフォルダ42及び44を形成し、複数の印刷データ(EPS形式のデジタルデータ、ラスター形式のデジタルデータ、ネイティブ形式のデジタルデータ)及び複数の印刷ジョブの順序を表す印刷ジョブリストを記憶することができる。
図3(A)は、複数の印刷ジョブが実行される前のインクの残量の具体例を示し、図3(B)は、本発明に従う処理装置10(代替的に、処理装置10の機能を有する印刷装置50であってもよい。)によって処理された後の印刷ジョブリストの具体例を示す。図2(C)の処理部12(代替的に、図1(B)の処理部62であってもよい。)は、複数の印刷ジョブを管理することができる。具体的には、図3(B)に示されるように、例えばフォルダ42に例えば6個の印刷用データが入力されて、6個の印刷用データの各々に印刷装置50での印刷条件が付加されて、6個の印刷ジョブが処理装置10側で生成される。
図3(B)を参照すれば、6個の印刷ジョブが順次に作成されて、印刷ジョブ0A〜印刷ジョブFが作成順に、例えば表示部20(代替的に、図1(B)の操作パネルの表示部)に表示される。図3(B)の印刷ジョブリストは、印刷ジョブA、B、C、D、E及びFでシアンインク(C)、マゼンタインク(M)、イエローインク(Y)及びブラックインク(K)が消費されることを表している。
仮に、図3(B)の印刷ジョブリストの順で、印刷装置50に出力される複数の印刷データが作成される場合には、印刷装置50は、図3(B)に示される印刷ジョブA〜印刷ジョブFの順序で、6個の印刷ジョブを実行することになる(比較例)。
このような比較例において、印刷ジョブA〜Dを実行後、印刷ジョブEの実行が開始される前に、ユーザは、マゼンタインクのその時点での残量では、印刷ジョブEが実行できないことを認識することができる。或いは、印刷ジョブA〜Dを実行後、印刷ジョブEの実行途中で印刷ジョブEが中断されて、ユーザは、印刷ジョブEが完了しないことを認識することができる。別の観点から考えれば、ユーザは、印刷ジョブA〜印刷ジョブFのすべてが実行されるように、印刷ジョブAの実行が開始される前に、例えば残量が30[cc]であるマゼンタインク用のインクカートリッジ54Mを新品のインクカートリッジ54Mに取り替えることができる。但し、この取り替えにより、残量が30[cc]であるマゼンタインクを無駄に廃棄してしまう。
図3(B)を参照すれば、複数の印刷ジョブA〜Fのうちの連続して印刷可能な一群の印刷ジョブA〜Dが特定されている。図2(C)の処理部12によれば、各インクの残量を取得し(図3(A)参照)、各印刷ジョブに対する各インクの消費量を予測し、一群の印刷ジョブA〜Dのうちの最後の印刷ジョブD(特定の印刷ジョブ)を特定することができる(図3(B)参照)。また、図2(A)の表示部20は、図2(B)の例えばジョブリスト内に、最後の印刷ジョブDに関する表示情報(図3(B)の例では、「(ここまで連続印刷可能)」)を表示し、ユーザにその内容を報知することができる。なお、最初の印刷ジョブAだけが印刷可能であって、残りの印刷ジョブB〜Fが印刷不可能である場合、一群の印刷ジョブとして、1つの印刷ジョブ(印刷ジョブA)だけが特定されてもよい。
その後、ユーザは、一群の印刷ジョブA〜Dだけを実行し、言い換えれば、印刷ジョブE,Fを選択しない又は削除することができる。言い換えれば、例えば残量が30[cc]であるマゼンタインク用のインクカートリッジ54Mのままで、新品のインクカートリッジ54Mに取り替えないので、或いは、一群の印刷ジョブA〜Dの完了後に新品のインクカートリッジ54Mに取り替えるので、取り替えによるマゼンタインクの廃棄量を抑制することができる。
印刷装置50は、図3(B)に示される印刷ジョブA,B,C,Dの順序で、4個の印刷ジョブを実行する時に、例えばマゼンタインクの残量は、30[cc]から、25(=30−5)[cc],25(=25−0)[cc],15(=25−10)[cc],5(=15−10)[cc]の順序で変化する。したがって、一群の印刷ジョブA〜Dのうちの最後の印刷ジョブDが完了した後に古いインクカートリッジ54Mを新品のインクカートリッジ54Mに取り替える時に、取り替えによるマゼンタインクの廃棄量は、5[cc]だけである。
図3(C)〜図3(E)の各々は、複数の印刷ジョブA〜Fのうちの連続して印刷可能な一群の印刷ジョブA〜Dに関連する表示情報(広義には、報知情報)の他の具体例を示す。図2(C)の処理部12によれば、好ましくは、一群の印刷ジョブA〜Dのうちの最後の印刷ジョブDが完了した後のマゼンタインクの残量(5[cc])だけで完了可能な印刷ジョブとして、例えば印刷ジョブF(特定の印刷ジョブ)を特定することができる。具体的には、図2(A)の表示部20(代替的に、図示されないスピーカ等の音声出力部)は、一群の印刷ジョブA〜Dに後続する後続の印刷ジョブE,Fの順序の並び替えが可能であることをユーザに表示又は報知することができる(図3(C)参照)。これにより、ユーザは、例えばマウス34を介して、例えば表示部20によって表示される選択ボタン(具体的には、例えば図3(C)の「はい」、「いいえ」等)の選択によって、処理部12は、印刷ジョブE,Fの順序の並び替えを実行することができる。
印刷ジョブEと印刷ジョブFとが入れ替えされる時に、図2(A)の表示部20は、後続の印刷ジョブE,Fの順序の並び替え後の、連続して印刷可能な一群の印刷ジョブA,B,C,D,Fの順番を表示し、並び替え後の一群の印刷ジョブA,B,C,D,Fに関連する表示情報として、最後の印刷ジョブF(特定の印刷ジョブ)を特定することができる(図3(D)参照)。印刷装置50は、図3(D)に示される印刷ジョブA,B,C,D,Fの順序で、5個の印刷ジョブを実行する時に、例えばマゼンタインクの残量は、30[cc]から、25(=30−5)[cc],25(=25−0)[cc],15(=25−10)[cc],5(=15−10)[cc],0(=5−5)[cc]の順序で変化する。したがって、並び替え後の一群の印刷ジョブブA,B,C,D,Fのうちの最後の印刷ジョブFが完了した後に古いインクカートリッジ54Mを新品のインクカートリッジ54Mに取り替える時に、取り替えによるマゼンタインクの廃棄量は、0[cc]又は極僅かだけである。
図2(A)の表示部20は、好ましくは、並び替え後の一群の印刷ジョブA,B,C,D,Fを実行する前に、並び替え後の一群の印刷ジョブの印刷終了時間をユーザに表示又は報知することができる(図3(E)参照)。これにより、ユーザは、並び替え後の一群の印刷ジョブA,B,C,D,Fの印刷を無人で印刷装置50で実行させ、予測された印刷終了時間の前後に印刷装置50の配置場所まで戻り、古いインクカートリッジ54Mを新品のインクカートリッジ54Mに取り替えることができる。特に、夜間に複数の印刷ジョブを連続して印刷装置50に実行させる時に、印刷終了時間のユーザへの報知は、有益である。
言い換えれば、一群の印刷ジョブを実行する前に、印刷終了時間をユーザが認識できる場合、表示部20は、一群の印刷ジョブのうちの最後の印刷ジョブをユーザに表示しなくてもよい。また、処理部12は、一群の印刷ジョブA〜Dに後続する後続の印刷ジョブE,Fの順序の並び替えを実行しないで、表示部20は、並び替え前の一群の印刷ジョブA〜Dの印刷終了時間をユーザに表示してもよく、場合によっては、その表示を省略し、一群の印刷ジョブA〜Dの印刷終了時間だけをユーザに表示してもよい。
図4は、本発明に従う処理装置10の動作例を表すフローチャートを示し、図5は、例えば図2(C)の処理部12の概略構成例を示す。なお、以下に説明するフローチャートは、図1(B)の処理部12によって実現されてもよく、即ち、本発明に従う印刷装置50の動作例を表してもよい。
図4のフローチャートの流れとして、典型的には、図2(C)の通信部16(処理装置10の入力部とも呼べる。)は、第1の印刷ジョブ(広義の印刷ジョブ)から第N(Nは、2以上の整数である。図3(B)の例では、N=6)の印刷ジョブ(広義の印刷ジョブ)を順次に受信し、図2(C)の処理部12又は図5のメイン処理部70は、それらに印刷条件を追加し、図2(C)の処理部12又は図5の記憶制御部73は、複数の印刷ジョブ(狭義の印刷ジョブ)を記憶部14に印刷ジョブリスト(処理前の印刷ジョブリスト)として記憶させる。
1例として、図2(C)の通信部16は、図2(A)の例えば2つのフォルダ42及び44で複数の印刷ジョブ(広義の印刷ジョブ)を受信又は入力する。例えばフォルダ42に、複数の印刷ジョブA〜Fが順次に入力されて、或いは、フォルダ42内から複数の印刷ジョブA〜Fが順次に選択されて、記憶部14は、それぞれに印刷条件が追加された例えば複数の印刷ジョブA〜F(狭義の印刷ジョブ)からなる印刷ジョブリストを記憶する。
次に、ユーザは、例えば、印刷ジョブリスト内の複数の印刷ジョブA〜Fのすべてを選択し、処理部12でRIP処理を開始させる。その後、図2(C)の処理部12又は図5のメイン処理部70は、印刷ジョブリスト内の印刷ジョブの数Nをカウントし(図4のステップS01参照)、例えばN=6を得る。
次に、図2(C)の処理部12又は図5の予測部72は、変数iに初期値(例えば「1」)を設定し(図4のステップS02参照)、第1の印刷ジョブ(具体的には、印刷ジョブA)のインク消費量(例えばシアンインクの消費量10[cc]、マゼンタインクの消費量5[cc]、イエローインクの消費量10[cc]及びブラックインクの消費量10[cc])を予測する(図4のステップS04参照)。図2(C)の処理部12又は図5の記憶制御部73は、第1の印刷ジョブのインク消費量を記憶部14に記憶する(図4のステップS04参照)。なお、予測部72は、各インクに対して、例えば印刷ジョブAのラスターイメージ(ビットマップ)からどのくらいの数のドットを打つのかをカウントし、予め記憶部14に記憶されている変換式又は変換テーブルを用いて、ドット数からインク消費量を予測することができる。
次に、図2(C)の処理部12又は図5の予測部72は、変数iを「1」だけカウントアップし(図4のステップS06参照)、第2の印刷ジョブ(具体的には、印刷ジョブB)のインク消費量(例えばシアンインクの消費量30[cc]、マゼンタインクの消費量0[cc]、イエローインクの消費量0[cc]及びブラックインクの消費量0[cc])を予測する(図4のステップS04参照)。図2(C)の処理部12又は図5の記憶制御部73は、第2の印刷ジョブのインク消費量を記憶部14に記憶する(図4のステップS04参照)。
図2(C)の処理部12又は図5の予測部72は、変数iがNに到達したか否かを判定し(図4のステップS05参照)、N=6である時に、図2(C)の処理部12又は図5の予測部72は、第3〜第6の印刷ジョブ(具体的には、印刷ジョブC〜F)のインク消費量を予測し(図4のステップS04参照)、図2(C)の処理部12又は図5の記憶制御部73は、第3〜第6の印刷ジョブのインク消費量を記憶部14に記憶する(図4のステップS04参照)。
図2(C)の処理部12又は図5の取得部71は、例えば第1の印刷ジョブのインク消費量を予測する前に、印刷装置50の消費材(例えば図3(A)のシアンインクの残量100[cc]、マゼンタインクの残量30[cc]、イエローインクの残量100[cc]及びブラックインクの残量100[cc])を印刷装置50から取得する(図4のステップS03参照)。
なお、図1(A)の印刷装置50は、例えばインクジェットヘッド58内に、シアンインク、マゼンタインク、イエローインク及びブラックインクの残量センサ58S1、58S2、58S3及び58S4を備え、図5の取得部71は、図2(C)の通信部16及び図1(C)の通信部66を介して、図1(C)の処理部62と通信し、印刷装置50の残量センサ58S1、58S2、58S3及び58S4によって検出されて、記憶部64に記憶されている消費材の残量を取得する。言い換えれば、処理装置10又は取得部71は、消費材の残量の取得を印刷装置50又は処理部62に指示し、これに応じて、処理部62又は残量センサ58S1、58S2、58S3及び58S4は、残量を取得部71に渡す。
残量センサ58S1、58S2、58S3及び58S4は、例えば特開2010−194915号公報に開示されるように、インクタンク(インクカートリッジ54C、54M、54Y及び54K)からヘッド(インクジェットヘッド58C、58M、58Y及び58K)に導かれるインクを一時的に貯蔵するダンパー(図1(B)に図示せず)内に設けられる膜面センサであってもよい。
図4の例では、第1の印刷ジョブのインク消費量を予測する前に、印刷装置50の消費材が取得されているが、変数iがNに到達した後に、即ち第1〜第6の印刷ジョブのインク消費量が予測された後に、ステップS03は、実行されてもよい。
図2(C)の処理部12又は図5の特定部74は、例えば図3(A)のシアンインクの残量100[cc]、マゼンタインクの残量30[cc]、イエローインクの残量100[cc]及びブラックインクの残量100[cc]と、ステップS04で予測された第1〜第6の印刷ジョブ(具体的には、印刷ジョブA〜F)のシアンインク、マゼンタインク、イエローインク及びブラックインクの消費量とに基づき、第1の印刷ジョブから連続して印刷可能である一群の印刷ジョブを特定することができる(図4のステップS07参照)。
例えば図3(B)を参照すれば、印刷ジョブA,B,C,D,Eの順序で、5個の印刷ジョブを実行する時に、マゼンタインクの合計の消費量35[cc](=5[cc]+0[cc]+10[cc]+10[cc]+10[cc])>マゼンタインクの残量30[cc]となってしまう。即ち、マゼンタインクの消費量10[cc]を必要とする印刷ジョブEは、実行することができず、図2(C)の処理部12又は図5の特定部74は、連続して印刷可能である一群の印刷ジョブとして、印刷ジョブA,B,C,Dまでの4個の印刷ジョブだけを特定することができる。
図2(C)の処理部12又は図5の表示制御部(広義には、報知制御部)75は、一群の印刷ジョブA,B,C,Dに関連する表示情報(広義には、報知情報)として、例えばジョブリスト内の最後の印刷ジョブDの表示を強調することができる(図3(B)参照)。なお、表示制御部(広義には、報知制御部)75は、表示部20が最後の印刷ジョブDの表示だけでなく、印刷ジョブA,B,Cの表示を強調するように、表示部20を制御してもよい。
また、図2(C)の処理部12又は図5の特定部74は、一群の印刷ジョブA,B,C,Dに含まれなかった印刷ジョブ(後続の印刷ジョブ)として、例えば印刷ジョブEを特定することができる(図4のステップS07参照)。表示制御部75は、表示部20が印刷ジョブEの表示を強調するように、好ましくは、印刷ジョブEのうちの不足するマゼンタインクの表示も強調するように、表示部20を制御することができる(図3(B)参照)。
加えて、図2(C)の処理部12又は図5の特定部74は、一群の印刷ジョブA,B,C,Dを実行する場合のインクの残量を特定することができる。1例として、一群の印刷ジョブA,B,C,Dを実行する場合のマゼンタインクの残量は、例えば5(=30−5−0−10−10)[cc]である。言い換えれば、特定部74は、一群の印刷ジョブA〜Dのうちの最後の印刷ジョブDが完了した後に古いインクカートリッジ54Mを新品のインクカートリッジ54Mに取り替える時に、取り替えによるマゼンタインクの廃棄量5[cc]を特定することができる。なお、図5の表示制御部75(広義には、報知制御部)は、表示部(広義には、報知部)20が例えばマゼンタインクの残量5[cc]又は廃棄量5[cc]をユーザに表示又は報知するように、表示部20を制御してもよい。
次に、図2(C)の処理部12又は図5の特定部74は、一群の印刷ジョブA,B,C,Dを実行する場合のマゼンタインクの残量5[cc]又は取り替えによるマゼンタインクの廃棄量5[cc]だけで印刷可能である印刷ジョブ(後続の印刷ジョブ)として、例えば印刷ジョブFを特定することができる(図4のステップS07参照)。言い換えれば、後続の印刷ジョブEと後続の印刷ジョブFとが入れ替えされる時に、図2(C)の処理部12又は図5の特定部74は、後続の印刷ジョブE,Fの順序の並び替え後の、連続して印刷可能な一群の印刷ジョブA,B,C,D,Fを特定することができる(図4のステップS07参照)。
表示制御部75は、表示部20が後続の印刷ジョブE,Fの順序の並び替えが可能であること、具体的には、後続の印刷ジョブE,Fの順序の並び替えに関する表示情報として、例えば「印刷ジョブEを飛ばして印刷ジョブFなら、後続の印刷ジョブE,Fの順序の並び替え後の、連続して印刷可能な一群の印刷ジョブA,B,C,D,Fを印刷可能です。」を表示するように、好ましくは、後続の印刷ジョブE,Fの順序の並び替えの実行又は非実行を選択可能な選択ボタンとして、例えば「はい」及び「いいえ」も表示するように、表示部20を制御することができる(図3(C)参照)。
この時に、図2(C)の処理部12又は図5の並び替え部76は、ユーザが例えばマウス34を介して、例えば表示部20によって表示される選択ボタンのうち、「はい」又は「いいえ」のどちらを選択したのかを判定することができる(図4のステップS08参照)。選択ボタン「はい」が選択される時に、並び替え部76は、一群の印刷ジョブA,B,C,Dに後続する後続の印刷ジョブE,Fの順序が並び替えを実行することができる。これに応じて、図2(C)の処理部12又は図5の記憶制御部73は、記憶部14が例えば図3(D)に示される印刷ジョブA,B,C,D,F,Eの順序を記憶するように、好ましくは、並び替え後の一群の印刷ジョブA,B,C,D,Fの各インクの消費量も記憶するように、記憶部14を制御する。
図3(D)を参照すれば、複数の印刷ジョブA〜Fのうちの、並び替え後の連続して印刷可能な一群の印刷ジョブA〜D及びFが特定されている。図2(C)の処理部12又は図5の特定部74は、並び替え後の一群の印刷ジョブA〜D及びFのうちの最後の印刷ジョブFを特定することができる(図3(D)参照)。また、図2(A)の表示部20は、図5の表示制御部75によって制御されて、図2(B)の例えばジョブリスト内に、並び替え後の最後の印刷ジョブFに関する表示情報(図3(D)の例では、「(ここまで連続印刷可能)」)を表示し、ユーザにその内容を報知することができる。
図2(C)の処理部12又は図5の特定部74は、並び替え後の一群の印刷ジョブA,B,C,D,Fに含まれなかった印刷ジョブ(後続の印刷ジョブ)として、例えば印刷ジョブEを特定することができる。表示制御部75は、表示部20が印刷ジョブEの表示を強調するように、好ましくは、印刷ジョブEのうちの不足するマゼンタインクの表示も強調するように、表示部20を制御することができる(図3(D)参照)。
なお、図2(C)の処理部12又は図5の特定部74は、並び替え後の一群の印刷ジョブA,B,C,D,Fを実行する場合のインクの残量を特定してもよい。1例として、並び替え後の一群の印刷ジョブA,B,C,D,Fを実行する場合のマゼンタインクの残量は、例えば0(=30−5−0−10−10−5)[cc]である。言い換えれば、特定部74は、並び替え後の一群の印刷ジョブA〜Dのうちの最後の印刷ジョブFが完了した後に古いインクカートリッジ54Mを新品のインクカートリッジ54Mに取り替える時に、取り替えによるマゼンタインクの廃棄量0[cc]を特定してもよい。同様に、図5の表示制御部75(広義には、報知制御部)は、表示部(広義には、報知部)20が例えばマゼンタインクの残量0[cc]又は廃棄量0[cc]をユーザに表示又は報知するように、表示部20を制御してもよい。
図4のステップS08において例えば図3(C)の選択ボタン「はい」が選択される時に、図2(C)の処理部12又は図5の予測部72は、図3(D)の印刷ジョブリスト中の並び替え後の一群の印刷ジョブA,B,C,D,Fを実行する場合の印刷終了時間を予測することができる。
なお、予測部72は、各インクに対して、例えば印刷ジョブAのラスターイメージ(ビットマップ)からどのくらいの数のドットを打つのかをカウントし、予め記憶部14に記憶されている変換式又は変換テーブルを用いて、ドット数(又はインク消費量)から印刷時間を予測することができる。ところで、インクジェットプリンタ等の印刷装置50では、印刷性能を維持するために、例えば周期的に、メンテナンス処理が実行される場合がある(例えば、特開2017−39261号公報参照)。メンテナンス処理としては、白インク等の色材の沈降性が高いインクについての、チューブ内及びヘッド内における沈降や固化を防止するためのインク循環処理、ヘッドクリーニング処理等をあげることができ(例えば、特開2015−24626号公報の段落[0045]参照)、予測部72によって予測される印刷時間は、実際の印刷時間に加えて、メンテナンス時間を含んでもよい。
表示制御部75は、表示部20が並び替え後の一群の印刷ジョブA,B,C,D,Fを実行する場合の印刷終了時間(印刷ジョブA,B,C,D,Fの印刷時間の合計)を表示するように、表示部20を制御することができる(図4のステップS10参照)。好ましくは、表示制御部75は、表示部20が並び替え後の一群の印刷ジョブA,B,C,D,Fの実行(送信)又は非実行(非送信)を選択可能な選択ボタンとして、例えば「はい」及び「いいえ」も表示するように、表示部20を制御することができる(図3(E)参照)。
図3(E)の例において、印刷終了時間(例えば「**時**分」)は、固定された時間(並び替え後の一群の印刷ジョブA,B,C,D,Fを実行する場合の印刷終了時間を特定した時点での印刷終了時間)であってもよく、或いは、現在の時刻が反映された可変の時刻(現在の時刻に、並び替え後の一群の印刷ジョブA,B,C,D,Fを実行する場合の印刷終了時間を加算した印刷終了時間)であってもよい。
図4のステップS08において例えば図3(C)の選択ボタン「はい」が選択されない時に、或いは、選択ボタン「いいえ」が選択される時に、並び替え部76は、何も実行しないで、図2(C)の処理部12又は図5の特定部74は、図3(B)の印刷ジョブリスト中の並び替え前の一群の印刷ジョブA,B,C,Dを実行する場合の印刷終了時間を特定することができる。表示制御部75は、表示部20が並び替え前の一群の印刷ジョブA,B,C,Dを実行する場合の印刷終了時間を表示するように、表示部20を制御することができる(図4のステップS09参照)。好ましくは、表示制御部75は、表示部20が並び替え前の一群の印刷ジョブA,B,C,Dの実行(送信)又は非実行(非送信)を選択可能な選択ボタンとして、例えば「はい」及び「いいえ」も表示するように、表示部20を制御することができる。
図4のステップS11において例えば図3(E)の選択ボタン「はい」が選択される時に、図2(C)の処理部12又は図5の実行部77は、印刷装置50が例えば図3(D)の印刷ジョブリスト中の並び替え後の一群の印刷ジョブA,B,C,D,Fの順序を印刷するように、図2(C)の通信部16を制御する。
図2(C)の通信部16(処理装置10の出力部とも呼べる。)は、実行部77で決定された順序で、第1の印刷ジョブから第Nの印刷ジョブまでのN個の印刷ジョブのうちの例えば並び替え後の一群の印刷ジョブA,B,C,D,Fで構成される5個の印刷データを印刷装置50に送信又は出力する(図4のステップS12参照)。これに応じて、印刷装置50は、受信した例えば5個の印刷データ(は、それぞれ、例えば図3(E)の印刷ジョブリスト内の順序で並ぶ例えば5個の印刷ジョブA,B,C,D,Fに対応する。)を順次に実行する。
このように、処理装置10の処理部12は、複数の印刷ジョブから、連続して印刷可能な一群の印刷ジョブを抽出する。処理部12は、抽出した印刷ジョブに対応する印刷データを連続させて、通信部16を介して印刷装置50に出力することができる。これにより、処理装置10及び印刷装置50は、インク、バインダ等の消費材の残量がある状態での取り替えによる廃棄量を抑制することができる。加えて、処理装置10は、いつ消費材が空になるのか印刷前に認識可能にすることができる。
なお、図4のステップS11において例えば図3(E)の選択ボタン「いいえ」が選択される時に、図2(C)の処理部12又は図5の実行部77は、印刷を中止し、例えば並び替え後の一群の印刷ジョブA,B,C,D,Fで構成される5個の印刷データを印刷装置50に送信しない(図4のステップS13参照)。その後、表示制御部75は、表示部20が例えば図3(D)の印刷ジョブリストの表示を表示するように、表示部20を制御することができ、ユーザは、印刷ジョブリスト構成する複数の印刷ジョブA,B,C,D,F,Eの一部又は全部を削除し、又は他の印刷ジョブ(図示せず)に変更することができる。
本発明は、上述の例示的な実施形態に限定されず、また、当業者は、上述の例示的な実施形態を特許請求の範囲に含まれる範囲まで、容易に変更することができるであろう。
10・・・処理装置(典型的には、RIPサーバ)、12・・・処理部、14・・・記憶部、16・・・通信部(広義には、入力部及び/又は出力部)、20・・・表示部(広義には、報知部)、32・・・キーボード、34・・・マウス、42,44・・・フォルダ、50・・・印刷装置(典型的には、インクジェットプリンタ)、54・・・インクカートリッジ、56・・・インクチューブ、58・・・インクジェットヘッド(例えば残量センサを含む)、62・・・処理部、64・・・記憶部、66・・・通信部(広義には、入力部及び/又は出力部)、70・・・メイン処理部、71・・・取得部、72・・・予測部、73・・・記憶制御部、74・・・特定部、75・・・表示制御部(広義には、報知制御部)、76・・・並び替え部、77・・・実行部。

Claims (7)

  1. 消費材に基づく印刷を印刷装置に実行させる複数の印刷データを構成する複数の印刷ジョブを記憶する記憶部と、
    前記複数の印刷ジョブを管理する処理部と、
    を備え、
    前記処理部は、
    前記消費材の残量を取得する取得部と、
    前記複数の印刷ジョブの各々に対する前記消費材の消費量を予測する予測部と、
    前記残量と前記消費量とに基づき、前記複数の印刷ジョブのうちの連続して印刷可能な一群の印刷ジョブを特定する特定部と、
    前記特定部によって特定された前記一群の印刷ジョブに関連する報知情報をユーザに報知する報知部を制御する報知制御部と、
    を有する、処理装置。
  2. 前記報知情報は、前記一群の印刷ジョブのうちの最後の印刷ジョブを含む、請求項1に記載の処理装置。
  3. 前記報知情報は、前記一群の印刷ジョブの印刷終了時間を含む、請求項1又は2に記載の処理装置。
  4. 前記処理部は、
    前記残量と前記消費量とに基づき、前記複数の印刷ジョブのうちの、前記一群の印刷ジョブに後続する後続の印刷ジョブの順序を並び替える並び替え部を
    更に含む、請求項1乃至3の何れか1項に記載の処理装置。
  5. 前記処理部は、
    前記一群の印刷ジョブで構成される前記複数の印刷データを実行するか否かを決定する実行部を
    更に有し、
    前記実行部によって実行され前記複数の印刷データを前記印刷装置に出力する出力部を、
    更に備える請求項1乃至4の何れか1項に記載の処理装置。
  6. 第1の印刷ジョブから第N(Nは、2以上の整数)の印刷ジョブを順次に受信すること、
    前記第1の印刷ジョブから前記第Nの印刷ジョブを順次に記憶すること、
    前記第1の印刷ジョブから前記第Nの印刷ジョブまでのうちの第i(iは1からNまでの整数)の印刷ジョブでの消費材の消費量を予測すること、
    前記消費材の残量と前記消費量とに基づき、前記第1の印刷ジョブから連続して印刷可能である特定の印刷ジョブを特定すること、及び
    前記第1の印刷ジョブから前記特定の印刷ジョブまでの一群の印刷ジョブで構成される複数の印刷データを連続して送信すること、
    を含む処理方法。
  7. コンピュータを
    複数の印刷ジョブを順次に入力する入力部、
    前記複数の印刷ジョブから、連続して印刷可能な一群の印刷ジョブを抽出する処理部、及び
    抽出した前記一群の印刷ジョブに対応する複数の印刷データを印刷装置に出力する出力部として機能させるための処理プログラム。
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