JP2014068152A - 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】出力イメージを確認しながらユーザの意図した設定をより簡単な操作により行うことができるようにすることを目的とする。
【解決手段】プレビュー表示領域に表示されているプレビュー表示画面においてジェスチャー操作を受け付けたか否かを判断する判断手段と、判断手段でジェスチャー操作を受け付けたと判断された場合、ジェスチャー操作に応じて、変倍率を決定する決定手段と、決定手段で決定された変倍率に基づいて、出力用紙サイズ候補を判断するサイズ判断手段と、決定手段で決定された変倍率と、サイズ判断手段で判断された出力用紙サイズ候補と、に基づいて、プレビュー表示領域に表示されているプレビュー表示画面を更新する更新手段と、を有することによって課題を解決する。
【選択図】図9

Description

本発明は、画像処理装置、画像処理方法及びプログラムに関する。
従来の画像形成装置において、コピー機能を実行する場合には、予めコピーに係る印刷設定が行われ、その後に原稿を読み込んでいた。そして、画像形成装置は、読み込んだ原稿画像に対して、印刷設定に基づいて印刷用画像を生成し、その印刷用画像を印刷していた。
また、画像形成装置において、大型のディスプレイや、タッチパネルディスプレイを操作部として用いた画像形成装置が存在する。これらの画像形成装置では、印刷設定時に出力イメージ画像を表示するプレビュー機能や、予め原稿を読み込んで印刷設定に応じた画像処理を行った印刷用画像をプレビュー表示する機能を持っている。これにより、ユーザが誤った印刷設定をしていても意図と異なる出力をしてしまうことを防ぐことができる。また、ユーザは、タッチパネルディスプレイにより、表示と操作とを行う場所が一体化しているため画面を見ながらの操作が容易となり、プレビュー表示の画面を操作することで設定内容の確認や、設定を変更できる。
特許文献1には、タッチパネルディスプレイの触れた位置に基づいた要求の検出と、タッチパネルディスプレイに触れた軌跡に基づいた要求の検出と、を同じ要求の検出とすることができる操作機器が提案されている。これにより、タッチパネルを用いた操作においてある特定の要求に対して、ユーザの操作嗜好に合わせた操作性を提供することができる。
特許文献2には、原稿読み込み前に設定された内容に対して予め対応付けてあるサンプル画像を用いてプレビュー表示する技術が提案されている。この提案によりユーザは、プレスキャンを先に行わずに、印刷の設定と印刷結果との関連を確認することができる。
特開2011−170574号公報 特開2007−188054号公報
しかし、先に原稿を読み込んでプレビュー画面を表示してからその印刷設定を変更する場合、画像形成装置は、画面を切り替え、プレビュー画面を隠して、設定画面を表示する必要がある。若しくは画像形成装置のプレビュー画像の表示領域を小さくして設定変更ボタンを配置する等の必要がある。
特許文献1の技術では、特定の操作を受け付けた場合に、受け付けたその操作性にあわせて表示する情報項目や表示画面を変更する。しかしながら、操作性に応じて表示する情報項目や、表示画面の変更が行われるため煩雑な表示となり、ユーザの混乱を招く可能性がある。
特許文献2の技術では、実際に読み込む原稿ではなく、予め装置内に保持していたサンプル画像を用いて出力イメージを表示している。このため実際に原稿を読み込んで、設定を適用し出力すると、ユーザが出力イメージから想像していた出力と異なる可能性がある。
本発明はこのような問題点に鑑みなされたもので、出力イメージを確認しながらユーザの意図した設定をより簡単な操作で行うことを目的とする。
そこで、本発明は、プレビュー表示領域に表示されているプレビュー表示画面においてジェスチャー操作を受け付けたか否かを判断する判断手段と、前記判断手段でジェスチャー操作を受け付けたと判断された場合、前記ジェスチャー操作に応じて、変倍率を決定する決定手段と、前記決定手段で決定された変倍率に基づいて、出力用紙サイズ候補を判断するサイズ判断手段と、前記決定手段で決定された変倍率と、前記サイズ判断手段で判断された出力用紙サイズ候補と、に基づいて、前記プレビュー表示領域に表示されているプレビュー表示画面を更新する更新手段と、を有する。
本発明によれば、出力イメージを確認しながらユーザの意図した設定をより簡単な操作により行うことができる。
画像処理装置のハードウェア構成の一例を示す図である。 画像処理装置のソフトウェア構成の一例を示す図である。 操作部に表示する画面の一例を示す図である。 A4原稿を読み込み後に表示されたプレビュー表示画面の一例を示す図である。 ピンチアウト操作とピンチアウト操作による画面の変化との一例を示す図である。 ピンチアウト操作終了後のプレビュー表示画面の一例を示す図である。 確認画面の一例を示す図である。 変倍率計算のためのパラメータの一例を示す図(その1)である。 変倍率計算のためのパラメータの一例を示す図(その2)である。 変倍処理を行い原稿A4サイズ、変倍率110%、出力用紙サイズB4サイズが指定された状態のプレビュー表示画面の一例を示した図である。 出力用紙プレビュー画像上にマーカーを表示した一例を示す図である。 2本指ドラッグ操作の例とそれによる基準位置変更処理による表示内容の変更とを示した画面の一例を示す図である。 ドラッグ操作終了後の画面の一例を示す図である。 プレビュー表示処理の一例を示すフローチャートである。 基準変更処理の一例を示すフローチャートである。 変倍率変更処理の一例を示すフローチャートである。 A4原稿を読み込み後に表示されたプレビュー表示画面の一例を示す図である。 プレビュー表示領域に対してユーザがピンチアウト操作を始めた際の画面の一例を示す図である。 プレビュー表示領域に対してユーザがピンチアウト操作を終えたときの画面の一例を示す図である。 ユーザからのピンチアウト操作終了後の処理を終えたときの画面の一例を示す図である。 変倍率変更処理の一例を示すフローチャートである。 A4原稿を読み込み後に表示されたプレビュー表示画面の一例を示す図である。 プレビュー表示領域に対してユーザがピンチアウト操作を始めた際の画面の一例を示す図である。 ユーザからのピンチアウト操作終了を受け付けたときの画面の一例を示す図である。 ユーザからのピンチアウト操作終了後の処理を終えたときの画面の一例を示す図である。 変倍率変更処理の一例を示すフローチャートである。 A4原稿を取り込み後、A3サイズに拡大するように変倍率を141%に指定し、出力用紙サイズをA3サイズに指定したときに表示されるプレビュー表示画面の一例を示す図である。 図14Aのプレビュー表示領域301に対してユーザがピンチイン操作を始めた際の画面の一例を示す図である。 ユーザからのピンチアウト操作終了を受け付けたときの画面の一例を示す図である。 ユーザからのピンチイン操作終了後の処理を終えたときの画面の一例を示す図である。 変倍率変更処理の一例を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について図面に基づいて説明する。
[実施形態1]
<ハードウェア構成の説明>
図1は、画像処理装置のハードウェア構成の一例を示す図である。画像処理装置の一例としてMFP(Multi Function Peripheral)を例に説明するが、本実施形態における画像処理装置はこれに限らず、プリンタ等のSFP(Single Function Peripheral)であってもよい。
画像処理装置は、図1に示すように、画像処理装置全体を制御するコントロールユニット100、画像入力デバイスであるスキャナ118、画像出力デバイスであるプリンタ119、及びユーザ指示の受け付けとユーザへ情報提供を行う操作部120を有する。スキャナ118は、スキャナ画像処理部116と接続される。プリンタ119は、プリンタ画像処理部117と接続される。スキャナ画像処理部116と、プリンタ画像処理部117と、操作部120と、はそれぞれ、コントロールユニット100に接続され、コントロールユニット100からの命令によって制御される。
コントロールユニット100は、CPU101を有する。CPU101は、システムバス108を介して、RAM102、ROM103、HDD104、画像バスI/F105、操作部I/F106、ネットワークI/F107と接続される。RAM102は、CPU101の作業領域を提供するためのメモリである。RAM102は、パラメータ設定値を一時記憶するための設定値記憶メモリと、画像データを一時記憶するための画像メモリと、して使用される。ROM103は、ブートROMであり、システムブートプログラムが格納されている。HDD104には、システムソフトウェア、パラメータ設定値履歴、画像データ等が格納される。
CPU101は、ROM103に格納されたシステムブートプログラムをRAM102に移動する(記憶させる)ことができる。移動を完了すると、CPU101が、コントローラプログラムを実行することができる状態となる。
操作部I/F106は、操作部120との間で入出力を行うためのインターフェースである。操作部I/F106は、CPU101から指示を受け表示する画像データを操作部120へ出力し、ユーザが操作部120を介して入力した情報を、CPU101へ伝送する。
ネットワークI/F107は、LAN121と接続され、LAN121に対して情報の入出力を行う。
画像バスI/F105は、システムバス108と画像バス109とを接続し、データ構造を変換するバスブリッジである。RIP部110は、LANから受信されたPDLコードをビットマップ画像に展開する。CMM(カラーマネジメントモジュール)112は、画像データに対して、プロファイルやキャリブレーションデータに基づいた、色変換処理(色空間変換処理ともいう)を施す専用ハードウェアモジュールである。プロファイルとは、機器に依存した色空間で表現したカラー画像データを機器に依存しない色空間(例えばLab等)に変換するための関数のような情報である。キャリブレーションデータとは、画像処理装置におけるスキャナ118やプリンタ119の色再現特性を修正するためのデータである。画像編集用画像処理部113は、画像データの回転や、変倍、2値化処理等の各種画像処理を行う。画像圧縮部114は、RIP部110やスキャナ画像処理部116、画像編集用画像処理部113で処理された画像データをHDD104へ格納する際に所定の圧縮方式で符号化するものである。
画像伸張部115は、画像編集用画像処理部113での画像処理を行う場合や、プリンタ画像処理部117で画像処理しプリンタ119で出力する場合に、HDD104に格納されている圧縮され符号化されている画像データを復号化し伸張するものである。
デバイスI/F111は、スキャナ画像処理部116及びプリンタ画像処理部117を介してスキャナ118やプリンタ119を接続し、画像データの同期系/非同期系の変換と、設定値、調整値、機器状態のデータの伝送を行う。スキャナ画像処理部116は、スキャナ118から入力された画像データに対して、補正、加工、像域分離、変倍、2値化処理等の編集等の各種処理を行う。スキャナ118は、図示しない自動連続原稿送り装置と圧板読み取り装置を持ち、複数枚の原稿の両面を読み取ることができる。また、スキャナ118は、図示しない原稿カバー開閉、原稿有無、原稿サイズを検知するセンサを備えている。検知された情報やスキャナ118の状態情報は、スキャナ画像処理部116とデバイスI/F111とを介してCPU101へ送信される。プリンタ画像処理部117は、プリント出力する画像データに対して、プリンタ119に応じた補正、解像度変換等の処理を行う。プリンタ119は、図示しない印刷する用紙を格納するための給紙カセットを1つ以上持つ。給紙カセットは、格納された用紙のサイズを検知してプリンタ119とプリンタ画像処理部117とデバイスI/F111とを介してCPU101に通知される。また各給紙カセットの用紙残量、カセットの開閉状態等の機器状態情報は、プリンタ画像処理部117とデバイスI/F111とを介してCPU101へ送信される。スキャナで検知できる用紙サイズ、プリンタで印刷できる用紙サイズ、用紙カセットに設置できる用紙サイズは、画像処理装置の各構成要素により決定され、決定された用紙サイズはHDD104上に記録される。
操作部120は、表示部(例えばタッチパネル機能を有する液晶表示部)やキーボードを備える。操作部120は、各種操作画面を表示したり、操作部120を介してユーザに入力された情報をCPU101に伝えたりする。
CPU101が、ROM103又はHDD104に記憶されたプログラムに基づき処理を実行することによって、後述するソフトウェア構成及び後述するフローチャートに係る処理が実現される。
<ソフトウェア構成の説明>
図2は、画像処理装置のソフトウェア構成の一例を示す図である。
ジョブコントロール処理部201は、図示/不図示の各ソフトウェアモジュールを統括・制御し、コピー、プリント、スキャン、UI処理等の画像処理装置内で発生するあらゆるジョブの制御を行う。
UI処理部202は、主に操作部120、操作部I/F106に係る制御を行う。UI処理部202は、操作者が操作部120を操作した内容をジョブコントロール処理部201へ通知すると共に、ジョブコントロール処理部201からの指示に基づいて、操作部120上の表示画面の表示内容を制御する。また、UI処理部202は、操作部120に表示するための描画データの編集等を制御する。
ネットワーク処理部203は、主にネットワークI/F107を介して行われる外部との通信を制御するモジュールであり、LAN121上の各機器との通信制御を行う。ネットワーク処理部203は、LAN121の各機器からの制御コマンドやデータを受信すると、その内容をジョブコントロール処理部201へ通知する。また、ネットワーク処理部203は、ジョブコントロール処理部201からの指示に基づき、LAN121の各機器へ制御コマンドやデータの送信を行う。
RIP処理部204は、ジョブコントロール処理部201の指示に基づいて、PDL(ページ記述言語)の解釈(インタプリット)を行い、RIP部110を制御してレンダリングすることで、ビットマップ画像への展開を行う。
色変換処理部205は、ジョブコントロール処理部201の指示に基づいて、CMM112を制御して、指示画像に対して色変換処理を行い、色変換処理後の画像をジョブコントロール処理部201へ通知する。
画像編集処理部206は、ジョブコントロール処理部201の指示に基づいて、画像編集用画像処理部113を制御し、指定した画像に対して画像処理や、読み込んだ原稿画像から原稿プレビュー画像の生成処理の制御を行う。画像編集処理部206は、ジョブコントロール処理部201より画像データ、画像情報(画像データのサイズ、カラーモード、解像度等)を受け付ける。そして、画像編集処理部206は、画像編集用画像処理部113、画像圧縮部114、画像伸張部115を制御して、画像データに対して適切な画像処理を施し、画像処理後の画像をジョブコントロール処理部201へ通知する。
スキャン処理部207は、ジョブコントロール処理部201の指示に基づいて、スキャナ118、及びスキャナ画像処理部116を制御して、スキャナ118上に設置されている原稿の読み込みを指示する。そして、スキャン処理部207は、読み込んだ原稿画像に対してスキャナ画像処理部116での画像処理を指示する。また、スキャン処理部207は、スキャナ画像処理部116とスキャナ118との状態情報を取得してジョブコントロール処理部201へ通知する。
プリント処理部208は、ジョブコントロール処理部201の指示に基づいて画像編集用画像処理部113、プリンタ画像処理部117及びプリンタ119を制御し、指定された画像に対して印刷処理を行う。プリント処理部208は、ジョブコントロール処理部201より、画像データ、画像情報(画像データのサイズ、カラーモード、解像度等)、レイアウト情報(オフセット、拡大縮小、面つけ等)及び出力用紙情報(サイズ、印字方向等)の情報を受け付ける。そして、プリント処理部208は、画像圧縮部114、画像伸張部115、画像編集用画像処理部113及びプリンタ画像処理部117を制御して、画像データに対して適切な画像処理を施し、プリンタ119を制御して印刷用紙への印刷を指示する。また、プリント処理部208は、プリンタ画像処理部117とプリンタ119との状態情報を取得してジョブコントロール処理部201へ通知する。
<操作部120で検知する操作性の例>
次に操作部120でのジェスチャー操作の受け付けと、操作入力情報からの判断機能と、について説明する。そして受け付けるジェスチャー操作に関してより具体的な操作を説明する。
ジェスチャー操作を受け付けるために操作部120は、ユーザより1点以上の入力を受け付けたときに入力の座標と入力の有無と座標の時間的変化とを検知する。操作部120は、一定間隔で検知した入力座標を操作部I/F106を通じてCPU101へ通知する。CPU101によって実現されるUI処理部202は、この通知より離散的な入力の座標を取得することができる。UI処理部202は、取得した入力の座標をRAM102に記憶する。UI処理部202は、一定期間内に記憶された座標をベクトル化することで入力の軌跡を得ることができる。UI処理部202は、予め定められたジェスチャー操作と入力ポインタの軌跡と、が一致しているか判断し、一致している場合ジェスチャー操作として受け付け、操作情報として判断する。
ジェスチャー操作の中でも一般的にタップ、ダブルタップ、ドラッグ、フリック、ホールド、ピンチイン、ピンチアウトと呼ばれるジェスチャー操作がある。また、UI処理部202は、タップ、ダブルタップ、ドラッグ、フリック、ホールドに関しては複数の指で操作することで異なる操作と判断する。タップとは指で軽くたたく操作であり、マウスのクリックに相当する。ダブルタップは、タップを連続して2回行う操作であり、マウスのダブルクリックに相当する。ドラッグは、タップしながら指をずらす操作である。フリックは、指で軽くはらう操作である。ホールドは指で押し続ける操作である。ピンチインは、2本の指で触れてから、2本の指の間隔を縮める操作である。ピンチアウトは、2本の指で触れてから2本の指を広げる操作である。ここでジェスチャー操作として指での操作を例に説明したが指での操作に限定したものではなく、操作部120に対して同様の入力を行える入力手段であれば何でもよい。
本実施形態では、UI処理部202がジェスチャー操作を判断し操作情報と紐付けている。例えば、UI処理部202は、タップ操作を受け付けたと判断すると、受け付けた座標に対する選択と判断する。また、UI処理部202は、ダブルタップ操作を受け付けたと判断すると、受け付けた座標に対する決定と判断する等である。
ジェスチャー操作と制御機能との紐付けはこれらに限定するではなく画像処理装置の制御のための制御機能として割り当てることもできる。
<操作部120に表示する画像の説明>
図3は、操作部120に表示する画面の一例を示す図である。前述の通り、ユーザから受け付けた操作部120への入力は、操作部I/F106を通してCPU101へ伝送される。操作部120に表示する画面は、CPU101の制御により切り換えられる。以下では操作部120に表示する画面例とユーザ操作による操作部120の画面の遷移とについて説明する。以下では、操作部120が操作を受け付けた場合には、操作部120が表示している画面上の対応する構成要素に対して操作を受け付けたと表現する。
プレビュー表示画面300は、読み込んだ原稿画像とコピー機能の設定内容との表示を行う画面である。まずプレビュー表示画面300が表示されるまでの一例をコピー機能の実行で説明する。ユーザから操作部120を介してコピー機能を使用する要求を受け付けることで、CPU101は、スキャナ118へ原稿読み込みの指示をする。スキャナ118は、原稿を読み込みスキャナ画像処理部116へ通知する。スキャナ画像処理部116は、読み込んだ原稿画像に対して画像処理を行いRAM102、HDD104に格納する。CPU101は、スキャナ118からの読み込み完了通知を受けると、画像編集用画像処理部113へ原稿プレビュー画像の生成を指示する。画像編集用画像処理部113は、原稿プレビュー画像を生成してRAM102、HDD104へ格納し、格納した原稿プレビュー画像を操作部120へ表示するよう指示する。操作部120では原稿プレビュー画像を用いてプレビュー表示画面300を構成し表示する。
次に操作部120での操作の受け付けについて説明する。操作部120は、プレビュー表示画面300を表示中に入力を受け付けるとCPU101へ通知する。CPU101は、ジェスチャー操作か否かの判断を行い、判断に応じた動作を行う。ジェスチャー操作に応じた動作として、画面の遷移や、表示中画面の書き換えや、印刷設定変更がある。
次に本実施形態で対象とする画面構成の説明と受け付け可能な操作とについて説明する。プレビュー表示画面300には、プレビュー表示領域301と、プリントボタン302と、キャンセルボタン303と、が配置されている。プレビュー表示領域301上には原稿プレビュー画像304と、出力用紙プレビュー画像305と、設定確認表示306と、が配置されている。
プレビュー表示領域301は、プレビューを表示する領域であり、プレビューに対するジェスチャー操作を受け付ける領域である。この領域に対して前述のジェスチャー操作が受け付けられると、要求が判別され、CPU101へ通知される。対応しているジェスチャー操作と要求とについては後述する。
プリントボタン302は、印刷設定を確定しプリントの実行指示をするソフトウェアボタンである。プリントボタン302は、タッチ操作を受け付けることができる。プリントボタン302へのタッチ操作を受け付けたと判断すると、CPU101は、RAM102に一時的に保存された印刷設定を用いてプリント実行を開始する。そして、CPU101は、操作部120にプレビュー表示画面300から不図示のプリント状況表示画面への遷移を指示する。
キャンセルボタン303は、コピー動作のキャンセルを指示するソフトウェアボタンである。キャンセルボタン303は、タッチ操作を受け付けることができる。キャンセルボタン303へのタッチ操作を受け付けたと判断すると、CPU101は、RAM102、HDD104に一時的に保存した印刷設定と現在実行中の機能で読み込んだ画像の全てとを破棄する。そしてCPU101は、操作部120へプレビュー表示画面300から不図示のコピー待機画面への遷移を指示する。
原稿プレビュー画像304は、スキャナ118が読み込み、スキャナ画像処理部116により処理された原稿画像からプレビューとして操作部120に表示するために適切なサイズに縮小した画像である。出力用紙プレビュー画像305は、現在、RAM102に一時的に保存されている印刷設定の出力用紙サイズに基づいて作成した出力用紙を示す画像である。
原稿プレビュー画像304と出力用紙プレビュー画像305とでは、原稿プレビュー画像304の方が前面に表示される。原稿プレビュー画像304と出力用紙プレビュー画像305とは、RAM102に一時保存されている印刷設定に応じて表示位置が決定される。
設定確認表示306には、RAM102に一時的に保存されている印刷設定内容が表示される。設定確認表示306では、原稿サイズ、変倍率、出力用紙サイズ、その他設定が表示される。
原稿プレビュー画像304と出力用紙プレビュー画像305との大きさは、プレビュー表示領域301の大きさと画像処理装置が読み込みと印刷に対応している用紙サイズとにより決定される。ここで画像の大きさについてより具体的な例を示す。操作部120が表示可能なサイズが縦600画素、横800画素であったとし、プレビュー表示領域301の大きさが縦550画素、横775画素であるとする。そして画像処理装置が対応している用紙サイズのうち最も大きい用紙サイズがA3用紙でその大きさが縦297.0mm、横420.0mmであるとする。このとき、CPU101は、最も大きい用紙サイズに対応した原稿プレビュー画像がプレビュー表示領域に収まるように原稿プレビュー画像と出力用紙プレビュー画像とのサイズを決定する。CPU101は、スキャナ118が最大解像度で最も大きい用紙サイズを読み込んだときの最大原稿画像のサイズを求める。ここでは最大解像度を600dpiとしてA3原稿を読み込むとする。このときの最大原稿画像のサイズは、縦7015画素、横9920画素となる。CPU101は、この最大原稿画像のサイズとプレビュー表示領域のサイズとからプレビュー用画像への縮小率を求め、原稿プレビュー画像の大きさはこの縮小率より決定する。ここで横方向の最大原稿画像とプレビュー表示領域の画素数とから縮小率は7.8%となる。これより、A4サイズの原稿を読み込んだ場合の原稿プレビュー画像は縦550画素、横388画素となり、A3用紙に対応した出力用紙プレビュー画像は縦550画素、横775画素となる。
なお、プレビュー用画像の大きさや、プレビュー表示領域の大きさ、画像の縮小率は例であり、計算方法、値はこれに限定されるものではない。また本実施形態ではプレビュー表示領域に表示される原稿プレビュー画像は1つの例を示しているが、2つ以上の原稿プレビュー画像を同時に表示してもよい。その場合において、CPU101は、縮小率や画像サイズを、原稿プレビュー画像の数や大きさ応じて変更してもよい。
<変倍率変更操作時のプレビュー画面の説明>
次にプレビュー表示画面300のプレビュー表示領域301に対してジェスチャー操作を受け付けたときの画面変化と各機能部の処理とについて説明する。本実施形態では、CPU101は、ピンチアウト操作、ピンチイン操作を受け付けた場合に変倍率変更要求を受け付けたと判断するものとする。
ここではユーザがA4原稿を拡大して印刷したいと考えているとし、図4の画面例を用いてユーザ操作と変倍率変更動作とについて説明する。また、ここでは変倍処理の基準位置を原稿画像の右上の頂点であるとして、レイアウト、画像の拡大縮小を行うものとする。基準位置の指定については後述する。
図4Aは、A4原稿を読み込み後に表示されたプレビュー表示画面の一例を示す図である。この画面のプレビュー表示領域に対してユーザがピンチアウト操作を行ったとする。ピンチアウト操作とピンチアウト操作による画面の変化とを図4Bに示す。操作部120に対してピンチアウト操作を受け付けた場合、CPU101は、入力情報を基にその操作の軌跡を求め、操作軌跡に応じて変倍率を計算する。CPU101は、計算により求めた変倍率を、印刷設定情報としてRAM102へ一時的に格納する。変倍率が拡大だった場合、CPU101は、拡大後の原稿画像が収まるように印刷設定情報の出力用紙サイズを変更する。図4Bでは、変倍率拡大の操作を受け付けた場合に、原稿画像を変更後の変倍率で拡大した大きさが収まる用紙サイズをプレビュー表示領域に表示されている。図4BではA4の原稿に対して変倍率110%となるよう操作を行っているため、原稿を110%に拡大した大きさが収まる最小の用紙サイズを出力用紙の候補としてB4サイズの原稿プレビュー画像が表示されている。
図4Cは、ピンチアウト操作終了後のプレビュー表示画面の一例を示す図である。操作部120は、ユーザが指を離したことを検知するとCPU101へ通知する。通知内容よりCPU101は、ピンチアウト操作が終了したと判断し、変倍率と候補として表示していた出力用紙サイズとを印刷設定として確定させ、RAM102の印刷設定として保存する。そしてCPU101は、原稿プレビュー画像を設定された変倍率に変倍処理したプレビュー画像を生成し、操作部120に表示している原稿プレビュー画像と入れ替えるように指示をする。
ここで操作を終了するときに、CPU101は、出力用紙サイズの設定が変更になる場合には、変更するか否かを確認する確認画面を表示する。図4Dは、確認画面310の一例を示す図である。変更内容表示欄311には変更前の出力用紙サイズと変更後の出色用紙サイズとが表示される。OKボタン312は、出力用紙サイズの変更を指示するためのソフトウェアボタンである。変更しないボタン313は、出色用紙サイズを変更しないことを指示するためのソフトウェアボタンである。OKボタン312への指示を受け付けた場合、CPU101は、出力用紙サイズの設定を変更する。変更しないボタン313への指示を受け付けた場合、CPU101は、出力用紙サイズの設定は変更せず、変更の候補であった出力用紙サイズをRAM102から破棄する。図4Dの確認画面310は一例である。また、CPU101は、確認画面を表示せずに、出力用紙サイズを変更してもよい。
<ジェスチャー操作に基づいた変倍率の計算方法>
ピンチイン操作を受け付けた場合はピンチアウト操作を受け付けた場合と比較し変倍率の計算結果が縮小率の計算となる点のみが異なる。CPU101は、ピンチアウト操作の場合と同様にピンチイン操作を受け付けた場合に変倍率で縮小した画像の大きさが収まる最小の用紙サイズを出力用紙の候補として出力用紙プレビュー画像を表示する。操作終了後の印刷設定への反映や、確認画面の表示に関してはピンチアウト操作の場合と同様とする。
次に図5を用いてピンチイン、ピンチアウト操作を受け付けたときの変倍率の計算方法について説明する。図5A、Bは、変倍率計算のためのパラメータを示したものである。以下にピンチイン操作による変倍率計算方法と本実施形態における計算例とを示す。図5Aに示すように、操作部120のプレビュー領域に表示している原稿プレビュー画像のサイズをそれぞれ横の長さをx、縦の長さをy、対角線の長さをzとする。図5Bに示すように、ピンチイン操作から検出した始点2点を始点1、始点2、終点2点を終点1、終点2とし、始点1と終点1との距離を距離1a、始点2と終点2との距離を距離2bとする。ピンチイン操作の場合、CPU101は、原稿プレビュー画像の対角線の長さzと距離1aと距離2bとを用いて「変倍率=(z−(1a+2b))÷z×100」より変倍率を計算する。ピンチアウト操作の場合、CPU101は、「変倍率=(z+(1a+2b))÷z×100」より変倍率を計算する。本実施形態では原稿画像のサイズ情報は対角線の長さzを変倍率の計算に用いているがこれに限定するものではなく、横の長さxや縦の長さyでもよい。また、CPU101は、ピンチイン操作、ピンチアウト操作を検知した際の始点1と始点2との位置関係から横の長さx又は縦の長さy又は対角線の長さzの何れかを原稿画像のサイズ情報として用いるか決定してもよい。
<位置指定の説明>
次にプレビュー表示画面における原稿画像と出力用紙とのレイアウト基準位置の指定動作について、図6の画面例を用いて説明する。本実施形態において、CPU101は、2本指のドラッグ操作を受け付けた場合に基準位置変更と判断する。基準位置として設定できるのは中央、上、右上、右、右下、下、左下、左、左上の9通りである。基準位置として右上、右下、左下、左上の何れかを指定された場合には、基準位置に対応する位置の原稿プレビュー画像と出力用紙プレビュー画像との頂点が重なるようにレイアウトする設定となる。上、右、下、左の何れかを指定された場合には、原稿プレビュー画像と出力用紙プレビュー画像との対応する辺の中心が重なるようにレイアウトする設定となる。中央が選択された場合には、原稿プレビュー画像と出力用紙プレビュー画像との中心が重なるようにレイアウトする設定となる。2本指ドラッグ操作と操作による画面の変化とを図6に示す。
図6Aは、前述した変倍処理を行い原稿A4サイズ、変倍率110%、出力用紙サイズB4サイズが指定された状態のプレビュー表示画面の一例を示した図である。このとき基準位置の変更を行っていないので右上の頂点が基準位置となっている。
次にユーザは、原稿画像を拡大縮小後のレイアウトの基準位置を変更したいと考え、プレビュー表示領域に対して、2本指でのドラッグ操作を行ったとする。このとき操作部120は、図6Bの画面例のように出力用紙プレビュー画像上にマーカーを表示する。マーカーは指定できる基準位置に対応しており、中央、上、右上、右、右下、下、左下、左、左上の9カ所に表示される。右上の頂点を基準位置として設定しているので右上向きの矢印が選択された状態を表すように白い矢印となっている。2本指ドラッグ操作を受け付けた場合、操作部120は、その操作が終了したときの座標に応じて基準位置を判断する。図6Cは、2本指ドラッグ操作の例とそれによる基準位置変更処理による表示内容の変更とを示した画面の一例を示す図である。操作部120は、2本指の入力の座標が、プレビュー上に表示したマーカーから所定の距離内で合った場合に該当するマーカーを選択状態表示に変更し、それ以前に選択状態だったマーカーを非選択状態に戻す。マーカーの選択状態の変更後に操作部120への入力終了を検知すると、操作部120は、CPU101へ通知する。この通知を受けるとCPU101は、ドラッグ操作が終了したと判断する。ドラッグ操作終了後の画面例を図6Dに示す。図6Cで左上向きの矢印を選択した状態だったので、CPU101は、左上頂点へ基準位置を変更する要求を受けたと判断し、RAM102に記録されている印刷設定の基準位置情報を左上の頂点へ変更し保存する。そしてCPU101は、基準位置に応じた位置に原稿プレビュー画像を表示するように操作部120へ指示する。
<実施形態1におけるプレビュー表示画面へユーザ操作を受け付けた場合のフローチャート>
本実施形態における図4を用いて説明したプレビュー表示画面に対して、ユーザ操作を受け付けたときのプレビュー表示画面の表示及び印刷設定変更処理について図7、8、9のフローチャートを用いて説明する。
まずプレビュー表示処理の一例を、図7を用いて説明する。ユーザが画像処理装置に対して原稿読み込み指示を行い、画像処理装置が原稿の読み取りを終えて、プレビュー表示を行った時点から図7の処理が開始される。
ステップS701において、CPU101は、読み込んだ原稿からプレビュー画像を生成して、プレビュー表示画面を構成し、操作部I/F106を通じて操作部120に表示する。操作部120への表示が完了すると、CPU101は、ステップS702へ移行する。
ステップS702において、CPU101は、操作部120から操作部I/F106を通じてユーザ操作を受け付けるまで待機をし、ステップS703へ移行する。
ステップS703において、操作部120は、ユーザ操作の受け付けたか否かを判断する。操作部120がユーザ操作を付け付けた場合は、操作部I/F106を通じてCPU101へ受け付けた操作内容が通知される。CPU101は、受け付けた操作内容をRAM102へ保存してステップS704へ移行する。操作部120が操作を受け付けていない場合、CPU101は、ステップS702へ移行する。
ステップS704において、CPU101は、受け付けた操作内容の分析を行う。CPU101は、操作内容の分析が終了すると分析結果をRAM102に保存し、ステップS705へ移行する。ここで、CPU101は、操作内容の分析を、RAM102に格納された入力の数と座標と一定時間内の入力の軌跡とを用いて行う。本フローチャートでは、CPU101は、入力の数(例えばユーザがタッチパネルに触れた指の数)、入力された座標がプレビュー表示領域301上の座標であるか、プリントボタン302、キャンセルボタン303の座標であるかを、入力の軌跡から分析する。そして、CPU101は、その分析結果をRAM102に保存する。ここでは本フローチャートで処理の判断をするための操作についてのみ分析方法を示した。しかしながら、分析方法はこれに限定するものではなく、CPU101は、その他のジェスチャー操作に関しても同様に分析し、結果をRAM102へ格納し、処理の判断に用いてもよい。
ステップS705において、CPU101は、ステップS704で記録した分析結果が2点タッチ操作か否かを判定する。2点タッチ操作だった場合には、CPU101は、ステップS706へ移行する。2点タッチ操作でない場合には、CPU101は、ステップS707へ移行する。
ステップS706において、CPU101は、ステップS704で記録した分析結果が2点間の距離が所定の値以上に変化したか否かを判定する。変化していない場合には、CPU101は、ステップS708へ移行する。変化していた場合には、CPU101は、ステップS709へ移行する。
ステップS707において、CPU101は、ステップS704で記録した分析結果がキャンセルボタンへの指示受け付けか否かを判定する。キャンセルボタンへの指示受け付けだった場合には、CPU101は、ステップS711へ移行する。キャンセルボタンへの指示受け付けでない場合には、CPU101は、ステップS710へ移行する。
ステップS708において、CPU101は、基準位置変更処理を実行する。基準変更処理については後述する図8を用いて詳細に説明する。基準変更処理が終了すると、CPU101は、ステップS702へ移行する。
ステップS709において、CPU101は、変倍率変更処理を実行する。変倍率変更処理については後述する図9を用いて詳細に説明する。変倍率変更処理が終了すると、CPU101は、ステップS702へ移行する。
ステップS710において、CPU101は、ステップS704で記録した分析結果がプリントボタンへの指示受け付けか否かを判定する。CPU101は、プリントボタンへの指示受け付けだった場合には、ステップS712へ移行する。CPU101は、プリントのボタンへの指示受け付けでない場合には、RAM102に記録した操作内容の分析結果を破棄し、ステップS702へ移行する。
ステップS711において、CPU101は、ジョブのキャンセル処理を実行し、プレビュー画像の廃棄、設定情報の消去を行う。キャンセル処理が終了すると、CPU101は、本フローチャートを終了する。
ステップS712において、CPU101は、RAM102に記録されている印刷設定内容でプリントの実行を開始する。プリント実行指示を行ったら、CPU101は、操作部120へのプレビュー画面表示を終了して、本フローを終了する。
<実施形態1における基準位置変更処理のフローチャート>
図7のステップS708に記載した基準位置変更処理について図8の詳細なフローチャートを用いて説明する。
ステップS801において、CPU101は、操作部120へ基準位置指定用マーカー601と選択位置マーカー602とを表示するように操作部120へ指示する。実施形態1では基準位置指定用マーカー601は、基準位置選択場所を示す画像であり、中心、上、右上、右、右下、下、左下、左、左上の9カ所に表示されるものとする。操作部120は、プレビュー表示画面300の出力用紙プレビュー画像上に基準位置指定用マーカー601と選択位置マーカー602とを表示しステップS802へ移行する。
ステップS802において、CPU101は、RAM102に記録されたユーザ操作の軌跡から、現在の入力位置の座標を求めRAM102に記録してステップS803へ移行する。
ステップS803において、CPU101は、ステップS802でRAM102に記録された現在の座標から、基準位置指定用マーカー601の選択エリアに入っているか否かを判断する。基準位置指定用マーカー601の選択エリアは各基準位置指定用マーカー601の中心から所定の距離とする。またこの選択エリアは重なりあわないものとする。何れかの選択エリアに入っている場合には、CPU101は、そのエリアに対応した基準位置をRAM102に一時的に記録しステップS804へ移行する。
ステップS804において、CPU101は、S803でRAM102に記録された基準位置に基づいて、基準位置指定用マーカー601と選択位置マーカー602との表示の更新を操作部I/F106を通じて操作部120へ指示する。操作部120は、受け付けた指示に応じてプレビュー表示画面300の表示内容を更新し、ステップS805へ移行する。
ステップS805において、操作部120は、ユーザ操作の受け付けが継続しているか否かを判定する。ユーザ操作が終了している場合には、操作部120は、CPU101へ通知してステップS806へ移行する。ユーザ操作が継続している場合には、操作部120は、検知した操作内容をRAM102へ記録してステップS802へ移行する。
ステップS806において、CPU101は、RAM102に一時的に記録されていた基準位置を印刷設定として確定させ、RAM102に記録する。RAM102への記録が終了すると、CPU101は、ステップS807へ移行する。
ステップS807において、CPU101は、RAM102に記録されている基準位置に基づいてプレビュー表示画面300上に表示する原稿プレビュー画像の位置を変更するように操作部120へ指示する。操作部120は、原稿プレビュー画像304の表示を更新すると、基準位置変更処理を終了し、図7のステップS702へ移行する。
<実施形態1における変倍率変更処理のフローチャート>
図7のステップS709に記載した変倍率変更処理について図9の詳細なフローチャートを用いて説明する。
ステップS901において、CPU101は、RAM102に記録されたユーザ操作の軌跡から、図5Bに示した2点の移動距離である距離1aと距離2bとを計算する。そして、CPU101は、計算結果をRAM102に記録してステップS902へ移行する。
ステップS902において、CPU101は、ステップS901で記録した距離1a、距離2bから変倍率を計算し、計算結果をRAM102に記録する。RAM102への記録が終了すると、CPU101は、ステップS903へ移行する。
ステップS903において、CPU101は、ステップS902でRAM102に記録してある変倍率とスキャンした原稿画像のサイズとから、用紙に出力する出力画像サイズを計算する。CPU101は、計算結果をRAM102に記録し、そして出力画像サイズが印字領域内に収まる出力用紙サイズ候補を判定する(サイズ判断)。CPU101は、この判定結果をRAM102に一時的に記録しステップS904へ移行する。
ステップS904において、CPU101は、ステップS902とS903とでRAM102に記録された変倍率と出力用紙サイズ候補とに基づいてプレビュー表示画面300の更新を行う。CPU101は、画像編集用画像処理部113へ変倍率に応じた原稿プレビュー画像の生成を指示し、出力用紙サイズ候補に基づいた出力用紙プレビュー画像を生成する。そしてCPU101は、原稿プレビュー画像、出力用紙プレビュー画像、設定確認表示306の表示内容の更新を操作部I/F106を通じて操作部120へ指示する。操作部120は、受け付けた指示に応じてプレビュー表示画面300の表示内容を更新し、ステップS905へ移行する。
ステップS905において、操作部120は、ユーザ操作の受け付けが継続しているか否かを判定する。ユーザ操作が終了している場合には、操作部120は、CPU101へ通知してステップS906へ移行する。ユーザ操作が継続している場合には、操作部120は、検知した操作内容をRAM102へ記録してステップS901へ移行する。
ステップS906において、CPU101は、RAM102に一時的に記録されていた変倍率を印刷設定として確定させ、RAM102に記録する。RAM102への記録が終了すると、CPU101は、ステップS907へ移行する。
ステップS907において、CPU101は、RAM102に記録されている出力用紙サイズとステップS903で判定した出力用紙サイズ候補とが異なるか否かを判断する。この2つが異なる場合は、CPU101は、ステップS908へ移行する。2つが同一の場合は、CPU101は、変倍率変更処理を終了し、図7のステップS702へ移行する。
ステップS908において、CPU101は、操作部120へ図4Dに示されるような出力用紙サイズを変更するか否かの確認画面を表示するように指示をする。操作部120が確認画面の表示を完了すると、ステップS909へ移行する。
ステップS909において、操作部120は、ユーザからの入力があるまで待機する。そしてユーザからの入力を受け付けると、操作部120は、CPU101へ通知する。CPU101では受け付けたユーザからの図4Dに表示したOKボタンへの指示か、キャンセルボタンへの指示かを判断する。ここで、CPU101は、キャンセルボタンへの指示を受け付けたと判断した場合はステップS910へ移行する。CPU101は、OKボタンへの指示を受け付けたと判断した場合はステップS911へ移行する。
ステップS910において、CPU101は、RAM102へ記録してある出力用紙サイズ候補を廃棄し、出力用紙候補プレビュー画像を非表示にするよう操作部120へ指示する。操作部120は、指示を受けて、プレビュー表示画面300の出力用紙候補プレビュー画像と、設定内容の表示内容と、を更新する。表示内容の更新が終了すると、操作部120は、変倍率変更処理を終了し、図7のステップS702へ移行する。
ステップS911において、CPU101は、RAM102へ記録してある出力用紙サイズ候補の値を出力用紙サイズとして記録する。そして、CPU101は、出力用プレビュー画像を更新するように操作部120へ指示する。操作部120は、指示を受けて、プレビュー表示画面300の出力用紙プレビュー画像と、設定内容の表示内容と、を更新する。表示内容の更新が終了すると、操作部120は、変倍率変更処理を終了し、図7のステップS702へ移行する。
以上のように、本実施形態によれば、プレビュー表示画面300を表示中に所定のジェスチャー操作により変倍率の設定とそれに応じた出力用紙サイズの設定を変更することができる。
これにより、プレビュー表示画面の表示の切り替えや、画面への専用ボタンの配置を行わずに、広いプレビュー領域を保ったまま、容易な操作で変倍率設定と、出力用紙サイズの設定を実現することができる。
なお、本実施形態において、ジェスチャー操作としてピンチイン、ピンチアウト操作、2本指ドラッグ操作によって設定の変更を行うとしたが、ユーザの設定要求を受け付ける操作はこれに限定したものではなく、設定要求の方法はこれに限らない。また、本実施形態ではコピー動作の場合について説明したが、プリント動作等、他の機能でもプレビューを実行し本実施形態を適用してもよい。
[実施形態2]
実施形態1の形態ではジェスチャー操作による変倍率指定を行う場合にユーザの操作量を用いて変倍率を決定する動作について説明した。操作量に応じて変倍率を決定すると所望の変倍率に設定したい場合に、ユーザの細かい操作が必要となってしまう。そこで本実施形態では、ジェスチャー操作による変倍率指定を行う際に、定型の用紙サイズへの変倍率を指定する場合、効果的に指定できる実施形態について詳細に説明する。
本実施形態での画像処理装置のハードウェア構成とソフトウェア構成とは実施形態1と同様であるため説明を省略する。以降では実施形態1と異なる画面例と異なる処理とについて説明する。
<変倍率変更操作時に定型サイズへの丸め処理のプレビュー画面の説明>
本実施形態におけるプレビュー表示画面300のプレビュー表示領域301に対してジェスチャー操作を受け付けたときの画面変化と各機能部の処理とについて図10を用いて説明する。本実施形態では、CPU101は、ピンチアウト操作、ピンチイン操作を受け付けた場合に変倍率変更要求を受け付けたと判断する。
ここではユーザがA4原稿をB4サイズに拡大して印刷したいと考えているとし、図10の画面例を用いてユーザ操作と変倍率変更動作とについて説明する。ここでは変倍処理の基準位置を原稿画像の右上の頂点であるとして、レイアウト、画像の拡大縮小を行うものとする。
図10Aは、実施形態1の図4Aと同様のA4原稿を読み込み後に表示されたプレビュー表示画面の一例を示す図である。
図10Bは、プレビュー表示領域301に対してユーザがピンチアウト操作を始めた際の画面の一例を示す図である。操作部120に対してピンチアウト操作を受け付けた場合、CPU101は、入力情報を基にその操作の軌跡を求め、その操作軌跡に応じて変倍率を計算する。CPU101は、計算により求めた変倍率を印刷設定情報としてRAM102へ一時的に格納する。変倍率が拡大だった場合に、CPU101は、プレビュー表示領域301上に現在の出力用紙サイズよりも大きな対応用紙サイズ画像1001を表示する。対応用紙サイズ画像1001は、画像処理装置が対応している用紙サイズをプレビュー表示のサイズに合わせて縮小したものであり、設定されている基準位置に応じてプレビュー表示領域にレイアウトされる。図10Bでは、対応用紙サイズのうちA4サイズより大きなサイズであるB4サイズとA3サイズとに対応した対応用紙サイズ画像1001が表示されている。
図10Cは、プレビュー表示領域301に対してユーザがピンチアウト操作を終えたときの画面の一例を示す図である。操作部120は、ユーザが指を離したことを検知するとCPU101へ通知する。通知内容よりCPU101は、ピンチアウト操作が終了したと判断し、変倍率の候補をRAM102へ一時的に保存する。そしてCPU101は、原稿プレビュー画像を一時的に保存された変倍率に変倍処理したプレビュー画像を生成し、操作部120に表示している原稿プレビュー画像と入れ替えるように指示をする。
図10Dは、ユーザからのピンチアウト操作終了後の処理を終えたときの画面の一例を示す図である。操作終了後にRAM102に一時的に保存された変倍率の候補に対してCPU101は、丸め処理を実行する。丸め処理は変倍率の候補の値が所定の値域に含まれる場合に、規定の値に変更するものである。ここで規定の値はある対応用紙サイズから別の対応用紙サイズへ変倍する際の変倍率である。CPU101は、規定の値に変更した場合に、この値を変倍率として確定しRAM102へ印刷設定として保存する。そしてCPU101は、原稿プレビュー画像を設定された変倍率に変倍処理したプレビュー画像を生成し、操作部120に表示している原稿プレビュー画像と入れ替えるように指示をする。
この例ではジェスチャー操作により求められた変倍率の候補が110%であるのに対して、丸め処理を行うことでA4サイズをB4サイズに拡大する際の変倍率122%へと変更している。変倍率の丸め処理を行う際に、直ちに丸め処理を行ってもよいし、変更の可否をユーザに問い合わせる確認画面を表示して変更するか否かを決定してもよいものとする。
<定型変倍丸め処理を伴った変倍率変更処理>
次に本実施形態における図10を用いて説明したプレビュー表示画面に対して、ユーザ操作を受け付けたときのプレビュー表示画面の表示及び印刷設定変更処理について図7と、図8と、図11とのフローチャートを用いて説明する。
プレビュー表示を受け付けると実施形態1と同様に図7のフローチャートが実行される。また、図7のステップS708の基準位置変更処理へ進むと実施形態1と同様に図8の基準位置変更処理フローが実行される。本実施形態において図7のステップS709の変倍率変更処理に進んだ場合の処理を説明する。ここでの処理のうち実施形態1と同様の処理になるものは説明を省略する。
ステップS1101で、CPU101は、画像処理装置の対応用紙サイズをRAM102より読み出す。そしてCPU101は、読み出した対応用紙サイズのうち、現在印刷設定に記録されている原稿画像サイズと出力用紙サイズ以外の対応用紙サイズとに対応する対応用紙サイズ画像1001を生成し、操作部120へ生成した画像の表示を指示する。操作部120が対応用紙サイズ画像1001の表示を完了すると、ステップS901へ移行する。
ステップS901からステップS905までの処理は、図9のフローチャートと同様である。ステップS905においてユーザ操作の受け付けは終了したと判断した場合には、CPU101は、ステップS1102へ移行する。
ステップS1102で、CPU101は、RAM102に一時的に保存されている変倍率の候補が定型変倍への丸め処理対象の領域内の値か否かを判断する。丸め処理対象の領域内の場合には、CPU101は、ステップS1103へ移行する。領域外の場合には、CPU101は、ステップS906へ移行する。
ステップS1103で、CPU101は、RAM102に一時的に保存されている変倍率の候補に対して定型変倍への丸め処理を行い、処理結果をRAM102へ一時的に保存する。処理結果の保存が完了すると、CPU101は、ステップS1104へ移行する。
ステップS1104で、CPU101は、RAM102に記録してある丸め処理結果の変倍率とスキャンした原稿画像のサイズとから、用紙に出力する出力画像サイズを計算する。そして、CPU101は、計算結果をRAM102に記録し、そして出力画像サイズが印字領域内に収まる出力用紙サイズ候補を判定する。CPU101は、この判定結果をRAM102に一時的に保存すると、ステップS906へ移行する。ステップS1104の処理は、サイズ変更の処理の一例である。
ステップS906からステップS911までの処理は、図9のフローチャートと同様である。ステップS910、ステップS911の処理が終了して図11に示されるフローチャートの処理が終了すると、CPU101は、図7のステップS702へ移行する。
以上のように、本実施形態によれば、所定のジェスチャー操作により定型サイズへの変倍率の設定をジェスチャー操作に応じて決定することができその操作に合わせて出力用紙サイズの設定を変更することができる。
これにより、プレビュー表示画面の表示の切り替えや、画面への専用ボタンの配置を行わずに、広いプレビュー領域を保ったまま、容易な操作で定型サイズへの変倍率設定と出力用紙サイズの設定とを実現することができる。
[実施形態3]
実施形態2の形態ではジェスチャー操作による定型サイズへの変倍率指定を行う場合に効率的に変倍率を決定する動作について説明した。本実施形態では、ジェスチャー操作による変倍率指定を行う際に、定型の用紙サイズへの変倍率を指定する場合に、装置が保持している出力用紙サイズへの変倍率設定のみ効果的に指定できる動作について詳細に説明する。
本実施形態での画像処理装置のハードウェア構成とソフトウェア構成とは実施形態1、2と同様であるため説明を省略する。以降では実施形態1、2と異なる画面例と異なる処理について説明する。
<変倍率変更操作時の出力可能サイズへの丸め処理を行うプレビュー画面の説明>
本実施形態におけるプレビュー表示画面300のプレビュー表示領域301に対してジェスチャー操作を受け付けたときの画面変化と各機能部の処理とについて図10を用いて説明する。本実施形態ではピンチアウト操作、ピンチイン操作を受け付けた場合に変倍率変更要求を受け付けたと判断する。
ここではユーザがA4原稿をB4サイズに拡大して印刷したいと考えているとし、図12の画面例を用いてユーザ操作と変倍率変更動作とについて説明する。ここでは変倍処理の基準位置を原稿画像の右上の頂点であるとして、レイアウト、画像の拡大縮小を行うものとする。
図12Aは、実施形態1の図4Aと同様のA4原稿を読み込み後に表示されたプレビュー表示画面の一例を示す図である。
図12Bは、プレビュー表示領域301に対してユーザがピンチアウト操作を始めた際の画面の一例を示す図である。操作部120に対してピンチアウト操作を受け付けた場合、CPU101は、入力情報を基にその操作の軌跡を求め、その操作軌跡に応じて変倍率を計算する。CPU101は、計算により求めた変倍率を印刷設定情報としてRAM102へ一時的に格納する。変倍率が拡大だった場合、CPU101は、プレビュー表示領域301上に設定されている出力用紙サイズよりも大きいなサイズの出力可能サイズ画像1201と、出力不可能サイズ画像1202と、を表示する。例えば、CPU101は、出力可能サイズ画像1201を太字の破線で表示し、出力不可能サイズ画像1202を細字の破線で表示することで見分けられるように表示する。CPU101は、出力可能サイズ画像1201と、出力不可能サイズ画像1202と、を画像処理装置に格納されている出力用紙より判断する。CPU101は、デバイスI/F111を通じてプリンタ119に格納されている出力用紙サイズを問い合わせる。プリンタ119は、格納されている出力用紙をセンサ等で確認しCPU101へ通知する。CPU101は、この通知を受けて出力可能サイズを判断する。CPU101は、対応用紙サイズのうち出力可能サイズ以外のサイズを出力不可能サイズと判断する。出力可能サイズ画像1201と、出力不可能サイズ画像1202と、は対応している各用紙サイズをプレビュー表示のサイズに合わせて縮小したものであり、設定されている基準位置に応じてプレビュー表示領域にレイアウトされる。図12Bでは、A3サイズの出力用紙が印刷可能であるとして、A4サイズより大きな出力不可能サイズであるB4サイズが出力不可能サイズ画像1202として表示されている。そしてA3サイズが出力可能サイズ画像1201として表示されている。
図12Cは、実施形態2の図10Cと同様のユーザからのピンチアウト操作終了を受け付けたときの画面の一例を示す図である。
図12Dは、実施形態2の図10Dと同様のユーザからのピンチアウト操作終了後の処理を終えたときの画面の一例を示す図である。変倍率丸め処理が行われた画像が示されている。本実施形態においては、丸め処理の規定の値を現在の原稿サイズから、印刷可能である用紙サイズへ変倍する際の変倍率であるとする。規定の値に変更後は図10Dと同様に処理が行われ、原稿プレビュー画像の入れ替えが行われる。
ジェスチャー操作により求められた変倍率の候補が110%であるのに対して原稿サイズのA4サイズから印刷不可能サイズであるB4サイズに拡大する際の変倍率122%ではなく印刷可能サイズであるA3サイズに拡大する際の変倍率141%となっている。このように印刷可能な用紙サイズへの変倍のみを行うことができる。
CPU101は、変倍率の丸め処理を行う際に、直ちに丸め処理を行ってもよいし、変更の可否をユーザに問い合わせる確認画面を表示して、前記確認画面におけるユーザの選択に応じて、変更するか否かを決定してもよい。
<出力可能用紙への変倍丸め処理を伴った変倍率変更処理>
次に本実施形態における図12を用いて説明したプレビュー表示画面に対して、ユーザ操作を受け付けたときのプレビュー表示画面の表示及び印刷設定変更処理について図7と、図8と、図13とのフローチャートを用いて説明する。
プレビュー表示を受け付けると実施形態1、2と同様に図7のフローチャートが実行される。また、図7のステップS708の基準位置変更処理へ進むと実施形態1と同様に図8の基準位置変更処理フローを実行する。本実施形態において図7のステップS709の変倍率変更処理に進んだ場合の処理を説明する。ここでの処理のうち実施形態1、2と同様の処理になるものは説明を省略する。
ステップS1301で、CPU101は、画像処理装置の対応用紙サイズをRAM102より読み出す。そしてCPU101は、デバイスI/F111を通じてプリンタ119に格納されている出力用紙サイズを問い合わせる。プリンタ119は、格納されている出力用紙をセンサ等で確認し、CPU101へ通知する。CPU101は、この通知を受けて、対応用紙サイズから出力可能サイズと出力不可能サイズとを判断する。そして、CPU101は、読み出した対応用紙サイズのうち、現在印刷設定に記録されている原稿画像サイズと出力用紙サイズ以外の対応用紙サイズとに対応する対応用紙サイズ画像1001を生成し、操作部120へ生成した画像の表示を指示する。操作部120が表示を完了すると、CPU101は、ステップS901へ移行する。
ステップS901からステップS905までの処理は、図9のフローチャートと同様に動作する。ステップS905においてユーザ操作の受け付けは終了したと判断した場合には、CPU101は、ステップS1302へ移行する。
ステップS1302で、CPU101は、RAM102に一時的に保存されている変倍率の候補が出力可能サイズに変倍するための丸め処理対象の領域内の値か否かを判断する。丸め処理対象の領域内の場合には、CPU101は、ステップS1103へ移行する。領域外の場合には、CPU101は、ステップS906へ移行する。
ステップS1103、ステップS1104、ステップS906からステップS911までの処理は、図11のフローチャートと同様である。ステップS910、ステップS911の処理が終了してフローチャートの処理が終了すると、CPU101は、図7のステップS702へ移行する。
以上のように、本実施形態によれば、所定のジェスチャー操作により装置が保持している定型サイズへの変倍率の設定を決定することができ、その操作に合わせて出力可能な出力用紙サイズの設定を変更することができる。
これにより、プレビュー表示画面の表示の切り替えや、画面への専用ボタンの配置を行わずに、広いプレビュー領域を保ったまま、容易な操作で出力可能な出力用紙への変倍率設定と、出力可能な出力用紙サイズの設定を実現することができる。
なお、本実施形態において、出力可能な出力用紙サイズの判断を機器が用紙を保持しているか否かによって判断を行ったが、出力可能な用紙サイズの判断はこれに限ったものではない。例えば機器が保持している用紙が特殊な紙の種別や、坪量を指定されている場合には、CPU101は、変倍率設定と出力用紙サイズ設定の対象外とし本実施形態を適用してもよい。また異なるジェスチャー操作に対して実施形態2の動作、実施形態3の動作を割り当てることで実施形態2、3の動作を同時に実現することもできる。例えば、CPU101は、2本指でのピンチイン操作、ピンチアウト操作では実施形態2の変倍率変更処理を行い、3本指でのピンチイン操作、ピンチアウト操作では実施形態3の変倍率変更処理を行うとしてもよい。
[実施形態4]
実施形態2、3の形態では定型サイズへの変倍率指定を効率的に行う動作について説明した。しかし実施形態2、3の動作を行うことで、定型サイズへの変倍率に近い変倍率を設定しようとした場合に設定できなくなるという問題が発生する。そこで本実施形態では、ジェスチャー操作による変倍率指定を行う場合に、定型サイズへの変倍率に近い変倍率の設定を可能とする動作について詳細に説明する。
本実施形態での画像処理装置のハードウェア構成と、ソフトウェア構成と、プレビュー表示画面300の構成は実施形態1、2、3と同様であるため説明を省略する。実施形態1、2、3と同様にプレビュー表示を受け付けると図7のフローチャートが実行される。本実施形態において図7のステップS709の変倍率変更処理に進んだ場合の処理を説明する。
<同じ変倍率へは丸め処理を行わないときのプレビュー画面の説明>
本実施形態におけるプレビュー表示画面300のプレビュー表示領域301に対してジェスチャー操作を受け付けたときの画面変化と各機能部の処理とについて図14を用いて説明する。本実施形態では、CPU101は、ピンチアウト操作、ピンチイン操作を受け付けた場合に変倍率変更要求を受け付けたと判断する。
ここではユーザがA4原稿をA3サイズに拡大するように変倍率指定を行ったとする。またここでは変倍処理の基準位置を原稿画像の右上の頂点であるとして、レイアウト、画像の拡大縮小を行うものとする。
図14Aは、A4原稿を取り込み後、A3サイズに拡大するように変倍率を141%に指定し、出力用紙サイズをA3サイズに指定したときに表示されるプレビュー表示画面の一例を示す図である。
図14Bは、図14Aのプレビュー表示領域301に対してユーザがピンチイン操作を始めた際の画面の一例を示す図である。操作部120に対してピンチアウト操作を受け付けた場合、CPU101は、入力情報を基にその操作の軌跡を求め、その操作軌跡に応じて変倍率を計算する。CPU101は、計算により求めた変倍率を印刷設定情報としてRAM102へ一時的に格納する。変倍率が縮小だった場合、CPU101は、プレビュー表示領域301上に現在の出力用紙サイズよりも小さな対応用紙サイズ画像1001を表示する。対応用紙サイズ画像1001は、画像処理装置が対応している用紙サイズをプレビュー表示のサイズに合わせて縮小したものであり、設定されている基準位置に応じてプレビュー表示領域にレイアウトされる。図14Bでは、対応用紙サイズのうちA3サイズより小さなサイズであるB4サイズとA4サイズに対応した対応用紙サイズ画像1001が表示されている。
図14Cは、実施形態2、3と同様にユーザからのピンチアウト操作終了を受け付けたときの画面の一例を示す図である。図14Cではユーザはピンチイン操作を行ったとし、このときの変倍率指定は操作前の141%から135%へ変更された場合の画像を示している。
図14Dは、ユーザからのピンチイン操作終了後の処理を終えたときの画面の一例を示す図である。ユーザ操作により設定された変倍率に対して丸め処理を行った結果の値が、ユーザ操作前の変倍率と同一の値になった場合、丸め処理は行われずに図14Cで受け付けた変倍率へと変更される。
この例ではジェスチャー操作により求められた変倍率の候補が135%であるのに対して、丸め処理を行うと原稿サイズのA4サイズかA3サイズに拡大する際の変倍率141%へ丸め処理を行うことになる。ここでは変更前と同一の変倍率への丸め処理は行わないため、変倍率は135%となる。これにより丸め処理を行わない自由な変倍率の設定を行うことができる。
<同じ変倍率へは丸め処理を行わない処理を伴った変倍率変更処理>
次に本実施形態における図14を用いて説明したプレビュー表示画面に対して、ユーザ操作を受け付けたときのプレビュー表示画面の表示及び印刷設定変更処理について図7と、図8と、図15とのフローチャートを用いて説明する。
プレビュー表示を受け付けると実施形態1、2、3と同様に図7のフローチャートが実行される。また図7のステップS708の基準位置変更処理へ進むと実施形態1と同様に図8の基準位置変更処理フローが実行される。本実施形態において図7のステップS709の変倍率変更処理に進んだ場合の処理を説明する。ここでの処理のうち実施形態1、2、3と同様の処理になるものは説明を省略する。
ステップS1501で、CPU101は、RAM102に保存されている印刷設定の変倍率の値を操作受け付け前の変倍率としてRAM102へ保存する。保存が完了すると、CPU101は、ステップS901へ移行する。
ステップS1301からステップS1302までの処理は、図13のフローチャートと同様である。ステップS1302において変倍率の候補が丸め領域内の値であると判断した場合には、CPU101は、ステップS1502へ移行する。
ステップS1502で、CPU101は、ステップS1501でRAM102に一時的に保存した操作受け付け前の変倍率と、丸め処理後の変倍率とが同一の値か否かを判断する。同一の値になる場合には、CPU101は、ステップS905へ移行する。同一の値でない場合は、CPU101は、ステップS1103へ移行する。
ステップS1103からステップS911までの処理は、図13のフローチャートと同様である。ステップS910、ステップS911の処理が終了してフローが終了すると、CPU101は、図7のステップS702へ移行する。
以上のように、本実施形態によれば、所定のジェスチャー操作により定型サイズへの変倍率が設定された後に、再度ジェスチャー操作を行うことで、定型サイズへの変倍率に近い変倍率の設定を決定することができる。
これにより、プレビュー表示画面の表示の切り替えや、画面への専用ボタンの配置を行わずに、広いプレビュー領域を保ったまま、容易な操作で定型サイズへの変倍率設定と、自由な値の変倍率設定と、を行うことができる。このことより効率的な変倍率設定処理と、自由な値への変倍率設定処理と、の両立を実現することができる。
[その他の実施形態]
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
以上、上述した各実施形態によれば、画像の読み込みを行ってからプレビュー画面表示状態で原稿画像の拡大縮小の設定や印刷用紙設定を行う場合に、十分なプレビュー領域を確保した上で直感的な操作により設定を行うことができる。これにより出力イメージを確認しながらユーザの意図した設定を行うことができる。
また、拡大縮小の設定を行う場合に、装置が対応している用紙や、現在装置内に格納している用紙と原稿サイズとの比率を示し、効率的にそれら用紙サイズへの定型の変倍率に設定を行うことができる。これらにより所定の出力用紙への拡大縮小設定と出力用紙設定を行う場合に、使用可能な用紙に対する設定値をプレビューで確認しながらの簡単な操作で実現することができる。
よって、出力イメージを確認しながらユーザの意図した設定をより簡単な操作により行うことができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。

Claims (7)

  1. プレビュー表示領域に表示されているプレビュー表示画面においてジェスチャー操作を受け付けたか否かを判断する判断手段と、
    前記判断手段でジェスチャー操作を受け付けたと判断された場合、前記ジェスチャー操作に応じて、変倍率を決定する決定手段と、
    前記決定手段で決定された変倍率に基づいて、出力用紙サイズ候補を判断するサイズ判断手段と、
    前記決定手段で決定された変倍率と、前記サイズ判断手段で判断された出力用紙サイズ候補と、に基づいて、前記プレビュー表示領域に表示されているプレビュー表示画面を更新する更新手段と、
    を有する画像処理装置。
  2. 設定された出力用紙サイズと、前記サイズ判断手段で判断された出力用紙サイズ候補と、が異なる場合、出力用紙サイズを変更するか否かを確認する確認画面を出力する出力手段と、
    前記出力手段で出力された前記確認画面において出力用紙サイズを変更することが選択された場合、設定された出力用紙サイズを前記サイズ判断手段で判断された出力用紙サイズ候補に変更する変更手段と、
    を更に有する請求項1記載の画像処理装置。
  3. 前記決定手段で決定された変倍率が定型変倍丸め領域内の値である場合、前記変倍率を補正する補正手段と、
    前記補正手段で補正された前記変倍率に基づいて、前記サイズ判断手段で判断された出力用紙サイズ候補を変更するサイズ変更手段と、
    を更に有する請求項1又は2記載の画像処理装置。
  4. 前記決定手段で決定された変倍率が使用可能な用紙サイズに対する定型変倍丸め領域内の値である場合、前記変倍率を補正する補正手段と、
    前記補正手段で補正された前記変倍率に基づいて、前記サイズ判断手段で判断された出力用紙サイズ候補を変更するサイズ変更手段と、
    を更に有する請求項1又は2記載の画像処理装置。
  5. 前記補正手段は、補正された結果の前記変倍率と、前記ジェスチャー操作を受け付ける前に設定された変倍率と、が同一の値でない場合、前記補正を行う請求項3又は4記載の画像処理装置。
  6. 画像処理装置が実行する画像処理方法であって、
    プレビュー表示領域に表示されているプレビュー表示画面においてジェスチャー操作を受け付けたか否かを判断する判断ステップと、
    前記判断ステップでジェスチャー操作を受け付けたと判断された場合、前記ジェスチャー操作に応じて、変倍率を決定する決定ステップと、
    前記決定ステップで決定された変倍率に基づいて、出力用紙サイズ候補を判断するサイズ判断ステップと、
    前記決定ステップで決定された変倍率と、前記サイズ判断ステップで判断された出力用紙サイズ候補と、に基づいて、前記プレビュー表示領域に表示されているプレビュー表示画面を更新する更新ステップと、
    を含む画像処理方法。
  7. コンピュータに、
    プレビュー表示領域に表示されているプレビュー表示画面においてジェスチャー操作を受け付けたか否かを判断する判断ステップと、
    前記判断ステップでジェスチャー操作を受け付けたと判断された場合、前記ジェスチャー操作に応じて、変倍率を決定する決定ステップと、
    前記決定ステップで決定された変倍率に基づいて、出力用紙サイズ候補を判断するサイズ判断ステップと、
    前記決定ステップで決定された変倍率と、前記サイズ判断ステップで判断された出力用紙サイズ候補と、に基づいて、前記プレビュー表示領域に表示されているプレビュー表示画面を更新する更新ステップと、
    を実行させるためのプログラム。
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