JP6747077B2 - 画像形成装置及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、画像形成装置及びプログラムに関する。
画像形成装置において、大容量スタッカトレイ(HCS:High Capacity Stacker)に排出されるジョブは出力物を利用者がそのままでは目視できないため、出力が完了するまで出力物の画質や色味を確認することができない。
そこで、特定のボタンを操作することで、出力物の任意の1枚を大容量スタッカトレイではなく、その上部のトレイにサンプル出力することで、画質や色味の確認が可能となるダイナミックサンプルプリント機能が提案されている。
図15は、ダイナミックサンプルプリント機能の基本概念を示す。図15(a)は、印刷ジョブを実行し、その出力物を画像形成装置内部の大容量スタッカトレイに排出している動作を示す。図中の下向き矢印は、大容量スタッカトレイへの排出を示す。
図15(b)は、印刷ジョブ実行中に利用者がダイナミックサンプルボタンを押下操作した場合を示す。画像形成装置の制御機構は、ダイナミックサンプルボタンの押下操作を検出し、これに応じて出力物の排出先を大容量スタッカトレイから上部のトレイに切り替える。図中の上向き矢印は、上部トレイへの排出を示す。利用者は、上部トレイに排出された出力物を目視し、画質や色味を確認する。
図15(c)は、その後の動作を示す。印刷ジョブの出力物は、再び画像形成装置内部の大容量スタッカトレイに排出される。
図16は、10頁片面印刷ジョブの実行中に利用者があるタイミングでダイナミックサンプルボタンを押下操作した場合の出力物を示す。図において、1,2,3,・・・10は、出力物の頁番号を示す。4頁目を排出した後に利用者がダイナミックサンプルボタンを操作すると、制御機構は次の頁である5頁目について排出先を上部トレイに切り替えてサンプルプリントとして排出し、その後、5頁目以降を引き続き大容量スタッカトレイに排出する。利用者は、サンプルプリントとして排出された5頁目を目視して画質や色味を確認することになる。
特許文献1には、用紙種類が切り替わった場合に色味変動の発生し易い頁であるとして、用紙の色味の確認のためサンプル印刷されるべき頁として決定することが記載されている。
特開2011−189688号公報
サンプルプリントを出力しつつも、画像形成装置の生産性を維持するためには、利用者によるサンプルボタンの操作を検出したときに、次に出力予定のシートをサンプルプリントとして排出することが有効である(図16参照)。
しかし、次に出力予定のシートを一律にサンプルプリントとすると、画像が少ないシートや文字のみのシートがサンプルプリントとして出力されるおそれがあり、画質や色味を確認するためのサンプルプリントとして適切でない場合が生じ得る。たとえ用紙種類が同一であったとしても、当該問題は生じ得る。また、このような問題は、ダイナミックサンプルプリントのみならず、予め設定した所定枚数毎、所定時間毎等、または、所定のジョブ間隔毎に自動で実施する等の予め定めた条件を満たしたときにサンプルプリントを行うスタティックサンプルプリントでも生じ得る。
本発明は、サンプルプリントを出力しつつも、生産性の低下を抑制し、かつ、適切なサンプルプリントを排出できる画像形成装置及びプログラムを提供することにある。
請求項1に記載の発明は、描画データを用いて画像形成されるシートが排出される第1の排出先と、描画データを用いて画像形成されるシートのうち、サンプルプリントされるシートが排出される第2の排出先と、描画データに含まれる画像密度、有色画素数、特色数、オブジェクト数、オブジェクトサイズ、オブジェクト色情報の少なくともいずれかを用いてサンプルプリントされるシートを設定する制御部とを備え、制御部は、描画データを用いて画像形成されるシートについて、描画データに含まれる画像密度、有色画素数、特色数、オブジェクト数、オブジェクトサイズ、オブジェクト色情報数の少なくともいずれかが、時間の経過とともにその値が小さくなる閾値以上となるシートをサンプルプリントされるシートに設定する画像形成装置である。
請求項2に記載の発明は、描画データを用いて画像形成されるシートが排出される第1の排出先と、描画データを用いて画像形成されるシートのうち、サンプルプリントされるシートが排出される第2の排出先と、描画データに含まれる画像密度、有色画素数、特色数、オブジェクト数、オブジェクトサイズ、オブジェクト色情報の少なくともいずれかと、描画データに含まれる特定の特色の有無を用いてサンプルプリントされるシートを設定する制御部とを備え、制御部は、描画データを用いて画像形成されるシートについて、描画データに含まれる画像密度、有色画素数、特色数、オブジェクト数、オブジェクトサイズ、オブジェクト色情報数の少なくともいずれかが、時間の経過とともにその値が小さくなる閾値以上となるシートをサンプルプリントされるシートに設定する画像形成装置である。
請求項3に記載の発明は、制御部は、描画データを用いて画像形成されるシートについて、順次、描画データに含まれる画像密度、特色数、オブジェクト数の少なくともいずれかを用いて設定する請求項1,2のいずれかに記載の画像形成装置である。
請求項4に記載の発明は、制御部は、描画データを用いて画像形成されるシートについて、描画データに含まれる画像密度、有色画素数、特色数、オブジェクト数、オブジェクトサイズ、オブジェクト色情報数の少なくともいずれかに関して一定枚数内で最も高い値となるシートをサンプルプリントされるシートに設定する請求項1,2のいずれかに記載の画像形成装置である。
請求項5に記載の発明は、サンプルプリントの出力を指示する操作部を備え、制御部は、操作部の操作をトリガとしてサンプルプリントされるシートを設定する請求項1〜4のいずれかに記載の画像形成装置である。
請求項6に記載の発明は、制御部は、一定間隔毎にサンプルプリントされるシートを設定する請求項1〜4のいずれかに記載の画像形成装置である。
請求項7に記載の発明は、コンピュータに、印刷ジョブを受け付けるステップと、受け付けた印刷ジョブを解釈して中間データを生成するステップと、中間データから描画データを生成するステップと、描画データを用いて画像形成したシートを第1の排出先に排出するステップと、描画データを用いて画像形成したシートのうち、描画データに含まれる画像密度、有色画素数、特色数、オブジェクト数、オブジェクトサイズ、オブジェクト色情報の少なくともいずれかを用いてサンプルプリントするシートを設定して第2の排出先に排出するステップと、描画データを用いて画像形成されるシートについて、描画データに含まれる画像密度、有色画素数、特色数、オブジェクト数、オブジェクトサイズ、オブジェクト色情報数の少なくともいずれかが、時間の経過とともにその値が小さくなる閾値以上となるシートをサンプルプリントされるシートに設定するステップとを実行させるプログラムである
請求項8に記載の発明は、コンピュータに、印刷ジョブを受け付けるステップと、受け付けた印刷ジョブを解釈して中間データを生成するステップと、中間データから描画データを生成するステップと、描画データを用いて画像形成したシートを第1の排出先に排出するステップと、描画データを用いて画像形成したシートのうち、描画データに含まれる画像密度、有色画素数、特色数、オブジェクト数、オブジェクトサイズ、オブジェクト色情報の少なくともいずれかと、特定の特色の有無を用いてサンプルプリントするシートを設定して第2の排出先に排出するステップと、描画データを用いて画像形成されるシートについて、描画データに含まれる画像密度、有色画素数、特色数、オブジェクト数、オブジェクトサイズ、オブジェクト色情報数の少なくともいずれかが、時間の経過とともにその値が小さくなる閾値以上となるシートをサンプルプリントされるシートに設定するステップとを実行させるプログラムである
請求項1,2,7,8に記載の発明によれば、生産性の低下を抑制し、かつ、適切なサンプルプリントを排出できる。さらに、適切なレベルを動的に変化させてサンプルプリントとして排出できる。
請求項に記載の発明によれば、順次、適切なシートをサンプルプリントとして排出できる。
請求項に記載の発明によれば、さらに、一定枚数内で最も適切なシートをサンプルプリントとして排出できる。
請求項に記載の発明によれば、さらに、ダイナミックサンプルプリントにおいて生産性の低下を抑制し、かつ、適切なサンプルプリントを排出できる。
請求項に記載の発明によれば、さらに、スタティックサンプルプリントにおいて生産性の低下を抑制し、かつ、適切なサンプルプリントを排出できる。
実施形態のシステム構成図である。 実施形態の画像形成装置の構成図である。 第1の決定処理のフローチャートである。 第1の決定処理のサンプルプリント排出模式図である。 第2の決定処理のフローチャートである。 第3の決定処理のフローチャートである。 第4の決定処理のフローチャートである。 第4の決定処理のサンプルプリント排出模式図である。 第5の決定処理のフローチャートである。 第6の決定処理のフローチャートである。 第7の決定処理のフローチャートである。 第8の決定処理のフローチャートである。 閾値の時間的変化を示すグラフ図である。 第9の決定処理のフローチャートである。 ダイナミックサンプルプリント概念図である。 ダイナミックサンプルプリント排出模式図である。
以下、図面に基づき本発明の実施形態について説明する。
まず、本実施形態の基本原理について説明する。
既述したように、サンプルプリントを出力しつつも、画像形成装置の生産性を維持するためには、利用者によるサンプルボタンの操作を検出したときに、次に出力予定のシートをサンプルプリントとして排出することが有効であるが、次に出力予定のシートを一律にサンプルプリントとすると、画像が少ないシートや文字のみのシートがサンプルプリントとして出力されるおそれがあり、画質や色味を確認するためのサンプルプリントとして適切でない場合が生じ得る。
そこで、本実施形態では、次に出力予定のシート(ページ)を一律にサンプルプリントとするのではなく、そのシート(ページ)の画像密度、有色画素数、特色数、オブジェクト数、オブジェクトサイズ、オブジェクト色情報に着目し、画像密度、有色画素数、特色数、オブジェクト数、オブジェクトサイズ、あるいはオブジェクト色情報が必要な程度確保されていて画質や色味を確認できるシート(ページ)をサンプルシートとして自動的に設定する。画像密度、有色画素数、特色数、オブジェクト数、オブジェクトサイズ、あるいはオブジェクト色情報は、印刷ジョブを解釈して作成される描画データ(ラスターデータ)から算出される。
シートの画像密度、有色画素数、特色数、オブジェクト数、オブジェクトサイズ、あるいはオブジェクト色情報を用いる場合、順次、シートの画像密度等を閾値と比較し、閾値以上となるシートをサンプルプリントとして設定することができる。あるいは、一定枚数のシート毎に一括処理し、最も画像密度等の高いシートをサンプルシートとして設定することもできる。
また、本実施形態では、特色は、利用者が特に重視している色であることを考慮し、そのシートにおいて特定の特色が使用されていて利用者が特色の色味を確認できるシートをサンプルシートとして自動的に設定する。特定の特色の有無は、同様に描画データから判定される。ここで、「特色」は、利用者が指定したカラーまたはCMYKの組合せでは正確な色表現をすることができない、再現性が低い色として抽出された色である。利用者は任意のカラーを特色として指定し、設定・登録することができる。なお、CMYKのプロセスカラー以外のトナー色を特色と称する場合もあるが、本実施形態はこのような意味での特色も含まれ得る。特定の特色の一例は、利用者が企業法人の場合における当該企業のコーポレートカラー等であるが、これに限定されない。なお、オブジェクト色情報は、オブジェクトの色が単色であるか、あるいはグラデーション/ラスターカラーであるかが含まれる。
画像密度、有色画素数、特色数、オブジェクト数、オブジェクトサイズ、オブジェクト色情報のいずれかを用いてサンプルプリントを設定するアルゴリズムと、特色の有無を用いてサンプルプリントを設定するアルゴリズムは、互いに独立に用いることもできるし、両者を組み合わせて用いることもできる。後者の場合、まず特色の有無を用いてサンプルプリントを設定し、特色が使用されていないときに、補完的に画像密度、特色数、オブジェクト数のいずれかを用いてサンプルプリントを設定する等である。画像密度、有色画素数、特色数、オブジェクト数、オブジェクトサイズ、オブジェクト色情報のいずれかを用いてサンプルプリントを設定するアルゴリズムのみを用いる場合において、特色数に特色の有無(0か1か)を含めることもできる。
描画データにより画像形成されるシート(ページ)は、第1の排出先に排出される。第1の排出先は、具体的には大容量スタッカトレイ等の内部排出先である。他方、サンプルプリントに設定されたシート(ページ)は、第1の排出先と異なる第2の排出先に排出される。第2の排出先は、上部トレイ等の上部排出先であり、利用者が容易に目視し得る排出先である。
次に、本実施形態について、具体的に説明する。
図1は、本実施形態における画像形成装置を含むシステムの機能ブロック図である。システムは、端末装置10、制御装置12、及び印刷装置18を備える。制御装置12は、フロントエンド14及びバックエンド16を備える。端末装置10と制御装置12は通信手段20を介して接続され、制御装置12と印刷装置18は通信手段24を介して接続される。また、フロントエンド14とバックエンド16は通信手段22を介して接続される。
通信手段20,22,24は、例えばLAN(ローカルエリアネットワーク)等のデータ通信ネットワークが用いられる。通信手段20,22,24は、必ずしも同一通信手段である必要はない。
端末装置10は、通信手段20を介して制御装置12のフロントエンド14に接続され、利用者の指示に従い、文書の印刷命令を含む印刷ジョブをフロントエンド14に対して送信する。
フロントエンド14は、印刷ジョブ受付部及び解釈部を備える。
印刷ジョブ受付部は、端末装置10から印刷ジョブを受け付ける。印刷ジョブは、文書を印刷する旨の命令と、印刷対象の文書をページ記述言語で記述したデータを含む。ページ記述言語(PDL)は、ディスプレイ表示処理、印刷処理等を情報処理機器に実行させるためのコンピュータプログラミング言語である。ページ記述言語で記述されたデータは、印刷対象の文書を構成する文字や図形、イメージ等のオブジェクトの位置情報、書式情報及び色情報を含む。印刷ジョブ受付部は、受信した印刷ジョブに含まれるPDLデータを解釈部に供給する。
解釈部は、印刷ジョブ受付部から取得したPDLデータを解釈し、その解釈結果に応じて、描画データの生成の手順を表す命令を含む中間データを生成して出力する。描画データは、印刷対象の画像を印刷装置18が取り扱い可能な形式で表現した印刷画像データであり、例えばラスター形式のデータである。中間データは、PDLデータと描画データの中間の粒度のデータであり、中間データ形式は、例えばPDLで記述された画像オブジェクトをさらに単純な形状の微小要素に細分化して表現したものである。中間データの一例では、オブジェクトは、バウンディングボックス指定、カラー指定、形状指定の3つのデータ項目の組で表現される。バウンディングボックス指定は、当該オブジェクトを内包する矩形を規定する情報であり、矩形の左上と右下の頂点の座標を含む。カラー指定は、当該オブジェクトの各画素のカラーを規定する情報であり、カラー形式とカラーデータの情報を含む。カラー形式は、オブジェクトの画素の色の定め方を規定する情報であり、例えば単色(全画素が同一色)、グラデーション(色が画素の配列方向に沿って連続的に変化)、ラスター(画素毎に個別に色を指定)等である。カラーデータは、カラー形式に応じたデータ形式で各画素のカラーを表すデータであり、例えば単色の場合にはカラーデータは1つの色をCMYK(シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック)の基本色(プロセスカラー)の色空間での座標で表現した色値である。特色の場合には、カラーデータは特色名(その特色の名称)である。グラデーションの場合、カラーデータは色の初期値と変化率の情報を含む。ラスターの場合、カラーデータは画素毎の色値を含んだデータである。形状指定は、当該オブジェクトの形状を規定する情報である。解釈部は、このような中間データを生成してバックエンド16に供給する。
バックエンド16は、中間データバッファ部、描画部及び出力バッファを備える。
中間データバッファ部は、フロントエンド14からの中間データを格納する。
描画部は、中間データバッファに記憶された中間データを読み出し、読み出した中間データに従って描画データ(ラスターデータ)を生成する。例えば、オブジェクトの形状データが示す範囲内の各画素の値を、そのオブジェクトのカラーデータから求め、ページメモリ上の当該画素に対応するアドレスにその画素値を書き込むことでオブジェクトの描画を行う。1ページに含まれる全オブジェクトを描画することで、そのページのラスター画像が形成される。生成された各ページの描画データは出力部バッファに格納され、印刷装置18から順次読み出される。
印刷装置18は、出力バッファから読み出した各ページの描画データを用紙に対して印刷する。
図1における端末装置10,フロントエンド14及びバックエンド16を備える制御装置12は、例えば汎用のコンピュータにより実現され得る。コンピュータは、CPU,ROM,RAM、入出力I/O、インタフェースI/F等がバスを介して接続された構成を有する。また、バスにはHDD(ハードディスクドライブ)やSSD(ソリッドステートドライブ)等の二次記憶装置、あるいはDVDドライブ等が接続される。
フロントエンド14及びバックエンド16を実現するハードウェアの1つの具体例として、それぞれがサーバとして機能する複数の情報処理装置を1つの筐体内に搭載したブレードサーバがある。ブレードサーバに搭載された1つのブレードをフロントエンド14として機能させ、他の1つのブレードをバックエンド16として機能させる。
また、フロントエンド14及びバックエンド16をそれぞれ個別の筐体に搭載された個別のコンピュータ装置上に構築してもよい。また、フロントエンド14とバックエンド16を、同一のコンピュータ装置上に構築してもよい。
さらに、図1ではフロントエンド14及びバックエンド16を備える制御装置12と印刷装置18を別個の構成として示したが、これらが一体として画像形成装置として機能してもよい。以下の説明では、制御装置12及び印刷装置18が一体として画像形成装置30として機能する場合を例にとり説明する。
図2は、画像形成装置30の構成ブロック図を示す。画像形成装置30は、画像形成部32と用紙処理部34を備える。画像形成部32は、ROM36、RAM38、HDD40、1つ又は複数のCPUで構成される制御部42、インタフェースI/F44、タッチパネル等の操作部46、プリント部48を備える。用紙処理部34は、大容量スタッカトレイ等の内部排出先50と、上部トレイ等の上部排出先52を備える。
1又は複数のCPUで構成される制御部42は、ROM36に記憶された処理プログラムに従い、上記のフロントエンド14及びバックエンド16で実行される各処理、すなわちI/F44を介して端末装置10から印刷ジョブ命令を受け付け、PDLデータを解釈して中間データを生成し、生成した中間データからさらに描画データ(ラスターデータ)を生成する。また、制御部42は、操作部46にサンプルボタンを表示するとともに、利用者が当該サンプルボタンを操作したことを検出すると、その後に出力予定の出力物からサンプルプリントを自動的に決定する。また、制御部42は、用紙処理部34の内部排出先と上部排出先とを自動的に切り替え、非サンプルプリントの出力物を内部排出先50に排出し、サンプルプリントの出力物を上部排出先52に切り替えて利用者の目視確認に供する。
プリント部48は、公知の印刷装置としての構成を備え、描画データを用紙に印刷する。具体的には、描画データに応じて変調されたレーザ光をポリゴンミラーで反射して感光ドラムに照射する。感光ドラム上に形成された潜像はCMYKの各トナーによって現像され、転写ドラム上に貼り付けられた用紙に対してトナー像を転写する。転写ドラム上の用紙は、定着器に搬送され、ハロゲンヒータ等の熱源及びローラによって用紙上のトナーに熱及び圧力を印加して溶解・定着させる。トナーが定着された用紙は、排紙フラッパにより搬送方向が決定され、片面印刷の場合にはそのまま用紙処理部34の方向に搬送され、両面印刷の場合には戻されて裏面の印刷が実行される。
用紙処理部34は、大容量スタッカトレイ等の内部排出先50と、上部トレイ等の上部排出先52を備える。制御部42は、片面あるいは両面が印刷された出力物の排出先として、内部排出先50とするか上部排出先52とするかを切り替え制御する。すなわち、制御部42は、後述する処理によりサンプルプリントを決定すると、サンプルプリントの排出先として上部排出先52とし、それ以外の用紙の排出先を内部排出先50とする。例えば、10頁片面印刷ジョブを実行する際に、5頁目をサンプルプリントとして決定した場合、1〜10頁の排出先を内部排出先50にするとともに、5頁目の排出先を上部排出先52とする。
次に、制御部42におけるサンプルプリントの決定処理について説明する。なお、サンプルプリントの決定処理は、1又は複数のプロセッサが、ROM36に記憶された処理プログラムに従い、RAM38をワーキングメモリとして用いて順次実行することで実現される。
<第1の決定処理>
図3は、制御部42におけるサンプルプリントの第1の決定処理を示すフローチャートである。このフローチャートは、利用者が操作部46に表示されたサンプルボタンを押下操作し、制御部42がこの押下操作を検出したことをトリガとして実行される。
まず、制御部42は、対象シートNに出力指示待ちシートを設定する(S101)。ここで、対象シートNは、サンプルプリントの対象となり得るシートであり、具体的には、印刷ジョブのうち、サンプルボタンが押下操作された時点で出力されていない出力待ちのシートをいう。例えば、10頁片面印刷ジョブにおいて、4頁目を出力した時点でサンプルボタンが押下操作された場合、未だ出力されていない5頁〜10頁が対象シートNに設定される。Nは1から始まるカウントパラメータである。上記の例でいえば、N=1は5頁目に相当し、N=2は6頁目に相当し、N=3は7頁目に相当し、N=4は8頁目に相当し、以下同様である。
次に、制御部42は、N=1を対象として、画像密度を算出し、算出した画像密度が閾値X1以上であるか否かを判定する(S102)。画像密度は、用紙サイズと画像サイズに基づいて算出する。画像サイズは、描画データに含まれる全ての画像サイズの合計である。例えば、5頁目の画像サイズが10000(KB)であり、用紙サイズがA4L(29.7cm×21.0cm)の場合、
画像密度=10000/(29.7×21.0)=16.03(KB/cm
となる。
閾値X1は、利用者がサンプルプリントを目視してその画質や色味を確認するために十分な画素密度として考えられる値であり、予め設定してROM36に記憶しておく。閾値X1は、例えば20.00(KB/cm)等と設定されるが、これに限定されない。
S102でNO、すなわち画素密度が閾値X1未満の場合、制御部42は、次に計算上限枚数Y以上であるか否かを判定する(S103)。この判定は、仮に画像密度が閾値X1未満である対象シートが連続した場合に、その分だけサンプルプリントの決定時間が遅れ、サンプルプリントの出力タイミングが徒に遅延する事態を防止するためである。計算上限枚数Yも、予め設定してROM36に記憶しておく。計算上限枚数Yは、例えばY=5等と設定されるが、これに限定されない。Y=5と設定されている場合、制御部42は、N=1〜4の範囲内で画像密度を算出し、算出された画像密度を閾値X1と大小比較する。
S103でNO、すなわち未だ計算上限枚数Yに達していない場合、制御部42は、カウントパラメータNを1だけインクリメントし(S104)、再びS102以降の処理を繰り返す。
S103でYES、すなわち計算上限枚数Yに達した場合には、そのときの対象シートNをサンプルプリント(サンプルシート)に決定し、出力指示する(S105)。具体的には、サンプルプリントの排出先として上部排出先52を指定して上部排出先52に排出する。例えば、Y=5であり、N=4の画像密度が閾値X1未満であれば、制御部42は、N=4、つまり8頁目を上部排出先52に排出する。なお、8頁目は、内部排出先50にも排出されることはいうまでもなく、どの頁がサンプルプリントに決定されるかによらず、全ての頁(1頁〜10頁)は内部排出先50に排出される。
他方、S102でYES、すなわち画像密度が閾値X1以上の場合には、当該対象シートNをサンプルプリント(サンプルシート)に決定し、出力指示する(S105)。例えば、N=2において画像密度が閾値X1以上であれば、N=2、つまり6頁目を上部排出先52に排出する。利用者は、上部排出先52に排出された十分な画像密度を有するサンプルプリントを目視し、画質や色味等を確認することができる。画質や色味等を確認した結果、問題なければそのまま印刷ジョブを続行し、問題があれば操作部46に表示された中止ボタンを操作する等して印刷ジョブを中断させる。
図4は、N=2、つまり6頁目をサンプルプリントに決定した場合の処理の様子を示す。1頁目〜4頁目を出力した時点で、利用者がサンプルボタンを操作したとする。出力待ちの5頁目〜10頁目のうち、6頁目において画像密度が閾値X1以上と判定されてサンプルプリントに決定され、6頁目は上部排出先52に排出される。図において、ハッチングはサンプルプリントに決定されたことを示し、上向き矢印は上部排出先52に排出されることを示す。また、6頁目〜10頁目は、1頁目〜5頁目と同様に内部排出先50に排出される。6頁目は、内部排出先50とともに上部排出先52にも排出される。
<第2の決定処理>
図5は、制御部42におけるサンプルプリントの第2の決定処理を示すフローチャートである。このフローチャートは、利用者が操作部46に表示されたサンプルボタンを押下操作し、制御部42がこの押下操作を検出したことをトリガとして実行される。
第1の決定処理では、画像密度を用いてサンプルプリントを決定しているが、第2の決定処理では、特色の数(特色数)を用いてサンプルプリントを決定する。ここで、「特色」は、利用者が指定したカラーである。利用者は任意のカラーを特色として指定し、設定・登録することができる。CMYKのプロセスカラー以外のトナー色を特色と称する場合もあり、このような意味での特色も含まれ得る。
まず、制御部42は、対象シートNに出力指示待ちシートを設定する(S201)。
次に、制御部42は、N=1を対象として、特色数を算出し、算出した特色数が閾値X2以上であるか否かを判定する(S202)。閾値X2は、利用者がサンプルプリントを目視してその画質や色味を確認するために十分な特色の数として考えられる値であり、予め設定してROM36に記憶しておく。閾値X2は、例えばX2=2等と設定されるが、これに限定されない。なお、閾値X2は、利用者が設定・登録した特色の数あるいはCMYK以外のトナー色数に応じ、これに連動して決定してもよい。例えば、利用者が設定・登録した特色の数が3である場合に閾値X2を2に設定する等である。あるいは、CMYK以外のトナー色数が1つである場合に閾値X2を1に設定する等である。
S202でNO、すなわち特色数が閾値X2未満の場合、制御部42は、次に計算上限枚数Y以上であるか否かを判定する(S203)。この判定は、仮に特色数が閾値X2未満である対象シートが連続した場合に、その分だけサンプルプリントの決定時間が遅れ、サンプルプリントの出力タイミングが徒に遅延する事態を防止するためである。計算上限枚数Yも、予め設定してROM36に記憶しておく。計算上限枚数Yは、例えばY=5等と設定されるが、これに限定されない。Y=5と設定されている場合、制御部42は、N=1〜4の範囲内で特色数を算出し、算出された特色数を閾値X2と大小比較する。
S203でNO、すなわち未だ計算上限枚数Yに達していない場合、制御部42は、カウントパラメータNを1だけインクリメントし(S204)、再びS202以降の処理を繰り返す。
S203でYES、すなわち計算上限枚数Yに達した場合には、そのときの対象シートNをサンプルプリント(サンプルシート)に決定し、出力指示する(S205)。具体的には、サンプルプリントの排出先として上部排出先52を指定して上部排出先52に排出する。例えば、Y=5であり、N=4の特色数が閾値X2未満であれば、制御部42は、N=4、つまり8頁目を上部排出先52に排出する。なお、8頁目は、内部排出先50にも排出されることはいうまでもなく、どの頁がサンプルプリントに決定されるかによらず、全ての頁(1頁〜10頁)は内部排出先50に排出される。
他方、S202でYES、すなわち特色数が閾値X2以上の場合には、当該対象シートNをサンプルプリント(サンプルシート)に決定し、出力指示する(S105)。例えば、N=2において特色数が閾値X2以上であれば、N=2、つまり6頁目を上部排出先52に排出する。利用者は、上部排出先52に排出された十分な特色数を有するサンプルプリントを目視し、画質や色味等を確認することができる。特色は、利用者が特にその色味を重視しているカラーと考えられるから、特色数を十分に有するサンプルカラーを目視できる利点は明らかである。画質や色味等を確認した結果、問題なければそのまま印刷ジョブを続行し、問題があれば操作部46に表示された中止ボタンを操作する等して印刷ジョブを中断させる。
<第3の決定処理>
図6は、制御部42におけるサンプルプリントの第3の決定処理を示すフローチャートである。このフローチャートは、利用者が操作部46に表示されたサンプルボタンを押下操作し、制御部42がこの押下操作を検出したことをトリガとして実行される。
第1の決定処理では、画像密度を用いてサンプルプリントを決定しているが、第3の決定処理では、オブジェクト数を用いてサンプルプリントを決定する。オブジェクト数は、描画データに含まれる頁毎のオブジェクトの合計数である。
まず、制御部42は、対象シートNに出力指示待ちシートを設定する(S301)。
次に、制御部42は、N=1を対象として、オブジェクト数を算出し、算出したオブジェクト数が閾値X3以上であるか否かを判定する(S302)。閾値X3は、利用者がサンプルプリントを目視してその画質や色味を確認するために十分なオブジェクトの数として考えられる値であり、予め設定してROM36に記憶しておく。
S302でNO、すなわちオブジェクト数が閾値X3未満の場合、制御部42は、次に計算上限枚数Y以上であるか否かを判定する(S303)。この判定は、仮にオブジェクト数が閾値X3未満である対象シートが連続した場合に、その分だけサンプルプリントの決定時間が遅れ、サンプルプリントの出力タイミングが徒に遅延する事態を防止するためである。計算上限枚数Yも、予め設定してROM36に記憶しておく。計算上限枚数Yは、例えばY=5等と設定されるが、これに限定されない。Y=5と設定されている場合、制御部42は、N=1〜4の範囲内でオブジェクト数を算出し、算出されたオブジェクト数を閾値X3と大小比較する。
S303でNO、すなわち未だ計算上限枚数Yに達していない場合、制御部42は、カウントパラメータNを1だけインクリメントし(S304)、再びS302以降の処理を繰り返す。
S303でYES、すなわち計算上限枚数Yに達した場合には、そのときの対象シートNをサンプルプリント(サンプルシート)に決定し、出力指示する(S305)。具体的には、サンプルプリントの排出先として上部排出先52を指定して上部排出先52に排出する。例えば、Y=5であり、N=4のオブジェクト数が閾値X3未満であれば、制御部42は、N=4、つまり8頁目を上部排出先52に排出する。なお、8頁目は、内部排出先50にも排出されることはいうまでもなく、どの頁がサンプルプリントに決定されるかによらず、全ての頁(1頁〜10頁)は内部排出先50に排出される。
他方、S302でYES、すなわちオブジェクト数が閾値X3以上の場合には、当該対象シートNをサンプルプリント(サンプルシート)に決定し、出力指示する(S305)。例えば、N=2においてオブジェクト数が閾値X3以上であれば、N=2、つまり6頁目を上部排出先52に排出する。利用者は、上部排出先52に排出された十分なオブジェクト数を有するサンプルプリントを目視し、画質や色味等を確認することができる。画質や色味等を確認した結果、問題なければそのまま印刷ジョブを続行し、問題があれば操作部46に表示された中止ボタンを操作する等して印刷ジョブを中断させる。
<第4の決定処理>
図7は、制御部42におけるサンプルプリントの第4の決定処理を示すフローチャートである。このフローチャートは、利用者が操作部46に表示されたサンプルボタンを押下操作し、制御部42がこの押下操作を検出したことをトリガとして実行される。
第1の決定処理では、画像密度を用いてサンプルプリントを決定しているが、第4の決定処理では、特色を用いてサンプルプリントを決定する。なお、図5に示す第2の決定処理では、特色数、すなわち特色の数を用いているが、第4の決定処理では、特色自体に着目している点が相違する。
まず、制御部42は、対象シートNに出力指示待ちシートを設定する(S401)。
次に、制御部42は、N=1を対象として、利用者が設定・登録した特色、あるいはCMYKのプロセスカラー以外のトナー色としての特色が使用されているか否かを判定する(S402)。
S402でNO、すなわち特色が使用されていない場合、制御部42は、次に計算上限枚数Y以上であるか否かを判定する(S403)。この判定は、仮に特色が使用されていない対象シートが連続した場合に、その分だけサンプルプリントの決定時間が遅れ、サンプルプリントの出力タイミングが徒に遅延する事態を防止するためである。計算上限枚数Yも、予め設定してROM36に記憶しておく。計算上限枚数Yは、例えばY=5等と設定されるが、これに限定されない。Y=5と設定されている場合、制御部42は、N=1〜4の範囲内で特色の使用の有無を判定する。
S403でNO、すなわち未だ計算上限枚数Yに達していない場合、制御部42は、カウントパラメータNを1だけインクリメントし(S404)、再びS402以降の処理を繰り返す。
S403でYES、すなわち計算上限枚数Yに達した場合には、そのときの対象シートNをサンプルプリント(サンプルシート)に決定し、出力指示する(S405)。具体的には、サンプルプリントの排出先として上部排出先52を指定して上部排出先52に排出する。例えば、Y=5であり、N=4で特色が使用されていなければ、制御部42は、N=4、つまり8頁目を上部排出先52に排出する。なお、8頁目は、内部排出先50にも排出されることはいうまでもなく、どの頁がサンプルプリントに決定されるかによらず、全ての頁(1頁〜10頁)は内部排出先50に排出される。
他方、S402でYES、すなわち特色が使用されていれば、当該対象シートNをサンプルプリント(サンプルシート)に決定し、出力指示する(S405)。例えば、N=2において特色が使用されていれば、N=2、つまり6頁目を上部排出先52に排出する。利用者は、上部排出先52に排出された特色が使用されたサンプルプリントを目視し、画質や色味等を確認することができる。特色が使用されていれば、その時点で直ちにサンプルプリントされる利点は明らかである。画質や色味等を確認した結果、問題なければそのまま印刷ジョブを続行し、問題があれば操作部46に表示された中止ボタンを操作する等して印刷ジョブを中断させる。
図8は、N=3、つまり7頁目をサンプルプリントに決定した場合の処理の様子を示す。1頁目〜4頁目を出力した時点で、利用者がサンプルボタンを操作したとする。出力待ちの5頁目〜10頁目のうち、7頁目において特色が使用されているとしてサンプルプリントに決定され、7頁目は上部排出先52に排出される。図において、ハッチングはサンプルプリントに決定されたことを示し、上向き矢印は上部排出先52に排出されることを示す。
<第5の決定処理>
図9は、制御部42におけるサンプルプリントの第5の決定処理を示すフローチャートである。このフローチャートは、利用者が操作部46に表示されたサンプルボタンを押下操作し、制御部42がこの押下操作を検出したことをトリガとして実行される。
第1〜第4の決定処理では、対象シートNに対して順次、画像密度、特色数、オブジェクト数、あるいは特色の有無を判定してサンプルプリントを決定しているが、第5の決定処理では、複数の対象シートについて一括して画像密度を判定してサンプルプリントを決定する。
まず、制御部42は、対象シートMに出力指示待ちシートを設定する(S501)。ここで、対象シートMは、サンプルプリントの対象となり得るシートであり、具体的には、印刷ジョブのうち、サンプルボタンが押下操作された時点で出力されていない出力待ちのシートのうちの一定枚数のシートをいう。例えば、10頁片面印刷ジョブにおいて、4頁目を出力した時点でサンプルボタンが押下操作された場合、未だ出力されていない5頁〜10頁のうちの一定枚数、例えば5頁〜8頁が対象シートMに設定される。M=1が5頁目、M=2が6頁目、M=3が7頁目、M=4が8頁目に対応する。
次に、制御部42は、対象シートM=1を対象として、画像密度を算出し(S502)、算出した画像密度が閾値X1以上であるか否かを判定する(S503)。閾値X1は、利用者がサンプルプリントを目視してその画質や色味を確認するために十分な画素密度として考えられる値であり、予め設定してROM36に記憶しておく。
S503でYES、すなわち画素密度が閾値X1以上の場合、制御部42は、当該対象シートMをサンプルプリント出力対象シートNに仮設定する(S504)。そして、閾値X1に、対象シートMの画像密度、つまりS502で算出した画像密度を設定する(S505)。例えば、デフォルト値として設定された閾値X1が20.00(KB/cm)であり、対象シートMの算出画像密度が21.00(KB/cm)であれば、閾値X1は20.00から21.00に更新される。
次に、制御部42は、対象シートMに設定されたシートのうち、残りの出力指示待ちシートがあるか否かを判定する(S506)。残りのシートがあれば、パラメータMを1だけインクリメントして(S507)、S502以降の処理を繰り返す。この繰り返し処理では、S503において画像密度を閾値X1と比較するが、このときの閾値X1は、更新後の閾値X1である。従って、S502〜S506の繰り返し処理により、閾値X1は順次、より高い画像密度に更新されていき、対象シートMのうち、最も画像密度の高い対象シートがサンプルプリント出力対象シートNとして仮設定されることなる。例えば、5頁〜8頁が対象シートMに設定され、7頁目の画像密度が最も高い場合、7頁目がサンプルプリント出力対象シートNとして仮設定される。
他方、S503でNO、すなわち画像密度が閾値X1未満である場合、当該対象シートMはサンプルプリント出力対象シートとして仮設定されず、かつ、閾値X1の更新もされない。
以上の処理を繰り返し実行し、S506にてNO、すなわち全ての対象シートMについて実行した後、サンプルプリント対象シートNに仮設定されたシートをサンプルプリントとして最終的に決定し、出力指示する(S508)。具体的には、サンプルプリントの排出先として上部排出先52を指定して上部排出先52に排出する。利用者は、上部排出先52に排出された十分な画像密度を有するサンプルプリントを目視し、画質や色味等を確認することができる。画質や色味等を確認した結果、問題なければそのまま印刷ジョブを続行し、問題があれば操作部46に表示された中止ボタンを操作する等して印刷ジョブを中断させる。
第5の決定処理では、予め設定された一定数のシートの中で最も画像密度の高いシートをサンプルプリントとして上部排出先52に排出するので、適切なシートを確実に、かつ、利用者がサンプルボタンを押下操作して一定の時間内に確実に排出できる利点がある。
<第6の決定処理>
図10は、制御部42におけるサンプルプリントの第6の決定処理を示すフローチャートである。このフローチャートは、利用者が操作部46に表示されたサンプルボタンを押下操作し、制御部42がこの押下操作を検出したことをトリガとして実行される。
第5の決定処理では、画像密度を用いてサンプルプリントを決定しているが、第6の決定処理では、特色数を用いてサンプルプリントを決定する。
まず、制御部42は、対象シートMに出力指示待ちシートを設定する(S601)。ここで、対象シートMは、サンプルプリントの対象となり得るシートであり、具体的には、印刷ジョブのうち、サンプルボタンが押下操作された時点で出力されていない出力待ちのシートのうちの一定枚数のシートをいう。例えば、10頁片面印刷ジョブにおいて、4頁目を出力した時点でサンプルボタンが押下操作された場合、未だ出力されていない5頁〜10頁のうちの一定枚数、例えば5頁〜8頁が対象シートMに設定される。M=1が5頁目、M=2が6頁目、M=3が7頁目、M=4が8頁目に対応する。
次に、制御部42は、対象シートM=1を対象として、特色数を算出し(S602)、算出した特色数が閾値X2以上であるか否かを判定する(S603)。閾値X2は、利用者がサンプルプリントを目視してその画質や色味を確認するために十分な特色数として考えられる値であり、予め設定してROM36に記憶しておく。
S603でYES、すなわち特色数が閾値X2以上の場合、制御部42は、当該対象シートMをサンプルプリント出力対象シートNに仮設定する(S604)。そして、閾値X2に、対象シートMの特色数、つまりS602で算出した特色数を設定する(S605)。
次に、制御部42は、対象シートMに設定されたシートのうち、残りの出力指示待ちシートがあるか否かを判定する(S606)。残りのシートがあれば、パラメータMを1だけインクリメントして(S607)、S602以降の処理を繰り返す。この繰り返し処理では、S603において特色数を閾値X2と比較するが、このときの閾値X2は、更新後の閾値X2である。従って、S602〜S606の繰り返し処理により、閾値X2は順次、より高い特色数に更新されていき、対象シートMのうち、最も特色数の多い対象シートがサンプルプリント出力対象シートNとして仮設定されることなる。例えば、5頁〜8頁が対象シートMに設定され、7頁目の特色数が最も多い場合、7頁目がサンプルプリント出力対象シートNとして仮設定される。
他方、S603でNO、すなわち特色数が閾値X2未満である場合、当該対象シートMはサンプルプリント出力対象シートとして仮設定されず、かつ、閾値X2の更新もされない。
以上の処理を繰り返し実行し、S606にてNO、すなわち全ての対象シートMについて実行した後、サンプルプリント対象シートNに仮設定されたシートをサンプルプリントとして最終的に決定し、出力指示する(S608)。具体的には、サンプルプリントの排出先として上部排出先52を指定して上部排出先52に排出する。利用者は、上部排出先52に排出された十分な特色数を有するサンプルプリントを目視し、画質や色味等を確認することができる。画質や色味等を確認した結果、問題なければそのまま印刷ジョブを続行し、問題があれば操作部46に表示された中止ボタンを操作する等して印刷ジョブを中断させる。
<第7の決定処理>
図11は、制御部42におけるサンプルプリントの第7の決定処理を示すフローチャートである。このフローチャートは、利用者が操作部46に表示されたサンプルボタンを押下操作し、制御部42がこの押下操作を検出したことをトリガとして実行される。
第5の決定処理では、画像密度を用いてサンプルプリントを決定しているが、第7の決定処理では、オブジェクト数を用いてサンプルプリントを決定する。
まず、制御部42は、対象シートMに出力指示待ちシートを設定する(S701)。ここで、対象シートMは、サンプルプリントの対象となり得るシートであり、具体的には、印刷ジョブのうち、サンプルボタンが押下操作された時点で出力されていない出力待ちのシートのうちの一定枚数のシートをいう。例えば、10頁片面印刷ジョブにおいて、4頁目を出力した時点でサンプルボタンが押下操作された場合、未だ出力されていない5頁〜10頁のうちの一定枚数、例えば5頁〜8頁が対象シートMに設定される。M=1が5頁目、M=2が6頁目、M=3が7頁目、M=4が8頁目に対応する。
次に、制御部42は、対象シートM=1を対象として、オブジェクト数を算出し(S702)、算出したオブジェクト数が閾値X3以上であるか否かを判定する(S703)。閾値X3は、利用者がサンプルプリントを目視してその画質や色味を確認するために十分なオブジェクト数として考えられる値であり、予め設定してROM36に記憶しておく。
S703でYES、すなわちオブジェクト数が閾値X3以上の場合、制御部42は、当該対象シートMをサンプルプリント出力対象シートNに仮設定する(S704)。そして、閾値X3に、対象シートMのオブジェクト数、つまりS702で算出したオブジェクト数を設定する(S705)。
次に、制御部42は、対象シートMに設定されたシートのうち、残りの出力指示待ちシートがあるか否かを判定する(S706)。残りのシートがあれば、パラメータMを1だけインクリメントして(S707)、S702以降の処理を繰り返す。この繰り返し処理では、S703においてオブジェクト数を閾値X3と比較するが、このときの閾値X3は、更新後の閾値X3である。従って、S702〜S706の繰り返し処理により、閾値X3は順次、より高いオブジェクト数に更新されていき、対象シートMのうち、最もオブジェクト数の多い対象シートがサンプルプリント出力対象シートNとして仮設定されることなる。例えば、5頁〜8頁が対象シートMに設定され、7頁目のオブジェクト数が最も多い場合、7頁目がサンプルプリント出力対象シートNとして仮設定される。
他方、S703でNO、すなわちオブジェクト数が閾値X3未満である場合、当該対象シートMはサンプルプリント出力対象シートとして仮設定されず、かつ、閾値X3の更新もされない。
以上の処理を繰り返し実行し、S706にてNO、すなわち全ての対象シートMについて実行した後、サンプルプリント対象シートNに仮設定されたシートをサンプルプリントとして最終的に決定し、出力指示する(S708)。具体的には、サンプルプリントの排出先として上部排出先52を指定して上部排出先52に排出する。利用者は、上部排出先52に排出された十分なオブジェクト数を有するサンプルプリントを目視し、画質や色味等を確認することができる。画質や色味等を確認した結果、問題なければそのまま印刷ジョブを続行し、問題があれば操作部46に表示された中止ボタンを操作する等して印刷ジョブを中断させる。
<第8の決定処理>
図12は、制御部42におけるサンプルプリントの第8の決定処理を示すフローチャートである。このフローチャートは、利用者が操作部46に表示されたサンプルボタンを押下操作し、制御部42がこの押下操作を検出したことをトリガとして実行される。
第6の決定処理では、特色数を用いてサンプルプリントを決定しているが、第8の決定処理では、特色自体を用いてサンプルプリントを決定する。
まず、制御部42は、対象シートMに出力指示待ちシートを設定する(S801)。ここで、対象シートMは、サンプルプリントの対象となり得るシートであり、具体的には、印刷ジョブのうち、サンプルボタンが押下操作された時点で出力されていない出力待ちのシートのうちの一定枚数のシートをいう。例えば、10頁片面印刷ジョブにおいて、4頁目を出力した時点でサンプルボタンが押下操作された場合、未だ出力されていない5頁〜10頁のうちの一定枚数、例えば5頁〜8頁が対象シートMに設定される。M=1が5頁目、M=2が6頁目、M=3が7頁目、M=4が8頁目に対応する。
次に、制御部42は、対象シートM=1を対象として、特色が使用されているか否かを判定する(S802)。
S802でNO、すなわち特色が使用されていなければ、対象シートMに設定されたシートのうち、残りの出力指示待ちシートがあるか否かを判定する(S803)。残りのシートがあれば、パラメータMを1だけインクリメントして(S804)、S802以降の処理を繰り返す。
他方、S802でYES,すなわち特色が使用されていれば、当該対象シートMをサンプルプリント出力対象シートNに設定として仮設定する(S805)。また、対象シートMの全てにおいて特色が使用されていない場合には、最後のシートをサンプルプリント出力対象シートNとして仮設定する。
以上の処理を全ての対象シートMについて実行した後、サンプルプリント対象シートNに仮設定されたシートをサンプルプリントとして最終的に決定し、出力指示する(S806)。具体的には、サンプルプリントの排出先として上部排出先52を指定して上部排出先52に排出する。利用者は、上部排出先52に排出された特色が使用されたサンプルプリントを目視し、画質や色味等を確認することができる。画質や色味等を確認した結果、問題なければそのまま印刷ジョブを続行し、問題があれば操作部46に表示された中止ボタンを操作する等して印刷ジョブを中断させる。
<第9の決定処理>
第1〜第3の決定処理では、画像密度、特色数、あるいはオブジェクト数をそれぞれ閾値X1,X2,あるいはX3と比較し、閾値以上となるシートをサンプルプリントとして決定しているが、閾値X1,X2,あるいはX3を固定値とするのではなく、時間とともに順次変化する、より具体的には時間とともに低下するように可変としてもよい。
図13は、第1の決定処理における閾値X1のレベルの時間的変化を示す。利用者があるタイミングでサンプルボタンを押下操作したことをトリガとして一定の時間間隔Δt毎に閾値X1のレベルを段階的に低下させていく。第1の決定処理では、対象シートNについて順次画像密度を算出して閾値X1と比較するが、閾値X1未満のシートが連続するとその分だけサンプルプリントの出力タイミングが遅くなる。
他方、図13に示すように、閾値X1を段階的に低下させることで、対象シートNの画像密度が閾値X1以上となる可能性が増大するので、サンプルプリントの出力遅延を防止し得る。
図14は、制御部42におけるサンプルプリントの第9の決定処理を示すフローチャートである。このフローチャートは、利用者が操作部46に表示されたサンプルボタンを押下操作し、制御部42がこの押下操作を検出したことをトリガとして実行される。
まず、制御部42は、対象シートNに出力指示待ちシートを設定する(S901)。ここで、対象シートNは、サンプルプリントの対象となり得るシートであり、具体的には、印刷ジョブのうち、サンプルボタンが押下操作された時点で出力されていない出力待ちのシートをいう。例えば、10頁片面印刷ジョブにおいて、4頁目を出力した時点でサンプルボタンが押下操作された場合、未だ出力されていない5頁〜10頁が対象シートNに設定される。
次に、制御部42は、N=1を対象として、画像密度を算出し、算出した画像密度が閾値X1以上であるか否かを判定する(S902)。閾値X1は、利用者がサンプルプリントを目視してその画質や色味を確認するために十分な画素密度として考えられる値であり、予めデフォルト値を設定してROM36に記憶しておく。
S902でNO、すなわち画素密度が閾値X1未満の場合、制御部42は、次に計算上限枚数Y以上であるか否かを判定する(S903)。この判定は、仮に画像密度が閾値X1未満である対象シートが連続した場合に、その分だけサンプルプリントの決定時間が遅れ、サンプルプリントの出力タイミングが徒に遅延する事態を防止するためである。計算上限枚数Yも、予め設定してROM36に記憶しておく。計算上限枚数Yは、例えばY=5等と設定されるが、これに限定されない。Y=5と設定されている場合、制御部42は、N=1〜4の範囲内で画像密度を算出し、算出された画像密度を閾値X1と大小比較する。
S103でNO、すなわち未だ計算上限枚数Yに達していない場合、制御部42は、カウントパラメータNを1だけインクリメントする(S904)。そして、制御部42は、サンプルボタンの押下操作から一定時間Δtだけ経過したか否かを判定し(S905)、一定時間だけ経過した場合には、閾値X1のレベルを所定量Δだけ低下させる(S906)。すなわち、新たな閾値X1としてX1−Δとする(S906)。時間の経過に応じて閾値X1を更新した後、再びS902以降の処理を繰り返す。これにより、閾値X1は初期値を20.00,Δ=2.00とすると、
20.00→18.00→16.00→14.00→・・・
と段階的に低下していく。
S903でYES、すなわち計算上限枚数Yに達した場合には、そのときの対象シートNをサンプルプリント(サンプルシート)に決定し、出力指示する(S907)。具体的には、サンプルプリントの排出先として上部排出先52を指定して上部排出先52に排出する。
他方、S902でYES、すなわち画像密度が閾値X1以上の場合には、当該対象シートNをサンプルプリント(サンプルシート)に決定し、出力指示する(S907)。利用者は、上部排出先52に排出された十分な画像密度を有するサンプルプリントを目視し、画質や色味等を確認することができる。画質や色味等を確認した結果、問題なければそのまま印刷ジョブを続行し、問題があれば操作部46に表示された中止ボタンを操作する等して印刷ジョブを中断させる。
第9の決定処理では、画像密度が閾値X1未満であれば、閾値X1が時間の経過とともに順次低下していくので、画像密度が閾値X1以上となる可能性が増大し、サンプルプリントとして上部排出先52に排出され易くなる。
なお、第9の決定処理において、閾値X1の下限値を設定してもよい。この場合、S905とS906の間に閾値X1が下限値に達したか否かを判定し、下限値に達していない場合にS906の処理を実行すればよい。
第2、第3の決定処理における閾値X2,X3についても、閾値X1と同様に時間の経過とともに低下させることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。
例えば、上記の決定処理では、画像密度、特色数、あるいはオブジェクト数を用いてサンプルプリントを決定しているが、これらを適宜組み合わせてサンプルプリントを決定してもよい。具体的に例示列挙すると以下の通りである。
(a)画像密度と特色数
(b)特色数とオブジェクト数
(c)画像密度とオブジェクト数
例えば(a)の場合、画像密度が閾値X1以上であり、かつ、特色数が閾値X2以上のシートをサンプルプリントとして決定する。
また、画像密度と特色数とオブジェクト数の全てを用い、画像密度と特色数とオブジェクト数の少なくともいずれかが閾値以上のシートをサンプルプリントとして決定してもよい。また、画像密度に代えて、有色画素数、オブジェクトサイズ、あるいはオブジェクト色情報を用いてもよい。
また、画像密度、有色画素数、特色数、オブジェクト数、オブジェクトサイズ、オブジェクト色情報の少なくともいずれかと、特定の特色を適宜組み合わせてサンプルプリントを決定してもよい。具体的に例示列挙すると以下の通りである。
(a)画像密度と特定の特色
(b)オブジェクト数と特定の特色
(c)特色数と特定の特色
(d)画像密度とオブジェクト数と特定の特色
(e)有色画素数とオブジェクト数と特定の特色
(f)有色画素数とオブジェクトサイズと特定の特色
(g)有色画素数とオブジェクトサイズとオブジェクト色情報と特定の特色
例えば(a)の場合、まず、特定の特色が使用されているシートをサンプルプリントに決定し、特定の特色が使用されていない場合に画像密度が閾値X1以上のシートをサンプルプリントに決定する。あるいは、画像密度が閾値X1以上のシートをサンプルプリントに決定し、画像密度が閾値X1未満の場合に特定の特色が使用されているシートをサンプルプリントに決定する等である。図3に示す処理では、計算上限枚数Yに達した場合、それまでのシートの画像密度が閾値X1未満の場合、当該シート、つまり対象シートNの最後のシートをサンプルプリントに決定しているが、対象シートNの中に特定の特色が使用されているシートがあればそのシートをサンプルプリントとして決定する。オブジェクト数との組合せについても同様である。(c)の場合、特色数が閾値X2以上のシートをサンプルプリントに決定するが、特色数が閾値X2未満の場合には、特定の特色が使用されているシートをサンプルプリントとして決定すればよい。
また、上記の決定処理では、描画データから画像密度、有色画素数、特色数、オブジェクト数、オブジェクトサイズ、あるいはオブジェクト色情報を算出しているが、中間データからこれらのパラメータを算出してもよい。中間データから算出した場合も、結果的には描画データから算出した場合と同一であるから両者は実質的に同一の処理といえる。
また、本実施形態では、サンプルボタンが押下操作されたことをトリガとして、内部排出先50への排出はそのまま継続しつつも、画像密度等を用いてサンプルプリントを決定して上部排出先52にも排出しているが、サンプルボタンが押下操作されたタイミングで内部排出先50への排出を中断し、サンプルプリントを割り込み実行して上部排出先52に排出し、その後に再び内部排出先50に排出することも考えられる。但し、この場合には、サンプルボタンの押下操作により印刷ジョブが中断し、スタンバイ状態となってしまうため生産性が低下してしまうので、本実施形態のように印刷ジョブを中断することなくサンプルプリントを決定して上部排出先52に排出するのが好適である。
さらに、本実施形態では、印刷ジョブ中に利用者がサンプルボタンを押下操作することでサンプルプリントするダイナミックサンプルプリント機能について説明したが、予め設定された枚数、部数、あるいは時間等の一定間隔毎にサンプルプリントを出力するスタティックサンプルプリントにも適用し得る。
例えば、予め設定された枚数毎にサンプルプリントを出力する場合について説明すると以下の通りである。
出力物の枚数をカウントしていき、予め設定された枚数に達した場合に、次に出力予定のシートの画像密度を算出し、閾値X1と大小比較する。閾値X1以上であれば、当該シートをサンプルプリントとして決定して上部排出先52に排出する。他方、画像密度が閾値X1未満であれば、その次のシートについて同様に画像密度を算出し、閾値X1と大小比較する。以上の処理を、計算上限枚数Yに達するまで繰り返し、サンプルプリントを決定する。
一定の枚数毎にサンプルプリントを出力することが前提となるから、計算上限枚数Yはできるだけ小さいことが好ましく、例えばY=2〜3とするのが好適であるが、必ずしもこれに限定されない。
10 端末装置、12 制御装置、14 フロントエンド、16 バックエンド、18 印刷装置、20,22,24 通信手段、30 画像形成装置、32 画像形成部、34 用紙処理部、36 ROM、38 RAM、40 HDD、42 制御部、44 I/F、46 操作部、48 プリント部、50 内部排出先、52 上部排出先。

Claims (8)

  1. 描画データを用いて画像形成されるシートが排出される第1の排出先と、
    描画データを用いて画像形成されるシートのうち、サンプルプリントされるシートが排出される第2の排出先と、
    描画データに含まれる画像密度、有色画素数、特色数、オブジェクト数、オブジェクトサイズ、オブジェクト色情報の少なくともいずれかを用いてサンプルプリントされるシートを設定する制御部と、
    を備え
    制御部は、描画データを用いて画像形成されるシートについて、描画データに含まれる画像密度、有色画素数、特色数、オブジェクト数、オブジェクトサイズ、オブジェクト色情報数の少なくともいずれかが、時間の経過とともにその値が小さくなる閾値以上となるシートをサンプルプリントされるシートに設定する
    画像形成装置。
  2. 描画データを用いて画像形成されるシートが排出される第1の排出先と、
    描画データを用いて画像形成されるシートのうち、サンプルプリントされるシートが排出される第2の排出先と、
    描画データに含まれる画像密度、有色画素数、特色数、オブジェクト数、オブジェクトサイズ、オブジェクト色情報の少なくともいずれかと、描画データに含まれる特定の特色の有無を用いてサンプルプリントされるシートを設定する制御部と、
    を備え
    制御部は、描画データを用いて画像形成されるシートについて、描画データに含まれる画像密度、有色画素数、特色数、オブジェクト数、オブジェクトサイズ、オブジェクト色情報数の少なくともいずれかが、時間の経過とともにその値が小さくなる閾値以上となるシートをサンプルプリントされるシートに設定する
    画像形成装置。
  3. 制御部は、描画データを用いて画像形成されるシートについて、順次、描画データに含まれる画像密度、特色数、オブジェクト数の少なくともいずれかを用いて設定する
    請求項1,2のいずれかに記載の画像形成装置。
  4. 制御部は、描画データを用いて画像形成されるシートについて、描画データに含まれる画像密度、有色画素数、特色数、オブジェクト数、オブジェクトサイズ、オブジェクト色情報数の少なくともいずれかに関して一定枚数内で最も高い値となるシートをサンプルプリントされるシートに設定する
    請求項1,2のいずれかに記載の画像形成装置。
  5. サンプルプリントの出力を指示する操作部を備え、
    制御部は、操作部の操作をトリガとしてサンプルプリントされるシートを設定する
    請求項1〜4のいずれかに記載の画像形成装置。
  6. 制御部は、一定間隔毎にサンプルプリントされるシートを設定する
    請求項1〜4のいずれかに記載の画像形成装置。
  7. コンピュータに、
    印刷ジョブを受け付けるステップと、
    受け付けた印刷ジョブを解釈して中間データを生成するステップと、
    中間データから描画データを生成するステップと、
    描画データを用いて画像形成したシートを第1の排出先に排出するステップと、
    描画データを用いて画像形成したシートのうち、描画データに含まれる画像密度、有色画素数、特色数、オブジェクト数、オブジェクトサイズ、オブジェクト色情報の少なくともいずれかを用いてサンプルプリントするシートを設定して第2の排出先に排出するステップと、
    描画データを用いて画像形成されるシートについて、描画データに含まれる画像密度、有色画素数、特色数、オブジェクト数、オブジェクトサイズ、オブジェクト色情報数の少なくともいずれかが、時間の経過とともにその値が小さくなる閾値以上となるシートをサンプルプリントされるシートに設定するステップと、
    を実行させるプログラム。
  8. コンピュータに、
    印刷ジョブを受け付けるステップと、
    受け付けた印刷ジョブを解釈して中間データを生成するステップと、
    中間データから描画データを生成するステップと、
    描画データを用いて画像形成したシートを第1の排出先に排出するステップと、
    描画データを用いて画像形成したシートのうち、描画データに含まれる画像密度、有色画素数、特色数、オブジェクト数、オブジェクトサイズ、オブジェクト色情報の少なくともいずれかと、特定の特色の有無を用いてサンプルプリントするシートを設定して第2の排出先に排出するステップと、
    描画データを用いて画像形成されるシートについて、描画データに含まれる画像密度、有色画素数、特色数、オブジェクト数、オブジェクトサイズ、オブジェクト色情報数の少なくともいずれかが、時間の経過とともにその値が小さくなる閾値以上となるシートをサンプルプリントされるシートに設定するステップと、
    を実行させるプログラム。
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