JP2018001603A - 画像形成装置、印刷時間の予測方法およびプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】留め置いた印刷データの印刷予測時間を白紙節約設定に応じて算出する際に、留め置いた印刷データに係る排紙時間を考慮して、高精度の印刷予測時間を算出することができる画像形成装置を提供する。【解決手段】留め置かれた印刷データを呼び出して印刷を行う画像形成装置であって、留め置かれた印刷データ内に白紙ページが含まれる場合、白紙ページに対応する用紙を排紙するか否かを示す白紙節約設定に応じて、留め置かれた印刷データの印刷予測時間を算出する予測手段を有し、予測手段は、白紙節約設定に応じて、白紙ページに対応する用紙の排紙時間を印刷予測時間に含めるか、白紙ページに対応する用紙の排紙時間を印刷予測時間に含めないかを切り換える。【選択図】図9
Description
本発明は、印刷予測時間を算出する画像形成装置、印刷時間の予測方法およびプログラムに関する。
情報処理装置から受信した印刷データを一時的に記憶した後、ユーザの印刷開始指示を受け付けることに応じて、印刷データを読み出して印刷を行う画像形成装置が知られている。このような印刷手法は、一般的に「留め置き印刷」とも呼ばれている。
留め置き印刷を行う画像形成装置の中には、留め置いた印刷データを解析することにより、印刷データの画像処理(例えば、PDLデータからビットマップイメージを生成するRIP処理など)に要する画像処理時間を予測することができる画像形成装置がある。特許文献1には、留め置いた印刷データの画像処理を、実際よりも低い解像度で行うことにより、画像処理時間を予測する画像形成装置が開示されている。
留め置き印刷を行う画像形成装置の中にはさらに、留め置いた印刷データを印刷する前に、ユーザの設定変更指示を受け付けることに応じて、印刷設定を変更することができる画像形成装置がある。変更可能な印刷設定とは、部数、色(カラー/モノクロ)、印刷面(片面/両面/ページ集約)、白紙節約、フィニッシングに関する印刷設定などが例示される。特許文献1にはさらに、印刷設定の変更に伴い、留め置いた印刷データの描画内容が変更される場合、留め置いた印刷データの画像処理時間を、再度予測し直す手法についても開示されている。
ここで、白紙節約に関する印刷設定(以下「白紙節約設定」とも記す)とは、印刷データに白紙ページが含まれる場合、白紙ページの排紙を行うか否かを制御する印刷設定である。また、白紙ページとは、印刷データのうち、描画データを有さないか、最終的な描画結果が白紙となるページのことをいう。
特許文献1には、白紙節約設定の変更に応じて、留め置いた印刷データの画像処理時間を算出する画像形成装置が開示されている。しかしながら、特許文献1の画像形成装置では、留め置いた印刷データの画像処理時間の算出において、印刷データに係る排紙時間が考慮されていなかった。
具体的には、留め置かれた印刷データに白紙ページが多く含まれていた場合、白紙印刷設定がONからOFFに変更されることに応じて、白紙ページに対応する用紙の排紙時間が大幅に増える。仮に、1枚の白紙ページに対応する用紙の排紙に1秒かかる場合、4枚の白紙ページならば4秒が、30枚の白紙ページならば30秒が、白紙印刷設定がONからOFFに変更されることに応じて増えることになる。
本発明の画像形成装置は、留め置かれた印刷データを呼び出して印刷を行う画像形成装置であって、前記留め置かれた印刷データ内に白紙ページが含まれる場合、前記白紙ページに対応する用紙を排紙するか否かを示す白紙節約設定に応じて、前記留め置かれた印刷データの印刷予測時間を算出する予測手段を有し、前記予測手段は、前記白紙節約設定に応じて、前記白紙ページに対応する用紙の排紙時間を前記印刷予測時間に含めるか、前記白紙ページに対応する用紙の排紙時間を前記印刷予測時間に含めないかを切り換えることを特徴とする。
本発明の画像形成装置は、留め置いた印刷データの印刷予測時間を白紙節約設定に応じて算出する際に、留め置いた印刷データに係る排紙時間を考慮して、高精度の印刷予測時間を算出することができる。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照して説明する。ただし、この実施形態に記載されている構成要素はあくまで例示であり、本発明の範囲をそれらに限定する趣旨のものではない。
[実施形態1]
<印刷システム構成>
図1は、本実施形態の印刷システム1の全体構成を示す図である。画像形成装置100と、情報処理装置200とは、ネットワークNWを介して相互に接続されている。本実施形態の印刷システム1において、ユーザ操作に基づき、情報処理装置200のアプリケーションから印刷指示を行うと、ドライバによって印刷データが生成され、印刷データはネットワークNWを介して画像形成装置100に送信される。画像形成装置100は、事前の設定に応じて、受信した印刷データを直ちに印刷するか、または、受信した印刷データを一旦HDD(Hard Disk Drive)などの記憶装置に格納するかを決定する。印刷データを一旦記憶装置に格納する場合、画像形成装置100は、所望のタイミングでユーザから操作入力を受け付けることに応じて、記憶装置に格納した印刷データを呼び出し、印刷データの印刷を行う。
<印刷システム構成>
図1は、本実施形態の印刷システム1の全体構成を示す図である。画像形成装置100と、情報処理装置200とは、ネットワークNWを介して相互に接続されている。本実施形態の印刷システム1において、ユーザ操作に基づき、情報処理装置200のアプリケーションから印刷指示を行うと、ドライバによって印刷データが生成され、印刷データはネットワークNWを介して画像形成装置100に送信される。画像形成装置100は、事前の設定に応じて、受信した印刷データを直ちに印刷するか、または、受信した印刷データを一旦HDD(Hard Disk Drive)などの記憶装置に格納するかを決定する。印刷データを一旦記憶装置に格納する場合、画像形成装置100は、所望のタイミングでユーザから操作入力を受け付けることに応じて、記憶装置に格納した印刷データを呼び出し、印刷データの印刷を行う。
<ハードウェア構成>
図2は、本実施形態における画像形成装置100および情報処理装置200のハードウェア構成を示す図である。画像形成装置100は、ROM101、RAM102、CPU103、HDD104、ネットワークI/F105(「I/F」はインターフェースを意味する)、エンジンI/F106、プリンタエンジン107、操作パネル108から構成される。ROM101は、不揮発性メモリであり、画像形成装置100の各機能ブロックのプログラムが格納される。RAM102は、揮発性メモリであり、電源投入時にROM101に格納された各機能ブロックのプログラムが展開される。また、RAM102は、各機能ブロックで高速に読み出しおよび書き込みされる情報を格納する一次的な記憶領域になる。CPU103は、RAM102に展開された各機能ブロックのプログラムを実行する演算プロセッサーである。HDD104は、大量の情報を格納可能な記憶装置であり、情報処理装置200から送信された印刷データ、各機能ブロックにおける処理によって出力される中間データ、中間データから生成される画像データを格納する二次的な記憶領域になる。ネットワークI/F105は、ネットワークNWを介して、情報処理装置200と通信を行う。エンジンI/F106は、各機能ブロックにおける処理によって出力される画像データをプリンタエンジン107に出力する。プリンタエンジン107は、不図示の印刷プロセスで、画像データに基づいて用紙などの記録媒体に画像を印刷する。操作パネル108は、例えばタッチパネルなどの入力装置からなり、ユーザの操作によって入力指示を受け付けることができる。操作パネル108は、主に画像形成装置100への入力を受け付ける受付手段として機能するが、画像形成装置100の処理状況やエラーなどをユーザに提示する表示部としても機能する。画像形成装置100は、操作パネル108を介して入力を受け付けた指示により、HDD104に一旦格納された印刷データの印刷を実行したり、印刷する際の印刷設定を変更することができる。
図2は、本実施形態における画像形成装置100および情報処理装置200のハードウェア構成を示す図である。画像形成装置100は、ROM101、RAM102、CPU103、HDD104、ネットワークI/F105(「I/F」はインターフェースを意味する)、エンジンI/F106、プリンタエンジン107、操作パネル108から構成される。ROM101は、不揮発性メモリであり、画像形成装置100の各機能ブロックのプログラムが格納される。RAM102は、揮発性メモリであり、電源投入時にROM101に格納された各機能ブロックのプログラムが展開される。また、RAM102は、各機能ブロックで高速に読み出しおよび書き込みされる情報を格納する一次的な記憶領域になる。CPU103は、RAM102に展開された各機能ブロックのプログラムを実行する演算プロセッサーである。HDD104は、大量の情報を格納可能な記憶装置であり、情報処理装置200から送信された印刷データ、各機能ブロックにおける処理によって出力される中間データ、中間データから生成される画像データを格納する二次的な記憶領域になる。ネットワークI/F105は、ネットワークNWを介して、情報処理装置200と通信を行う。エンジンI/F106は、各機能ブロックにおける処理によって出力される画像データをプリンタエンジン107に出力する。プリンタエンジン107は、不図示の印刷プロセスで、画像データに基づいて用紙などの記録媒体に画像を印刷する。操作パネル108は、例えばタッチパネルなどの入力装置からなり、ユーザの操作によって入力指示を受け付けることができる。操作パネル108は、主に画像形成装置100への入力を受け付ける受付手段として機能するが、画像形成装置100の処理状況やエラーなどをユーザに提示する表示部としても機能する。画像形成装置100は、操作パネル108を介して入力を受け付けた指示により、HDD104に一旦格納された印刷データの印刷を実行したり、印刷する際の印刷設定を変更することができる。
情報処理装置200は、RAM201、CPU202、HDD203、ネットワークI/F204、ディスプレイ205から構成される。RAM201は、揮発性メモリであり、電源投入時にHDD203に格納された各機能ブロックのプログラムが展開される。また、RAM201は、各機能ブロックで高速に読み書きされる情報を格納する一次的な記憶領域になる。CPU202は、RAM201に展開された各機能ブロックのプログラムを実行する演算プロセッサーである。HDD203は、大量の情報を格納可能な記憶装置であり、各機能ブロックのプログラム、アプリケーションデータ、印刷データを格納する二次的な記憶領域になる。ネットワークI/F204は、画像形成装置100とネットワークNWを介して通信を行い、印刷データや各種情報の送受信を行う。ディスプレイ205は、電源投入時やアプリケーション起動時の画面表示を行うとともに、画像形成装置100に印刷させる画像を表示することができる。
<印刷システムの機能構成>
図3は、本実施形態におけるソフトウェア機能構成を示すブロック図である。まず、画像形成装置100のソフトウェア機能構成について説明する。送受信部111は、ネットワークNWを介して送信された印刷データを受信し、受信した印刷データを印刷データ管理部112に渡す。印刷データ管理部112は、送受信部111から受信した印刷データを印刷データスプール121に格納する。以後、受信した印刷データを印刷データスプール121に格納することを「印刷データを留め置く」、印刷データスプール121に格納された印刷データを「留め置かれた印刷データ」と記す場合がある。また、印刷データ管理部112は、操作パネル制御部113を介して操作パネル設定値122を取得する。印刷データ管理部112は、取得した操作パネル設定値122に基づいて、印刷データをただちに印刷するか、印刷データを一旦印刷データスプール121に格納するかを決定する。印刷データ管理部112は、印刷データをただちに印刷する場合、印刷データ解析部114に印刷データの印刷を依頼する。一方、印刷データ管理部112は、印刷データを一旦印刷データスプール121に格納する場合、時間予測部115に印刷予測時間の算出を依頼する。なお、本実施形態では、情報処理装置200から受信した印刷データを、画像形成装置100の印刷データスプール121に格納する態様について説明したが、実施形態はこれに限られない。変形例においては、ネットワークNWに接続される、不図示のプリンタサーバが印刷データスプール121などを備える構成であってもよい。この場合、印刷データ管理部112は、プリンタサーバの印刷データスプールに留め置かれた印刷データを呼び出して、印刷データの印刷処理や、印刷データの印刷予測時間の算出処理を行う態様であってもよい。
図3は、本実施形態におけるソフトウェア機能構成を示すブロック図である。まず、画像形成装置100のソフトウェア機能構成について説明する。送受信部111は、ネットワークNWを介して送信された印刷データを受信し、受信した印刷データを印刷データ管理部112に渡す。印刷データ管理部112は、送受信部111から受信した印刷データを印刷データスプール121に格納する。以後、受信した印刷データを印刷データスプール121に格納することを「印刷データを留め置く」、印刷データスプール121に格納された印刷データを「留め置かれた印刷データ」と記す場合がある。また、印刷データ管理部112は、操作パネル制御部113を介して操作パネル設定値122を取得する。印刷データ管理部112は、取得した操作パネル設定値122に基づいて、印刷データをただちに印刷するか、印刷データを一旦印刷データスプール121に格納するかを決定する。印刷データ管理部112は、印刷データをただちに印刷する場合、印刷データ解析部114に印刷データの印刷を依頼する。一方、印刷データ管理部112は、印刷データを一旦印刷データスプール121に格納する場合、時間予測部115に印刷予測時間の算出を依頼する。なお、本実施形態では、情報処理装置200から受信した印刷データを、画像形成装置100の印刷データスプール121に格納する態様について説明したが、実施形態はこれに限られない。変形例においては、ネットワークNWに接続される、不図示のプリンタサーバが印刷データスプール121などを備える構成であってもよい。この場合、印刷データ管理部112は、プリンタサーバの印刷データスプールに留め置かれた印刷データを呼び出して、印刷データの印刷処理や、印刷データの印刷予測時間の算出処理を行う態様であってもよい。
時間予測部115は、印刷データスプール121に留め置かれた印刷データの印刷に要する印刷時間を予測する。時間予測部115は、印刷データ解析部114、中間データ生成部116によって生成されたプロファイルをプロファイル保持部123から取得し、印刷データのページごとに生成された各プロファイルから印刷予測時間を算出する。印刷データ解析部114は、印刷データスプール121に留め置かれた印刷データを、印刷データ内のページごとに解析する。印刷データ解析部114は、印刷データをただちに印刷する場合、印刷データスプール121に格納された印刷データを解析し、中間データ生成部116に中間データの生成を依頼する。一方、印刷データ解析部114は、印刷予測時間を算出する場合、印刷データスプール121に留め置かれた印刷データを解析し、印刷データの解析結果に基づき、印刷データのプロファイルをプロファイル保持部123に格納する。さらに、印刷データ解析部114は、印刷予測時間を算出する場合、中間データ生成部116に中間データのプロファイル生成を依頼する。中間データ生成部116は、印刷データ解析部114による印刷データの解析結果から、レンダリング部117で処理可能な中間データを生成する。中間データ生成部116は、印刷データを印刷する場合、中間データを生成し、中間データスプール124に格納する。一方、中間データ生成部116は、印刷予測時間を算出する場合、中間データのプロファイルをプロファイル保持部123に格納する。レンダリング部117は、中間データスプール124に格納された中間データを画像データ(ビットマップデータ)に展開し、画像データを画像データスプール125に格納する。印刷処理部118は、プリンタエンジン107を駆動制御し、画像データスプール125に格納された画像データを印刷する。
次に、情報処理装置200のソフトウェア機能構成について説明する。アプリケーション211は、ユーザから不図示の入力手段への入力指示を受け付けることに応じて、印刷データを生成する。制御部212は、アプリケーション211からの指示に従い、ファイル保持部221に格納されている各種ファイルから印刷データを生成し、印刷データスプール222に格納する。送受信部213は、印刷データスプール222に格納された印刷データを、ネットワークNWを介して画像形成装置100に送信する。もちろん、生成した印刷データを、ネットワークNWに接続されるプリンタサーバに送信する態様であってもよい。
<印刷データ受信時処理>
図4は、本実施形態において、画像形成装置100が印刷データの受信時に実行する処理手順を示すフローチャートである。図4に示されるフローチャートによる処理は、所定の記憶領域に格納されたプログラムコードが展開され、CPUによって実行される。図4以降のフローチャートについても同様である。なお、以降で記す記号Sは、フローチャートにおけるステップであることを意味する。
図4は、本実施形態において、画像形成装置100が印刷データの受信時に実行する処理手順を示すフローチャートである。図4に示されるフローチャートによる処理は、所定の記憶領域に格納されたプログラムコードが展開され、CPUによって実行される。図4以降のフローチャートについても同様である。なお、以降で記す記号Sは、フローチャートにおけるステップであることを意味する。
S101において、送受信部111は、ネットワークNWを介して、情報処理装置200から送信された印刷データを受信する。S102において、印刷データ管理部112は、送受信部111から渡された印刷データを印刷データスプール121に格納する。
S200において、印刷データ管理部112は、S101で受信した印刷データに係る印刷予測時間の算出を時間予測部115に依頼する。印刷データ解析部114および中間データ生成部116は、印刷予測時間の算出に用いられるプロファイルを生成する。プロファイル生成の詳細については、図5のフローチャートを参照して詳細に説明する。
図5は、本実施形態におけるプロファイルの生成手順を示すフローチャートである。
S201において、印刷データ解析部114は、印刷対象のページ(以下、単に「ページ」とも記す)が白紙ページであるか否かを示す変数である“WhitePage”を初期化する。本実施形態では“WhitePage=TRUE”に初期化される。
S202において、印刷データ解析部114は、印刷データスプール121に留め置かれた印刷データを解析する。本実施形態において、印刷データ解析部114は、例えばPDL形式の印刷データを解析することにより、中間データ生成部116が解釈可能な描画命令を取得することができる。印刷データ解析部114は、S203で印刷データの解析が終了したと判定されるまで、すなわち解析対象の印刷データがなくなったと判定されるまで、S202〜S211までの処理を繰り返し実行する。
S204において、印刷データ解析部114は、処理対象のページの解析が終了したかを判定する。ページの解析が終了していない場合(S204:NO)、S205に移行する。
S205において、印刷データ解析部114は、処理対象のページについて、WhitePage=TRUE、かつ、白色以外で描画が行われるかを判定する。WhitePage=TRUE、かつ、白色以外で描画が行われる場合(S205:YES)、S206に移行し、印刷データ解析部114は、変数“WhitePage”を“WhitePage=FALSE”に設定する。一方、S205の判定処理が否定された場合、S206がスキップされる。
S207において、印刷データ解析部114は、印刷データ管理部112の指示に従い、ページに含まれる描画命令に関する情報を取得する。本実施形態では、処理対象のページに含まれる、描画命令の種類や、描画命令によって生成されるオブジェクトのデータサイズなど、後述のプロファイルに保持される情報が、S207でカウントされる。S207において、描画命令のカウントが終了すると、再びS202に戻る。
S204において、ページの解析が終了した場合(S204:YES)、S208に移行し、印刷データ解析部114は、“WhitePage=TRUE”であるかを判定する。S208において“WhitePage=TRUE”と判定された場合(S208:YES)、S209に移行する。S209において、印刷データ解析部114は、白紙ページであるかを示す情報である“白紙ページ情報=1”を指定する。一方、S208において“WhitePage=FALSE”と判定された場合(S208:NO)、S210に移行する。S210において、印刷データ解析部114は、白紙ページであるかを示す情報である“白紙ページ情報=0”を指定する。
S211において、印刷データ解析部114は、処理対象のページに対応するプロファイル(ページ情報)を生成する。このとき、印刷データ解析部114は、描画命令に関する情報(S207)と、白紙ページ情報の値(S209、S210)とが、プロファイルに含まれる。次いで、印刷データ解析部114は、S211で生成したプロファイルをプロファイル保持部123に格納する。S211の処理が終了すると、再びS201に移行し、次ページ以降の処理を行う。
図6は、本実施形態において、プロファイル保持部123に格納されるプロファイル600の例を示す模式図である。プロファイル600には、印刷データの印刷設定610と、ページ情報620とが含まれる。本実施形態の印刷設定610は、例えば、印刷部数、色(カラー/モノクロ)、印刷面(片面/両面/ページ集約)など、印刷データの印刷に係る設定を示す情報である。本実施形態のページ情報620は、印刷データ解析プロファイル621と、中間データ生成プロファイル622と、レンダリングプロファイル623と、白紙ページ情報624などが含まれ、これらは印刷予測時間の算出に必要な情報である。
印刷データ解析プロファイル621は、印刷データ解析部114が印刷データの解析を行うのに必要な時間を算出するために生成される。中間データ生成プロファイル622は、中間データ生成部116が中間データの生成を行うのに必要な時間を算出するために生成される。レンダリングプロファイル623は、レンダリング部117がレンダリングを行うのに必要な時間を算出するために生成される。より詳細には、中間データ生成プロファイル622およびレンダリングプロファイル623には、S207でカウントされた描画命令に対応する、中間データの種別ごとの数領やオブジェクトのデータサイズなどが相当する。白紙ページ情報624には、S209,S210で指定された“0”または“1”が含まれる。
以上説明した通り、本実施形態の画像形成装置100は、印刷データ受信時において、白紙ページか否かにかかわらず、印刷データに含まれる全てのページについて、プロファイルを生成する。そのため、白紙節約設定の変更後に白紙ページについてのプロファイル生成を行う手法と比較して、印刷予測時間の算出処理をより短時間に行うことができるという効果がある。なお、本実施形態では、印刷データの受信時にプロファイルが生成される態様について説明したが、白紙節約設定が変更される前のタイミングであれば、印刷データの受信時でなくてもよい。受信した印刷データが印刷データスプールに格納されている任意のタイミングでプロファイルが生成され得る。
さらに、本実施形態の画像形成装置100は、印刷データのページごとに白紙ページ情報を含むプロファイルを生成する。かかる構成により、“白紙節約設定=OFF”から“白紙節約設定=ON”に白紙節約設定が変更された場合、時間予測部115は、白紙ページ情報が“0”である非白紙ページの画像処理時間および排紙時間を印刷予測時間に含めることができる。一方、“白紙節約設定=ON”から“白紙節約設定=OFF”に白紙節約設定が変更された場合、時間予測部115は、白紙ページ情報が“1”である白紙ページの画像処理時間および排紙時間を印刷予測時間から除外することができる。以上説明したプロファイルの構成により、白紙節約設定の変更に伴う印刷予測時間の算出において、処理を簡略化しつつ、印刷予測時間をより高精度に算出することができる。
<印刷時処理>
図7は、本実施形態において、画像形成装置100が実行する印刷時の処理手順を示すフローチャートである。
図7は、本実施形態において、画像形成装置100が実行する印刷時の処理手順を示すフローチャートである。
S301において、操作パネル制御部113は、操作パネル設定値122から各設定値を取得し、印刷設定UIを操作パネル108に表示する。S400において、時間予測部115は、S101で受信した印刷データの印刷予測時間を算出する。時間予測部115が印刷予測時間を算出する詳細手順については、図9で後述する。S302において、操作パネル制御部113は、S400で算出した印刷予測時間を操作パネル108の印刷設定UIに表示する。
図8は、本実施形態において、操作パネル108に表示される印刷設定UIの例を示す模式図である。印刷設定UI800は、S101で受信した印刷データに含まれる印刷設定が示す各種情報と、ユーザ操作を受け付ける操作ボタンとを含むUIである。ユーザは、印刷設定UI800に表示される印刷設定を確認したり、操作ボタンへの入力を行うことにより印刷設定の変更や印刷開始指示を行うことができる。
表示領域801は、S400で算出された印刷予測時間が表示される領域である。本実施形態の印刷予測時間は、印刷設定UI800の印刷設定が変更されることに応じて再び印刷予測時間の算出が行われ(S400)、印刷予測時間が更新して表示される。設定表示領域802は、白紙節約に関する設定(以下、「白紙節約設定」とも記す)のON/OFFを示す領域である。操作ボタン803は、印刷設定UI800に示される各印刷設定のうち、白紙節約設定を切り換えるための操作ボタンである。操作ボタン803への入力に応じて白紙設定が切り換わると、設定表示領域802の表示内容を更新するとともに、S400において算出された印刷予測時間が表示領域801に表示される。印刷開始ボタン804は、ユーザから印刷開始指示を受け付けるための操作ボタンであり、ユーザが印刷開始ボタン804を押下すると、印刷処理部118(プリンタエンジン107)は、各印刷設定に基づいて印刷を実行する。
再び図7のフローチャートに戻り、S303において、操作パネル制御部113は、白紙節約設定が変更されたかを判断する。白紙節約設定が変更されたと判定された場合(S303:YES)、再びS400に移行し、再度プロファイル保持部123に格納されたプロファイル600から、変更後の白紙節約設定に従って印刷予測時間を算出する。S304において、操作パネル制御部113は、S400で算出した印刷予測時間を操作パネル108の印刷設定UIに表示する。
一方、白紙節約設定が変更されなかった場合(S303:NO)、S305に移行し、操作パネル制御部113は、印刷開始ボタン804への操作入力を受け付けたかを判定する。印刷開始ボタン804への操作入力が受け付けられたと判定された場合(S305:YES)、S500に移行し、印刷処理部118は印刷処理を実行する。S500の印刷処理が終了すると、本フローチャートによる処理を終了する。一方、S306において、キャンセルボタンへの操作入力が受け付けられたと判定された場合(S306:YES)にも、本フローチャートによる処理を終了する。キャンセルボタンへの操作入力が受け付けられなかったと判定された場合(S306:NO)、再びS303に戻る。
<印刷予測時間の算出>
図9は、本実施形態において、S400の印刷予測時間を算出する処理手順を示すフローチャートである。
図9は、本実施形態において、S400の印刷予測時間を算出する処理手順を示すフローチャートである。
S401において、中間データ生成予測時間Ed、レンダリング予測時間Er、印刷予測時間Epをそれぞれ0に初期化する。本実施形態において、中間データ生成予測時間Ed、レンダリング予測時間Er、印刷予測時間Epは、印刷データの印刷予測時間の算出に用いられる変数である。
S402において、時間予測部115は、プロファイル保持部123に格納されているプロファイル600のうち、最初のページ情報(例えば、ページ情報620)を参照する。
S403において、時間予測部115は、ページ情報620の印刷データ解析プロファイル621から、処理対象のページの解析に要する時間である、印刷データ解析時間Tdを算出する。
S404において、時間予測部115は、中間データ生成予測時間Edに印刷データ解析時間Tdを加算する。
S405において、時間予測部115は、操作パネル制御部113を介して取得した白紙節約設定が“白紙節約設定=ON”、かつ、ページ情報620における白紙ページ情報が“1”であるかを判定する。S405において、“白紙節約設定=ON”かつ“白紙ページ情報=1”と判定された場合(S405:YES)、S406〜S414をスキップしてS415に移行する。一方、S405の判定処理が否定された場合(S405:NO)、S406に移行する。
S406において、時間予測部115は、ページ情報620の中間データ生成プロファイル622から、処理対象のページの中間データ生成に要する時間である、中間データ生成時間Tmを算出する。
S407において、時間予測部115は、中間データ生成予測時間Edに、中間データ生成時間Tmを加算する。
S408において、時間予測部115は、ページ情報620のレンダリングプロファイル623から、処理対象のページのレンダリングに要する時間である、レンダリング時間Trを算出する。
S409において、時間予測部115は、中間データ生成予測時間Edとレンダリング予測時間Erとを比較する。レンダリング予測時間Erが中間データ生成予測時間Ed以下の場合(S409:NO)、S410に移行し、時間予測部115は、レンダリング予測時間Erに、中間データ生成予測時間Edとレンダリング時間Trとを合算した時間を代入する。一方、レンダリング予測時間Erが中間データ生成予測時間Edよりも多い場合(S409:YES)、S411に移行し、時間予測部115は、レンダリング予測時間Erに、レンダリング予測時間Erとレンダリング時間Trとを合算した時間を代入する。
S412において、時間予測部115は、レンダリング予測時間Erと印刷予測時間Epとを比較する。レンダリング予測時間Erが印刷予測時間Ep以下の場合(S412:NO)、S413に移行し、時間予測部115は、印刷予測時間Epに、レンダリング予測時間Erと排紙時間Tpと遅延時間Tpiとを合算した時間を代入する。一方、印刷予想時間Epがレンダリング予測時間Erよりも多い場合(S412:YES)、S414に移行し、時間予測部115は、印刷予測時間Epに、印刷予想時間Epと排紙時間Tpとを合算した時間を代入する。
なお、排紙時間Tpは、レンダリング部117が、1ページ分の印刷を行うのに必要な時間である。換言すると、排紙時間Tpは、印刷データの1ページ分の印刷が施される記録媒体の供給が開始されてから排紙されるまでの時間に相当する。
また、遅延時間Tpiは、あるページのレンダリングが、前のページの排紙完了までに間に合わない場合、前のページの排紙完了からプリンタエンジン107が給紙を再開するまでに要する時間である。排紙時間Tpおよび遅延時間Tpiは、いずれもプリンタエンジン107の性能に依存する値である。本実施形態の画像形成装置100は、これら排紙時間Tpおよび遅延時間Tpiを、予めROM101などの記憶領域の保持し、必要に応じてこれら排紙時間Tpおよび遅延時間Tpiを読み出して印刷予測時間の算出に用いることができる。
S415において、時間予測部115は、プロファイル600に次のページ情報が存在するかを判定する。次のページ情報が存在する場合(S415:YES)、S416に移行し、時間予測部115は、プロファイル600の次のページ情報を参照した後にS403に戻る。一方、次のページ情報が存在しない場合(S415:NO)、すなわちプロファイル600の全てのページ情報の参照が完了した場合、S417に移行し、時間予測部115は、処理対象の印刷ページの印刷予測時間として、印刷予測時間Epを出力する。S417が終了すると、本フローチャートによる処理を終了し、再び図7のフローチャートに復帰する。
<印刷処理>
図10は、本実施形態において、S500の印刷処理の手順を示すフローチャートである。
図10は、本実施形態において、S500の印刷処理の手順を示すフローチャートである。
S501において、操作パネル制御部113は、操作パネル設定値122から白紙節約設定を取得し、白紙節約設定が“白紙節約設定=ON”であるか判定する。“白紙節約設定=ON”であった場合(S501:YES)、S502に移行し、印刷対象のページが白紙ページであるか否かを示す変数である“WhitePage”を初期化する。本実施形態では“WhitePage=TRUE”に初期化される。
S503において、印刷データ解析部114は、印刷データスプール121に格納された印刷データを解析する。印刷データ解析部114は、S504で印刷データの解析が終了したと判定されるまで、すなわち解析対象となる印刷データがなくなったと判定されるまで、S502〜S511までの処理を繰り返し実行する。
S505において、印刷データ解析部114は、ページの解析が終了したかを判定する。ページの解析が終了していない場合(S505:NO)、S506に移行する。
S506において、印刷データ解析部114は、解析対象のページについて、WhitePage=TRUE、かつ、白色以外で描画が行われるかを判定する。WhitePage=TRUE、かつ、白色以外で描画が行われる場合(S506:YES)、S507に移行し、印刷データ解析部114は、変数“WhitePage”を“WhitePage=FALSE”に設定する。一方、S506の判定処理が否定された場合、S507がスキップされる。
S508において、中間データ生成部116は、印刷データの描画命令に従い中間データを生成し、生成した中間データを中間データスプール124に格納する。中間データが生成されると、再びS503に移行する。
S504において、印刷データの解析が終了したと判定された場合(504:YES)、本フローチャートによる処理を終了し、再び図7のフローチャートに復帰する。
S505において、ページの解析が終了した場合(S505:YES)、S509に移行し、印刷データ解析部114は、“WhitePage=TRUE”であるかを判定する。S509において“WhitePage=TRUE”と判定された場合(S509:YES)、再びS502に移行して次ページ以降の処理を行う。
S509において、“WhitePage=FALSE”と判定された場合(S509:NO)、S510に移行し、レンダリング部117は中間データスプール124に格納された中間データをレンダリングする。レンダリング部117は、レンダリングによって取得した画像データを画像データスプール125に格納する。
S511において、印刷処理部118は、画像データスプール125に格納された画像データをプリンタエンジン107に出力する。プリンタエンジン107は、出力された画像データに基づいて印刷を行う。画像データの印刷が終了すると、再びS502に移行して次ページ以降の処理を行う。
S501の判定において、“白紙節約設定=OFF”であった場合(S501:NO)、S512に移行する。
S512において、印刷データ解析部114は、印刷データスプール121に格納された印刷データを解析する。印刷データ解析部114は、S513で印刷データの解析が終了したと判定されるまで、すなわち解析対象となる印刷データがなくなったと判定されるまで、S512〜S517までの処理を繰り返し実行する。
S514において、印刷データ解析部114は、ページの解析が終了したかを判定する。ページの解析が終了していない場合(S514:NO)、S515に移行する。
S515において、中間データ生成部116は、印刷データの描画命令に従い中間データを生成し、生成した中間データを中間データスプール124に格納する。中間データが生成されると、再びS512に移行して次ページ以降の処理を行う。
S513において、印刷データの解析が終了したと判定された場合(513:YES)、本フローチャートによる処理を終了し、再び図7のフローチャートに復帰する。
S514において、ページの解析が終了した場合(S514:YES)、S516に移行する。S516において、レンダリング部117は中間データスプール124に格納された中間データをレンダリングする。レンダリング部117は、レンダリングによって取得した画像データを画像データスプール125に格納する。
S517において、印刷処理部118は、画像データスプール125に格納された画像データをプリンタエンジン107に出力する。プリンタエンジン107は、出力された画像データに基づいて印刷を行う。画像データの印刷が終了すると、再びS512に移行して次ページ以降の処理を行う。
図11は、本実施形態において、白紙ページに対応する用紙の排紙が行われる場合(すなわち“白紙節約設定=OFF”である場合)の遷移を示すタイムチャートである。本タイムチャートで印刷遷移が示される印刷データは、1,2,5ページは描画データを含む非白紙ページであり、3,4ページは描画データを含まないか、または最終的な描画結果が白紙となる白紙ページである。白紙ページに対応する用紙の排紙が行われる場合、画像形成装置100は、1〜5ページを対象に、印刷データ解析と、中間データ生成と、レンダリングと、印刷(排紙)とを実行する。
本実施形態の画像形成装置100は、図9で説明した通り、印刷データごとに生成されるプロファイル600を参照することにより、印刷データ解析、中間データ生成、レンダリングなどの画像処理に要する画像処理時間を、擬似的に算出することができる。さらに、本実施形態の画像形成装置100は、プリンタエンジン107の性能に基づき、ページごとの排紙時間を考慮したうえで、印刷予測時間を算出する。より詳細には、上述した画像処理時間と、白紙ページを含む1〜5ページの排紙時間と、を含めて印刷予測時間が算出される。
図12は、本実施形態において、白紙ページに対応する用紙の排紙が行われない場合(すなわち“白紙節約設定=ON”である場合)の遷移を示すタイムチャートである。白紙ページに対応する用紙の排紙が行われない場合、画像形成装置100は、1〜5ページを対象に、印刷データ解析を実行するが、中間データ生成と、レンダリングと、印刷(排紙)とについては、非白紙ページである1,2,5ページを対象に実行する。
さらに、本実施形態の画像形成装置100は、プリンタエンジン107の性能に基づき、ページごとの排紙時間を考慮したうえで、印刷予測時間を算出する。より詳細には、非白紙ページである1,2,5ページの画像処理時間および排紙時間を含め、白紙ページである3,4ページの画像処理時間および排紙時間を含めないで印刷予測時間が算出される。
以上説明した通り、本実施形態の画像形成装置100は、留め置いた印刷データの印刷予測時間を白紙節約設定に応じて算出する際に、留め置いた印刷データに係る排紙時間を考慮することにより、高精度の印刷予測時間を算出することができる。
[実施形態2]
実施形態1において、印刷データ解析部114が、印刷データの解析結果から処理対象のページが白紙ページであるか否かを判定することができた(S208〜S210)。しかしながら、印刷データの形式によっては、白紙ページであるか否かの判定は、中間データに基づいて行われる場合がある。この場合、印刷対象のページが白紙ページであるかの判定は(図10:S509)、中間データ(S508で生成)に基づいて行われることになる。そこで、本実施形態では、白紙ページに対応する用紙が排紙されない“白紙節約設定=ON”である場合において、白紙ページに行われる処理の種別を考慮することにより、印刷予測時間をより高精度に算出することができる手法について説明する。
実施形態1において、印刷データ解析部114が、印刷データの解析結果から処理対象のページが白紙ページであるか否かを判定することができた(S208〜S210)。しかしながら、印刷データの形式によっては、白紙ページであるか否かの判定は、中間データに基づいて行われる場合がある。この場合、印刷対象のページが白紙ページであるかの判定は(図10:S509)、中間データ(S508で生成)に基づいて行われることになる。そこで、本実施形態では、白紙ページに対応する用紙が排紙されない“白紙節約設定=ON”である場合において、白紙ページに行われる処理の種別を考慮することにより、印刷予測時間をより高精度に算出することができる手法について説明する。
図13は、本実施形態におけるプロファイルの生成手順を示すフローチャートである。図13に示されるフローチャートにおいて、S1301からS1303まで以外の処理は、図5のステップS201からステップS211までの処理と同一であるため、説明を省略する。
S1301において、印刷データ解析部114は、印刷データの解析結果(S202)から、処理対象の印刷データについて、白紙ページ判定が、解析結果または中間データのいずれかから行われるかを特定する。さらに、印刷データ解析部114は、特定結果から、白紙ページの中間データを生成するかを判定する。白紙ページの中間データを生成すると判定された場合(S1301:YES)、S1302に移行し、印刷データ解析部114は、中間データを生成することを示す情報である“白紙処理情報=1”を指定する。一方、S1301において白紙ページの中間データを生成しないと判定された場合(S1301:NO)、S1303に移行し、印刷データ解析部114は、中間データを生成しないことを示す情報である“白紙処理情報=0”を指定する。
図14は、本実施形態において、プロファイル保持部123に格納されるプロファイル600の例を示す模式図である。図14に示されるプロファイル600において、白紙処理情報1401のみが、図6のプロファイル600と相違するため、以下白紙処理情報1401のみについて説明する。白紙処理情報1401には、S1302,S1303で指定された“0”または“1”が含まれ、それぞれの値は、白紙ページについて中間データを生成するか否かを示す情報である。
図15は、本実施形態において、S400の印刷予測時間を算出する処理手順を示すフローチャートである。図15に示されるフローチャートにおいて、S1501の判定処理が行われることと、S405の判定処理が中間データ生成時間Tmの算出処理(S406,S407)の後に行われる点が、図9のフローチャートと相違する。以下、S1501,S405の判定処理についてのみ説明を行う。
S1501において、時間予測部115は、操作パネル制御部113を介して取得した白紙節約設定が“白紙節約設定=ON”、かつ、白紙ページ情報が“1”、かつ、白紙処理情報が“0”であるかを判定する。白紙処理情報が“0”を示す場合、処理対象のページは中間データを生成しないため、時間予測部115は、中間データ生成時間Tm,レンダリング時間Tr,排紙時間Tpを含めないで印刷予測時間を算出する。S1501において、“白紙節約設定=ON”かつ“白紙ページ情報=1”かつ“白紙処理情報=0”と判定された場合(S1501:YES)、S405〜S414をスキップしてS415に移行する。一方、S1501の判定処理が否定された場合(S1501:NO)、S406に移行する。
S405において、“白紙節約設定=ON”かつ“白紙ページ情報=1”と判定された場合(S405:YES)、S408〜S414をスキップしてS415に移行する。一方、S405の判定処理が否定された場合(S405:NO)、S408に移行する。
図16は、“白紙節約設定=ON”である場合において、印刷データの解析結果に基づいて白紙ページ判定が行われる印刷データの印刷遷移を示すタイムチャートである。図11,12と同様に、本タイムチャートで印刷遷移が示される印刷データは、1,2,5ページは描画データを含む非白紙ページであり、3,4ページは描画データを含まないか、または最終的な描画結果が白紙となる白紙ページである。この場合、画像形成装置100は、1〜5ページを対象に印刷データ解析を実行するが、中間データ生成と、レンダリングと、印刷(排紙)とについては、非白紙ページである1,2,5ページを対象に実行する。印刷予測時間の算出については、実施形態1(図12)と同様に、白紙ページである3,4ページの画像処理時間および排紙時間を含めないで印刷予測時間が算出される。
図17は、“白紙節約設定=ON”である場合において、中間データに基づいて白紙ページ判定が行われる印刷データの印刷遷移を示すタイムチャートである。この場合、処理対象のページの白紙ページ判定は、印刷データの解析結果から生成された中間データに基づいて行われる。そのため、画像形成装置100は、1〜5ページを対象に印刷データ解析と、中間データ生成とを実行し、レンダリングと、印刷(排紙)とについては、非白紙ページである1,2,5ページを対象に実行する。
さらに、本実施形態の画像形成装置100は、処理対象の印刷データの形式を考慮して印刷予測時間の算出を行う。より詳細には、非白紙ページである1,2,5ページの画像処理時間と、排紙時間と、を含めて印刷予測時間が算出され、白紙ページである3,4ページについては、画像処理時間のうち、中間データ生成時間を含めて印刷予測時間が算出される。
以上説明した通り、本実施形態の画像形成装置100は、白紙ページに対応する用紙が排紙されない“白紙節約設定=ON”である場合において、白紙ページに行われる処理の種別を考慮して印刷予測時間の算出をすることができる。そのため、本実施形態の画像形成装置は、留め置いた印刷データの印刷予測時間を白紙節約設定に応じて算出する際に、留め置いた印刷データの印刷予測時間をより高精度に算出することができる。なお、本実実施形態では、印刷データの形式に応じて、白紙ページに関して解析処理まで行われるか、中間データ生成処理まで行われるかが制御されたが、具体的な処理の種別については上記に限定されない。
[その他の実施例]
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
Claims (15)
- 留め置かれた印刷データを呼び出して印刷を行う画像形成装置であって、
前記留め置かれた印刷データ内に白紙ページが含まれる場合、前記白紙ページに対応する用紙を排紙するか否かを示す白紙節約設定に応じて、前記留め置かれた印刷データの印刷予測時間を算出する予測手段を有し、
前記予測手段は、
前記白紙節約設定に応じて、前記白紙ページに対応する用紙の排紙時間を前記印刷予測時間に含めるか、前記白紙ページに対応する用紙の排紙時間を前記印刷予測時間に含めないかを切り換える
ことを特徴とする画像形成装置。 - 前記予測手段は、
前記白紙節約設定が前記白紙ページに対応する用紙を排紙することを示す場合、前記白紙ページに対応する用紙の排紙時間を前記印刷予測時間に含め、
前記白紙節約設定が前記白紙ページに対応する用紙を排紙しないことを示す場合、前記白紙ページに対応する用紙の排紙時間を前記印刷予測時間に含めない
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記予測手段は、
前記白紙節約設定に従って、前記白紙ページの画像処理時間と前記白紙ページに対応する用紙の排紙時間とを前記印刷予測時間に含めるか、前記白紙ページの画像処理時間と前記白紙ページに対応する用紙の排紙時間とを前記印刷予測時間に含めないかを切り換える
ことを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。 - 前記予測手段は、
前記白紙節約設定が前記白紙ページに対応する用紙を排紙することを示す場合、前記白紙ページの画像処理時間と前記白紙ページに対応する用紙の排紙時間とを前記印刷予測時間に含め、
前記白紙節約設定が前記白紙ページに対応する用紙を排紙しないことを示す場合、前記白紙ページの画像処理時間と前記白紙ページに対応する用紙の排紙時間とを前記印刷予測時間に含めない
ことを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。 - 前記白紙節約設定を受け付ける受付手段をさらに有し、
前記予測手段は、前記白紙節約設定が受け付けられたことに応じて、前記留め置かれた印刷データの印刷予測時間を算出する
ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の画像形成装置。 - 前記印刷データを前記印刷データのページごとに解析する解析手段と、
前記解析の結果は、少なくとも前記白紙ページであるかを示す情報を含み、前記白紙ページであるかを示す情報を前記ページごとに保持する保持手段と、をさらに有し、
前記予測手段は、
前記白紙節約設定が変更された場合、変更後の前記白紙節約設定と、前記保持された前記白紙ページであるかを示す情報とに従って、前記印刷データの印刷予測時間を算出する
ことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の画像形成装置。 - 前記印刷データを前記印刷データのページごとに解析する解析手段と、
前記解析の結果は、少なくとも描画命令に関する情報を含み、前記描画命令に関する情報を前記ページごとに保持する保持手段と、をさらに有し、
前記予測手段は、
前記白紙節約設定が変更された場合、変更後の前記白紙節約設定と、前記保持された前記描画命令に関する情報に基づき、前記描画命令を含む非白紙ページの画像処理時間を算出する
ことを特徴とする請求項3または4に記載の画像形成装置。 - 前記非白紙ページの画像処理時間は、少なくとも中間データ生成に要する時間と、レンダリングに要する時間とを含む
ことを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。 - 前記印刷データを前記印刷データのページごとに解析する解析手段と、
前記解析の結果は、少なくとも処理対象のページに行われる処理の種別を示す情報を含み、前記処理の種別を示す情報を前記ページごとに保持する保持手段と、をさらに有し、
前記予測手段は、
前記白紙節約設定が、前記白紙ページに対応する用紙を排紙しないことを示す場合、前記保持された前記処理の種別を示す情報に基づいて前記白紙ページの処理時間を算出し、算出した前記白紙ページの処理時間を前記印刷予測時間に含める
ことを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の画像形成装置。 - 前記処理の種別は、中間データ生成処理である
ことを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置。 - 前記排紙時間は、前記印刷データの1ページ分に対応する用紙の供給が開始されてから排紙されるまでの時間である
ことを特徴とする請求項1から10のいずれか1項に記載の画像形成装置。 - 受信した印刷データを留め置く格納手段をさらに有する
ことを特徴とする請求項1から11のいずれか1項に記載の画像形成装置。 - 前記予測手段によって予測された前記印刷予測時間を表示する表示手段をさらに有する
ことを特徴とする請求項1から12のいずれか1項に記載の画像形成装置。 - 留め置かれた印刷データを呼び出して印刷を行う画像形成装置における印刷時間の予測方法であって、
前記留め置かれた印刷データ内に白紙ページが含まれる場合、前記白紙ページに対応する用紙を排紙するか否かを示す白紙節約設定に応じて、前記留め置かれた印刷データの印刷予測時間を算出する予測ステップを有し、
前記予測ステップにおいて、
前記白紙節約設定に応じて、前記白紙ページに対応する用紙の排紙時間を前記印刷予測時間に含めるか、前記白紙ページに対応する用紙の排紙時間を前記印刷予測時間に含めないかが切り換えられる
ことを特徴とする印刷時間の予測方法。 - コンピュータを、請求項1から請求項13のいずれか1項に記載の画像形成装置の各手段として機能させるためのプログラム。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016131578A JP2018001603A (ja) | 2016-07-01 | 2016-07-01 | 画像形成装置、印刷時間の予測方法およびプログラム |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019195958A (ja) * | 2018-05-10 | 2019-11-14 | 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 | 画像形成装置 |
-
2016
- 2016-07-01 JP JP2016131578A patent/JP2018001603A/ja active Pending
Cited By (2)
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JP2019195958A (ja) * | 2018-05-10 | 2019-11-14 | 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 | 画像形成装置 |
JP7135417B2 (ja) | 2018-05-10 | 2022-09-13 | 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 | 画像形成装置 |
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